JP2965836B2 - 尻抜圧延張力制御方法 - Google Patents

尻抜圧延張力制御方法

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JP2965836B2 JP26239093A JP26239093A JP2965836B2 JP 2965836 B2 JP2965836 B2 JP 2965836B2 JP 26239093 A JP26239093 A JP 26239093A JP 26239093 A JP26239093 A JP 26239093A JP 2965836 B2 JP2965836 B2 JP 2965836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材料をスキンパスミ
ル、ブライドルロールおよびデフレクタピンチロールを
順次通してテンションリールに巻取るスキンパスミル設
備における尻抜圧延張力制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なスキンパスミル設備において
は、コイル先端をペイオフリールからペイオフレベラを
通したコイルを、図3に示すようにスキンパスミル30
(材料の圧延はしないが、表面をきれいになめす機能を
持っている)へ通板した後、板の曲がりを延ばすテンシ
ョンレベラ31を通し、さらに板の伸び率制御をして板
を延ばしている出側ブライドルロール32を通板し、コ
イル先端が出側シヤー前ピンチロール33を介して出側
シヤー34に達した時、先端通板が終了して先端は停止
する。次にコイルの先端を出側シヤー34でカットして
から先端巻取制御工程に入り、コイル先端は出側サイド
ガイド35を通り、デフレクタピンチロール36で先端
を押さえながら通板し、テンションリール37に巻付け
て巻取りが始まる。
【0003】図4および図5はそれぞれデフレクタピン
チロール36およびテンションリール37を駆動制御す
るための従来の制御装置のブロック図を示すものであ
る。
【0004】図4の制御装置においては、ライン同期速
度設定器1から与えられるライン速度Vst(m/秒)を
ロール周長演算器5によって求められるロール周長Lrv
(m/回転)で割算器4により割算することにより、ロ
ール回転速度(回転/秒=rps)を算出し、それを速
度制御回路7、電流リミッタ11および電流制御回路1
2を有する速度制御装置に対し比較器6を介して速度基
準Vrfとして与える。速度制御回路7は速度基準Vrfを
速度検出器14によって検出されたデフレクタピンチロ
ール36(つまりは駆動電動機13)の実際速度Vdbと
比較器6で比較し、その偏差つまり速度偏差をゼロにす
るための電流基準を出力する。この電流基準が電流リミ
ッタ11を介して電流制御回路12に与えられ、それに
より電動機13すなわちデフレクタピンチロール36の
回転速度がライン速度Vstに対応するように制御され
る。
【0005】図5の制御装置は、ライン同期速度設定器
16(図4のライン同期速度設定器1と共用してもよ
い)から与えられるライン速度Vst(m/秒)をスイッ
チSWの常閉接点S22を介して直接に、または一旦メ
モリ17に記憶させたものをスイッチSWの常開接点S
13を介して間接に、割算器18に被除数として入力さ
せる。割算器18には除数として、テンションリール3
7のコイル外径に基づいてコイル周長演算器33により
算出されたコイル周長Lco(m/回転)が入力される。
割算器35は両入力に基づいてテンションリール37の
回転速度(回転/秒=rps)を算出し、それを、速度
制御回路21、電流リミッタ25および電流制御回路2
6を有する速度制御装置に比較器20を介し速度基準V
reとして与える。速度制御回路21は速度基準Vreを速
度検出器28によって検出された実際速度Vtbと比較器
20で比較し、その偏差(速度偏差)をゼロにするため
の電流基準を出力する。速度制御回路21から出力され
る電流基準には、テンションリール張力基準設定器23
によって設定されたテンションリール張力基準がスイッ
チSWの常閉接点S23を介して、またはテンションダ
ウン用張力設定器29によって設定されたテンションダ
ウン張力基準がスイッチSWの常開接点S14を介し
て、それぞれさらに共通のトルク電流演算回路24を介
して、張力分電流基準として加算器22において加算さ
れる。こうして加算された電流基準は電流リミッタ25
を介して電流制御回路26に与えられ、それにより電動
機27すなわちテンションリール37の回転速度がライ
ン速度Vstに対応するように制御される。
【0006】図4および図5の装置に備えられているス
イッチSWの各接点の開閉タイミングについて説明す
る。スイッチSWは、ブライドルパス尻抜圧延時は、材
料の後端が出側ブライドルロール32の手前に達した時
オンになり、材料の後端がテンションリール37で巻取
り完了した時オフになる。また、ブライドルバイパス尻
抜圧延時には、材料の後端がスキンパスミル30の手前
に達した時オンになり、材料の後端がテンションリール
37で巻取り完了した時オフになる。
【0007】スイッチSWがオフになっている間は、テ
ンションリール37はライン同期速度設定器16から与
えられるライン速度Vstに基づく速度基準に従った同期
運転を行うが、スイッチSWがオンになった時は、メモ
リ17に記憶されているライン速度Vsmに対応する速度
が速度基準として速度制御装置に与えられる。
【0008】他方、スイッチSWがオフになっていると
きは、テンションリール張力基準設定器23から常閉接
点S23およびトルク電流演算回路24を介して張力基
準に相当するトルク電流基準を与え、スイッチSWオン
によりテンションダウン用張力設定器29から常開接点
S14およびトルク電流演算回路24を介して低い張力
基準を与え、それにより材料に低い張力を与えながらテ
ンションリール37への巻取りを行う。
【0009】従来、スキンパスミル設備の尻抜け圧延時
の巻取り制御は、デフレクタピンチロール36を速度マ
スタとしてテンションリール37のテンションダウン制
御により尾端を巻取っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来、スキンパスミル
設備における尻抜け圧延時の巻取り制御は、デフレクタ
ピンチロール36を速度マスタとしてテンションリール
37のテンションダウン制御により材料尾端を巻取って
いたことはすでに述べた通りである。
【0011】ところで、コスト低減化のために、デフレ
クタピンチロール36の機能分担を材料の先端および後
端の送り込み専用とし、巻取り工程中はデフレクタピン
チロール36を上昇または下降させ退避させておくこと
により、デフレクタピンチロール36を駆動する電動機
13の小容量化を図ることが提案されている。電動機1
3の小容量化は当然のことながら電動機13の出力トル
クの減少につながる。電動機13を小容量化した場合、
テンションリール37を駆動するための電動機27の容
量と、デフレクタピンチロール36を駆動するための電
動機13の容量の比は10にも達することになり、デフ
レクタピンチロール36のトルク分をテンションリール
37の負荷トルクとして制御するのでは、デフレクタピ
ンチロール36側から見ると不安定な制御にならざるを
得ない。そのため、デフレクタピンチロール36がテン
ションリール37に引きずられてしまう結果となり、デ
フレクタピンチロール36のトリップにもなりかねず、
それが材料尾端の巻取り形状を不良にする原因となって
いた。
【0012】従って本発明は、デフレクタピンチロール
の電動機容量を低減し低コスト化を図りながらも、デフ
レクタピンチロールをトリップさせることなく、テンシ
ョンリールへの材料巻取り形状も安定的に整然と巻取る
ことの可能な尻抜圧延張力制御方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の尻抜圧延張力制御方法は、スキンパスミル設
備におけるブライドルロールまたはスキンパスミルを材
料尾端が抜けた時、テンションリールを速度マスタとし
てデフレクタピンチロールでの張力制御を付加するとと
もに、ライン同期速度に対するラグ速度基準を与えるこ
とにより、デフレクタピンチロールおよびテンションリ
ール間に存在する材料にバックテンションを発生させな
がら巻取ることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】スキンパスミル設備におけるブライドルロール
またはスキンパスミルを材料尾端が抜けた時、テンショ
ンリールを速度マスタとしてデフレクタピンチロールで
の張力制御を付加するとともに、ライン同期速度に対す
るラグ速度基準を与えることにより、デフレクタピンチ
ロールおよびテンションリール間に存在する材料にバッ
クテンションを発生させながら巻取ることにより、デフ
レクタピンチロールがテンションリールに引きずられ材
料尾端の巻取り形状を不良にするという不都合を回避す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1および図2は本発明による尻抜圧延張力制
御方法を実施する装置を示すものである。
【0016】図1は、図4の装置を基本とし、それに、
尻抜圧延張力基準設定器9、スイッチSWの常開接点S
11およびSW12並びに常閉接点S21、トルク電流
演算回路10、加算器8、ラグ率設定器2および掛算器
3を付加して構成された、デフレクタピンチロール36
つまりは電動機13を駆動制御するための速度制御装置
である。加算器8は速度制御回路7と電流リミッタ11
との間に設けられている。この制御装置においては、速
度制御回路7から出力される電流基準は加算器8の第1
の入力端子に入力され、また加算器8の第2の入力端子
には、尻抜圧延張力基準設定器9によって設定された尻
抜圧延張力基準がスイッチSWの常開接点S11および
トルク電流演算回路10を介し尻抜圧延張力基準相当の
電流基準として入力される。ライン同期速度設定器1に
よって設定されたライン同期速度VstはスイッチSWの
常閉接点S21を介して割算器4の被除数入力端子に、
またスイッチSWの常開接点S12を介して掛算器3の
第1の入力端子にそれぞれ入力される。掛算器3の第2
の入力端子にはラグ率設定器2からラグ率が入力され、
掛算器3の出力端子は割算器4の被除数入力端子に接続
されている。割算器4の出力端子以下は図4の装置と変
わりが無い。
【0017】図1の装置は、スイッチSWがオフ状態に
あればデフレクタピンチロール36に対する速度基準で
あるライン同期速度設定器1によってラインと同期しな
がら運転している。その後、巻取り完了に近付いて尻抜
け圧延に入った時、スイッチSWがオンになり、そのタ
イミングでテンションリール37は張力制御から速度制
御へと移行し、出側シヤー前ピンチロール33を下降
し、デフレクタピンチロール36を下降させる。
【0018】スイッチSWがオンになるまでライン同期
速度設定器1からの同期速度で運転されていたものが、
スイッチSWがオンになるとライン同期速度設定器1か
らの同期速度にラグ率設定器2によるラグ率(例えば
0.9)を掛算器3で掛算してライン同期速度よりも遅
いラグ速度(90%)をデフレクタピンチロール36に
与えることにより、テンションリール37と材料にバッ
クテンションを与えながらテンションリール37へのコ
イル巻取りを行う。
【0019】図2は、図5の制御装置を基本とし、それ
から、テンションダウン用張力設定器29およびスイッ
チSWの常開接点S14を取り去って構成された、テン
ションリール37を制御する速度制御装置のブロック図
を示すものである。この制御装置においては、スイッチ
SWがオフ状態にあるテンションリール37の同期運転
中は、ライン同期速度Vstに対応する速度基準が速度制
御装置に与えられているが、スイッチSWがオンした時
は、メモリ17に一旦記憶されたライン同期速度に相当
する速度基準が速度制御装置に与えられる。
【0020】一方、スイッチSWのオフにより、テンシ
ョンリール張力基準設定器23からの張力基準をスイッ
チSWの常閉接点S23およびトルク電流演算回路24
を介して、加算器22において速度制御回路21の出力
に加算することにより、テンションリール37を介して
材料に張力を与える。このようにしてトルクを発生しな
がらテンションリール37に材料を巻取る。スイッチS
Wのオン動作で常閉接点S23は開路し、テンションリ
ール張力基準設定器23からの張力基準は無くなり、テ
ンションリール37の張力制御は無くなり、通常の速度
制御へと移行する。
【0021】かくして、デフレクタピンチロール36を
駆動する電動機13の容量を小さくし低コスト化を図り
ながらも、デフレクタピンチロール36をトリップさせ
ることなく、テンションリール37への材料巻取り形状
も安定的に整然と巻取ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
フレクタピンチロールの電動機容量を低減し低コスト化
を図りながらも、デフレクタピンチロールをトリップさ
せることなく、テンションリールへの材料巻取り形状も
安定的に整然と巻取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による尻抜圧延張力制御方法を実施する
デフレクタピンチロールの回転速度を制御する速度制御
装置のブロック図。
【図2】本発明による尻抜圧延張力制御方法を実施する
テンションリールの回転速度を制御する速度制御装置の
ブロック図。
【図3】一般的なスキンパスミル設備の系統図。
【図4】デフレクタピンチロールの回転速度を制御する
従来の速度制御装置のブロック図。
【図5】テンションリールの回転速度を制御する従来の
速度制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1,16 ライン同期速度設定器 2 ラグ率設定器 3 掛算器 4,18 割算器 5 ロール周長演算器 6,20 比較器 7,21 速度制御回路 8,22 加算器 9 尻抜圧延張力設定器 10,24 トルク電流演算回路 11,25 電流リミッタ 12,26 電流制御回路 13 デフレクタピンチロール電動機 14,28 速度検出器 17 メモリ 19 コイル周長演算器 23 テンションリール張力基準設定器 27 テンションリール電動機 SW スイッチ S11,S12,S13,S14 常開接点 S21,S22,S23 常閉接点 30 スキンパスミル 32 出側ブライドルロール 34 出側シヤー 36 デフレクタピンチロール 37 テンションリール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料をスキンパスミル、ブライドルロール
    およびデフレクタピンチロールを順次通してテンション
    リールに巻取るスキンパスミル設備における尻抜圧延張
    力制御方法であって、ブライドルロールまたはスキンパ
    スミルを材料尾端が抜けた時、テンションリールを速度
    マスタとしてデフレクタピンチロールでの張力制御を付
    加するとともに、ライン速度に対するラグ速度基準を与
    えることにより、前記デフレクタピンチロールおよびテ
    ンションリール間に存在する材料にバックテンションを
    発生させながら巻取ることを特徴とする尻抜圧延張力制
    御方法。
JP26239093A 1993-10-20 1993-10-20 尻抜圧延張力制御方法 Expired - Lifetime JP2965836B2 (ja)

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