JP3910297B2 - 対向払拭型ワイパ装置の制御方法および制御装置 - Google Patents

対向払拭型ワイパ装置の制御方法および制御装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ワイパ装置の制御技術に関し、特に、対向払拭型のワイパ装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フロントガラスの大型化に伴う払拭面積増大や横方向の視界向上のため、フロントガラスの左右両端側にワイパアームの回転中心を配し、フロントガラスの両サイドから中央に向かってワイパブレードが作動するいわゆる対向払拭型のワイパ装置が採用されてきている。
【0003】
この対向払拭型のワイパ装置では、まず車両中央部にワイパ駆動用のモータを配置し、リンク機構を介して左右のワイパブレードを対向作動させている。すなわち、モータの回転軸にクランクアームを取り付けるとともに、上下中間位置が枢支された中間リンクを設け、その一端側とクランクアームとを連結ロッドにて接続させる。これにより、モータの回転運動は中間リンクの往復揺動運動に変換される。そして、中間リンクの上下両端部を駆動ロッドを介してフロントガラス両端下部から突出する左右のワイパ軸の駆動レバーに連結させ、左右のワイパアームを対向的に作動させている。
【0004】
ところが、対向払拭型のワイパ装置をこのように1個のモータで駆動しようとすると、前述のようにほぼ車両の全幅に等しい駆動機構を要し、機構が大がかりとなり、かつその重量も大きくなるという問題があった。そこで、このような問題を解決すべく、左右のワイパブレードをそれぞれ別個にモータ駆動する方式が開発されている。
【0005】
この場合、左右のワイパブレードに完全同一の特性を持つモータを配することは困難であり、また、モータに対する負荷変動をなくすことも不可能である。従って、左右のモータの非同期動作が生じ易く、左右の動きがバラバラになりワイパブレード同士が干渉してしまうという問題が生じる。
【0006】
そこで、公知の方法ではないが、左右のワイパアームの位置角度を検出し、基準となる側のワイパアームの位置角度から、もう一方の側のワイパアームの位置角度を引いて両者の位置角度差を求め、それに基づいて両ワイパアームの動作を制御する方式も開発されている。
【0007】
そこではまず、例えば運転席側(以下、DR側と略す)を基準として、位置角度差=DR側ワイパアーム位置角度−助手席側(以下、AS側と略す)ワイパアーム位置角度を求める。このとき、位置角度差は前記演算結果の絶対値であり、演算結果が+のときはDR側の角度が大きく、−のときはAS側の角度が大きいことになる。そして、得られた値が+のときは、その絶対値に応じて、DR側モータの出力を上げるか、AS側モータの出力を下げるか、あるいはその両方を行い位置角度差の解消を図る。また、演算結果が−のときはその逆の動作を行って正常動作への復帰を図っている。
【0008】
ところが、このような位置角度差のみに基づいてワイパ動作を制御する場合、左右のワイパブレードやワイパアームに対し走行風圧等により左右等しい負荷が加わると、ワイパブレードの払拭速度が左右で同様に低下したり上昇したりする。このとき、位置角度には左右で差が生じないことから、この速度変化に対しては何らフィードバック制御が行われない。このため、ワイパブレードの1払拭の周期が変動してしまい、所望の払拭効果を得られないという問題があった。
【0009】
そこで発明者らは、このような位置角度差のみによるワイパ制御に加えて、ワイパアームの実際の速度を求め、これを単位位置角度当たりの平均速度と比較して制御する方式を開発するに至った。そこでは、1払拭周期の平均値Tを1払拭動作に要する総パルス数Pで割ったT/Pを平均速度として用い、これと実測速度とを比較してその差を小さくするようにモータを制御している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、左右のワイパブレードを位置角度に応じて適宜角度差を付けて制御する場合、位置角度差の変化に伴い位置角度毎にワイパブレード(ワイパアーム)の速度も適宜変化する。従って、このような平均速度を基準とした動作制御の場合、角度差を大きくしたい場所では、求める速度に対して基準となる平均速度が小さくなる。また、逆に角度差を小さくしたい場所では、求める速度に対して基準となる平均速度が大きくなり、これらを是正するため出力補正用の更なる演算が必要となり制御装置の負担が大きいという問題がある。特に、角度差データは小数点を持たない値となるため、ワイパ速度を滑らかに変化させるためにはモータパルスを細かく取る必要があり、そこで出力補正演算を行うと演算処理がさらに重くなるという事態が生じる。
【0011】
さらに、平均値による制御では、1払拭周期内における速度変化を平均化した値を基準値とするため、位置角度差を一定に保ちつつ速度を変動させるような動作に対してはこれを打ち消して平均的速度に制御するように働く。従って、平均値による制御はイレギュラーな外力に対しては有効に作用するが、多様な速度変化を持たせるような制御を行うことができず、その改善が望まれていた。
【0012】
本発明の目的は、制御装置に過度の負担を与えることなく、払拭周期変動を抑制しつつ滑らかなワイパ動作を実現し得る対向型ワイパ装置の制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の対向払拭型ワイパ装置は、第1モータと、第2モータと、前記第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、前記第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有し、前記第1および第2ワイパブレードの位置角度をそれぞれ算出して、前記第1モータと第2モータを制御する対向払拭型ワイパ装置であって、前記第1ワイパブレードと前記第2ワイパブレードの位置角度差の目標となる目標角度差情報を、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードのそれぞれの位置角度について、それぞれ第1ワイパブレード目標角度差情報及び第2ワイパブレード目標角度差情報として予め別個に記憶する第1の記憶手段と、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値を、前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め記憶する第2の記憶手段と、前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度データをそれぞれ算出する位置角度算出手段と、前記第1ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの位置角度の差である実測角度差情報を算出する第1ワイパブレード実測角度差情報算出手段と、前記第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの位置角度の差である実測角度差情報を算出する第2ワイパブレード実測角度差情報算出手段と、前記実測角度差情報と第1ワイパブレード目標角度差情報とから前記第1ワイパブレードの角度差情報を算出するとともに、前記実測角度差情報と第2ワイパブレード目標角度差情報とから前記第2ワイパブレードの角度差情報を算出する角度差情報算出手段と、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの実際の速度である実測速度をそれぞれ算出する実測速度算出手段と、前記第1ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第1ワイパブレードの実測速度とから前記第1ワイパブレードの速度差情報を算出する第1の速度差情報算出手段と、前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第2ワイパブレードの実測速度とから前記第2ワイパブレードの速度差情報を算出する第2の速度差情報算出手段と、前記第1ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第1モータを制御する第1の出力算出手段と、前記第2ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第2モータを制御する第2の出力算出手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】
また、本発明の対向払拭型ワイパ装置の制御方法は、第1モータと、第2モータと、前記第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、前記第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有し、前記第1および第2ワイパブレードの位置角度をそれぞれ算出して、前記第1モータと第2モータを制御する対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、前記第1ワイパブレードと前記第2ワイパブレードの位置角度差の目標となる目標角度差情報を、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードのそれぞれの位置角度について、それぞれ第1ワイパブレード目標角度差情報及び第2ワイパブレード目標角度差情報として予め別個に記憶し、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値を、前記第1および第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め記憶し、前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度データをそれぞれ算出し、前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの位置角度の差である実測角度差情報を算出し、前記実測角度差情報と第1ワイパブレード目標角度差情報とから前記第1ワイパブレードの角度差情報を算出するとともに、前記実測角度差情報と第2ワイパブレード目標角度差情報とから前記第2ワイパブレードの角度差情報を算出し、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの実際の速度である実測速度をそれぞれ算出し、前記第1ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第1ワイパブレードの実測速度とから前記第1ワイパブレードの速度差情報を算出し、前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第2ワイパブレードの実測速度とから前記第2ワイパブレードの速度差情報を算出し、前記第1ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第1モータを制御し、前記第2ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第2モータを制御することを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明の対向払拭型ワイパ装置の制御装置は、第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと第2モータによって駆動される第2ワイパブレード有してなる対向払拭型ワイパ装置の制御装置であって、第1および第2ワイパブレードの位置角度をそれぞれ算出する第1および第2ワイパブレード位置角度算出手段と、第1ワイパブレードの位置角度と第2ワイパブレードの位置角度とに基づき第1ワイパブレードの位置角度を基準として第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの間の実際の位置角度差を示す第1ワイパブレード側実測角度差を算出する第1ワイパブレード側実測角度差算出手段と、第2ワイパブレードの位置角度と第1ワイパブレードの位置角度とに基づき第2ワイパブレードの位置角度を基準として第2ワイパブレードと第1ワイパブレードとの間の実際の位置角度差を示す第2ワイパブレード側実測角度差を算出する第2ワイパブレード側実測角度差算出手段と、第1ワイパブレードと第2ワイパブレードの間の位置角度差の目標値として第1ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第1ワイパブレード側目標角度差と第1ワイパブレード側実測角度差との差を示す第1ワイパブレード側角度差情報を算出する第1ワイパブレード側角度差情報算出手段と、第2ワイパブレードと第1ワイパブレードの間の位置角度差の目標値として第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第2ワイパブレード側目標角度差と第2ワイパブレード側実測角度差との差を示す第2ワイパブレード側角度差情報を算出する第2ワイパブレード側角度差情報算出手段と、第1ワイパブレードの実際の速度から第1ワイパーブレード実測速度を算出する第1ワイパブレード実測速度算出手段と、第2ワイパブレードの実際の速度から第2ワイパーブレード実測速度を算出する第2ワイパブレード実測速度算出手段と、第1ワイパブレードの速度の目標値として第1ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第1ワイパブレード側目標速度と第1ワイパブレード実測速度との差を示す第1ワイパブレード側速度差情報を算出する第1ワイパブレード側速度差情報算出手段と、第2ワイパブレードの速度の目標値として第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第2ワイパブレード側目標速度と第2ワイパブレード実測速度との差を示す第2ワイパブレード側速度差情報を算出する第2ワイパブレード側速度差情報算出手段と、第1ワイパブレード側角度差情報と第1ワイパブレード側速度差情報に基づき第1ワイパブレード側目標角度差と第1ワイパブレード側実測角度差との間の差を小さくしかつ第1ワイパブレード側目標速度と第1ワイパブレード実測速度との差を小さくするような第1モータの出力を算出する第1モータ出力算出手段と、第2ワイパブレード側角度差情報と第2ワイパブレード側速度差情報に基づき、第2ワイパブレード側目標角度差と第2ワイパブレード側実測角度差との間の差を小さくしかつ第2ワイパブレード側目標速度と第2ワイパブレード実測速度との差を小さくするような第2モータの出力を算出する第2モータ出力算出手段とを有することを特徴としている。
【0016】
そして、前記構成により、ワイパブレード間の位置角度差制御に加えて、ワイパブレードの実測速度と目標速度とを比較しつつワイパ動作を制御し、よりきめ細かなワイパ動作制御を実現する。これにより、位置角度毎の目標速度変化を滑らかに設定することができ、位置角度差制御のみの場合に比して滑らかなワイパ動作を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、対向払拭型ワイパ装置の構成およびその制御系の概略を示す説明図である。当該ワイパ制御方法は、ワイパブレード間の角度差変動に加えてその速度変動をも監視することにより、外力負荷変動による速度変動と角度差のバラツキを抑制するものである。
【0018】
図1において、符号1は本発明によるワイパ制御方法を適用したワイパ装置である。当該ワイパ装置1は、DR側とAS側を対向配置しDR側ワイパブレード(第1ワイパブレード)2aとAS側ワイパーブレード(第2ワイパブレード)2b(以下、ワイパブレード2a,2bと略す)を下反転位置において上下に重合させたいわゆる対向払拭型の構成となっている。このワイパ装置1では、DR側とAS側にそれぞれDR側モータ(第1モータ)3aとAS側モータ(第2モータ)3b(以下、モータ3a,3bと略す)が別個に設けられており、モータ回転角度や下反転位置からの角度θa,θbによって表される各ワイパブレード2a,2bの位置角度に基づいて各々別個に制御されるようになっている。なお、符号における「a,b」は、それぞれDR側とAS側に関連する部材や部分であることを示している。
【0019】
ワイパブレード2a,2bには、図示しないブレードラバー部材が取り付けられている。そして、このブレードラバー部材を車両のフロントガラス上に密着させて移動させることにより、図1に2点鎖線にて示した払拭領域4a,4bに存在する水滴等が払拭される。ワイパブレード2a,2bは、ワイパ軸5a,5bを中心に左右に揺動運動を行うワイパアーム6a,6bに支持されている。ワイパアーム6a,6bには、ワイパ軸5a,5bと対称に駆動レバー7a,7bが配設されている。また、駆動レバー7a,7bの端部には連結ロッド8a,8bが取り付けられている。この連結ロッド8a,8bの他端側は、モータ3a,3bによって回転されるクランクアーム9a,9bの先端部に接続されている。そして、モータ3a,3bの回転に伴ってクランクアーム9a,9bが回転し、この動きが連結ロッド8a,8bを介して駆動レバー7a,7bへと伝達され、モータ3a,3bの回転運動がワイパアーム6a,6bの揺動運動に変換されるようになっている。
【0020】
モータ3a,3bは、それぞれ別個に設けられた駆動回路、すなわちDR側モータ駆動装置10aとAS側モータ駆動装置10bによって駆動される。また、モータ3a,3bには、ロータリエンコーダ等を用いたパルス検出手段であるDR側パルス検出装置11aとAS側パルス検出装置11bが接続されており、その回転角度が検出できるようになっている。この場合、各モータ駆動装置10a,10bは、ワイパ駆動制御装置12により制御されており、各パルス検出装置11a,11bの検出値もこのワイパ駆動制御装置12に送られるようになっている。
【0021】
図2は、本発明の一実施の形態であるワイパ駆動制御装置12の回路構成を示すブロック図である。図2に示したように、当該ワイパ駆動制御装置12は、CPU21を中心として、I/Oインターフェース22と、タイマ23、ROM24、RAM25がバスライン26を介して互いに接続されたマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成される。そして、各パルス検出装置11a,11bからの信号を処理し、各モータ駆動装置10a,10bに制御信号を送出する。
【0022】
I/Oインターフェース22には、DR側パルス検出装置11aと、AS側パルス検出装置11b、DR側モータ駆動装置10a、AS側モータ駆動装置10bが接続されている。また、ROM24には制御プログラムおよび各種制御用固定データが記憶されており、RAM25にはデータ処理した後の各モータ駆動装置10a,10bへの出力信号や、CPU21にて演算処理したデータが格納される。そして、CPU21では、ROM24に記憶されている制御プログラムに従い、ワイパ装置1の駆動制御を実行する。
【0023】
一方、図3はCPU21の主要機能構成を示すブロック図である。以下、CPU21の機能を通して、本発明によるワイパ装置制御方法をその処理手順も含め具体的に説明する。
【0024】
図3に示したように、CPU21は、I/Oインターフェース22を介してDR側パルス検出装置11aとAS側パルス検出装置11bから取得したパルスに基づき、ワイパブレード2a,2bの現在の位置角度θa,θbを算出するDR側位置角度算出手段(第1ワイパブレード側位置角度算出手段)31aおよびAS側位置角度算出手段(第2ワイパブレード側位置角度算出手段)31bと、求めた位置角度に基づいて各モータ3a,3bに対する制御出力をそれぞれ算出して各モータ駆動装置10a,10bに対し送出するDR側モータ制御手段32aおよびAS側モータ制御手段32bとを有する構成となっている。
【0025】
この場合、各位置角度算出手段31a,31bはそれぞれ、各パルス検出装置11a,11bから取得したパルスを累積して現在のワイパブレード2a,2bの位置角度を算出する。なお、当該CPU21では、パルス累積数をそのまま位置角度として取り扱い、パルス数に基づいて以下の処理を行っている。但し、パルス数とワイパブレード2a,2bの位置角度θa,θb(deg)との関係を予めマップ等によってROM24に格納しておき、角度(deg)によって以下の処理を行っても良い。また、モータ1回転(360°)がワイパアーム1往復に相当することから、パルス累積数からモータ3a,3bの回転角度を求め、それを位置角度x°として取り扱い、これに基づいて以下の処理を行っても良い。
【0026】
また、当該CPU21では、各モータ制御手段32a,32bはそれぞれ次のような機能手段を備えている。まず第1に、ワイパブレード2a,2bの現在の位置角度から、DR側,AS側のそれぞれの立場で見た両ワイパブレード2a,2b間の実際の位置角度差を算出し、必要に応じてその値を補正してDR側実測角度差情報を算出するDR側実測角度差算出手段(第1ワイパブレード側実測角度差算出手段)33aと、同様にしてAS側実測角度差を算出するAS側実測角度差算出手段(第2ワイパブレード側実測角度差算出手段)33bを備える。
【0027】
この場合、DR側,AS側のそれぞれの立場で見た実測角度差とは、例えばDR側では、DR側ワイパブレード2aの位置角度を基準としてAS側ワイパブレード2bの位置角度との差を求めることによって得られる角度差である。つまり、例えばDR側が「10」パルス(モータ3aの回転角度では20°)の位置角度にあるときAS側が「3」パルスの位置角度である場合、DR側実測角度差(第1ワイパブレード側実測角度差)は、DR側の位置角度からAS側の位置角度を減じて(10−3)「+7」となる。一方、これをAS側から見ると、AS側ワイパブレード2bの位置角度を基準として、AS側実測角度差(第2ワイパブレード側実測角度差)は、AS側の位置角度からDR側の位置角度を減じて(3−10)「−7」となる。
【0028】
次に、各実測角度差算出手段33a,33bの後段には、現在の位置角度における両ワイパブレード2a,2b間の位置角度差の目標値である目標角度差と先に求めた実測角度差とを比較して、現時点における実測角度差と目標角度差との差を示す角度差情報を算出するDR側角度差情報算出手段(第1ワイパブレード側角度差情報算出手段)34aとAS側角度差情報算出手段(第2ワイパブレード側角度差情報算出手段)34bがそれぞれ設けられている。
【0029】
ここで、比較対象となる目標角度差は、ROM24に予め格納された制御マップ36からそれぞれ読み出される。図4にこの制御マップ36の一部を示す。図4には、DR側の位置角度を基準とした目標角度差(第1ワイパブレード側目標角度差)と、AS側の位置角度を基準とした目標角度差(第2ワイパブレード側目標角度差)と、後述する両ワイパブレード2a,2bの目標速度が格納されている。
【0030】
図4の制御マップ36を見ると、DR側を基準とした場合では、例えばDR側の位置角度が「10」パルスであるときAS側の位置角度目標は「5」パルスであり、両者の間の目標角度差は「+5」であることがわかる。従って、例えば先の例のように「DR=10,AS=7」で実測角度差「+3」との位置情報が得られている場合は、DR側角度差情報算出手段34aでは、目標角度差に対して「+2」((+5)−(+3))というDR側角度差情報(第1ワイパブレード側角度差情報)を算出する。これは、先行するDR側から見てAS側が目標位置角度よりも「2」パルス分進んでいる(近付いている)状態を表している。
【0031】
一方、AS側を基準とした場合では、制御マップ36によると前記の例のとき(「AS=7,DR=10」)、AS側の位置角度が「7」パルスのときDR側の位置角度目標は「14」パルスであり、両者の間の目標角度差は「−7」となる。これに対して、先の例では実測角度差は「−3」(7−10)であり、AS側角度差情報算出手段34bでは、目標角度差に対して「−4」((−7)−(−3))というAS側角度差情報(第2ワイパブレード側角度差情報)を算出する。これは、追従するAS側から見てDR側が目標位置角度よりも「4」パルス分遅れている(近付いている)状態を表している。
【0032】
ところで、制御マップ36では、先行側は追従側に比してパルスのデータ分布が粗くなっている。これは、先行側に衝突しないようにワイパブレードを制御するに際しては、追従側の制御をより細かくする必要があるためであり、このとき先行側のパルス区分は粗くとも差し支えない。これを制御マップ36で見ると、例えばDR側基準の場合、DR側の位置角度が1〜3パルスまではAS側の目標位置角度が1パルスとなっており、DR側に対してAS側は段階的に目標位置角度が設定されている。これは換言すると、追従するAS側1パルスに対してDR側は3パルス分の動きがあることになり、その分DR側は粗なデータとなる。また、AS基準の場合には、初動時にはAS側が1パルス進行するとDR側は2パルス進むように目標値が設定される。これは、追従するAS側1パルスに対してDR側は2パルス分の動きがあることを意味しており、前述同様先行するDR側のデータが粗となっている。
【0033】
このため、DR側とAS側では同じ位置角度であっても、制御形態が異なる場合が出てくる。例えば、「DR=3,AS=1」という位置角度データを得た場合、DR基準によればDR側実測角度差「2」(3−1)は目標角度差「2」と一致しておりOKのデータとなる。ところが、AS基準の場合は、AS=1に対しては目標角度差は「−1」であり、この場合の実測角度差「−2」(1−3)に対してはNGとなる。このため、DR側では通常制御が行われるのに対し、AS側では遅れを取り戻すべく追従制御が行われることになる。
【0034】
また、当該ワイパ装置1では、上反転位置を境に先行側と追従側が逆転する。すなわち、復路においてはAS側がDR側に先行することになる。従って、制御マップ36においても、図示されていないが、パルスが進むとAS側が先行する形となる。なお、図4の制御マップ36はあくまでも一例であり、マップ形態やその中の数値が図4のものに限定されないことは言うまでもない。
【0035】
このように、本発明のワイパ制御装置にあっては、DR側とAS側のそれぞれを基準として、各位置角度における相手方との対応関係を示した制御マップ36を持たせ、移動速度の異なるワイパブレード2a,2bを自らの位置角度のみならず他方の位置角度をも勘案して制御するようにしている。このため、外力負荷変動等によりワイパブレード2a,2bの位置角度差に変動が生じても、その変動に対して逐次両方のモータ3a,3bの出力を可変できるため、目標角度差マップに示された目標位置角度差に速やかに収束され、ワイパブレード2a,2bの位置角度差のバラツキが抑えられる。
【0036】
また、当該CPU21では、このような位置角度に関する情報に加え、ワイパブレード2a,2bの速度に関する情報をも把握してワイパ制御を行っている。すなわち、CPU21の各モータ制御手段32a,32bにはさらに、DR側ワイパブレード実測速度算出手段(第1ワイパブレード実測速度算出手段)37aおよびAS側ワイパブレード実測速度算出手段(第2ワイパブレード実測速度算出手段)37bと、DR側速度差情報算出手段(第1ワイパブレード側速度差情報算出手段)38aおよびAS側速度差情報算出手段(第2ワイパブレード側速度差情報算出手段)38bがそれぞれ設けられている。
【0037】
DR側およびAS側ワイパブレード実測速度算出手段37a,37bは、ワイパブレード2a,2bの現在時における実際の速度を算出するものであり、ここではワイパブレード2a,2bが1パルス分移動する時間、すなわち1パルス当たりの所要時間をワイパブレードの実測速度として捉えこれを求めている。
【0038】
DR側およびAS側ワイパブレード実測速度算出手段37a,37bではまず、各位置角度算出手段31a,31bからワイパブレード2a,2bの位置角度をそれぞれ取得する。次に、取得した位置角度とタイマ23による計時に基づき、ワイパブレード2a,2bの1パルス当たりの所要時間を算出する。そして、これを各ワイパブレード2a,2bの実測速度として次段のDR側およびAS側速度差情報算出手段38a,38bに送出する。
【0039】
次に、DR側およびAS側速度差情報算出手段38a,38bでは、送られてきたワイパブレードの実測速度と、前述の制御マップ36に予め格納されているワイパブレードの目標速度とを比較して速度差情報を作成する。ここで図4の制御マップ36を参照すると、例えば、DR側が「10」パルスのときは、DR側目標速度(目標周期)として「3268」が格納されている。この目標速度はDR側,AS側のそれぞれについて、位置角度に対応して1パルス毎に予め決められた値が設定されており、各位置角度に応じて適宜変化する。例えばDR側では、「1」パルス時の目標速度は「3617」であり、これが「2」パルス目には、加周期欄の「−723」が加えられて「2893」となる。これは、1パルス目に比して2パルス目は減速されていることを意味しており、ワイパブレード2aは加周期欄に示されているように、位置角度毎に適宜加速と減速を繰り返しながら駆動制御されることになる。
【0040】
このような制御マップ36を用いると、各ワイパブレード2a,2bの目標速度をそれぞれの位置角度に対応して細かく決めることができるため、角度毎の目標速度変化を滑らかに設定することが可能となる。従って、目標位置角度を適宜変化させるだけでは飛び飛びの値となっていたモータの出力値を滑らかにつなぐことができる。また、角度差を一定に保ちながら速度を変化させるようなきめ細かな速度制御をも実現できることになる。さらに、左右のワイパブレードやワイパアームに等しい負荷が加わった際でも所望の制御形態で払拭速度を維持することができ、ワイパブレードの1払拭の周期が変動するのを防止できる。
【0041】
DR側速度差情報算出手段38aでは、このような制御マップ36に格納されたDR側目標速度とワイパブレード2aの実測速度とを比較してその差をとりDR側速度差情報を作成する。すなわち、例えばワイパブレード2aの実測速度として「4000」という値が得られている場合には、DR側速度差情報算出手段38aは、「+732」(4000−3268)というDR側速度差情報を作成する。また、AS側速度差情報算出手段38bにおいても同様の手順により、制御マップ36に予め格納されているAS側目標速度とワイパブレード2bの実測速度とからAS側速度差情報が作成される。
【0042】
DR側とAS側の各角度差情報算出手段34a,34bおよび速度差情報算出手段38a,38bの後段にはさらに、得られた角度差情報と速度差情報に基づいて各モータ3a,3bの出力を算出、決定するDR側モータ出力算出手段(第1モータ出力算出手段)35aと、AS側モータ出力算出手段(第2モータ出力算出手段)35bが設けられている。ここでは、先の角度差情報と速度差情報により、目標角度差と実測角度差との間の差を小さくし、かつ目標速度と実測速度との間の差を小さくするような各モータ3a,3bの出力をそれぞれ算出し、それを各モータ駆動装置10a,10bに指示する。すなわち、本発明のワイパ制御装置では、角度差変動に加え速度変動をも監視してワイパ制御を行い、ワイパブレード2a,2bの位置角度差と速度が目標値にに近付くように各モータ3a,3bを独自に制御している。
【0043】
従って、DR側モータ出力算出手段35aではまず角度差情報を考慮して、DR側角度差情報として例えば先の例では「+2」という値を取得し、さらにこれに速度差情報を加味して以後のDR側モータ3aの出力を算出する。このためモータ3aの新出力は、「新出力=a×(目標角度差−実測角度差)+b×(目標速度−実測速度)、a,bは係数」という形で表されることになる。前記の例の場合、角度差に関しては、取得した角度差情報からAS側が目標値よりも「2」パルス分近付いていることが認識され、この認識に従い、位置角度差を広げて目標値に近付けるべくDR側について現在よりも高い出力(回転数)が算出される。また、速度差については「+732」という値からDR側の速度が目標よりも速いと認識し、先の角度差情報をも勘案して出力(回転数)が算出される。そして、この出力を実現するようにDR側モータ駆動装置10aに制御信号が送出される。
【0044】
また、AS側モータ出力算出手段35bでは、先の例によれば、AS側角度差情報として「−4」という値を取得し、これと速度差情報に基づいて以後のAS側モータ3bの出力を算出する。この場合、角度差に関しては、取得した角度差情報からDR側が目標値よりも「4」パルス分近付いていることが認識され、この認識に従い、位置角度差を広げて目標値に近付けるべくAS側について現在よりも低い出力(回転数)が算出される。そして、この出力を実現するようにAS側モータ駆動装置10bに制御信号が送出される。
【0045】
このように当該ワイパ駆動装置12は、両ワイパブレード2a,2bの位置角度差が目標よりも小さくなったとき(近付いたとき)は、先行側の出力を上げ、追従側の出力を下げて目標位置角度との差を縮めるようにする。また、位置角度差が目標よりも大きくなったとき(離れたとき)は、先行側の出力を下げ、追従側の出力を上げ目標位置角度との差を縮める。さらに、ワイパブレード2a,2bの速度がそれぞれの目標速度より速い場合には対応するモータ3a,3bの出力を上げ、遅い場合には対応するモータ3a,3bの出力を下げる。そしてこれにより、ワイパブレード2a,2bを、それらの目標とする位置角度や速度に制御し、滑らかで1払拭周期の変動のないワイパ動作を実現する。
【0046】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】
たとえば、前述の実施の形態では、DR側とAS側の目標角度差および目標速度を1個の制御マップ36にまとめた例を示したが、それぞれを別個のマップとしてROM24に格納しても良いことは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
本発明にあっては、ワイパブレードの目標速度を位置角度毎に設定し、ワイパブレード間の位置角度差制御に加えて、ワイパブレードの実測速度と目標速度とを比較しつつワイパ動作を制御するようにしたので、よりきめ細かなワイパ動作制御を実現することが可能となる。従って、位置角度毎の目標速度変化を滑らかに設定することにより、位置角度差制御のみの場合に比して滑らかなワイパ動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向払拭型ワイパ装置の構成およびその制御系の概略を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるワイパ駆動制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図3】CPUの主要機能構成を示すブロック図である。
【図4】DR側目標角度差、AS側目標角度差、DR側目標速度およびAS側目標速度を格納した制御マップである。
【符号の説明】
1 ワイパ装置
2a DR側ワイパブレード
2b AS側ワイパブレード
3a DR側モータ
3b AS側モータ
4a,4b 払拭領域
5a,5b ワイパ軸
6a,6b ワイパアーム
7a,7b 駆動レバー
8a,8b 連結ロッド
9a,9b クランクアーム
10a DR側モータ駆動装置
10b AS側モータ駆動装置
11a DR側パルス検出装置
11b AS側パルス検出装置
12 ワイパ駆動制御装置
22 I/Oインターフェース
23 タイマ
26 バスライン
31a DR側位置角度算出手段(第1ワイパブレード側位置角度算出手段)
31b AS側位置角度算出手段(第2ワイパブレード側位置角度算出手段)
32a DR側モータ制御手段
32b AS側モータ制御手段
33a DR側実測角度差算出手段(第1ワイパブレード側実測角度差算出手段)
33b AS側実測角度差算出手段(第2ワイパブレード側実測角度差算出手段)
34a DR側角度差情報算出手段(第1ワイパブレード側角度差情報算出手段)
34b AS側角度差情報算出手段(第2ワイパブレード側角度差情報算出手段)
35a DR側モータ出力算出手段(第1モータ出力算出手段)
35b AS側モータ出力算出手段(第2モータ出力算出手段)
36 制御マップ
37a DR側ワイパブレード実測速度算出手段(第1ワイパブレード実測速度算出手段)
37b AS側ワイパブレード実測速度算出手段(第2ワイパブレード実測速度算出手段)
38a DR側速度差情報算出手段(第1ワイパブレード側速度差情報算出手段)
38b AS側速度差情報算出手段(第2ワイパブレード側速度差情報算出手段)

Claims (3)

  1. 第1モータと、第2モータと、前記第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、前記第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有し、前記第1および第2ワイパブレードの位置角度をそれぞれ算出して、前記第1モータと第2モータを制御する対向払拭型ワイパ装置であって、
    前記第1ワイパブレードと前記第2ワイパブレードの位置角度差の目標となる目標角度差情報を、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードのそれぞれの位置角度について、それぞれ第1ワイパブレード目標角度差情報及び第2ワイパブレード目標角度差情報として予め別個に記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値を、前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度データをそれぞれ算出する位置角度算出手段と、
    前記第1ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの位置角度の差である実測角度差情報を算出する第1ワイパブレード実測角度差情報算出手段と、
    前記第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの位置角度の差である実測角度差情報を算出する第2ワイパブレード実測角度差情報算出手段と、
    前記実測角度差情報と第1ワイパブレード目標角度差情報とから前記第1ワイパブレードの角度差情報を算出するとともに、前記実測角度差情報と第2ワイパブレード目標角度差情報とから前記第2ワイパブレードの角度差情報を算出する角度差情報算出手段と、
    前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの実際の速度である実測速度をそれぞれ算出する実測速度算出手段と、
    前記第1ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第1ワイパブレードの実測速度とから前記第1ワイパブレードの速度差情報を算出する第1の速度差情報算出手段と、
    前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第2ワイパブレードの実測速度とから前記第2ワイパブレードの速度差情報を算出する第2の速度差情報算出手段と、
    前記第1ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第1モータを制御する第1の出力算出手段と、
    前記第2ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第2モータを制御する第2の出力算出手段と、
    を備えていることを特徴とする対向払拭型ワイパ装置。
  2. 第1モータと、第2モータと、前記第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、前記第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有し、前記第1および第2ワイパブレードの位置角度をそれぞれ算出して、前記第1モータと第2モータを制御する対向払拭型ワイパ装置の制御方法であって、
    前記第1ワイパブレードと前記第2ワイパブレードの位置角度差の目標となる目標角度差情報を、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードのそれぞれの位置角度について、それぞれ第1ワイパブレード目標角度差情報及び第2ワイパブレード目標角度差情報として予め別個に記憶し、
    前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値を、前記第1および第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め記憶し、
    前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度データをそれぞれ算出し、
    前記第1ワイパブレードおよび第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードと第2ワイパブレードとの位置角度の差である実測角度差情報を算出し、
    前記実測角度差情報と第1ワイパブレード目標角度差情報とから前記第1ワイパブレードの角度差情報を算出するとともに、前記実測角度差情報と第2ワイパブレード目標角度差情報とから前記第2ワイパブレードの角度差情報を算出し、
    前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの位置角度データに基づいて、前記第1ワイパブレードおよび前記第2ワイパブレードの実際の速度である実測速度をそれぞれ算出し、
    前記第1ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第1ワイパブレードの実測速度とから前記第1ワイパブレードの速度差情報を算出し、
    前記第2ワイパブレードの払拭速度の目標値と前記第2ワイパブレードの実測速度とから前記第2ワイパブレードの速度差情報を算出し、
    前記第1ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第1モータを制御し、
    前記第2ワイパブレードの角度差情報と速度差情報に基づいて前記第2モータを制御する
    ことを特徴とする対向払拭型ワイパ装置の制御方法。
  3. 第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと第2モータによって駆動される第2ワイパブレードを有してなる対向払拭型ワイパ装置の制御装置であって、
    前記第1および第2ワイパブレードの位置角度をそれぞれ算出する第1および第2ワイパブレード位置角度算出手段と、
    前記第1ワイパブレードの位置角度と前記第2ワイパブレードの位置角度とに基づき、前記第1ワイパブレードの位置角度を基準として前記第1ワイパブレードと前記第2ワイパブレードとの間の実際の位置角度差を示す第1ワイパブレード側実測角度差を算出する第1ワイパブレード側実測角度差算出手段と、
    前記第2ワイパブレードの位置角度と前記第1ワイパブレードの位置角度とに基づき、前記第2ワイパブレードの位置角度を基準として前記第2ワイパブレードと前記第1ワイパブレードとの間の実際の位置角度差を示す第2ワイパブレード側実測角度差を算出する第2ワイパブレード側実測角度差算出手段と、
    前記第1ワイパブレードと前記第2ワイパブレードの間の位置角度差の目標値として前記第1ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第1ワイパブレード側目標角度差と前記第1ワイパブレード側実測角度差との差を示す第1ワイパブレード側角度差情報を算出する第1ワイパブレード側角度差情報算出手段と、
    前記第2ワイパブレードと前記第1ワイパブレードの間の位置角度差の目標値として前記第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第2ワイパブレード側目標角度差と前記第2ワイパブレード側実測角度差との差を示す第2ワイパブレード側角度差情報を算出する第2ワイパブレード側角度差情報算出手段と、
    前記第1ワイパブレードの実際の速度から第1ワイパーブレード実測速度を算出する第1ワイパブレード実測速度算出手段と、
    前記第2ワイパブレードの実際の速度から第2ワイパーブレード実測速度を算出する第2ワイパブレード実測速度算出手段と、
    前記第1ワイパブレードの速度の目標値として前記第1ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第1ワイパブレード側目標速度と前記第1ワイパブレード実測速度との差を示す第1ワイパブレード側速度差情報を算出する第1ワイパブレード側速度差情報算出手段と、
    前記第2ワイパブレードの速度の目標値として前記第2ワイパブレードの位置角度に対応して予め設定された第2ワイパブレード側目標速度と前記第2ワイパブレード実測速度との差を示す第2ワイパブレード側速度差情報を算出する第2ワイパブレード側速度差情報算出手段と、
    前記第1ワイパブレード側角度差情報と前記第1ワイパブレード側速度差情報に基づき、前記第1ワイパブレード側目標角度差と前記第1ワイパブレード側実測角度差との間の差を小さくし、かつ前記第1ワイパブレード側目標速度と前記第1ワイパブレード実測速度との差を小さくするような前記第1モータの出力を算出する第1モータ出力算出手段と、
    前記第2ワイパブレード側角度差情報と前記第2ワイパブレード側速度差情報に基づき、前記第2ワイパブレード側目標角度差と前記第2ワイパブレード側実測角度差との間の差を小さくし、かつ前記第2ワイパブレード側目標速度と前記第2ワイパブレード実測速度との差を小さくするような前記第2モータの出力を算出する第2モータ出力算出手段とを有することを特徴とする対向払拭型ワイパ装置の制御装置。
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