JPH05116417A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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Publication number
JPH05116417A
JPH05116417A JP28240691A JP28240691A JPH05116417A JP H05116417 A JPH05116417 A JP H05116417A JP 28240691 A JP28240691 A JP 28240691A JP 28240691 A JP28240691 A JP 28240691A JP H05116417 A JPH05116417 A JP H05116417A
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JP
Japan
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ribbon
platen
printer
reel
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP28240691A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Fukahori
健一 深堀
Shuji Sato
修司 佐藤
Maki Shimohane
真樹 下羽
Hideki Ito
英樹 伊東
Shin Iima
伸 飯間
Mutsuko Narita
睦子 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28240691A priority Critical patent/JPH05116417A/ja
Publication of JPH05116417A publication Critical patent/JPH05116417A/ja
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1個のカムギヤによりプラテンの揺動,ピン
チローラの移動,リボン案内制動板の移動をそれぞれ行
うようにして、部品点数の削減、プリンタ全体の小型・
軽量化を図るようにする。 【構成】 プリンタ本体内のシャーシ3に固定されたヘ
ッド16に対してプラテン21を接触,離反させるプラ
テン揺動機構と、インクリボン94が巻かれた巻取りリ
ボンリール17に接触,離反するリボン案内制動板80
と、リボンカートリッジ90からインクリボン94を引
き出すピンチローラ51を上下方向に移動させるピンチ
ローラ駆動機構とをそれぞれ駆動させるカムギヤ41
を、プリンタ本体の右側板6に1つ配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー画像を鮮明に
プリントできる昇華型熱転写式カラービデオプリンタ等
のプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の昇華型熱転写式カラービデオプリ
ンタでは、リボンカートリッジ、専用印画紙、サーマル
ヘッドとインクリボンと印画紙をプラテンに圧接する機
構、印画紙及びインクリボンを走行させる機構等で構成
されていた。そして、インクリボン上のY(イエロ
ー),M(マゼンタ),C(シアン)の各色素を、プラ
テンに印画紙と該インクリボンを介して圧接したサーマ
ルヘッドにより順次印画紙に熱転写することによりカラ
ープリントしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリンタでは、供給用と巻取り用の2本のリボンリ
ールを備えたツインリールタイプのリボンカートリッジ
を採用していたため、それを収納するプリンタ自体の大
きさも大型であった。しかも、プラテンに対して熱が発
生するサーマルヘッドを接触,離反自在に移動するよう
に構成していたため、放熱対策用のモータファンをサー
マルヘッドの後方に取付ける必要があり、小型・軽量化
の妨げになっていた。また、上記サーマルヘッドを移動
させる機構やインクリボンを走行させる機構等がそれぞ
れ別の駆動系により動作するようになっているため、そ
の分部品点数が多くなってプリンタ全体が大型で高重量
になる欠点があった。尚、近年の各種電子機器の軽薄短
小化の要求により、プリンタにおいてもその操作性や携
帯性を良くするために小型・軽量化の要求がある。
【0004】そこで、この発明は、上記問題点を解決す
ることができるプリンタを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】プリンタ本体内のシャー
シにヘッドを固定し、このヘッドに対してプラテンを接
触,離反自在に設ける一方、上記プリンタ本体内に、リ
ボンカートリッジを装着するリボンカートリッジ収納部
を備えると共に、上記リボンカートリッジのインクリボ
ンを巻取る巻取りリボンリールを回動自在に設けたプリ
ンタであって、上記プラテンをヘッドに接触,離反させ
るプラテン揺動機構と、上記巻取りリボンリールに接
触,離反するリボン案内制動手段と、上記リボンカート
リッジからインクリボンを引き出すピンチローラを駆動
させるピンチローラ駆動機構とをそれぞれ駆動させるカ
ム手段を、上記プリンタ本体に配設してある。
【0006】
【作用】1つのカム手段によりプラテン揺動機構とリボ
ン案内制動手段及びピンチローラ駆動機構がそれぞれ動
作されるので、駆動系の部品点数が大幅に削減され、そ
の分プリンタ全体が小型・軽量化される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に詳述
する。
【0008】図2において、1は昇華型熱転写式カラー
ビデオプリンタであり、そのプリンタ本体2内の底部に
側面凵字状のシャーシ3を配置してある。このシャーシ
3の左右両側には左,右側板4,6を前,後の連結軸
7,8とビス9等を介して固定してある。また、左側板
4の内側には左中側板5を併設してある。この左中側板
5と右側板6間の前側中央には印画紙10をプリンタ本
体2内の後述するプラテン21側に案内する給紙ガイド
板11を架設してあると共に、その下方には両端が開口
した略円筒状のリボンカートリッジ収納部13を架設し
てある。また、左中側板5と右側板6間の給紙ガイド板
11の手前にはゴム製等から成る一対の給紙ローラ12
a,12aを軽く当接させて回転自在に支持してあると
共に、その上方には排紙ガイド板14を架設してある。
さらに、上記給紙ガイド板11のプラテン21側にも給
紙ローラ12bを回転自在に支持してある。この給紙ロ
ーラ12bは、図21,図25に示すように、給,排出
紙位置で、プラテン21との間で印画紙10を挾持して
紙送りするものである。
【0009】また、上記左中側板5と右側板6間の後側
のシャーシ3の後部コーナ部には、側面略L字状のサブ
シャーシ15を介して長尺のサーマルヘッド16をねじ
止めにより所定角度傾斜するように固定してある。この
サーマルヘッド16の上方の左中側板5と右側板6間に
は、右側板6に取付けられた軸受部19及び左中側板5
に取付けられた後述する巻取り用リール台69を介して
巻取りリボンリール17を回転自在に支持してある。こ
の巻取りリボンリール17の中央には、略L字形で可倒
式の爪18を出没自在に設けてある。この爪18は、図
3,図10に示すように、後述するインクリボン94を
巻き付ける前において、捩りコイルバネ18aの付勢力
により巻取りリボンリール17の巻付胴部17aの中央
に形成された凹部17bからその外周面上に突出するよ
うになっている。そして、この巻取りリボンリール17
とリボンカートリッジ収納部13との間に、外周部がゴ
ム製のプラテン21をプラテン揺動機構30により上記
サーマルヘッド16に接触,離反するように設けてある
と共に、該プラテン21をプラテン回動機構20により
プラテン揺動機構30に対して回動するように設けてあ
る。
【0010】図7に示すように、上記プラテン揺動機構
30は、左中側板5と右側板6に掛け渡された支軸31
に前後方向に揺動自在に支持され、各中央部間にシャフ
ト22を介して上記プラテン21を回転自在に支持した
一対の支持アーム32,32と、この一対の支持アーム
32,32の外側に上記支軸31を介して前後方向に揺
動自在に支持され、一対の支持アーム32,32の先端
間の連結軸33両端と先端間の連結軸35両端との間に
各引張りコイルバネ36,36をそれぞれ介在した一対
のサブ支持アーム34,34と、この一対のサブ支持ア
ーム34,34の先端間の連結軸35の中央に遊嵌され
るリンク38の基部を固定し、上記左中側板5と右側板
6に回転自在に掛け渡された駆動軸37と、この駆動軸
37の右側板6の内面側に基端部が固定され、先端側に
右側板6の外面側にまで突出するカムフォロアとしての
ピン40を固定した駆動アーム39と、右側板6の外面
上部に軸42を介して回転自在に支持され、該右側面6
の外面に対向する内面に上記ピン40が挿入嵌合する第
1のカム溝41aを有したカムギヤ(カム手段)41
と、上記右側板6の外面の上部に取付けられ、上記カム
ギヤ41を駆動ギヤ44を介して回動させるモータ43
とで構成されている。
【0011】上記一対の支持アーム32,32の支軸3
1側及び巻取りリボンリール17側には各一対の長孔3
2a,32bを形成してある。これら各一対の長孔32
a,32a及び32b,32b間にはプラテン21に印
画紙10を押さえて送るための一対のピンチローラ4
5,45の各両端を摺動自在に支持してある。これら各
ピンチローラ45の両端とプラテン21のシャフト22
の両端間には、各引張りコイルバネ46,46をそれぞ
れ介在してある。上記一対のピンチローラ45,45の
位置は上記各一対の支持アーム32,32の各一対の長
孔32a,32bで規制されて、印画紙10をプラテン
21に圧接するようになっている。尚、図7中、符号4
8は支持アーム32の外面に垂直に突設されたストッパ
であり、このストッパ48に引張りコイルバネ36の引
張り力によりサブ支持アーム34が係止されるようにな
っている。
【0012】上記プラテン21は、一対の支持アーム3
2,32間に掛け渡されたシャフト22を中心にしてプ
ラテン回動機構20により時計方向,反時計方向に回転
(回動)自在になっている。このプラテン回動機構20
は、図4及び図8,9に示すように、上記プラテン21
の左中側板5の支持アーム32の内面側に固定されたプ
ラテンギヤ23と、前記支軸31に回転自在に支持さ
れ、上記プラテンギヤ23に噛合する第1ギヤ24と、
後述するキャプスタン軸50に回転自在に支持され、上
記第1ギヤ24に噛合する第2ギヤ25と、左中側板5
の内面に突出した各軸26a〜29aを介して回転自在
に支持され、上記第2ギヤ25に噛合する第3〜第6の
ギヤ26〜29と、左中側板5の外面に取付けられ、そ
の内面側に突設した駆動ギヤ47aを上記第6ギヤ29
に噛合させたステッピングモータ47とで構成されてい
る。これにより、上記プラテン21はサーマルヘッド1
6側に揺動しながら回動することができるようになって
いる。即ち、上記プラテンギヤ23は、支軸31に回転
自在に支持された第1ギヤ24に噛合しながら該第1ギ
ヤ24の回りを揺動すると共に、各ギヤ24〜29を介
して回動するようになっている。
【0013】前記左中側板5と右側板6間のリボンカー
トリッジ収納部13のリボン出入口の上方にはキャプス
タン軸50を回転自在に支持してあると共に、このキャ
プスタン軸50の下方には、該キャプスタン軸50に当
接してインクリボン94の巻き上げ,巻き取りを行うピ
ンチローラ51を配設してある。また、上記リボンカー
トリッジ収納部13の左中側板5の内面側には供給用リ
ール台52を突設してある。これらキャプスタン軸50
と供給用リール台52は、左側板4と左中側板5間に取
付けられた1つのモータ53により回動するようになっ
ている。即ち、図18に示すように、上記モータ53に
より駆動する駆動ギヤ54に、左中側板5の外面側に枢
支された第1中間ギヤ55が噛合している。この第1中
間ギヤ55に左側板4の内面側に枢支された第2中間ギ
ヤ56(所謂ワンウェイクラッチ入り)を介して左中側
板5の外面側に突出した上記キャプスタン軸50の一端
に固定されたギヤ57が噛合している。これにより、上
記キャプスタン軸50は回動するようになっている。ま
た、上記第1中間ギヤ55には、左中側板5の内,外面
に枢支された一対の中間ギヤ58,58の一方に噛合し
ている。この他方の中間ギヤ58に上記供給用リール台
52に固定されたギヤ59が噛合している。これによ
り、上記供給用リール台52は回動するようになってい
る。
【0014】上記ピンチローラ51は左中側板5と右側
板6との間に掛け渡された軸60を介して上下方向に揺
動する揺動板61に回転自在に支持してある。この揺動
板61の先端側は凹状に切欠かれており、その両側(後
述するリボンカートリッジ90の下ケース91の一対の
リボンガイド部91a,91aに対向する位置)にそれ
ぞれ固定された一対の軸受板61a,61aを介して上
記ピンチローラ51を回転自在に支持してある。尚、こ
の揺動板61は、図6に示すように、上記軸60に巻装
された捩りコイルバネ60aを介してキャプスタン軸5
0側に常時付勢されている。
【0015】そして、図1に示すように、上記揺動板6
1の右板側6側の端部には略扇形のラック62を形成し
てある。このラック62は右側板6の内面に突出した一
対のピン63,63に沿って上下方向に摺動するスライ
ダ64のラック64aに噛合している。このスライダ6
4には、図15に示すように、上記ピン63,63に沿
って上下方向に移動する移動板65を重ね合わせてあ
る。この移動板65の上端には内側に延びると共に右側
板6の長溝孔6aに挿入されてその外面側まで延びるカ
ムフォロアとしてのピン66を突設してある。このピン
66の一端66aは前記カムギヤ41の内面に形成され
た第2のカム溝41bに遊嵌してあると共に、該ピン6
6の他端66bと上記スライダ64の下端64bとの間
には引張りコイルバネ67を介在してある。これらスラ
イダ64と移動板65とピン66と引っ張りコイルバネ
67等により、前記キャプスタン軸50にピンチローラ
51を接触,離反させるピンチローラ駆動機構49が構
成されている。尚、上記スライダ64及び移動板65に
それぞれ形成された各一対の長溝孔64d,64d及び
65d,65dは上記一対のピン63,63にそれぞれ
挿通しており、上記スライダ64及び移動板65は、一
対のワッシャ68,68により抜け止めしてある。ま
た、上記ピン66の中央フランジ部66cは、スライダ
64の先端64cが引張りコイルバネ67の引張り付勢
力により当たる所謂リミッタの役目をしている。
【0016】また、図3に示すように、前記シャーシ3
のプラテン21の下方に立設られたブラケット70には
リボン案内板71をピン枢支してある。このリボン案内
板71は、捩りコイルバネ72によりその先端71a側
を下方に付勢してある。さらに、このブラケット70に
はリボン案内用ガイド73を引張りコイルバネ74によ
り上方に付勢してある。このリボン案内用ガイド73の
先端にリボン案内ローラ75をピン枢支してある。ま
た、上記シャーシ3のサーマルヘッド16の上方には軸
76を介してリボン案内板77を回動(揺動)自在に支
持してある。このリボン案内板77は捩りコイルバネ7
8によりそのリボン案内ローラ79をプラテン21側に
付勢している。
【0017】さらに、上記軸76にはリボン案内制動板
(リボン案内制動手段)80を前後方向に揺動自在に支
持してある。このリボン案内制動板80の一端に突出し
たカムフォロアとしての突起部80aは前記カムギヤ4
1の外面に形成されたカム突起41cに当接して、その
先端80b側を巻取りリボンリール17の巻付胴部17
aに当接,離反自在にしてある。尚、このリボン案内制
動板80は捩りコイルバネ80cにより上記巻取りリボ
ンリール17の巻付胴部17a側に常に付勢され、この
巻取りリボンリール17の巻付胴部17aに巻き付けら
れたインクリボン94の巻き戻し時に該インクリボン9
4に直接接触してバックテンションを付与するようにな
っている。
【0018】前記プラテン揺動機構30とピンチローラ
駆動機構49及びリボン案内制動板80は、前記プリン
タ本体2の右側板6の外面に取付けられた1つの前記カ
ムギヤ(カム手段)41によりそれぞれ動作されるよう
になっている。図29等に示すように、上記カムギヤ4
1の第1のカム溝41aにプラテン揺動機構30のピン
40が摺動することにより、プラテン21がインクリボ
ン自動装填,給・排紙,印画の3ポジションの位置に制
御されるようになっている。即ち、上記ピン40が上記
第1のカム溝41aの図29に示すA領域の時に上記自
動装填ポジションとなり、B領域の時に上記給・排紙ポ
ジションとなり、C領域の時に上記印画ポジションとな
る。また、上記カムギヤ41の第2のカム溝41bにピ
ンチローラ駆動機構49のピン66が摺動することによ
り、ピンチローラ51がキャプスタン軸50に圧接する
ポジションと離反するポジションの2ポジションの位置
に制御されるようになっている。即ち、上記ピン66が
上記第2のカム溝41bの図29に示すDの位置にある
時に上記圧接のポジションとなり、E位置にある時に上
記離反のポジションとなる。さらに、上記カムギヤ41
のカム突起41cの周面に上記リボン案内制動板80の
突起部80aが摺動することにより、リボン案内制動板
80が巻取りリボンリール17の巻付胴部17aに接触
するポジションと離反するポジションの2ポジションの
位置に制御されるようになっている。即ち、上記突起部
80aが上記カム突起41cの周面の図29に示すFの
位置にある時に上記接触のポジションとなり、G位置に
ある時に上記離反のポジションになる。尚、これら各機
構30,49,80とカムギヤ41のプリンタ1のセッ
ト時の関係を図30(a),(b),(c)に対比して
示し、上記自動装填の開始時の各関係を図31(a),
(b),(c)に対比して示し、上記自動装填の終了時
の各関係を図32(a),(b),(c)に対比して示
し、上記給・排紙時の各関係を図33(a),(b),
(c)に対比して示し、上記印画時の各関係を図34
(a),(b),(c)に対比して示す。
【0019】図13,14に示すように、上記巻取りリ
ボンリール17の左中側板5側の逆U字状の基端部17
cは、ギヤ81を外装した巻取り用リール台69に着脱
自在に取付けられている。このギヤ81は左中側板5の
内外面に突出した一対のギヤ82,83の内側のギヤ8
2に噛合している。この外側のギヤ83(所謂ワンウェ
イクラッチ入り)は左中側板5の外面側に取付けられた
モータ84で駆動する駆動ギヤ85に噛合している。こ
のモータ84の駆動により上記巻取り用リール台69を
介して巻取りリボンリール17は回動するようになって
いる。即ち、この巻取り用リール台69は左中側板5の
内面に垂直に起立した軸86に回転自在に支持してあ
る。そして、この巻取り用リール台69の外周面に上記
ギヤ81を摺動自在に支持してあると共に、該巻取り用
リール台69の基端のフランジ部69aとギヤ81間に
は圧縮コイルバネ87を介在してある。このギヤ81の
上記巻取りリボンリール17の基端部17c側にはフェ
ルト88を固着してある。また、上記巻取りリボンリー
ル17のピン状の先端部17dは右側板6にネジ止めさ
れた軸受部19に着脱自在に取付けられている。この軸
受部19は、右側板6にネジ止めされた下支持板19a
と、この下支持板19aに一対のビス19c,19cに
より取付けられる中央が半円筒状の上支持板19bで構
成されている。さらに、前記プリンタ本体2内の上記巻
取りリボンリール17の下方及びプラテン21の下方に
は、図17,18に示すように、一対の光学センサ9
7,98を配置してある。この一対の光学センサ97,
98は巻取りリボンリール17の巻付胴部17aに巻き
付けられるインクリボン94が図18に示すように切れ
た場合にその切断状態を感知するものである。通常、こ
の一対の光学センサ97,98にてインクリボン94の
図示しないマーカーを読み取って印画等に使用してい
る。しかし、インクリボン94が切れると、このマーカ
ーを読み取れなくなる。これを、図16に示すような制
御システムのシステムコントロールのCPU100にて
監視し、上記一対の光学センサ97,98間を所定時間
内に上記マーカーが通り抜けない場合はインクリボン切
れと判断し、システムコントロールのCPU100によ
り、巻上げ用及び巻き戻し用のモータドライブ回路10
1,102を介して巻取り用リール台69,供給用リー
ル台52を回転させるモータ84,53をそれぞれ駆動
させるようになっている。また、同時にアラーム103
を点灯させるようになっている。尚、前記ギヤ82とギ
ヤ83は軸89と軸受89aを介して左中側板5を挾ん
で同時に回転するようになっている。
【0020】図19は、前記リボンカートリッジ収納部
13に収納,保持されるリボンカートリッジ90を示
す。このリボンカートリッジ90は下ケース91と上ケ
ース92とで円筒状に形成してあり、これら各ケース9
1,92内に、供給リボンリール93のみを回転自在に
収納したシングルリールタイプのもの(リボンリールが
供給用1本のもの)である。このリボンカートリッジ9
0の下ケース91の前両側には一対のリボンガイド部9
1a,91aを一体突出成形してある。また、図5に示
すように、これら各ケース91,92の背面側の接合鍔
部96には矩形の切欠部96bを形成してある。さら
に、上記供給リボンリール93の図示しない一対の鍔部
間には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)の染料塗布部からなる着色領域等が連続したイン
クリボン94を巻き付けてある。このインクリボン94
の先端には、リボン引出シート95を固着してある。こ
のリボン引出シート95の先端には、上記巻取りリボン
リール17の爪18に挿入,係合される引出係合孔95
aを形成してあると共に、これら爪18と引出係合孔9
5aとの係止状態を光学センサ99により検出する際に
用いる黒色のマーカー95bを施してある。この光学セ
ンサ99は、図示しない発光部と受光部等から構成さ
れ、図10に示すように、前記プリンタ本体2内のプラ
テン21と巻取りリボンリール17間の爪18に対向す
る巻取りリボンリール17寄りの位置に所定手段を介し
て取付けてある。
【0021】図5,6に示すように、前記リボンカート
リッジ収納部13は、合成樹脂により略半円筒状に形成
してあり、リボンカートリッジ90の背面側の接合鍔部
96に対向する位置に横に水平に延びる凹状の溝部13
aを形成してある。この凹状の溝部13aの上記リボン
カートリッジ96の背面側の接合鍔部96の切欠部96
bに対向する位置には切欠部13bを形成してある。ま
た、このリボンカートリッジ収納部13の溝部13aの
切欠部13bから該リボンカートリッジ収納部13に収
納された上記リボンカートリッジ90の切欠部96bに
は、ロックレバー110の先端のロック部110aを係
脱自在にしてある。このロックレバー110の中央部1
10bは、前記右側板6の内面側にブラケット112を
介して固定された軸111を中心にして前後方向に回転
自在に支持されている。また、このロックレバー110
のロック部110aはテーパ状に折り曲げ形成してあ
り、上記軸111に巻装された捩りコイルバネ113の
付勢力により上記リボンカートリッジ収納部13の切欠
部13b内に常時挿入されている。このロック部110
aのテーパ形状により、上記リボンカートリッジ収納部
13にリボンカートリッジ90を収納すると、その途中
でロックレバー110のロック部110aは上記捩りコ
イルバネ113の付勢力に抗して図6の矢印に示す方向
に少し移動した後にリボンカートリッジ90の切欠部9
6bに挿入されて元に戻ることにより該リボンカートリ
ッジ90を係止し、板ばね13cの付勢力を介して上記
リボンカートリッジ90を確実にロックするようになっ
ている。上記ロックレバー110の基端部110cは上
記右側板6の開口部6bより外に突出しており、該基端
部110cに取付けられた図示しない操作レバーにより
ロックレバー110は捩りコイルバネ113の付勢力に
抗して図6の矢印側に回転されて上記ロック状態を解除
できるようになっている。
【0022】尚、図中、符号186は合成樹脂製のガイ
ド板であり、給紙ガイド板11から給紙された印画紙1
0をプラテン21の下側のピンチローラ45に案内する
ものである。また、符号187は合成樹脂製のフェンス
板であり、プラテン21に印画紙10を巻き付けて印画
動作を繰り返す際に印画紙10の先端がプラテン21の
外周面に貼り付かないようにするものである。さらに、
符号188及び189は排紙送り用の排紙ローラであ
る。
【0023】以上実施例のカラープリンタ1によれば、
印画紙10をプリンタ本体2の前側よりその給紙ガイド
板11に給紙する前に、プリンタ本体2の右側面にある
リボンカートリッジ収納部13にリボンカートリッジ9
0を装填すると、リボンカートリッジ90がロックレバ
ー110によりロックされる。そして、このリボンカー
トリッジ90からインクリボン94を引き出す際に、図
27に示すように、ピンチローラ駆動機構49のスライ
ダ64が矢印の上方向に移動することにより揺動板61
が上方に揺動する。これにより、この揺動板61の一対
の軸受板61a,61aを介して回転自在に支持されて
いるピンチローラ51がキャプスタン軸50側に上昇し
て該キャプスタン軸50に当たり、図6に示すように、
上記リボンカートリッジ90はリボンカートリッジ収納
部13の溝部13aと該リボンカートリッジ90の下ケ
ース91の一対のリボンガイド部91a,91aの下面
側に当たる上記揺動板61の一対の軸受板61a,61
a間で位置決めされる。即ち、上記ピンチローラ51が
キャプスタン軸50に当接することにより上記リボンカ
ートリッジ90は容易に位置決めされる。
【0024】次に、上記リボンカートリッジ90のリボ
ン引出シート95が上記キャプスタン軸50とピンチロ
ーラ51間に挾み込まれて、キャプスタン軸50の回転
によりプラテン21側へ送られる。このプラテン21ま
で送られたリボン引出シート95はプラテン21の反時
計方向の回転により巻取りリボンリール17へ送られ
る。この時、図10の実線及び図11に示すように、リ
ボン案内制動板80の先端80b側が巻取りリボンリー
ル17の巻付胴部17aに当たって上記リボン引出シー
ト95を該巻付胴部17aに案内する。これによって、
リボン引出シート95の引出係合孔95aが上記巻取り
リボンリール17の巻付胴部17aから突出している図
10に実線で示す状態の爪18にチャッキングされ(引
掛けられ)てインクリボン94が巻取りリボンリール1
7に自動装填される。
【0025】この巻取りリボンリール17の巻付胴部1
7aにインクリボン94のリボン引出シート95が巻き
始められると、このリボン引出シート95の弾力により
上記爪18は図10に1点鎖線で示すように上記巻付胴
部17aの凹部17bに没入して巻取りリボンリール1
7の反時計方向の回転により巻き取りが継続される。こ
のリボン引出シート95の巻き付け状態は、該リボン引
出シート95に施されたマーカー95bをプリンタ本体
2内に設けられた光学センサ99で読み取ることにより
確認される。この光学センサ99でリボン引出シート9
5が巻取りリボンリール17の爪18にチャッキングさ
れていないと検出された時には、インクリボン94をあ
る程度引き戻して巻取りリボンリール17の爪18にリ
ボン引出シート95が確実にチャッキングされるまで再
度上記チャッキング動作を繰り返す。これにより、上記
インクリボン94の先端のリボン引出シート95を巻取
りリボンリール17の爪18に確実にチャッキングする
ことができ、該インクリボン94を巻取りリボンリール
17の巻付胴部17aに確実に巻き付けることができ
る。その結果、上記巻取りリボンリール17の巻付胴部
17aの中央の凹部17bに出没する爪18等から成る
簡単なチャッキング機構によりインクリボン94を容易
且つ確実に巻き上げることができる。
【0026】尚、上記リボン案内制動板80は、巻取り
リボンリール17の巻付胴部17aにインクリボン94
が充分に巻き付けられると、図10に1点鎖で示すよう
に、巻取りインクリボン17の巻付胴部17aより離反
する方向に移動して巻取りリボンリール17より離れ
る。
【0027】次に、図21に示すように、給紙ガイド板
11より印画紙10を給紙すると、この印画紙10はプ
ラテン21の反時計方向の回転により該プラテン21と
プラテン21の下側のピンチローラ45間に挾まれて給
紙が完了する。
【0028】次に、図22に示すように、印画紙10を
プラテン21の下側のピンチローラ45で押さえたプラ
テン21を、プラテン揺動機構30により下方へ揺動さ
せてサーマルヘッド16にインクリボン94を介して圧
接する。この状態でプラテン21を反時計方向に回転さ
せると、印画紙10はプラテン21の表面の摩擦によっ
てプラテン21の上方のピンチローラ45まで送られ
て、1色(イエロー)分の画像の転写が終了する。
【0029】この1色分の印画が終了すると、図23に
示すようにプラテン21をプラテン揺動機構30により
サーマルヘッド16から離すと同時にプラテン21を時
計方向に回転させて印画紙10の先端をプラテン21の
下側のピンチローラ45まで戻し、図24に示すように
インクリボン94を送って次の色(マゼンタ)の転写を
開始する。
【0030】このようにして、図21〜図24に示す動
作を数回反復して最後の色(シアン)の転写が終了して
一連の印画動作が完了した後に、図25に示すように、
プラテン21をプラテン揺動機構30によりサーマルヘ
ッド16から離すと、プラテン21が排紙ローラ188
に当たり、該プラテン21の反時計方向の回転により印
画紙10が排紙ガイド板14上に排紙される。尚、上記
一連の印画動作を行う前に印画紙10をプラテン21に
巻き付けてインクリボン94を圧接し、プラテン21の
回転で印画を行い、所定の印画長さまで上記印画紙10
を送る動作を2〜3回繰り返す。これは、昇華型熱転写
式カラービデオプリンターのため、リボン各色(Y,
M,C)、或は普通紙対応のため各色を転写する前に、
受容層を転写するためである。また、上記の図21〜図
23に示す動作において、図22に示す印画時は、サー
マルヘッド16と印画紙10及びインクリボン94はプ
ラテン21により圧接状態となっているが、図21に示
す給紙モード、図23に示す紙戻しモード、図24に示
すインクリボン送りモード時には、非圧接状態となって
いる。
【0031】この印画中に、図18に示すように、例え
ば、プラテン21の前後で何らかの原因でインクリボン
94が切断されると、このインクリボン94の切断状態
を光学センサ97,98が感知し、モータ84を介して
巻取り用リール台69を反時計方向に回転させると共
に、モータ53を介して供給用リール台52を時計方向
に回転させる。これにより、切断されたインクリボン9
4は巻取りリボンリール17及びリボンカートリッジ9
0の供給リボンリール93にそれぞれ巻き取られる。そ
して、各リボンリール17,93で切断されたインクリ
ボン94がそれぞれ巻き取り終わった時点で、図14の
実線で示すように、巻取りリボンリール17を巻取り用
リール台69から取り外し、切断されたインクリボン9
4を取り除く。切断されたインクリボン94を取り除か
れた巻取りリボンリール17を図14の2点鎖線に示す
ように巻取りリール台69と軸受部19に取り付けて、
次の印画準備をする。この軸受部19に巻取りリボンリ
ール17の先端部17dを着脱する場合には、ビス19
c止めされた軸受部19の上支持板19bを着脱するこ
とにより行う。次に、プラテン21とサーマルヘッド1
6間の切断されたインクリボン94、及び切断されたイ
ンクリボン94を巻き戻したリボンカートリッジ90を
新しいリボンカートリッジ90と交換することにより印
画が再開される。
【0032】また、上記インクリボン94を使いきった
後、又は、リボンカートリッジ90を途中で交換する場
合には、リボンカートリッジ90の供給リボンリール9
3にインクリボン94を完全に巻き戻してからリボンカ
ートリッジ90をリボンカートリッジ収納部13から取
り外す。このインクリボン94を巻き戻す場合に、図1
0の実線及び図12に示すように、リボン案内制動板8
0の先端80bが巻取りリボンリール17の巻付胴部1
7aに巻かれているインクリボン94に圧接して、該イ
ンクリボン94にバックテンションを付与して供給リボ
ンリール93へ巻き戻す際のインクリボン94の弛みを
防止している。そして、モータ53により供給用リール
台52を時計方向に回転することにより、上記インクリ
ボン94はリボンカートリッジ90内の供給リボンリー
ル93に巻き戻される。このインクリボン94の巻き戻
し完了直前時に、捩りコイルバネ18aの付勢力により
爪18が巻取りリボンリール17の巻付胴部17aの凹
部17bより起立し、インクリボン94の先端に接合さ
れたリボン引出シート95の引出係合孔95aが上記爪
18からスムーズに離れる。そして、上記リボン引出シ
ート95がプラテン21と各ピンチローラ45間と、キ
ャプスタン軸50とピンチローラ51間とを通過して上
記供給リボンリール93に完全に巻き取られる。
【0033】このように、サーマルヘッド16をサブシ
ャーシ15を介してシャーシ3に直接固定し、上記サー
マルヘッド16に対してプラテン21をプラテン揺動機
構30により揺動させてサーマルヘッド16に接触,離
反するように構成したので、上記シャーシ3を放熱板と
して利用することができ、高い放熱効果を得ることがで
きる。その結果従来のような強制空冷用のモータファン
等が不要となるため、モータファンの取付けスペースを
省くことができ、その分プリンタ本体2を超小型化,薄
型化することができて携帯性を向上させることができる
と共に、低消費電力化を図ることができる。また、上記
プラテン21をプラテン回動機構20により上記プラテ
ン揺動機構30に対して回動自在にしたので、このプラ
テン21の回動により給紙モード,印画モード,排紙モ
ード時の印画紙10の紙送りを容易、且つ確実に行うこ
とができる。さらに、これらプラテン回動機構20,プ
ラテン揺動機構30,リボン案内板71,77とリボン
案内ローラ75,79等から成るリボン送り機構等は各
ブロック毎にそれぞれ分離でき、組立て易い構造であ
る。
【0034】また、上記モータファンや、そのドライブ
回路が不要となるので、その分コストダウンを図ること
ができる。さらに、取付けスペースの大きいサーマルヘ
ッド16に対して、プラテン21をプラテン揺動機構3
0でサーマルヘッド16に圧接,非圧接することで、印
画動作を行うため、リボンカートリッジ90の小型化と
相俟って、プリンタ1全体を一段と小型化,薄型軽量化
することができる。
【0035】さらに、上記リボン引出シート95を巻取
りリボンリール17の爪18でチャッキングする際に、
リボン引出シート95はリボン案内制動板80で確実に
爪18に案内されるため、インクリボン94の巻取りリ
ボンリール17の巻付胴部17aへの導入が容易とな
る。また、インクリボン94の巻き戻しは、上記リボン
案内制動板80をインクリボン94に当てて行うように
したので、インクリボン94を弛みなくリボンカートリ
ッジ90内の供給リボンリール93に巻き戻すことがで
きる。このインクリボン94へのバックテンション付与
及びリボン引出シート95の案内を1枚の上記リボン案
内制動板80で行うようにしたので、この点からも部品
点数を削減でき、その分低コスト化及び超小型・軽量化
を図ることができる。
【0036】而して、前記ピンチローラ駆動機構49と
リボン案内制動板80及びプラテン揺動機構30は、前
記プリンタ本体2の右側板6に配設された1個のカムギ
ヤ41によりそれぞれ動作されるように構成してあるの
で、各機構の駆動系の部品点数を著しく削減することが
でき、その分プリンタ本体2全体の小型・軽量化をより
一層図ることができる。このカムギヤ41による上記各
機構30,49及び上記リボン案内制動板80の動作を
以下に詳述する。
【0037】図26において、カムギヤ41の第1のカ
ム溝41aに従って、プラテン揺動機構30の駆動アー
ム39はピン40を介して駆動軸37を中心に右側板6
の長孔6cに案内されて回転する。その際に、リンク3
8も同期して図7の矢印に示すように、時計方向に回転
する。このリンク38が駆動軸37を中心に時計方向に
回転すると、一対のサブ支持アーム34,34は支軸3
1を中心に右方向へ変位し、各引張りコイルバネ36の
引張り力により、一対の支持アーム32,32は時計方
向へ連動する。即ち、一対の支持アーム32,32上の
プラテン21はサーマルヘッド16に圧接する方向へ動
く。また、この時、図7に示すように、リンク38で一
対のサブ支持アーム34,34をセンターで駆動させる
ことで、プラテン21をサーマルヘッド16に対して均
一に圧接させることができる。このプラテン21のセン
ター押しによって、サーマルヘッド16に対して圧接バ
ランスがとれるので、印画ムラをなくすことができる。
さらに、リンク38が反時計方向へ回転する時、一対の
サブ支持アーム34,34は支軸31を中心に、左方向
へ変位し、一対の支持アーム32,32は反時計方向へ
回転する。即ち、プラテン21はサーマルヘッド16か
ら離れる。以上の動きをカムギヤ41の第1のカム溝4
1aによって行い、プラテン21を自動装填,給・排
紙,印画ポジション位置にそれぞれ制御させてプラテン
21の位置に応じて一連の印画動作を行う。
【0038】次に、リボンカートリッジ90からインク
リボン94を引き出すために、ピンチローラ駆動機構4
9によるピンチローラ51の駆動の動作を図27等にお
いて説明する。図15に示すように引張りコイルバネ6
7の引張り力により一体化されたスライダ64と移動板
65はピン66を介してカムギヤ41の第2のカム溝4
1bによって、図27に矢印で示す上下方向にスライド
動作を繰り返す。この際、下方向スライド時には引張り
コイルバネ67による引張り力は働かず、スライダ64
のラック64aと揺動板61のラック62の噛合により
ピンチローラ51は軸60を中心にして、時計方向へ回
転する。また、上方向スライド時には、スライダ64と
移動板65間を連結する上記引張りコイルバネ67の引
張り力によりピンチローラ51とキャプスタン軸50に
は圧接力が発生する。リボンカートリッジ90のインク
リボン94を案内する場合には、この圧接力を利用して
挾み込み、キャプスタン軸50の反時計方向の回転力に
よりインクリボン94をリボン案内制動板80側へ引き
出す。尚、スライダ64はピン66のフランジ部66c
に当たって、引張りコイルバネ67の引張り力によって
も移動板65はこれ以上下方向へスライドしない。従っ
て、この場合、ピンチローラ51とキャプスタン軸50
間に圧接力は生まれない。反対に、スライダ64,移動
板65が上方向へスライドする場合、引張りコイルバネ
67により引張り力が生じ、ピンチローラ51とキャプ
スタン軸50間に圧接力を引き起こす。このように、上
記カムギヤ41の回転方向の切り換えにより、ピンチロ
ーラ51とキャプスタン軸50との間隔を引張りコイル
バネ67のばね力により、圧接,解放の2ポジションに
制御する。これにより、インクリボン94の走行の駆動
を行う。
【0039】次に、(1)自動装填時のインクリボン9
4の案内と、(2)インクリボン94の巻戻し時のバッ
クテンションの付加(巻き径比に依存しない)の役目を
する上記リボン案内制御板80もカムギヤ41により巻
取りリボンリール17の巻付胴部17a側へ揺動する。
上記(1)の場合、上記リボン案内制動板80は捩りコ
イルバネ80cにより軸76を中心に回転し、図28に
示すように、巻取りリボンリール17の巻付胴部17a
に圧接する。この時、上記リボン案内制動板80の突起
部80aはカムギヤ41のカム突起41cのFの位置に
位置している。インクリボン94先端のリボン引出シー
ト95はこの状態で案内され、その後、インクリボン9
4の巻上げ完了まで、上記突起部80aはカムギヤ41
のカム突起41cのGの位置に位置し、リボン案内制動
板80の先端80bは上記巻付胴部17aから離れて解
放された状態を保つ。また、上記(2)の場合、リボン
案内制動板80は捩りコイルバネ80cにより軸76を
中心に回転し、巻上げ完了時のインクリボン94に圧接
しながら該インクリボン94に適当なバックテンション
を与える。このように、プラテン揺動機構30とピンチ
ローラ駆動機構49及びリボン案内制動板80の各動作
を1つのカムギヤ41により動作させ、自動装填→給紙
→印画→紙戻し→リボン送り→排紙→給紙(終了)→自
動装填の一連の印画シーケンスに従って一連の印画動作
を達成させることができるようになっている。
【0040】尚、前記実施例によれば、印画紙を給紙ガ
イド板に手差しで給紙するようにしたが、プリンタ本体
に、複数枚の印画紙を収納する給紙トレーを着脱自在に
設けて、自動給紙するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明のプリンタによ
れば、プリンタ本体内のシャーシに固定されたヘッドに
対してプラテンを接触,離反させるプラテン揺動機構
と、リボンカートリッジ収納部に装着のリボンカートリ
ッジから引き出されるインクリボンが巻かれた巻取りリ
ボンリールに接触,離反するリボン案内制動手段と、上
記リボンカートリッジからインクリボンを引き出すピン
チローラを駆動させるピンチローラ駆動機構とをそれぞ
れ駆動させるカム手段を、上記プリンタ本体に配設した
ことにより、上記1つのカム手段でプラテン揺動機構と
リボン案内制動手段及びピンチローラ駆動機構をそれぞ
れ駆動させることができる。これにより、上記プラテン
揺動機構等の各機構の駆動系に用いられる部品点数を大
幅に低減させることができ、その分プリンタ全体の小型
・軽量化及び低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すカラービデオプリン
タの右側面図。
【図2】上記プリンタの平面図。
【図3】上記プリンタの要部の説明図。
【図4】上記プリンタの駆動系の説明図。
【図5】上記プリンタのリボンカートリッジ収納部を一
部断面で示す平面図。
【図6】上記リボンカートリッジ収納部の側面図。
【図7】上記プリンタのプラテン揺動機構の斜視図。
【図8】上記プリンタに用いられるプラテン回動機構の
平面図。
【図9】上記プラテン回動機構の側面説明図。
【図10】上記プリンタのインクリボン引出し状態を示
す説明図。
【図11】上記プリンタに用いられるリボン案内制動板
のインクリボン案内時の斜視図。
【図12】上記リボン案内制動板のインクリボン制動時
の斜視図。
【図13】上記プリンタに用いられる巻取りリボンリー
ル及びその駆動系の平面図。
【図14】上記巻取りリボンリールの着脱状態を示す説
明図。
【図15】上記プリンタに用いられるピンチローラ駆動
機構の斜視図。
【図16】上記プリンタに用いられる制御システムのブ
ロック図。
【図17】上記プリンタのインクリボン巻取り,巻戻し
状態の説明図。
【図18】上記インクリボンの切断状態の説明図。
【図19】上記プリンタに用いられるリボンカートリッ
ジの斜視図。
【図20】上記プリンタのインクリボンの自動装填状態
を示す概略説明図。
【図21】上記プリンタの給紙状態を示す概略説明図。
【図22】上記プリンタの印画状態を示す概略説明図。
【図23】上記プリンタの紙戻し状態を示す概略説明
図。
【図24】上記プリンタのインクリボン送り状態を示す
概略説明図。
【図25】上記プリンタの排紙状態を示す概略説明図。
【図26】上記プリンタのセット時のプラテン揺動機構
とカムギヤの関係を示す説明図。
【図27】上記プラテンのセット時のピンチローラ駆動
機構とカムギヤの関係を示す説明図。
【図28】上記プラテンのセット時のリボン案内制動板
とカムギヤの関係を示す説明図。
【図29】上記カムギヤの説明図。
【図30】(a),(b),(c)は上記セット時のプ
ラテン揺動機構,ピンチローラ駆動機構,リボン案内制
動板とカムギヤのそれぞれの関係を対比して示す説明
図。
【図31】(a),(b),(c)はインクリボン自動
装填開始時のプラテン揺動機構,ピンチローラ駆動機
構,リボン案内制動板とカムギヤのそれぞれの関係を対
比して示す説明図。
【図32】(a),(b),(c)はインクリボン自動
装填終了時のプラテン揺動機構,ピンチローラ駆動機
構,リボン案内制動板とカムギヤのそれぞれの関係を対
比して示す説明図。
【図33】(a),(b),(c)は印画紙の給・排紙
時のプラテン揺動機構,ピンチローラ駆動機構,リボン
案内制動板とカムギヤのそれぞれの関係を対比して示す
説明図。
【図34】(a),(b),(c)は印画時のプラテン
揺動機構,ピンチローラ駆動機構,リボン案内制動板と
カムギヤのそれぞれの関係を対比して示す説明図。
【符号の説明】
1…プリンタ、2…プリンタ本体、3…シャーシ、13
…リボンカートリッジ収納部、16…ヘッド、17…巻
取りリボンリール、21…プラテン、30…プラテン揺
動機構、41…カムギヤ(カム手段)、49…ピンチロ
ーラ駆動機構、51…ピンチローラ、80…リボン案内
制動板(リボン案内制動手段)、90…リボンカートリ
ッジ、94…インクリボン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 英樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 飯間 伸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 成田 睦子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ本体内のシャーシにヘッドを固
    定し、このヘッドに対してプラテンを接触,離反自在に
    設ける一方、上記プリンタ本体内に、リボンカートリッ
    ジを装着するリボンカートリッジ収納部を備えると共
    に、上記リボンカートリッジのインクリボンを巻取る巻
    取りリボンリールを回動自在に設けたプリンタであっ
    て、 上記プラテンをヘッドに接触,離反させるプラテン揺動
    機構と、上記巻取りリボンリールに接触,離反するリボ
    ン案内制動手段と、上記リボンカートリッジからインク
    リボンを引き出すピンチローラを駆動させるピンチロー
    ラ駆動機構とをそれぞれ駆動させるカム手段を、上記プ
    リンタ本体に配設したことを特徴とするプリンタ。
JP28240691A 1991-10-29 1991-10-29 プリンタ Pending JPH05116417A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021060248A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 ブラザー工業株式会社 層転写用フィルムカートリッジおよび層転写装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021060248A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 ブラザー工業株式会社 層転写用フィルムカートリッジおよび層転写装置

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