JPH07276735A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH07276735A
JPH07276735A JP6918194A JP6918194A JPH07276735A JP H07276735 A JPH07276735 A JP H07276735A JP 6918194 A JP6918194 A JP 6918194A JP 6918194 A JP6918194 A JP 6918194A JP H07276735 A JPH07276735 A JP H07276735A
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JP
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ribbon
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print
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Application number
JP6918194A
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English (en)
Inventor
Takashi Fumitani
隆 文谷
Koji Yui
康二 油井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙を搬送するモータによりインクリボンに一
定のバックテンションを与えながら印画方向とは逆方向
に巻き戻し、同じインクリボンを使用することにより、
インクリボンの節約、消費電力の低減し、巻き上げ巻き
戻しを利用してインクリボンの残量を検出する。 【構成】 巻き取り側のリール台111側にトルクリミ
ッタ機構R1を設けると共に、リール台111を回転さ
せる駆動ギア111に噛み合う伝達ギア109側にもト
ルクリミッタ機構R2を設ける。このトルクリミッタ機
構R2を、ブレーキ板114とフェルト114aと圧縮
コイルバネ115とで構成する。これにより、インクリ
ボンの巻き戻し時にインクリボンの巻き数にかかわら
ず、一定の引っ張りトルクで巻き戻すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ映像等の記録画
像をハードコピー、いわゆるカラー写真として残すため
のプリンタに関し、特に本発明は昇華型熱転写式のカラ
ービデオプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラービデオプリンタ
は、一般的にインクリボンと印画紙を、印画ヘッドとプ
ラテンとにより挟み込み、印画ヘッドによる熱圧着動作
と共に上記インクリボン及び、印画紙を移動動作して印
画紙へ印画処理を行うように構成されている。
【0003】上記カラービデオプリンタの印画のフロー
(流れ)は、専用紙の印画の場合、Y(イエロー)色の
インクリボン頭出し→Y色印画→M(マゼンタ)色のイ
ンクリボン頭出し→M色印画→C(シアン)色のインク
リボン頭出し→C色印画→排紙→インクリボン弛み取り
→印画終了の順である。さらに、官製葉書等のような普
通紙への印画の場合は、受容層のインクリボン頭出し→
受容層の転写→Y色のインクリボン頭出し→Y色印画→
M色のインクリボン頭出し→M色印画→C色のインクリ
ボン頭出し→C色印画→排紙→インクリボン弛み取り→
印画終了の順であり、また、インクリボンの弛み取り量
は時間によって制御される。
【0004】また、従来のインクリボンの残量の検出方
法は、例えば特開平5−229239号公報に示すよう
に、最初にインクリボンが使用中のものか、未使用のも
のかをインクリボン頭出しの際にフレッシュラベルの検
出により判断する。未使用のインクリボンが装着された
場合は、プリンタに内蔵されている残量記憶用メモリが
リセットされ、印画枚数に従って1からカウントまたは
リボンコードの枚数情報(50枚、100枚等)から減
カウントして残量を記憶する。途中で違う種類のインク
リボンと交換するときに、上記プリンタは、インクリボ
ンの種類毎に枚数カウントが記録できるようにして再度
前のインクリボンの残量に関して認識できるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
時間による弛み取り量の制御法では、一定時間弛み取り
を行ってもインクリボンの径により(つまり、インクリ
ボンの巻き初めと終わりでは)弛み取り量が変化するた
め、弛み取り量を常に一定に制御することは困難であ
る。
【0006】また、インクリボンを巻き戻す際に、巻き
戻されるインクリボンリールにはバックテンションが働
かないため、巻き取り側のテンションが低い時(使い始
めのインクリボンを巻き戻した時)、インクリボンがき
つく巻かれないため、インクリボンに弛みが発生し、印
画面に皺が発生してしまう。
【0007】さらに、印画ヘッドには多数の抵抗体があ
るので、従来のように一度に全ての抵抗体を使用して印
画すると大きな電力が必要となるため、バッテリーや自
動車等からの電源を使用することが難しく、プリンタの
電源の小型化やポータブル化の妨げになっていた。
【0008】また、専用紙、普通紙に印画する時にかか
わらず、一度使われたインクリボンは二度と使われない
のが普通であった。従って、図12に示すようなインク
リボン1の一部分をトリミングした画を印画紙に印画し
た場合、大部分の領域のインクリボン1が使われずに捨
てられるため非常に不経済である。
【0009】さらにまた、上記従来のインクリボンの残
量検出方法では、同一種類の使用途中のインクリボンに
ついての残量検出は不可能であり、残量記憶には不揮発
性メモリが必要である。
【0010】そこで、本発明は、上述の問題点を解決す
るためになされたもので、インクリボンを巻数に関係な
く、インクリボン供給側に一定の引っ張りトルクを与え
ながら一定量巻き戻すことを可能とし、かつ、この巻き
戻しを利用して、1回の印画動作を複数回に分け、プリ
ンタの消費電力を低減し、更に、使用されなかったイン
クリボンの領域を利用して印画することによりインクリ
ボンを再利用し、またそれら残量を正確に検出すること
ができるプリンタを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】インクリボンと印画紙
を、印画ヘッドとプラテンとにより挟み込み、印画ヘッ
ドによる熱圧着動作と共に上記インクリボン及び印画紙
を移動動作して印画紙への印画処理を行うプリンタにお
いて、上記印画ヘッドが印画位置と待機位置とに移動動
作可能であり、印画ヘッドが印画動作を終了して印画待
機位置に移動した時のインクリボンの弛みを、上記印画
紙を搬送するモータを駆動源としてインクリボンカセッ
トのインクリボン供給側に一定の引っ張りトルクを与え
ながら巻き戻し、上記インクリボンの弛みを取るように
構成してある。
【0012】また、上記インクリボンカセットのインク
リボン巻き取り側に巻き取られたインクリボンを上記モ
ータによりインクリボンカセットのインクリボン供給側
に、インクリボンのリボンマークを検出してインクリボ
ンの任意の位置まで巻き戻し上記インクリボンを再使用
するように構成する。さらに、複数回に分割して印画す
ることにより、消費電力を低減するように構成し、ま
た、インクリボンを巻き上げるか巻き戻しながら、リボ
ンマークセンサでインクリボン頭出しの際に検出するヘ
ッダーマークの通過回数をカウントし、使用枚数、イン
クリボンの残量を検出するように構成する。さらにま
た、インクリボンの残量を検出後、所定のインクリボン
位置までヘッダーマークのカウント分だけ巻き戻し、或
は巻き上げるように構成する。
【0013】
【作用】インクリボンを巻き取るリール台を駆動させる
ギア側にトルクリミッタ機構を設けることにより、上記
リール台がインクリボンの巻き取り方向に回転する時に
は、リール台側に設けられたトルクリミッタ機構を介し
て回転し、逆方向に回転する時(巻き戻される時)は、
リール台は上記ギア側のトルクリミッタ機構を介して回
転する。これにより、インクリボンが印画時に巻き取ら
れる時は、リール台側のトルクリミッタ機構を介して巻
き取られ、巻き戻される時は、リール台を駆動させるギ
ア側のトルクリミッタ機構を介して引っ張りトルクを与
えるため、印画時にも巻き戻し時にもインクリボンに、
適切なテンションが付与される。
【0014】また、巻き戻し時にはインクリボンのリボ
ンマークをリボンマークセンサにより検出して、それに
より巻戻し量を制御する。この巻き戻しを利用して、印
画動作を複数回に分けて印画することにより、一回の印
画当たりの電力消費量が減り、その結果セットとしての
消費電力を低減でき、電源の小型化やバッテリー駆動等
のポータブル化が図られる。
【0015】さらに、一度使用したインクリボンで、印
画に使用されなかった領域を利用して印画するようにし
たので、印画に使われなかったインクリボンの領域を印
画に再利用でき、インクリボンのランニングコストの削
減になる。
【0016】また、インクリボンの頭出しを行うリボン
マークセンサによりインクリボンの巻き上げ、巻き戻し
時に、ヘッダーマークの通過回数をカウントして使用枚
数、残量枚数を検出する。この検出後にカウントした分
だけ巻き戻し、インクリボン装着時の位置にして印画で
きる状態にする。このカウントされた情報はメモリに格
納され、使用枚数毎に積算または減算され、モニタ上あ
るいはプリンタ表示パネル上に表示され、ユーザに認識
される。このように、インクリボンのヘッダーマークの
通過回数をセンサにより検出することにより、インクリ
ボンの正確な残量検出が可能であり、同一のインクリボ
ンに対してもインクリボン毎に残量が検出でき、しかも
残量検出用のセンサ等がインクリボン頭出しに使用され
るセンサと共用できるため、残量検出用の部品が不要と
なる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0018】図1は、昇華型熱転写式のカラービデオプ
リンタに用いられるインクリボン巻き取り機構、特にモ
ータ(駆動源)101の回転により駆動される部分を示
す。このモータ101は正逆回転可能であり、振り子ギ
ア107の働きにより正転と逆転で回転の伝達経路を切
り換えられ、一方の回転によりインクリボンカセット1
18の巻き取りスプール118aに、もう一方の回転で
印画紙120の搬送機構のカム(図示省略)に回転をそ
れぞれ伝達するものである。また、モータ101の回転
は該モータ101の駆動軸101aに圧入されたウォー
ム台103を介してウォーム104に伝達され、2段ギ
ア105と2段ギア106により減速されるようになっ
ている。
【0019】上記振り子ギア107とその振り子ギアア
ーム108間にはバネ(図示省略)等により摩擦力が発
生している。このため、2段ギア106が図1中矢印A
方向に回転すると、振り子ギアアーム108も同方向に
回転し、振り子ギア107はシャーシ100に支軸10
0aを介して回転する伝達ギア109に噛み合い、該伝
達ギア109によりブラケット100に支軸100bを
介して回転する駆動ギア110にモータ101の回転が
伝達されるようになっている。この駆動ギア110はト
ルクリミット機能を有するテイクアップリール台111
の構成部品である。
【0020】図2に、テイクアップリール台111の構
成を示す。このテイクアップリール台111を回転させ
る駆動ギア110の表裏面にはフェルト110a,11
0bが貼り付けられている。この駆動ギア110は、圧
力板112と共に支軸100bの大径部に回転自在に支
持された圧力板部111aの中空の軸部に回転自在に支
持されている。この圧力板部111aの中空の軸部とイ
ンクリボンカセット118の巻き取りスプール118a
とのトルク伝達部である噛み合い部111bとは、支軸
100bの小径部に回転自在に支持された中空の軸11
1cに圧入され、これら圧力板部111aと噛み合い部
111bと中空の軸111cは一体となって回転するよ
うになっている。
【0021】圧力板112は噛み合い部111bとのそ
れぞれの凹凸部の係合により、噛み合い部111bと同
方向に回転する。この噛み合い部111bと圧力板11
2との間には圧縮コイルバネ113が介在され、フェル
ト110aと圧力板112及びフェルト110b圧力板
部111aに圧力を与え、摩擦力を発生させるようにな
っている。即ち、これら駆動ギア110と一対のフェル
ト110a,110bと圧力板部111aと圧力板11
2と圧縮コイルバネ113とでトルクリミッタ機構R1
が構成されている。このトルクリミッタ機構R1によ
り、駆動ギア110が回転すると摩擦力から生じたトル
クが噛み合い部111bに伝達するが、この摩擦力によ
り発生するトルク以上のトルクを、噛み合い部111b
に伝達しようとしても一対のフェルト110a,11b
と各相手部品である圧力板部111aと圧力板112と
には滑りが生じ、摩擦力によるトルク以上のトルクは伝
達できないようになっている。また、上記噛み合い部1
11bはインクリボンカセット118の巻き取りスプー
ル118aに回転を伝達し、インクリボン119(図面
中はリボンと略称する)の巻き取りを行う。
【0022】また、図2に示すように、伝達ギア109
を回転自在に支持している支軸100aにはブレーキ板
114が回転自在に取り付けられている。このブレーキ
板114にはフェルト114aが貼り付けられ、圧縮コ
イルバネ115によりフェルト114aと伝達ギア10
9間には摩擦力が発生し、摩擦力以下のトルクでは伝達
ギア109は回転しないようになっている。即ち、これ
らブレーキ板114とフェルト114aと圧縮コイルバ
ネ115とでトルクリミッタ機構R2が構成されてい
る。尚、2段ギア106が図1中矢印A方向と逆方向に
回転した場合、振り子ギアアーム108は2段ギア10
6と同方向に回転し、振り子ギア107は中間ギア11
6と噛み合うようになっている。
【0023】以上のような構成のカラービデオプリンタ
に用いられるインクリボン巻き取り機構によれば、カラ
ービデオプリンタの振動や静電気等で巻き取りスプール
118aが逆転してインクリボン119に弛みが生じよ
うとすると、テイクアップリール台111も逆転し、伝
達ギア109も反時計方向へ回転しようとする。しかし
ながら、伝達ギア109側に設けられたトルクリミッタ
機構R2のブレーキ板114により、伝達ギア109に
は摩擦力によるブレーキがかかるので、テイクアップリ
ール台111の回転を阻止し、インクリボン119の弛
みを防止する。尚、振り子ギア107が伝達ギア109
に噛み合っている場合は、テイクアップリール台111
の逆転は各ギアを伝達し、ウォーム104を回転させよ
うとする。しかし、ウォーム104は一条ウォームなの
で、2段ギア105の回転ではウォーム104は回転し
ない。よってテイクアップリール台111は逆転でき
ず、インクリボン119の弛みも生じない。
【0024】また、インクリボン119の巻き戻し時
は、まず2段ギア106を図1中矢印A方向と逆方向に
回転させ、振り子ギア107を伝達ギア109から外
し、伝達ギア109を自由に回転できるようにする。こ
の後、インクリボンカセット118のインクリボン供給
側のスプール118bを図1中矢印B方向とは逆方向に
回転させると、巻き取りスプール118aも図1中矢印
B方向とは逆方向に回転し、インクリボン119の巻き
戻しが行われる。この時、図3(b)に示すように、イ
ンクリボン119中に印刷されているリボンマーク12
1をリボンマークセンサ102で検出して、インクリボ
ン頭出しとインクリボン119の残量のカウントを行
う。このインクリボン119の残量カウントについては
後述する。
【0025】また、この時、テイクアップリール台11
1の駆動ギア110と、トルクリミッタ機構R1の一対
のフェルト110a,110bと圧力板112とに生じ
るトルクは、トルクリミッタ機構R2のブレーキ板11
4と伝達ギア109により生ずるトルクより十分大きい
ため、テイクアップリール台111は、ブレーキ板11
4と伝達ギア109の摩擦力によるトルクを与えられな
がら、一体となって回転する。また、通常のインクリボ
ン巻き取り動作(巻き取りスプール118aが図1中矢
印B方向に回転)の時は、上述した様にモータ101の
駆動力を振り子ギア107により伝達されるため、ブレ
ーキ板114と伝達ギア109の摩擦力によるトルクの
影響は受けない。
【0026】また、この機構を動作させるためには、モ
ータ101にはテイクアップリール台111で生ずるト
ルクと、ブレーキ板114で生ずるトルクを合わせたト
ルク以上で駆動させるためモータ101の負担が大きく
なる場合がある。そこで、図4(a),(b)に示すよ
うな機構を加えてインクリボン巻き取り時に必要な駆動
力を低減させてもよい。
【0027】次に、図4(a),(b)に示したリミッ
タ機構を説明する。
【0028】まず、伝達ギア109と同軸にはブレーキ
板114′が圧力板部111aと同一平面上に回転自在
に取り付けられている。ブレーキ板114′にはフェル
ト114aが貼り付けられ、圧縮コイルバネ115の付
勢によりフェルト114aと伝達ギア109間には摩擦
力が発生すると共に、伝達ギア109の回転方向と同方
向にブレーキ板114′も回転する。2段ギア106が
図4中矢印A方向に回転した場合、伝達ギア109は図
4中矢印C方向に回転し、ブレーキ板114′も同方向
に回転する。ブレーキ板114′はブラケット100の
孔100cにより回転量を規制され不必要な回転をしな
い。
【0029】逆に2段ギア106が図4中矢印Aと逆方
向に回転した場合、伝達ギア109は図4中矢印C方向
とは逆に回転し、ブレーキ板114′に貼り付けられた
フェルト114bは圧力板部111aの外周面に押さえ
付けられ、この結果フェルト114bと圧力板部111
a間に摩擦力が発生し、前述した図2に示すブレーキ板
114と同じトルクリミット機能を持ち、且つインクリ
ボン巻き取り時にモータ101が必要な駆動力を低減で
きる。
【0030】次に、前述したインクリボン巻き取り機構
を有したカラービデオプリンタによる複数分割印画を説
明する。インクリボン119を巻き戻して複数回に分け
て印画する場合の全体の印画フローは、印画紙120が
専用紙の場合には2回に分けて印画する。即ち、図5に
示すように、カラービデオプリンタに専用紙を給紙する
(ステップS0)。次に、Y(イエロー)色のインクリ
ボン頭出しを行った(ステップS1)後で、Y色を専用
紙の上半分に印画する(ステップS2)。次に、M(マ
ゼンタ)色のインクリボン頭出しを行った(ステップS
3)後で、M色を専用紙の上半分に印画する(ステップ
4)。次に、C(シアン)色のインクリボン頭出しを
行った(ステップS5)後で、C色を専用紙の上半分に
印画する(ステップS6)。このC色の上半分の印画が
終了した後、Y色までインクリボン119を巻き戻す
(ステップS7)。そして、Y色のインクリボン頭出し
を行った(ステップS11)後で、Y色を専用紙の下半分
に印画する(ステップS12)。次に、M色のインクリボ
ン頭出しを行った(ステップS13)後で、M色を専用紙
の上半分に印画する(ステップS14)。次に、C色のイ
ンクリボン頭出しを行った(ステップS15)後で、C色
を専用紙の下半分に印画する(ステップS16)。このよ
うにして印画が終了した後で専用紙をカラービデオプリ
ンタから排紙する(ステップS17)。
【0031】図6に実際に専用紙120に印画した場合
の画の様子を示す。図6において、左側の専用紙120
の上半分の絵は上記ステップS1〜ステップS7の流れで
印画された画であり、中央の専用紙120の下半分の絵
はステップS11〜ステップS16の流れで印画された画で
あり、右側の専用紙120の全体の絵は全ての印画フロ
ーにより完成した画を示す。この場合、図示しないサー
マルヘッドの抵抗体を一度に全て使用して印画するので
はなく一回目は上半分、二回目は下半分というように分
割して印画することにより、一回当たりの印画に必要な
電力を半分にすることができる。また、この印画の例は
専用紙120での印画例であるが、官製葉書のような普
通紙での印画も上記のフローのステップS0とステップ
1の間にインクリボン受容層を転写する動作を入れれ
ば、十分可能であることはいうもでもない。
【0032】次に、インクリボン119の再利用印画に
ついて、画の左半分を印画する場合を例に取り説明す
る。
【0033】図7(a)に示すように、画面の左半分を
トリミングして専用紙120に印画すると、図7(b)
に示すように、インクリボン119に使わない領域が残
る。図7(b)中、印画に使用されたインクリボン11
9の利用領域を実線の枠で示し、印画に使用されなかっ
た領域(この領域が再利用して印画する領域)を点線の
枠で示す。二枚以上連続して同じ画を印画する場合、イ
ンクリボン119を再利用した印画方式のフローは、図
8のようになる。さらに上述したような連続印画の時の
みでなく前回の印画がトリミングモードであれば、カラ
ービデオプリンタ側で制御して、インクリボン119の
再利用印画を行うことも可能である(例えば、画面の1
/4を前回印画した場合、1/4の画面をさらに印画し
続けるならば、図9に示すように、最大3回のインクリ
ボンの再利用が可能である)。また、前述したインクリ
ボン受容層転写の動作を入れることにより、普通紙でも
インクリボン119を再利用して印画することも可能で
ある。
【0034】インクリボン119には、図3(b)に示
すように、各色の頭にリボンマーク121が印刷されて
おり、特に、専用紙の場合はY(イエロー)色、官製葉
書などの普通紙に印画することを目的としてたインクリ
ボンの場合は樹脂層の先端に、ヘッダーマーク122が
それぞれ印刷され、その他の各色(M色,C色)にはパ
ッチマーク123が印刷されている。また、上述したリ
ボンマークセンサ102は、2つのセンサ102a,1
02bで成り立ち、それぞれの検出した信号の組み合わ
せでそれぞれのリボンマークの種類を判別する。即ち、
図10に示すように、両方のセンサ102a,102b
がONした場合、そのリボンマーク121はヘッダーマ
ーク122と判別され、一方のセンサ102aのみがO
Nした場合はパッチマーク123と判別される。
【0035】図11にインクリボン巻き戻し制御及びイ
ンクリボン残量検出の機能ブロック図を示す。まず、リ
ボンセンサ31で検出された信号は増幅器32で増幅さ
れ、制御系33に導き入れられる。印画動作を複数回に
分けて印画する動作では前回印画したヘッダーマーク1
22まで巻き戻せば良いので、制御系33はヘッダーマ
ーク122を検出するまで、リボン巻き戻し機構34b
を巻き戻し続ける。
【0036】また、インクリボン119を再利用して印
画する場合、図8のような印画フローの場合、Y色のヘ
ッダーマーク122まで巻き戻すと同じ場合を印画して
しまうために、巻き戻し位置を印画開始位置が、再利用
する領域の頭に来るように制御する必要がある。そこ
で、図3(b)のように、巻き戻しの際にC色とM色の
パッチマーク123間の時間を検出してそれによりM色
からY色への巻き戻し量を制御する。例えば、インクリ
ボン119の<A>の領域で印画したい場合インクリボ
ン119はY色のヘッダーマーク122を検出するまで
巻き戻せば良いが、インクリボン119の<B>の領域
で印画する場合は、M色のパッチマーク123を検出し
てからY色のインクリボン119の半分位の位置まで巻
き戻すことが必要である。
【0037】ここでC色とM色のパッチマーク123間
の時間をTm、<B>の領域に印画するために必要なM
色のパッチマーク123からの巻き戻し時間をYy、ト
リミングのサイズによる巻き戻し量の係数をR(この場
合は0.5)とすると、Tyは、 Ty=R・Tm+k(k:ギアのガタ等に対する補正値) …(1) の式で表される。また、このTmは、インクリボン11
9の巻き径により変化するため、Tmを測定してからT
yを決定する必要がある。
【0038】そこで、図10に示すように、リボンマー
クセンサ102を成す2つのセンサ102a,102b
からのONからOFFへの立ち下がりの信号により(こ
の間巻き戻し機構34bは制御系33により巻き戻され
ている。)次の立ち上がりの信号を検出するまで、時間
測定手段35により制御系33はTmの測定を行う。そ
して、次の立ち上がり信号を検出するまでの時間ΔTを
利用し、この間に制御系33は比較手段36に、上記
(1)式の計算値Tyを記憶させ、そして立ち下がり信
号を検出した後、制御系33は再び時間測定手段35に
立ち下がり信号からの時間を測定させ、この時間と先程
記憶させTyとを比較手段36で比較し、これらの値が
同じ値になった時、制御系33は巻き戻し機構34bの
巻き戻し動作を中止させる。
【0039】次に、インクリボン残量検出の際のセンサ
検出について説明する。
【0040】インクリボン119の残量検出の場合は、
インクリボン119のヘッダーマーク122を検出した
回数で残量を測定するが、例えば100枚巻きのインク
リボンの場合、使い初め30枚位で残量を調べる時に
は、インクリボンを巻き上げて測定するよりも、巻き戻
して測定したほうが、測定時間が早く、使い終わりそう
なインクリボンの場合は逆に巻き上げて測定した方が早
く測定できるというようにインクリボンの使った枚数に
より、巻き上げて測定するか巻き戻して測定するをか切
り換えた方が良い。
【0041】そこで、まずリボン巻き上げ機構34a
を、制御系35によりインクリボン119を巻き上げ一
回分のヘッダーマーク122間の時間を、リボンマーク
センサ102からの信号による時間測定手段35で測定
し、この時の測定時間をThとする。比較手段36には
予め各種のインクリボンを半分使用した時の、インクリ
ボンのヘッダーマーク間の時間の値が記憶されており、
その時間をTcとすると、Th,TCの間には次のよう
な関係が成り立つ。即ち、 (1)Th≦Tc→インクリボンの半分以前を使用して
いる。
【0042】(2)Th≧Tc→インクリボンの半分以
後を使用している。
【0043】となり比較手段36でこれらの比較を行
う。そして、上記(1)の場合はインクリボンを巻き戻
すように、リボン巻き戻し機構34bを制御系33で動
作させる。また、上記(2)の場合は、リボン巻き上げ
機構34aによりインクリボンを巻き上げ、その時にリ
ボンマークセンサ102から検出されたヘッダーマーク
の信号をカウンタ37でカウントして枚数を測定し、そ
の値をメモリ38に記憶させる。また、このメモリ38
は不揮発姓で、セットの電源を切ってもデータは保存す
ることができる。また、このメモリ38は、インクリボ
ンの種類別に枚数を記憶できるようになっていて、それ
らの情報を、制御系33により自由にモニタ管面(表示
部)39で確認できる。そして、インクリボン残量を検
出後、リボン巻き上げ機構34a及びリボン巻き戻し機
構34bにより検出前のインクリボンの位置まで戻しイ
ンクリボン装着時の位置になり、印画できる状態とな
る。
【0044】また、この状態のままインクリボンを交換
せずに印画したかどうかを、制御系33は認識すること
ができ、交換せずに印画した場合メモリ38に該当する
種類のインクリボンの残量データを、カウンタ37で使
用枚数毎に積算或は減算し、メモリ38に格納する。ま
た、このメモリ38の容量を大きくすることによって同
じ種類の複数のインクリボンの枚数を記憶して残量デー
タの管理を行うことが可能である。
【0045】尚、本発明は、上述しかつ図面に示した実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形組み合わせによる実施が可能であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明における
プリンタは、巻き戻し側のリール台を駆動するギア側に
トルクリミッター機構を設けることにより、巻き戻し時
にインクリボンの巻き数にかかわらず、一定の引っ張り
トルクで巻き戻すことができる。これにより巻き戻した
インクリボンで印画しても印画面に皺が出にくくなる実
用上多大な効果がある。
【0047】また、印画面を複数に分けて印画できるの
で、一回当たりの消費電力を低減させることができる。
これにより、電源部の大幅な小型化が実現でき、バッテ
リー駆動などの小型プリンタが実現できるという実現上
多大な効果がある。
【0048】さらに、インクリボンのリボンマーク間の
時間で、巻き戻し量を制御するため、モータ自体にそれ
程の精度が必要ではなく、インクリボンの巻径により巻
き戻し量を細かく制御する必要がないため、制御システ
ムを簡略化できる効果がある。そして、プリンタ側で前
回印画したモードを認識することで、多彩な巻き戻し印
画が実現できる効果があり、最終的にはインクリボンの
大幅な節約が実現できるという効果がある。
【0049】また、本発明のインクリボン残量検出によ
り、残量検出に特別な部品を付加しなくても使用途中の
インクリボンでも正確な残量を検出でき、同一種類のイ
ンクリボンであってもインクリボンカセット毎の残量が
素早く検出できる効果がある。また、正確な残量情報が
表示されることにより、ユーザはインクリボンの残量を
認識し、連続印画等での枚数設定が正確にでき、インク
リボン交換時を把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すビデオカラープリンタ
のインクリボン巻き戻し機構の側面図。
【図2】上記インクリボン巻き戻し機構に用いられるテ
イクアップリール台の部分破断平面図。
【図3】(a)はトリミングして残った領域のインクリ
ボンのイメージ図、(b)はインクリボンとリボンマー
クとリボンマークセンサの配置及び通常の印画の後、巻
き戻して印画するインクリボンの位置をそれぞれ示す概
念図。
【図4】(a)は上記インクリボン巻き戻し機構に用い
られる他の態様のテイクアップリール台とブレーキ板の
伝達機構系の側面図、(b)は同テイクアップリール台
の部分破断平面図。
【図5】上記プリンタによる複数回印画の動作フロー
図。
【図6】複数に印画を分けた時の実際の印画結果のイメ
ージ図。
【図7】(a)はハーフトリミングの印画結果のイメー
ジ図、(b)はハーフトリミングの印画時のインクリボ
ンのイメージ図。
【図8】上記プリンタによるインクリボン再利用印画の
動作フロー図。
【図9】1つのインクリボンに対して3回再利用したと
きのイメージ図。
【図10】リボンマークセンサの動作説明およびインク
リボン巻き戻し制御とインクリボン残量検出の説明図。
【図11】インクリボン巻き戻し制御およびインクリボ
ン残量検出の機能ブロック図。
【図12】従来のハーフトリミングして残った領域のイ
ンクリボンのイメージ図。
【符号の説明】
100…モータ 102…リボンマークセンサ 109…ギア 111…リール台 118…インクリボンカセット 119…インクリボン 122…ヘッダーマーク R1…リール台側のトルクリミッタ機構 R2…ギア側のトルクリミッタ機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンと印画紙を、印画ヘッドと
    プラテンとにより挟み込み、印画ヘッドによる熱圧着動
    作と共に上記インクリボン及び印画紙を移動動作して印
    画紙への印画処理を行うプリンタにおいて、 上記印画ヘッドが印画位置と待機位置とに移動動作可能
    であり、印画ヘッドが印画動作を終了して印画待機位置
    に移動した時のインクリボンの弛みを、上記印画紙を搬
    送するモータを駆動源としてインクリボンカセットのイ
    ンクリボン供給側に一定の引っ張りトルクを与えながら
    巻き戻し、上記インクリボンの弛みを取るように構成し
    たことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリンタにおいて、上記
    インクリボンカセットのインクリボン巻き取り側に巻き
    取られたインクリボンを上記モータによりインクリボン
    カセットのインクリボン供給側に、インクリボンのリボ
    ンマークを検出してインクリボンの任意の位置まで巻き
    戻し上記インクリボンを再使用することを特徴とするプ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のプリンタ
    において、複数回に分割して印画することにより、消費
    電力を低減することをことを特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のプリンタ
    において、インクリボンを巻き上げるか巻き戻しなが
    ら、リボンマークセンサでインクリボン頭出しの際に検
    出するヘッダーマークの通過回数をカウントし、使用枚
    数、インクリボンの残量を検出することを特徴とするプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプリンタにおいて、イン
    クリボンの残量を検出後、所定のインクリボン位置まで
    ヘッダーマークのカウント分だけ巻き戻し、或は巻き上
    げることを特徴とするプリンタ。
JP6918194A 1994-04-07 1994-04-07 プリンタ Pending JPH07276735A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6382853B2 (en) * 1998-06-04 2002-05-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of preventing dust from adhering to ink ribbon of printer and printer
US7445328B2 (en) 2004-08-03 2008-11-04 Funai Electric Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2016181861A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 シャープ株式会社 色補正機能を有する画像形成装置、それを備えたシステム、及びその方法

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