JP4140091B2 - 画像情報変換装置および画像情報変換方法 - Google Patents

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    • H04N7/0122Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal the input and the output signals having different aspect ratios

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力画像信号からより高い解像度を有する出力画像信号を生成する機能を有する画像情報変換装置および画像情報変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ・ビジュアル指向の高まりから、より高解像度の画像を得ることができるようテレビジョン受像機の開発が要望されており、この要望に応えて、いわゆるハイビジョンが開発された。ハイビジョンでは、走査線数が1125本とされており、これは、NTSC方式に規定される走査線数525本の2倍以上である。また、ハイビジョンでは、縦:横の比率が9:16とされており、NTSC方式における3:4に比して広角画面となっている。このため、高解像度で臨場感のある画面を得ることができる。
【0003】
ハイビジョン方式での画面表示が可能なテレビジョン受像機にNTSC方式の画像信号をそのまま供給しても、画像信号の規格が異なるため、画像表示を行うことはできない。そこで、従来は、例えば図8に示すような画像情報変換装置を用いて画像信号のレート変換がなされる。SD(Standard Definition) 信号としてのNTSC方式の画像信号は、入力端子100を介して入力し、水平補間フィルタ101に供給される。水平補間フィルタ101は、供給される信号に水平方向の補間処理を施す。さらに、垂直補間フィルタ102は、水平補間フィルタ101の出力に垂直方向の補間処理を施す。このようにして、HD(High Definition) 信号としてのハイビジョン方式の画像信号が出力される。
【0004】
水平補間フィルタ101の具体的な構成について図9を参照して説明する。入力端子100を介して入力するNTSC方式の画像信号は、m+1個の乗算器111m ,111m-1 ,111m-2 ,・・・,1110 にそれぞれ供給される。乗算器111m-1 ,111m-2 ,・・・,1110 は、供給される信号に所定の係数を乗算する処理を行い、処理結果を加算器112m-1 ,112m-2 ,・・・,1120 に供給する。加算器112m-1 ,112m-2 ,・・・,1120 の出力がそれぞれ、遅延レジスタ113m-1 ,113m-2 ,・・・,1130 に供給される。また、遅延レジスタ113m-1 ,113m-2 ,・・・,1130 の出力は、それぞれ、加算器112m-2 ,112m-3 ・・・,1120 に供給される。
【0005】
さらに、乗算器111m の出力は、遅延レジスタ113m に供給され、遅延レジスタ113m の出力は、加算器112m-1 に供給される。ここで、遅延レジスタ113m-1 ,113m-2 ,・・・,1130 は、供給される信号に遅延時間Tを生じさせる。
【0006】
従って、入力端子100を介して入力するNTSC方式の画像信号は、遅延レジスタ113m によって時間Tの遅延が施され、加算器112m-1 に供給される。加算器112m-1 は、遅延レジスタ113m の出力と、乗算器111m-1 の出力とを加算処理して出力する。加算器112m-1 の出力は、遅延レジスタ113m-1 によって時間Tの遅延が施され、加算器112m-2 に供給される。加算器112m-2 は、遅延レジスタ113m-2 の出力と、乗算器111m-2 の出力とを加算処理して出力する。
【0007】
以下、同様な処理が行われ、最終段の加算器1120 は、遅延レジスタ1130 の出力と、乗算器1110 の出力とを加算処理して出力する。加算器1120 の出力は、水平補間フィルタ101の最終的な出力(従って、水平方向の補間処理によって得られる画像信号)として、出力端子120を介して垂直補間フィルタ102に供給される。
【0008】
垂直補間フィルタ102は、水平補間フィルタ101と同様の構成を有しており、水平補間フィルタ101の出力に対して垂直方向の画素の補間処理を行う。そして、垂直補間フィルタ102の出力として得られるハイビジョン方式の画像信号がハイビジョン受像機に供給される。以上のような画像情報変換によって、NTSC方式の画像信号に応じた画像をハイビジョン受像機に表示することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような画像情報変換は、NTSC方式の画像信号に対して単に水平方向および垂直方向の補間を行うに過ぎないので、解像度は元のNTSC方式の画像信号と何ら変わらない。特に、通常の動画を変換対象とする場合には、垂直方向の補間をフィールド内処理として行うのが一般的であるが、そのような処理においては、画像のフィールド間相関が使用されない。このため、変換ロスにより、元のNTSC方式の画像信号よりも解像度が劣化するおそれがあった。
【0010】
これに対し、本願出願人は、画像情報変換処理としてクラス分類適応処理を行う装置を提案している(特願平6−205934号公報参照)。クラス分類適応処理は、入力するSD信号の信号レベルの3次元(時空間)分布に応じてクラス分割を行い、クラス毎に予め学習によって獲得された予測係数値を格納するメモリを備え、クラス分割の結果と予測係数値とを使用して、所定の予測式に基づく演算を行うことによって、HD画素として最適な推定値を生成する処理である。
【0011】
クラス分類適応処理においては、HD画素を生成する場合に、生成すべきHD画素の近傍にあるSD画素データを用いてクラス分割処理を行う。そして、クラス分割処理によって検出され得る各クラスについて、予測係数値を学習によって予め獲得することにより、画像静止部においてはフレーム内相関、また画像動き部においてはフィールド内相関を利用して、より真値に近いHD画素値を得るようになされる。
【0012】
このような処理の具体例として、図10に示すようなHD画素y1,y2の生成を行う場合について説明する。SD画素m1 〜m5 およびSD画素n1 〜n5 についてそれぞれ空間的に同一位置にある画素同士のフレーム間差分の平均値を求め、それをしきい値処理してクラス分類することにより、主に動きの程度に係るクラス分類を行う。同時に、図11に示すようなSD画素k1 〜k5 をADRC(Adaptive Dynamic Range Coding) 処理することにより、少ないビット数によって、主に空間内の波形の表現に係るクラス分類を行う。
【0013】
そして、上述した2種類のクラス分類によって決定されるクラス毎に、以下のような線形一次式(1)に従う演算によってHD画素y1,y2を生成する。
【0014】
y=w1 ×x1 +w2 ×x2 +・・・+wn ×xn (1)
かかる演算に使用されるSD画素x1 ,x2 ・・・xn の配置の一例を図12に示す。ここでは17個のSD画素が使用され、従って、n=17である。また、式(1)において使用される予測係数値w1 〜wn は学習によって予め獲得されるものである。このような処理においては、主に動きの程度を表すクラス分類と、主に空間内の波形を表すクラス分類とを別個に、それぞれに適した形で行うため、比較的少ないクラス数で高い変換性能を実現できるという特徴がある。
【0015】
このようなクラス分類適応処理により、入力するインターレス信号の2倍の走査線数のインターレス信号を得ることができる。例えば、入力画像信号としての525i信号を、出力画像信号としての1050i信号に変換することができる。このような変換により、画像が密となり、画質が向上するという効果が得られる。
【0016】
また、クラス分類適応処理によれば、入力するインターレス信号を、それと同一の走査線数のプログレッシブ信号に変換することも可能である。例えば、入力画像信号としての525i信号を、出力画像信号としての525p信号に変換することができる。このような変換により、ラインフリッカが除去されるという効果が得られる。
【0017】
上述したような2種類の変換は、それぞれに特有の効果を奏するものではあるが、これら2種類の変換を1つの装置で実現しようとすると、それぞれの変換に係る予測係数データを記憶するメモリを備えることが必要となり、装置の回路規模が大きくなってしまうという問題があった。
【0018】
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、従って、この発明の目的は、装置の回路規模の増大を伴うこと無く、またはその程度を最小限として、入力画像信号を2種類以上の出力画像信号に変換することが可能な画像情報変換装置および画像情報変換方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がほぼ2n本の出力インターレス画像信号を形成する第1の変換と、走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がn本の出力プログレッシブ画像信号を形成する第2の変換とを選択的に行うことが可能とされている画像情報変換装置において、
出力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、出力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが入れ替わる画素配置とされ、
出力プログレッシブ画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、出力プログレッシブ画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが一定の画素配置とされ、
第1の変換が行われる場合には、入力インタ−レス画像信号の画素と出力インタ−レス画像信号画素との距離関係をフィールド毎に切り替える垂直反転処理を行い、第2の変換が行われる場合には、垂直反転処理を行わないフィールド毎垂直反転手段と、
フィールド毎垂直反転手段からの出力画像から処理対象の注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第1の画像切り出し手段と、
第1の画像切り出し手段によって切り出される画像データと、該切り出された画像データより1フレーム前の第1の画像切り出し手段によって切り出された画像データとから求められた動きベクトルを表す動きクラスを決定し、決定される動きクラスに係る情報を出力する動きクラス検出手段と、
フィールド毎垂直反転手段からの出力画像から注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第2の画像切り出し手段と、
第2の画像切り出し手段によって切り出される画像データのレベル分布のパターンを検出し、検出されるパターンに基づいて画像データが属する空間クラスを決定し、決定される空間クラスに係る情報を出力する空間クラス検出手段と、
動きクラス検出手段の出力と、空間クラス検出手段の出力とを合成してクラスを決定するクラスコード発生手段と、
クラスコード発生手段の出力に対応して予め決定され、出力画像信号を推定するための予測係数データを記憶する記憶手段と、
フィールド毎垂直反転手段からの出力画像から注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第3の画像切り出し手段と、
クラスコード発生手段の出力に従って、記憶手段から選択される複数の予測係数データと、第3の画像切り出し手段によって得られる複数の画素データとが距離関係が同一となる複数の画素に対して乗じられる予測係数データが同一となるように、積和演算することによって、注目画素に対する画素を予測生成する演算処理手段と
を有し、
予測係数データは、積和演算によって、出力画像信号の画素を生成した時に、生成された値と画素の真値との誤差を最小とするように、クラス毎に予め学習によって求められて記憶手段に記憶される
ことを特徴とする画像情報変換装置である。
【0020】
請求項の発明は、走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がほぼ2n本の出力インターレス画像信号を形成する第1の変換と、走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がn本の出力プログレッシブ画像信号を形成する第2の変換とを選択的に行うことが可能とされている画像情報変換方法において、
出力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、出力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが入れ替わる画素配置とされ、
出力プログレッシブ画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、出力プログレッシブ画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、入力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが一定の画素配置とされ、
第1の変換が行われる場合には、入力インタ−レス画像信号の画素と出力インタ−レス画像信号画素との距離関係をフィールド毎に切り替える垂直反転処理を行い、第2の変換が行われる場合には、垂直反転処理を行わないフィールド毎垂直反転ステップと、
フィールド毎垂直反転ステップ後に得られる出力画像から注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第1の画像切り出しステップと、
第1の画像切り出しステップによって切り出される画像データと、該切り出された画像データより1フレーム前の第1の画像切り出し手段によって切り出された画像データとから求められた動きベクトルを表す動きクラスを決定する動きクラス検出ステップと、
フィールド毎垂直反転ステップ後に得られる出力画像から注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第2の画像切り出しステップと、
第2の画像切り出しステップによって切り出される画像データのレベル分布のパターンを検出し、検出されるパターンに基づいて画像データが属する空間クラスを決定する空間クラス検出ステップと、
動きクラス検出ステップの結果と、空間クラス検出ステップの結果とを合成してクラスを決定するクラスコード発生ステップと、
クラスコード発生ステップの結果に対応して予め決定され、出力画像信号を推定するための予測係数データを記憶する記憶ステップと、
フィールド毎垂直反転ステップ後に得られる出力画像から注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第3の画像切り出しステップと、
クラスコード発生ステップの結果に従って、記憶ステップから選択される複数の予測係数データと、第3の画像切り出しステップによって得られる複数の画素データとが距離関係が同一となる複数の画素に対して乗じられる予測係数データが同一となるように、積和演算することによって、注目画素に対する画素を予測生成する演算処理ステップと
を有し、
予測係数データは、積和演算によって、出力画像信号の画素を生成した時に、生成された値と画素の真値との誤差を最小とするように、クラス毎に予め学習によって求められて記憶手段に記憶される
ことを特徴とする画像情報変換方法である。
【0021】
以上のような発明によれば、入力画像信号と出力画像信号との種類に応じて、フィールド毎の垂直反転がなされた、あるいはなされない入力画像信号が画像情報変換処理の対象とされる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。なお、入力画像信号としてのSD信号/出力画像信号としてのHD信号との組合わせとして、例えば525i信号(走査線数が525本のインターレス信号)/525p信号(走査線数が525本のプログレッシブ信号)と、525i信号/1050i信号(走査線数が1050本のインターレス信号)との両方を行う場合等に、この発明を適用することができる。
【0023】
ここで、入力画像信号としてのSD画像信号と、出力画像信号としてのHD画像信号とにおける画素の位置関係を図1、図2に示す。ここで、大きなドットがSD画素を示し、また、小さなドットがHD画素を示す。図1、図2の何れにおいてもSD画像信号は525i信号である。そして、図1は、HD画像信号が1050i信号である場合を示す。また、図2は、HD画像信号が525p信号である場合を示す。
【0024】
図1に示す、HD画像信号が1050i信号である場合には、1つのフレーム内での第1フィールド(k番目のフィールド)と、第2フィールド(k+1番目のフィールド)とにおいて、推定されるHD画素と、その推定のために使用されるSD画素との位相関係が垂直方向に反転する。すなわち、第1フィールドにおけるHD画素y1、第2フィールドにおけるHD画素y1’を3個のSD画素T1 ,T2 ,T3 を使用して計算する場合には、y1、y1’がそれぞれ、式(2)、(3)に従って計算される。なお、HD画素の推定のために使用するSD画素の数は3個より多くても良い。ここでは、説明を簡明なものとするために、3個のSD画素を使用してHD画素の推定を行う場合について示した。
【0025】
y1=T1 ×k1 +T2 ×k2 +T3 ×k3 (2)
y1’=T3 ×k1 +T2 ×k2 +T1 ×k3 (3)
このように、HD画像信号が1050i信号である場合には、1フレーム内の2個のフィールドについて、予測に使用されるSD画素の垂直方向の位相が反転する。このため、入力するSD画像信号をフィールド毎に反転してから画像情報変換処理を行う、または、推定のための演算を行う際に予測係数とSD画素との対応をフィールド毎に入れ替える、等の方法によって、SD画像信号としての525i信号を、出力画像信号としての1050i信号に変換することができる。
【0026】
一方、図2に示す、HD画像信号が525p信号である場合には、1つのフレーム内での第1フィールド(k−1番目のフィールド)と、第2フィールド(k番目のフィールド)とにおいて、推定されるHD画素と、その推定のために使用されるSD画素との位相関係は同一となる。このため、入力するSD画像信号をフィールド毎に反転する等の処理は不必要である。
【0027】
そこで、この発明は、出力すべきHD画像信号の種類に応じて、入力するSD画像信号を反転するようにしたものである。図3は、この発明の一実施形態の全体的な構成を示すブロック図である。入力端子1を介してSD画像信号としての例えば525i信号がフィールド毎データ垂直反転回路13に供給される。フィールド毎データ垂直反転回路13は、必要に応じて、供給されるSD画像信号に垂直反転処理を施す。
【0028】
ここで、上述したように、垂直反転処理を行うか否かはHD画像信号の種類に応じて決まる。フィールド毎データ垂直反転回路13の出力が領域切り出し部4および7、並びに遅延回路12に供給される。領域切り出し部4は、動きクラスの決定に必要とされる画素をSD画像信号から切り出し、切り出した画素を動きクラス決定回路5に供給する。動きクラス決定回路5は、ブロックマッチング法等の方法によって動き量を検出する。
【0029】
ここで、動きクラスの検出のために領域切り出し部4によって切り出される画素配置の一例を図4に示す。生成すべきHD画素値y1,y2に対してn1,n2,n3,n4,n5、およびn1〜n5に対して水平方向に左右2画素の位置にある全体で5×5の(計25画素からなる)ブロック(以下、ブロック1と表記する)が切り出される。また、m1,m2,m3,m4,m5、およびm1〜m5に対して水平方向に左右2画素の位置を成す全体で5×5の(計25画素からなる)ブロック(以下、ブロック1と表記する)が切り出される。さらに、かかる25画素を所定のサーチ範囲内で1画素ずつオフセットを有するブロックデータが切り出される。
【0030】
そして、動きクラス決定回路5は、以下の式(4)に従って動きクラスmv_classを計算する。
【0031】
Figure 0004140091
ここで、vx は水平方向の動き量、vy は垂直方向の動き量である。また、sx は水平方向のサーチ範囲の絶対値であり、sy は垂直方向のサーチ範囲の絶対値である。
【0032】
例えば、動き量のサーチ範囲が(±8,±8)であり、検出された動き量が(+3,−2)である場合には、動きクラスmv_clsは、次のように計算される。
【0033】
mv_cls=(3+8)×(8×2+1)+((−2)+8)=193
なお、動き検出方法は、ブロックマッチング法以外の方法、例えば勾配法、位相相関法等によって行うようにしても良い。このようにして決定される動きクラスが図3中のクラスコード発生回路6に供給される。
【0034】
一方、領域切り出し回路2には、遅延回路12の出力、すなわち遅延させられたSD画像信号が供給される。領域切り出し回路2は、空間クラスの決定に必要とされる画素をSD画像信号から切り出し、切り出した画素をADRC回路3に供給する。領域切り出し回路2が切り出すSD画素配置の一例を図5に示す。なお、遅延回路12は、領域切り出し回路2に対する入力のタイミングを補償するためのものである。
【0035】
ADRC回路3は、空間内クラス分類、すなわち供給されるSD画像信号の空間内波形の少ないビット数によるパターン化を主たる目的として、領域切り出し回路2の出力を例えば8ビットのSDデータから2ビットのSDデータに圧縮する演算を行う。ADRCは、本来、VTR(Video Tape Recoder)向け高能率符号化用に開発された適応的再量子化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるので、この発明の一実施形態では、ADRCを空間クラス分類のコード発生に使用している。ADRCは、空間クラスタップのダイナミックレンジをDR,ビット割当をn,空間クラスタップの画素のデータレベルをL,再量子化コードをQとして、以下の式(5)により、最大値MAXと最小値MINとの間を指定されたビット長で均等に分割して再量子化を行う。
【0036】
DR=MAX−MIN+1
Q={(L−MIN+0.5)×2/DR} (5)
但し、{ }は切り捨て処理を意味する。
【0037】
この発明の一実施形態において、ADRC回路3は、領域切り出し回路2によって分離された例えば5画素のSDデータを各2ビットに圧縮するものとする。以下、圧縮されたSDデータをそれぞれq1 〜q5 と表記する。これらのパターン圧縮データがクラスコード発生回路6に供給される。
【0038】
一方、領域切り出し回路7は、フィールド毎データ垂直反転回路13の出力から推定演算に使用する画素を切り出す。切り出される画素配置の一例を図6に示す。この一例では17個の画素x1 〜x17が切り出される。領域切り出し回路7の出力は、遅延回路8を介して推定演算回路10に供給される。遅延回路8は、領域切り出し回路7の出力に、推定演算回路10における処理のタイミングを合わせるために必要な遅延を施す。
【0039】
一方、クラスコード発生回路6は、ADRC回路3から供給される空間クラスと、動きクラス決定回路5から供給される動きクラスに基づいて以下の式(6)に従う演算を行う。かかる演算により、各ブロックについて、各々が属するクラスを検出する。そして、検出したクラスを示すクラスコードclassをメモリ9に供給する。
【0040】
【数1】
Figure 0004140091
【0041】
ここで、n,pの値として、例えばn=5,p=2が使用される。
【0042】
メモリ9には、SD画素に対応するHD画素を算出するための係数データが各クラス毎に記憶されている。かかる係数データは、SD画像信号を、より高い解像度を有するHD画像信号に変換するための情報である。メモリ9は、クラスコード発生回路6から供給されるクラスコードclassを読出しアドレスとして、そのクラスについての係数データであるwi (class)を出力する。メモリ9から出力される係数データは、推定演算回路10に供給される。なお、メモリ9に記憶されている係数データの学習による作成方法については後述する。
【0043】
推定演算回路10は、遅延回路8を介して供給される領域切り出し回路7の出力と、メモリ9から供給される係数データとに基づく演算により、入力されるSD画素に対応するHD画素を生成する。
【0044】
より具体的には、領域切り出し回路7によって切り出される例えば17個のSD画素x1 〜x17と、メモリ9から供給される係数データwi (class)とに基づいて以下の式(5)に従う演算を行うことによって,SD画素に対応するHD画素を算出する。但し、上述したように係数データがモード1とモード2とに対して独立に用意されているので、モード1を行う際にはブロック1についての係数データが使用され、また、モード2を行う際にはブロック2についての係数データが使用される。
【0045】
hd’=w1 ×x1 +w2 ×x2 +w3 ×x3 +・・・+w17×x17 (7)
このようにして作成されるHD画素データが水平補間フィルタ11に供給される。水平補間フィルタ11としては、従来から使用されているものと同様なものを用いることができる。すなわち、水平補間フィルタ11供給される信号に補間処理を施すことによって水平方向の画素数を2倍とする。水平補間フィルタ11の出力は、出力端子12を介して出力される。かかる出力は、例えばHDテレビジョン受像機やHDビデオテープレコーダ装置等に供給される。
【0046】
次に、メモリ9に記憶される係数データの作成について図7を参照して説明する。かかる係数データを学習によって得るために、既知のHD画像信号に対応する、当該HD画像信号の1/4の画素数を有するSD画像信号をまず形成する。具体的には、垂直間引きフィルタ22によってフィールド内の垂直方向の周波数が1/2になるように間引き処理を行う。さらに、水平間引きフィルタ23によってフィールド内の水平方向の周波数が1/2になるように間引き処理を行う。水平間引きフィルタ23の出力として、入力端子21を介して供給されるHD画像信号の1/4の画素数を有するSD画像信号が得られる。水平間引きフィルタ23の出力は、領域切り出し回路24および26、並びに遅延回路34に供給される。
【0047】
領域切り出し回路26は、領域切り出し回路4と同様に、供給されるSD画像信号から動きクラス分類のために必要なデータを切り出し、切り出したデータを動きクラス決定回路27に供給する。動きクラス決定回路27は、動きクラス決定回路5と同様に、動きクラスを決定し、決定した動きクラスを、領域切り出し回路24と、クラスコード発生回路28とに供給する。
【0048】
領域切り出し回路24には、さらに、遅延回路34の出力、すなわち遅延させられたSD画像信号が供給される。領域切り出し回路24は、空間クラスの決定に必要とされる画素をSD画像信号から切り出し、切り出した画素をADRC回路25に供給する。なお、遅延回路34は、動きクラス決定回路27の動作に要する時間等に起因して、動きクラスが領域切り出し回路24に供給されるタイミングと、水平間引きフィルタ23が出力するSD画像信号が領域切り出し回路24に供給されるタイミングとがずれることに対処するために設けられている。
【0049】
ADRC回路25は、供給されるSD画像信号の1次元的、または2次元的なレベル分布のパターンを検出すると共に、領域切り出し回路25の出力を例えば8ビットのSDデータから2ビットのSDデータに圧縮する演算を行う。そして、かかる演算によって生成されるパターン圧縮データをクラスコード発生回路28に供給する。クラスコード発生回路28は、クラスコード発生回路6と同様なものである。すなわち、クラスコード発生回路28は、供給されるパターン圧縮データ(空間クラス)と、動きクラス決定回路27から供給される動きクラスとに基づく演算を行って各ブロックが属するクラスを検出し、そのクラスを示すクラスコードを正規方程式加算回路31に供給する。
【0050】
一方、領域切り出し回路29は、領域切り出し回路8と同様なものであり、水平間引きフィルタ23から出力されるSD画像信号から、生成すべき画素を得るための推定演算において使用するSD画素を切り出す。領域切り出し回路29の出力は、遅延回路30を介して正規方程式加算回路31に供給される。なお、遅延回路30は、領域切り出し回路29の出力に対し正規方程式加算回路31における処理のタイミングを合わせるために必要な遅延を施す。
【0051】
ここで、正規方程式加算回路31の説明のために、複数個のSD画素からHD画素への変換を行う際に使用される予測式の学習と、その予測式を用いた信号変換について説明する。以下の説明は、n画素を用いて予測を行う、一般的な場合についてのものである。n個のSD画素レベルをx1 ,x2 ,x3 ,・・・,xn と表記し、それらにpビットADRCを行った結果の再量子化データをそれぞれ、q1 ,q2 ,q3 ,・・・,qn と表記する。さらに、n個のSD画素レベルをx1 〜xn を含む領域のクラスclassを、上述の式(6)で定義する。
【0052】
そして、各クラスについて学習によって決められる係数w1 ,・・・wn によるnタップの線形推定式(以下の式(8))を設定する。ここで、係数w1 ,・・・wn は、学習によって決められるものであり、学習前には未定係数である。
y=w1 ×x1 +w2 ×x2 +‥‥+wn ×xn (8)
学習は、クラス毎に複数の画像信号データ(トレーニングデータと称する)に対して行う。トレーニングデータの総数をmと表記する場合、式(1)に従って、以下の式(7)が設定される。
【0053】
y=w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn (9)
(k=1,2,‥‥,m)
m>nの場合、予測係数w1 ,‥‥,wn は一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ek を以下の式(10)で定義し、さらに、式(11)によって定義される誤差ベクトルeを最小とするように予測係数を定めるようにする。すなわち、いわゆる最小2乗法によって予測係数を一意に定める。
【0054】
k =yk −{w1 ×xk1+w2 ×xk2+‥‥+wn ×xkn} (10)
(k=1,2,‥‥m)
【0055】
【数2】
Figure 0004140091
【0056】
式(11)のe2 を最小とする予測係数を求めるための実際的な計算方法としては、e2 を予測係数wi (i=1,2‥‥)で偏微分し(式(12))、iの各値について偏微分値が0となるように各予測係数wi を定めれば良い。
【0057】
【数3】
Figure 0004140091
【0058】
式(12)から各予測係数wi を定める具体的な手順について説明する。式(13)、(14)のようにXji,Yi を定義すると、式(12)は、式(15)の行列式の形に書くことができる。
【0059】
【数4】
Figure 0004140091
【0060】
【数5】
Figure 0004140091
【0061】
【数6】
Figure 0004140091
【0062】
式(15)が一般に正規方程式と呼ばれるものである。正規方程式加算回路27は、クラスコード発生回路28から供給されたクラスコード、領域切り出し回路30から供給されるSD画素データx1 ,x2 ,x3 ,・・・,xn 、およびトレーニングデータとしての、入力端子21を介して入力するHD画素レベルyに基づいて、正規方程式の加算を行い、式(13)、(14)に従うXji,Yi の値を算出する。
【0063】
そして、全てのトレーニングデータの入力が終了した後、正規方程式加算回路31は、正規方程式データを予測係数決定回路32に供給する。予測係数決定回路32は、供給される正規方程式データに基づいて、掃き出し法等の一般的な行列解法に従って正規方程式を解くための計算処理を行って予測係数wi を算出する。そして、算出した予測係数wi をメモリ33に供給する。メモリ33は、供給される予測係数wi をクラス毎に記憶する。
【0064】
以上のような学習により、メモリ33には、クラス毎にHD画素データyを推定する際に、統計的に最も真値に近い推定を可能とする予測係数が記憶される。メモリ33に記憶された係数データが図3中のメモリ9にロードされ、上述したように、画像情報変換処理において使用される。上述したように、かかる係数データは、HD画像信号が1050iである場合と525p信号である場合との両方において使用される。
【0065】
上述したこの発明の一実施形態では、入力するSD画像信号としての525i信号から、HD画像信号としての1050i信号と、525p信号との両方を出力するようにしたものであるが、SD画像信号とHD画像信号との組合わせは、これに限定されるものではない。画像情報変換処理に先立ってSD画像信号を反転する処理を行うか否かを切替えることによって生成できる2種類以上のHD画像信号を出力する装置に対して、この発明を適用することができる。
【0066】
【発明の効果】
上述したように、この発明は、画像情報変換処理に先立ってSD画像信号を反転する処理を行うか否かを切替えることにより、同一の係数データを用いて2種類以上のHD画像信号を生成するようにしたものである。
【0067】
このため、2種類以上のHD画像信号を生成するために別個の係数データを記憶しておく必要が無い。従って、2種類以上のHD画像信号を生成する場合にも、係数データを記憶するためのメモリの容量を増大させる必要が無いので、メモリの大規模化を回避することができる。
【0068】
従って、2種類以上のHD画像信号を生成する機能を有する装置を、回路規模およびコストの増大を伴わずに、若しくはその程度を最小限として、実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における画素の配置の一例を示す略線図である。
【図2】この発明の一実施形態における画素の配置の他の例を示す略線図である。
【図3】この発明の一実施形態の全体的な構成の一例を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態において動きクラスを検出するための画素配置の一例を示す略線図である。
【図5】この発明の一実施形態において空間クラスを検出するための画素配置の一例を示す略線図である。
【図6】この発明の一実施形態において出力画像信号中の画素の推定に使用される画素の配置の一例を示す略線図である。
【図7】この発明の一実施形態における予測係数算出処理系の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】従来の画像情報変換処理について説明するためのブロック図である。
【図9】従来の画像情報変換処理についてより詳細に説明するためのブロック図である。
【図10】従来の画像情報変換処理において動きクラスを検出するための画素配置の一例を示す略線図である。
【図11】従来の画像情報変換処理において空間クラスを検出するための画素配置の一例を示す略線図である。
【図12】従来の画像情報変換処理において出力画像信号中の画素の推定に使用される画素の配置の一例を示す略線図である。
【符号の説明】
13・・・フィールド毎データ垂直反転回路

Claims (2)

  1. 走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がほぼ2n本の出力インターレス画像信号を形成する第1の変換と、走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がn本の出力プログレッシブ画像信号を形成する第2の変換とを選択的に行うことが可能とされている画像情報変換装置において、
    上記出力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、上記出力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第2フィールド内の上記複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが入れ替わる画素配置とされ、
    上記出力プログレッシブ画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、上記出力プログレッシブ画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第2フィールド内の上記複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが一定の画素配置とされ、
    上記第1の変換が行われる場合には、上記入力インタ−レス画像信号の画素と上記出力インタ−レス画像信号画素との上記距離関係をフィールド毎に切り替える垂直反転処理を行い、上記第2の変換が行われる場合には、上記垂直反転処理を行わないフィールド毎垂直反転手段と、
    上記フィールド毎垂直反転手段からの出力画像から処理対象の注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第1の画像切り出し手段と、
    上記第1の画像切り出し手段によって切り出される画像データと、該切り出された画像データより1フレーム前の上記第1の画像切り出し手段によって切り出された画像データとから求められた動きベクトルを表す動きクラスを決定し、決定される動きクラスに係る情報を出力する動きクラス検出手段と、
    上記フィールド毎垂直反転手段からの出力画像から上記注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第2の画像切り出し手段と、
    上記第2の画像切り出し手段によって切り出される画像データのレベル分布のパターンを検出し、検出されるパターンに基づいて上記画像データが属する空間クラスを決定し、決定される空間クラスに係る情報を出力する空間クラス検出手段と、
    上記動きクラス検出手段の出力と、上記空間クラス検出手段の出力とを合成してクラスを決定するクラスコード発生手段と、
    上記クラスコード発生手段の出力に対応して予め決定され、出力画像信号を推定するための予測係数データを記憶する記憶手段と、
    上記フィールド毎垂直反転手段からの出力画像から上記注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第3の画像切り出し手段と、
    上記クラスコード発生手段の出力に従って、上記記憶手段から選択される複数の予測係数データと、上記第3の画像切り出し手段によって得られる複数の画素データとが上記距離関係が同一となる上記複数の画素に対して乗じられる上記予測係数データが同一となるように、積和演算することによって、上記注目画素に対する画素を予測生成する演算処理手段と
    を有し、
    上記予測係数データは、上記積和演算によって、出力画像信号の画素を生成した時に、生成された値と上記画素の真値との誤差を最小とするように、上記クラス毎に予め学習によって求められて上記記憶手段に記憶される
    ことを特徴とする画像情報変換装置。
  2. 走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がほぼ2n本の出力インターレス画像信号を形成する第1の変換と、走査線数がn本の入力インターレス画像信号から走査線数がn本の出力プログレッシブ画像信号を形成する第2の変換とを選択的に行うことが可能とされている画像情報変換方法において、
    上記出力インタ−レス画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、上記出力インタ−レス画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第2フィールド内の上記複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが入れ替わる画素配置とされ、
    上記出力プログレッシブ画像信号の第1フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第1フィールド内の複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係と、上記出力プログレッシブ画像信号の第2フィールド内の各画素に対する、上記入力インタ−レス画像信号の上記第2フィールド内の上記複数の画素のそれぞれの垂直方向の距離関係とが一定の画素配置とされ、
    上記第1の変換が行われる場合には、上記入力インタ−レス画像信号の画素と上記出力インタ−レス画像信号画素との上記距離関係をフィールド毎に切り替える垂直反転処理を行い、上記第2の変換が行われる場合には、上記垂直反転処理を行わないフィールド毎垂直反転ステップと、
    上記フィールド毎垂直反転ステップ後に得られる出力画像から上記注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第1の画像切り出しステップと、
    上記第1の画像切り出しステップによって切り出される画像データと、該切り出された画像データより1フレーム前の上記第1の画像切り出し手段によって切り出された画像データとから求められた動きベクトルを表す動きクラスを決定する動きクラス検出ステップと、
    上記フィールド毎垂直反転ステップ後に得られる出力画像から上記注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第2の画像切り出しステップと、
    上記第2の画像切り出しステップによって切り出される画像データのレベル分布のパターンを検出し、検出されるパターンに基づいて上記画像データが属する空間クラスを決定する空間クラス検出ステップと、
    上記動きクラス検出ステップの結果と、上記空間クラス検出ステップの結果とを合成してクラスを決定するクラスコード発生ステップと、
    上記クラスコード発生ステップの結果に対応して予め決定され、出力画像信号を推定するための予測係数データを記憶する記憶ステップと、
    上記フィールド毎垂直反転ステップ後に得られる出力画像から上記注目画素周辺の複数の画素データを切り出す第3の画像切り出しステップと、
    上記クラスコード発生ステップの結果に従って、上記記憶ステップから選択される複数の予測係数データと、上記第3の画像切り出しステップによって得られる複数の画素データとが上記距離関係が同一となる上記複数の画素に対して乗じられる上記予測係数データが同一となるように、積和演算することによって、上記注目画素に対する画素を予測生成する演算処理ステップと
    を有し、
    上記予測係数データは、上記積和演算によって、出力画像信号の画素を生成した時に、生成された値と上記画素の真値との誤差を最小とするように、上記クラス毎に予め学習によって求められて上記記憶手段に記憶される
    ことを特徴とする画像情報変換方法。
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