JP2009159697A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
シートベルトリトラクターの制御装置は本来緊急時に動作するものであるため、故障検出のためにわざわざモータを回転させることなく、通常時すなわちモータ停止時に故障を検知する。
【解決手段】
電動機に交流電力を出力する複数のスイッチング素子により構成されたH型ブリッジ回路部と、前記複数のスイッチング素子の制御信号を演算及び出力する制御回路部と、前記制御回路部から出力された制御信号を駆動信号に変換して該駆動信号を複数のスイッチング素子に出力する第1駆動回路部と、前記駆動回路部と前記複数のスイッチング素子の各々との間に電気的に接続され前記駆動信号とは異なる駆動信号を前記複数のスイッチング素子に出力する回路部とを備えるモータ制御装置を提供する。
【選択図】図10

Description

本発明は、Hブリッジにて駆動されるモータ制御回路の制御装置に関し、特に、シートベルトリトラクター用モータの制御装置に関する。
従来の装置は、特開平5−301419号公報(特許文献1)に記載のファンモータの安全装置では、モータの制御装置は、モータと、モータ駆動回路と、モータ駆動回路から電圧をモータに供給するスイッチと、電源からモータ駆動回路に電源を供給する第二のスイッチと、モータ駆動回路からモータに加わる電圧値を検出する検出手段と、を備えていた。そして、本特許文献1に記載の安全装置は、モータを回転させた状態でモータの印加電圧を監視し、その監視結果に基づいて各スイッチの故障検出を実行していた。
また、他の従来の装置は、特開2006−311633号公報(特許文献2)に記載の電動モータ制御装置およびその故障診断方法のように、MPUから直接的に接続されたH字状に組み合わされたブリッジ回路において、一つのトランジスタのみをオンした場合に検出される検出電圧によってトランジスタの短絡などの故障を判定していた。
(特許文献3)また従来の装置は、特開平11−108706号公報(特許文献3)に記載の故障診断方法および装置では、プリドライバの昇圧停止かつモータ駆動回路を構成するスイッチング素子がすべてオフされた状態で、スイッチング回路およびモータの短絡故障を検出していた。また、一つのスイッチング素子のみオンとし、スイッチング素子の開放故障および昇圧回路の故障を検出していた。
特開平5−301419号公報 特開2006−311633号公報 特開平11−108706号公報
上記従来装置では、Hブリッジ回路を構成するスイッチング素子のオンおよびオフ状態をマイクロコンピュータから直接的に制御することが可能であった。しかし、PWM制御専用に開発されたデッドタイム制御付きプリドライバをモータ駆動回路に用いる場合、プリドライバの出力信号は常に2つのスイッチング素子を同時にオンするものであり、スイッチング素子を一つのみオンする事ができない。そのため、従来装置では、モータを駆動させる状態にして、はじめて電源供給スイッチの故障診断が可能であり、モータ停止状態つまりスイッチが開いている状態での故障検出ができないという問題があった。
したがって、上記従来装置をシートベルトリトラクターに適用した場合、本来緊急時に実行されるべきシートベルトの巻き取り動作、すなわちモータの回転動作を実行しなければ、故障状態を検出できない。シートベルトリトラクターの制御装置は本来緊急時に動作するものであるため、故障検出のためにわざわざモータを回転させることなく、通常時すなわちモータ停止時に故障を検知する必要がある。
上記課題を解決するため、本発明では、電動機に交流電力を出力する複数のスイッチング素子により構成されたH型ブリッジ回路部と、前記複数のスイッチング素子の制御信号を演算及び出力する制御回路部と、前記制御回路部から出力された制御信号を駆動信号に変換して該駆動信号を複数のスイッチング素子に出力する第1駆動回路部と、前記駆動回路部と前記複数のスイッチング素子の各々との間に電気的に接続され前記駆動信号とは異なる駆動信号を前記複数のスイッチング素子に出力する回路部とを備えるモータ制御装置を提供する。
本発明により、故障検知を適切なタイミングで実行することができ、信頼性の高いモータ制御装置、特にシートベルトリトラクター用モータの制御装置を提供できる。
また、本発明により、PWM制御専用に開発されたデッドタイム制御付きプリドライバをモータ駆動回路に用いる場合であっても、簡単な構成で故障検知を適切なタイミングで実行することができるモータ制御装置を提供できる。
(実施例1)
先ず図1に、車両における衝突安全装置の結線図を示す。車両112には、障害物との距離に応じた信号を出力する障害物センサ102が、車両前方部に取り付けられている。障害物センサ102の出力信号は、障害物センサ102と電気的に接続された衝突判断コントローラ106に伝達される。また、車両の速度に応じた信号を出力する車輪速度センサ104の信号も、車輪速度センサ104と電気的に接続された衝突判断コントローラ106に伝達される。衝突判断コントローラ106は、障害物センサ102と車輪速度センサ104の信号に基づき、車両112が障害物と衝突するか否かを判断する。例えば、障害物センサ102の出力信号から得られた障害物との距離が所定の値より短く、かつ、車輪速度センサ104の出力信号から得られた車両速度が所定の値より速い場合には、衝突判断コントローラ106は車両112が障害物と衝突すると判断し、車両112が障害物と衝突する前に、ブレーキアシスト装置108とシートベルト駆動コントローラ110に指令信号を出力する。
ブレーキアシスト装置108とシートベルト駆動コントローラ110は、衝突判断コントローラ106と電気的に接続されており、衝突判断コントローラ106の指令信号に基づき、それぞれ、あらかじめ定められた動作を実行する。シートベルト駆動コントローラ110はリトラクター100と電気的に接続されており、リトラクター100への給電を制御している。
図2に、シートへの乗員拘束図を示す。リトラクター100にはモータ200が付設されており、モータ200が回転することによりシートベルトの巻き取りが可能となっている。例えば、乗員202が車両112を運転している状態において、乗員202が車両前方方向に微小ではあるが移動し、乗員202とシート204との間に空隙が生じている場合を考える。このような状況において、車両112が障害物と衝突した場合、乗員はシート204に拘束されていない状態であるため、シート204に強く打ちつけられてしまう。しかし、本システムによれば、リトラクター100に付設されたモータ200を動作させ、車両112と障害物が衝突する前にシートベルト206を巻き取ることにより、乗員202とシート204との間隙をなくすことが可能である。従って、車両112と障害物が衝突する時点では、すでに乗員202をシート204に拘束した状態であるため、乗員202への衝撃を緩和することができる。
図3に、本実施例に用いられるモータ駆動回路図を示す。このモータ駆動回路は、シートベルトリトラクター100の筐体内部に実装されてもよく、またシートベルトリトラクター100とは物理的に離れた位置の車両内部に設置されてもよい。モータ駆動回路は、信号処理を司るCentral Processing Unit302(以下、CPU302)と、モータ200への給電状態を切替えるスイッチング素子T1〜T4から成るHブリッジと、CPU302から出力された信号をスイッチング素子T1〜T4が駆動可能な信号に変換するプリドライバ304とから構成される。
CPU302のDO3端子はプリドライバ304を起動状態(以下Enable状態)に遷移させるEN端子に接続されている。CPU302よりDO3端子から5Vを出力する事により、プリドライバがEnable状態となり、後述するPWMスイッチング信号(以下、PWM信号)や回転方向を切替える信号(以下、DIR信号)の入力が有効となる。
また、CPU302のDO1端子はプリドライバ304のPWM端子に接続されており、所定のDutyおよび周波数によって定義された矩形波信号をCPU302より出力する。
CPU302のDO2端子はプリドライバ304のDIR端子に接続されており、PWM端子に5Vが入力されている状態において、DO2端子が5V時はモータが正転方向に回転し、DO2端子が0V時にはモータが逆転方向に回転する。
プリドライバ304のGT1端子およびGT3端子は、それぞれ、抵抗R1および抵抗R3を介して、Hブリッジ回路のハイサイド側のNチャンネルMOSFETであるT1およびT3のゲート電極に接続されている。ここで、T1およびT3はNチャンネルのMOSFETであるため、T1およびT3をオン状態にする為には、ゲート電極の電圧(以下、ゲート電圧)をソース電極の電圧(以下、ソース電圧)より、10V程度高く設定する必要がある。プリドライバ304においては、内部にチャージポンプ回路およびブートストラップ回路を有しており、ソース電圧(図3の回路においては、電源308の電圧)より、10V以上高い電圧をGT1およびGT3端子に出力可能となっている。
プリドライバ304のGT2端子およびGT4端子は、それぞれ、抵抗R2およびR4を介して、ローサイド側のNチャンネルMOSFETであるT2およびT4のゲート電極に接続されている。
抵抗R1〜R4はゲート電流制限用抵抗であり、抵抗値を大きくするとゲート突入電流が制限されT1およびT3のスイッチング速度が低下する。T1〜T4のスイッチング速度は、T1〜T4のゲート容量も関係するが、本発明では、約3000pFのゲート容量を有するNチャンネルのMOSFETにおいて、抵抗R1〜R4に100Ωの抵抗を採用することにより、16MHzでのスイッチング速度を実現している。
MOSFETであるT1〜T4には、それぞれ、ドレイン電極とソース電極間に、図3中のD1〜D4にて示された寄生ダイオードが形成されており、そのブレークダウン電圧は40V〜60Vである。
モータ200との接続においては、T1のソース電極とT2のドレイン電極およびモータ200の一方の端子が接続されている。このモータ端子は、CPU302のアナログ入力端子(以下、AN1端子)に接続されており、CPUにてモータ端子電圧をモニターすることが可能である。T1〜T4がオフ状態においては、モータ端子電圧は確定せず、不定となるが、抵抗R5をモータ200と電源308間に、さらに抵抗R6をモータ200とGND間に配置することで、モータ端子電圧を確定させることができる。本実施例においては、モータ端子のオープン検知を目的として、抵抗R5及びR6をそれぞれ、モータの異なる側の端子に接続している。
本実施例では、PWM制御専用に開発されたデッドタイム制御付きプリドライバを用いており、プリドライバの出力信号は常に2つのスイッチング素子を同時にオンするものであり、スイッチング素子を一つのみオンする事ができない。そのため、モータを駆動させる状態にして、はじめて電源供給スイッチの故障診断が可能であり、モータ停止状態つまりスイッチが開いている状態での故障検出ができないという問題があった。
そこで、T1〜T4の故障の診断を行うための診断用回路306が設けられている。診断用回路306にはトランジスタT5が実装され、該トランジスタT5のコレクタ電極はトランジスタT1のゲート電極に接続され、トランジスタT5のエミッタ電極はGND接地となっている。また、T5のベース電極とエミッタ電極間には、抵抗R8が接続され、T5のベース電極とCPU302のDO4端子間には、抵抗R7が接続されている。
図3には直接示していないが、上記と同様の回路接続がT2〜T4に対しても構成されており、それぞれ、トランジスタ(図3には示さず)を介して、CPU302のDO5〜DO7端子とT2〜T4のゲート電極のインターフェースとなっている。
図3中のT1_OFFは信号名を示し、該信号がハイ状態の場合は、T1がオフすることを意味する。具体的には、T1_OFF信号に5Vが出力される場合、トランジスタT5がオンする為、NチャンネルMOSFET(T1)のゲート電荷がGNDに逃げ、T1はオフ状態となる。T2_OFF,T3_OFF,T4_OFF信号も、上記と同様であり、それぞれ、ハイ状態(5V出力)時は、T2〜T4がオフとなる信号である。すなわち、トランジスタT1〜4に入力される信号が、診断用回路306の動作によって、オフ信号に変更されることになる。
これにより、トランジスタT1〜T4のいずれか一つのみをオン状態、つまりモータ停止状態として、オン状態となっており当該トランジスタの故障を検知することが出来る。本来緊急時に実行されるべきシートベルトの巻き取り動作、すなわちモータの回転動作を実行することなく、故障状態を検出できる。
なお、本実施例に係る故障診断装置は、故障診断のために、わざわざモータに電流への通電を避けることが望まれるようなモータ制御システムに適用することもできる。
図4に示された、表1に該プリドライバを使用したモータ駆動回路の真理値表を示す。プリドライバはPWMモードであるため、PWM信号が5VかつDIR信号が5Vとなる正転モードでは、プリドライバはT1とT4がオンする信号を出力し、PWM信号が0Vとなるブレーキモードでは、T4をオフしT3をオンする信号を出力する。これは、T4がオフされた期間中モータの還流電流が発生するが、T3がオンした状態で還流電流を流すことが可能であるので、T3の発熱を低く抑えることが目的である。また、正転モードからブレーキモードへの遷移時において、該プリドライバはT4をオフする信号を出力した後、デッドタイム期間をおいてT3をオンする機能を有する。
PWM信号が5VかつDIR信号が0Vとなる逆転モードでは、プリドライバはT2とT3がオンする信号を出力し、PWM信号が0Vとなるブレーキモードでは、T2をオフしT1をオンする信号を出力する。これは、T2がオフされた期間中モータの還流電流が発生するが、T1がオンした状態で還流電流を流すことが可能であるので、T1の発熱を低く抑えることが目的である。また、正転モードからブレーキモードへの遷移時において、該プリドライバはT2をオフする信号を出力した後、デッドタイム期間をおいてT1をオンする機能を有する。
以上によりCPU302はスイッチング素子のオンからオフ状態への遷移時間やオフからオン時間の遷移時間をCPU302のソフトで処理する必要がなく、所定のDUTY信号をPWM信号として送信すればよい。
ここで、スイッチング素子T1〜T4の故障モードを考える。T1〜T4はトランジスタや電界効果トランジスタいわゆるFETであるが、その故障原因としては、静電気や過電流もしくは過電圧による素子の破壊,短絡が考えられる。その故障モードとしては、スイッチング素子の短絡故障,開放故障が考えられる。短絡故障状態は、ゲート/ソース間に電位差が無い場合でも、ドレイン/ソース間が導通状態となる。一方、開放故障状態は、ゲート/ソース間に10V以上の電位差が発生した場合でも、ドレイン/ソース間が非導通状態となる。いずれの場合もモータへ正常な電力が供給されず所望されたモータの動作は得られない。特にシートベルトリトラクターの場合、緊急時に乗員を座席に固定することで、衝突時の乗員に対する安全性を高めることが目的であり、上記のような故障状態では、本来の目的を達成することができない。しかし、本発明によれば、図1における診断用回路(T5)を設けることにより、緊急時のモータが駆動する前の状態でスイッチング素子の故障を検出することが可能である。
図5に、T1〜T4の短絡状態を検出する場合の波形を示す。表1における停止モード(EN=0V,T1_OFF〜T4_OFF=0V)の状態でMONITOR電圧をCPUで判断する。この場合、ENが0Vの為プリドライバは活性化されておらず、故障が無い状態では、PWMおよびDIRの信号状態に関わらず、スイッチング素子T1〜T4はオフされた状態となる。以下、故障がない正常状態、そしてT1〜T4が短絡故障している状態でのMONITOR電位を示す。ただし、電源電圧を14Vとする。
(数1)
T1〜T4が正常状態(オフされた状態、図5(a)の波形)
MONITOR=10KΩ/(10KΩ+47KΩ)×14V
=2.45V
(数2)
T1あるいはT3が短絡故障(図5(b)の波形)
MONITOR=14V
(数3)
T2あるいはT4が短絡故障(図5(c)の波形)
MONITOR=0V
上記により正常状態とT1〜T4の短絡故障を判別し、故障検出が可能となる。
図6にT4の開放状態を検出する場合の波形を示す。CPUから5VをT1_OFF信号に、0VをEN信号に、5VをPWM信号に、5VをDIR信号にそれぞれ出力した状態から、EN信号のみ5Vとして表1の正転モードに状態を移行する。この状態にてMONITOR電位をCPUにて判断する。この場合、T1_OFF信号が5Vであることにより、T5がオンし、T1のゲートに蓄積している電荷はT5によりGNDに流れ、プリドライバ出力のGT1電圧に無関係にT1がオフ状態となる。以下、故障がない正常状態、そしてT4が開放故障している状態でのMONITOR電位を示す。ただし、電源電圧を14Vとする。
(数4)
T4が正常状態(オンされた状態)
MONITOR=0V
(数5)
T4開放故障
MONITOR=10KΩ/(10KΩ+47KΩ)×14V
=2.45v
上記により正常状態とT4の開放故障を判別し、故障検出が可能となる。
T1からT3の開放状態を検出する場合においても、上記と同様にT2_OFF〜T4_OFF信号を使用することにより、図7ないし図8の波形を得ることができる。従って、MONITOR電位をCPUにより判断することで、T1〜T3の開放故障を個別に検出することが可能である。
また、本検出方法を用いることにより、プリドライバの出力状態に係わらずスイッチング素子T1〜T4のうち一つのスイッチング素子のみをオンする状態を作ることが可能であり、モータへの通電が停止した状態でスイッチング素子の開放故障が検出可能となる。
更に図10に、モータ駆動回路における故障診断の為のフローチャートを示す。車両においてイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態(通電状態)に遷移する事により、車両電源よりシートベルト駆動コントローラ110に電力が供給される。シートベルト駆動コントローラ110では、車両電圧より、内部回路動作用の電圧を生成するが、その内部動作用の電圧安定時間を確保したのち、シートベルト駆動コントローラ110内に実装されたCPU302にリセット信号を発生させる(602)。このリセット信号はCPU302に対して外部的に発生するもの、もしくは、CPU302の内部で発生するものが考えられる。CPU302では、CPU302のリセット(602)後、モータ駆動回路300の故障を診断する自己診断モードを開始(604)し、モータ駆動回路300を構成するMOSFET(T1〜T4)の短絡・開放故障の診断を実行する。
図10に従えば、まず、駆動モードを“停止”に設定し(606)、MONITOR電位を判定する(608)。ここで、MONITOR値が数2あるいは数3に示す中間電位以外を示した場合、T1〜T4のいずれかが短絡故障していると判定され、異常を確定(634)し、警告燈を点灯されるなど、運転手への警告を実施する(636)。しかし、ここで、MONITOR値が数1に示すような中間電位であれば、モータ駆動回路300を構成するT1〜T4に短絡故障は無いと判断でき、次の診断に移行ステップする。
次の診断ステップでは、駆動モードを“T1_ON”と設定し(610)、T4_OFF信号に5Vを出力し、T1のみがオンする状態にてMONITOR電位を判定する(612)。ここで、MONITOR値が数5に示す中間電位を示した場合、T1が開放故障していると判定され、異常を確定(634)し、警告燈を点灯されるなど、運転手への警告を実施する(636)。しかし、ここで、MONITOR値が数2に示すような電源電位であれば、モータ駆動回路300を構成するT1に開放故障は無いと判断でき、次の診断ステップに移行する。
次の診断ステップでは、駆動モードを“T2_ON”と設定し(614)、T3_OFF信号に5Vを出力し、T2のみがオンする状態にてMONITOR電位を判定する(616)。ここで、MONITOR値が数5に示す中間電位を示した場合、T1が開放故障していると判定され、異常を確定(634)し、警告燈を点灯されるなど、運転手への警告を実施する(636)。しかし、ここで、MONITOR値が数3に示すようなGND電位であれば、モータ駆動回路300を構成するT2に開放故障は無いと判断でき、次の診断ステップに移行する。
次の診断ステップでは、駆動モードを“T3_ON”と設定し(618)、T2_OFF信号に5Vを出力し、T3のみがオンする状態にてMONITOR電位を判定する(620)。ここで、MONITOR値が数5に示す中間電位を示した場合、T1が開放故障していると判定され、異常を確定(634)し、警告燈を点灯されるなど、運転手への警告を実施する(636)。しかし、ここで、MONITOR値が数2に示すような電源電位であれば、モータ駆動回路300を構成するT3に開放故障は無いと判断でき、次の診断ステップに移行する。
次の診断ステップでは、駆動モードを“T4_ON”と設定し(622)、T1_OFF信号に5Vを出力し、T4のみがオンする状態にてMONITOR電位を判定する(624)。ここで、MONITOR値が数5に示す中間電位を示した場合、T4が開放故障していると判定され、異常を確定(634)し、警告燈を点灯されるなど、運転手への警告を実施する(636)。しかし、ここで、MONITOR値が数3に示すようなGND電位であれば、モータ駆動回路300を構成するT4に開放故障は無いと判断でき、自己診断モードを終了する(626)。
上記の診断ステップ(604〜626)において、故障がないと判定された場合には、シートベルト駆動コントローラ110となり、車両の衝突異常発生信号が入力されるまで、待機状態となる(628)。車両の衝突異常発生信号が入力されると、シートベルト駆動コントローラ110は、シートベルトを巻き取り、乗員202を拘束する仕組みである。
本発明にかかる車両における安全装置接続図である。 本発明にかかるシートへの乗員拘束図である。 本発明にかかるモータ駆動回路である。 本発明にかかるモータ駆動回路の真理値表である。 本発明にかかる短絡故障を検出する際の波形である。 本発明にかかるT1の開放故障を検出する際の波形である。 本発明にかかるT2の開放故障を検出する際の波形である。 本発明にかかるT3の開放故障を検出する際の波形である。 本発明にかかるT4の開放故障を検出する際の波形である。 本発明にかかる制御フロー図である。
符号の説明
100 リトラクター
102 障害物センサ
104 車輪速度センサ
106 衝突判断コントローラ
108 ブレーキアシスト装置
110 シートベルト駆動コントローラ
112 車両
200 モータ
202 乗員
204 シート
206 シートベルト
300 モータ駆動回路
302 CPU
304 プリドライバ
306 診断用回路
308 電源

Claims (7)

  1. スイッチング動作により直流電力を交流電力に変換し、モータに該交流電力を出力する複数のスイッチング素子により構成されたH型ブリッジ回路部と、
    前記複数のスイッチング素子の制御信号を演算及び出力する制御回路部と、
    前記制御回路部から出力された制御信号を、前記複数のスイッチング素子のうち少なくとも2つのスイッチング素子をオン状態とするための駆動信号に変換し、該駆動信号を複数のスイッチング素子に出力する第1駆動回路部と、
    前記駆動回路部と前記複数のスイッチング素子の各々との間に電気的に接続され、前記制御回路部から出力される指令信号に基づき、前記駆動信号とは異なる駆動信号を、前記複数のスイッチング素子に出力する回路部とを備えるモータ制御装置。
  2. スイッチング動作により直流電力を交流電力に変換し、モータに該交流電力を出力する複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の制御信号を演算及び出力する制御回路部と、
    前記制御回路部から出力された制御信号を、前記複数のスイッチング素子を駆動するための所定電圧値以上の駆動信号に変換し、該駆動信号を複数のスイッチング素子に出力する駆動回路部と、
    前記制御回路部と前記駆動回路との間に電気的に接続され、前記制御回路部から出力される指令信号に基づき、前記駆動信号を前記所定電圧値以下に変更する回路部とを備えるモータ制御装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載のモータ制御装置であって、
    前記制御回路部は、前記制御信号を第1駆動回路部に出力している間に、オン状態となっている前記2つのスイッチング素子のいずれか一をオフ状態とするための指令信号を前記回路部に出力するモータ制御装置。
  4. 請求項3に記載のモータ制御装置であって、
    前記制御回路部は、前記指令信号を出力している間に、前記電動機に印加される電圧値を検出し、該電圧値に基づき前記スイッチング素子の故障を診断する診断部を備えるモータ制御装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のモータ制御装置であって、
    前記回路部はトランジスタを実装し、該トランジスタのコレクタ電極は前記スイッチング素子のゲート電極に接続され、該トランジスタのエミッタ電極は接地され、該トランジスタのゲート電極には、前記指令信号が入力されるモータ制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のモータ制御装置であって、
    前記モータは車両用シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクターに用いられるモータ制御装置。
  7. 請求項6に記載のモータ制御装置であって、
    前記制御回路部は、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態となってから所定時間経過後に、前記指令信号を前記回路部に出力するモータ制御装置。
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