JP2964890B2 - 情報処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、搬送方向に順次に記録
されている画像部に順番のアドレス番号（コマナンバ
ー、検索コード、検索番号、検索番地）を与えたマイク
ロフィルムを正搬送又は逆搬送して、アドレス入力手段
で入力されたアドレス番号の画像部を検索してフィルム
照明部に位置させる自動検索手段と、検索されてフィル
ム照明部に位置した画像部のイメージを光電読み取りす
る画像読み取り手段と、読み取ったイメージデータを蓄
積するメモリと、該メモリからイメージデータの転送を
受けて該イメージデータをハードコピーとして再生出力
する画像出力手段を有する情報処理装置に関する。

【０００２】なお、アドレス指定されるマイクロフィル
ム画像部は、単一の画像コマである場合も、一グループ
となる一連複数の画像コマからなるファイル（複数画像
コマ群）である場合も含む。

【０００３】

【従来の技術】従来、上記のような情報処理装置におい
て、アドレス入力手段で複数のアドレス番号を順次に指
定入力して、画像出力手段からその各アドレス番号のマ
イクロフィルム画像部のハードコピーを出力させるモー
ドを行わせた場合、各入力アドレス番号の画像部のマイ
クロフィルム自動検索手段によるフィルム照明部への検
索はアドレス入力手段で順次入力した各アドレス番号の
入力順序をもって行なわれていた。そしてその検索順序
で、画像読み取り手段による画像部イメージの光電読み
取り、その読み取ったイメージデータのメモリへの蓄
積、該メモリから画像出力手段へイメージデータの転送
がなされていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、各入力アドレス番号の画像部検索をアドレス入
力手段で順次入力した各アドレス番号の入力順序をもっ
て行なわせると、場合によっては、例えば、アドレス入
力手段で順次入力した各アドレス番号が小さいもの・大
きいもの順不同で入り混じっているときは、その各アド
レス番号の入力順序で画像部検索をなすためには何回も
マイクロフィルムの正搬送・逆搬送が繰り返えされて、
無駄にフィルムを搬送することで、全体の検索時間がそ
れだけ長くかかってしまい、結果的に装置全体のアクセ
ス時間が長くなる欠点があった。

【０００５】本発明は、この種の情報処理装置につい
て、上記のような問題がなく、また他に有効な機能を具
備させたものを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする情報処理装置である。

【０００７】（１）搬送方向に順次に記録されている画
像部に順番のアドレス番号を与えたマイクロフィルムを
正搬送又は逆搬送して、アドレス入力手段で入力された
アドレス番号の画像部を検索してフィルム照明部に位置
させる自動検索手段と、検索されてフィルム照明部に位
置した画像部のイメージを光電読み取りする画像読み取
り手段と、読み取ったイメージデータを蓄積するメモリ
と、該メモリからイメージデータの転送を受けて該イメ
ージデータをハードコピーとして再生出力する画像出力
手段を有する情報処理装置であり、アドレス入力手段で
複数のアドレス番号が順次に指定入力された場合におい
て、入力された各アドレス番号の画像部の自動検索手段
によるフィルム照明部への順次検索は、アドレス入力手
段による各アドレス番号の入力順序に拘らず、アドレス
番号が小さいものから大きいもの順に、或いは大きいも
のから小さいもの順に順序を変えて行われること、また
メモリに蓄積させた各アドレス番号の画像部のイメージ
データの画像出力手段への順次転送は、画像読み取り手
段からメモリへの各アドレス番号の画像部のイメージデ
ータの蓄積順序に拘らず、アドレス入力手段による各ア
ドレス番号の入力順序でなされることを特徴とする情報
処理装置。

【０００８】（２）搬送方向に順次に記録されている画
像部に順番のアドレス番号を与えたマイクロフィルムを
正搬送又は逆搬送して、アドレス入力手段で入力された
アドレス番号の画像部を検索してフィルム照明部に位置
させる自動検索手段と、検索されてフィルム照明部に位
置した画像部のイメージを光電読み取りする画像読み取
り手段と、読み取ったイメージデータを蓄積するメモリ
と、該メモリからイメージデータの転送を受けて該イメ
ージデータをハードコピーとして再生出力する画像出力
手段を有する情報処理装置であり、 アドレス入力手段で
複数のアドレス番号が順次に指定入力された場合におい
て、入力された各アドレス番号の画像部の自動検索手段
によるフィルム照明部への順次検索は、アドレス入力手
段による各アドレス番号の入力順序に拘らず、アドレス
番号が小さいものから大きいもの順に、或いは大きいも
のから小さいもの順に順序を変えて行われること、また
画像出力手段がフェイスダウン排紙タイプのものである
場合において、メモリに蓄積させた各アドレス番号の画
像部のイメージデータの画像出力手段への順次転送は、
画像読み取り手段からメモリへの各アドレス番号の画像
部のイメージデータの蓄積順序に拘らず、アドレス入力
手段による各アドレス番号の入力順序であって、最初に
入力されたアドレス番号の画像部の最初のイメージから
始め、最後に入力されたアドレス番号の画像部の最後の
イメージを最後とする順序で行われることを特徴とする
情報処理装置。

【０００９】（３）搬送方向に順次に記録されている画
像部に順番のアドレス番号を与えたマイクロフィルムを
正搬送又は逆搬送して、アドレス入力手段で入力された
アドレス番号の画像部を検索してフィルム照明部に位置
させる自動検索手段と、検索されてフィルム照明部に位
置した画像部のイメージを光電読み取りする画像読み取
り手段と、読み取ったイメージデータを蓄積するメモリ
と、該メモリからイメージデータの転送を受けて該イメ
ージデータをハードコピーとして再生出力する 画像出力
手段を有する情報処理装置であり、 アドレス入力手段で
複数のアドレス番号が順次に指定入力された場合におい
て、入力された各アドレス番号の画像部の自動検索手段
によるフィルム照明部への順次検索は、アドレス入力手
段による各アドレス番号の入力順序に拘らず、アドレス
番号が小さいものから大きいもの順に、或いは大きいも
のから小さいもの順に順序を変えて行われること、また
画像出力手段がフェイスアップ排紙タイプのものである
場合において、メモリに蓄積させた各アドレスの画像部
のイメージデータの画像出力手段への順次転送は、画像
読み取り手段からメモリへの各アドレス番号の画像部の
イメージデータの蓄積順序に拘らず、アドレス入力手段
による各アドレス番号の入力順序とは逆順序であって、
最後に入力されたアドレス番号の画像部の最後のイメー
ジから始め、最初に入力されたアドレス番号の画像部の
最初のイメージを最後とする順序で行われることを特徴
とする情報処理装置。

【００１０】（４）各入力アドレスの画像部の検索はマ
イクロフィルムの画像部のコマナンバー順に行われるこ
とを特徴とする（１）乃至（３）の何れかに記載の情報
処理装置。

【００１１】（５）画像出力手段は、一のアドレス番号
の画像部のハードコピーの排紙と次のアドレス番号の画
像部のハードコピーの排紙との間で仕切紙を出力するこ
とを特徴とする（１）乃至（４）の何れかに記載の情報
処理装置。

【００１２】〈作 用〉 ．アドレス入力手段で複数のアドレス番号が順次に指
定入力された場合において、入力された各アドレス番号
の画像部の自動検索手段によるフィルム照明部への順次
検索は、アドレス入力手段による各アドレス番号の入力
順序に拘らず、アドレス番号が小さいものから大きいも
の順に、或いは大きいものから小さいもの順に順序を変
えて行わせることにより、アドレス入力手段で順次入力
した各アドレス番号が小さいもの・大きいもの順不同で
入り混じっていても、何回もマイクロフィルムの正搬送
・逆搬送を繰り返えさせずに各アドレス番号の画像部を
全 てマイクロフィルムの正搬送過程において若しくは逆
搬送過程において順次に検索でき、これにより全体的な
検索時間の短縮化、装置全体のアクセス時間の短縮化が
なされる。

【００１３】各入力アドレス番号の画像部の全体的な検
索時間の短縮化がなされることで、マイクロフィルム自
動検索手段は次の新たな仕事をすることができる。

【００１４】．そして、上記のように各入力アドレス
番号間で検索順序を変えても、メモリに蓄積させた各ア
ドレス番号の画像部のイメージデータの画像出力手段へ
の順次転送は、画像読み取り手段からメモリへの各アド
レス番号の画像部のイメージデータの蓄積順序に拘ら
ず、アドレス入力手段による初めの各アドレス番号の入
力順序で行わせることで、画像出力手段の排紙部には各
入力アドレス番号の画像部のハードコピーがアドレス入
力手段による初めの各アドレス番号の入力順序をもって
出力されるので、オペレータにわかりやすく、能率的な
検索を行なうために上記のように順序変更した順序で
各アドレス番号の画像部のハードコピーが出力される場
合における、初めの各アドレス番号の入力順序に対応さ
せて各アドレス番号の画像部の出力ハードコピーを揃え
直すという余計な作業をする必要がない。

【００１５】．画像出力手段がフェイスダウン排紙タ
イプのものである場合においては、メモリに蓄積させた
各アドレス番号の画像部のイメージデータの画像出力手
段への順次転送は、アドレス入力手段による各アドレス
番号の順次入力の最初に入力されたアドレス番号の画像
部（ファイル）の最初のイメージから始め、最後に入力
されたアドレス番号の画像部の最後のイメージを最後と
する順序で行わせる、また画像出力手段がフェイスアッ
プ排紙タイプのものである場合においては、メモリに蓄
積させた各アドレス番号の画像部のイメージデータの画
像出力手段への順次転送は、アドレス入力手段による各
アドレス番号の順次入力の最後に入力されたアドレス番
号の画像部（ファイル）の最後のイメージから始め、最
初に入力されたアドレス番号の画像部の最初のイメージ
を最後とする逆順序で行わせることで、画像出力手段の
排紙部に順次に出力・積載される各アドレス番号の画像
部（ファイル）のハードコピーは何れもページ揃えがな
されたものとなり、後からのページ揃え作業の必要がな
くなる。

【００１６】．画像出力手段から、一のアドレス番号
の画像部のハードコピーの排紙と次のアドレス番号の画
像部のハードコピーの排紙との間で仕切紙を出力させる
ことで、画像出力手段の排紙部に順次に出力された各ア
ドレス番号の画像部のハードコピーの仕分け・分類がし
やすくなる。

【００１７】

【実施例】〈第１の実施例〉（図１〜図４） 図１は本発明に従う情報処理装置の一例の概略構成図で
ある。

【００１８】１は中央制御手段としてのパーソナルコン
ピュータ（以下、パソコンと略記する）、２・３・４は
それぞれこのパソコン１に電気的に接続・連絡させたフ
ィルムリーダ・スキャナ、プリンタ、メモリである。

【００１９】パソコン１において、１ａは情報入力手段
としてのキーボード部、１ｂは情報処理部としてのディ
スプレイ部（ＣＲＴ等）である。

【００２０】フィルムリーダ・スキャナ２は本例のもの
はロールマイクロフィルムＭの搬送・自動検索機能部
（フィルム検索機）２ａ、リーダスクリーン部２ｂ、イ
メージ読み取り機能部（不図示）等を有している。

【００２１】パソコン１のキーボード部１ａでマイクロ
フィルムＭの所要の画像部のアドレス番号が指定入力さ
れることで、フィルム搬送・自動検索機能部２ａの働き
でその指定アドレス番号に対応するフィルム画像部がフ
ィルム照明部２ｃの位置に自動検索されて停止される。
そしてそのフィルム画像部のイメージが拡大投影レンズ
２ｄを含む不図示の投影光学系でリーダスクリーン部２
ｂの内面に拡大投影され、その拡大投影像をスクリーン
の外面側から閲読することができる。

【００２２】キーボード部１ａからのイメージ読み取り
信号にもとづいてフィルムリーダ・スキャナ２のイメー
ジ読み取り機能部が作動して投影光学系の画像部イメー
ジ光が走査され、イメージセンサアレイ（光電変換素子
アレイ）により該画像部の拡大イメージが光電読み取り
処理される。その読み取られた画像部のイメージデータ
がパソコン１を介してハードディスク（Ｈ．Ｄ）や光磁
気ディスク（ＭＯ）等のメモリ４に記録・蓄積される。

【００２３】キーボード部１ａからのコピー信号にもと
づいてメモリ４に記録・蓄積のイメージデータがパソコ
ン１を介して画像出力手段としてのプリンタ３に転送さ
れ、そのイメージデータのハードコピーがプリンタ３か
ら出力される。プリンタ３は例えばレーザビームプリン
タである。

【００２４】図２はロールマイクロフィルムＭの一例の
一部分の平面図である。ｍはロールフィルムの長手に沿
って順次に撮影記録されている個々の画像（イメージ）
コマである。Ａ・Ｂ・Ｃ・Ｄはそれぞれ一グループとな
る一連複数の画像コマからなるファイル（複数画像コマ
群）であり、本例の場合はファイルＡとファイルＤはそ
れぞれｍ₁ 〜ｍ₃ の３つの画像コマ、ファイルＢとファ
イルＣはそれぞれｍ₁とｍ₂ の２つの画像コマのグルー
プ構成である。個々の画像コマの下側には各画像コマを
検索するためのブリップマーク（検索マーク）ａ・ｂが
撮影付与されており、各ファイルＡ・Ｂ・Ｃ・Ｄのそれ
ぞれ先頭の画像コマｍ₁ には大きめのブリップマークａ
が、他の画像コマｍ₂ ・・には小さめのブリップマーク
ｂが付与されている。

【００２５】いま、上記のマイクロフィルムＭで、ファ
イルＤ→ファイルＡ→ファイルＣの順でプリンタ３から
各ファイルの画像コマのイメージのハードコピーを出力
させる場合を例にして、また図３のフロー図を参照して
説明する。

【００２６】ａ）ステップＳ１ オペレータはパソコン１のキーボード１ａから、予め分
かっているそれ等ファイルＤ・ファイルＡ・ファイルＣ
の各アドレス番号、その他必要な条件情報を入力し、プ
リンタ３からハードコピーを出力させる指令を入力す
る。

【００２７】ｂ）ステップＳ２〜Ｓ８ 上記のアドレス入力にもとづいて、フィルムリーダ・ス
キャナ２においてはフィルム搬送・自動検索機能部２ａ
の作動によりフィルム照明部に所要の画像部（ファイ
ル）の自動検索がなされる。

【００２８】この場合、その画像部検索は、キーボード
１ａによる初めの上記ファイルＤ→ファイルＡ→ファイ
ルＣのアドレスの入力順序に拘らず、本実施例ではアド
レス番号の若い順、即ちファイルＡ→ファイルＣ→ファ
イルＤに自動的に変更され、まずファイルＡの検索がな
されて、該ファイルＡの最初の画像コマｍ₁ がフィルム
照明部２ｃの位置に自動検索されて停止され、その画像
コマｍ₁ のイメージがリーダスクリーン部２ｂに拡大投
影される。そしてイメージ読み取り機能部の作動により
そのイメージの光電読み取りがなされ、その読み取りイ
メージデータがメモリ４へ転送されて蓄積される。

【００２９】次に該ファイルＡの２コマ目の画像コマｍ
₂ がフィルム照明部２ｃに検索されて停止され、その画
像コマｍ₂ のイメージの読み取り、メモリ４への転送・
蓄積がなされる。次に該ファイルＡの３コマ目の画像コ
マｍ₃ がフィルム照明部２ｃに検索されて停止され、そ
の画像コマｍ₃ のイメージの読み取り、メモリ４ヘの転
送・蓄積がなされる。

【００３０】このようにしてファイルＡに含まれる各画
像コマｍ₁ 〜ｍ₃ の順次検索、イメージの順次読み取
り、メモリ４への転送・蓄積が終了すると、次にファイ
ルＣが検索され、該ファイルＣに含まれる各画像コマｍ
₁ ・ｍ₂ の順次検索、イメージの順次読み取り、メモリ
４への転送・蓄積が実行される。

【００３１】次いで、ファイルＤが検索され、該ファイ
ルＣに含まれる各画像コマｍ₁ ・ｍ₂ ・ｍ₃ の順次検
索、イメージの順次読み取り、メモリ４への転送・蓄積
がなされる。

【００３２】これで、指定入力されたアドレス番号に対
応する全てのファイルの画像コマの検索、イメージ読み
取り、データ蓄積が終了する。

【００３３】このように画像部検索は、キーボード１ａ
による初めのファイルＤ→ファイルＡ→ファイルＣのア
ドレス番号の入力順序に拘らず、ファイルＡ→ファイル
Ｃ→ファイルＤの順に変更して実行させることで、マイ
クロフィルムＭの正搬送過程でその所要の全ファイルＡ
・Ｃ・Ｄの順次検索がなされて、初めのアドレス入力順
で検索する場合における、まずファイルＤを検索するた
めにマイクロフィルムＭを正又は逆搬送させ、次にファ
イルＡを検索するためにマイクロフィルムＭを逆搬送さ
せ、次にファイルＣを検索するためにマイクロフィルム
Ｍを正搬送させるといったようなフィルムＭを何回も正
・逆搬送をさせる無駄搬送がなくなり、全体の検索時間
を短縮化できる。

【００３４】また検索開始時にフィルム照明部に位置し
ているフィルム画像部のアドレス番号によってはファイ
ルＤ→ファイルＣ→ファイルＡの順で検索させるように
してもよい。

【００３５】ｃ）ステップＳ９〜Ｓ１１ 上記のようにしてメモリ４に蓄積したイメージデータを
プリンタ３へ転送してハードコピーとして出力させるス
テップである。

【００３６】このとき、メモリ４からプリンタ３へのイ
メージデータの呼び出し・転送は、プリンタ３が図４の
（ａ）のようにフェイスダウン排紙タイプ（出力ハード
コピーを画像面下向として排紙トレイ２６上に排出・積
載させるタイプ）のものであるときは、キーボード部１
ａによる初めのファイルＤ→ファイルＡ→ファイルＣの
アドレス番号の入力順序をもって呼び出される。

【００３７】即ち、ファイルＤの画像コマｍ₁ →ｍ₂ →
ｍ₃ 、次にファイルＡの画像コマｍ₁ →ｍ₂ →ｍ₃ 、次
にファイルＣの画像コマｍ₁ →ｍ₂ の順序をもって呼び
出し・転送され、プリンタ３からはその順序でそれ等の
イメージデータのハードコピーがフェイスダウン排紙ト
レイ２６上に画像面下向きで排出され順次に積載状態と
なる。

【００３８】これにより、各ファイルのハードコピーは
キーボード部１ａによる初めのファイルＤ→ファイルＡ
→ファイルＣの順序で、かつ各ファイルのハードコピー
何れもページ揃えのなされたものとしてトレイ２６上に
出力される。

【００３９】また、プリンタ３が図４の（ｂ）のように
フェイスアップ排紙タイプ（出力ハードコピーを画像面
上向きで排紙トレイ２８上に排出・積載させるタイプ）
のものであるときは、メモリ４からプリンタ３へ、キー
ボード部１ａによる初めのファイルＤ→ファイルＡ→フ
ァイルＣのアドレス入力順序とは逆の順序であるファイ
ルＣ→ファイルＡ→ファイルＤの順序をもって呼び出
し、かつ各ファイルにおいて最後の画像コマから最初の
画像コマの逆順でイメージデータをプリンタ３へ転送さ
せる。

【００４０】即ち、先ずファイルＣについて画像コマｍ
₂ →ｍ₁ の順で、次にファイルＡについて画像コマｍ₃
→ｍ₂ →ｍ₁ の順で、次にファイルＤについて画像コマ
ｍ₃→ｍ₂ →ｍ₁ の順でイメージデータの転送がなさ
れ、上記の順序をもってプリンタ３からそれ等のイメー
ジデータのハードコピーがフェイスアップ排紙トレイ２
８上に画像面上向きで排出されて順次に積載状態とな
る。

【００４１】これにより、各ファイルのハードコピーは
キーボード部１ａによる初めのファイルＤ→ファイルＡ
→ファイルＣの順序で、かつ各ファイルのハードコピー
何れもページ揃えのなされたものとしてトレイ２８上に
出力される。

【００４２】なお、１台のプリンタでフェイスダウン排
紙モードとフェイスアップ排紙モードの選択切換えがで
きるものについては、どちらのモードになっているかを
検知する手段を設けて、該手段の検知情報に応じてメモ
リ４からプリンタ３へのイメージデータの転送順序を上
記前者の正順序転送か、後者の逆順序転送の何れかに変
更してやればよい。

【００４３】図４の（ａ）・（ｂ）のプリンタ３は、例
えば、転写式電子写真プロセス利用のレーザビームプリ
ンタである。２１は転写材Ｐを積載収納させた給紙カセ
ットであり、このカセット２１内から転写材Ｐが給紙ロ
ーラ２２により１枚給送され、その給送シートＰに対し
て、電子写真感光体ドラム２３面に不図示の公知の電子
写真プロセス機器で転送イメージデータに対応して形成
されたトナー像の転写がなされる。

【００４４】トナー像転写を受けた転写材Ｐは像定着器
２４でトナー像の定着を受け、（ａ）のプリンタの場合
は、反転シートパス２５を通って、プリンタ上面側のフ
ェイスダウン排紙トレイ２６上に画像面下向きで排出さ
れ、（ｂ）のプリンタの場合は直線シートパス２７を通
ってプリンタ背面側のフェイスアップ排紙トレイ２８上
に画像面上向きで排出される。

【００４５】〈第２の実施例〉（図５） 本実施例では上記第１の実施例装置において、プリンタ
の排紙トレイに出力させる、一のファイルのハードコピ
ーと、次のファイルのハードコピーとの間で、最初にキ
ーボード部１ａから入力した何らかの識別コードや情報
を印字した仕切紙を出力させるようにしたものである。

【００４６】図５のフロー図において、ステップＳ１３
・Ｓ１４がこの仕切紙出力ステップである。ステップＳ
１〜Ｓ１１は前述図３のフロー図と同じである。

【００４７】こうすることで、複数ファイル分のハード
コピー（出力紙）が同じ排紙トレイ２６または２８上に
積載されても、一のファイルと次のファイルのハードコ
ピーの間がはっきり認識でき、かつそのファイルがどう
いうものかも一目でわかる。

【００４８】図５のフロー図はフェイスアップ排紙タイ
プのプリンタのものであるが、フェイスダウン排紙タイ
プのプリンタの場合は各ファイルのハードコピー出力前
に仕切紙を出力する動作となる。

【００４９】なお、以上の第１及び第２の実施例では、
１本のロールフィルムＭ内（１つのフィルムカートリッ
ジ）での検索に関するものであったが、これに限らず、
複数のフィルムカートリッジを使用した場合にも適用で
きる。この場合は、フィルムリーダ・スキャナ２のフィ
ルム搬送・自動検索機能部２ａのフィルムカートリッジ
挿入口に、自動的にフィルムカートリッジを交換でき、
かつ複数のフィルムカートリッジを収納できるフィルム
カートリッジオートチェンジャを用いる。これらの機構
は、既に公知であるので、ここでの説明は省略する。

【００５０】例えば、一のフィルムカートリッジのファ
イルＡ，Ｂ、他のフィルムカートリッジのファイルＣ，
Ｄ，Ｅを、Ｃ→Ａ→Ｄ→Ｂ→Ｅの順でプリンタに出力し
たい場合、フィルムリーダ・スキャナ２のフィルム搬送
・自動検索機能部２ａは一のカートリッジのＡ，Ｂのイ
メージデータをメモリ４に転送・蓄積し、続いてオート
チェンジャで他のカートリッジに交換してＣ，Ｄ，Ｅの
イメージデータをメモリ４に転送・蓄積する。次にメモ
リ４からプリンタ３へのデータ転送は、フェイスアップ
の場合、最後に指令されたＥから順に、Ｅ→Ｂ→Ｄ→Ａ
→Ｃと行なえばよい。またファイルとファイルの間に
は、第２の実施例のように仕切紙を挿入してもよい。

【００５１】また第１及び第２の実施例はイメージデー
タの最終転送先をプリンタ３としたが、ＦＡＸ等、他の
機器でもよい。

【００５２】マイクロフィルムＭはマイクロフィッシュ
フィルムやマイクロストリップフィルムなどであっても
よい。

【００５３】

【発明の効果】以上のように本発明の情報処理装置によ
れば、全体的な検索時間の短縮化、装置全体のアクセス
時間の短縮化がなされる。各入力アドレス番号の画像部
の全体的な検索時間の短縮化がなされることで、マイク
ロフィルム検索手段は次の新たな仕事をすることができ
る。

【００５４】画像出力手段の排紙部には各入力アドレス
番号の画像部のハードコピーが入力手段による初めの各
アドレスの入力順序をもって出力されるので、オペレー
タにわかりやすく、能率的な検索を行なうために順序変
更した順序で各アドレス番号の画像部のハードコピーが
出力される場合における、初めの各アドレス番号の入力
順序に対応させて各アドレス番号の画像部の出力ハード
コピーを揃え直すという余計な作業をする必要がない。

【００５５】画像出力手段がフェイスダウン排紙タイプ
のものである場合も、フェイスアップ排紙タイプのもの
である場合も、何れの場合も排紙部に各アドレス番号の
画像部のハードコピーを初めの各アドレス番号の入力順
序に対応させた順序で、かつページ揃えさせた状態で出
力させることができる。

【００５６】画像出力手段から、一のアドレス番号の画
像部のハードコピーの排紙と次のアドレス番号の画像部
のハードコピーの排紙との間で仕切紙を出力させること
で、画像出力手段の排紙部に順次に出力された各アドレ
ス番号の画像部のハードコピーの仕分け・分類がしやす
くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例装置の概略構成図

【図２】マイクロフィルムの一例の一部分の平面図

【図３】装置の動作フロー図

【図４】（ａ）・（ｂ）はそれぞれフェイスダウン排紙
タイプとフェイスアップ排紙タイプのプリンタの略図

【図５】第２の実施例装置の動作フロー図

【符号の説明】

１ パーソナルコンピュータ １ａ キーボード部 １ｂ ディスプレイ部 ２ フィルムリーダ・スキャナ ２ａ フィルム搬送・自動検索機能部 ２ｂ リーダスクリーン部 ２ｃ フィルム照明部 ２ｄ 投影レンズ Ｍ ロールマイクロフィルム ３ プリンタ ４ メモリ ２６ フェイスダウン排紙トレイ ２８ フェイスアップ排紙トレイ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｇ０６Ｆ 17/30 Ｇ０６Ｆ 15/40 ３９０Ｄ

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送方向に順次に記録されている画像部
   に順番のアドレス番号を与えたマイクロフィルムを正搬
   送又は逆搬送して、アドレス入力手段で入力されたアド
   レス番号の画像部を検索してフィルム照明部に位置させ
   る自動検索手段と、検索されてフィルム照明部に位置し
   た画像部のイメージを光電読み取りする画像読み取り手
   段と、読み取ったイメージデータを蓄積するメモリと、
   該メモリからイメージデータの転送を受けて該イメージ
   データをハードコピーとして再生出力する画像出力手段
   を有する情報処理装置であり、 アドレス入力手段で複数のアドレス番号が順次に指定入
   力された場合において、入力された各アドレス番号の画
   像部の自動検索手段によるフィルム照明部への順次検索
   は、アドレス入力手段による各アドレス番号の入力順序
   に拘らず、アドレス番号が小さいものから大きいもの順
   に、或いは大きいものから小さいもの順に順序を変えて
   行われること、またメモリに蓄積させた各アドレス番号
   の画像部のイメージデータの画像出力手段への順次転送
   は、画像読み取り手段からメモリへの各アドレス番号の
   画像部のイメージデータの蓄積順序に拘らず、アドレス
   入力手段による各アドレス番号の入力順序でなされるこ
   とを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】 搬送方向に順次に記録されている画像部
   に順番のアドレス番号を与えたマイクロフィルムを正搬
   送又は逆搬送して、アドレス入力手段で入力されたアド
   レス番号の画像部を検索してフィルム照明部に位置させ
   る自動検索手段と、検索されてフィルム照明部に位置し
   た画像部のイメージを光電読み取りする画像読み取り手
   段と、読み取ったイメージデータを蓄積するメモリと、
   該メモリからイメージデータの転送を受けて該イメージ
   データをハードコピーとして再生出力する画像出力手段
   を有する情報処理装置であり、 アドレス入力手段で複数のアドレス番号が順次に指定入
   力された場合において、入力された各アドレス番号の画
   像部の自動検索手段によるフィルム照明部への順次検索
   は、アドレス入力手段による各アドレス番号の入力順序
   に拘らず、アド レス番号が小さいものから大きいもの順
   に、或いは大きいものから小さいもの順に順序を変えて
   行われること、また画像出力手段がフェイスダウン排紙
   タイプのものである場合において、メモリに蓄積させた
   各アドレス番号の画像部のイメージデータの画像出力手
   段への順次転送は、画像読み取り手段からメモリへの各
   アドレス番号の画像部のイメージデータの蓄積順序に拘
   らず、アドレス入力手段による各アドレス番号の入力順
   序であって、最初に入力されたアドレス番号の画像部の
   最初のイメージから始め、最後に入力されたアドレス番
   号の画像部の最後のイメージを最後とする順序で行われ
   ることを特徴とする 情報処理装置。
3. 【請求項３】 搬送方向に順次に記録されている画像部
   に順番のアドレス番号を与えたマイクロフィルムを正搬
   送又は逆搬送して、アドレス入力手段で入力されたアド
   レス番号の画像部を検索してフィルム照明部に位置させ
   る自動検索手段と、検索されてフィルム照明部に位置し
   た画像部のイメージを光電読み取りする画像読み取り手
   段と、読み取ったイメージデータを蓄積するメモリと、
   該メモリからイメージデータの転送を受けて該イメージ
   データをハードコピーとして再生出力する画像出力手段
   を有する情報処理装置であり、 アドレス入力手段で複数のアドレス番号が順次に指定入
   力された場合において、入力された各アドレス番号の画
   像部の自動検索手段によるフィルム照明部への順次検索
   は、アドレス入力手段による各アドレス番号の入力順序
   に拘らず、アドレス番号が小さいものから大きいもの順
   に、或いは大きいものから小さいもの順に順序を変えて
   行われること、また画像出力手段がフェイスアップ排紙
   タイプのものである場合において、メモリに蓄積させた
   各アドレスの画像部のイメージデータの画像出力手段へ
   の順次転送は、画像読み取り手段からメモリへの各アド
   レス番号の画像部のイメージデータの蓄積順序に拘ら
   ず、アドレス入力手段による各アドレス番号の入力順序
   とは逆順序であって、最後に入力されたアドレス番号の
   画像部の最後のイメージから始め、最初に入力されたア
   ドレス番号の画像部の最初のイメージを最後とする順序
   で行われることを特徴とする 情報処理装置。
4. 【請求項４】 各入力アドレスの画像部の検索はマイク
   ロフィルムの画像部のコマナンバー順に行われることを
   特徴とする請求項１乃至同３の何れかに記載の情報処理
   装置。
5. 【請求項５】 画像出力手段は、一のアドレス番号の画
   像部のハードコピーの排紙と次のアドレス番号の画像部
   のハードコピーの排紙との間で仕切紙を出力することを
   特徴とする請求項１乃至同４の何れかに記載の情報処理
   装置。