JP3827985B2 - 連接軌道におけるレールの絶縁装置及び絶縁材取付け方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連接軌道におけるレールの絶縁装置及び絶縁材の取付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
踏切において,レール締結用凹部が形成された巾広のコンクリート枕木を隙間なく敷き並べ、レール方向にポスト・テンショニングして強力なPC桁の軌框とした、所謂連接軌道が採用されている。又、通常レールに絶縁処置を施すのは、信号回路を設定するため、レールの継ぎ目部分に施すものであって、この目的以外に絶縁処置は為されていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
直流電化区間の軌道においては、帰電流によりレールとレール締結クリップの金属接触部分に電蝕が集中的に進行し、特に踏切内では、道路から流入した泥土等により一般の軌道よりも腐蝕の進行速度が速く、レールの折損を招く虞れがある。
【0004】
しかしながら、連接軌道ではレールが万が一折損した場合、その構造上該部分の応急処置が困難であり、全体を交換しなければならないという問題がある。これを解消するため、レール締結クリップ自体をプラスチック製とすることも考えられるが、鋼製のものに比べ、強度、耐久性が著しく低下するため実用化できない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明者等は、前記従来の問題点に鑑みて為されたものであって、連接軌道内に敷設したレールとレール締結クリップとの間に確実で、且つ耐久性に優れ、然も構造簡単にして取付けが容易で確実に取付けることが出来る絶縁装置を提供することを目的とするものであって、第1にレールをタイプレートに固定するレール締結クリップの先端縁両側に係止爪を形成し、可撓性を有する樹脂で形成された絶縁材の両端にレール締結クリップの水平部前端両側に係合する係合爪を形成し、該レー ル締結クリップの先端下面に、絶縁材を嵌合させると共に、タイプレートのショルダー内側面とレール底部側面との間に帯状の絶縁帯を介在させたことを特徴とし、第2に絶縁材をレール締結クリップの水平部基端側下方から該レール締結クリップに遊嵌させた後、該絶縁材をレール締結クリップ先端部の絶縁材取付部に移動させ、レール締結クリップの水平部先端縁両側に形成した係止爪に絶縁材の両端に形成した係合爪を当接させて、レール締結クリップの絶縁材取付部両側に係合させ、絶縁材の前縁に形成した係合突起をレール締結クリップの水平部前縁下部に係合させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って詳細に説明する。
図1は連接軌道において、本発明による絶縁装置を組込んだレールの締結状態を示す正面図であって、連接軌道を構成する巾広のコンクリート枕木1に形成されたレール締結用凹部11の底部にタイパッド2を介してタイプレート3が適宜間隔を存して配設され、タイプレート3上にはパッド4を介してレール5が敷設されている。該レール5はタイプレート3の両側に立設されたショルダー31,31の間に敷設されて位置決めされ、レール締結クリップ6及び締結ボルト7等からなる締結装置によって締結されている。
【0007】
レール締結クリップ6は下端がタイプレート3上に当接する垂直部61と、先端部がレール5の底部51左右上面に当接する水平部62とで略鉤状に形成され、該水平部62の先端下面には可撓性を有する樹脂、例えばポリエステルエラストマー等で形成された絶縁材8が嵌合されている。図3に示すようにレール締結クリップ6の水平部62先端縁両側には係止爪621,621が形成されていると共に、絶縁材8の両端にレール締結クリップ6に係合する係合爪81,81が形成され、且つ前縁にも全長に亘って係合突起82が形成され、これら係止爪621,621、係合爪81,81および係合突起82によって絶縁材8はレール締結クリップ6の先端部下面に確実に固定されるように為されている。図中622はボルト孔である。
尚、レール締結クリップ6の水平部62先端部が基端部より幅広になるように、基端部から先端部の絶縁材取付部623にかけて漸次拡開して形成することにより、絶縁材8の受圧面積を大きくすることができるだけではなく、絶縁材8の取付け作業も容易に行うことが出来るため推奨される。
【0008】
又、タイプレート3のショルダー31,31の内側面とレール5の底部51左右側面との間には、タイプレート3の略全長に亘って繊維強化プラスチック(FRP)等で形成された帯状の絶縁帯9,9が介在されている。該絶縁帯9,9は、タイプレート3のショルダー31,31の内側面とレール5の底部51左右側面との間に挟み込まれ、上方からはレール締結クリップ6の水平部62下面によって押さえられ、前後部はパッド4の前後端に形成されたずれ止め突起41,41,41,41間に嵌め込まれるようになるため前後移動が阻止され、安定的な保持状態を維持することができる。
【0009】
【実施例】
次に、絶縁材8のレール締結クリップ6への取付け方法について説明する。
先ず、絶縁材8をレール締結クリップ6の水平部62基端側下方から該レール締結クリップ6に遊嵌させた後、該絶縁材8をレール締結クリップ6の水平部62先端部の絶縁材取付部623に移動させ、レール締結クリップ6水平部62先端縁両側に形成した係止爪621,621に当接させる。そして絶縁材8の前縁に形成した係合突起82をレール締結クリップ6の水平部62前縁下部に係合させると共に、絶縁材8の両端に形成した係合爪81,81をレール締結クリップ6の水平部62先端部の絶縁材取付部623の両側に係合させる。
【0010】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の請求項1によれば、レールをタイプレートに固定するレール締結クリップの先端縁両側に係止爪を形成し、可撓性を有する樹脂で形成された絶縁材の両端にレール締結クリップの水平部前端両側に係合する係合爪を形成し、 該レール締結クリップの先端下面に、絶縁材を嵌合させると共に、タイプレートのショルダー内側面とレール底部側面との間に帯状の絶縁帯を介在させたので、構造簡単にして組付けが容易で確実に取付けることが出来、然も耐久性に優れ、レールとレール締結クリップ及びタイプレート等の締結装置との間を完全に絶縁することができのため、帰電流によるレールの腐蝕を防止することができる。
【0011】
又、請求項2によれば、レール締結クリップの水平部先端部を基端部より幅広になるように、基端部から先端部の絶縁材取付部にかけて漸次拡開して形成したので、絶縁材の受圧面積を大きくすることができ、しかもその分絶縁材を大きくなるため、絶縁性をより確実なものとすることが出来きるだけではなく、絶縁材の取付けも容易である。
【0012】
又、請求項3によれば、絶縁材の前縁にレール締結クリップの水平部前縁下部に係合する係合突起を形成したので、絶縁材をより確実にレール締結クリップに取付けることが出来る。
【0013】
又、請求項4によれば、絶縁帯の長さをパッドの前後端に形成されたずれ止め突起間に嵌め込まれるようにタイプレートの略全長に等しい長さにすると共に、その高さをレール締結クリップの水平部下面に当接する高さに形成したので、絶縁帯の前後方向、左右方向及び上下方向の何れの方向についても移動を阻止することが出来るため、安定的な保持状態を保つことが出来る。
【0014】
又、請求項5によれば、絶縁材をレール締結クリップの水平部基端側下方から該レール締結クリップに遊嵌させた後、該絶縁材をレール締結クリップ先端部の絶縁材取付部に移動させ、レール締結クリップの水平部先端縁両側に形成した係止爪に絶縁材の両端に形成した係合爪を当接させて、レール締結クリップの絶縁材取付部両側に係合させ、絶縁材の前縁に形成した係合突起をレール締結クリップの水平部前縁下部に係合させるようにしたので、取付けが極めて簡単であり、然も接着やネジ止などの付加的な手段を省くことが出来るため、これらを使用する場合に発生する虞がある接着部、ネジ部の機能低下によるトラブルが発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁装置を組込んだレールの締結状態を示す正面図。
【図2】同上の斜視図。
【図3】レール締結クリップと絶縁材との関係を示す拡大斜視図。
【図4】レール締結クリップと絶縁材の組付け状態を示す拡大斜視図。
【符号の説明】
1 コンクリート枕木
11 レール締結用凹部
2 タイパッド
3 タイプレート
31 ショルダー
4 パッド
5 レール
6 レール締結クリップ
61 垂直部
62 水平部
7 締結ボルト
8 絶縁材
9 絶縁帯

Claims (5)

  1. レールをタイプレートに固定するレール締結クリップの先端縁両側に係止爪を形成し、可撓性を有する樹脂で形成された絶縁材の両端にレール締結クリップの水平部前端両側に係合する係合爪を形成し、該レール締結クリップの先端下面に、絶縁材を嵌合させると共に、タイプレートのショルダー内側面とレール底部側面との間に帯状の絶縁帯を介在させたことを特徴とする連接軌道におけるレールの絶縁装置。
  2. レール締結クリップの水平部先端部を基端部より幅広になるように、基端部から先端部の絶縁材取付部にかけて漸次拡開して形成したことを特徴とする請求項1に記載の連接軌道におけるレールの絶縁装置。
  3. 絶縁材の前縁にレール締結クリップの水平部前縁下部に係合する係合突起を形成したことを特徴とする請求項1に記載の連接軌道におけるレールの絶縁装置。
  4. 絶縁帯の長さをパッドの前後端に形成されたずれ止め突起間に嵌め込まれるようにタイプレートの略全長に等しい長さにすると共に、その高さをレール締結クリップの水平部下面に当接する高さに形成したことを特徴とする請求項1に記載の連接軌道におけるレールの絶縁装置。
  5. 絶縁材をレール締結クリップの水平部基端側下方から該レール締結クリップに遊嵌させた後、該絶縁材をレール締結クリップ先端部の絶縁材取付部に移動させ、レール締結クリップの水平部先端縁両側に形成した係止爪に絶縁材の両端に形成した係合爪を当接させて、レール締結クリップの絶縁材取付部両側に係合させ、絶縁材の前縁に形成した係合突起をレール締結クリップの水平部前縁下部に係合させるようにしたことを特徴とする絶縁材の取付け方法。
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