JPH0827645A - シャットル用木管交換装置 - Google Patents

シャットル用木管交換装置

Info

Publication number
JPH0827645A
JPH0827645A JP18087694A JP18087694A JPH0827645A JP H0827645 A JPH0827645 A JP H0827645A JP 18087694 A JP18087694 A JP 18087694A JP 18087694 A JP18087694 A JP 18087694A JP H0827645 A JPH0827645 A JP H0827645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hand
cup
shuttle
wood
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18087694A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Nakamura
稔 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Felt Co Ltd
Original Assignee
Nippon Felt Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Felt Co Ltd filed Critical Nippon Felt Co Ltd
Priority to JP18087694A priority Critical patent/JPH0827645A/ja
Publication of JPH0827645A publication Critical patent/JPH0827645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロボットハンドによるコップ交換作業に於い
て木管に対する異常状態が発生した際の異常検出をでき
るだけ安価にかつ確実に行う。 【構成】 ロボットアーム11の先端に取り付けられる
第1のハンド12を、ロボットアーム11に固定される
固定ハンド部12aと、可動ハンド部12bとにより構
成し、固定ハンド部12aにガイドレール26aを固着
し、ガイドレール26aにスライド自在に取り付けられ
たスライダ26bを介して可動ハンド部12bを支持す
る。固定ハンド部12aに、可動ハンド部12bの異常
変位を検出する変位検出器29を設ける。 【効果】 木管を把持するべく第1のハンドを下降させ
た際に、木管の頭部に可動ハンド部が衝当した場合に固
定ハンド部との相対変位を検出して異常を判別でき、確
実な検出が可能でありかつセンサ構造を低廉化し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャットル用木管交換
装置に関し、特に、コップを形成するべくよこ糸を巻装
された木管に同軸的に設けられた軸線方向孔に挿抜可能
な木管挿抜用トングを介して当該木管を着脱自在に保持
するシャットルを、たて糸間にて選択的に往復飛走させ
る織機に於いて、よこ糸が所定以上消費された場合に、
消費された古いコップを排出し、貯留された新たなコッ
プの木管を前記木管挿抜用トングへ装着するための織機
用コップ交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、製紙用抄紙機に於ては、湿紙を
対向ロール間で圧縮して湿紙の水分を除去しているが、
そのロールには、比較的幅の広い無端ベルト状のプレス
フエルト等が用いられている。そのプレスフエルトは、
基布の上にウェッブを重ねたバットをニードリングによ
って植毛して作られる。
【0003】基布の製織過程に於いて、たて糸は、ワー
プビームにセットされて連続的に供給されるが、よこ糸
は、シャットルに装着されたコップにより供給される。
従って、上記した幅広のプレスフエルト用基布を製織す
るためには、シャットルの往復の回数が所定値に達する
度にコップを交換する必要がある。またその都度、古い
コップのよこ糸と次に用いられるコップのよこ糸とを、
例えば溶着により結合する作業も必要である。
【0004】上記したコップの交換及びよこ糸の結合な
どを自動的に行う装置として、例えば同一出願人による
特開平2−154030号公報に開示されているものが
ある。この装置では、シャットルをたて糸間を往復飛走
させるためのシャットルボックスをたて糸列の両側方に
配置すると共に、コップ交換時にシャットルをシャット
ルボックスのシャットル受容室から引き出す装置と、古
いコップの旧よこ糸と新たなコップの新よこ糸とを順次
結糸装置まで引き出し、かつ古いコップと新たなコップ
とを交換するべく各木管を制御命令に応じて選択的に把
持し得るハンドを備えるロボットアームとを有してい
る。
【0005】上記装置に於いて、木管は、シャットルに
対して起立倒伏し得るようにされた木管挿抜用トングを
介してシャットルに着脱自在に装着されている。コップ
を交換する際には、先ず、シャットルを所定の位置に固
定して、古いコップの木管を起こし、その起立状態の古
いコップの木管の頭部をハンドにより把持してトングか
ら抜き取り、古いコップを排出処理する。そして、ハン
ドにより新たなコップの木管の頭部を把持して、その新
たなコップを新コップ貯留所からシャットルへ移送し、
起立状態のトングに新たなコップの木管を挿入し、その
木管の頭部を引掛けて新コップをシャットル内に倒伏さ
せることにより、シャットルに新コップが装着され、新
たなコップを用いて製織を再開することができる。
【0006】上記したようにロボットアームを用いるこ
とにより新旧のコップ交換を自動化し得るが、シャット
ルから旧コップを取り除くべくハンドにより旧コップの
木管の頭部を把持する際には木管の上方からハンドを降
ろして木管の頭部を把持しに行き、新コップ貯留所から
移送してきた新コップを起立状態のトングに差し込む場
合には新コップの木管の頭部を把持しつつ木管を降ろす
ようにしている。
【0007】しかしながら、従来は例えば11インチや
12インチの比較的丈の短い木管を使用していたが、製
織時間を短縮するためには、コップ交換サイクルを長く
するべくよこ糸量の多い長尺の木管を用いると良い。長
尺の木管を用いた場合には、シャットルにて待機してい
る状態では僅かに傾くと頭部の偏倚が大きくなってしま
い、ハンドにより木管の頭部を把持しに行く場合にハン
ドの把持部とは別の部分が木管の頭部に衝当してしま
う。また、ハンドにより木管の頭部を把持して移動する
際に木管が若干傾く虞があり、木管が傾いていると、ト
ングに降ろす場合に軸線方向孔がトングに対してずれ
て、挿入を失敗するという不都合が生じる。そのような
異常状態を自動的に検出する必要があるが、できるだけ
安価にかつ確実に検出することが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、ロボットハンドに
よるコップ交換作業に於いて木管に対する異常状態が発
生した際の異常検出をできるだけ安価にかつ確実に検出
し得るシャットル用木管交換装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、コップを形成するべくよこ糸を巻装された
木管に同軸的に設けられた軸線方向孔に挿抜可能な木管
挿抜用トングを介して当該木管を着脱自在に保持するシ
ャットルを、たて糸間にて選択的に往復飛走させる織機
に於いて、よこ糸が所定以上消費された場合に消費され
た古いコップと貯留された新たなコップとを交換する際
に、ロボットアームのハンドにより前記各コップの木管
の頭部を把持して行うようにしたシャットル用木管交換
装置であって、前記ハンドが、前記ロボットアームに固
着された固定ハンド部と、前記木管の頭部を把持する把
持手段を設けられかつ前記固定ハンド部に往復動自在に
支持された可動ハンド部と、前記可動ハンド部の前記往
復動方向の一方に弾発付勢するための弾発付勢手段と、
前記可動ハンド部の前記弾発付勢手段に抗する向きの所
定以上の変位を検出するための異常変位検出手段とを有
することを特徴とするシャットル用木管交換装置を提供
することにより達成される。
【0010】
【作用】このようにすれば、古いコップと新たなコップ
とを交換する場合に於いて、木管の頭部が所定の軸線上
から許容値以上ずれていた場合には、例えばハンドによ
り木管の頭部を把持しに行く際にハンドの把持部からず
れた部分が頭部と衝当することになるが、その状態でハ
ンドを把持位置まで下げることにより、ハンドの可動部
が固定部に対してスライドし得るため、その際の異常変
位を検出することにより上記異常状態を確認し得る。ま
た、木管をトングに差し込む場合に木管の底部がトング
に衝当した場合にも、同様にハンドの可動部が固定部に
対してスライドし得るため、その変位を検出して異常状
態を確認し得る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0012】図1は、抄紙用プレスフエルトの基布を製
織するために用いられた本発明に基づくコップ交換装置
の一実施例を示す。図1に於ける下方を手前側として左
方にて図示されない基布が織り込まれるが、図の右側に
はシャットルボックス1が配設され、基布の左方にもシ
ャットルボックス1と対向して同様の図示されないシャ
ットルボックスが設けられている。本装置では、複数の
シャットル2を用いて、基布を複数層に織り込むように
しており、各シャットル2が、シャットルボックス1の
上下複数段のシャットル打ち出し室から図示されないハ
ンマ装置により交互に打ち出され、かつ対向するシャッ
トルボックスから打ち返されるようになっている。
【0013】そして、図の矢印Aの向きにたて糸間を各
シャットル2がそれぞれ繰り返し往復飛走して、たて糸
3によこ糸4が織り込まれ、図示されない綾と筬を用い
て基布が織り上げられる。なお、両シャットルボックス
1には、シャットル2のブレーキ装置が設けられてい
る。また、本実施例にあっては、図の右側のシャットル
ボックス1側にてコップ交換を行うようにされている。
【0014】シャットル2の中間部には上方に開口しか
つ長手方向に延在する溝部5が形成されており、溝部5
の長手方向一端側には、溝部5内に横倒しに倒れた位置
と直立に起立した位置との2位置間で傾動し得るように
トング6が枢着されている。よこ糸4を巻装してコップ
7を形成するための木管8には、その基端部の端面に開
口する軸線方向孔が設けられており、その軸線方向孔を
トング6に挿抜自在に差し込み得るようになっており、
木管8は、トング6を差し込まれた状態で保持される。
シャットル2の飛走時には、図1に示されるように溝部
5内に倒伏した状態にコップ7が保持され、シャットル
2の側面のシャットルアイからよこ糸4が繰り出され
る。
【0015】本装置では、所定の往復回数をシャットル
2が飛走して、コップ7からよこ糸4が所定以上消費さ
れたら、その古いコップ7を交換する。その交換時に
は、交換対象のシャットル2を、図示されないブレーキ
装置によりシャットルボックス1内に停止させ、そのシ
ャットル2を図1に示されるようにコップ交換位置まで
引き出して、新旧のコップの交換を行う。
【0016】本装置にあっては、上記コップ交換時の一
連の作業をロボットにより自動的に行うものであり、以
下にその構成を示す。
【0017】図1に示されるように、交換位置に位置決
めされたシャットル2の手前側の所定の位置には多関節
型ロボット9が配設されている。このロボット9は、例
えば6軸関節であり、そのロボットアーム11の先端部
には、本実施例では3種類のハンド12〜14が交換可
能に取り付けられるようになっている。これらハンド1
2〜14は、不使用時には、図1に示されるようにロボ
ットアーム11の移動範囲内の所定の位置に設置された
ハンド用スタンド15により支持されている。
【0018】ロボット9を挟んでハンド用スタンド15
と相対する位置には新コップの貯留場としてコップスト
ッカ16が配設されている。このコップストッカ16
は、4×5列に配置された支持ピンを立設されており、
計20本の新コップ17を直立状態に貯留可能なもので
ある。コップストッカ16とシャットルボックス1との
間には、そのシャットルボックス1側に新旧のよこ糸同
士を結合するための溶着機18が設置され、コップスト
ッカ16側に新旧それぞれのコップスタンド19・20
が設置されている。
【0019】上記した第1のハンド12は、よこ糸4を
所定量消費された旧コップ7を取り扱うためのハンドで
あり、木管8の頭部を選択的に把持するべく開閉可能な
木管把持フィンガと旧よこ糸を把持するためのよこ糸把
持フィンガとを有している。第2のハンド13は、コッ
プストッカ16に貯留されている新コップ17を取り扱
うためのハンドであり、第1のハンド12と同様に、木
管把持フィンガと、新コップ17から繰り出される新よ
こ糸21を把持するための新よこ糸把持フィンガとを有
している。また、第3のハンド14は、木管8をシャッ
トル2に対して起立倒伏させる場合と、シャットル2を
シャットルボックス1に対して出没させる場合とに用い
るハンドであり、木管8の頭部に遊びをもって嵌装可能
な環状フックと、シャットル2の長手方向の端部に形成
された平坦面に吸着してシャットル2を移動するための
サクションパッド付きシャットル用フィンガを有してい
る。
【0020】このようにしてそれぞれ構成された各ハン
ド12〜14は、使用しないときには前記したようにハ
ンド用スタンド15に別々に支持されている。また、ハ
ンド用スタンド15は、各ハンド12〜14の支持孔に
挿入可能に水平状態に延出された舌片体を有し、また水
平方向にスライド動作可能にされている。各ハンド12
〜14を使用しない時には、ロボットハンド11の動き
と併せてハンド用スタンド15を適宜スライド動作させ
ることにより、各ハンド12〜14の支持孔に上記舌片
体を上記支持孔に挿通して、各ハンド12〜14を待機
状態に支持する。
【0021】次に、本発明に基づく第1のハンド12に
ついて以下に示す。なお、第2のハンド13も第1のハ
ンド12と機能的に類似したものであり、本発明に基づ
く部分については同一であり、その詳しい説明を省略す
る。
【0022】第1のハンド12は、ロボットアーム11
の先端部に着脱可能であって装着時に固定される固定ハ
ンド部12aと、その固定ハンド部12aにリニアガイ
ド部材を介して往復直線運動可能に支持された可動ハン
ド部12bとにより構成されている。その可動ハンド部
12bには、図2及び図3に示されるように、木管8の
頭部を側方から挟むようにエアシリンダにより駆動され
て開閉動作を行う把持手段としての一対の木管把持フィ
ンガ22と、その木管把持フィンガ22と共に木管8の
頭部を3点支持するべく、木管把持フィンガ22に把持
中心の上方に位置しかつその中心線上で変位自在に設け
られた木管頭部押さえフィンガとしての木管押さえキャ
ップ23と、旧コップ7から繰り出されるよこ糸4を把
持するためのよこ糸把持フィンガ24とが設けられてい
る。
【0023】両木管把持フィンガ22は、図3に示され
るように互いに対向するV字状の爪22aをそれぞれ有
し、両V字部間を近接離反させるように開閉する。な
お、爪22aの先端の形状を、先鋭にした場合と、厚さ
方向にある程度の幅をもたせた場合とが考えられるが、
いずれの形状であっても良い。
【0024】木管押さえキャップ23は、偏平な有底筒
状をなし、その底部を上に向けて設けられており、かつ
木管8の頭部の最遊端部に被せた際に遊びが生じない程
度に嵌装可能な内径にて形成されていると共に、木管8
の頭部の最遊端部をその上方から弾発的に押さえ付ける
ように圧縮コイルばね25により付勢されている。ま
た、木管押さえキャップ23の内周壁の開口端部がテー
パ状に形成されており、木管押さえキャップ23を木管
8の頭部の最遊端部に嵌装し易くされている。
【0025】よこ糸把持フィンガ24は、可動ハンド部
12bの本体の側方に突出する回動軸により基部を支持
された棒状の固定フィンガ24aと、固定フィンガ24
aの遊端部近傍に開設されたスロットに受容された状態
で固定フィンガ24aに回動自在に枢着された可動フィ
ンガ24bとを有する。この可動フィンガ24bは、固
定フィンガ24aに取り付けられたペンシル型エアシリ
ンダにより駆動される。これら両フィンガ24a・24
bの両爪を開閉するように可動フィンガ24bを回動し
て、両爪間によこ糸4を適宜把持するようになってい
る。
【0026】上記した固定ハンド部12aと可動ハンド
部12bとの間に介装されたリニアガイド部材は、固定
ハンド部12aに固設されたガイドレール26aと、可
動ハンド部12bに固設されかつガイドレール26aに
スライド自在に取り付けられたスライダ26bとからな
る。なお、スライダ26bは、固定ハンド部12a側に
設けられたストッパ27により往復運動の一方のスライ
ド限度を決められていると共に、ガイドレール26aの
図2に於ける上端部とスライダ26bとの間に介装され
た一対の並列な圧縮コイルばね28によりストッパ27
側に向けて弾発付勢されている。従って、通常状態で
は、ストッパ27にスライダ26bが当接した状態(図
2参照)で、固定ハンド部12aと可動ハンド部12b
とが一体化されている。
【0027】また、圧縮コイルばね28に抗して所定以
上可動ハンド部12bが変位した場合の異常変位を検出
するための異常変位検出手段としての光電式の変位検出
器29が固定ハンド部12aの側部に取り付けられてお
り、その被検出体としての遮光板29aが可動ハンド部
12bに取り付けられている。この変位検出器29から
の検出信号が制御手段としてのロボット制御装置30に
入力され、そのロボット制御装置30からロボット9に
動作制御命令が出力される。
【0028】また、本装置には、よこ糸4をシャットル
2から繰り出した際に、シャットル2と基布との間のよ
こ糸4が弛まないようにするべく、弛み防止装置31が
設けられている。この弛み防止装置31は、コップ交換
位置にあるシャットル2とたて糸3との間に渡されてい
るよこ糸4の上方近傍に位置する固定リングと、その固
定リング内をその軸線方向である略上下方向に挿通可能
でありかつよこ糸4を把持し得る可動ハンドとにより構
成されている。その可動ハンドは、ハンド開閉用アクチ
ュエータを有し、かつエアシリンダにより上記上下方向
に往復動するようにされている。
【0029】このようにして構成された本織機用コップ
交換装置にあっては、まず、ロボットアーム11に第2
のハンド13を結合し、その新よこ糸把持フィンガによ
りコップストッカ16に貯留されている新コップ17か
ら所定位置に繰り出されている新よこ糸21を把持し、
その把持状態を保持したまま新コップ17の頭部を木管
把持フィンガにより把持して、新コップ17を新コップ
スタンド19のコップ受けカップ19aに入れて立て
る。なお、新コップスタンド19に立設状態の新コップ
17は、その頭部を新コップスタンド19の木管頭部押
さえ19bにより回転可能に保持される。そして、新よ
こ糸21を把持したまま引き出し、溶着機18の一対の
位置決めピン32間にたすき掛けに掛け渡す。なお、引
き出された新よこ糸21は、位置決めピン32を挟んで
配設された各新よこ糸把持チャック33により把持され
てセットされる。
【0030】次に、第2のハンド13をハンド用スタン
ド15の所定位置に置き、ロボットアーム11には第3
のハンド14を付け替える。シャットル2が飛走してよ
こ糸4が所定量消費されたら、シャットル2をシャット
ルボックス1内にて停止させる。その停止したシャット
ル2の打ち出し方向端面に第3のハンド14のサクショ
ンパッドを押し付け、サクションパッド内を負圧にして
上記端面とサクションパッドとを結合状態にし、図1の
実線で示されるようにコップ交換位置までシャットル2
を引き出す。続けて、第3のハンド14のフックをシャ
ットル2内にて倒伏状態の旧コップ7の木管8の頭部に
嵌装し、フックにて引掛けるようにして旧コップ7を起
立させる。
【0031】次に、第1のハンド12をロボットアーム
11に付け替えて、旧コップ7をシャットル2から旧コ
ップスタンド20まで移送するべく、まずよこ糸把持フ
ィンガ24により、シャットル2起立状態の旧コップ7
とシャットルアイとの間のよこ糸4の一部を把持し、第
1のハンド12をシャットル2にある旧コップ7の上方
に位置させる。次に、両木管把持フィンガ22を開いた
状態にして、両者間に旧コップ7の木管8の頭部を挿入
させるように第1のハンド12を下降し、木管把持フィ
ンガ22により旧コップ7の木管8の頭部を両脇から挟
むように把持する。そして、旧コップ7の木管8をトン
グ6から引き抜き、旧コップ7を旧コップスタンド20
にセットする。なお、この旧コップスタンド20にも、
前記新コップスタンド19と同様に、コップ受けカップ
20aと木管頭部押さえ20bとにより構成されてお
り、旧コップ7が立設状態に保持される。
【0032】旧コップスタンド20に立設された旧コッ
プ7からの旧よこ糸4は、よこ糸把持フィンガ24によ
り把持されつつ引き出され、溶着機18の一対の位置決
めピン32間に、新よこ糸21と互い違いになるように
掛け渡され、前記した新よこ糸21と同様に、各旧よこ
糸把持チャック34により把持されてセットされる。な
お、この旧よこ糸4の糸掛け時に、旧よこ糸4の張力が
弱いことから、旧よこ糸4が糸掛けの最終ポイントで弛
んでしまう虞があるため、旧よこ糸4の糸掛け開始前
に、弛み防止装置31の可動ハンドを所定長上昇させ
て、旧よこ糸4にある程度の張力を生じさせている。
【0033】このようにしてセットされた旧よこ糸4及
び新よこ糸21の3箇所の交点を、溶着機18の位置決
めピン32の上方に位置する図示されない溶着ホーンを
下降させて、溶着ホーン及びアンビルにより挾持して溶
着結合する。よこ糸結合後には、旧よこ糸4及び新よこ
糸21の不必要な部分を位置決めピン32の両脇に設け
られた図示されないよこ糸切断機によりそれぞれ切除し
て、旧よこ糸4と新よこ糸21とを一本化する。そし
て、溶着機18の図示されない掛け外し機により1本化
された新旧のよこ糸の結合部分を位置決めピン32から
掛け外す。よこ糸結合作業終了後には、旧コップスタン
ド20のコップ受けカップ20aを傾動させ、その傾動
方向に設けられたコップ排出シュート35を介して、旧
コップ7を図示されない回収ボックスに排出する。
【0034】新コップ17は、ロボットアーム11に付
いている第1のハンド12の木管把持フィンガにより把
持されてシャットル2まで搬送され、トング6に挿入さ
れる。なお、予め定められた待機位置にてシャットル2
が固定されており、そのトング6の位置も決まるため、
木管8の移動時に何も異常がなければ、上記定位置のト
ング6に対して何ら問題なく木管を挿入可能である。従
って、最初の挿入位置がティーチングにより予め定めら
れている。
【0035】新コップ17のトング6への差し込みが終
了すると、ロボットアーム11に第3のハンド14を付
け替えて、新コップ17をシャットル2内へ倒す。そし
て、シャットル2をコップ交換位置からシャットルボッ
クス1内へ戻し、シャットルボックス1のブレーキが連
動して解除され、その後、シャットル2を打ち出し、製
織を再開する。
【0036】上記旧コップ7が何らかの原因により初期
設定の垂直状態に対して傾いていた場合には、第1のハ
ンド12の木管8把持動作に於ける下降時に、図4に示
されるように木管8の頭部に第1のハンド12の一部
(図では木管把持フィンガ22)が衝当する場合があ
る。本発明によれば第1のハンド12の固定ハンド部1
2aと可動ハンド部12bとが相対変位可能にされてお
り、木管8に可動ハンド部12bが衝当してその位置に
留まった状態でもロボットアーム11と共に固定ハンド
部12aが下降し得る。
【0037】そして制御装置30により、その下降変位
が所定値に達したことを変位検出器29からの検出信号
により判別したら、一旦動作を停止し、把持動作開始前
の位置に戻し、再度把持動作を行うように制御する。な
お、ロボットアーム11を上方に戻して可動ハンド部1
2bの木管8への衝当状態を回避した場合には、圧縮コ
イルばね28の作用によりストッパ27に当接する正常
位置に可動ハンド部12bが復帰する。
【0038】また、上記把持失敗時には下降開始位置を
変えて再度把持動作を行うようにすると良く、最初の下
降開始位置を基準として前後左右方向に所定のピッチず
つ離隔した複数の再下降開始位置を予めマッピングして
おき、最初の下降開始位置について把持失敗であると判
断された場合には、隣接する任意のあるいは予め設定さ
れた順序の次の再下降開始位置において同様の把持動作
を行う。さらに、再度行う把持動作回数が所定回数を超
えた場合には異常警報を出力すると良い。
【0039】上記再動作制御は、第1のハンド12によ
る新コップ17のトング6への挿入動作時にも適用され
る。第1のハンド12の木管把持フィンガにより新コッ
プ17の木管8を把持しつつ、その木管8をトング6に
挿入する場合に、例えば木管8の軸線方向孔8aと立設
状態のトング6との互いの軸線がずれていた場合には、
図5に示されるように木管の底部8bがトング6の先端
に衝当し、木管8をトング6に挿入することができな
い。その衝当状態で、さらに木管8を下降しようとする
と、上記と同様に第1のハンド12の固定ハンド部13
aと可動ハンド部13bとが相対的に変位し、上記変位
検出器29によりその異常を検出することができる。そ
して、上記と同様の再動作制御を行う。
【0040】
【発明の効果】このように本発明によれば、木管の交換
作業を行うべく木管を把持するためのハンドに、ロボッ
トアームに固着された固定ハンド部と、木管の頭部を把
持する把持手段を有する可動ハンド部とを設け、両者間
の相対的変位を検出可能にしたことから、木管を把持し
に行く際に可動ハンド部が木管の頭部に衝当したり、木
管をシャットルのトングに挿入する際に木管の底部がト
ングに衝当した場合に、可動ハンド部の相対変位により
上記異常を検出でき、再動作など適切な処理を行うこと
ができると共に、その判別を変位検出により行うことが
できるため、検出手段の構造を簡略化でき、またメンテ
ナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく織機用コップ自動交換装置の全
体を示す平面図。
【図2】織機用コップ自動交換装置のロボットアームの
第1のハンドを示す要部破断拡大図。
【図3】図2の矢印III線から見た部分図。
【図4】木管を把持する際の失敗例を示す図。
【図5】木管を挿入する際の失敗例を示す図。
【符号の説明】
1 シャットルボックス 2 シャットル 3 たて糸 4 よこ糸 5 溝部 6 トング 7 コップ 8 木管 8a 軸線方向孔 8b 木管の底部 9 ロボット 11 ロボットアーム 12 第1のハンド 12a 固定ハンド部 12b 可動ハンド部 13 第2のハンド 14 第3のハンド 15 ハンド用スタンド 16 コップストッカ 17 新コップ 18 溶着機 19 新コップスタンド 19a コップ受けカップ 19b 木管頭部押さえ 20 旧コップスタンド 20a コップ受けカップ 20b 木管頭部押さえ 21 新よこ糸 22 木管把持フィンガ 22a 爪 23 木管押さえキャップ 24 よこ糸把持フィンガ 24a 固定フィンガ 24b 可動フィンガ 25 圧縮コイルばね 26a ガイドレール 26b スライダ 27 ストッパ 28 圧縮コイルばね 29 変位検出器 29a 遮光板 30 制御装置 31 弛み防止装置 32 位置決めピン 33 新よこ糸把持チャック 34 旧よこ糸把持チャック 35 コップ排出シュート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コップを形成するべくよこ糸を巻装され
    た木管に同軸的に設けられた軸線方向孔に挿抜可能な木
    管挿抜用トングを介して当該木管を着脱自在に保持する
    シャットルを、たて糸間にて選択的に往復飛走させる織
    機に於いて、よこ糸が所定以上消費された場合に消費さ
    れた古いコップと貯留された新たなコップとを交換する
    際に、ロボットアームのハンドにより前記各コップの木
    管の頭部を把持して行うようにしたシャットル用木管交
    換装置であって、 前記ハンドが、前記ロボットアームに固着された固定ハ
    ンド部と、前記木管の頭部を把持する把持手段を設けら
    れかつ前記固定ハンド部に往復動自在に支持された可動
    ハンド部と、前記可動ハンド部の前記往復動方向の一方
    に弾発付勢するための弾発付勢手段と、前記可動ハンド
    部の前記弾発付勢手段に抗する向きの所定以上の変位を
    検出するための異常変位検出手段とを有することを特徴
    とするシャットル用木管交換装置。
JP18087694A 1994-07-08 1994-07-08 シャットル用木管交換装置 Pending JPH0827645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18087694A JPH0827645A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 シャットル用木管交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18087694A JPH0827645A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 シャットル用木管交換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0827645A true JPH0827645A (ja) 1996-01-30

Family

ID=16090890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18087694A Pending JPH0827645A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 シャットル用木管交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0827645A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4110415B2 (ja) 糸継ぎ装置およびハンディー型スプライサー
EP0236601B1 (en) Automatic seaming machine for fabric belts
BE1000903A4 (nl) Kanteninlagapparaat voor weefmachines.
US5111560A (en) Automatic warp threading apparatus
JPH0827645A (ja) シャットル用木管交換装置
JPH07145535A (ja) 織機用コップ交換装置
EP0372856B1 (en) Automatic cop changing device for a weaving machine
JPH07157945A (ja) シャットル用木管装着装置及びその制御方法
JPH07157946A (ja) 織機用コップ交換装置
JPH0351331A (ja) 精紡機における糸取扱い方法並びに装置
US5105855A (en) Apparatus and method for clearing a warp yarn break in a loom
JP3249624B2 (ja) 織機用コップ交換装置の制御方法
JP2603444B2 (ja) 織機用コップ交換装置の結糸装置
JP2948003B2 (ja) 織機用コップ交換装置
JP2948001B2 (ja) 織機用コップ自動交換装置
US5082030A (en) Pneumatic threading-in tubes for repairing warp yarn breaks in a weaving machine
JP2948002B2 (ja) 織機用コップ回収装置
JPH07145536A (ja) 織機用コップ交換装置
JPH0827644A (ja) 織機用コップ交換装置
JPH0665774B2 (ja) 織機用コップ自動交換装置
JPS5916015B2 (ja) ストツプチエンジ式自動織機における自動管替方法と装置
JPH0726279B2 (ja) 織機用コップ自動交換装置
JP2530132B2 (ja) 無杼織機の不良糸除去装置
US5249606A (en) Isolating a yarn end of a broken warp thread from the warp in a weaving machine
JPS6197432A (ja) 紡機における糸切断方法