JPH09193748A - ワイパー駆動回路 - Google Patents
ワイパー駆動回路Info
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- JPH09193748A JPH09193748A JP8023169A JP2316996A JPH09193748A JP H09193748 A JPH09193748 A JP H09193748A JP 8023169 A JP8023169 A JP 8023169A JP 2316996 A JP2316996 A JP 2316996A JP H09193748 A JPH09193748 A JP H09193748A
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- motor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1個のNチャンネル型MOSFETのスイッ
チ素子を用いてワイパーを間欠動作させるワイパー駆動
回路を提供する。 【解決手段】 設定スイッチ17が間欠モード(IN
T)に設定されると、駆動回路20はスイッチ素子19
をONさせて、モーター15を起動させてワイパーを1
往復させる。ワイパーが1往復するとワイパースイッチ
16の端子P、Qが接続し、駆動回路20はスイッチ素
子19をOFFさせてモーター15への電力供給を遮断
する。ワイパースイッチ16の端子P、Qが接続すると
接点端子T1とブレーキ抵抗18を経由してバッテリー
電圧側端子Kと接地側端子Jが接続されてモーター15
が制動され、ワイパーが速やかに停止する。
チ素子を用いてワイパーを間欠動作させるワイパー駆動
回路を提供する。 【解決手段】 設定スイッチ17が間欠モード(IN
T)に設定されると、駆動回路20はスイッチ素子19
をONさせて、モーター15を起動させてワイパーを1
往復させる。ワイパーが1往復するとワイパースイッチ
16の端子P、Qが接続し、駆動回路20はスイッチ素
子19をOFFさせてモーター15への電力供給を遮断
する。ワイパースイッチ16の端子P、Qが接続すると
接点端子T1とブレーキ抵抗18を経由してバッテリー
電圧側端子Kと接地側端子Jが接続されてモーター15
が制動され、ワイパーが速やかに停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイパーを種々の
動作モードで作動させるワイパー駆動回路、特にワイパ
ーを間欠動作させる間欠モードを備えたワイパー駆動回
路に関する。
動作モードで作動させるワイパー駆動回路、特にワイパ
ーを間欠動作させる間欠モードを備えたワイパー駆動回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のワイパーは、通常、ハンドルの
付近に設けた設定スイッチを切り替えて動作モードを選
択可能である。運転者は、設定スイッチを通じて、激し
い降雨状態では強(Hi)モード、通常の降雨状態では
弱(Lo)モード、弱い降雨状態では間欠(INT)モ
ード、雨が止むと停止(OFF)を設定する。間欠モー
ドでは、ワイパーを1往復させて原点位置に戻す動作が
所定時間ごとに間欠的に実行される。
付近に設けた設定スイッチを切り替えて動作モードを選
択可能である。運転者は、設定スイッチを通じて、激し
い降雨状態では強(Hi)モード、通常の降雨状態では
弱(Lo)モード、弱い降雨状態では間欠(INT)モ
ード、雨が止むと停止(OFF)を設定する。間欠モー
ドでは、ワイパーを1往復させて原点位置に戻す動作が
所定時間ごとに間欠的に実行される。
【0003】ワイパー駆動回路の間欠モードを実現する
部分は、通常、2個のスイッチ素子を含んでいる。1個
はモーターに対するバッテリーからの電力供給をON/
OFFするものであり、他の1個は、モーターに対する
電力供給が遮断された際にモーターのバッテリー電圧側
と接地側を接続させてワイパーを速やかに停止させるも
のである。ワイパー駆動回路のスイッチ素子は、リレー
接点からバイポーラトランジスタを経て、現在では、N
チャンネル型のMOSFET素子が主流である。リレー
接点では信頼性が低く、バイポーラトランジスタでは発
熱が大きく、Pチャンネル型のMOSFET素子は、N
チャンネル型に比較して高価なためである。
部分は、通常、2個のスイッチ素子を含んでいる。1個
はモーターに対するバッテリーからの電力供給をON/
OFFするものであり、他の1個は、モーターに対する
電力供給が遮断された際にモーターのバッテリー電圧側
と接地側を接続させてワイパーを速やかに停止させるも
のである。ワイパー駆動回路のスイッチ素子は、リレー
接点からバイポーラトランジスタを経て、現在では、N
チャンネル型のMOSFET素子が主流である。リレー
接点では信頼性が低く、バイポーラトランジスタでは発
熱が大きく、Pチャンネル型のMOSFET素子は、N
チャンネル型に比較して高価なためである。
【0004】Nチャンネル型のMOSFET素子を使用
したワイパー駆動回路の例が特開平5−058250号
公報に示される。ここでは、バッテリー電圧側端子と接
地側端子を有するモーターのバッテリー電圧側端子にN
チャンネル型MOSFETのスイッチ素子を配置してい
わゆる上流スイッチ回路を形成している。このワイパー
駆動回路は、運転者の操作に応じてワイパーの動作モー
ドを設定する設定スイッチと、ワイパーを駆動するモー
ターに付設されてワイパーの原点位置を検出するワイパ
ースイッチと、設定スイッチが間欠モードに設定される
とスイッチ素子をONさせてモーターを起動させ、ワイ
パースイッチで原点位置が検知されるとスイッチ素子を
OFFさせてモーターへの電力供給を停止させる駆動回
路とを有している。
したワイパー駆動回路の例が特開平5−058250号
公報に示される。ここでは、バッテリー電圧側端子と接
地側端子を有するモーターのバッテリー電圧側端子にN
チャンネル型MOSFETのスイッチ素子を配置してい
わゆる上流スイッチ回路を形成している。このワイパー
駆動回路は、運転者の操作に応じてワイパーの動作モー
ドを設定する設定スイッチと、ワイパーを駆動するモー
ターに付設されてワイパーの原点位置を検出するワイパ
ースイッチと、設定スイッチが間欠モードに設定される
とスイッチ素子をONさせてモーターを起動させ、ワイ
パースイッチで原点位置が検知されるとスイッチ素子を
OFFさせてモーターへの電力供給を停止させる駆動回
路とを有している。
【0005】そして、ワイパーが原点位置に戻ったとこ
ろでスイッチ素子がOFFされてモーターに電力供給が
遮断されると、別のNチャンネル型MOSFETのスイ
ッチ素子をONさせてモータのバッテリー電圧側端子を
接地側端子に接続してモーターを制動し、ワイパーを速
やかに停止させている。
ろでスイッチ素子がOFFされてモーターに電力供給が
遮断されると、別のNチャンネル型MOSFETのスイ
ッチ素子をONさせてモータのバッテリー電圧側端子を
接地側端子に接続してモーターを制動し、ワイパーを速
やかに停止させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−05825
0号公報に示されるワイパー駆動回路は、Nチャンネル
型MOSFETのスイッチ素子を2個使用している。1
個はモーターへの電力供給をON/OFFし、他の1個
はモーターを制動する。しかし、ワイパー駆動回路にお
いては、スイッチ素子の個数は少ないほうが好ましい。
モーターを制動するためのスイッチ素子を削減できれ
ば、スイッチ素子の不良に起因する動作不良がなくな
り、駆動回路とスイッチ素子を結ぶ配線も不要となる。
0号公報に示されるワイパー駆動回路は、Nチャンネル
型MOSFETのスイッチ素子を2個使用している。1
個はモーターへの電力供給をON/OFFし、他の1個
はモーターを制動する。しかし、ワイパー駆動回路にお
いては、スイッチ素子の個数は少ないほうが好ましい。
モーターを制動するためのスイッチ素子を削減できれ
ば、スイッチ素子の不良に起因する動作不良がなくな
り、駆動回路とスイッチ素子を結ぶ配線も不要となる。
【0007】また、特開平5−058250号公報に示
されるワイパー駆動回路は、モーターへの電力供給をO
N/OFFするために、バッテリー電圧よりも高い電圧
を得る昇圧回路を必要とする。Nチャンネル型MOSF
ETのスイッチ素子は、ゲート電圧をドレイン電圧にす
るとOFFし、ONさせるためにはドレイン電圧よりも
かなり高い電圧をゲートにかける必要があるからであ
る。ここで、上流スイッチ回路のスイッチ素子をPチャ
ンネル型MOSFETとすれば、ドレイン電圧よりもか
なり低い電圧でONするから、バッテリー電圧でOF
F、接地電位でONさせることができ、バッテリー電圧
よりも高い電圧を必要としない。しかし、上述のように
Pチャンネル型MOSFETはNチャンネル型に比較し
て高価である。
されるワイパー駆動回路は、モーターへの電力供給をO
N/OFFするために、バッテリー電圧よりも高い電圧
を得る昇圧回路を必要とする。Nチャンネル型MOSF
ETのスイッチ素子は、ゲート電圧をドレイン電圧にす
るとOFFし、ONさせるためにはドレイン電圧よりも
かなり高い電圧をゲートにかける必要があるからであ
る。ここで、上流スイッチ回路のスイッチ素子をPチャ
ンネル型MOSFETとすれば、ドレイン電圧よりもか
なり低い電圧でONするから、バッテリー電圧でOF
F、接地電位でONさせることができ、バッテリー電圧
よりも高い電圧を必要としない。しかし、上述のように
Pチャンネル型MOSFETはNチャンネル型に比較し
て高価である。
【0008】本発明は、1個のNチャンネル型MOSF
ETだけでワイパーの間欠モードを実現できるととも
に、バッテリー電圧と接地電位の範囲でスイッチ素子を
ON/OFFできるワイパー駆動回路を提供することを
目的としている。
ETだけでワイパーの間欠モードを実現できるととも
に、バッテリー電圧と接地電位の範囲でスイッチ素子を
ON/OFFできるワイパー駆動回路を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、運転
者の操作に応じてワイパーの動作モードを設定する設定
スイッチと、バッテリー電圧側端子と接地側端子を有す
るモーターに対する電力供給を制御するMOSFETの
スイッチ素子と、モーターに連動して端子を切り換え、
ワイパーの原点位置を含むモーターの所定の位相角範囲
で2つの接点を接続させるワイパースイッチと、前記設
定スイッチが間欠モードに設定されると前記スイッチ素
子をONさせてモーターを起動し、前記2つの接点が接
続すると前記スイッチ素子をOFFさせて電力供給を停
止する駆動回路とを有するワイパー駆動回路において、
前記バッテリー電圧側端子と前記接地側端子を所定のブ
レーキ抵抗を介して前記2つの接点で連絡することで前
記モーターを制動するものである。
者の操作に応じてワイパーの動作モードを設定する設定
スイッチと、バッテリー電圧側端子と接地側端子を有す
るモーターに対する電力供給を制御するMOSFETの
スイッチ素子と、モーターに連動して端子を切り換え、
ワイパーの原点位置を含むモーターの所定の位相角範囲
で2つの接点を接続させるワイパースイッチと、前記設
定スイッチが間欠モードに設定されると前記スイッチ素
子をONさせてモーターを起動し、前記2つの接点が接
続すると前記スイッチ素子をOFFさせて電力供給を停
止する駆動回路とを有するワイパー駆動回路において、
前記バッテリー電圧側端子と前記接地側端子を所定のブ
レーキ抵抗を介して前記2つの接点で連絡することで前
記モーターを制動するものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記間欠モードに対応して前記接地側端子と前記ス
イッチ素子を接続する接点端子を前記設定スイッチに設
け、前記スイッチ素子をNチャンネル型MOSFETと
して前記接点端子の下流側に配置し、前記接点端子と前
記スイッチ素子の間から前記ブレーキ抵抗および前記2
つの接点を介して前記バッテリー電圧側端子に接続され
るブレーキ回路を設けたものである。
て、前記間欠モードに対応して前記接地側端子と前記ス
イッチ素子を接続する接点端子を前記設定スイッチに設
け、前記スイッチ素子をNチャンネル型MOSFETと
して前記接点端子の下流側に配置し、前記接点端子と前
記スイッチ素子の間から前記ブレーキ抵抗および前記2
つの接点を介して前記バッテリー電圧側端子に接続され
るブレーキ回路を設けたものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成におけるワイパースイッチは、前記モーターに連動し
て回転するスイッチ板上に扇型の金属範囲を設けて前記
位相角範囲としているものである。
成におけるワイパースイッチは、前記モーターに連動し
て回転するスイッチ板上に扇型の金属範囲を設けて前記
位相角範囲としているものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の構成におけるブレーキ抵抗は、前記所定の位相角範囲
内で前記モーターを停止させるとともに、前記モーター
の起動時に前記ブレーキ回路を流れる電流値を所定範囲
内に抑制し得る抵抗値に選択されているものである。
の構成におけるブレーキ抵抗は、前記所定の位相角範囲
内で前記モーターを停止させるとともに、前記モーター
の起動時に前記ブレーキ回路を流れる電流値を所定範囲
内に抑制し得る抵抗値に選択されているものである。
【0013】
【作用】請求項1のワイパー駆動回路では、1個のMO
SFETによってワイパーを間欠動作させる。このスイ
ッチ素子は、モーターに対する電力供給の実行と遮断を
制御するためのもので、バッテリー電圧側端子と接地側
端子を連絡してモーターを制動するスイッチとしては、
半導体素子ではなくてワイパースイッチの機械的な接点
を利用する。すなわち、ワイパースイッチは、モーター
への電力供給を停止するタイミングを駆動回路が識別す
るための信号スイッチであるとともに、電力供給を停止
されたモーターの逆起電力による電流を流すための電力
スイッチでもある。
SFETによってワイパーを間欠動作させる。このスイ
ッチ素子は、モーターに対する電力供給の実行と遮断を
制御するためのもので、バッテリー電圧側端子と接地側
端子を連絡してモーターを制動するスイッチとしては、
半導体素子ではなくてワイパースイッチの機械的な接点
を利用する。すなわち、ワイパースイッチは、モーター
への電力供給を停止するタイミングを駆動回路が識別す
るための信号スイッチであるとともに、電力供給を停止
されたモーターの逆起電力による電流を流すための電力
スイッチでもある。
【0014】請求項2のワイパー駆動回路では、Nチャ
ンネル型MOSFETをモーターの接地側に配置してい
わゆる下流スイッチ回路を構成するから、バッテリー電
圧が常にスイッチ素子にかかる電圧よりも高くなる。従
って、Nチャンネル型MOSFETをONさせるための
高い電圧として例えばバッテリー電圧、OFFさせるた
めの低い電圧として例えば接地電位を利用し得る。
ンネル型MOSFETをモーターの接地側に配置してい
わゆる下流スイッチ回路を構成するから、バッテリー電
圧が常にスイッチ素子にかかる電圧よりも高くなる。従
って、Nチャンネル型MOSFETをONさせるための
高い電圧として例えばバッテリー電圧、OFFさせるた
めの低い電圧として例えば接地電位を利用し得る。
【0015】設定スイッチに間欠モードが設定される
と、駆動回路はスイッチ素子をONさせる。このとき、
設定スイッチの接点端子を経由してスイッチ素子から接
地電位へ電流を流すことによりモーターに電力供給がな
される。そして、ワイパーが1往復して原点位置に戻る
と、モーターのバッテリー側端子と接地側端子がブレー
キ回路を経由して、ワイパースイッチの2つの接点によ
って閉じられる。
と、駆動回路はスイッチ素子をONさせる。このとき、
設定スイッチの接点端子を経由してスイッチ素子から接
地電位へ電流を流すことによりモーターに電力供給がな
される。そして、ワイパーが1往復して原点位置に戻る
と、モーターのバッテリー側端子と接地側端子がブレー
キ回路を経由して、ワイパースイッチの2つの接点によ
って閉じられる。
【0016】請求項3のワイパー駆動回路では、回転す
るスイッチ板上の扇型の金属範囲が検知された状態が、
モーターの所定の位相角範囲に対応する。扇型の金属範
囲の検知開始に対応してモーターに対する電力供給の停
止と、モーターのバッテリー電圧側と接地側の接続が開
始される。
るスイッチ板上の扇型の金属範囲が検知された状態が、
モーターの所定の位相角範囲に対応する。扇型の金属範
囲の検知開始に対応してモーターに対する電力供給の停
止と、モーターのバッテリー電圧側と接地側の接続が開
始される。
【0017】請求項4のワイパー駆動回路では、ブレー
キ抵抗が所定の抵抗値に設定されているから、所定の位
相角範囲の始まりでモーターへの電力供給が停止されて
制動が開始されると、モーターの惰性回転によって所定
の位相角範囲を逸脱する以前にモーターが停止する。従
って、モーターを再起動する際には、モーターとブレー
キ回路がバッテリーに並列接続された状態となり、ワイ
パースイッチからブレーキ回路を経て直接にスイッチ素
子へ電流が流れる。しかし、ブレーキ抵抗が所定の抵抗
値に設定されているから、モーターの起動時にブレーキ
回路を流れる電流値が所定範囲内に抑制され、バッテリ
ー電圧の不要な電圧低下を招かない。
キ抵抗が所定の抵抗値に設定されているから、所定の位
相角範囲の始まりでモーターへの電力供給が停止されて
制動が開始されると、モーターの惰性回転によって所定
の位相角範囲を逸脱する以前にモーターが停止する。従
って、モーターを再起動する際には、モーターとブレー
キ回路がバッテリーに並列接続された状態となり、ワイ
パースイッチからブレーキ回路を経て直接にスイッチ素
子へ電流が流れる。しかし、ブレーキ抵抗が所定の抵抗
値に設定されているから、モーターの起動時にブレーキ
回路を流れる電流値が所定範囲内に抑制され、バッテリ
ー電圧の不要な電圧低下を招かない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照して実施例のワ
イパー駆動回路を説明する。図1はワイパー駆動回路の
構成の説明図、図2はモーターに付設されたワイパース
イッチの説明図、図3はブレーキ抵抗を異ならせた実験
結果の説明図である。第1実施例では、図1に示すよう
に、接点端子T1からブレーキ抵抗18を介してワイパ
ースイッチ16の端子Pに接続されるブレーキ回路が設
けられ、ワイパースイッチ16の端子P、Qが接続する
と、モーター15のバッテリー電圧側端子Kと接地側端
子Jがブレーキ回路を経由して接続される。モーター1
5に連動するワイパースイッチ16は、ワイパーの原点
位置を駆動回路20に知らせる信号スイッチ(センサ
ー)であると同時に、バッテリー電圧側端子Kと接地側
端子Jを接続してモーター15を制動する電力スイッチ
でもある。
イパー駆動回路を説明する。図1はワイパー駆動回路の
構成の説明図、図2はモーターに付設されたワイパース
イッチの説明図、図3はブレーキ抵抗を異ならせた実験
結果の説明図である。第1実施例では、図1に示すよう
に、接点端子T1からブレーキ抵抗18を介してワイパ
ースイッチ16の端子Pに接続されるブレーキ回路が設
けられ、ワイパースイッチ16の端子P、Qが接続する
と、モーター15のバッテリー電圧側端子Kと接地側端
子Jがブレーキ回路を経由して接続される。モーター1
5に連動するワイパースイッチ16は、ワイパーの原点
位置を駆動回路20に知らせる信号スイッチ(センサ
ー)であると同時に、バッテリー電圧側端子Kと接地側
端子Jを接続してモーター15を制動する電力スイッチ
でもある。
【0019】バッテリー11から出力されたバッテリー
電圧は、自動車のキースイッチ12およびヒューズ13
を経て、2個のモーター14、15と駆動回路20の端
子VBに供給される。モーター14は、WASHモード
に対応してポンプを作動させ、フロントガラスに洗浄液
を吹き付ける。モーター15は、ワイパーの駆動機構に
組み込まれ、接地電位に接続する接地側端子I、Jを選
択して回転速度を2段階に切り替え可能である。
電圧は、自動車のキースイッチ12およびヒューズ13
を経て、2個のモーター14、15と駆動回路20の端
子VBに供給される。モーター14は、WASHモード
に対応してポンプを作動させ、フロントガラスに洗浄液
を吹き付ける。モーター15は、ワイパーの駆動機構に
組み込まれ、接地電位に接続する接地側端子I、Jを選
択して回転速度を2段階に切り替え可能である。
【0020】設定スイッチ17は、運転者が直接に操作
して、ワイパーの動作モードを4段階に切り替える。す
なわち、ワイパーを高速で往復させる強(Hi)モー
ド、ワイパーを低速で往復させる弱(Lo)モード、ワ
イパーを一定時間ごとに1往復作動させる間欠(IN
T)モード、ワイパーを停止させるOFFモードが設定
可能である。設定スイッチ17は、内部に複数の接点端
子を有し、各動作モードに対応して図中に丸と線で示す
ように接点を接続する。
して、ワイパーの動作モードを4段階に切り替える。す
なわち、ワイパーを高速で往復させる強(Hi)モー
ド、ワイパーを低速で往復させる弱(Lo)モード、ワ
イパーを一定時間ごとに1往復作動させる間欠(IN
T)モード、ワイパーを停止させるOFFモードが設定
可能である。設定スイッチ17は、内部に複数の接点端
子を有し、各動作モードに対応して図中に丸と線で示す
ように接点を接続する。
【0021】強モードでは、モーター15の接地側端子
Iが設定スイッチ17内で接地電位Eに接続される。こ
れにより、モーター15に強い界磁が発生してモーター
15が高速で回転し、フロントガラスをワイパーが高速
で往復し続ける。弱モードでは、モーター15の別の接
地側端子Jが設定スイッチ17内で接地電位Eに接続さ
れる。これにより、モーター15に弱い界磁が発生して
モーター15が低速で回転し、フロントガラスをワイパ
ーが低速で往復し続ける。
Iが設定スイッチ17内で接地電位Eに接続される。こ
れにより、モーター15に強い界磁が発生してモーター
15が高速で回転し、フロントガラスをワイパーが高速
で往復し続ける。弱モードでは、モーター15の別の接
地側端子Jが設定スイッチ17内で接地電位Eに接続さ
れる。これにより、モーター15に弱い界磁が発生して
モーター15が低速で回転し、フロントガラスをワイパ
ーが低速で往復し続ける。
【0022】ワイパースイッチ16は、モーター15の
回転の所定の位相角範囲で接点Pを接点Qに接続し、そ
れ以外の位相角範囲で接点Rに接続する。接点P、Qが
接続される位相角範囲は、ワイパーの原点位置に対応す
る位相角を含み、接点Pをモーター15のバッテリー電
圧側端子Kに接続する。接点P、Rが接続される位相角
範囲は、ワイパーの往復過程の途中に対応しており、接
点Pを接地電位Eに接続する。
回転の所定の位相角範囲で接点Pを接点Qに接続し、そ
れ以外の位相角範囲で接点Rに接続する。接点P、Qが
接続される位相角範囲は、ワイパーの原点位置に対応す
る位相角を含み、接点Pをモーター15のバッテリー電
圧側端子Kに接続する。接点P、Rが接続される位相角
範囲は、ワイパーの往復過程の途中に対応しており、接
点Pを接地電位Eに接続する。
【0023】強モードや弱モードでワイパーが往復途中
の状態で設定スイッチ17がOFFモードに切り替えら
れると、設定スイッチ17内でモーター15の接地側端
子Jがブレーキ抵抗18に接続されて、ブレーキ抵抗1
8を通じてワイパースイッチ16から接地電位Eに接続
される。モーター15は、ブレーキ抵抗18を通じて接
地電位Eに流れる電流によって駆動され続ける。ワイパ
ーが1往復してワイパースイッチ16の端子P、Qが接
続すると、モーター15のバッテリー電圧側端子Kと接
地側端子Jの電位が等しくなってモーター15に対する
電力供給が停止される。電力供給が停止されると、モー
ター15が発電機となって駆動時とは逆方向の起電力を
発生する。接地側端子Jから設定スイッチ17を通じて
抵抗18に至りワイパースイッチ16を通じてモーター
15のバッテリー電圧側端子Kに還流する電流が流れ
る。これにより、モーター15が制動されてワイパーが
原点位置付近で速やかに停止する。
の状態で設定スイッチ17がOFFモードに切り替えら
れると、設定スイッチ17内でモーター15の接地側端
子Jがブレーキ抵抗18に接続されて、ブレーキ抵抗1
8を通じてワイパースイッチ16から接地電位Eに接続
される。モーター15は、ブレーキ抵抗18を通じて接
地電位Eに流れる電流によって駆動され続ける。ワイパ
ーが1往復してワイパースイッチ16の端子P、Qが接
続すると、モーター15のバッテリー電圧側端子Kと接
地側端子Jの電位が等しくなってモーター15に対する
電力供給が停止される。電力供給が停止されると、モー
ター15が発電機となって駆動時とは逆方向の起電力を
発生する。接地側端子Jから設定スイッチ17を通じて
抵抗18に至りワイパースイッチ16を通じてモーター
15のバッテリー電圧側端子Kに還流する電流が流れ
る。これにより、モーター15が制動されてワイパーが
原点位置付近で速やかに停止する。
【0024】一方、設定スイッチ17が間欠モード(I
NT)に設定されると、設定スイッチ17の接点端子T
1によってモーター15の接地側端子Jがブレーキ抵抗
18およびスイッチ素子19に接続されると同時に、別
の接点端子T2によって駆動回路20の信号端子INT
が接地電位Eに接続される。信号端子INTが接地電位
Eとなると、駆動回路20は、出力OUTの電圧を接地
電位E(スイッチ素子19のOFFに対応する)からバ
ッテリー電圧まで上昇させてスイッチ素子19をONさ
せる。
NT)に設定されると、設定スイッチ17の接点端子T
1によってモーター15の接地側端子Jがブレーキ抵抗
18およびスイッチ素子19に接続されると同時に、別
の接点端子T2によって駆動回路20の信号端子INT
が接地電位Eに接続される。信号端子INTが接地電位
Eとなると、駆動回路20は、出力OUTの電圧を接地
電位E(スイッチ素子19のOFFに対応する)からバ
ッテリー電圧まで上昇させてスイッチ素子19をONさ
せる。
【0025】スイッチ素子19は、Nチャンネル型のパ
ワーMOSFETであるから、ゲートを接地電位Eとす
ることでOFFし、ゲートを接地電位Eよりもかなり高
い所定の電圧とすることでONする。これにより、設定
スイッチ17の接点端子T1からスイッチ素子19を経
て接地電位Eに接続する回路が形成され、バッテリー1
1からモーター15に電力供給がなされる。モーター1
5が起動してワイパーが1往復する。
ワーMOSFETであるから、ゲートを接地電位Eとす
ることでOFFし、ゲートを接地電位Eよりもかなり高
い所定の電圧とすることでONする。これにより、設定
スイッチ17の接点端子T1からスイッチ素子19を経
て接地電位Eに接続する回路が形成され、バッテリー1
1からモーター15に電力供給がなされる。モーター1
5が起動してワイパーが1往復する。
【0026】スイッチ素子19とブレーキ抵抗18の接
続点が駆動回路20の信号端子HOMEに接続されてい
るから、ワイパーが1往復してワイパースイッチ16の
接点P、Qが接続すると、接点Pの電位が接地電位Eか
らバッテリー電圧まで上昇して信号端子HOMEの電位
がLレベルからHレベルとなる。駆動回路20は、直ち
に出力OUTの電圧をバッテリー電圧から接地電位Eに
下降させてスイッチ素子19をOFFさせる。ブレーキ
抵抗18はワイパースイッチ16の接点P、Qを介して
モーター15のバッテリー電圧側端子Kに接続されてい
るから、ワイパースイッチ16の接点P、Qが接続する
と、接地側端子Jから接点端子T1、ブレーキ抵抗1
8、ワイパースイッチ16を経由してバッテリー電圧側
端子Kに至るループ状の回路が形成される。このループ
状の回路を流れる電流は、モーター15を制動してワイ
パーを速やかに停止させる。
続点が駆動回路20の信号端子HOMEに接続されてい
るから、ワイパーが1往復してワイパースイッチ16の
接点P、Qが接続すると、接点Pの電位が接地電位Eか
らバッテリー電圧まで上昇して信号端子HOMEの電位
がLレベルからHレベルとなる。駆動回路20は、直ち
に出力OUTの電圧をバッテリー電圧から接地電位Eに
下降させてスイッチ素子19をOFFさせる。ブレーキ
抵抗18はワイパースイッチ16の接点P、Qを介して
モーター15のバッテリー電圧側端子Kに接続されてい
るから、ワイパースイッチ16の接点P、Qが接続する
と、接地側端子Jから接点端子T1、ブレーキ抵抗1
8、ワイパースイッチ16を経由してバッテリー電圧側
端子Kに至るループ状の回路が形成される。このループ
状の回路を流れる電流は、モーター15を制動してワイ
パーを速やかに停止させる。
【0027】図2に示すように、モーター(15:図
1)の回転子に連動して回転するスイッチ板33の回転
位相は、ワイパー機構32で中継されてワイパー31の
往復動作と同期している。ワイパー31の1往復に対応
してスイッチ板33が1回転する。スイッチ板33の上
には、ワイパー31の原点位置を含む所定の位相角範囲
を占める金属範囲34と、それ以外を占める金属範囲3
5が形成されている。ワイパー31の1往復の途中過程
では、金属範囲35が端子Pを接地電位(E)に接続し
ている。
1)の回転子に連動して回転するスイッチ板33の回転
位相は、ワイパー機構32で中継されてワイパー31の
往復動作と同期している。ワイパー31の1往復に対応
してスイッチ板33が1回転する。スイッチ板33の上
には、ワイパー31の原点位置を含む所定の位相角範囲
を占める金属範囲34と、それ以外を占める金属範囲3
5が形成されている。ワイパー31の1往復の途中過程
では、金属範囲35が端子Pを接地電位(E)に接続し
ている。
【0028】ワイパー31が1往復して原点位置に差し
掛かると、金属範囲34が端子Pを端子Q(バッテリー
電圧)に連絡して、図1に示す駆動回路20の信号端子
HOMEがLレベルからHレベルに反転する。同時に、
接点P、Qの接続によって図1に示す接点端子T1とブ
レーキ抵抗18を経由して、モーター15の接地側端子
Jとバッテリー電圧側端子Kを外側で連絡するループ状
の回路が形成される。
掛かると、金属範囲34が端子Pを端子Q(バッテリー
電圧)に連絡して、図1に示す駆動回路20の信号端子
HOMEがLレベルからHレベルに反転する。同時に、
接点P、Qの接続によって図1に示す接点端子T1とブ
レーキ抵抗18を経由して、モーター15の接地側端子
Jとバッテリー電圧側端子Kを外側で連絡するループ状
の回路が形成される。
【0029】ワイパー31の停止後に所定時間が経過す
ると、図1に示される駆動回路20は、再びスイッチ素
子19をONさせて初回と同様の手順でワイパー31を
1往復させる。停止間隔に相当する所定時間は、信号端
子VRに接続された可変抵抗28の抵抗値を加減して調
整することができる。なお、信号端子HOME、VRに
それぞれ接続された抵抗26、27は、駆動回路20内
の素子を保護する。信号端子INT、WASHには、抵
抗22、23、24、25を経て導かれる高電位または
接地電位Eが設定スイッチ17の切り替えにより印加さ
れるようになっている。ツエナーダイオード21は、ス
イッチ素子19に加わる順方向および逆方向のサージ電
圧をバイパスしてスイッチ素子19を保護する。
ると、図1に示される駆動回路20は、再びスイッチ素
子19をONさせて初回と同様の手順でワイパー31を
1往復させる。停止間隔に相当する所定時間は、信号端
子VRに接続された可変抵抗28の抵抗値を加減して調
整することができる。なお、信号端子HOME、VRに
それぞれ接続された抵抗26、27は、駆動回路20内
の素子を保護する。信号端子INT、WASHには、抵
抗22、23、24、25を経て導かれる高電位または
接地電位Eが設定スイッチ17の切り替えにより印加さ
れるようになっている。ツエナーダイオード21は、ス
イッチ素子19に加わる順方向および逆方向のサージ電
圧をバイパスしてスイッチ素子19を保護する。
【0030】ところで、接点P、Qを接続させた状態で
図1に示されるモーター15が停止すると、モーター1
5が起動して少しの時間が経過するまで、バッテリー1
1からワイパースイッチ16、ブレーキ抵抗18、スイ
ッチ素子19を経て接地電位Eに至る回路に電流が流れ
る。ワイパースイッチ16の端子P、Qが接続した後に
モーター15を速やかに減速してワイパー31を短時間
で停止させるには、ブレーキ抵抗18をできるだけ小さ
く設定して大電流を流すことが好ましい。しかし、ブレ
ーキ抵抗18を小さくし過ぎると、モーター15の起動
時にバッテリー11から取り出される電流値が増大し
て、バッテリー11の電圧低下を大きくする。
図1に示されるモーター15が停止すると、モーター1
5が起動して少しの時間が経過するまで、バッテリー1
1からワイパースイッチ16、ブレーキ抵抗18、スイ
ッチ素子19を経て接地電位Eに至る回路に電流が流れ
る。ワイパースイッチ16の端子P、Qが接続した後に
モーター15を速やかに減速してワイパー31を短時間
で停止させるには、ブレーキ抵抗18をできるだけ小さ
く設定して大電流を流すことが好ましい。しかし、ブレ
ーキ抵抗18を小さくし過ぎると、モーター15の起動
時にバッテリー11から取り出される電流値が増大し
て、バッテリー11の電圧低下を大きくする。
【0031】一方、モーター15の起動時のバッテリー
11の電圧低下を抑制するためにブレーキ抵抗18を大
きく設定すると、モーター15の制動力が不足して、ワ
イパー31が原点領域(金属範囲34の位相角範囲に対
応する)に停止できないことになる。従って、ブレーキ
抵抗18の抵抗値は、モーター15の起動時に流れる電
流値が許容範囲であって、制動されたワイパー31の停
止位置の原点位置からのずれも許容範囲となる値に選択
されている。
11の電圧低下を抑制するためにブレーキ抵抗18を大
きく設定すると、モーター15の制動力が不足して、ワ
イパー31が原点領域(金属範囲34の位相角範囲に対
応する)に停止できないことになる。従って、ブレーキ
抵抗18の抵抗値は、モーター15の起動時に流れる電
流値が許容範囲であって、制動されたワイパー31の停
止位置の原点位置からのずれも許容範囲となる値に選択
されている。
【0032】図3にブレーキ抵抗18を種々に設定した
実験結果を示す。ここでは、モーターとして250kgfc
m (13.5V印加、拘束時)のトルクを発生するもの
を使用して、ブレーキ抵抗18の大小によるワイパー3
1の停止位置ずれと抵抗を流れる電流値を計測してい
る。計測値の左上隅の丸印は計測値が許容範囲であるこ
とを示し、×印は非許容範囲であることを示す。判断の
欄に総合的な評価を示す。ブレーキ抵抗18が1Ωのと
き、ワイパー31の先端の原点位置からの位置ずれ量は
小さいが、バッテリー11から取り出されてブレーキ抵
抗18を流れる電流は10Aを越える。ブレーキ抵抗1
8が8Ωのとき、ブレーキ抵抗18を流れる電流は小さ
いが、ワイパー31の先端の位置ずれ量は10mmを越
えてしまう。ブレーキ抵抗18が2〜4Ωの範囲であれ
ば、モーター15の起動時にバッテリー11から取り出
される電流値を許容範囲に収めつつ、ワイパー31の先
端の位置ずれ量も許容範囲となる。
実験結果を示す。ここでは、モーターとして250kgfc
m (13.5V印加、拘束時)のトルクを発生するもの
を使用して、ブレーキ抵抗18の大小によるワイパー3
1の停止位置ずれと抵抗を流れる電流値を計測してい
る。計測値の左上隅の丸印は計測値が許容範囲であるこ
とを示し、×印は非許容範囲であることを示す。判断の
欄に総合的な評価を示す。ブレーキ抵抗18が1Ωのと
き、ワイパー31の先端の原点位置からの位置ずれ量は
小さいが、バッテリー11から取り出されてブレーキ抵
抗18を流れる電流は10Aを越える。ブレーキ抵抗1
8が8Ωのとき、ブレーキ抵抗18を流れる電流は小さ
いが、ワイパー31の先端の位置ずれ量は10mmを越
えてしまう。ブレーキ抵抗18が2〜4Ωの範囲であれ
ば、モーター15の起動時にバッテリー11から取り出
される電流値を許容範囲に収めつつ、ワイパー31の先
端の位置ずれ量も許容範囲となる。
【0033】実施例のワイパー駆動回路によれば、Nチ
ャンネル型MOSFETを下流スイッチとして使用して
いるから、スイッチ素子19にはバッテリー電圧よりも
モーター15の電圧低下だけ低い電圧がかかり、スイッ
チ素子19をONさせる電圧としてバッテリー電圧を利
用できる。従って、Nチャンネル型MOSFETを上流
スイッチとして使用した場合のように、バッテリー電圧
よりも高い電圧をわざわざ形成してスイッチ素子をON
させる必要が無い。すなわち、バッテリー電圧と接地電
位の間でスイッチ素子19をON/OFFでき、特別な
昇圧回路や降圧回路を設ける必要が無い。また、Nチャ
ンネル型MOSFETを下流スイッチとして使用するか
ら、バイポーラトランジスタを採用した場合に比較して
スイッチ素子の発熱量が抑制されて信頼性を高く確保で
き、また、高価なPチャンネル型MOSFETを上流ス
イッチとして使用する場合に比較して回路を安価に構成
できる。
ャンネル型MOSFETを下流スイッチとして使用して
いるから、スイッチ素子19にはバッテリー電圧よりも
モーター15の電圧低下だけ低い電圧がかかり、スイッ
チ素子19をONさせる電圧としてバッテリー電圧を利
用できる。従って、Nチャンネル型MOSFETを上流
スイッチとして使用した場合のように、バッテリー電圧
よりも高い電圧をわざわざ形成してスイッチ素子をON
させる必要が無い。すなわち、バッテリー電圧と接地電
位の間でスイッチ素子19をON/OFFでき、特別な
昇圧回路や降圧回路を設ける必要が無い。また、Nチャ
ンネル型MOSFETを下流スイッチとして使用するか
ら、バイポーラトランジスタを採用した場合に比較して
スイッチ素子の発熱量が抑制されて信頼性を高く確保で
き、また、高価なPチャンネル型MOSFETを上流ス
イッチとして使用する場合に比較して回路を安価に構成
できる。
【0034】また、モーター15の所定の位相角範囲で
閉じるワイパースイッチ16を利用してバッテリー電圧
側端子Kと接地側端子Jを接続することでモーター15
を制動するから、制動用のMOSFETスイッチ素子が
不要である。制動用のスイッチ素子をON/OFFさせ
る制御電圧を形成するための特別な昇圧回路(または降
圧回路)や、制動用のスイッチ素子を駆動回路20に接
続する配線も不要であり、制動用のスイッチ素子を駆動
するための機能を駆動回路20に設ける必要も無い。ま
た、図3に示すようにブレーキ抵抗18の値を適正に設
定したから、モーター15を起動させた際のバッテリー
11の不要な電圧低下を招くことなく、間欠モードにお
けるワイパー31の1往復ごとにワイパー31を原点位
置に正確に停止できる。
閉じるワイパースイッチ16を利用してバッテリー電圧
側端子Kと接地側端子Jを接続することでモーター15
を制動するから、制動用のMOSFETスイッチ素子が
不要である。制動用のスイッチ素子をON/OFFさせ
る制御電圧を形成するための特別な昇圧回路(または降
圧回路)や、制動用のスイッチ素子を駆動回路20に接
続する配線も不要であり、制動用のスイッチ素子を駆動
するための機能を駆動回路20に設ける必要も無い。ま
た、図3に示すようにブレーキ抵抗18の値を適正に設
定したから、モーター15を起動させた際のバッテリー
11の不要な電圧低下を招くことなく、間欠モードにお
けるワイパー31の1往復ごとにワイパー31を原点位
置に正確に停止できる。
【0035】なお、実施例では間欠モードをワイパー1
往復ごとに休止期間があるものとしたが、これに限定さ
れず2往復(またはそれ以上の往復数)ごとに所定時間
休止するものとすることもできる。
往復ごとに休止期間があるものとしたが、これに限定さ
れず2往復(またはそれ以上の往復数)ごとに所定時間
休止するものとすることもできる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、バッテリー電
圧側端子と接地側端子をワイパースイッチの2つの接点
で接続してモーターを停止させるから、モーターを制動
するためのMOSFETスイッチ素子が不要である。ま
た、駆動回路は、モーターの電力供給の実行と遮断を制
御するだけでよく、制動のタイミングを制御する必要が
無い。従って、素子数や配線数が少なく、駆動回路の機
能も簡単で済む信頼性の高いワイパー駆動回路を提供で
きる。
圧側端子と接地側端子をワイパースイッチの2つの接点
で接続してモーターを停止させるから、モーターを制動
するためのMOSFETスイッチ素子が不要である。ま
た、駆動回路は、モーターの電力供給の実行と遮断を制
御するだけでよく、制動のタイミングを制御する必要が
無い。従って、素子数や配線数が少なく、駆動回路の機
能も簡単で済む信頼性の高いワイパー駆動回路を提供で
きる。
【0037】請求項2の発明によれば、1個のNチャン
ネル型MOSFETをスイッチ素子として使用するか
ら、高価なPチャンネル型MOSFETが不要である。
また、Nチャンネル型MOSFETを下流スイッチとし
て使用するから、バッテリー電圧から接地電位までの範
囲の電圧でスイッチ素子をON/FFでき、特別な高電
圧(負電圧)を形成する昇圧回路(降圧回路)が不要で
ある。
ネル型MOSFETをスイッチ素子として使用するか
ら、高価なPチャンネル型MOSFETが不要である。
また、Nチャンネル型MOSFETを下流スイッチとし
て使用するから、バッテリー電圧から接地電位までの範
囲の電圧でスイッチ素子をON/FFでき、特別な高電
圧(負電圧)を形成する昇圧回路(降圧回路)が不要で
ある。
【0038】請求項3の発明によれば、ワイパーの原点
位置を含むモーターの所定の位相角範囲で接続し続ける
ワイパースイッチを機械的な簡単な構造で形成できる。
位置を含むモーターの所定の位相角範囲で接続し続ける
ワイパースイッチを機械的な簡単な構造で形成できる。
【0039】請求項4の発明によれば、モーターの制動
力とブレーキ抵抗の電流値を両立させた抵抗値を設定す
るから、モーターの起動時にバッテリーの不要な電圧低
下や不当な電力消費を招くことなく、間欠モードにおけ
る1往復ごとにワイパーを所定範囲に精度良く停止させ
ることができる。
力とブレーキ抵抗の電流値を両立させた抵抗値を設定す
るから、モーターの起動時にバッテリーの不要な電圧低
下や不当な電力消費を招くことなく、間欠モードにおけ
る1往復ごとにワイパーを所定範囲に精度良く停止させ
ることができる。
【図1】ワイパー駆動回路の構成の説明図である。
【図2】モーターに付設されたワイパースイッチの説明
図である。
図である。
【図3】ブレーキ抵抗を異ならせた場合の実験結果の説
明図である。
明図である。
11 バッテリー 12 スイッチ 13 ヒューズ 14、15 モーター 16 ワイパースイッチ 17 設定スイッチ 18 ブレーキ抵抗 19 スイッチ素子(Nチャンネル型MOSFET) 20 駆動回路 21 ツェナーダイオード 22、23、24、25、27、27 抵抗 28 可変抵抗 31 ワイパー 32 ワイパー機構 33 スイッチ板 34、35 金属範囲 I バッテリー電圧側端子 J、K 接地側端子 P、Q、R 端子 E 接地電位 T1、T2 接点端子
Claims (4)
- 【請求項1】 運転者の操作に応じてワイパーの動作モ
ードを設定する設定スイッチと、 バッテリー電圧側端子と接地側端子を有するモーターに
対する電力供給を制御するMOSFETのスイッチ素子
と、 モーターに連動して端子を切り換え、ワイパーの原点位
置を含むモーターの所定の位相角範囲で2つの接点を接
続させるワイパースイッチと、 前記設定スイッチが間欠モードに設定されると前記スイ
ッチ素子をONさせてモーターを起動し、前記2つの接
点が接続すると前記スイッチ素子をOFFさせて電力供
給を停止する駆動回路とを有するワイパー駆動回路にお
いて、 前記バッテリー電圧側端子と前記接地側端子を所定のブ
レーキ抵抗を介して前記2つの接点で連絡して前記モー
ターを制動することを特徴とするワイパー駆動回路。 - 【請求項2】 前記間欠モードに対応して前記接地側端
子と前記スイッチ素子を接続する接点端子を前記設定ス
イッチに設け、 前記スイッチ素子をNチャンネル型MOSFETとして
前記接点端子の下流側に配置し、 前記接点端子と前記スイッチ素子の間から前記ブレーキ
抵抗および前記2つの接点を介して前記バッテリー電圧
側端子に接続されるブレーキ回路を設けたことを特徴と
する請求項1記載のワイパー駆動回路。 - 【請求項3】 前記ワイパースイッチは、前記モーター
に連動して回転するスイッチ板上に扇型の金属範囲を設
けて前記位相角範囲としていることを特徴とする請求項
1または2記載のワイパー駆動回路。 - 【請求項4】 前記ブレーキ抵抗は、前記所定の位相角
範囲内で前記モーターを停止させるとともに、前記モー
ターの起動時に前記ブレーキ回路を流れる電流値を所定
範囲内に抑制し得る抵抗値に選択されることを特徴とす
る請求項1、2または3記載のワイパー駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8023169A JPH09193748A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ワイパー駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8023169A JPH09193748A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ワイパー駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193748A true JPH09193748A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12103131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8023169A Withdrawn JPH09193748A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | ワイパー駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193748A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1057702A2 (en) | 1999-05-31 | 2000-12-06 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
EP1176068A2 (en) | 2000-07-24 | 2002-01-30 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
EP1176067A2 (en) | 2000-07-24 | 2002-01-30 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
EP1176066A2 (en) | 2000-07-24 | 2002-01-30 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
US6624604B2 (en) | 2000-11-15 | 2003-09-23 | Yazaki Corporation | Wiper controller with fault detector device |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP8023169A patent/JPH09193748A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1057702A2 (en) | 1999-05-31 | 2000-12-06 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
US6400110B1 (en) | 1999-05-31 | 2002-06-04 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
EP1176068A2 (en) | 2000-07-24 | 2002-01-30 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
EP1176067A2 (en) | 2000-07-24 | 2002-01-30 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
EP1176066A2 (en) | 2000-07-24 | 2002-01-30 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
US6509706B2 (en) | 2000-07-24 | 2003-01-21 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
US6555980B2 (en) | 2000-07-24 | 2003-04-29 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
US6577091B2 (en) | 2000-07-24 | 2003-06-10 | Yazaki Corporation | Wiper control apparatus |
US6624604B2 (en) | 2000-11-15 | 2003-09-23 | Yazaki Corporation | Wiper controller with fault detector device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |