JP2960975B2 - 新規なドーピング物質及びその使用 - Google Patents

新規なドーピング物質及びその使用

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JP2960975B2
JP2960975B2 JP3035052A JP3505291A JP2960975B2 JP 2960975 B2 JP2960975 B2 JP 2960975B2 JP 3035052 A JP3035052 A JP 3035052A JP 3505291 A JP3505291 A JP 3505291A JP 2960975 B2 JP2960975 B2 JP 2960975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、液晶に対する新規なドーピング
物質、このようなドーピング物質を含有する液晶混合物
ならびに光学及び電気光学目的に対するこのようなドー
ピング物質の使用に関するものである。
【0002】電気光学表示装置に使用する液晶物質はし
ばしば、キラルな構造を誘導する1種又は2種以上の光
学的に活性な添加物を含有する。例えばネマチック液晶
は、好ましくは、ねじれネマチック構造を有する表示装
置に使用するのに、たとえばTN(ねじれネマチック)
セルの逆ねじれを防ぎ、あるいはSTN(超ねじれネマ
チック)セル、SBE(超複屈折効果)セルまたはOM
I(光学モード干渉)セルなどのような高いねじれネマ
チック構造を有するセルに適するねじれを達成するため
に、光学的に活性な添加物でドーピングされる。さら
に、相変化セルのためのコレステリックな液晶は、好ま
しくはネマチック基物質及び1種又は2種以上の光学的
に活性なドーピング物質を含有し、キラルなチルト(傾
斜)スメチック相に基づく表示装置に使用する強誘電液
晶は、好ましくはチルトスメチック相を有する物質及び
1種又は2種以上の光学的に活性なドーピング物質を含
有することができる。
【0003】液晶表示装置の電気光学応答曲線は、温度
に支配され、多重モードで操作する場合に特に不利であ
る。しかし、この温度依存性は、温度を増すと減少する
ピッチを誘導するキラルなドーピング物質を加えること
により、少なくとも部分的には補償することができるこ
とが知られている。この型の逆温度依存性は、数種の化
合物についてのみ知られる。しかし、この逆温度依存性
は、種々の相対温度依存性を有し、種々なねじれの方向
を誘導する少なくとも2種のキラルなドーピング物質を
使用して達成することもできる(西独公開特許28 2
7 471)。しかし、これには通常比較的高い割合の
キラルなドーピング物質を加える必要がある。
【0004】コレステリックな液晶は、らせんピッチと
ほぼ等しい範囲の波長の光を反射する。反射光のスペク
トルの幅は、液晶の適当な選択によって変化することが
できる。反射光は、完全に円偏光である。反射光の回転
方向は、コレステリックならせん構造の回転方向によっ
て決まる。逆方向円偏光は、吸収されずに伝導される。
これらの性質は光学フィルター、偏光器、分析器等を製
造するために使用することができる。さらに、コレステ
リックな液晶はまたサーモクロミズムの利用及び化粧品
の製造に使用されることがある。
【0005】上記の用途に使用するコレステリックな液
晶は、好ましくはネマチック又はコレステリックな基物
質及び1種又は2種以上のキラルなドーピング物質を含
有することができ、望ましいらせん状ピッチを製造する
ことを可能にする。
【0006】可視光の波長の範囲でピッチを有するコレ
ステリックな混合物を製造するために、キラルなドーピ
ング物質は、高いらせん状ねじれ性を有し、通常の液晶
物質に容易に溶解しなければならない。さらに、キラル
なドーピング物質は、適度な安定性を有し、中間相タイ
プの液晶物質と容易に適合しなければならず、中間相の
範囲を過度に制限してはならない。ドーピング物質の量
は、液晶物質の性質にほとんど影響しないよう、その割
合を非常に低く保つことができるために、こうした性質
はまた、文頭に述べたねじれネマチック構造を得るため
に使用するキラルなドーピング物質にとって望ましい。
【0007】本発明は、一般式
【0008】
【化13】
【0009】[式中、nは0又は1の数を表し;R3
一般式
【0010】
【化14】
【0011】又は
【化15】
【0012】の基を表し;環A1 、A2 及びA3 は互い
に独立して、非置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメ
チルで置換された1,4−フェニレン(その1個又は2
個のCH基は、窒素によって置換されていてもよい)を
表し、又はトランス−1,4−シクロヘキシレン、トラ
ンス−1,3−ジオキサン−2,5−ジイル又はナフタ
レン−2,6−ジイルを表し、及び環A2 はさらに1,
4−ビフェニレンを表し;Z1 及びZ4 は互いに独立し
て、共有単結合、−CH2 CH2 −を表し;Z2 及びZ
3 は互いに独立して共有単結合、−CH2 CH2 −、−
COO−、−OOC−、−CH2 O−、−OCH2 −、
−C≡C−、−(CH2)4 −、−(CH2)3O−、−O
(CH2)3 −又はトランス形の−CH=CH−CH2
2 −、CH2 CH2 −CH=CH−、−CH=CH−
CH2 −O−又は−O−CH2 −CH=CH−を表し;
3 が式IIの基を表すという条件で、基Z2 及びZ3
少なくとも1つは、−(CH2)4 −、−(CH2)3 −O
−、−O−(CH2)3 −又はトランス形の−CH=CH
−CH2 −CH2 −、−CH2 −CH2 −CH=CH
−、−CH=CH−CH2 −O−又は−O−CH2 −C
H=CH−を表し;R1、R5 及びR6 はハロゲン、ア
ルキル、フェニル又はアルコキシカルボニルを表し;R
2 はアルキル、フェニル又はアルコキシカルボニルを表
し;R4 はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ト
リフルオロメトキシ又はアルキル(その1個の−CH2
−CH2 −は−CH=CH−によって置換されていても
よく、及び/又は1個又は2個の非隣接のメチレン基は
−O−、−COO−及び/又は−OOC−によって置換
されていてもよく、及び/又は1個のメチレン基は−C
HX−によって置換されていてもよい)を表し;Xはハ
ロゲン、シアノ又はメチルを表し;式Iに示したジオキ
ソランは、光学的活性形である。]で示される光学的に
活性な化合物に関する。
【0013】式Iの化合物は、通常の液晶物質に容易に
溶解し、非常に高いねじれ液晶構造を捉進する。高いら
せん状のねじれ性を有する既知の物質に比べて、液晶の
澄明点は、さらに式Iの化合物を加えた場合、一般にほ
とんど又は全く減少しない。本発明の化合物には、それ
自体が液晶性を有するものもある。式Iの化合物は、容
易に製造でき、比較的低い粘性を有し、電磁場が適度に
安定している。したがって、上記の条件を最適に満たし
ている。
【0014】式Iの化合物の性質は、環及び置換基の数
及び内容により、広い範囲で変化することができる。例
えば芳香族環は、より高い値の光学異方性を与え、飽和
環は、より低い値の光学異方性を与える。澄明点の増大
は、例えば環をさらに導入することにより達成すること
ができる。シアノ、ハロゲン、トリフロオロメチル又は
トリフルオロメトキシのような極性末端基、及びピリミ
ジン−2,5−ジイル又はトランス−1,3−ジオキサ
ン−2,5−ジイルのような環は誘電異方性を増大し;
2,3−ジシアノ−1,4−フェニレンのような環は誘
電異方性を減少し;側ハロゲン及びシアノ置換基は誘電
率に寄与し、置換パターンによって、分子の縦軸に平行
及び垂直な誘電異方性を増大又は減少するために使用す
ることができる。さらに、1個又は2個以上の環上の側
置換基は、しばしば高い秩序性をもつスメクチック相を
形成可能な傾向を十分抑制するために用いることがで
き、そしてまたしばしば溶解度を改善することができ
る。そのうえ、側鎖中のC=C二重結合によって、弾
性、しきい電位、応答時間、中間相などをさらに変える
ために使用することができる。
【0015】それゆえに、本発明は、高いねじれ性の導
入に加えて、使用分野及び望ましい性質による液晶混合
物及び広い範囲の電気光学性質の最適化をさらに容易に
する。
【0016】本発明において、“ハロゲン”なる用語
は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素、特にフッ素又は塩
素を表す。
【0017】“非置換基又はハロゲン、シアノ及び/又
はメチルで置換された1,4−フェニレン(1個又は2
個のCH基は窒素によって置換されていてもよい)”な
る用語は、1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4
−フェニレン、2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレ
ン、2−クロロ−1,4−フェニレン、2−ブロモ−
1,4−フェニレン、2−シアノ−1,4−フェニレ
ン、2,3−ジシアノ−1,4−フェニレン、2−メチ
ル−1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、
ピラジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイ
ルなどのような基を包含する。好ましい基は、1,4−
フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、2,
3−ジフルオロ−1,4−フェニレン、ピリジン−2,
5−ジイル及びピリミジン−2,5−ジイルである。
【0018】“アルキル”なる用語は、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2
−ブチル(=1−メチルプロピル)、2−メチルブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−オ
クチル(=1−メチルヘプチル)、ノニル、デシル、ウ
ンデシル、ドデシルなどのような1〜12個の炭素原子
を有する直鎖状及び分枝鎖状(場合によってキラルな)
基を包含する。R1 、R2 、R5 及びR6 において好ま
しいアルキル基は、C1 −C5 アルキル基、とくにメチ
ルである。
【0019】“アルコキシカルボニル”なる用語は、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブチルオキシカ
ルボニル、イソブチルオキシカルボニル、(2−ブチ
ル)オキシカルボニル、(2−メチルブチル)−オキシ
カルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキ
シカルボニルなどのような直鎖状及び分枝鎖状(場合に
よってはキラル)基を包含する。R1 、R2 、R5 及び
6 において好ましいアルコキシカルボニル基は、C2
−C7 アルコキシカルボニル基、特にC2 −C5アルコ
キシカルボニル基である。
【0020】“アルキル(その1個の−CH2 −CH2
−は−CH=CH−によって置換されていてもよく、及
び/又は1個又は2個の非隣接のメチレン基は−O−、
−COO−及び/又は−OOC−によって置換されてい
てもよく及び/又は1個のメチレン基は−CHX−によ
って置換されていてもよい)”なる用語は、アルキル、
1E−アルケニル、3E−アルケニル、4−アルケニ
ル、末端二重結合を含有するアルケニル、アルコキシ、
2E−アルケニルオキシ、3−アルケニルオキシ、末端
二重結合を含有するアルケニルオキシ、アルコキシアル
キル、アルケニルオキシアルキル、アルコキシカルボニ
ル、アルコキシカルボニルアルコキシ(例えば1−(ア
ルコキシカルボニル)−1−エトキシ)、アルコキシカ
ルボニルアルコキシカルボニル(例えば(1−アルコキ
シカルボニル)−1−エトキシカルボニル)、アルカノ
イルオキシ、1−ハロアルキル、2−ハロアルキル、2
−ハロアルコキシ、2−ハロアルコキシカルボニル、1
−シアノアルキル、2−シアノアルキル、2−シアノア
ルコキシ、2−シアノアルコキシカルボニル、1−メチ
ルアルキル、2−メチルアルキル、1−メチルアルコキ
シ、2−メチルアルコキシ、2−メチルアルコキシカル
ボニルなどのような直鎖状及び分鎖枝状(場合によって
はキラルな)基を包含する。好ましい基の例は、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ド
デシル、1−メチルプロピル、1−メチルヘプチル、2
−メチルブチル、3−メチルペンチル、ビニル、1E−
プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E
−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E
−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、
4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4Z−ヘプテニ
ル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニル、7−オクテニ
ル、8−ノネニル、9−デセニル、10−ウンデシル、
11−ドデセニル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプ
チルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオ
キシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、1−メチル
プロポキシ、1−メチルヘプチルオキシ、2−メチルブ
チルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、アリルオキ
シ、2E−ブテニルオキシ、2E−ペンテニルオキシ、
2E−ヘキセニルオキシ、2E−ヘプテニルオキシ、3
−ブテニルオキシ、3Z−ペンテニルオキシ、3Z−ヘ
キセニルオキシ、3Z−ヘプテニルオキシ、4−ペンテ
ニルオキシ、5−ヘキセニルオキシ、6−ヘプテニルオ
キシ、7−オクテニルオキシ、8−ノネニルオキシ、9
−デセニルオキシ、10−ウンデセニルオキシ、11−
ドデセニルオキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、
プロポキシメチル、アリルオキシメチル、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
1−メチルプロポキシカルボニル、1−(メトキシカル
ボニル)エトキシ、1−(エトキシカルボニル)エトキ
シ、1−(メトキシカルボニル)エトキシカルボニル、
1−(エトキシカルボニル)エトキシカルボニル、1−
(イソプロポキシカルボニル)エトキシカルボニル、1
−(ブチルオキシカルボニル)エトキシカルボニル、ア
セトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、1−
フルオロプロピル、1−フルオロペンチル、1−クロロ
プロピル、2−フルオロプロピル、2−フルオロペンチ
ル、2−クロロプロピル、2−フルオロプロポキシ、2
−フルオロブチルオキシ、2−フルオロペンチルオキ
シ、2−フルオロヘキシルオキシ、2−クロロプロポキ
シ、2−クロロブチルオキシ、2−フルオロプロポキシ
カルボニル、2−フルオロブチルオキシカルボニル、2
−フルオロペンチルオキシカルボニル、2−フルオロ−
3−メチルブチルオキシカルボニル、2−フルオロ−4
−メチルペンチルオキシカルボニル、2−クロロプロポ
キシカルボニル、1−シアノプロピル、1−シアノペン
チル、2−シアノプロピル、2−シアノペンチル、2−
シアノプロポキシ、2−シアノブチルオキシ、2−シア
ノペンチルオキシ、2−シアノヘキシルオキシ、2−シ
アノプロポキシカルボニル、2−シアノブチルオキシカ
ルボニル、2−シアノ−3−メチルブチルオキシカルボ
ニル、2−シアノ−4−メチルペンチルオキシカルボニ
ルなどである。
【0021】式Iは、一般式
【0022】
【化16】
【0023】[式中、R1 、R2 、R4 、R5 、R6
1 、A2 、A3 、Z1 、Z2 、Z3 及びZ4 はそれぞ
れ、式I−1及びI−2の化合物において、基Z2 及び
3 の少なくとも1個は、−(CH2)4 −、−(CH2)
3 −O−、−O−(CH2)3 又はトランス形の−CH=
CH−CH2 −CH2 −、−CH2 −CH2 −CH=C
H、−CH=CH−CH2 −O−又は−O−CH2 −C
H=CH−を表すという条件で、先に定義したとおりで
ある。式I−3及びI−4の化合物は一般に、特に高い
らせん状のねじれ性を有するキラルなドーピング物質で
ある。
【0024】式Iの化合物は、少なくとも1個の光学的
に活性なジオキソラン環を含有する。式Iに示されたジ
オキソラン環は4位(すなわちR2 に隣接)にキラルな
炭素元素を有し、R1 が水素でない場合、5位(すなわ
ちR1 に隣接)にさらなるキラルな炭素原子を有する。
光学的活性を達成するためには、ジオキソラン環中の4
位の炭素原子は完全又は主としてR形又はS形でなけれ
ばならず、R1 及びR2 が同一である場合は、ジオキソ
ラン環の5位の炭素原子は、4位の炭素原子と完全又は
ほぼ同様の立体配置を有し、又は原則的にはまたR/S
比が50:50でもよい、ということは当該技術に精通
した者には明らかである。可能な限り最も高いらせん状
ねじれ性を達成するために、ジオキソラン環の4位の炭
素原子は好ましくはR形又はS形において非常に高い光
学純度を有すべきであり、R1 が水素でない場合、ジオ
キソラン環の5位の炭素原子は、好ましくはらせん状の
ねじれ性を増す立体配置のものが非常に高い光学的純度
を有するべきである。高いらせん状ねじれ性を有する好
ましい光学異性体は、R1 が水素である式Iの化合物の
(4R)異性体及び(4S)異性体であり、及びR1
アルキル、フェニル又はアルコキシカルボニルを表す式
Iの化合物の(4R,5R)異性体及び(4S,5S)
異性体である。
【0025】一般に、特に好ましい化合物は、A1 、A
2及びA3 が互いに独立して、非置換又はハロゲン、シ
アノ及び/又はメチルで置換された1,4−フェニレン
(特に1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フ
ェニレン又は2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレ
ン)を表し、又はトランス−1,4−シクロヘキシレン
を表し、又は環A1 、A2 及びA3 のうち1個はまたピ
リミジン−2,5−ジイルを表し、及びさらに基Z2
びZ3 のうち1個は、−(CH2)4 −、−O−(CH2)
3 −、−(CH2)3 −O−又はトランス形の−CH2
CH2 −CH=CH−、−CH=CH−CH2 −CH2
−、−O−CH2 −CH=CH又は−CH=CH−CH
2 −O−を表し、及び、存在する場合、基Z2 及びZ3
の他方は、共有単結合を表す。これらの化合物は非常に
安定しており、一般に、液晶の既知の前駆物質から特に
容易に入手できる。
【0026】特に非常に好ましい化合物は、式I−3及
び式I−4において、環A1 及びA2 が互いに独立し
て、非置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置
換された1,4−フェニレン(特に1,4−フェニレ
ン、2−フルオロ−1,4−フェニレンもしくは2,3
−ジフルオロ−1,4−フェニレン)、又はトランス−
1,4−シクロヘキシレンを表し、あるいは環A2 はま
たピリミジン−2,5−ジイル又は4,4−ビフェニレ
ンを表し、及びさらに基Z2(存在する場合)は、共有単
結合、−CH2 −CH2 −、−COO−又は−OOC−
(特に共有単結合)を表す化合物である。
【0027】しかし、本発明による化合物のらせん状ね
じれ性は、原則的に、光学的に活性なジオキソラン環に
よって決定されるので、1個又は2個以上のこれらの特
に好ましい環及び架橋基は、通常の液晶との類似の結果
及び同様に優れた適合性を得るために、式IにおいてA
1 、A2 及びA3 で示した他の環及びZ1 、Z2 、Z3
及びZ4 で示した架橋基によって置換されていてもよい
ことは明らかである。しかし、式I及びI−1〜I−4
の好ましい化合物は、環A1 、A2 及びA3 のうち1個
が、それぞれの場合において、非置換及びハロゲン、シ
アノ及び/又はメチルで置換された1,4−フェニレン
を表すか又はピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
2,5−ジイル、トランス−1,4−シクロヘキシレ
ン、トランス−1,3−ジオキサン−2,5−ジイル又
はナフタレン−2,6−ジイルを表し、及び環A2 はさ
らに4,4´−ビフェニレンを表し、環A1 、A2 及び
3 の他の環(存在する場合)は、互いに独立して、非
置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置換され
た1,4−フェニレン(特に非置換の1,4−フェニレ
ン)を表すか又はトランス−1,4−シクロヘキシレン
を表し、基Z2 及びZ3 のうち1個は、共有単結合、−
CH2 CH2 −、−COO−、−OOC−、−CH2
−、−OCH2 −、−C≡C−、−(CH2)4 −、−
(CH2)3 O−、−O(CH2)3 −又はトランス形の−
CH=CH−CH2 CH2 −、−CH2 CH2 −CH=
CH−、−CH=CH−CH2 −O−又は−O−CH2
−CH=CH−を表し、基Z2 及びZ3(存在する場合)
の他方は、共有単結合を表し、R3 が式III の基を表す
という条件で、Z2 及びZ3 の少なくとも1個は−(C
2)4 −、−(CH2)3 −O−、−O−(CH2)3−又
はトランス形の−CH=CH−CH2 −CH2 、−CH
2 −CH2 −CH=CH−、−CH=CH−CH2 −O
−又は−O−CH2 −CH=CH−を表す。
【0028】特に好ましい式Iの化合物は以下の一般式
【0029】
【化17】
【化18】
【0030】[式中、R1 、R2 、R4 、R5 及びR6
は先に定義したとおりであり、環A4 及びA5 は比置換
又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置換された
1,4−フェニレン(好ましくは1,4−フェニレン、
2−フルオロ−1,4−フェニレン又は2,3−ジフル
オロ−1,4−フェニレン)又はトランス−1,4−シ
クロヘキシレンを表し、及び環A5 はさらに4,4´−
ビフェニレンを表す。]で示される光学的に活性な化合
物である。
【0031】上記式I、I−1、I−2及びI−5〜I
−8において、R4 はそれぞれの場合に好ましくはハロ
ゲン(特にフッ素又は塩素)、シアノ、トリフルオロメ
チル、トリフルオロメトキシ、アルキル、アルケニル、
アルコキシ又はアルケニルオキシを表す。しかし、アル
キル基R4 において、1個又は2個の非隣接のメチレン
基は、所望すれば、−O−、−COO−及び/又は−O
OC−で置換されていてもよく、及び/又は1個のメチ
レン基は、−CHX−(うち、Xはハロゲン、シアノ又
はメチルを表す)で置換されていてもよい。この可能性
は、例えば、光学的に活性な単純な化合物から出発し
て、キラルな基を導入することによりらせん状ねじれ性
を増大するために使用することができる。このような基
の好ましい例は、1−(アルコキシカルボニル)エトキ
シ及び1−(アルコキシカルボニル)エトキシカルボニ
ルのような光学的に活性な乳酸から出発する基である。
上記の各式において、R4 はまた好ましくはそれぞれの
場合、これらの基の1個を表す。
【0032】一般に、R4 は1〜18個の炭素原子を有
する。一般に、1〜12個の炭素原子を有するR4 基、
特に1〜7個の炭素原子を有するR4 基が好ましい。
【0033】R3 が式III の基である式Iの特に非常に
好ましい化合物は、一般式
【0034】
【化19】
【0035】[式中、R1 、R2 、R5 及びR6 は先に
定義されたとおりである]で示される化合物である。
【0036】式Iの化合物は、さらに式III の末端基、
すなわちさらなるジオキソラン環を含有してもよい。こ
の基は原則的には光学的に不活性でもよいが、式III の
好ましい基はらせん状ねじれ性を増大する光学的に活性
な形で存在する基である。特に容易に製造できる増大し
たらせん状ねじれ性を有する化合物は、2個のジオキソ
ラン環が同様の立体配置であり、同様の環を含有する化
合物である。式III において、R5 は好ましくは隣接す
る炭素原子において、R1 と同様の内容及び立体配置を
有し、R6 は好ましくは隣接する炭素原子においてR2
と同様の内容及び立体配置を有する。これはまた式I−
3、I−4、I−12、I−13及びI−14の2個の
ジオキソラン基にも同様に適用できる。
【0037】好ましい光学異性体は、以下の一般式
【0038】
【化20】
【0039】[式中、R3 は一般式
【0040】
【化21】 又は
【化22】
【0041】の基を表し、n,A1 、A2 、A3 、Z
1 、Z2 、Z3 、Z4 、R1 、R2 及びR4 は先に定義
したとおりであり、R3 が式IIの基を表すという条件
で、基Z2 及びZ3 の少なくとも1個は、−(CH2)4
−、−(CH2)3 −O−、−O−(CH2)3 −又はトラ
ンス形の−CH=CH−CH2 −CH2 −、−CH2
CH2 −CH=CH−、−CH=CH−CH2 −O−又
は−O−CH2 −CH=CH−を表し;R* と付した不
斉炭素原子は、すべてがR形であるか又はすべてがS形
である。]に示した相対配置を有する化合物である。
【0042】式IAは、同様のらせん状のねじれ性で反
対方向のねじれを有するRで示した光学異性体及び光学
対掌体を包含する。
【0043】式IAの好ましい光学的に活性な化合物
は、R1 及びR2 が好ましくは異なるか又は同一であ
り、C2 −C7 アルコキシカルボニル、特にC2 −C5
アルコキシカルボニルを表す化合物である。これらの化
合物は、光学的に活性な対応する酒石酸又は酒石酸ジア
ルキルから容易に入手できる。特に好ましい化合物は、
それぞれの場合にR1 及びR2 が異なるか又は好ましく
は同一であり、及びC2 −C7 アルコキシカルボニル
(特にC2 −C5 アルコキシカルボニル)を表し、R5
はR1 として定義されたとおりであり、R6 はR2 とし
て定義したとおりであり、不斉炭素原子が式IAに示し
た相対配置を有する式I−1〜I−14の化合物であ
る。
【0044】さらに好ましい光学的に活性な式IAの化
合物は、R2 がメチル又はフェニルを表し、R1 はR2
として定義したとおりであるか又は水素を表す化合物で
ある。これらの化合物は対応する光学的に活性なジオー
ル、すなわち2,3−ブタンジオール、1,2−ジフェ
フル−1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオ
ール又は、1−フェニル−1,2−エタンジオールから
容易に到達できる。特に好ましい化合物は、式I−1〜
式I−14(式中、それぞれの場合、R2 はメチル又は
フェニルを表し、R1 は、R2 として定義したとおりで
あるか又は水素を表し、R5 はR1 として定義したとお
りであり、R6 はR2 として定義したとおりであり、不
斉炭素原子が、式IAに示した相対配置を有する)で示
される化合物である。
【0045】上記IA及び上記にて好ましいとされた式
Iの化合物の亜族において、環A1 、A2 、A3 、A4
及びA5 ;Z1 、Z2 、Z3 及びZ4 はそれぞれの場合
に特に式I及び式I−1〜式I−14について示した好
ましい内容を有してもよく、R3 が式IIの基を表すとい
う条件で、Z2 及びZ3 の少なくとも1つは、−(CH
2)4 −、−(CH2)3 −O−、−O−(CH2)3 −又は
トランス形の−CH=CH−CH2 −CH2 −、−CH
2 −CH2 −CH=CH−、−CH=CH−CH2 −O
−又は−O−CH2 −CH=CH−を表してもよい。
【0046】本発明による化合物は、例えば式OHC−
1 −A1 −(Z2 −A2)n −R3で示されるアルデヒ
ド又はそのアセタールを式R1 −CH(OH)−CH
(OH)−R2 で示される光学的に活性なジオールと反
応させて製造することができる。アルデヒド又は適当な
アセタール(例えばジメチルアセタール)をジオールと
反応させるには、それ自体既知の方法で行うことができ
る。反応は、好ましくは不活性有機溶媒(例えば、ベン
ゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素)
中において、触媒量のp−トルエンスルホン酸、硫酸又
は乾燥した塩化水素のような有機又は無機酸の存在下で
行う。温度及び圧力は、重要ではないが、反応は好まし
くは還流温度(形成した水を分離する)及び気圧にて行
う。
【0047】存在する場合、第2のジオキソラン環(R
3 が式III の基を表す場合)は、アルデヒド(又はアセ
タール)及びジオールから同様に類似して形成すること
ができる。2個のジオール[R1 −CH(OH)−CH
(OH)−R2 及びR5 −CH(OH)−CH(OH)
−R6 ]が同一である場合、2個のジオキソラン環は、
所望すれば1段階にて形成することができる。
【0048】式Iの化合物が、Z2 、Z3 及び/又はR
4 のうちに1個又は2個以上のエステル基を含有する場
合、エステル化に関してはまた、好ましくはジオキソラ
ン環を形成するまで遅らせてもよい。所望すれば、エス
テル基及び他の官能基の導入もまたジオキソラン環を形
成するまで遅らせてもよい。
【0049】この型の方法は原則的に、例えば液晶ジオ
キサンの製造から当該技術に精通した者に知られてい
る。製造に必要であるジオールは、既知の化合物である
か又はその類縁体である。出発物質として必要であるア
ルデヒドは、同様に既知の化合物であるか又はそれ自体
既知の方法で製造することができる。このような化合物
及び方法は、例えばヨーロッパ公開特許0115897
号、ヨーロッパ公開特許0113459号及びヨーロッ
パ公開特許0106991号に開示されている。
【0050】本発明はまた、液晶の基物質少なくとも1
個を含有する液晶混合物及び1種又は2種以上の式Iの
光学的に活性な化合物に関する。適当な基の物質は、原
則的には適当な範囲の中間相を有するねじれ液晶相を有
するあらゆる液晶物質である。式Iの化合物は、特にキ
ラルなドーピング物質としてネマチック又はコレステリ
ック基の物質に適当である。液晶の基物質は、単一の化
合物又は混合物でもよく、好ましくは少なくとも約60
℃の澄明点を有する。
【0051】式Iのキラルなドーピング物質の割合は、
本質的にそのらせん状ねじれ性及び望ましいピッチによ
って決定する。キラルなドーピング物質の割合は応用分
野によって広い範囲で変化することができ、例えば0.
1〜30重量%になり得る。ねじれネマチック構造を有
する液晶に基づく表示装置においては、ピッチはセルの
型及び厚さによって決まるが、通常、約3〜40μm の
ピッチが必要であり、それゆえ相当する小さな割合にす
ることが重要である。それと対照的に、コレステリック
層による可視光の反射に基づく応用は、2μm 以下、例
えば約0.4〜0.6μm のピッチを必要とし、相当す
る高い割合のキラルなドーピング物質を必要とする。
【0052】液晶の多くの適当な基物質は既知であり、
商業的に入手できる。一般に、2種又は3種以上の化合
物を含有する液晶混合物が基物質として好ましい。しか
し、適当な広い中間相を有する場合、1種類の液晶化合
物を基物質として使用することも原則的に可能である。
【0053】液晶基の物質として特に適当な化合物は、
以下の式
【0054】
【化23】
【0055】[式中、nは0又は1の数を表し;R7
アルキル、アルコキシ、アルケニル又はアルケニルオキ
シを表し;R8 はシアノ、アルキル、アルコキシ、アル
ケニル又はアルケニルオキシを表し;R9 及びR10は互
いに独立して、アルキル又はアルケニルを表し;環Bは
1,4−フェニレン又はトランス−1,4−シクロヘキ
シレンを表し;Z5 は共有単結合、−COO−又は−C
2 CH2 −を表し;及びZ6 は共有単結合又は−CH
2 CH2 −を表す]で示される化合物である。
【0056】R7 、R8 、R9 及びR10はそれぞれ好ま
しくは最大12個の炭素原子を含有し、それぞれ特に好
ましくは最大数7個の炭素原子を含有する。好ましいア
ルケニル基は、1E−アルケニル、3E−アルケニル及
び4Z−アルケニルである。好ましいアルケニルオキシ
基は、2E−アルケニルオキシ及び3Z−アルケニルオ
キシである。
【0057】本発明を以下の例によってさらに詳しく説
明する。液晶相及び相転移に関して、Cは結晶相を表
し、SB はスメチックB相を表し、Nはネマチック相を
表し、N* はコレステリック相を表し、Iは等方性相を
表す。pはらせん状ピッチを表し、λmax は選択的反射
の円偏光の波長を表す。光学的対掌体はそれぞれの場合
“鏡像性”すなわち、同様の融解点等を有するが、らせ
んの逆方向回転及び反射光の逆円偏光が生じる。
【0058】例1 4−[(E)−3−(トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシル)アリルオキシ]ベンズアルデヒド0.8g 及び
L(+)−酒石酸ジメチル1.0g をトルエン50mlに
溶かした溶液に10%(容量)硫酸2滴を加えた。混合
液を2.5時間沸騰させ、それによって得られた水を留
去した。その後、トリエチルアミン4滴を反応混合物に
加えた。混合物を冷却し、1N炭酸水素ナトリウム20
ml、水20mlずつで2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥し、ろ過して溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル
上でトルエン/酢酸エチル(容量比1:1)を使用して
クロマトグラフィー処理し、エタノールから再結晶させ
て、純粋なジメチル(4R,5R)−2−(4−
[(E)−3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)アリルオキシ]フェニル−1,3−ジオキソラン−
4,5−ジカルボン酸エステルを得た。
【0059】以下の化合物を同様な方法で製造すること
ができた。ジエチル(4R,5R)−2−(4−
[(E)−3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)アリルオキシ]フェニル)−1,3−ジオキソラン
−4,5−ジカルボン酸エステル;ジイソプロピル(4
R,5R)−2−(4−[(E)−3−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)アリルオキシ]フェニル)
−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステ
ル;ジイソブチル(4R,5R)−2−(4−[(E)
−3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)アリ
ルオキシ]フェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5
−ジカルボン酸エステル;ジメチル(4R,5R)−2
−(4−[3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−1−プロポキシ]フェニル)−1,3−ジオキソ
ラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジエチル(4
R,5R)−2−(4−[3−(トランス−4−ペンチ
ルシクロヘキシル)−1−プロポキシ]フェニル)−
1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステ
ル;ジイソプロピル(4R,5R)−2−(4−[3−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−プロ
ポキシ]フェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5−
ジカルボン酸エステル;ジブチル(4R,5R)−2−
(4−[3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−1−プロポキシ]フェニル)−1,3−ジオキソ
ラン−4,5−ジカルボン酸エステル、融点42℃;ジ
メチル(4R,5R)−2−(4−[4−(トランス−
4−ペンチルシクロヘキシル)−1−ブチル]フェニ
ル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エ
ステル;ジエチル(4R,5R)−2−(4−[4−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−ブチ
ル]フェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカ
ルボン酸エステル;ジイソプロピル(4R,5R)−2
−(4−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−1−ブチル]フェニル)−1,3−ジオキソラン
−4,5−ジカルボン酸エステル;ジブチル(4R,5
R)−2−(4−[4−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−1−ブチル]フェニル)−1,3−ジオ
キソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジメチル
(4R,5R)−2−(4−[(E)−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)−3−ブテニル]フェニ
ル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エ
ステル;ジエチル(4R,5R)−2−(4−[(E)
−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−3−ブ
テニル]フェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5−
ジカルボン酸エステル;ジイソプロピル(4R,5R)
−2−(4−[(E)−(トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシル)−3−ブテニル]フェニル)−1,3−ジ
オキソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジブチル
(4R,5R)−2−(4−[(E)−(トランス−4
−ペンチルシクロヘキシル)−3−ブテニル]フェニ
ル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エ
ステル;ジメチル(4R,5R)−2−(4−[(E)
−3−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)アリ
ルオキシ]フェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5
−ジカルボン酸エステル;ジエチル(4R,5R)−2
−(4−[(E)−3−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)アリルオキシ]フェニル)−1,3−ジオ
キソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジイソプロ
ピル(4R,5R)−2−(4−[(E)−3−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)アリルオキシ]フ
ェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン
酸エステル;ジイソブチル(4R,5R)−2−(4−
[(E)−3−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)アリルオキシ]フェニル)−1,3−ジオキソラン
−4,5−ジカルボン酸エステル;ジメチル(4R,5
R)−2−(4−[3−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−1−プロポキシ]フェニル)−1,3−
ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジエチ
ル(4R,5R)−2−(4−[3−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)−1−プロポキシ]フェニ
ル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エ
ステル;ジイソプロピル(4R,5R)−2−(4−
[3−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1
−プロポキシ]フェニル)−1,3−ジオキソラン−
4,5−ジカルボン酸エステル;ジブチル(4R,5
R)−2−(4−[3−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)−1−プロポキシ]フェニル)−1,3−
ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジメチ
ル(4R,5R)−2−(4−[4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)−1−ブチル]フェニル)−
1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステ
ル;ジエチル(4R,5R)−2−(4−[4−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−ブチル]フ
ェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン
酸エステル;ジイソプロピル(4R,5R)−2−(4
−[4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
1−ブチル]フェニル)−1,3−ジオキソラン−4,
5−ジカルボン酸エステル;ジブチル(4R,5R)−
2−(4−[4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)−1−ブチル]フェニル)−1,3−ジオキソラ
ン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジメチル(4R,
5R)−2−(4−[(E)−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)−3−ブテニル]フェニル)−1,
3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジ
エチル(4R,5R)−2−(4−[(E)−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル)−3−ブテニル]フ
ェニル)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン
酸エステル;ジイソプロピル(4R,5R)−2−(4
−[(E)−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−3−ブテニル]フェニル)−1,3−ジオキソラ
ン−4,5−ジカルボン酸エステル;ジブチル(4R,
5R)−2−(4−[(E)−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)−3−ブテニル]フェニル)−1,
3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステル;4
−[(4R,5R)−4,5−ジメトキシカルボニル−
1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−[(E)−
3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)アリル
オキシ]ビフェニル;4−[(4R,5R)−4,5−
ジエトキシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル]−4′−[(E)−3−(トランス−4−ペンチル
シクロヘキシル)アリルオキシ]ビフェニル;4−
[(4R,5R)−4,5−ジイソプロポキシカルボニ
ル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−
[(E)−3−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)アリルオキシ]ビフェニル;4−[(4R,5R)
−4,5−ジイソブチルオキシカルボニル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル]−4′−[(E)−3−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシル)アリルオキシ]ビ
フェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジメチルオ
キシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−
4′−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−1−プロポキシ]ジフェニル;4−[(4R,5
R)−4,5−ジエトキシカルボニル−1,3−ジオキ
ソラン−2−イル]−4′−[4−(トランス−4−ペ
ンチルシクロヘキシル)−1−プロポキシ]ジフェニ
ル;4−[(4R,5R)−4,5−ジイソプロポキシ
カルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′
−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−
1−プロポキシ]ジフェニル;4−[(4R,5R)−
4,5−ジブチルオキシカルボニル−1,3−ジオキソ
ラン−2−イル]−4′−[4−(トランス−4−ペン
チルシクロヘキシル)−1−プロポキシ]ジフェニル;
4−[(4R,5R)−4,5−ジメトキシカルボニル
−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−[4−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−ブチ
ル]ビフェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジエ
トキシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]
−4′−[4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−1−ブチル]ビフェニル;4−[(4R,5R)
−4,5−ジイソプロポキシカルボニル−1,3−ジオ
キソラン−2−イル]−4′−[4−(トランス−4−
ペンチルシクロヘキシル)−1−ブチル]ビフェニル;
4−[(4R,5R)−4,5−ジブチルオキシカルボ
ニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−[4
−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−1−ブ
チル]ビフェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジ
メトキシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル]−4′−[(E)−3−(トランス−4−ペンチル
シクロヘキシル)ブテニル]ジフェニル;4−[(4
R,5R)−4,5−ジエトキシカルボニル−1,3−
ジオキソラン−2−イル]−4′−[(E)−3−(ト
ランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ブテニル]ジフ
ェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジイソプロポ
キシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−
4′−[(E)−3−(トランス−4−ペンチルシクロ
ヘキシル)ブテニル]ジフェニル;4−[(4R,5
R)−4,5−ジブチルオキシカルボニル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル]−4′−[(E)−3−(トラ
ンス−4−ペンチルシクロヘキシル)ブテニル]ジフェ
ニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジメトキシカル
ボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−
[(E)−3−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)アリルオキシ]ビフェニル;4−[(4R,5R)
−4,5−ジエトキシカルボニル−1,3−ジオキソラ
ン−2−イル]−4′−[(E)−3−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)アリルオキシ]ビフェニ
ル;4−[(4R,5R)−4,5−ジイソプロポキシ
カルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′
−[(E)−3−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)アリルオキシ]ビフェニル;4−[(4R,5
R)−4,5−ジイソブチルオキシカルボニル−1,3
−ジオキソラン−2−イル]−4′−[(E)−3−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)アリルオキ
シ]ビフェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジメ
トキシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]
−4′−[4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−プロポキシ]ジフェニル;4−[(4R,5
R)−4,5−ジエトキシカルボニル−1,3−ジオキ
ソラン−2−イル]−4′−[4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)−1−プロポキシ]ジフェニ
ル;4−[(4R,5R)−4,5−ジイソプロポキシ
カルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′
−[4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−
1−プロポキシ]ジフェニル;4−[(4R,5R)−
4,5−ジブチルオキシカルボニル−1,3−ジオキソ
ラン−2−イル]−4′−[4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)−1−プロポキシ]ジフェニル;
4−[(4R,5R)−4,5−ジメトキシカルボニル
−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−[4−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−ブチ
ル]ビフェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジエ
トキシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]
−4′−[4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシ
ル)−1−ブチル]ビフェニル;4−[(4R,5R)
−4,5−ジイソプロポキシカルボニル−1,3−ジオ
キソラン−2−イル]−4′−[4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)−1−ブチル]ビフェニル;
4−[(4R,5R)−4,5−ジブチルオキシカルボ
ニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−4′−[4
−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)−1−ブ
チル]ビフェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジ
メトキシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イ
ル]−4′−[(E)−3−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)ブテニル]ビフェニル;4−[(4
R,5R)−4,5−ジエトキシカルボニル−1,3−
ジオキソラン−2−イル]−4′−[(E)−3−(ト
ランス−4−プロピルシクロヘキシル)ブテニル]ジフ
ェニル;4−[(4R,5R)−4,5−ジイソプロポ
キシカルボニル−1,3−ジオキソラン−2−イル]−
4′−[(E)−3−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)ブテニル]ジフェニル;4−[(4R,5
R)−4,5−ジブチルオキシカルボニル−1,3−ジ
オキソラン−2−イル]−4′−[(E)−3−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)ブテニル]ジフェ
ニル。 例2
【0060】テレフタルアルデヒド1.0g 、ビス(ト
リメチルシロキシ)(R,R)−2,3−コハク酸ジメ
チル5.8g を塩化エチレン25mlに溶かした溶液に、
窒素雰囲気中、0℃で三フッ化ホウ素・エチルエーテル
0.14mlを加え、混合物を15分間撹はんした。つい
でトリフルオロメタンスルホン酸0.06mlを加え、混
合物を0℃でさらに30分、その後室温にて一夜撹はん
した。混合物を0℃に冷却し、炭酸ナトリウム濃縮液2
5mlを滴下し、混合液を室温にてさらに15分撹はんし
た。有機相を分離した後、水相をジクロロメタン25ml
ずつで2回抽出した。合した有機相を水100mlずつで
2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過した
後、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上でヘキサ
ン/酢酸エチル(容量比1:1)を使用してクロマトグ
ラフィー処理して精製した。ヘキサン/酢酸エチル混合
物(容量比1:1)から再結晶させて、融点(C−I)
88℃の純粋なジメチル−2,2′−(4−フェニレ
ン)ビス(4R,5R)−1,3−ジオキソラン−4,
5−ジカルボン酸エステルを得た。
【0061】出発物質として使用したビス(トリメチル
シルオキシ)(R,R)−2,3−コハク酸ジメチル
は、次のようにして合成した。
【0062】L(+)−酒石酸ジメチル20g 及びトリ
エチルアミン35mlをトルエン200mlに溶かした溶液
に、窒素雰囲気中において、−5℃でトリメチルクロロ
シラン32g を滴下した。それによって得られた白色の
反応混合物を室温でさらに90分撹はんした。混合物に
重炭酸ナトリウム飽和溶液を加えた後、酢酸エチル50
mlずつで3回抽出した。合した有機相を重炭酸ナトリウ
ム飽和溶液100mlずつで2回洗浄し、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、ろ過した後、溶媒を蒸発させた。残留物
を留去して沸点123〜125℃/0.07mmHgのビス
(トリメチルシロキシ)(R,R)−2,3−コハク酸
ジメチル36g を得た。
【0063】以下の化合物を同様の方法で製造すること
ができた。ジエチル2,2′−(4−フェニレン)−ビ
ス(4R,5R)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジ
カルボン酸エステル、融点75℃;ジイソプロピル2,
2′−(4−フェニレン)−ビス(4R,5R)−1,
3−ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸エステル、融
点78℃;ジブチル2,2′−(4−フェニレン)−ビ
ス(4R,5R)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジ
カルボン酸エステル、融点41℃;ジメチル2,2′−
(4,4′−ビフェニリル)−ビス[(4R,5R)−
1,3−ジオキソラン]−4,5−ジカルボン酸エステ
ル、融点133℃;ジエチル2,2′−(4,4′−ビ
フェニリル)−ビス[(4R,5R)−1,3−ジオキ
ソラン]−4,5−ジカルボン酸エステル、融点79
℃;ジイソプロピル2,2′−(4,4′−ビフェニリ
ル)−ビス[(4R,5R)−1,3−ジオキソラン]
−4,5−ジカルボン酸エステル、融点97℃;ジブチ
ル2,2′−(4,4′−ビフェニリル)−ビス[(4
R,5R)−1,3−ジオキソラン]−4,5−ジカル
ボン酸エステル、融点67℃。 例3
【0064】以下の液晶基混合物BM−1を用いて、液
晶物質中のドーピング物質により誘導されるピッチ及び
温度を測定した。5.36重量% 4′−エチル−4−シア
ノビフェニル、3.18重量% 4′−プロピル−4−シア
ノビフェニル、6.08重量% 4′−ブチル−4−シアノ
ビフェニル、6.53重量% 4−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)ベンゾニトリル、14.67重量% 4
−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾニ
トリル、5.21重量% 4−エチル−1−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)ベンゼン、16.54重量%
4−エトキシ−1−[2−(トランス−4−プロピルシ
クロヘキシル)エチル]ベンゼン、5.60重量% 4″−
ペンチル−4−シアノ−p−ターフェニル、5.71重量%
4′−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−
4−シアノビフェニル、15.95重量% 1−[2−(ト
ランス−4−ブチルシクロヘキシル)エチル]−4−
(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン、
4.74重量% 4−[2−(トランス−4−ブチルシクロ
ヘキシル)エチル]−4′−(トランス−4−ペンチル
シクロヘキシル)ビフェニル、7.59重量% 4−[2−
(トランス−4−ブチルシクロヘキシル)エチル]−
4′−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)−
1,1′−エチレンジベンゼン、2.84重量% 4−シア
ノフェニルトランス−4−[2−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)エチル]シクロヘキサンカルボン
酸エステル; 融点<−30℃、澄明点(N−I)90℃;△ε=8.
5、△n=0.139及びη=22mPa・s 、22℃にて
測定
【0065】以下の光学的に活性なドーピング物質を1
種ずつBM−1の液晶基混合物に加えた: D−1=ジメチル2,2′−(4−フェニル)−ビス
(4R,5R)−1,3−ジオキソラン−4,5−ジカ
ルボン酸エステル、 D−2=ジイソプロピル2,2′−(4,4′−ビフェ
ニル)−ビス(4R,5R)−1,3−ジオキソラン−
4,5−ジカルボン酸エステル。
【0066】表1に示した結果は、キラルなドーピング
物質を含有する混合物から、パラメーターA、B、Cで
表された級数に展開して得たものである。
【0067】
【表1】
【0068】
【数1】
【0069】式中、p、c及びT1 は、以下の意味を有
する。 T1 =温度(℃) p=ピッチ(μm)(正の価は右らせん構造を表し、負の
価は左らせん構造を表す) c=光学的に活性なドーピング物質濃度(重量%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 19/58 C09K 19/58 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 317/16 C07D 317/18 C07D 317/30 C07D 317/32 C07D 317/34 C09K 19/58

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、nは、0又は1の数を表し;R3 は、一般式 【化2】 又は 【化3】 の基を表し;環A1 、A2 及びA3 は、互いに独立し
    て、非置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置
    換された1,4−フェニレン(その1個又は2個のCH
    基は、窒素によって置換されていてもよい)、又はトラ
    ンス−1,4−シクロヘキシレン、トランス−1,3−
    ジオキサン−2,5−ジイル又はナフタレン−2,6−
    ジイルを表し、及び環A2 は、さらに1,4−ビフェニ
    レンを表し;Z1 及びZ4 は、互いに独立して、共有単
    結合、−CH2 CH2 −を表し;Z2及びZ3 は互いに
    独立して共有単結合、−CH2 CH2 −、−COO−、
    −OOC−、−CH2 O−、−OCH2 −、−C≡C
    −、−(CH2)4 −、−(CH2)3O−、−O(CH2)3
    −又はトランス形の−CH=CH−CH2 CH2 −、
    CH2 CH2 −CH=CH−、−CH=CH−CH2
    O−又は−O−CH2 −CH=CH−を表し;R3 が式
    IIの基を表すという条件で、基Z2 及びZ3 の少なくと
    も1つは、−(CH2)4 −、−(CH2)3 −O−、−O
    −(CH2)3 −又はトランス形の−CH=CH−CH2
    −CH2 −、−CH2 −CH2 −CH=CH−、−CH
    =CH−CH2 −O−又は−O−CH2 −CH=CH−
    を表し;R1、R5 及びR6 は、ハロゲン、アルキル、
    フェニル又はアルコキシカルボニルを表し;R2 はアル
    キル、フェニル又はアルコキシカルボニルを表し;R4
    は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフル
    オロメトキシ又はアルキル(その1個の−CH2 −CH
    2 −は−CH=CH−によって置換されていてもよく、
    及び/又は1個又は2個の非隣接のメチレン基は−O
    −、−COO−及び/又は−OOC−によって置換され
    ていてもよく、及び/又は1個のメチレン基は−CHX
    −によって置換されていてもよい)を表し;Xは、ハロ
    ゲン、シアノ又はメチルを表し;R* と付した不斉炭素
    原子は、すべてがR形であるか又はすべてがS形であ
    る〕で示される光学的に活性な化合物。
  2. 【請求項2】 一般式 【化4】 〔式中、R3 は、一般式 【化5】 の基を表し、R1 、R2 、R5 、R6 、n、Z1 、Z
    2 、Z4 、A1 及びA2 は、請求項1に定義したとおり
    である〕で示される請求項1に記載の光学的に活性な化
    合物。
  3. 【請求項3】 環A1 、A2 及びA3 のうち1つは、非
    置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置換され
    た1,4−フェニレンを表すか又はピリジン−2,5−
    ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、トランス−1,
    4−シクロヘキシレン、トランス−1,3−ジオキサン
    −2,5−ジイル又はナフタレン−2,6−ジイルを表
    し、A2 は、さらに4,4′−ビフェニレンを表し、環
    1 、A2 及びA3 のうち他の環は、互いに独立して、
    非置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置換さ
    れた1,4−フェニレンを表わすか又はトランス−1,
    4−シクロヘキシレンを表す、請求項1記載の光学的に
    活性な化合物。
  4. 【請求項4】 環A1 、A2 及びA3 は、互いに独立し
    て非置換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置換
    された1,4−フェニレンを表すか又はトランス−1,
    4−シクロヘキシレンを表し、環A1 、A2 及びA3
    は、またピリミジン−2,5−ジイルを表し、基Z2
    びZ3 のうち1つは−(CH2)4 −、−(CH2)3 −O
    −、−O−(CH2)3 −又はトランス形の−CH=CH
    −CH2−CH2 −、−CH2 −CH2 −CH=CH
    −、−CH=CH−CH2 −O−又は−O−CH2 −C
    H=CH−を表し、基Z2 及びZ3 のうち他方は、共有
    単結合を表す請求項3記載の光学的に活性な化合物。
  5. 【請求項5】 一般式 【化6】 【化7】 〔式中、R1 、R2 及びR4 は、請求項1に定義したと
    おりであり;R5 及びR6 は、請求項1に定義したとお
    りであり;環A4 及びA5 は、非置換又はハロゲン、シ
    アノ及び/又はメチルで置換された1,4−フェニレン
    を表すか又はトランス−1,4−シクロヘキシレンを表
    し、A5 は、さらに4,4′−ビフェニレンを表す〕で
    示される、請求項1〜4のいずれか1項記載の光学的に
    活性な化合物。
  6. 【請求項6】 一般式 【化8】 【化9】 〔式中、R1 、R2 及びR4 は、請求項1に定義したと
    おりであり;R5 は、隣接C原子においてR1 と同様の
    意味及び配置を有し、R6 は、隣接C原子においてR2
    と同様の意味及び配置を有し;環A4 及びA5 は、非置
    換又はハロゲン、シアノ及び/又はメチルで置換された
    1,4−フェニレンを表すか又はトランス−1,4−シ
    クロヘキシレンを表し、A5 は、さらに4,4′−ビフ
    ェニレンを表す〕で示される、請求項1〜4のいずれか
    1項記載の光学的に活性な化合物。
  7. 【請求項7】 R4 が、ハロゲン、シアノ、トリフルオ
    ロメチル、トリフルオトメトキシ、アルキル、アルケニ
    ル、アルコキシ、アルケニルオキシ、1−(アルコキシ
    カルボニル)エトキシ又は1−(アルコキシカルボニ
    ル)エトキシカルボニルを表す請求項1又は3記載の光
    学的に活性な化合物。
  8. 【請求項8】 R4 が、1〜12の炭素原子を有する請
    求項1又は3記載の光学的に活性な化合物。
  9. 【請求項9】 R4 が、1〜7の炭素原子を有する請求
    項1又は3記載の光学的に活性な化合物。
  10. 【請求項10】 R1 及びR2 が、C2 −C7 −アルコ
    キシカルボニルを表し、又はR1 及びR2 が、メチルを
    表し、又はR1 及びR2 はフェニルを表し、又はR1
    が、水素を表し、R2 が、メチル又はフェニルを表し、
    5 が、R1 として定義したとおりであり、R6 が、R
    2 として定義したとおりである、請求項1〜9のいずれ
    か1項記載の光学的に活性な化合物。
  11. 【請求項11】 液晶基物質及び請求項1〜10のいず
    れか1項記載の1種又は2種以上の光学的に活性な化合
    物を含有する液晶混合物。
  12. 【請求項12】 光学及び電気光学用として、請求項1
    1記載の液晶混合物を使用する方法。
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