JP2961940B2 - 車両用ワイパ制御装置 - Google Patents

車両用ワイパ制御装置

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JP2961940B2
JP2961940B2 JP3108612A JP10861291A JP2961940B2 JP 2961940 B2 JP2961940 B2 JP 2961940B2 JP 3108612 A JP3108612 A JP 3108612A JP 10861291 A JP10861291 A JP 10861291A JP 2961940 B2 JP2961940 B2 JP 2961940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両において、それぞ
れ独立したワイパモータを有するワイパを各サイクル毎
に同期して駆動させるワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、複数のワイパモータを用いた車両用
ワイパ制御装置はそれらのワイパモータを別々に関連性
なく駆動させるとモータのトルク差や払拭面の状態等に
より各々の動きに差が発生し、一方のワイパブレードが
上死点に存在する時、他方のワイパブレードが下死点に
存在する等の状態が生じて有効視界が妨げられる場合が
あった。上記問題を解決するために、実開平1−123
963号公報「複数モータ式ワイパー同期駆動装置」に
て開示されたようなものが知られている。このもので
は、複数のワイパモータを用い、払拭サイクルの開始の
タイミングを同じくした往復動作(以下、同一駆動サイ
クルという)におけるそれら停止位置を検出するスイッ
チから最も遅れて出力された信号によりそれぞれのワイ
パモータを同期して駆動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、何れかのワ
イパモータが故障等して停止した場合には、そのワイパ
モータからの信号は出力されないことになる。すると、
その他の正常なワイパモータもそれ以後は起動されなく
なり、全てのワイパモータが完全に停止してしまうとい
う問題があった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、複数のワ
イパモータを同期して駆動させることができる車両用ワ
イパ制御装置であって、何れかのワイパモータが故障等
したときには、その故障したワイパモータへの給電を停
止し、正常なワイパモータへは給電を続行して引き続き
駆動させることが可能な車両用ワイパ制御装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、複数のワイパに対してそれぞれ独立し
て配設されたワイパモータが払拭サイクルの開始の度毎
に同期して駆動される車両用ワイパ制御装置において、
前記ワイパモータに対応してそれぞれ配設され、前記ワ
イパの初期位置である停止位置と他の動作位置とに対応
して接点が切り換わり、前記ワイパが前記動作位置にあ
るときには前記ワイパモータへの給電を持続するカムス
イッチと、前記カムスイッチの接点が前記停止位置から
前記動作位置を経て再び前記停止位置へと切り換わる周
期を検出するタイマと、前記タイマが所定の時間を越え
ても前記カムスイッチの接点が切り換わらない場合には
前記ワイパモータを故障として該ワイパモータへの給電
を停止する給電停止手段とを備えたことを特徴とする。
又、タイマはカムスイッチの接点状態が変化する毎にリ
セットスタートされ、給電停止手段は、タイマがタイム
アップした時にそのタイマに対応したワイパモータのみ
の給電を停止する手段であることが望ましい。
【0006】
【作用】カムスイッチはワイパモータに対応してそれぞ
れ配設され、ワイパの初期位置である停止位置と他の動
作位置とに対応して接点が切り換わる。そして、カムス
イッチにより上記ワイパが上記動作位置にあるときには
上記ワイパモータへの給電が持続される。又、タイマに
よりカムスイッチの接点が上記停止位置から上記動作位
置を経て再び上記停止位置へと切り換わる周期が検出さ
れる。そして、給電停止手段により上記タイマが所定の
時間を越えても上記カムスイッチの接点が切り換わらな
い場合には上記ワイパモータを故障としてそのワイパモ
ータへの給電が停止される。即ち、本発明の車両用ワイ
パ制御装置においては、同期して駆動されている複数の
ワイパモータのうち、所定の時間内にカムスイッチの接
点が切り換わらないワイパモータは故障として給電が停
止され、正常なワイパモータは引き続き同期して駆動さ
れることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0008】図1は本発明に係る車両用ワイパ制御装置
を示した回路構成図である。2つの独立したワイパモー
タ10及びワイパモータ20内には、ワイパを駆動する
モータM1,2 とワイパの停止位置と他の位置とに対応
して切り換わるカムスイッチSW1,SW2 とがそれぞれ
配設されている。又、ワイパコントローラ30には、ワ
イパモータ10及びワイパモータ20へ電流を供給する
ための双方向スイッチから成るリレーRL1,RL2 が配
設されている。これらのリレーRL1,RL2 はコイルに
通電されていない状態ではそれぞれS/M 端子と+1端子
が接続され、コイルに通電された状態ではそれぞれ+B
端子と+1端子が接続されるようになっている。又、リ
レーRL1,RL2 のコイルに通電させリレーRL1,RL
2 の双方向スイッチをそれぞれ切り替えるトランジスタ
Tr1,Tr2 が配設されている。更に、カムスイッチSW
1,SW2 及びワイパスイッチ40からの信号を入力し、
トランジスタTr1,Tr2 への出力を制御するマイクロコ
ンピュータ31が配設されている。ここで、トランジス
タTr1,Tr2 のベースがマイクロコンピュータ31に接
続されている。更に、上記カムスイッチSW1,SW2
らの各信号はワイパコントローラ30のS/M 端子からマ
イクロコンピュータ31に入力されている。又、ハンド
ル等の近傍に配設され運転者等によりワイパの作動開始
のために操作されるワイパスイッチ40がONとされる
とマイクロコンピュータ31に接続されているワイパコ
ントローラ30の+L端子がGND(接地E)側に接続
されるようになっている。
【0009】次に、本実施例装置で使用されているマイ
クロコンピュータ31のCPUの処理手順を示した図2
(a),(b) のフローチャートに基づいて説明する。イグニ
ッションスイッチIGSW がON状態にされると、図2
(a) のプログラムが実行される。ステップ100でワイパ
スイッチ40がONの信号、即ち、“L”を読み込む。
次にステップ102 に移行して、後述のフラグの立ってい
るS/M 端子からの信号を除外する。つまり、フラグの立
っているS/M 端子に対応したワイパモータは故障してい
るので制御系から切り離すのである。次にステップ104
に移行して、フラグの立っていない全てのS/M 端子から
の信号が“L”か否かが判定される。即ち、カムスイッ
チSW1,SW2 が共にGND(接地E)側に接続されて
いるか否かが判定される。ステップ104 でカムスイッチ
SW1,SW2 が共に実線で示されたGND(接地E)側
に接続されており、カムスイッチSW1,SW2 からの各
信号が“L”であるとステップ106 に移行する。ステッ
プ106 では、リレーRL1,RL2 のそれぞれのコイルに
通電されリレーRL1,RL2 のそれぞれの双方向スイッ
チがワイパコントローラ30内のS/M 端子から+B端子
に切り替わり接続される。すると、バッテリ電源VE
らの電流が+B端子よりリレーRL1,RL2 を介してそ
れぞれの+1端子からワイパモータ10及びワイパモー
タ20のそれぞれの+1端子に入力される。このよう
に、ワイパモータ10及びワイパモータ20への給電が
開始され、それらのモータM1,2 には電流が流れて回
転が開始される。この回転開始のタイミングはワイパス
イッチ40をONにすると同時にトランジスタTr1,Tr
2 がONとなり、リレーRL1,RL2 が作動されるの
で、一致したものとなる。そして、ワイパモータ10及
びワイパモータ20内のモータM1,2 が回転される
と、カムスイッチSW1,SW2 が停止位置より外れてそ
れぞれ破線で示されたS/M 端子と+B端子とが接続され
た状態となる。
【0010】次にステップ108 に移行して、全てのS/M
端子からの信号が“H”であるか否かが判定される。即
ち、バッテリ電源VE の電圧がワイパモータ10及びワ
イパモータ20内の+B端子よりカムスイッチSW1,
2 を介してワイパコントローラ30のS/M 端子よりマ
イクロコンピュータ31に入力され信号が“H”か否か
が判定される。ここで、ワイパモータ10及びワイパモ
ータ20内のモータM1,2 が回転されカムスイッチS
1,SW2 が停止位置になければ、S/M 端子からの各信
号は“H”であり、ステップ110 に移行する。ステップ
110 では、リレーRL1,RL2 のそれぞれのコイルへの
通電を無くし、リレーRL1,RL2 のそれぞれの双方向
スイッチを初期状態に復帰させ、ワイパコントローラ3
0のそれぞれのS/M 端子と+1端子とを接続する。リレ
ーRL1,RL2 の双方向スイッチが初期状態に切り替わ
っても、ワイパモータ10及びワイパモータ20内のモ
ータM1,2 は回転中であり、カムスイッチSW1,SW
2 は停止位置から外れ、それぞれ破線で示された状態と
なっている。従って、バッテリ電源VE からの電流はワ
イパモータ10及びワイパモータ20内の+B端子から
それぞれのカムスイッチSW1,SW2 を介してS/M 端子
を通り、ワイパコントローラ30のS/M 端子からそれぞ
れのリレーRL1,RL2 を介して+1端子を通り、ワイ
パモータ10及びワイパモータ20の+1端子に流れ、
ワイパモータ10及びワイパモータ20への給電が続行
される。即ち、ワイパモータ10及びワイパモータ20
内のモータM1,2 は回転をし続けることになる。
【0011】このように、2つのワイパモータ10及び
ワイパモータ20内のモータM1,2 は回転をし続ける
が、それらのモータM1,2 の回転に位相差があると、
カムスイッチSW1,SW2 のそれぞれの停止位置へ戻る
時間、即ち、カムスイッチSW1,SW2 が+B端子から
GND側に切り替わり接続されるタイミングにズレが生
じることとなる。ここで、ワイパモータ10の方がワイ
パモータ20よりも早く停止位置まで到達し、カムスイ
ッチSW1 が+B端子からGND側に切り替わり接続さ
れたとする。すると、カムスイッチSW1 からの信号は
“L”となる。そして、ワイパモータ10はそのタイミ
ングでバッテリ電源VE からの電流の供給が断たれ、
又、リレーRL1 はOFFとなっているため電磁ブレー
キも働いて停止する。しかし、ワイパモータ20内のカ
ムスイッチSW2 は停止位置に到達していないので、モ
ータM2 は回転を続行すると共にカムスイッチSW2
らの信号は“H”である。
【0012】上述のステップ104 で全てのS/M 端子から
の信号が“L”となっていないと、ステップ110 に移行
し、マイクロコンピュータ31はトランジスタTr1,Tr
2 をOFFのままとして、リレーRL1,RL2 のそれぞ
れの双方向スイッチはワイパコントローラ30のS/M 端
子と+1端子との接続状態を保持することになる。即
ち、ワイパモータ10及びワイパモータ20内のモータ
1,2 の回転に位相差が有り、カムスイッチSW1,
2 の切り替わり時期に時間差が発生しても、同一駆動
サイクルにおいては、モータM1 は停止したままで、モ
ータM2 は回転をし続けることとなる。そして、ワイパ
モータ20が停止位置に到達すると、モータM1 と同様
に、モータM2 も停止する。すると、カムスイッチSW
1,SW2 からの各信号が“L”となり、ステップ106 に
移行し、ワイパスイッチ40をONとしたタイミングの
初期状態に復帰し、上述と同様に、トランジスタTr1,
Tr2 が同時にONとされ、ワイパモータ10及びワイ
パモータ20への給電が開始され、再びモータM1,2
は同時に駆動されることとなる。
【0013】上述の図2(a) のプログラムの実行と同時
に、図2(b) のプログラムが数ms毎の割り込みタイミン
グで割り込み実行される。ステップ200 でワイパスイッ
チ40がONの信号、即ち、“L”を読み込む。次にス
テップ202 に移行して、タイマがスタートされる。この
タイマはワイパモータ10又はワイパモータ20の故障
検出用タイマであり、例えば、ワイパの間欠モードの最
長時間より長い時間が設定される。次にステップ204 に
移行して、カムスイッチSW1,SW2 のS/M 端子からの
各信号の状態の変化が判定される。ここで、カムスイッ
チSW1,SW2 のS/M 端子からの各信号の状態が変化し
ていれば、ワイパモータ10及びワイパモータ20は正
常に駆動されているのでステップ206 に移行し、タイマ
をリセットしてステップ202 に戻り同様の処理が繰り返
し実行される。
【0014】ステップ204 でカムスイッチSW1,SW2
のS/M 端子からの各信号の状態が変化していないと、ス
テップ208 に移行し、タイマがタイムアップしたか否か
が判定される。タイマがタイムアップしていなければ、
ステップ204 に戻り同様の処理が繰り返し実行される。
そして、ステップ204 でカムスイッチSW1,SW2 のS/
M 端子からの各信号の状態が変化していなくてステップ
208 でタイマがタイムアップすると、ステップ210 に移
行する。ステップ210 では、S/M 端子からの信号の状態
が変化しないリレーのみOFFとする。即ち、トランジ
スタTr1又はTr2をOFFとし、リレーRL1 又はRL
2 の双方向スイッチを初期状態に復帰させ、そのリレー
に対応したワイパコントローラ30のS/M 端子と+1端
子とを接続する。そして、ステップ212 に移行し、ステ
ップ210 でOFFとされたリレーに対応したS/M 端子か
らの信号にフラグを立てる。上述のようにして、2つの
ワイパモータのうちの一方のワイパモータが故障し停止
したとしても他方の正常なワイパモータは引き続いて駆
動されることになる。尚、給電停止手段はステップ102,
ステップ204 〜212 にて達成される。
【0015】このように、2つのワイパモータに位相差
が発生し、一方のワイパモータがその停止位置に早く到
達しても、他方のワイパモータがその停止位置に到達す
るまで先に停止位置に到達したワイパモータは駆動を開
始しない。そして、他方のワイパモータが停止位置に到
達した時に、2つのワイパモータが両方共に次の駆動を
開始することとなる。即ち、2つのワイパモータが共に
それらの停止位置に到達する度に、同期を取ることがで
きる。そして、本発明の車両用ワイパ制御装置において
は、故障したワイパモータを制御系より除外して正常な
ワイパモータを引き続き駆動できる。尚、上述の実施例
においては、便宜上、複数のワイパモータとして2つの
ワイパモータを設定して構成された車両用ワイパ制御装
置について説明したが、更に、ワイパモータを増やすこ
とは何ら問題なく可能である。
【0016】又、上述の図2(a),(b) のフローチャート
における処理は、図1におけるマイクロコンピュータ3
1の変わりにCMOSロジックICにて構成しても良
い。図3は図2(a),(b) のフローチャートを合わせたロ
ジック回路図である。又、図4は図3のロジック回路図
における各信号の状態を示したタイミングチャートであ
る。以下、図3及び図4を参照してその作用を説明す
る。尚、T1,T2はタイマを構成するタイムアップ用
カウンタであり、その入力信号が“L”から“H”又は
“H”から“L”に変化した時点でリセットされ、タイ
ムアップ前は“L”信号を、又、タイムアップ後は
“H”信号を出力する。
【0017】先ず、ワイパスイッチ40がOFFでその
信号が“H”の場合、論理回路AND1の出力が“L”
のため、フリップフロップF/Fの出力は“H”となら
ず、論理回路AND3及び論理回路AND4の出力は
“H”とならない。よって、図1のトランジスタTr1,
Tr2 には出力されず、トランジスタTr1,Tr2 がON
となることはない。次に、図4のタイミングチャートを
下記のように、3つの領域 I〜III に分けて説明する。
【0018】領域 I ……通常作動のときについて以下
に詳述する。 領域 I−(1) …ワイパスイッチ40がONでその信号が
“L”となり、ワイパモータ10及びワイパモータ20
が停止位置にある場合は、それぞれのS/M 端子の出力が
両方共に“L”であるため、論理回路AND1の出力は
“H”となる。よって、フリップフロップF/Fの出力
は“H”となる。この時、タイムアップ用カウンタT
1,T2は共にタイムアップしていないので、その出力
は“L”であり、論理回路AND3及び論理回路AND
4の出力は同時に“H”となる。これらの出力によりト
ランジスタTr1,Tr2 はONとなり、ワイパモータ10
及びワイパモータ20は同時に駆動を開始する。 領域 I−(2) …ワイパモータ10のワイパ負荷が軽く回
転が早くて、ワイパモータ10のS/M 端子の出力がワイ
パモータ20のS/M端子の出力よりも先に“H”になっ
たとする。この時、論理回路AND1の出力は“L”と
なるが論理回路AND2は“L”のままであり、フリッ
プフロップF/Fの出力は変化しない。よって、論理回
路AND3及び論理回路AND4の出力は“H”のまま
である。 領域 I−(3) …ワイパモータ10及びワイパモータ20
のS/M 端子の出力が両方共に“H”となると論理回路A
ND2の出力が“H”となりフリップフロップF/Fの
出力が“L”となる。このため、論理回路AND3及び
論理回路AND4の出力は“L”となる。従って、トラ
ンジスタTr1,Tr2 への出力が打ち切られてトランジス
タTr1,Tr2 はOFFとなる。しかしながら、上述のマ
イクロコンピュータ31で制御した場合と同様に、カム
スイッチSW1,SW2 の作用によりワイパモータ10及
びワイパモータ20が停止することはない。 領域 I−(4) …上述と同様に、ワイパモータ10が早く
回転し、ワイパモータ20よりも先に停止位置へ到達し
た場合にも、マイクロコンピュータ31で制御した場合
と同様に、カムスイッチSW1 の作用にてワイパモータ
10は停止する。この時、論理回路AND1の出力は
“H”とならないため、ワイパモータ10は停止位置に
て待機することとなる。そして、ワイパモータ20は上
記カムスイッチSW2 の作用により停止位置に到達する
まで停止しない。 領域 I−(5) …ワイパモータ20も停止位置に到達し、
再びワイパモータ10及びワイパモータ20のS/M 端子
の出力が両方共に“L”となる。すると、上述の領域 I
−(1) と同様の状態となり、ワイパモータ10及びワイ
パモータ20は同時に回転を開始する。
【0019】上述の領域 I−(1) 〜領域 I−(5) のよう
に、2つのワイパモータに位相差が発生し、一方のワイ
パモータがその停止位置に先に到達しても、他方のワイ
パモータがその停止位置に到達するまで先に停止位置に
到達したワイパモータが駆動を開始することはない。そ
して、他方のワイパモータが停止位置に到達すると同時
に、2つのワイパモータは両方共に次の駆動サイクルを
開始することになる。即ち、2つのワイパモータが共に
それらの停止位置に到達する度に同期を取ることができ
る。尚、領域 I−(1) 〜領域 I−(5) では両方のワイパ
モータのS/M 端子の出力の切り替わりがタイムアップ用
カウンタT1,T2のタイムアップよりも早く、その度
にタイムアップ用カウンタT1,T2はリセットされ、
常に“L”を出力しているものとする。
【0020】領域 II ……ワイパモータ10のS/M 端子
の出力が何時まで経っても“L”であり故障していると
き、即ち、ワイパモータ10が停止位置にて停止したま
まのときについて以下に詳述する。 領域 II −(1) …ワイパモータ10及びワイパモータ2
0が停止位置にあるため、領域 I−(1) と同様に、トラ
ンジスタTr1,Tr2 に同時に出力される。 領域 II −(2) …この時、トランジスタTr1,Tr2 は同
時にONとなるがワイパモータ10は故障しているため
回転しない。すると、ワイパモータ10のS/M端子の出
力は“L”のままであり、ワイパモータ20のS/M 端子
の出力だけが“H”となり論理回路AND1の出力は
“L”となる。この時、上述の領域 I−(2) と同様に、
論理回路AND3及び論理回路AND4の出力は“H”
のままである。 領域 II −(3) …ワイパモータ10のS/M 端子の出力が
“L”より変化しないため、タイムアップ用カウンタT
1がタイムアップする。すると、タイムアップ用カウン
タT1の出力は“H”となるため、論理回路AND4へ
の出力を“L”とする。又、論理回路OR3及び論理回
路OR5へも“H”を入力させるため、ワイパモータ1
0のS/M 端子の入力を禁止する形となる。ここで、論理
回路OR5の出力が“H”となるため、論理回路AND
2の出力が“H”となり、フリップフロップF/Fの出
力が“L”となる。そして、論理回路AND3の出力は
“L”となり、タイムアップしていないワイパモータ2
0の動作は、上述の領域 I−(3) と同様になる。 領域 II −(4) …タイムアップ用カウンタT1が“H”
を出力しており、論理回路OR3の出力が“H”とな
り、ワイパモータ10のS/M 端子の入力が禁止される形
となっているため、タイムアップしていないワイパモー
タ20の動作は、上述の領域 I−(5) と同様となる。そ
して、以降の動作はタイムアップしていないワイパモー
タ20により決定される。 上述の領域 II −(1) 〜領域 II −(4) のように、ワイ
パモータが停止位置にて故障した場合でも他のワイパモ
ータは正常に駆動される。
【0021】領域 III……ワイパモータ10のS/M 端子
の出力が何時まで経っても“H”であり故障していると
き、即ち、ワイパモータ10が停止位置以外にて停止し
たままのときについて以下に詳述する。 領域 III−(1) …この時、ワイパモータ10及びワイパ
モータ20は、カムスイッチSW1,SW2 の作用にて回
転している場合である。よって、論理回路AND3及び
論理回路AND4の出力は共に“L”である。 領域 III−(2) …ワイパモータ20が回転を続けて停止
位置に到達すると、ワイパモータ20のS/M 端子の出力
は“L”となりワイパモータ20は停止する。しかし、
ワイパモータ10は故障しているため、ワイパモータ1
0のS/M 端子の出力は“H”のままである。この時、論
理回路AND1の出力は“L”であり、フリップフロッ
プF/Fの出力も“L”である。よって、論理回路AN
D3及び論理回路AND4の出力も“L”のままであ
る。 領域 III−(3) …ワイパモータ10のS/M 端子の出力が
“H”より変化しないためタイムアップ用カウンタT1
がタイムアップする。すると、タイムアップ用カウンタ
T1の出力は“H”となるため、論理回路AND4への
出力を“L”より変化しないようにする。又、論理回路
OR3及び論理回路OR5にもタイムアップ用カウンタ
T1の出力の“H”が入力されるため、ワイパモータ1
0のS/M端子の入力を禁止する形となる。ここで、論理
回路OR3の出力が“H”となるため、論理回路AND
1の出力が“H”となり、フリップフロップF/Fの出
力が“H”となる。すると、論理回路AND3の出力は
“H”となり、タイムアップしていないワイパモータ2
0の動作は、上述の領域 I−(1) と同様となる。 領域 III−(4) …タイムアップカウンタT1が“H”を
出力しており、論理回路OR5の出力が“H”となり、
ワイパモータ10のS/M 端子の入力が禁止される形とな
っているため、タイムアップしていないワイパモータ2
0の動作は、上述の領域 I−(3) と同様となる。そし
て、以降の動作はタイムアップしていないワイパモータ
20により決定される。 上述の領域 III−(1) 〜領域 III−(4) のように、ワイ
パモータが停止位置以外にて故障した場合でも他のワイ
パモータは正常に駆動される。以上、説明したようにC
MOSロジックICにおいても、故障したワイパモータ
を制御系より除外して正常なワイパモータを引き続き駆
動できる。更に、上述のマイクロコンピュータ31にて
制御した場合と同様に、複数のワイパモータとして3つ
以上のワイパモータを設定し、本発明の車両用ワイパ制
御装置を構成することは何ら問題なく可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は、ワイパモータに対応してそれ
ぞれ配設され、ワイパの初期位置である停止位置と他の
動作位置とに対応して接点が切り換わり、ワイパが動作
位置にあるときにはワイパモータへの給電を持続するカ
ムスイッチと、そのカムスイッチの接点が停止位置から
動作位置を経て再び停止位置へと切り換わる周期を検出
するタイマと、そのタイマが所定の時間を越えてもカム
スイッチの接点が切り換わらない場合にはワイパモータ
を故障としてそのワイパモータへの給電を停止する給電
停止手段とを備えており、複数のワイパに対してそれぞ
れ独立して配設されたワイパモータが払拭サイクルの開
始の度毎に同期して駆動される一連の動作において、何
れかのワイパモータが故障した場合にはそのワイパモー
タへの給電は停止され、正常なワイパモータは引き続き
同期して駆動されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る車両用ワイパ
制御装置を示した回路構成図である。
【図2】同実施例装置で使用されているマイクロコンピ
ュータのCPUの処理手順を示したフローチャートであ
る。
【図3】図2のフローチャートに対応したロジック回路
図である。
【図4】図3のロジック回路における各信号の状態を示
したタイミングチャートである。
【符号の説明】
10,20−ワイパモータ M1,2−モータ SW1,SW2−カムスイッチ 30−ワイパコントロ
ーラ 31−マイクロコンピュータ RL1,RL2−リレー Tr1,Tr2−トランジスタ 40−ワイパスイッチ VE −バッテリ電源

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワイパに対してそれぞれ独立して
    配設されたワイパモータが払拭サイクルの開始の度毎に
    同期して駆動される車両用ワイパ制御装置において、 前記ワイパモータに対応してそれぞれ配設され、前記ワ
    イパの初期位置である停止位置と他の動作位置とに対応
    して接点が切り換わり、前記ワイパが前記動作位置にあ
    るときには前記ワイパモータへの給電を持続するカムス
    イッチと、 前記カムスイッチの接点が前記停止位置から前記動作位
    置を経て再び前記停止位置へと切り換わる周期を検出す
    るタイマと、 前記タイマが所定の時間を越えても前記カムスイッチの
    接点が切り換わらない場合には前記ワイパモータを故障
    として該ワイパモータへの給電を停止する給電停止手段
    とを備えたことを特徴とする車両用ワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマは前記カムスイッチの接点状
    態が変化する毎にリセットスタートされ、前記給電停止
    手段は、前記タイマがタイムアップした時にそのタイマ
    に対応したワイパモータのみの給電を停止する手段であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイパ制御
    装置。
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