JP2948137B2 - 放送波多重データを利用したプリセットチャンネルメモリを有する受信機 - Google Patents

放送波多重データを利用したプリセットチャンネルメモリを有する受信機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送波多重データ
を利用したプリセットメモリを有する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の放送局のプログラム放送の際にそ
の番組内容に関連する情報等の放送関連情報をデータと
して多重変調にて送信し、受信側にてこれを復調したデ
ータに基づいて所望の番組内容を選択できるようにして
ラジオ聴取者に対してそのサービスを提供できるように
したラジオデータシステム(RDS)がある。
【0003】このラジオデータシステムにおいては、F
M変調波の周波数帯域外で19KHz のステレオパイロ
ット信号の3次高調波である57KHz を副搬送波と
し、この副搬送波をフィルタリングされかつバイフェー
ズ(Biphase) コード化された番組内容等の放送に関連す
る情報を示すデータ信号により振幅変調してラジオデー
タ信号とし、この振幅変調された副搬送波を主搬送波に
周波数変調して放送するようになされており、その放送
方式の規格は欧州放送連盟(EBU)から提案されてい
る。
【0004】ラジオデータ信号は、そのベースバンドコ
ーディング構造を示す図3から明らかなように、104
ビットを1グループとして繰返し多重伝送される。1つ
のグループは各々26ビット構成の4つのブロックから
なり、各ブロックは16ビットの情報ワードと10ビッ
トのチェックワードとからなっている。また、各グルー
プはその内容に応じて4ビットにてタイプ0〜15の1
6通りに区別され、さらに各タイプ(0〜15)に対し
それぞれA,Bの2つのバージョンが定義されている。
【0005】図4(a)及び(b)に、タイプ0A及び
0Bグループのフォーマットをそれぞれ示す。タイプ0
Aグループ(a)において、ブロック1には国別コー
ド、エリアコード及び番組コードからなる16ビット構
成の番組識別データ(以下、PIデータと称する)が、
ブロック2にはグループタイプコード、バージョンコー
ド(Bm)、交通情報放送局識別(TP)コード、番組
内容識別(PTY)コード等の各種コードが、ブロック
3には同一の番組を放送しているネットワーク局の局周
波数データ(以下、AFデータと略称する)が、ブロッ
ク4には放送局名データ(以下、PSデータと略称す
る)がそれぞれ配置されている。一方、タイプ0Bグル
ープ(b)においては、ブロック3の内容だけがタイプ
0Aグループの場合と異なっており、ブロック3にはP
Iデータが配置されている。すなわち、ネットワーク局
のAFデータはタイプ0Aグループのみで伝送され、P
Sデータはタイプ0A及び0Bグループで伝送されるよ
うになっている。
【0006】このように、タイプ0Aグループのラジオ
データ信号中には、現在受信中の放送局と同一の番組を
放送しているネットワーク局のAFデータも含まれてい
る。したがって、受信時において、復調して得られるA
Fデータ及びPIデータを取り込んでAFリストとして
記憶しておき、例えばマルチパス妨害などの外乱により
現在受信中の放送局の受信感度が低下した場合、予め記
憶してあるAFリストに基づいて同一ネットワーク局群
内の他の局を選局し、さらにPIデータの一致比較を行
なういわゆるPIチェックによってAFリストに従って
受信した番組が間違いないかどうかを確認するいわゆる
ネットワークフォロー(Network Follow)機能により、
外乱の影響を受けることなく常に良好な受信状態で同一
番組を聴取できるのである。
【0007】ところで、RDSプリセット受信機におい
ては、複数のプリセット局の各々に対応した記憶領域を
有するプリセットチャンネルメモリを備え、このプリセ
ットチャンネルメモリの各記憶領域には各プリセット局
の受信周波数を示すAFデータ、各プリセット局の放送
波に重畳されている同一ネットワーク局群の複数のAF
データ(AFリスト)及びPIデータが記憶されてい
る。そして、選局指令とともにいずれか1のプリセット
局を選局した場合においてその受信感度が低いときにも
当該プリセット局に対応するAFリストに基づいてネッ
トワークフォロー処理が行なわれるようになっている。
なお、プリセット受信機でプリセットとは公知の如く選
局を容易にするために上記のように受信周波数等の受信
情報をプリセットチャンネルメモリに予め記憶したこと
を言い、プリセットチャンネルメモリの記憶領域毎に1
つの放送局の受信周波数がプリセット局の受信周波数と
して割り当てられて予め記憶される。
【0008】このRDSプリセット受信機において、プ
リセット選局の際、従来は、一度指定プリセット局の受
信状態になった後、その受信信号レベルをチェックし、
受信信号レベルが設定レベル未満のときに初めてネット
ワークフォロー処理を実行するようになっていた。した
がって、指定プリセット局の受信状態が悪いと一旦ノイ
ズ等の音が出力されてからネットワークフォロー処理が
行なわれることになるため、ユーザにとっては違和感が
ある。
【0009】また、受信信号レベルが設定レベル以上で
ある場合をもってそのプリセット局が選局及び受信され
るため、プリセットチャンネルメモリにプリセットして
あるPIデータとは異なるPIデータの局をそのまま受
信し、ユーザが所望する放送とは異なる放送を選択して
しまう場合がある。すなわち、プリセットチャンネルメ
モリに記憶された受信周波数と同じ受信周波数でPIデ
ータの異なる放送局が存在し得、この異なる放送局から
の放送波を高感度で受信した場合がこの場合に相当す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、プ
リセット局に対応する放送が受信されるまでの間に該当
の放送音声が得られずにノイズ等が出力されることによ
るプリセット局の選局の際の違和感を解消できる受信機
を提供することを目的とする。本発明はまた、1のプリ
セット選局指令に対しその選局対象のプリセット局に対
応する番組識別データとは異なる番組識別データを有す
る放送波の受信を回避することのできる受信機を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明受信機は、放送
波に多重される同一ネットワーク局の少なくとも1つの
代替周波数データ及びこれに対応するネットワークを示
す番組識別データを利用して放送波を受信する受信機で
あって、複数の記憶領域を有し、複数の記憶領域の各々
毎に1の周波数データと、受信放送波に多重された少な
くとも1つの代替周波数データと、番組識別データと、
予め記憶したプリセットチャンネルメモリと、選局の
ために複数の記憶領域のうちのいずれか1の記憶領域に
対応した選局指令を発する選局指令発生手段と、選局指
令に対応する1の記憶領域から1の周波数データまたは
代替周波数データ並びに番組識別データを読み出す読出
手段と、読出手段によって読み出された1の周波数デー
タまたは代替周波数データに基づいた受信周波数に同調
し、その同調した周波数にて放送波が受信された場合に
その受信放送波を復調して音声信号として出力する受信
手段と、その受信手段における受信放送波の受信レベル
が所定レベル以上にあり且つ当該受信放送波に多重され
ている番組識別データと読出手段によって読み出された
番組識別データとが一致するという各条件を満たす放送
局を検知する検知手段と、選局指令の発生時から検知手
段が一致する条件を満たす放送局を検知する検知動作を
終了するまでの間において受信手段からの音声信号の出
力を遮断するミュート手段と、を有することを特徴とし
ている。
【0012】
【作用】本発明の受信機によれば、複数の記憶領域を有
し、複数の記憶領域の各々毎に1の周波数データと、受
信放送波に多重された少なくとも1つの代替周波数デー
タと、番組識別データと、を予め記憶したプリセットチ
ャンネルメモリが備えられ、選局のために複数の記憶領
域のうちのいずれか1の記憶領域に対応した選局指令が
発せられると、選局指令に対応する1の記憶領域から1
の周波数データまたは代替周波数データ並びに番組識別
データが読み出され、その読み出された1の周波数デー
タまたは代替周波数データに基づいた受信周波数に受信
手段が同調し、その同調した周波数にて放送波が受信さ
れた場合にその受信放送波を復調して音声信号として出
力する。また、選局指令の発生時から、その受信手段に
おける受信放送波の受信レベルが所定レベル以上にあり
且つ当該受信放送波に多重されている番組識別データと
読出手段によって読み出された番組識別データとが一致
するという各条件を満たす放送局を検知する検知動作が
終了するまでにおいては、ミュート手段は受信手段から
の音声信号の出力を遮断する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明による選局方法が適用される
RDSプリセット受信機の基本構成の概略を示すブロッ
ク図である。図1において、アンテナ1で受信されたF
M多重放送波はフロントエンド2で希望の局が選択さ
れ、中間周波数(IF)に変換された後、IFアンプ3
を介してFM検波器4に供給される。フロントエンド2
は、例えば、プログラマブル分周器を含むPLL回路を
用いたPLLシンセサイザー方式を採り、プログラマブ
ル分周器の分周比が後述するコントローラ13によって
制御されることにより選局動作を行なう構成となってい
る。FM検波器4の検波出力はMPX(マルチプレク
ス)復調回路5に供給され、ステレオ放送の場合にはL
(左),R(右)チャンネルのオーディオ信号に分離さ
れ、ミューティング回路18を経て再生オーディオ出力
となる。ミューティング回路18はコントローラ13に
よってオン・オフ制御がなされる。
【0014】また、FM検波器4の検波出力がフィルタ
6を通過することにより、バイフェーズコード化された
データ信号によって振幅変調された57KHz の副搬送
波、すなわちラジオデータ信号が抽出されPLL回路7
で復調される。この復調出力はディジタル(D)PLL
回路8及びデコーダ9に供給される。D‐PLL回路8
では、PLL回路7の復調出力に基づいてデータ復調用
のクロックが生成される。デコーダ9では、PLL回路
7の復調出力であるバイフェーズコード化されたデータ
信号がD‐PLL回路8で生成されたクロックに同期し
てデコードされる。ロック検出回路10はD‐PLL回
路8のロック状態及びアンロック状態を検出し、その検
出出力によってPLL回路7及びD‐PLL回路8のロ
ックレンジを切換え制御する。
【0015】デコーダ9の出力データは、図3に示す如
く、26ビット構成の4ブロックからなる104ビット
のグループ単位となっており、順次グループ,ブロック
同期&エラー検出回路11に供給される。グループ,ブ
ロック同期&エラー検出回路11では、各ブロックの1
0ビットのチェックワードにそれぞれ割り当てられた1
0ビットのオフセットワードに基づいてグループとブロ
ック同期がとられると共に、チェックワードに基づいて
16ビットの情報ワードのエラー検出が行なわれる。そ
して、エラー検出されたデータは次段のエラー訂正回路
12でエラー訂正された後コントローラ13に供給され
る。
【0016】コントローラ13はマイクロコンピュータ
によって構成され、操作部15におけるプリセットキー
15aのキー入力によってエラー訂正回路12からグル
ープ単位で順次入力されるデータから読み取った現在受
信中の放送局の受信周波数を示すAFデータを1プリセ
ット局のAFデータとして、すなわち現受信周波数に対
応する所定のAFデータをプリセットチャンネルメモリ
14の所定の記憶領域に記憶すると共に、その放送波に
重畳されている同一ネットワーク局群の他の複数のAF
データをAFリストとして、さらにPIデータを各プリ
セット局に対応する記憶領域に記憶し、また「1」〜
「6」のプリセット局キー15bのいずれか1のキー入
力によるプリセット選局時には指定プリセット局のAF
データをメモリ14の対応する上記所定の記憶領域から
読み出しかつそのAFデータに基づいてフロントエンド
2の一部を構成するPLL回路のプログラマブル分周器
(図示せず)の分周比を制御することによって選局動作
を行ない、さらに受信状態の悪化によって指定プリセッ
ト局が受信不良となった場合にはそのプリセット局に対
応する上記AFリストに基づいて受信状態の良好な同一
ネットワーク局を選局するネットワークフォロー機能を
実行する。
【0017】また、IFアンプ3におけるIF信号レベ
ルに基づいて受信信号レベル(電界強度)を検出するレ
ベル検出回路16と、IFアンプ3におけるIF信号レ
ベルが所定レベル以上でかつFM検波器4におけるいわ
ゆるSカーブ特性の検波出力が所定レベル範囲内にある
とき受信局を検出して局検出信号を出力する局検出回路
17とが設けられており、レベル検出回路16によって
検出された受信信号レベル及び局検出回路17から出力
される局検出信号はコントローラ13に供給される。
【0018】次に、コントローラ13のプロセッサによ
って実行されるプリセット選局の際の処理手順について
図2のフローチャートにしたがって説明する。なお、本
ルーチンは、操作部15における「1」〜「6」のプリ
セット局キー15bのいずれか1のキー入力によるプリ
セット選局指令によって呼び出されて実行されるものと
する。
【0019】プロセッサは、プリセット選局指令に応答
して先ずミューティング回路18をオン状態にして音声
ミュートをかけ(ステップS1)、続いて指定プリセッ
ト局のAFデータをメモリ14の対応する上記所定の記
憶領域から読み出してフロントエンド2におけるPLL
回路(図示せず)に出力し(ステップS2)、同時にP
LL回路がロックするのに必要な時間のPLLタイマー
をセットする(ステップS3)。PLL回路に供給され
たAFデータはPLL回路内のプログラマブル分周器に
セットされ、これによりPLLタイマーがタイムアップ
するまでの期間において、受信周波数が指定プリセット
局の周波数に変化する。
【0020】PLLタイマーのタイムアップ後(ステッ
プS4)、プロセッサは、そのプリセット局の放送がR
DS放送であるか否かを判断し(ステップS5)、RD
S放送であれば、そのRDS局の受信信号レベルVs を
レベル検出回路16から取り込む(ステップS6)。R
DS放送であるか否かは、エラー訂正回路12からラジ
オデータを取り込めるか否かによって判断できる。次
に、プロセッサは、取り込んだ受信信号レベルVs が設
定レベルVth以上であるか否かを判断し(ステップS
7)、設定レベルVth以上であれば、所定時間のPIタ
イマーをセットし(ステップS8)、しかる後そのRD
S局のPIデータを取り込む(ステップS9)。
【0021】PIタイマーがタイムアップしたら(ステ
ップS10)、プロセッサは、取り込んだPIデータと
指定プリセット局に対応して予めメモリ14にプリセッ
トされているPIデータとが一致するか否かのPIチェ
ックを行ない(ステップS11)、PIデータが一致す
る場合には、ミューティング回路18をオフ状態にして
音声ミュートを解除する(ステップS12)。これによ
り、受信信号レベルが設定レベルVth以上でかつPIデ
ータがプリセットされているPIデータと同じRDS局
が選局されたことになる。
【0022】ステップS5においてRDS放送でないと
判定した場合、ステップS7において受信信号レベルV
s が設定レベルVth未満と判定した場合又はステップS
11においてPIデータが不一致と判定した場合には、
プロセッサは、メモリ14に予め指定プリセット局に対
応して記憶してある上記AFリスト中の1のAFデータ
を読み出し(ステップS13)、このAFデータをPL
L回路に出力し(ステップS14)、同時にPLLタイ
マーをセットする(ステップS15)。
【0023】PLLタイマーのタイムアップ後(ステッ
プS16)、プロセッサは、局検出回路17からの局検
出信号の出力を監視することによって受信局が存在する
か否かを判断し(ステップS17)、受信局が存在して
いれば、その受信局の受信信号レベルVs を取り込み
(ステップS18)、この受信信号レベルVs が設定レ
ベルVth以上であるか否かを判断する(ステップS1
9)。受信信号レベルVsが設定レベルVth以上であれ
ば、プロセッサは、その受信局の放送がRDS放送であ
るか否かを判断し(ステップS20)、RDS放送であ
れば、そのPIデータを取り込み(ステップS21)、
続いて取り込んだPIデータとメモリ14にプリセット
されているPIデータとが一致するか否かのPIチェッ
クを行なう(ステップS22)。
【0024】ステップS17において受信局が存在しな
いと判定した場合、ステップS19において受信信号レ
ベルVs が設定レベルVth未満と判定した場合又はステ
ップS22においてPIデータが不一致と判定した場合
には、プロセッサは、AFリストの全てに対してネット
ワークフォロー処理を終了したか否かを判断し(ステッ
プS24)、終了していない場合には、ステップS13
に戻って上述した処理を繰り返す。ステップS22にお
いてPIデータが一致すると判定した場合には、プロセ
ッサは、ミューティング回路18をオフ状態にして音声
ミュートを解除する(ステップS23)。このネットワ
ークフォロー処理により、AFリスト中のいずれか1の
AFデータで与えられる受信周波数のRDS局であっ
て、その受信信号レベルVs が設定レベルVth以上でか
つその放送波から得られるPIデータがプリセットされ
ているPIデータと一致する局が選局されたことにな
る。
【0025】ステップS24においてAFリストの全て
に対して該当する放送が見つからずにネットワークフォ
ローが終了したと判定したら、プロセッサは、今回指定
されたプリセット局のAFデータをメモリ14の対応す
る上記所定の記憶領域から再度読み出し(ステップS2
5)、このAFデータをPLL回路に出力し(ステップ
S26)、同時にPLLタイマーをセットし(ステップ
S27)、そのタイムアップ後(ステップS28)、ミ
ューティング回路18をオフ状態にして音声ミュートを
解除する(ステップS29)。これにより、指定プリセ
ット局に対応する上記AFリストに基づくネットワーク
フォロー処理によって受信信号レベルVs が設定レベル
Vth以上でかつその放送波から得られるPIデータがプ
リセットされているPIデータと一致するRDS局を受
信できなかった場合には、受信状態が悪くても、先のプ
リセット時に受信した放送波の受信周波数にて指定プリ
セット局が選局されることになる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の記憶領域を有し、複数の記憶領域毎に1の周波数
データと、受信放送波に多重された少なくとも1つの代
替周波数データと、番組識別データと、を予め記憶した
プリセットチャンネルメモリが備えられ、選局のために
複数の記憶領域のうちのいずれか1の記憶領域に対応し
た選局指令が発せられると、選局指令に対応する1の記
憶領域から1の周波数データまたは代替周波数データ並
びに番組識別データが読み出され、その読み出された1
の周波数データまたは代替周波数データに基づいた受信
周波数に受信手段が同調し、その同調した周波数にて放
送波が受信された場合にその受信放送波を復調して音声
信号として出力する。また、選局指令の発生時から、そ
の受信手段における受信放送波の受信レベルが所定レベ
ル以上にあり且つ当該受信放送波に多重されている番組
識別データと読出手段によって読み出された番組識別デ
ータとが一致するという各条件を満たす放送局を検知す
る検知動作が終了するまでにおいては、ミュート手段は
受信手段からの音声信号の出力を遮断し、これにより非
同調時や放送波の非受信時受信手段の出力端子から出力
されるノイズ信号が受信機から出力されることを防止
し、更には番組識別データの不一致の場合に受信放送波
から得られた音声言号が受信機から出力されることを防
止することができる。
【0027】また、本発明によれば、上記の作用効果に
加え、さらにプリセット局に対応する番組識別データが
記憶しておかれ、受信した多重放送波から得られる番組
識別データと選局対象のプリセット局に対応して記憶さ
れた番組識別データと一致するときの受信周波数に対応
する放送局が、確定放送局として検知されるので、1の
選局指令に対しその選局対象のプリセット局に対応する
番組識別データとは異なる番組識別データを有する放送
波の受信を回避することができる。故に、ユーザがプリ
セット選局において所望した放送(ネットワーク)とは
異なる放送を受信することがなくなるのである。さら
に、プリセット局の選局に代替周波数データを使ってい
るので、無駄な受信周波数の設定を行うことなく効率的
である、という利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による選局方法が適用されるRDSプ
リセット受信機の基本的な構成を示すブロック図。
【図2】 本発明による選局方法であるプリセット選局
の際の処理手順を示すフローチャート。
【図3】 ラジオデータのベースバンドコーディング構
造を示す図。
【図4】 グループタイプ0A(a)及び0B(b)の
フォーマットを示す図。
【主要部分の符号の説明】
2 フロントエンド 4 FM検波器 5 マルチプレクス復調回路 8 ディジタルPLL回路 13 コントローラ 14 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 秀明 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (72)発明者 永井 慶吾 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (72)発明者 松本 功 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (72)発明者 笠 孝一 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (72)発明者 西田 順一 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (72)発明者 平野 幸世 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社 川越工場内 (56)参考文献 特開 平1−125128(JP,A) 特開 昭64−68028(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/16 H04H 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送波に多重される同一ネットワーク局
    の少なくとも1つの代替周波数データ及びこれに対応す
    るネットワークを示す番組識別データを利用して放送波
    を受信する受信機であって、複数の記憶領域を有し、前記複数の記憶領域の各々毎に
    1の周波数データと、 受信放送波に多重された少なくと
    も1つの代替周波数データと、番組識別データと、を
    め記憶したプリセットチャンネルメモリと、選局のために前記複数の記憶領域のうちのいずれか1の
    記憶領域に対応した 選局指令を発する選局指令発生手段
    と、前記選局指令に対応する前記1の記憶領域から前記1の
    周波数データまたは前記代替周波数データ並びに前記番
    組識別データを読み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出された前記1の周波数デー
    タまたは前記代替周波数データに基づいた受信周波数に
    同調し、その同調した周波数にて放送波が受信された場
    合にその受信放送波を復調して音声信号として出力する
    受信手段と、 前記受信手段における前記 受信放送波の受信レベルが所
    定レベル以上にあり且つ当該受信放送波に多重されてい
    る番組識別データと前記読出手段によって読み出された
    前記番組識別データとが一致するという各条件を満たす
    放送局を検知する検知手段と、 前記選局指令の発生時から前記検知手段が前記各条件を
    満たす放送局を検知する検知動作を終了するまでの間に
    おいて前記受信手段からの前記音声信号の出力を遮断す
    るミュート手段と、 を有することを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】 前記1の周波数データは、前記プリセッ
    トチャンネルメモリの記憶をなすためのプリセット指
    令の発生時に設定されていた受信周波数を示し、前記読出手段は、前記選局指令の発生直後には前記選局
    指令に対応する前記1の記憶領域の前記1の周波数デー
    タを読み出すこと を特徴とする請求項1記載の受信機。
  3. 【請求項3】 前記検知手段が前記各条件を満たす放送
    局を検知することなくその検知動作を終了した場合に
    は、前記読出手段は前記選局指令に対応する前 記1の記
    憶領域の前記1の周波数データを読み出し、前記受信手
    段は前記読出手段から読み出された前記1の周波数デー
    タに基づいた受信周波数に同調することを特徴とする請
    求項1または2記載の受信機。
JP7333618A 1995-12-21 1995-12-21 放送波多重データを利用したプリセットチャンネルメモリを有する受信機 Expired - Fee Related JP2948137B2 (ja)

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