JPH051492Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、変周式の自動列車運転装置あるいは
車上タイマー式の自動列車停止装置等に用いられ
る地上子の地上子取付用補助金具に関する。

従来の技術 変周式の自動列車運転装置あるいは車上タイマ
ー式の自動列車停止装置等に用いられる地上子
は、その取付位置が定められており、従来、一対
の地上子取付金具の一端を一方のレールの下方側
から該レールに取付け、この両地上子取付金具の
他端を支持具を介して地上子の両端部に固着する
ことにより該地上子をレールに取付けている。

考案が解決しようとする問題点 しかし、地上子の取付位置において、少なくと
も地上子の一方の端部が枕木上に位置する場合が
あり、このような場合、該枕木を移動させて地上
子をレールに取付けなければならず、従つて地上
子をレールに取付ける際の取付作業が面倒なもの
であつた。

本考案は、地上子の取付位置において、少なく
とも地上子の一方の端部が枕木上に位置しても、
地上子をレールに簡単に取付けることのできる地
上子取付用補助金具を提供することを目的とす
る。

問題点を解決するための手段 本考案によれば上記問題点は、少なくとも一方
の端部が枕木上に位置した地上子と、一端がレー
ルに取付けられ、他端に支持具を設けて該地上子
の一方の端部を固定する地上子取付金具との間に
連結板を架設して該地上子と該地上子取付金具の
支持具とを連結固定するとともに、該連結板を枕
木と当接する連接支持手段で支持することにより
解決される。

実施例 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を説
明する。

第１図いおいて、１，１は枕木２上に敷設した
鉄道用のレール、３は変周式の自動列車運転装置
あるいは車上タイマー式の自動列車停止装置等に
用いられる地上子、４，４は該地上子３を一方の
レール１に取付けるための地上子取付金具、５は
該地上子取付金具４，４のうち、左方側の地上子
取付金具４と地上子３の左方側の端部とを連結す
る連結板である。

前記地上子取付金具４は、平板状あるいは丸棒
状（図示の例では平板状）に形成されており、一
端が一対の固着部材７，７によりレール１の下部
に取付けられて水平な状態で該レール１に固着さ
れている。該地上子取付金具４の他端には、第２
図に示すように、上部にネジ部を有する支持杆８
ａと、地上子３を載置する台座８ｂと、該支持杆
８ａのネジ部に螺入するナツト８ｃとからなる支
持具８を備えており、該支持杆８ａの下部が地上
子取付金具４に溶接等により取付けられている。
該台座８ｂは、方形状に形成されており、図示の
例では支持杆８ａのネジ部に螺入して取付けられ
ているが、溶接等により該支持杆８ａに取付けて
もよい。

前記連結板５は、第２図に示すように、平板部
５ａと、平板部５ａの長手方向両側面側から枕木
２側に向けて延びる一対の突部５ｂ，５ｂとから
なつて断面コ字状に形成されており、該平板部５
ａの幅方向中央には第１嵌入孔９、第２嵌入孔１
０及び第３嵌入孔１１が夫々形成されている。な
お、該突部５ｂ，５ｂの相対向する方向における
内側面間の距離は、支持具８の台座８ｂにおける
同方向の外側面間の距離と略同一となつている。

前記第１嵌入孔９には、連結板５の突部５ｂ，
５ｂ間に支持具８の台座８ｂが嵌合した状態で地
上子取付金具４に取付けられた支持杆８ａのネジ
部が嵌入しており、該ネジ部にナツト８ｃを螺入
し、これにより連結板５の一端側が支持具８に支
持固定されている。

前記第２嵌入孔１０には、ネジ部を有する支持
用ボルト１４ａと、このネジ部に螺入する一対の
ナツト１４ｂ，１４ｂとからなる支持連接具１４
の該支持用ボルト１４ａのネジ部が嵌入してお
り、支持用ボルト１４ａの頭部を枕木２の上面に
当接させ、連結板５が水平となつた状態で該ネジ
部に該連結板５の平板部５ａを介して該両ナツト
１４ｂ，１４ｂを螺入し、これにより連結板５の
他端側が枕木２に支持されている。

前記第３嵌入孔１１には、ネジ部を有する連結
用ボルト１５ａと、このネジ部に螺入するナツト
１５ｂとからなる連結固定具１５の該連結用ボル
ト１５ａのネジ部が嵌入しており、地上子３と平
板部５ａとの間に緩衝材Ａを介在させ、この状態
で連結用ボルト１５ａのネジ部にナツト１５ｂを
螺入し、これにより地上子３と連結板５とを連結
固定している。

なお、地上子３の右方側の端部は、地上子取付
金具４に取付けられた支持具８の台座８ｂ上に緩
衝材（図示せず）を介在させ、この状態で該支持
杆８ａのネジ部にナツト８ｃが螺入している。

考案の効果 以上のように本考案は、少なくとも一方の端部
が枕木上に位置した地上子と、一端がレールに取
付けられ、他端に支持具を備えて該地上子の一方
の端部を固定する地上子取付金具とを連結板を介
して連結固定するようにしたか、地上子をレール
に取付ける際、従来のように枕木を移動すること
なく地上子をレールに簡単に取付けることがで
き、また該連結板を支持具の台座と嵌合させてい
ることから、連結板が支持具を中心に回動すると
いうことがなく、しかも前述したことを相俟つて
該連結板が枕木と当接する連接支持手段により支
持されていることから、地上子の支持状態が良好
となる等の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る地上子取付用補助金具の
一実施例を示す平面図、第２図は第１図の−
線矢視における部分切欠拡大断面図である。 １……レール、２……枕木、３……地上子、４
……地上子取付金具、５……連結板、８……支持
具、８ｂ……台座、９……第１嵌入孔、１４……
連接支持具、１５……連結固定具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一方の端部が枕木２上に位置する地
   上子３の該端部を他端側に載置し、かつ一端がレ
   ール１に取付けられ、他端に該地上子３の端部を
   固定する台座８ｂを備えた支持具８を設けた地上
   子取付金具４の該支持具８とともに連結固定され
   る嵌入支持手段９を一端側に有して該台座８ｂと
   嵌合する連結板５と、該地上子３と該連結板５と
   を連結固定する連結固定手段１５と、該嵌入支持
   手段９と該連結固定手段１５との間に設けられ、
   該枕木２に当接して該連結板５に連結固定される
   連結支持手段１４とからなることを特徴とする地
   上子取付用補助金具。