JPS6111283Y2 - - Google Patents

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JPS6111283Y2
JPS6111283Y2 JP11104383U JP11104383U JPS6111283Y2 JP S6111283 Y2 JPS6111283 Y2 JP S6111283Y2 JP 11104383 U JP11104383 U JP 11104383U JP 11104383 U JP11104383 U JP 11104383U JP S6111283 Y2 JPS6111283 Y2 JP S6111283Y2
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JP
Japan
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concrete
elastic
sleeper
thick
longitudinal
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JP11104383U
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JPS5947702U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は低騒音、省力化直結軌道に関するもの
である。
従来の鉄道軌道構造はコンクリートまくらぎ、
木まくらぎをバラスト道床上に敷設する有道床軌
道とコンクリート製のスラブを路盤上に敷設する
スラブ軌道とに大別される。しかし、列車が高速
で走行する場合、有道床軌道の場合は列車走行に
よつて生ずる振動によつて道床がゆるみ、列車の
走行路に不陸が生じ、これが補修のため莫大な保
守費と保守労力を必要とする。一方、スラブ軌道
はメンテナンスフリーであるが、列車走行時に生
ずる騒音と振動が、従来の有道床軌道に較べて大
きく、それらの低減が求められている。
本考案は上記のような有道床軌道とスラブ軌道
が持つ欠点を改良したもので、道床の弛みによる
補修を考慮する必要がなく、列車の高速走行時に
生ずる騒音、振動を低減するための軌道弾性を正
確に得ることができるとともに省力化をはかるこ
とを特徴とする低騒音、省力化直結軌道を提供す
るものである。
以下、本考案の実施例を第1−第4図に従つて
具体的に説明する。基礎路盤6上にあらかじめ打
設した枠型路盤コンクリート5上に弾性被覆材3
bを被覆した弾性まくらぎ3を等間隔に配置し、
当該弾性まくらぎ3にレール1をレール締結装置
2で締結したのち、枠型路盤コンクリートの天端
5aを基準にとり、レール位置を決定し、弾性ま
くらぎ3の弾性被覆材3bの高さまで、弾性まく
らぎ3と枠型路盤コンクリート5との間に注入材
4,41をてん充して、このてん充材上部の弾性
まくらぎ3の周囲および枠型路盤コンクリート5
の周囲に砕石7を充填する。
弾性まくらぎ3の製作にあたつては、コンクリ
ートまくらぎ3aの底面、側面および端面の面取
りを十分に行ない、弾性被覆材3bを当該コンク
リートまくらぎ3aの側面、端面の一部および底
面に亘つて被覆する。
枠型路盤コンクリート5は第1図〜第4図に示
すように、矩形状体の、両側壁53に囲まれた凹
部中央部の長手方向の両端部を中央部より階段状
に厚肉とし、当該厚肉部51の所定上面に長手方
向に直角な、両側壁53と同一高さレベルの突出
部52を形成し、上記両端の突出部52,52間
に所定間隔をへだてて、上記厚肉部51および突
出部52と同一構成からなる厚肉部51′および
突出部52′からなる耐力壁を一体として形成し
た、上面開の箱状体からなり、その長手方向が列
車進行方向に沿うように基礎路盤6上に連続的に
敷設される。6aは隣接する基礎コンクリート路
盤6,6間に設けられる間隙である。
枠型路盤コンクリート5は上述した厚肉部およ
び突出部で列車の縦荷重および温度荷重に、又枠
型路盤コンクリート5の側壁53で列車の横荷重
に十分耐えられる強度を有するように設定され
る。上記両端部を含む枠型路盤コンクリート5上
に弾性まくらぎ3を、等間隔に配置する。当該弾
性まくらぎ3上に、レール締結装置2を用いてレ
ール1を締結した後、枠型路盤コンクリート5の
天端5aを基準としてレール位置を決める。しか
る後、上記厚肉部51、突出部52および厚肉部
51′、突出部52′と、それらと近接する弾性ま
くらぎ3との間には合成樹脂41を、又、他の弾
性まくらぎと枠型路盤コンクリート5との間には
コンクリート4をそれぞれ注入する。
注入したコンクリート4および合成樹脂41が
固まつたら、当該コンクリート4および合成樹脂
41の上部にあたる弾性まくらぎ3の周囲およ
び、それに連なる枠型路盤コンクリート5の上面
および側面に砕石7を敷く。
注入材の仕上り表面は降雨等による水を枠型路
盤コンクリート5の外側に排水させるために、弾
性まくらぎ3の弾性被覆材3bの上面は両端方向
に所要の勾配をつけておき、この勾配を基準にし
て注入材を迅速かつ簡便にてん充し、その上面を
両端方向への所定の勾配に仕上げる。
なお、上記実施例においては枠型路盤コンクリ
ート5の端部の厚肉部51の外側にあたる部分に
弾性まくらぎ3を1本、厚肉部51、突出部52
と耐力壁51′,52′又は耐力壁51′,52′
と、それと隣接する耐力壁51′,52′との間に
弾性まくらぎ3を等間隔で6本配置する構造とし
てあるが、列車の横、縦荷重および温度荷重条件
を満足できれば、基礎路盤6の大きさによつて、
枠型路盤コンクリート5の大きさを換えても差支
えない。
本考案による主な効果をあげれば次のとおりで
ある。
1 列車の縦、横荷重および温度荷重を、それら
に十分耐えられるように構成した枠型路盤コン
クリート5でもたせるようにし、当該枠型路盤
コンクリート5上に弾性まくらぎ3を好ましい
状態で定着可能とした。
2 弾性まくらぎを所定位置に配置した後、厚肉
部51,51′、突出部52,52′を除く枠型
路盤コンクリート5内にコンクリートを流し込
むことによつて、当該枠型内に鉄筋を配置した
場合と比し、弾性まくらぎの下部を含む周辺
に、ギヤツプ等が生ずることのないように十分
にコンクリート4を充てんし、弾性まくらぎ3
を無筋コンクリート4で直接定着する。それに
よつて軌道に作用する水平力(車両の曲線部に
おける転向ならびに動揺等によつて軌道に作用
する横方向力、制動、始動時に生ずるレール長
手方向の反力、レールの座屈に関する横方向
力、等)を十分てん充された無筋コンクリート
4を介して枠型路盤コンクリート5で受け、き
わめて良好なまくらぎ支持を可能とする。
弾性まくらぎ3をコンクリートで剛性路盤上
に直接固定する場合、レールを介して加えられ
る縦、横荷重および温度荷重に耐える強度を保
持させようとする場合、予め鉄筋を配筋してコ
ンクリートを流し込む鉄筋コンクリート構造と
することが考えられる。しかし、そうするとコ
ンクリートの注入時、鉄筋が邪魔となつて、ま
くらぎ下部を含む周辺にギヤツプが生じないよ
う、てん充することはむずかしく、弾性まくら
ぎを安定に定着することができない。本考案に
おいては前述のような構成とすることによつて
このような困難を解決した。
一方、無筋コンクリート4のてん充で、軌道
の質量が増加することによつて振動、騒音に対
する低減効果を高めることができる。又、枠型
路盤コンクリート5の凹部中央部には鉄筋が配
置されていないので、コンクリートのてん充に
先立つて、レールを締結した、又は締結しな
い、弾性まくらぎの位置調整が容易である。
3 本考案においては枠型路盤コンクリート5の
上述した水平力に耐する強度を十分とるため、
両端部に厚肉部51、突出部52を、上記厚肉
部間の所定位置に耐力壁51′,52′を1体と
して形成する。処で、この状態で、枠型路盤コ
ンクリート5上に弾性まくらぎ3を、一定間隔
をへだてて敷設すると、厚肉部又は耐力壁に近
接配置される弾性まくらぎは、他の部位に配置
される弾性まくらぎに比し、厚肉部又は耐力壁
の存在により、注入コンクリートの厚さが十分
とれず、十分な定着が得られない。
従つて本考案においては当該弾性まくらぎ3
と厚肉部51,51′、突出部52,52′との
間に流導性のよい合成樹脂を注入して、当該弾
性まくらぎを厚肉部、突出部に確実に固着す
る。それにより、当該弾性まくらぎの強度を、
それと1体のごとく接着されている厚肉部でと
ることができ、枠型路盤コンクリートの全長に
亘つて、ほぼ同一の強度をもたせた状態で、所
定まくらぎ間隔による弾性まくらぎの敷設が可
能となる。
4 無筋コンクリート4および合成樹脂41の表
面に当る弾性まくらぎの周囲ならびに枠型路盤
コンクリートの上面および周囲に砕石7を撒布
することによつて無筋コンクリート4を日照か
ら保護して当該コンクリートのひびわれ等によ
る劣化を防止し、又列車走行中に生ずる騒音の
低下を計つている。
5 弾性まくらぎの側面に被覆される弾性被覆材
3bの上縁を所定の配水勾配に形成し、当該配
水勾配を基準として、てん充コンクリート4お
よび合成樹脂41の配水勾配を形成するので、
軌道上の配水勾配を容易、かつ正確に形成する
ことができる。
以上述べたごとく、本考案によれば、まくら下
部から道床を排除し、路盤コンクリートとまくら
ぎとを注入材を介して直結する構造としたもの
で、道床の弛みによる補修を考慮する必要がな
く、かつ、弾性まくらぎを用いることによつて、
騒音、振動の低減のために必要とする軌道弾性を
正確に得ることができ、高速鉄道の軌道構造とし
て求められている騒音、振動の低減と省力化に対
して、大いにその成果が期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す正面縦断面図、
第2図は第1図の一部側面縦断面図、第3図は砕
石を除いて描いた第1図の平面図、第4図は第3
図と対比して描いた側面縦断面図である。 1……レール、2……レール締結装置、3……
弾性まくらぎ、3a……コンクリートまくらぎ、
3b……弾性被覆材、4……注入コンクリート、
41……合成樹脂、5……枠型路盤コンクリー
ト、5a……枠型路盤コンクリートの天端、6…
…基礎路盤、7……砕石、51,51′……枠型
路盤コンクリートの厚肉部、52,52′……枠
型路盤コンクリートの突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 列車の横、縦荷重および温度荷重に耐える強度
    を有し、矩形状体の凹部中央部の長手方向の両端
    部を中央部より階段状に厚肉とし、当該厚肉部の
    所定上面に長手方向に直角に形成した突出部を有
    し、上記両端の突出部間に所定間隔をへだてて形
    成した上記厚肉部および突出部と同一構成からな
    る厚肉部および突出部からなる長手方向に直角な
    耐力壁を有する、上面開の箱状体からなる枠型路
    盤コンクリートと、上記厚肉部を含む上方に、等
    間隔に、コンクリートまくらぎの側面、端面の一
    部および下面に亘り、しかも上面を両端部方向に
    所定の勾配とした弾性被覆材を被覆して配置した
    弾性まくらぎと、上記弾性まくらぎ上に締結した
    レールと、上記厚肉部と、それと近接する弾性ま
    くらぎとの間に注入した合成樹脂と、他の弾性ま
    くらぎと枠型路盤コンクリートとの間に注入した
    コンクリートとを有し、当該合成樹脂およびコン
    クリートの仕上り表面は、上記弾性被覆材の勾配
    を基準とする所定の勾配に構成され、かつ弾性ま
    くらぎおよび枠型路盤コンクリートの周囲に撒布
    した砕石を有する低騒音、省力化直結軌道。
JP11104383U 1983-07-19 1983-07-19 低騒音、省力化直結軌道 Granted JPS5947702U (ja)

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JP11104383U JPS5947702U (ja) 1983-07-19 1983-07-19 低騒音、省力化直結軌道

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JP11104383U JPS5947702U (ja) 1983-07-19 1983-07-19 低騒音、省力化直結軌道

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JPS5947702U JPS5947702U (ja) 1984-03-29
JPS6111283Y2 true JPS6111283Y2 (ja) 1986-04-10

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JP11104383U Granted JPS5947702U (ja) 1983-07-19 1983-07-19 低騒音、省力化直結軌道

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JP6159776B2 (ja) * 2015-10-28 2017-07-05 東京地下鉄株式会社 勾配付弾性材を用いた防振まくらぎ

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JPS5947702U (ja) 1984-03-29

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