JP2968851B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JP2968851B2
JP2968851B2 JP3032191A JP3032191A JP2968851B2 JP 2968851 B2 JP2968851 B2 JP 2968851B2 JP 3032191 A JP3032191 A JP 3032191A JP 3032191 A JP3032191 A JP 3032191A JP 2968851 B2 JP2968851 B2 JP 2968851B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクフィルムのイン
クを記録紙に対して熱転写して記録を行う熱転写記録装
置に関するものであり、特に複数回使用可能なインクフ
ィルムを用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数回使用することが可能なイン
クフィルムが開発されており、このインクフィルムを用
いてランニングコストを低減するようにした熱転写記録
装置がある。
【0003】この種の熱転写記録装置は従来、インクフ
ィルムの巻戻しはユーザに委ねられていた。すなわち、
インクフィルムを使い切るごとに、ユーザがインクフィ
ルムを巻戻したり、またはインクフィルムを反転させる
等の作業を行う。従って、インクフィルムの使用回数は
ユーザが管理しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の熱
転写記録装置では、インクフィルムの巻戻しはユーザに
委ねられているため、ユーザに余計な手間をかけるもの
となっている。
【0005】またインクフィルムの使用回数をユーザが
管理しなければならず、非常に面倒である。さらにユー
ザによる管理だと一般的に管理が不適確であり、使用可
能回数以上に亙って使用されてしまい記録画質の劣化を
招いたり、あるいは逆に、使用可能回数より少ない回数
で新しいインクフィルムと交換されてしまい無駄となる
といった不具合があった。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、ユーザの手間
を軽減して利便性を向上するとともに、インクフィルム
の使用回数を適確に管理し、記録画質の劣化を来すこと
なくインクフィルムを無駄なく使用することができる熱
転写記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、サーマルヘッ
ドにより、n回記録可能なインクフィルムのインクを記
録紙に対して転写することで、不等長の画像を1回につ
き1枚記録する熱転写記録装置において、記録時におけ
る前記インクフィルムの搬送量(例えば記録ライン数)
をカウントする例えばラインカウンタなどの搬送量カウ
ント手段と、この搬送量カウント手段でカウントされた
値に関する搬送量情報を記憶するもので、未使用のイン
クフィルムが装着されたことに応じてそれぞれ記憶値が
“0”にクリアされるn−1個の例えば過去ライン数メ
モリなどの記憶手段と、所定回数(少なくとも1回で、
例えば1回)の記録を1単位とし、1単位の記録終了後
に前記インクフィルムを、前記搬送量カウント手段でカ
ウントされた値から前記n−1個の記憶手段に記憶され
た前記搬送量情報が示す値のうちの最低値を減じた量だ
け前記インクフィルムを巻き戻す第2の巻戻し手段とを
備え、最初のn−1単位目までの記録のそれぞれの終了
後には、前記搬送量カウント手段でカウントされた値を
前記n−1個の記憶手段のそれぞれに順次格納し、さら
にn単位目以降の記録のそれぞれの終了後には、前記n
−1個の記憶手段のうちの記憶している前記搬送量情報
が示す値が最低であるものの内容を前記搬送量カウント
手段のカウントされた値から前記最低値を減じた値に関
する搬送量情報に書き替えるとともに、前記n−1個の
記憶手段のうちの他のものの内容をそれぞれが記憶して
いる前記搬送量情報が示す値から前記最低値を減じた値
に関する搬送量情報に書き替えるようにした。
【0008】
【0009】
【作用】本発明によれば、所定回数(少なくとも1回
で、例えば1回)の記録を1単位として1単位の記録終
了後に、搬送量カウント手段でカウントされた値から前
記n−1個の記憶手段に記憶された前記搬送量情報が示
す値のうちの最低値を減じた量だけ前記インクフィルム
が巻き戻される。ここで前記n−1個の記憶手段に記憶
された前記搬送量情報は、以下のように書き替えられ
る。すなわち未使用のインクフィルムが装着された後に
は、各記憶手段は“0”クリアされる。そして最初のn
−1単位目までの記録のそれぞれの終了後には、前記搬
送量カウント手段でカウントされた値が前記n−1個の
記憶手段のそれぞれに順次格納される。さらにn単位目
以降の記録のそれぞれの終了後には、前記n−1個の記
憶手段のうちの記憶している前記搬送量情報が示す値が
最低であるものの内容が、前記搬送量カウント手段のカ
ウントされた値から前記最低値を減じた値に関する搬送
量情報に書き替えられるとともに、前記n−1個の記憶
手段のうちの他のものの内容が、それぞれが記憶してい
る前記搬送量情報が示す値から前記最低値を減じた値に
関する搬送量情報に書き替えられる。従って、最初のn
−1単位目までの記録では、最小値が“0”となってい
るから直前の搬送量と同量が巻き戻されることでインク
フィルムの始端を、またn単位目以降の記録では、直前
の搬送量から最小値(“0”ではない)を減じた量が巻
き戻されることで、n回使用された領域の後端をそれぞ
れインクフィルムの使用開始点として次の記録が行われ
る。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の第1実施例に
付き説明する。なお本実施例では、インクフィルムは5
回使用可能(n=5)であるものとして説明する。
【0012】図1は本実施例に係る熱転写記録装置の構
成を示す図である。図中、1は多数の発熱抵抗素子が一
次元配列されたライン形のサーマルヘッドであり、その
記録位置に対向してプラテンローラ2が設けられてい
る。そしてサーマルヘッド1は、ばね3によってプラテ
ンローラ2に押圧されている。
【0013】4はインクフィルム、5は記録紙であり、
サーマルヘッド1とプラテンローラ2との間を重なった
状態で通過している。ここのインクフィルム4は、ロー
ル状に巻戻しスプロケット6に巻かれている。さらにイ
ンクフィルム4はその先端が巻取りスプロケット7に固
定されており、この巻取りスプロケット7に巻き取られ
るものとなっている。
【0014】8は搬入ローラであり、プラテンローラ2
とともに記録紙5を搬送する。また9はガイドシャフト
であり、インクフィルム4のサーマルヘッド1に対する
状態を所定状態に保つものである。10はカッタであ
り、記録紙5のうちの記録が終了した部分を切り離す。
【0015】11はプラテンローラ駆動源、12は巻戻
しスプロケット駆動源、13は巻取りスプロケット駆動
源、14は搬入ローラ駆動源であり、プラテンローラ
2、巻戻しスプロケット6、巻取りスプロケット7、搬
入ローラ8のそれぞれを可逆的に回転駆動する。
【0016】15は信号処理部であり、記録すべく入力
された画像信号を例えば周知な処理によってサーマルヘ
ッドの制御信号への変換処理などを行う。そして信号処
理部15は、変換処理して得た得た制御信号をドライバ
16に与える。ドライバ16は、信号処理部15から与
えられた制御信号に基づき、サーマルヘッド1を構成す
る各発熱素子(図示せず)への通電制御を行う。
【0017】17はプラテンローラ駆動源11、巻戻し
スプロケット駆動源12、巻取りスプロケット駆動源1
3および搬入ローラ駆動源14をそれぞれ制御してイン
クフィルム4および記録紙5の搬送を制御する制御部で
ある。この制御部17には、記録カウンタ18およびラ
インカウンタ19がそれぞれ接続されている。記録カウ
ンタ18は、外部から画像信号とともに与えられる記録
開始/終了信号をクロックとして入力しており、記録回
数をカウントする。ラインカウンタ19は、制御部19
が信号処理部15に対して出力する同期信号(ライン同
期信号)をクロックとして入力しており、記録ライン数
をカウントする。次に、以上のように構成された熱転写
記録装置の動作を制御部17の処理手順に従って説明す
る。
【0018】まず制御部17は図2にステップ2aおよ
びステップ2bで示すように、記録カウンタ18および
ラインカウンタ19をクリアする。そして制御部17
は、ステップ2cにおいて記録開始指示がなされるのを
待つ。
【0019】ここで記録開始/終了信号によって記録開
始が指示されると、制御部17は処理をステップ2cか
らステップ2dに移行する。このとき、記録カウンタ1
8はカウントアップする。
【0020】制御部17はステップ2dでは、プラテン
ローラ駆動源11、巻戻しスプロケット駆動源12、巻
取りスプロケット駆動源13および搬入ローラ駆動源1
4のそれぞれに対して、各ローラ(プラテンローラ2お
よび搬入ローラ8)および各スプロケット(巻戻しスプ
ロケット6および巻取りスプロケット7)の正回転(図
1中に矢印FWで示す方向の回転)を開始させる。これ
によりインクフィルム4および記録紙5は図中に矢印F
Wで示す方向へと搬送される。
【0021】続いて制御部17はステップ2eにおい
て、記録紙5の先端がサーマルヘッド1の記録位置まで
到達するのを待つ。なお、記録紙5の先端は、待機状態
にあっては搬送ローラ8の位置にセットされている。
【0022】そして記録紙5の先端がサーマルヘッド1
の記録位置まで到達すると、制御部17は処理をステッ
プ2eからステップ2fに移行し、このステップ2fに
おいて同期信号の出力を開始する。これに応じて信号処
理部15およびドライバ16では、同期信号に同期して
画像の記録を行う。またラインカウンタ19では、同期
信号をカウントする。
【0023】この状態において制御部18は、ステップ
2gにおいて1頁分の記録が終了するのを待ち、終了し
たら処理をステップ2gからステップ2hに移行し、こ
のステップ2hにおいて同期信号の出力を停止する。こ
れにより、ラインカウンタ19のカウント動作が停止す
る。従ってラインカウンタ19のカウント動作停止後の
カウント値は、今回の記録における記録ライン数であ
る。
【0024】次に制御部17は、ステップ2iにおいて
記録紙5の内の画像が記録された部分の後端がカッタ1
0まで到達するのを待ち、到達したらステップ2jにお
いて、プラテンローラ駆動源11、巻戻しスプロケット
駆動源12、巻取りスプロケット駆動源13および搬入
ローラ駆動源14のそれぞれに対して、プラテンローラ
2および搬入ローラ8および巻戻しスプロケット6およ
び巻取りスプロケット7の回転を停止させる。
【0025】そして制御部17は、ステップ2kにおい
てカッタ10を駆動して記録紙5を切断したのち、ステ
ップ2lにおいて、プラテンローラ駆動源11、巻戻し
スプロケット駆動源12、巻取りスプロケット駆動源1
3および搬入ローラ駆動源14のそれぞれに対して、プ
ラテンローラ2および搬入ローラ8および巻戻しスプロ
ケット6および巻取りスプロケット7の逆回転(図1中
に矢印RVで示す方向の回転)を開始させる。これによ
り、インクフィルム4および記録紙5は図中に矢印RV
で示す方向へと搬送される。
【0026】この状態において制御部17は、ステップ
2mにおいて記録紙5の先端が搬入ローラ8まで到達す
るのを待ち、到達したらステップ2nにおいて、プラテ
ンローラ駆動源11、巻戻しスプロケット駆動源12、
巻取りスプロケット駆動源13および搬入ローラ駆動源
14のそれぞれに対して、プラテンローラ2および搬入
ローラ8および巻戻しスプロケット6および巻取りスプ
ロケット7の回転を停止させる。かくして、次頁の記録
が開始できる状態となる。制御部17は続いてステップ
2oにおいて、記録カウンタ18のカウント値、すなわ
ち記録回数が「5」であるか否かの判断を行う。
【0027】ここで記録回数が「5」ではなければ、制
御部17はステップ2qにおいて、ラインカウンタ19
のカウント値Aに対応する量だけ巻戻しスプロケット6
および巻取りスプロケット7を逆回転させる。これによ
り、インクフィルム4は図中に矢印RVで示す方向へと
搬送され、今回の記録で使用した分だけ巻き戻される。
こののち、制御部17はステップ2b以降の処理を繰り
返す。すなわち第2回、第3回、第4回、第5回の記録
を順次行う。
【0028】そして5回目の記録が終了すると、制御部
17はステップ2oから処理をステップ2aに移行し、
ステップ2a以降の処理を繰り返す。すなわち、ステッ
プ2qでのインクフィルム4の巻戻しを行うことなく次
頁の記録を行う。すなわち、次頁の記録は、インクフィ
ルム4の新たな領域を用いて行われる。このとき、記録
カウンタ18はクリアされ、第1回目の記録とされる。
【0029】かくして本実施例によれば、1頁の記録が
終了する毎にインクフィルム4が1頁分自動的に巻き戻
される。従って、ユーザがインクフィルム4を巻戻した
り、または反転させる等の作業を行う必要がなく、ユー
ザの手間が大幅に軽減される。
【0030】また本実施例によれば、インクフィルム4
のうちの1頁分の領域を使用可能回数(5回)に亙って
繰り返し使用したのち、インクフィルム4の次の領域を
使用するため、インクフィルム4が巻き切ればそのイン
クフィルム4は寿命であり、ユーザはインクフィルム4
が寿命となったことを容易かつ適確に知ることができ
る。またインクフィルム4を順に使用するから、インク
フィルム4の残量も容易に知ることができる。
【0031】さらに本実施例では、1回の記録が終了す
る毎にインクフィルムの巻戻しを行っているから、一旦
巻き切ってから巻戻しを行う場合に比較して、記録を行
えない時間を減少することができるという効果もある。
【0032】なお本実施例は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば上記実施例では、1回の記録が終了
する毎にインクフィルムの巻戻しを行っているが、例え
ば数回の記録を1単位とし、この1単位の記録終了毎に
インクフィルムの巻戻しを行うようにしてもよい。また
記録紙5としてカット紙を使用し、1回の記録でのライ
ン数が固定的となる場合には、ラインカウンタ19を省
略し、記録終了後のインクフィルム4の戻し量を予め設
定した一定値とすることもできる。このほか、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0033】ところで、以上の第1実施例の熱転写記録
装置は、1回の記録でのライン数が固定的な場合、すな
わち記録紙としてカット紙を専用に用いるようなものに
適している。なぜならば、各回の記録におけるライン数
が可変であると、第5回の記録におけるライン数が他の
4回に比較して少なかった場合にはインクフィルム4の
同一領域が6回使用されてしまったり、また第5回の記
録におけるライン数が他の4回に比較して多かった場合
にはインクフィルム4の同一領域の使用回数が4回とな
ったりするからである。
【0034】そこで、各回の記録におけるライン数が可
変であっても以上のような不具合が生じない第2実施例
に付いて以下説明する。なお本実施例も、インクフィル
ムは5回使用可能(n=5)であるものとして説明す
る。図3は本実施例に係る熱転写記録装置の構成を示す
図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、
その詳細な説明を省略する。
【0035】図中、20は制御部である。この制御部2
0には、記録カウンタ18およびラインカウンタ19の
ほかに、[n−1]個、すなわち4個の過去ライン数メ
モリ21,22,23,24がそれぞれ接続されてい
る。なお記録カウンタ18は、5までカウント可能なも
のである。
【0036】以下、本熱転写記録装置の動作を制御部2
0の処理手順に従って説明する。まず制御部20は、図
4に示すステップ2a乃至ステップ2pの処理は前述し
た第1実施例における制御部17と同様に図2に示すよ
うに処理する。
【0037】しかし本実施例における制御部20は、ス
テップ2pでインクフィルムの巻戻しを行ったのち、処
理をステップ3aに移行する。ステップ3aでは制御部
20は、過去ライン数メモリ21〜24のうちの内容が
「0」であるもののいずれかにラインカウンタ19のカ
ウント値Aを格納する。この後、制御部20はステップ
2b移行の処理を繰り返し、第2回以降の記録を行う。
かくして、第1回乃至第4回の記録後には、図5に示す
ように当該回の記録を行ったライン数に対応する量だけ
インクフィルム4を巻き戻す。
【0038】そして第5回の記録が終了すると、制御部
20は処理をステップ2oからステップ3bに移行す
る。制御部20はステップ3bでは、ラインカウンタ1
9のカウント値Aおよび過去ライン数メモリ21〜24
のそれぞれの内容値B,値C,値D,値Eのうちの最小
値(以下、値Fとする)を選択する。そしてステップ3
cにおいて、ラインカウンタ19のカウント値Aと値F
との差分(以下、値Gとする)を算出する。
【0039】続いて制御部20はステップ3dにおい
て、値Gに対応する量だけ巻戻しスプロケット6および
巻取りスプロケット7を逆回転させる。これにより、イ
ンクフィルム4は図中に矢印RVで示す方向へと値Gに
対応する量だけ巻き戻される。具体的には図5において
は、第1回乃至第5回の記録において最もライン数の少
ない、すなわちインクフィルム4の使用量の少ないのが
第3回であり、第5回のライン図4と第3回のライン数
との差分に対応する量、すなわち第5回でのインクフィ
ルム4の使用量と第3回でのインクフィルム4の使用量
との差分だけインクフィルム4が巻き戻される。従っ
て、次回(第6回)の記録の際には、インクフィルム4
のうちの第3回で使用した領域の直後の領域を用いて記
録が行われる。このインクフィルム4のうちの第3回で
使用した領域の直後の領域は、図示の如く第1回、第2
回、第4回、第5回では使用されているが第3回では使
用されておらず、まだ4回しか使用されていないので第
6回目で使用するのである。
【0040】こののち制御部20はステップ3eにおい
て、かく過去ライン数メモリ21〜24のそれぞれの内
容を、それぞれが保持している値B,C,D,Eから値
Fを差し引いた値に書き替える。
【0041】さらに制御部20はステップ3fにおい
て、過去ライン数メモリ21〜24のうちの内容が
「0」であるもの、すなわちステップ3bを処理する時
点において値Fが格納されていた過去ライン数メモリに
値Gを格納したのち、ステップ2b以降の処理を繰り返
す。なおこのステップ2b以降の処理の繰り返しの際に
は、記録カウンタ18のカウント値は「5」のままであ
るから、ステップ2o以降ではステップ3b乃至ステッ
プ3fの処理が繰り返されることになる。
【0042】具体的には図5においては、各過去ライン
数メモリ21〜24に格納された情報は、第1回、第2
回、第4回、第5回でのインクフィルム4の使用領域に
関するものである。ただし、起点は第3回での使用領域
の終端(図中にイで示す位置)となっている。従って、
第7回以降の記録においてステップ3b乃至ステップ3
fの処理を行う場合には、図中にイ,ロ,ハ…で示す位
置を起点として上記した処理が行われる。
【0043】かくして本実施例によれば、各回の記録に
おけるライン数が可変であっても、インクフィルム4の
どの部分でもその使用回数を5回とすることができる。
従って、インクフィルム4を無駄にすることなく効率良
く使用ができ、また画質を劣化させるようなこともな
い。
【0044】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、1回の記録が終了す
る毎にインクフィルムの巻戻しを行っているが、例えば
数回の記録を1単位とし、この1単位の記録終了毎にイ
ンクフィルムの巻戻しを行うようにしてもよい。このほ
か、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が
可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、サーマルヘッドにより、n回
記録可能なインクフィルムのインクを記録紙に対して転
写することで、不等長の画像を1回につき1枚記録する
熱転写記録装置において、記録時における前記インクフ
ィルムの搬送量(例えば記録ライン数)をカウントする
例えばラインカウンタなどの搬送量カウント手段と、こ
の搬送量カウント手段でカウントされた値に関する搬送
量情報を記憶するもので、未使用のインクフィルムが装
着されたことに応じてそれぞれ記憶値が“0”にクリア
されるn−1個の例えば過去ライン数メモリなどの記憶
手段と、所定回数(少なくとも1回で、例えば1回)の
記録を1単位とし、1単位の記録終了後に前記インクフ
ィルムを、前記搬送量カウント手段でカウントされた値
から前記n−1個の記憶手段に記憶された前記搬送量情
報が示す値のうちの最低値を減じた量だけ前記インクフ
ィルムを巻き戻す第2の巻戻し手段とを備え、最初のn
−1単位目までの記録のそれぞれの終了後には、前記搬
送量カウント手段でカウントされた値を前記n−1個の
記憶手段のそれぞれに順次格納し、さらにn単位目以降
の記録のそれぞれの終了後には、前記n−1個の記憶手
段のうちの記憶している前記搬送量情報が示す値が最低
であるものの内容を前記搬送量カウント手段のカウント
された値から前記最低値を減じた値に関する搬送量情報
に書き替えるとともに、前記n−1個の記憶手段のうち
の他のものの内容をそれぞれが記憶している前記搬送量
情報が示す値から前記最低値を減じた値に関する搬送量
情報に書き替えるようにした。
【0046】
【0047】これにより、ユーザの手間を軽減して利便
性を向上するとともに、インクフィルムの使用回数を適
確に管理し、記録画質の劣化を来すことなくインクフィ
ルムを無駄なく使用することができる熱転写記録装置と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る熱転写記録装置の
構成を示す図。
【図2】 図1中の制御部17の処理手順を示すフロー
チャート。
【図3】 本発明の第2実施例に係る熱転写記録装置の
構成を示す図。
【図4】 図2中の制御部20の処理手順を示すフロー
チャート。
【図5】 本発明の第2実施例に係る熱転写記録装置で
のインクフィルム4の戻しの具体例を示す図。
【符号の説明】
1…サーマルヘッド、2…プラテンローラ、4…インク
フィルム、5…記録紙、6…巻戻しスプロケット、7…
巻取りスプロケット、8…搬入ローラ、11…プラテン
ローラ駆動源、12…巻戻しスプロケット駆動源、13
…巻取りスプロケット駆動源、14…搬入ローラ駆動
源、17…制御部、18…記録カウンタ、19…ライン
カウンタ、20…制御部、21〜24…過去ライン数メ
モリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−125777(JP,A) 特開 昭63−149176(JP,A) 特開 平3−227287(JP,A) 特開 平2−102087(JP,A) 実開 昭59−83566(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 33/44 B41J 17/12 B41J 29/20 B41J 33/54 B41J 35/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドにより、n回記録可能な
    インクフィルムのインクを記録紙に対して転写すること
    で、不等長の画像を1回につき1枚記録する熱転写記録
    装置において、 記録時における前記インクフィルムの搬送量をカウント
    する搬送量カウント手段と、 この搬送量カウント手段でカウントされた値に関する搬
    送量情報を記憶するもので、未使用のインクフィルムが
    装着されたことに応じてそれぞれ記憶値が“0”にクリ
    アされるn−1個の記憶手段と、 所定回数(少なくとも1回)の記録を1単位として1単
    位の記録終了後に、前記搬送量カウント手段でカウント
    された値から前記n−1個の記憶手段に記憶された前記
    搬送量情報が示す値のうちの最低値を減じた量だけ前記
    インクフィルムを巻き戻す第2の巻戻し手段と、 最初のn−1単位目までの記録のそれぞれの終了後に、
    前記搬送量カウント手段でカウントされた値を前記n−
    1個の記憶手段のそれぞれに順次格納する搬送量情報格
    納制御手段と、 n単位目以降の記録のそれぞれの終了後に、前記n−1
    個の記憶手段のうちの記憶している前記搬送量情報が示
    す値が最低であるものの内容を前記搬送量カウント手段
    のカウントされた値から前記最低値を減じた値に関する
    搬送量情報に書き替えるとともに、前記n−1個の記憶
    手段のうちの他のものの内容をそれぞれが記憶している
    前記搬送量情報が示す値から前記最低値を減じた値に関
    する搬送量情報に書き替える搬送量情報書替手段とを具
    備したことを特徴とする熱転写記録装置。
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