JP2934134B2 - 動画像圧縮におけるブロック・マッチング方法と装置 - Google Patents

動画像圧縮におけるブロック・マッチング方法と装置

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JP2934134B2 JP28404193A JP28404193A JP2934134B2 JP 2934134 B2 JP2934134 B2 JP 2934134B2 JP 28404193 A JP28404193 A JP 28404193A JP 28404193 A JP28404193 A JP 28404193A JP 2934134 B2 JP2934134 B2 JP 2934134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル動画像のデー
タ量の圧縮に関する。具体的には、動きベクトル探索お
よび符号化モード判定の演算において用いる改良された
ブロック・マッチング方法と装置を提供しようとするも
のである。
【0002】
【従来の技術】図6にはディジタル動画像のデータ量を
圧縮するために用いるフレーム間予測の概念が示され、
同図(a)には前フレームの画像A(t=t0 )から
(c)に示す1フレーム後の現画像B(t=t0 +1/
30)を予測している。動きベクトルMVを用いる動き
補償フレーム間予測と、動きベクトルMVを用いない単
純フレーム予測があり、単純フレーム予測は前フレーム
の画像Aから現画像Bを直接予測するのに対して、動き
補償フレーム間予測では、同図(b)に示すように破線
で示した前フレームの画像から、実線で示した現画像の
位置を予測し動きベクトルMVを得て、動きベクトルM
Vを用いて(c)に示す現画像Bを得ている。この動き
補償フレーム間予測を用いることによって、単純フレー
ム間予測に較べて一般にそのデータ量を大幅に圧縮でき
る。
【0003】この動きベクトルMVを検出する手法に
は、多くの技術が存在するが、その中で最も一般的な方
法は、連続するフレーム間のある大きさの画素ブロック
ごとの処理を基本としたものであり、ブロック・マッチ
ング法と呼ばれている。
【0004】図7にはブロック・マッチング法における
ブロック関係が示されている。同図(a)には前フレー
ムのサーチ・ウィンドウ61内の候補ブロック62が、
同図(b)には現フレームの参照ブロック63が示さ
れ、参照ブロック63に対応する前フレームにおける位
置には同図(a)に破線で、サーチ・ウィンドウ61に
対応する位置には同図(b)に1点鎖線で示されてい
る。
【0005】ブロック・マッチング法では、現フレーム
における参照ブロック63は前フレームのサーチ・ウィ
ンドウ61に囲まれた領域に含まれる同じ大きさの候補
ブロック62との算術的比較により探索される。そのフ
レーム間の比較結果はディストーションと呼ばれ、2つ
のブロックの類似性の単位として使用される。最も小さ
いディストーション値をもつ候補ブロック62は最良の
マッチングを示すものであり、それを参照ブロック63
と関連付ける動きベクトルMVとにより、動き予測を行
う。探索するサーチ・ウィンドウ61内に含まれる可能
なすべてのブロックが参照ブロック63と逐次比較され
るとき、このプロセスは全点探索法(フルサーチ・ブロ
ック・マッチング法)と呼ばれる。
【0006】ブロックを比較するためにいくつかの基準
が存在するが、その中でミーン・アブソリュート・エラ
ーはその計算の複雑さと効率の点で、良いトレードオフ
を提供することから最も頻繁に用いられる。
【0007】図8には(a)のサーチ・ウィンドウ61
と、そこに含まれた(b)の参照ブロック63と、
(c)の破線で示す候補ブロック62と、(d)のディ
ストーションDijが示され、サーチ・ウィンドウ61に
含まれた(b)の参照ブロック63のデータをaで、
(c)の候補ブロック62のデータをbで、iおよびj
をy方向およびx方向の画素点の座標とすると、連続す
るフレームにおける参照ブロック63と(c)の矢印の
動きベクトルMVの示す候補ブロック62とのブロック
間累積誤差値であるディストーション Dijは、 Dij=ΣΣ|a(i,j)−b(i+v,j+h)| ただし、最初のΣはi=1からMまでの累和を表わし、
次のΣはj=1からNまでの累和を表わしている。する
と、ミーン・アブソリュート・エラーはこのディストー
ション Dijで表わされる。
【0008】動画の国際標準方式CCITT H.26
1では、フレーム間符号化のデータ圧縮効率を上げる技
術として、動きベクトルMVを用いる動き補償を採用し
た。この動きベクトルの探索には、ブロック単位のパタ
ーン・マッチングであるブロック・マッチングを高速に
処理する演算が要求される。
【0009】図9には、ブロック・マッチングを高速に
処理して動きベクトルMVを得る、動きベクトル探索プ
ロセッサの回路構成が示されている。入力選択回路5
1,16個の演算エレメントPE0〜PE15を含む演
算エレメント群52,比較回路53,出力回路55と、
入力選択回路51,比較回路53,出力回路55に必要
なタイミング信号を供給するタイミング発生回路54が
含まれている。
【0010】入力画面の現フレームに含まれた参照ブロ
ック63の16×16画素のデータa(i,j)と前フ
レームの32×32画素のサーチ・ウィンドウ61の左
半面の16×32画素の候補ブロック62のデータb
(i+v,j+h)と同じく右半面の16×32画素の
候補ブロック62のデータb′(i+v,j+h)とが
選択回路51に印加され、参照ブロック63のデータa
をシフト転送して、候補ブロック62のデータbまたは
b′がaと入力対となるように選択している。
【0011】参照ブロック63のデータaと候補ブロッ
ク62のデータbまたはb′とは対となって演算エレメ
ント群52に含まれた16個の演算エレメントPE0〜
PE15に印加され、各演算エレメントPE0〜PE1
5では、 Dij=ΣΣ|a(i,j)−b(i+v,j+h)| の演算をしてそれぞれのディストーションD(=Dij
を比較回路53へ出力する。
【0012】比較回路53では、演算エレメント群52
の各演算エレメントPE0〜PE15から印加された1
6個のディストーションDを比較して、最も小さい値を
もつディストーションDを選択する。最も小さい値を示
したディストーションDを得るために用いたデータbま
たはb′の候補ブロック62はデータaの参照ブロック
63と最も良いマッチングを示すものであり、出力回路
55において参照ブロック63から候補ブロック62へ
の空間的位置と値を示す動きベクトルMV(図8(c)
参照)を得て、この動きベクトルMVによって動き予測
が行われている。図9に示した構成によるプロセスは、
前フレームのサーチ・ウィンドウ61内に含まれるすべ
ての候補ブロック62が現フレームの参照ブロック63
と演算エレメント群52で並列に比較される、ブロック
・マッチング法と呼ばれるものである。
【0013】図10には演算エレメントPE0〜PE1
5のうちの任意の1つの演算エレメントPEの動作の流
れを示している。
【0014】参照ブロック63のデータa(i,j)と
候補ブロック62のデータb(i+v,j+h)が印加
されると、a−bを演算し(S101)、ラッチする
(S102)。そこで、その絶対値|a−b|を得て
(S103)、それをラッチする(S104)。この絶
対値は、前に得た絶対値と加算されて、 Dij=ΣΣ|a−b| を得て(S105)、ラッチしてディストーションDを
出力する。ここで最初のΣはi=1からMまでの累和を
表わし、次のΣはj=1からNまでの累和を表わしてい
る。
【0015】図11には演算エレメントPE0〜PE1
5のうちの任意の1つの演算エレメントPEの回路構成
が示されている。演算エレメントPEは差分絶対値|a
−b|を演算する差分絶対値算出部10と、それを加算
してディストーションDを得る加算部20とから成って
いる。差分絶対値算出部10は加算器11,セレクタ1
2とインバータ15,16を含み、加算部20は加算器
21,ラッチ22とインバータ25を含んでいる。
【0016】参照ブロック63のデータa(i,j)は
加算器11の入力端子Aiに印加され、候補ブロック6
2のデータb(i+v,j+h)はインバータ15を介
して入力端子Biに印加され、加算器11の入力端子C
iには“1”が印加されて、その出力端子Ai+Biに
は差分a−bを得て、出力端子Coには選択信号を出力
している。
【0017】差分a−bはセレクタ12の入力端子Ai
にはインバータ16を介して、入力端子Biには直接に
印加され、加算器11からの選択信号を入力端子Sに受
けて差分絶対値|a−b|を出力端子Yiに得ている。
ここで入力端子Sに“0”が印加されるときには、出力
端子Yiには入力端子Aiの値が得られ、入力端子Sに
“1”が印加されているときには、出力端子Yiには入
力端子Biの値が得られる。
【0018】加算部20に含まれた加算器21の入力端
子Ciには加算器11からの選択信号がインバータ25
を介して印加され、入力端子Aiにはセレクタ12から
の差分絶対値|a−b|が印加され、入力端子Biには
ラッチ22の出力端子Qiからの出力である前回得られ
たディストーションDが印加され、その出力端子Ai+
BiからはΣΣ|a−b|を得て、それをラッチ22の
入力端子Diに印加してそのクロック端子にクロックC
Lが印加されるごとにラッチし、ディストーションDを
得ている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】動きベクトルMVを検
出するための動き予測の精度は差分2乗和を用いると予
測精度は高いが、そのために乗算器を必要とし、回路構
成が複雑になってしまい、大きな回路規模となってしま
うという欠点があった。そこで、図9および図11に示
した演算エレメントPEを用いて差分絶対値和を得るブ
ロック・マッチング方法および装置が使用されている。
これは回路構成は簡単であるという大きな特徴を有して
いるが、動き予測の精度が低いという解決されなければ
ならない課題があった。
【0020】そこで本発明においては、図9および図1
1に示した差分絶対値和を得るブロック・マッチング方
法および装置の回路構成が簡単であるという特徴を活か
しつつ、差分2乗和を用いたときに得られる高い予測精
度に近い精度を得ることのできるブロック・マッチング
方法および装置を提供しようとしている。
【0021】
【課題を解決するための手段】図11の差分絶対値算出
部10と加算部20との間に重み付け処理部を設け、差
分絶対値算出部10の出力である差分絶対値に重み付け
処理をして、差分2乗値と実質的に同じ値を得て、それ
を加算部20で加算するようにした。
【0022】
【作用】これによって、差分絶対値和を得るブロック・
マッチング方法および装置の特徴を活かしつつ、差分2
乗和を用いたときに得られる高い予測精度を簡単な回路
を付加するだけで得ることができた。
【0023】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す1つの演算エ
レメントの回路構成を示している。図11に示した演算
エレメントとの相異は、差分絶対値算出部10と加算部
20との間に入力端子Diと出力端子Yiを有する重み
付け処理部30を設けた点にあるから、この相異点につ
いて説明する。その他は図9ないし図11において説明
したものに同じである。
【0024】図2には重み付け処理部30の一実施例の
回路構成が示されている。セレクタ31と比較器32を
含み、差分絶対値算出部10に含まれたセレクタ12の
出力端子Yiからの差分絶対値を示すデータD0〜D3
がセレクタ31および比較器32に印加されている。
【0025】図3(a)には、データD0〜D3が比較
器32の入力端子a0〜a3にそれぞれ印加されたとき
の出力端子y0,y1の値を例示している。×印はドン
ト・ケアを表わす。データD3,D2,D1が“00
0”であるときはD0の値に関係なく出力端子y1,y
0は“00”、データD3,D2,D1が“001”で
あるときはD0の値に関係なく出力端子y1,y0は
“01”、データD3,D2が“01”であるときはD
1,D0の値に関係なく出力端子y1,y0は“10”
データD3が“1”のときはD2,D1,D0の値に関
係なくy1,y0は“11”を示す。ここにおける比較
器32はデータD3〜D0で示された差分絶対値の値の
範囲を判別して判別信号となるy1,y0を出力する判
別器の機能を果している。
【0026】図3(b)には比較器32の出力端子y
1,y0に接続されたセレクタ31のセレクト端子s
1,s0の値とセレクタ31の出力端子y6〜y0の値
を例示している。s1,s0が“00”のときy6〜y
0(yi)はa6〜a0(ai)の値を、s1,s0が
“01”のときy6〜y0(yi)はb6〜b0(b
i)の値を、s1,s0が“10”のときy6〜y0
(yi)はc6〜c0(ci)の値を、s1,s0が
“11”のときy6〜y0(yi)はd6〜d0(d
i)の値を出力する。
【0027】図3(c)には入力データD3〜D0と出
力のデータY6〜Y0の関係を示している。D3,D
2,D1が“000”のときには、D0の値がY0とな
りY6〜Y1は“000000”となる。
【0028】D3,D2,D1が“001”のときはY
6〜Y2は“00001”となり、Y1はD0の値にな
り、Y0は“0”となり、入力のデータD3〜D0に対
して出力のデータY6〜Y0は1ビット分の重み付けが
なされている。D3,D2が“01”のときはY6〜Y
4は“001”となりY3,Y2はそれぞれD1,D0
の値を示し、Y1,Y0は“00”となり、入力のデー
タD3〜D0に対して出力のデータY6〜Y0は2ビッ
ト分の重み付けがなされている。D3が“1”のときは
Y6は“1”となりY5〜Y3はそれぞれD2,D1,
D0の値になりY2〜Y0は“000”となって、入力
のデータD3〜D0に対して出力のデータY6〜Y0は
3ビット分の重み付けがなされている。
【0029】図4には、重み付け処理部30の他の実施
例の回路構成が示されている。差分絶対値算出部10に
含まれたセレクタ12の出力端子Yiからの差分絶対値
を示すデータD0〜D3がROM(リード・オンリ・メ
モリ)の入力端子a0〜a3に印加されると、出力端子
y0〜y6から出力のデータY0〜Y6が得られ、これ
が加算部20に含まれた加算器21の入力端子Aiに印
加される。ここで、入力のデータD3〜D0と出力のデ
ータY6〜Y0の関係は、たとえば、図3(c)に示し
たようになっており、図4のROM33は図2の構成と
同じ機能を有する。
【0030】図5には重み付け処理部30のさらに他の
実施例の回路構成が示されている。差分絶対値算出部1
0に含まれたセレクタ12の出力端子Yiからの差分絶
対値を示すデータD0〜D3が、3個のシフタ34−1
〜34−3の入力端子Aと、比較器36の入力端子A
と、セレクタ37の入力端子Dにそれぞれ印加される。
【0031】シフタ34−1では差分絶対値を示すデー
タD0〜D3をb0 (たとえば、1)ビット分シフトア
ップしたデータS0 をその出力端子Yに得て、これをセ
レクタ37の入力端子Cと加算器35−1の入力端子B
に印加している。シフタ34−2では差分絶対値を示す
データD0〜D3をb1 (>b0 )(たとえば、2)ビ
ット分シフトアップしたデータS1 をその出力端子Yに
得て、これを加算器35−1の入力端子Aと加算器35
−2の入力端子Bに印加している。シフタ34−3では
差分絶対値を示すデータD0〜D3をb2 (>b1
(たとえば、3)ビット分シフトアップしたデータS2
をその出力端子Yに得て、これを加算器35−2の入力
端子Aに印加している。
【0032】加算器35−1,35−2では、それぞれ
の入力端子AおよびBに印加されたデータを加算してそ
れぞれの出力端子A+Bからデータを得て、それぞれセ
レクタ37の入力端子BおよびAへ印加している。そこ
でセレクタ37の入力端子Dには差分絶対値を示すデー
タD0〜D3がそのまま、セレクタ37の入力端子Cに
は差分絶対値を示すデータD0〜D3をb0 (たとえ
ば、1)ビット分シフトアップしたデータS0 が、セレ
クタ37の入力端子Bには差分絶対値を示すデータD0
〜D3をb0 (たとえば、1)ビット分シフトアップし
たデータS0 とb1 (たとえば、2)ビット分シフトア
ップしたデータS1 を加算したデータP1=S1 +S0
が、セレクタ37の入力端子Aには差分絶対値を示すデ
ータD0〜D3をb1 (例えば、2)ビット分シフトア
ップしたデータS1 とb2 (たとえば、3)ビット分シ
フトアップしたデータS2 を加算したデータP2 =S2
+S1 が印加される。
【0033】差分絶対値を示すデータD0〜D3を印加
された比較器36は、差分絶対値を示すデータD0〜D
3をその入力端子Aに入力されたとき、その入力された
データの値の範囲を判別して出力端子Dに判別信号を出
力する。この差分絶対値を示すデータD0〜D3の値
と、出力端子Dに得られる判別信号の一例は図3(a)
に示すようになっており、図3(a)中のy1,y0が
判別信号に対応している。この比較器36の動作は、た
とえば図3(a)に示すような動作をすればよいから、
ROMであってもよい。
【0034】比較器36の出力端子Dに得られた選択信
号を印加されたセレクタ37は、たとえば、データD
3,D2,D1が“000”であるときにはD0の値に
関係なくセレクタ37の入力端子Dのデータがその出力
端子Yから出力データY0〜Y6として出力され、デー
タD3,D2,D1が“001”であるときはD0の値
に関係なくセレクタ37の入力端子Cのデータがその出
力端子Yから出力データY0〜Y6として出力され、デ
ータD3,D2が“01”であるときはD1,D0の値
に関係なくセレクタ37の入力端子Bのデータがその出
力端子Yから出力データY0〜Y6として出力され、デ
ータD3が“1”のときにはD2,D1,D0の値に関
係なくセレクタ37の入力端子Aのデータがその出力端
子Yから出力データY0〜Y6として出力される。
【0035】差分絶対値を示すデータD0〜D3のビッ
ト数がさらに大きくなったときには、シフタ34の段数
および加算器35の段数を大きくすればよい。すなわ
ち、シフタ34の段数をn+1,加算器35の段数をn
とし、n+1個のシフタ34からは順次に大きいビット
数b0 ,b1 ,…,bn 分シフトアップしてn+1個の
シフトアップした値S0 ,S1 ,…,Sn を得て、n個
の加算器35のそれぞれでは、n+1個のシフトアップ
した値S0 ,S1,…,Sn からi段目(iは1からn
まで順次に変化する整数)の加算器35においてi段目
の加算値Pi =Si +Si-1 を得ることによりn個の加
算値P1 ,P2 ,…,Pn を得るように構成することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるならばブロック・マッチング方法および装置を用
いた動き予測の精度は、従来の差分絶対値和を得る回路
構成に簡単な重み付け処理部を付加するのみで格段に向
上し、実質的に差分2乗和を用いた場合と同様の効果を
得ることができる。したがって本発明の効果は極めて大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の要部である重み付け処理部の一実施例を
示す回路構成図である。
【図3】図2の多くの端子のデータ値を示したデータ値
図である。
【図4】図1の要部である重み付け処理部の他の実施例
を示す回路構成図である。
【図5】図1の要部である重み付け処理部のさらに他の
実施例を示す回路構成図である。
【図6】従来の動き補償フレーム間予測の概念を示す概
念図である。
【図7】従来の動き補償フレーム間予測のサーチ・ウィ
ンドウの候補ブロックと参照ブロックの関係を示すブロ
ック関係図である。
【図8】図7の候補ブロックと参照ブロックからディス
トーションを計算する画素を示す画素図である。
【図9】従来の動きベクトルを探索する動きベクトル探
索プロセサの回路構成図である。
【図10】図9の構成要素である演算エレメントの動作
の流れを示すフローチャートである。
【図11】従来の演算エレメントの回路構成図である。
【符号の説明】 10 差分絶対値算出部 11 加算器 12 セレクタ 15,16 インバータ 20 加算部 21 加算器 22 ラッチ 25 インバータ 30 重み付け処理部 31 セレクタ 32 比較器 33 ROM 34−1〜34−3 シフタ 35−1,35−2 加算器 36 比較器 37 セレクタ 51 入力選択回路 52 演算エレメント群 53 比較回路 54 タイミング信号発生回路 55 出力回路 61 サーチ・ウィンドウ 62 候補ブロック 63 参照ブロック CL クロック D,Dij 差分絶対値和 MV 動きベクトル PE,PE0〜PE15 演算エレメント

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル動画像のデータを圧縮するた
    めの動きベクトル探索における現フレームの複数の画素
    からなる参照ブロックのデータ(a)と前フレームの探
    索範囲(61)に含まれた複数の画素からなる候補ブロ
    ックのデータ(b)との差分絶対値を得て(10)、前
    記差分絶対値を前記複数の画素について加算して(2
    0)差分絶対値和(D)を得るブロック・マッチング方
    法において、 前記参照ブロックのデータと前記前フレームの候補ブロ
    ックのデータとの差分絶対値に差分絶対値和が最小値
    示すことのできるようにあらかじめ定めた重み付け処理
    をし(30)、 前記重み付け処理をした差分絶対値を前記複数の画素に
    ついて加算して重み付け処理後の差分絶対値和を得るよ
    うにした動画像圧縮におけるブロック・マッチング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記重み付け処理が、 前記参照ブロックのデータと前記前フレームの候補ブロ
    ックのデータとの差分絶対値の値の範囲を判別し(3
    2)、 この判別した範囲にもとづいて重みを決定して前記差分
    絶対値に重み付けすることによってなされる(31)請
    求項1の動画像圧縮におけるブロック・マッチング方
    法。
  3. 【請求項3】 前記重み付け処理が、 前記参照ブロックのデータと前記前フレームの候補ブロ
    ックのデータとの差分絶対値を印加されて、あらかじめ
    格納してある多くの所定値からこの差分絶対値に対応し
    た所定値を出力することによりなされる(33)請求項
    1の動画像圧縮におけるブロック・マッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記重み付け処理が、 前記参照ブロックのデータと前記前フレームの候補ブロ
    ックのデータとの差分絶対値(D0〜D3)の値の範囲
    の判別をし(36)、 nを所定の正の整数としたとき、前記差分絶対値を順次
    に大きいビット数をあらわすb0 ないしbn ビット分シ
    フトアップしてn+1個のシフトアップした値S0 (3
    4−1Y,37C)ないしSn (34−3Y)を得て、 iを1から前記nまで順次に変化する整数としたとき、
    前記n+1個のシフトアップした値S0 ないしSn から
    加算値Pi =Si +Si-1 を得ることによりn個の加算
    値P1 (37B)ないしPn (37A)を得て、 前記差分絶対値の値の範囲の判別にしたがって、前記差
    分絶対値の値(37D)と、前記b0 ビット分シフトア
    ップした値S0 (37C)と、前記n個の加算値P1
    いしPn (37B,37A)のうちの1つを選択して出
    力することによってなされる請求項1の動画像圧縮にお
    けるブロック・マッチング方法。
  5. 【請求項5】 ディジタル動画像のデータを圧縮するた
    めの動きベクトル探索における現フレームの複数の画素
    からなる参照ブロックのデータ(a)と前フレームの探
    索範囲(61)に含まれた複数の画素からなる候補ブロ
    ックのデータ(b)とを印加されて差分絶対値を算出す
    るための差分絶対値算出手段(10)と、 前記差分絶対値を印加されて前記複数の画素について加
    算して差分絶対値和(D)を得るための加算手段(2
    0)とを含むブロック・マッチング装置において、 前記差分絶対値算出手段から前記差分絶対値を受けて、
    差分絶対値和が最小値を示すことのできるようにあらか
    じめ定めた重み付け処理をして重み付け処理をした差分
    絶対値を得るための重み付け処理手段(30)を設け、 前記加算手段は、前記重み付け処理手段において重み付
    け処理をした差分絶対値を印加されて前記複数の画素に
    ついて加算して重み付け処理後の差分絶対値和を得るも
    のである動画像圧縮におけるブロック・マッチング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記重み付け処理手段が、 前記差分絶対値算出手段から受けた前記差分絶対値の値
    の範囲を判別して判別信号を出力するための判別手段
    (32)と、 前記判別信号を受けて、この判別信号にもとづいて重み
    を決定して前記差分絶対値に重み付けして前記重み付け
    処理をした差分絶対値を出力する請求項5の動画像圧縮
    におけるブロック・マッチング装置。
  7. 【請求項7】 前記重み付け処理手段が、 前記差分絶対値算出手段から前記差分絶対値を受けて、
    あらかじめ格納してある多くの所定値からこの差分絶対
    値に対応した所定値を出力するためのリード・オンリ・
    メモリ(33)である請求項5の動画像圧縮におけるブ
    ロック・マッチング装置。
  8. 【請求項8】 前記重み付け処理手段が、 前記差分絶対値算出手段から受けた前記差分絶対値の値
    の範囲を判別して判別信号を出力するための判別手段
    (36)と、 nを所定の正の整数としたとき、前記差分絶対値を順次
    に大きいビット数をあらわすb0 ないしbn ビット分シ
    フトアップしてn+1個のシフトアップした値S0 (3
    4−1Y,37C)ないしSn (34−3Y)を得るた
    めのシフトアップ手段(34)と、 iを1から前記nまで順次に変化する整数としたとき、
    前記n+1個のシフトアップした値S0 ないしSn から
    加算値Pi =Si +Si-1 を得ることによりn個の加算
    値P1 (37B)ないしPn (37A)を得るための加
    算手段(35)と、 前記判別信号にしたがって、前記差分絶対値の値(37
    D)と、前記b0 ビット分シフトアップした値S0 (3
    7C)と、前記n個の加算値P1 ないしPn (37B,
    37A)のうちの1つを選択して出力するための選択手
    段(37)とを含む請求項5の動画像圧縮におけるブロ
    ック・マッチング装置。
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