JP2963007B2 - ディスクプレーヤーのディスク取り出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はディスクプレーヤーのデ
ィスク取り出し装置に関し、特に停電時におけるディス
クの取り出しを容易に行うことが出来る装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】光学式ピックアップを用いてディスクに
記録されている信号の読み取りを行うディスクプレーヤ
ーが普及しているが、斯かるディスクプレーヤーの中に
は、ディスクが載置されるトレーの着脱位置と動作位置
との間の変位動作を電動機の回転力によって行うように
したものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】電動機の回転力によっ
てトレーをディスクの着脱位置と信号の読み取り動作を
行う動作位置との間を変位させるように構成すると操作
性では優れているものの、停電時にはトレーを着脱位置
まで変位させることが出来ないため、ディスクを取出す
ことが出来ないという問題がある。

【０００４】本発明は、斯かる問題を解決したディスク
の取リ出し装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のディスク取リ出
し装置は、ディスクが載置されるトレーの着脱位置から
動作位置への変位動作時及び動作位置から着脱位置への
変位動作時電動機により回転駆動される駆動歯車と、前
記トレーに形成されているとともに該トレーが着脱位置
と動作位置の直前の位置との間にあるとき前記駆動歯車
と噛み合い、且つ該トレーが動作位置にあるとき前記駆
動歯車との噛み合いが解除されるトレー用ラック歯車
と、固定基板に変位可能に取り付けられているとともに
前記トレーが着脱位置及び動作位置にあるとき第１位置
及び第２位置にあり、且つ前記トレーの着脱位置から動
作位置への変位動作時該トレーの変位力によって第１位
置より第２位置方向へ変位せしめられる変位部材と、前
記固定基板に摺動可能に取り付けられているとともに前
記変位部材と連結されて摺動し、該変位部材が第１位置
及び第２位置にあるとき第１位置及び第２位置にある制
御部材と、該制御部材に形成されているとともに前記変
位部材の第１位置から第２位置方向への変位動作に伴っ
て該制御部材が所定の位置まで摺動変位したとき前記駆
動歯車と噛み合うラック歯車と、前記制御部材上に回動
可能に設けられているとともに該制御部材が第２位置よ
り第１位置方向へ摺動変位するとき前記駆動歯車と噛み
合う補助歯が形成されている補助部材とより構成されて
いる。

【０００６】

【作用】本発明は、トレーが動作位置にあるとき外部よ
り挿入される押圧棒により制御部材を第２位置より第１
位置方向へ摺動変位せしめることによってトレーを着脱
位置方向へ変位させるようにしたものである。

【０００７】

【実施例】図において、１はディスク（図示せず）が載
置される載置部２が形成されているトレーであり、固定
基板３に設けられているガイド手段（図示せず）によっ
て図１に示したディスクの着脱位置と図３に示した信号
の読み取り動作を行う動作位置との間を摺動変位可能に
支持されている。

【０００８】４は前記トレー１の着脱位置から動作位置
への変位動作時及び動作位置から着脱位置への変位動作
時電動機（図示せず）により回転駆動される駆動歯車、
５は前記トレー１に形成されているとともに該トレー１
が図１に示した着脱位置と図２に示した位置、即ち動作
位置の直前の位置にあるとき前記駆動歯車４と噛み合う
トレー用ラック歯車であり、トレー１が図３に示す動作
位置まで変位すると駆動歯車４との噛み合いが解除され
るように構成されている。

【０００９】６は前記固定基板３に軸７によって図１に
示した着脱位置である第１位置と図３に示した動作位置
である第２位置との間を回動可能に取付けられている変
位部材であり、前記トレー１が着脱位置より動作位置に
摺動変位するとき、該トレー１に形成されている押圧片
８が当接する当接ピン９が形成されている。

【００１０】１０は固定基板３に設けられているガイド
ピン１１及び１２と係合するガイド溝１３及び１４が形
成されているとともに該ガイドピン１１及び１２によっ
てトレー１の変位方向、即ち矢印Ａ及びＢ方向への摺動
変位を可能に設けられている制御部材であり、前記変位
部材６と連結ピン１５によって連結されているとともに
該変位部材６の第１位置及び第２位置に対応して第１位
置及び第２位置に位置するように関係付けられている。
１６は前記制御部材１０に形成されているラック歯車で
あり、該制御部材１０が第１位置より第２位置方向の所
定の位置まで摺動変位したとき前記駆動歯車４と噛み合
うように構成されている。

【００１１】１７は前記固定基板３に形成されている制
御部であり、凸部１８の両側に第１の傾斜部１９及び第
２の傾斜部２０が設けられている。２１は前記制御部材
１０に形成されている弾性部２２に設けられている当接
用突片であり、該制御部材１０に形成されているラック
歯車１６が駆動歯車４と噛み合う直前の位置まで移動し
たとき前記制御部１７の第１傾斜部１９に当接するよう
に構成されている。

【００１２】２３は前記固定基板３に図示しないガイド
手段によって矢印Ａ及びＢ方向への変位を可能に取付け
られている摺動部材であり、前記変位部材６の回動変位
動作に連動して摺動変位するように当接ピン９の下端部
によって連結されている。

【００１３】２４は前記制御部材１０上に軸２５によっ
て回動可能に取付けられているとともにスプリング（図
示せず）によって時計方向に回動付勢されている補助部
材であり、該制御部材１０が第２位置より第１位置方
向、即ち矢印Ｂ方向へ摺動変位するとき前記駆動歯車４
に噛み合う補助歯２６が形成されている。２７は前記制
御部材１０に形成されている規制片であり、前記補助部
材２４の時計方向への回動位置を規制する作用を成すも
のである。

【００１４】斯かる構成において、トレー１が図１に示
す着脱位置まで移動すると検出スイッチ（図示せず）の
切換動作が行われて駆動歯車４を回転させる電動機の回
転停止動作が行われるように、また制御部材１０が図３
に示す第２位置まで移動すると検出スイッチ（図示せ
ず）の切換動作が行われて駆動歯車４を回転させる電動
機の回転停止動作が行われるように構成されている。

【００１５】更に、前述した構成において、制御部材１
０の摺動変位動作及び摺動部材２３の変位動作を利用し
てディスクが載置されるターンテーブル及びディスクに
記録されている信号の読み取り動作を行う光学式ピック
アップ等が設けられている信号読み取り基板（図示せ
ず）の動作位置及び非動作位置への変位動作を行うよう
に構成されている。

【００１６】また、本発明のディスクプレーヤーを構成
するキャビネットの前面パネルの前記制御部材１０に対
応する位置には、押圧棒２４が挿入される挿入孔（図示
せず）が形成されている。

【００１７】以上の如く本発明のディスク取り出し装置
は構成されているが、次に斯かる構成の動作について説
明する。図１に示した状態は、トレー１がディスクの着
脱位置にある状態を示すものであり、斯かる状態にある
とき該トレー１に形成されているトレー用ラック歯車５
は、前記駆動歯車４に噛み合った状態にある。また、変
位部材６は、図１に示した第１位置にあり、該変位部材
６に連結されている制御部材１０及び摺動部材２３も図
１に示した第１位置にある。斯かる状態にあるとき、前
記制御部材１０に形成されているラック歯車１６は駆動
歯車４と噛み合うことはなく、また制御部材１０の弾性
部２２に設けられている当接用突片２１は、固定基板３
に形成されている制御部１７に当接しない状態にある。
そして、前記制御部材１０上に設けられている補助部材
２４に形成されている補助歯２６が駆動歯車４と噛み合
う位置にある。

【００１８】斯かる状態において、トレー１に形成され
ている載置部２にディスクを載置した後トレー収納用の
操作スイッチ（図示せず）の切り換え操作をすると、電
動機に駆動電流が供給されて回転を開始する。前記電動
機が回転を開始すると、その回転力が伝達機構（図示せ
ず）を介して駆動歯車４に伝達され、該駆動歯車４は反
時計方向に回転駆動せしめられる。

【００１９】前記駆動歯車４が反時計方向に回転する
と、該駆動歯車４にトレー用ラック歯車５が噛み合った
状態にあるため、該駆動歯車４の回転駆動力によってト
レー１が動作位置である矢印Ｂ方向へ移動せしめられ
る。また、斯かる動作が行われるとき、補助部材２４に
形成されている補助歯２６が前記駆動歯車４に噛み合う
位置にあるが、該補助歯２６と前記駆動歯車４との関係
は、噛み合い関係が逃げの関係にあるため、該駆動歯車
４の回転力が補助歯２６に対して作用することは無い。
従って、該駆動歯車４の回転力によって前記補助部材２
４が設けられている制御部材１０が変位せしめられるこ
とは無い。

【００２０】前記トレー１は、前記駆動歯車４の回転駆
動力によって矢印Ｂ方向へ移動せしめられるが、所定の
位置まで移動すると、トレー１に形成されている押圧片
８が変位部材６に形成されている当接ピン９に当接す
る。前記押圧片８が前記当接ピン９に当接した後も前記
トレー１は、駆動歯車４の回転駆動力によって矢印Ｂ方
向へ移動せしめられるため、前記変位部材６は軸７を中
心として図１に示した第１位置より時計方向へ回動変位
せしめられる。

【００２１】前記変位部材６が第１位置より時計方向へ
回動変位すると該変位部材６と連結ピン１５によって連
結されている制御部材１０が図１に示した第１位置より
第２位置である矢印Ａ方向へ移動せしめられる。図２
は、斯かる移動動作が行われた状態を示すものであり、
トレー１に形成されているトレー用ラック歯車５は駆動
歯車４と噛み合った状態にあり、制御部材１０に形成さ
れているラック歯車１６は、前記駆動歯車４と噛み合う
直前の位置にある。

【００２２】斯かる状態より駆動歯車４が更に反時計方
向に回転するとトレー１が矢印Ｂ方向である動作位置に
変位せしめられ、その変位力によって変位部材６が更に
時計方向に回動変位せしめられる。前記変位部材６が図
２に示した状態より時計方向に回動変位するとその変位
に伴って制御部材１０が矢印Ａ方向へ移動するため、該
制御部材１０に形成されているラック歯車１６が駆動歯
車４に噛み合う。

【００２３】前記駆動歯車４にラック歯車１６が噛み合
うと、該駆動歯車４の回転駆動力によって制御部材１０
が矢印Ａ方向へ摺動変位せしめられる。斯かる制御部材
１０の矢印Ａ方向への駆動歯車４による摺動変位動作が
開始されるとき、トレー１の動作位置への変位動作が終
了し、該トレー１に形成されているトレー用ラック歯車
５と駆動歯車４との噛み合いが解除される。

【００２４】そして、前記制御部材１０が図３に示した
第２位置まで移動すると、検出スイッチの切換動作が行
われて電動機の回転を停止させるため、駆動歯車４が回
転を停止する。前記トレー１が図１に示した着脱位置よ
り図３に示した動作位置まで変位すると、変位部材６が
トレー１による押圧力及び駆動歯車４による制御部材１
０の変位力によって第１位置より第２位置に回動変位す
る。

【００２５】前記変位部材６が第１位置より第２位置に
回動変位すると当接ピン９によって該変位部材６と連結
されている摺動部材２３が矢印Ｂ方向への変位力を受け
て矢印Ｂ方向である第２位置に変位せしめられる。ま
た、制御部材１０も図１に示した第１位置より矢印Ａ方
向へ変位した第２位置に変位せしめられる。このように
して、トレー１の着脱位置から動作位置への変位動作が
行われると、制御部材１０及び摺動部材２３の第１位置
から第２位置への変位動作が行われるため、信号読み取
り基板の動作位置への変位動作が行われることになる。

【００２６】前述した動作によってディスクの動作位置
への装着動作が行われるため、斯かる状態において、再
生操作を行えば、ディスクに記録されている信号の読み
取り再生動作を行うことが出来る。

【００２７】トレー１の着脱位置から動作位置への変位
動作は以上の如く行われるが、次にディスクの取り出し
動作について説明する。トレー１が図３に示した動作位
置にあるときに取り出し用の操作スイッチ（図示せず）
の切換操作をすると電動機に駆動電流が供給されて回転
を開始するが、その回転方向はトレー１の収納時と反対
方向になる。電動機がこのようにして回転を開始すると
その回転力が伝達機構を介して駆動歯車４に伝達され、
該駆動歯車４は時計方向に回転駆動せしめられる。

【００２８】前記駆動歯車４が時計方向に回転すると該
駆動歯車４と制御部材１０に形成されているラック歯車
１６が噛み合った状態にあるため、該駆動歯車４の回転
駆動力によって制御部材１０が第２位置より第１位置で
ある矢印Ｂ方向へ摺動変位せしめられる。

【００２９】前記制御部材１０が矢印Ｂ方向へ変位する
と、該制御部材１０と連結ピン１５によって連結されて
いる変位部材６が図３に示した第２位置より反時計方向
へ変位した第１位置に回動変位せしめられる。このよう
に制御部材１０の矢印Ｂ方向への変位動作によって変位
部材６が反時計方向に回動変位せしめられるが、所定の
位置まで回動すると当接ピン９がトレー１に設けられて
いる押圧片８に当接する。

【００３０】前記当接ピン９が押圧片８に当接したとき
制御部材１０に形成されているラック歯車１６が駆動歯
車４に噛み合った状態にあるため、制御部材１０は更に
矢印Ｂ方向へ変位せしめられる。その結果、変位部材６
が反時計方向に更に回動変位せしめられることになり、
その押圧力が当接ピン９より押圧片８に対して作用する
ため、該押圧片８が形成されているトレー１が矢印Ａ方
向へ摺動変位せしめられる。

【００３１】このようにしてトレー１が矢印Ａ方向へ変
位すると図２に示したようにトレー１に形成されている
トレー用ラック歯車５が駆動歯車４に噛み合うとともに
制御部材１０の移動に伴ってラック歯車１６と駆動歯車
４との噛み合いが解除される。

【００３２】前記駆動歯車４とトレー用ラック歯車５と
が噛み合うと該駆動歯車４の回転駆動力がトレー１に伝
達されるので該トレー１は矢印Ａ方向へ移動せしめられ
る。そして、前記トレー１が図１に示した着脱位置まで
移動すると検出スイッチの切換動作が行われて電動機の
回転を停止させるため、駆動歯車４が回転を停止する。
このようにしてトレー１が図１に示した着脱位置まで変
位するため、載置部２に載置されているディスクを取り
出すことが出来る。

【００３３】トレー１の着脱位置から動作位置への変位
動作及び動作位置から着脱位置への変位動作が電動機の
回転力によって行われる場合の動作は、以上の如く行わ
れるが、次に動作位置にあるディスクを停電時に取り出
す場合の動作について説明する。

【００３４】ディスクが動作位置にあるとき、即ちトレ
ー１が図３に示した状態にあるときに取り出し用の操作
スイッチの切換操作を行っても停電時には電動機が回転
しないため、前記トレー１を着脱位置に変位させること
は出来ない。斯かる場合には、キャビネットの前面パネ
ルに形成されている挿入孔に押圧棒２８の挿入部２９を
矢印Ｂ方向へ挿入すれば良い。

【００３５】前記押圧棒２８の挿入部２９を挿入孔に挿
入させると該挿入部２９の先端部３０が前記制御部材１
０の端部１０Ａに押圧当接する。斯かる状態のままで押
圧棒２８を矢印Ｂ方向へ押圧するとその押圧力によって
前記制御部材１０が矢印Ｂ方向へ押圧変位せしめられ
る。

【００３６】前記制御部材１０が矢印Ｂ方向へ変位する
と該制御部材１０と連結ピン１５によって連結されてい
る変位部材６が、図３に示した第２位置より第１位置で
ある反時計方向に回動変位せしめられる。このように制
御部材１０の矢印Ｂ方向への変位動作によって変位部材
６が反時計方向に回動変位せしめられるが、所定の位置
まで回動すると当接ピン９がトレー１に設けられている
押圧片８に当接する。

【００３７】そして、押圧棒２８を更に矢印Ｂ方向へ押
圧挿入するとその変位力によって制御部材１０が矢印Ｂ
方向へ変位せしめられるとともに変位部材６が反時計方
向に更に回動変位せしめられる。その結果、前記変位部
材６の変位力が連結ピン９より押圧片８に対して作用す
るため、該押圧片８が形成されているトレー１が矢印Ａ
方向へ押圧変位せしめられる。

【００３８】斯かる動作によってトレー１が矢印Ａ方向
へ変位すると該トレー１に形成されているトレー用ラッ
ク歯車５が駆動歯車４に噛み合うことになるが、このと
き制御部材１０上に設けられている補助部材２４に形成
されている補助歯２６が駆動歯車４と噛み合う状態にあ
る（図２）。

【００３９】斯かる状態より押圧棒２８を更に矢印Ｂ方
向へ挿入するとその変位力によって制御部材１０が矢印
Ｂ方向へ変位せしめられるとともに変位部材６が反時計
方向に回動変位せしめられる。前記制御部材１０が矢印
Ｂ方向へ変位すると前記補助歯２６と駆動歯車４との噛
み合い動作によって該駆動歯車４が時計方向へ回転せし
められる。

【００４０】このようにして駆動歯車４が時計方向に回
転すると該駆動歯車４にトレー用ラック歯車５が噛み合
っているため、トレー１は前記駆動歯車４の回転力によ
って矢印Ａ方向への変位力を受けることになる。従っ
て、トレー１は、前記変位部材６より受ける矢印Ａ方向
への変位力と駆動歯車４より受ける矢印Ａ方向への変位
力との合成力によって矢印Ａ方向へ変位せしめられる。

【００４１】図４は斯かる動作が行われた状態を示すも
のであり、同図より明らかなようにトレー１の前端部１
Ａがディスクプレーヤーを構成するキャビネットの前面
パネルより前方へ突出した状態になる。従って、斯かる
状態において、使用者がトレー１の前端部１Ａを手で持
って前方へ引き出せばトレー１は図１に示す着脱位置ま
で変位せしめられる。それ故、トレー１に載置されてい
るディスクを取り出すことが出来る。このように停電時
においてもディスクの取り出し動作を支障なく行うこと
が出来る。

【００４２】前述した実施例においては、押圧棒２８に
よって制御部材１０を押圧変位させるように構成した
が、変位部材６に押圧用の凹部６Ａ（図４）を形成し、
該凹部６Ａを押圧棒２８により押圧することによって該
変位部材６を第２位置より図４に示す位置まで回動変位
させるように構成することも出来る。

【００４３】

【００４４】前述したように制御部材１０の第１位置と
第２位置との間の摺動変位動作がトレー１の移動動作に
伴って行われるが、該制御部材１０に形成されているラ
ック歯車１６が駆動歯車４と噛み合う直前の位置まで移
動すると、当接用突片２１が制御部１７の第１傾斜部１
９に当接する。その結果、前記制御部材１０の摺動変位
動作に対して負荷が与えられることになる。それ故、ラ
ック歯車１６が駆動歯車４と噛み合っていない状態にあ
るときに外部からの振動によって前記制御部材１０が矢
印Ａ方向へ変位してもラック歯車１６と駆動歯車４との
噛み合いが行われることはなく、誤動作を防止すること
が出来る。また、補助部材２４に形成されている補助歯
２６と駆動歯車４との噛み合い動作によって制御部材１
０の摺動変位動作に負荷を与えるようにすれば、ラック
歯車１６と駆動歯車４との誤った噛み合い動作を防止す
ることが出来る。

【００４５】

【発明の効果】本発明は、ディスクが載置されるトレー
が動作位置にあるとき、外部より挿入される押圧棒によ
り制御部材を第２位置より第１位置方向へ摺動変位せし
めることによってトレーを着脱位置方向へ変位させるよ
うにしたので、停電時においても支障なくディスクを容
易に取り出すことが出来る。

【００４６】また、本発明は、ディスクの押圧棒による
取り出し動作によって制御部材を移動せしめたとき、該
制御部材に設けられている補助部材に形成されている補
助歯により駆動歯車を回転させ、該駆動歯車の回転力を
トレーの変位力として利用するようにしたので、取り出
しのための操作力を小さくすることが出来るという利点
を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】トレーが着脱位置にある状態を示す平面図であ
る。

【図２】トレーが途中まで移動した状態を示す平面図で
ある。

【図３】トレーが動作位置にある状態を示す平面図であ
る。

【図４】ディスクの取り出し動作が行われた状態を示す
平面図である。

【符号の説明】

１ トレー ３ 固定基板 ４ 駆動歯車 ５ トレー用ラック歯車 ６ 変位部材 １０ 制御部材 １６ ラック歯車 ２４ 補助部材 ２６ 補助歯 ２８ 押圧棒

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクが載置されるとともに電動機の
   回転力によってディスクの着脱位置と動作位置との間を
   摺動変位せしめられるトレーを備えたディスクプレーヤ
   ーにおいて、前記トレーの着脱位置から動作位置への変
   位動作時及び動作位置から着脱位置への変位動作時電動
   機により回転駆動される駆動歯車と、前記トレーに形成
   されているとともに該トレーが着脱位置と動作位置の直
   前の位置との間にあるとき前記駆動歯車と噛合い、且つ
   該トレーが動作位置に変位したとき前記駆動歯車との噛
   合いが解除されるトレー用ラック歯車と、固定基板に変
   位可能に取付けられているとともに前記トレーが着脱位
   置及び動作位置にあるとき第１位置及び第２位置にあ
   り、且つ前記トレーの着脱位置から動作位置への変位動
   作時該トレーの変位力によって第１位置より第２位置方
   向へ変位せしめられる変位部材と、前記固定基板に摺動
   可能に取付けられているとともに前記変位部材と連結さ
   れて摺動し、該変位部材が第１位置及び第２位置にある
   とき第１位置及び第２位置にある制御部材と、該制御部
   材に形成されているとともに前記変位部材の第１位置か
   ら第２位置方向への変位動作に伴って該制御部材が所定
   の位置まで摺動変位したとき前記駆動歯車と噛合うラッ
   ク歯車と、前記制御部材上に回動可能に設けられている
   とともに該制御部材が第２位置より第１位置方向へ摺動
   変位するとき前記駆動歯車に噛み合う補助歯が形成され
   ている補助部材とより成り、前記トレーが動作位置にあ
   るとき外部より挿入される押圧棒にて前記制御部材を第
   ２位置より第１位置方向へ摺動せしめることにより前記
   変位部材を変位せしめ、以って前記変位部材の変位力に
   より前記トレーを着脱位置方向へ変位せしめてトレー用
   ラック歯車を前記駆動歯車に噛み合わせるとともに前記
   制御部材及び補助部材に形成されているラック歯車及び
   補助歯の前記駆動歯車との噛み合いにより該駆動歯車を
   回転させるようにしたことを特徴とするディスクプレー
   ヤーのディスク取出し装置。