JP2003095563A - エレベータの三方枠 - Google Patents
エレベータの三方枠Info
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Abstract
剛性に優れ、かつ組立作業を効率良く行うことができる
エレベータの三方枠を提供する。 【解決手段】 三方枠を構成する表面部材31と、表面
部材31の裏面に取り付けられてこの表面部材31を補
強する補強部材32,34とを、両面接着テープを用い
て接合する。両面テープには接着剤のように乾燥に伴う
体積収縮が生じないから、ヒケが生じて表面部材31の
表面に歪みを生じさせることがない。また、両面接着テ
ープは接着剤のように乾燥を待つ必要がないから、三方
枠を組み立てる作業を効率良く行うことができる。さら
に、溶接を用いる場合のように、受熱および冷却による
歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴って
生じるスパッタが表面部材31の表面を傷めることもな
い。
Description
の乗降口を構成するエレベータの三方枠に関し、より詳
しくは、その表面に歪みが生じることがなく、かつ組立
作業を効率良く行うことができるように改良する技術に
関する。
タの乗りかごが昇降する昇降路とエレベータホールとを
区画する壁1には、矩形状の開口部分2が設けられる。
そして、この開口部分2には三方枠3が取り付けられ、
エレベータホールの乗降口を構成している。
と、これらの横枠4L,4Rの上端部間に介装される幕
板5とを有している。そして、横枠4L,4Rおよび幕
板5の表面は、それぞれ鏡面加工が施されたりカラー発
色仕上げが施されたりしてその意匠性が高められ、エレ
ベータホールの美感を向上させる役割を果たしている。
側縦壁面5aおよび裏側水平面5bには、裏打板6およ
びヘッダーケース締結ブラケット7が、それぞれ接着剤
Sによって接着されている。さらに、裏打板6の裏面に
は、上下に延びる左右一対の補強ブラケット8L,8R
および水平に延びる補強ブラケット9が、それぞれ接着
剤Sによって接着されている。
枠4L,4Rの裏面には、上下方向に延びる断面形状コ
字形の補強材10および前後一対の補強板11,12、
幕板支持用ブラケット13、床固定ブラケット14が、
それぞれ接着剤Sによって接着されている。また、図1
5に示したように、各横枠4の前後の両端部4a,4b
には、複数のつなぎ補強材15の両端部がそれぞれ溶接
部15a,15bによって接続されている。さらに、図
17に示したように、溶接部16b,17bによってつ
なぎ補強材15にそれぞれ溶接された据付補強材16,
17は、アンカーボルト16a,17aを用いて壁1に
固定され、左右一対の横枠4L,4Rを固定する役割を
果たしている。
3においては、左右一対の横枠4L,4Rや幕板5の裏
面に、接着剤Sを用いて各補強材をそれぞれ取り付けて
いる。このとき、乾燥する前の接着剤Sは容易に剪断変
形するため、横枠4L,4Rや幕板5に対する各補強材
の位置決めを容易に行うことができる。
ムラがあると乾燥時の体積収縮によって不均一なヒケが
生じ、横枠4L,4Rや幕板5の表面に微少な波打ちが
生じて意匠性を損なうことがあった。また、接着剤Sが
完全に乾燥するまでに長い時間を要するため、三方枠3
の組立作業を効率良く行うことができなかった。また、
横枠4L,4Rとつなぎ補強材15との接続、およびつ
なぎ補強材15と据付補強材16,17との接続に溶接
を用いているため、横枠4L,4Rに歪みが生じて意匠
性を損なうことがあった。特に、幕板5が上下方向に大
きい場合には、横枠4L,4Rの歪みが幕板5に大きく
影響するため、幕板5の表面に顕著に歪みが現れること
があった。そして横枠4L,4Rや幕板5に一旦歪みが
発生すると、矯正処理を施しても見栄え良く仕上がらな
いため、接着作業および溶接作業を慎重に行わなければ
ならず、三方枠3の組立作業を効率良く行うことができ
なかった。
が有する問題点を解消し、表面に歪みが生じることがな
く、強度および剛性に優れ、かつ組立作業を効率良く行
うことができるエレベータの三方枠を提供することにあ
る。
求項1に記載の手段は、エレベータホールの乗降口を構
成する三方枠であって、前記エレベータホールに臨む表
面を有した表面部材と、前記表面部材の裏面に取り付け
られて前記表面部材を補強する補強部材とを備え、前記
補強部材は、両面接着テープを用いて前記表面部材に接
合されることを特徴としている。ここで表面部材とは、
左右一対の横枠や上枠若しくは幕板の表面を形成する、
例えばステンレス板等の部材である。
タの三方枠においては、表面部材と補強部材との接合に
両面接着テープを使用し、接着剤や溶接を使用しない。
このとき、両面テープには接着剤のように乾燥に伴う体
積収縮が生じないから、ヒケが生じて表面部材の表面に
歪みを生じさせることがない。また、両面接着テープは
接着剤のように乾燥を待つ必要がないから、三方枠を組
み立てる作業を効率良く行うことができる。さらに、溶
接を用いて接合する場合のように、受熱および冷却によ
る歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴っ
て生じるスパッタが表面部材の表面を傷めることもな
い。
ルの乗降口を構成する三方枠であって、前記エレベータ
ホールに臨む表面を有した表面部材と、前記表面部材の
裏面に両面接着テープを用いて接合される裏打板と、前
記裏打板に植設されたボルトを用いて前記裏打板に螺着
される第2の補強部材と、前記表面部材の一端および前
記第2の補強部材の一端にそれぞれ螺着されて前記一端
同士を相互に連結する第1の連結部材と、前記表面部材
の他端および前記第2の補強部材の他端にそれぞれ螺着
されて前記他端同士を相互に連結する第2の連結部材
と、を備える。
タの三方枠においては、表面部材が裏打板によって補強
される。このとき、両面接着テープを用いて裏打板を表
面部材の裏面に接合するから、接着剤を用いる場合のよ
うに乾燥に伴う体積収縮によるヒケが生じて表面部材の
表面に歪みを生じさせることがない。したがって、表面
部材の裏面をほとんど覆うほど大きな面積を有した裏打
板を用いて表面部材を裏打ちし、その剛性および強度を
高めることができる。また、両面接着テープは接着剤の
ように乾燥を待つ必要がないから、三方枠を組み立てる
作業を効率良く行うことができる。また、裏打板に植設
されたボルトを用いることにより、裏打板に対して第2
の補強部材を堅固に固定することができる。さらに、表
面部材の一端と第2の補強部材の一端とを第1の連結部
材を用いて連結するとともに、表面部材の他端と第2の
補強部材の他端とを第2の連結部材を用いて連結するか
ら、表面部材を堅固に補強することができる。このと
き、表面部材と第2の補強部材とを接続する部材が、第
1の連結部材と第2の連結部材とに分割されているの
で、表面部材の表面に歪みを生じさせることなく、表面
部材と第2の補強部材とを連結することができる。加え
て、第1の連結部材および第2の連結部材が、表面部材
および第2の補強部材にそれぞれ螺着されるので、溶接
を用いて接合する場合のように、受熱および冷却による
歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴って
生じるスパッタが表面部材の表面を傷めることもない。
したエレベータの三方枠に、前記乗降口が形成された建
物の壁に前記第1の連結部材および前記第2の連結部材
をそれぞれ接続して前記三方枠を前記乗降口に据え付け
る複数の据付部材をさらに備えさせるとともに、前記据
付部材を前記第1の連結部材および前記第2の連結部材
にそれぞれ螺着するものである。
タの三方枠においては、複数の据付部材が第1の連結部
材および第2の連結部材にそれぞれ螺着される。これに
より、この三方枠を乗降口に据え付ける際には、溶接を
用いて接合する場合のように受熱および冷却による歪み
が表面部材に生じることがなく、かつ溶接に伴って生じ
るスパッタが表面部材の表面を傷めることもない。
3に記載したエレベータの三方枠において、前記第2の
補強部材が、前記裏打板に密着する帯板状に延びる底壁
と、この底壁の両側縁からそれぞれ立設された左右一対
の縦壁と、これらの縦壁から前記底壁と略平行に延びる
ようにそれぞれ延設された左右一対のフランジとを有す
るとともに、前記底壁が前記裏打板に螺着され、かつ前
記左右一対のフランジが前記第1の連結部材および前記
第2の連結部材にそれぞれ螺着されるようにしたもので
ある。
タの三方枠は、第2の補強部材の断面形状をいわゆる
「ハット型(帽子型)」としたものである。これによ
り、第2の補強部材の底壁を裏打板に螺着する作業、お
よび左右一対のフランジに第1および第2の連結部材を
それぞれ螺着する作業を容易に行うことができる。ま
た、左右一対のフランジが底壁から離間しているので、
閉じた断面形状を形成するように表面部材、裏打板、第
2の補強部材、第1および第2の連結部材を相互に接続
して、三方枠の強度および剛性を充分に高めることがで
きる。
三方枠の一実施形態を、図1乃至図11を参照して詳細
に説明する。なお、以下の説明においては、エレベータ
ホールの乗降口のドアが開閉する方向を左右方向と言
い、乗客が乗りかごに出入りする方向を前後方向と言
う。
レベータの全体構造を概説すると、エレベータの乗りか
ごが昇降する昇降路とエレベータホールとを区画する壁
1には矩形状の開口部分2が設けられている。そして、
この開口部分2には三方枠100が取り付けられて、エ
レベータホールの乗降口を構成している。
付けられる幕板20と、この幕板20を挟装するように
配設されて上下方向に延びる左右一対の横枠30L,3
0Rとを備えている。そして、幕板20および左右一対
の横枠30L,30Rの表面は、それぞれ鏡面加工が施
されたりカラー発色仕上げが施されたりしてその意匠性
が高められ、エレベータホールの美感を向上させる役割
を果たしている。
面20aには第1の裏打板21が両面接着テープ22a
〜22dによって、また裏側水平面20bには第2の裏
打板23が両面接着テープ24a〜24dによって、そ
れぞれ接合されている。これらの両面接着テープ22a
〜22dおよび24a〜24dは、例えば帯状に延びる
ウレタンフォーム基材の両側面にアクリル系の粘着剤層
をそれぞれ設けた、厚みが約1ミリメートル程度のもの
で、1平方センチメートル当たり10〜15キログラム
程度の剪断粘着力および5〜10キログラム程度の引張
粘着力を発生する。なお、本実施形態においては、第1
の裏打板21の側縁に沿わせて両面接着テープ22a〜
22dを配設するとともに、第2の裏打板23の側縁に
沿わせて両面接着テープ24a〜24dを配設している
が、第1の裏打板21および第2の裏打板23の中央部
に配設することもできる。また、両面接着テープ22a
〜22dおよび24a〜24dの幅や長さは、必要強度
に応じて適宜変更することができる。
a〜24dを、第1の裏打板21および第2の裏打板2
3の表面にそれぞれ貼り付ける際には、各裏打板21,
23の表面に付着している油分、水分、ゴミ等を予めき
れいに取り除いておく。同様に、各裏打板21,22を
幕板20の縦壁面20aおよび水平面20bにそれぞれ
接合する際にも、縦壁面20aおよび水平面20bの表
面に付着している油分、水分、ゴミ等を予めきれいに取
り除いておく。
〜22dを貼り付ける側とは反対側の表面には、上下方
向に延びる左右一対の補強部材25L,25Rおよび水
平方向に延びる補強部材26がそれぞれ螺着される。こ
のため、第1の裏打板21の表面には、複数のボルト2
1aが所定の位置に植設されている。そして、各補強部
材25L,25Rおよび26にそれぞれ貫設した取付孔
25a,26aに各ボルト21aを挿通した後、各ナッ
ト21bを各ボルト21aに螺合させて締め付けること
により、各補強部材25L,25Rおよび26を第1の
裏打板21の表面に堅固に固定することができる。な
お、上下方向に延びる補強部材25L,25Rは左右一
対の横枠30L,30Rの接続に用いられ、かつ水平方
向に延びる補強部材26は図示されない表示器の取付に
も用いられる。
プ24a〜24dを貼り付ける側とは反対側の表面に
は、ヘッダーケース締結ブラケット27が螺着される。
このため、第2の裏打板23の表面には、図示されない
複数のボルトが植設されている。そして、ヘッダーケー
ス締結ブラケット27に貫設した取付孔27aに各ボル
トを挿通した後、図示されないナットを各ボルトに螺合
させて締め付けることにより、ヘッダーケース締結ブラ
ケット27を第2の裏打板23の表面に堅固に固定する
ことができる。
30L,30Rについて説明する。なお、これらの横枠
30L,30Rの構造は左右対称であるから、いずれか
一方を参照しつつ説明する。
30Rの表面部材31の内面には、上下方向に延びる第
3の裏打板32が両面接着テープ33a〜33eによっ
て、また上下方向に延びる第4の裏打板34が両面接着
テープ35a〜35eによって、それぞれ接合されてい
る。両面接着テープ33a〜33eおよび35a〜35
eは、幕板20に用いたものと同一である。
字形に折り曲げられた一端31aの内面に密着するとと
もに表面部材31の中央部分31bに密着している。第
4の裏打板34は、表面部材31の略ヘ字形に折り曲げ
られた他端31cの内面に密着するとともに、第3の裏
打板32に対してわずかな隙間を開けつつ表面部材31
の中央部分31bに密着している。これにより、表面部
材31の内壁面は、第3および第4の裏打板32,34
によってほぼ完全に覆われている。
面に第3および第4の裏打板32,34をそれぞれ接合
するために両面接着テープを用いる。これにより、大き
な面積を有する第3および第4の裏打板32,34を表
面部材31の内壁面に接合しても、接着剤を用いた場合
のようにヒケが生じて表面部材31の表面に歪みが生じ
ることがない。したがって、大きな面積を有した第3お
よび第4の裏打板32,34によって、表面部材31の
内壁面をほぼ完全に覆うように裏打ちすることができる
から、横枠30の強度および剛性を確実に高めることが
できる。
両面接着テープ33a〜33dを貼り付ける側とは反対
側の表面には、上下方向に延びる補強部材(第2の補強
部材)36が螺着される。補強部材36は、いわゆる
「ハット型(帽子型)」の断面形状を有している。具体
的に説明すると、補強部材36は、第3の裏打板32に
密着する帯板状に延びる底壁36aと、この底壁36a
の両側縁からそれぞれ立設された左右一対の縦壁36
b,36cと、これらの縦壁36b,36cから底壁3
6aと略平行に延びるようにそれぞれ延設された左右一
対のフランジ36d,36eとを有している。
打板32への螺着に用いる複数の取付孔36f(図4参
照)が貫設されている。一方、第3の裏打板32の表面
には複数のボルト32aが植設されている。そして、補
強部材36に貫設した取付孔36fに各ボルト32aを
挿通した後、各ナット32bを各ボルト32aに螺合さ
せて締め付けることにより、補強部材36を第3の裏打
板32の表面に堅固に固定することができる。
打板34の上端部には、幕板20を接続するために用い
る断面形状L字形のブラケット37が取り付けられてい
る。このブラケット37は、第4の裏打板34に植設さ
れたボルト34aと、このボルト34aに螺合するナッ
ト34bとによって、第4の裏打板34の上端部に堅固
に螺着されている。
第3の裏打板32の一端側と補強部材36の一方のフラ
ンジ36dとは、第1の連結部材38によって相互に連
結されている。この第1の連結部材38は、皿ねじ38
aによって表面部材31および第3の裏打板32の一端
側に螺着されており、かつボルトおよびナット38bに
よって補強部材36の一端側(フランジ36d)に螺着
されている。このとき、補強部材36の断面形状がハッ
ト型となっているので、第1の連結部材38を補強部材
36の一方のフランジ36dに螺着する作業を容易に行
うことができる。また、補強部材36の一方のフランジ
36dが底壁36aから離間しているので、表面部材3
1、第3の裏打板32、補強部材36、第1の連結部材
38によって閉じた断面形状を形成するように相互に接
続して、三方枠100の強度および剛性を充分に高める
ことができる。
材31および第4の裏打板34の他端側と補強部材36
の他方のフランジ36eとは、第2の連結部材39によ
って相互に連結されている。この第2の連結部材39
は、皿ねじ39aによって表面部材31および第4の裏
打板34の他端側に螺着されており、かつボルトおよび
ナット39bによって補強部材36の他端側(フランジ
36e)に螺着されている。このとき、補強部材36の
断面形状がハット型となっているので、第2の連結部材
39を補強部材36の他方のフランジ36eに螺着する
作業を容易に行うことができる。また、補強部材36の
他方のフランジ36eが底壁36aから離間しているの
で、表面部材31、第4の裏打板34、補強部材36、
第2の連結部材39によって閉じた断面形状を形成する
ように相互に接続して、三方枠100の強度および剛性
を充分に高めることができる。
連結する部材が、第1の連結部材38と第2の連結部材
39とに分割されているので、表面部材31の表面に歪
みを生じさせることなく、表面部材31と補強部材36
とを連結することができる。加えて、第1の連結部材3
8および第2の連結部材39が、表面部材31および補
強部材36にそれぞれ螺着されるので、溶接を用いて接
合する場合のように、受熱および冷却による歪みが表面
部材31に生じることがなく、かつ溶接に伴って生じる
スパッタが表面部材31の表面を傷めることもない。
び第4の裏打板32,34の下端部には、エレベータホ
ールの床面に横枠30の下端を固定するために用いる、
断面形状L字形のブラケット41が取り付けられてい
る。このブラケット41は、第3および第4の裏打板3
2,34にそれぞれ植設された各ボルト32c,34c
と、これらのボルト32c,34cに螺合する各ナット
41aとによって、第3および第4の裏打板32,34
の下端部に堅固に螺着されている。
乗降口が形成された建物の壁1に横枠30を据え付ける
ために、複数の据付部材42,43が用いられている。
一方の据付部材42は、アンカーボルト42aによって
乗降口の壁1に螺着されるとともに、ボルトおよびナッ
ト42bによって横枠30の第2の連結部材39に螺着
されている。他方の据付部材43は、アンカーボルト4
3aによって乗降口の壁1に螺着されるとともに、ボル
トおよびナット43bによって横枠30の第1の連結部
材38に螺着されている。すなわち、据付部材42,4
3を第1および第2の連結部材38,39に接続するた
めに溶接を用いないから、受熱および冷却によって第1
および第2の連結部材38,39が歪むことがなく、横
枠30の表面部材31の表面に歪みが生じることがな
い。また、溶接に伴って生じるスパッタが表面部材31
の表面を傷めることもない。
0について説明すると、この三方枠200においては幕
板の代わりに上枠51が用いられている。そして、この
上枠51の左右の両端部51L,51Rは、左右一対の
横枠52L,52Rの上端部とそれぞれ突き合わされた
状態で接合されている。
に、上枠と横枠の突合わせ部分をすり合わせ、正面から
見えない奥まった箇所での溶接によって接合する。これ
に対してこの変形例の三方枠200においては、上枠5
1と左右一対の横枠52L,52Rの突合わせ部分の裏
側にL字形の補強部材53を装着するとともに、図示さ
れないボルトおよびナットを用いて、上枠51と左右一
対の横枠52L,52Rの突合わせ部分を補強部材53
を用いて堅固に接合する。このように構成された三方枠
200によれば、上枠と横枠の突合わせ部分を溶接によ
って接合する場合のように、受熱および冷却によって上
枠51および左右一対の横枠52L,52Rが歪むこと
がなく、かつ溶接に伴って生じるスパッタが上枠51お
よび左右一対の横枠52L,52Rの表面を傷めること
もない。
施形態について詳しく説明したが、本発明は上述した実
施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が
可能であることは言うまでもない。例えば、上述した実
施形態においては、左右一対の横枠30L,30Rの下
側半分にのみ第1の連結部材38を取り付けているが、
上側半分に第1の連結部材38を取り付けることによ
り、左右一対の横枠30L,30Rの強度および剛性を
より一層向上させることができる。
のエレベータの三方枠は、表面部材と補強部材との接合
に両面接着テープを使用し、接着剤や溶接を使用しな
い。このとき、両面テープには接着剤のように乾燥に伴
う体積収縮が生じないから、ヒケが生じて表面部材の表
面に歪みを生じさせることがない。また、両面接着テー
プは接着剤のように乾燥を待つ必要がないから、三方枠
を組み立てる作業を効率良く行うことができる。さら
に、溶接を用いて接合する場合のように、受熱および冷
却による歪みが表面部材に生じることがなく、かつ溶接
に伴って生じるスパッタが表面部材の表面を傷めること
もない。したがって、本発明によれば、表面に歪みが生
じることがなく、強度および剛性に優れ、かつ組立作業
を効率良く行うことができるエレベータの三方枠を提供
することができる。
を示す斜視図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
を示す水平断面図。
分解斜視図。
視図。
面図。
面図。
状態を示す水平断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】エレベータホールの乗降口を構成する三方
枠であって、 前記エレベータホールに臨む表面を有した表面部材と、 前記表面部材の裏面に取り付けられて前記表面部材を補
強する補強部材とを備え、 前記補強部材は、両面接着テープを用いて前記表面部材
に接合されることを特徴とするエレベータの三方枠。 - 【請求項2】エレベータホールの乗降口を構成する三方
枠であって、 前記エレベータホールに臨む表面を有した表面部材と、 前記表面部材の裏面に両面接着テープを用いて接合され
る裏打板と、 前記裏打板に植設されたボルトにより前記裏打板に螺着
される第2の補強部材と、 前記表面部材の一端および前記第2の補強部材の一端に
それぞれ螺着されて前記一端同士を相互に連結する第1
の連結部材と、 前記表面部材の他端および前記第2の補強部材の他端に
それぞれ螺着されて前記他端同士を相互に連結する第2
の連結部材と、を備えることを特徴とするエレベータの
三方枠。 - 【請求項3】前記乗降口が形成された建物の壁に前記第
1の連結部材および前記第2の連結部材をそれぞれ接続
して前記三方枠を前記乗降口に据え付ける複数の据付部
材をさらに備え、 前記据付部材は、前記第1の連結部材および前記第2の
連結部材にそれぞれ螺着されることを特徴とする請求項
2に記載したエレベータの三方枠。 - 【請求項4】前記第2の補強部材は、前記裏打板に密着
する帯板状に延びる底壁と、この底壁の両側縁からそれ
ぞれ立設された左右一対の縦壁と、これらの縦壁から前
記底壁と略平行に延びるようにそれぞれ延設された左右
一対のフランジとを有し、 前記底壁が前記裏打板に螺着されるとともに、 前記左右一対のフランジが前記第1の連結部材および前
記第2の連結部材にそれぞれ螺着される、ことを特徴と
する請求項2または3に記載したエレベータの三方枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290961A JP4880844B2 (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | エレベータの三方枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290961A JP4880844B2 (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | エレベータの三方枠 |
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