JP2872105B2 - ディストーション算出装置 - Google Patents

ディストーション算出装置

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JP2872105B2 JP11983496A JP11983496A JP2872105B2 JP 2872105 B2 JP2872105 B2 JP 2872105B2 JP 11983496 A JP11983496 A JP 11983496A JP 11983496 A JP11983496 A JP 11983496A JP 2872105 B2 JP2872105 B2 JP 2872105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
の情報圧縮に適用される動きベクトル探索装置に係り、
特に、現画像の一部を構成する現画像ブロックの画素デ
ータと参照画像上のサーチウィンドウ内の複数の候補ブ
ロックの画素データとに基づいて算出されたそれぞれの
ディストーションによって動きベクトルを探索する動き
ベクトル探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、音声、映像などの異なる情
報をデジタルデータで表現し、これらのメディアを統合
して一元的に取り扱うマルチメディアが近年注目を浴び
ている。このマルチメディアをより効果的に実現するキ
ー・テクノロジーのひとつとして情報圧縮技術がある。
情報圧縮技術は、情報の冗長性に着目し、冗長な部分の
情報を削減することにより、情報量を少なくする技術で
あり、これにより大量の情報を効率的に処理し、蓄積
し、伝送することが可能となる。
【0003】各種のメディアの情報量には大きな差があ
り、とりわけ、動画像は膨大な情報量を有するため、大
幅な情報の圧縮が必要となる。情報の圧縮方法には各種
方式があり、これらの方式を組み合わせることにより、
大幅な圧縮を実現している。一般に、これらの圧縮機能
はLSI(Large scale integrated circuit)として提
供されている。
【0004】動画像情報の圧縮方式の一つとして、動画
像の一部を構成する2つの画面間の時間的な相関関係に
基づいて情報圧縮を行う方式が知られている。この圧縮
方式には、例えば、単純フレーム間予測符号化方式、動
き補償フレーム間予測符号化方式がある。ここで、フレ
ームとは、動画像を構成する1枚の画面を表す。以下、
単純フレーム間予測符号化方式および動き補償フレーム
間予測符号化方式について説明する。
【0005】図9は、単純フレーム間予測符号化方式を
示す図である。単純フレーム間予測符号化方式において
は、互いに位置的に対応する現画像10の各画素データ
と参照画像20の各画素データとの差分値を算出し、こ
の差分値を適当な閾値と比較して、有意画素データと非
有意画素データとに識別する。有意画素データは、この
差分値が閾値より大きい場合に相当し、参照画像20か
ら現画像10を予測する際に省略することのできないデ
ータである。一方、非有意画素データは、この差分値が
閾値以下の場合に相当し、参照画像20から現画像10
を予測する際に削減することが可能なデータである。
【0006】なお、参照画像20は、現画像10よりも
過去の画像であっても、未来の画像であってもよいが、
現画像10よりも時間的に先に符号化される画像であ
る。例えば、図9に示すように、参照画像20における
人物像1が現画像10において右方向に移動してる場
合、有意画素データを示す領域は、2つの有意画素領域
2および2aによって示される。有意画素領域2に位置
的に対応する現画像10上の画素データは、この画素デ
ータと有意画素領域2との差分値および有意画素領域2
によって表わすことができ、有意画素領域2aに位置的
に対応する現画像10上の画素データは、この画素デー
タと有意画素領域2aとの差分値および有意画素領域2
aによって表わすことができる。残りの非有意画素領域
は、この非有意画素領域と位置的に対応する参照画像2
0の画素データそのものによって表わすことができる。
【0007】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素数が少ないほど予測の際に必要な差分値のデータ量
を少なくすることができるので、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって有
意画素数を少なくして圧縮効率をさらに向上することも
できるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎくし
ゃくして不自然になったり、動くべき画像の一部が残像
として現れたりするため、画像品質が著しく劣化すると
いった不具合が発生する。
【0008】このように、単純フレーム間予測符号化方
式では、現画像10を参照画像20の同一位置の画素デ
ータに基づいて予測するので、現画像10と参照画像2
0との間の画像上の変化が小さいときには高い圧縮効率
を実現することができるが、図9に示されるように、画
像の一部が画像上で大幅に移動するような場合には、単
純フレーム間予測符号化方式よりも次に説明する動き補
償フレーム間予測符号化方式を用いた方が圧縮効率は高
くなる。
【0009】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図10に示されるように、参照画像20の人物像1が移
動した場合、図10に示される動きベクトルMVを算出
する。動きベクトルMVは、人物像1の移動方向および
移動距離を表し、この動きベクトルMVと参照画像20
の人物像1を形成する画素データとによって、現画像1
0上の人物像1を予測する。この場合、有意画素領域は
領域2となる。したがって、動き補償フレーム間予測符
号化方式では、有意画素数を大幅に少なくすることがで
きるので、画像情報の圧縮効率を大幅に向上することが
できる。
【0010】ところで、国際標準方式であるITU−T
(International telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector)H.261による動
き補償フレーム間予測方式では、まず、図11に示すよ
うに、現画像10を複数のブロックに分割し、その一つ
のブロック11(以下、現画像ブロックと呼ぶ)に類似
した同一サイズの複数のブロック31(以下、候補ブロ
ックと呼ぶ)を含むサーチウィンドウ21を参照画像2
0上で特定し、サーチウィンドウ21内に含まれる複数
の候補ブロック31と現画像ブロック11とのディスト
ーションを算出する。
【0011】ここで、ディストーションとは、各候補ブ
ロック31と現画像ブロック11との類似性を表すもの
であり、各候補ブロック内の位置的に対応する画素デー
タの差分値をそれぞれ求め、これらの差分値が相殺され
ないように絶対値演算または二乗演算によって正数デー
タに変換して累積した値で示される。次に、算出された
ディストーションの中から最小の値をもつディストーシ
ョンを特定し、この最小ディストーションを有する候補
ブロック31と現画像ブロック11に基づいて動きベク
トルMVが算出される。
【0012】さらに、現画像ブロック11、サーチウィ
ンドウ21、候補ブロック31の関係について説明す
る。図12(b)に示すように、現画像ブロック11が
N行M列の画素から構成され、図12(a)に示すよう
に、サーチウィンドウ21がH行L列の画素から構成さ
れるとすると、現画像ブロック11に類似した候補ブロ
ック31は、サーチウィンドウ21内に(H−N+1)
×(L−M+1)個存在する。
【0013】また、現画像ブロック11の左上角の画素
データをa(0,0)で表わすとすると、サーチウィン
ドウ21内でこの画素データa(0,0)に位置的に対
応する各候補ブロック31の画素の取り得る範囲は、図
12(a)の斜線領域で示される。現画像ブロック11
内の画素データと各候補ブロック31内の画素データと
の位置的な対応関係を図13に示す。図13に示すよう
に、現画像ブロック11内の画素データa(m,n)に
位置的に対応する各候補ブロック31内の画素データ
は、サーチウィンドウ21内の画素データb(l+m,
h+n)で表される。ここで、hおよびlはサーチウィ
ンドウ21内の各候補ブロック31を特定する値であ
り、サーチウィンドウ21内の画素データb(l,h)
は候補ブロック31の左上角の画素データであり、現画
像ブロック11の左上角の画素データa(0,0)に位
置的に対応する。
【0014】図12および図13に示された現画像ブロ
ック11、サーチウィンドウ21および複数の候補ブロ
ック31において、現画像ブロック11と各候補ブロッ
ク31とのディストーションをD(l,h)とすると、
D(l,h)は以下の式により表される。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、‖‖はディストーションを演算す
るノルムを示し、d(m,n)は、 d(m,n)=b(l+m,h+n)−a(m,n) で表され、現画像ブロック11の画素データおよび位置
的に対応する各候補ブロック31の画素データの差分値
である局所ディストーションを示している。ノルム演算
は、一般に、絶対値演算および二乗演算が用いられる
が、計算の複雑さと効率の点で絶対値演算が最も頻繁に
用いられる。
【0017】なお、動き補償フレーム間予測方式におい
て、現画像と参照画像をブロック単位で比較する方法
は、ブロック・マッチング法と呼ばれており、さらに、
サーチウィンドウ内に含まれる全ての候補ブロックと現
画像ブロックとを比較する場合には、フル・サーチ・ブ
ロック・マッチング法(全点探索法)と呼ばれている。
この全点探索法を用いて動きベクトルを求める方法およ
び装置として、例えば、特開平2−213291号公報
の二次元アニメート画像の連続画像を表すデータ信号を
処理するための方法および回路が知られている。この方
法および回路においては、演算時間を短縮するため、候
補ブロックの数だけプロセッサエレメントを配置して、
プロセッサエレメントに供給されたサーチエリアのデー
タを全体として上方向、下方向および左方向に切り換え
てスキャニングを行うことでディストーションを求めて
いる。
【0018】すなわち、図14および図15に示すよう
に、lおよびhを l=0,1,2 h=0,1,2 で表すとすると、まず、各プロセッサエレメントにサー
チウィンドウの画素データが入力されるとともに、現画
像ブロックの画素データa(0,0)が入力されたサイ
クル0では、各プロセッサエレメントでは、局所ディス
トーション |b(l,h)−a(0,0)| の計算およびストアが行われる。
【0019】次のサイクル1では、サーチウィンドウの
各画素データを全体として上に移動するとともに、現画
像ブロックの画素データa(0,1)が入力されること
で局所ディストーション |b(l,h+1)−a(0,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル0で計算された局所
ディストーションに加算されてストアされる。
【0020】次いで、サイクル2では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として左に移動するとともに、
現画像ブロックの画素データa(1,1)が入力される
ことで局所ディストーション |b(l+1,h+1)−a(1,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル1での演算結果に加
算されてストアされる。
【0021】次いで、サイクル3では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として下に移動するとともに、
現画像ブロックの画素データa(1,0)が入力される
ことで局所ディストーション |b(l+1,h)−a(1,0)| の計算が行われ、さらに、サイクル2での演算結果に加
算されてストアされ、結果として9個の候補ブロックに
対応する各候補ブロックと現画像ブロックとのディスト
ーションが計算される。
【0022】次いで、この9個のディストーションの中
から検出された最小ディストーションに基づいて動きベ
クトルが求められる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディストーション算出装置にあっては、図16に示すよ
うに、プロセッサエレメントが、ディストーションを積
算中の局所ディストーションの積算値を保持しておくた
めのレジスタ42と、ディストーションを転送するため
にディストーションを保持しておくためのレジスタ41
とを設け、それぞれ制御信号によって制御し、動作させ
ていたため、回路構成が複雑になり制御も複雑になると
いった問題点があった。
【0024】そこで、本発明は、ディストーションの転
送中のディストーションの保持を行うフリップフロップ
と、ディストーションの入力と局所ディストーションの
積算値の入力とを選択するセレクタとを設けて、前記フ
リップフロップが該セレクタからディストーションまた
は局所ディストーションの積算値の何れかを入力するよ
うにし、局所ディストーションの積算を行う加算器が前
記フリップフロップから局所ディストーションの積算値
を入力することにより、ディストーション積算中の局所
ディストーションの積算値だけを保持しておくためのレ
ジスタが削減でき、回路構成を簡素化し、制御も簡略化
することを課題としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、動画像を部分的に構成する現
画像が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により
表わされる現画像ブロックを含み、前記動画像を部分的
に構成する参照画像が、画素データをそれぞれ有する複
数の画素により表わされるサーチウィンドウを含み、該
サーチウィンドウが複数の候補ブロックを含み、該現画
像ブロックと該各候補ブロックが同一サイズを有し、該
現画像ブロックと前記各候補ブロックとの間の画像の差
を表わす複数のディストーションを、前記現画像ブロッ
クに対して、前記サーチウィンドウ内の各候補ブロック
の画素データおよび前記現画像ブロックの画素データに
基づいて、算出するディストーション算出装置におい
て、前記サーチウィンドウの画素データを一時的に保持
しながら、互いの間で転送し、前記各ディストーション
を算出する複数のプロセッサエレメントと、該プロセッ
サエレメント間で前記サーチウィンドウの画素データを
転送し合う間に、前記サーチウィンドウの画素データを
該プロセッサエレメントから入力して一時的に退避させ
てから該プロセッサエレメントに戻す退避データ保持ユ
ニットと、前記プロセッサエレメントで算出された各デ
ィストーションに基づいて、前記各候補ブロックの中か
ら前記現画像ブロックと最も類似する候補ブロックを検
出する類似ブロック検出手段と、を備え、前記プロセッ
サエレメントが、前記サーチウィンドウの画素データを
一時的に保持しながら、互いの間で転送する転送ユニッ
トと、該転送ユニットに保持されたサーチウィンドウの
画素データと、前記現画像ブロックの画素データとを入
力し、現画像ブロックと各候補ブロックとの位置的に対
応する画素の差を表す局所ディストーションを算出する
局所ディストーション算出ユニットと、該局所ディスト
ーション算出ユニットにより算出される局所ディストー
ションをブロック毎に総和して前記各ディストーション
を算出するとともに、該ディストーションを転送するデ
ィストーション転送総和ユニットと、を有し、該ディス
トーション転送総和ユニットが、前記局所ディストーシ
ョンを積算して算出する加算器と、前記ディストーショ
ンを所定のタイミングでラッチして出力するフリップフ
ロップと、を有し、さらに、該フリップフロップが、前
記局所ディストーションの積算値を所定のタイミングで
ラッチして出力し、前記加算器が、前記局所ディストー
ション算出ユニットにより算出された局所ディストーシ
ョンと、前記フリップフロップから出力された局所ディ
ストーションの積算値を加算することにより前記局所デ
ィストーションの積算値を算出することを特徴とする。
【0026】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載のディストーション算出装置にお
いて、H、L、NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像ブロックおよび前記候補ブロックのそれぞれが、N
行M列の画素からなり、前記サーチウィンドウが、H行
L列の画素からなり、HおよびLがそれぞれNおよびM
より大きいとするとき、前記プロセッサエレメントが、
(H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス状に
配置され、2行目から(H−N+1)行目までの前記各
プロセッサエレメントのディストーション転送総和ユニ
ットが、1つ少ない行の前記プロセッサエレメントのデ
ィストーション転送総和ユニットから出力されたディス
トーションと、前記加算器から出力されたディストーシ
ョン積算値と、を選択して出力するセレクタを有し、前
記フリップフロップが、該セレクタから出力されたデー
タを入力し、所定のタイミングでラッチして出力し、前
記(H−N+1)行目の各プロセッサエレメントのディ
ストーション転送総和ユニットのフリップフロップから
前記ディストーションが、前記類似ブロック検出手段に
転送されることを特徴とする。
【0027】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載のディストーション算出装置にお
いて、H、L、NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像ブロックおよび前記候補ブロックのそれぞれが、N
行M列の画素からなり、前記サーチウィンドウが、H行
L列の画素からなり、HおよびLがそれぞれNおよびM
より大きいとするとき、前記プロセッサエレメントが、
(H−N+1)行(L−M+1)列のマトリックス状に
配置され、2列目から(L−M+1)列目までの前記各
プロセッサエレメントのディストーション転送総和ユニ
ットが、1つ少ない列の前記プロセッサエレメントのデ
ィストーション転送総和ユニットから出力されたディス
トーションと、前記加算器から出力されたディストーシ
ョン積算値と、を選択して出力するセレクタを有し、前
記フリップフロップが、該セレクタから出力されたデー
タを入力し、所定のタイミングでラッチして出力し、前
記(L−M+1)列目の各プロセッサエレメントのディ
ストーション転送総和ユニットのフリップフロップから
前記ディストーションが、前記類似ブロック検出手段に
転送されることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に係るディストーション算
出装置は、動画像を部分的に構成する現画像が、画素デ
ータをそれぞれ有する複数の画素により表わされる現画
像ブロックを含み、動画像を部分的に構成する参照画像
が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
されるサーチウィンドウを含み、サーチウィンドウが複
数の候補ブロックを含み、現画像ブロックと各候補ブロ
ックが同一サイズを有し、現画像ブロックと各候補ブロ
ックとの間の画像の差を表わす複数のディストーション
を、現画像ブロックに対して、サーチウィンドウ内の各
候補ブロックの画素データおよび現画像ブロックの画素
データに基づいて、算出するものである。
【0029】図1〜図7は本発明に係るディストーショ
ン算出装置の第1実施例を示す図である。本実施例で
は、現画像ブロックは、2行2列の画素からなり、mお
よびnを整数として、a(m,n)で表わすものとす
る。サーチウィンドウは、4行4列の画素からなり、サ
ーチウィンドウの候補ブロックが、2行2列の画素から
なり、lおよびhを整数として、b(l+m,h+n)
で表わすものとする。
【0030】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
まず、全体の構成を説明する。図1に示されるように、
ディストーション算出装置1000aは、現画像ブロッ
クデータ入力ポート1100、サーチウィンドウデータ
入力ポート1200、9個のプロセッサエレメント30
1,302,303,311,312,313,32
1,322,323、ディストーション出力ポート13
00、退避データ保持ユニット2000、類似ブロック
検出ユニット5000および制御信号出力ユニット90
00を備えている。
【0031】退避データ保持ユニット2000は、5個
のサイドレジスタ204,210,214,220,2
24からなる。9個のプロセッサエレメントは、3行3
列のマトリクス状に配置され、サイドレジスタ204,
214,224は、プロセッサエレメント303,31
3,323の1行下に、ぞれぞれ配置され、サイドレジ
スタ210,220は、プロセッサエレメント311,
321の1行上に、それぞれ配置される。
【0032】現画像ブロックデータ入力ポート1100
は、データ入力ラインR0およびR1を有し、現画像ブ
ロックの画素データを図示されない現画像ブロックデー
タ出力器から受取り、各データ出力ラインから各プロセ
ッサエレメントに入力させるものである。サーチウィン
ドウデータ入力ポート1200は、データ入力ラインS
0、S1、S2およびS3を有し、サーチウィンドウの
候補ブロックの画素データを図示されないサーチウィン
ドウデータ出力器から受取り、各データ出力ラインから
3列目のプロセッサエレメント321、322、323
およびサイドレジスタ224に入力させるものである。
【0033】各サイドレジスタは、サーチウィンドウの
候補ブロックの画素データを転送保持するものである。
各プロセッサエレメントは、サーチウィンドウの候補ブ
ロックの画素データを転送保持し、ディストーションを
算出し、算出されたディストーションを転送保持するも
のである。
【0034】ディストーション出力ポート1300は、
データ出力ラインD0、D1およびD2を有し、1列目
のプロセッサエレメント301,302,303から出
力されたディストーションを各データ入力端子を介して
受取り、類似ブロック検出ユニット5000に出力する
ものである。制御信号出力ユニット9000は、図示さ
れない第1〜第5信号出力端子を有し、図2に示され
る、タイミングで各信号を出力するものである。
【0035】同図に示されるように、第1信号出力端子
からは、クロックパルス信号CK1が出力される。第2
信号出力端子からは、サーチウィンドウの画素データの
各プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ間での転
送方向を選択させるパルス信号SLが、クロックパルス
信号CK1の2倍のパルス幅、クロックパルス信号CK
1の2倍の周期を持ち、クロックパルス信号CK1の1
パルス目の立ち下がりに同期して出力される。
【0036】第3信号出力端子からは、各プロセッサエ
レメントに局所ディストーションの積算を開始させるパ
ルス信号CLが、クロックパルス信号CK1の2倍のパ
ルス幅で、クロックパルス信号CK1の6パルス目の立
ち下がりに同期して出力される。第4信号出力端子から
は、各プロセッサエレメント間でディストーションを転
送させるパルス信号LD1が、クロックパルス信号CK
1の4倍のパルス幅で、クロックパルス信号CK1の1
0パルス目の立ち下がりに同期して出力される。
【0037】次に、各サイドレジスタおよび各プロセッ
サエレメントについて説明する。図1に示すように、各
サイドレジスタは、データ入力端子YDi(またはYU
i)、YLi、データ出力端子YDo(またはYU
o)、YLoを有し、さらに図示されない信号入力端子
を有し、制御信号出力ユニット9000からクロックパ
ルス信号CK1およびパルス信号SLを入力する。
【0038】図1に示すように、各プロセッサエレメン
トは、サイドレジスタの入出力端子に加え、データ入力
端子X、Diおよびデータ出力端子Doを有し、さらに
図示されない信号入力端子を有し、制御信号出力ユニッ
ト9000からクロックパルス信号CK1、パルス信号
SL、CL、LD1を入力する。また、図1に示すよう
に、1列目と3列目のプロセッサエレメント301,3
02,303,サイドレジスタ220,プロセッサエレ
メント321,322,323のデータ入力端子YUi
は、同じ列の1行下のプロセッサエレメント302,3
03,サイドレジスタ204,プロセッサエレメント3
21,322,323,サイドレジスタ324のデータ
出力端子YUoに、それぞれ電気的に接続される。2列
目のプロセッサエレメント311,312,313,サ
イドレジスタ214のデータ入力端子YDiは、2列目
の1行上のサイドレジスタ210,プロセッサエレメン
ト311,312,313のデータ出力端子YDoに、
それぞれ電気的に接続される。3列目のプロセッサエレ
メント321,322,323,サイドレジスタ224
のデータ入力端子YLiは、参照画像データ入力ポート
1200のデータ入力ラインS0,S1,S2,S3
に、それぞれ電気的に接続される。1列目および2列目
のプロセッサエレメント301,302,303,サイ
ドレジスタ204,210,プロセッサエレメント31
1,312,313のデータ入力端子YLiは、同じ行
の1列右のプロセッサエレメント311,312,31
3,サイドレジスタ214,220,プロセッサエレメ
ント321,322,323のデータ出力端子YLo
に、それぞれ電気的に接続される。
【0039】1列目および3列目のプロセッサエレメン
ト301,302,303,321,322,323の
データ入力端子Xは、現画像ブロックデータ入力ポート
1100のデータ入力ラインR0に、それぞれ電気的に
接続される。2列目のプロセッサエレメント311,3
12,313のデータ入力端子Xは、現画像ブロックデ
ータ入力ポート1100のデータ入力ラインR1に、そ
れぞれ電気的に接続される。1列目および2列目のプロ
セッサエレメント301,302,303,311,3
12,313のデータ入力端子Diは、同じ行の1列右
のプロセッサエレメント311,312,313,32
1,322,323のデータ出力端子Doに、それぞれ
電気的に接続される。さらに、1列目のプロセッサエレ
メント301,302,303のデータ出力端子Do
は、ディストーション出力ポート1300のデータ出力
ラインD0,D1,D2に、それぞれ電気的に接続され
る。
【0040】図3は、各プロセッサエレメントの詳細ブ
ロック図である。まず、構成を説明する。同図に示され
るように、各プロセッサエレメントは、転送ユニット2
100,局所ディストーション算出ユニット3100,
およびディストーション転送総和ユニット3200を有
する。
【0041】転送ユニット2100は、サーチウィンド
ウの画素データを2方向から入力し、選択して、出力す
るものである。局所ディストーション算出ユニット31
00は、現画像ブロックデータ入力ポート1100によ
り受取られた現画像ブロックの画素データと、現画像ブ
ロックの画素データと位置的に対応する、転送ユニット
2100から出力されたサーチウィンドウの画素データ
との、差を表わす局所ディストーションを算出するもの
である。
【0042】ディストーション転送総和ユニット320
0は、局所ディストーション算出ユニット3100によ
り算出された局所ディストーションを総和して、ひとつ
の現画像ブロックに対するディストーションを算出し、
算出されたディストーションをプロセッサエレメントの
データ出力端子Doを介して出力し、他のプロセッサエ
レメントのデータ入力端子Diを介して入力させ、マト
リクス状に配置されたプロセッサエレメント間で転送保
持するものである。
【0043】ここで、各サイドレジスタは、転送ユニッ
ト2100と同様の構成である。転送ユニット2100
は、セレクタ2010、フリップフロップ2020を有
する。セレクタ2010は、第1データ入力端子A、第
2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデータ出力
端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号の状態
によりデータ入力端子とデータ出力端子Yとの接続を切
替えるものであり、信号入力端子Sに入力された信号が
0のとき、第1データ入力端子Aとデータ出力端子Yを
電気的に接続し、信号入力端子Sに入力された信号が1
のとき、第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yを電
気的に接続するものである。
【0044】フリップフロップ2020は、データ入力
端子A、信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有
し、データ入力端子Aに入力されたデータを信号入力端
子Sに入力された信号に同期してラッチし、データ出力
端子Yを介して出力するものである。局所ディストーシ
ョン算出ユニット3100は、減算器3110および正
数変換器3120を有する。
【0045】減算器3110は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有
し、第1データ入力端子Aに入力されたデータから第2
データ入力端子Bに入力されたデータを減算してデータ
出力端子Yに出力するものである。正数変換器3120
は、データ入力端子Aおよびデータ出力端子Yを有し、
データ入力端子Aに入力されたデータを絶対値演算また
は二乗演算により正数データに変換してデータ出力端子
Yに出力するものである。
【0046】ディストーション転送総和ユニット320
0は、加算器3210、セレクタ3220およびフリッ
プフロップ3230を有する。加算器3210は、第1
データ入力端子A、第2データ入力端子B、信号入力端
子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに
入力された信号が1のとき、第1データ入力端子Aに入
力されたデータをデータ出力端子Yに出力し、信号入力
端子Sに入力された信号が0のとき、第1データ入力端
子Aおよび第2データ入力端子Bに入力されたデータを
加算してデータ出力端子Yに出力するものである。
【0047】セレクタ3220は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
の状態により2つのデータ入力端子とデータ出力端子Y
との接続を切替えるものであり、信号入力端子Sに入力
された信号が1のとき、第1データ入力端子Aとデータ
出力端子Yを電気的に接続し、信号入力端子Sに入力さ
れた信号が0のとき、第2データ入力端子Bとデータ出
力端子Yを電気的に接続するものである。
【0048】フリップフロップ3230は、データ入力
端子A、信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有
し、データ入力端子Aに入力されたデータを信号入力端
子Sに入力された信号に同期してラッチし、データ出力
端子Yを介して出力するものである。次に、接続を説明
する。
【0049】転送ユニット2100のセレクタ2010
の第1データ入力端子Aは、プロセッサエレメントのデ
ータ入力端子YDi(またはYUi)を介して、上側
(または下側)のプロセッサエレメントおよびサイドレ
ジスタのフリップフロップ2020のデータ出力端子Y
にプロセッサエレメントおよびサイドレジスタのデータ
出力端子YDo(またはYUo)を介して、電気的に接
続される。セレクタ2010の第2データ入力端子B
は、プロセッサエレメントのデータ入力端子YLiを介
して、右側のプロセッサエレメントのフリップフロップ
2020、およびサーチウィンドウデータ入力ポート1
200のデータ出力端子Yにプロセッサエレメントのデ
ータ出力端子YLo、サーチウィンドウデータ入力ポー
トのS0,S1,S2を介して、電気的に接続される。
セレクタ2010の信号入力端子Sは、制御信号出力ユ
ニット9000の図示されない信号出力端子に電気的に
接続され、パルス信号SLを入力する。
【0050】転送ユニット2100のフリップフロップ
2020のデータ入力端子Aは、同じ転送ユニット21
00のセレクタ2010のデータ出力端子Yに電気的に
接続され、フリップフロップ2020の信号入力端子S
は、制御信号出力ユニット9000の図示されない信号
出力端子に電気的に接続され、クロックパルス信号CK
1を入力する。
【0051】局所ディストーション算出ユニット310
0の減算器3110の第1データ入力端子Aは、転送ユ
ニット2100のフリップフロップ2020のデータ出
力端子Yに電気的に接続される。減算器3110の第2
データ入力端子Bは、プロセッサエレメントのデータ入
力端子Xおよび現画像ブロックデータ入力ポート110
0を介して、図示されない現画像ブロックデータ出力器
の出力元に電気的に接続される。
【0052】局所ディストーション算出ユニット310
0の正数変換器3120のデータ入力端子Aは、減算器
3110のデータ出力端子Yに電気的に接続される。デ
ィストーション転送総和ユニット3200の加算器32
10の第1データ入力端子Aは、局所ディストーション
算出ユニット3100の正数変換器3120のデータ出
力端子Yに電気的に接続され、加算器3210の第2デ
ータ入力端子Bは、フリップフロップ3230のデータ
出力端子Yに電気的に接続され、加算器3210の信号
入力端子Sは、制御信号出力ユニットの第3信号出力端
子に電気的に接続され、パルス信号CLを入力する。
【0053】ディストーション転送総和ユニット320
0のセレクタ3220の第1データ入力端子Aは、プロ
セッサエレメントのデータ入力端子Diを介して、他の
プロセッサエレメントのフリップフロップ3230のデ
ータ出力端子Yに、他のプロセッサエレメントのデータ
出力端子Doを介して、電気的に接続される。セレクタ
3220の第2データ入力端子Bは、加算器3210の
データ出力端子Yに電気的に接続され、セレクタ322
0の信号入力端子Sは、制御信号出力ユニットの第4信
号出力端子に電気的に接続され、パルス信号LD1が入
力される。
【0054】ディストーション転送総和ユニット320
0のフリップフロップ3230のデータ入力端子Aは、
セレクタ3220のデータ出力端子Yに電気的に接続さ
れ、フリップフロップ3230の信号入力端子Sは、制
御信号出力ユニットの信号出力端子に電気的に接続さ
れ、パルス信号CK1が入力される。再び、図2に戻
り、作用を説明する。
【0055】同図は、本実施例の制御信号出力ユニット
9000から出力される信号と各入出力ポートのデータ
の入出力のタイミングを示している。ここで、クロック
パルス信号CK1の1パルス目の立上がりから2パルス
目の立上がりまでの期間を期間c0とし、以後、クロッ
クパルス信号CK1の2パルス目以降、期間c1、c
2、c3...と呼ぶことにする。
【0056】期間c4から期間c7の間、各期間毎に、
現画像ブロックデータ入力ポート1100のデータ入力
ラインR0から現画像ブロックの画素データa(0,
0),a(0,1),a(1,0),a(1,1)が記
載順に入力される。期間c4から期間c7の間、各期間
毎に、現画像ブロックデータ入力ポート1100のデー
タ入力ラインR1から現画像ブロックの画素データa
(0,1),a(0,0),a(1,1),a(1,
0)が記載順に入力される。
【0057】期間c0において、サーチウィンドウデー
タ入力ポート1200のデータ入力ラインS0からサー
チウィンドウの画素データb(0,0)が入力され、サ
ーチウィンドウデータ入力ポート1200のデータ入力
ラインS1からサーチウィンドウの画素データb(0,
1)が入力され、サーチウィンドウデータ入力ポート1
200のデータ入力ラインS2からサーチウィンドウの
画素データb(0,2)が入力され、サーチウィンドウ
データ入力ポート1200のデータ入力ラインS3から
サーチウィンドウの画素データb(0,3)が入力され
る。
【0058】期間c2において、サーチウィンドウデー
タ入力ポート1200のデータ入力ラインS0からサー
チウィンドウの画素データb(1,0)が入力され、サ
ーチウィンドウデータ入力ポート1200のデータ入力
ラインS1からサーチウィンドウの画素データb(1,
1)が入力され、サーチウィンドウデータ入力ポート1
200のデータ入力ラインS2からサーチウィンドウの
画素データb(1,2)が入力され、サーチウィンドウ
データ入力ポート1200のデータ入力ラインS3から
サーチウィンドウの画素データb(1,3)が入力され
る。
【0059】期間c4において、サーチウィンドウデー
タ入力ポート1200のデータ入力ラインS0からサー
チウィンドウの画素データb(2,0)が入力され、サ
ーチウィンドウデータ入力ポート1200のデータ入力
ラインS1からサーチウィンドウの画素データb(2,
1)が入力され、サーチウィンドウデータ入力ポート1
200のデータ入力ラインS2からサーチウィンドウの
画素データb(2,2)が入力され、サーチウィンドウ
データ入力ポート1200のデータ入力ラインS3から
サーチウィンドウの画素データb(2,3)が入力され
る。
【0060】期間c6において、サーチウィンドウデー
タ入力ポート1200のデータ入力ラインS0からサー
チウィンドウの画素データb(3,0)が入力され、サ
ーチウィンドウデータ入力ポート1200のデータ入力
ラインS1からサーチウィンドウの画素データb(3,
1)が入力され、サーチウィンドウデータ入力ポート1
200のデータ入力ラインS2からサーチウィンドウの
画素データb(3,2)が入力され、サーチウィンドウ
データ入力ポート1200のデータ入力ラインS3から
サーチウィンドウの画素データb(3,3)が入力され
る。
【0061】図3に示されるように、各プロセッサエレ
メントは、セレクタ2010の信号入力端子Sに制御信
号出力ユニット9000からパルス信号SLが入力さ
れ、入力された信号に基づいて、セレクタ2010のデ
ータ入力端子とデータ出力端子Yとの接続を切り換え、
選択されたデータが、フリップフロップ2020のデー
タ入力端子Aに入力され、クロックパルス信号CK1に
同期して、入力されたデータがラッチされ、フリップフ
ロップ2020のデータ出力端子Yから出力される。以
後、説明する各プロセッサエレメントへの画素データの
入力は、各プロセッサエレメントのフリップフロップ2
020におけるデータのラッチ時を意味するものとす
る。
【0062】セレクタ2010の信号入力端子Sに入力
されたパルス信号SLが1のとき、セレクタ2010の
第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが、電気的に
接続され、プロセッサエレメントのデータ入力端子YL
iを介して、図1における同じ行の右側のプロセッサエ
レメントまたはサーチウィンドウデータ入力ポートのデ
ータ入力ラインS0,S1,S2,S3から画素データ
が入力される。
【0063】一方、セレクタ2010の信号入力端子S
に入力されたパルス信号SLが0のとき、セレクタ20
10の第1データ入力端子Aとデータ出力端子Yが、電
気的に接続され、プロセッサエレメントのデータ入力端
子YDi(またはYUi)を介して、図1における同じ
列の上側の(または下側の)プロセッサエレメントまた
はサイドレジスタから画素データが入力される。図2に
示されるパルス信号SLに基づいて、上記の動作が行な
われる。
【0064】以下に詳しく説明する。まず、図4(a)
に示されるように、以後、各プロセッサエレメントおよ
び各サイドレジスタの配置を表わすものとする。期間c
0において、サーチウィンドウデータ入力ポート120
0のデータ入力ラインS0,S1,S2,S3から入力
されたサーチウィンドウの画素データb(0,0),b
(0,1),b(0,2),b(0,3)が、プロセッ
サエレメント321,322,323およびサイドレジ
スタ224のデータ入力端子YLiを介して、各プロセ
ッサエレメントおよびサイドレジスタのセレクタ201
0の第2データ入力端子Bに、それぞれ入力される。
【0065】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが1となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号1が入力され、セレクタ2010
の第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
のセレクタ2010の第2データ入力端子Bに入力され
た画素データが、フリップフロップ2020のデータ入
力端子Aに入力される。
【0066】期間c1において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、各プロセッサエレメント32
1,322,323およびサイドレジスタ224のデー
タ出力端子YLoおよびYUoから出力される。これに
より、図4(b)に示されるように、プロセッサエレメ
ント321,322,323およびサイドレジスタ22
4に、サーチウィンドウの画素データb(0,0),b
(0,1),b(0,2),b(0,3)が、それぞれ
入力されたことになる。
【0067】さらに、画素データb(0,0),b
(0,1),b(0,2),b(0,3)が、サイドレ
ジスタ220およびプロセッサエレメント321,32
2,323のデータ入力端子YUiを介して、各サイド
レジスタおよびプロセッサエレメントのセレクタ201
0の第1データ入力端子Aに、それぞれ入力される。ク
ロックパルス信号CK1の立ち下がりに同期してパルス
信号SLが0となり、各サイドレジスタおよびプロセッ
サエレメントでは、セレクタ2010の信号入力端子S
に信号0が入力され、セレクタ2010の第1データ入
力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続され、各サ
イドレジスタおよびプロセッサエレメントの第1データ
入力端子Aに入力された画素データが、フリップフロッ
プ2020のデータ入力端子Aに入力される。
【0068】期間c2において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、各サイドレジスタ220およ
びプロセッサエレメント321,322,323のデー
タ出力端子YLoおよびYUoから出力される。これに
より、図4(c)に示されるように、プロセッサエレメ
ント321,322,323およびサイドレジスタ22
4から、サイドレジスタ220およびプロセッサエレメ
ント321,322,323に、サーチウィンドウの画
素データb(0,0),b(0,1),b(0,2),
b(0,3)が、それぞれ転送されたことになる。
【0069】さらに、期間c2において、サーチウィン
ドウデータ入力ポート1200のデータ入力ラインS
0,S1,S2,S3から入力されたサーチウィンドウ
の画素データb(1,0),b(1,1),b(1,
2),b(1,3)が、プロセッサエレメント221,
322,323およびサイドレジスタ324のデータ入
力端子YLiを介して、各プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのセレクタ2010の第2データ入力端
子Bに、それぞれ入力される。また、画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3)が、サイドレジスタ210およびプロセッサエレメ
ント311,312,313のデータ入力端子YLiを
介して、各サイドレジスタおよびプロセッサエレメント
のセレクタ2010の第2データ入力端子Bに、それぞ
れ入力される。
【0070】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが1となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号1が入力され、セレクタ2010
の第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
のセレクタ2010の第2データ入力端子Bに入力され
た画素データが、フリップフロップ2020のデータ入
力端子Aに入力される。
【0071】期間c3において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、各サイドレジスタ210,2
24およびプロセッサエレメント311,312,31
3,321,322,323のデータ出力端子YLoお
よびYDo(またはYUo)から出力される。これによ
り、図5(a)に示されるように、サイドレジスタ22
0およびプロセッサエレメント321,322,323
から、サイドレジスタ210およびプロセッサエレメン
ト311,312,313に、サーチウィンドウの画素
データb(0,0),b(0,1),b(0,2),b
(0,3)が、それぞれ転送され、プロセッサエレメン
ト321,322,323およびサイドレジスタ224
に、サーチウィンドウの画素データb(1,0),b
(1,1),b(1,2),b(1,3)が、それぞれ
入力されたことになる。
【0072】さらに、期間c3において、画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3)が、プロセッサエレメント311,312,313
およびサイドレジスタ214のデータ入力端子YDiを
介して、各プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
のセレクタ2010の第1データ入力端子Aに、それぞ
れ入力され、画素データb(1,0),b(1,1),
b(1,2),b(1,3)が、サイドレジスタ220
およびプロセッサエレメント321,322,323の
データ入力端子YUiを介して、各サイドレジスタおよ
びプロセッサエレメントのセレクタ2010の第1デー
タ入力端子Aに、それぞれ入力される。
【0073】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが0となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号0が入力され、セレクタ2010
の第1データ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、各プロセッサエレメントおよびサイドレジス
タのセレクタ2010の第1データ入力端子Aに入力さ
れた画素データが、フリップフロップ2020のデータ
入力端子Aに入力される。
【0074】期間c4において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのデータ出力端子YLoおよびYDo
(またはYUo)から出力される。これにより、図5
(b)に示されるように、サイドレジスタ210および
プロセッサエレメント311,312,313から、プ
ロセッサエレメント311,312,313およびサイ
ドレジスタ214に、サーチウィンドウの画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3)が、それぞれ転送され、プロセッサエレメント32
1,322,323およびサイドレジスタ224から、
サイドレジスタ220およびプロセッサエレメント32
1,322,323に、サーチウィンドウの画素データ
b(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3)が、それぞれ転送されたことになる。
【0075】さらに、期間c4において、サーチウィン
ドウデータ入力ポート1200のデータ入力ラインS
0,S1,S2,S3から入力されたサーチウィンドウ
の画素データb(2,0),b(2,1),b(2,
2),b(2,3)が、プロセッサエレメント321,
322,323およびサイドレジスタ224のデータ入
力端子YLiを介して、各プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのセレクタ2010の第2データ入力端
子Bに、それぞれ入力される。また、画素データb
(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3)が、プロセッサエレメント301,302,303
およびサイドレジスタ204のデータ入力端子YLiを
介して、セレクタ2010の第2データ入力端子Bに、
それぞれ入力され、画素データb(1,0),b(1,
1),b(1,2),b(1,3)が、サイドレジスタ
210およびプロセッサエレメント311,312,3
13のデータ入力端子YLiを介して、セレクタ201
0の第2データ入力端子Bに、それぞれ入力される。
【0076】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが1となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号1が入力され、セレクタ2010
の第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
のセレクタ2010の第2データ入力端子Bに入力され
た画素データが、フリップフロップ2020のデータ入
力端子Aに入力される。
【0077】期間c5において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのデータ出力端子YLoおよびYDo
(またはYUo)から出力される。これにより、図5
(c)に示されるように、プロセッサエレメント31
1,312,313およびサイドレジスタ214から、
プロセッサエレメント301,302,303およびサ
イドレジスタ204に、サーチウィンドウの画素データ
b(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3)が、それぞれ転送され、サイドレジスタ220およ
びプロセッサエレメント321,322,323から、
サイドレジスタ210およびプロセッサエレメント31
1,312,313に、サーチウィンドウの画素データ
b(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3)が、それぞれ転送され、プロセッサエレメント32
1,322,323およびサイドレジスタ224に、サ
ーチウィンドウの画素データb(2,0),b(2,
1),b(2,2),b(2,3)が、それぞれ入力さ
れたことになる。
【0078】さらに、期間c5において、画素データb
(0,1),b(0,2),b(0,3)が、プロセッ
サエレメント301,302,303のデータ入力端子
YUiを介して、セレクタ2010の第1データ入力端
子Aに、それぞれ入力され、画素データb(1,0),
b(1,1),b(1,2),b(1,3)が、プロセ
ッサエレメント311,312,313およびサイドレ
ジスタ214のデータ入力端子YDiを介して、セレク
タ2010の第1データ入力端子Aに、それぞれ入力さ
れ、画素データb(2,0),b(2,1),b(2,
2),b(2,3)が、サイドレジスタ220およびプ
ロセッサエレメント321,322,323のデータ入
力端子YUiを介して、セレクタ2010の第1データ
入力端子Aに、それぞれ入力される。
【0079】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが0となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号0が入力され、セレクタ2010
の第1データ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、各プロセッサエレメントおよびサイドレジス
タのセレクタ2010の第1データ入力端子Aに入力さ
れた画素データが、フリップフロップ2020のデータ
入力端子Aに入力される。
【0080】期間c6において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのデータ出力端子YLoおよびYDo
(またはYUo)から出力される。これにより、図6
(a)に示されるように、プロセッサエレメント30
2,303およびサイドレジスタ204から、プロセッ
サエレメント301,302,303に、サーチウィン
ドウの画素データb(0,1),b(0,2),b
(0,3)が、それぞれ転送され、サイドレジスタ21
0およびプロセッサエレメント311,312,313
から、プロセッサエレメント311,312,313お
よびサイドレジスタ214に、サーチウィンドウの画素
データb(1,0),b(1,1),b(1,2),b
(1,3)が、それぞれ転送され、プロセッサエレメン
ト321,322,323およびサイドレジスタ224
から、サイドレジスタ220およびサイドレジスタ32
1,322,323に、サーチウィンドウの画素データ
b(2,0),b(2,1),b(2,2),b(2,
3)が、それぞれ転送されたことになる。
【0081】さらに、期間c6において、サーチウィン
ドウデータ入力ポート1200のデータ入力ラインS
0,S1,S2,S3から入力されたサーチウィンドウ
の画素データb(3,0),b(3,1),b(3,
2),b(3,3)が、プロセッサエレメント321,
322,323およびサイドレジスタ224のデータ入
力端子YLiを介して、各プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのセレクタ2010の第2データ入力端
子Bに、それぞれ入力される。また、画素データb
(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3)が、プロセッサエレメント301,302,303
およびサイドレジスタ204のデータ入力端子YLiを
介して、セレクタ2010の第2データ入力端子Bに、
それぞれ入力され、画素データb(2,0),b(2,
1),b(2,2),b(2,3)が、サイドレジスタ
210およびプロセッサエレメント311,312,3
13のデータ入力端子YLiを介して、セレクタ201
0の第2データ入力端子Bに、それぞれ入力される。
【0082】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが1となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号1が入力され、セレクタ2010
の第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
のセレクタ2010の第2データ入力端子Bに入力され
た画素データが、フリップフロップ2020のデータ入
力端子Aに入力される。
【0083】期間c7において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのデータ出力端子YLoおよびYDo
(またはYUo)から出力される。これにより、図6
(b)に示されるように、プロセッサエレメント31
1,312,313およびサイドレジスタ214から、
プロセッサエレメント301,302,303およびサ
イドレジスタ204に、サーチウィンドウの画素データ
b(1,0),b(1,1),b(1,2),b(1,
3)が、それぞれ転送され、サイドレジスタ220およ
びプロセッサエレメント321,322,323から、
サイドレジスタ210およびプロセッサエレメント31
1,312,313に、サーチウィンドウの画素データ
b(2,0),b(2,1),b(2,2),b(2,
3)が、それぞれ転送され、プロセッサエレメント32
1,322,323およびサイドレジスタ224に、サ
ーチウィンドウの画素データb(3,0),b(3,
1),b(3,2),b(3,3)が、それぞれ入力さ
れたことになる。
【0084】さらに、期間c7において、画素データb
(1,1),b(1,2),b(1,3)が、プロセッ
サエレメント301,302,303のデータ入力端子
YUiを介して、セレクタ2010の第1データ入力端
子Aに、それぞれ入力され、画素データb(2,0),
b(2,1),b(2,2),b(2,3)が、プロセ
ッサエレメント311,312,313およびサイドレ
ジスタ214のデータ入力端子YDiを介して、セレク
タ2010の第1データ入力端子Aに、それぞれ入力さ
れ、画素データb(3,0),b(3,1),b(3,
2),b(3,3)が、サイドレジスタ220およびプ
ロセッサエレメント321,322,323のデータ入
力端子YUiを介して、セレクタ2010の第1データ
入力端子Aに、それぞれ入力される。
【0085】クロックパルス信号CK1の立ち下がりに
同期してパルス信号SLが0となり、各プロセッサエレ
メントおよびサイドレジスタでは、セレクタ2010の
信号入力端子Sに信号0が入力され、セレクタ2010
の第1データ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に
接続され、各プロセッサエレメントおよびサイドレジス
タのセレクタ2010の第1データ入力端子Aに入力さ
れた画素データが、フリップフロップ2020のデータ
入力端子Aに入力される。
【0086】期間c8において、クロックパルス信号C
K1に同期して、フリップフロップ2020に入力され
たデータがラッチされ、フリップフロップ2020のデ
ータ出力端子Yを介して、プロセッサエレメントおよび
サイドレジスタのデータ出力端子YLoおよびYDo
(またはYUo)から出力される。これにより、図6
(c)に示されるように、プロセッサエレメント30
2,303およびサイドレジスタ204から、プロセッ
サエレメント301,302,303に、サーチウィン
ドウの画素データb(1,1),b(1,2),b
(1,3)が、それぞれ転送され、サイドレジスタ21
0およびプロセッサエレメント311,312,313
から、プロセッサエレメント311,312,313お
よびサイドレジスタ214に、サーチウィンドウの画素
データb(2,0),b(2,1),b(2,2),b
(2,3)が、それぞれ転送され、プロセッサエレメン
ト321,322,323およびサイドレジスタ224
から、サイドレジスタ220およびプロセッサエレメン
ト321,322,323に、サーチウィンドウの画素
データb(3,0),b(3,1),b(3,2),b
(3,3)が、それぞれ転送されたことになる。
【0087】一方、各プロセッサエレメントでは、期間
c5から期間c8までの間、以下の演算処理がなされて
いる。詳しく説明すると、期間c5において、図5
(c)に示されるように、プロセッサエレメント30
1,302,303,311,312,313,32
1,322,323の転送ユニットのフリップフロップ
2020から出力された各画素データb(0,0),b
(0,1),b(0,2),b(1,1),b(1,
2),b(1,3),b(2,0),b(2,1),b
(2,2)が、それぞれの局所ディストーション算出ユ
ニット3100の減算器3110の第1データ入力端子
Aに、それぞれ入力される。また、現画像ブロックデー
タ入力ポート1100のデータ入力ラインR0から入力
された画素データa(0,0)が、プロセッサエレメン
ト301,302,303,321,322,323の
データ入力端子Xを介して、局所ディストーション算出
ユニット3100の減算器3110の第2データ入力端
子Bに、それぞれ入力され、現画像ブロックデータ入力
ポート1100のデータ入力ラインR1から入力された
画素データa(0,1)が、プロセッサエレメント31
1,312,313のデータ入力端子Xを介して、局所
ディストーション算出ユニット3100の減算器311
0の第2データ入力端子Bに、それぞれ入力される。
【0088】yを0,1,2として、1列目のプロセッ
サエレメント301,302,303の減算器3110
により、b(0,y)−a(0,0)が演算され、正数
変換器3120により|b(0,y)−a(0,0)|
に変換され、ディストーション転送総和ユニット320
0の加算器3210の第1データ入力端子Aに入力され
る。また、2列目のプロセッサエレメント311,31
2,313の減算器3110により、b(1,y+1)
−a(0,1)が演算され、正数変換器3120により
|b(1,y+1)−a(0,1)|に変換され、ディ
ストーション転送総和ユニット3200の加算器321
0の第1データ入力端子Aに入力される。また、3列目
のプロセッサエレメント321,322,323の減算
器3110により、b(2,y)−a(0,0)が演算
され、正数変換器3120により|b(2,y)−a
(0,0)|に変換され、ディストーション転送総和ユ
ニット3200の加算器3210の第1データ入力端子
Aに入力される。
【0089】期間c6の前の期間c5において、パルス
信号CLが1となり、各プロセッサエレメントのディス
トーション転送総和ユニット3200の加算器3210
の信号入力端子Sに信号1が入力される。これにより、
期間c5において、加算器3210では、第1データ入
力端子Aに入力されたデータが、そのままデータ出力端
子Yから出力され、セレクタ3220の第2データ入力
端子Bに入力される。期間c5において、パルス信号L
D1は0であり、セレクタ3220の信号入力端子Sに
信号0が入力される。これにより、セレクタ3220で
は、第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yとが電気
的に接続され、加算器3210から出力されたデータ
が、フリップフロップ3230に入力される。
【0090】次いで、期間c6において、クロックパル
ス信号CK1の7パルス目に同期して、フリップフロッ
プ3230に入力されているデータがラッチされ、フリ
ップフロップ3230のデータ出力端子Yを介して、1
列目のプロセッサエレメント301,302,303の
データ出力端子Doからは、|b(0,y)−a(0,
0)|が、それぞれ出力され、2列目のプロセッサエレ
メント311,312,313のデータ出力端子Doか
らは、|b(1,y+1)−a(0,1)|が、それぞ
れ出力され、3列目のプロセッサエレメント321,3
22,323のデータ出力端子Doからは、|b(2,
y)−a(0,0)|が、それぞれ出力される。
【0091】期間c6において、図6(a)に示される
ように、プロセッサエレメント301,302,30
3,311,312,313,321,322,323
のフリップフロップ2020から出力された画素データ
b(0,1),b(0,2),b(0,3),b(1,
0),b(1,1),b(1,2),b(2,1),b
(2,2),b(2,3)が、局所ディストーション算
出ユニット3100の減算器3110の第1データ入力
端子Aに、それぞれ入力される。また、現画像ブロック
データ入力ポート1100のデータ入力ラインR0から
入力された画素データa(0,1)が、プロセッサエレ
メント301,302,303,321,322,32
3のデータ入力端子Xを介して、局所ディストーション
算出ユニット3100の減算器3110の第2データ入
力端子Bに、それぞれ入力され、現画像ブロックデータ
入力ポート1100のデータ入力ラインR1から入力さ
れた画素データa(0,0)が、プロセッサエレメント
311,312,313のデータ入力端子Xを介して、
局所ディストーション算出ユニット3100の減算器3
110の第2データ入力端子Bに、それぞれ入力され
る。
【0092】1列目のプロセッサエレメント301,3
02,303の減算器3110により、b(0,y+
1)−a(0,1)が演算され、正数変換器3120に
より|b(0,y+1)−a(0,1)|に変換され、
ディストーション転送総和ユニット3200の加算器3
210の第1データ入力端子Aに、それぞれ入力され
る。また、2列目のプロセッサエレメント311,31
2,313の減算器3110により、b(1,y)−a
(0,0)が演算され、正数変換器3120により|b
(1,y)−a(0,0)|に変換され、ディストーシ
ョン転送総和ユニット3200の加算器3210の第1
データ入力端子Aに、それぞれ入力される。また、3列
目のプロセッサエレメント321,322,323の減
算器3110により、b(2,y+1)−a(0,1)
が演算され、正数変換器3120により|b(2,y+
1)−a(0,1)|に変換され、ディストーション転
送総和ユニット3200の加算器3210の第1データ
入力端子Aに、それぞれ入力される。
【0093】また、1列目のプロセッサエレメント30
1,302,303のディストーション転送総和ユニッ
ト3200の加算器3210の第2データ入力端子Bに
は、同じプロセッサエレメント301,302,303
のフリップフロップ3230のデータ出力端子Yから出
力されたデータ|b(0,y)−a(0,0)|が、そ
れぞれ入力され、2列目のプロセッサエレメント31
1,312,313のディストーション転送総和ユニッ
ト3200の加算器3210の第2データ入力端子Bに
は、同じプロセッサエレメント311,312,313
のフリップフロップ3230のデータ出力端子Yから出
力されたデータ|b(1,y+1)−a(0,1)|
が、それぞれ入力され、3列目のプロセッサエレメント
321,322,323のディストーション転送総和ユ
ニット3200の加算器3210の第2データ入力端子
Bには、同じプロセッサエレメント321,322,3
23のフリップフロップ3230のデータ出力端子Yか
ら出力されたデータ|b(2,y)−a(0,0)|
が、それぞれ入力される。
【0094】期間c7の前の期間c6において、パルス
信号CLが0となり、各プロセッサエレメントのディス
トーション転送総和ユニット3200の加算器3210
の信号入力端子Sに信号0が入力される。これにより、
期間c6において、加算器3210では、第1データ入
力端子Aに入力されたデータと、第2データ入力端子B
に入力されたデータが加算されて、データ出力端子Yか
ら出力され、セレクタ3220の第2データ入力端子B
に入力される。期間c6において、パルス信号LD1は
0であり、セレクタ3220の信号入力端子Sに信号0
が入力される。これにより、セレクタ3220では、第
2データ入力端子Bとデータ出力端子Yとが電気的に接
続され、加算器3210から出力されたデータが、フリ
ップフロップ3230に入力される。
【0095】次いで、期間c7において、クロックパル
ス信号CK1の8パルス目に同期して、フリップフロッ
プ3230に入力されているデータがラッチされ、フリ
ップフロップ3230のデータ出力端子Yを介して、1
列目のプロセッサエレメント301,302,303の
データ出力端子Doからは、 |b(0,y)−a(0,0)|+|b(0,y+1)
−a(0,1)| が、それぞれ出力され、2列目のプロセッサエレメント
311,312,313のデータ出力端子Doからは、 |b(1,y+1)−a(0,1)|+|b(1,y)
−a(0,0)| が、それぞれ出力され、3列目のプロセッサエレメント
321,322,323のデータ出力端子Doからは、 |b(2,y)−a(0,0)|+|b(2,y+1)
−a(0,1)| が、それぞれ出力される。
【0096】期間c7および期間c8においても、上記
と同様な演算処理が行なわれ、期間c9において、クロ
ックパルス信号CK1の10パルス目に同期して、フリ
ップフロップ3230に入力されているデータがラッチ
され、フリップフロップ3230のデータ出力端子Yを
介して、1列目のプロセッサエレメント301,30
2,303のデータ出力端子Doからは、 |b(0,y)−a(0,0)| +|b(0,y+1)−a(0,1)| +|b(1,y)−a(1,0)| +|b(1,y+1)−a(1,1)| ・・・(e1) が出力され、2列目のプロセッサエレメント311,3
12,313のデータ出力端子Doからは、 |b(1,y+1)−a(0,1)| +|b(1,y)−a(0,0)| +|b(2,y+1)−a(1,1)| +|b(2,y)−a(1,0)| ・・・(e2) が出力され、3列目のプロセッサエレメント321,3
22,323のデータ出力端子Doからは、 |b(2,y)−a(0,0)| +|b(2,y+1)−a(0,1)| +|b(3,y)−a(1,0)| +|b(3,y+1)−a(1,1)| ・・・(e3) が出力される。
【0097】ここで、式(e1),式(e2)および式
(e3)は、各プロセッサエレメントの配置をx列y行
として、xおよびyが0,1,2のとき、以下のように
変形される。 |b(x,y)−a(0,0)| +|b(x,y+1)−a(0,1)| +|b(x+1,y)−a(1,0)| +|b(x+1,y+1)−a(1,1)| ・・・(e4) 式(e4)に示される、各プロセッサエレメントのデー
タ出力端子Doから出力されたデータは、ひとつの現画
像ブロックに対する各候補ブロックのディストーション
D(x,y)を示している。
【0098】次に、期間c9から期間c11において、
各プロセッサエレメントで算出されたディストーション
D(x,y)が、各プロセッサエレメント間で転送さ
れ、ディストーション出力ポート1300のデータ出力
ラインD0,D1,D2に出力される。まず、期間c9
において、図7(a)に示されるように、クロックパル
ス信号CK1の10パルス目に同期して、各プロセッサ
エレメントで算出されたディストーションD(x,y)
が、各プロセッサエレメントのデータ出力端子Doを介
して出力される。詳しく説明すると、1列目のプロセッ
サエレメント301,302,303で算出されたディ
ストーションD(0,0),D(0,1),D(0,
2)が、1列目のプロセッサエレメント301,30
2,303のデータ出力端子Doを介して、それぞれ出
力され、ディストーション出力ポート1300のデータ
出力ラインD0,D1,D2にそれぞれ入力される。2
列目のプロセッサエレメント311,312,313で
算出されたディストーションD(1,0),D(1,
1),D(1,2)が、2列目のプロセッサエレメント
321,322,323のデータ出力端子Doを介し
て、それぞれ出力され、同じ行の1列目のプロセッサエ
レメント301,302,303のデータ入力端子Di
にそれぞれ入力される。さらに、3列目のプロセッサエ
レメント321,322,323で算出されたディスト
ーションD(2,0),D(2,1),D(2,2)
が、3列目のプロセッサエレメント321,322,3
23のデータ出力端子Doを介して、それぞれ出力さ
れ、同じ行の2列目のプロセッサエレメント311,3
12,313のデータ入力端子Diにそれぞれ入力され
る。
【0099】これにより、2列目のプロセッサエレメン
ト311,312,313で算出されたディストーショ
ンD(1,0),D(1,1),D(1,2)が、同じ
行の1列目の各プロセッサエレメント301,302,
303に転送され、3列目のプロセッサエレメント32
1,322,323で算出されたディストーションD
(2,0),D(2,1),D(2,2)が、同じ行の
2列目の各プロセッサエレメント311,312,31
3に、それぞれ転送されたことになる。
【0100】次いで、期間c10の前の期間c9におい
て、パルス信号LD1が1となり、各プロセッサエレメ
ントのディストーション転送総和ユニット3200のセ
レクタ3220の信号入力端子Sに信号1が入力され
る。これにより、セレクタ3220の第1データ入力端
子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続され、各プロセ
ッサエレメントのデータ入力端子Diを介して、同じ行
の右隣の各プロセッサエレメントで算出されたディスト
ーションD(x+1,y)がフリップフロップ3230
のデータ入力端子Aに入力される。
【0101】期間c10において、図7(b)に示され
るように、クロックパルス信号CK1の11パルス目に
同期して、2列目のプロセッサエレメント311,31
2および313で算出されたディストーションD(1,
0),D(1,1),D(1,2)が、1列目のプロセ
ッサエレメント301,302,303のフリップフロ
ップ3230にラッチされ、フリップフロップ3230
のデータ出力端子Yを介して、1列目のプロセッサエレ
メント301,302,303のデータ出力端子Doか
ら、それぞれ出力され、ディストーション出力ポート1
300のデータ出力ラインD0,D1,D2にそれぞれ
入力される。
【0102】さらに、3列目のプロセッサエレメント3
21,322,323で算出されたディストーションD
(2,0),D(2,1),D(2,2)が、2列目の
プロセッサエレメント311,312,313のフリッ
プフロップ3230にラッチされ、フリップフロップ3
230のデータ出力端子Yを介して、2列目のプロセッ
サエレメント311,312,313のデータ出力端子
Doから、それぞれ出力され、同じ行の1列目のプロセ
ッサエレメント301,302,303のデータ入力端
子Diにそれぞれ入力される。
【0103】これにより、2列目のプロセッサエレメン
ト311,312,313で算出されたディストーショ
ンD(1,0),D(1,1),D(1,2)が、ディ
ストーション出力ポート1300のデータ出力ラインD
0,D1,D2にそれぞれ入力され、3列目のプロセッ
サエレメント321,322,323で算出されたディ
ストーションD(2,0),D(2,1),D(2,
2)が、同じ行の1列目の各プロセッサエレメント30
1,302,303に、それぞれ転送されたことにな
る。
【0104】次いで、期間c11の前の期間c10にお
いても、パルス信号LD1は1のままなので、各プロセ
ッサエレメントのディストーション転送総和ユニット3
200のセレクタ3220の信号入力端子Sに信号1が
入力される。これにより、セレクタ3220の第1デー
タ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続され、
各プロセッサエレメントのデータ入力端子Diを介し
て、同じ行の2つ右隣の各プロセッサエレメントで算出
されたディストーションD(x+2,y)がフリップフ
ロップ3230のデータ入力端子Aに入力される。
【0105】期間c11において、図7(c)に示され
るように、クロックパルス信号CK1の12パルス目に
同期して、3列目のプロセッサエレメント321,32
2,323で算出されたディストーションD(2,
0),D(2,1),D(2,2)が、1列目のプロセ
ッサエレメント301,302,303のフリップフロ
ップ3230にラッチされ、フリップフロップ3230
のデータ出力端子Yを介して、1列目のプロセッサエレ
メント301,302,303のデータ出力端子Doか
ら出力され、ディストーション出力ポート1300のデ
ータ出力ラインD0,D1,D2にそれぞれ入力され
る。
【0106】以上の動作により、各プロセッサエレメン
トで算出されたすべてのディストーションD(x,y)
がディストーション出力ポート1300のデータ出力ラ
インD0,D1,D2に入力されたことになり、ディス
トーション出力ポート1300を介して、類似ブロック
検出ユニット5000に出力される。図8は、本発明に
係るディストーション算出装置の第2実施例を示す図で
ある。
【0107】同図に示されるように、本発明に係るディ
ストーション算出装置1000bにおいて、第1実施例
における各プロセッサエレメントのデータ入力端子Di
およびデータ出力端子Doの接続は、列方向に隣接する
プロセッサエレメント間で接続してもよい。詳しく説明
すると、1行目および2行目のプロセッサエレメント4
01,411,421,402,412,422のデー
タ入力端子Diは、同じ列の1行下のプロセッサエレメ
ント402,412,422,403,413,423
のデータ出力端子Doに、それぞれ電気的に接続され
る。さらに、1行目のプロセッサエレメント401,4
11,421のデータ出力端子Doは、ディストーショ
ン出力ポート1300のデータ出力ラインD0,D1,
D2に、それぞれ電気的に接続される。
【0108】以上のように接続することにより、第1実
施例と同様に、期間c9において、クロックパルス信号
CK1の10パルス目に同期して、各プロセッサエレメ
ントで算出されたディストーションD(x,y)が、各
プロセッサエレメントのデータ出力端子Doを介して出
力される。詳しく説明すると、1行目のプロセッサエレ
メント401,402,403で算出されたディストー
ションD(0,0),D(1,0),D(2,0)が、
1行目のプロセッサエレメント401,411,421
のデータ出力端子Doを介して出力され、ディストーシ
ョン出力ポート1300のデータ出力ラインD0,D
1,D2にそれぞれ入力される。2行目のプロセッサエ
レメント402,412,422で算出されたディスト
ーションD(0,1),D(1,1),D(2,1)
が、2行目の各プロセッサエレメント402,412,
422のデータ出力端子Doを介して出力され、同じ列
の1行目の各プロセッサエレメント401,411,4
21のデータ入力端子Diにそれぞれ入力される。さら
に、3行目のプロセッサエレメント403,413,4
23で算出されたディストーションD(0,2),D
(1,2),D(2,2)が、3行目の各プロセッサエ
レメント403,413,423のデータ出力端子Do
を介して出力され、同じ列の2行目の各プロセッサエレ
メント402,412,422のデータ入力端子Diに
それぞれ入力される。
【0109】これにより、2行目のプロセッサエレメン
ト402,412,422で算出されたディストーショ
ンD(0,1),D(1,1),D(2,1)が、同じ
列の1行目の各プロセッサエレメント401,411,
421に転送され、3行目のプロセッサエレメント40
3,413,423で算出されたディストーションD
(0,2),D(1,2),D(2,2)が、同じ列の
2行目の各プロセッサエレメント402,412,42
2に転送されたことになる。
【0110】次いで、期間c10の前の期間c9におい
て、パルス信号LD1が1となり、各プロセッサエレメ
ントのディストーション転送総和ユニット3200のセ
レクタ3220の信号入力端子Sに信号1が入力され
る。これにより、セレクタ3220の第1データ入力端
子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続され、各プロセ
ッサエレメントのデータ入力端子Diを介して、同じ列
の下側の各プロセッサエレメントで算出されたディスト
ーションD(x,y+1)がフリップフロップ3230
のデータ入力端子Aに入力される。
【0111】期間c10において、クロックパルス信号
CK1の11パルス目に同期して、2行目のプロセッサ
エレメント402,412,422で算出されたディス
トーションD(0,1),D(1,1),D(2,1)
が、1行目のプロセッサエレメント401,411,4
21のフリップフロップ3230にラッチされ、フリッ
プフロップ3230のデータ出力端子Yを介して、1行
目のプロセッサエレメント401,411,421のデ
ータ出力端子Doから出力され、ディストーション出力
ポート1300のデータ出力ラインD0,D1,D2に
それぞれ入力される。
【0112】さらに、3行目のプロセッサエレメント4
03,413,423で算出されたディストーションD
(0,2),D(1,2),D(2,2)が、2行目の
各プロセッサエレメント402,412,422のフリ
ップフロップ3230にラッチされ、フリップフロップ
3230のデータ出力端子Yを介して、2行目の各プロ
セッサエレメント402,412,422のデータ出力
端子Doから出力され、同じ列の1行目の各プロセッサ
エレメント401,411,421のデータ入力端子D
iにそれぞれ入力される。
【0113】これにより、2行目のプロセッサエレメン
ト402,412,422で算出されたディストーショ
ンD(0,1),D(1,1),D(2,1)が、ディ
ストーション出力ポート1300のデータ出力ラインD
0,D1,D2にそれぞれ入力され、3行目のプロセッ
サエレメント403,413,423で算出されたディ
ストーションD(0,2),D(1,2),D(2,
2)が、同じ列の1行目の各プロセッサエレメント40
1,411,421に転送されたことになる。
【0114】次いで、期間c11の前の期間c10にお
いても、パルス信号LD1は1のままなので、各プロセ
ッサエレメントのディストーション転送総和ユニット3
200のセレクタ3220の信号入力端子Sに信号1が
入力される。これにより、セレクタ3220の第1デー
タ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続され、
各プロセッサエレメントのデータ入力端子Diを介し
て、同じ列の2つ下側の各プロセッサエレメントで算出
されたディストーションD(x,y+2)がフリップフ
ロップ3230のデータ入力端子Aに入力される。
【0115】期間c11において、クロックパルス信号
CK1の12パルス目に同期して、3行目のプロセッサ
エレメント403,413,423で算出されたディス
トーションD(0,2),D(1,2),D(2,2)
が、1行目のプロセッサエレメント401,411,4
21のフリップフロップ3230にラッチされ、フリッ
プフロップ3230のデータ出力端子Yを介して、1行
目のプロセッサエレメント401,411,421のデ
ータ出力端子Doから出力され、ディストーション出力
ポート1300のデータ出力ラインD0,D1,D2に
それぞれ入力される。
【0116】以上の動作により、各プロセッサエレメン
トで算出されたすべてのディストーションD(x,y)
がディストーション出力ポート1300のデータ出力ラ
インD0,D1,D2に入力されたことになり、ディス
トーション出力ポート1300を介して、類似ブロック
検出ユニット5000に出力される。
【0117】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ディスト
ーション転送総和ユニットの加算器が、ディストーショ
ンを転送するフリップフロップからデータを入力して、
ディストーションの積算値を算出するので、ディストー
ションを転送するフリップフロップが、ディストーショ
ンの積算値も保持することができ、1つのフリップフロ
ップでディストーションの転送と積算ができる。
【0118】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に加え、ディストーション転送総和ユニットの
セレクタが、加算器から出力されたディストーションの
積算値と隣の行から出力されたディストーションとを選
択するので、次々に隣の行にディストーションを転送で
き、全てのディストーションを(H−N+1)行目のプ
ロセッサエレメントから出力させることができる。した
がって、一番外側のプロセッサエレメントからディスト
ーションを出力させることができるので、配線が簡単に
でき、転送バスも短くすることができる。
【0119】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に加え、ディストーション転送総和ユニットの
セレクタが、加算器から出力されたディストーションの
積算値と隣の列から出力されたディストーションとを選
択するので、次々に隣の列にディストーションを転送で
き、全てのディストーションを(L−M+1)列目のプ
ロセッサエレメントから出力させることができる。した
がって、一番外側のプロセッサエレメントからディスト
ーションを出力させることができるので、配線が簡単に
でき、転送バスも短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のディストーション算
出装置1000aの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の制御信号出力ユニッ
ト9000から出力される信号のタイミングチャートで
ある。
【図3】本発明に係る第1実施例のプロセッサエレメン
トの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る第1実施例のディストーション算
出装置内のプロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
の配置と期間c1から期間c2の間の画素データの動き
を示す図である。
【図5】本発明に係る第1実施例のディストーション算
出装置内の期間c3から期間c5の間の画素データの動
きを示す図である。
【図6】本発明に係る第1実施例のディストーション算
出装置内の期間c6から期間c8の間の画素データの動
きを示す図である。
【図7】本発明に係る第1実施例のディストーション算
出装置内の期間c9から期間c11の間のディストーシ
ョンの動きを示す図である。
【図8】本発明に係る第2実施例のディストーション算
出装置1000bの構成を示すブロック図である。
【図9】従来の単純フレーム間予測を説明する図であ
る。
【図10】従来の動き補償フレーム間予測を説明する図
である。
【図11】従来の現画像ブロックとサーチウィンドウを
説明する図である。
【図12】従来の現画像ブロックと探索領域を説明する
図である。
【図13】従来の現画像ブロック内の画素と候補ブロッ
ク内の画素との位置関係を説明する図である。
【図14】従来のディストーション算出方法とサーチウ
ィンドウの画素データの転送過程を説明する図である。
【図15】従来のディストーション算出方法とサーチウ
ィンドウの画素データの転送過程を説明する図である。
【図16】従来の計算マトリクスを形成するための基本
プロセッサのブロック図である。
【符号の説明】
1 人物像 2、2a 有意画素領域 10 現画像 11 現画像ブロック 20 参照画像 21 サーチウィンドウ 31 候補ブロック 41,42,43 レジスタ 44,45 加算器 204,210,214,220,224 サイドレジ
スタ 301,302,303,311,312,313,3
21,322,323,401,402,403,41
1,412,413,421,422,423プロセッ
サエレメント 1000a,1000b ディストーション算出装置 1100 現画像ブロックデータ入力ポート 1200 サーチウィンドウデータ入力ポート 1300 ディストーション出力ポート 2000 退避データ保持ユニット 2010 セレクタ 2020 フリップフロップ 2100 転送ユニット 3100 局所ディストーション算出ユニット 3110 減算器 3120 正数変換器 3200 ディストーション転送総和ユニット 3210 加算器 3220 セレクタ 3230 フリップフロップ 5000 類似ブロック検出ユニット 9000 制御信号出力ユニット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像を部分的に構成する現画像が、画素
    データをそれぞれ有する複数の画素により表わされる現
    画像ブロックを含み、前記動画像を部分的に構成する参
    照画像が、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
    り表わされるサーチウィンドウを含み、該サーチウィン
    ドウが複数の候補ブロックを含み、該現画像ブロックと
    該各候補ブロックが同一サイズを有し、該現画像ブロッ
    クと前記各候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数
    のディストーションを、前記現画像ブロックに対して、
    前記サーチウィンドウ内の各候補ブロックの画素データ
    および前記現画像ブロックの画素データに基づいて、算
    出するディストーション算出装置において、 前記サーチウィンドウの画素データを一時的に保持しな
    がら、互いの間で転送し、前記各ディストーションを算
    出する複数のプロセッサエレメントと、 該プロセッサエレメント間で前記サーチウィンドウの画
    素データを転送し合う間に、前記サーチウィンドウの画
    素データを該プロセッサエレメントから入力して一時的
    に退避させてから該プロセッサエレメントに戻す退避デ
    ータ保持ユニットと、 前記プロセッサエレメントで算出された各ディストーシ
    ョンに基づいて、前記各候補ブロックの中から前記現画
    像ブロックと最も類似する候補ブロックを検出する類似
    ブロック検出手段と、 を備え、 前記プロセッサエレメントが、 前記サーチウィンドウの画素データを一時的に保持しな
    がら、互いの間で転送する転送ユニットと、 該転送ユニットに保持されたサーチウィンドウの画素デ
    ータと、前記現画像ブロックの画素データとを入力し、
    現画像ブロックと各候補ブロックとの位置的に対応する
    画素の差を表す局所ディストーションを算出する局所デ
    ィストーション算出ユニットと、 該局所ディストーション算出ユニットにより算出される
    局所ディストーションをブロック毎に総和して前記各デ
    ィストーションを算出するとともに、該ディストーショ
    ンを転送するディストーション転送総和ユニットと、 を有し、 該ディストーション転送総和ユニットが、 前記局所ディストーションを積算して算出する加算器
    と、 前記ディストーションを所定のタイミングでラッチして
    出力するフリップフロップと、を有し、 さらに、 該フリップフロップが、前記局所ディストーションの積
    算値を所定のタイミングでラッチして出力し、 前記加算器が、前記局所ディストーション算出ユニット
    により算出された局所ディストーションと、前記フリッ
    プフロップから出力された局所ディストーションの積算
    値を加算することにより前記局所ディストーションの積
    算値を算出することを特徴とするディストーション算出
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディストーション算出装置
    において、 H、L、NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像ブ
    ロックおよび前記候補ブロックのそれぞれが、N行M列
    の画素からなり、前記サーチウィンドウが、H行L列の
    画素からなり、HおよびLがそれぞれNおよびMより大
    きいとするとき、 前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)行(L−
    M+1)列のマトリックス状に配置され、 2行目から(H−N+1)行目までの前記各プロセッサ
    エレメントのディストーション転送総和ユニットが、 1つ少ない行の前記プロセッサエレメントのディストー
    ション転送総和ユニットから出力されたディストーショ
    ンと、前記加算器から出力されたディストーション積算
    値と、を選択して出力するセレクタを有し、 前記フリップフロップが、該セレクタから出力されたデ
    ータを入力し、所定のタイミングでラッチして出力し、 前記(H−N+1)行目の各プロセッサエレメントのデ
    ィストーション転送総和ユニットのフリップフロップか
    ら前記ディストーションが、前記類似ブロック検出手段
    に転送されることを特徴とするディストーション算出装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディストーション算出装置
    において、 H、L、NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像ブ
    ロックおよび前記候補ブロックのそれぞれが、N行M列
    の画素からなり、前記サーチウィンドウが、H行L列の
    画素からなり、HおよびLがそれぞれNおよびMより大
    きいとするとき、 前記プロセッサエレメントが、(H−N+1)行(L−
    M+1)列のマトリックス状に配置され、 2列目から(L−M+1)列目までの前記各プロセッサ
    エレメントのディストーション転送総和ユニットが、 1つ少ない列の前記プロセッサエレメントのディストー
    ション転送総和ユニットから出力されたディストーショ
    ンと、前記加算器から出力されたディストーション積算
    値と、を選択して出力するセレクタを有し、 前記フリップフロップが、該セレクタから出力されたデ
    ータを入力し、所定のタイミングでラッチして出力し、 前記(L−M+1)列目の各プロセッサエレメントのデ
    ィストーション転送総和ユニットのフリップフロップか
    ら前記ディストーションが、前記類似ブロック検出手段
    に転送されることを特徴とするディストーション算出装
    置。
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