JP2942525B2 - 車両用自動変速機の液圧制御システム - Google Patents

車両用自動変速機の液圧制御システム

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JP2942525B2
JP2942525B2 JP9280957A JP28095797A JP2942525B2 JP 2942525 B2 JP2942525 B2 JP 2942525B2 JP 9280957 A JP9280957 A JP 9280957A JP 28095797 A JP28095797 A JP 28095797A JP 2942525 B2 JP2942525 B2 JP 2942525B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速機
に適用される液圧制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用自動変速機は、トルクコ
ンバータと、このトルクコンバータに連結されている多
段変速ギヤメカニズムとを有しており、車両の走行状態
に応じて変速ギヤメカニズムのギヤ段中のいずれか一つ
のギヤ段を選択するための液圧作動摩擦要素を含んでい
る。
【0003】車両用自動変速機の液圧制御システムは、
オイルポンプから発生した液圧をコントロールバルブを
通じて摩擦要素を選択して作動させることにより、車両
の走行状態に応じて適切な変速が自動的に行われるよう
に作用する。
【0004】そして、この液圧制御システムは、オイル
ポンプから発生した液圧を調節する圧力調節手段と、変
速モードを形成せしめる手動及び自動変速コントロール
手段と、変速時に円滑な変速モードを形成するため、変
速感及び応答性能を調節する液圧コントロール手段と、
トルクコンバータのダンパクラッチ作動のためのダンパ
クラッチコントロール手段と、各摩擦要素に適切な液圧
供給を分配する液圧分配手段とを含んでなる。
【0005】これにより、この液圧制御システムは、ト
ランスミッション制御ユニットによりオン/オフされる
ソレノイドバルブと、デュティ制御されるソレノイドバ
ルブにより、液圧分配手段の液圧分配が異なるようにな
りつつ、摩擦要素の作動が選択されて変速段制御が実現
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た液圧制御システムにおいては、現在の変速段から他の
変速段への変速制御の際、現在作動している摩擦要素に
供給されている液圧を解除した後、新しい摩擦要素に液
圧を供給すべきタイミングが変速感に多大な影響を与え
ており、かつ、エンジンの回転数が急上昇したり変速メ
カニズムのインターロック現象はもちろん一時的な中立
状態が発生する虞があるという問題点を内包している。
【0007】そして、液圧供給タイミングを調節して変
速感を向上させるためには、変速バルブの構造を変更す
るようになるが、この場合、変速バルブの構造が複雑に
なることはもちろん、故障時いずれかの1変速段にのみ
フェイルセイフ機能を持たせられることによって、非常
時適切に対処できないという問題点を内包している。
【0008】従って、本発明は上記問題点を解決するた
め案出されたもので、本発明の目的は、変速過程で発生
する遠心力と変速衝撃を最小化して摩擦要素の耐久性及
び変速感を向上させ、スキップ変速時の応答性能を向上
させ、独立的なライン圧の制御を可能にしてライン圧制
御を容易にし、全ての運転領域でフェイルセイフ機能を
もたらせて変速過程で一時的な中立発生を防止して安定
性を確保し、且つ、パーキングレンジでも変速オイル量
を測定できるようにした車両用自動変速機の液圧制御シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するため
に、本発明は、オイルポンプから生成された液圧を調節
する圧力調節手段と、変速モードを形成する手動及び自
動コントロール手段と、変速の際の円滑な変速モードの
形成のため変速感及び応答性能を調節する液圧コントロ
ール手段と、トルクコンバータのダンパクラッチ作動の
ためのダンパクラッチコントロール手段と、各変速段で
入力及び反力要素として作用する第1、第2、第3、第
4、第5摩擦要素に適切な液圧を供給分配する液圧分配
手段とを備えてなり、液圧分配手段は、自動変速コント
ロール手段のシフトコントロールバルブの2速圧により
制御され、第1圧力制御バルブで制御された制御圧が経
由して「D」レンジの1速を除いた全ての変速段で作用
する摩擦要素の中の少なくとも1つの摩擦要素に液圧が
供給され得るよう液路を形成する1ー2速シフトバルブ
と、3速、4速圧により制御され、少なくとも2つの変
速バルブから供給される液圧を、選択的に3速と後進変
速段で作用する摩擦要素に供給され得るよう液路を形成
する2ー3/4ー3速シフトバルブと、マニュアルバル
ブから直接に供給されてソレノイドバルブにより制御さ
れる制御圧により制御され、2速圧と3速圧、そして1
ー2速シフトバルブから供給される液圧を「D」レンジ
の2、3、4速で作用する摩擦要素に選択的にまたは同
時に供給する液路を形成するコントロールスイッチバル
ブと、コントロールスイッチバルブを制御するソレノイ
ドバルブにより制御され、「D」レンジの3、4速の変
速完了の際圧力調節手段の圧力調節バルブに液圧を供給
してライン圧が変化され得るようにするハイ/ロー圧力
バルブと、4速ライン圧により制御されて第2圧力制御
バルブから供給される液圧と、後進圧管路を通じて供給
される液圧を、「D」レンジの1、2、3速で作動する
摩擦要素と、2ー3/4ー3速シフトバルブを通じて
「D」レンジの3速と後進変速段で作用する摩擦要素に
選択的に供給する液路を形成するリアクラッチ解放バル
ブと、後進変速段でのみ作動する摩擦要素を除いた全て
の摩擦要素に供給される液圧により制御され、トランス
ミッション制御ユニットの作動不能の際いずれか1つの
摩擦要素にのみ液圧が供給されるようにして3速でホー
ルドが行われるようにするフェイルセイフバルブとを備
えてなる車両用自動変速機の液圧制御システムを提供す
る。
【0010】前述の自動及び手動コントロール手段のシ
フトコントロールバルブから1ー2速シフトバルブに供
給される1速圧は、1ー2速シフトバルブの制御後2つ
に分岐され、一部の液圧はコントロールスイッチバルブ
とフェイルセイフバルブを通じて「D」レンジの1速を
除いた全ての変速段で作用する摩擦要素の中の少なくと
も1つの摩擦要素に液圧が供給され、他の液圧はフェイ
ルセイフバルブの制御圧として作用するようにしたこと
を特徴とする。
【0011】前述の自動及び手動コントロール手段のシ
フトコントロールバルブからリアクラッチ解放バルブの
制御圧として供給される4速圧は2ー3/4ー3速シフ
トバルブの左側端に供給され、3速圧と共にこのバルブ
の制御圧として作用され得るようにしたことを特徴とす
る。
【0012】前述のコントロールスイッチバルブとハイ
/ロー圧力バルブを制御するソレノイドバルブはマニュ
アルバルブとこれらバルブを連結するタイミング管路上
に配置されることを特徴とする。
【0013】前述の2ー3/4ー3速シフトバルブは、
1ー2速シフトバルブとリアクラッチ解放バルブから供
給される液圧を、相互に連通して動作する2つの摩擦要
素に同時に供給されるよう形成することを特徴とする。
【0014】前述の1ー2速シフトバルブは、前進2、
3、4速変速段でシフトコントロールバルブから制御圧
を供給され、これをさらにコントロールスイッチバルブ
及びフェイルセイフバルブに供給するポートと、液圧コ
ントロール手段の第1圧力制御バルブから制御された液
圧を供給されるポートと、後進変速段でマニュアルバル
ブから後進圧を供給されるポートと、第1圧力制御バル
ブから供給される制御圧を2ー3/4ー3速シフトバル
ブ及びコントロールスイッチバルブに供給し、これに連
結される摩擦要素に液圧を選択的に供給するポートと、
制御圧及び後進圧を第5摩擦要素に供給するポートとを
備えてなることを特徴とする。
【0015】前述の2ー3/4ー3速シフトバルブは3
速ラインと連結されるポートと、4速ラインとリアクラ
ッチ解放バルブを経由して連結されるポートと、1ー2
速シフトバルブと連通するポートと、リアクラッチ解放
バルブを経由して後進第1制御管路と連通するポート
と、第2摩擦要素の解除側チャンバ及び第4摩擦要素と
連通するポートとを備えてなることを特徴とする。
【0016】前述のコントロールスイッチバルブは、マ
ニュアルバルブに連結されるタイミング制御管路から制
御圧を右側端に供給されるポートと、1ー2速シフトバ
ルブを経由する第1圧力制御バルブの制御圧とシフトコ
ントロールバルブの2、3速管路からドライブ圧をそれ
ぞれ供給されるポートと、制御圧とドライブ圧を選択的
に第2摩擦要素の作動側チャンバと第3摩擦要素にそれ
ぞれ供給するポートとを備えてなり、マニュアルバルブ
から液圧を供給されるポートは第5ソレノイドバルブに
より制御され得るように構成されることを特徴とする。
【0017】前述のハイ/ロー圧力バルブは、タイミン
グ制御管路と連通するポートと、3速管路と連通して3
速圧を供給されるポートと、供給された3速圧を圧力制
御バルブに供給するポートとを備えてなることを特徴と
する。
【0018】前述のリアクラッチ解放バルブは4速ライ
ンから液圧を供給され、これをさらに2ー3/4ー3速
シフトバルブに供給するポートと、第2圧力制御バルブ
と連通するポートと、後進第1制御管路と連通すると共
に、2ー3/4ー3速シフトバルブと連通する2つのポ
ートと、第2圧力制御バルブから供給される液圧を第1
摩擦要素に供給するポートと、第1摩擦要素に液圧を供
給するポートの左右側に液圧を循環させ得るよう形成さ
れる循環管路の両ポートとを備えてなることを特徴とす
る。
【0019】前述の後進第1制御管路は末端部分を分岐
して分岐管路を2ー3/4ー3速シフトバルブと連通さ
せ、この分岐管路の初入部に所定間隔をおき別途の液路
で後進第1制御管路のポートに隣接して連通させ、分岐
管路と後進第1制御管路の分岐部以前の位置を連通さ
せ、その間にはリターンされる液圧を制御できるチェッ
クバルブを配設して解除圧を制御できるようにすること
を特徴とする。
【0020】前述のフェイルセイフバルブは第1摩擦要
素と第4摩擦要素に供給される液圧の一部をそれぞれ供
給される2つのポートと、シフトコントロールバルブの
2速ラインと連結されるポートと、コントロールスイッ
チバルブから第1圧力制御バルブの制御圧と3速圧をそ
れぞれ供給される2つのポートと、制御圧と3速圧を第
2摩擦要素の作動側チャンバに供給するポートとを備え
てなることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付図面に基づいてより詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明による液圧制御システムを
示すもので、セレクタレバーが中立Nレンジにあるとき
の状態である。本発明による液圧制御システムは、エン
ジンから動力を伝達されてトルク変換して変速機側に伝
達するトルクコンバーター2と、このトルクコンバータ
ー2及び変速段制御に必要なオイルと潤滑に必要なオイ
ルを生成して吐出すオイルポンプ4とを含む。
【0023】オイルポンプ4から生成する液圧が流れる
管路6には、この管路6に沿って流れるオイルを一定の
圧力で作る圧力調節バルブ8と、トルクコンバータ及び
潤滑用オイルの圧を一定に調節するトルクコンバータコ
ントロールバルブ10と、トルクコンバータの動力伝達
効率を高めるためのダンパクラッチコントロールバルブ
12とが連結されており、これによって圧力調節手段と
ダンパクラッチコントロール手段を構成している。
【0024】そして、オイルポンプ4で生成される一部
のオイルは、ライン圧より常時低い圧を維持できるよう
にする減圧バルブ14と、運転席にあるセレクタレバー
の位置に応じて連動して作動することにより、液路を切
換えるマニュアルバルブ16とに供給される。
【0025】減圧バルブ14で減圧された一定した液圧
は、第1圧力制御バルブ18及び第2圧力制御バルブ2
0に供給されて変速段制御圧として使用され得る液圧コ
ントロール手段を構成している。そして、これら第1、
第2圧力制御バルブ18、20に供給される液圧の一部
は、中立レンジから後進レンジへのモード変更の際変速
衝撃を減少せしめるNーRコントロールバルブ22の制
御圧として使用され得る。
【0026】マニュアルバルブ16が走行Dレンジにあ
るとき、液圧が流れる管路24に、トランスミッション
制御ユニットによりオン/オフ制御される第1ソレノイ
ドバルブS1及び第2ソレノイドバルブS2の作用で液
路を切換えるシフトコントロールバルブ26が連通し、
マニュアルバルブ16と共に手動及び自動変速コントロ
ール手段を構成している。
【0027】シフトコントロールバルブ26には2速管
路28、3速管路30、4速管路32が連結され、それ
ぞれの変速段制御のため液圧分配手段のシフトバルブに
それぞれ制御液圧を供給できるよう構成される。
【0028】管路24上には1速管路33が分岐されて
第1、第2圧力制御バルブ18、20にライン圧を供給
でき、これら第1、第2圧力制御バルブ18、20は第
3、第4ソレノイドバルブS3、S4により液路を切換
えられるよう構成され、第1圧力制御バルブ18は変速
制御中に摩擦要素に制御圧を供給でき、第2圧力制御バ
ルブ20は1速段の入力要素として作用する第1摩擦要
素C1にドライブ圧を供給できる。
【0029】シフトコントロールバルブ26の2速管路
28は、1ー2速シフトバルブ34の左側端ポートに供
給されてこのバルブ34を制御する。3速管路30は、
二つの管路36、38に分岐され、第1分岐管路36は
2ー3/4ー3速シフトバルブ40の左側端ポートに供
給されてバルブを制御できるよう構成され、第2分岐管
路38はその末端部が分岐され、コントロールスイッチ
バルブ42とハイ/ロー圧力バルブ44とに液圧を供給
できるよう構成される。そして、4速管路32はリアク
ラッチ解放バルブ46の左側端ポートと2ー3/4ー3
速シフトバルブ40の右側端と連通してこれらバルブを
制御できるよう構成される。
【0030】なお、液圧分配手段の一部バルブと少なく
とも2つの摩擦要素との間にはトランスミッション制御
ユニットの作動不能、又は液圧分配手段を形成する前述
の各バルブでスティック現象が発生したとき、最も理想
的な変速段にフェイルセイフ機能を遂行する安全手段と
してのフェイルセイフバルブ48が配設される。マニュ
アルバルブ16にはタイミング制御管路50が連結さ
れ、この管路に沿って流れるドライブ圧をコントロール
スイッチバルブ42の制御圧として使用できるように
し、これはタイミング制御管路50上に配置される第5
ソレノイドバルブS5により制御される。
【0031】そして、マニュアルバルブ16が後進Rレ
ンジにあるとき、後進第1制御管路52に供給される液
圧はリアクラッチ解放バルブ46と2ー3/4ー3速シ
フトバルブ40とを通じて第4摩擦要素C4に液圧を供
給できるようにすると共に、後進第2制御管路54に供
給される液圧が1ー2速シフトバルブ34を経由して後
進変速段において反力要素として作用する第5摩擦要素
C5に液圧を供給できるよう構成している。
【0032】前述において、第4摩擦要素C4に供給さ
れる液圧の一部は第2摩擦要素C2の解除側チャンバh
2に同時に供給され得るようにしてある。
【0033】前述したように液圧分配手段を形成するバ
ルブにおいて、 1ー2速シフトバルブ34はシフトコン
トロールバルブ26の2速圧により制御されることによ
り、第1圧力制御バルブ18で制御された制御圧が2速
段の反力要素として作用する第2摩擦要素C2の作動側
チャンバh1に供給されるようにし、後進第2制御管路
54上の液圧を第5摩擦要素C5に供給できるよう液路
を構成している。
【0034】これにより、1ー2速シフトバルブ34は
前進2、3、4速変速段でシフトコントロールバルブ2
6から制御圧を供給され、これを再びコントロールスイ
ッチバルブ42のフェイルセイフバルブ48に供給する
ポートと、液圧コントロール手段の第1圧力制御バルブ
18から制御された液圧を供給されるポートと、後進変
速段でマニュアルバルブ16から後進圧を供給されるポ
ートと、第1圧力制御バルブから供給される制御圧を2
ー3/4ー3速シフトバルブ40及びコントロールスイ
ッチバルブ42に供給し、これに連結される摩擦要素C
2、C4、C3に液圧を選択的に供給するポートと、制
御圧及び後進圧を第5摩擦要素C5に供給するポートと
を備えてなる。
【0035】そして、2ー3/4ー3速シフトバルブ4
0は、3速及び4速変速段で左右側に供給される3、4
速圧により制御されつつ、1ー2速シフトバルブ34か
ら供給される液圧と、後進変速段でリアクラッチ解放バ
ルブ46から供給される液圧を選択的に第2摩擦要素C
2の解除側チャンバh2と第4摩擦要素C4に供給する
機能を遂行する。
【0036】これにより、この2ー3/4ー3速シフト
バルブ40は、3速管路30と連結されるポートと、4
速管路32とリアクラッチ解放バルブ46を経由して連
結されるポートと、1ー2速シフトバルブ34と連通す
るポートと、リアクラッチ解放バルブ46を経由して後
進第1制御バルブ52と連通するポートと、第2摩擦要
素C2の解除側チャンバh2及び第4摩擦要素C4と連
通するポートとを備えてなる。
【0037】そして、コントロールスイッチバルブ42
は、マニュアルバルブ16から供給される第5ソレノイ
ドバルブS5により制御されつつ、シフトコントロール
バルブ26の2、3速ライン圧と、1ー2速シフトバル
ブ34を経由する第1圧力制御バルブ18の制御圧を供
給され、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1と第3
摩擦要素C3に供給したり作動圧を解除するための機能
を遂行する。
【0038】これにより、コントロールスイッチバルブ
42はマニュアルバルブ16に連結されるタイミング制
御管路50から制御圧を右側端に供給されるポートと、
1ー2速シフトバルブを経由する第1圧力制御バルブ1
8の制御圧と、シフトコントロールバルブ26の2、3
速管路28、30からドライブ圧をそれぞれ供給される
ポートと、前述の制御圧とドライブ圧を選択的に第2摩
擦要素C2の作動側チャンバh1と第3摩擦要素C3に
それぞれ供給するポートとを備えてなっており、マニュ
アルバルブ16から液圧を供給されるポートは第5ソレ
ノイドバルS5により制御され得る構成とされている。
【0039】そして、ハイ/ロー圧力バルブ44は、タ
イミング制御管路50から第5ソレノイドバルブS5の
オフ動作により液圧を供給されて制御されつつ、3、4
速段でこの液圧を圧力調節バルブ8に供給してライン圧
を変化させ得るようにする。このため、ハイ/ロー圧力
バルブ44は、タイミング制御管路50と連通するポー
トと、3速管路30と連通して3速圧を供給されるポー
トと、この供給された3速圧を圧力調節バルブ8に供給
するポートとを備える。
【0040】そして、リアクラッチ解放バルブ46はシ
フトコントロールバルブ26の4速圧により制御される
ことにより、1、2、3速で第2圧力制御バルブ20か
ら供給される液圧が第1摩擦要素C1に供給されること
はもちろん、3→4変速の際第1摩擦要素C1に供給さ
れた液圧が直接に排出されるようにし、3→4、3→2
変速の際第2摩擦要素C2の解除側チャンバと第4摩擦
要素C4に供給された液圧が2ー3/4ー3速シフトバ
ルブ40と後進第1制御管路52を経由してマニュアル
バルブ16を通じて排出されるよう機能を遂行する。
【0041】これにより、このバルブは4速管路32か
ら液圧を供給され、これを再び2ー3/4ー3速シフト
バルブに供給するポートと、第2圧力制御バルブ20と
連通するポートと、後進第1制御管路52と連通すると
共に、2ー3/4ー3速シフトバルブ40と連通する2
つのポートと、第2圧力制御バルブ20から供給される
液圧を第1摩擦要素C1に供給するポートと、第1摩擦
要素C1に液圧供給するポートの左右側に液圧を循環さ
せ得るよう形成される循環管路56の両ポートとを備え
てなる。
【0042】前述において、後進第1制御管路52と連
通する2つのポートを形成したのは、後進第1制御管路
52の末端部分を分岐させて分岐管路58を2ー3/4
ー3速シフトバルブ40と連通させ、この分岐管路58
の初入部に所定の間隔をおき別途の液路で後進第1制御
管路52のポートに隣接して連通させているためであ
り、分岐管路58と後進第1制御管路52の分岐部以前
の位置を連通させているが、その間にはリターンされる
液圧を制御できるチェックバルブ62を配設して解除圧
を制御できるようにした。
【0043】そして、安全手段として適用されたフェイ
ルセイフバルブ48は、1、2速および3速走行中にト
ランスミッション制御ユニットの作動不能による第3摩
擦要素C3及び第1摩擦要素C1の作動遅延によるイン
ターロック現象を防止し、1ー2速シフトバルブにおけ
るスティック現象発生時に1速にホールドされるように
する機能を遂行する。
【0044】このため、フェイルセイフバルブ48は第
1摩擦要素C1と第4摩擦要素C4とに供給される液圧
の一部がそれぞれ供給される2つのポートと、シフトコ
ントロールバルブ26の2速管路28と連結されるポー
トと、コントロールスイッチバルブ42から第1圧力制
御バルブ18の制御圧と3速圧とがそれぞれ供給される
2つのポートと、前述の制御圧と3速圧を第2摩擦要素
C2の作動側チャンバh1に供給するポートとを備えて
なる。
【0045】これにより、1、2速及び4速走行中に故
障が発生した時、自動的にバルブスプールが左側へ移動
した状態を維持しつつ3速で作動されるいずれか1つの
摩擦要素に液圧を供給して3速に固定されるようにする
ことによって、走行中の安定性を確保できる。
【0046】そして、第2摩擦要素C2には作動側チャ
ンバh1にキックダウンスイッチ60が設けられてお
り、作動側チャンバh1に液圧が供給されたときオフさ
れ、解除側チャンバh2に供給されたときオン状態に制
御されつつ、その信号をトランスミッション制御ユニッ
トに伝達できるよう構成される。図面中の説明しなかっ
た符号S6はダンパクラッチコントロールバルブ12を
制御してダンパクラッチを作動させたり作動を解除する
第6ソレノイドバルブである。
【0047】このように構成される本発明の液圧制御シ
ステムは、図1に示す如く、中立Nレンジにおいては、
オイルポンプ4から吐出される液圧が圧力調節バルブ8
により一定した液圧に調節され、減圧バルブ14を通じ
て減圧された後、それぞれダンパクラッチコントロール
バルブ12と第1、第2圧力制御バルブ18、20とに
供給される。このとき、トランスミッション制御ユニッ
トによりデュティ制御される第3、第4ソレノイドバル
ブS3、S4はオフ状態に制御され、これら圧力制御バ
ルブのスプールを右側へ移動させる。
【0048】そして、マニュアルバルブ16を通じてタ
イミング制御管路50に供給される液圧は、第5ソレノ
イドバルブS5のオフ制御によりコントロールスイッチ
バルブ42とハイ/ロー圧力バルブ44とに作用し、バ
ルブスプールを左側へ移動させた状態を維持しつつ中立
の状態となる。
【0049】なお、パーキングPレンジにおいては、図
2に示す如く、中立レンジでの液圧と同様な液圧が作用
するようになり、別途のパーキング機構作動により、パ
ワートレーン部分を固定せしめてパーキングが維持され
得る。このように、パーキングレンジにおいても中立レ
ンジと同一な液圧が供給されるようにしたのは、パーキ
ングレンジでもオイル量を測定できるようにして運転者
に便利さを提供し、同時にトルクコンバータ2にも充分
な潤滑油量が供給され得るようにするためである。
【0050】図3は、中立Nレンジから後進Rレンジに
セレクトされたときの変速過程の液圧流れを示すもの
で、この時には、マニュアルバルブ16からの液圧が後
進第1制御管路52とリアクラッチ解放バルブ46と、
2ー3/4ー3速シフトバルブ40とを経由して第2摩
擦要素C2の解除側チャンバh2と第4摩擦要素C4と
に直接に供給される。
【0051】そして、マニュアルバルブ16に供給され
る液圧の一部が第3ソレノイドバルブS3のデュティ制
御によりNーRコントロールバルブ22で制御されて後
進第2制御管路54を通じて1ー2速シフトバルブ34
に供給され、このバルブのバルブスプールを右側へ移動
させて後進時反力要素として作用する第5摩擦要素C5
に供給される。このような経路で液圧が供給された後
は、第3ソレノイドバルブS3がオフされることによ
り、第5摩擦要素C5に供給された液圧が制御圧から、
図4に示す如くドライブ圧に変換されて後進変速が完了
する。
【0052】前述したN→R変速過程において、各ソレ
ノイドバルブの作動を可視的に説明すると、図5
(B)、(C)、(F)に示す如く、第1ソレノイドバ
ルブS1と第5ソレノイドバルブS5はオフ状態を維持
し、第2ソレノイドバルブS2はオン状態を維持する。
そして、第3ソレノイドバルブS3は図5(D)に示す
ように、変速時点から一定時間が遅延してデュティ率を
最大(100%)にしてから一定期間の間徐々に減した
後、再びデュティ率を最大にしてから徐々に低めて変速
完了時点で、デュティを停止(0%)する。
【0053】そうすると、後進変速段で作用する摩擦要
素の液圧は図5(G)に示す如く作用する。即ち、第4
摩擦要素C4に供給される液圧は変速時点で徐々に増加
し、デュティが始まることに伴って急上昇して正常的な
圧として作用し、第3ソレノイドバルブS3による制御
圧が供給される第5摩擦要素C5は液圧が緩慢に増加し
て変速完了時点で急上昇する。
【0054】そして、中立N状態において、セレクタレ
バーが走行Dレンジに選択されると、図6に示す如く、
マニュアルバルブ16に供給される液圧の一部がシフト
コントロールバルブ26と第1、第2圧力制御バルブ1
8、20とに供給される。このとき、変速コントロール
手段の第1、第2ソレノイドバルブS1、S2は、すべ
てがオン状態に制御されてシフトコントロールバルブ2
6のポートを初めの状態のままに維持する。この状態
で、圧力コントロール手段の第1、第2圧力制御バルブ
18、20に供給される液圧は、第3ソレノイドバルブ
S3がオン状態に制御されることにより、1速管路33
から供給される液圧が遮断されるので、 この液圧は第2
圧力制御バルブ20を通じてリアクラッチ解放バルブ4
6を経由し、前進1速の際入力要素として作用する第1
摩擦要素C1に供給されて1速制御を完了する。
【0055】かかる1速制御状態で車速が増加すること
に伴ってスロットルバルブの開度率が増加すると、2速
への変速を行うようになるが、このときには、図7に示
す如く、トランスミッション制御ユニットTCUはオン
状態に制御されていた第1ソレノイドバルブS1をオフ
状態に制御することにより、シフトコントロールバルブ
26に供給される液圧を2速管路28に供給する。そう
すると、この2速圧は1ー2速シフトバルブ34の左側
ポートに供給されて該バルブスプールを右側へ移動させ
ると共に、コントロールスイッチバルブ42とフェイル
セイフバルブ48に供給されて待機する。
【0056】そして、前述した状態で、第3ソレノイド
バルブS3がデュティ制御されることにより、1速管路
33から供給される液圧を第1圧力制御バルブ18で制
御され、その制御圧を1ー2速シフトバルブ34を経由
してコントロールスイッチバルブ42とフェイルセイフ
バルブ48とを通じて第2摩擦要素C2の作動側チャン
バh1に供給する。このとき、1−2速シフトバルブ3
4を通過する一部の液圧は2ー3/4ー3速シフトバル
ブ40に供給されてそこで待機する。この状態で、変速
完了時点で、図8に示す如く、第3ソレノイドバルブS
3がオフ制御されると、第2摩擦要素C2の作動側チャ
ンバh1に供給された圧が制御圧から2速ライン28圧
に変換されて2速制御が完了する。
【0057】このような1→2変速過程において、各ソ
レノイドバルブの作動を可視的に説明すると、図9はパ
ワーオン状態での変速過程を示すもので、第1ソレノイ
ドバルブS1は図9(B)のように、変速が始るまでに
はオン状態を維持し、変速開示時点でオフに制御され、
第2ソレノイドバルブS2は図9(C)のようにオン状
態を維持する。
【0058】これと同時に、第3ソレノイドバルブS3
は、変速初期に最大のデュティ率(100%)を維持し
て変速時点でデュティを瞬間的に低めて短期間の間その
状態を維持し、再びデュティ率を若干高めた状態で徐々
にデュティ率を低める。そして、変速中期には、徐々に
低くなるデュティ過程で瞬間的にデュティ率を低めてか
ら徐々にデュティを実施した後、さらにデュティ率を高
めた状態で徐々にデュティを始めて変速末期、即ち変速
完了時点でデュティ率を瞬間的に停止(0%)させる。
【0059】前述のように変速過程で作動する摩擦要素
の液圧変化を説明すると、図9(G)に示す如く、第3
ソレノイドバルブS3をデュティ制御により第2摩擦要
素C2の作動側チャンバh1の液圧は変速初期に瞬間的
に増加して一定期間後再び若干落ちた状態で徐々に増加
する。そして、変速末期に第3ソレノイドバルブS3が
オフ制御されると、2速圧が供給されて急上昇して変速
を完了する。
【0060】このとき、第1摩擦要素C1に供給される
液圧は1速と同様に一定に維持され、第2摩擦要素C2
の解除側チャンバh2と第4摩擦要素C4の液圧は初期
に若干上昇してから直ぐに解除される。
【0061】図9(A)はトルクコンバータのタービン
回転数を示したもので、トルクコンバータのタービン回
転数は第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御により
多段階で低減されることがわかり、これはエンジンが同
一条件で駆動されるとき、変速程度に応ずる負荷の増加
により表れるのを図示した。
【0062】図10は、パワーオフ状態での1→2変速
過程において、各ソレノイドバルブの作動を示すもの
で、このときには前述のパワーオン状態と同様に制御す
るが、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1に液圧が
徐々に増加できるよう第3ソレノイドバルブS3のデュ
ティ制御をパワーオン状態よりは若干遅延させ、変速初
期にデュティ率を急激に低めた状態で、この状態を維持
せず一定期間の間緩慢に低めてから再び上昇するように
し、その結果、パワーオン状態よりも変速が徐々に行わ
れる。
【0063】このような2速制御状態で車速がより増加
することに伴ってスロットルバルブの開度率が増加する
と、図11に示す如く、変速コントロール手段の第1、
第2ソレノイドバルブS1、S2をすべてオフさせる。
この制御により、2速管路28と3速管路30に液圧が
流れるようになるが、このとき、3速管路30の液圧は
2ー3/4ー3速シフトバル40の左側ポートに流入さ
れてバルブスプールを右側へ移動させ、コントロールス
イッチバルブ42に供給される。これにより、2速制御
の際、2ー3/4ー3速シフトバルブ40で待機してい
た液圧が第2摩擦要素C2の解除側チャンバh2に供給
されて第2摩擦要素C2の作動を中断させると共に、第
4摩擦要素C4に制御圧を供給させる。
【0064】なお、コントロールスイッチバルブ42は
そのバルブスプールが第5ソレノイドバルブS5のオフ
制御により左側へ移動した状態を維持するので、第2摩
擦要素C2の作動側チャンバh1に供給された液圧が制
御圧に変換されると共に、3速圧は第3摩擦要素C3に
供給される。もちろん、前述の変速過程では第3ソレノ
イドバルブS3のデュティ制御により第4摩擦要素C4
と第2摩擦要素C2の作動側チャンバh2に供給される
液圧が制御されて排圧制御をする。
【0065】このような状態で、図12に示す如く、オ
フ制御されていた第5ソレノイドバルブS5が変速末期
にオン制御されると、コントロールスイッチバルブ42
とハイ/ロー圧力バルブ44のバルブスプールが右側へ
移動して第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1に供給
された圧を制御圧から2速ライン28圧に変換させると
共に、3速ライン30圧の一部がハイ/ロー圧力バルブ
44を通じて圧力調節バルブ8に供給されてライン圧を
調節する。
【0066】即ち、3速でのライン圧の変化は2→3変
速中には行われず変速が完了され、第5ソレノイドバル
ブS5のオン制御によりコントロールスイッチバルブ4
2のバルブスプールが右側へ移動するときから変化が行
われる。そして、このようなライン圧の調節は実質的に
ライン圧を低めることであるが、これはオイルポンプの
駆動損失を減少させて高速段で燃費を向上させる効果が
得られるようにするためである。
【0067】このような2→3変速過程において、各ソ
レノイドバルブの作動を可視的に説明すると、図13は
パワーオン状態での変速過程を示すもので、第1ソレノ
イドバルブS1は図13(B)に示す如くオフ状態を維
持し、第2ソレノイドバルブS2は図13(C)のよう
に変速が始るまではオン状態を維持し、変速開始時点で
オフに制御され、第3ソレノイドバルブS3は図13
(D)のようにデュティ制御が行われる。
【0068】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速開始から一定期間遅延した後、階段形の3
段階で制御されて最大のデュティ率(100%)まで上
昇してから徐々にデュティ率を低める。そして、変速中
期には徐々に低くなるデュティ過程で瞬間的にデュティ
率を低めて徐々にデュティを実施した後、再びデュティ
率を高めた状態で徐々にデュティを始めて変速末期、即
ち変速完了時点でデュティ率を瞬間的に停止(0%)さ
せる。
【0069】かつ、第4ソレノイドバルブS4は図13
(E)のようにオフ状態を維持しており、第5ソレノイ
ドバルブS5は図13(F)のように変速末期にオン制
御されてライン圧を変化させる。
【0070】前述のような2→3変速過程で作動する摩
擦要素の液圧変化は、図13(G)に示す如く、第1摩
擦要素C1は2速での液圧を維持して変速末期で若干下
降し、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の液圧は
第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御により変速開
始時に急激に下降した状態で緩慢に増加し、変速完了時
点で若干上昇してから若干落ちる。
【0071】そして、第2摩擦要素C2の作動側チャン
バh1の液圧により排圧制御される第4摩擦要素C4及
び第2摩擦要素C2の解除側チャンバh2圧は前述の圧
より低い状態でこれに連動して上昇するようになり、第
3摩擦要素C3の液圧は変速末期に供給が行われて2速
から3速への変速を完了する。前述において、変速末期
に液圧が落ちるのは3速段でライン圧が低圧に変化され
るためである。
【0072】図14は、パワーオフ状態で2→3変速過
程を示したもので、パワーオフ状態では第3ソレノイド
バルブS3のデュティ制御の際、変速開始時にデュティ
率を最大に高めた状態で徐々に低め、変速末期で2段階
でデュティ率を低める制御が行われる。
【0073】これにより、第2摩擦要素C2の作動側チ
ャンバh1の液圧は変速開始時急激に下降してから緩慢
に増加し、変速末期に一時的に急激に上昇した後、再び
下降して第2摩擦要素C2の作動が解除され、第2摩擦
要素C2の解除側チャンバh2の液圧は前述の液圧より
低い圧で連動制御されてパワーオン状態よりも徐々に変
速が行われる。
【0074】前述した3速制御状態で車速がさらに増加
することに伴ってスロットルバルブの開度率が増加する
と、トランスミッション制御ユニットは図15に示す如
く、第1ソレノイドバルブS1をオン状態に制御し、第
2ソレノイドバルブS2をオフ状態に制御して2速、3
速、4速管路28、30、32の全てに液圧が流れるよ
うにする。
【0075】これと同時に、第3ソレノイドバルブS3
のデュティ制御により第4摩擦要素C4及び第2摩擦要
素C2の解除側チャンバh2の解除圧を制御し、第5ソ
レノイドバルブS5をオン状態に制御する。そうする
と、コントロールスイッチバルブ42とハイ/ロー圧力
バルブ44の作用により第2摩擦要素C2の作動側チャ
ンバh1に供給されていた液圧が制御圧に変わると共
に、圧力調節バルブ8に供給された液圧が解除されてラ
イン圧制御が停止する。
【0076】かつ、4速ライン32圧の供給によりリア
クラッチ解放バルブ46のバルブスプールが右側へ移動
すると共に、2ー3/4ー3速シフトバルブ40のバル
ブスプールが左側へ移動する。これにより、第1摩擦要
素C1に供給された液圧はリアクラッチ解放バルブ46
を通じて迅速に排出され、第4摩擦要素C4と第2摩擦
要素C2の解除側チャンバh2に供給された液圧は2ー
3/4ー3速シフトバルブ40、リアクラッチ解放バル
ブ46、そして後進第1制御管路52を経由してマニュ
アルバルブ16を通じて排出される。
【0077】前述のように制御が行われた後には、図1
6に示す如く、第5ソレノイドバルブS5がオン状態に
制御されることにより、コントロールスイッチバルブ4
2のバルブスプールを右側へ移動させ、第2摩擦要素C
2の作動側チャンバh1に正常的な2速圧が供給される
ようにし、第5ソレノイドバルブS5をさらにオン制御
することにより、ライン圧変化が行われるようにして4
速制御を完了する。
【0078】このような3→4速変速過程において、各
ソレノイドバルブの作動を可視的に説明すると、図17
はパワーオン状態での変速過程を示すもので、第1ソレ
ノイドバルブS1は図17(B)のようにオン状態に制
御され、第2ソレノイドバルブS2はオフ状態に制御さ
れ、第3ソレノイドバルブS3は図17(D)のように
デュティ制御が行われる。
【0079】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速開始時最大のデュティ率(100%)まで
高めて一定時間後にデュティを停止させる。それから、
一定時間後に初期よりは低いデュティ率に高めた後、徐
々に低いデュティを始めて変速末期、即ち変速完了時点
でデュティ率を瞬間的に停止(0%)させる。
【0080】かつ、第4ソレノイドバルブS4は図17
(E)のようにオフ状態を維持しており、第5ソレノイ
ドバルブS5は図17(F)のように、変速開始前には
オン状態を維持し変速が開始されるとオフ状態に制御さ
れ、変速完了時点で再びオン状態に制御されてライン圧
を変化させる。
【0081】前述した3→4変速過程で作動する摩擦要
素の液圧変化は、図17(G)に示す如く、第3摩擦要
素C3はライン変化の停止による液圧上昇により、変速
開始時液圧が上昇して変速完了時点までその圧力を維持
し、第1摩擦要素C1の作動液圧はリアクラッチ解放バ
ルブ46を通じて迅速な排出が行われることによって急
激に下降して消滅する。
【0082】そして、第2摩擦要素C2の作動側チャン
バh1の液圧は第3ソレノイドバルブS3のデュティ制
御により変速開始時に一時的に上昇してから急激に下降
した状態で緩慢に増加し、変速完了時点で若干上昇す
る。かつ、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の液
圧により排圧制御される第4摩擦要素C4及び第2摩擦
要素C2の解除側チャンバh2の圧は前述の圧より低い
状態で下降する。変速末期に液圧が下降するのは4速段
でライン圧が低圧に変化されるためである。
【0083】図18は、パワーオフ状態で3→4変速過
程を示すもので、パワーオフ状態では、第3ソレノイド
バルブS3のデュティ制御の際、変速開始時にデュティ
率を最大に高めた状態で徐々に低め、変速末期でデュテ
ィ制御を停止させるように制御が行われる。これによ
り、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の液圧は変
速開始時に急激に下降してから緩慢に増加し、変速末期
に一時的に急激に上昇して第2摩擦要素C2が作動され
るようにし、第2摩擦要素C2の解除側チャンバh2の
液圧は前述の液圧より低く形成される状態で解除され、
パワーオン状態よりも徐々に変速が行われる。
【0084】図19は、「L」レンジにおいて、エンジ
ンブレーキを作動させるため第5摩擦要素C5を作動さ
せる制御を示している。これは第1、第2ソレノイドバ
ルブS1、S2を全てオン状態に制御した状態で第3ソ
レノイドバルブS3をオフ状態に制御することにより実
現される。即ち、走行1速では第3ソレノイドバルブS
3がオン状態に制御されるが、「L」レンジではオフ状
態に制御されるため、1ー2速シフトバルブ34を経由
して第5摩擦要素C5に液圧を供給できる。
【0085】そして、車両の走行中の走行与件に応じて
ダウンシフトが行われるときの制御過程は、先ず4速か
ら3速にダウンシフトが行われるときには、図20に示
す如く、4速でオン制御された第1ソレノイドバルブS
1がオフ制御されることにより、4速ライン32に供給
された液圧はシフトコントロールバルブ26を通じて排
出され、これによりリアクラッチ解放バルブ46のバル
ブスプールが左側へ移動する。
【0086】なお、第3、第4ソレノイドバルブS3、
S4のデュティ制御により第1圧力制御バルブ18で制
御され、1ー2速シフトバルブ34を経由してコントロ
ールスイッチバルブ42に供給される一部の液圧は第5
ソレノイドバルブS5のオフ制御により第2摩擦要素C
2の作動側チャンバh1に供給され、他の一部は2ー3
/4ー3速シフトバルブ40を通じて第4摩擦要素C4
と第2摩擦要素C2の解除側チャンバh2に供給され
る。
【0087】これと同時に、第2圧力制御バルブ20に
より制御された液圧はリアクラッチ解放バルブ46を経
由して第1摩擦要素C1に制御圧が供給される。即ち、
このような4→3変速時には第1摩擦要素C1が第3ソ
レノイドバルブS3にデュティ制御されつつ供給される
ので、変速衝撃が大きく発生することなく、かつ変速過
程で一時的に中立状態になることを防止できる。
【0088】4→3変速過程において各ソレノイドバル
ブの作動を可視的に説明すると、図21はパワーオン状
態での変速過程を示すもので、第1ソレノイドバルブS
1は図21(B)のように変速が開始するまではオン状
態を維持し、その変速開示時点でオフに制御され、第2
ソレノイドバルブS2は図21(C)のようにオフ状態
を維持し、第3、第4ソレノイドバルブS3、S4は図
21(D)及び図21(E)に示すようにデュティ制御
が行われる。
【0089】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程を説明すると、変速初期にはデュティ率が2段で高
まって短時間が経過した後に若干落ち、また短時間後に
再び上昇してから緩慢に低まり、この状態で、変速中期
の中間部分で再び落ちて変速末期まで一定した状態を維
持し、変速完了時点でデュティが停止する形態でデュテ
ィ制御が行われる。
【0090】かつ、第4ソレノイドバルブS4は図21
(E)のようにオフ状態を維持して変速中期後半部にデ
ュティ率が最大に上昇して短時間後に落ち、変速完了時
点で完全に停止するように制御が行われる。そして、第
5ソレノイドバルブS5は図21(F)のようにオフ状
態を維持して変速末期にオン制御されてライン圧を変化
させる。
【0091】これにより、各摩擦要素の液圧変化は、図
21(G)のように、4速と3速で作用する第3摩擦要
素C3の液圧はライン圧調節により変化されるだけであ
り、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の液圧は変
速初期に一時的に下降した後、比較的大きい幅で上昇し
て変速中期後半からは第3摩擦要素C3の作動圧より大
きい状態を維持し、変速完了時点でライン圧の変化によ
り若干下降する。
【0092】かつ、新たに作動する第4摩擦要素C4と
第2摩擦要素C2の解除側チャンバh2の液圧は第2摩
擦要素の作動側チャンバに供給される液圧の一部が供給
されるので、この圧より低い圧で同様なパターンで供給
され、第1摩擦要素C1の液圧は変速末期に第4ソレノ
イドバルブS4の制御により供給される。
【0093】図22は、4→2ダウンスキップ変速時の
液圧の流れを示すもので、このときには4速でオフ制御
されていた第2ソレノイドバルブS2をオン制御するこ
とにより、3速及び4速に供給された液圧がシフトコン
トロールバルブ26の排出ポートを通じて排出され、リ
アクラッチ解放バルブ46と2ー3/4ー3シフトバル
ブ40のバルブスプールが左側へ移動される。そして、
第3、第4ソレノイドバルブS3、S4のデュティ制御
により、第3摩擦要素C3に供給された液圧が第1圧力
制御バルブ18の排出ポートを通じて排出され、第2圧
力制御バルブ20により制御された制御圧はリアクラッ
チ解放バルブ46を通じて第1摩擦要素C1に供給され
る。
【0094】この状態で、変速末期に図23に示す如
く、第3ソレノイドバルブS3をオン制御し、第4ソレ
ノイドバルブS4をオフ制御することにより、第1摩擦
要素C1に供給されていた液圧が1速圧に変換されて2
速へのスキップ変速が行われる。
【0095】このとき、正常的な2速(図8参照)と異
なる点は、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1に供
給される液圧が正常的な2速状態では第1圧力制御バル
ブ18による制御圧と1速圧が供給される反面、スキッ
プ変速では2速圧が供給されることである。そして、前
述のスキップ変速過程では第1摩擦要素C1と第3摩擦
要素C3が独立的に制御されてその制御が非常に容易で
あるという長所を有する。
【0096】前述の4→2ダウンスキップ変速過程にお
いて、各ソレノイドバルブの作動を可視的に説明する
と、このときの制御は低速時と高速時とが若干異なるよ
うに制御が行われる。図24は、パワーオン状態での変
速過程を示すもので、第1ソレノイドバルブS1は図2
4(B)のように、変速が開始されるまではオン状態を
維持してこの変速開始時点でオフに制御され、第2ソレ
ノイドバルブS2は図24(C)のようにオフ状態を維
持して変速開始時点でオン状態に制御され、第3、第4
ソレノイドバルブS3、S4は図24(D)及び図24
(E)のようにデュティ制御される。
【0097】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速初期にはデュティ率が高、低、中の3段階
からなり、その後再び若干落ちた状態で短時間が経った
後徐々に低まり、変速末期部分でさらに上昇するように
制御される。かつ、第4ソレノイドバルブS4は図24
(E)のように、変速初期デュティ率が最大に上昇して
から大幅で落ちた後この状態を維持し、変速中期後半で
は再び若干上昇してから落ちた後徐々に低まり、変速完
了時点で停止するように制御される。そして、第5ソレ
ノイドバルブS5は図24(F)のように、オン状態を
維持する。
【0098】これによる各摩擦要素の液圧変化について
説明すると、図24(G)に示す如く、2摩擦要素C2
の作動側チャンバh1の圧は変速初期に上昇して一定圧
を維持し、第3摩擦要素C3の圧は変速時点で急激に下
降してから徐々に微弱に上昇状態を維持し、変速完了時
点で完全解除される。かつ、新たに作動を始める第1摩
擦要素C1は変速開始後、第4ソレノイドバルブS4の
変速初期デュティが落ちるときから供給されはじめて徐
々に上昇し、変速末期に急激に上昇して作動して変速が
行われる。
【0099】そして、図25は、高速運転状態での4→
2スキップ変速過程を示すもので、このときは第3、第
4ソレノイドバルブS3、S4のデュティパターンが異
なるように変速される。第3ソレノイドバルブS3は変
速初期にデュティ率が高、低、中の3段階からなった状
態で短時間がたった後徐々に低まり、変速末期部分で再
び2段階で上昇するように制御される。かつ、第4ソレ
ノイドバルブS4は図25(E)のように変速初期デュ
ティ率が最大に上昇してから大幅で落ちた後この状態を
維持し、変速中期後半で再び若干上昇して徐々に低ま
り、変速完了時点で停止するように制御する。第4ソレ
ノイドバルブS4の初期デュティ率が上昇して一定時間
後に低まるように制御したことはリアクラッチ解放バル
ブ46の作動のためである。
【0100】前述した制御により、第1摩擦要素C1の
液圧が変速中期で大幅で上昇し、変速完了段階で急激に
上昇することにより変速が行われる。即ち、高速では第
1摩擦要素C1の作動が低速よりは速く作動することに
より、柔軟な変速が行われるようにした。
【0101】図26は、パワーオフ状態での4→2スキ
ップ変速が行われる過程を示したもので、このとき、第
3ソレノイドバルブS3は変速初期にデュティ率が高、
低、中の3段階からなった状態で短時間が経った後徐々
に低まり、変速末期部分で再び2段階で上昇するように
制御される。このとき、パワーオン高速状態と異なる点
は、パワーオン状態では変速初期の最後段階の中段階
(図25参照)でデュティが短く行われるが、パワーオ
フ状態ではこれより長く行われ、その次の段階で速く低
まるように制御がなされる。かつ、第4ソレノイドバル
ブS4は図26(E)のように変速初期デュティ率が最
大に上昇してから大幅で落ちてパワーオン高速状態より
は長時間この状態を維持し、変速中期後半で再び若干上
昇してから徐々に低まり、変速完了時点で停止するよう
な制御を実施する。
【0102】これにより、第3摩擦要素C3の圧が変速
初期に下降するとき、パワーオン高速状態よりも大きい
圧力を維持できるように下降した状態を維持し、変速中
期の後半で徐々に低まりつつ解除される。そして、第1
摩擦要素C1の液圧もパワーオン高速状態より緩慢に増
加して変速完了時点で急激に上昇して変速が行われる。
【0103】図27は、3→2ダウンシフト過程を説明
するためのもので、このときには、3速でオフ制御され
ていた第1ソレノイドバルブS1がオン制御されること
により、第3摩擦要素C3に供給された液圧を3速ライ
ン30とシフトコントロールバルブ26を通じて迅速に
排出させる。これにより、2ー3/4ー3速シフトコン
トロールバルブ40のバルブスプールが左側へ移動して
第2摩擦要素C2の解除側チャンバh2と第4摩擦要素
C4に供給された液圧は2ー3/4ー3速シフトバルブ
40、リアクラッチ解放バルブ46、そして後進第1制
御管路52を経由してマニュアルバルブ16を通じて排
出される。
【0104】そして、第3ソレノイドバルブS3のデュ
ティ制御により第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1
に供給されていた液圧がコントロールスイッチバルブ4
2の作動により制御圧に変わり、変速完了後第3ソレノ
イドバルブS3のオフ制御によりさらにドライブ圧に変
換供給されて変速が行われる。
【0105】前述した3→2ダウンスキップ変速過程に
おいて、各ソレノイドバルブの作動を可視的に説明する
と、図28に示す如く、第1ソレノイドバルブS1は図
28(B)のようにオフ状態を維持し、第2ソレノイド
バルブS2は図28(C)のようにオフ状態を維持して
変速時点でオン状態に制御され、第3ソレノイドバルブ
S3は図28(D)のようにデュティ制御され、第4ソ
レノイドバルブS4はオフ状態を維持する。
【0106】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速初期にはデュティ率が2段階で上昇してか
ら短時間の間徐々に増加し若干落ちた状態で短時間が経
った後、再び上昇して一定時間の間その状態を維持した
後一定にデュティ制御が行われ、変速末期部分で停止す
る制御が行われる。そして、第5ソレノイドバルブS5
は図28(F)のようにオン状態を維持して変速開始時
にオフ制御される。
【0107】これにより、図28(G)のように第3摩
擦要素C3の液圧は迅速に解除され、第3ソレノイドバ
ルブS3の制御により第4摩擦要素C4と第2摩擦要素
C2の作動側チャンバh1の液圧が連動制御されて排出
が行われ、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の圧
は制御圧の供給により、変速初期に一時的に下降してか
ら徐々に上昇し、変速末期に大きく上昇して変速が行わ
れる。
【0108】図29は、3→1キックダウン変速時の液
圧の流れ図で、このときには、第2ソレノイドバルブS
2のオン制御により2速及び3速管路28、30に供給
された液圧がシフトコントロールバルブ26を通じて迅
速に排出され、第1摩擦要素C1を除いたすべての液圧
が排出される。このとき、第3ソレノイドバルブS3の
オン制御により第2摩擦要素C2の作動側チャンバh
1、そして第4摩擦要素C4と第2摩擦要素C2の解除
側チャンバh2の圧の解除後、変速完了直前に再び第2
摩擦要素C2の作動側チャンバh1の圧の作動制御が行
われてから完全に解放される。その結果、変速過程で一
方向クラッチが受ける衝撃を最少化できる。
【0109】前述した3→1ダウンスキップ変速過程に
おいて、各ソレノイドバルブの作動を可視的に説明する
と、図30に示す如く、第1ソレノイドバルブS1は図
30(B)のように変速末期でオン状態に制御され、第
2ソレノイドバルブS2は図30(C)のようにオフ状
態を維持して変速時点でオン状態に制御され、第3ソレ
ノイドバルブS3は図30(D)のようにデュティ制御
され、第4ソレノイドバルブS4はオフ状態を維持す
る。
【0110】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速初期にはデュティ率が2段階で上昇して変
速中期までこの状態を維持してから大きく下降した後、
短時間後に2段階で上昇する。上昇しはじめる時点は初
期上昇より低くなった状態で上昇し、変速完了時点で再
び大きく上昇してこの上昇された状態を維持する。そし
て、第5ソレノイドバルブS5は図30(F)のよう
に、オフ状態を維持する。
【0111】これにより、図30(G)のように、第1
摩擦要素C1の液圧は変速初期に上昇した状態を維持
し、第3摩擦要素C3の液圧は迅速に解除され、第4摩
擦要素C4と第2摩擦要素C2の解除側チャンバh1、
そして第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の圧は変
速初期に急激に下降して一定期間の間残圧を維持し、変
速末期に制御されつつ若干上昇した後に解除される。こ
のとき、第4摩擦要素C4と第2摩擦要素C2の解除側
チャンバh2の液圧は変速完了時点で完全に解除され、
第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の液圧は変速完
了時点で少し経った後に解除される。
【0112】図31は、2→1ダウンシフト時の液圧流
れ状態を示したもので、このときには、第1ソレノイド
バルブS1がオフ状態を維持して変速末期にオン状態に
制御され、第2ソレノイドバルブS2はオフ状態からオ
ン状態に制御され、第5ソレノイドバルブS5はオフ状
態を維持する。これにより、2速管路28に供給された
液圧はシフトコントロールバルブ26の排出ポートEX
を通じて迅速に排出され、第2摩擦要素C2の作動側チ
ャンバh1に供給された液圧はフェイルセイフバルブ4
8を通じて排出されて2→1変速が行われる。
【0113】前述した2→1ダウンスキップ変速過程に
おいて、各ソレノイドバルブの作動を可視的に説明する
と、図32に示す如く、第1ソレノイドバルブS1は図
32(B)のように変速末期でオン状態に制御され、第
2ソレノイドバルブS2は図32(C)のようにオフ状
態を維持して変速時点でオン状態に制御され、第3ソレ
ノイドバルブS3は図32(D)のようにデュティ制御
され、第4ソレノイドバルブS4はオフ状態を維持す
る。
【0114】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速初期にはデュティ率が上昇して変速中期ま
でこの状態を維持してから大きく下降した後、短時間後
に2段階で上昇する。上昇しはじめる時点は初期上昇よ
り低くなった状態で上昇し、変速完了時点で再び大きく
上昇してこの上昇された状態を維持する。そして、第5
ソレノイドバルブS5は図32(F)のように、オフ状
態を維持する。
【0115】これにより、図32(G)のように、第1
摩擦要素C1の液圧は続けて維持し、第2摩擦要素C2
の作動側チャンバh1の圧は変速初期に急激に下降して
一定期間の間残圧を維持し、変速末期に制御されつつ若
干上昇した後、変速完了時点で完全に解除される。この
とき、第4摩擦要素C4と第2摩擦要素C2の解除側チ
ャンバh2の液圧は作動側チャンバの液圧が制御される
とき、若干供給されてから解除されて変速が行われる。
【0116】図33は、中立Nレンジから走行D2レン
ジにマニュアル変速が行われるときの液圧回路図で、こ
のとき、第1ソレノイドバルブS1はオフ状態に制御さ
れ、第2ソレノイドバルブS2はオン状態に制御され
る。これにより、2速管路28に液圧が供給されて1ー
2速シフトバルブ34を制御すると共に、フェイルセイ
フバルブ48で待機する。そして、第3、第4ソレノイ
ドバルブS3、S4がデュティ制御されつつ、1速管路
33に供給される液圧を制御して第2摩擦要素C2の作
動側チャンバh2と、第1摩擦要素C1に制御圧を供給
して変速が行われる。変速が完了した後は、第3、第4
ソレノイドバルブS3、S4がオフ制御されて制御圧を
2速圧に変換させて変速が完了する。
【0117】前述したN→D2変速過程において、各ソ
レノイドバルブの作動を可視的に説明すると、図34に
示す如く、第1ソレノイドバルブS1は図34(B)の
ようにオフ状態を維持し、第2ソレノイドバルブS2は
図34(C)のようにオン状態を維持し、第3、第4ソ
レノイドバルブS3、S4は図34(D)及び図34
(E)のようにデュティ制御される。
【0118】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程は、変速初期にはデュティ率が若干上昇して一定期
間の間これを維持して急上昇し、再び下降した後に上昇
して徐々に低まり、変速完了時点でデュティ制御が停止
する形態で制御される。そして、第4ソレノイドバルブ
S4は変速初期の後半部と変速中期の前半部にデュティ
率が上昇してから停止する形態で制御され、第5ソレノ
イドバルブS5は図34(F)のように、オフ状態を維
持する。
【0119】これにより、図34(G)のように第1摩
擦要素C1と第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1の
液圧は変速初期に徐々に供給されて第1摩擦要素C1の
圧が変速中期で大きく上昇し、第2摩擦要素C2の作動
側チャンバh1は変速末期に大きく上昇して変速が行わ
れる。
【0120】図35は、中立(N)レンジから走行D3
レンジにマニュアル変速が行われるときの液圧回路図
で、このとき、第1、第2ソレノイドバルブS1、S2
はオフ状態を維持する。これにより、2速及び3速管路
28、30に液圧が供給されて1ー2速シフトバルブ3
4と2ー3/4−3速シフトバルブ40を制御すると共
に、3速圧が第3摩擦要素C3に供給される。
【0121】そして、第3、第4ソレノイドバルブS
3、S4がデュティ制御されることにより、1速管路3
3に供給される液圧を制御して第2摩擦要素C2の作動
側チャンバh1、第4摩擦要素C4及び第2摩擦要素C
2の解除側チャンバh2、第1摩擦要素C1に制御圧を
供給して変速が行われる。このようにして変速が完了し
た後、第3、第4ソレノイドバルブS3、S4がオフ制
御されることにより、前述の制御圧を2速圧に変換させ
て変速が完了する。
【0122】前述したようにN→D3変速過程におい
て、各ソレノイドバルブの作動を可視的に説明すると、
図36に示す如く、第1ソレノイドバルブS1は図36
(B)のようにオフ状態を維持し、第2ソレノイドバル
ブS2は図36(C)のようにオン状態を維持し、第
3、第4ソレノイドバルブS3、S4は図36(D)及
び図36(E)のようにデュティ制御される。
【0123】第3ソレノイドバルブS3のデュティ制御
過程を説明すると、変速初期にはデュティ率が大きく上
昇して短時間が経った後若干下降され、この状態で変速
末期まで徐々に低まり、変速完了時点でデュティ制御が
停止する形態で制御が行われる。第4ソレノイドバルブ
S4は変速初期の後半部と変速中期の前半部にわたって
デュティ率が上昇してから一定時間の間徐々に低まって
停止する形態で制御され、第5ソレノイドバルブS5は
図36(F)のようにオフ状態を維持して変速完了時点
でオン制御される。第5ソレノイドバルブS5が変速末
期でオンに制御されるようにしたことはライン可変のた
めである。
【0124】これにより、図36(G)のように第1摩
擦要素C1、第2摩擦要素C2の作動側チャンバh1、
第4摩擦要素C4及び第2摩擦要素C2の解除側チャン
バh2の液圧は変速初期に徐々に供給されて変速中期に
大きく上昇し、変速末期にライン圧に影響を受けて若干
低くなる。そして、第1摩擦要素C1の作動圧は第5ソ
レノイドバルブS5のオン制御により供給が行われるこ
とにより、変速完了時点で供給されて変速が行われる。
【0125】図37は、本発明に適用される第1摩擦要
素C1の構成を説明するための抜粋断面図で、(A)は
従来の構成を、(B)は本発明の構成を示しており、同
一構成に対しては相互同一符号を付与した。
【0126】即ち、第1摩擦要素C1であるリアクラッ
チはクラッチリテーナ100の内輪凹凸部102に多数
枚のクラッチプレート104を横設し、ハブ106の外
輪凹凸部108にはクラッチプレート104との間にク
ラッチディスク110が配置される。そして、クラッチ
リテーナ100の内側には液圧により動作されるピスト
ン112が配置されてシリンダー114内に液圧が供給
されると、この液圧により移動されて内側に位置するク
ラッチプレート104を押し、クラッチディスク110
と圧着されて動力が伝達される。
【0127】前述において、最外側に位置するクラッチ
プレート104はスナップリング116により抜けない
ようになり、クラッチディスク110の両側面に摩擦材
が取付けられることはもちろんである。
【0128】このように構成される第1摩擦部材C1の
ピストン112のリターン機構を形成することにおい
て、従来は(A)のように、ピストン112とクラッチ
リテーナ100との間に板スプリング200を配設し、
この板スプリング200の中間部分が最内側クラッチプ
レート104の突起部202に支持されるようにしてこ
の部分が作用点になるよう構成した。これにより、液圧
の供給によりピストン112が前進すると、板スプリン
グ200の作用によりクラッチプレート104が押され
ながらクラッチ作用をする。
【0129】しかしながら、上述した構成においては、
遠心力の発生により4→2のスキップ変速の際第1摩擦
要素の作動不能が生じる場合がある。従って、本発明に
おいては、(B)のように、板スプリング200の代わ
りにコイルスプリング70とバランス機構72を配設し
た。バランス機構72は1つの質量体で、ピストン11
2の内側に配置され、このバランス機構72とピストン
112との間にコイルスプリング70が弾力的に支持さ
れる構成とされる。
【0130】これにより、ピストン112はコイルスプ
リング70の弾発力によりリターンされ、バランス機構
72により遠心力の問題が解決されることによって、第
1摩擦要素C1の制御が容易になる。
【0131】なお、上述した本発明の液圧制御システム
によると、フェイルセイフバルブ48が適用され、この
バルブに各摩擦要素に供給される液圧が制御圧として作
用するので、トランスミッション制御ユニットの作動不
能により各ソレノイドバルブがオフされるとしても3速
にホールドされてフェイルセイフ機能を遂行するように
なる。即ち、これはいずれの変速段で故障が発生すると
しても3速にホールドされてフェイルセイフ機能を遂行
することである。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による液圧
制御システムは、3→4、3→2変速の際遠心力の発生
を最小化して摩擦要素の焼損を防止し、4→2ダウンス
キップシフトの際応答性能を向上させる。
【0133】また、ライン圧変化制御の際ダンパクラッ
チとは独立的に制御が行われるようにしてライン圧制御
を容易にし、非常時全運転領域でフェイルセイフ機能を
有するようにし、4→2、2→4変速の際一時的な中立
状態の発生を防止することにより安定性を確保し、停止
前4→3変速の際変速衝撃を最小化できる。
【0134】なお、パーキングレンジでも変速機のオイ
ル量の測定を可能にして運転者に便利さを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液圧制御システムにおいて、中立
(N)レンジの液圧流れ状態を示す図である。
【図2】本発明による液圧制御システムにおいて、パー
キング(P)レンジの液圧流れ状態を示す図である。
【図3】本発明による液圧制御システムにおいて、中立
(N)レンジから後進(R)レンジにマニュアル変速が
行われるときの液圧流れ状態を示す図である。
【図4】本発明による液圧制御システムにおいて、後進
(R)レンジの液圧流れ状態を示す図である。
【図5】本発明による液圧制御システムにおいて、中立
(N)レンジから後進(R)レンジにマニュアル変速が
行われるときの各ソレノイドバルブの作動状態図及び液
圧グラフである。
【図6】本発明による液圧制御システムにおいて、走行
(D)レンジ1速の液圧流れ状態を示す図である。
【図7】本発明による液圧制御システムにおいて、走行
(D)レンジの1→2アップシフトの際の液圧流れ状態
を示す図である。
【図8】本発明による液圧制御システムにおいて、走行
(D)レンジ2速の液圧流れ状態を示す図である。
【図9】パワーオン状態での1→2アップシフトの際各
ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラフである。
【図10】パワーオフ状態での1→2アップシフトの際
各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラフであ
る。
【図11】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの2→3アップシフトの際の液圧流れ状
態を示す図である。
【図12】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジ3速の液圧流れ状態を示す図である。
【図13】パワーオン状態での2→3アップシフトの際
各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラフであ
る。
【図14】パワーオフ状態での2→3アップシフトの際
各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラフであ
る。
【図15】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの3→4アップシフトの際の液圧流れ状
態を示す図である。
【図16】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジ4速の液圧流れ状態を示す図である。
【図17】パワーオン状態での3→4アップシフトの際
各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラフであ
る。
【図18】パワーオフ状態での3→4アップシフトの際
各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラフであ
る。
【図19】本発明による液圧制御システムにおいて、
「L」レンジの液圧流れ状態を示す図である。
【図20】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの4→3ダウンシフトの際の液圧流れ状
態を示す図である。
【図21】パワーオン、オフ状態での4→3ダウンシフ
トの際の各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラ
フである。
【図22】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの4→2ダウンスキップシフトの際の液
圧流れ状態を示す図である。
【図23】走行(D)レンジの4→2ダウンスキップシ
フト後、2速の液圧流れ状態を示す図である。
【図24】低速パワーオン状態での4→3ダウンスキッ
プシフトの際の各ソレノイドバルブの作動状態図及び液
圧グラフである。
【図25】高速パワーオン状態での4→3ダウンスキッ
プシフトの際の各ソレノイドバルブの作動状態図及び液
圧グラフである。
【図26】パワーオフ状態での4→3ダウンスキップシ
フトの際の各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グ
ラフである。
【図27】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの3→2ダウンシフトの際の液圧流れ状
態を示す図である。
【図28】パワーオン、オフ状態での3→2ダウンシフ
トの際の各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラ
フである。
【図29】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの3→1ダウンシフトの際の液圧流れ状
態を示す図である。
【図30】パワーオン、オフ状態での3→1ダウンシフ
トの際の各ソレノイドバルブの作動状態図及び液圧グラ
フである。
【図31】本発明による液圧制御システムにおいて、走
行(D)レンジの2→1ダウンシフトの際の液圧流れ状
態を示す図である。
【図32】2→1ダウンシフトの際の各ソレノイドバル
ブの作動状態図及び液圧グラフである。
【図33】本発明による液圧制御システムにおいて、中
立(N)レンジから走行2速(D2)にマニュアル変速
が行われるときの液圧流れ状態を示す図である。
【図34】中立(N)レンジから走行2速(D2)にマ
ニュアル変速が行われるときの各ソレノイドバルブの作
動状態図及び液圧グラフである。
【図35】本発明による液圧制御システムにおいて、中
立(N)レンジから走行3速(D3)にマニュアル変速
が行われるときの液圧流れ状態を示す図である。
【図36】中立(N)レンジから走行3速(D3)にマ
ニュアル変速が行われるときの各ソレノイドバルブの作
動状態図及び液圧グラフである。
【図37】本発明に適用される第1摩擦要素の抜粋断面
図である。
【符号の説明】
2 トルクコンバータ 4 オイルポンプ 6 管路 8 圧力調節バルブ 10 トルクコンバータコントロールバルブ 12 ダンパクラッチコントロールバルブ 14 減圧バルブ 16 マニュアルバルブ 18 第1圧力制御バルブ 20 第2圧力制御バルブ 22 N−Rコントロールバルブ 24 管路 26 シフトコントロールバルブ 28 2速管路 30 3速管路 32 4速管路 33 1速管路 34 1−2速シフトバルブ 36 管路 38 管路 40 2−3/4−3速シフトバルブ 42 コントロールスイッチバルブ 44 ハイ/ロー圧力バルブ 46 リアクラッチ解放バルブ 48 フェイルセイフバルブ 50 タイミング制御管路 52 後進第1制御管路 54 後進第2制御管路 56 循環管路 58 分岐管路 60 キックダウンスイッチ 62 チェックバルブ C1 第1摩擦要素 C2 第2摩擦要素 h1 作動側チャンバ h2 解除側チャンバ C3 第3摩擦要素 C4 第4摩擦要素 C5 第5摩擦要素 S1 第1ソレノイドバルブ S2 第2ソレノイドバルブ S3 第3ソレノイドバルブ S4 第4ソレノイドバルブ S5 第5ソレノイドバルブ S6 第6ソレノイドバルブ TCU トランスミッション制御ユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプから生成された液圧を調節す
    る圧力調節手段と、 変速モードを形成する手動及び自動コントロール手段
    と、 変速の際の円滑な変速モードの形成のため変速感及び応
    答性能を調節する液圧コントロール手段と、 トルクコンバータのダンパクラッチ作動のためのダンパ
    クラッチコントロール手段と、 各変速段で入力及び反力要素として作用する第1、第
    2、第3、第4、第5摩擦要素に適切な液圧を供給分配
    する液圧分配手段とを備えてなり、 前記液圧分配手段は、自動変速コントロール手段のシフ
    トコントロールバルブの2速圧により制御され、第1圧
    力制御バルブで制御された制御圧が経由して「D」レン
    ジの1速を除いた全ての変速段で作用する前記摩擦要素
    の中の少なくとも1つの摩擦要素に液圧が供給され得る
    よう液路を形成する1ー2速シフトバルブと、 3速、4速圧により制御され、少なくとも2つの変速バ
    ルブから供給される液圧を、選択的に3速と後進変速段
    で作用する摩擦要素に供給され得るよう液路を形成する
    2ー3/4ー3速シフトバルブと、 マニュアルバルブから直接に供給されてソレノイドバル
    ブにより制御される制御圧により制御され、2速圧と3
    速圧、そして1ー2速シフトバルブから供給される液圧
    を「D」レンジの2、3、4速で作用する摩擦要素に選
    択的にまたは同時に供給する液路を形成するコントロー
    ルスイッチバルブと、 前記コントロールスイッチバルブを制御するソレノイド
    バルブにより制御され、「D」レンジの3、4速の変速
    完了の際圧力調節手段の圧力調節バルブに液圧を供給し
    てライン圧が変化され得るようにするハイ/ロー圧力バ
    ルブと、 4速ライン圧により制御されて第2圧力制御バルブから
    供給される液圧と、後進圧管路を通じて供給される液圧
    を、「D」レンジの1、2、3速で作動する摩擦要素
    と、前記2ー3/4ー3速シフトバルブを通じて「D」
    レンジの3速と後進変速段で作用する摩擦要素に選択的
    に供給する液路を形成するリアクラッチ解放バルブと、 後進変速段でのみ作動する摩擦要素を除いた全ての摩擦
    要素に供給される液圧により制御され、トランスミッシ
    ョン制御ユニットの作動不能の際いずれか1つの摩擦要
    素にのみ液圧が供給されるようにして3速でホールドが
    行われるようにするフェイルセイフバルブとを備えてな
    る車両用自動変速機の液圧制御システム。
  2. 【請求項2】前記自動及び手動コントロール手段の前記
    シフトコントロールバルブから前記1ー2速シフトバル
    ブに供給される1速圧は、前記1ー2速シフトバルブの
    制御後2つに分岐され、一部の液圧はコントロールスイ
    ッチバルブとフェイルセイフバルブを通じて「D」レン
    ジの1速を除いた全ての変速段で作用する摩擦要素の中
    の少なくとも1つの摩擦要素に液圧が供給され、他の液
    圧はフェイルセイフバルブの制御圧として作用するよう
    にしたことを特徴とする、請求項1に記載の車両用自動
    変速機の液圧制御システム。
  3. 【請求項3】前記自動及び手動コントロール手段の前記
    シフトコントロールバルブから前記リアクラッチ解放バ
    ルブの制御圧として供給される4速圧は前記2ー3/4
    ー3速シフトバルブの左側端に供給され、3速圧と共に
    このバルブの制御圧として作用され得るようにしたこと
    を特徴とする、請求項1に記載の車両用自動変速機の液
    圧制御システム。
  4. 【請求項4】前記コントロールスイッチバルブと前記ハ
    イ/ロー圧力バルブを制御する前記ソレノイドバルブは
    前記マニュアルバルブとこれらバルブを連結するタイミ
    ング管路上に配置されることを特徴とする、請求項1に
    記載の車両用自動変速機の液圧制御システム。
  5. 【請求項5】前記2ー3/4ー3速シフトバルブは、前
    記1ー2速シフトバルブと前記リアクラッチ解放バルブ
    から供給される液圧を、相互に連通して動作する2つの
    摩擦要素に同時に供給されるよう形成することを特徴と
    する、請求項1に記載の車両用自動変速機の液圧制御シ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記1ー2速シフトバルブは、前進2、
    3、4速変速段で前記シフトコントロールバルブから制
    御圧を供給され、これをさらに前記コントロールスイッ
    チバルブ及び前記フェイルセイフバルブに供給するポー
    トと、 前記液圧コントロール手段の前記第1圧力制御バルブか
    ら制御された液圧を供給されるポートと、 後進変速段で前記マニュアルバルブから後進圧を供給さ
    れるポートと、 前記第1圧力制御バルブから供給される制御圧を前記2
    ー3/4ー3速シフトバルブ及び前記コントロールスイ
    ッチバルブに供給し、これに連結される摩擦要素に液圧
    を選択的に供給するポートと、 前記制御圧及び後進圧を前記第5摩擦要素に供給するポ
    ートとを備えてなる、請求項1に記載の車両用自動変速
    機の液圧制御システム。
  7. 【請求項7】前記2ー3/4ー3速シフトバルブは3速
    ラインと連結されるポートと、 4速ラインと前記リアクラッチ解放バルブを経由して連
    結されるポートと、 前記1ー2速シフトバルブと連通するポートと、 前記リアクラッチ解放バルブを経由して後進第1制御管
    路と連通するポートと、 前記第2摩擦要素の解除側チャンバ及び第4摩擦要素と
    連通するポートとを備えてなることを特徴とする、請求
    項1に記載の車両用自動変速機の液圧制御システム。
  8. 【請求項8】前記コントロールスイッチバルブは、前記
    マニュアルバルブに連結される前記タイミング制御管路
    から制御圧を右側端に供給されるポートと、 前記1ー2速シフトバルブを経由する前記第1圧力制御
    バルブの制御圧と前記シフトコントロールバルブの2、
    3速管路からドライブ圧をそれぞれ供給されるポート
    と、 前記制御圧とドライブ圧を選択的に前記第2摩擦要素の
    作動側チャンバと前記第3摩擦要素にそれぞれ供給する
    ポートとを備えてなり、前記マニュアルバルブから液圧
    を供給されるポートは第5ソレノイドバルブにより制御
    され得るように構成されることを特徴とする、請求項1
    に記載の車両用自動変速機の液圧制御システム。
  9. 【請求項9】前記ハイ/ロー圧力バルブは、前記タイミ
    ング制御管路と連通するポートと、 3速管路と連通して3速圧を供給されるポートと、 供給された3速圧を前記圧力制御バルブに供給するポー
    トとを備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の
    車両用自動変速機の液圧制御システム。
  10. 【請求項10】前記リアクラッチ解放バルブは、4速ラ
    インから液圧を供給され、これをさらに前記2ー3/4
    ー3速シフトバルブに供給するポートと、 前記第2圧力制御バルブと連通するポートと、 前記後進第1制御管路と連通すると共に、前記2ー3/
    4ー3速シフトバルブと連通する2つのポートと、 前記第2圧力制御バルブから供給される液圧を前記第1
    摩擦要素に供給するポートと、 前記第1摩擦要素に液圧を供給するポートの左右側に液
    圧を循環させ得るよう形成される循環管路の両ポートと
    を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載の車両
    用自動変速機の液圧制御システム。
  11. 【請求項11】前記後進第1制御管路は末端部分を分岐
    して分岐管路を前記2ー3/4ー3速シフトバルブと連
    通させ、この分岐管路の初入部に所定間隔をおき別途の
    液路で前記後進第1制御管路のポートに隣接して連通さ
    せ、前記分岐管路と前記後進第1制御管路の分岐部以前
    の位置を連通させ、その間にはリターンされる液圧を制
    御できるチェックバルブを配設して解除圧を制御できる
    ようにすることを特徴とする、請求項10に記載の車両
    用自動変速機の液圧制御システム。
  12. 【請求項12】前記フェイルセイフバルブは前記第1摩
    擦要素と前記第4摩擦要素に供給される液圧の一部をそ
    れぞれ供給される2つのポートと、 前記シフトコントロールバルブの2速ラインと連結され
    るポートと、 前記コントロールスイッチバルブから前記第1圧力制御
    バルブの制御圧と3速圧をそれぞれ供給される2つのポ
    ートと、 前記制御圧と前記3速圧を前記第2摩擦要素の作動側チ
    ャンバに供給するポートとを備えてなることを特徴とす
    る、請求項1に記載の車両用自動変速機の液圧制御シス
    テム。
  13. 【請求項13】前記第1摩擦要素には遠心力の発生を最
    小化できるバランス機構を配設してなることを特徴とす
    る、請求項1に記載の車両用自動変速機の液圧制御シス
    テム。
  14. 【請求項14】前記バランス機構は、ピストンの内側に
    配置され、このバランス機構とピストンとの間にはコイ
    ルスプリングが配設されることを特徴とする、請求項1
    3に記載の車両用自動変速機の液圧制御システム。
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