JP2536306B2 - 車間距離検知・警報装置 - Google Patents
車間距離検知・警報装置Info
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Description
離を検知し、その距離がある一定の距離以下になったら
警報を発するようにした車間距離検知・警報装置に関
し、詳しくは、車輪ロックを防止する装置の故障時に
は、警報を発する車間距離を変更するようにしたものに
係る。
運転者の居眠り運転や漫然運転が過半数を占めている。
このような事情から、現在、自車と前車との車間距離を
検知し、その距離がある一定距離以下になったら運転者
に対し警報を発するようにした車間距離検知・警報装置
が開発されている。この装置の現状のものの概略は、レ
ーザ光を自車より前方に向けて発射し、そのレーザ光が
前車の後面のリフレクタに当って反射して来たものを受
光し、その時間から車間距離を求め、その車間距離が所
定距離以下になると、車室内のブザーを吹鳴させるよう
になっている。
車輪のロック傾向を検出し、電子制御により各車輪のブ
レーキ力をコントロールして車輪ロックの防止をする装
置(すなわち、アンチロックブレーキシステム、以下単
に「ABS」と略す)が、装着されている車両が増加し
ている。
されていない車両と比較すると、ブレーキの制動性能が
高まるものの、ABSが故障した場合はABS未装着車
と同様の制動性能しか得られない。
常時と同様の車間距離で警報を発していたのでは、安全
を十分保つことができない。
め、本発明では、自車から発したレーザ光が前車で反射
して戻って来るまでの時間を検出して車間距離を求め、
この車間距離が自車の制動距離、空走距離をもとに定め
た所定の距離より小さくなった場合に警報を発するよう
にした車間距離検知・警報装置において、自車制動用の
ブレーキによる車輪ロックを防止する装置の故障を検出
し、検出状況に応じて警報を発する距離の設定を変更す
るようにしたのである。
キによる車輪ロックを防止する装置が故障しても、これ
を検出して警報を発する距離の設定を変更するようにし
たので、車輪ロックを防止する装置が故障した場合にお
いても、警報の発生が遅れることなく適正に走行するこ
とができる。
施例の装置構成を図1に示し、その取付位置関係の概略
を図2に示す。
受光部3とを備えている。レーザレーダユニット1の構
成を図3に示す。
4、レーザダイオード5、発光レンズ6から構成されて
おり、一定時間ごとにレーザ光をパルス状に発光するよ
うになっている。受光部3は、前車のリフレクタにより
反射したレーザ光を受光する受光レンズ7、フォトダイ
オード8、アンプ9、信号処理器10等からなってい
る。これら発光部2による発光と受光部3による受光と
の時間差Δtより距離検出回路11によって車間距離D
(=Δt/2×光速)が求められる。
間距離信号は、トラック12のシート13の下側に組み
込まれているコントロールユニット14に入力される。
うにトラック12のバンパ15内に組み付けられるが、
本実施例では、発光部2及び受光部3を三つずつ備え、
図4に示すように、左、中央、右に三本のレーザ光16
a,16b,16cを発するようになっている。
の回転部等より車速を検出するようになっている。車速
センサ17の検出信号はコントロールユニット14に入
力されるようになっている。
ィスク19とそのスリットを検出する発光・受光部20
とを備えたステアリングセンサで、その検出信号である
操舵角信号は前記コントロールユニット14に入力され
るようになっている。
イパスイッチであり、そのON,OFF信号はコントロ
ールユニット14に入力されるようになっている。つま
り、ワイパスイッチ23がONとなることにより雨天時
と判断するのである。
サ、路面センサ、温度センサ、スリップセンサ等が装備
される。雨滴センサによれば、雨天であること、つまり
路面がぬれた状態にあることが検出され、路面センサに
よれば路面がじゃり道かどうか、あるいはその他の状況
が検出され、また温度センサによれば他のセンサによる
検出結果との組合せにより天候ひいては路面状況例えば
凍結状態などが検出される。スリップセンサによれば、
前輪と後輪との回転速度差より、路面がスリップしやす
い状態かどうか、つまり低μ路か高μ路かが検出され
る。検出結果はコントロールユニット14に入力され
る。
ルに組み込まれているディスプレイユニットで、車間距
離の表示部、警報を発するブザー、警報発生と共に点滅
するランプなどが設けられ、運転者に注意を促し、さら
には警告するようになっている。
ンサ、検出された車輪速度により車輪のロック傾向を判
断してブレーキ力を調整するABSコントロールユニッ
ト及びABSコントロールユニットからの信号によりブ
レーキ力を調整するバルブ等で構成されているABS2
5が図6のように組込まれている。そして、ABS25
はコントロールユニット14を介してディスプレイユニ
ット21内に設置されたウォーニングランプ(図示せ
ず)に接続され、ABS25異常時に運転者に警告を行
うようになっている。
には、ABSコントロールユニット内の自己診断機能か
らコントロールユニット14を介して送られた異状発生
信号により、ウォーニングランプが点灯して運転者に警
告すると共に、ABS制御を中止してABS未装着の通
常のブレーキとしてブレーキを作動させる。
る演算過程について説明する。
車間距離D(m) は前述のようにレーザレーダユニット1
により求められる。自車速度Vf(m/s)は、車速センサ1
7により検出される。前車22の速度はVa(m/s)は、微
少時間当りの車間距離Dの変化より演算により求められ
る。
ダルを踏むまでの時間、つまり空走時間Td(S)、運転者
が危険だと判断する時間、つまり判断時間Tx(s)及び自
車の減速度α1 (m/s2)と前車の減速度α2 (m/s2)は予め
コントロールユニット14のメモリーに記憶されてい
る。減速度α1 ,α2 はフルブレーキ時を想定した値が
記憶され、通常、α1 =α2 とされる。
Vaと減速度α2 とからL1 =Va2/2α2 により求ま
る。
と空走時間Td、判断時間Txとから、L2 =(Td+
Tx)Vfにより求まる。
と減速度α1 とからL3 =Vf2/2α1 により求まる。
車制動距離L1 と車間距離Dとの和が自車制動距離L3
と自車空走距離L2 との和より小さくなったときを契機
とする。つまり、 Va2/2α2 +D<Vf2/2α1 +(Td+Tx)Vf
2 )=Ds(安全車間距離) となったときに、ディスプレイユニット21より警報が
発生され、かつランプが点滅されるのである。
動距離が変化するから危険防止を図る必要がある。そこ
で、ABS25の自己診断機能からの異状発生信号がコ
ントロールユニット14に送られて来た場合、安全車間
距離Ds 算出のための減速度α1 の値を変え、より長い
安全車間距離Ds に変更することとする。
ユニット14による具体的な制御例を図7のフローチャ
ートに基づき説明する。先ず、ステップ(1)により初期
値設定がなされる。つまり、空走時間Td、判断時間T
x、自車12と前車22のフルブレーキ時の減速度
α1 ,α2 (α1 =α2 )が設定される。
プ(2) において前述の計算式に基づき車間距離Dが算出
され、ステップ(3) においては車速センサ17により自
車速度Vfが検出され、ステップ(4) においては車間距
離Dの変化と自車速度Vfとから前車速度Vaが求めら
れる。
診断機能によりABS25の故障が発見されると、ステ
ップ(5) で判断し、減速度α1 の値を変更して小さく
し、小さくなった減速度α1 の値及び上記検出結果、演
算結果に基づき安全車間距離Dsを算出する(ステップ
(6))。尚、ABS25が故障していない場合は、通常の
減速度α1 の値を用いて安全車間距離Ds を算出する。
距離Dが安全車間距離Ds以内かどうかを判断する。安
全車間距離Ds内であれば、ステップ(8) に移行し、警
報は発生せず、ディスプレイユニット21には車間距離
のみ表示される。
Dsより小さいと判断された場合には、次にステップ
(9) で、前車速度Vaと自車速度Vfとを比較する。前
車速度Vaが大きい場合には、車間距離Dが大きくなっ
て行く状態であるから警報を発生する必要はなく、ステ
ップ(8) に移行する。前車速度Vaが自車速度Vfより
小さい場合には、警報すべき領域にあってしかも徐々に
近づきつつある状態にある。従って、ディスプレイユニ
ット21に警報発生が指令され、ステップ(10)により警
報が発せられる共に、車間距離Dが表示される。
される。
間距離Dとの比較により警報を発生させたりさせなかっ
たりするのであるが、この警報発生を段階的に行うよう
にすることも可能である。
意警報)として、ブザーが数回程度吹鳴することとし、
第2次警報を D<TdVf+(Vf2/2α1 −Va2/2α2)=Ds1 になったときとし、この場合にはブザーが連続的に吹鳴
するようにするのである。この状態では運転者の判断を
要せず、すぐにブレーキを踏むことを要する状態であ
る。警報が段階的であれば運転者の対応もす早いものと
なる。
のとはなっていないが、環境センサ20等の検出結果に
基づき勘案するようにすることもできる。
よれば、車輪ロックを防止する装置が故障した場合に、
これを検出して警報を発する車間距離を変更するように
したので、早期に警報が発せられて安全な走行が確保さ
れる。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 自車から発したレーザ光が前車で反射し
て戻って来るまでの時間を検出して車間距離を求め、こ
の車間距離が自車の制動距離、空走距離をもとに定めた
所定の距離より小さくなった場合に警報を発するように
した車間距離検知・警報装置において、自車制動用のブ
レーキによる車輪ロックを防止する装置の故障を検出
し、検出状況に応じて警報を発する距離の設定を変更す
るようにしたことを特徴とする車間距離検知・警報装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2415294A JP2536306B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 車間距離検知・警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2415294A JP2536306B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 車間距離検知・警報装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04231232A JPH04231232A (ja) | 1992-08-20 |
JP2536306B2 true JP2536306B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=18523668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2415294A Expired - Fee Related JP2536306B2 (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 車間距離検知・警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536306B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3589031B2 (ja) * | 1998-06-30 | 2004-11-17 | 日産自動車株式会社 | 車両用走行制御装置 |
JP2001246961A (ja) | 2000-03-07 | 2001-09-11 | Denso Corp | 車間制御装置及び記録媒体 |
CN113147574A (zh) * | 2021-03-19 | 2021-07-23 | 合肥工业大学 | 一种基于牌照显示信号提醒的车辆防追尾警示系统 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP2415294A patent/JP2536306B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04231232A (ja) | 1992-08-20 |
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