JP3136199B2 - 両面複写装置 - Google Patents

両面複写装置

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JP3136199B2
JP3136199B2 JP04190666A JP19066692A JP3136199B2 JP 3136199 B2 JP3136199 B2 JP 3136199B2 JP 04190666 A JP04190666 A JP 04190666A JP 19066692 A JP19066692 A JP 19066692A JP 3136199 B2 JP3136199 B2 JP 3136199B2
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徳蔵 金田
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Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、見開き状態にある本
のような見開き原稿の左右のページの画像を記録媒体
(転写紙)の両面にそれぞれ画像形成可能な両面複写装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本のように見開き状態で中央の綴
じ部の両側に原稿面がそれぞれある見開き原稿を、その
左右の各頁を転写紙の表と裏にそれぞれ頁順に複写可能
な両面複写装置として、例えば特開昭60−14625
5号公報に記載されているように、見開き状態にある原
稿の左右の頁をそれぞれ分けて露光ランプによって2度
走査し、その原稿である本が右綴じか左綴じであるかに
よって最初に走査する側の頁を指定して、それによって
コピーした記録媒体となる転写紙の頁順が狂わないよう
にしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の見開き原稿を頁順に画像形成可能な両面複写
装置は、見開き原稿の画像を読み取る際に、それを中央
の綴じ部で2つに分けて両側の原稿面をそれぞれ別にス
キャン(読取走査)していたため、全てをコピーするの
に要する時間が非常に多くかかってしまうという欠点が
あった。
【0004】そのため、このコピー時間を少しでも短く
しようとすると、コピーの度に見開き頁を変えるために
行う圧板開閉による原稿のセット変え作業をできるだけ
急がなければならなかったので、慌てて作業することに
より原稿を正規の位置に対してずらしてセットしてしま
ったり、斜めにセットしてしまったりして良好なコピー
が得られないことがあるという問題点があった。
【0005】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、見開き原稿の左右のページを1枚の記録媒
体の表と裏に複写したり、その左右のページを別々の記
録媒体の片面に複写すると共にその裏面に見開き原稿の
裏面や他のページの画像を複写する際に、その作業を容
易に余裕を持って正確に行えるようにすることを目的と
する。
【0006】また、見開き原稿をセットする向き如何に
係らず、記録媒体の表裏に原稿と同一のページ順の画像
が形成されるようにすることも目的とする。さらに、シ
ート状の両面原稿を自動原稿給送装置を使用して給送し
た場合であっても、記録媒体の表裏両面に原稿と同一の
画像がページ順どおりに効率良く複写されるようにする
ことも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、原稿から画像情報を読取る画像読取手段
と、その読取った画像情報を記憶する記憶手段と、その
記憶手段に記憶された画像情報を読み出してその画像を
記録媒体上に形成する画像記録手段と、片面に画像が形
成された記録媒体をスタックし、その記録媒体を画像が
形成されていない側の面に画像を形成するために再給紙
する両面給紙手段と、見開き原稿を記録媒体の表裏両面
に複写させる指令を出すための見開き原稿キーとを備
え、見開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出され
ると、両面給紙手段の記録媒体の有無に係らず見開き原
稿サイズ分の画像情報を記憶手段に書き込み、その見開
き原稿サイズ分の画像情報を特定領域とその特定領域以
外の2領域に分けて記憶手段から読み出し、新たな記録
媒体を給紙する通常の給紙手段と両面給紙手段とを用い
て同一の記録媒体の表裏両面にそれぞれ特定領域と特定
領域以外の各領域の画像を形成する第1の複写モード
と、見開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出され
ると、見開き原稿サイズ分の画像情報を記憶手段に書き
込み、両面給紙手段に記録媒体があれば、記憶手段に記
憶されている上記特定領域以外の画像情報を読み出して
その画像を記録媒体の画像が形成されていない側の面に
形成した後その記録媒体を排出させ、両面給紙手段に記
録媒体が無ければ、記憶手段に記憶されている上記特定
領域の画像情報を読み出し、新たな記録媒体を通常の給
紙手段により給紙してその片面にその画像を形成した後
両面給紙手段にスタックさせる第2の複写モードとを選
択する手段を設けて、両面複写装置を構成したものであ
る。
【0008】また、複写部数設定手段と、原稿から画像
情報を読取る画像読取手段と、その読取った画像情報を
記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された画像情
報を読み出してその画像を記録媒体上に形成する画像記
録手段と、片面に画像が形成された記録媒体を反転し、
その記録媒体を画像が形成されていない側の面に画像を
形成するために再給紙する両面給紙手段と、見開き原稿
を記録媒体の表裏両面に複写させる指令を出すための見
開き原稿キーとを備え、見開き原稿キーがオン状態で複
写開始指令が出されると、両面給紙手段の記録媒体の有
無に係らず見開き原稿サイズ分の画像情報を記憶手段に
書き込み、その見開き原稿サイズ分の画像情報を特定領
域とその特定領域以外の2領域に分けて記憶手段から読
み出し、新たな記録媒体を給紙する通常の給紙手段と両
面給紙手段とを用いて同一の記録媒体の表裏両面にそれ
ぞれ特定領域と特定領域以外の各領域の画像を形成する
ことを複写部数設定手段によって設定された複写指定部
数分だけ繰り返し行わせる第1の複写モードと、見開き
原稿キーがオン状態で複写開始指令が出されると、見開
き原稿サイズ分の画像情報を記憶手段に書き込み、両面
給紙手段に記録媒体があれば、記憶手段に記憶されてい
上記特定領域以外の画像情報を読み出してその画像を
記録媒体の画像が形成されていない側の面に形成した後
その記録媒体を排出させ、両面給紙手段に記録媒体が無
ければ、記憶手段に記憶されている上記特定領域の画像
情報を読み出し、新たな記録媒体を通常の給紙手段によ
り給紙してその片面に画像を形成した後両面給紙手段に
送り込むことを複写部数設定手段によって設定された複
写指定部数分だけ繰り返し行わせる第2の複写モードと
を選択する手段を設けて、両面複写装置を構成するとよ
い。
【0009】さらに、上記両面複写装置において、特定
領域が、上記見開き原稿を2つの領域に分けたいずれの
側であるかを指定する手段を設けるとよい。また、上記
両面複写装置において、記録媒体に画像を形成する際の
記憶手段からの特定領域と特定領域以外の領域の読み出
し順序を変更させる手段を設けると、効果的である。
【0010】
【作用】このように構成した両面複写装置によれば、見
開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出されると、
見開き原稿サイズ分の全ての画像情報が一度に記憶手段
に書き込まれ、その記憶手段に記憶された画像情報が、
第1の複写モードが選択されているときには特定領域と
その特定領域以外の2領域に分けて読み出され、その各
領域の画像が同一の記録媒体の表裏両面にそれぞれ形成
される。
【0011】また、第2の複写モードが選択されている
ときには記憶手段に記憶されている特定領域以外の画像
情報が読み出され、その画像が一回前に読み取った画像
情報の特定領域の画像が片面に形成されている記録媒体
もう一方の片面に形成される。つまり、見開き原稿の
左右の各ページの表裏の画像が、それぞれ一枚の記録媒
体の表と裏に形成される。したがって、見開き原稿の左
右のページを一度に読み取ってしまうため、オペレータ
は作業に時間的な余裕が持てるようになる。
【0012】そして、第1の複写モードを選択したとき
には、操作キー等を押すことによって複写開始指令を1
回出すだけで、通常の給紙手段と両面給紙手段とを用い
て同一の記録媒体の表裏両面に画像を形成することがで
きるので、片面ごとに操作キー等を押す手間が省けて操
作性が向上する。
【0013】また、複写部数設定手段を設けると共に両
面給紙手段を、記録媒体を反転させて再給紙する機構に
すれば、見開き原稿を第1あるいは第2の複写モードで
複数の部数を複写する際に、複写を開始させる操作を1
回するだけで、複写指定部数まで記録媒体に画像が繰り
返し形成されるので手間が省ける。
【0014】さらに、特定領域が見開き原稿を2つの領
域に分けたいずれの側であるかを指定する手段を設けれ
ば、見開き原稿を第2の複写モードで記録媒体の表裏両
面に画像を形成する場合に、最初の原稿セットと次の原
稿セットとで向きを異ならせてセットした場合でも、見
開き原稿の2つに分けた領域の特定領域側の指定を変え
ることにより、原稿の表裏の画像を記録媒体の表裏両面
にページを狂わすことなく複写することができる。
【0015】また、記憶手段からの特定領域と特定領域
以外の領域の読み出し順序を変更させる手段を設けれ
ば、複数枚のシート状の両面原稿を自動原稿給送装置に
よって搬送して画像読取位置に見開き状態に2枚ずつ並
べ、その2枚の画像を一度に読み取ってそれを記憶手段
に記憶させても、その2領域の読み出し順序を変更させ
ることによって画像を形成した記録媒体のページ順を狂
わせないようにすることができるので、読み取り時間が
早まる分だけ作業に余裕が持てるようになる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す両面
複写装置の制御装置とその関連構成を示すブロック図、
図2は同じくその両面複写装置の全体を示す全体構成図
である。この両面複写装置は、図2に示すように装置本
体11の上部に設けられているコンタクトガラス1上に
本等の原稿Dを置いて、コピースタートキー3(図1)
を押すと、原稿から画像情報を読取る画像読取手段6の
露光ランプ13によりその原稿Dの原稿面が照射され、
その光がCCD素子14に入射する。
【0017】そして、その露光ランプ13と、同じく画
像読取手段6を構成するミラーユニット15が図2で左
方向に移動し、そのスキャンニングにより読取られた原
稿面上の全ての画像情報が、読取った画像情報を記憶す
る記憶手段8(図1)に記憶される。
【0018】一方、新らたな転写紙(記録媒体)Pを給
紙する通常の給紙手段16(以下、単に給紙手段16と
云う)の選択された段の給紙カセット31,32あるい
は大量給紙装置33のいずれかから転写紙Pが給紙さ
れ、その先端を図示しないセンサが搬送経路上で検知す
ると、所定のタイミングで記憶手段8に書込まれている
画像情報が読み出されて、それに対応して画像を転写紙
上に形成する画像記録手段17からレーザー光が照射さ
れる。
【0019】そのレーザ光は、シリンダレンズによって
集光されて回転走査するポリゴンミラー18に入射し、
fθレンズ19、ミラー20及びレーザー光の走査位置
を検出するための同期ミラーに入る。そして、その同期
ミラーに入射しないレーザ光は感光体21に照射され
て、その表面に静電潜像を形成する。
【0020】その潜像は、現像装置29を通るときにト
ナーによって可視像化され、その可視像は感光体21へ
搬送された転写紙Pに転写チャージャ22により転写さ
れ、その転写された可視像が定着装置23によって転写
紙P上に定着され、それが図2の矢示A方向へ搬送され
て排出ビン24上に排出される。
【0021】一方、可視像が転写紙Pに転写された後の
感光体21は、クリーニングブレードを有するクリーニ
ング装置25によってその表面の残留トナーが除去さ
れ、その除去されたトナーはトナー回収タンクに回収さ
れて収容される。
【0022】また、両面コピー時には、排出ビン24の
下方に配置され、片面に画像が形成された転写紙Pをス
タックし、その転写紙を画像が形成されてない側の面に
画像を形成するために再給紙する両面給紙手段9の両面
トレイ26上に、片面に画像が転写された転写紙Pがス
タックされ、それが所定のタイミングで再給紙信号が出
力されることによって両面給紙手段9により図2の矢示
B方向に再給紙され、その画像が形成されていない側の
面に画像が転写されて、それが外部排出側に切換えられ
た切換爪27に案内されて排出ビン24上にスタックさ
れる。
【0023】ところで、この両面複写装置は、図1に示
すように記録媒体としての転写紙のサイズを検知する記
録媒体サイズ検知手段4と、転写倍率を設定する転写倍
率設定手段5と、見開き原稿を転写紙の表裏両面に複写
させる指令を出すための見開き原稿キー7とを備えてい
る。
【0024】そして、この両面複写装置により本のよう
な見開き原稿の左右のページを同一の転写紙の表裏両面
に複写する場合には、まず見開き原稿キー7を押し、図
2に示すようにコピーしたい頁を開いてコンタクトガラ
ス1上に載せ、その一端を原稿スケール2の端部に揃え
た状態にセットして複写開始指令を出すことによってコ
ピーをスタートさせると、両面給紙手段9の転写紙の有
無に係らず見開き状態にある原稿のサイズ分(2ページ
分)の画像情報が読み取られてそれが記憶手段8に記憶
される。
【0025】そして、図3に示すように原稿スケール2
から離れた側の特定領域Ba(以下単に領域Baとも云
う)とその特定領域以外の領域Aaの2つに分けた領域
のうち、特定領域以外の領域Aaのみを読み出してその
領域の画像を給紙手段16から給紙した転写紙Pの片面
に転写し、それを図2に示す両面給紙手段9にスタック
する。
【0026】次に、その転写紙Pを再給紙手段9から再
給紙し、今度は図3の原稿スケール2から離れた側の特
定領域Baの画像を読み出して画像が形成されていない
面に転写し、それを排出ビン24に排出する。このよう
にして、コピーしたい頁を順次セットし直してコピーを
行っていき、必要な枚数のコピーを得る。
【0027】このように、この両面複写装置は、見開き
原稿の左右のページの画像を同一の記録媒体の表裏両面
に複写する第1の複写モードを備えているが、その他に
見開き原稿の左右のページの各画像を別々の転写紙の片
面に複写すると共に、その裏面に上記見開き原稿の裏面
の画像や他のページの見開き原稿を複写する第2の複写
モードも備えている。
【0028】そして、その第1の複写モードと第2の複
写モードの選択は、図1に示す複写モード選択キー63
を押すことによって選択することができ、第1の複写モ
ードを選択した状態で見開き原稿のキー7をオン状態に
してコピースタートキー3を押して複写開始指令を出す
と、上述したように両面給紙手段9の転写紙の有無に係
らず見開き原稿サイズ分の画像情報が記憶手段8に書き
込まれ、その見開き原稿サイズ分の画像情報が特定領域
とその特定領域以外の2領域に分けて記憶手段8から読
み出されて、新たな転写紙を給紙する通常の給紙手段1
6と両面給紙手段9とを用いて同一の転写紙の表裏両面
にそれぞれ上記特定領域と特定領域以外の各領域の画像
が形成される。
【0029】また、第2の複写モードを選択した状態で
見開き原稿キー7をオン状態にして、コピースタートキ
ー3をオンにして複写開始指令を出すと、見開き原稿サ
イズ分の画像情報が記憶手段8に書き込まれ、両面給紙
手段9に転写紙があれば、記憶手段8に記憶されている
特定領域以外の画像情報が読み出されてその画像が転写
紙の画像が形成されていない側の面に形成された後それ
が排出され、両面給紙手段9に転写紙が無ければ、記憶
手段8に記憶されている特定領域の画像情報が読み出さ
れ、新たな転写紙が通常の給紙手段16により給紙され
てその片面にその画像が形成された後両面給紙手段9に
スタックされる。
【0030】そして、この第1及び第2の複写モードに
おける一連の制御は、全て図1に示す制御装置10によ
って行われる。その制御装置10は、各種判断及び処理
機能を有する中央処理装置(CPU)と、見開き原稿キ
ー7からの信号と複写モード選択キー63からのモード
選択信号等によって第1の複写モードあるいは第2の信
号モードを実行するためのプログラムを含む各処理のプ
ログラム及び固定データを格納したROMと、処理デー
タを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路
(I/O)とからなるマイクロコンピュータと、記憶手段
8とを備えている。
【0031】その記憶手段8は、図4に示すように、メ
モリ制御回路(マイクロコンピュータの機能の一部)5
3からのアドレスデータによって画像情報の一画素単位
のクロックCLKを計数して主走査方向のアドレスを管
理する主走査アドレス管理回路51と、副走査方向のア
ドレスを管理する副走査アドレス管理回路52と、それ
らによってアドレス管理されるビットマップ記憶回路
(RAM)50とからなるビットマップ方式の記憶手段
であり、書込みビデオデータWVDを入力し、それを指
定されたアドレスに順次書き込む。54は書込み/読出
しW/R及び同期信号Lsyncの切換を行なう同期信号切
換回路である。
【0032】制御装置10は、図1に示すコピースター
トキー3からそれが押されたときに出力される信号を、
記録媒体サイズ検知手段4からは給紙手段16の選択さ
れた給紙段の給紙カセット内に収納されている転写紙サ
イズに応じて出力されるサイズ信号を、転写倍率設定手
段5からはオペレータによって操作キーにより入力され
る転写倍率信号を、画像読取手段6からは読取った画像
情報信号を、見開き原稿キー7からはそれが押されたと
きに出力される信号を、記録媒体サイズ指定手段62か
らはオペレータが指定した転写紙Pのサイズに応じて出
力される信号を、両面給紙手段9からは両面トレイ26
内の転写紙の有無に応じて出力される信号を、複写モー
ド選択キー63からは第1又は第2の複写モードが選択
された際に出力されるモード選択信号を、さらに原稿サ
イズに応じて出力される原稿サイズ信号を入力すると共
に、その他の各種センサ類からは各種の検知信号等をそ
れぞれ入力する。
【0033】そして、画像読取手段6に対して見開き原
稿サイズ分の画像情報を読み取らせるための信号を、画
像記録手段17に対して画像を転写紙に形成(記録)さ
せるための信号を、給紙手段16に対しては画像が形成
されていない転写紙を給紙させるための給紙信号を、両
面給紙手段9に対しては片面に画像が転写された転写紙
を両面トレイ26にスタックさせたりそれを再給紙させ
たりする各種の駆動信号を、さらにこの両面複写装置の
その他の駆動系に対してはそれらを駆動するための各種
の駆動信号をそれぞれ出力する。
【0034】図5及び図6は、その制御装置10が実行
する複写動作処理に関するルーチンを示すフロー図であ
り、制御装置10はこのルーチンにしたがって判断及び
処理を所定のタイミングで繰返し実行する。
【0035】まず、図5のステップ1で、装置本体11
の外部に設けられている図示しない操作パネル上の見開
き原稿キー7が押されてオンになっているか否かを判断
する。それがNOの判断で、見開き原稿キー7が押され
ていなければ、見開き原稿以外の原稿を片面コピーした
り両面コピーしたりするモードであるため、ステップ2
へ進んで見開き原稿モード以外の複写動作処理を行う。
【0036】また、ステップ1でYESの判断をしてス
テップ3へ進んだ場合には、コピースタートキー3が押
されて複写開始指令が出されているか否かを判断し、オ
ンになっていなければそのまま待ってそれがオンになる
とステップ4へ進んで、コンタクトガラス1上にセット
されている見開き原稿の見開き原稿サイズ分の画像情
報、すなわち図3に示す転写紙サイズ2枚分の「Aa+
Ba」領域の画像情報を読み取って、それを記憶手段8
に記憶させる。
【0037】次に、ステップ5で、図1の複写モード選
択キー63によって第1の複写モードが選択されている
か否かを判断し、それが選択されていなければステップ
6へ進むが、選択されていれば図6のステップ7へ進ん
で図2の給紙手段16から1枚目の転写紙Pの給紙をス
タートさせ、ステップ8で前のステップ4で記憶手段8
に記憶させた見開き原稿サイズ分(「Aa+Ba」の領
域)の画像情報から、図3に示す原稿スケール2寄りの
転写紙1枚分の特定領域以外の領域Aaの画像情報を読
み出して、その情報によって転写紙Pの片面に画像を形
成させ、ステップ9でそれを両面給紙手段9の両面トレ
イ26上へ排出してスタックする。
【0038】次のステップ10では、両面給紙手段9の
両面トレイ26にスタックされている片面に画像が転写
されている転写紙Pの再給紙をスタートさせる。また、
次のステップ11で、前のステップ4で記憶手段8に記
憶させた見開き原稿サイズ分、すなわち「Aa+Ba」
の領域の画像情報のうち、転写紙1枚分の特定領域Ba
のみの画像情報を読み出して、その再給紙した転写紙P
の画像が形成されていない側の面に画像を形成し、ステ
ップ12でそれを排出ビン24上へ排出する。
【0039】そして、ステップ13で再度見開き原稿キ
ー7がオンになっているか否かを判断し、オンでなけれ
ばメインルーチンへリターンし、オンであれば引き続き
見開き原稿でコピーが続けられるので、図5のステップ
3以降の処理を繰り返す。
【0040】また、ステップ5でNOの判断(第2の複
写モードが選択されている)をしてステップ6へ進んだ
場合には、両面給紙手段9の両面トレイ26に転写紙P
があるか否かを判断し、あればステップ14へ進むが最
初は無いので、ステップ15へ進んで図2の給紙手段1
6から1枚目の転写紙Pの給紙をスタートさせ、ステッ
プ16で記憶手段8に記憶されている全画像情報(「A
a+Ba」の領域の画像情報)の中から特定領域(この
例ではBa)の画像情報を読み出して、その画像を新た
な転写紙Pの片面に形成し、ステップ17でそれを両面
給紙手段9の両面トレイ26上へ排出してスタックし、
その後メインルーチンへリターンする。
【0041】そして、再び原稿がセットされて、見開き
原稿キーがオン状態のままコピースタートキー3が再び
押されると、再度ステップ1→3→4→5と進んで、第
2の複写モードが選択され続けていればステップ6へ進
んで、今度は両面給紙手段9に片面に画像が形成された
転写紙がスタックされているため、そのステップ6の判
断でYESの判断をするためステップ14へ進む。その
ステップ14では、両面給紙手段9の両面トレイ26に
スタックされている片面に画像が形成されている転写紙
Pの再給紙をスタートさせる。
【0042】そして、次のステップ18で記憶手段8に
記憶されている全画像情報の中から特定領域以外の領域
(この例ではAa)の画像情報を読み出して、その画像
を再給紙した転写紙Pの画像が形成されていない側の面
に形成した後、ステップ19でそれを排出ビン24上へ
排出して処理を終了し、メインルーチンへリターンす
る。
【0043】このように、この両面複写装置は、コピー
したい頁を見開き状態にしてコンタクトガラス1上にセ
ットした後でコピースタートキー3を押すと、その見開
き原稿キー7がオンされている間は見開き分(例えば等
倍の場合で転写紙の2枚分)の画像情報を別々に走査
(スキャンニング)せずに一度に読み取って、その画像
情報を記憶手段8に記憶するので、総合的な複写動作が
早まる分だけ圧板28(図2)を開閉して行う原稿のセ
ット替えに時間的な余裕が持てるようになる。
【0044】したがって、原稿をセットする際に慌てて
ずらしてセットしてしまったり、斜めにセットしてしま
うようなことが少なくなるので、良好なコピーが得られ
る。なお、見開き原稿のコンタクトガラス(図3)上へ
のセットは、左開きや右開きの本のいずれの場合であっ
ても、それをセットする向きを変えるだけで能率良くコ
ピーを行うことができる。
【0045】図7乃至図10は両面複写装置の異なる実
施例を示す各図であり、図1乃至図4に対応する部分に
は同一の符号を付してある。この実施例による両面複写
装置は、前述の図1乃至図6の実施例に対し複写部数を
指定するための複写部数設定手段71を設けた点と、制
御装置60の動作内容が図1の制御装置10と若干異な
る点のみが異なり、各部の機構については図2と同様で
あるためその図示を省略し、必要に応じて図2乃至4図
を参照して説明する。
【0046】この両面複写装置の制御装置60は、図1
の制御装置10と同様なマイクロコンピュータと、記憶
手段8とを備えており、図1で説明した各部から各種の
信号を入力すると共に、複写部数設定手段71から指定
された複写部数に応じて出力される信号を入力する。
【0047】そして、この制御装置60は、第1の複写
モードが選択されて、見開き原稿キー7がオン状態で複
写開始指令が出されると、両面給紙手段9の転写紙の有
無に係らず見開き原稿サイズ分の画像情報を記憶手段8
に書き込み、その見開き原稿サイズ分の画像情報を特定
領域とその特定領域以外の2領域に分けて記憶手段8か
ら読み出し、新たな転写紙を給紙する通常の給紙手段1
6と両面給紙手段9とを用いて同一の転写紙の表裏両面
にそれぞれ特定領域と特定領域以外の各領域の画像を形
成することを、両面給紙手段9に転写紙をスタックさせ
ることなく複写部数設定手段71によって設定された複
写指定部数分だけ繰り返し行わせる。
【0048】また、第2の複写モードが選択されて、見
開き原稿キー7がオン状態で複写開始指令が出される
と、見開き原稿サイズ分の画像情報を記憶手段8に書き
込み、両面給紙手段9の経路中に転写紙があれば、記憶
手段8に記憶されている全画像情報の中から特定領域以
外の画像情報を読み出してその画像をその転写紙の画像
が形成されていない側の面に形成した後その転写紙を排
出させ、両面給紙手段9の経路中に転写紙が無ければ、
記憶手段8に記憶されている全画像情報の中から特定領
域の画像情報を読み出し、新たな転写紙を通常の給紙手
段16により給紙してその片面にその画像を形成した後
両面給紙手段9に送り込むことを複写部数設定手段71
によって設定された複写指定部数分だけ繰り返し行わせ
る。
【0049】そして、その第1の複写モードと第2の複
写モードの選択は、両面複写装置外部の例えば操作パネ
ルに設けられている複写モード選択キー63を、オペレ
ータが操作することによって行われる。
【0050】次に、この実施例による両面複写装置を使
用してコピーを行う場合の一例として、本である原稿の
見開き頁を第1の複写モードでコピーして、その画像を
1枚の転写紙の両面に頁順に転写したものを5部コピー
する場合について説明する。ここで、図8に示すよう
に、例えば両面複写装置の再給紙経路68における搬送
路の長さ(ループ一周の長さ)の条件を、使用するサイ
ズの転写紙Pが画像形成タイミングや反転タイミングも
考慮して、その経路内に同時に3枚連続して搬送可能な
長さに設定されているものとする。
【0051】まず最初に、図10に示すように、原稿D
(本)をコピーしたい頁を開いてコンタクトガラス1上
にセットしてコピースタートキー3を押すと、見開き原
稿サイズ分の画像情報「Aa+Ba」が読み取られて、
その画像情報が記憶手段8に記憶される。
【0052】また、新たな転写紙Pの給紙が図8に示す
給紙カセット31(1段のみ図示して他を省略してい
る)から行われ、その片面に感光体21に画像記録手段
17によって形成されている記憶手段8に記憶されてい
る全画像情報のうち特定領域以外の領域Aaの画像を形
成して、その給紙が所定の間隔を置いて連続して図8に
示すように3枚(P1 〜P3 )行われ、その各転写紙に
領域Aaの画像がそれぞれ形成される。
【0053】そして、その画像が片面に形成されて反転
装置81によって表裏が反転されてスタックされること
なく搬送される1枚目の転写紙P1 が、両面給紙手段9
(図8,図9でスタック機構の図示を共に略している)
のセンサ65によって検知されて更に搬送され続けて2
回目の画像形成のために再び感光体21の位置に達する
と、今度は記憶手段8に記憶されている全画像情報のう
ち特定領域Baの画像が転写され、2,3枚目の転写紙
P2 ,P3 にも同様にその特定領域の画像が転写され、
それが機外に排出される。
【0054】そして、その3枚目の転写紙P3 の裏面に
画像が転写されるときには、図9に示すように既に給紙
手段16の給紙カセット31から4枚目の転写紙P4 が
給紙されていて、その転写紙P4 が感光体21の位置に
達すると、再び特定領域以外の領域Aaの画像が形成さ
れ、続いて給紙される5枚目の転写紙P5 にも同様にそ
の画像が転写され、その後は1〜3枚目の転写紙P1 〜
P3 の時と同様にそれが反転されて裏面に特定領域Ba
の画像が形成されて、それが機外に排出される。
【0055】また、第2の複写モードを選択してコピー
スタートキーを押した場合には、図10に示すように見
開き状態にセットした原稿Dの見開き原稿サイズ分の画
像情報「Aa+Ba」が記憶手段8に書き込まれ、その
全画像情報の中から特定領域Baの画像情報が読み出さ
れて、その画像が給紙された新たな転写紙の片面に形成
され、それが両面給紙手段9の図示しない両面トレイに
スタックされる。
【0056】そして、この転写紙の片面への画像の形成
が複写部数設定手段71(図7)によって設定された複
写部数分だけ繰り返し行われてそれが完了すると、次に
その各転写紙の裏面に複写させる画像をセットするた
め、原稿のページ換えして、再びコピースタートキー3
を押す。
【0057】すると、その見開き原稿サイズ分の画像情
報が記憶手段8に書き込まれ、両面給紙手段9にスタッ
クされている転写紙が順次再給紙され、その転写紙の画
像が形成されていない側の面に、記憶手段8に記憶され
ている全画像情報(図10の「Aa+Ba」)の中から
特定領域以外の領域Aaの画像が形成されて、それが機
外に排出される。そして、この動作が、複写部数設定手
段71によって設定された複写部数分だけ繰り返し行わ
れる。
【0058】この実施例によれば、第1の複写モードを
選択した場合には転写紙を両面給紙手段9にスタックさ
せずに連続で転写紙に画像を形成するので、処理時間を
速めることができると共に、その両面給紙手段9で転写
紙をジョガーにより揃えてから再給紙するようなことが
ないため、ジャムが発生する恐れが少なくなって転写紙
搬送における信頼性が向上する。
【0059】ところで、上記各実施例において、特定領
域が見開き原稿を2つの領域に分けたいずれの側である
かを指定する手段を、例えば両面複写装置外部の操作パ
ネル上に特定領域指定キーとして配設するとよい。
【0060】このような特定領域指定キーを設ければ、
見開き原稿を第2の複写モードで転写紙の表裏両面に画
像を形成する場合に、最初の原稿セットと次の原稿セッ
トとで向きを異ならせて(文字等が逆さになる向きにし
て)セットした場合でも、見開き原稿の2つに分けた領
域の特定領域側の指定を変えることにより、原稿どうり
の表裏のページ関係を保って画像を転写紙の表裏両面に
複写することができる。したがって、ページ順の狂いを
防止できる。
【0061】また、転写紙に画像を形成する際の記憶手
段からの特定領域と特定領域以外の領域の読み出し順序
を変更させるように制御する手段(例えば図1及び図7
の制御装置10及び60と同様なマイクロコンピュー
タ)を設けるようにすれば、複数枚のシート状の両面原
稿を自動原稿給送装置によって搬送して画像読取位置に
2枚を見開き状態に並べ、その全面(2枚)の画像を一
度に読み取ってそれを記憶手段に記憶させても、その2
領域の読み出し順序を変更させることによって、画像を
形成した転写紙のページ順を狂わせないようにすること
ができるので、効率的な複写ができる。
【0062】以下、その動作内容を図11乃至図13を
参照して具体的に説明する。図11は、この実施例にお
いて使用する複写装置全体を示す概略図、図12はその
複写装置に搭載されている自動原稿給送装置を示す概略
構成図である。この複写装置は、上部に自動原稿給送装
置80を搭載しており、その自動原稿給送装置80の原
稿テーブル81上にセットされた原稿Dは、最終ページ
側より給送され、コンタクトガラス1上の読取位置まで
給送された後に画像読取手段6により下面側の画像が読
み取られ、その画像情報が記憶手段(図7で説明した記
憶手段8と同様であるため図示を省略する)に記憶され
る。
【0063】一方、転写紙Pは、装置下方の給紙部86
あるいは手差しトレイ82から給紙され、そこに感光体
21等からなる画像記録手段17によって上面側に画像
が形成されて、選択内容に応じて排紙トレイ83又はソ
ータ90の排出ビン94上のいずれかに排出される。
【0064】また、両面コピーの場合には、片面に画像
が形成された転写紙Pを排出せずに、それを反転路85
に一旦送り込んで表裏を反転させた後に両面給紙手段9
に送り込み、それを再給紙して画像が形成されていない
側の面に画像を形成した後それを排出する。
【0065】自動原稿給送装置80は、片面原稿をコピ
ーする場合には、そのコピーしようとする画像面側を上
向きにして最終ページが一番下になるように図12に明
示する原稿テーブル81上にセットし、それを図12で
左方へ軽く挿入する。それによって、原稿セット検知8
7がその原稿の挿入を検知する。
【0066】この状態で複写装置のコピースタートキー
を押すと、呼出しレバー88が回動して原稿Dを呼出し
コロ89に押し付け、搬送モータによって搬送系が駆動
されることにより原稿Dが一番下側の最終ページから1
枚に分離されて搬送ベルト91によりコンタクトガラス
1上に給送される。
【0067】その原稿Dの先端が、搬送経路上に一端
(図12で左端側)側が突出した位置にあるストップ爪
92に当接すると搬送モータが停止するため原稿Dの搬
送が停止され、画像読取手段6(図11)によって原稿
の画像が読み取られ、その後ストップ爪92が待避側に
回動して搬送ベルト91の矢示C方向への回動により原
稿Dが図12で右方へ搬送され、それが反転コロ93の
回りを回って排紙コロ96により原稿受け97上に排出
される。
【0068】また、両面原稿の場合には、最初のページ
が一番上側になるように原稿テーブル81上にセット
し、それを片面原稿の場合と同様に下側より給送する。
その下側から給送された原稿Dは、コンタクトガラス1
上において最終ページの画像面が上側になるため、ペー
ジ揃えの必要性からその原稿をコンタクトガラス1上で
停止させることなくそのまま搬送して反転コロ93の回
りを回して、図12に仮想線で示す位置に回動させた反
転切換爪95によって表裏反転させて、再びコンタクト
ガラス1上に矢示Cと反対の方向に逆回転させた搬送ベ
ルト91によって同図で右方から左方へ給送し、それを
コンタクトガラス1上の所定の画像読み取り位置で停止
させる。
【0069】そして、画像読み取り後に、その原稿を上
記の反転経路を使用して再び反転させて今度は裏面の画
像を読み取った後、それを排紙コロ96により原稿受け
97上に排出し、その動作を原稿テーブル81上の全て
の原稿について繰り返す。この複写装置では、画像を形
成した後の転写紙Pを、そのまま図11のソータ90の
排出ビン94に排出した場合にはページ順が揃わなくな
ってしまう場合には、その転写紙を反転路85に一旦送
り込んで表裏を反転させた後で排出ビン94上に排出す
ることによってページ順に揃える。
【0070】また、ソータ90を必要としないユーザー
の場合には、それを装着しなくても装置本体には排紙ト
レイ83が設けられているため支障を来さないので、省
スペースになる。この複写装置により、例えば20ペー
ジの両面原稿を転写紙の両面にコピーしてそれを排紙ト
レイ83に排出しようとした時には、上述したようにこ
の複写装置では最初に最終ページの画像が転写紙に転写
されるので、最初に両面に画像が形成されて定着装置2
3に向かう転写紙には、上面側に19ページの画像が形
成されている。したがって、それが排紙トレイ83に排
出された時には表裏が反転されるため、その19ページ
側が下側になってページ順に揃わなくなる。
【0071】しかしながら、この実施例では、前述した
ように、転写紙に画像を形成する際の記憶手段からの特
定領域と特定領域以外の領域の読み出し順序を変更させ
る手段を設けているので、見開き原稿キー(図7で説明
した見開き原稿キー7と同様であるため図示を省略して
いる)をオン状態にして複写開始指令を出せば、このよ
うに画像形成後の転写紙を排紙トレイ83に排出する場
合であっても、それを短時間で処理してページ順に揃え
て排出することができる。
【0072】以下、20ページの両面原稿を見開き状態
で画像を読み取ることによって短時間で処理する動作過
程を図13をも参照して詳しく説明する。原稿を図12
の自動原稿給送装置80の原稿テーブル81上に、1ペ
ージが一番上に、最終ページの20ページが一番下にな
るようにセットして、見開き原稿キーをオン状態にして
コピースタートキーをオンにして複写開始指令を出す
と、原稿テーブル81上の原稿の下から2枚が順次コン
タクトガラス1上に図13の(a)に示すように反転さ
れた状態で19ページと17ページ(D19とD17で示し
ている)がそれぞれ下側になって、所定の画像読み取り
位置に見開き状態(横並び状態)に搬送されて停止す
る。
【0073】この状態で、その19ページと17ページ
の特定領域と特定領域以外の領域の画像が一度に読み取
られて記憶手段に記憶される。その後、その2枚の原稿
を、図12で説明した反転コロ93と反転切換爪95を
使用して表裏を反転させ、図13の(b)に示すように2
0ページと18ページ(D20とD18で示している)がそ
れぞれ下側になるようにし、その2ページ分の特定領域
と特定領域以外の領域の画像を一度に読み取って記憶手
段に記憶する。
【0074】次に、排出時におけるページ揃えのため、
その2枚の原稿を再び反転経路を使用して、図13の
(c)に示すように17ページと19ページがそれぞれ
下側になるように再度反転させ、今度はその画像の読み
取りを行わずに最終ページの原稿側から排出して、図1
3の(d)に示すように原稿受け97上に排出させる。
したがって、原稿受け97上には、原稿が20ページと
18ページがそれぞれ下側になってページ順に揃う。
【0075】そして、この原稿排出に同期して、次のペ
ージの2枚の原稿、すなわち16ページのある原稿と1
4ページ(D16,D14で示している)のある原稿を同様
にコンタクトガラス1上に給送して同様な処理を繰り返
し行い、最後の1ページ(D1 )の原稿の排出が完了す
ると、全ての処理が終了する。
【0076】一方、順次給紙される転写紙には、排出先
が排紙トレイ83に指定されているときには、1枚目の
転写紙の画像形成時に初回に記憶した19ページと17
ページの特定領域と特定領域以外の領域の画像のうち特
定領域側の19ページの画像情報を最初に読み出し、次
に2回目に記憶した18ページと20ページの特定領域
と特定領域以外の領域の画像のうち特定領域以外の領域
側の20ページの画像情報を読み出して転写紙の表と裏
に画像を形成し、それを排紙トレイ83に排出する。
【0077】また、2枚目の転写紙には、初回に記憶し
た画像情報のうち特定領域以外の領域側の17ページの
画像情報を最初に読み出し、次に2回目に記憶した画像
情報のうち特定領域側の18ページの画像情報を読み出
して、その各領域の画像を転写紙の表と裏に形成してそ
れを排紙トレイ83に排出し、以降のページについても
同様の処理を繰り返す。
【0078】さらに、転写紙の排出先がソータ90の排
出ビン94に指定されている場合には、1枚目の転写紙
には2回目に記憶した画像情報のうち特定領域以外の領
域の20ページの画像情報を最初に読み出し、次に初回
に記憶した記憶した画像情報のうち特定領域側の19ペ
ージの画像情報を読み出して、その各領域の画像を転写
紙の表と裏に形成してそれを排出ビン94に排出し、2
枚目の転写紙には2回目に記憶した画像情報のうち特定
領域側の18ページの画像情報を読み出し、次に初回に
記憶した記憶した画像情報のうち特定領域以外の領域側
の17ページの画像情報を読み出して転写紙の表と裏に
画像を形成してそれを排出ビン94に排出し、以降のペ
ージについても同様の処理を繰り返す。
【0079】このように、複数枚のシート状の両面原稿
を自動原稿給送装置によって2枚ずつ搬送して画像読取
位置に見開き状態に並べ、その2枚の画像を一度に読み
取ってそれを記憶手段に記憶させ、その特定領域と特定
領域以外の領域の画像情報の読み出し順序を排出先ごと
に対応させて変更させることにより、短時間で複数枚の
両面原稿をページ順を狂わすことなしに効率的に複写す
ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、見開き原稿の左右両ページの画像情報を一度に読み
取ってそれを記憶手段に書き込み、第1の複写モードで
は操作キー等を押すことによって複写開始指令を1回出
すだけで左右両ページの画像を同一の記録媒体の表裏両
面に形成することができ、第2の複写モードでは左右両
ページの各画像を別々の記録媒体の片面に形成し、その
裏面に見開き原稿の裏面の画像や他のページの画像を形
成することができるので、原稿のセットに余裕が持てる
ようになる分だけそのセットを確実にできるため、画像
ずれのない良好な画像形成ができる。
【0081】そして、その第1と第2の複写モードの選
択は、それらのモードを選択する手段により容易に行う
ことができるので、見開き原稿の両ページを単に複写で
きれば良い場合には第1の複写モードを、本や地図のよ
うに見開きで使用する原稿の場合には第2の複写モード
を選択すればよいので、使い勝手がよくなる。
【0082】また、複写部数設定手段を設ければ、見開
き原稿を第1あるいは第2の複写モードで複数の部数を
複写する際に、複写を開始させる操作を1回するだけ
で、複写指定部数まで記録媒体に画像が繰り返し形成さ
れるので手間が省けて操作性が向上する。
【0083】さらに、特定領域が見開き原稿を2つの領
域に分けたいずれの側であるかを指定する手段を設けれ
ば、見開き原稿を第2の複写モードで記録媒体の表裏両
面に画像を形成する場合に、最初の原稿セットと次の原
稿セットとで向きを異ならせてセットした場合でも、そ
の2つに分けた領域の特定領域側の指定を変えることに
より、原稿どうりの表裏の画像を記録媒体の表裏両面に
ページを狂わすことなく複写することができる。
【0084】また、記憶手段からの特定領域と特定領域
以外の領域の読み出し順序を変更させる手段を設けれ
ば、複数枚のシート状の両面原稿を自動原稿給送装置に
よって2枚ずつ搬送して画像読取位置に見開き状態に並
べ、その2枚の画像を一度に読み取ってそれを記憶手段
に記憶させても、その2領域の読み出し順序を変更させ
ることによって記録媒体に形成する画像のページ順が狂
わないようにすることができるので、ページ揃えのため
に別に反転装置を設ける必要がないので、その分だけコ
ストダウンできると共に省スペースになり、画像形成ス
ピードも速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す両面複写装置の制御
装置とその関連構成を示すブロック図である。
【図2】同じくその両面複写装置の全体を示す全体構成
図である。
【図3】同じくその両面複写装置に見開き原稿をセット
した際の原稿読取領域の特定領域Baとその特定領域以
外の領域Aaを示す平面図である。
【図4】図1の記憶手段8の構成とその関連構成を示す
ブロック図である。
【図5】図1の制御装置10が実行する複写動作処理に
関するフロー図である。
【図6】同じくその複写動作処理の一部を示すフロー図
である。
【図7】両面複写装置の異なる実施例を示す図1と同様
なブロック図である。
【図8】図7の実施例において再給紙経路内に同時に3
枚の転写紙が搬送されている様子を示す概略図である。
【図9】同じくその両面複写装置において3枚目の転写
紙の画像転写中に4枚目の転写紙が給紙される様子を示
す概略図である。
【図10】見開き原稿をコピーする場合の原稿セット状
態を示した説明図である。
【図11】両面複写装置のさらに異なる実施例を示す全
体構成図である。
【図12】同じくその両面複写装置に搭載されている自
動原稿給送装置を示す概略構成図である。
【図13】図11の両面複写装置を使用して複数枚の両
面原稿を見開き状態で画像を読み取ることによって短時
間で複写処理する場合の原稿の移動を段階的に示した説
明図である。
【符号の説明】
1 コンタクトガラス 3 コピースタ
ートキー 6 画像読取手段 7 見開き原稿
キー 8 記憶手段 9 両面給紙手
段 10,60 制御装置 16 給紙手段 17 画像記録手段 63 複写モー
ド選択キー 71 複写部数設定手段 80 自動原稿
給送装置 D 原稿 P 転写紙(記
録媒体)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿から画像情報を読取る画像読取手段
    と、その読取った画像情報を記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶された画像情報を読み出してその画像を記
    録媒体上に形成する画像記録手段と、片面に画像が形成
    された記録媒体をスタックし、その記録媒体を画像が形
    成されていない側の面に画像を形成するために再給紙す
    る両面給紙手段と、見開き原稿を記録媒体の表裏両面に
    複写させる指令を出すための見開き原稿キーとを備え、 前記見開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出され
    ると、前記両面給紙手段の記録媒体の有無に係らず前記
    見開き原稿サイズ分の画像情報を前記記憶手段に書き込
    み、その見開き原稿サイズ分の画像情報を特定領域とそ
    の特定領域以外の2領域に分けて前記記憶手段から読み
    出し、新たな記録媒体を給紙する通常の給紙手段と前記
    両面給紙手段とを用いて同一の記録媒体の表裏両面にそ
    れぞれ前記特定領域と特定領域以外の各領域の画像を形
    成する第1の複写モードと、 前記見開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出され
    ると、前記見開き原稿サイズ分の画像情報を前記記憶手
    段に書き込み、前記両面給紙手段に記録媒体があれば、
    前記記憶手段に記憶されている前記特定領域以外の画像
    情報を読み出してその画像を該記録媒体の画像が形成さ
    れていない側の面に形成した後該記録媒体を排出させ、
    両面給紙手段に記録媒体が無ければ、前記記憶手段に記
    憶されている前記特定領域の画像情報を読み出し、新た
    な記録媒体を前記通常の給紙手段により給紙してその片
    面にその画像を形成した後前記両面給紙手段にスタック
    させる第2の複写モードとを選択する手段を設けたこと
    を特徴とする両面複写装置。
  2. 【請求項2】 複写部数設定手段と、原稿から画像情報
    を読取る画像読取手段と、その読取った画像情報を記憶
    する記憶手段と、該記憶手段に記憶された画像情報を読
    み出してその画像を記録媒体上に形成する画像記録手段
    と、片面に画像が形成された記録媒体を反転し、その記
    録媒体を画像が形成されていない側の面に画像を形成す
    るために再給紙する両面給紙手段と、見開き原稿を記録
    媒体の表裏両面に複写させる指令を出すための見開き原
    稿キーとを備え、 前記見開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出され
    ると、前記両面給紙手段の記録媒体の有無に係らず前記
    見開き原稿サイズ分の画像情報を前記記憶手段に書き込
    み、その見開き原稿サイズ分の画像情報を特定領域とそ
    の特定領域以外の2領域に分けて前記記憶手段から読み
    出し、新たな記録媒体を給紙する通常の給紙手段と前記
    両面給紙手段とを用いて同一の記録媒体の表裏両面にそ
    れぞれ前記特定領域と特定領域以外の各領域の画像を形
    成することを前記複写部数設定手段によって設定された
    複写指定部数分だけ繰り返し行わせる第1の複写モード
    と、 前記見開き原稿キーがオン状態で複写開始指令が出され
    ると、前記見開き原稿サイズ分の画像情報を前記記憶手
    段に書き込み、前記両面給紙手段に記録媒体があれば、
    前記記憶手段に記憶されている前記特定領域以外の画像
    情報を読み出してその画像を該記録媒体の画像が形成さ
    れていない側の面に形成した後該記録媒体を排出させ、
    両面給紙手段に記録媒体が無ければ、前記記憶手段に記
    憶されている前記特定領域の画像情報を読み出し、新た
    な記録媒体を前記通常の給紙手段により給紙してその片
    面に画像を形成した後前記両面給紙手段に送り込むこと
    を前記複写部数設定手段によって設定された複写指定部
    数分だけ繰り返し行わせる第2の複写モードとを選択す
    る手段を設けたことを特徴とする両面複写装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の両面複写装置にお
    いて、前記特定領域が、前記見開き原稿を2つの領域に
    分けたいずれの側であるかを指定する手段を設けたこと
    を特徴とする両面複写装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    両面複写装置において、記録媒体に画像を形成する際の
    前記記憶手段からの前記特定領域と特定領域以外の領域
    の読み出し順序を変更させる手段を設けたことを特徴と
    する両面複写装置。
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