JP2934193B2 - 配電盤等の収納ボックス - Google Patents

配電盤等の収納ボックス

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JP2934193B2
JP2934193B2 JP8248710A JP24871096A JP2934193B2 JP 2934193 B2 JP2934193 B2 JP 2934193B2 JP 8248710 A JP8248710 A JP 8248710A JP 24871096 A JP24871096 A JP 24871096A JP 2934193 B2 JP2934193 B2 JP 2934193B2
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浩 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電盤や制御盤等
に用いられる収納ボックスの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】工場や家庭等に設けられる配電盤は、従
来、例えば図13(A),(B)に示すように、その本
体1は、背板2の両側を折曲して側板3,3を形成する
一方、天板4と底板5を別体に形成し、その3辺にそれ
ぞれ取付フランジ部a,b,bを形成して、これらをス
ポット溶接Sまたはアーク溶接で背板2と側板3,3に
接合し、また、その側板3,3と天板4と底板5の側縁
は略L字状の断面に折曲され、剛性を向上させていた。
そして、組付完了後に塗装が施されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】溶接により板金材を接
合する場合、アーク溶接では熱歪を伴うため、板金材の
板厚を比較的厚め(例えば1.6mm程度)に設定する
必要があり総じて重量が大となり、また、スポット溶接
では熱歪は避けられるが、高い接合強度を得られず、か
つ、応力集中が発生しやすいため、充分な剛性を確保す
るためにはどうしても板金材の板厚を厚くしなければな
らず、この場合にも重量が大となっていた。
【0004】しかも、このような溶接による接合の場
合、前述のように、「あと塗装」となるためその前処理
や塗装作業に広いスペースが必要とされ、かつ多大の手
間を要し、コスト高になりやすく、また、入り込んだ部
分や隅部では塗装が難しく、塗装むらが生じることもあ
った。
【0005】一方、溶接に代えて接着剤による接着で板
金材同士を接合した後塗装する方法も提案されている。
この場合はいわゆる金属接着であり、接合組立終了後に
塗装前の金属表面の清浄化や前処理をおこなう必要があ
り、その作業自体が広いスペースを要して大変面倒であ
り、また、その作業管理も容易ではなく、コスト高にな
っていた。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
均一な塗装面が得られる軽量かつ高剛性な配電盤等の収
納ボックスをコスト安に提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項1に記載の発明では、ボックス本体と該本体
の前部開口を閉塞する扉とからなる配電盤等の収納ボッ
クスにおいて、上記ボックス本体は両面が予め塗装され
た塗装金属材よりなり、左右側板と該側板を折曲した背
板とからなるコ字型の本体部と前記本体部の上部開口に
設けられる天板部と前記本体部の下部開口に設けられる
底板部とで構成され、前記左右側板と天板部と底板部の
前部開口縁をそれぞれ内側かつ奥側に折曲して奥側開放
の補強フランジを形成し、さらに該補強フランジの奥側
開放部を予め両面が塗装された塗装金属材からなる補強
板の一側縁を側板又は天板あるいは底板に、他側縁を補
強フランジに、略全長にわたって接着剤で接着すること
により閉塞して中空筒状の補強縁部を形成し、さらに
又、前記本体部の左右側板と背板は天板部および底板部
の前記左右側板および背板の対向面に設けた折曲フラン
ジに略全長にわたって接着剤によって接着され、さらに
加えて前記左右側板の補強板と天板部および底板部の補
強板とのつき合わせ箇所に少なくとも接着面が予め塗装
された塗装金属板からなるコーナー部材を接着剤によっ
て接着してなることを特徴としている。
【0008】接着剤による接合では、歪が発生すること
がなく、また、面接合であるため応力集中が発生しにく
く、高い接合強度を安定に得ることができ、板金材の板
厚を薄く設定することができる。また、接着剤による接
合では、カラー鋼板の塗装面同士を安定に面接合(塗膜
接着)させることができ、耐候性が良好でむらのない均
一な塗装面を得ることができる。
【0009】そして、その左右の側板と、天板と底板の
前部内周縁に閉断面状の補強縁部を設け、かつ、その補
強縁部が当接し合う四隅をコーナー部材によって接着し
ていることにより、薄い板金材を用いても筐体全体の剛
性を効果的に向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の配電盤や制御盤等
に用いられる収納ボックスの実施形態を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は配電盤の組立斜視図で、図2は
本体1の分解組立図、図3は横切縦断面図で、これらの
図において、符号1は薄いカラー鋼板よりなる本体(ボ
ックス本体)、2は背板、3,3は側板、4は天板、5
は底板、6は補強部材、7はヒンジ、8は扉、9は前面
板、10は補強部材、11は錠である。
【0011】上述の側板3,3は背板2の両側を折曲さ
せてなり、その側板3,3の前部内側縁には、閉断面状
の補強縁部31,31(図3参照)が形成され、また、
それぞれ別体に形成された天板4と底板5の前部内側縁
にも同様の閉断面状(中空筒状)の補強縁部41,51
が形成され、かつ、その三辺が内側にフランジ状に折曲
されて側板3,3と背板2に対する接合代42,42,
43および52,52,53が形成されており、その各
接合代42,42,43がそれぞれ側板3,3と背板2
に接着剤で接着されると共に、互いに当接し合う補強縁
部31,31,41,51の四隅がコーナ部材12,
…により接着剤で接着され(図5参照)、かつ、背板2
の内面には長手方向に延びるハット断面状の補強部材
6,6が接着剤で接着され〔図3,図6(A),(B)
参照)〕、高剛性な本体1が形成される。
【0012】より詳しく説明すると,上述の補強縁部3
1は図4(A),(B)に示されるように、内側かつ奥
側に段状に折曲されて、それぞれ第1平面311、第1
立面312、第2平面313、第2立面314および接
着フランジ315が形成された奥側開放の補強フランジ
を有し、その接着フランジ315と側板3の内面との間
にL字断面の補強板13の両側縁がその略全長にわたり
接着剤で接着されることにより、その補強縁部31が略
全長にわたり閉断面状に形成され、側板3の剛性が向上
される。そして、その補強縁部同士31,41および3
1,51が当接し合う隅角部(図5参照)では、その補
強板同士13,23のつき合わせ箇所を接着面が予め塗
装された塗装金属板よりなるコーナ部材12で接着す
ることにより、四隅の剛性を効果的に向上させている。
上述の補強板13のフランジ部131は図示とは逆の方
向に折曲されていてもよく(図7参照)、そのコーナ
部材12,…は、第1平面311、第2平面313の裏
面、および補強板13の表面等に適宜に接着されてよ
い。なお、その他の補強縁部41,51も前記補強縁部
31と同様に構成され、フランジ部231を有する補強
板23によって同様に構成される。
【0013】一方、背板2の内面に接着される補強部材
6には、各種機器や配線取り付け用の木材または鋼板よ
りなる板材15(図3参照)を取り付けるためのボルト
孔61,…が穿設形成されており、この板材15を補強
部材6に対してボルト締結により固定することで、背板
2の剛性を効果的に向上させることができる。
【0014】各接合部は、例えば図4(B)および図6
(B)の部分拡大図に示すように、カラー鋼板の塗装面
同士P,Pが接着剤Qによって接着される塗膜接着であ
り、金属表面の清浄化・前処理等はカラー塗装時に終了
しており、清浄化や前処理をほとんど要さず、その表面
が均質化されていることにより、塗装や接着等の長寿命
化も図ることができる。
【0015】また、接着剤による接合では、歪が発生す
ることがなく、かつ、面接合であるため応力集中が発生
しにくく、高い接合強度を安定に得ることができ、カラ
ー鋼板の板厚を薄く、例えば06mm程度に設定する
ことができる。また、その塗膜接着により、むらのない
均一な塗装面を得られ、かつ、耐候性も向上する。
【0016】そして、上述のように、左右の側板3,3
と、天板4と底板5の前部内周縁に閉断面状の補強縁部
31,41,51を設け、かつ、その補強縁部31,4
1,51が当接し合う四隅をコーナー部材12,…によ
って接着し、また、背板2の内面に長手方向に延びる補
強部材6,6を接着させていることにより、薄いカラー
鋼板を用いても本体1の剛性を効果的に向上させること
ができる。
【0017】図8(A)〜(C)は、補強縁部31の異
なる実施形態を示し、同図(A)では、その補強縁部3
1は第1平面311、第1立面312、第2平面313
および第2立面314を有し、補強板13はその両側縁
部に互いに逆方向に折曲された両フランジ部132,1
33を有し、その一方のフランジ部132が側板の内面
と、他方のフランジ部133が第2立面314の内面と
それぞれ接着される。なお、その一方のフランジ部13
2は図示とは逆方向に折曲されていてもよい。
【0018】同図(B)では、補強縁部31は第1平面
311、第1立面312、第2平面313を有し、補強
板13はその一側縁部に下向きのフランジ部132と、
他側縁部に上向きの第1立面134と外向きの第1平面
135とを有し、その下向きのフランジ部132が側板
3の内面に、外向きの第1平面135が補強縁部31の
第2平面313に、それぞれ接着される。また、同図
(C)では、補強板13の一側縁部に上向きのフランジ
部136を形成し、これを側板3の内面に接着させてい
る。なお、接着剤は補強板13の各フランジ部の接着面
にのみに塗着させて接着するのが好ましい。
【0019】他方、本体1に取り付けられる扉8も、本
体1と略同様に薄いカラー鋼板により構成され、図9〜
図12に示すように、前面板9の四辺が折曲されて、そ
の周縁に閉断面状の補強枠91,91,92,93が形
成される。その補強枠91は、側面911から内側に折
曲された平面912からさらに前方に向けて折曲された
立面913と前面板9の内面914との間に、L字断面
の補強板33が接着剤Qで接着されてなり、かつ、その
四隅で互いに当接する平面同士911と921および9
11と931がコーナ部材22で接着され、また、前
面板9の内面にはハット断面状の補強部材16,16が
接着され、扉8全体が高剛性に形成される。なお、その
他の補強枠92,93もL字断面の補強板43により、
同様の閉断面状に形成される。
【0020】この場合、その補強板33,43のフラン
ジ部331,431は図示とは逆の方向に折曲されてい
てもよい。その各接合部は本体1と同様塗膜接着であ
り、清浄化や前処理をほとんど要さず、塗装や接着等の
長寿命化を図れるのはいうまでもない。なお、実施形態
では、配電盤または制御盤について説明したが、本発明
の板金筐体はこれに限定されることなく、各種の収納容
器に用いることができるのはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配電盤等
の収納ボックスによれば、予め塗装された板金材よりな
る各部材のそれぞれの接合部同士を接着剤により接合す
るので、歪が発生することがなく、また、面接合である
ため応力集中が発生しにくく、高い接合強度を安定に得
ることができ、板金材の板厚を薄く設定することができ
る。また、塗装鋼板を用いていることにより、前処理に
手間を要さず、耐候性が良好で、むらのない均一な塗装
面をコスト安に得ることができる。そして、その左右の
側板と、天板と底板の前部内周縁に形成した閉断面状の
補強縁部が当接し合う四隅をコーナ部材によって接着
していることにより、薄い板金材を用いても筐体全体の
剛性を効果的に向上させることができ、軽量化とコスト
の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配電盤等の収納ボックスの一実施形態
を示す組立斜視図である。
【図2】同本体の分解組立斜視図である。
【図3】同本体の縦断面図である。
【図4】(A)は同補強縁部の斜視図、(B)はその断
面及び部分拡大図である。
【図5】同本体の隅部の斜視図である。
【図6】(A)は背板と補強部材の取合い関係を示す斜
視図、(B)はその断面及び部分拡大図である。
【図7】同異なる補強縁部の実施形態を示す断面図であ
る。
【図8】(A)〜(C)は同補強縁部のその他の実施形
態を示す断面図である。
【図9】同扉の分解組立斜視図である。
【図10】同扉の縦断面図である。
【図11】同扉の隅部の斜視図である。
【図12】(A)は同扉内面の縦断斜視図、(B)はそ
の断面及び部分拡大図である。
【図13】(A)は従来の配電盤の本体の斜視図、
(B)は縦断面図である。
【符号の説明】
1…本体、2…背板、3…側板、31,41,51…補
強縁部、4…天板、5…底板、8…扉、12…コーナ
、13…補強板、Q…接着剤。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス本体と該本体の前部開口を閉塞
    する扉とからなる配電盤等の収納ボックスにおいて、上
    記ボックス本体は両面が予め塗装された塗装金属材より
    なり、左右側板と該側板を折曲した背板とからなるコ字
    型の本体部と前記本体部の上部開口に設けられる天板部
    と前記本体部の下部開口に設けられる底板部とで構成さ
    れ、前記左右側板と天板部と底板部の前部開口縁をそれ
    ぞれ内側かつ奥側に折曲して奥側開放の補強フランジを
    形成し、さらに該補強フランジの奥側開放部を予め両面
    が塗装された塗装金属材からなる補強板の一側縁を側板
    又は天板あるいは底板に、他側縁を補強フランジに、略
    全長にわたって接着剤で接着することにより閉塞して中
    空筒状の補強縁部を形成し、さらに又、前記本体部の左
    右側板と背板は天板部および底板部の前記左右側板およ
    び背板の対向面に設けた折曲フランジに略全長にわたっ
    て接着剤によって接着され、さらに加えて前記左右側板
    の補強板と天板部および底板部の補強板とのつき合わせ
    箇所に少なくとも接着面が予め塗装された塗装金属板か
    らなるコーナー部材を接着剤によって接着してなること
    を特徴とする配電盤等の収納ボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5127566B2 (ja) * 2008-05-27 2013-01-23 日東工業株式会社 電気機器収納用箱
JP5197266B2 (ja) * 2008-09-22 2013-05-15 日東工業株式会社 電気機器収納用箱体パネルまたは電気機器収納用箱体用扉
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JP7255365B2 (ja) * 2019-06-05 2023-04-11 富士電機株式会社 壁体補強構造及び筐体

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