JP3958437B2 - 対向払拭型ワイパ装置の制御方法 - Google Patents

対向払拭型ワイパ装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ワイパ装置の制御技術に関し、特に、対向払拭型のワイパ装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フロントガラスの大型化に伴う払拭面積増大や横方向の視界向上のため、フロントガラスの左右両端側にワイパアームの回転中心を配し、フロントガラスの両サイドから中央に向かってワイパブレードが作動するいわゆる対向払拭型のワイパ装置が採用されてきている。
【0003】
この対向払拭型のワイパ装置では、まず車両中央部にワイパ駆動用のモータを配置し、リンク機構を介して左右のワイパブレードを対向作動させている。すなわち、モータの回転軸にクランクアームを取り付けるとともに、上下中間位置が枢支された中間リンクを設け、その一端側とクランクアームとを連結ロッドにて接続させる。これにより、モータの回転運動は中間リンクの往復揺動運動に変換される。そして、中間リンクの上下両端部を駆動ロッドを介してフロントガラス両端下部から突出する左右のワイパ軸の駆動レバーに連結させ、左右のワイパアームを対向的に作動させている。
【0004】
ところが、対向払拭型のワイパ装置をこのように1個のモータで駆動しようとすると、前述のようにほぼ車両の全幅に等しい駆動機構を要し、機構が大がかりとなり、かつその重量も大きくなるという問題があった。そこで、このような問題を解決すべく、左右のワイパブレードをそれぞれ別個にモータ駆動する方式が開発されている。
【0005】
この場合、左右のワイパブレードに完全同一の特性を持つモータを配することは困難であり、また、モータに対する負荷変動をなくすことも不可能である。従って、左右のモータの非同期動作が生じ易く、左右の動きがバラバラになりワイパブレード同士が干渉してしまうという問題が生じる。
【0006】
そこで、公知の方法ではないが、左右のワイパアームの位置角度を検出し、基準となる側のワイパアームの位置角度から、もう一方の側のワイパアームの位置角度を引いて両者の位置角度差を求め、それに基づいて両ワイパアームの動作を制御する方式も開発されている。
【0007】
そこではまず、例えば運転席側(以下、DR側と略す)を基準として、位置角度差=DR側ワイパアーム位置角度−助手席側(以下、AS側と略す)ワイパアーム位置角度を求める。このとき、位置角度差は前記演算結果の絶対値であり、演算結果が+のときはDR側の角度が大きく、−のときはAS側の角度が大きいことになる。そして、得られた値が+のときは、その絶対値に応じて、DR側モータの出力を上げるか、AS側モータの出力を下げるか、あるいはその両方を行い位置角度差の解消を図る。また、演算結果が−のときはその逆の動作を行って正常動作への復帰を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ワイパ作動中に何らかの原因によってワイパブレード同士が当接してロック状態となる場合がある。このような場合そのまま通電を続けるとシステムが破壊される恐れがある。そのため、ロック状態となってから一定時間が経過したときには通電を止めてモータを停止させシステムの保護を図るようにしている。
【0009】
ここで、ワイパブレードがロック状態となる場合としては、雪などの障害物による場合の他、ワイパブレードの先後関係が何らかの外力によって入れ替わってしまった場合がある。前述のような位置角度差に基づく制御では、DR側とAS側の先後関係が入れ替わった場合、入れ替わり状態であるにもかかわらず、先行する側を追い抜いて正常な位置角度差を保とうとする。すなわち、両者の位置角度差に基づき、追い越した方の出力を下げるとともに追い越された方の出力を上げて位置角度差を所定値に戻そうとする。このため追い越した側に追い越された側が追い付いて両者が接触し、さらにこの状態で追い越された側が追い越した側を追い抜こうとするため、両者は当接したままロック状態となってしまう。
【0010】
これに対し公知の方法ではないが、DR側とAS側の位置角度を比較し、両者の入れ替わりが判明すると両者の制御形態を一旦入れ替え、追い越した側を先に逃がしてロック状態を解消するという方式も検討されている。しかしながら、ワイパブレードの位置角度の変化を伴うことなく、機構部の撓みによってワイパブレードの入れ替えが生じることもある。このとき前記のような制御方法では、両者の先後関係は正常と判断され、前述のような制御形態の入れ替えは行われない。従って、ロック状態を解消することはできず、結局、障害物によるロック状態と区別できずにモータ停止によるシステムダウンで対処せざるを得ない。
【0011】
本発明の目的は、左右のワイパブレードの先後関係が位置角度変化を伴うことなく入れ替わった場合であっても、ワイパブレードがロック状態となって停止してしまうことを防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の対向払拭型ワイパ装置の制御方法は、それぞれ別個のモータによって駆動され、予め定められた先後関係をもって払拭動作を行う左右のワイパブレードを有してなる対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、当該対向払拭型ワイパ装置の駆動中にワイパブレードが停止した場合、正常作動時に後側にあるべきワイパブレードを駆動するモータの出力を上昇させ、このモータ出力上昇により正常作動時に先側にあるべきワイパブレードが動作した場合、ワイパブレードの先後関係の入れ替わりによる停止と判断して、上反転位置に至るまで所定の先後関係を入れ替えてワイパブレードを駆動することを特徴としている。
【0013】
この場合、各モータの少なくとも一方に、その回転に伴って発生するパルス信号によってリセットされるタイマを接続し、前記モータ出力上昇、つまり正常作動時に後側にあるべきワイパブレードを駆動するモータの出力上昇を、正常作動時に後側にあるべきワイパブレードを駆動するモータに接続されたタイマがリセットされずにオバーフローした場合に実施するようにしても良い。
【0014】
また、モータ出力上昇により正常作動時に先側にあるべきワイパブレードが動作しないとき、モータ出力を一旦元の出力に復帰させ再び上昇させるようにしても良い。さらにこの際、前記モータ、すなわち正常作動時に後側にあるべきワイパブレードを駆動するモータの出力の上昇、復帰を所定回数繰り返しても正常作動時に先側にあるべきワイパブレードが動作しないときには、障害物によるワイパブレードの停止と判断して、各モータの出力を停止させるようにしても良い。
【0015】
そして、これにより左右のワイパブレードが、先後関係の入れ替わりや雪等の障害物によりロック状態となっても、ロック状態とその原因を的確に検知し、その解消処置を採ることが可能となる。特に、位置角度変化を伴うことなく機構部の撓みによって左右のワイパブレードの先後関係が入れ替わった場合でも、入れ替わりによるロック状態であることを的確に認識できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、対向払拭型ワイパ装置の構成およびその制御系の概略を示す説明図である。
【0017】
図1において、符号1は本発明によるワイパ制御方法を適用したワイパ装置である。当該ワイパ装置1は、DR側とAS側を対向配置しDR側ワイパブレード2aとAS側ワイパーブレード2b(以下、ワイパブレード2a,2bと略す)を下反転位置において上下に重合させたいわゆる対向払拭型の構成となっている。そして、下反転位置から上反転位置まではDR側がAS側に先行し、上反転位置から下反転位置まではAS側がDR側に先行する先後関係にてワイパブレード2a,2bが駆動される。
【0018】
ワイパ装置1では、DR側とAS側にそれぞれDR側モータ3aとAS側モータ3b(以下、モータ3a,3bと略す)が別個に設けられており、各ワイパブレード2a,2bの位置情報(位置角度θa,θb)に基づいて各々別個に制御されるようになっている。なお、符号における「a,b」は、それぞれDR側とAS側に関連する部材や部分であることを示している。
【0019】
ワイパブレード2a,2bには、図示しないブレードラバー部材が取り付けられている。そして、このブレードラバー部材を車両のフロントガラス上に密着させて移動させることにより、図1に2点鎖線にて示した払拭領域4a,4bに存在する水滴等が払拭される。ワイパブレード2a,2bは、ワイパ軸5a,5bを中心に左右に揺動運動を行うワイパアーム6a,6bに支持されている。ワイパアーム6a,6bには、ワイパ軸5a,5bと対称に駆動レバー7a,7bが配設されている。また、駆動レバー7a,7bの端部には連結ロッド8a,8bが取り付けられている。この連結ロッド8a,8bの他端側は、モータ3a,3bによって回転されるクランクアーム9a,9bの先端部に接続されている。そして、モータ3a,3bの回転に伴ってクランクアーム9a,9bが回転し、この動きが連結ロッド8a,8bを介して駆動レバー7a,7bへと伝達され、モータ3a,3bの回転運動がワイパアーム6a,6bの揺動運動に変換されるようになっている。
【0020】
モータ3a,3bは、それぞれ別個に設けられた駆動回路、すなわちDR側モータ駆動装置10aとAS側モータ駆動装置10bによって駆動される。また、モータ3a,3bには、ホール素子やロータリエンコーダ等を用いたパルス検出手段であるDR側パルス検出装置11aとAS側パルス検出装置11bが接続されており、その回転角度が検出できるようになっている。この場合、各モータ駆動装置10a,10bは、ワイパ駆動制御装置12により制御されており、各パルス検出装置11a,11bの検出値もこのワイパ駆動制御装置12に送られるようになっている。
【0021】
図2は、本発明によるワイパ制御方法を適用したワイパ駆動制御装置12の回路構成を示すブロック図である。図2に示したように、当該ワイパ駆動制御装置12は、CPU21を中心として、I/Oインターフェース22と、対策効果確認タイマ23a、DR側タイマ23b、AS側タイマ23c、ROM24、RAM25、ロック判断カウンタ27がバスライン26を介して互いに接続されたマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成される。そして、各パルス検出装置11a,11bからの信号を処理し、各モータ駆動装置10a,10bに制御信号を送出する。
【0022】
I/Oインターフェース22には、DR側パルス検出装置11aと、AS側パルス検出装置11b、DR側モータ駆動装置10a、AS側モータ駆動装置10bが接続されている。対策効果タイマ23aは、ワイパブレード2a,2bがロック状態となって停止した場合、後述する入れ替わり解消処理の実施継続時間を所定制限時間に基づいて計時するタイマである。DR側タイマ23bとAS側タイマ23cは、それぞれDR側、AS側のモータパルスの割り込み処理毎にリセットされるアップカウントタイマである。また、ロック判断カウンタ27は、ワイパブレード2a,2bがロック状態となった場合に、入れ替わり解消処理を実施した回数を計数するカウンタであり、ロック状態が入れ替わりによるものか積雪等の障害物によるものかを判断するためのものである。さらに、ROM24には制御プログラムおよび各種制御用固定データが記憶されており、RAM25にはデータ処理した後の各モータ駆動装置10a,10bへの出力信号や、CPU21にて演算処理したデータが格納される。そして、CPU21では、ROM24に記憶されている制御プログラムに従い、ワイパ装置1の駆動制御を実行する。
【0023】
一方、図3はCPU21の主要機能構成を示すブロック図である。以下、CPU21の機能を通して、本発明によるワイパ装置制御方法をその処理手順も含め具体的に説明する。
【0024】
図3に示したように、CPU21は、I/Oインターフェース22を介してDR側パルス検出装置11aとAS側パルス検出装置11bから取得したパルスに基づき、ワイパブレード2a,2bの現在の位置角度θa,θbを算出するDR側位置角度算出手段31aおよびAS側位置角度算出手段31bと、求めた位置角度に基づいて各モータ3a,3bに対する制御出力をそれぞれ算出して各モータ駆動装置10a,10bに対し送出するDR側モータ制御手段32aおよびAS側モータ制御手段32bとを有する構成となっている。
【0025】
この場合、各位置角度算出手段31a,31bはそれぞれ、各パルス検出装置11a,11bから取得したパルスを累積して現在のワイパブレード2a,2bの位置角度を算出する。なお、当該CPU21では、パルス累積数をそのまま位置角度として取り扱い、パルス数に基づいて以下の処理を行っている。但し、パルス数とワイパブレード2a,2bの位置角度θa,θb(deg)との関係を予めマップ等によってROM24に格納しておき、角度(deg)によって以下の処理を行っても良い。また、モータ1回転(360°)がワイパアーム1往復に相当することから、パルス累積数からモータ3a,3bの回転角度を求め、それを位置角度x°として取り扱い、これに基づいて以下の処理を行っても良い。
【0026】
また、当該CPU21では、各モータ制御手段32a,32bはそれぞれ次のような機能手段を備えている。まず第1に、ワイパブレード2a,2bの現在の位置角度から、DR側,AS側のそれぞれの立場で見た両ワイパブレード2a,2b間の実際の角度差を算出するDR側実測角度差算出手段33aとAS側実測角度差算出手段33bを備える。
【0027】
この場合、DR側,AS側のそれぞれの立場で見た実測角度差とは、例えばDR側では、DR側ワイパブレード2aの位置角度を基準としてAS側ワイパブレード2bの位置角度との差を求めることによって得られる角度差である。つまり、例えばDR側が「10」パルスの位置角度にあるときAS側が「3」パルスの位置角度である場合、DR側実測角度差はDR側の位置角度からAS側の位置角度を減じて(10−3)「+7」となる。一方、これをAS側から見ると、AS側ワイパブレード2bの位置角度を基準として、AS側実測角度差はAS側の位置角度からDR側の位置角度を減じて(3−10)「−7」となる。
【0028】
次に、各実測角度差算出手段33a,33bの後段には、現在の位置角度における両ワイパブレード2a,2b間の位置角度差の目標値である目標角度差と先に求めた実測角度差とを比較して、現時点における実測角度差と目標角度差との差を示す角度差情報を算出するDR側角度差情報算出手段34aとAS側角度差情報算出手段34bがそれぞれ設けられている。
【0029】
ここで、比較対象となる目標角度差は、ROM24に予め格納されたDR側目標角度差マップ36aとAS側目標角度差マップ36bからそれぞれ読み出される。図4,5にこれらの構成を示す。図4はDR側の位置角度を基準とした目標角度差を示すDR側目標角度差マップ36aであり、図5はAS側の位置角度を基準とした目標角度差を示すAS側目標角度差マップ36bである。
【0030】
この場合、図4のDR側目標角度差マップ36aを見ると、例えばDR側の位置角度が「10」パルスであるときAS側の位置角度目標は「5」パルスであり、両者の間の目標角度差は「+5」であることがわかる。従って、例えば「DR=10,AS=7」で実測角度差「+3」との位置情報が得られている場合は、DR側角度差情報算出手段34aでは、目標角度差に対して「+2」((+5)−(+3))というDR側角度差情報を算出する。これは、先行するDR側から見てAS側が目標位置角度よりも「2」パルス分進んでいる(近付いている)状態を表している。
【0031】
これに対し図5のAS側目標角度差マップ36bでは、前記の例の場合(「DR=10,AS=7」)、AS側の位置角度が「7」パルスのときDR側の位置角度目標は「14」パルスであり、両者の間の目標角度差は「−7」となる。これに対して、先の例では実測角度差は「−3」(7−10)であり、AS側角度差情報算出手段34bでは、目標角度差に対して「−4」((−7)−(−3))というAS側角度差情報を算出する。これは、追従するAS側から見てDR側が目標位置角度よりも「4」パルス分遅れている(近付いている)状態を表している。
【0032】
ところで、各目標角度差マップ36a,36bでは、先行側は追従側に比してパルスのデータ分布が粗くなっている。これは、先行側に衝突しないようにワイパブレードを制御するに際しては、追従側の制御をより細かくする必要があるためであり、このとき先行側のパルス区分は粗くとも差し支えない。これを各マップにおいて見ると、例えば図4では、DR側の目標位置角度が1〜3パルスまではAS側の目標位置角度が1パルスとなっており、DR側に対してAS側は段階的に目標位置角度が設定されている。これは換言すると、追従するAS側1パルスに対してDR側は3パルス分の動きがあることになり、その分DR側は粗なデータとなる。また、図5では、初動時にはAS側が1パルス進行するとDR側は2パルス進むように目標値が設定される。これは、追従するAS側1パルスに対してDR側は2パルス分の動きがあることを意味しており、前述同様先行するDR側のデータが粗となっている。
【0033】
このため、DR側とAS側では同じ位置角度であっても、制御形態が異なる場合が出てくる。例えば、「DR=3,AS=1」という位置角度データを得た場合、図4によればDR側実測角度差「2」(3−1)は目標角度差「2」と一致しておりOKのデータとなる。ところが、図5においては、AS=1に対しては目標角度差は「−1」であり、この場合の実測角度差「−2」(1−3)に対してはNGとなる。このため、DR側では通常制御が行われるのに対し、AS側では遅れを取り戻すべく追従制御が行われることになる。
【0034】
また、当該ワイパ装置1では、上反転位置を境に先行側と追従側の先後関係が逆転する。すなわち、復路においてはAS側がDR側に先行する先後関係となる。従って、各目標角度差マップ36a,36bにおいても、図示されてはいないがパルス90を超えパルス124以降はAS側が先行する形となっている。なお、図4,5のマップはあくまでも一例であり、マップ形態やその中の数値が図4,5のものに限定されないことは言うまでもない。
【0035】
このように、本発明のワイパ制御装置にあっては、DR側とAS側のそれぞれに相手方との対応を有するマップを個々に持たせ、移動速度の異なるワイパブレード2a,2bを自らの位置角度のみならず他方の位置角度をも勘案して制御するようにしている。なお、このため、何れか一方の側にモータ3aまたは3bからのパルスが入力されると両モータ3a,3bの制御が開始されることになる。
【0036】
一方、角度差情報算出手段34a,34bの後段にはさらに、得られた角度差情報に基づいて各モータ3a,3bの出力を算出、決定するDR側モータ出力算出手段35aと、AS側モータ出力算出手段35bが設けられている。ここでは、各モータ出力算出手段35a,35bは、先の実測角度差からワイパブレードの先後関係を判定した後、角度差情報に基づいて目標角度差と実測角度差との間の差が小さくなるような各モータ3a,3bの出力をそれぞれ算出し、それを各モータ駆動装置10a,10bに指示する。
【0037】
先の例(「DR=10,AS=7」)について見れば、DR側モータ出力算出手段35aは、実測角度差「+3」、DR側角度差情報「+2」を取得し、これに基づいて以後のDR側モータ3aの出力を算出する。この場合、取得した実測角度差からDR側とAS側の先後関係が正しく維持されていることが認識され、その上でDR側角度差情報からAS側が目標値よりも近付いていることが認識される。すなわち、往路においてはDR側がAS側に先行する先後関係となるため、実測角度差は「+」となるのが正常であり、この場合には実測角度差の値が「+3」であることから両者の先後関係は正常であることがわかる。また、DR側角度差情報からは、AS側が目標値よりも「2」パルス分近付いていることが認識される。そこで、DR側モータ出力算出手段35aではこの認識に従い、位置角度差を広げて目標値に近付けるべくDR側について現在よりも高い出力(回転数)を算出する。そして、この出力を実現するようにDR側モータ駆動装置10aに制御信号が送出される。
【0038】
また、AS側モータ出力算出手段35bでは、先の例の場合、実測角度差「−3」、AS側角度差情報「−4」を取得し、これに基づいて以後のAS側モータ3bの出力を算出する。この場合、取得した実測角度差から、AS側とDR側の先後関係が正しく維持されており、その上でAS側角度差情報からDR側が近付いていることが認識される。すなわち、往路においてはAS側はDR側に追従する先後関係となるため、実測角度差は「−」となるのが正常であり、この場合にはこの値が「−4」であることから両者の先後関係は正常であることがわかる。また、AS側角度差情報からは、DR側が目標値よりも「4」パルス分近付いていることが認識される。そこで、AS側モータ出力算出手段35bではこの認識に従い、位置角度差を広げて目標値に近付けるべくAS側について現在よりも低い出力(回転数)が算出される。そして、この出力を実現するようにAS側モータ駆動装置10bに制御信号が送出される。
【0039】
このように、当該ワイパ制御装置12では、ワイパブレード2a,2b間の実測角度差が目標角度差に近付くように各モータ3a,3bが独自に制御され、両者の位置角度差が目標よりも小さくなったとき(近付いたとき)は、先行側の出力を上げるとともに、追従側の出力を下げて位置角度差を拡大して目標位置角度との差を縮めるようにする。また、位置角度差が目標よりも大きくなったとき(離れたとき)は、先行側の出力を下げるとともに、追従側の出力を上げて位置角度差を縮小して目標位置角度との差を縮める。
【0040】
一方、このような位置角度差に基づく制御を行っている際に、例えば往路にて何らかの外力によりワイパアーム6a,6b等が撓み、位置角度が変化することなくDR側とAS側が入れ替わった場合を考える。この場合、位置角度に変化がないため、角度差情報の符号は正常であり各モータ出力算出手段35a,35bはワイパブレード2a,2bの入れ替わりを符号からは認識できない。すなわち、本来後側のAS側がDR側より先に出ても、先となったAS側は自らは後側であるとの認識を依然として持っていることになる。また、後となったDR側も依然として前側との認識を持っている。従って、各モータ出力算出手段35a,35bは、入れ替わり以後もDR側を先行させるべく、DR側をAS側より速く動作させる。このため、追い越されたDR側の方が速く作動され、ワイパブレード同士が当接してロック状態となり停止してしまう。
【0041】
そこで、当該ワイパ駆動制御装置12では、各モータ出力算出手段35a,35bでは認識できない入れ替え状態に対処すべく、図3に示したようにロック検出処理手段37をさらに設け、ワイパブレード2a,2bの入れ替わりや積雪等によりロック状態が発生するとそれを検知してその解消を図っている。図6は、ロック検出処理手段37におけるロック検出解消処理の手順を示すフローチャートである。なお、図6では往路におけるロック状態を対象として当該処理を説明しているが、復路においてもDR側が先側、AS側が後側となって図6と同様の処理が行われる。
【0042】
当該処理では、正常作動時に後側に位置すべき側(以下、本来後側または単に後側と略す)のモータのパルスによってロック状態の発生を検出し、その原因を検知している。この場合、後側のモータパルスによって状態を判断しているのは、通常作動中であれば、後側のワイパアームは、正常作動時に先側に位置すべき側(以下、本来先側または単に先側と略す)のロック状態に関係なく出力を上げれば動作するはずだからである。すなわち、ワイパブレードが重なり合うラップ領域では、後側のワイパアームは先側のワイパアームに対して間隔を置いて作動しており、正常動作であればその間隔分自由に動き得るためである。
【0043】
本発明では、ロック状態が検出されると、入れ替わりによるロック状態なのか障害物によるロック状態なのかを判断し、入れ替わり対策を施して動かない場合には障害物と見て出力を停止させる。ここではまず、ロック状態検出に伴い後側の出力を上げ先側ワイパブレードの位置角度の変化を見る。この動作は、ワイパブレードが入れ替わっている状況においては、追い越した側を逃がす動作となる。そして、この際には追い越された側もまた、障害が除かれて共に作動する。従って、このような逃がし動作を行ったとき、本来先側のワイパブレードに位置角度変化が見られた場合は、入れ替わりによるロック状態と判断できる。
【0044】
一方、後側出力を上げた後に前述の位置角度差に基づく制御に戻すと、入れ替わり状態を本来の状態に復元しようとして再びロック状態となる。このため、当該処理では、入れ替わりと判断された後には、上反転位置に至るまで先後関係を入れ替えて制御し、ロック状態の解消と再発生の防止を図っている。
【0045】
これに対し本来後側の出力を上げても本来先側のワイパブレードの位置角度に変化がないときには、一旦後側の出力を元に戻し再びその出力を上げ、出力アップ動作を何回か繰り返す。そして、後側の出力アップを繰り返しても先側の位置角度に変化がないときには、積雪等によるロック状態と判断してワイパ装置1を停止させる。
【0046】
そこで、図6を参照しつつ前記処理を改めて詳細に説明する。ロック検出処理手段37はまず、ステップS1にてロック判断カウンタ27が所定基準値以上となっているか否かを判断する。ここでロック判断カウンタ27は、前述のような後側出力を上げる動作が実施された回数を計数するカウンタであり、それを数回繰り返しても先側が動かない場合には、障害物によるロック状態と判断するためのものである。ロック検出処理手段37は、ステップS1においてこのロック判断カウンタ27を参照し、これが基準値以上となっているときは、出力アップ動作が所定回数行われてもロック状態が解消しないとして、積雪等の障害物やガラス面の負荷過大によるロック状態と判断する。そして、ロック検出処理手段37は、システムの保護を図るべくステップS2に進み、各モータ出力算出手段35a,bに対しモータ3a,3bの出力を停止させる旨の命令を発する。
【0047】
なお、この際モータ3a,3bの駆動回路はオープン状態となるため、積雪によるロック状態などでは、ワイパブレード2a,2bは積雪の重みによって下反転位置に戻る。また、ステップS2にてシステムダウンした場合には、障害物がある旨の警告を表示灯や音声にて運転者に対して行っても良い。さらに、ワイパ作動スイッチがONのままであるときには、タイマ動作により、所定時間経過後に再トライするようにしても良い。
【0048】
一方、ロック判断カウンタ27が所定基準値に満たない場合には、入れ替わりによるロック状態を解消させるための動作に進む。ここではまずステップS3にて、往路にて本来後側となるべきAS側(復路ではDR側)を動かす処置の進行状況が確認される。すなわち、対策効果確認タイマ23aがオバーフローしているか、または、AS側(本来後側)のモータパルスが所定基準値(N個)以上発せられているかが確認される。
【0049】
この場合、対策効果確認タイマ23aは、AS側の出力を上げたが所定角度以下しか動かなかった場合に、DR側(本来先側)の動きを調べに行く制限時間を示している。従って、DR側が動かない場合には、AS側の出力アップは対策効果確認タイマ23aに示された制限時間の間継続されることになる。
【0050】
ステップS3にて、対策効果確認タイマ23aがオーバフローしておらず、AS側のモータパルスも基準値を下回っているときにはステップS4に進み、AS側タイマ23cがオーバーフローしているか否かが判断される。
【0051】
ここで、AS側タイマ23cは、AS側モータ3bの回転パルスが入力される毎に割り込み処理がなされてリセットされる。従って、AS側タイマ23cのオーバーフローは、AS側モータ3bからの回転パルスが入力されていないこと、つまりモータ3bが停止していることを意味する。このため、ステップS3にてAS側タイマ23cがオーバフローしているときには、ステップS5〜S8側に進み、入れ替わりによるロック状態を解消すべく後側出力を上げる処理を行う。なお、オーバーフローしていないときには、正常動作と判断してステップS1に戻る。
【0052】
ステップS5では、まずDR側(本来先側)のワイパブレード2aの位置角度をRAM25に記憶する。その後ステップS6にて、AS側のモータ3bの出力を上げる。これにより、ワイパブレードの入れ替わりにより本来後側のAS側が先に来ている場合、AS側のワイパブレード2bを逃がすように動かすことになり、ワイパブレード2bはロック状態から離脱して作動する。
【0053】
ステップS6におけるAS側の出力アップを行った後、ステップS7で対策効果確認タイマ23aをスタートさせ、さらに、ステップS8にてAS側タイマ23cをリセットする。
【0054】
その後ステップS8から再びステップS1に戻り、ロック判断カウンタ27が確認される。この場合、ロック判断カウンタ27はカウントアップされていないのでそのままステップS2に進む。ステップS2では、対策効果確認タイマ23aとAS側のモータ3bのパルス数が確認される。この場合、モータ3bの出力アップの結果、AS側が作動していればその分モータパルスが入力されておりパルス数がN個を超える。これに対しAS側が作動していないときには、モータパルスが入力されない。このため、対策効果確認タイマ23aがオーバーフローし制限時間切れとなるまでステップS4からS8までの動作が繰り返され、その間AS側の出力アップ状態が維持される。
【0055】
このようにステップS3では、モータ3bの出力アップによりAS側が作動したときはその後すぐにステップS9側に進む。また、AS側が作動しないときには、出力アップをしばらく続けて対策効果確認タイマ23aによる制限時間が経過した後ステップS9側に進む。
【0056】
ステップS9に進むと、まず対策効果確認タイマ23aがリセットされ、ステップS10にて現在のDR側(本来先側)の位置角度が読み込まれる。そして、ステップS11にて、ステップS5で記憶したDR側の位置角度と、ステップS10で読み込んだ位置角度とが比較される。
【0057】
この場合、ワイパブレード2a,2bの入れ替わりによるロック状態であれば、AS側の出力アップによる作動に伴い、DR側のワイパブレード2aもロック状態から解放されて作動する。従って、新旧のDR側の位置角度を比較して、DR側にAS側の出力アップに伴う微動域を超えた所定基準値以上の動きがあったときには、入れ替わりによるロック状態であったと判断できる。これに対してAS側の出力を上げたにもかかわらずDR側が作動しないときは、両者が積雪等による障害物によってロック状態となっていると判断できる。
【0058】
このためステップS12では、ロック原因の識別を行うべく、新旧のDR側位置角度の差、つまりDR側の移動量が所定基準値以下であるか否かを判断する。そして、移動量が基準値以下の場合には、ステップS13に進んでAS側の出力を元に戻した上で、ステップS14でロック判断カウンタ27をカウントアップしステップS1に戻る。ここではロック判断カウンタ27はまだ「1」であるため、ステップS1からS2へ進む。ステップS2では、先にS9にて対策効果確認タイマ23aがリセットされていることからS4側に進む。また、このときAS側は依然として作動していないのでASタイマ23cはオバーフローしておりS5〜S8の処理が行われる。その後対策効果確認タイマ23aがオバーフローするとS2からS9側に進み、S9〜S14の処理が行われる。すなわち、DR側の移動が認められないときにはAS側の出力上昇→復帰→上昇の動作を複数回繰り返すことになる。そして、出力アップ動作を繰り返すたびにロック判断カウンタ27がカウントアップされ、所定基準回数(例えば、2〜4回)繰り返してもDR側が作動しないときには、ステップS1からステップS2へと進んで出力が停止される。
【0059】
一方、ステップS12にてDR側の移動量が基準値を超えていると確認された場合には、ワイパブレード2a,2bの入れ替わり発生と判断して、ステップS15,16側に進む。このときステップS15では、ロック状態の解消処置開始に先立ちロック判断カウンタ27をリセットし、ステップS16に進む。
【0060】
ステップS16では、前述の位置角度制御により再度ロック状態となるのを防止すべく、上反転位置に至るまでDR側とAS側の制御形態を入れ替えて動作させる。すなわち、本来先行側であるべきDR側を追従側のAS側目標角度差マップ36bに基づいて制御し、本来追従側であるべきAS側を先行側のDR側目標角度差マップ36aに基づいて制御する。従って、DR側モータ出力算出手段35aは、AS側角度差情報算出手段34bから角度差情報を取得し、そのデータに基づいてDR側モータ3aの出力を決定する。また、AS側モータ出力算出手段35bでは、DR側角度差情報算出手段34aから角度差情報を取得し、そのデータに基づいてAS側モータ3bの出力を決定する。
【0061】
このため、上反転位置に至るまで、入れ替わって先側となったAS側(本来は後側)はそのまま先行させて駆動され、後側となったDR側(本来は先側)は所定位置角度差を維持するようにAS側に追従させて駆動される。そして、上反転位置にて本来の制御形態に戻される。これにより、入れ替わりによってロック状態となったワイパブレード2a,2bは、ロック状態が解除されて再び動き始め、上反転位置に至った以降は通常の動作に復帰することになる。また、作動開始後も、ワイパブレード同士が再び当接してロック状態となる事態も回避される。
【0062】
なお、ステップS16における入れ替え制御においては、復路にてワイパブレードが入れ替わった時には、入れ替わり後下反転位置を経て上反転位置までDR側とAS側の制御形態が入れ替えられる。これは、下反転位置にて制御形態を元に戻すとDR側が先行するように制御されるため、下反転位置においてワイパブレードがロック状態となるためである。また、一旦入れ替わりが生じて制御形態を入れ替えた後、また何らかの原因によって再び入れ替わりが生じ正規の先後関係に戻った場合には、制御形態を元に戻しワイパブレードを通常の制御形態で駆動する。
【0063】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】
本発明にあっては、後側のタイマのオーバーフローによりワイパブレードのロック状態を検知されると後側の出力を上げて先側の様子を見るようにしたことにより、左右のワイパブレードが、先後関係の入れ替わりや障害物によりロック状態となっても、ロック状態とその原因を的確に検知し、その解消処理を行うことが可能となる。特に、位置角度変化を伴うことなく機構部の撓みによって左右のワイパブレードの先後関係が入れ替わった場合でも、入れ替わりによるロック状態であることを的確に認識でき、その解消処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向払拭型ワイパ装置の構成およびその制御系の概略を示す説明図である。
【図2】本発明によるワイパ制御方法を適用したワイパ駆動制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図3】CPUの主要機能構成を示すブロック図である。
【図4】DR側の位置角度を基準として目標角度差を設定したDR側目標角度差マップである。
【図5】AS側の位置角度を基準として目標角度差を設定したAS側目標角度差マップである。
【図6】ロック検出処理手段におけるロック検出解消処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ワイパ装置
2a DR側ワイパブレード(第1ワイパブレード)
2b AS側ワイパブレード(第2ワイパブレード)
3a DR側モータ
3b AS側モータ
4a,4b 払拭領域
5a,5b ワイパ軸
6a,6b ワイパアーム
7a,7b 駆動レバー
8a,8b 連結ロッド
9a,9b クランクアーム
10a DR側モータ駆動装置
10b AS側モータ駆動装置
11a DR側パルス検出装置
11b AS側パルス検出装置
12 ワイパ駆動制御装置
21 CPU
22 I/Oインターフェース
23a 対策効果確認タイマ
23b DR側タイマ
23c AS側タイマ
24 ROM
25 RAM
26 バスライン
27 ロック判断カウンタ
31a DR側位置角度算出手段
31b AS側位置角度算出手段
32a DR側モータ制御手段
32b AS側モータ制御手段
33a DR側実測角度差算出手段
33b AS側実測角度差算出手段
34a DR側角度差情報算出手段
34b AS側角度差情報算出手段
35a DR側モータ出力算出手段
35b AS側モータ出力算出手段
36a DR側目標角度差マップ
36b AS側目標角度差マップ
37 ロック検出処理手段

Claims (4)

  1. それぞれ別個のモータによって駆動され、予め定められた先後関係をもって払拭動作を行う左右のワイパブレードを有してなる対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、
    前記対向払拭型ワイパ装置の駆動中に前記ワイパブレードが停止した場合、正常作動時に後側にあるべきワイパブレードを駆動するモータの出力を上昇させ、このモータ出力上昇により正常作動時に先側にあるべきワイパブレードが動作した場合、上反転位置に至るまで前記先後関係を入れ替えて前記ワイパブレードを駆動することを特徴とする対向払拭型ワイパ装置の制御方法。
  2. 請求項1記載の対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、前記各モータの少なくとも一方には、その回転に伴って発生するパルス信号によってリセットされるタイマが接続されており、前記モータ出力上昇は、正常作動時に後側にあるべきワイパブレードを駆動するモータに接続された前記タイマがリセットされずにオバーフローした場合に実施されることを特徴とする対向払拭型ワイパ装置の制御方法。
  3. 請求項1記載の対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、前記モータ出力上昇により正常作動時に先側にあるべきワイパブレードが動作しないとき、前記モータ出力を一旦元の出力に復帰させ再び上昇させることを特徴とする対向払拭型ワイパ装置の制御方法。
  4. 請求項3記載の対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、前記モータ出力の上昇、復帰を所定回数繰り返しても正常作動時に先側にあるべきワイパブレードが動作しないとき、前記各モータの出力を停止させることを特徴とする対向払拭型ワイパ装置の制御方法。
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