JP3155300B2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JP3155300B2
JP3155300B2 JP19010691A JP19010691A JP3155300B2 JP 3155300 B2 JP3155300 B2 JP 3155300B2 JP 19010691 A JP19010691 A JP 19010691A JP 19010691 A JP19010691 A JP 19010691A JP 3155300 B2 JP3155300 B2 JP 3155300B2
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徳蔵 金田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、本のような見開き原
稿の各頁の画像を、記録媒体である転写紙の表と裏に順
次頁順にそれぞれ転写可能な複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本のように見開き状態で中央の綴
じ部の両側に原稿面がそれぞれある見開き原稿を、その
左右の各頁を転写紙の表と裏にそれぞれ頁順に複写可能
な複写機としては、例えば特開昭60−146255号
公報に記載されているものがある。
【0003】この複写機は、見開き状態にある原稿の左
右の頁をそれぞれ分けて露光ランプによって2度走査
し、その原稿である本が右綴じか左綴じであるかによっ
て最初に走査する側の頁を指定し、それによってコピー
した記録媒体となる転写紙の頁順が狂わないようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の見開き原稿を頁順に複写できる複写機は、本
をコピーする場合に表の表紙が最初の1頁目に、裏側の
表紙が最後の最終頁になるようにコピーして、その途中
の各頁も各転写紙の両面にそれぞれ頁順に複写されるよ
うにした場合には、本が左綴じである場合には最終コピ
ーの段階で裏側の表紙をコピーする際(右綴じの場合に
は最初の表側の表紙のコピー時)に不都合が生じること
があった。
【0005】すなわち、このようにコピーするために
は、図13に示すように本である原稿Dの表紙を下向き
にして、複写機のコンタクトガラス1上にその端縁Dc
が原稿をセットする際の基準位置とな原稿スケール2の
端部2aに接するようにセットして、最初に走査する側
をその原稿スケール2寄りの領域に指定してコピーを行
う。
【0006】次に、図14に示すようにその原稿Dを見
開き状態にセットし直して、今度は原稿スケール2から
離れた側の領域(表側の表紙の下側になる)を走査して
2回目のコピー動作を行って、その後で1回目の走査と
同様に原稿スケール2寄りの領域の走査を行い、順次頁
順に転写紙の両面にコピーを行っていく。
【0007】このようにして、見開き原稿の左右両頁を
共にコピーしていった場合には、最後に裏側の表紙をコ
ピーする段階になると走査領域の順位が、図15に示す
ように原稿スケール2から離れた領域側になるため、原
稿Dは原稿スケール2から離れた図示のセット基準の無
い位置にセットしなければならないので、それだけセッ
ト誤差が大きくなって、転写紙に複写された画像が正規
の位置に対して位置ずれを生じたり画像が斜めになって
しまったりするコピーミスが発生しやすいという問題点
があった。
【0008】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、本のような見開き原稿の画像を転写紙のよ
うな記録媒体の表裏の両面に表と裏の表紙も含めて頁順
にコピーすることができ、しかも画像の位置ずれや傾き
が生じないようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、記録媒体を積載し給紙する給紙手段と、
原稿の画像情報を読取る画像読取手段と、その画像読取
手段により読み取られた画像情報を上記記録媒体に記録
する画像記録手段と、その画像記録手段により片面に画
像が記録された記録媒体を反転し画像が形成されていな
い側の面に画像を形成させるために再給紙する両面給紙
手段と、見開き原稿を記録媒体の表裏両面に複写させる
指令を出すための見開き原稿キーとを備え、その見開き
原稿キーがオン状態のとき、見開き原稿を走査方向に2
分したうちの原稿セット基準位置から離れた側の画像情
報を上記両面給紙手段から再給紙した片面記録済の記録
媒体の未記録面に複写して排出し、原稿セット基準位置
側の画像情報を上記給紙手段から給紙した記録媒体に複
写して上記両面給紙手段に送ることにより見開き原稿を
左右の頁順が狂わないように1枚の記録媒体の両面に複
写する複写機において、上記見開き原稿キーがオン状態
で上記両面給紙手段に記録媒体がないときには上記給紙
手段から給紙した記録媒体に原稿セット基準位置側の画
像情報を複写して上記両面給紙手段に送り、上記見開き
原稿キーがオフ状態で上記両面給紙手段に記録媒体があ
るときにはその記録媒体を再給紙し原稿セット基準位置
側の画像情報を未記録面に複写して排出する制御手段を
設けたものである。
【0010】また、記録媒体を積載し給紙する給紙手段
と、原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、その画
像読取手段により読み取られた画像情報を記憶する記憶
手段と、その記憶手段に記憶された画像情報を読み出し
て記録媒体に記録する画像記録手段と、その画像記録手
段により片面に画像が記録された記録媒体を反転し画像
が形成されていない側の面に画像を形成させるために再
給紙する両面給紙手段と、見開き原稿を記録媒体の表裏
両面に複写させる指令を出すための見開き原稿キーとを
備え、その見開き原稿キーがオン状態のとき、上記画像
読取手段により見開き原稿全域を連続して読み取って上
記記憶手段に記憶した後、見開き原稿を走査方向に2分
したうちの原稿セット基準位置から離れた側の画像情報
を上記記憶手段から読み出し上記両面給紙手段から再給
紙した片面記録済の記録媒体の未記録面に複写して排出
し、原稿セット基準位置側の画像情報を上記記憶手段か
ら読み出し上記給紙手段から給紙した記録媒体に複写し
て上記両面給紙手段に送ることにより見開き原稿を左右
の頁順が狂わないように1枚の記録媒体の両面に複写す
る複写機において、上記見開き原稿キーがオン状態で上
記両面給紙手段に記録媒体がないときには上記2分した
うち原稿セット基準位置側の画像情報のみを読み取って
上記記憶手段に記憶し上記給紙手段から給紙した記録媒
体に上記記憶手段から読み出した画像情報を複写して上
記両面給紙手段に送り、上記見開き原稿キーがオフ状態
で上記両面給紙手段に記録媒体があるときには上記原稿
セット基準位置側の画像情報のみを読み取って上記記憶
手段に記憶し上記両面給紙手段から再給紙した記録媒体
の未記録面に上記記憶手段から読み出した画像情報を複
写して排出する制御手段を設けるとよい。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】このように構成した複写機によれば、本のよう
な見開き原稿の画像を表と裏の表紙も含めて記録媒体の
表裏の両面に頁順にコピーする場合には、最初に見開き
原稿キーをオン状態にして、本の表側の表紙を下向きに
して原稿スケールにその一端を揃えてセットしてコピー
をスタートさせると、最初は両面給紙手段に記録媒体が
スタックされていないので、給紙手段から給紙した記録
媒体の片面に原稿セット基準位置側の画像情報が複写さ
れて、それが両面給紙手段にスタックされる。
【0014】次に、コピーしたい見開き頁を開いて、そ
の一端を原稿スケールに揃えてセットしてコピーをスタ
ートさせると、今度は両面給紙手段には記録媒体がスタ
ックされているので、上記の原稿セット基準位置側だけ
の画像情報の複写はされなくなる。
【0015】したがって、このとき原稿画像読取領域が
原稿の見開き状態にある原稿の左右の両頁を一度に読み
取る領域に指定されるようにしておけば、それら両頁の
画像情報を一度に読取って、その最初の画像情報を両面
給紙手段から再給紙した記録媒体の画像が形成されてい
ない側の面に形成してそれを機外のトレイ等に排出し、
後の画像情報を給紙手段から新たに給紙した画像が形成
されていない記録媒体の片面に形成して、それを両面給
紙手段に送ることができる。
【0016】このようにして、順次見開き状態てコピー
を行っていき、最後に裏側の表紙をコピーする段階にな
ったときに、再度見開き原稿キーを押してオフ状態にし
てその原稿を裏側の表紙が下向きになるようにして原稿
スケールにその一端を揃えてセットしてコピーをスター
トさせると、両面給紙手段に記録媒体があるときにはそ
の記録媒体が再給紙され、そこに原稿セット基準位置側
の画像情報が複写されて、それが排出される。
【0017】
【0018】したがって、本のような見開き原稿を表紙
も含めて頁順にコピーする場合に最後の裏側の表紙をコ
ピーするときでも、その原稿をセット時の基準位置とな
る原稿スケールに一端を揃えてセットしてコピーするこ
とができるため、複写された画像が転写紙に対して位置
ずれを生じたり画像が斜めになったりすることがなくな
る。
【0019】また、見開き原稿キーがオン状態で両面給
紙手段に記録媒体がないときには上記2分したうち原稿
セット基準位置側の画像情報のみを読み取って記憶手段
に記憶し、給紙手段から給紙した記録媒体に記憶手段か
ら読み出した画像情報を複写して両面給紙手段に送る上
述した複写機によれば、最初に見開き原稿キーをオン状
態にして、見開き原稿の表側の表紙を下向きにして原稿
スケールにその一端を揃えてセットしてコピーをスター
トさせれば、その原稿セット基準位置側となる表側の表
紙のみが読み取られてその画像情報が記憶され、その画
像情報が給紙手段から給紙された記録媒体の片面に複写
され、それが両面給紙手段に送られる。
【0020】そして、最後に裏側の表紙をコピーする段
階になったときには、見開き原稿キーをオフ状態にして
コピーする原稿を裏側の表紙が下向きになるようにし
て、その一端を原稿スケールに揃えてセットしてコピー
をスタートさせれば、そのとき両面給紙手段に記録媒体
があれば、その原稿セット基準位置側となる裏側の表紙
のみが読み取られてその画像情報が記憶され、その画像
情報が両面給紙手段から再給紙された記録媒体の未記録
面に形成されて、それが排出されるので、見開き原稿を
表紙を含めて記録媒体の両面に頁順にコピーすることが
できる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である複写
機の制御装置とその関連構成を示すブロック図、図2は
同じくその複写機全体を示す全体構成図である。この複
写機は、図2に示すように複写機本体11の上部に設け
られているコンタクトガラス1上に本等の原稿Dを置い
て、コピースタートキー3(図1)を押すと、指定され
た原稿画像読取領域の画像情報を読取る画像読取手段6
の蛍光灯13によりその原稿Dの原稿面が照射され、そ
の光がCCD素子14に入射する。
【0022】そして、その蛍光灯13と、同じく画像読
取手段6を構成するミラーユニット15とが図2で左方
向に移動し、そのスキャンニングにより読取られた原稿
面上の全ての画像情報が記憶手段8(図1)に記憶され
る。
【0023】一方、給紙手段16の選択された段の給紙
カセット31,32あるいは大量給紙装置33のいずれ
かから記録媒体となる転写紙Pが給紙され、その先端を
図示しないセンサが搬送経路上で検知すると、所定のタ
イミングで記憶手段8に書込まれている画像情報が読み
出されて、それに対応して画像記録手段17からレーザ
ー光が照射される。
【0024】そのレーザ光は、シリンダレンズによって
集光されて回転走査するポリゴンミラー18に入射し、
fθレンズ19、ミラー20及びレーザー光の走査位置
を検出するための同期ミラーに入る。そして、その同期
ミラーに入射しないレーザ光は感光体21に照射され
て、その表面に静電潜像を形成する。
【0025】その潜像は、現像装置29を通るときにト
ナーによって可視像化され、その可視像は感光体21へ
搬送された転写紙Pに転写チャージャ22により転写さ
れ、その転写された可視像が定着装置23によって転写
紙P上に定着され、それが図2の矢示A方向へ搬送され
て排出ビン24上に排出される。
【0026】一方、可視像を転写紙Pに転写した後の感
光体21は、クリーニングブレードを有するクリーニン
グ装置25によってその表面の残留トナーが除去され、
その除去されたトナーはトナー回収タンクに回収されて
収容される。
【0027】また、両面コピー時には、排出ビン24の
下方に配置され、片面に画像が転写された転写紙Pをス
タックしてその転写紙を画像が形成されてない側の面に
画像を形成するために再給紙する両面給紙手段9の両面
トレイ26上に、片面に画像が転写された転写紙Pがス
タックされ、それが原稿Dをセットしてスタートさせた
ときにその両面給紙手段9によって図2の矢示B方向に
再給紙され、その画像が形成されていない側の面に画像
が転写されて、それが外部排出側に切換えられた切換爪
27に案内されて排出ビン24上にスタックされる。
【0028】ところで、この複写機は、図1に示すよう
に記録媒体としての転写紙のサイズを検知する記録媒体
サイズ検知手段4と、複写物の転写倍率を設定する転写
倍率設定手段5と、本のような見開き原稿を転写紙の表
裏の両面に複写させる指令を出すための見開き原稿キー
7とを備えている。
【0029】また、この複写機は見開き原稿キー7がオ
フ状態で両面給紙手段9に転写紙Pがスタックされてい
るとき、あるいはオン状態で両面給紙手段9に転写紙P
がスタックされていないときには、画像読取手段6によ
って読み取る原稿画像読取領域を、図2に示す原稿Dを
セットする際の原稿セット基準位置となる原稿スケール
2(図4も参照)寄りの記録媒体サイズの1/転写倍率
の領域に指定する制御も行う制御装置10を設けてい
る。そして、この制御装置10は、両面給紙手段9に転
写紙があって見開き原稿キー7がオフ状態で複写開始指
令が出された時には、両面給紙手段9にある転写紙を再
給紙してその画像が形成されていない側の面に画像を形
成させる制御も行う。
【0030】
【0031】なお、見開き原稿キー7がオン状態で両面
給紙手段9に転写紙Pがスタックされているときは画像
読取手段6によって読み取る原稿画像読取領域、原稿
スケール2の位置から見開き原稿Dの左右両頁分(図3
の原稿画像読取領域Aa+Ba)になる。
【0032】この複写機は、図2に示す本のような見開
き原稿Dをコピーする場合には、複写機本体11の外部
に設けられている図示しない走査パネル上の見開き原稿
キー7(図1)を押して、図13に示すように原稿Dを
表側の表紙を下向きにしてコンタクトガラス1上に載
せ、その端縁Dcを蛍光灯13のホームポジションであ
り、原稿スケール2のセット基準となる端部2aに合わ
せる。
【0033】その状態でコピースタートキー3(図1)
を押すと、転写紙(記録媒体)サイズの1/転写倍率の
領域に指定された原稿画像読取領域、すなわち例えば転
写倍率を1倍(等倍)に指定している場合にはその転写
紙サイズの面積に相当する図3に示す原稿スケール2寄
りの原稿画像読取領域Aaが指定されるため、原稿Dの
表紙サイズ分の画像情報のみが記憶手段8(図1)に記
憶され、その後でその画像情報が読み出されて転写紙P
の片側に記録(転写)されてそれが両面給紙手段9の両
面トレイ26にスタックされる。
【0034】次に、原稿Dを図14に示すように、コピ
ーしたい頁を見開き状態にしてコンタクトガラス1上に
セットした後でコピースタートキー3を再び押すと、そ
れ以降は見開き原稿キー7がオンされている間は見開き
分(転写紙Pの2頁分)の画像情報が一度のスキャンニ
ングでCCD素子14に読み取られ、その画像情報が記
憶手段8に記憶される。
【0035】そして、両面給紙手段9には既に片面のみ
に画像が転写(表紙の画像が転写されている)されてい
る転写紙Pがスタックされているので、その転写紙Pの
画像が形成されていない側の面(未記録面)に、見開き
原稿Dを走査方向に2分したうち図14に示すように
稿スケール2から離れた位置にある側の頁の画像(表紙
裏側の転写紙1枚分の画像)を転写するためにその転写
紙を再給紙する。
【0036】このようにして、裏面にも画像が転写され
た転写紙Pは、図2の矢示A方向に排出されて排出ビン
24上にスタックされ、その後すぐに給紙手段16から
2枚目の転写紙Pが給紙されて、見開き状態にある原稿
Dの残された図3の原稿画像読取領域Aa側の画像情報
が記憶手段8から読み出され、それがその2枚目の転写
紙の片面に転写され、それが終了するとその転写紙は両
面給紙手段9の両面トレイ26にスタックされる。
【0037】そして、この複写機ではこの原稿Dの見開
き状態でのスキャンニングが終了した後は、次にコピー
スタートキーを押すまでは次のスキャンニング動作及び
次の給紙が行われないので、この間に次にコピーしたい
頁をあわてることなくセットすることができるので、あ
わててセットすることによって開いた頁の原稿面を斜め
にセットしてしまうようなこともない。
【0038】その再セットが終了した時点でコピースタ
ートキーを押すと、2枚目に給紙した転写紙Pが既に両
面給紙手段9にスタックされていれば直ぐに、又まだス
タック動作中であればその動作が完了した直後に、その
再セットした見開き部分のコピー動作を開始させる予約
モードに入る。
【0039】このようにして、原稿のセット作業とコピ
ー動作を繰り返し行っていくことにより、順次両面コピ
ーを得て、最後の裏側の表紙をコピーする段階になる
と、図4に示すようにその裏側の表紙を下向きにして、
その一端縁Dbを原稿スケール2の端部2aに一致させ
てた状態でコンタクトガラス1上にセットし、その状態
で見開き原稿キー7をもう一度押してその見開きモード
を解除する。
【0040】そして、コピースタートキー3を押すと、
両面給紙手段9にスタックされていた転写紙Pが再給紙
されて、その画像が形成されていない側の面に裏側の表
紙の画像が転写され、それが排出ビン24上にスタック
される。
【0041】なお、裏側の表紙のコピーが不要である場
合には、原稿Dをコンタクトガラス1上から取り除いて
図2に示す圧板28を閉じて、その状態でコピーを行え
ばよい。このように、この実施例によれば、最後に裏側
の表紙をコピーする場合であっても、図4に示すように
その裏側の表紙の一端縁Dbを原稿スケール2の端部2
aに一致させてた状態でコンタクトガラス1上にセット
してコピーを行うことができるので、転写紙に対して画
像の位置ずれの無いコピーを得ることができる。
【0042】すなわち、これまでは本の裏側の表紙を含
めたコピーを行う場合には、図13〜図15で説明した
ように、その最終段階の原稿セット時に、原稿Dを原稿
スケール2のセット基準位置となる端部2aから離れた
図15に示す位置にセットしてコピーしなければならな
かったので、セット位置が原稿スケール2から離れる分
だけセット誤差が大きくなるため、コピーされた画像が
転写紙に対して位置ずれを生じたり、画像が斜めになり
やすかったが、この実施例によればそのようなことがな
くなる。
【0043】このように、この複写機は、見開き原稿キ
ー7がオフ状態で両面給紙手段9に転写紙Pがスタック
されているとき、あるいはオン状態で両面給紙手段9に
転写紙がスタックされていないときには、原稿画像読取
領域を、原稿をセットする際の基準位置となる原稿スケ
ール2寄りの転写紙サイズの1/転写倍率の領域に指定
するので、見開き原稿を最後に裏側の表紙をコピーする
際でも、その原稿を原稿スケール2の端部2aに一致さ
せた状態にセットしてコピーを行っても、各転写紙の両
面に画像を頁順に転写させることができる。そして、そ
の一連の制御は全て図1に示す制御手段である制御装置
10によって行われる。
【0044】その制御装置10は、各種判断及び処理機
能を有する中央処理装置(CPU)と、見開き原稿キー
7からの信号と両面給紙手段9の両面トレイ26(図
2)内の転写紙の有無に応じて出力される信号とによっ
て原稿画像読取領域を指定するために必要なプログラム
を含む各処理のプログラム及び固定データを格納したR
OMと、処理データを格納するデータメモリであるRA
Mと、入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュ
ータと、後述する記憶手段8とを備えている。
【0045】その記憶手段8は、図5に示すように、メ
モリ制御回路(マイクロコンピュータの機能の一部)5
3からのアドレスデータによって画像情報の一画素単位
のクロックCLKを計数して主走査方向のアドレスを管
理する主走査アドレス管理回路51と、副走査方向のア
ドレスを管理する副走査アドレス管理回路52と、それ
らによってアドレス管理されるビットマップ記憶回路
(RAM)50とからなるビットマップ方式の記憶手段
であり、書込みビデオデータWVDを入力し、それを指
定されたアドレスに順次書き込む。
【0046】54は書込み/読出しW/R及び同期信号
Lsyncの切換を行なう同期信号切換回路である。そし
て、この制御装置10は、図1に示すコピースタートキ
ー3からそれが押されたときに出力される信号を、記録
媒体サイズ検知手段4からは給紙手段16の選択された
給紙段の給紙カセット内に収納されている転写紙サイズ
に応じて出力されるサイズ信号を、転写倍率設定手段5
からはオペレータによって操作キーにより入力される転
写倍率信号を、画像読取手段6からは読取った画像情報
信号を、見開き原稿キー7からはそれが押されたときに
出力される信号を、両面給紙手段9からは両面トレイ2
6内の転写紙の有無に応じて出力される信号を、さらに
その他の各種センサ類からは各種の検知信号等をそれぞ
れ入力する。
【0047】そして、画像読取手段6に対して原稿画像
読取領域を図3の原稿画像読取領域Aa又はAa+Ba
のいずれかを指定するための信号を、画像記録手段17
に対して画像を転写紙に転写(記録)させるための信号
を、給紙手段16に対しては画像が形成されていない転
写紙を給紙させるための給紙信号を、両面給紙手段9に
対しては片面に画像が転写された転写紙を両面トレイ2
6にスタックさせたりそれを再給紙させたりする各種の
駆動信号を、さらに複写機のその他の駆動系に対しては
それらを駆動するための各種の駆動信号をそれぞれ出力
する。
【0048】図6乃至図8は、その制御装置10が実行
する複写動作処理に関するフロー図である。制御装置1
0は、図6に示すルーチンがスタートすると、まずステ
ップ1でコンタクトガラス1上に原稿Dがセットされて
コピースタートキー3が押されてそれがオンになってい
るか否かを判断し、まだオンになっていなければそのま
ま待ってそれがオンになるとステップ2へ進む。
【0049】そのステップ2では、両面給紙手段9の両
面トレイ26上に転写紙Pがあるか否かを判断するが、
最初の給紙時には選択モードに係らずそこには転写紙が
無いので、図7のステップ3へ進んで図3に示す原稿ス
ケール2寄りの転写紙1枚分の原稿画像読取領域Aaの
画像を読み取って、その画像情報を記憶手段8に記憶さ
せる。
【0050】そして、ステップ4で、図2の給紙手段1
6から1枚目の転写紙Pの給紙をスタートさせ、ステッ
プ5で前のステップ3で記憶手段8に記憶させた原稿画
像読取領域Aaの画像情報を呼び出して転写紙Pの片面
に画像を転写させ、ステップ6で片面モードが選択され
ているか否かを判断し、そうであれば(YESの判断)
ステップ7へ進んで画像を転写した転写紙Pを機外の排
出ビン24上へ排出して1枚目の処理を終了し、片面モ
ード以外が選択されていればステップ8へ進んで、その
転写紙Pを両面給紙手段9にスタックして図6のステッ
プ1へ戻る。
【0051】そのステップ1で、次の原稿がセットされ
てコピースタートキー3が再度押されたことを判断して
ステップ2へ進むと、片面モードが選択されている場合
には両面給紙手段9には転写紙Pがスタックされていな
いため前述した図7のステップ3へ進むが、両面又は見
開き原稿モードが選択されていれば両面給紙手段9には
転写紙Pがスタックされているのでステップ9へ進む。
【0052】そこで、見開き原稿キー7が押されてオン
になっているか否かを判断し、原稿が本のように見開き
原稿である場合にはそれが押されているのでステップ1
0へ進むが、一般の原稿のように見開き原稿でない場合
にはそれが押されていないので(NOの判断)図8のス
テップ11へ進んで、原稿スケール2寄りの読取領域A
a(図3参照)のみを読み取って、その画像情報を記憶
手段8に記憶させる。
【0053】次に、ステップ12で、両面給紙手段9の
両面トレイ26にスタックされている片面に画像が転写
されている転写紙Pの再給紙をスタートさせ、ステップ
13で前のステップ11で記憶手段8に記憶させた原稿
画像読取領域Aaの画像情報を呼び出してその再給紙し
た転写紙Pの画像が形成されていない側の面に画像を転
写し、ステップ14でそれを排出ビン24上へ排出して
1枚目の転写紙の画像形成処理を終了する。
【0054】一方、図6のステップ9で見開き原稿キー
7が押されていてステップ10へ進んだ場合には、通常
の場合において見開き原稿キー7が押されているときに
は図14に示すように原稿Dが見開き状態で原稿面がコ
ンタクトガラス1上に接するようにセットされているの
で、図3に示す原稿画像読取領域「Aa+Ba」(転写
紙の2枚分の面積)の画像情報を一度のスキャンニング
で読み取り、その画像情報を記憶手段8に記憶する。
【0055】次に、ステップ15で、両面給紙手段9に
スタックされている既に片面のみに画像が転写されてい
る転写紙Pの再給紙をスタートさせ、ステップ16で前
のステップ10で記憶手段8に記憶させた原稿画像読取
領域「Aa+Ba」の原稿スケール2から遠い方の原稿
画像読取領域Baを呼び出して、その再給紙した転写紙
Pの画像が形成されていない側の面に画像を転写し、ス
テップ17でそれを排出ビン24へ排出する。
【0056】そして、ステップ18で見開き原稿キー7
が押されてオンになっているか否かを再度判断し、オン
になっていなければ処理を終了し、オンになっていれば
引き続き見開き状態で次のコピーが続行されるので、前
述の図7に示したステップ4以降の処理及び判断を繰返
し、ステップ4→5→6→8(見開きモード時の流れ)
→1→2→9と進んで見開き原稿キー7がオンでなくな
ると、最後の裏側の表紙をコピーする段階(図4に示す
原稿セット状態)か、見開き原稿の片側でコピーを終わ
らせる段階になるため、図8のステップ11へ進んで、
その裏側の表紙又は最終コピー頁の画像に対応する原稿
画像読取領域Aaのみを読み取ってその画像情報を記憶
手段8に記憶させ、ステップ12で両面給紙手段9から
転写紙Pを再給紙させ、次のステップ13でその画像情
報に基づいて転写紙Pの画像が形成されていない側の面
に画像を転写し、次のステップ14でそれを排出ビン2
4上へ排出して全ての画像形成処理を終了する。
【0057】なお、ユーザによっては、見開き原稿キー
7をオンにしたまま、本である原稿Dの裏側の表紙を、
図15に示す原稿スケール2から離れた位置(図3の原
稿画像読取領域Baに相当する位置)にセットしてコピ
ースタートキー3を押下し、その直後に見開き原稿キー
7を再度押してその見開きモードを解除させる場合も考
えられる。
【0058】このような場合でも、この実施例では、図
6のフローチャートに示すようにステップ9で見開き原
稿キー7のオンを確認した後で処理が進んだステップ1
8でもその見開き原稿キー7がオンであるか否かを再度
確認しているので、このような場合にはそのステップ1
8で見開きモードが解除されたことを判断(NOの判
断)して処理を終了するので、最終頁(裏側の表紙)の
コピー終了後に新たに転写紙が給紙されてしまうような
ことがない。
【0059】また、上記のような見開き原稿を見開き原
稿キー7を押したままで、あえて最後の裏側の表紙をコ
ピーする段階で原稿Dを図15に示したように原稿スケ
ール2から離れた領域側にセットし、その状態でコピー
をスタートさせたとしても、この実施例によれば転写紙
の裏面にその裏側の表紙の画像を転写することができ
る。
【0060】しかしながら、この場合には、図6及び図
7に示したフローチャートから明らかなように、最後に
見開き原稿キー7を再度押して見開きモードを解除する
作業(図6のステップ18で見開き原稿キー7をOFF
にする作業)が遅れると、その裏側の表紙の画像を両面
給紙手段9にスタックされている転写紙の裏面に転写し
た後で、原稿スケール2寄りの原稿が何もセットされて
いない原稿画像読取領域Aa側の画像も給紙手段16か
ら新たに給紙した転写紙Pに記録するようになって、そ
れを両面給紙手段9の両面トレイ26にスタックしてし
まうので、通常は裏側の表紙をコピーする最終段階で
は、見開き原稿キーを押して見開きモードを解除する
ことが好ましい。
【0061】なお、上記実施例では、左開きの本である
原稿Dをコピーする場合について説明したが、原稿とな
る本は右開きのものであっても、それをセットする向き
を変えるだけで原稿スケール2側にセットしてコピーを
行うことができるので、同様にセット誤差を生じさせる
ことなくコピーを行うことができる。
【0062】図9は、両面給紙手段に転写紙をスタック
するスタック部を設けていない複写機の参考技術を説明
するための概略図である。この複写機は、図2の複写機
に対して両面給紙手段69を装置本体60の内部に配設
し、その両面給紙手段69には転写紙Pをスタックする
トレイ等のスタック部を一切設けていない。
【0063】そして、この複写機は、図1の実施例と同
様であるためその図示を省略しているが、図1で説明し
た転写紙(記録媒体)のサイズを検知する記録媒体サイ
ズ検知手段4と、転写倍率を設定する転写倍率設定手段
5と、指定された原稿画像読取領域の画像情報を読取る
画像読取手段6と、その読取った画像情報を記憶する記
憶手段8と、その記憶手段8に書込まれた画像情報を読
出して転写紙Pに転写する画像記録手段17(以上必要
に応じて図1及び図2を参照)と、片面に画像が転写さ
れた転写紙Pを反転装置61によって反転し、その転写
紙Pを画像が形成されていない側の面に画像を形成する
ために再給紙するスタック部を持たない両面給紙手段6
9と、見開き原稿Dの画像を転写紙Pの表裏の両面に複
写させる指令を出すための見開き原稿キー7とを備えて
いる。
【0064】また、この複写機は、見開き原稿キー7が
オフ状態であるとき、あるいはオン状態で両面給紙手段
69に転写紙がなくて、且つ記憶手段8に画像情報が記
憶されていないときには、原稿画像読取領域を原稿Dを
セットする際の基準位置となる原稿スケール2寄りの
「記録媒体サイズの1/転写倍率」の領域に指定する制
御も行う制御装置70を設けている。
【0065】この制御装置70は、図1で説明した制御
装置10と同様な中央処理装置(CPU)とROMとR
AMと入出力回路(I/O)とからなるマイクロコンピュ
ータであり、記憶手段8を備えている。
【0066】そして、この制御装置70は、見開き原稿
キー7のオン状態中に記憶手段8に画像情報が記憶さ
れ、その後その画像情報の一部がまだ読み出されていな
い状態で見開き原稿キー7がオフ状態にされて複写開始
指令が出されたときには、両面給紙手段69に転写紙P
がなければ、両面に画像が形成されていない転写紙Pを
給紙カセット31,32又は大量給紙装置33のいずれ
かから給紙してその片面に見開き原稿キー7がオン状態
の時に最後に記憶手段8に記憶された全画像情報のうち
まだ読み出されていない側の領域の画像情報を読み出し
て画像を形成して、それを両面給紙手段69に送り込む
制御を行う。
【0067】また、そのとき両面給紙手段69に転写紙
Pがあれば(センサ65により検知する)、それを再給
紙してその画像が形成されていない側の面に見開き原稿
キー7がオフ状態になった後で記憶手段8に記憶された
画像情報を読み出して画像を転写して排出させ、その動
作を指定された部数まで繰り返し行わせる制御を行う。
【0068】次に、この複写機を使用して、本である原
稿の表と裏の表紙と見開き頁を共にコピーして、その画
像を2枚の転写紙の両面に頁順に転写したものを5部コ
ピーする場合の具体例について説明する。ここで、図1
0に示すように、例えば複写機の再給紙経路62におけ
る搬送路の長さ(ループ一周の長さ)の条件を、使用す
るサイズの転写紙Pが画像形成タイミングや反転タイミ
ングも考慮して、その経路内に同時に3枚連続して搬送
可能な長さに設定されているものとする。
【0069】まず最初に、図12の第1工程に示すよう
に、原稿D(本)を表側の表紙が下側になるようにコン
タクトガラス1上に原稿スケール2に沿ってセットして
見開き原稿キー7(図9)をオン状態にしてコピースタ
ートキーを押すと、画像読取手段6(図2参照)によっ
てその表紙の画像が読み取られてその画像情報が記憶手
段8に記憶される。
【0070】この際の原稿画像読取領域は、両面給紙手
段69には転写紙はまだ無く、且つ記憶手段8にもまだ
画像情報は何も記憶されていないので、「転写紙(記録
媒体)サイズの1/転写倍率」の領域Aa(図3も参
照)に指定される。なお、この第1工程の段階では、コ
ピースタートキーを押しても画像の読み取りが行われる
だけで、転写紙の給紙は行われない。
【0071】そして、次の第2工程でコピーしたい頁を
開いてコンタクトガラス1上にセットして再度コピース
タートキーを押すと、再び画像が読み取られてその画像
情報が記憶手段8に記憶される。この際の原稿画像読取
領域は、両面給紙手段69には第1工程の場合と同様に
転写紙は無いが、記憶手段8にはその第1工程で記憶し
た表側の表紙に対応する画像情報が記憶されているの
で、それがAa+Baの見開き原稿Dの左右両頁分の領
域に指定される。
【0072】また、この第2工程では、その画像読み取
りに加えて転写紙Pの給紙が図9の給紙カセット31,
32あるいは大量給紙装置33から行われ、その片面に
感光体21に形成された画像が転写され、その給紙が所
定の間隔を置いて連続して図10に示すように3枚(P
1 〜P3 )行われる。
【0073】そして、その画像が片面に転写されて反転
装置61によって表裏が反転されてスタックされること
なく搬送される1枚目の転写紙P1 が、両面給紙手段6
9のセンサ65によって検知されて更に搬送され続けて
2回目の画像形成のために再び感光体21の位置に達
し、そこで今度は図12の第2工程目で示した2頁目の
領域Baの画像が転写され、2,3枚目の転写紙P2 ,
P3 も同様に画像が転写され、それが両面に画像が形成
された状態で機外に排出される。
【0074】そして、その3枚目の転写紙P3 の裏面に
画像が転写されるときには、図11に示すように既に給
紙手段16の給紙カセット等から4枚目の転写紙P4 が
給紙されていて、その転写紙P4 が感光体21の位置に
達すると、再び第1工程で記憶した表紙の画像が転写さ
れ、続いて給紙される5枚目の転写紙P5 にも同様にそ
の画像が転写され、その後は1〜3枚目の転写紙P1 〜
P3 の時と同様にそれが反転されて裏面に第2工程で記
憶した領域Baの画像が形成されて、それが機外に排出
される。
【0075】次に、図12の第3工程で、原稿の裏側の
表紙をコンタクトガラス1上にセットして、見開き原稿
キー7をオフ状態にして解除した後で再度コピースター
トキーを押すと、その画像が読み取られる。この際の原
稿画像読取領域は、見開き原稿キー7がオフ状態である
ため「転写紙(記録媒体)サイズの1/転写倍率」の領
域Aaになる。
【0076】そして、この時には、両面給紙手段69に
は転写紙Pは既に排出されていて無いので、そのコピー
スタートキーのオンにより両面に画像が形成されていな
い1〜3部目のコピーとなる転写紙P6 〜P8 がまず最
初に給紙されて、その片面に第2工程で読み取った画像
のうちまだ読み出されていない原稿画像読取領域Aa側
の画像情報を読み出してその画像を順次転写した後で、
2循目でその裏側に第3工程で読み取った裏側の表紙に
対応する画像を転写してそれを機外に排出し、同様に残
りの4〜5部目のコピーとなる転写紙P9 〜P10をその
後で給紙して同様な画像処理をした後でそれを排出す
る。
【0077】このように、両面給紙手段69にスタック
部を設けなくても、図2の複写機と同様に最後に裏側の
表紙をコピーする場合であっても、裏側の表紙の一端縁
を原稿スケールの端部に一致させてた状態(図4参照)
でコンタクトガラス上にそれをセットしてコピーを行う
ことができるので、転写紙に対して画像の位置ずれの無
いコピーを得ることができる。
【0078】また、この複写機のように両面給紙手段6
9に転写紙をスタックさせるスタック部を設けない場合
には、図9に示すようにその両面給紙手段69の下側に
大量給紙装置33(給紙カセットであってもよい)があ
る場合には、そのトレイ上への転写紙の収納枚数をそれ
だけ増大させることができる。さらに、転写紙をそのス
タック部でジョガーにより揃えて再給紙するようなこと
をしないので、それだけジャムが発生する恐れが少なく
なって転写紙搬送における信頼性が向上する。
【0079】なお、本のように見開き原稿であっても、
表紙をコピーしないで図12の2工程目に示すように見
開き状態でコピーを開始して、最後に見開き原稿キー7
をオフ状態にしてその見開き状態(頁は異なる)にある
例えば領域Aa側の頁のみをコピーしてそれを終了させ
る場合もある。
【0080】この場合には、コピーの最終段階で、その
1つ前の工程で見開き原稿キー7がオン状態中に記憶手
段8に記憶させた原稿の左右両頁の画像情報は全て読み
出されているので、給紙手段16から給紙される両面に
画像が形成されていない転写紙Pの片面には、見開き原
稿キー7をオフ状態にしてから記憶させた最後にコピー
する頁の画像(領域Aa側の画像)が転写されて、それ
がそのまま機外に排出される。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次に記載する効果を奏する。請求項1及び請求項2
の発明によれば、本のような見開き原稿の画像を記録媒
体の表裏の両面に表裏の表紙も含めて頁順にコピーした
い場合でも、原稿を常に原稿スケールに沿わせた状態に
セットしてコピーができるので、記録媒体に転写された
画像が位置ずれや傾きを生じない。
【0082】また、見開き原稿の片側でコピーを終らせ
たり、裏側の表紙でコピーを終了させたい場合にそのコ
ピーの最終段階で見開き原稿キーがオフ状態にされて
も、両面給紙手段に記録媒体があるときには、上記原稿
の画像は新たな記録媒体に記録されることなく両面給紙
手段から給紙された記録媒体の画像が形成されていない
側の面に形成されるので、画像が両面に形成された記録
媒体を頁順に揃えることができる。
【0083】
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による複写機の制御装置とその関連構
成を示すブロック図である。
【図2】同じくその複写機全体を示す全体構成図であ
る。
【図3】同じくその複写機にセットされた見開き原稿の
原稿画像読取領域AaとBaを示す平面図である。
【図4】図2の複写機において本の裏側の表紙をコピー
する際の原稿セット位置を示す斜視図である。
【図5】図1の記憶手段8の構成とその関連構成を示す
ブロック図である。
【図6】図1の制御装置10が実行する複写動作処理の
ステップ1からステップ18までを示すフロー図であ
る。
【図7】同じくその複写動作処理のステップ3からステ
ップ7までを示すフロー図である。
【図8】同じくその複写動作処理のステップ11からス
テップ14までを示すフロー図である。
【図9】両面給紙手段にスタック部を設けていない複写
機の参考技術を説明するための概略図である。
【図10】同じくその複写機内の搬送路上に同時に3枚
の転写紙が搬送されている状態を示した説明図である。
【図11】同じくその搬送路で3枚目の転写紙の裏面に
画像が転写されている時に4枚目の転写紙が給紙される
様子を示した説明図である。
【図12】見開き原稿を表と裏の表紙も含めて頁順にコ
ピーする際の原稿のセット状態を段階的に示した説明図
である。
【図13】従来の複写機によって見開き原稿の各頁を転
写紙の表と裏に頁順にそれぞれコピーする際の表側の表
紙をセットした状態を示す斜視図である。
【図14】同じくその原稿を見開き状態でセットした様
子を示す斜視図である。
【図15】同じくその原稿の裏側の表紙を原稿スケール
から離した位置にセットした状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 2 原稿スケー
ル 4 記録媒体サイズ検知手段 5 転写倍率設
定手段 6 画像読取手段 7 見開き原稿
キー 8 記憶手段 9,69 両面
給紙手段 10,70 制御装置 16 給紙手段 17 画像記録手段 D 原稿 P 転写紙(記録媒体) Aa,Ba 原
稿画像読取領域

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を積載し給紙する給紙手段と、
    原稿の画像情報を読取る画像読取手段と、該画像読取手
    段により読み取られた画像情報を前記記録媒体に記録
    る画像記録手段と、該画像記録手段により片面に画像が
    記録された記録媒体を反転し画像が形成されていない側
    の面に画像を形成させるために再給紙する両面給紙手段
    と、見開き原稿を記録媒体の表裏両面に複写させる指令
    を出すための見開き原稿キーとを備え、該見開き原稿キ
    ーがオン状態のとき、見開き原稿を走査方向に2分した
    うちの原稿セット基準位置から離れた側の画像情報を前
    記両面給紙手段から再給紙した片面記録済の記録媒体の
    未記録面に複写して排出し、原稿セット基準位置側の画
    像情報を前記給紙手段から給紙した記録媒体に複写して
    前記両面給紙手段に送ることにより見開き原稿を左右の
    頁順が狂わないように1枚の記録媒体の両面に複写する
    複写機において、 前記見開き原稿キーがオン状態で前記両面給紙手段に記
    録媒体がないときには前記給紙手段から給紙した記録媒
    体に原稿セット基準位置側の画像情報を複写して前記両
    面給紙手段に送り、前記見開き原稿キーがオフ状態で前
    記両面給紙手段に記録媒体があるときには該記録媒体を
    再給紙し原稿セット基準位置側の画像情報を未記録面に
    複写して排出する制御手段を設けたことを特徴とする複
    写機。
  2. 【請求項2】 記録媒体を積載し給紙する給紙手段と、
    原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、該画像読取
    手段により読み取られた画像情報を記憶する記憶手段
    と、該記憶手段に記憶された画像情報を読み出して前記
    記録媒体に記録する画像記録手段と、該画像記録手段に
    より片面に画像が記録された記録媒体を反転し画像が形
    成されていない側の面に画像を形成させるために再給紙
    する両面給紙手段と、見開き原稿を記録媒体の表裏両面
    に複写させる指令を出すための見開き原稿キーとを備
    え、該見開き原稿キーがオン状態のとき、前記画像読取
    手段により見開き原稿全域を連続して読み取って前記記
    憶手段に記憶した後、見開き原稿を走査方向に2分した
    うちの原稿セット基準位置から離れた側の画像情報を前
    記記憶手段から読み出し前記両面給紙手段から再給紙し
    た片面記録済の記録媒体の未記録面に複写して排出し、
    原稿セット基準位置側の画像情報を前記記憶手段から読
    み出し前記給紙手段から給紙した記録媒体に複写して前
    記両面給紙手段 に送ることにより見開き原稿を左右の頁
    順が狂わないように1枚の記録媒体の両面に複写する複
    写機において、 前記見開き原稿キーがオン状態で前記両面給紙手段に記
    録媒体がないときには前記2分したうち原稿セット基準
    位置側の画像情報のみを読み取って前記記憶手段に記憶
    し前記給紙手段から給紙した記録媒体に前記記憶手段か
    ら読み出した画像情報を複写して前記両面給紙手段に送
    り、前記見開き原稿キーがオフ状態で前記両面給紙手段
    に記録媒体があるときには前記原稿セット基準位置側の
    画像情報のみを読み取って前記記憶手段に記憶し前記両
    面給紙手段から再給紙した記録媒体の未記録面に前記記
    憶手段から読み出した画像情報を複写して排出する制御
    手段 を設けたことを特徴とする複写機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10464298B1 (en) * 2018-03-10 2019-11-05 Alia J Layne Method for creating a customizable journal

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