JP4880844B2 - エレベータの三方枠 - Google Patents

エレベータの三方枠 Download PDF

Info

Publication number
JP4880844B2
JP4880844B2 JP2001290961A JP2001290961A JP4880844B2 JP 4880844 B2 JP4880844 B2 JP 4880844B2 JP 2001290961 A JP2001290961 A JP 2001290961A JP 2001290961 A JP2001290961 A JP 2001290961A JP 4880844 B2 JP4880844 B2 JP 4880844B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backing plate
screwed
elevator
reinforcing
way frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001290961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003095563A (ja
Inventor
山 博 通 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2001290961A priority Critical patent/JP4880844B2/ja
Publication of JP2003095563A publication Critical patent/JP2003095563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4880844B2 publication Critical patent/JP4880844B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータホールの乗降口を構成するエレベータの三方枠に関し、より詳しくは、その表面に歪みが生じることがなく、かつ組立作業を効率良く行うことができるように改良する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図12に示したように、エレベータの乗りかごが昇降する昇降路とエレベータホールとを区画する壁1には、矩形状の開口部分2が設けられる。そして、この開口部分2には三方枠3が取り付けられ、エレベータホールの乗降口を構成している。
【0003】
三方枠3は、左右一対の横枠4L,4Rと、これらの横枠4L,4Rの上端部間に介装される幕板5とを有している。そして、横枠4L,4Rおよび幕板5の表面は、それぞれ鏡面加工が施されたりカラー発色仕上げが施されたりしてその意匠性が高められ、エレベータホールの美感を向上させる役割を果たしている。
【0004】
一方、図13に示したように、幕板5の裏側縦壁面5aおよび裏側水平面5bには、裏打板6およびヘッダーケース締結ブラケット7が、それぞれ接着剤Sによって接着されている。
さらに、裏打板6の裏面には、上下に延びる左右一対の補強ブラケット8L,8Rおよび水平に延びる補強ブラケット9が、それぞれ接着剤Sによって接着されている。
【0005】
他方、図14〜図17に示したように、横枠4L,4Rの裏面には、上下方向に延びる断面形状コ字形の補強材10および前後一対の補強板11,12、幕板支持用ブラケット13、床固定ブラケット14が、それぞれ接着剤Sによって接着されている。
また、図15に示したように、各横枠4の前後の両端部4a,4bには、複数のつなぎ補強材15の両端部がそれぞれ溶接部15a,15bによって接続されている。
さらに、図17に示したように、溶接部16b,17bによってつなぎ補強材15にそれぞれ溶接された据付補強材16,17は、アンカーボルト16a,17aを用いて壁1に固定され、左右一対の横枠4L,4Rを固定する役割を果たしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の三方枠3においては、左右一対の横枠4L,4Rや幕板5の裏面に、接着剤Sを用いて各補強材をそれぞれ取り付けている。
このとき、乾燥する前の接着剤Sは容易に剪断変形するため、横枠4L,4Rや幕板5に対する各補強材の位置決めを容易に行うことができる。
【0007】
しかしながら、塗布した接着剤Sの厚みにムラがあると乾燥時の体積収縮によって不均一なヒケが生じ、横枠4L,4Rや幕板5の表面に微少な波打ちが生じて意匠性を損なうことがあった。
また、接着剤Sが完全に乾燥するまでに長い時間を要するため、三方枠3の組立作業を効率良く行うことができなかった。
また、横枠4L,4Rとつなぎ補強材15との接続、およびつなぎ補強材15と据付補強材16,17との接続に溶接を用いているため、横枠4L,4Rに歪みが生じて意匠性を損なうことがあった。
特に、幕板5が上下方向に大きい場合には、横枠4L,4Rの歪みが幕板5に大きく影響するため、幕板5の表面に顕著に歪みが現れることがあった。
そして横枠4L,4Rや幕板5に一旦歪みが発生すると、矯正処理を施しても見栄え良く仕上がらないため、接着作業および溶接作業を慎重に行わなければならず、三方枠3の組立作業を効率良く行うことができなかった。
【0008】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、表面に歪みが生じることがなく、強度および剛性に優れ、かつ組立作業を効率良く行うことができるエレベータの三方枠を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する請求項に記載の手段は、エレベータホールの乗降口を構成する三方枠であって、前記エレベータホールに臨む表面を有した表面部材と、前記表面部材の裏面に両面接着テープを用いて接合される裏打板と、前記裏打板に植設されたボルトを用いて前記裏打板に螺着される第2の補強部材と、前記表面部材の一端および前記第2の補強部材の一端にそれぞれ螺着されて前記一端同士を相互に連結する第1の連結部材と、前記表面部材の他端および前記第2の補強部材の他端にそれぞれ螺着されて前記他端同士を相互に連結する第2の連結部材と、を備える。
【0012】
すなわち、請求項に記載されたエレベータの三方枠においては、表面部材が裏打板によって補強される。
このとき、両面接着テープを用いて裏打板を表面部材の裏面に接合するから、接着剤を用いる場合のように乾燥に伴う体積収縮によるヒケが生じて表面部材の表面に歪みを生じさせることがない。
したがって、表面部材の裏面をほとんど覆うほど大きな面積を有した裏打板を用いて表面部材を裏打ちし、その剛性および強度を高めることができる。
また、両面接着テープは接着剤のように乾燥を待つ必要がないから、三方枠を組み立てる作業を効率良く行うことができる。
また、裏打板に植設されたボルトを用いることにより、裏打板に対して第2の補強部材を堅固に固定することができる。
さらに、表面部材の一端と第2の補強部材の一端とを第1の連結部材を用いて連結するとともに、表面部材の他端と第2の補強部材の他端とを第2の連結部材を用いて連結するから、表面部材を堅固に補強することができる。
このとき、表面部材と第2の補強部材とを接続する部材が、第1の連結部材と第2の連結部材とに分割されているので、表面部材の表面に歪みを生じさせることなく、表面部材と第2の補強部材とを連結することができる。
加えて、第1の連結部材および第2の連結部材が、表面部材および第2の補強部材にそれぞれ螺着されるので、溶接を用いて接合する場合のように、受熱および冷却による歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴って生じるスパッタが表面部材の表面を傷めることもない。
【0013】
請求項に記載の手段は、請求項2に記載したエレベータの三方枠に、前記乗降口が形成された建物の壁に前記第1の連結部材および前記第2の連結部材をそれぞれ接続して前記三方枠を前記乗降口に据え付ける複数の据付部材をさらに備えさせるとともに、前記据付部材を前記第1の連結部材および前記第2の連結部材にそれぞれ螺着するものである。
【0014】
すなわち、請求項に記載されたエレベータの三方枠においては、複数の据付部材が第1の連結部材および第2の連結部材にそれぞれ螺着される。
これにより、この三方枠を乗降口に据え付ける際には、溶接を用いて接合する場合のように受熱および冷却による歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴って生じるスパッタが表面部材の表面を傷めることもない。
【0015】
請求項に記載の手段は、請求項またはに記載したエレベータの三方枠において、前記第2の補強部材が、前記裏打板に密着する帯板状に延びる底壁と、この底壁の両側縁からそれぞれ立設された左右一対の縦壁と、これらの縦壁から前記底壁と略平行に延びるようにそれぞれ延設された左右一対のフランジとを有するとともに、前記底壁が前記裏打板に螺着され、かつ前記左右一対のフランジが前記第1の連結部材および前記第2の連結部材にそれぞれ螺着されるようにしたものである。
【0016】
すなわち、請求項に記載されたエレベータの三方枠は、第2の補強部材の断面形状をいわゆる「ハット型(帽子型)」としたものである。
これにより、第2の補強部材の底壁を裏打板に螺着する作業、および左右一対のフランジに第1および第2の連結部材をそれぞれ螺着する作業を容易に行うことができる。
また、左右一対のフランジが底壁から離間しているので、閉じた断面形状を形成するように表面部材、裏打板、第2の補強部材、第1および第2の連結部材を相互に接続して、三方枠の強度および剛性を充分に高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエレベータの三方枠の一実施形態を、図1乃至図11を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、エレベータホールの乗降口のドアが開閉する方向を左右方向と言い、乗客が乗りかごに出入りする方向を前後方向と言う。
【0018】
まず最初に図1を参照し、本実施形態のエレベータの全体構造を概説すると、エレベータの乗りかごが昇降する昇降路とエレベータホールとを区画する壁1には矩形状の開口部分2が設けられている。
そして、この開口部分2には三方枠100が取り付けられて、エレベータホールの乗降口を構成している。
【0019】
この三方枠100は、乗降口の上方に取り付けられる幕板20と、この幕板20を挟装するように配設されて上下方向に延びる左右一対の横枠30L,30Rとを備えている。
そして、幕板20および左右一対の横枠30L,30Rの表面は、それぞれ鏡面加工が施されたりカラー発色仕上げが施されたりしてその意匠性が高められ、エレベータホールの美感を向上させる役割を果たしている。
【0020】
図2に示したように、幕板20の裏側縦壁面20aには第1の裏打板21が両面接着テープ22a〜22dによって、また裏側水平面20bには第2の裏打板23が両面接着テープ24a〜24dによって、それぞれ接合されている。
これらの両面接着テープ22a〜22dおよび24a〜24dは、例えば帯状に延びるウレタンフォーム基材の両側面にアクリル系の粘着剤層をそれぞれ設けた、厚みが約1ミリメートル程度のもので、1平方センチメートル当たり10〜15キログラム程度の剪断粘着力および5〜10キログラム程度の引張粘着力を発生する。
なお、本実施形態においては、第1の裏打板21の側縁に沿わせて両面接着テープ22a〜22dを配設するとともに、第2の裏打板23の側縁に沿わせて両面接着テープ24a〜24dを配設しているが、第1の裏打板21および第2の裏打板23の中央部に配設することもできる。
また、両面接着テープ22a〜22dおよび24a〜24dの幅や長さは、必要強度に応じて適宜変更することができる。
【0021】
両面接着テープ22a〜22dおよび24a〜24dを、第1の裏打板21および第2の裏打板23の表面にそれぞれ貼り付ける際には、各裏打板21,23の表面に付着している油分、水分、ゴミ等を予めきれいに取り除いておく。
同様に、各裏打板21,22を幕板20の縦壁面20aおよび水平面20bにそれぞれ接合する際にも、縦壁面20aおよび水平面20bの表面に付着している油分、水分、ゴミ等を予めきれいに取り除いておく。
【0022】
第1の裏打板21の両面接着テープ22a〜22dを貼り付ける側とは反対側の表面には、上下方向に延びる左右一対の補強部材25L,25Rおよび水平方向に延びる補強部材26がそれぞれ螺着される。
このため、第1の裏打板21の表面には、複数のボルト21aが所定の位置に植設されている。
そして、各補強部材25L,25Rおよび26にそれぞれ貫設した取付孔25a,26aに各ボルト21aを挿通した後、各ナット21bを各ボルト21aに螺合させて締め付けることにより、各補強部材25L,25Rおよび26を第1の裏打板21の表面に堅固に固定することができる。
なお、上下方向に延びる補強部材25L,25Rは左右一対の横枠30L,30Rの接続に用いられ、かつ水平方向に延びる補強部材26は図示されない表示器の取付にも用いられる。
【0023】
同様に、第2の裏打板23の両面接着テープ24a〜24dを貼り付ける側とは反対側の表面には、ヘッダーケース締結ブラケット27が螺着される。
このため、第2の裏打板23の表面には、図示されない複数のボルトが植設されている。
そして、ヘッダーケース締結ブラケット27に貫設した取付孔27aに各ボルトを挿通した後、図示されないナットを各ボルトに螺合させて締め付けることにより、ヘッダーケース締結ブラケット27を第2の裏打板23の表面に堅固に固定することができる。
【0024】
次に図4〜図8を参照し、左右一対の横枠30L,30Rについて説明する。なお、これらの横枠30L,30Rの構造は左右対称であるから、いずれか一方を参照しつつ説明する。
【0025】
図4〜図8に示したように、横枠30L,30Rの表面部材31の内面には、上下方向に延びる第3の裏打板32が両面接着テープ33a〜33eによって、また上下方向に延びる第4の裏打板34が両面接着テープ35a〜35eによって、それぞれ接合されている。
両面接着テープ33a〜33eおよび35a〜35eは、幕板20に用いたものと同一である。
【0026】
第3の裏打板32は、表面部材31の略コ字形に折り曲げられた一端31aの内面に密着するとともに表面部材31の中央部分31bに密着している。
第4の裏打板34は、表面部材31の略ヘ字形に折り曲げられた他端31cの内面に密着するとともに、第3の裏打板32に対してわずかな隙間を開けつつ表面部材31の中央部分31bに密着している。
これにより、表面部材31の内壁面は、第3および第4の裏打板32,34によってほぼ完全に覆われている。
【0027】
すなわち、横枠30の表面部材31の内壁面に第3および第4の裏打板32,34をそれぞれ接合するために両面接着テープを用いる。
これにより、大きな面積を有する第3および第4の裏打板32,34を表面部材31の内壁面に接合しても、接着剤を用いた場合のようにヒケが生じて表面部材31の表面に歪みが生じることがない。
したがって、大きな面積を有した第3および第4の裏打板32,34によって、表面部材31の内壁面をほぼ完全に覆うように裏打ちすることができるから、横枠30の強度および剛性を確実に高めることができる。
【0028】
図6に示したように、第3の裏打板32の両面接着テープ33a〜33dを貼り付ける側とは反対側の表面には、上下方向に延びる補強部材(第2の補強部材)36が螺着される。
補強部材36は、いわゆる「ハット型(帽子型)」の断面形状を有している。
具体的に説明すると、補強部材36は、第3の裏打板32に密着する帯板状に延びる底壁36aと、この底壁36aの両側縁からそれぞれ立設された左右一対の縦壁36b,36cと、これらの縦壁36b,36cから底壁36aと略平行に延びるようにそれぞれ延設された左右一対のフランジ36d,36eとを有している。
【0029】
補強部材36の底壁36aには、第3の裏打板32への螺着に用いる複数の取付孔36f(図4参照)が貫設されている。
一方、第3の裏打板32の表面には複数のボルト32aが植設されている。
そして、補強部材36に貫設した取付孔36fに各ボルト32aを挿通した後、各ナット32bを各ボルト32aに螺合させて締め付けることにより、補強部材36を第3の裏打板32の表面に堅固に固定することができる。
【0030】
図5および図6に示したように、第4の裏打板34の上端部には、幕板20を接続するために用いる断面形状L字形のブラケット37が取り付けられている。
このブラケット37は、第4の裏打板34に植設されたボルト34aと、このボルト34aに螺合するナット34bとによって、第4の裏打板34の上端部に堅固に螺着されている。
【0031】
図7に示したように、表面部材31および第3の裏打板32の一端側と補強部材36の一方のフランジ36dとは、第1の連結部材38によって相互に連結されている。
この第1の連結部材38は、皿ねじ38aによって表面部材31および第3の裏打板32の一端側に螺着されており、かつボルトおよびナット38bによって補強部材36の一端側(フランジ36d)に螺着されている。
このとき、補強部材36の断面形状がハット型となっているので、第1の連結部材38を補強部材36の一方のフランジ36dに螺着する作業を容易に行うことができる。
また、補強部材36の一方のフランジ36dが底壁36aから離間しているので、表面部材31、第3の裏打板32、補強部材36、第1の連結部材38によって閉じた断面形状を形成するように相互に接続して、三方枠100の強度および剛性を充分に高めることができる。
【0032】
全く同様に、図7に示したように、表面部材31および第4の裏打板34の他端側と補強部材36の他方のフランジ36eとは、第2の連結部材39によって相互に連結されている。
この第2の連結部材39は、皿ねじ39aによって表面部材31および第4の裏打板34の他端側に螺着されており、かつボルトおよびナット39bによって補強部材36の他端側(フランジ36e)に螺着されている。
このとき、補強部材36の断面形状がハット型となっているので、第2の連結部材39を補強部材36の他方のフランジ36eに螺着する作業を容易に行うことができる。
また、補強部材36の他方のフランジ36eが底壁36aから離間しているので、表面部材31、第4の裏打板34、補強部材36、第2の連結部材39によって閉じた断面形状を形成するように相互に接続して、三方枠100の強度および剛性を充分に高めることができる。
【0033】
さらに、表面部材31と補強部材36とを連結する部材が、第1の連結部材38と第2の連結部材39とに分割されているので、表面部材31の表面に歪みを生じさせることなく、表面部材31と補強部材36とを連結することができる。
加えて、第1の連結部材38および第2の連結部材39が、表面部材31および補強部材36にそれぞれ螺着されるので、溶接を用いて接合する場合のように、受熱および冷却による歪みが表面部材31に生じることがなく、かつ溶接に伴って生じるスパッタが表面部材31の表面を傷めることもない。
【0034】
図5および図8に示したように、第3および第4の裏打板32,34の下端部には、エレベータホールの床面に横枠30の下端を固定するために用いる、断面形状L字形のブラケット41が取り付けられている。
このブラケット41は、第3および第4の裏打板32,34にそれぞれ植設された各ボルト32c,34cと、これらのボルト32c,34cに螺合する各ナット41aとによって、第3および第4の裏打板32,34の下端部に堅固に螺着されている。
【0035】
図9に示したように、エレベータホールの乗降口が形成された建物の壁1に横枠30を据え付けるために、複数の据付部材42,43が用いられている。
一方の据付部材42は、アンカーボルト42aによって乗降口の壁1に螺着されるとともに、ボルトおよびナット42bによって横枠30の第2の連結部材39に螺着されている。
他方の据付部材43は、アンカーボルト43aによって乗降口の壁1に螺着されるとともに、ボルトおよびナット43bによって横枠30の第1の連結部材38に螺着されている。
すなわち、据付部材42,43を第1および第2の連結部材38,39に接続するために溶接を用いないから、受熱および冷却によって第1および第2の連結部材38,39が歪むことがなく、横枠30の表面部材31の表面に歪みが生じることがない。また、溶接に伴って生じるスパッタが表面部材31の表面を傷めることもない。
【0036】
次に図10を参照して変形例の三方枠200について説明すると、この三方枠200においては幕板の代わりに上枠51が用いられている。
そして、この上枠51の左右の両端部51L,51Rは、左右一対の横枠52L,52Rの上端部とそれぞれ突き合わされた状態で接合されている。
【0037】
このような構造の三方枠においては一般的に、上枠と横枠の突合わせ部分をすり合わせ、正面から見えない奥まった箇所での溶接によって接合する。
これに対してこの変形例の三方枠200においては、上枠51と左右一対の横枠52L,52Rの突合わせ部分の裏側にL字形の補強部材53を装着するとともに、図示されないボルトおよびナットを用いて、上枠51と左右一対の横枠52L,52Rの突合わせ部分を補強部材53を用いて堅固に接合する。
このように構成された三方枠200によれば、上枠と横枠の突合わせ部分を溶接によって接合する場合のように、受熱および冷却によって上枠51および左右一対の横枠52L,52Rが歪むことがなく、かつ溶接に伴って生じるスパッタが上枠51および左右一対の横枠52L,52Rの表面を傷めることもない。
【0038】
以上、本発明のエレベータの三方枠の一実施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、左右一対の横枠30L,30Rの下側半分にのみ第1の連結部材38を取り付けているが、上側半分に第1の連結部材38を取り付けることにより、左右一対の横枠30L,30Rの強度および剛性をより一層向上させることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のエレベータの三方枠は、表面部材と補強部材との接合に両面接着テープを使用し、接着剤や溶接を使用しない。
このとき、両面テープには接着剤のように乾燥に伴う体積収縮が生じないから、ヒケが生じて表面部材の表面に歪みを生じさせることがない。
また、両面接着テープは接着剤のように乾燥を待つ必要がないから、三方枠を組み立てる作業を効率良く行うことができる。
さらに、溶接を用いて接合する場合のように、受熱および冷却による歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴って生じるスパッタが表面部材の表面を傷めることもない。
したがって、本発明によれば、表面に歪みが生じることがなく、強度および剛性に優れ、かつ組立作業を効率良く行うことができるエレベータの三方枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のエレベータの三方枠を示す斜視図。
【図2】図1に示した幕板を分解した状態で示す斜視図。
【図3】図2に示した幕板を組み立てた状態で示す斜視図。
【図4】図1に示した横枠を分解した状態で示す斜視図。
【図5】図1に示した横枠の側面図。
【図6】図6に示したA−A破断線に沿った水平断面図。
【図7】図6に示したB−B破断線に沿った水平断面図。
【図8】図6に示したC−C破断線に沿った水平断面図。
【図9】図5に示した横枠を建物の壁に据え付けた状態を示す水平断面図。
【図10】変形例の三方枠を示す斜視図。
【図11】図10に示した三方枠の要部を拡大して示す分解斜視図。
【図12】従来の三方枠を示す斜視図。
【図13】図12に示した幕板を分解した状態で示す斜視図。
【図14】図12に示した横枠の側面図。
【図15】図14に示したD−D破断線に沿った水平断面図。
【図16】図14に示したE−E破断線に沿った水平断面図。
【図17】図12に示した横枠を建物の壁に据え付けた状態を示す水平断面図。
【符号の説明】
1 乗降口を形成する壁
2 開口部分
3 従来の三方枠
4 横枠
5 幕板
6 裏打板
7 締結ブラケット
8 補強ブラケット
10 補強材
11,12 補強板
13,14 ブラケット
15 つなぎ補強材
16 据付補強材
20 幕板
21 第1の裏打板
22a〜22d 両面接着テープ
23 第2の裏打板
24a〜24d 両面接着テープ
25,26 補強部材
27 締結ブラケット
30 横枠
31 表面部材
32 第3の裏打板
33a〜33e 両面接着テープ
34 第4の裏打板
35a〜35e 両面接着テープ
36 補強部材(第2の補強部材)
37 ブラケット
38 第1の連結部材
39 第2の連結部材
41 ブラケット
42,43 据付部材
51 上枠
52 横枠
53 補強部材
100 一実施形態の三方枠
200 変形例の三方枠

Claims (3)

  1. エレベータホールの乗降口を構成する三方枠であって、
    前記エレベータホールに臨む表面を有した表面部材と、
    前記表面部材の裏面に両面接着テープを用いて接合される裏打板と、
    前記裏打板に植設されたボルトにより前記裏打板に螺着される第2の補強部材と、
    前記表面部材の一端および前記第2の補強部材の一端にそれぞれ螺着されて前記一端同士を相互に連結する第1の連結部材と、
    前記表面部材の他端および前記第2の補強部材の他端にそれぞれ螺着されて前記他端同士を相互に連結する第2の連結部材と、
    を備えることを特徴とするエレベータの三方枠。
  2. 前記乗降口が形成された建物の壁に前記第1の連結部材および前記第2の連結部材をそれぞれ接続して前記三方枠を前記乗降口に据え付ける複数の据付部材をさらに備え、
    前記据付部材は、前記第1の連結部材および前記第2の連結部材にそれぞれ螺着されることを特徴とする請求項に記載したエレベータの三方枠。
  3. 前記第2の補強部材は、前記裏打板に密着する帯板状に延びる底壁と、この底壁の両側縁からそれぞれ立設された左右一対の縦壁と、これらの縦壁から前記底壁と略平行に延びるようにそれぞれ延設された左右一対のフランジとを有し、
    前記底壁が前記裏打板に螺着されるとともに、前記左右一対のフランジが前記第1の連結部材および前記第2の連結部材にそれぞれ螺着される、ことを特徴とする請求項またはに記載したエレベータの三方枠。
JP2001290961A 2001-09-25 2001-09-25 エレベータの三方枠 Expired - Lifetime JP4880844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001290961A JP4880844B2 (ja) 2001-09-25 2001-09-25 エレベータの三方枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001290961A JP4880844B2 (ja) 2001-09-25 2001-09-25 エレベータの三方枠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003095563A JP2003095563A (ja) 2003-04-03
JP4880844B2 true JP4880844B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=19113183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001290961A Expired - Lifetime JP4880844B2 (ja) 2001-09-25 2001-09-25 エレベータの三方枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4880844B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7302512B2 (ja) * 2020-03-09 2023-07-04 三菱電機株式会社 三方枠及び三方枠の組み立て方法
KR102499809B1 (ko) * 2022-10-31 2023-02-14 주식회사 라온엘테크 엘리베이터 방화 잠의 리모델링용 잠 및 이를 시공하는 시공방법

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0656069B2 (ja) * 1985-05-28 1994-07-27 三菱電機株式会社 接着構造パネル
JP2587505B2 (ja) * 1989-11-01 1997-03-05 株式会社日立ビルシステムサービス エレベータ用化粧パネルの接着方法
JPH03243590A (ja) * 1990-02-20 1991-10-30 Toshiba Corp エレベータの出入口枠固定構造
JPH1029782A (ja) * 1996-07-11 1998-02-03 Hitachi Ltd エレベータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003095563A (ja) 2003-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4880844B2 (ja) エレベータの三方枠
JP5141018B2 (ja) エレベータのかご室鏡装置
JP4650316B2 (ja) 帯板状の筋交いの接合構造、耐力壁パネル
JP4978726B2 (ja) 筋交いの接合構造、耐力壁パネル
JPH09203278A (ja) 扉パネルの枠組
JP4022963B2 (ja) バックドア開口部の下部コーナー構造
JP3530264B2 (ja) 壁パネルと床パネルの接合構造及び建物ユニット
JPH09202143A (ja) サンルーフ付自動車のルーフ補強構造
JP4589157B2 (ja) 建設機械用キャビン
JP3369750B2 (ja) エレベータ
JP4155239B2 (ja) ガラスパネル装置
JPH09112141A (ja) ビードおよびガラスパネル
JP2945815B2 (ja) 外壁パネルのシール構造
JP3013965B2 (ja) 防音パネルの連結構造
JP3098087U (ja) 建築用l型金物
JPH10311128A (ja) パネル装置
JPH0611904Y2 (ja) 車体フロア部構造
JPH11315602A (ja) 壁パネル
JP4248717B2 (ja) 鋼製梁の取付構造
JPH0636226Y2 (ja) 上面部枠と正面部枠との結合部構造
JPH11129755A (ja) 自動車用ドア構造
JP2544691Y2 (ja) 間仕切り用パネル
JPS63235181A (ja) 車体フロア部構造
JPH108748A (ja) 壁パネル開口部の補強部材及び補強構造
JPH06322935A (ja) 外装用パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4880844

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350