JP2948003B2 - 織機用コップ交換装置 - Google Patents

織機用コップ交換装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たて糸間を飛走するシ
ャットルに装着される木管によこ糸を巻装してなるコッ
プを交換するための装置に関し、特に、よこ糸が所定以
上消費された古いコップと新たなコップとを交換する際
に、新たなコップを起立状態の木管挿抜用トングに装着
するようにされた織機用コップ交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、抄紙機に於ては、湿紙を対向ロ
ール間で圧縮して湿紙の水分を除去しているが、そのロ
ールには、比較的幅の広い無端ベルト状のプレスフエル
トが用いられている。そのプレスフエルトは、基布の上
にウェッブを重ねたバッドをニードリングによって植毛
してつくられる。基布の製織過程での、たて糸は、ワー
プビームにセットされて連続的に供給されるが、よこ糸
は、シャットルに装着されたコップにより供給される。
従って、上記した幅広のプレスフエルト用基布を製織す
るためには、シャットルの往復の回数が一定に達する度
毎にコップを交換する必要がある。またその都度、古い
コップのよこ糸と次に用いられるコップのよこ糸とを、
例えば溶着により結合する作業も必要である。
【0003】上記したコップの交換及びよこ糸の結合な
どを自動的に行う装置として、例えば同一出願人による
特開平2−154030号公報に開示されているものが
ある。この装置では、シャットルをたて糸間を往復飛走
させるためのシャットルボックスをたて糸の両側方に配
置すると共に、シャットルをコップ交換時にシャットル
ボックスのシャットル受容室から引き出す装置と、古い
コップのよこ糸と新たなコップのよこ糸とを順次結糸装
置まで引き出し、かつ古いコップと新しいコップとを交
換するべく木管を選択的に把持し得るハンドを設けられ
たロボットとを有している。
【0004】上記装置に於いて、木管は、シャットルに
対して起立倒伏し得るようにされた木管挿抜用トングを
介してシャットルに着脱自在に装着されている。コップ
を交換する際には、先ず、シャットルを所定の位置に固
定し、ロボットハンドにより、古いコップの木管を起こ
しかつトングから抜き取る。そして、ロボットハンドに
より、新たなコップの木管を貯留された所から移送し、
起立状態のトングに相対的に挿入して装着し、新たなコ
ップを倒伏させることにより、新たなコップを用いて製
織を再開することができる。
【0005】しかしながら、新たなコップからよこ糸が
ほぐれていると、新たなコップの木管を起立状態のトン
グに装着する際に、その木管の基端面とトングの相対す
る肩面との間によこ糸が挟まれる虞がある。よこ糸が挟
まれた場合には、コップ装着後にシャットルをシャット
ルボックスに入れる際に、よこ糸を切断してしまう等の
問題が発生するばかりでなく、修復のために多大な時間
を消費してしまうという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、新たなコップの木
管を起立状態のトングに装着する際に、その木管とシャ
ットルとの間によこ糸が挟まれることを防止し得る織機
用コップ交換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、木管によこ糸を巻装してなるコップを該木
管挿抜用トングを介して起立倒伏し得るように着脱自在
に保持するシャットルを、たて糸間にて選択的に往復飛
走させる織機に於いて、よこ糸が所定以上消費された場
合に、消費された古いコップと貯留された新たなコップ
との間で、それぞれのよこ糸同士を引き出して結糸し、
前記古いコップを前記シャットルから取り外し、前記新
たなコップを起立状態の前記トングに装着するようにさ
れた織機用コップ交換装置であって、前記新たなコップ
を前記起立状態のトングに装着する際に、前記新たなコ
ップの木管と前記トングとの間によこ糸が挟まれること
を防止するべく、前記新たなコップと前記起立状態のト
ングとの間に向けてエアを吹き出すためのエア吹き出し
手段が設けられていることを特徴とする織機用コップ交
換装置を提供することにより達成される。
【0008】
【作用】このようにすれば、新たなコップと古いコップ
とを交換するべく、新たなコップを起立状態のトングに
装着する際には、新たなコップの木管とシャットルとの
間に向けてエアが吹き出されることから、両者間に挟ま
れそうなよこ糸がある場合でも、そのよこ糸を吹き飛ば
すことができるため、新たなコップの木管とシャットル
との間によこ糸が挟まれることを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1〜図4は、抄紙用プレスフエ
ルトの基布を製織するために用い得る本発明に基づくコ
ップ交換装置の一実施例を示す。図1及び図2の左方に
て図示されない基布が織り込まれるが、図の右側にはシ
ャットルボックス1が配設され、基布の左方にはシャッ
トルボックス1と対向するように図示されない同様のシ
ャットルボックスが設けられている。本装置では、2つ
のシャットル2を用いて、基布を例えば2層に織り込む
ようにしており、各シャットル2が、シャットルボック
ス1の上下2段のシャットル打ち出し室10a・10b
から図示されないハンマ装置により交互に打ち出され、
かつ対向するシャットルボックスから打ち返されること
により、図の矢印Aの向きにたて糸間をそれぞれ繰り返
し往復飛走して、たて糸3によこ糸4が織り込まれ、図
示されない綾と筬の作動によって基布が織り上げられ
る。なお、両シャットルボックス1には、シャットル2
のブレーキ装置も設けられている。また、本実施例にあ
っては、図1に於ける下方を手前側として図示された右
側のシャットルボックス1側にてコップ交換を行うよう
にされている。
【0010】シャットル2の移動方向に沿ってチャンネ
ル材などからなる固定フレーム5が配設されており、図
2に示されるように固定フレーム5に延設されたスライ
ドレール6により、シャットル可動装置7の可動架台8
が往復動自在に支持されている。この可動架台8は、ス
ライドレール6に同様に支持された可動ブラケット9に
固設された小エアシリンダ11と、その可動ブラケット
9に連結されかつ固定フレーム5に固設された大エアシ
リンダ12とにより、図2の矢印Bにより示される向き
に2段階のストローク長をもって往復動し得るようにさ
れている。シャットル可動装置7には、シャットル2の
先端部を負圧力をもって支持するためのサクションパッ
ド13を有するアーム部14が設けられており、そのア
ーム部14は、一対のロッドガイド15により、図2の
矢印Cにより示される向きに往復動自在にガイドされ、
かつ図2に於ける上下方向にエアシリンダ16により駆
動される。なお、サクションパッド13には図示されな
い負圧発生手段が連結されている。
【0011】シャットル2の中間部の溝部17には、溝
部17の長手方向に傾動自在にトング18が枢着されて
おり、トング18には木管21の基端部が着脱自在に保
持される。木管21によこ糸4を巻装してなるコップ1
9が、シャットル2の飛走時には図1の想像線に示され
るように溝部17内に横倒し状態に保持されており、シ
ャットル2の側面のシャットルアイからよこ糸4が繰り
出される。
【0012】所定の往復回数をシャットル2が飛走し
て、コップ19からよこ糸4が所定以上消費された後に
は、その古いコップ19を交換するが、そのシャットル
2を、図示されないブレーキ装置によりシャットルボッ
クス1内に停止させる。
【0013】前記したようにサクションパッド13によ
りシャットル2の先端部を吸着して、シャットル可動装
置により図2の実線により示される状態まで、例えば筬
と一体化されたシャットルレースとしての支持台23の
上面23a上に引き出してからコップ19の交換を行う
が、支持台23上の所定の位置でシャットル2の持ち上
りを防止するため、図示されない固定フレームに固設さ
れた固定エアシリンダ22が配設されている。
【0014】図1に示されるように、位置決めされたシ
ャットル2の側方に配設された共通架台25上には多関
節型ロボット24が固設されている。ロボット24のア
ーム26の先端部には、図3及び図4に示されるよう
に、木管21の先端部を把持可能な木管把持用ハンド2
7と、よこ糸4を把持可能なよこ糸把持用ハンド28
と、図4に示されるように、木管21の先端の開口部に
係合可能な木管係合用ハンド29とが設けられている。
【0015】木管把持用ハンド27は、互いに平行に下
方に延出されかつ開閉駆動される一対の爪を有し、よこ
糸把持用ハンド28は、固定爪部と、固定爪部と共働し
てよこ糸4を挾持するべく開閉駆動される可動爪とから
なる。また、木管係合用ハンド29は、よこ糸把持用ハ
ンド28の可動爪の支持軸の一方の端部に一体的に形成
された球状頭部を有しており、木管21の先端の開口部
に係合可能なようにされている。
【0016】また、共通架台25の図1に於ける右上部
には、古いコップ19を回収するための排出シュートの
コップ回収用投入口31が開口しており、共通架台25
の右方には、次に用いられる新コップ32を貯留するた
めのコップ貯留装置33が設けられている。新コップ3
2は、古いよこ糸4に結合されることとなる新よこ糸3
4を新木管35に巻装してなり、コップ貯留装置33の
所定の位置に順次セットされる。
【0017】共通架台25の図1に於ける右下部には、
古いよこ糸4と新よこ糸34とを結合するためのよこ糸
結糸装置36が配設されている。また、よこ糸結糸装置
36の近傍には、シャットル2に装着されている古いコ
ップ19から繰り出されたよこ糸4をよこ糸結糸装置3
6に向けてガイドするための掛け具37と、コップ貯留
装置33にある新コップ32から繰り出された新よこ糸
34を同様にガイドするための掛け具38とが、それぞ
れ適所に配設されている。また、共通架台25上には、
シャットル2側から繰り出されたよこ糸4を、掛け具3
7とは相反する側からよこ糸結糸装置36に向けてガイ
ドするための固定ガイド棒39が配設されている。また
共通架台25には、よこ糸4と新よこ糸34との結合部
分を相対的にずらすべく、固定ガイド棒39との間隔を
可変にし得るように、図1の矢印Dの向きに往復動可能
な可動ガイド棒40を有する結合点可変装置41と、新
よこ糸34の先端部を支持するためのクランプ装置42
と、よこ糸4に結合された新よこ糸34の残余分を回収
するための残糸回収装置43とが、それぞれ所定の位置
に配設されている。
【0018】前記したよこ糸結糸装置36は、図3及び
図4に良く示されるように、共通架台25上に立設され
た枢軸44により上下動が可能な溶着機45と、よこ糸
4と新よこ糸34とを3箇所で互いに交差させるための
一対の位置決めピン46と、結合後のよこ糸の不必要な
部分を切除するためのよこ糸切断機47と、結合後のよ
こ糸4と新よこ糸34とを位置決めピン46から掛け外
すための掛け外し機48とからなる。枢軸44により片
持ち状態にて支持された溶着機45の本体には、遊端部
の下端面から下方に向けて往復動自在な溶着ホーン49
が設けられていると共に、共通架台25上の溶着ホーン
49に対応する位置には、溶着機用アンビル50が固設
されており、両位置決めピン46に掛け渡されたよこ糸
4及び新よこ糸34の3箇所の交点を、溶着ホーン49
及びアンビル50により挾持して溶着結合する。
【0019】このようにして構成された織機用自動コッ
プ交換装置にあっては、位置決めされたシャットル2
と、コップ貯留装置33にある新コップ32と、共通架
台25に設けられた前記各機器とが、それぞれロボット
24のアーム26の可動範囲内に配設されている。ま
た、シーケンサなどからなる図示されない制御装置によ
りあらかじめプログラムされた作業フローに基づいて上
記各機器が自動運転するようにされており、その自動運
転に必要なセンサとして、よこ糸4の残糸量検出には光
学センサを、よこ糸4の切れの検出にはリミットスイッ
チなどが適所に配設されている。
【0020】また、よこ糸4をシャットル2から繰り出
した際に、シャットル2と基布との間のよこ糸4が弛ま
ないようにするべく、図示されない固定フレームに支持
された弛み防止装置51が設けられている。この弛み防
止装置51は、図2及び図4に示されるように、固定リ
ング52と、その固定リング52内にてよこ糸4を把持
し得る可動ハンド53とを有している。可動ハンド53
は、ハンド開閉用アクチュエータ55を介してエアシリ
ンダ54のロッドの先端に設けられており、エアシリン
ダ54により上下方向に往復動するようにされている。
【0021】更に、図5に示されるように、本装置のコ
ップ交換場所の近傍には、コップ交換位置にあるシャッ
トル2の側方にエア吹き出し手段としてのエア吹き出し
ノズル56が設けられている。エア吹き出しノズル56
には、図示されないコンプレッサからの圧縮エアが供給
されており、エア吹き出しノズル56から選択的に圧縮
エアが吹き出されるようになっている。また、エア吹き
出しノズル56の吹き出し方向は、シャットル2のトン
グ18及びその回りに対して斜め下方からエアを吹き上
げる向きに設定されている。
【0022】次に、本装置によるコップ交換時の作動要
領を示す。まず、よこ糸把持用ハンド28により、コッ
プ貯留装置33にある新コップ32の新よこ糸34の先
端部を把持しつつ引き出し、掛け具38に掛けた後、両
位置決めピン46間に斜めに掛け渡す。クランプ装置4
2を介して残糸回収装置43内に新よこ糸34の先端を
入れて、図1に示される状態に新よこ糸34がセットさ
れる。シャットル2を飛走させて製織を行っているとき
には、シャットル可動装置7は、大エアシリンダ12と
エアシリンダ16とを縮めた状態にすることにより、図
2の矢印イにより示される想像線により示される待機状
態に位置している。
【0023】一方のシャットル2が所定回数打ち込まれ
た後には、そのシャットル2をシャットルボックス1の
シャットル内にて停止させ、エアシリンダ16を伸ばし
かつ小エアシリンダ11を縮めた状態にすることによ
り、図2の矢印ロにて示される想像線により示されるよ
うに、シャットル2を受容したシャットル打ち出し室1
0a内にアーム部14が挿入され、サクションパッド1
3をシャットル2の先端部に係合させる。サクションパ
ッド13内を真空引きすることによりシャットル2の先
端部を吸着し、大エアシリンダ12を伸ばした状態にし
て、支持台23の支持面23a上の図の実線により示さ
れる位置までシャットル2を引き出す。そして、固定エ
アシリンダ22のロッドを、図の想像線により示す待機
状態からシャットル2の上面に向けて下降させて、シャ
ットル可動装置7と共働してシャットル2を位置決め固
定する。
【0024】そして、上段のコップ19について以下に
示すと、ロボット24のアーム26を駆動して、前記し
たように木管係合用ハンド29を、シャットル2内にて
倒伏した状態にある木管21の先端の開口部に係合させ
つつ木管21を起立させた後、そのコップ19近傍のよ
こ糸4を、よこ糸把持用ハンド28により把持しつつ引
き出す。コップ19から引き出されたよこ糸4は、固定
ガイド棒39及び結合点可変装置41の可動ガイド棒4
0に掛けられた後、両位置決めピン46間にて前記した
新よこ糸34に対して互い違いになるように掛け渡さ
れ、更に掛け具37に掛けられて、図1に示される状態
にセットされる。
【0025】次に、よこ糸結糸装置36にセットされた
よこ糸4及び新よこ糸34の3箇所の交点を、溶着機4
5にて溶着ホーン49を下降させて、前記したように溶
着ホーン49及びアンビル50により挾持して溶着結合
する。その後、よこ糸4及び新よこ糸34の不必要な部
分をよこ糸切断機47によりそれぞれ切除して、よこ糸
4と新よこ糸34とを一本に結合する。そして、溶着ホ
ーン49を上昇させた後、掛け外し機48により1本化
された新旧のよこ糸34、4の結合部分を位置決めピン
46から掛け外す。
【0026】なお、本装置にあっては、新旧のよこ糸3
4、4の結合部分が常に同じ位置であると、基布の同じ
列にその結合部分が並ぶようになるため、結合部分によ
る膨らみ箇所を散在させるべく、固定ガイド棒39に対
する可動ガイド棒40の位置を適宜可変させている。
【0027】よこ糸結合作業終了後には、ロボット24
の木管把持用ハンド28により、木管21を把持してシ
ャットル2のトング18から引き抜き、コップ回収用投
入口31に捨てる。そして、コップ貯留装置33にある
次に用いられる新コップ32の新木管35を把持してシ
ャットル2に向けて移動し、起立状態にあるトング18
に挿入する。この時、前記したエア吹き出し口56から
エアを所定時間吹き出す。そのため、トング18に新木
管35が差し込まれる際にエアを吹き付けられて、新コ
ップ32の新よこ糸34を緊張状態にして新よこ糸34
のほぐれを防止すると共に、下方からエアを吹き出すこ
とから、下方に垂れ下がりそうになる新よこ糸34を吹
き上げることができるため、新木管35の基端面35a
と、基端面35aに対応するトング18の肩面18aと
の間に、新よこ糸34が挟まれることを好適に防止でき
る。
【0028】そして、木管係合用ハンド29により、新
木管35を図1の想像線により示される状態と同様に溝
部17内に倒伏させてセットして、固定エアシリンダ2
2を縮めた状態にして待機状態に戻す。なお、上記コッ
プ交換作業中には、新よこ糸34の切除された部分を残
糸回収装置43により回収する作業を行なう。
【0029】前記したようにして新木管35を装着され
たシャットル2を、両エアシリンダ11、12を縮めた
状態にすることによりシャットルボックス1内に戻した
後、真空引きを解除し、各シリンダ11、12、16を
前記とは逆に作動させて、図2の矢印イにより示される
待機状態にシャットル可動装置7を戻す。そして、シャ
ットル2をシャットルボックス1から打ち出して、織り
込みを開始するが、本装置にあってはこの打ち出し動作
直前に、よこ糸の弛みをとるべく弛み防止装置51の可
動ハンド53を最上位まで上昇させ、シャットル打ち出
しと同時に可動ハンド53によるよこ糸の把持状態を解
除する。従って、織り込みの再開時に、コップ交換によ
り生じるよこ糸の弛みを自動的に防止することができ
る。
【0030】なお、本実施例では、トング18に向けて
下方からエアを吹き出すようにした1つのエア吹き出し
口56を設けたが、エア吹き出し口は、1箇所に限るこ
となく、複数箇所設けて良い。例えば、実施例のエア吹
き出し口56の上方に別のエア吹き出し口を設けること
により、新コップ32の中間部よりも上側部分の新よこ
糸34に対して、より一層エアを吹き付けることができ
る。
【0031】
【発明の効果】このように本発明によれば、コップ交換
時に新たなコップを起立状態のトングに装着する際に
は、新たなコップの木管とシャットルとの間によこ糸が
挟まれることを防止できるため、そのようなよこ糸の挟
み込み時に於ける修復作業を無くすことができ、稼動率
を向上し得るなど、その効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく織機用コップ自動交換装置の全
体を示す平面図。
【図2】図1の矢印II−II線からみた装置の正面図。
【図3】図1の矢印III−III線からみた装置の要部側面
図。
【図4】装置の要部を示す斜視図。
【図5】本発明に基づくエア吹き出し装置の要部拡大斜
視図。
【符号の説明】
1 シャットルボックス 2 シャットル 3 たて糸 4 よこ糸 5 固定フレーム 6 スライドレール 7 シャットル可動装置 8 可動架台 9 可動ブラケット 10a・10b シャットル打ち出し室 11 小エアシリンダ 12 大エアシリンダ 13 サクションパッド 14 アーム部 15 ロッドガイド 16 エアシリンダ 17 シャットル溝部 18 トング 18a 肩面 19 コップ 21 木管 22 固定エアシリンダ 23 支持台 23a 上面 24 ロボット 25 共通架台 26 アーム 27 木管把持用ハンド 28 よこ糸把持用ハンド 29 木管係合用ハンド 31 コップ回収用投入口 32 新コップ 33 コップ貯留装置 34 新よこ糸 35 新木管 35a 基端面 36 よこ糸結糸装置 37・38 掛け具 39 固定ガイド棒 40 可動ガイド棒 41 結合点可変装置 42 クランプ装置 43 残糸回収装置 44 枢軸 45 溶着機 46 位置決めピン 47 よこ糸切断機 48 掛け外し機 49 溶着ホーン 50 アンビル 51 弛み防止装置 52 固定リング 53 可動ハンド 54 エアシリンダ 55 アクチュエータ 56 エア吹き出しノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 45/00 - 45/62

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木管によこ糸を巻装してなるコップを該
    木管挿抜用トングを介して起立倒伏し得るように着脱自
    在に保持するシャットルを、たて糸間にて選択的に往復
    飛走させる織機に於いて、よこ糸が所定以上消費された
    場合に、消費された古いコップと貯留された新たなコッ
    プとの間で、それぞれのよこ糸同士を引き出して結糸
    し、前記古いコップを前記シャットルから取り外し、前
    記新たなコップを起立状態の前記トングに装着するよう
    にされた織機用コップ交換装置であって、 前記新たなコップを前記起立状態のトングに装着する際
    に、前記新たなコップの木管と前記トングとの間によこ
    糸が挟まれることを防止するべく、前記新たなコップと
    前記起立状態のトングとの間に向けてエアを吹き出すた
    めのエア吹き出し手段が設けられていることを特徴とす
    る織機用コップ交換装置。
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