JPH09162747A - 動きベクトル検出装置およびその方法 - Google Patents

動きベクトル検出装置およびその方法

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JPH09162747A
JPH09162747A JP7325455A JP32545595A JPH09162747A JP H09162747 A JPH09162747 A JP H09162747A JP 7325455 A JP7325455 A JP 7325455A JP 32545595 A JP32545595 A JP 32545595A JP H09162747 A JPH09162747 A JP H09162747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 探索範囲のブロック画像に関してはサブサン
プルを行いつつも、1段階の探索で検出精度を落とさず
に動きベクトルを検出する。 【解決手段】 探索範囲画像を水平方向あるいは垂直方
向の少なくとも一方向でサブサンプルするサブサンプル
部12と、サブサンプル部の出力するサブサンプル画像
と対象画像との相関度を1画素毎に算出する相関度算出
部13と、相関度算出部13から出力される相関度から
動きベクトルを検出するベクトル検出部14とから構成
されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
の圧縮手法である動き補償予測符号化において用いられ
る動きベクトル検出装置およびその方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】動きベクトル検出を実現するために一般
的に用いられている手法が、ブロックマッチング法であ
る。図15に示すように、ブロックマッチング法は、2
つのブロックをパターンマッチングすることにより複数
ある候補ベクトルの中から最も相関度の高い候補ベクト
ルを検出する手法である。動き補償予測符号化において
用いられる動きベクトル検出では、連続する複数フレー
ムからなるディジタル動画像の各画像フレームを、複数
個の画素からなる複数ブロックに分割し、符号化する対
象画像156を含む対象フレーム155とは異なる探索
フレーム153の探索範囲画像154中から最も対象画
像156と相関度が高いベストマッチブロック152を
検出し、その座標位置と対象画像との座標位置との差を
動きベクトル151として検出している。相関度の評価
値としては、一般的に、自乗誤差あるいは絶対値誤差が
用いられる。
【0003】ブロックマッチング法を用いた動きベクト
ルを探索する場合、大きく分けて2種類ある。探索範囲
画像と対象画像共にサブサンプルして候補ベクトルを削
減するサブサンプル法と、探索範囲の全ての候補ベクト
ルに対して探索範囲画像と対象画像共にサブサンプルす
ることなく探索する全探索法とである。
【0004】サブサンプル法の場合、特開平5-49023号
公報にあるように、探索範囲と対象画像のいずれもサブ
サンプルしており検出精度が落ちるため、それを解決す
るために多段階で探索して検出精度を向上している。
【0005】さらに特開平5-49023号公報にあるよう
に、1画素精度より高い精度で動きベクトルを検出する
場合には、さらに多段階に探索する必要がる。
【0006】また全探索法の場合、探索範囲すべてを探
索範囲メモリに格納しておく必要があり、対象画像と比
較して数倍から数十倍ものメモリ容量が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の動きベクトル検
出では、サブサンプルの場合、検出精度を上げるために
多段階探索を行なう必要がある。また全探索の場合、探
索範囲を格納するメモリが大容量になってしまう。
【0008】本発明は、上記した課題を解決するもので
あり、その第1の目的は、探索範囲のブロック画像に関
してはサブサンプルを行いつつも、1段階の探索で検出
精度を落とさずに動きベクトルを検出する動きベクトル
検出装置およびその方法を提供することにある。
【0009】また本発明の第2の目的は、1画素精度よ
り高い精度で動きベクトルを検出する場合にも、1段階
の探索で検出精度を落とさずに動きベクトルを検出する
動きベクトル検出装置およびその方法を提供することに
ある。
【0010】さらに本発明の第3の目的は、全探索法と
同数の候補ベクトルを1段階の探索で検出しつつも、探
索範囲メモリの省容量化を実現する動きベクトル検出装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、デ
ィジタル動画像の動き補償予測符号化によって圧縮する
場合のブロックマッチング法を用いた動きベクトル検出
装置において、探索範囲画像を水平方向あるいは垂直方
向の少なくとも一方向でサブサンプルするサブサンプル
部と、前記サブサンプル部の出力するサブサンプル画像
と対象画像との相関度を1画素毎に算出する相関度算出
部と、前記相関度算出部から出力される相関度から動き
ベクトルを検出するベクトル検出部とを備えたものであ
る。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明に於
て、対象画像を内挿する補間部を有し、前記相関度算出
部は、前記サブサンプル部の出力するサブサンプル画像
と前記補間部の出力する補間画像との相関度を1画素よ
り小さい精度で算出するように構成されている。
【0013】請求項3の発明では、請求項1の発明に於
て、前記サブサンプル部の出力を格納する探索範囲メモ
リと、対象画像を格納する対象画像メモリとを有し、前
記相関度算出部は、前記探索範囲メモリの出力と前記対
象画像メモリの出力との相関度を1画素毎に算出するよ
うに構成されている。
【0014】請求項5の発明では、ディジタル動画像の
動き補償予測符号化によって圧縮する場合のブロックマ
ッチング法を用いた動きベクトル検出方法において、探
索範囲画像を水平方向あるいは垂直方向の少なくとも一
方向でサブサンプルするサブサンプルステップと、前記
サブサンプルステップの出力と対象画像との相関度を1
画素毎に算出する相関度算出ステップと、前記相関度算
出ステップから出力される相関度から動きベクトルを検
出するベクトル検出ステップとを備えたものである。
【0015】請求項6の発明では、請求項5の発明に於
て、対象画像を内挿する補間ステップを有し、前記相関
度算出ステップは、前記サブサンプルステップの出力と
前記補間ステップの出力との相関度を1画素より小さい
精度で算出するように構成されている。
【0016】請求項1または請求項5の本発明では、探
索範囲画像のみをサブサンプルし、対象画像に関しては
サブサンプルを行なわないことにより、1ブロック当た
りのマッチングの数は削減させて演算数を削減すること
ができる。従来例にあるサブサンプル法であれば探索範
囲画像と対象画像を1/2にサブサンプルした場合、探
索範囲内を対象画像が2画素毎に探索するため、探索精
度は減少する。1画素精度で算出する場合には別途1画
素精度探索を実施する必要があり、処理の複雑さが発生
する。しかし本発明の動きベクトル探索方法は、サブサ
ンプルされた探索範囲をサブサンプルされていない対象
画像が1画素毎に探索するため、探索精度は減少しない
上に、多段階で探索する複雑さもなくなる。
【0017】また、請求項2または請求項6の本発明で
は、1画素精度よりも小さい精度の動きベクトルを検出
する場合、探索範囲画像のみをサブサンプルし、対象画
像に関しては補間を行なうことにより、従来のサブサン
プル手法なら1画素精度の検出に加えてさらに探索が必
要であったのが、1段階のみの探索で1画素精度よりも
小さい精度の動きベクトルを検出することができる。
【0018】さらに、請求項3の本発明では、フレーム
データを格納するメインメモリと動きベクトル検出装置
との間にローカルバッファを設ける場合、対象画像より
数倍から数十倍の画素数の探索範囲をサブサンプルする
ことにより、探索範囲を格納するローカルバッファメモ
リの容量を大幅に削減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例を
示すブロック図である。ここでは対象画像Mh×Mv=
4×4画素に対して、探索範囲を垂直方向と水平方向の
両方向に対して±4画素とし、探索範囲を水平、垂直共
に1/Lh=1/Lv=1/2サブサンプルを行い、1
画素精度で動きベクトル実現するものとする。本発明で
は、対象画像に対してはサブサンプルを行わない。
【0020】本実施例の概略を図2の処理のフロー図に
従って説明する。まずステップ1では、図3(b)に示
す全探索範囲画像12×12画素(●と○の両方)の中
から1/2にサブサンプルし、サブサンプル画像6×6
画素(●のみ)を生成する。続いてステップ2では、サ
ブサンプル画像6×6画素と図3(a)に示す対象画像
4×4画素との相関度を算出する。その際、対象画像
を、サブサンプルする前の探索範囲に対して、1画素づ
つ走査させて相関度を算出する。ステップ3では、ステ
ップ2で算出された相関度から最も対象画像と相関度が
高いと判定された探索範囲の座標位置と対象画像の座標
位置との差を動きベクトルとして検出する。
【0021】図1において、11は複数フレームからな
る画像データを蓄積している画像格納部、12は探索範
囲画像を水平、垂直共に1/2にサブサンプルするサブ
サンプル部、13はサブサンプル部12から出力した探
索範囲のサブサンプル画像と対象画像との相関度を算出
する相関度算出部、14は相関度算出部13が算出した
相関度から最も相関度が高い探索範囲の座標位置と対象
画像の座標位置との差を動きベクトルとして出力するベ
クトル検出部とから構成されている。
【0022】サブサンプル部12は、図3(b)に示す
ように、探索範囲画像12×12画素(●印と○印の両
方)の入力画像から水平、垂直共に1/2にサブサンプ
ルしてサブサンプル画像6×6画素(●印)を生成する
回路である。
【0023】相関度算出部13は、図4に示すように、
4個((Mh×Mv)/(Lh×Lv)=(4×4)/(2×
2)個)の演算器ユニット41〜44から成っている。
各演算器ユニットは、サブサンプル画像と対象画像との
対応する1画素対の相関度の演算を行う。そして4個の
演算器ユニット41〜44で算出された相関度を加算器
45で加算しベクトル検出部14へ出力する。
【0024】演算器ユニット41〜44は、図5に示す
ように、対象画像を格納する4個(Lh×Lv=2×2
個)の対象画像レジスタ51〜54と、前記レジスタ5
1〜54の出力から1つを選択する対象画像選択器55
と、探索範囲画像と対象画像との相関度を、差分の絶対
値を行うことにより求める相関度演算器56とを含み、
相関度演算器56の結果を加算器45へ出力する。
【0025】本実施例の相関度算出部13の詳細な動作
を図6と図7を用いて説明する。図6の対象画像グルー
プa,b,c,dは図3の対象画像の内の4画素から構
成されており、対象画像グループaは△印、対象画像グ
ループbは▽印、対象画像グループcは□印、対象画像
グループdは◇印で示している。
【0026】まず図6(a)では1サイクル目の動作を
示しており、対象画像グループa(△印)のα1,α
3,γ1,γ3の4画素と探索範囲画像A1,A3,C
1,C3の4画素とのブロックマッチングを行う。この
動作は図7のタイミングチャートの1サイクル目と図4
を参照することにより確認できる。すなわち、1サイク
ル目には対象画像グループaとのブロックマッチングを
行い、その際の、演算ユニット41が対象画像α1と探
索範囲画像A1との差分絶対値を算出し、演算ユニット
42が対象画像α3と探索範囲画像A3との差分絶対値
を算出し、演算ユニット43が対象画像γ1と探索範囲
画像C1との差分絶対値を算出し、演算ユニット44が
対象画像γ3と探索範囲画像C3との差分絶対値を算出
する。その後、各演算器ユニット41〜44で算出され
た4つの差分絶対値を加算器45で加算し相関値として
ベクトル検出部14へ出力する。
【0027】2サイクル目は図6(b)と図7に示すよ
うに、対象画像グループb(▽印)のα2,α4,γ
2,γ4の4画素と探索範囲画像A3,A5,C3,C
5の4画素との差分絶対値を算出し、加算器45で加算
し相関値としてベクトル検出部14へ出力する。
【0028】以降、9サイクル目まで図7のタイミング
チャートに従って動作した後、10サイクル目から18
サイクル目までは、偶数サイクルでは対象画像グループ
c、奇数サイクルでは対象画像グループdを用いて図7
に示すように相関値を算出し、以降同様に81サイクル
まで相関値を算出する。ベクトル検出部14は、相関度
算出部13で算出された81個の相関値の中から最も相
関度が高い(本実施例では最小値の場合)座標位置を検
出し、探索範囲の座標位置と対象画像の座標位置との差
を動きベクトルとして出力する。本実施例では、図5の
演算器ユニット41内の対象画像レジスタ51、52、
53、54には、それぞれ対象画像α1、α2、β1、
β2が格納されている。同様に演算器ユニット42内の
対象画像レジスタ51、52、53、54には対象画像
α3、α4、β3、β4が、演算器ユニット43内の対
象画像レジスタ51、52、53、54には対象画像γ
1、γ2、δ1、δ2が、演算器ユニット44内の対象
画像レジスタ51、52、53、54には対象画像γ
3、γ4、δ3、δ4が、それぞれ格納されている。
【0029】次に従来探索方法と本発明の探索方法との
演算回数の比較を行う。従来の全探索範囲画像に対して
サブサンプルなしで探索する場合は、(数1)であるの
に対して、本発明のサブサンプルで探索する場合は、
(数2)となり演算回数は1/4に削減される。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】
【0032】また従来例のサブサンプルによる探索で
は、(数3)となり演算回数は本発明よりさらに演算回
数は削減されるが、2画素精度のベクトル検出しかでき
ないため、2画素精度で検出したベクトルに対して周辺
画素を、再度、画像格納部より読み込み1画素精度で演
算する必要がある。
【0033】
【数3】
【0034】なお本発明の第1の実施例では、サブサン
プルを水平、垂直共に1/Lh=1/Lv=1/2とし
たが、Lhは1以上Mh以下の自然数、Lvは1以上M
v以下の自然数であれば、LhとLvを独立に設定して
もなんら問題ない。
【0035】図8は、本発明の第2の実施例を示すブロ
ック図である。サブサンプル画像と対象画像については
図3と同様である場合について考える。
【0036】本実施例の概略を図9の処理のフロー図に
従って説明する。まずステップ1では、図3(b)に示
す全探索範囲画像12×12画素(●と○の両方)の中
から1/2にサブサンプルし、サブサンプル画像6×6
画素(●のみ)を生成すると同時に図10に示すように
図3(a)の対象画像を補間し、補間画素(×印)を生
成する。続いてステップ2では、サブサンプル画像6×
6画素と図10に示す補間した対象画像8×8画素との
相関度を算出する。その際、対象画像を、サブサンプル
する前の探索範囲に対して、0.5画素づつ走査させて相
関度を算出する。ステップ3では、ステップ2で算出さ
れた相関度から最も対象画像と相関度が高いと判定され
た探索範囲の座標位置と対象画像の座標位置との差を動
きベクトルとして検出する。
【0037】図8において、81は対象画像から補間画
像を生成する補間部であり、補間部81から図10に示
す対象画像と補間画素が出力され、相関度算出部13へ
出力する。その他の構成要素は図1と同様である。
【0038】本実施例の相関度算出部13の詳細な動作
は図11と図12を用いて説明する。
【0039】図11の対象画像グループa,ha,b,
hbは図10の補間された対象画像の内の4画素から構
成されており、対象画像グループaは△印、対象画像グ
ループhaは補間画素×印、対象画像グループbは▽
印、対象画像グループhbは補間画素×印で示してい
る。
【0040】まず図11(a)では1サイクル目の動作
を示しており、対象画像グループa(△印)のα1,α
3,γ1,γ3の4画素と探索範囲画像A1,A3,C
1,C3の4画素とのブロックマッチングを行う。この
動作は第1の実施例の図6、図7と同様である。
【0041】2サイクル目は図11(b)と図12に示
すように対象画像グループha(×印)の4つの補間画
素と探索範囲画像A3,A5,C3,C5の4画素との
差分絶対値を算出し、加算器45で加算し相関値として
ベクトル検出部14へ出力する。
【0042】そして17サイクル目まで図12のタイミ
ングチャートに従って動作し、18サイクル目以降も同
様に動作し、相関値を算出する。ベクトル検出部14
は、相関度算出部13で算出された相関値の中から最も
相関度が高い(本実施例では最小値の場合)座標位置を
検出し、探索範囲の座標位置と対象画像の座標位置との
差を動きベクトルとして出力する。
【0043】図13は、本発明の第3の実施例を示すブ
ロック図である。サブサンプル画像と対象画像について
は図3と同様である場合について考える。131はサブ
サンプルした画像を格納する探索範囲メモリ、132は
対象画像メモリを格納する対象画像メモリである。その
他の構成要素は図1と同様である。
【0044】探索範囲メモリ131は、サブサンプル画
像6×6画素(●印)を格納する。対象画像メモリ13
2は、対象画像4×4画素を格納する。探索範囲メモリ
131と対象画像メモリ132は共に図14に示すよう
に実時間処理を容易に実現するためにバッファメモリ1
41とバッファメモリ142のダブルバッファ構成にし
ており、バッファメモリ141が画像入力の場合はバッ
ファメモリ142が画像出力になり、バッファメモリ1
42が画像入力の場合はバッファメモリ141が画像出
力になるように、メモリ選択器143、144は動作す
る。
【0045】本実施例の相関度算出部13の詳細な動作
は図6と図7を用いて説明した第1の実施例の場合と同
様である。
【0046】第1の実施例にあるように複数フレームを
蓄積している画像格納部11を直接アクセスして動きベ
クトルを検出することができる。しかし、一般的に大量
の画像を蓄えておく画像格納部11は、転送速度が遅い
上に、特に動き補償予測符号化では高い符号化効率を実
現を目標に複数回数の試行を行ない動きベクトルを選択
するため、データのアクセスも複数回に及ぶ。そのため
画像格納部11の画像データを一時的に高速転送可能な
小容量のローカルバッファに格納することが一般に行な
われる。
【0047】しかし第3の実施例にある探索範囲メモリ
131に代表されるローカルバッファは、図3の場合を
例にとると、対象画像メモリと比較して水平方向に3
倍、垂直方向に3倍で、9倍の容量が必要である。また
動画圧縮規格MPEGの場合、高画質化のために探索範囲を
対象画像ブロックの25倍、49倍、それ以上と拡張す
ることも可能である。このように探索範囲画像を一時的
に格納する探索範囲メモリ131に大容量を必要とな
る。さらに本実施例にあるように、実時間処理を容易に
実現するために探索範囲メモリ131をダブルバッファ
構成にした場合、メモリ容量はさらに増加する。
【0048】このため、本発明にあるように探索範囲を
サブサンプルすることは探索範囲メモリの容量を本実施
例の場合1/4にすることが可能となり、検出精度を維
持しつつ、ローカルバッファの容量削減を実現できる。
【0049】なお本実施例の例探索範囲メモリと対象画
像メモリではブロックマッチングを行う対象である対象
画像(4×4画素)と探索範囲である探索範囲画像(6
×6画素)のみを格納しているが、1画面分あるいは複
数枚分のフレームデータを格納していてもなんら問題は
ない。
【0050】また、本実施例の探索範囲メモリと対象画
像メモリを実時間処理を容易に実現するためダブルバッ
ファ構成にしているが、シングルバッファ構成であって
もなんら問題はない。さらに本実施例に第2の実施例に
示した補間部を付加した構成にしてもなんら問題はな
い。
【0051】
【発明の効果】請求項1の動きベクトル検出装置は、探
索範囲画像のみをサブサンプルし、対象画像に関しては
サブサンプルを行なわないことにより、演算器ユニット
数を全探索の場合の1/(Lh×Lv)にできる上、多
段階探索を必要とするサブサンプル手法の処理の複雑さ
の低減を図ることができる。但し、LhとLvはそれぞ
れ水平方向と垂直方向のサブサンプル数を示している。
【0052】請求項5の動きベクトル検出方法は、探索
範囲画像のみをサブサンプルし、対象画像に関してはサ
ブサンプルを行なわないことにより、1ブロック当たり
のマッチングの数は削減させて演算数を削減できるた
め、動きベクトル検出の高速処理が実現できる上に、検
出精度は維持することができる。
【0053】請求項2記載の動きベクトル検出装置は、
探索範囲画像のみをサブサンプルし、対象画像に関して
は補間を行なうことにより、1画素精度よりも小さい精
度の動きベクトルを検出する場合、演算器ユニット数を
全探索の場合の1/(Lh×Lv)にできる上、全探索
手法とサブサンプル手法いずれに対しても多段階探索に
よる処理の複雑さの低減を図ることができる。
【0054】請求項6記載の動きベクトル検出方法は、
探索範囲画像のみをサブサンプルし、対象画像に関して
は補間を行なうことにより、従来のサブサンプル手法な
ら1画素精度よりも小さい精度の動きベクトルを検出す
る場合、サブサンプル探索、1画素精度探索、0.5画素
精度探索の3段階の探索が必要であったのが、1段階の
みの探索で1画素精度よりも小さい精度の動きベクトル
を検出することができる。
【0055】請求項3記載の動きベクトル検出装置は、
探索範囲画像をサブサンプすることにより探索範囲メモ
リを削減できるため、検出精度は維持しつつ、ローカル
メモリのメモリ容量を大幅な削減を実現できる。
【0056】請求項4記載の動きベクトル検出装置は、
対象画像に関して補間を行ない1画素精度よりも小さい
精度の検出を行なう場合において、探索範囲画像をサブ
サンプすることにより探索範囲メモリを削減できるた
め、検出精度を向上しつつ、ローカルメモリのメモリ容
量を大幅な削減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る動きベクトル検出
装置の構成ブロック図
【図2】同実施例に係る動きベクトル検出方法の処理フ
ロー図
【図3】本発明のサブサンプルを説明する図
【図4】図1の相関度算出部の詳細なブロック図
【図5】図4の相関度算出部内の演算器ユニットの詳細
なブロック図
【図6】本発明の第1の実施例に係る動きベクトル検出
方法を説明する図
【図7】同実施例に係る動きベクトル検出方法を説明す
るタイミング図
【図8】本発明の第2の実施例に係る動きベクトル検出
方法の構成ブロック図
【図9】同実施例に係る動きベクトル検出方法の処理フ
ロー図
【図10】同実施例に係る対象画像の補間を説明する図
【図11】同実施例に係る動きベクトル検出方法を説明
する図
【図12】同実施例に係る動きベクトル検出方法を説明
するタイミング図
【図13】本発明の第3の実施例に係る動きベクトル検
出方法の構成ブロック図
【図14】図13の探索範囲メモリと対象画像メモリの
詳細なブロック図
【図15】ブロックマッチング法による動きベクトル検
出を説明する図
【符号の説明】
11 画像格納部 12 サブサンプル部 13 相関度算出部 14 ベクトル検出部 41、42、43、44 演算器ユニット 45 加算器 51、52、53、54 対象画像レジスタ 55 対象画像選択器 56 相関度演算器 81 補間部 131 探索範囲メモリ 132 対象画像メモリ 141、142 バッファメモリ 143、144 メモリ選択器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル動画像の動き補償予測符号化に
    よって圧縮する場合のブロックマッチング法を用いた動
    きベクトル検出装置において、 探索範囲画像を水平方向あるいは垂直方向の少なくとも
    一方向でサブサンプルするサブサンプル部と、 前記サブサンプル部の出力するサブサンプル画像と対象
    画像との相関度を1画素毎に算出する相関度算出部と、 前記相関度算出部から出力される相関度から動きベクト
    ルを検出するベクトル検出部とを備えた動きベクトル検
    出装置。
  2. 【請求項2】対象画像を内挿する補間部を有し、 前記相関度算出部は、前記サブサンプル部の出力するサ
    ブサンプル画像と前記補間部の出力する補間画像との相
    関度を1画素より小さい精度で算出することを特徴とす
    る請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  3. 【請求項3】前記サブサンプル部の出力を格納する探索
    範囲メモリと、 対象画像を格納する対象画像メモリとを有し、 前記相関度算出部は、前記探索範囲メモリの出力と前記
    対象画像メモリの出力との相関度を1画素毎に算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の動きベクトル検出装
    置。
  4. 【請求項4】ディジタル動画像の動き補償予測符号化に
    よって圧縮する場合のブロックマッチング法を用いた動
    きベクトル検出装置において、 探索範囲画像を水平方向あるいは垂直方向の少なくとも
    一方向でサブサンプルするサブサンプル部と、 対象画像を内挿する補間部と、 前記サブサンプル部の出力を格納する探索範囲メモリ
    と、 前記補間部の出力を格納する対象画像メモリと、 前記探索範囲メモリの出力と前記対象画像メモリの出力
    との相関度を1画素より小さい精度で算出する相関度算
    出部と、 前記相関度算出部から出力される相関度から動きベクト
    ルを検出するベクトル検出部とを備えた動きベクトル検
    出装置。
  5. 【請求項5】ディジタル動画像の動き補償予測符号化に
    よって圧縮する場合のブロックマッチング法を用いた動
    きベクトル検出方法において、 探索範囲画像を水平方向あるいは垂直方向の少なくとも
    一方向でサブサンプルするサブサンプルステップと、 前記サブサンプルステップの出力と対象画像との相関度
    を1画素毎に算出する相関度算出ステップと、 前記相関度算出ステップから出力される相関度から動き
    ベクトルを検出するベクトル検出ステップとを備えた動
    きベクトル検出方法。
  6. 【請求項6】対象画像を内挿する補間ステップを有し、 前記相関度算出ステップは、前記サブサンプルステップ
    の出力と前記補間ステップの出力との相関度を1画素よ
    り小さい精度で算出することを特徴とする請求項5記載
    の動きベクトル検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6169766B1 (en) 1997-08-26 2001-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for detecting motion vector and image coding apparatus
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WO2004002148A1 (ja) * 2002-06-19 2003-12-31 Sony Corporation 動きベクトル検出装置及び検出方法、並びに動き補正装置及び動き補正方法

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