JP2596236Y2 - 電気転てつ機取付具 - Google Patents

電気転てつ機取付具

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JP2596236Y2
JP2596236Y2 JP1993066464U JP6646493U JP2596236Y2 JP 2596236 Y2 JP2596236 Y2 JP 2596236Y2 JP 1993066464 U JP1993066464 U JP 1993066464U JP 6646493 U JP6646493 U JP 6646493U JP 2596236 Y2 JP2596236 Y2 JP 2596236Y2
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electric
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稔 藤井
益雄 伊藤
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道軌道の交差・分岐
部に用いる電気転てつ機の取付具に関し、詳しくは電気
転てつ機の横方向の取付強度を改良した電気転てつ機取
付具に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道軌道の分岐機構の駆動には、電気転
てつ機が用いられている。図4は、従来の電気転てつ機
用取付機構の一例を軌道分岐部等とあわせて示す上面図
及び側面図である。電気転てつ機30は、鉄道軌道の交差
・分岐部の線路脇に固定され、周知のごとくモータでト
ングレールRB、RB´を基本軌条RA、RA´に対して動か
し、軌道を切り換えている。電気転てつ機30は、電気転
てつ機取付機構を用いて道床に確実に固定して使用され
る。
【0003】図4において、53は道床に配置された枕木
であり、この枕木53の上面に床板70を介して基本軌条RA
が座板51を介して固定されており、また、外側(線路
脇)には取付ブラケット80が床板70にボルト結合により
固定されていて、この上に電気転てつ機30が下面より貫
通する直径20mm程度のボルト54ボルト座金55、ナッ
ト56を用いて複数箇所で強固に固定されている。なお、
床板70´を介して軌道反対側の基本軌条RA´も同様に枕
木に固定されている。前記床板70、70´は、例えば厚み
9mmの鉄製で、相互の結合部は取付ボルトが貫入され
る貫通孔が設けられていて、重合わせの後ボルト結合さ
れる。
【0004】このように取付けられた電気転てつ機30
は、軌道切換え指令に応じて操作杆41を軸方向に変位さ
せ、連結されたトングレールRB、RB´の先端を移動させ
て軌道を切り換える。この時、安全性確保のため鎖錠装
置が連動するようになっている。
【0005】電気転てつ機は電気部分とともに、解錠、
転換、鎖錠のための微妙な機構部を含み構成されてい
る。特に、鎖錠部分は安全性に係わるため精密に作ら
れ、また取付時や稼動中にも常に精密に調整して使用さ
れる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに従来の電気転てつ機取付機構では、板面に垂直方向
にボルトで締めつけて電気転てつ機の固定を行なってお
り、横方向の強度は最終的には各取付け部分の摩擦力に
頼るものであった。また、床板と取り付けブラケットの
固定も板面に垂直方向にボルトで締めつけて行なってい
て横方向の強度は摩擦力によっていた。この摩擦力はボ
ルトの締めつけ力と密接に関係するため、列車通過によ
る連続振動等によりボルト締めつけ力が緩むようなこと
があれば、直ちに固定力が減少し、電気転てつ機が動作
することにより生じる横方向の力により固定位置がずれ
てしまう。
【0007】この結果、前述した精密寸法が要求される
鎖錠機構部に狂いが生じて鎖錠が行えず、不動作となっ
てしまう。従って、修復その他の対応が即時必要で、列
車運行に支障をきたすことになる。また、このような事
態を回避すべく頻繁に保守点検を行う必要があった。
【0008】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、従来の電気転てつ機取付機構に較べて
横方向の取付強度が高く、繰返しの動作や列車振動によ
っても設置位置が狂い鎖錠機構部が不動作となることが
なく、長期にわたって安全に使用できる電気転てつ機の
取付具を提案することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し課題を
解決するために本願考案では、鉄道軌道の交差・分岐部
に用いる電気転てつ機の取付具を、軌道転てつ部の下面
に敷設される床板(10)と、この床板(10)に結合され電気
転てつ機(30)が固定される取付ブラケット(20)とで構成
し、前記床板(10)の軌道外に配置される側の端部を上方
に折り曲げて垂直面(10c) を形成しこの垂直面(10c) に
取付ブラケット(20)との固定手段を設けるとともに、前
記取付ブラケット(20)の両端部を上方に折り曲げてそれ
ぞれ垂直面(20c,20e) を形成し、軌道寄り端部の垂直面
(20c) には前記床板(10)の垂直面(10c) に対応する固定
手段を設け、軌道外方端部の垂直面(20e) に電気転てつ
機(30) を固定する固定手段を形成する。
【0010】
【作用】上述の電気転てつ機取付具によれば、枕木等の
道床部に強固に固定される床板の外方端部に形成された
垂直面と、取付ブラケット端部の垂直面が密着して固定
され、また取付ブラケットの他端に形成された垂直面と
電気転てつ機の垂直面が密着して固定されるので、横方
向の強度が高く、長期にわたって使用してもレールと床
板と取付ブラケット及び電気転てつ機の横方向の相互の
取付位置関係に狂いが生じない。従って、鎖錠機構部に
狂いが生ぜず、長期にわたって電気転てつ機の転換・鎖
錠動作が阻害されることはない。
【0011】
【実施例】以下、本願考案を実施例に基づき添附図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本願考案の電気転てつ
機取付具の一実施例を、軌道転てつ部及び電気転てつ機
30と共に示す一部断面側面図である。また図3は、実施
例の電気転てつ機取付具を用いた電気転てつ機の取付状
態を示す上面図及び側断面図である。
【0012】図1において53は枕木であり、この枕木53
の上面に金属製板状の床板10を挟んで基本レールRAが固
定されている。RBはトングレールである。なお、類似の
床板10´を介して固定された基本レールRA´とトングレ
ールRB´は図示されていない。前記床板10は、枕木53上
で軌道転てつ部の下面に敷設される床平板部10a と、両
端のそれぞれ垂直面10c 、10c´を有する床板突部10b、
10´でなる。この床板突部10b、10b´は床平板部10a の
両端を上方に折り曲げて形成されている。なお、床板突
部10b、10b´には、取付ブラケット20との固定手段とし
て取付ボルトがとおる貫通孔が設けられている。
【0013】取付ブラケット20は、金属製の板状部材で
形成されており、前記床板10に結合され、また電気転て
つ機30が固定される。この取付ブラケット20は図2の斜
視図に拡大して示すように前記床平板部10a と略連続面
をなす平板部20a と、両端のそれぞれ垂直面20c 、20e
を有する内側突部20b 、外側突部20d でなる。この内側
突部20b 、外側突部20d は平板部20a の両端を上方に折
り曲げて形成されている。軌道寄りの垂直面20c には前
記床板10端部の垂直面10c に対応して貫通孔(固定手
段)が設けられている。また、軌道外方の垂直面20e に
は電気転てつ機30のを軌道外方の垂直面30b で固定する
ために貫通孔が設けられている。
【0014】なお、図2の取付ブラケット20は、所定厚
(例えば9mm)の板状金属より折り曲げ加工により、
内側突部20b 及び外側突部20d (従って垂直面20c 、垂
直面20e )を2か所ずつ形成している。なお、中央部で
下側に凸状に折り曲げて軌道と垂直な方向での強度を増
している。その他、各突部に図2では一点鎖線で示して
いるように補強リブを設けるようにして突部の強度を増
しても良い。
【0015】この取付ブラケット20は、枕木53上に前記
垂直面20c が前記床板10端部の垂直面10c と当接させて
取付られ、両者は貫通孔を介して取付ボルト61で固定さ
れる。この時あわせて取付ブラケット20を枕木53に対し
て取付ボルト54により固定する。
【0016】上述取付ブラケット20の外側のはじには、
電気転てつ機30が取付られ取付ブラケット20の外側突部
20d の垂直面(内側面)20e とが密着し固定される。固
定は、垂直面20e に設けらた貫通孔を介して取付ボルト
を電気転てつ機の取付ネジ孔に螺入し締めつけることに
より行われる。また、電気転てつ機30の反対側は取付ボ
ルトを用いて取付ブラケット20を挟んで枕木53に固定さ
れる。
【0017】実施例の電気転てつ機取付具では、道床部
の枕木に強固に固定される床板10の外側端部の突出部10
b に形成された垂直面10c と、取付ブラケット20端部の
内側突部20b に形成された垂直面20c とが密着して固定
され、また取付ブラケットの外側突部20d に形成された
垂直面20e と電気転てつ機30の垂直面30b が密着して固
定されるので、横方向(軌道進行方向と直交する方向)
に加わる力に対する強度が増す。
【0018】従って、長期使用の間に繰り返される転て
つ動作によって床板と取付ブラケット及び電気転てつ機
間に強い力が加わっても、各垂直面間の圧縮強度従って
各構成部材の強度に依存して、或いは各垂直面同士の剥
離強度従って各構成部材の締めつけ部材(実施例ではボ
ルト)の強度に依存して夫々強い固定力が得られ、レー
ルと電気転てつ機との取付けに狂いを生ずることがな
く、長期間に亘って転換・鎖錠動作が阻害される心配が
ない。また、列車による振動が周期的に繰返し加えられ
ても、取付けに狂いが生じない。
【0019】なお、本考案では、上記床板及び取付ブラ
ケットは長尺状の金属板の曲げ加工により端部に上述の
垂直面10c 、或いは20c 20e を形成していて、製造が極
めて容易で安価に製品が供給できるとの利点がある。
【0020】
【考案の効果】以上詳述したように、軌道転てつ部の下
面に敷設される床板と、この床板に結合され電気転てつ
機が固定される取付ブラケットとから成る本願考案の電
気転てつ機取付具は、前記床板の軌道外に配置される側
の端部を上方に折り曲げて垂直面を形成しこの垂直面に
取付ブラケットとの固定手段を設けるとともに、前記取
付ブラケットの両端部を上方に折り曲げてそれぞれ垂直
面を形成し、軌道内方端部の垂直面には前記床板に対応
して固定手段を設け、軌道外方端部に電気転てつ機を前
記垂直面と当接し固定する固定手段を形成したので、2
箇所の固定部で夫々強い固定力が得られてレールと電気
転てつ機との取付けが変わらず鎖錠機構部に狂いが生じ
ることが無く、従って長期間にわたって転換・鎖錠動作
が阻害される心配がない。なお、上記床板及び取付ブラ
ケットが長尺状の金属板の両端を曲げ加工することによ
り形成するので、製造が容易で安価に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の電気転てつ機取付具を関連部材と共
に示す図である。
【図2】本願考案の電気転てつ機取付具を構成する取付
ブラケットの一例を示す斜視図である。
【図3】本願考案の電気転てつ機取付具の設置状態を示
す上面図及び側面図である。である。
【図4】従来の電気転てつ機取付機構の一例を示す上面
図及び側面図である。
【符号の説明】
10…床板、 10c…垂直面、 20…取付ブラケット、 20c…垂直面、 20e…垂直面、 30…電気転てつ機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61L 5/00 - 5/10 E01B 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道転てつ部の下面に敷設される床板(1
    0)と、この床板(10)に結合され電気転てつ機(30)が固定
    される取付ブラケット(20)とから成る、電気転てつ機取
    付具であって、 前記床板(10)の軌道外に配置される側の端部を上方に折
    り曲げて垂直面(10c)を形成しこの垂直面(10c) に取付
    ブラケット(20)との固定手段を設けるとともに、 前記取付ブラケット(20)の両端部を上方に折り曲げてそ
    れぞれ垂直面(20c,20e) を形成し、軌道寄り端部の垂直
    面(20c) には前記床板(10)の垂直面(10c) に対応する固
    定手段を設け、軌道外方端部の垂直面(20e) に電気転て
    つ機(30) を固定する固定手段を形成したことを特徴と
    する電気転てつ機取付具。
JP1993066464U 1993-11-18 1993-11-18 電気転てつ機取付具 Expired - Lifetime JP2596236Y2 (ja)

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