JP2953494B2 - 継目用短まくらぎ - Google Patents

継目用短まくらぎ

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JP2953494B2
JP2953494B2 JP32420794A JP32420794A JP2953494B2 JP 2953494 B2 JP2953494 B2 JP 2953494B2 JP 32420794 A JP32420794 A JP 32420794A JP 32420794 A JP32420794 A JP 32420794A JP 2953494 B2 JP2953494 B2 JP 2953494B2
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彬夫 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール継目のところに
使用されるレール継目用まくらぎに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レール継目のところに使用される
レール継目用のまくらぎとしては、通常、幅広のまくら
ぎが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近では木製またはP
C製のレール継目用幅広まくらぎの入手が困難になって
きており、これを鋳鉄や鋼などの金属で製作される傾向
にある。
【0004】本発明は上記問題に鑑み、レール継目用の
まくらぎを金属製にするとともに、片方のレール継目用
にのみ使用できるようにした継目用短まくらぎを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の継目用短まくらぎは、片方のレール継目用に
使用されるもので、底部が開口して内部にバラストを充
填可能な中空箱形の金属製の短まくらぎ本体を設け、こ
の短まくらぎ本体からレール長さ方向両側に位置決め用
の連結杆を延設してこの連結杆をレール長さ方向両側の
隣接まくらぎに係合可能に構成し、この連結杆の少なく
とも一方の長さを調整可能にしたものである。
【0006】
【作用】上記構成により、金属製の短まくらぎ本体をレ
ール継目のところに配置してレール継目個所を固定した
ときに、この短まくらぎ本体を道床の中に埋め込み、短
まくらぎ本体の内部にバラストを充填することにより、
短まくらぎ本体の側板が横圧抵抗板として作用すること
になり、レール継目個所に対する所要の横抵抗力を確保
することかできる。したがって、レール間にわたる通常
のまくらぎではない片方のレールのみに適用する短まく
らぎ構造であっても、レール継目個所の横抵抗力は十分
に得られ、材料費削減の効果も得られる。また、レール
長さ方向に延設された連結杆をレール長さ方向両側の隣
接まくらぎに係合させることにより、短まくらぎの位置
決めが可能となり、レール長さ方向への抵抗力も確保で
きる。またこの連結杆は長さ方向の調整が可能であるた
め、隣接まくらぎの設置位置に少しのずれがあっても、
これを吸収することができ便利に使用できる。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1,図2において、10はレール11の継目個
所に設置される金属製の短まくらぎ本体で、片方のレー
ルの継目用にのみ適用できるようにレール幅方向は短く
構成されている。この短まくらぎ本体10は底部が開口
した中空の裾広がり状の箱形に形成され、ダクタイル鋳
鉄などの金属材料で構成されている。また短まくらぎ本
体10とレール11との結合は、たとえばこの間に跨っ
て配置された押え金具12を短まくらぎ本体10に取付
けた固定用ボルト13により硬質絶縁体14を介して短
まくらぎ本体10とレール11の両者に固定することに
より行われる。15はレール11の底部と短まくらぎ本
体10の上面に介装された硬質絶縁板である。さらに短
まくらぎ本体10周辺部の側板16の下縁には横抵抗発
生用のスパイク状の複数の突起17が下方に突出するよ
うに設けられている。
【0008】また短まくらぎ本体10の上板18からは
レール11の長さ方向両側の隣接まくらぎ19に係合し
て位置決めするための連結杆20,21が延設され、そ
れぞれの連結杆20,21の先端の係止爪22が隣接ま
くらぎ19に係合して短まくらぎ本体10の位置決めが
可能である。また一方の連結杆20は調整用重ねボルト
継ぎ構造に構成され、2つに分割された連結杆20を継
ボルト23により伸縮可能に固定することにより、隣接
まくらぎ19の少しの位置ずれによっても短まくらぎ本
体10の位置決めを調整できるようにしている。この調
整用重ねボルト継ぎ構造はもう一方の連結杆21にも設
けてよい。
【0009】このような構成において、短まくらぎ本体
10をレール11の継目個所に設置し、連結杆20の継
ぎボルト23を調整して連結杆20,21の係止爪22
を隣接まくらぎ19に係合させて短まくらぎ本体10の
レール長さ方向の位置決めを行い、さらに短まくらぎ本
体10とレール11の間に跨って配置された押え金具1
2を短まくらぎ本体10に取付けた固定用ボルト13に
より硬質絶縁体14を介して短まくらぎ本体10とレー
ル11の両者に固定する。そして短まくらぎ本体10の
内部に、図2に示すように、バラスト24を充填するこ
とで、短まくらぎ本体10の内部にもバラスト層を形成
する。このことにより、側板16が横抵抗板として作用
し、レール継目個所に対する所要の横抵抗力を確保する
ことができる。したがってレール間にわたる通常のまく
らぎではない片方のレールのみに適用する短まくらぎ構
造であっても、レール継目箇所の横抵抗力を十分に得る
ことができる。さらに短まくらぎ本体10の側板16の
下縁から下方に突出したスパイク状の複数の突起17は
側板16による横抵抗力を補うことができ、横抵抗力を
より強大にすることができる。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、まくらぎ
を鋳鉄や鋼で製作する傾向にある現在、レール継目個所
のまくらぎを片方のレール継目用に適用できる金属製の
短まくらぎの構造としても、短まくらぎ本体を底部が開
口して内部にバラストを充填可能な中空箱形に構成し、
内部にバラストを充填することにより、短まくらぎ本体
の側板が横抵抗板として作用し、レール継目個所に対す
る横抵抗力を確保することができるとともに、省材料効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の継目用短まくらぎの全体構
成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【符号の説明】
10 まくらぎ本体 11 レール 16 側板 17 突起 19 隣接まくらぎ 20,21 連結杆 22 係止爪 23 継ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 3/00 E01B 3/16 - 3/26 E01B 3/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片方のレール継目用に使用され、底部が
    開口して内部にバラストを充填可能な中空箱形の金属製
    の短まくらぎ本体を有し、前記短まくらぎ本体から、レ
    ール長さ方向両側の隣接まくらぎに係合して位置決めす
    るための連結杆を延設し、前記連絡杆の少なくとも一方
    を長さ方向調整可能に構成したことを特徴とする継目用
    短まくらぎ。
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KR100661607B1 (ko) * 2004-12-29 2006-12-26 한국철도기술연구원 레일의 탄성 체결장치
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JP4769058B2 (ja) * 2005-10-19 2011-09-07 積水化学工業株式会社 まくら木の設置構造
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