JP2874105B2 - まくらぎ - Google Patents

まくらぎ

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JP2874105B2
JP2874105B2 JP10486693A JP10486693A JP2874105B2 JP 2874105 B2 JP2874105 B2 JP 2874105B2 JP 10486693 A JP10486693 A JP 10486693A JP 10486693 A JP10486693 A JP 10486693A JP 2874105 B2 JP2874105 B2 JP 2874105B2
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sleeper
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彬夫 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はまくらぎに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道線路は、路盤上に砂利、砕石
などのバラストによって道床を形成し、道床中にまくら
ぎを埋めて並べ、その上に一対のレールを敷設してい
る。まくらぎとしては、木製、コンクリート製のものな
どが一般的である。これら従来のまくらぎは、その強度
を確保する必要上、一定以上の厚みを具備するような寸
法に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鉄道線路において、温
度差の大きい所におけるロングレールや、カーブ部ある
いは定尺レール区間においてもレールの遊間距離が十分
整備されていない所では、レールの蛇行防止のために、
まくらぎの横圧抵抗力を通常よりも大きくする必要があ
る。
【0004】また、鉄道線路において、道床の厚みを確
保しにくい所、たとえば既存の未電化のトンネルを電化
するために架線を設置する場合や、このトンネルを通過
する車両が大形化するような場合で、トンネルを掘削し
直すことを回避したり、あるいは掘削量を最低限に抑え
るために、まくらぎ本体を底部が開口して内部にバラス
トを充填可能な中空の箱形に形成し、かつまくらぎ本体
の側板の高さを強度上必要な程度まで低く形成して道床
の厚みを低減可能にした場合にも、まくらぎの不足する
横圧抵抗力を何らかの機能により補強する必要がある。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもの
で、まくらぎ本体の横圧抵抗力を通常よりも大きくで
き、あるいは不足する横圧抵抗力を補強できる軌道保守
上有効なまくらぎを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のまくらぎは、まくらぎ本体から敷設レール
の長さ方向にひれ部を突出して設け、このひれ部に先端
部が道床中に埋められて、まくらぎの横圧抵抗力を大き
くするための横抵抗板を固定できるようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】上記構成により、まくらぎ本体のひれ部に横抵
抗板を固定し、この横抵抗板の先端を道床中に埋め込む
ことで、容易にまくらぎの横圧抵抗力を設定でき、温度
差の大きい所におけるロングレールや、カーブ部あるい
は定尺レール区間においてもレールの遊間距離が十分装
備されていない所でのレールの蛇行防止のために、まく
らぎの横圧抵抗力を通常よりも十分大きくできるし、ま
た道床の厚みを確保しにくい所において、まくらぎ本体
を底部が開口して内部にバラストを充填可能な中空の箱
形に形成しかつまくらぎ本体の側板の高さを強度上必要
な程度まで低く形成して、道床の厚みを低減可能にした
場合でも、不足する横圧抵抗力を十分補強できるもので
ある。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を、まくらぎ本体を底
部が開口して内部にバラストを充填可能な中空の箱形に
形成し、かつまくらぎ本体の側板の高さを強度上必要な
程度まで低く形成して、道床の厚みを低減可能にした場
合の構成について図面を参照して説明する。
【0009】図1〜4において、10はまくらぎ本体
で、底部が開口した中空の裾広がり状の箱形に形成さ
れ、ダクタイル鋳鉄などの金属材料にて構成されてい
る。このまくらぎ本体10は、その両端部近傍に形成さ
れた各レール指示部12によって一対のレール14を支
持可能であり、各レール支持部12に形成された一対の
ショルダ部15のそれぞれの孔部16に装着されるパン
ドロールクリップ18によって、各レール14を締結可
能である。レー14と支持部12との間には、絶縁パッ
ド20が介装されている。
【0010】箱形のまくらぎ本体10は、上板22と周
辺にめぐらされた側板24とを有しており、上板22に
よってまくらぎ本体10の幅が規定され、側板24によ
ってまくらぎ本体10の高さすなわち厚みが規定され
る。このまくらぎ本体10の幅に対する高さの比率が1
5〜30%となるように、側板24の高さは、強度上必
要な程度まで低く設定されている。具体的には、従来の
一般的なまくらぎの厚みが140〜260mmであるのに
対し、図示のまくらぎ本体10の厚みは50〜100mm
であるのに対し、図示のまくらぎ本体10の厚みは50
〜100mm程度に設定されている。また側板24、24
の裾縁には、補強用の厚肉部26が形成されている。こ
のようにまくらぎ本体10の厚みを小さくしたことに対
応して、上板22および側板24の板厚は、まくらぎ本
体10に所要の強度と重量が得られる程度に大きく設定
されている。
【0011】一対のレール支持部12どうしの間におけ
るまくらぎ本体10の中央部28は、これらレール指示
部12よりも幅狭く形成されており、この結果、中央部
28とレール指示部12との境界には、横圧抵抗力発生
用の端面30が形成される。さらに中央部28の両側に
は、横圧抵抗力発生用の横抵抗板34を固定するための
板状のひれ部32が、それぞれレール14の長さ方向に
突出するように一体に形成されている。横抵抗板34は
門型に構成され、まくらぎ本体10を跨がって両側のひ
れ部32に固定されたときに、その両脚先端部はバラス
ト36の中に埋め込まれる長さに構成されいてる。
【0012】このような構成によれば、まくらぎ本体1
0は、上述のように輪重による撓みや変形に抗すること
ができる必要な強度を確保したうえで、その厚みを可能
な限り小さくすることができる。また、まくらぎ本体1
0の内部にバラスト36を充填することで、まくらぎ本
体10の内部にもバラスト層が形成される。すなわちま
くらぎ本体10の下端からではなく、その上板22の内
面からバラスト層を形成することができる。そのため、
上板22の板厚分を除いたまくらぎ本体10の実質的な
厚みだけバラスト層すなわち道床の厚みを低減しても、
図3に示すように、まくらぎ本体10の下側のバラスト
層を所定の厚みTに維持することができる。
【0013】したがってこのような従来よりも厚みの小
さい道床構造を採用することで、既存の未電化のトンネ
ルを電化するために架線を設置する場合や、このトンネ
ルを通過する車両が大形化するような場合のように、道
床の厚みを確保しにくい所でも、容易に通用できて、ト
ンネルを掘削し直すことを回避できる。仮にどうしても
掘削が必要となった場合にも、その掘削量を最低限に抑
えることができる。しかも、車両の通過によって、特に
カーブ部分などにおいてまくらぎに横圧が発生しても、
上述のようにまくらぎ本体10の板肉厚を大きくして重
量を増大させることと、横圧抵抗力発生用の端面30と
先端部がバラスト36の中に埋め込まれた横抵抗板34
とにより、まくらぎ本体10の厚みが小さくなって受圧
面積が小さくなったにもかかわらず、不足の横圧抵抗力
を補強して所要の横圧抵抗力を確保することができる。
【0014】図5は本発明の他の実施例を示し、まくら
ぎ本体10の中央部28の両側には、それぞれ板状の2
重構造のひれ部38が設けられており、その間に横抵抗
板34の脚部が挟まれて固定されるものである。これに
より、横抵抗板34の保持はさらに確実なものとなり、
大きな横圧が発生しても、横抵抗力を確保できる。
【0015】上記の実施例では、まくらぎ本体を底部が
開口して内部にバラストを充填可能な中空の箱型に形成
しかつまくらぎ本体の側板の高さを強度上必要な程度ま
で低く形成して、道床の厚みを低減可能にした場合の、
不足の横圧抵抗力を補強できる構成について説明した
が、通常のまくらぎにおいて、温度差の大きい所におけ
るロングレールやカーブ部あるいは定尺レール区間にお
いてもレールの遊間距離が十分整備されていない所での
レールの蛇行防止のために、まくらぎの横圧抵抗力を通
常よりも大きくする必要がある場合にも、適用できるこ
とはもちろんである。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、まくら
ぎ本体から敷設レールの長さ方向にひれ部を突出して設
けたので、このひれ部に横抵抗板を固定し、この横抵抗
板の先端部を道床中に埋め込むことで、容易にまくらぎ
の横圧抵抗力を設定でき、温度差の大きい場所における
ロングレールや、カーブ部あるいは定尺レール区間にお
いてもレールの遊間距離が十分整備されていない所での
レール蛇行防止のために、まくらぎの横圧抵抗力を通常
よりも十分大きくできるし、また、道床の厚みを確保し
にくい所において、まくらぎ本体を底部が開口して内部
にバラストを充填可能な中空の箱型に成形しかつまくら
ぎ本体の側板の高さを強度上必要な程度まで低く形成し
て、道床の厚みを低減可能にした場合でも、不足する横
圧抵抗力を十分補強でき、軌道保守上きわめて有効なま
くらぎを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のまくらぎの一部切欠正面図
である。
【図2】図1のまくらぎの平面図である。
【図3】図1のまくらぎの横断面図である。
【図4】図1のまくらぎの要部概略斜視面図である。
【図5】本発明の他の実施例のまくらぎの要部概略斜視
図である。
【符号の説明】
10 まくらぎ本体 24 側板 32 ひれ部 34 横抵抗板 36 バラスト 38 2重構造のひれ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 3/00 E01B 3/16 - 3/26 E01B 13/00 - 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部を道床中に埋めることにより横圧
    抵抗力を増加できる横抵抗板をまくらぎ本体に固定する
    ためのひれ部を、まくらぎ本体から敷設レールの長さ方
    向に突出させて設けたことを特徴とするまくらぎ。
JP10486693A 1993-05-06 1993-05-06 まくらぎ Expired - Fee Related JP2874105B2 (ja)

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JPH06316901A JPH06316901A (ja) 1994-11-15
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