JP2950377B2 - 酵母飲料 - Google Patents
酵母飲料Info
- Publication number
- JP2950377B2 JP2950377B2 JP2168446A JP16844690A JP2950377B2 JP 2950377 B2 JP2950377 B2 JP 2950377B2 JP 2168446 A JP2168446 A JP 2168446A JP 16844690 A JP16844690 A JP 16844690A JP 2950377 B2 JP2950377 B2 JP 2950377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yeast
- beverage
- supernatant
- pressure
- supernatant component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は酵母より漏出させた分画上澄液成分を含有し
たことによる酵母飲料に関する。
たことによる酵母飲料に関する。
[従来の技術] 一般に、酵母は味噌、正油、酒等の発酵食品の菌種と
して、古き時代より食生活には欠かせない重要な物とし
て受け継がれて来ている。また酵母は良質な蛋白質や人
体に有効な微量成分を有する微生物として知られてお
り、酵母からこれら成分を種々の方法で取出され利用さ
れている。
して、古き時代より食生活には欠かせない重要な物とし
て受け継がれて来ている。また酵母は良質な蛋白質や人
体に有効な微量成分を有する微生物として知られてお
り、酵母からこれら成分を種々の方法で取出され利用さ
れている。
しかし、これら有用な酵母も直接人間の口に入れて食
することは、酵母特有の好まれない臭いや、消化性が悪
い等の理由から避けられており、広く利用されていない
のが現状である。
することは、酵母特有の好まれない臭いや、消化性が悪
い等の理由から避けられており、広く利用されていない
のが現状である。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、酵母の内容物を漏出するのに出来るだ
け変性を起させないで取得し、その有効成分を場所や時
間を問わず手軽に嗜好できる酵母飲料を提供することに
ある。
け変性を起させないで取得し、その有効成分を場所や時
間を問わず手軽に嗜好できる酵母飲料を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本発明は酵母を静水圧で加圧処理した後の分画
上澄液成分を含有したことを特徴とする酵母飲料を提供
することにある。
上澄液成分を含有したことを特徴とする酵母飲料を提供
することにある。
本発明でいう酵母とは、サッカロミセス属の酵母であ
って、味噌、醤油等の発酵食品や、酒ビール、ワイン等
の発酵飲料、そして小麦粉の加工に使われている製パン
用酵母等の食用酵母を指す。
って、味噌、醤油等の発酵食品や、酒ビール、ワイン等
の発酵飲料、そして小麦粉の加工に使われている製パン
用酵母等の食用酵母を指す。
酵母の分画上澄液成分を得るに際しては、酵母を1〜
60%の酵母懸濁液として、直接加圧反応容器内に注入し
たり、一旦酵母の懸濁液を可塑性プラスッチク容器等に
充填後、これを圧力反応容器に入れて温度−20〜50℃,
圧力1000〜6000気圧下で可圧処理すればよい。
60%の酵母懸濁液として、直接加圧反応容器内に注入し
たり、一旦酵母の懸濁液を可塑性プラスッチク容器等に
充填後、これを圧力反応容器に入れて温度−20〜50℃,
圧力1000〜6000気圧下で可圧処理すればよい。
加圧時間としては1分〜10時間程度が示されるが、温
度・圧力・可圧時間の兼合いで上澄液成分の変化がある
ので、その成分組成を予め求めておいて各々の条件下で
上澄液成分を選択することが好ましい。
度・圧力・可圧時間の兼合いで上澄液成分の変化がある
ので、その成分組成を予め求めておいて各々の条件下で
上澄液成分を選択することが好ましい。
また、酵母の懸濁に用いる水としては、清水、井戸
水、水道水、ミネラル水、またはこれらの脱イオン水等
が挙げられるが、飲料の基となる原料水を使うことが効
率的である。
水、水道水、ミネラル水、またはこれらの脱イオン水等
が挙げられるが、飲料の基となる原料水を使うことが効
率的である。
加圧処理後、酵母の懸濁液は遠心分離や膜過等の方
法で酵母残渣等の固形分を分画除去して、上澄液成分を
得ることができる。この様に加熱処理することなくして
得た上澄液成分は、分析の結果、通常の食品からは摂取
できにくい、グルタチオン、ビタミンB群、鉄・カルシ
ュウム・亜鉛等のミネラル、アミノ酸等の人体に有用な
成分が含まれている。
法で酵母残渣等の固形分を分画除去して、上澄液成分を
得ることができる。この様に加熱処理することなくして
得た上澄液成分は、分析の結果、通常の食品からは摂取
できにくい、グルタチオン、ビタミンB群、鉄・カルシ
ュウム・亜鉛等のミネラル、アミノ酸等の人体に有用な
成分が含まれている。
本発明は、この上澄液成分を各種飲料の製造工程中に
原料の一つとして添加して含有させることである。例え
ば、市販の健康飲料やスポーツ飲料、その他果実のジユ
ース飲料等のベースとなる飲料に含有させてもよく、新
規な飲料として構成することも良い。この時の上澄液成
分の含有量としては、ベースとなる飲料の風味を損わな
い範囲であれば制限はないが、実験の結果1〜15%の範
囲が好ましい。
原料の一つとして添加して含有させることである。例え
ば、市販の健康飲料やスポーツ飲料、その他果実のジユ
ース飲料等のベースとなる飲料に含有させてもよく、新
規な飲料として構成することも良い。この時の上澄液成
分の含有量としては、ベースとなる飲料の風味を損わな
い範囲であれば制限はないが、実験の結果1〜15%の範
囲が好ましい。
次に、実施例を示し本発明を具体的に説明する。
実施例1 脱イオン水(PH7.0)によるケーキ状生酵母(パン用
酵母)の5%懸濁液を、圧力反応容器内に注入し充満さ
せた後、25℃ 4000気圧で20分間、加圧処理した。次
に、圧力を解除して該懸濁液を回収し、これを3000rpm
で5分間、遠心分離処理して分画し、その上澄液を得
た。上澄液を分析したところ、グルタチオン、ビタミン
群、ミネラル、アミノ酸等の成分が多量に含まれてい
た。
酵母)の5%懸濁液を、圧力反応容器内に注入し充満さ
せた後、25℃ 4000気圧で20分間、加圧処理した。次
に、圧力を解除して該懸濁液を回収し、これを3000rpm
で5分間、遠心分離処理して分画し、その上澄液を得
た。上澄液を分析したところ、グルタチオン、ビタミン
群、ミネラル、アミノ酸等の成分が多量に含まれてい
た。
この上澄液成分を市販の炭酸飲料に3%含有させて本
発明お酵母飲料を得た。
発明お酵母飲料を得た。
実施例2 脱イオン水(PH7.0)によるケーキ状生酵母(パン用
酵母)の10%懸濁液を、圧力反応容器内に注入し充満さ
せた後、−10℃、2000気圧で3時間、加圧処理した。次
に、実施例1に準じその上澄液成分を得た。
酵母)の10%懸濁液を、圧力反応容器内に注入し充満さ
せた後、−10℃、2000気圧で3時間、加圧処理した。次
に、実施例1に準じその上澄液成分を得た。
そして、リンゴ果汁10%濃度の飲料製造工程で、この
上澄液成分を原料の一つとして、10%添加して、酵母入
り果汁飲料を得た。
上澄液成分を原料の一つとして、10%添加して、酵母入
り果汁飲料を得た。
実施例3 ミメラル水(PH7.0)によるケーキ状生酵母(パン用
酵母)の50%懸濁液を、圧力反応容器内に注入し充満さ
せた後、25℃、6000気圧で40分間、加圧処理した。次
に、圧力を解除して該懸濁液を回収し、これを3000rpm
で5分間、遠心分離処理して分画し、その上澄液を得
た。
酵母)の50%懸濁液を、圧力反応容器内に注入し充満さ
せた後、25℃、6000気圧で40分間、加圧処理した。次
に、圧力を解除して該懸濁液を回収し、これを3000rpm
で5分間、遠心分離処理して分画し、その上澄液を得
た。
この上澄液成分を、濃度100%のトマトジュースに5
%含有させて本発明の酵母飲料を得た。
%含有させて本発明の酵母飲料を得た。
[発明の効果] 本発明に係る酵母飲料によると、一般的に嗜好されて
いない酵母の良質な蛋白質や微量成分を、容易に、か
つ、おいしく摂取することができる。また、酵母の上澄
液成分は工業的に大量の均一な製品を生産することがで
き、価格的にも安価なものとして需要者に供給すること
ができる。
いない酵母の良質な蛋白質や微量成分を、容易に、か
つ、おいしく摂取することができる。また、酵母の上澄
液成分は工業的に大量の均一な製品を生産することがで
き、価格的にも安価なものとして需要者に供給すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 2/00 - 2/84 A23L 1/28
Claims (3)
- 【請求項1】酵母分画上澄液成分を含有した飲料におい
て、酵母を温度が−20〜50℃、圧力が1000〜6000気圧の
範囲で静水圧による加圧処理した後の分画上澄液成分を
含有したことを特徴とする酵母飲料。 - 【請求項2】サッカロミセス属の酵母であることを特徴
とする請求項第1項に記載の酵母飲料。 - 【請求項3】上澄液成分が飲料容積に対して0.1〜15%
の範囲であることを特徴とする請求項第1項に記載の酵
母飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2168446A JP2950377B2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 酵母飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2168446A JP2950377B2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 酵母飲料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0458874A JPH0458874A (ja) | 1992-02-25 |
JP2950377B2 true JP2950377B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=15868266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2168446A Expired - Fee Related JP2950377B2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 酵母飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2950377B2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-28 JP JP2168446A patent/JP2950377B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
日本農芸化学会誌、社団法人日本農芸化学会誌、63(3),P557,1989 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0458874A (ja) | 1992-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3559487B2 (ja) | ミネラル高含有牡蠣エキスおよびその製造方法 | |
CN106434094A (zh) | 一种起泡毛葡萄酒及其制作方法 | |
CN108371325B (zh) | 膨化即食甜米酒炒米及其制备方法 | |
JP2950377B2 (ja) | 酵母飲料 | |
JP3484428B2 (ja) | 酵母エキスの製造方法 | |
JPH099928A (ja) | 2段階発酵法による野菜発酵飲料の製造方法 | |
JPS60160859A (ja) | チ−ズフレ−バ付与生成物およびその製造方法 | |
JP3441432B2 (ja) | 柑橘類搾汁副産物に含まれる有用成分の濃縮方法及びそれを含む栄養組成物 | |
JPH0779749A (ja) | チョコレート飲料の製造法 | |
JP6015833B2 (ja) | 醗酵熟成ビート、及びその加工物の醗酵熟成ビートペースト、醗酵熟成ビート抽出液、醗酵熟成ビート粉末の製造方法 | |
KR100216338B1 (ko) | 맑은 새우액젓 | |
WO2007049831A1 (en) | Manufacturing method of wine by using filtered water of bean-curd and wine manufactured thereby | |
Swamy | Coconut neera production and processing in Karnataka | |
JP2005176776A (ja) | 米の研ぎ汁を用いた食酢及び清涼飲料水の製造方法 | |
RU2157647C1 (ru) | Пищевая добавка и способ ее получения, биологически активная добавка к пище и способ ее получения, пищевой продукт и способ его получения | |
RU2125390C1 (ru) | Безалкогольный напиток | |
JP5578644B2 (ja) | ゴマ酢の製造方法及びゴマ酢 | |
JP3563126B2 (ja) | 苦味低減グレープフルーツ果汁 | |
JPH08140597A (ja) | インスタントコンニャクの製造方法 | |
JPS5937066B2 (ja) | 梅果汁の製造方法 | |
JPH01291772A (ja) | ドクダミ飲料 | |
CN114794443A (zh) | 一种通过畜血生产的肉味香精及其制备方法 | |
JPS6025105B2 (ja) | トマト汁含有飲料 | |
CN1088752A (zh) | 浓缩蛤精 | |
RU2557722C1 (ru) | Способ производства быстрорастворимого продукта из жома сахарной свеклы |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |