JP2866324B2 - 動きベクトル探索装置 - Google Patents

動きベクトル探索装置

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JP2866324B2 JP17611795A JP17611795A JP2866324B2 JP 2866324 B2 JP2866324 B2 JP 2866324B2 JP 17611795 A JP17611795 A JP 17611795A JP 17611795 A JP17611795 A JP 17611795A JP 2866324 B2 JP2866324 B2 JP 2866324B2
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孝之 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル動画像の情
報圧縮に適用される動きベクトル探索装置に係り、特
に、現画像の一部を構成する現符号化ブロックの画素デ
ータと前符号化画像上のサーチウィンドウ内の複数の候
補ブロックの画素データとに基づいて算出されたそれぞ
れのディストーションによって動きベクトルを探索する
動きベクトル探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、音声、映像などの異なる情
報をデジタルデータで表現し、これらのメディアを統合
して一元的に取り扱うマルチメディアが近年注目を浴び
ている。このマルチメディアをより効果的に実現するキ
ー・テクノロジーのひとつとして情報圧縮技術がある。
情報圧縮技術は、情報の冗長性に着目し、冗長な部分の
情報を削減することにより、情報量を少なくする技術で
あり、これにより大量の情報を効率的に処理し、蓄積
し、伝送することが可能となる。
【0003】各種のメディアの情報量には大きな差があ
り、とりわけ、動画像は膨大な情報量を有するため、大
幅な情報の圧縮が必要となる。情報の圧縮方法には各種
方式があり、これらの方式を組み合わせることにより、
大幅な圧縮を実現している。一般に、これらの圧縮機能
はLSI(Large scale integrated circuit)として提
供されている。
【0004】動画像情報の圧縮方式の一つとして、動画
像の一部を構成する2つの画面間の時間的な相関関係に
基づいて情報圧縮を行う方式が知られている。この圧縮
方式には、例えば、単純フレーム間予測符号化方式、動
き補償フレーム間予測符号化方式がある。ここで、フレ
ームとは、動画像を構成する1枚の画面を表す。以下、
単純フレーム間予測符号化方式および動き補償フレーム
間予測符号化方式について説明する。
【0005】図74は単純フレーム間予測符号化方式を
示す図である。単純フレーム間予測符号化方式において
は、互いに位置的に対応する現画像120の各画素デー
タと前符号化画像320の各画素データとの差分値を算
出し、この差分値を適当な閾値と比較して、有意画素デ
ータと非有意画素データとに識別する。有意画素データ
は、この差分値が閾値より大きい場合に相当し、前符号
化画像320から現画像120を予測する際に省略する
ことのできないデータである。一方、非有意画素データ
は、この差分値が閾値以下の場合に相当し、前符号化画
像320から現画像120を予測する際に削減すること
が可能なデータである。
【0006】なお、前符号化画像320は、現画像12
0よりも過去の画像であっても、未来の画像であっても
よいが、現画像120よりも時間的に先に符号化される
画像である。例えば、図74に示すように、前符号化画
像320における人物像10が現画像120において右
方向に移動してる場合、有意画素データを示す領域は、
2つの有意画素領域20および21によって示される。
有意画素領域20に位置的に対応する現画像120上の
画素データは、この画素データと有意画素領域20との
差分値および有意画素領域20によって表すことがで
き、有意画素領域21に位置的に対応する現画像120
上の画素データは、この画素データと有意画素領域21
との差分値および有意画素領域21によって表すことが
できる。残りの非有意画素領域は、この非有意画素領域
と位置的に対応する前符号化画像320の画素データそ
のものによって表すことができる。
【0007】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素数が少ないほど予測の際に必要な差分値のデータ量
を少なくすることができるので、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって有
意画素数を少なくして圧縮効率をさらに向上することも
できるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎくし
ゃくして不自然になったり、動くべき画像の一部が残像
として現れたりするため、画像品質が著しく劣化すると
いった不具合が発生する。
【0008】このように、単純フレーム間予測符号化方
式では、現画像120を前符号化画像320の同一位置
の画素データに基づいて予測するので、現画像120と
前符号化画像320との間の画像上の変化が小さいとき
には高い圧縮効率を実現することができるが、図74に
示されるように、画像の一部が画像上で大幅に移動する
ような場合には、単純フレーム間予測符号化方式よりも
次に説明する動き補償フレーム間予測符号化方式を用い
た方が圧縮効率は高くなる。
【0009】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図75に示されるように、人物像10が移動した場合、
図75に示される動きベクトルMVを算出する。動きベ
クトルMVは、人物像10の移動方向および移動距離を
表し、この動きベクトルMVと前符号化画像320の人
物像10を形成する画素データとによって、現画像12
0上の人物像10を予測する。この場合、有意画素領域
は領域20のみになる。したがって、動き補償フレーム
間予測符号化方式のほうが、有意画素数を大幅に少なく
することができるので、画像情報の圧縮効率を大幅に向
上することができる。
【0010】ところで、国際標準方式であるITU−T
(International telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector)H.261による動
き補償フレーム間予測方式では、まず、図76に示すよ
うに、現画像130を複数のブロックに分割し、その一
つのブロック(以下、現符号化ブロックと呼ぶ)230
に類似した同一サイズの複数のブロック530(以下、
候補ブロックと呼ぶ)を含むサーチウィンドウ430を
前符号化画像330上で特定し、サーチウインド430
内に含まれる複数の候補ブロック530と現符号化ブロ
ック230とのディストーションを算出する。
【0011】ここで、ディストーションとは、各候補ブ
ロック530と現符号化ブロック230との類似性を表
すものであり、各候補ブロック内の位置的に対応する画
素データの差分値をそれぞれ求め、これらの差分値が相
殺されないように絶対値演算または二乗演算によって正
数データに変換して累積した値で示される。次に、算出
されたディストーションの中から最小の値をもつディス
トーションを特定し、この最小ディストーションを有す
る候補ブロック530と現符号化ブロック230に基づ
いて動きベクトルMVが算出される。
【0012】さらに、現符号化ブロック230、サーチ
ウィンドウ430、候補ブロック530の関係について
説明する。図77(b)に示すように、現符号化ブロッ
ク230がN行M列の画素から構成され、図77(a)
に示すように、サーチウィンドウ430がH行L列の画
素から構成されるとすると、現符号化ブロック230に
類似した候補ブロック530は、サーチウィンドウ43
0内に(H−N+1)×(L−M+1)個存在する。
【0013】また、現符号化ブロック230の左上角の
画素データをa(0,0)で表わすとすると、サーチウ
ィンドウ430内でこの画素データa(0,0)と位置
的に対応する各候補ブロック530の画素の取り得る範
囲は、図77(a)の斜線領域で示される。現符号化ブ
ロック230内の画素データと各候補ブロック530内
の画素データとの位置的な対応関係を図78に示す。図
78に示すように、現符号化ブロック230内の画素デ
ータa(m,n)と位置的に対応する各候補ブロック5
30内の画素データは、サーチウィンドウ430内の画
素データb(l+m,h+n)で表される。ここで、h
およびlはサーチウィンドウ430内の各候補ブロック
530を特定する値であり、サーチウィンドウ430内
の画素データb(l,h)は候補ブロック530の左上
角の画素データであり、現符号化ブロック230の左上
角の画素データa(0,0)と位置的に対応する。
【0014】図77および図78に示された現符号化ブ
ロック230、サーチウィンドウ430および複数の候
補ブロック530において、現符号化ブロック230と
各候補ブロック530とのディストーションをD(l,
h)とすると、D(l,h)は以下の式により表され
る。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、‖‖はディストーションを演算す
るノルムを示し、d(m,n)は、 d(m,n)=b(l+m,h+n)−a(m,n) で表され、現符号化ブロック230の画素データおよび
位置的に対応する各候補ブロック530の画素データの
差分値である局所ディストーションを示している。ノル
ム演算は、一般に、絶対値演算および二乗演算が用いら
れるが、計算の複雑さと効率の点で絶対値演算が最も頻
繁に用いられる。
【0017】なお、動き補償フレーム間予測方式におい
て、現画像と前符号化画像をブロック単位で比較する方
法は、ブロック・マッチング法と呼ばれており、さら
に、サーチウィンドウ内に含まれる全ての候補ブロック
と現符号化ブロックとを比較する場合には、フル・サー
チ・ブロック・マッチング法(全点探索法)と呼ばれて
いる。
【0018】この全点探索法を用いて動きベクトルを求
める方法および装置として、例えば、特開平2−213
291号公報の二次元アニメート画像の連続画像を表す
データ信号を処理するための方法および回路が知られて
いる。この方法および回路においては、演算時間を短縮
するため、候補ブロックの数だけプロセッサエレメント
を配置して、プロセッサエレメントに供給されたサーチ
エリアのデータを全体として上方向、下方向および左方
向に切り換えてスキャニングを行うことでディストーシ
ョンを求めている。
【0019】すなわち、図79および図80に示すよう
に、l=0,1,2,3およびh=0,1,2,3で表
すとすると、まず、各プロセッサエレメントにサーチウ
ィンドウの画素データが入力されるとともに、現符号化
ブロックの画素データa(0,0)が入力されたサイク
ル0では、各プロセッサエレメントでは、局所ディスト
ーション |b(l,h)−a(0,0)| の計算およびストアが行われる。
【0020】次のサイクル1では、サーチウィンドウの
各画素データを全体として上に移動するとともに、現符
号化ブロックの画素データa(0,1)が入力されるこ
とで局所ディストーション |b(l,h+1)−a(0,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル0で計算された局所
ディストーションに加算されてストアされる。
【0021】次いで、サイクル2では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として左に移動するとともに、
現符号化ブロックの画素データa(1,1)が入力され
ることで局所ディストーション |b(l+1,h+1)−a(1,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル1での演算結果に加
算されてストアされる。
【0022】次いで、サイクル3では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として下に移動するとともに、
現符号化ブロックの画素データa(1,0)が入力され
ることで |b(l+1,h)−a(1,0)| の計算が行われ、さらに、サイクル2での演算結果に加
算されてストアされ、結果として9個の候補ブロックに
対応する各候補ブロックと現符号化ブロックとのディス
トーションが計算される。
【0023】次いで、これらの9個のディストーション
の中から検出された最小ディストーションに基づいて動
きベクトルが求められる。また、国際標準ITU−Tの
H.261およびISO/IEC11172−2では、
順次走査方式の画像の符号化のみを取り扱っていたのに
対して、国際標準の暫定標準方式ISO/IEC138
18−2では、さらに、インターレース走査方式の画像
の符号化も取扱っている。
【0024】インターレース走査方式は、単純に順次1
ライン毎に垂直走査を行う順次走査方式に対して、所定
の走査ライン毎に飛び越して垂直走査を行い、飛び越し
た走査ラインの本数に対応した走査回数によってフレー
ムを構成するものである。例えば、2:1インターレー
ス走査方式は、1枚のフレームを奇数走査ラインからな
るフィールドと偶数走査ラインからなるフィールドとの
2枚のフィールドで構成し、まず一方のフィールドの走
査を行ってから他方のフィールドの走査を行うものであ
る。このインターレース走査方式は、信号帯域幅を節減
し、実質的に走査線数を減らすことなく、画面全体の走
査回数を多くして画像のちらつきを少なくするものであ
る。
【0025】インターレース走査方式の画像には、フレ
ームを符号化の単位とするフレーム構造とフィールドを
符号化の単位とするフィールド構造との両方が提供さ
れ、さらに、予測方式には、フレーム予測方式とフィー
ルド予測方式とがある。ただし、フィールド構造の場合
には、フレーム予測方式は使えない。以下、フレーム構
造におけるそれぞれの予測方式の例を説明する。
【0026】ここで、図81に示すように、現画像フレ
ーム600が奇数走査ラインからなる第1フィールド6
01および偶数走査ラインからなる第2フィールド60
2から構成され、前符号化フレーム700が奇数走査ラ
インからなる第1フィールド701および偶数走査ライ
ンからなる第2フィールド702から構成され、前符号
化画像フレーム700から現画像フレーム600を予測
するとする。また、図81に示すように、斜線で示され
た人物像11が画面の左下から右上の方向に移動してい
るとする。
【0027】フレーム構造におけるフィールド予測方式
は、前符号化画像フレーム700の第1フィールド70
1または第2フィールド702から現画像フレーム60
0の第1フィールド601を動きベクトルMV1によっ
て予測し、前符号化画像フレーム700の第1フィール
ド701または第2フィールド702から現画像フレー
ム600の第2フィールド602を動きベクトルMV2
によって予測し、この予測された2つのフィールドを合
成することによって前符号化画像フレーム700から現
画像フレーム600を予測する。
【0028】フレーム構造におけるフレーム予測方式
は、前符号化画像フレーム700から現画像フレーム6
00を動きベクトルMVによって予測する。結局、フレ
ーム構造では、フィールド予測方式による2本の動きベ
クトルMV1,MV2とフレーム予測方式による1本の
動きベクトルMVが求められる。すなわち、図82に示
すように、現画像を時間n、前符号化画像を時間(n−
1)とし、現画像および前符号化画像の奇数走査ライン
の各画素を白丸で表し、現画像および前符号化画像の偶
数走査ラインの各画素を黒丸で表し、垂直8画素の現画
像フレームブロック800が垂直4画素の現画像第1フ
ィールドブロック801と垂直4画素の現画像第2フィ
ールドブロック802からなるとすると、動きベクトル
MV1は、現画像第1フィールドブロック801を現符
号化ブロックとし、この現画像第1フィールドブロック
801の画素データと前符号化画像の第1フィールドま
たは第2フィールドの複数の第1フィールド候補ブロッ
ク901の画素データに基づいて求められ、動きベクト
ルMV2は、現画像第2フィールドブロック802を現
符号化ブロックとし、この現画像第2フィールドブロッ
ク802の画素データと前符号化画像の第1フィールド
または第2フィールドの複数の第2フィールド候補ブロ
ック902の画素データに基づいて求められ、動きベク
トルMVは、現画像フレームブロック800を現符号化
ブロックとし、現画像フレームブロック800の画素デ
ータと前符号化画像の複数のフレーム候補ブロック90
0の画素データに基づいて求められる。
【0029】さらに、動きベクトルを求める方法は、現
画像フレームブロック800内の現画像第1フィールド
ブロック801および第2フィールドブロック802に
対して、前符号化画像上の候補ブロックの取り方によっ
て同一パリティーフェーズおよび異パリティーフェーズ
に分けられる。図83に示すように、現画像を時間n、
前符号化画像を時間(n−1)とし、現画像および前符
号化画像の奇数走査ラインの各画素を白丸で表し、現画
像および前符号化画像の偶数走査ラインの各画素を黒丸
で表し、垂直8画素の現画像フレームブロック810が
垂直4画素の現画像第1フィールドブロック811と垂
直4画素の第2フィルドブロック812からなるとする
と、同一パリティーフェーズは、現画像第1フィールド
ブロック811の画素データと前符号化画像の第1フィ
ールドの複数の候補ブロック911の画素データに基づ
いて動きベクトルMV11を求めるとともに、現画像第
2フィールドブロック812の画素データと前符号化画
像の第2フィールドの複数の候補ブロック912の画素
データに基づいて動きベクトルMV21を求め、現画像
フレームブロック810の画素データと第1フィールド
候補ブロック911および第2フィールド候補ブロック
912を含む複数のフレーム候補ブロック910の画素
データに基づいて動きベクトルを求めるものである。
【0030】一方、異パリティーフェーズは、現画像第
1フィールドブロック811の画素データと前符号化画
像の第2フィールドの複数の第2フィールド候補ブロッ
ク922の画素データに基づいて動きベクトルMV12
を求めるとともに、現画像第2フィールドブロック81
2の画素データと前符号化画像の第1フィールドの複数
の第1フィールド候補ブロック921の画素データに基
づいて動きベクトルMV22を求め、現画像フレームブ
ロック810の画素データと第1フィールド候補ブロッ
ク921および第2フィールド候補ブロック922を含
む複数のフレーム候補ブロック920の画素データに基
づいて動きベクトルを求めるものである。
【0031】最終的には、これらの動きベクトルの中か
らフィールド予測方式による2本の動きベクトルMV
1,MV2とフレーム予測方式による1本の動きベクト
ルMVが選択される。ところで、例えば図82に示され
た現画像フレームブロック800の動きベクトルMV
は、現画像フレームブロック800をそれぞれ現符号化
ブロックとし、この現画像フレームブロック800の画
素データと前符号化画像の複数の候補ブロック900の
画素データに基づいて求めることができるが、現画像第
1フィールドブロック801および現画像第2フィール
ドブロック802のそれぞれの動きベクトルMV1,M
V2を求めるときに算出された第1フィールドの複数の
ディストーションと第2フィールドの複数のディストー
ションとを複数の候補ブロック900に対応するように
加算された複数のディストーションに基づいて求めるこ
とができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動きベクトル探索装置にあっては、現画像第1フィール
ド、現画像第2フィールドおよび現画像フレームのそれ
ぞれの動きベクトルをほとんど同時に短時間で求める場
合には、現画像の第1フィールドの動きベクトルを求め
る第1フィールド動きベクトル探索装置と現画像の第2
フィールドの動きベクトルを求める第2フィールド動き
ベクトル探索装置との2つの回路を構成し、並列動作に
よって、第1フィールド動きベクトル探索装置において
第1フィールドの現符号化ブロックに対応する複数のデ
ィストーションを算出すると同時に、第2フィールド動
きベクトル探索装置において第2フィールドの現符号化
ブロックに対応するディストーションを算出し、それぞ
れの動きベクトル探索装置で算出された第1フィールド
のディストーションと第2フィールドのディストーショ
ンを加算することによりフレームに対応するディストー
ションを算出するものが考えられるが、回路規模が大き
くなってしまうといった問題があった。
【0033】また、第1フィールドの動きベクトルを求
める動作と第2フィールドの動きベクトルを求める動作
とを並列に処理するため、第1フィールドおよび第2フ
ィールドのそれぞれの画素データを並列して読み出す信
号バンド幅、並びに、サーチウィンドウの第1フィール
ドおよび第2フィールドのそれぞれの画素データを並列
して読み出す信号バンド幅が必要となるため、回路が複
雑になってしまうといった問題があった。
【0034】また、従来の動きベクトル探索装置にあっ
ては、回路規模を小さくするため、現画像の一方のフィ
ールドの動きベクトルを求めるフィールド動きベクトル
探索装置を構成し、まず、現画像の第1フィールドの動
きベクトルを求め、次いで、現画像の第2フィールドの
動きベクトルを求めるものが考えられる。しかしなが
ら、フレームの動きベクトルを求める場合には、第1フ
ィールドの動きベクトルを求めるときに算出された第1
フィールドのディストーションをメモリに記憶してお
き、次いで、第2フィールドのディストーションが算出
されたときに、メモリから第1フィールドのディストー
ションを一々読み出し、第1フィールドのディストーシ
ョンと第2フィールドのディストーションを加算してフ
レームに対応する動きベクトルを求めるので、第1フィ
ールドのディストーションを記憶するメモリを構成して
回路規模が大きくなってしまうとともに、処理が複雑に
なってしまうといった問題があった。
【0035】さらに、従来の全点探索法を適用した動き
ベクトル探索方法および装置にあっては、サーチウィン
ドウ内の候補ブロックの数に応じてディストーションを
算出するプロセッサエレメントを回路上に配置する必要
があるので、広い探索範囲を設定して動きベクトルを探
索したい場合には、プロセッサエレメントの数が膨大と
なってしまい、回路規模が膨大になってしまうといった
問題があった。
【0036】そこで、本発明は、現符号化ブロックの画
素データと位置的に対応するサーチウィンドウの画素デ
ータに基づいてディストーションを算出するプロセッサ
エレメントにフリップフロップ回路を追加するだけで、
第1フィールドの複数のディストーションと第2フィー
ルドの複数のディストーションを時分割処理で算出し、
回路を簡素化し、かつ、回路規模を小さくすることがで
きる動きベクトル探索装置を提供することを目的とす
る。
【0037】また、本発明は、図79および図80に示
された上方向、下方向および左方向にサーチウィンドウ
内の画素データを転送して保持する画素データ転送保持
機能および転送されたサーチウィンドウの画素データと
現符号化ブロックの画素データとに基づいてディストー
ションを算出するディストーション算出機能の2つの機
能を有するプロセッサエレメントに対して、画素データ
転送保持機能のみを有する中間レジスタを設け、必要な
候補ブロック数に応じたプロセッサエレメントを設ける
とともに、プロセッサエレメントおよび中間レジスタの
総数がサーチウィンドウの画素数に対応するように中間
レジスタを各プロセッサエレメントの間に配置すること
で、プロセッサエレメントの数を増やすことなく、簡略
的な探索方法により探索範囲を広くすることができる動
きベクトル探索装置を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、インターレース走査方式の動
画像を部分的に構成する現画像フレームを、前記動画像
を部分的に構成する参照画像フレームに基づいて予測す
るのに用いられる複数の動きベクトルを探索する動きベ
クトル探索装置であり、H,L,NおよびMを整数とす
るとき、前記現画像フレームが、現画像第1フィールド
および現画像第2フィールドからなるとともに、(N×
2)行M列の画素からなる現画像フレームブロックを含
み、該現画像フレームブロックが、前記現画像第1フィ
ールドを部分的に構成するN行M列の画素からなる現画
像第1フィールドブロックおよび前記現画像第2フィー
ルドを部分的に構成するN行M列の画素からなる現画像
第2フィールドブロックからなり、前記参照画像フレー
ムが、参照画像第1フィールドおよび参照画像第2フィ
ールドからなるとともに、画素データをそれぞれ有する
複数の画素によって表される(H×2)行L列の画素か
らなるサーチウィンドウを含み、該サーチウィンドウ
が、複数のフレーム候補ブロックを含み、該フレーム候
補ブロックが、前記参照画像第1フィールドを部分的に
構成する第1フィールド候補ブロックおよび前記参照画
像第2フィールドを部分的に構成する第2フィールド候
補ブロックからなり、現画像フレームブロックと各フレ
ーム候補ブロックが同一サイズであり、現画像フレーム
ブロックの現画像第1フィールドブロックおよび現画像
第2フィールドブロックのそれぞれが、各フレーム候補
ブロックの第1フィールド候補ブロックおよび第2フィ
ールド候補ブロックのそれぞれと同一サイズであり、前
記複数の動きベクトルが、前記現画像フレームブロック
と該現画像フレームブロックに最も類似したフレーム候
補ブロックとの変位を表すフレーム動きベクトルと、現
画像第1フィールドブロックと該現画像第1フィールド
ブロックに最も類似した第1フィールド候補ブロックと
の変位を表す第1フィールド動きベクトルと、現画像第
2フィールドブロックと該現画像第2フィールドブロッ
クに最も類似した第2フィールド候補ブロックとの変位
を表す第2フィールド動きベクトルと、を含む動きベク
トル探索装置であって、前記現画像フレームブロックの
画素データを出力する現画像ブロックデータ出力手段
と、前記サーチウィンドウの画素データのうち、第1フ
ィールド候補ブロックの画素データと第2フィールド候
補ブロックの画素データとを交互に出力するサーチウィ
ンドウデータ出力手段と、(H−N+1)×(L−M+
1)個のレジスタを有し、前記サーチウィンドウデータ
出力手段から出力されたサーチウィンドウの画素データ
を入力し、入力された画素データを前記レジスタ間で繰
り返し転送させて各レジスタに保持させるサーチウィン
ドウデータ転送保持手段と、(H−N+1)×(L−M
+1)個以下の演算器を有し、サーチウィンドウデータ
転送保持手段の各レジスタのそれぞれに保持されたサー
チウィンドウの画素データを入力するとともに、現画像
ブロックデータ出力手段から現画像フレームブロックの
画素データを各演算器に入力し、各演算器に、現画像第
1フィールドブロックと各第1フィールド候補ブロック
との差を表す第1フィールドブロックディストーション
および現画像第2フィールドブロックと各第2フィール
ド候補ブロックとの差を表す第2フィールドブロックデ
ィストーションを時分割演算させるフィールドブロック
ディストーション算出手段と、前記サーチウィンドウデ
ータ出力手段から出力されたサーチウィンドウの画素デ
ータを入力し、入力された画素データを保持して出力す
る(H−N+1)個の前記レジスタからなる入力レジス
タユニットと、前記サーチウィンドウデータ出力手段か
ら出力されたサーチウィンドウの画素データを入力し、
入力された画素データを保持して出力する(L−M+
2)個のサイドレジスタデバイスからなるサイドレジス
タユニットと、を有し、前記サーチウィンドウ転送保持
手段の各レジスタが前記フィールドブロックディストー
ション算出手段の各演算器とともにそれぞれ(H−N+
1)行(L−M+1)列のマトリックス状に想像上配置
されるものとするとき、nを(H−N+1)以下の自然
数とし、mを(L−M+2)以下の自然数とし、前記入
力レジスタユニットの各レジスタは、それぞれ(L−M
+1)列目のレジスタに電気的に接続され、(L−M+
1)列目のn行目のレジスタに電気的に接続された入力
レジスタユニットのレジスタを、(L−M+2)列目の
n行目のレジスタと呼ぶとし、前記サイドレジスタユニ
ットの各サイドレジスタデバイスは、それぞれ1行目お
よび(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続さ
れ、m列目の1行目および(H−N+1)行目のレジス
タに電気的に接続されたサイドレジスタデバイスを、m
列目のサイドレジスタデバイスと呼ぶとするとき、2行
目以降のn行目の各レジスタが、それぞれ同列のn−1
行目のレジスタに電気的に接続され、2列目以降のm列
目の各レジスタが、それぞれ同行のm−1列目のレジス
タに電気的に接続され、2列目以降のm列目のサイドレ
ジスタデバイスが、m−1列目のサイドレジスタデバイ
スに電気的に接続され、さらに、前記サーチウィンドウ
データ転送保持手段が、前記サーチウィンドウデータ出
力手段からサーチウィンドウの画素データが転送される
タイミングに同期して、第1フィールド候補ブロックの
画素データおよび第2フィールド候補ブロックの画素デ
ータを、時分割で各サイドレジスタデバイスからそれぞ
れ同列の1行目のレジスタに転送し、同時に、1行目か
ら(H−N)行目までのn行目の各レジスタからそれぞ
れ同列のn+1行目のレジスタに転送し、同時に、(H
−N+1)行目の各レジスタからそれぞれ同列のサイド
レジスタデバイスに転送する第1転送制御手段と、前記
サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィンドウ
の画素データが転送されるタイミングに同期して、第1
フィールド候補ブロックの画素データおよび第2フィー
ルド候補ブロックの画素データを、時分割で2列目以降
(L−M+2)列目までのm列目の各レジスタからそれ
ぞれ同行のm−1列目のレジスタに転送し、同時に、2
列目以降(L−M+2)列目までのm列目の各サイドレ
ジスタデバイスからそれぞれm−1列目のサイドレジス
タデバイスに転送する第2転送制御手段と、前記サーチ
ウィンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素
データが転送されるタイミングに同期して、第1フィー
ルド候補ブロックの画素データおよび第2フィールド候
補ブロックの画素データを、時分割で1行目の各レジス
タからそれぞれ同列のサイドレジスタデバイスに転送
し、同時に、2行目から(H−N+1)行目までのn行
目の各レジスタからそれぞれ同列のn−1行目の各レジ
スタに転送し、同時に、各サイドレジスタデバイスから
それぞれ同列の(H−N+1)行目のレジスタに転送す
る第3転送制御手段と、前記第1転送制御手段による転
送動作を(N−1)回行い、次いで、第2転送制御手段
による転送動作を1回行い、次いで、第3転送制御手段
による転送動作を(N−1)回行い、次いで、第2転送
制御手段による転送動作を1回行い、以降、これらの転
送動作を順次繰り返す第4転送制御手段と、を有し、前
記フィールドブロックディストーション算出手段が、1
列目の演算器に前記第1フィールド候補ブロックの画素
データが初めて入力されるタイミングに同期して、各演
算器に現画像第1フィールドブロックの1画素分の画素
データを現画像ブロックデータ出力手段から入力すると
ともに、1列目の演算器に前記第2フィールド候補ブロ
ックの画素データが初めて入力されるタイミングに同期
して、各演算器に現画像第2フィールドブロックの1画
素分の画素データを現画像ブロックデータ出力手段から
入力し、以後、前記第4転送制御手段のそれぞれの転送
動作に同期して、前記演算器に現画像フレームブロック
の全ての画素データが入力されるまで、画素データの入
力を繰り返す第5転送制御手段と、該第5転送制御手段
によって各演算器に入力されたサーチウィンドウ内の各
第1フィールド候補ブロックの画素データと現画像第1
フィールドブロックの画素データに基づいて各演算器に
第1フィールドブロックディストーションを算出させる
とともに、前記第5転送制御手段により各演算器に入力
されたサーチウィンドウ内の各第2フィールド候補ブロ
ックの画素データと現画像第2フィールドブロックの画
素データに基づいて、各演算器に第2フィールドブロッ
クディストーションを算出させるディストーション算出
制御手段と、を有し、さらに、前記フィールドブロック
ディストーション算出手段によって算出された各第1フ
ィールドブロックディストーションおよび各第2フィー
ルドブロックディストーションを加算することによっ
て、現画像フレームブロックと各フレーム候補ブロック
との差を表すフレームブロックディストーションを算出
するフレームブロックディストーション算出手段と、前
記フィールドブロックディストーション算出手段によっ
て算出された第1フィールドブロックディストーション
のうちの最小の第1フィールドブロックディストーショ
ンを検出し、該最小の第1フィールドブロックディスト
ーションに対応する第1フィールド候補ブロックを特定
するとともに、前記フィールドブロックディストーショ
ン算出手段によって算出された第2フィールドブロック
ディストーションのうちの最小の第2フィールドブロッ
クディストーションを検出し、該最小の第2フィールド
ブロックディストーションに対応する第2フィールド候
補ブロックを特定するフィールドブロック特定手段と、
前記フレームブロックディストーション算出手段によっ
て算出されたフレームブロックディストーションのうち
の最小のフレームブロックディストーションを検出し、
該最小のフレームブロックディストーションに対応する
フレーム候補ブロックを特定するフレームブロック特定
手段と、を有する。
【0039】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記フィールドブロックディストーション算出
手段が(H−N+1)×(L−M+1)個の演算器を有
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、上記課
題を解決するため、前記マトリックス状に配置された同
行同列の前記フィールドブロックディストーション算出
手段の各演算器と前記サーチウィンドウデータ転送手段
の各レジスタとによって、それぞれプロセッサエレメン
トが構成されることを特徴とする。
【0040】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジス
タデバイスが、それぞれ同列の1行目のレジスタに電気
的に接続された第1サイドレジスタデバイスと、それぞ
れ同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続
された第2サイドレジスタデバイスとから構成され、該
第1サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続さ
れた(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジス
タが同列の1行目のレジスタに電気的に接続され、前記
第2サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続さ
れた前記(N−1)個のレジスタを有し、一端のレジス
タが同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接
続されることを特徴とする。
【0041】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジス
タデバイスは、それぞれ直列に電気的に接続された(N
−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列
の1行目のレジスタに電気的に接続され、他端のレジス
タが同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接
続されることを特徴とする。
【0042】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記サーチウィンドウデータ転送保持手段の各
レジスタが、入力端子および出力端子を有し、他のレジ
スタから画素データを入力端子を通して入力して出力端
子を通して出力する第1フリップフロップと、入力端子
および出力端子を有し、第1フリップフロップから画素
データを入力端子を通して入力して出力端子を通して出
力する第2フリップフロップと、からなり、前記フィー
ルドブロックディストーション算出手段の各演算器が、
前記レジスタの第2フリップフロップから画素データを
入力して、互いに位置的に対応する現画像第1フィール
ドブロックの画素データと第1フィールド候補ブロック
の画素データとの差を表す第1局所ディストーションを
算出するとともに、互いに位置的に対応する現画像第2
フィールドブロックの画素データと第2フィールド候補
ブロックの画素データとの差を表す第2局所ディストー
ションを算出する局所ディストーション算出ユニット
と、局所ディストーション算出ユニットによって算出さ
れた第1フィールド候補ブロックに対応する第1局所デ
ィストーションの総和を算出して前記第1フィールドブ
ロックディストーションを算出するとともに、局所ディ
ストーション算出ユニットによって算出された第2フィ
ールド候補ブロックに対応する第2局所ディストーショ
ンの総和を算出して前記第2フィールドブロックディス
トーションを算出する局所ディストーション総和ユニッ
トと、を有し、該局所ディストーション総和ユニット
が、第1,第2入力端子および出力端子を有し、第1入
力端子および第2入力端子に入力されたデータを加算し
て出力端子を通して出力する加算器と、入力端子および
出力端子を有し、加算器からデータを入力端子を通して
入力して出力端子を通して出力する第1フリップフロッ
プと、入力端子および出力端子を有し、第1フリップフ
ロップからデータを入力端子を通して入力して出力端子
を通して出力する第2フリップフロップと、を有し、局
所ディストーション総和ユニットの各加算器が、局所デ
ィストーション算出ユニットから第1局所ディストーシ
ョンおよび第2局所ディストーションを第1入力端子を
通して入力するとともに、局所ディストーション総和ユ
ニットの第2フリップフロップからデータを第2入力端
子を通して入力し、全ての前記レジスタの第1および第
2フリップフロップ、並びに、全ての前記局所ディスト
ーション総和ユニットの第1および第2フリップフロッ
プが、同じクロックパルス信号によって動作することを
特徴とする。
【0043】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記フィールドブロックディストーション算出
手段の各演算器が、前記局所ディストーション総和ユニ
ットによって算出された第1フィールドブロックディス
トーションおよび第2フィールドブロックディストーシ
ョンを前記フィールドブロック特定手段に転送するとと
もに、前記フレームブロックディストーション算出手段
に転送するディストーション転送ユニットを有し、該デ
ィストーション転送ユニットが、入力端子および出力端
子を有し、前記局所ディストーション総和ユニットによ
って算出された第1フィールドブロックディストーショ
ンおよび第2フィールドブロックディストーションを入
力端子を通して入力して出力端子を通して出力する第1
フリップフロップと、入力端子および出力端子を有し、
第1フリップフロップから第1フィールドブロックディ
ストーションおよび第2フィールドブロックディストー
ションを入力端子を通して入力して前記フィールドブロ
ック特定手段およびフレームブロックディストーション
算出手段に出力端子を通して出力する第2フリップフロ
ップと、を有し、全ての前記レジスタの第1および第2
フリップフロップ、全ての前記局所ディストーション総
和ユニットの第1および第2フリップフロップ、並び
に、全ての前記ディストーション転送ユニットの第1お
よび第2フリップフロップが、同じクロックパルス信号
によって動作することを特徴とする。
【0044】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記フレームブロックディストーション算出手
段が、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に並んだフレ
ーム候補ブロックと同数設けられ、フィールドブロック
ディストーション算出手段から該フレーム候補ブロック
の第1フィールド候補ブロックに対応する第1フィール
ドブロックディストーションをそれぞれ同時に入力して
保持するフリップフロップと、該フリップフロップと同
数設けられ、サーチウィンドウ内で垂直方向に並んだフ
レーム候補ブロックの第2フィールド候補ブロックに対
応する第2フィールドブロックディストーションをそれ
ぞれ同時に入力するとともに、フレームブロックディス
トーション算出手段の各フリップフロップに保持された
第1フィールドブロックディストーションを入力し、入
力された第1フィールドブロックディストーションと第
2フィールドブロックディストーションとを加算してフ
レームブロックディストーションを算出する加算器と、
を有することを特徴とする。
【0045】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記フレームブロックディストーション算出手
段が、前記サーチウィンドウ内で水平方向に並んだフレ
ーム候補ブロックと同数設けられ、フィールドブロック
ディストーション算出手段から該フレーム候補ブロック
の第1フィールド候補ブロックに対応する第1フィール
ドブロックディストーションをそれぞれ同時に入力して
保持するフリップフロップと、該フリップフロップと同
数設けられ、サーチウィンドウ内で水平方向に並んだフ
レーム候補ブロックの第2フィールド候補ブロックに対
応する第2フィールドブロックディストーションをそれ
ぞれ入力するとともに、フレームブロックディストーシ
ョン算出手段の各フリップフロップに保持された第1フ
ィールドブロックディストーションを入力し、入力され
た第1フィールドブロックディストーションと第2フィ
ールドブロックディストーションとを加算してフレーム
ブロックディストーションを算出する加算器と、を有す
ることを特徴とする。
【0046】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記フィールドブロック特定手段が、フィー
ルドブロックディストーション算出手段から、前記サー
チウィンドウ内で垂直方向に一列に並んだ第1フィール
ド候補ブロックに対応する第1フィールドブロックディ
ストーションに対して、最も外側の列の第1フィールド
ブロックディストーションをそれぞれ同時に入力すると
ともに、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に一列に並
んだ第2フィールド候補ブロックに対応する第2フィー
ルドブロックディストーションに対して、最も外側の列
の第2フィールドブロックディストーションをそれぞれ
同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての第1フ
ィールドブロックディストーションおよび第2フィール
ドブロックディストーションが入力されるまで、前記サ
ーチウィンドウの外側の列から順次列毎に第1フィール
ドブロックディストーションおよび第2フィールドブロ
ックディストーションを時分割で入力し、入力された全
ての第1フィールドブロックディストーションの中から
最小の第1フィールドブロックディストーションを検出
するとともに、入力された全ての第2フィールドブロッ
クディストーションの中から最小の第2フィールドブロ
ックディストーションを検出することを特徴とする。
【0047】請求項11記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記フィールドブロック特定手段が、フィー
ルドブロックディストーション算出手段から、前記サー
チウィンドウ内で水平方向に一列に並んだ第1フィール
ド候補ブロックに対応する第1フィールドブロックディ
ストーションに対して、最も外側の行の第1フィールド
ブロックディストーションをそれぞれ同時に入力すると
ともに、前記サーチウィンドウ内で水平方向に一行に並
んだ第2フィールド候補ブロックに対応する第2フィー
ルドブロックディストーションに対して、最も外側の行
の第2フィールドブロックディストーションをそれぞれ
同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての第1フ
ィールドブロックディストーションおよび第2フィール
ドブロックディストーションが入力されるまで、前記サ
ーチウィンドウの外側の行から順次行毎に第1フィール
ドブロックディストーションおよび第2フィールドブロ
ックディストーションを時分割で入力し、入力された全
ての第1フィールドブロックディストーションの中から
最小の第1フィールドブロックディストーションを検出
するとともに、入力された全ての第2フィールドブロッ
クディストーションの中から最小の第2フィールドブロ
ックディストーションを検出することを特徴とする。
【0048】請求項12記載の発明は、上記課題を解決
するため、少なくともひとつの前記演算器を有する演算
器およびレジスタからなる行のそれぞれの行の一端に位
置する演算器の前記ディストーション転送ユニットが、
前記フレームブロックディストーション算出手段および
フィールドブロック特定手段に電気的に接続され、該デ
ィストーション転送ユニットが、前記フレームブロック
ディストーション算出手段およびフィールドブロック特
定手段に電気的に接続されたそれぞれのディストーショ
ン転送ユニットから前記フレームブロックディストーシ
ョン算出手段およびフィールドブロック特定手段にそれ
ぞれの第1および第2フィールドブロックディストーシ
ョンを転送するとともに、前記フレームブロックディス
トーション算出手段およびフィールドブロック特定手段
に向けて他の演算器のディストーション転送ユニットか
ら同行の隣の演算器のディストーション転送ユニットに
順次第1および第2フィールドブロックディストーショ
ンを転送することを特徴とする。
【0049】請求項13記載の発明は、上記課題を解決
するため、少なくともひとつの前記演算器を有する演算
器およびレジスタからなる列のそれぞれの列の一端に位
置する演算器の前記ディストーション転送ユニットが、
前記フレームブロックディストーション算出手段および
フィールドブロック特定手段に電気的に接続され、該デ
ィストーション転送ユニットが、前記フレームブロック
ディストーション算出手段およびフィールドブロック特
定手段に電気的に接続されたそれぞれのディストーショ
ン転送ユニットから前記フレームブロックディストーシ
ョン算出手段およびフィールドブロック特定手段にそれ
ぞれの第1および第2フィールドブロックディストーシ
ョンを転送するとともに、前記フレームブロックディス
トーション算出手段およびフィールドブロック特定手段
に向けて他の演算器のディストーション転送ユニットか
ら同列の隣の演算器のディストーション転送ユニットに
順次第1および第2フィールドブロックディストーショ
ンを転送することを特徴とする。
【0050】請求項14記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記現画像フレームブロックを第1現画像フ
レームブロックと呼ぶとともに、前記サーチウィンドウ
を第1サーチウィンドウと呼び、該第1現画像フレーム
ブロックの水平方向に隣接する現画像フレームブロック
を第2現画像フレームブロックと呼ぶとともに、前記第
2現画像フレームブロックに対応するように該第1サー
チウィンドウをM画素分水平方向にシフトしたサーチウ
ィンドウを第2サーチウィンドウと呼ぶとするとき、前
記サーチウィンドウデータ出力手段が、第1サーチウィ
ンドウと第2サーチウィンドウで重複しない第2サーチ
ウィンドウの画素データを、第1サーチウィンドウの画
素データに続けて順次出力するとともに、前記現画像ブ
ロックデータ出力手段が、前記第5転送制御手段の転送
動作に基づいて第2現画像フレームブロックの画素デー
タを第1現画像フレームブロックの画素データに続けて
順次出力し、前記第2サーチウィンドウの画素データと
第2現画像フレームブロックの画素データに基づいて前
記ディストーション算出制御手段による第1および第2
フィールドブロックディストーションの算出が終了する
前に、前記第1サーチウィンドウの画素データと前記第
1現画像フレームブロックの画素データに基づいて算出
された全ての第1および第2フィールドブロックディス
トーションが前記フィールドブロックディストーション
算出手段によって前記フレームブロックディストーショ
ン算出手段およびフィールドブロック特定手段に転送さ
れることを特徴とする。
【0051】請求項15記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記現画像フレームおよび前記参照画像フレ
ームのそれぞれの第1フィールドが、符号化フレームの
ライン数を数えたときに奇数ラインから構成される奇数
フィールドからなるとともに、前記現画像フレームおよ
び前記参照画像フレームのそれぞれの第2フィールド
が、符号化フレームのライン数を数えたときに偶数ライ
ンから構成される偶数フィールドからなることを特徴と
する。
【0052】請求項16記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記現画像フレームの第1フィールドが、符
号化フレームのライン数を数えたときに奇数ラインから
構成される奇数フィールドからなり、前記現画像フレー
ムの第2フィールドが、符号化フレームのライン数を数
えたときに偶数ラインから構成される偶数フィールドか
らなるとともに、前記参照画像フレームの第1フィール
ドが、偶数フィールドからなり、前記参照画像フレーム
の第2フィールドが、奇数フィールドからなることを特
徴とする。
【0053】
【作用】請求項1記載の発明では、まず、サーチウィン
ドウデータ出力手段によって、サーチウィンドウの画素
データうち、第1フィールド候補ブロックの画素データ
と第2候補ブロックの画素データとが順次出力される。
次に、前記サーチウィンドウデータ転送保持手段が、第
1転送制御手段によって、前記サーチウィンドウデータ
出力手段からサーチウィンドウの画素データが転送され
るタイミングに同期して、第1フィールド候補ブロック
の画素データおよび第2候補ブロックの画素データを、
時分割で各サイドレジスタデバイスからそれぞれ同列の
1行目のレジスタに画素データを転送し、同時に、1行
目から(H−N)行目までのn行目の各レジスタからそ
れぞれ同列のn+1行目のレジスタに画素データを転送
し、同時に、(H−N+1)行目の各レジスタからそれ
ぞれ同列のサイドレジスタデバイスに転送する。
【0054】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第2転送制御手段によって、前記サーチウィ
ンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素デー
タが転送されるタイミングに同期して、第1候補ブロッ
クの画素データおよび第2候補ブロックの画素データ
を、時分割で2列目以降(L−M+2)列目までのm列
目の各レジスタからそれぞれ同行のm−1列目のレジス
タに画素データを転送し、同時に、2列目以降(L−M
+2)列目までのm列目の各サイドレジスタデバイスか
らそれぞれm−1列目のサイドレジスタデバイスに画素
データを転送する。
【0055】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第3転送制御手段によって、前記サーチウィ
ンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素デー
タが転送されるタイミングに同期して、第1フィールド
候補ブロックの画素データおよび第2フィールド候補ブ
ロックの画素データを、時分割で1行目の各レジスタか
らそれぞれ同列のサイドレジスタデバイスに転送し、同
時に、2行目から(H−N+1)行目までのn行目の各
レジスタからそれぞれ同列のn−1行目の各レジスタに
転送し、同時に、各サイドレジスタデバイスからそれぞ
れ同列の(H−N+1)行目のレジスタに転送する。
【0056】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第2転送制御手段によって、前記サーチウィ
ンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素デー
タが転送されるタイミングに同期して、第1フィールド
候補ブロックの画素データおよび第2フィールド候補ブ
ロックの画素データを、時分割で2列目以降(L−M+
2)列目までのm列目の各レジスタからそれぞれ同行の
m−1列目のレジスタに転送し、同時に、2列目以降
(L−M+2)列目までのm列目の各サイドレジスタデ
バイスからそれぞれm−1列目のサイドレジスタデバイ
スに転送する。
【0057】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第4転送制御手段によって、前記第1転送制
御手段による転送動作を(N−1)回行い、次いで、第
2転送制御手段による転送動作を1回行い、次いで、第
3転送制御手段による転送動作を(N−1)回行い、次
いで、第2転送制御手段による転送動作を1回、以降、
これらの動作を順次繰り返す。
【0058】次に、前記フィールドブロックディストー
ション算出手段が、第5転送制御手段によって、1列目
のレジスタに前記サーチウィンドウの第1フィールドの
画素データが初めて転送されたとき、各演算器に現画像
第1フィールドブロックの1画素分の画素データを現画
像ブロックデータ出力手段から入力するとともに、1列
目のレジスタに前記サーチウィンドウの第2フィールド
の画素データが初めて転送されたとき、各演算器に現画
像第2フィールドブロックの1画素分の画素データを現
画像ブロックデータ出力手段から入力し、以後、前記第
4転送制御手段のそれぞれの転送動作に同期して、前記
演算器に現画像フレームブロックの全ての画素データが
入力されるまで、画素データの入力を繰り返す。
【0059】次に、前記フィールドブロックディストー
ション算出手段が、ディストーション算出制御手段によ
って、前記第5転送制御手段により各演算器に入力され
たサーチウィンドウ内の各第1フィールド候補ブロック
の画素データと現画像第1フィールドブロックの画素デ
ータに基づいて各演算器に第1フィールドブロックディ
ストーションを算出させるとともに、前記第5転送制御
手段により各演算器に入力されたサーチウィンドウ内の
各第2フィールド候補ブロックの画素データと現画像第
2フィールドブロックの画素データに基づいて、各演算
器に第2フィールドブロックディストーションを算出さ
せる。
【0060】次に、フレームブロックディストーション
算出手段によって、前記フィールドブロックディストー
ション算出手段によって算出された各第1フィールドブ
ロックディストーションおよび各第2フィールドブロッ
クディストーションを加算することによって、現画像フ
レームブロックと各フレーム候補ブロックとの差を表す
フレームブロックディストーションを算出する。
【0061】次に、フィールドブロック特定手段によっ
て、前記フィールドブロックディストーション算出手段
により算出された第1フィールドブロックディストーシ
ョンのうちの最小の第1フィールドブロックディストー
ションを検出し、この最小の第1フィールドブロックデ
ィストーションに対応する第1フィールド候補ブロック
を特定するとともに、前記フィールドブロックディスト
ーション算出手段によって算出された第2フィールドブ
ロックディストーションのうちの最小の第2フィールド
ブロックディストーションを検出し、この最小の第2フ
ィールドブロックディストーションに対応する第2フィ
ールド候補ブロックを特定する。
【0062】次に、フレームブロック特定手段によっ
て、前記フレームブロックディストーション算出手段に
より算出されたフレームブロックディストーションのう
ちの最小のフレームブロックディストーションを検出
し、この最小のフレームブロックディストーションに対
応するフレーム候補ブロックを特定する。このため、従
来、現画像の第1フィールド動きベクトルを求める第1
フィールド動きベクトル探索装置と現画像の第2フィー
ルド動きベクトルを求める第2フィールド動きベクトル
探索装置との2つの回路を並列動作させることによって
それぞれの動きベクトルを求めていたのに対して、フィ
ールドブロックディストーション算出手段によって、フ
レーム候補ブロックの数と同数の演算器によって第1フ
ィールドブロックディストーションおよび第2フィール
ドブロックディストーションを時分割演算で算出するこ
とができるので、回路規模を半減することができる。
【0063】また、回路規模を小さくするために、ま
ず、第1フィールドブロックディストーションを算出し
てメモリに記憶しておき、次いで、第2フィールドブロ
ックディストーションを算出したとき、メモリから第1
フィールドブロックディストーションを一々読み出し、
フレームブロックディストーションを算出する従来の動
きベクトル探索装置に対して、フィールドブロックディ
ストーション算出手段によって、フレーム候補ブロック
と同数の演算器で第1フィールドブロックディストーシ
ョンおよび第2フィールドブロックディストーションを
時分割で算出することができるので、第1フィールドブ
ロックディストーションをメモリに記憶して再度読み出
す必要がなく、回路規模が大きくなることを防止すると
ともに、処理を簡素化することができる。
【0064】さらに、全点探索法による従来の動きベク
トル探索装置に対して、演算器の数を(H−N+1)×
(LーM+1)個よりも少なくすることができるので、
演算器の数を削減することにより、回路規模を小さくす
ることができ、かつ、広い範囲で簡略的な探索方法で動
きベクトルを求めることができる。請求項2記載の発明
では、請求項1記載の発明において、前記フィールドブ
ロックディストーション算出手段が(H−N+1)×
(L−M+1)個の演算器を有するように構成される。
【0065】このため、(H−N+1)×(L−M+
1)個の候補ブロックに対応したディストーションを算
出することができるので、確実に全点探索法により予測
精度の高い第1および第2フィールド動きベクトル、並
びに、フレーム動きベクトルを求めることができる。請
求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、
プロセッサエレメントを前記マトリックス状の同行同列
に配置された前記フィールドブロックディストーション
算出手段の各演算器と前記サーチウィンドウデータ転送
保持手段の各レジスタとによって構成する。
【0066】このため、サーチウィンドウデータ転送手
段の各レジスタとフィールドブロックディストーション
算出手段の各演算器を共通制御信号によって同一時刻に
同一動作を行うように制御することができるので、演算
処理の並列化による高速処理を行うことができる。請求
項4記載の発明では、請求項1記載の発明において、前
記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタデバイス
が、それぞれ同列の1行目のレジスタに電気的に接続さ
れた第1サイドレジスタデバイスと、それぞれ同列の
(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続された第
2サイドレジスタデバイスとから構成され、この第1サ
イドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続された
(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが
同列の1行目のレジスタに電気的に接続され、前記第2
サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続された
(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが
同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続さ
れるように構成される。
【0067】このため、サイドレジスタユニットを、フ
ィールドブロックディストーション算出手段と同じレジ
スタで構成することができるので、回路を容易に構成す
ることができる。請求項5記載の発明では、請求項1記
載の発明において、前記サイドレジスタユニットの各サ
イドレジスタデバイスは、それぞれ直列に電気的に接続
された(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジ
スタが同列の1行目のレジスタに電気的に接続され、他
端のレジスタが同列の(H−N+1)行目のレジスタに
電気的に接続されるように構成される。
【0068】このため、サイドレジスタユニットを、フ
ィールドブロックディストーション算出手段と同じレジ
スタで構成することができるので、回路を容易に構成す
ることができる。また、フィールドブロックディストー
ション算出手段の各レジスタおよび入力レジスタユニッ
トの各レジスタとサイドレジスタユニットのレジスタを
列毎にリング状に電気的に接続することができるので、
請求項4記載のサイドレジスタユニットの半数のレジス
タでサイドレジスタユニットを構成することができる。
さらに、各列毎にリング状に接続された各レジスタ間の
距離を均一に配置することができるので、各レジスタ間
に短い転送バスを形成することができるとともに、各レ
ジスタ間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、回路規模を小さくすることができるとともに、誤り
の少ない安定した回路を形成することができる。
【0069】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
発明において、全ての前記レジスタの第1および第2フ
リップフロップ、並びに、全ての前記局所ディストーシ
ョン総和ユニットの第1および第2フリップフロップ
が、同じクロックパルス信号によって動作するように構
成する。まず、前記サーチウィンドウデータ転送保持手
段の各レジスタが、第1フリップフロップによって、前
記サーチウィンドウの画素データを入力端子を通して入
力し、出力端子を通して出力し、次いで、第2フリップ
フロップによって、第1フリップフロップから出力され
た画素データを入力端子を通して入力し、出力端子を通
して出力する。
【0070】次に、前記フィールドブロックディストー
ション算出手段の各演算器が、局所ディストーション算
出ユニットによって、前記レジスタの第2フリップフロ
ップから画素データを入力し、互いに位置的に対応する
現画像第1フィールドブロックの画素データと第1フィ
ールド候補ブロックの画素データとの差を表す第1局所
ディストーションを算出するとともに、互いに位置的に
対応する現画像第2フィールドブロックの画素データと
第2フィールド候補ブロックの画素データとの差を表す
第2局所ディストーションを算出する。
【0071】次に、各演算器の局所ディストーション総
和ユニットが、加算器によって、局所ディストーション
算出ユニットから出力されたデータと局所ディストーシ
ョン総和ユニットの第2フリップフロップから出力され
たデータをそれぞれ第1入力端子および第2入力端子を
通して入力し、入力されたデータを加算して出力端子を
通して出力し、次いで、第1フリップフロップによっ
て、加算器から出力されたデータを入力端子を通して入
力して出力端子を通して出力し、次いで、第2フリップ
フロップによって、第1フリップフロップから出力され
たデータを入力端子を通して入力し出力端子を通して出
力する動作を繰り返し、局所ディストーション算出ユニ
ットにより算出された第1フィールド候補ブロックに対
応する第1局所ディストーションの総和を算出して前記
第1フィールドブロックディストーションを算出すると
ともに、局所ディストーション算出ユニットによって算
出された第2フィールド候補ブロックに対応する第2局
所ディストーションの総和を算出して前記第2フィール
ドブロックディストーションを算出する。
【0072】このため、レジスタの第2フリップフロッ
プにラッチされたサーチウィンドウの画素データと現画
像ブロックデータ出力手段によって出力された画素デー
タに基づいて局所ディストーション算出ユニットで算出
された局所ディストーションと局所ディストーション総
和ユニットの第2フリップフロップにラッチされたデー
タとを加算器によって累積演算を行うことができるの
で、レジスタの第1フリップフロップおよび局所ディス
トーション総和ユニットの第1フリップフロップでは、
同一の現画像フィールドブロックに対応するデータを保
持するとともに、レジスタの第2フリップフロップおよ
び局所ディストーション総和ユニットの第2フリップフ
ロップにおいても、それぞれ第1フリップフロップと異
なる同一の現画像フィールドブロックに対応するデータ
を保持することができる。このため、第1フィールドブ
ロックディストーションおよび第2フィールドブロック
ディストーションをそれぞれ時分割で算出することがで
きる。
【0073】また、直列に電気的に接続された2つのフ
リップフロップによってレジスタおよび局所ディストー
ション総和ユニットを構成することができるので、容易
に回路を構成することができる。請求項7記載の発明で
は、請求項6記載の発明において、全ての前記レジスタ
の第1および第2フリップフロップ、全ての前記局所デ
ィストーション総和ユニットの第1および第2フリップ
フロップ、並びに、全ての前記ディストーション転送ユ
ニットの第1および第2フリップフロップが、同じクロ
ックパルス信号によって動作するように構成する。
【0074】まず、前記フィールドブロックディストー
ション算出手段の各演算器のディストーション転送ユニ
ットが、第1フリップフロップによって、前記局所ディ
ストーション総和ユニットによって算出された第1フィ
ールドブロックディストーションおよび第2フィールド
ブロックディストーションを入力端子を通して入力して
出力端子を通して出力する。
【0075】次に、第2フリップフロップによって、第
1フリップフロップから第1フィールドブロックディス
トーションおよび第2フィールドブロックディストーシ
ョンを入力端子を通して入力し、前記フィールドブロッ
ク特定手段およびフレームブロックディストーション算
出手段に出力端子を通して出力する。このため、レジス
タ、局所ディストーション総和ユニットおよびディスト
ーション転送ユニットのそれぞれの第1フリップフロッ
プでは、同一の現画像フィールドブロックに対応するデ
ータを保持するとともに、レジスタ、局所ディストーシ
ョン総和ユニットおよびディストーション転送ユニット
のそれぞれの第2フリップフロップにおいても、それぞ
れ第1フリップフロップに保持されたデータと異なる同
一の現画像フィールドブロックに対応するデータを保持
することができる。このため、第1フィールドブロック
ディストーションおよび第2フィールドブロックディス
トーションをそれぞれ時分割で出力することができる。
【0076】また、直列に電気的に接続された2つのフ
リップフロップによってディストーション転送ユニット
を構成することができるので、容易に回路を構成するこ
とができる。請求項8記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記フレームブロックディストーション
算出手段が、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に並ん
だフレーム候補ブロックと同数設けられたフリップフロ
ップによって、フィールドブロックディストーション算
出手段の各演算器から出力されたフレーム候補ブロック
の第1フィールド候補ブロックに対応する第1フィール
ドブロックディストーションをそれぞれ同時に入力して
保持する。
【0077】次に、前記フリップフロップと同数設けら
た加算器によって、サーチウィンドウ内で垂直方向に並
んだフレーム候補ブロックの第2フィールド候補ブロッ
クに対応する第2フィールドブロックディストーション
をそれぞれ入力するとともに、フレームブロックディス
トーション算出手段の各フリップフロップに保持された
第1フィールドブロックディストーションを入力し、入
力された第1フィールドブロックディストーションと第
2フィールドブロックディストーションとを加算してフ
レームブロックディストーションを算出する。
【0078】このため、サーチウィンドウ内で垂直方向
に並んだフレーム候補ブロックと同数のフリップフロッ
プおよび加算器によって、それぞれの行に対応する演算
器で算出された第1および第2フィールドブロックディ
ストーションから順次フレームブロックディストーショ
ンを算出することができるので、レジスタと演算器が想
像上配置されたマトリックス状にフィールドブロックデ
ィストーション算出手段の演算器と同数のフリップフロ
ップおよび加算器を設ける必要がなく、フィールドブロ
ックディストーション算出手段と別のエリアにフレーム
ブロックディストーション算出手段をユニットとして配
置することができる。従って、フレームブロックディス
トーションを算出する回路の規模を小さくすることがで
きる。
【0079】請求項9記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記フレームブロックディストーション
算出手段が、前記サーチウィンドウ内で水平方向に並ん
だフレーム候補ブロックと同数設けられたフリップフロ
ップによって、フィールドブロックディストーション算
出手段から出力されたこのフレーム候補ブロックの第1
フィールド候補ブロックに対応する第1フィールドブロ
ックディストーションをそれぞれ同時に入力して保持す
る。
【0080】次に、前記フリップフロップと同数設けら
れた加算器によって、サーチウィンドウ内で水平方向に
並んだフレーム候補ブロックの第2フィールド候補ブロ
ックに対応する第2フィールドブロックディストーショ
ンをそれぞれ入力するとともに、フレームブロックディ
ストーション算出手段の各フリップフロップに保持され
た第1フィールドブロックディストーションを入力し、
入力された第1フィールドブロックディストーションと
第2フィールドブロックディストーションとを加算して
フレームブロックディストーションを算出する。
【0081】このため、サーチウィンドウ内で水平方向
に並んだフレーム候補ブロックと同数のフリップフロッ
プおよび加算器によって、それぞれの列に対応する演算
器で算出された第1および第2フィールドブロックディ
ストーションから順次フレームブロックディストーショ
ンを算出することができるので、レジスタと演算器が想
像上配置されたマトリックス状にフィールドブロックデ
ィストーション算出手段の演算器と同数のフリップフロ
ップおよび加算器を設ける必要がなく、フィールドブロ
ックディストーション算出手段と別のエリアにフレーム
ブロックディストーション算出手段をユニットとして配
置することができる。従って、フレームブロックディス
トーションを算出する回路の規模を小さくすることがで
きる。
【0082】請求項10記載の発明では、請求項1記載
の発明において、前記フィールドブロック特定手段が、
まず、フィールドブロックディストーション算出手段か
ら、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に一列に並んだ
第1フィールド候補ブロックに対応する第1フィールド
ブロックディストーションに対して、最も外側の列の第
1フィールドブロックディストーションをそれぞれ同時
に入力するとともに、前記サーチウィンドウ内で垂直方
向に一列に並んだ第2フィールド候補ブロックに対応す
る第2フィールドブロックディストーションに対して、
最も外側の列の第2フィールドブロックディストーショ
ンをそれぞれ同時に入力する。
【0083】次に、前記サーチウィンドウ内の全ての第
1フィールドブロックディストーションおよび第2フィ
ールドブロックディストーションが入力されるまで、前
記サーチウィンドウの外側の列から順次列毎に第1フィ
ールドブロックディストーションおよび第2フィールド
ブロックディストーションを時分割で入力する。次に、
入力された全ての第1フィールドブロックディストーシ
ョンの中から最小の第1フィールドブロックディストー
ションを検出するとともに、入力された全ての第2フィ
ールドブロックディストーションの中から最小の第2フ
ィールドブロックディストーションを検出する。
【0084】このため、同時に入力された第1または第
2フィールドブロックディストーションに基づいて、フ
ィールドブロックディストーション算出手段の各演算器
の配置位置に対応する第1または第2フィールド候補ブ
ロックの垂直方向の位置を特定することができるととも
に、第1または第2フィールドブロックディストーショ
ンがフィールドブロック特定手段に入力された順番に基
づいて、フィールドブロックディストーション算出手段
の各演算器の配置位置に対応する第1または第2フィー
ルド候補ブロックの水平方向の位置を特定することがで
きる。
【0085】従って、最小の第1および第2フィールド
ブロックディストーションが検出された演算器の配置位
置に基づいて、それぞれ第1フィールド動きベクトルお
よび第2フィールド動きベクトルを容易に特定すること
ができる。請求項11記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記フィールドブロック特定手段が、ま
ず、フィールドブロックディストーション算出手段か
ら、前記サーチウィンドウ内で水平方向に一列に並んだ
第1フィールド候補ブロックに対応する第1フィールド
ブロックディストーションに対して、最も外側の行の第
1フィールドブロックディストーションをそれぞれ同時
に入力するとともに、前記サーチウィンドウ内で水平方
向に一行に並んだ第2フィールド候補ブロックに対応す
る第2フィールドブロックディストーションに対して、
最も外側の行の第2フィールドブロックディストーショ
ンをそれぞれ同時に入力する。
【0086】次に、前記サーチウィンドウ内の全ての第
1フィールドブロックディストーションおよび第2フィ
ールドブロックディストーションが入力されるまで、前
記サーチウィンドウの外側の行から順次行毎に第1フィ
ールドブロックディストーションおよび第2フィールド
ブロックディストーションを時分割で入力する。次に、
入力された全ての第1フィールドブロックディストーシ
ョンの中から最小の第1フィールドブロックディストー
ションを検出するとともに、入力された全ての第2フィ
ールドブロックディストーションの中から最小の第2フ
ィールドブロックディストーションを検出する。
【0087】このため、同時に入力された第1または第
2フィールドブロックディストーションに基づいて、フ
ィールドブロックディストーション算出手段の各演算器
の配置位置に対応する第1または第2フィールド候補ブ
ロックの水平方向の位置を特定することができるととも
に、第1または第2フィールドブロックディストーショ
ンがフィールドブロック特定手段に入力された順番に基
づいて、フィールドブロックディストーション算出手段
の各演算器の配置位置に対応する第1または第2フィー
ルド候補ブロックの垂直方向の位置を特定することがで
きる。
【0088】従って、最小の第1および第2フィールド
ブロックディストーションが検出された演算器の配置位
置に基づいてそれぞれ第1フィールド動きベクトルおよ
び第2フィールド動きベクトルを容易に特定することが
できる。請求項12記載の発明では、請求項7記載の発
明において、少なくともひとつの前記演算器を有する演
算器およびレジスタからなる行のそれぞれの行の一端に
位置する演算器の前記ディストーション転送ユニット
が、前記フレームブロックディストーション算出手段お
よびフィールドブロック特定手段に電気的に接続され、
これらのディストーション転送ユニットが、前記フレー
ムブロックディストーション算出手段およびフィールド
ブロック特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディ
ストーション転送ユニットから前記フレームブロックデ
ィストーション算出手段およびフィールドブロック特定
手段にそれぞれの第1および第2フィールドブロックデ
ィストーションを転送するとともに、前記フレームブロ
ックディストーション算出手段およびフィールドブロッ
ク特定手段に向けて他の演算器のディストーション転送
ユニットから同行の隣の演算器のディストーション転送
ユニットに順次第1および第2フィールドブロックディ
ストーションを転送するように構成される。
【0089】このため、同一行の演算器で算出されたそ
れぞれの第1および第2フィールドブロックディストー
ションを順次各演算器のディストーション転送ユニット
を介して一方向に転送し、同一行の一端の演算器のディ
ストーション転送ユニットからフレームブロックディス
トーション算出手段およびフィールドブロック特定手段
にそれぞれ第1および第2フィールドブロックディスト
ーションを転送することができるので、第1および第2
フィールドブロックディストーションを転送する方向に
フレームブロックディストーション算出手段およびフィ
ールドブロック特定手段を容易にユニットとして配置す
ることができる。
【0090】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフレームブロックディストーション算出
手段およびフィールドブロック特定手段へ第1および第
2フィールドブロックディストーションを出力する転送
バスを演算器の存在する行数に削減することができると
ともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一行の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0091】請求項13記載の発明では、請求項7記載
の発明において、少なくともひとつの前記演算器を有す
る演算器およびレジスタからなる列のそれぞれの列の一
端に位置する演算器の前記ディストーション転送ユニッ
トが、前記フレームブロックディストーション算出手段
およびフィールドブロック特定手段に電気的に接続さ
れ、これらのディストーション転送ユニットが、前記フ
レームブロックディストーション算出手段およびフィー
ルドブロック特定手段に電気的に接続されたそれぞれの
ディストーション転送ユニットから前記フレームブロッ
クディストーション算出手段およびフィールドブロック
特定手段にそれぞれの第1および第2フィールドブロッ
クディストーションを転送するとともに、前記フレーム
ブロックディストーション算出手段およびフィールドブ
ロック特定手段に向けて他の演算器のディストーション
転送ユニットから同列の隣の演算器のディストーション
転送ユニットに順次第1および第2フィールドブロック
ディストーションを転送するように構成される。
【0092】このため、同一列の演算器で算出されたそ
れぞれの第1および第2フィールドブロックディストー
ションを順次各演算器のディストーション転送ユニット
を介して一方向に転送し、同一列の一端の演算器のディ
ストーション転送ユニットからフレームブロックディス
トーション算出手段およびフィールドブロック特定手段
にそれぞれ第1および第2フィールドブロックディスト
ーションを転送することができるので、第1および第2
フィールドブロックディストーションを転送する方向に
フレームブロックディストーション算出手段およびフィ
ールドブロック特定手段を容易にユニットとして配置す
ることができる。
【0093】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフレームブロックディストーション算出
手段およびフィールドブロック特定手段へ第1および第
2フィールドブロックディストーションを出力する転送
バスを演算器の存在する列数に削減することができると
ともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一列の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0094】請求項14記載の発明では、請求項7記載
の発明において、前記サーチウィンドウデータ出力手段
によって、第2サーチウィンドウの画素データのうち、
第1サーチウィンドウと第2サーチウィンドウで共通す
る画素データを除いた残りの画素データを、第1サーチ
ウィンドウの画素データに続けて順次出力するととも
に、前記現画像ブロックデータ出力手段によって、前記
第5転送制御手段の転送動作に基づいて第2現画像フレ
ームブロックの画素データを第1現画像フレームブロッ
クの画素データに続けて順次出力し、前記第2サーチウ
ィンドウの画素データと第2フレーム現画像ブロックの
画素データに基づいて前記フィールドブロックディスト
ーション算出制御手段による第1および第2フィールド
ブロックディストーションの算出が終了する前に、前記
フィールドブロックディストーション算出手段の各ディ
ストーション転送ユニットによって、前記第1サーチウ
ィンドウの画素データと前記第1現画像フレームブロッ
クの画素データに基づいて算出された全ての第1および
第2フィールドブロックディストーションが前記フレー
ムブロックディストーション算出手段およびフィールド
ブロック特定手段に転送されるように構成される。
【0095】このため、フィールドブロックディストー
ション算出手段によって、第1現画像フレームブロック
に隣接する第2現画像フレームブロックの第1および第
2フィールドブロックディストーションを前記第4転送
制御手段の1サイクルの動作毎に順次求めることができ
る。また、第1サーチウィンドウと第2サーチウィンド
ウとで共通する画素データを重複することなく第2サー
チウィンドウの画素データをサーチウィンドウデータ出
力手段から出力することができるので、第2サーチウィ
ンドウのデータを始めから出力し直す必要がなく、処理
効率を大幅に向上させることができる。
【0096】請求項15記載の発明では、請求項1記載
の発明において、奇数フィールドによって前記現画像フ
レームおよび前記参照画像フレームのそれぞれの第1フ
ィールドが構成されるとともに、偶数フィールドによっ
て前記現画像フレームおよび前記参照画像フレームのそ
れぞれの第2フィールドが構成される。このため、同一
パリティーフェーズの現画像フレームブロックおよびサ
ーチウィンドウのフレーム候補ブロックに対して、第1
フィールド動きベクトル、第2フィールド動きベクトル
およびフレーム動きベクトルをそれぞれ求めることがで
きる。
【0097】請求項16記載の発明では、請求項1記載
の発明において、奇数フィールドによって前記現画像フ
レームの第1フィールドが構成され、偶数フィールドに
よって前記現画像フレームの第2フィールドが構成され
るとともに、偶数フィールドによって前記参照画像フレ
ームの第1フィールドが構成され、奇数フィールドによ
って前記参照画像フレームの第2フィールドが構成され
る。
【0098】このため、異パリティーフェーズの現画像
フレームブロックおよびサーチウィンドウのフレーム候
補ブロックに対して、第1フィールド動きベクトル、第
2フィールド動きベクトルおよびフレーム動きベクトル
をそれぞれ求めることができる。
【0099】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図1〜図46は本発明に係る実施例1の動
きベクトル探索装置を示す図である。本実施例では、本
発明の特徴部分を具体的に説明する。
【0100】図1に示すように、動きベクトル探索装置
は、現画像ブロックデータ出力ユニット1000、サー
チウィンドウデータ出力ユニット2000、フィールド
ブロックディストーション算出ユニット3000、フィ
ールドブロック特定ユニット4000、フレームブロッ
クディストーション算出ユニット5000、フレームブ
ロック特定ユニット6000および信号出力ユニット7
000から構成されている。
【0101】現画像ブロックデータ出力ユニット100
0は、出力端子Rを有し、図2(a)に示された現画像
100を部分的に構成する一つの現画像フレームブロッ
ク200の画素データを画素毎に出力端子Rを通してフ
ィールドブロックディストーション算出ユニット300
0に出力する。ここで、現画像100は、インターレー
ス走査方式の画像であり、現画像100の奇数走査ライ
ンによって構成される第1フィールドおよび偶数走査ラ
インによって構成される第2フィールドからなる。ま
た、現画像フレームブロック200の第1フィールドを
現画像第1フィールドブロックと呼び、現画像フレーム
ブロック200の第2フィールドを現画像第2フィール
ドブロックと呼ぶとする。
【0102】サーチウィンドウデータ出力ユニット20
00は、出力端子S0およびS1を有し、図2(b)に
示された前符号化画像300上のサーチウィンドウ40
0内の画素データを画素毎にそれぞれの端子を通してフ
ィールドブロックディストーション算出ユニット300
0に出力する。ここで、前符号化画像300も、現画像
100と同じインターレース走査方式の画像であり、奇
数走査ラインによって構成される第1フィールドおよび
偶数走査ラインによって構成される第2フィールドから
なる。また、現画像フレームブロック200を現符号化
ブロックとした場合に、現符号化ブロックと同一サイズ
である複数の候補ブロックをフレーム候補ブロック50
0と呼び、各フレーム候補ブロック内の第1フィールド
を第1フィールド候補ブロックと呼び、各フレーム候補
ブロック内の第2フィールドを第2フィールド候補ブロ
ックと呼ぶとする。
【0103】フィールドブロックディストーション算出
ユニット3000は、サーチウィンドウ400内の複数
の第1フィールド候補ブロックに対して、まず、各第1
フィールド候補ブロック毎に、現画像第1フィールドブ
ロックの画素データと位置的に対応する各第1フィール
ド候補ブロックの画素データから現画像第1フィールド
ブロックの画素データを減算し、減算した結果をさらに
正数変換することで、各画素毎の局所ディストーション
を求める。次いで、各第1フィールド候補ブロック毎に
第1フィールド候補ブロックのすべての局所ディストー
ションを加算することにより、現画像100上の現画像
第1フィールドブロックと前符号化画像300上の各第
1フィールド候補ブロックとの間のそれぞれのディスト
ーションを算出する。
【0104】また、フィールドブロックディストーショ
ン算出ユニット3000は、サーチウィンドウ400内
の複数の第2フィールド候補ブロックに対して、まず、
各第2フィールド候補ブロック毎に、現画像第2フィー
ルドブロックの画素データと位置的に対応する各第2フ
ィールド候補ブロックの画素データから現画像第2フィ
ールドブロックの画素データを減算し、減算した結果を
さらに正数変換することで、各画素毎の局所ディストー
ションを求める。次いで、各第2フィールド候補ブロッ
ク毎に第2フィールド候補ブロックのすべての局所ディ
ストーションを加算することにより、現画像100上の
現画像第2フィールドブロックと前符号化画像300上
の各第2フィールド候補ブロックとの間のそれぞれのデ
ィストーションを算出する。
【0105】ここで、現画像第1フィールドブロックの
画素データと複数の第1フィールド候補ブロックの画素
データに基づいて求められるそれぞれのディストーショ
ンを第1フィールドブロックディストーションと呼び、
現画像第2フィールドブロックの画素データと複数の第
2フィールド候補ブロックの画素データに基づいて求め
られるそれぞれのディストーションを第2フィールドブ
ロックディストーションと呼ぶとする。
【0106】フィールドブロック特定ユニット4000
は、フィールドブロックディストーション算出ユニット
3000で算出された複数の第1フィールドブロックデ
ィストーションの中から最小の第1フィールドブロック
ディストーションを検出し、検出された最小の第1フィ
ールドブロックディストーションに対応する第1フィー
ルド候補ブロックのサーチウィンドウ400内の位置情
報に基づいて現画像第1フィールドブロックの動きベク
トルを特定するとともに、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット3000で算出された複数の第2
フィールドブロックディストーションの中から最小の第
2フィールドブロックディストーションを検出し、検出
された最小の第2フィールドブロックディストーション
が算出された第2フィールド候補ブロックのサーチウィ
ンドウ400内の位置情報に基づいて現画像第2フィー
ルドブロックの動きベクトルを特定する。
【0107】ここで、現画像第1フィールドブロックの
動きベクトルを第1フィールド動きベクトルMVFi1
と呼び、現画像第2フィールドブロックの動きベクトル
を第2フィールド動きベクトルMVFi2と呼ぶとす
る。フレームブロックディストーション算出ユニット5
000は、フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3000で算出された複数の第1フィールドブロ
ックディストーションおよび第2フィールドブロックデ
ィストーションに対して、サーチウィンドウ400内の
複数のフレーム候補ブロック500に対応するように、
各第1フィールドブロックディストーションと各第2フ
ィールドブロックディストーションを加算して、現画像
フレームブロック200を現符号化ブロックとする複数
のディストーションを算出する。ここで、現画像フレー
ムブロック200の各フレーム候補ブロック500に対
応する各ディストーションをフレームブロックディスト
ーションと呼ぶとする。
【0108】フレームブロック特定ユニット6000
は、フレームブロックディストーション算出ユニット5
000によって算出された複数のフレームブロックディ
ストーションの中から最小のフレームブロックディスト
ーションを検出し、検出された最小のフレームディスト
ーションに対応するフレーム候補ブロック500の位置
情報に基づいて現画像フレームブロック200の動きベ
クトルを特定する。ここで、現画像フレームブロック2
00の動きベクトルをフレーム動きベクトルMVFRと
呼ぶとする。
【0109】信号出力ユニット7000は、現画像ブロ
ックデータ出力ユニット1000、サーチウィンドウデ
ータ出力ユニット2000、フィールドブロックディス
トーション算出ユニット3000、フィールドブロック
特定ユニット4000、フレームブロックディストーシ
ョン算出ユニット5000およびフレームブロック特定
ユニット6000の動作を制御する。
【0110】さらに、現画像フレームブロック200お
よびサーチウィンドウ400について説明する。まず、
現画像フレームブロック200のサイズは、任意のサイ
ズでよいが、本実施例1では説明を容易にするため、図
2(a)に示すように、現画像フレームブロック200
が4行2列の画素データによって構成されるものとし、
第1フィールドブロックを2行2列の画素データ a(0,0),a(0,1),a(1,0),a(1,1) によって表し、第2フィールドブロックを2行2列の画
素データ b(0,0),b(0,1),b(1,0),b(1,1) によって表すことにする。
【0111】次に、サーチウィンドウ400のサイズ
は、現画像フレームブロック200より大きければ任意
のサイズでよいが、図3に示すように、現画像フレーム
ブロック200に対して水平方向に−1〜+1画素、垂
直方向に−2〜+2画素広げた8行4列の画素データか
ら構成されるものとし、第1フィールドを4行4列の画
素データ c(0,0),c(1,0),c(2,0),c(3,0) ,c(0,1),c(1,1),c(2,1),c(3,1) ,c(0,2),c(1,2),c(2,2),c(3,2) ,c(0,3),c(1,3),c(2,3),c(3,3) によって表し、第2フィールドを4行4列の画素データ d(0,0),d(1,0),d(2,0),d(3,0) ,d(0,1),d(1,1),d(2,1),d(3,1) ,d(0,2),d(1,2),d(2,2),d(3,2) ,d(0,3),d(1,3),d(2,3),d(3,3) によって表すことにする。
【0112】本実施例1の動きベクトル探索装置は、現
画像第1フィールドブロックの画素データとサーチウィ
ンドウ400内の9個の第1フィールド候補ブロックの
画素データに基づいて第1フィールドブロックディスト
ーションを算出するとともに、現画像第2フィールドブ
ロックの画素データとサーチウィンドウ400内の9個
の第2フィールド候補ブロックの画素データに基づいて
第2フィールドブロックディストーションを算出し、次
いで、算出された各第1フィールドブロックディストー
ションと各第2フィールドブロックディストーションを
加算して、現画像フレームブロック200の画素データ
とサーチウィンドウ400内の9個のフレーム候補ブロ
ック500の画素データとの間のフレームブロックディ
ストーションを算出し、それぞれ全点探索法で第1フィ
ールド動きベクトルMVFi1、第2フィールド動きベ
クトルMVFi2およびフレーム動きベクトルMVFR
を求めるものである。
【0113】次に、信号出力ユニット7000について
説明する。図4に示すように、信号出力ユニット700
0は、出力端子P1〜P10を有し、これらの出力端子
P1〜P10から出力されるそれぞれの信号によって上
記各ユニットを制御する。また、これらの信号は、2値
のパルス信号であり、ローレベルのときは0を表し、ハ
イレベルのときは1を表す。以下、図5〜図9に示され
たタイムチャートに基づいてこれらの信号を説明する。
【0114】ここで、図5、図6および図9に示された
Rは、現画像ブロックデータ出力ユニット1000から
出力端子Rを通して出力された現画像フレームブロック
200の画素データを示し、S0およびS1は、サーチ
ウィンドウデータ出力ユニット2000から出力端子S
0およびS1を通して出力されたそれぞれのサーチウィ
ンドウ400の画素データを示す。
【0115】出力端子P1から出力されるクロックパル
ス信号CK1は、周期の1/2のパルス幅をもつ信号で
あり、現画像ブロックデータ出力ユニット1000、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2000およびフィ
ールドブロックディストーション算出ユニット3000
に出力される。現画像ブロックデータ出力ユニット10
00およびサーチウィンドウデータ出力ユニット200
0は、このクロックパルス信号CK1のダウンエッジに
同期してフィールドブロックディストーション算出ユニ
ット3000にそれぞれの画素データを出力する。ま
た、フィールドブロックディストーション算出ユニット
3000は、このクロックパルス信号CK1の立ち上り
に同期して現画像ブロックデータ出力ユニット1000
およびサーチウィンドウデータ出力ユニット2000か
ら出力された画素データを入力する。
【0116】また、図5に示すように、サーチウィンド
ウデータ出力ユニット2000から出力された最初の画
素データがフィールドディストーション算出ユニット3
000に入力されるクロックパルス信号CK1のパルス
を1クロック目(C1)として数えることにする。出力
端子P2から出力されるパルス信号CK2は、クロック
パルス信号CK1と同じ動作を行う信号であり、フィー
ルドブロックディストーション算出ユニット3000、
フィールドブロック特定ユニット4000、フレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000およびフ
レームブロック特定ユニット6000に出力される。
【0117】出力端子P3から出力されるパルス信号S
Uは、クロックパルス信号CK1の8倍の周期、8倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の4クロッ
ク目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルから
ハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロック
パルス信号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信
号SUは、フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3000に出力される。
【0118】出力端子P4から出力されるパルス信号S
Lは、クロックパルス信号CK1の4倍の周期、4倍の
パルス幅をもち、パルス信号SLは、初期状態がハイレ
ベルであり、クロックパルス信号CK1の2クロック目
(C2)のダウンエッジに同期してハイレベルからロー
レベルにダウンし、クロックパルス信号CK1の4クロ
ック目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルか
らハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の4パルス毎に出力される。パルス
信号SLは、フィールドブロックディストーション算出
ユニット3000に出力される。
【0119】出力端子P5から出力されるパルス信号L
D1は、クロックパルス信号CK1のパルス幅の4倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の14クロ
ック目(C14)のダウンエッジに同期して出力され、
以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎に出力され
る。パルス信号LD1は、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット3000およびフィールドブロッ
ク特定ユニット4000に出力される。
【0120】出力端子P6から出力されるパルス信号L
D2は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の24クロック目(C
24)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD1の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD2は、フィールドブロック特定ユニット4000お
よびフレームブロック特定ユニット6000に出力され
る。
【0121】出力端子P7から出力されるパルス信号L
D3は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の26クロック目(C
26)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD2の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD3は、フレームブロック特定ユニット6000に出
力される。
【0122】出力端子P8から出力されるパルス信号C
TEは、クロックパルス信号CK1の2倍の周期、2倍
のパルス幅をもち、パルス信号CTEは、クロックパル
ス信号CK1の1クロック目(C1)のダウンエッジに
同期してローレベルからハイレベルに立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の2パルス毎
に出力される。パルス信号CTEは、フィールドブロッ
ク特定ユニット4000、フレームブロックディストー
ション算出ユニット5000およびフレームブロック特
定ユニット6000に出力される。
【0123】出力端子P9から出力されるパルス信号S
MV1は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス幅
をもち、パルス信号SMV1は、クロックパルス信号C
K1の30クロック目(C30)のダウンエッジに同期
して立ち上がるように出力され、以後クロックパルス信
号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信号SMV
1は、フィールドブロック特定ユニット4000に出力
される。
【0124】出力端子P10から出力されるパルス信号
SMV2は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス
幅をもち、クロックパルス信号CK1の31クロック目
(C31)のダウンエッジに同期して立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎
にパルス信号SMV1のダウンエッジに同期するように
出力される。パルス信号SMV2は、フィールドブロッ
ク特定ユニット4000およびフレームブロック特定ユ
ニット6000に出力される。
【0125】また、図5、図6および図9に示すよう
に、現符号化ブロックデータ出力ユニット1000は、
クロックパルス信号CK1の13クロック目(C13)
のダウンエッジから1パルス毎にそれぞれのパルスのダ
ウンエッジに同期して現画像フレームブロック200の
画素データを a(0,0),b(0,0),a(0,1),b(0,1) ,a(1,1),b(1,1),a(1,0),b(1,0) の順に出力する。
【0126】また、サーチウィンドウデータ出力ユニッ
ト2000は、クロックパルス信号CK1の1パルス毎
にそれぞれのパルスのダウンエッジに同期してサーチウ
ィンドウ400の画素データを出力端子S0およびS1
から出力される。すなわち、サーチウィンドウ400の
画素データは、出力端子S0から c(0,1),d(0,1),c(0,0),d(0,0) ,c(1,0),d(1,0),c(1,1),d(1,1) ,c(2,1),d(2,1),c(2,0),d(2,0) ,c(3,0),d(3,0),c(3,1),d(3,1) の順に出力され、同時に、出力端子S1から c(0,3),d(0,3),c(0,2),d(0,2) ,c(1,2),d(1,2),c(1,3),d(1,3) ,c(2,3),d(2,3),c(2,2),d(2,2) ,c(3,2),d(3,2),c(3,3),d(3,3) の順に出力される。
【0127】次に、動きベクトル探索装置のさらに具体
的な構成を説明する。フィールドブロックディストーシ
ョン算出ユニット3000は、図10に示すように、2
次元配列プロセッサグループ3100、入力レジスタグ
ループ3200、第1サイドレジスタグループ330
0、第2サイドレジスタグループ3400から構成され
ている。
【0128】2次元配列プロセッサグループ3100
は、さらに、9個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(1,0),PE(2,0) ,PE(0,1),PE(1,1),PE(2,1) ,PE(0,2),PE(1,2),PE(2,2) から構成され、入力レジスタグループ3200は、さら
に、3個の入力レジスタ IR(3,0),IR(3,1),IR(3,2)) から構成され、第1サイドレジスタグループ3300
は、さらに、4個の第1サイドレジスタ SR(0,ー1),SR(1,-1),SR(2,-1),SR(3,-1) から構成され、第2サイドレジスタグループ3400
は、さらに、4個の第2サイドレジスタ SR(0,3),SR(1,3),SR(2,3),SR(3,3) から構成されている。
【0129】ここで、プロセッサエレメントPE(x,
y)、入力レジスタIR(x,y)、第1サイドレジス
タSR(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,
y)のx,yは、プロセッサエレメントPE(0,0)
を原点とする各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)の位置を表す。図10におけ
る水平方向の位置が x=0,1,2,3 で表され、図10における垂直方向の位置が、PE
(0,0)を原点に下方向をプラスとして、 y=−1,0,1,2,3 で表されている。
【0130】フィールドブロックディストーション算出
ユニット3000は、まず、サーチウィンドウデータ出
力ユニット2000から出力されたサーチウィンドウ4
00の画素データを入力レジスタIR(3,0)および
入力レジスタIR(3,2)に入力し、次いで、入力さ
れた画素データを各プロセッサエレメントPE(x,
y)および各レジスタ(x,y)間で図10における上
方向、下方向および左方向に転送する。
【0131】各プロセッサエレメントPE(x,y)
は、サーチウィンドウ400の画像データを転送して保
持するとともに、現画像ブロックデータ出力ユニット1
000から出力された現画像フレームブロック200の
画素データを入力し、入力された現画像フレームブロッ
ク200の画素データおよび現画像フレームブロック2
00の画素データと位置的に対応するサーチウィンドウ
400の各候補ブロック500の画素データに基づいて
時分割処理によって第1フィールドブロックディストー
ションおよび第2フィールドブロックディストーション
を算出し、算出されたそれぞれの第1フィールドブロッ
クディストーションおよび第2フィールドブロックディ
ストーションをフィールドブロック特定ユニット400
0およびフレームブロックディストーション算出ユニッ
ト5000に出力する。
【0132】各入力レジスタIR(x,y)は、サーチ
ウィンドウ400の画素データを保持して転送するバッ
ファであり、現画像ブロックデータ出力ユニット100
0から出力された現画像第1フィールドブロックおよび
現画像第2フィールドブロックの画素データが、それぞ
れサーチウィンドウデータ出力ユニット2000から出
力された各第1フィールド候補ブロックの画素データお
よび各第2フィールド候補ブロックの画素データと各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)において位置的に対
応するように第1および第2サイドレジスタSR(x,
y)とともに設けられている。
【0133】また、入力レジスタIR(3,0)は、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端子
S0と電気的に接続され、入力レジスタIR(3,2)
は、サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出
力端子S1と電気的に接続される。各第1サイドレジス
タSR(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,
y)は、サーチウィンドウ400の画素データを保持し
て転送するバッファであり、各プロセッサエレメントP
E(x,y)およびレジスタ(x,y)に入力された各
画素データを全体として図10における上下方向に転送
するように設けられている。
【0134】次に、各プロセッサエレメントPE(x,
y)の端子配置およびブロック図を説明する。図11に
示すように、プロセッサエレメントPE(x,y)は、
入力端子YUi,YDi,YLi,DiおよびX並びに
出力端子YUo,YDo,YLoおよびDoを有し、さ
らに、図4に示された信号出力ユニット7000の出力
端子P1〜P5に接続された図示しない入力端子を有し
ている。
【0135】図12に示すように、プロセッサエレメン
トPE(x,y)は、さらに、転送方向選択部360
0、ディストーション算出部3700およびディストー
ション転送部3800から構成されている。まず、転送
方向選択部3600は、セレクタ3601、第1フリッ
プフロップ3602および第2フリップフロップ360
3から構成される。
【0136】セレクタ3601は、入力端子S0,S
1,A,B,Cおよび出力端子Yを有する。入力端子S
0は、信号出力ユニット7000の出力端子P3に電気
的に接続され、入力端子S1は、信号出力ユニット70
00の出力端子P4に電気的に接続される。入力端子A
は、入力端子YDiを介してプロセッサエレメントPE
(x,y−1)または後述する第1サイドレジスタSR
(x,−1)の出力端子YDoに電気的に接続される。
入力端子Bは、入力端子をYUiを介してプロセッサエ
レメントPE(x,y+1)または後述する第2サイド
レジスタSR(x,3)の出力端子YDoに電気的に接
続される。入力端子Cは、入力端子YLiを介してプロ
セッサエレメントPE(x+1,y)または後述する入
力レジスタIR(3,y)の出力端子YLoに電気的に
接続される。出力端子Yは、第1フリップフロップ36
02の入力端子iに電気的に接続される。
【0137】セレクタ3601は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SU,SLをそれぞれ入力端
子S0,S1を通して入力し、入力された信号SU,S
Lに基づいて入力端子A,B,Cの何れか一つの入力端
子と出力端子Yを電気的に接続する切換器であり、信号
SU,SLが、それぞれ0,0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、1,0のときには、入
力端子Bと出力端子Yを電気的に接続し、0,1および
1,1のときには、入力端子Cと出力端子Yを電気的に
接続する。
【0138】第1フリップフロップ3602は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3601の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3603の入力端子
iに電気的に接続される。
【0139】第1フリップフロップ3602は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3603は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3602の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、ディストーション算出部3
700の減算器3701の入力端子Aに電気的に接続さ
れるとともに、出力端子YUoを介してプロセッサエレ
メントPE(x,y−1)または後述する第1サイドレ
ジスタSR(x,−1)の入力端子YUiに電気的に接
続され、出力端子YDoを介してプロセッサエレメント
PE(x,y+1)または後述する第2サイドレジスタ
SR(x,3)の入力端子YDiに電気的に接続され、
出力端子YLoを介してプロセッサエレメントPE(x
−1,y)の入力端子YLiに電気的に接続される。
【0140】第2フリップフロップ3603は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。ディストーション算出部3700は、さらに、
減算器3701、正数変換器3702、論理積演算器3
703、加算器3704、第1フリップフロップ370
5および第2フリップフロップ3706から構成され
る。
【0141】減算器3701は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、転送方向選択部3
600の第2フリップフロップ3603の出力端子oに
電気的に接続され、入力端子Bは、入力端子Xを介して
現画像ブロックデータ出力ユニット1000の出力端子
Rに電気的に接続される。減算器3701は、入力端子
Aを通して入力されたサーチウィンドウ400の画素デ
ータから入力端子Bを通して入力された現画像フレーム
ブロック200の画素データを減算して出力端子Yから
出力する。
【0142】正数変換器3702は、入力端子および出
力端子を有する。入力端子は、減算器3701の出力端
子Yに電気的に接続され、出力端子は、加算器3704
の入力端子Aに電気的に接続される。正数変換器370
2は、入力端子から入力されたデータを絶対値演算また
は二乗演算により正数データに変換して出力端子から出
力する。
【0143】論理積演算器3703は、入力端子A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Aは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P5に電気的に接続され、入
力端子Bは、第2フリップフロップ3706の出力端子
oに電気的に接続され、出力端子Yは、加算器3704
の入力端子Bに電気的に接続される。論理積演算器37
03は、信号出力ユニット7000から出力されたパル
ス信号LD1を入力端子Aを通して入力し、第2フリッ
プフロップ3706の出力端子oから出力されたデータ
を入力端子Bを通して入力し、入力されたパルス信号L
D1を反転したデータと入力端子Bから入力されたデー
タとの論理積を演算し、その演算結果を出力端子Yに出
力する。ここで、信号LD1が0のときには、信号LD
1を反転したデータは、すべてのビットが1で表され、
入力端子Bを通して入力されたデータが論理積の演算結
果として出力端子Yに出力される。一方、信号LD1が
1のときには、信号LD1を反転したデータは、すべて
のビットが0で表され、そのままこのデータが論理積の
演算結果として出力端子Yに出力される。
【0144】加算器3704は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、正数変換器370
2の出力端子に電気的に接続され、入力端子Bは、論理
積演算器3703の出力端子Yに電気的に接続される。
出力端子Yは、第1フリップフロップ3705の入力端
子iに電気的に接続される。加算器3704は、入力端
子Aを通して入力されたデータと入力端子Bを通して入
力されたデータを加算して出力端子Yから出力する。
【0145】第1フリップフロップ3705は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続され、入力端子i、は加
算器3704の出力端子Yに電気的に接続され、出力端
子oは、第2フリップフロップ3706の入力端子iに
電気的に接続される。
【0146】第1フリップフロップ3705は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3706は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子i、は第1フ
リップフロップ3705の出力端子oに電気的に接続さ
れ、出力端子oは、ディストーション転送部3800の
セレクタ3801の入力端子Bに電気的に接続されると
ともに、論理積演算器3703の入力端子Bに電気的に
接続される。
【0147】第2フリップフロップ3706は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1の各パルスの立ち上りに同期して、入力端子iに
入力されたデータを出力端子oにラッチする。ディスト
ーション転送部3800は、さらに、セレクタ380
1、第1フリップフロップ3802および第2フリップ
フロップ3803から構成される。
【0148】セレクタ3801は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P5に電気的に接続され、入
力端子Aは、入力端子Diを介してプロセッサエレメン
トPE(x+1,y)の出力端子Doに電気的に接続さ
れ、入力端子Bは、ディストーション算出部3700の
第2フリップフロップ3706出力端子oに電気的に接
続される。出力端子Yは、第1フリップフロップ380
2の入力端子iに電気的に接続される。
【0149】セレクタ3801は、信号出力ユニット7
000から出力されたパルス信号LD1を入力端子Sを
通して入力し、入力された信号LD1に基づいて入力端
子A,Bの何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的
に接続する切換器であり、入力されたパルス信号LD1
が0のとき、入力端子Aと出力端子Yを電気的に接続
し、入力端子Sに入力された信号LDが1のとき、入力
端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0150】第1フリップフロップ3802は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ3801の出力端子Yと電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ3803の入力端子i
に電気的に接続される。
【0151】第1フリップフロップ3802は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して、入力端子iに入力され
たデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフロ
ップ3803は、Dフリップフロップからなり、入力端
子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、信
号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接続
され、入力端子iは、第1フリップフロップ3802の
出力端子oと電気的に接続され、出力端子oは、プロセ
ッサエレメントPE(x−1,y)のディストーション
転送部3800のセレクタ3801の入力端子Aに電気
的に接続される。
【0152】第2フリップフロップ3803は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して、入力端子iに入力され
たデータを出力端子oにラッチする。また、プロセッサ
エレメントPE(0,0)の出力端子Doは、後述する
フィールドブロック特定ユニット4000の比較器41
01の入力端子A0およびフレームブロックディストー
ション算出ユニット5000の入力端子B0に電気的に
接続され、プロセッサエレメントPE(0,1)の出力
端子Doは、後述するフィールド候補ブロック特定ユニ
ット4000の比較器4101の入力端子A1およびフ
レームブロックディストーション算出ユニット5000
の入力端子B1に電気的に接続され、プロセッサエレメ
ントPE(0,2)の出力端子Doは、後述するフィー
ルド候補ブロック特定ユニット4000の比較器410
1の入力端子A2およびフレームブロックディストーシ
ョン算出ユニット5000の入力端子B2に電気的に接
続される。
【0153】次に、入力レジスタIR(3,1)の端子
配置およびブロック図を説明する。図13に示すよう
に、入力レジスタIR(3,1)は、入力端子YUi,
YDiおよび出力端子YUo,YDo,YLoを有し、
さらに、図4に示された信号出力ユニット7000の出
力端子P1,P3に電気的に接続された図示しない入力
端子を有している。また、図14に示すように、入力レ
ジスタIR(3,1)は、転送方向選択部3610によ
って構成され、転送方向選択部3610は、さらに、セ
レクタ3611、第1フリップフロップ3612および
第2フリップフロップ3613から構成される。
【0154】セレクタ3611は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P3に電気的に接続される。
入力端子Aは、入力端子YDiを介して入力レジスタI
R(3,0)の出力端子YDoに電気的に接続される。
入力端子Bは、入力端子をYUiを介して入力レジスタ
IR(3,2)の出力端子YUoに電気的に接続され
る。
【0155】セレクタ3601は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SUを入力端子Sを通して入
力し、入力された信号SUに基づいて入力端子A,Bの
何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する
切換器であり、信号SUが0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、信号SUが1のときに
は、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0156】第1フリップフロップ3612は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3611の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3613の入力端子
iに電気的に接続される。
【0157】第1フリップフロップ3612は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3613は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3612の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YUoを介して入
力レジスタIR(3,0)の入力端子YUiに電気的に
接続され、出力端子YDoを介して入力レジスタIR
(3,2)の入力端子YDiに電気的に接続され、出力
端子YLoを介してプロセッサエレメントPE(2,
1)の入力端子YLiに電気的に接続される。
【0158】第2フリップフロップ3613は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、入力レジスタIR(3,0)および入力
レジスタIR(3,2)の端子配置およびブロック図を
説明する。図15に示すように、入力レジスタIR
(3,0)および入力レジスタIR(3,2)は、入力
端子YLiおよび出力端子YUo,YDo,YLoを有
し、さらに、図4に示された信号出力ユニット7000
の出力端子P1に接続された図示しない入力端子を有す
る。
【0159】また、図16に示すように、入力レジスタ
IR(3,0)および入力レジスタIR(3,2)は、
第1フリップフロップ3612および第2フリップフロ
ップ3613によって構成される。ここで、入力レジス
タIR(3,0)の第1フリップフロップ3612の入
力端子iは、入力端子YLiを介してサーチウィンドウ
データ出力ユニット2000の出力端子S0に電気的に
接続される。入力レジスタIR(3,0)の第2フリッ
プフロップ3613の出力端子oは、出力端子YUoを
介して後述する第1サイドレジスタSR(3,−1)の
入力端子YUiに電気的に接続され、出力端子YDoを
介して入力レジスタIR(3,1)の入力端子YUiに
電気的に接続され、出力端子YLoを介してプロセッサ
エレメントPE(2,0)の入力端子YLiに電気的に
接続される。
【0160】また、入力レジスタIR(3,2)の第1
フリップフロップ3612の入力端子iは、入力端子Y
Liを介してサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1に電気的に接続される。入力レジス
タIR(3,2)の第2フリップフロップの出力端子o
は、出力端子YUoを介して入力レジスタIR(3,
1)の入力端子YUiに電気的に接続され、出力端子Y
Doを介して第2サイドレジスタSR(3,3)の入力
端子YDiに電気的に接続され、出力端子YLoを介し
てプロセッサエレメントPE(2,2)の入力端子YL
iに電気的に接続される。
【0161】次に、各第1サイドレジスタSR(x,−
1)の端子配置およびブロック図を説明する。図17に
示すように、各第1サイドレジスタSR(x,−1)
は、入力端子YUi,YLiおよび出力端子YDo,Y
Loを有し、さらに、図4に示された信号出力ユニット
7000の出力端子P1,P4に電気的に接続された図
示しない入力端子を有している。また、図18に示すよ
うに、各第1サイドレジスタSR(x,−1)は、転送
方向選択部3620によって構成され、転送方向選択部
3620は、さらに、セレクタ3621、第1フリップ
フロップ3622および第2フリップフロップ3623
から構成される。
【0162】セレクタ3621は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P4に電気的に接続される。
入力端子Aは、入力端子YUiを介して同列のプロセッ
サエレメントPE(x,0)の出力端子YUoに電気的
に接続される。入力端子Bは、入力端子をYLiを介し
て第1サイドレジスタSR(x+1,−1)の出力端子
YLoに電気的に接続される。
【0163】セレクタ3621は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SLを入力端子Sを通して入
力し、入力された信号SLに基づいて入力端子A,Bの
何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する
切換器であり、信号SLが0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、信号SUが1のときに
は、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0164】第1フリップフロップ3622は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3621の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3623の入力端子
iに電気的に接続される。
【0165】第1フリップフロップ3622は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3623は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3622の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YDoを介して同
列のプロセッサエレメントPE(x,0)の入力端子Y
Diに電気的に接続され、出力端子YLoを介して第1
サイドレジスタSR(x−1,−1)の入力端子YLi
に電気的に接続される。
【0166】第2フリップフロップ3623は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、各第2サイドレジスタSR(x,3)の
端子配置およびブロック図を説明する。図19に示すよ
うに、各第2サイドレジスタSR(x,3)は、入力端
子YDi,YLiおよび出力端子YUo,YLoを有
し、さらに、図4に示された信号出力ユニット7000
の出力端子P1,P4に電気的に接続された図示しない
入力端子を有している。また、図20に示すように、各
第1サイドレジスタSR(x,3)は、転送方向選択部
3630によって構成され、転送方向選択部3630
は、さらに、セレクタ3631、第1フリップフロップ
3632および第2フリップフロップ3633から構成
される。
【0167】セレクタ3631は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P4に電気的に接続される。
入力端子Aは、入力端子YDiを介して同列のプロセッ
サエレメントPE(x,2)の出力端子YDoに電気的
に接続される。入力端子Bは、入力端子をYLiを介し
て第2サイドレジスタSR(x+1,3)の出力端子Y
Loに電気的に接続される。
【0168】セレクタ3631は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SLを入力端子Sを通して入
力し、入力された信号SLに基づいて入力端子A,Bの
何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する
切換器であり、信号SLが0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、信号SUが1のときに
は、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0169】第1フリップフロップ3632は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3631の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3633の入力端子
iに電気的に接続される。
【0170】第1フリップフロップ3632は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3633は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3632の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YUoを介して同
列のプロセッサエレメントPE(x,2)の入力端子Y
Uiに電気的に接続され、出力端子YLoを介して第1
サイドレジスタSR(x−1,3)の入力端子YLiに
電気的に接続される。
【0171】第2フリップフロップ3633は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、フィールドブロック特定ユニット400
0のブロック図を説明する。図21に示すように、フィ
ールドブロック特定ユニット4000は、最小フィール
ドディストーション検出ユニット4100、フィールド
動きベクトル垂直成分検出ユニット4200およびフィ
ールド動きベクトル水平成分検出ユニット4300によ
って構成される。
【0172】最小フィールドディストーション検出ユニ
ット4100は、フィールドブロックディストーション
算出ユニット3000で算出された複数の第1フィール
ドブロックディストーションおよび複数の第2フィール
ドブロックディストーションを入力し、入力された第1
フィールドディストーションの中から最小の値をもつ第
1フィールドディストーションを検出するとともに、入
力された複数の第2フィールドディストーションの中か
ら最小の値をもつ第2フィールドディストーションを検
出する。
【0173】フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニ
ット4200は、最小フィールドディストーション検出
ユニット4100で検出された最小の第1フィールドデ
ィストーションが算出されたプロセッサエレメントPE
(x,y)の配置位置(行位置)に基づいてサーチウィ
ンドウ400内の第1フィールド候補ブロックを特定
し、特定された第1フィールド候補ブロックによって現
画像第1フィールドブロックの第1フィールド動きベク
トル垂直成分MVFi1yを検出するとともに、最小フ
ィールドディストーション検出ユニット4100で検出
された最小の第2フィールドブロックディストーション
が算出されたプロセッサエレメントPE(x,y)の配
置位置(行位置)に基づいてサーチウィンドウ400内
の第2フィールド候補ブロックを特定し、特定された第
2フィールド候補ブロックによって現画像第2フィール
ドブロックの第2フィールド動きベクトル垂直成分MV
Fi2yを検出する。
【0174】フィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300は、最小フィールドディストーション検出
ユニット4100で検出された最小の第1フィールドブ
ロックディストーションが算出されたプロセッサエレメ
ントPE(x,y)の配置位置(列位置)に基づいてサ
ーチウィンドウ400内の第1フィールド候補ブロック
を特定し、特定された第1フィールド候補ブロックによ
って現画像第1フィールドブロックの第1フィールド動
きベクトル水平成分MVFi1xを検出するとともに、
最小フィールドディストーション検出ユニット4100
で検出された最小の第2フィールドブロックディストー
ションが算出されたプロセッサエレメントPE(x,
y)の配置位置(列位置)に基づいて第2フィールド候
補ブロックを特定し、特定された第2フィールド候補ブ
ロックによって現画像第2フィールドブロックの第2フ
ィールド動きベクトル水平成分MVFi2xを検出す
る。以下、上記各ユニットの構成を説明する。
【0175】最小フィールドディストーション検出ユニ
ット4100は、さらに、比較器4101、論理和演算
器4102、比較器4103、セレクタ4104、第1
フリップフロップ4105、第2フリップフロップ41
06、第1セレクタ付きフリップフロップ4107およ
び第2セレクタ付きフリップフロップ4108によって
構成される。
【0176】比較器4101は、入力端子A0,A1,
A2および出力端子M,Yを有する。入力端子A0は、
プロセッサエレエントPE(0,0)の出力端子Doに
電気的に接続され、入力端子A1は、プロセッサエレエ
ントPE(0,1)の出力端子Doに電気的に接続さ
れ、入力端子A2は、プロセッサエレエントPE(0,
2)の出力端子Doに電気的に接続される。出力端子Y
は、比較器4103の入力端子Aおよびセレクタ410
4の入力端子Bに電気的に接続される。出力端子Mは、
フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット4200
のセレクタ4201の入力端子Bに電気的に接続され
る。
【0177】比較器4101は、プロセッサエレエント
PE(0,0)、プロセッサエレエントPE(0,1)
およびプロセッサエレエントPE(0,2)のそれぞれ
のディストーション転送部3800の第2フリップフロ
ップ3803から出力端子Doを通して同時に出力され
た第1フィールドブロックディストーションまたは第2
フィールドブロックディストーションを、それぞれ入力
端子A0,A1,A2を通して入力し、入力された3つ
のフィールドブロックディストーションを比較し、これ
らのフィールドブロックディストーションの中で最小の
フィールドブロックディストーションを出力端子Yから
出力する。また、最小のフィールドブロックディストー
ションが入力された入力端子を示すデータLMVyを出
力端子Mから出力する。ここで、出力端子Mから出力さ
れるデータLMVyは、最小のフィールドブロックディ
ストーションが入力された入力端子が入力端子A0のと
きには0、A1のときには1、A2のときには2を表
す。
【0178】論理和演算器4102は、入力端子A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Aは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P6に電気的に接続され、入
力端子Bは、第2フリップフロップ4106の出力端子
oに電気的に接続される。出力端子Yは、比較器410
3の入力端子Bに電気的に接続される。論理和演算器4
102は、信号出力ユニット7000から出力されたパ
ルス信号LD2を入力端子Aを通して入力するととも
に、第2フリップフロップ4106から出力されたデー
タを入力端子Bを通して入力し、入力された信号LD2
をビット列で表したデータと入力端子Bから入力された
データとの論理和を演算し、その演算結果を出力端子Y
にする。ここで、信号LD2が0のときには、信号LD
2に対応するデータは、すべてのビットが0で表され、
入力端子Bを通して入力されたデータが論理和の演算結
果として出力される。一方、信号LD2が1のときに
は、信号LD2に対応するデータは、すべてのビットが
1で表され、そのままこのデータが最大値として出力端
子Yを通して出力される。
【0179】比較器4103は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、比較器4101の
出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Bは、論理和
演算器4102の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子Yは、セレクタ4104の入力端子S、フィールド
動きベクトル垂直成分検出ユニット4200のセレクタ
4201の入力端子Sおよびフィールド動きベクトル水
平成分検出ユニット4300のセレクタ4302の入力
端子Sに電気的に接続される。
【0180】比較器4103は、比較器4101から出
力されたフィールドブロックディストーションを入力端
子Aを通して入力するとともに、論理和演算器4102
から出力されたデータを入力端子Bを通して入力し、入
力端子Aを通して入力されたフィールドブロックディス
トーションが入力端子Bを通して入力されたデータ以上
の大きさである場合には、出力端子Yから0を表すデー
タMinを出力し、入力端子Aを通して入力されたフィ
ールドブロックディストーションが入力端子Bを通して
入力されたデータより小さい場合には、出力端子Yから
1を表すデータMinを出力する。
【0181】セレクタ4104は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、比較器41
03の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Aは、
第2フリップフロップ4106の出力端子oに電気的に
接続され、入力端子Bは、比較器4101の出力端子Y
に電気的に接続される。出力端子Yは、第1フリップフ
ロップ4105の入力端子iに電気的に接続される。
【0182】セレクタ4104は、比較器4103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0183】第1フリップフロップ4105は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ4104の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ4106の入力端子i
に電気的に接続される。
【0184】第1フリップフロップ4105は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフ
ロップ4106は、Dフリップフロップからなり、入力
端子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続され、入力端子iは、第1フリップフロップ4105
の出力端子oに電気的に接続される。出力端子oは、セ
レクタ4104の入力端子A、論理和演算器4102の
入力端子B、第1セレクタ付きフリップフロップ410
7の入力端子Iおよび第2セレクタ付きフリップフロッ
プ4108の入力端子Iに電気的に接続される。
【0185】第2フリップフロップ4106は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oを通して出力する。第1セレク
タ付きフリップフロップ4107は、図22に示された
セレクタ付きフリップフロップ4400によって構成さ
れる。ここで、図22に示すように、セレクタ付きフリ
ップフロップ4400は、入力端子E,F,Iおよび出
力端子Oを有し、さらに、セレクタ4401およびフリ
ップフロップ4402から構成される。入力端子Fは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続される。
【0186】セレクタ4401は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有し、入力端子Sは、入力端子Eと
電気的に接続され、入力端子Aは、フリップフロップ4
402の出力端子oと電気的に接続され、入力端子B
は、入力端子Iと電気的に接続される。セレクタ440
1は、入力端子Sを通して入力された信号に基づいて入
力端子Aおよび入力端子Bの何れか一方の入力端子と出
力端子Yを電気的に接続する切換器であり、入力端子S
を通して入力された信号が0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、入力端子Sを通して入力
された信号が1のときには、入力端子Bと出力端子Yを
電気的に接続する。
【0187】フリップフロップ4402は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、入力端子Fと電気的に接続さ
れ、入力端子iは、セレクタ4401の出力端子Yに電
気的に接続され、出力端子oは、出力端子Oと電気的に
接続されるとともに、セレクタ4401の入力端子Aに
電気的に接続される。
【0188】フリップフロップ4402は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子Fおよび入力端子sを通して入力し、入力されたパ
ルス信号CK2の各パルスの立ち上りに同期して入力端
子iに入力されたデータを出力端子oにラッチする。第
1セレクタ付きフリップフロップ4107の入力端子E
は、信号出力ユニット7000の出力端子P9に電気的
に接続され、入力端子Iは、第2フリップフロップ41
06の出力端子oに電気的に接続される。第1セレクタ
付きフリップフロップ4107は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SMV1を入力端子Eを通し
て入力し、入力された信号SMV1に基づいてセレクタ
4401の入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端
子Iから選択的に入力したデータを出力端子Oを通して
出力する。
【0189】第2セレクタ付きフリップフロップ410
8は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって
構成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000
の出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、
第2フリップフロップ4106の出力端子oに電気的に
接続される。第2セレクタ付きフリップフロップ410
8は、信号出力ユニット7000から出力された信号S
MV2を入力端子Eを通して入力し、入力された信号S
MV2に基づいてセレクタ4401の入力端子と出力端
子の接続を切換え、入力端子Iから選択的に入力したデ
ータを出力端子Oを通して出力する。
【0190】次に、フィールド動きベクトル垂直成分検
出ユニット4200は、さらに、セレクタ4201、第
1フリップフロップ4202、第2フリップフロップ4
203、換算テーブル4204、第1セレクタ付きフリ
ップフロップ4205および第2セレクタ付きフリップ
フロップ4206によって構成される。セレクタ420
1は、入力端子S,A,Bおよび出力端子Yを有する。
入力端子Sは、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100の比較器4103の出力端子Yに電気的
に接続され、入力端子Aは、第2フリップフロップ42
03の出力端子oに電気的に接続され、入力端子Bは、
最小フィールドディストーション検出ユニット4100
の比較器4101の出力端子Mに電気的に接続される。
出力端子Yは、第1フリップフロップ4202の入力端
子iに電気的に接続される。
【0191】セレクタ4201は、比較器4103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0192】第1フリップフロップ4202は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ4201の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ4203の入力端子i
に電気的に接続される。
【0193】第1フリップフロップ4202は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフ
ロップ4203は、Dフリップフロップからなり、入力
端子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続され、入力端子iは、第1フリップフロップ4203
の出力端子oに電気的に接続され、出力端子oは、換算
テーブル4204の入力端子およびセレクタ4201の
入力端子Aに電気的に接続される。
【0194】第2フリップフロップ4203は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。換算テーブル4
204は、入力端子および出力端子を有し、入力端子
は、第2フリップフロップ4203の出力端子oに電気
的に接続され、出力端子は、第1セレクタ付きフリップ
フロップ4205の入力端子Iおよび第2セレクタ付き
フリップフロップ4206の入力端子Iに電気的に接続
される。
【0195】換算テーブル4204は、入力端子に入力
されたデータMyを垂直方向の動きベクトルMVyを表
すデータに換算して出力端子に出力する。第1セレクタ
付きフリップフロップ4205は、セレクタ付きフリッ
プフロップ4400によって構成される。入力端子E
は、信号出力ユニット7000の出力端子P9に電気的
に接続され、入力端子Iは、換算テーブル4204の出
力端子に電気的に接続される。第1セレクタ付きフリッ
プフロップ4205は、信号出力ユニット7000から
出力された信号SMV1を入力端子Eを通して入力し、
入力された信号SMV1に基づいてセレクタ4401の
入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端子Iから選
択的に入力したデータを出力端子Oから出力する。
【0196】第2セレクタ付きフリップフロップ420
6は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって
構成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000
の出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、
換算テーブル4204の出力端子に電気的に接続され
る。第2セレクタ付きフリップフロップ4206は、信
号出力ユニット7000から出力された信号SMV2を
入力端子Eを通して入力し、入力された信号SMV2に
基づいてセレクタ4401入力端子と出力端子の接続を
切換え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出力
端子Oから出力する。
【0197】次に、フィールド動きベクトル水平成分検
出ユニット4300は、さらに、カウンタ4301、セ
レクタ4302、第1フリップフロップ4303、第2
フリップフロップ4304、換算テーブル4305、第
1セレクタ付きフリップフロップ4306および第2セ
レクタ付きフリップフロップ4307によって構成され
る。
【0198】カウンタ4301は、入力端子CL,E
N,CKおよび出力端子Qnを有する。入力端子CL
は、信号出力ユニット7000の出力端子P5に電気的
に接続され、入力端子ENは、信号出力ユニット700
0の出力端子P8に電気的に接続され、入力端子CK
は、信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的
に接続され、出力端子Qnは、セレクタ4302の入力
端子Bに電気的に接続される。
【0199】カウンタ4301は、予め内部に数値を表
すデータLMVxをもち、信号出力ユニット7000か
ら出力されたパルス信号LD1,CTE,CK2をそれ
ぞれ入力端子CL,EN,CKを通して入力し、入力端
子CLを通して入力されたパルス信号LD1が0から1
に立ち上がるタイミングに同期してこの内部データLM
Vxを0にリセットするとともに、入力端子ENを通し
て入力されたパルス信号CTEが1であり、入力端子C
Kを通して入力されたパルス信号CK2が0から1に立
ち上るタイミングに同期してこの内部データLMVxを
0,1,2,・・・の順にカウントアップして出力端子
Qnから出力する。
【0200】セレクタ4302は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、最小フィー
ルドディストーション検出ユニット4100の比較器4
103の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子A
は、第2フリップフロップ4304の出力端子oに電気
的に接続され、入力端子Bは、カウンタ4301の出力
端子Qnに電気的に接続される。出力端子Yは、第1フ
リップフロップ4303の入力端子iに電気的に接続さ
れる。
【0201】セレクタ4302は、比較器4103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0202】第1フリップフロップ4303は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ4302の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ4304の入力端子i
に電気的に接続される。
【0203】第1フリップフロップ4303は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフ
ロップ4304は、Dフリップフロップからなり、入力
端子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続され、入力端子iは、第1フリップフロップ4303
の出力端子oに電気的に接続され、出力端子oは、換算
テーブル4305の入力端子およびセレクタ4302の
入力端子Aに電気的に接続される。
【0204】第2フリップフロップ4304は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。換算テーブル4
305は、入力端子および出力端子を有し、入力端子
は、第2フリップフロップ4304の出力端子oに電気
的に接続され、出力端子は、第1セレクタ付きフリップ
フロップ4306の入力端子Iおよび第2セレクタ付き
フリップフロップ4307の入力端子Iに電気的に接続
される。
【0205】換算テーブル4305は、入力端子に入力
されたデータMxを水平方向の動きベクトルMVxを表
すデータに換算して出力端子に出力する。第1セレクタ
付きフリップフロップ4306は、セレクタ付きフリッ
プフロップ4400によって構成される。入力端子E
は、信号出力ユニット7000の出力端子P9に電気的
に接続され、入力端子Iは、換算テーブル4305の出
力端子に電気的に接続される。第1セレクタ付きフリッ
プフロップ4306は、信号出力ユニット7000から
出力された信号SMV1を入力端子Eを通して入力し、
入力された信号SMV1に基づいてセレクタ4401の
入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端子Iから選
択的に入力したデータを出力端子Oから出力する。
【0206】第2セレクタ付きフリップフロップ430
7は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって
構成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000
の出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、
換算テーブル4305の出力端子に電気的に接続され
る。第2セレクタ付きフリップフロップ4307は、信
号出力ユニット7000から出力された信号SMV2を
入力端子Eを通して入力し、入力された信号SMV2に
基づいてセレクタ4401の入力端子と出力端子の接続
を切換え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出
力端子Oから出力する。
【0207】次に、フレームブロックディストーション
算出ユニット5000について説明する。図23に示す
ように、フレームブロックディストーション算出ユニッ
ト5000は、第1フレームブロックディストーション
算出ユニット5100、第2フレームブロックディスト
ーション算出ユニット5200および第3フレームブロ
ックディストーション算出ユニット5300によって構
成されている。
【0208】第1フレームブロックディストーション算
出ユニット5100は、入力端子B0および出力端子C
0を有し、さらに、フリップフロップ5001、加算器
5002およびセレクタ付きフリップフロップ5003
によって構成される。入力端子B0は、フィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000のプロセッ
サエレメントPE(0,0)の出力端子Doに電気的に
接続され、出力端子C0は、後述するフレームブロック
特定ユニット6000の比較器6101の入力端子D0
に電気的に接続される。
【0209】第1フレームブロックディストーション算
出ユニット5100は、プロセッサエレメントPE
(0,0)から出力された第1フィールドブロックディ
ストーションおよび第2フィールドブロックディストー
ションを入力端子B0を通して入力し、入力された第1
フィールドブロックディストーションと第2フィールド
ブロックディストーションを加算してフレームブロック
ディストーションを算出し、算出されたフレームブロッ
クディストーションを出力端子C0を通して出力する。
【0210】フリップフロップ5001は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、入力端
子B0に電気的に接続され、出力端子oは、加算器50
02の入力端子Aに電気的に接続される。フリップフロ
ップ5001は、信号出力ユニット7000から出力さ
れたパルス信号CK2を入力端子sを通して入力し、入
力されたパルス信号CK2の各パルスの立ち上りに同期
して入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。
【0211】加算器5002は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有し、入力端子Aは、フリップフロップ5
001の出力端子oに電気的に接続され、入力端子B
は、入力端子B0に電気的に接続され、出力端子Yは、
セレクタ付きフリップフロップ5003の入力端子Iに
電気的に接続される。加算器5002は、入力端子Aを
通して入力されたデータと入力端子Bを通して入力され
たデータとを加算して、出力端子Yから出力する。
【0212】セレクタ付きフリップフロップ5003
は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって構
成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000の
出力端子P8に電気的に接続され、入力端子Iは、加算
器5002の出力端子Yに電気的に接続される。セレク
タ付きフリップフロップ5003は、信号出力ユニット
7000から出力された信号CTEを入力端子Eを通し
て入力し、入力された信号CTEに基づいてセレクタ4
401の入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端子
Iから選択的に入力したデータを出力端子Oから出力す
る。
【0213】次に、第2フレームブロックディストーシ
ョン算出ユニット5200は、入力端子B1および出力
端子C1を有し、同様に、フリップフロップ5001、
加算器5002およびセレクタ付きフリップフロップ5
003によって構成される。入力端子B1は、フィール
ドブロックディストーション算出ユニット3000のプ
ロセッサエレメントPE(0,1)の出力端子Doに電
気的に接続され、出力端子C1は、後述するフレームブ
ロック特定ユニット6000の比較器6101の入力端
子D1に電気的に接続される。
【0214】第2フレームブロックディストーション算
出ユニット5200は、プロセッサエレメントPE
(0,1)から出力された第1フィールドブロックディ
ストーションおよび第2フィールドブロックディストー
ションを入力端子B1を通して入力し、入力された第1
フィールドブロックディストーションと第2フィールド
ブロックディストーションを加算して、フレームブロッ
クディストーションを出力端子C1から出力する。
【0215】次に、第3フレームブロックディストーシ
ョン算出ユニット5300は、入力端子B2および出力
端子C2を有し、同様に、フリップフロップ5001、
加算器5002およびセレクタ付きフリップフロップ5
003によって構成される。入力端子B2は、フィール
ドブロックディストーション算出ユニット3000のプ
ロセッサエレメントPE(0,2)の出力端子Doに電
気的に接続され、出力端子C2は、後述するフレームブ
ロック特定ユニット6000の比較器6101の入力端
子D2に電気的に接続される。
【0216】第3フレームブロックディストーション算
出ユニット5300は、プロセッサエレメントPE
(0,2)から出力された第1フィールドブロックディ
ストーションおよび第2フィールドブロックディストー
ションを入力端子B2を通して入力し、入力された第1
フィールドブロックディストーションと第2フィールド
ブロックディストーションを加算して、フレームブロッ
クディストーションを出力端子C2から出力する。
【0217】次に、フレームブロック特定ユニット60
00のブロック図を説明する。図24に示すように、フ
レームブロック特定ユニット6000は、最小フレーム
ディストーション検出ユニット6100、フィールド動
きベクトル垂直成分検出ユニット6200およびフィー
ルド動きベクトル水平成分検出ユニット6300によっ
て構成される。
【0218】最小フレームディストーション検出ユニッ
ト6100は、フレームブロックディストーション算出
ユニット5000で算出された複数のフレームブロック
ディストーションを入力し、入力されたフレームディス
トーションの中から最小の値をもつフレームディストー
ションを検出する。フレーム動きベクトル垂直成分検出
ユニット6200は、最小フレームディストーション検
出ユニット6100で検出された最小のフレームディス
トーションが算出されたプロセッサエレメントPE
(x,y)の配置位置(行位置)に基づいてサーチウィ
ンドウ400内のフレーム候補ブロックを特定し、特定
されたフレーム候補ブロックによって現画像フレームブ
ロック200のフレーム動きベクトルの垂直成分MVF
Ryを特定する。
【0219】フレーム動きベクトル水平成分検出ユニッ
ト6300は、最小フレームディストーション検出ユニ
ット6100で検出された最小のフレームディストーシ
ョンが算出されたプロセッサエレメントPE(x,y)
の配置位置(列位置)に基づいてサーチウィンドウ40
0内のフレーム候補ブロックを特定し、特定されたフレ
ーム候補ブロックによって現画像フレームブロック20
0のフレーム動きベクトルの水平成分MVFRxを特定
する。
【0220】最小フレームディストーション検出ユニッ
ト6100は、さらに、比較器6101、論理和演算器
6102、比較器6103、セレクタ6104、フリッ
プフロップ6105、セレクタ付きフリップフロップ6
106によって構成される。比較器6101は、入力端
子D0,D1,D2および出力端子M,Yを有する。入
力端子D0,D1,D2は、それぞれフレームブロック
ディストーション算出ユニット5000の出力端子C
0,C1,C2に電気的に接続される。出力端子Yは、
比較器6103の入力端子Aおよびセレクタ6104の
入力端子Bに電気的に接続される。出力端子Mは、フレ
ーム動きベクトル垂直成分検出ユニット6200のセレ
クタ6201の入力端子Bに電気的に接続される。
【0221】比較器6101は、フレームブロックディ
ストーション算出ユニット5000から出力端子C0,
C1,C2を通して同時に出力されたフレームブロック
ディストーションを、それぞれ入力端子D0,D1,D
2を通して入力し、入力された3つのフレームブロック
ディストーションを比較し、これらのフレームブロック
ディストーションの中で最小のフレームブロックディス
トーションを出力端子Yから出力する。また、最小のフ
レームブロックディストーションが入力された入力端子
を示すデータLMVyを出力端子Mから出力する。ここ
で、出力端子Mから出力されるデータLMVyは、最小
のフレームブロックディストーションが入力された入力
端子が入力端子D0のときには0、D1のときには1、
D2のときには2を表す。
【0222】論理和演算器6102は、入力端子A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Aは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P7に電気的に接続され、入
力端子Bは、フリップフロップ6105の出力端子oに
電気的に接続される。出力端子Yは、比較器6103の
入力端子Bに電気的に接続される。論理和演算器610
2は、信号出力ユニット7000から出力されたパルス
信号LD3を入力端子Aを通して入力するとともに、フ
リップフロップ6105から出力されたデータを入力端
子Bを通して入力し、入力された信号LD3をビット列
で表したデータと入力端子Bから入力されたデータとの
論理和を演算し、その演算結果を出力端子Yにする。こ
こで、信号LD3が0のときには、信号LD3に対応す
るデータは、すべてのビットが0で表され、入力端子B
から入力されたデータが論理和の演算結果として出力さ
れる。一方、信号LD3が1のときには、信号LD3に
対応するデータは、すべてのビットが1で表され、その
ままこのデータが最大値として出力端子Yを通して出力
される。
【0223】比較器6103は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、比較器6101の
出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Bは、論理和
演算器6102の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子Yは、セレクタ6104の入力端子S、フレーム動
きベクトル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ6
201の入力端子Sおよびフレーム動きベクトル水平成
分検出ユニット6300のセレクタ6302の入力端子
Sに電気的に接続される。
【0224】比較器6103は、比較器6101から出
力されたフレームブロックディストーションを入力端子
Aを通して入力するとともに、論理和演算器6102か
ら出力されたデータを入力端子Bを通して入力し、入力
端子Aを通して入力されたフレームブロックディストー
ションが入力端子Bを通して入力されたデータ以上の大
きさである場合には、出力端子Yから0を表すデータM
inを出力し、入力端子Aを通して入力されたフレーム
ブロックディストーションが入力端子Bを通して入力さ
れたデータより小さい場合には、出力端子Yから1を表
すデータMinを出力する。
【0225】セレクタ6104は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、比較器61
03の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Aは、
フリップフロップ6105の出力端子oに電気的に接続
され、入力端子Bは、比較器6101の出力端子Yに電
気的に接続される。出力端子Yは、フリップフロップ6
105の入力端子iに電気的に接続される。
【0226】セレクタ6104は、比較器6103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0227】フリップフロップ6105は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セレク
タ6104の出力端子Yに電気的に接続され、出力端子
oは、セレクタ6104の入力端子A、論理和演算器6
102の入力端子Bおよびセレクタ付きフリップフロッ
プ6106の入力端子Iに電気的に接続される。
【0228】フリップフロップ6105は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力された
データを出力端子oにラッチする。セレクタ付きフリッ
プフロップ6106は、セレクタ付きフリップフロップ
4400によって構成される。入力端子Eは、信号出力
ユニット7000の出力端子P10に電気的に接続さ
れ、入力端子Iは、フリップフロップ6105の出力端
子oに電気的に接続される。セレクタ付きフリップフロ
ップ6106は、信号出力ユニット7000から出力さ
れた信号SMV2を入力端子Eを通して入力し、入力さ
れた信号SMV2に基づいてセレクタ4401の入力端
子と出力端子の接続を切換え、入力端子Iから選択的に
入力したデータを出力端子Oから出力する。
【0229】次に、フレーム動きベクトル垂直成分検出
ユニット6200は、さらに、セレクタ6201、フリ
ップフロップ6202、換算テーブル6203およびセ
レクタ付きフリップフロップ6204によって構成され
る。セレクタ6201は、入力端子S,A,Bおよび出
力端子Yを有する。入力端子Sは、最小フレームディス
トーション検出ユニット6100の比較器6103の出
力端子Yに電気的に接続され、入力端子Aは、フリップ
フロップ6202の出力端子oに電気的に接続され、入
力端子Bは、最小フレームディストーション検出ユニッ
ト6100の比較器6101の出力端子Mに電気的に接
続される。出力端子Yは、フリップフロップ6202の
入力端子iに電気的に接続される。
【0230】セレクタ6201は、比較器6103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0231】フリップフロップ6202は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セレク
タ6201の出力端子Yに電気的に接続され、出力端子
oは、換算テーブル6203の入力端子およびセレクタ
6201の入力端子Aに電気的に接続される。
【0232】フリップフロップ6202は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力された
データを出力端子oにラッチする。換算テーブル620
3は、入力端子および出力端子を有し、入力端子は、フ
リップフロップ6202の出力端子oに電気的に接続さ
れ、出力端子は、セレクタ付きフリップフロップ620
4の入力端子Iに電気的に接続される。換算テーブル6
203は、入力端子に入力されたデータを垂直方向の動
きベクトルMVyを表すデータに換算して出力端子に出
力する。
【0233】セレクタ付きフリップフロップ6204
は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって構
成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000の
出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、換
算テーブル6203の出力端子に電気的に接続される。
セレクタ付きフリップフロップ6204は、信号出力ユ
ニット7000から出力された信号SMV2を入力端子
Eを通して入力し、入力された信号SMV2に基づいて
セレクタ4401の入力端子と出力端子の接続を切換
え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出力端子
Oから出力する。
【0234】次に、フレーム動きベクトル水平成分検出
ユニット6300は、さらに、カウンタ6301、セレ
クタ6302、フリップフロップ6303、換算テーブ
ル6304およびセレクタ付きフリップフロップ630
5によって構成される。カウンタ6301は、入力端子
CL,EN,CKおよび出力端子Qnを有する。入力端
子CLは、信号出力ユニット7000の出力端子P6に
電気的に接続され、入力端子ENは、信号出力ユニット
7000の出力端子P8に電気的に接続され、入力端子
CKは、信号出力ユニット7000の出力端子P2に電
気的に接続され、出力端子Qnは、セレクタ6302の
入力端子Bに電気的に接続される。
【0235】カウンタ6301は、予め内部に数値を表
すデータLMVxを有し、信号出力ユニット7000か
ら出力されたパルス信号LD2,CTE,CK2をそれ
ぞれ入力端子CL,EN,CKを通して入力し、入力端
子CLを通して入力されたパルス信号LD2の立ち上り
に同期して、この内部データLMVxを0にリセットす
るとともに、入力端子ENを通して入力されたパルス信
号CTEが1であり、入力端子CKを通して入力された
パルス信号CK2がともに0から1に立ち上るタイミン
グに同期して順次この内部データLMVxを0,1,
2,・・・の順にカウントアップして出力端子Qnから
出力する。
【0236】セレクタ6302は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、最小フレー
ムディストーション検出ユニット6100の比較器61
03の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Aは、
フリップフロップ6303の出力端子oに電気的に接続
され、入力端子Bは、カウンタ6301の出力端子Qn
に電気的に接続される。出力端子Yは、フリップフロッ
プ6303の入力端子iに電気的に接続される。
【0237】セレクタ6302は、比較器6103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0238】フリップフロップ6303、Dフリップフ
ロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを有
する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出力
端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セレクタ
6302の出力端子Yに電気的に接続され、出力端子o
は、換算テーブル6304の入力端子およびセレクタ6
302の入力端子Aに電気的に接続される。
【0239】フリップフロップ6303は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力された
データを出力端子oにラッチする。換算テーブル630
4は、入力端子および出力端子を有し、入力端子は、フ
リップフロップ6303の出力端子oに電気的に接続さ
れ、出力端子は、セレクタ付きフリップフロップ630
5の入力端子Iに電気的に接続される。換算テーブル6
304は、入力端子に入力されたデータを水平方向の動
きベクトルMVxを表すデータに換算して出力端子に出
力する。
【0240】セレクタ付きフリップフロップ6305
は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって構
成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000の
出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、換
算テーブル6305の出力端子に電気的に接続される。
セレクタ付きフリップフロップ6305は、信号出力ユ
ニット7000から出力された信号SMV2を入力端子
Eを通して入力し、入力された信号SMV2に基づいて
セレクタ4401の入力端子と出力端子の接続を切換
え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出力端子
Oから出力する。
【0241】次に、作用を説明する。図5〜図9に示さ
れたタイムチャートに基づいて動きベクトルを探索する
動作を説明する。始めに、図5および図6のタイムチャ
ートに基づいてフィールドブロックディストーション算
出ユニット3000の各プロセッサエレメントPE
(x,y)において、プロセッサエレメントPE(x,
y)と位置的に対応する第1フィールド候補ブロックと
現画像第1フィールドブロックとのそれぞれの第1フィ
ールドブロックディストーション、並びに、プロセッサ
エレメントPE(x,y)と位置的に対応する第2フィ
ールド候補ブロックと現画像第2フィールドブロックと
のそれぞれの第2フィールドブロックディストーション
を時分割で求める動作を説明する。
【0242】各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)は、行方向および列方向に隣
接する他の各プロセッサエレメントPE(x,y)およ
び各レジスタ(x,y)間でサーチウィンドウ400の
画素データを転送する。また、以下に示す図25〜図4
1は、クロックパルス信号CK1の各パルスの立ち上が
りに同期して各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)のそれぞれの第1フリップフ
ロップ3602,3612,3622,3632および
それぞれの第2フリップフロップ3603,3613,
3623,3633にラッチされたサーチウィンドウ4
00の画素データを示しており、右側が各第1フリップ
フロップ3602,3612,3622,3632にラ
ッチされた画素データを示し、左側が各第2フリップフ
ロップ3603,3613,3623,3633にラッ
チされた画素データを示している。
【0243】まず、クロックパルス信号CK1の1クロ
ック目に同期して、図25に示すように、画素データc
(0,1)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S0から入力レジスタIR(3,0)の
第1フリップフロップ3612にラッチされ、同時に、
画素データc(0,3)がサーチウィンドウデータ出力
ユニット2000の出力端子S1から入力レジスタIR
(3,2)の第1フリップフロップ3612にラッチさ
れる。
【0244】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)の転送方向選択部3600のセレクタ360
1の出力端子Yは、入力端子Cと電気的に接続されてい
る。入力レジスタIR(3,1)の転送方向選択部36
10のセレクタ3611の出力端子Yは、入力端子Aと
電気的に接続されている。各第1サイドレジスタSR
(x,−1)の転送方向選択部3620のセレクタ36
21の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続されて
いる。各第2サイドレジスタSR(x,3)の転送方向
選択部3630のセレクタ3631の出力端子Yは、入
力端子Bと電気的に接続されている。
【0245】次に、クロックパルス信号CK1の2クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の1クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0246】このため、図26に示すように、画素デー
タc(0,1)およびc(0,3)は、それぞれ入力レ
ジスタIR(3,y)の第1フリップフロップ3612
から同じ入力レジスタIR(3,y)の第2フリップフ
ロップ3613にラッチされる。また、同時に、画素デ
ータd(0,1)がサーチウィンドウデータ出力ユニッ
ト2000の出力端子S0から入力レジスタIR(3,
0)の第1フリップフロップ3612にラッチされ、同
時に、画素データd(0,3)がサーチウィンドウデー
タ出力ユニット2000の出力端子S1から入力レジス
タIR(3,2)の第1フリップフロップ3612にラ
ッチされる。
【0247】次に、クロックパルス信号CK1の3クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601の出力端子
Yは、入力端子Aと電気的に接続されており、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611の出力端子Yは、入力端子Aと電気的に接続
されており、各第1サイドレジスタSR(x,−1)の
転送方向選択部3620のセレクタ3621の出力端子
Yは、入力端子Aと電気的に接続されおり、各第2サイ
ドレジスタSR(x,3)の転送方向選択部3630の
セレクタ3631の出力端子Yは、入力端子Aと電気的
に接続されいる。
【0248】このため、図27に示すように、画素デー
タc(0,1)は、入力レジスタIR(3,0)の第2
フリップフロップ3613から入力レジスタIR(3,
1)の第1フリップフロップ3612にラッチされ、同
時に、画素データc(0,3)は、入力レジスタIR
(3,2)の第2フリップフロップ3613から第2サ
イドレジスタSR(3,3)の第1フリップフロップ3
632にラッチされる。
【0249】また、同時に、画素データd(0,1)お
よびd(0,3)は、それぞれ入力レジスタIR(3,
y)の第1フリップフロップ3612から同じ入力レジ
スタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613に
ラッチされる。同時に、画素データc(0,0)がサー
チウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端子S
0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップフロ
ップ3612にラッチされ、同時に、画素データc
(0,2)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0250】次に、クロックパルス信号CK1の4クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の3クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0251】このため、図28に示すように、画素デー
タc(0,1)は、入力レジスタIR(3,1)の第1
フリップフロップ3612から同じ入力レジスタIR
(3,1)の第2フリップフロップ3613にラッチさ
れ、同時に、画素データc(0,3)は、第2サイドレ
ジスタSR(3,3)の第1フリップフロップ3632
から同じ第2サイドレジスタSR(3,3)の第2フリ
ップフロップ3633にラッチされる。
【0252】また、同時に、画素データd(0,1)
は、入力レジスタIR(3,0)の第2フリップフロッ
プ3613から入力レジスタIR(3,1)の第1フリ
ップフロップ3612にラッチされ、同時に、画素デー
タd(0,3)は、入力レジスタIR(3,2)の第2
フリップフロップ3613から第2サイドレジスタSR
(3,3)の第1フリップフロップ3632にラッチさ
れ、同時に、画素データc(0,0)およびc(0,
2)は、それぞれ入力レジスタIR(3,y)の第1フ
リップフロップ3612から同じ入力レジスタIR
(3,y)の第2フリップフロップ3613にラッチさ
れる。
【0253】また、同時に、画素データd(0,0)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データd
(0,2)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0254】次に、クロックパルス信号CK1の5クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601の出力端子
Yは、入力端子Cと電気的に接続されている。入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続
されている。各第1サイドレジスタSR(x,−1)の
転送方向選択部3620のセレクタ3621の出力端子
Yは、入力端子Bと電気的に接続されている。各第2サ
イドレジスタSR(x,3)の転送方向選択部3630
のセレクタ3631の出力端子Yは、入力端子Bと電気
的に接続されている。
【0255】このため、図29に示すように、各入力レ
ジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613
の画素データは、それぞれ4列目の各入力レジスタIR
(3,y)から3列目の同行のプロセッサエレメントP
E(2,y)の第1フリップフロップ3602にラッチ
される。また、同時に、第2サイドレジスタSR(3,
3)の第2フリップフロップ3633の画素データは、
第2サイドレジスタSR(3,3)から第2サイドレジ
スタSR(2,3)の第1フリップフロップ3632に
ラッチされ、同時に、各入力レジスタIR(3,y)の
第1フリップフロップ3612の画素データは同じ入力
レジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ361
3にラッチされ、同時に、第2サイドレジスタSR
(3,3)の第1フリップフロップ3632の画素デー
タは同じ第2サイドレジスタSR(3,3)の第2フリ
ップフロップ3633にラッチされる。
【0256】また、同時に、画素データc(1,0)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データc
(1,2)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0257】次に、クロックパルス信号CK1の6クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の5クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0258】このため、図30に示すように、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ
3602の画素データは同じプロセッサエレメントPE
(x,y)の第2フリップフロップ3603にラッチさ
れる。同時に、第2サイドレジスタSR(2,3)の第
1フリップフロップ3632の画素データは同じ第2サ
イドレジスタSR(2,3)の第2フリップフロップ3
633にラッチされ、同時に、各入力レジスタIR
(3,y)の第2フリップフロップ3613の画素デー
タは、それぞれ4列目の各入力レジスタIR(3,y)
から3列目の同行のプロセッサエレメントPE(2,
y)の第1フリップフロップ3602にラッチされ、同
時に、第2サイドレジスタSR(3,3)の第2フリッ
プフロップ3633の画素データは、第2サイドレジス
タSR(2,3)の第1フリップフロップ3632にラ
ッチされ、同時に、各入力レジスタIR(3,y)の第
1フリップフロップ3612の画素データは同じ入力レ
ジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613
にラッチされる。
【0259】また、同時に、画素データd(1,0)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データd
(1,2)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0260】次に、クロックパルス信号CK1の7クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601の出力端子
Yは、入力端子Bと電気的に接続されている。入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続
されている。各第1サイドレジスタSR(x,−1)の
転送方向選択部3620のセレクタ3621の出力端子
Yは、入力端子Aと電気的に接続されている。各第2サ
イドレジスタSR(x,3)の転送方向選択部3630
のセレクタ3631の出力端子Yは、入力端子Aと電気
的に接続されている。
【0261】このため、図31に示すように、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ
3603の画素データはプロセッサエレメントPE
(x,y−1)の第1フリップフロップ3602または
第1サイドレジスタSR(x,−1)の第1フリップフ
ロップ3622にラッチされる。また、同時に、第2サ
イドレジスタSR(2,3)の第2フリップフロップ3
633の画素データはプロセッサエレメントPE(2,
2)の第1フリップフロップ3602にラッチされ、同
時に、各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フ
リップフロップ3602の画素データは同じプロセッサ
エレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ36
03にラッチされ、同時に、第2サイドレジスタSR
(2,3)の第1フリップフロップ3632の画素デー
タは同じ第2サイドレジスタSR(2,3)の第2フリ
ップフロップ3633にラッチされ、同時に、各入力レ
ジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613
の画素データは、それぞれ入力レジスタIR(3,y−
1)の第1フリップフロップ3612または第1サイド
レジスタSR(3,−1)の第1フリップフロップ36
22にラッチされ、同時に、各入力レジスタIR(3,
y)の第1フリップフロップ3612の画素データは同
じ入力レジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ
3613にラッチされる。
【0262】また、同時に、画素データc(1,1)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データc
(1,3)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0263】次に、クロックパルス信号CK1の8クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の7クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0264】このため、図32に示すように、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ
3603の画素データはプロセッサエレメントPE
(x,y−1)の第1フリップフロップ3602または
第1サイドレジスタSR(x,−1)の第1フリップフ
ロップ3622にラッチされる。同時に、第2サイドレ
ジスタSR(2,3)の第2フリップフロップ3633
の画素データはプロセッサエレメントPE(2,2)の
第1フリップフロップ3602にラッチされ、同時に、
各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フリップ
フロップ3602の画素データは同じプロセッサエレメ
ントPE(x,y)の第2フリップフロップ3603に
ラッチされ、同時に、第1サイドレジスタSR(x,−
1)の第1フリップフロップ3622の画素データは同
じ第1サイドレジスタSR(x,−1)の第2フリップ
フロップ3623にラッチされ、同時に、各入力レジス
タIR(3,y)の第2フリップフロップ3613の画
素データは、それぞれ入力レジスタIR(3,y)から
入力レジスタIR(3,y−1)の第1フリップフロッ
プ3612または第1サイドレジスタSR(3,y−
1)の第1フリップフロップ3622にラッチされ、同
時に、各入力レジスタIR(3,y)の第1フリップフ
ロップ3612の画素データは同じ入力レジスタIR
(3,y)の第2フリップフロップ3613にラッチさ
れる。
【0265】また、同時に、画素データd(1,1)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データd
(1,3)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0266】すなわち、クロックパルス信号CK1の2
クロック毎に、各プロセッサエレメントPE(x,y)
のセレクタ3601の出力端子Yは、信号SU,SLに
基づいて入力端子C、入力端子A、入力端子C、入力端
子Bの順に順次に切り換えられる。また、入力レジスタ
IR(3,1)の転送方向選択部3610のセレクタ3
611の出力端子Yは、入力端子A、入力端子A、入力
端子B、入力端子Bの順に順次切換えられる。各第1サ
イドレジスタSR(x,−1)の転送方向選択部362
0のセレクタ3621の出力端子Yは、入力端子B、入
力端子A、入力端子B、入力端子Aの順に順次切換えら
れ、各第2サイドレジスタSR(x,3)の転送方向選
択部3630のセレクタ3631の出力端子Yは、入力
端子B、入力端子A、入力端子B、入力端子Aの順に順
次切換えられる。
【0267】このため、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)に保持されたす
べての画素データは、以降クロックパルス信号CK1の
2クロック毎に、図10における左方向、下方向、左方
向、上方向の各プロセッサエレメントPEまたは各レジ
スタに順次に転送される。また、クロックパルス信号の
それぞれのパルスに同期してサーチウィンドウ400の
画素データが、サーチウィンドウデータ出力ユニット2
000から入力レジスタIR(3,0),IR(3,
2)に転送される。
【0268】次に、クロックパルス信号CK1の14ク
ロック目では、図33に示すように、1列目の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)のそれぞれの第2フリップフロップ3603,36
13,3623,3633に初めて画素データc(x,
y)がラッチされ、同時に、現画像ブロックデータ出力
ユニット1000から各プロセッサエレメントPE
(x,y)に画素データa(0,0)が転送される。
【0269】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
c(x,y)が第2フリップフロップ3603にラッチ
され、さらに、ディストーション算出部3700の減算
器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素デー
タa(0,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット1
000から減算器3701の入力端子Bに入力される。
【0270】次いで、減算器3701では、 c(x,y)−a(0,0) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、クロックパルス信
号CK1の14クロック目のダウンエッジに同期して立
ち上ったパルス信号LD1が、論理積演算器3703の
入力端子Aを通して入力され、論理積演算器3703の
出力端子Yから0を表すデータが出力されるので、加算
器3704の入力端子Bに0を表すデータが入力され
る。次いで、加算器3704で |c(x,y)−a(0,0)| が算出される。
【0271】次に、クロックパルス信号CK1の15ク
ロック目では、加算器3704で算出された |c(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされる。ま
た、図34に示すように、1列目の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれ
ぞれの第2フリップフロップ3603,3613,36
23,3633に初めて画素データd(x,y)がラッ
チされ、同時に、現画像ブロックデータ出力ユニット1
000から各プロセッサエレメントPE(x,y)に画
素データb(0,0)が転送される。
【0272】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
d(x,y)が第2フリップフロップ3603にラッチ
され、さらに、ディストーション算出部3700の減算
器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素デー
タb(0,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット1
000から減算器3701の入力端子Bに入力される。
【0273】次いで、減算器3701では、 d(x,y)−b(0,0) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力され、ハイレベルを示すパル
ス信号LD1が論理積演算器3703の入力端子Aを通
して入力され、出力端子Yから0を表すデータが出力さ
れており、加算器3704の入力端子Bに0を表すデー
タが入力される。次いで、加算器3704で |d(x,y)−b(0,0)| が算出される。
【0274】次に、クロックパルス信号CK1の16ク
ロック目では、 |c(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |d(x,y)−b(0,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図35に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データc(x,y+1)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,1)が転送される。
【0275】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データc(x,y+1)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データc(x,y+1)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データa(0,1)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1000から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0276】次いで、減算器3701では、 c(x,y+1)−a(0,1) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、パルス信号LD1が1から0にダウンするた
め、第2フリップフロップ3706にラッチされた |c(x,y)−a(0,0)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| が算出される。
【0277】次に、クロックパルス信号CK1の17ク
ロック目では、 |d(x,y)−b(0,0)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図36に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データd(x,y+1)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データb
(0,1)が転送される。
【0278】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データc(x,y+1)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データc(x,y+1)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データb(0,1)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1000から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0279】次いで、減算器3701では、 d(x,y+1)−b(0,1) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、すでにパルス信号LD1が0であるため、第
2フリップフロップ3706にラッチされた |d(x,y)−b(0,0)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| が算出される。
【0280】次に、クロックパルス信号CK1の18ク
ロック目では、 |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図37に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データc(x+1,y+1)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
1)が転送される。
【0281】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データc(x+1,y+1)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
00から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| +|c(x+1,y+1)−a(1,1)| が算出される。
【0282】次に、クロックパルス信号CK1の19ク
ロック目では、 |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| +|c(x+1,y+1)−a(1,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図38に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)に画素データd
(x+1,y+1)がラッチされ、同時に、現画像ブロ
ックデータ出力ユニット1000から各プロセッサエレ
メントPE(x,y)に画素データb(1,1)が転送
される。
【0283】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データd(x+1,y+1)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
b(1,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
00から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| +|d(x+1,y+1)−b(1,1)| が算出される。
【0284】次に、クロックパルス信号CK1の20ク
ロック目では、 |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| +|c(x+1,y+1)−a(1,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| +|d(x+1,y+1)−b(1,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図39に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データc(x+1,y)がラッチされ、同時に、現画
像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロセッ
サエレメントPE(x,y)に画素データa(1,0)
が転送される。
【0285】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データc(x+1,y)が第2フ
リップフロップ3603にラッチされ、画素データa
(0,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット100
0から減算器3701の入力端子Bに入力され、この結
果、 |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| +|c(x+1,y+1)−a(1,1)| +|c(x+1,y)−a(1,0)| が算出される。
【0286】次に、クロックパルス信号CK1の21ク
ロック目では、 |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| +|d(x+1,y+1)−b(1,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y)−a(0,0)| +|c(x,y+1)−a(0,1)| +|c(x+1,y+1)−a(1,1)| +|c(x+1,y)−a(1,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図40に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データd(x+1,y)がラッチされ、同時に、現画
像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロセッ
サエレメントPE(x,y)に画素データb(1,0)
が転送される。
【0287】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データd(x+1,y)が第2フ
リップフロップ3603にラッチされ、画素データb
(1,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット100
0から減算器3701の入力端子Bに入力され、この結
果、 |d(x,y)−b(0,0)| +|d(x,y+1)−b(0,1)| +|d(x+1,y+1)−b(1,1)| +|d(x+1,y)−b(1,0)| が算出される。
【0288】すなわち、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、それぞれのプロセッサエレメントPE
(x,y)と位置的に対応する第1フィールド候補ブロ
ックと現画像第1フィールドブロックとの間の第1フィ
ールドブロックディストーションが求められ、次いで、
クロックパルス信号CK1の1クロック後に、それぞれ
のプロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対応
する第2フィールド候補ブロックと現画像第2フィール
ドブロックとの間の第2フィールドブロックディストー
ションが求められたことになる。
【0289】以下、各プロセッサエレメントPE(x,
y)で算出された第1フィールドブロックディストーシ
ョンをDc(x,y)で表し、各プロセッサエレメント
PE(x,y)で算出された第2フィールドブロックデ
ィストーションをDd(x,y)で表すことにする。次
に、クロックパルス信号CK1の22クロック目では、
パルス信号CK1の立ち上りに同期して各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第1フリップフロップ370
5に保持されたそれぞれのDc(x,y)が第2フリッ
プフロップ3706にラッチされる。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の加算器3704で算出さ
れたそれぞれのDd(x,y)が第1フリップフロップ
3705にラッチされる。また、クロックパルス信号C
K1の22クロック目のダウンエッジに同期してパルス
信号LD1が立ち上り、各プロセッサエレメントPE
(0,0)のディストーション転送部3800のセレク
タ3801の入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続さ
れる。
【0290】次に、クロックパルス信号CK1の23ク
ロック目では、パルス信号CK2の立ち上りに同期して
各プロセッサエレメントPE(x,y)の第2フリップ
フロップ3706に保持されたそれぞれのDc(x,
y)がディストーション転送部3800の第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。また、各プロセッサ
エレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ37
05に保持されたそれぞれのDd(x,y)が第2フリ
ップフロップ3706にラッチされる。
【0291】次に、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDc(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してフィールドブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフレームブロックディストーション算出ユ
ニット5000の入力端子B0に出力される。
【0292】同時に、Dc(0,1)がプロセッサエレ
メントPE(0,1)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B1に出力される。
【0293】同時に、Dc(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B2に出力される。
【0294】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)に保持されたDc(x,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(x−1,y)のディストー
ション転送部3800に転送される。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ3
706に保持されたDd(x,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0295】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDd(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してフィールドブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフレームブロックディストーション算出ユ
ニット5000の入力端子B0に出力される。
【0296】同時に、Dd(0,1)がプロセッサエレ
メントPE(0,1)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B1に出力される。
【0297】同時に、Dd(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B2に出力される。
【0298】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)に保持されたDd(x,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(x−1,y)のディストー
ション転送部3800に転送される。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ3
706に保持されたDc(x,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0299】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDc(1,
0)、Dc(1,1)およびDc(1,2)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,1)およびプロセッサエレメントP
E(0,2)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0300】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(1,y)に保持されたDc(2,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたDd(x+1,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0301】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDd(1,
0)、Dd(1,1)およびDd(1,2)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,1)およびプロセッサエレメントP
E(0,2)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0302】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(1,y)に保持されたDd(2,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(0,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたDc(2,y)がそれぞれ第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。
【0303】次に、クロックパルス信号CK1の28ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDc(2,
0)、Dc(2,1)およびDc(2,2)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,1)およびプロセッサエレメントP
E(0,2)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0304】また、各プロセッサエレメントPE(0,
y)の第2フリップフロップ3706に保持されたDd
(2,y)がそれぞれ第1フリップフロップ3802に
ラッチされる。次に、クロックパルス信号CK1の29
クロック目では、パルス信号CK2に同期してDd
(2,0)、Dd(2,1)およびDd(2,2)が、
それぞれプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセ
ッサエレメントPE(0,1)およびプロセッサエレメ
ントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802か
ら第2フリップフロップ3803にラッチされ、それぞ
れ出力端子Doを通してフィールドブロック特定ユニッ
ト4000の比較器4101の入力端子A0,A1,A
2およびフレームブロックディストーション算出ユニッ
ト5000の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0305】すなわち、すべての第1フィールドブロッ
クディストーションDc(x,y)およびすべての第2
フィールドブロックディストーションDd(x,y)が
フィールドディストーション算出ユニット3000から
フィールドブロック特定ユニット4000およびフレー
ムブロックディストーション算出ユニット5000に転
送されたことになる。
【0306】次に、フィールドブロック特定ユニット4
000において、フィールドブロックディストーション
算出ユニット3000で算出された各Dc(x,y)の
中から最小の第1フィールドブロックディストーション
を検出し、この最小第1フィールドブロックディストー
ションが算出されたプロセッサエレメントPE(x,
y)の配置位置に基づいて第1フィールド動きベクトル
MVFi1を求めるとともに、フィールドディストーシ
ョン算出ユニット3000で算出された各Dd(x,
y)の中から最小の第2フィールドブロックディストー
ションを検出し、この最小第2フィールドブロックディ
ストーションが算出されたプロセッサエレメントPE
(x,y)の配置位置に基づいて第2フィールド動きベ
クトルMVFi2を求める動作を図7に示されたタイム
チャートに基づいて説明する。
【0307】なお、図7におけるPE(0,0)は、プ
ロセッサエレメントPE(0,0)の第2フリップフロ
ップ3803にラッチされた第1フィールドブロックデ
ィストーションDc(x,y)および第2フィールドブ
ロックディストーションDd(x,y)を表し、Myは
フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット4200
の第2フリップフロップ4203にラッチされたデータ
を表し、Mxはフィールド動きベクトル水平成分検出ユ
ニット4300の第2フリップフロップ4304にラッ
チされたデータを表す。
【0308】まず、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100においては、パルス信号CK2に同期し
て、フィールドブロックディストーション算出ユニット
3000で算出されたDc(0,0),Dc(0,
1),Dc(0,2)がそれぞれ比較器4101の入力
端子A0,A1,A2に入力される。
【0309】次いで、比較器4101では、これらの第
1フィールドブロックディストーションが比較され、最
小値の第1フィールドブロックディストーションが出力
端子Yから出力され、比較器4103の入力端子Aおよ
びセレクタ4104の入力端子Bに入力される。また、
比較器4101では、最小第1フィールドブロックディ
ストーションが入力された入力端子を表すデータLMV
yが出力端子Mから出力され、フィールド動きベクトル
垂直成分検出ユニット4200のセレクタ4201の入
力端子Bに入力される。ここで、最小フィールドブロッ
クディストーションは、Dc(0,0)であり、データ
LMVyは、0を表すデータとなる。
【0310】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたDc(0,0)と入力端子Bから入
力されたデータとを比較する。ここで、比較器4103
では、入力端子Bを通して論理和演算器4102の演算
結果が入力されるが、論理和演算器4102では、クロ
ックパルス信号CK1の24クロック目のダウンエッジ
に同期してパルス信号LD2が入力端子Aを通して入力
され、出力端子Yからすべてのビットが1であるデータ
が出力されるので、比較器4103では、入力端子Bを
通してすべてのビットが1であるデータが入力される。
すなわち、比較器4103では、Dc(0,0)のほう
が小さい値となるため、出力端子から1を表すデータM
inが出力される。次いで、セレクタ4104では、入
力端子Sに入力されたデータMinが1のため、入力端
子Bと出力端子Yが電気的に接続され、入力端子Bから
入力されたDc(0,0)が出力端子Yから出力され
る。
【0311】一方、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、セレクタ4201では、最小フ
ィールドディストーション検出ユニット4100の比較
器4103から出力されたデータMinが入力端子Sを
通して入力され、比較器4101から出力されたデータ
LMVyが入力端子Bを通して入力される。ここで、セ
レクタ4201では、入力端子Sを通して入力されたデ
ータMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yと
が電気的に接続され、入力端子Bを通して入力された0
を表すデータLMVyが出力端子Yを通して出力され
る。
【0312】さらに、クロックパルス信号CK1の24
クロック目のフィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、カウンタ4301では、すで
にクロックパルス信号CK1の22クロック目のダウン
エッジに同期して、パルス信号LD1が入力端子CLに
入力され、カウンタ4301が0にリセットされてお
り、パルス信号CTEが1であり、かつ、パルス信号C
K2が0から1に立ち上るタイミングに同期して、出力
端子Qnから0を表すデータが出力される。
【0313】次いで、セレクタ4302では、最小フィ
ールドディストーション検出ユニット4100の比較器
4103から出力されたデータMinが入力端子Sを通
して入力され、カウンタ4301から出力されたデータ
が入力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ4
302では、入力端子Sを通して入力されたデータMi
nが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的
に接続され、入力端子を通して入力された0を表すデー
タLMVxが出力端子Yを通して出力される。
【0314】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100においては、パルス信号CK2に同期し
て、セレクタ4104から出力されたDc(0,0)が
第1フリップフロップ4105にラッチされる。また、
同時に、パルス信号CK2に同期して、フィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000で算出され
たDd(0,0),Dd(0,1)Dd(0,2)がそ
れぞれ比較器4101の入力端子A0,A1,A2に入
力される。
【0315】次いで、比較器4101では、これらの第
2フィールドブロックディストーションが比較され、最
小値の第2フィールドブロックディストーションDd
(0,2)が出力端子Yを通して出力され、比較器41
03の入力端子Aおよびセレクタ4104の入力端子B
に入力される。また、比較器4101では、最小第2フ
ィールドブロックディストーションDd(0,2)が入
力された入力端子を表し、2を表すデータLMVyが出
力端子Mから出力され、フィールド動きベクトル垂直成
分検出ユニット4200のセレクタ4201の入力端子
Bに入力される。
【0316】次いで、比較器4103では、入力端子A
から入力されたDd(0,2)と入力端子Bから入力さ
れたデータとを比較する。ここで、比較器4103で
は、入力端子Bを通して論理和演算器4102の演算結
果が入力されるが、論理和演算器4102では、1を表
すパルス信号LD2が入力端子Aを通して入力され、出
力端子Yからすべてのビットが1であるデータが出力さ
れているので、比較器4103では、入力端子Bを通し
てすべてのビットが1であるデータが入力される。すな
わち、比較器4103では、Dd(0,2)のほうが小
さい値となるため、出力端子Yからは1を表すデータM
inが出力される。次いで、セレクタ4104では、入
力端子Sを通して入力されたデータMinが1のため、
入力端子Bを通して入力されたDd(0,2)が出力端
子Yを通して出力される。
【0317】一方、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、パルス信号CK2に同期してセ
レクタ4201から出力された0を表すデータLMVy
が第1フリップフロップ4202にラッチされる。ま
た、セレクタ4201では、入力端子Sを通して入力さ
れたデータMinが1を表すので、入力端子Bと出力端
子Yとが電気的に接続され、入力端子Bを通して入力さ
れた2を表すデータLMVyが出力端子Yを通して出力
される。
【0318】さらに、クロックパルス信号CK1の25
クロック目のフィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、パルス信号CK2に同期して
セレクタ4302から出力された0を表すデータLMV
xが第1フリップフロップ4303にラッチされる。ま
た、カウンタ4301では、出力端子Qnから0を表す
データが出力されており、セレクタ4302では、最小
フィールドディストーション検出ユニット4100の比
較器4103から出力されたデータMinが1を表すの
で、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接続され、入
力端子Bを通して入力された0を表すデータLMVxが
出力端子Yを通して出力される。
【0319】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100においては、パルス信号CK2に同期し
て、第1フリップフロップ4105に保持されたDc
(0,0)が第2フリップフロップ4106にラッチさ
れ、セレクタ4104から出力されたDd(0,2)が
第1フリップフロップ4105にラッチされる。
【0320】また、同時に、比較器4101では、パル
ス信号CK2に同期して、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット3000で算出されたDc(1,
0),Dc(1,1),Dc(1,2)がそれぞれ比較
器4101の入力端子A0,A1,A2を通して入力さ
れ、この結果、Dc(1,2)が出力端子Yを通して出
力されるとともに、2を表すデータLMVyが出力端子
Mを通して出力される。
【0321】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたDc(1,2)と入力端子Bを通し
て入力されたデータとを比較する。ここで、比較器41
03では、入力端子Bを通して論理和演算器4102の
演算結果が入力されるが、論理和演算器4102では、
クロックパルス信号CK1の26クロック目のダウンエ
ッジに同期してパルス信号LD2が1から0にダウンす
るため、入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、
第2フリップフロップ4106にラッチされたDc
(0,0)が入力端子Bを通して入力され出力端子Yを
通して出力され、比較器4103の入力端子Bに入力さ
れる。比較器4103では、入力端子Aを通して入力さ
れたDc(1,2)と入力端子Bを通して入力されたD
c(0,0)とが比較され、Dc(0,0)の値が小さ
い値となったため、出力端子からは0を表すデータMi
nが出力される。次いで、セレクタ4104では、入力
端子Sを通して入力されたデータMinが0のため、入
力端子Aを通して入力されたDc(0,0)が出力端子
Yを通して出力される。
【0322】一方、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、パルス信号CK2に同期して、
第1フリップフロップ4202に保持された0を表すデ
ータLMVyが第2フリップフロップ4203にラッチ
され、セレクタ4201から出力された2を表すデータ
LMVyが第1フリップフロップ4202にラッチされ
る。
【0323】また、セレクタ4201では、入力端子S
を通して入力されたデータMinが0を表すので、入力
端子Aと出力端子Yとが電気的に接続され、第2フリッ
プフロップ4203から出力された0を表すデータLM
Vyが入力端子Aを通して入力され出力端子Yを通して
出力される。また、第2フリップフロップ4203から
出力された0を表すデータLMVy(My)は、換算テ
ーブル4204に入力され、次いで、換算テーブル42
04では、入力されたデータLMVy(My)が垂直方
向の動きベクトルMVyに換算され、出力端子を通して
出力される。ここで、データLMVyは0なので、−1
がフィールド動きベクトル垂直成分MVFiyとして出
力される。
【0324】さらに、クロックパルス信号CK1の26
クロック目のフィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、パルス信号CK2に同期し
て、第1フリップフロップ4303に保持された0を表
すデータLMVxが第2フリップフロップ4304にラ
ッチされ、セレクタ4302から出力された0を表すデ
ータLMVxが第1フリップフロップ4303にラッチ
される。
【0325】また、カウンタ4301では、出力端子Q
nから1を表すデータが出力される。次いで、セレクタ
4302では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100の比較器4103から出力されたデータ
Minが0を表すので、入力端子Aと出力端子Yが電気
的に接続され、第2フリップフロップ4304から出力
された0を表すデータLMVxが入力端子Aを通して入
力され出力端子Yを通して出力される。
【0326】また、第2フリップフロップ4304から
出力された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テ
ーブル4305に入力され、次いで、換算テーブル43
05では、入力されたデータLMVx(Mx)がフィー
ルド動きベクトル水平成分MVFixに換算され、出力
端子を通して出力される。ここで、データLMVxは0
なので、−1がフィールド動きベクトル水平成分MVF
ixとして出力される。
【0327】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100においては、パルス信号CK2に同期し
て、第1フリップフロップ4105に保持されたDd
(0,2)が第2フリップフロップ4106にラッチさ
れ、セレクタ4104から出力されたDc(0,0)が
第1フリップフロップ4105にラッチされる。
【0328】また、同時に、比較器4101では、パル
ス信号CK2に同期して、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット3000で算出されたDd(1,
0),Dd(1,1),Dd(1,2)がそれぞれ比較
器4101の入力端子A0,A1,A2を通して入力さ
れ、この結果、Dd(1,1)が出力端子Yを通して出
力されるとともに、1を表すデータLMVyが出力端子
Mを通して出力される。
【0329】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたDd(1,1)と入力端子Bを通し
て入力されたデータとを比較する。ここで、比較器41
03の入力端子Bには、論理和演算器4102の演算結
果が入力されるが、論理和演算器4102では、0を表
すパルス信号LD2が入力端子Aを通して入力されてい
るため、第2フリップフロップ4106にラッチされた
Dd(0,2)が入力端子Bを通して入力され出力端子
Yを通して出力され、比較器4103の入力端子Bに入
力される。比較器4103では、入力端子を通して入力
されたDd(1,1)と入力端子Bを通して入力された
Dd(0,2)とが比較され、Dd(1,1)の値が小
さい値となったため、出力端子からは1を表すデータM
inが出力される。次いで、セレクタ4104では、入
力端子Sを通して入力されたデータMinが1のため、
入力端子Bを通して入力されたDd(1,1)が出力端
子Yを通して出力される。
【0330】一方、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、パルス信号CK2に同期して、
第1フリップフロップ4202に保持された2を表すデ
ータLMVyが第2フリップフロップ4203にラッチ
され、セレクタ4201から出力された0を表すデータ
LMVyが第1フリップフロップ4202にラッチされ
る。
【0331】また、セレクタ4201では、入力端子S
を通して入力されたデータMinが1を表すので、入力
端子Bと出力端子Yとが電気的に接続され、比較器41
01から出力された1を表すデータLMVyが入力端子
Bを通して入力され出力端子Yを通して出力される。ま
た、第2フリップフロップ4203から出力された2を
表すデータLMVy(My)は、換算テーブル4204
に入力され、次いで、換算テーブル4204では、入力
されたデータLMVy(My)がフィールド動きベクト
ル垂直成分MVFiyに換算され、出力端子を通して出
力される。ここで、データLMVyは2なので、1がフ
ィールド動きベクトルMVFiyとして出力される。
【0332】さらに、クロックパルス信号CK1の27
クロック目のフィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、パルス信号CK2に同期し
て、第1フリップフロップ4303に保持された0を表
すデータLMVxが第2フリップフロップ4304にラ
ッチされ、セレクタ4302から出力された0を表すデ
ータLMVxが第1フリップフロップ4303にラッチ
される。
【0333】また、カウンタ4301では、出力端子Q
nから1を表すデータが出力されている。次いで、セレ
クタ4302では、最小フィールドディストーション検
出ユニット4100の比較器4103から出力されたデ
ータMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yと
が電気的に接続され、カウンタ4301から出力された
1を表すデータLMVxが入力端子を通して入力され出
力端子Yを通して出力される。
【0334】また、第2フリップフロップ4304から
出力された0を表すデータLMVxは、換算テーブル4
305に入力され、次いで、換算テーブル4305で
は、入力されたデータLMVxがフィールド動きベクト
ル水平成分MVFixに換算され、出力端子を通して出
力される。ここで、データLMVxは0なので、−1が
フィールド動きベクトル水平成分MVFixとして出力
される。
【0335】以降パルス信号CK1の各パルスでは、比
較器4101から出力された第1および第2フィールド
ブロックディストーションと第2フリップフロップ41
06にラッチされた同じフィールドのフィールドブロッ
クディストーションとが比較されるので、それまでに入
力された第1フィールドブロックディストーションの中
から最小の第1フィールドブロックディストーションD
c(x,y)およびそのフィールド動きベクトルMVF
iy,MVFix、並びに、それまでに入力された第2
フィールドブロックディストーションの中から最小の第
2フィールドブロックディストーションDd(x,y)
およびそのフィールド動きベクトルMVFiy,MVF
ixが、パルス信号CK1の1クロック毎に交互に求め
られる。
【0336】次に、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100の第1セレクタ付きフリップフロップ4
107、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット
4200の第1セレクタ付きフリップフロップ4205
およびフィールド動きベクトル水平成分検出ユニット4
300の第1セレクタ付きフリップフロップ4306で
は、パルス信号CK2のダウンエッジに同期して立上が
ったパルス信号SMV1によって、それぞれのセレクタ
4401の入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され
る。
【0337】次に、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100の第1セレクタ付きフリップフロップ4
107においては、第2フリップフロップ4106に保
持されたDc(2,1)がフリップフロップ4402に
ラッチされ、出力端子Oを通して最小第1フィールドブ
ロックディストーションとして出力される。
【0338】同時に、フィールド動きベクトル垂直成分
検出ユニット4200の第1セレクタ付きフリップフロ
ップ4205においては、換算テーブル4204から出
力された1を表すフィールド動きベクトル垂直成分MV
Fiyがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第1フィールド動きベクトル垂直成分M
VFi1yとして出力される。
【0339】同時に、フィールド動きベクトル水平成分
検出ユニット4300の第1セレクタ付きフリップフロ
ップ4306においては、換算テーブル4305から出
力された1を表すフィールド動きベクトル水平成分MV
Fixがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第1フィールド動きベクトル水平成分M
VFi1xとして出力される。
【0340】すなわち、現画像第1フィールドブロック
に対する最小第1フィールドブロックディストーション
Dc(2,1)および第1フィールド動きベクトルMV
Fi1(1,0)が求められたことになる。また、クロ
ックパルス信号CK1の31クロック目では、最小フィ
ールドディストーション検出ユニット4100の第2セ
レクタ付きフリップフロップ4108、フィールド動き
ベクトル垂直成分検出ユニット4200の第2セレクタ
付きフリップフロップ4206およびフィールド動きベ
クトル水平成分検出ユニット4300の第2セレクタ付
きフリップフロップ4307では、パルス信号CK2の
ダウンエッジに同期して立上がったパルス信号SMV2
によって、それぞれのセレクタ4401の入力端子Bと
出力端子Yが電気的に接続される。
【0341】次に、クロックパルス信号CK1の32ク
ロック目では、最小フィールドディストーション検出ユ
ニット4100の第2セレクタ付きフリップフロップ4
108においては、第2フリップフロップ4106に保
持されたDd(1,1)がフリップフロップ4402に
ラッチされ、出力端子Oを通して最小第2フィールドブ
ロックディストーションとして出力される。
【0342】同時に、フィールド動きベクトル垂直成分
検出ユニット4200の第2セレクタ付きフリップフロ
ップ4206においては、換算テーブル4204から出
力された0を表すフィールド動きベクトル垂直成分MV
Fiyがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第2フィールド動きベクトル垂直成分M
VFi2yとして出力される。
【0343】同時に、フィールド動きベクトル水平成分
検出ユニット4300の第2セレクタ付きフリップフロ
ップ4307においては、換算テーブル4305から出
力された0を表すフィールド動きベクトル水平成分MV
Fixがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第2フィールド動きベクトル水平成分M
VFi2xとして出力される。
【0344】すなわち、現画像第2フィールドブロック
に対する最小第2フィールドブロックディストーション
Dd(1,1)および第2フィールド動きベクトルMV
Fi2(0,0)が求められたことになる。次に、フレ
ームブロックディストーション算出ユニット5000に
おいて、フィールドディストーション算出ユニット30
00の同じプロセッサエレメントPE(x,y)で算出
された各第1フィールドブロックディストーションDc
(x,y)と各第2フィールドブロックディストーショ
ンDd(x,y)を加算して現画像フレームブロック2
00および複数のフレーム候補ブロック500に対応す
るフレームブロックディストーションDis(x,y)
を算出する動作を図8に示されたタイムチャートに基づ
いて説明する。
【0345】ここで、第1フレームブロックディストー
ション算出ユニット5100、 第2フレームブロック
ディストーション算出ユニット5200および第3フレ
ームブロックディストーション算出ユニット5300は
同じ動作をするので、第1フレームブロックディストー
ション算出ユニット5100の動作を例に説明する。な
お、図8におけるC0は、第1フレームブロックディス
トーション算出ユニット5100の出力端子C0から出
力されたフレームブロックディストーションDis
(x,y)を表す。
【0346】まず、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、フィール
ドブロックディストーション算出ユニット3000で算
出されたDc(0,0)が入力端子B0を通して入力さ
れ、加算器5002の入力端子Bに入力される。次い
で、加算器5002では、入力端子B0を通して入力さ
れたDc(0,0)が出力端子Yを通して出力される。
【0347】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、フリップ
フロップ5001では、Dc(0,0)がラッチされ、
加算器5002の入力端子Aに入力される。同時に、フ
ィールドブロックディストーション算出ユニット300
0で算出されたDd(0,0)が入力端子B0を通して
入力され、加算器5002の入力端子Bに入力される。
【0348】次いで、加算器5002では、入力端子A
を通して入力されたDc(0,0)と入力端子B0を通
して入力されたDd(0,0)とが加算され、フレーム
ブロックディストーションDis(0,0)が出力端子
Yを通して出力される。また、セレクタ付きフリップフ
ロップ5003では、パルス信号CTEの立ち上りに同
期して、セレクタ4401の入力端子Bと出力端子Yが
電気的に接続される。
【0349】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、セレクタ付きフリップフロップ5003
では、パルス信号CK2に同期して、加算器5002か
ら出力されたDis(0,0)がフリップフロップ44
02にラッチされ、出力端子C0を通して出力される。
同時に、フリップフロップ5001では、Dd(0,
0)がラッチされ、加算器5002の入力端子Aに入力
される。同時に、フィールドブロックディストーション
算出ユニット3000で算出されたDc(1,0)が入
力端子B0を通して入力され、加算器5002の入力端
子Bに入力される。
【0350】次いで、加算器5002では、入力端子A
を通して入力されたDd(0,0)と入力端子B0を通
して入力されたDc(1,0)とが加算され、出力端子
Yを通して出力される。また、セレクタ付きフリップフ
ロップ5003では、パルス信号CTEのダウンエッジ
に同期して、セレクタ4401の入力端子Aと出力端子
Yが電気的に接続される。
【0351】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、セレクタ付きフリップフロップ5003
では、パルス信号CK2に同期して、フリップフロップ
4402に保持されたDis(0,0)がフリップフロ
ップ4402にラッチされ、出力端子C0を通して出力
される。同時に、フリップフロップ5001では、Dc
(1,0)がラッチされ、加算器5002の入力端子A
に入力される。同時に、フィールドブロックディストー
ション算出ユニット3000で算出されたDd(1,
0)が入力端子B0を通して入力され、加算器5002
の入力端子Bに入力される。
【0352】次いで、加算器5002では、入力端子A
を通して入力されたDc(1,0)と入力端子B0を通
して入力されたDd(1,0)とが加算され、フレーム
ブロックディストーションDis(1,0)が出力端子
Yを通して出力される。また、セレクタ付きフリップフ
ロップ5003では、パルス信号CTEの立ち上りに同
期して、セレクタ4401の入力端子Bと出力端子Yが
電気的に接続される。
【0353】以降2クロック毎に順次DiS(x,y)
が加算器5002で算出されるとともに、セレクタ付き
フリップフロップ5003のフリップフロップ4402
にラッチされ、クロックパルス信号CK1の28クロッ
ク目および29クロック目では、Dis(1,0)が出
力端子Oを通して出力され、次いで、クロックパルス信
号CK1の30クロック目および31クロック目では、
Dis(2,0)が出力端子Oを通して出力される。
【0354】次に、フレームブロック特定ユニット60
00において、フレームブロックディストーション算出
ユニット5000で算出された各フレームブロックディ
ストーションDis(x,y)の中から最小のフレーム
ブロックディストーションDis(x,y)を検出し、
この最小フレームブロックディストーションDis
(x,y)の第1フィールドブロックディストーション
Dc(x,y)および第2フィールドブロックディスト
ーションDd(x,y)が算出されたプロセッサエレメ
ントPE(x,y)の配置位置に基づいてフレーム動き
ベクトルMVFRを求める動作を図8に示されたタイム
チャートに基づいて説明する。
【0355】なお、図8におけるPE(0,0)は、プ
ロセッサエレメントPE(0,0)の第2フリップフロ
ップ3803にラッチされた第1フィールドブロックデ
ィストーションDc(x,y)および第2フィールドブ
ロックディストーションDd(x,y)を表し、CO
は、第1フレームブロックディストーション算出ユニッ
ト5100の出力端子から出力されたフレームブロック
ディストーションDis(x,y)を表す。また、My
はフレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット6200
のフリップフロップ6202にラッチされたデータを表
し、Mxはフレーム動きベクトル水平成分検出ユニット
6300のフリップフロップ6303にラッチされたデ
ータを表す。
【0356】まず、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目および25クロック目では、フレーム動きベク
トル水平成分検出ユニット6300のカウンタ6301
では、クロックパルス信号CK1の24クロック目のダ
ウンエッジに同期して立ち上がったパルス信号LD2が
カウンタ6301の入力端子CLに入力され、カウンタ
6301では、内部データが0にリセットされる。
【0357】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、最小フレームディストーション検出ユニ
ット6100においては、パルス信号CK2に同期し
て、フレームブロックディストーション算出ユニット5
000で算出されたDis(0,0),Dis(0,
1),Dis(0,2)がそれぞれ比較器6101の入
力端子D0,D1,D2に入力される。
【0358】次いで、比較器6101では、これらのフ
レームブロックディストーションが比較され、最小値の
フレームブロックディストーションが出力端子Yから出
力され、比較器6103の入力端子Aおよびセレクタ6
104の入力端子Bに入力される。また、比較器610
1では、最小フレームブロックディストーションが入力
された入力端子を表すデータLMVyが出力端子Mから
出力され、フレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット
6200のセレクタ6201の入力端子Bに入力され
る。ここで、最小フレームブロックディストーション
は、Dis(0,0)であり、データLMVyは、0を
表すデータとなる。
【0359】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(0,0)と入力端子Bから
入力されたデータとが比較される。ここで、比較器61
03では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の
演算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、
クロックパルス信号CK1の26クロック目のダウンエ
ッジに同期してパルス信号LD3が入力端子Aを通して
入力され、出力端子Yからすべてのビットが1であるデ
ータが出力されるので、比較器6103では、入力端子
Bを通してすべてのビットが1であるデータが入力され
る。すなわち、比較器6103では、Dis(0,0)
のほうが小さい値となるため、出力端子から1を表すデ
ータMinが出力される。次いで、セレクタ6104で
は、入力端子Sに入力されたデータMinが1のため、
入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、入力端子
Bから入力されたDis(0,0)が出力端子Yから出
力される。
【0360】一方、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目のフレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット
6200においては、セレクタ6201では、最小フィ
ールドディストーション検出ユニット6100の比較器
6103から出力されたデータMinが入力端子Sを通
して入力され、比較器6101から出力されたデータL
MVyが入力端子Bを通して入力される。ここで、セレ
クタ6201では、入力端子Sを通して入力されたデー
タMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが
電気的に接続され、入力端子Bを通して入力された0を
表すデータLMVyが出力端子Yを通して出力される。
【0361】さらに、クロックパルス信号CK1の26
クロック目のフレーム動きベクトル水平成分検出ユニッ
ト6300においては、カウンタ6301では、クロッ
クパルス信号CK1の24クロック目および25クロッ
ク目で0にリセットされた内部データが、パルス信号C
TEが1であり、パルス信号CK2おから1に立上がる
タイミングに同期して、出力端子Qnを通して出力され
る。
【0362】次いで、セレクタ6302では、最小フレ
ームディストーション検出ユニット6100の比較器6
103から出力されたデータMinが入力端子Sを通し
て入力され、カウンタ6301から出力されたデータが
入力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ63
02では、入力端子Sを通して入力されたデータMin
が1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に
接続され、入力端子Bを通して入力された0を表すデー
タLMVxが出力端子を通して出力される。
【0363】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、最小フレームディストーション検出ユニ
ット6100においては、パルス信号CK2に同期し
て、セレクタ6104から出力されたDis(0,0)
がフリップフロップ6105にラッチされる。同時に、
フレームブロックディストーション算出ユニット500
0で算出されたDis(0,0),Dis(0,1),
Dis(0,2)がそれぞれ比較器6101の入力端子
D0,D1,D2に再度入力される。
【0364】次いで、比較器6101では、これらのフ
レームブロックディストーションが比較され、Dis
(0,0)が出力端子Yから出力され、比較器6103
の入力端子Aおよびセレクタ6104の入力端子Bに入
力される。また、比較器6101では、入力端子D0を
表し、0を表すデータLMVyが出力端子Mから出力さ
れ、フレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ6201の入力端子Bに入力される。
【0365】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(0,0)と入力端子Bから
入力されたデータとを比較する。ここで、比較器610
3では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の演
算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、1
を表すパルス信号LD3が入力端子Aを通して入力され
ており、出力端子Yからすべてのビットが1であるデー
タが出力されるので、比較器6103では、入力端子B
を通してすべてのビットが1であるデータが入力され
る。すなわち、比較器6103では、Dis(0,0)
のほうが小さい値となるため、出力端子から1を表すデ
ータMinが出力される。次いで、セレクタ6104で
は、入力端子Sに入力されたデータMinが1のため、
入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、入力端子
Bから入力されたDis(0,0)が出力端子Yから出
力される。
【0366】一方、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目のフレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット
6200においては、パルス信号CK2に同期して、セ
レクタ6201から出力された0を表すデータLMVy
がフリップフロップ6202にラッチされる。同時に、
セレクタ6201では、最小フレームディストーション
検出ユニット6100の比較器6103から出力された
データMinが入力端子Sを通して入力され、フリップ
フロップ6202から出力された0を表すデータLMV
y(My)が入力端子Aを通して入力され、比較器61
01から出力されたデータLMVyが入力端子Bを通し
て入力される。ここで、セレクタ6201では、入力端
子Sを通して入力されたデータMinが1を表すので、
入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接続され、入力端
子Bを通して入力された0を表すデータLMVyが出力
端子Yを通して出力される。
【0367】また、フリップフロップ6202から出力
された0を表すデータLMVy(My)は、換算テーブ
ル6203に入力され、次いで、換算テーブル6203
では、入力されたデータLMVy(My)がフレーム動
きベクトル垂直成分MVFRyに換算され、出力端子を
通して出力される。ここで、データLMVyは0なの
で、−1がフレーム動きベクトル垂直成分MVFRyと
して出力される さらに、クロックパルス信号CK1の27クロック目の
フレーム動きベクトル水平成分検出ユニット6300に
おいては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ63
02から出力された0を表すデータLMVxがフリップ
フロップ6303にラッチされる。同時に、カウンタ6
301では、0を表す内部データが出力端子Qnを通し
て出力されている。
【0368】次いで、セレクタ6302では、最小フレ
ームディストーション検出ユニット6100の比較器6
103から出力されたデータMinが入力端子Sを通し
て入力され、フリップフロップ6303から出力された
0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子Aを通して
入力され、カウンタ6301から出力されたデータが入
力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ630
2では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが
1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接
続され、入力端子Bを通して入力された0を表すデータ
LMVxが出力端子を通して出力される。
【0369】また、フリップフロップ6303から出力
された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テーブ
ル6304に入力され、次いで、換算テーブル6304
では、入力されたデータLMVx(Mx)がフレーム動
きベクトル水平成分MVFRxに換算され、出力端子を
通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフレーム動きベクトル水平成分MVFRxと
して出力される 次に、クロックパルス信号CK1の28クロック目で
は、最小フレームディストーション検出ユニット610
0においては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ
6104から出力されたDis(0,0)がフリップフ
ロップ6105にラッチされる。同時に、フレームブロ
ックディストーション算出ユニット5000で算出され
たDis(1,0),Dis(1,1),Dis(1,
2)がそれぞれ比較器6101の入力端子D0,D1,
D2に入力される。
【0370】次いで、比較器6101では、これらのフ
レームブロックディストーションが比較され、Dis
(1,2)が出力端子Yから出力され、比較器6103
の入力端子Aおよびセレクタ6104の入力端子Bに入
力される。また、比較器6101では、入力端子D2を
表し、2を表すデータLMVyが出力端子Mから出力さ
れ、フレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ6201の入力端子Bに入力される。
【0371】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(1,2)と入力端子Bから
入力されたデータとを比較する。ここで、比較器610
3では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の演
算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、パ
ルス信号CK2のダウンエッジに同期してパルス信号L
D3が1から0にダウンして、フリップフロップ610
5にラッチされたDis(0,0)が入力端子Bを通し
て入力され出力端子Yを通して出力されるので、比較器
6103では、入力端子Bを通してDis(0,0)が
入力される。すなわち、比較器6103では、入力端子
Aを通して入力されたDis(1,2)と入力端子Bを
通して入力されたDis(0,0)が比較され、Dis
(0,0)のほうが小さい値となるため、出力端子から
0を表すデータMinが出力される。次いで、セレクタ
6104では、入力端子Sに入力されたデータMinが
0のため、入力端子Aと出力端子Yが電気的に接続さ
れ、フリップフロップ6105にラッチされたDis
(0,0)が入力端子Aを通して入力され、出力端子Y
を通して出力される。
【0372】一方、クロックパルス信号CK1の28ク
ロック目のフレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット
6200においては、パルス信号CK2に同期して、セ
レクタ6201から出力された0を表すデータLMVy
がフリップフロップ6202にラッチされる。同時に、
セレクタ6201では、最小フレームディストーション
検出ユニット6100の比較器6103から出力された
データMinが入力端子Sを通して入力され、フリップ
フロップ6202から出力された0を表すデータLMV
y(My)が入力端子Aを通して入力され、比較器61
01から出力されたデータLMVyが入力端子Bを通し
て入力される。ここで、セレクタ6201では、入力端
子Sを通して入力されたデータMinが0を表すので、
入力端子Aと出力端子Yとが電気的に接続され、フリッ
プフロップ6202にラッチされた0を表すデータLM
Vyが入力端子を通して入力され、出力端子Yを通して
出力される。
【0373】また、フリップフロップ6202から出力
された0を表すデータLMVy(My)は、換算テーブ
ル6203に入力され、次いで、換算テーブル6203
では、入力されたデータLMVy(My)がフレーム動
きベクトル垂直成分MVFRyに換算され、出力端子を
通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフレーム動きベクトル垂直成分MVFRyと
して出力される さらに、クロックパルス信号CK1の28クロック目の
フレーム動きベクトル水平成分検出ユニット6300に
おいては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ63
02から出力された0を表すデータLMVxがフリップ
フロップ6303にラッチされる。同時に、カウンタ6
301では、1を表す内部データが出力端子Qnを通し
て出力される。
【0374】次いで、セレクタ6302では、最小フレ
ームディストーション検出ユニット6100の比較器6
103から出力されたデータMinが入力端子Sを通し
て入力され、フリップフロップ6303から出力された
0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子Aを通して
入力され、カウンタ6301から出力されたデータが入
力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ630
2では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが
0を表すので、入力端子Aと出力端子Yとが電気的に接
続され、フリップフロップ6303にラッチされた0を
表すデータLMVx(Mx)が入力端子Aを通して入力
され、出力端子Yを通して出力される。
【0375】また、フリップフロップ6303から出力
された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テーブ
ル6304に入力され、次いで、換算テーブル6304
では、入力されたデータLMVx(Mx)がフレーム動
きベクトル水平成分MVFRxに換算され、出力端子を
通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフレーム動きベクトル水平成分MVFRxと
して出力される。
【0376】次に、クロックパルス信号CK1の29ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、再度、フ
レームブロックディストーション算出ユニット5000
で算出されたDis(1,0),Dis(1,1),D
is(1,2)がそれぞれ最小フレームディストーショ
ン検出ユニット6100の比較器6101の入力端子D
0,D1,D2に入力される。
【0377】28クロック目と同様に、最小フレームデ
ィストーション検出ユニット6100においては、セレ
クタ6104から出力されたDis(0,0)がフリッ
プフロップ6105にラッチされ、セレクタ6104で
は、フリップフロップ6105にラッチされたDis
(0,0)が入力端子Aを通して入力され、出力端子Y
を通して出力される。
【0378】一方、フレーム動きベクトル垂直成分検出
ユニット6200においては、同様に、セレクタ620
1から出力された0を表すデータLMVyがフリップフ
ロップ6202にラッチされ、セレクタ6201では、
フリップフロップ6202にラッチされた0を表すデー
タLMVy(My)が入力端子Aを通して入力され、出
力端子Yを通して出力される。また、換算テーブル62
03では、−1がフレーム動きベクトル垂直成分MVF
Ryとして出力される。
【0379】さらに、フレーム動きベクトル水平成分検
出ユニット6300においては、同様に、セレクタ63
02から出力された0を表すデータLMVxがフリップ
フロップ6303にラッチされ、セレクタ6302で
は、フリップフロップ6303にラッチされた0を表す
データLMVxが入力端子Aを通して入力され、出力端
子Yを通して出力される。また、換算テーブル6304
では、−1がフレーム動きベクトル水平成分MVFRx
として出力される。
【0380】次に、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目では、最小フレームディストーション検出ユニ
ット6100においては、パルス信号CK2に同期し
て、セレクタ6104から出力されたDis(0,0)
がフリップフロップ6105にラッチされる。同時に、
フレームブロックディストーション算出ユニット500
0で算出されたDis(2,0),Dis(2,1),
Dis(2,2)がそれぞれ比較器6101の入力端子
D0,D1,D2に入力される。
【0381】次いで、比較器6101では、これらのフ
レームブロックディストーションが比較され、Dis
(2,1)が出力端子Yから出力され、比較器6103
の入力端子Aおよびセレクタ6104の入力端子Bに入
力される。また、比較器6101では、入力端子D1を
表し、1を表すデータLMVyが出力端子Mから出力さ
れ、フレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ6201の入力端子Bに入力される。
【0382】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(2,1)と入力端子Bから
入力されたデータとを比較する。ここで、比較器610
3では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の演
算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、0
を表すパルス信号LD3が入力され、フリップフロップ
6105にラッチされたDis(0,0)が入力端子A
を通して入力され出力端子Yを通して出力されるので、
比較器6103では、入力端子Bを通してDis(0,
0)が入力される。すなわち、比較器6103では、入
力端子Aを通して入力されたDis(2,1)と入力端
子Bを通して入力されたDis(0,0)が比較され、
Dis(2,1)のほうが小さい値となるため、出力端
子から1を表すデータMinが出力される。次いで、セ
レクタ6104では、入力端子Sに入力されたデータM
inが1のため、入力端子Bと出力端子Yが電気的に接
続され、比較器6101から出力されたDis(2,
1)が入力端子Bを通して入力され、出力端子Yを通し
て出力される。
【0383】一方、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目のフレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット
6200においては、パルス信号CK2に同期して、セ
レクタ6201から出力された0を表すデータLMVy
がフリップフロップ6202にラッチされる。同時に、
セレクタ6201では、最小フレームディストーション
検出ユニット6100の比較器6103から出力された
データMinが入力端子Sを通して入力され、フリップ
フロップ6202から出力された0を表すデータLMV
y(My)が入力端子Aを通して入力され、比較器61
01から出力されたデータLMVyが入力端子Bを通し
て入力される。ここで、セレクタ6201では、入力端
子Sを通して入力されたデータMinが1を表すので、
入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接続され、比較器
6101から出力された1を表すデータLMVyが入力
端子を通して入力され、出力端子Yを通して出力され
る。
【0384】また、フリップフロップ6202から出力
された0を表すデータLMVy(My)は、換算テーブ
ル6203に入力され、次いで、換算テーブル6203
では、入力されたデータLMVy(My)がフレーム動
きベクトル垂直成分MVFRyに換算され、出力端子を
通して出力される。ここで、データLMVyは0なの
で、−1がフレーム動きベクトル垂直成分MVFRyと
して出力される さらに、クロックパルス信号CK1の30クロック目の
フレーム動きベクトル水平成分検出ユニット6300に
おいては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ63
02から出力された0を表すデータLMVxがフリップ
フロップ6303にラッチされる。同時に、カウンタ6
301では、2を表す内部データが出力端子Qnを通し
て出力される。
【0385】次いで、セレクタ6302では、最小フレ
ームディストーション検出ユニット6100の比較器6
103から出力されたデータMinが入力端子Sを通し
て入力され、フリップフロップ6303から出力された
0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子Aを通して
入力され、カウンタ6301から出力されたデータが入
力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ630
2では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが
1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接
続され、カウンタ6301から出力された2を表すデー
タLMVxが入力端子Bを通して入力され、出力端子を
通して出力される。
【0386】また、フリップフロップ6303から出力
された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テーブ
ル6304に入力され、次いで、換算テーブル6304
では、入力されたデータLMVx(Mx)がフレーム動
きベクトル水平成分MVFRxに換算され、出力端子を
通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフレーム動きベクトル水平成分MVFRxと
して出力される。
【0387】次に、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、再度、フ
レームブロックディストーション算出ユニット5000
で算出されたDis(2,0),Dis(2,1),D
is(2,2)がそれぞれ最小フレームディストーショ
ン検出ユニット6100の比較器6101の入力端子D
0,D1,D2に入力される。
【0388】30クロック目と同様に、最小フレームデ
ィストーション検出ユニット6100においては、セレ
クタ6104から出力されたDis(2,1)がフリッ
プフロップ6105にラッチされ、セレクタ6104で
は、フリップフロップ6105にラッチされたDis
(2,1)が入力端子Aを通して入力され、出力端子Y
を通して出力される。
【0389】一方、フレーム動きベクトル垂直成分検出
ユニット6200においては、同様に、セレクタ620
1から出力された1を表すデータLMVyがフリップフ
ロップ6202にラッチされ、セレクタ6201では、
フリップフロップ6202にラッチされた1を表すデー
タLMVy(My)が入力端子Aを通して入力され、出
力端子Yを通して出力される。また、換算テーブル62
03では、0がフレーム動きベクトル垂直成分MVFR
yとして出力される。
【0390】さらに、フレーム動きベクトル水平成分検
出ユニット6300においては、同様に、セレクタ63
02から出力された2を表すデータLMVxがフリップ
フロップ6303にラッチされ、セレクタ6302で
は、フリップフロップ6303にラッチされた2を表す
データLMVxが入力端子Aを通して入力され、出力端
子Yを通して出力される。また、換算テーブル6203
では、1がフレーム動きベクトル水平成分MVFRxと
して出力される。
【0391】また、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、最小フレームディストーション検出ユニ
ット6100のセレクタ付きフリップフロップ610
6、フレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット620
0のセレクタ付きフリップフロップ6204およびフレ
ーム動きベクトル水平成分検出ユニット6300のセレ
クタ付きフリップフロップ6305では、パルス信号C
K2のダウンエッジに同期して立上がったパルス信号S
MV2によって、それぞれのセレクタ4401の入力端
子Bと出力端子Yが電気的に接続される。
【0392】次に、クロックパルス信号CK1の32ク
ロック目では、最小フレームディストーション検出ユニ
ット6100のセレクタ付きフリップフロップ6106
においては、フリップフロップ6105に保持されたD
is(2,1)がフリップフロップ4402にラッチさ
れ、出力端子Oを通して最小フレームブロックディスト
ーションとして出力される。
【0393】同時に、フレーム動きベクトル垂直成分検
出ユニット6200のセレクタ付きフリップフロップ6
204おいては、換算テーブル6203から出力された
0を表すフレーム動きベクトル垂直成分MVFRyがフ
リップフロップ4402にラッチされ、出力端子Oを通
してフレーム動きベクトル垂直成分MVFRyとして出
力される。
【0394】同時に、フィールド動きベクトル水平成分
検出ユニット6300のセレクタ付きフリップフロップ
6305においては、換算テーブル6304から出力さ
れた1を表すフィールド動きベクトル水平成分MVFR
xがフリップフロップ4402にラッチされ、出力端子
Oを通してフレーム動きベクトル水平成分MVFRxと
して出力される。
【0395】すなわち、現画像フレームブロック200
に対する最小フレームブロックディストーションDis
(2,1)およびフレーム動きベクトルMVFR(1,
0)が求められたことになる。次に、22クロック目以
降のフィールドブロックディストーション算出ユニット
3000の動作を説明する。
【0396】クロックパルス信号CK1の22クロック
目では、図41に示すように、1列目の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)および各レジスタ(x,y)の
それぞれの第2フリップフロップ3603に初めて画素
データc(x+2,y)がラッチされ、同時に、現画像
ブロックデータ出力ユニット1000から各プロセッサ
エレメントPE(x,y)に画素データa(2,0)が
転送される。
【0397】ここで、図41に注目すると、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)では、図42に示すよう
に、とサーチウィンドウ400に対して水平方向に2画
素分シフトしたサーチウィンドウ401の画素データc
(x+2,y)がそれぞれ第2フリップフロップ360
3に転送されている。また、画素データa(2,0)
は、現画像フレームブロック200に対して水平方向に
隣接する現画像フレームブロック201の最初の画素デ
ータである。
【0398】すなわち、22クロック目以降は、図42
に示された現画像フレームブロック201の画素データ
が現画像ブロックデータ出力ユニット1000から順次
出力され、サーチウィンドウ401の画素データのう
ち、サーチウィンドウ400の画素データと共通する画
素データを除いた残りの画素データがサーチウィンドウ
データ出力ユニット2000から列毎に順次出力され、
14クロック目〜21クロック目と同様に8クロック毎
に水平方向に隣接する現画像フレームブロックに対応す
る第1フィールドブロックディストーションおよび第2
フィールドブロックディストーションが順次求められる
ことになる。
【0399】また、図43に示すように、フィールドブ
ロック特定ユニット4000では、ディストーション算
出ユニット3000で算出された第1フィールドブロッ
クディストーションおよび第2フィールドブロックディ
ストーションがそれぞれ8クロック毎に入力され、第1
フィールド動きベクトルMVFi1および第2フィール
ド動きベクトルMVFi2が特定される。
【0400】さらに、フレームブロックディストーショ
ン算出ユニット5000では、8クロック毎にフレーム
ブロックディストーションが算出され、フレームブロッ
ク特定ユニットでは、8クロック毎にフレーム動きベク
トルMVFRが特定される。すなわち、第1および第2
フィールドブロックディストーション算出処理、第1お
よび第2フィールド動きベクトルMVFi1,MVFi
2特定処理、フレームブロックディストーション算出処
理、並びに、フレーム動きベクトルMVFR特定処理の
パイプライン化が実現されている。
【0401】なお、上記実施例では、現画像フレームブ
ロック200を4行2列の画素からなるとしたため、ク
ロックパルス信号CK1の8パルス毎に動きベクトルが
求められることになるが、図44および図45に示すよ
うに、現画像フレームブロック200を(N×2)行M
列の画素からなる現画像フレームブロック202で表
し、サーチウィンドウ400を(H×2)行L列の画素
からなるサーチウィンドウ402で表した場合には、水
平方向に隣接した現画像フレームブロックとこの現画像
フレームブロックに対応するM画素分水平方向にシフト
したサーチウィンドウから求められる動きベクトルは、
クロックパルス信号CK1の M×N×2 クロックを1サイクルとして順次求められることにな
る。
【0402】また、上記実施例のフィールドブロックデ
ィストーション算出ユニット3000の第1サイドレジ
スタグループ3300は、列毎に一つの第1サイドレジ
スタSR(x,y)によって構成され、第2サイドレジ
スタグループ3400は、列毎に一つの第2サイドレジ
スタSR(x,y)によって構成されているが、現画像
フレームブロック200を(N×2)行M列の画素から
なる現画像フレームブロック202で表し、サーチウィ
ンドウ400を(H×2)行L列の画素からなるサーチ
ウィンドウ402で表した場合には、図46に示すよう
に、第1サイドレジスタグループ3301は、列毎に互
いに直列に電気的に接続された(N−1)個の第1サイ
ドレジスタSR(x,y)によって構成され、第2サイ
ドレジスタグループ3401は、列毎にそれぞれ互いに
直列に電気的に接続された(N−1)個の第2サイドレ
ジスタSR(x,y)によって構成される。また、それ
ぞれの第1および第2サイドレジスタSR(x,y)
は、それぞれ隣接する同行の第1および第2サイドレジ
スタSR(x,y)と電気的に接続される。 (実施例2)図47〜図68は本発明に係る実施例2の
動きベクトル探索装置を示す図である。本実施例では、
本発明の特徴部分を具体的に説明する。
【0403】図47に示すように、動きベクトル探索装
置は、現画像ブロックデータ出力ユニット1010、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2010、フィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010、フ
ィールドブロック特定ユニット4000、フレームブロ
ックディストーション算出ユニット5000、フレーム
ブロック特定ユニット6000および信号出力ユニット
7010から構成されている。
【0404】ここで、フィールドブロック特定ユニット
4000、フレームブロックディストーション算出ユニ
ット5000およびフレームブロック特定ユニット60
00は、実施例1と同じユニットである。現画像ブロッ
クデータ出力ユニット1010は、実施例1と同様に、
出力端子Rを有し、図48に示すように、現画像100
を部分的に構成する一つの現画像フレームブロック21
0の画素データを画素毎に出力端子Rを通してフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010に出
力する。
【0405】また、現画像フレームブロック210は、
実施例1と同様に、現画像フレームブロック210が4
行2列の画素データによって構成されるものとし、第1
フィールドブロックを2行2列の画素データ a(0,0),a(0,1),a(1,0),a(1,1) によって表し、第2フィールドブロックを2行2列の画
素データ b(0,0),b(0,1),b(1,0),b(1,1) によって表す。
【0406】サーチウィンドウデータ出力ユニット20
10は、出力端子S0,S1,S2を有し、図48に示
された前符号化画像300上のサーチウィンドウ410
内の画素データを画素毎にそれぞれの端子を通してフィ
ールドブロックディストーション算出ユニット3010
に出力する。ここで、サーチウィンドウ410は、図4
8に示すように、現画像フレームブロック210に対し
て水平方向に−2〜+2画素、垂直方向に−4〜+4画
素広げた12行6列の画素データから構成されるものと
し、第1フィールドを6行6列の画素データ e(0,0),e(1,0),e(2,0),e(3,0),e(4,0),e(5,0) ,e(0,1),e(1,1),e(2,1),e(3,1),e(4,1),e(5,1) ,e(0,2),e(1,2),e(2,2),e(3,2),e(4,2),e(5,2) ,e(0,3),e(1,3),e(2,3),e(3,3),e(4,3),e(5,3) ,e(0,4),e(1,4),e(2,4),e(3,4),e(4,4),e(5,4) ,e(0,5),e(1,5),e(2,5),e(3,5),e(4,5),e(5,5) によって表し、第2フィールドを6行6列の画素データ f(0,0),f(1,0),f(2,0),f(3,0),f(4,0),f(5,0) ,f(0,1),f(1,1),f(2,1),f(3,1),f(4,1),f(5,1) ,f(0,2),f(1,2),f(2,2),f(3,2),f(4,2),f(5,2) ,f(0,3),f(1,3),f(2,3),f(3,3),f(4,3),f(5,3) ,f(0,4),f(1,4),f(2,4),f(3,4),f(4,4),f(5,4) ,f(0,5),f(1,5),f(2,5),f(3,5),f(4,5),f(5,5) によって表す。
【0407】フィールドブロックディストーション算出
ユニット3010は、図47に示された9個のプロセッ
サエレメントPEにおいて、実施例1と同様に、サーチ
ウィンドウ410内の画素データと現画像フレームブロ
ック210の画素データに基づいて9個の第1フィール
ドブロックディストーションおよび9個の第2フィール
ドブロックディストーションを時分割で算出する。
【0408】信号出力ユニット7010は、現画像ブロ
ックデータ出力ユニット1010、サーチウィンドウデ
ータ出力ユニット2010、フィールドブロックディス
トーション算出ユニット3010、フィールドブロック
特定ユニット4000、フレームブロックディストーシ
ョン算出ユニット5000およびフレームブロック特定
ユニット6000の動作を制御する。
【0409】本実施例2の動きベクトル探索装置は、現
画像第1フィールドブロックの画素データとサーチウィ
ンドウ410内の9個の第1フィールド候補ブロックの
画素データに基づいて9個の第1フィールドブロックデ
ィストーションを算出するとともに、現画像第2フィー
ルドブロックの画素データとサーチウィンドウ410内
の9個の第2フィールド候補ブロックの画素データに基
づいて第2フィールドブロックディストーションを算出
し、次いで、算出された各第1フィールドブロックディ
ストーションと各第2フィールドブロックディストーシ
ョンを加算して、現画像フレームブロック210の画素
データとサーチウィンドウ410内の9個のフレーム候
補ブロック500の画素データとの間のフレームディス
トーションを算出し、それぞれ実施例1の全点探索法に
対して簡略的な探索方法で第1フィールド動きベクトル
MVFi1、第2フィールド動きベクトルMVFi2お
よびフレーム動きベクトルMVFRを求めるものであ
る。
【0410】次に、信号出力ユニット7010について
説明する。図49に示すように、信号出力ユニット70
10は、出力端子P1〜P10を有し、これらの出力端
子P1〜P10から出力されるそれぞれの信号によって
上記各ユニットを制御する。また、これらの信号は、2
値のパルス信号であり、ローレベルのときは0を表し、
ハイレベルのときは1を表す。以下、図50〜図53に
示されたタイムチャートに基づいてこれらの信号を説明
する。
【0411】ここで、図50および図51に示されたR
は、現画像ブロックデータ出力ユニット1010から出
力端子Rを通して出力された現画像フレームブロック2
10の画素データを示し、S0,S1およびS2は、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2010から出力端
子S0,S1およびS2を通して出力されたそれぞれの
サーチウィンドウ410の画素データを示す。
【0412】出力端子P1から出力されるクロックパル
ス信号CK1は、周期の1/2のパルス幅をもつ信号で
あり、現画像ブロックデータ出力ユニット1010、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2010およびフィ
ールドブロックディストーション算出ユニット3010
に出力される。現画像ブロックデータ出力ユニット10
10およびサーチウィンドウデータ出力ユニット201
0は、このクロックパルス信号CK1のダウンエッジに
同期してフィールドブロックディストーション算出ユニ
ット3010にそれぞれの画素データを出力する。ま
た、フィールドブロックディストーション算出ユニット
3010は、このクロックパルス信号CK1の立ち上り
に同期して現画像ブロックデータ出力ユニット1010
およびサーチウィンドウデータ出力ユニット2010か
ら出力された画素データを入力する。
【0413】また、図50に示すように、サーチウィン
ドウデータ出力ユニット2010から出力された最初の
画素データがフィールドブロックディストーション算出
ユニット3010に入力されるクロックパルス信号CK
1のパルスを1クロック目(C1)として数えることに
する。出力端子P2から出力されるパルス信号CK2
は、クロックパルス信号CK1と同じ動作を行う信号で
あり、フィールドブロックディストーション算出ユニッ
ト3010、フィールドブロック特定ユニット400
0、フレームブロックディストーション算出ユニット5
000およびフレームブロック特定ユニット6000に
出力される。
【0414】出力端子P3から出力されるパルス信号S
Uは、クロックパルス信号CK1の8倍の周期、8倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の4クロッ
ク目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルから
ハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロック
パルス信号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信
号SUは、フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3010に出力される。
【0415】出力端子P4から出力されるパルス信号S
Lは、クロックパルス信号CK1の4倍の周期、4倍の
パルス幅をもち、パルス信号SLは、初期状態がハイレ
ベルであり、クロックパルス信号CK1の2クロック目
(C2)のダウンエッジに同期してハイレベルからロー
レベルにダウンし、クロックパルス信号CK1の4クロ
ック目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルか
らハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の4パルス毎に出力される。パルス
信号SLは、フィールドブロックディストーション算出
ユニット3010に出力される。
【0416】出力端子P5から出力されるパルス信号L
D1は、クロックパルス信号CK1のパルス幅の4倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の22クロ
ック目(C22)のダウンエッジに同期して出力され、
以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎に出力され
る。パルス信号LD1は、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット3010およびフィールドブロッ
ク特定ユニット4000に出力される。
【0417】出力端子P6から出力されるパルス信号L
D2は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の32クロック目(C
32)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD1の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD2は、フィールドブロック特定ユニット4000お
よびフレームブロック特定ユニット6000に出力され
る。
【0418】出力端子P7から出力されるパルス信号L
D3は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の34クロック目(C
34)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD2の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD3は、フレームブロック特定ユニット6000に出
力される。
【0419】出力端子P8から出力されるパルス信号C
TEは、クロックパルス信号CK1の2倍の周期、2倍
のパルス幅をもち、パルス信号CTEは、クロックパル
ス信号CK1の1クロック目(C1)のダウンエッジに
同期してローレベルからハイレベルに立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の2パルス毎
に出力される。パルス信号CTEは、フィールドブロッ
ク特定ユニット4000、フレームブロックディストー
ション算出ユニット5000およびフレームブロック特
定ユニット6000に出力される。
【0420】出力端子P9から出力されるパルス信号S
MV1は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス幅
をもち、パルス信号SMV1は、クロックパルス信号C
K1の38クロック目(C38)のダウンエッジに同期
して立ち上がるように出力され、以後クロックパルス信
号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信号SMV
1は、フィールドブロック特定ユニット4000に出力
される。
【0421】出力端子P10から出力されるパルス信号
SMV2は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス
幅をもち、クロックパルス信号CK1の39クロック目
(C39)のダウンエッジに同期して立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎
にパルス信号SMV1のダウンエッジに同期するように
出力される。パルス信号SMV2は、フィールドブロッ
ク特定ユニット4000およびフレームブロック特定ユ
ニット6000に出力される。
【0422】また、図50および図51に示すように、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010は、クロッ
クパルス信号CK1の21クロック目(C21)のダウ
ンエッジから1パルス毎にそれぞれのパルスのダウンエ
ッジに同期して現画像フレームブロック210の画素デ
ータを a(0,0),b(0,0),a(0,1),b(0,1) ,a(1,1),b(1,1),a(1,0),b(1,0) の順に出力する。
【0423】また、サーチウィンドウデータ出力ユニッ
ト2010は、クロックパルス信号CK1の1パルス毎
にそれぞれのパルスのダウンエッジに同期して出力端子
S0,S1およびS2から出力される。すなわち、サー
チウィンドウ410の画素データは、出力端子S0から e(0,1),f(0,1),e(0,0),f(0,0) ,e(1,0),f(1,0),e(1,1),f(1,1) ,e(2,1),f(2,1),e(2,0),f(2,0) ,e(3,0),f(3,0),e(3,1),f(3,1),・・・ の順に出力され、同時に、出力端子S1から e(0,3),f(0,3),e(0,2),f(0,2) ,e(1,2),f(1,2),e(1,3),f(1,3) ,e(2,3),f(2,3),e(2,2),f(2,2) ,e(3,2),f(3,2),e(3,3),f(3,3),・・・ の順に出力され、同時に、出力端子S2から e(0,5),f(0,5),e(0,4),f(0,4) ,e(1,4),f(1,4),e(1,5),f(1,5) ,e(2,5),f(2,5),e(2,4),f(2,4) ,e(3,4),f(3,4),e(3,5),f(3,5),・・・ の順に出力される。
【0424】次に、動きベクトル探索装置のさらに具体
的な構成を説明する。フィールドブロックディストーシ
ョン算出ユニット3010は、図54に示すように、2
次元配列プロセッサグループ3110、入力レジスタグ
ループ3210、第1サイドレジスタグループ331
0、第2サイドレジスタグループ3410から構成され
ている。
【0425】2次元配列プロセッサグループ3110
は、さらに、9個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(2,0),PE(4,0) ,PE(0,2),PE(2,2),PE(4,2) ,PE(0,4),PE(2,4),PE(4,4) および16個の中間レジスタ IP(1,0),IP(3,0) ,IP(0,1),IP(1,1),IP(2,1),IP(3,1),IP(4,1) ,IP(1,2),IP(3,2) ,IP(0,3),IP(1,3),IP(2,3),IP(3,3),IP(4,3) ,IP(1,4),IP(3,4) から構成され、入力レジスタグループ3210は、さら
に、5個の入力レジスタ IR(5,0),IR(5,1),IR(5,2),IR(5,3),IR(5,4) から構成され、第1サイドレジスタグループ3310
は、さらに、6個の第1サイドレジスタ SR(0,-1),SR(1,-1),SR(2,-1),SR(3,-1) ,SR(4,-1),SR(5,-1) から構成され、第2サイドレジスタグループ3410
は、さらに、6個の第2サイドレジスタ SR(0,5),SR(1,5),SR(2,5),SR(3,5),SR(4,5) ,SR(5,5) から構成されている。
【0426】ここで、プロセッサエレメントPE(x,
y)、入力レジスタIR(x,y)、第1サイドレジス
タSR(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,
y)のx,yは、PE(0,0)を原点とする各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)の位置を表す。図54における水平方向の位置が x=0,1,2,3,4,5 で表され、図54における垂直方向の位置が、PE
(0,0)を原点に下方向をプラスとして、 y=−1,0,1,2,3,4,5 で表されている。
【0427】各プロセッサエレメントPE(x,y)、
入力レジスタIR(x,y)、第1サイドレジスタSR
(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,y)の
端子配置およびブロック図は、実施例1と同様である。
ただし、入力レジスタIR(5,0)は、サーチウィン
ドウデータ出力ユニット2010の出力端子S0と電気
的に接続され、入力レジスタIR(5,2)は、サーチ
ウィンドウデータ出力ユニット2010の出力端子S1
と電気的に接続され、入力レジスタIR(5,4)は、
サーチウィンドウデータ出力ユニット2010の出力端
子S2と電気的に接続される。
【0428】次に、中間レジスタIP(x,y)につい
て説明する。中間レジスタIP(x,y)は、サーチウ
ィンドウ410の画素データを保持して転送するバッフ
ァであり、全点探索法によりサーチウィンドウ410内
に設定可能な25点のフレーム候補ブロックに対して、
探索点を削減して簡略的な探索を行うために、プロセッ
サエレメントPE(x,y)の代りに設けられる。
【0429】次に、各中間レジスタIP(x,y)の端
子配置およびブロック図を説明する。図55に示すよう
に、各中間レジスタIP(x,y)は、入力端子YU
i,YDi,YLiおよび出力端子YUo,YDo,Y
Loを有し、さらに、図4に示された信号出力ユニット
7010の出力端子P1,P3,P4に接続された図示
しない入力端子を有している。また、図56に示すよう
に、各中間レジスタIP(x,y)は、転送方向選択部
3640によって構成され、転送方向選択部3640
は、セレクタ3641、第1フリップフロップ3642
および第2フリップフロップ3643から構成される。
【0430】セレクタ3641は、入力端子S0,S
1,A,B,Cおよび出力端子Yを有する。入力端子S
0は、信号出力ユニット7010の出力端子P3に電気
的に接続され、入力端子S1は、信号出力ユニット70
10の出力端子P4に電気的に接続される。入力端子A
は、入力端子YDiを介してプロセッサエレメントPE
(x,y−1)、中間レジスタIP(x,y−1)また
は第1サイドレジスタSR(x,−1)の出力端子YD
oに電気的に接続される。入力端子Bは、入力端子をY
Uiを介してプロセッサエレメントPE(x,y+
1)、中間レジスタIP(x,y+1)または第2サイ
ドレジスタSR(x,3)の出力端子YDoに電気的に
接続される。入力端子Cは、入力端子YLiを介してプ
ロセッサエレメントPE(x+1,y)、中間レジスタ
IP(x+1,y)または入力レジスタIR(3,y)
の出力端子YLoに電気的に接続される。出力端子Y
は、第1フリップフロップ3642の入力端子iに電気
的に接続される。
【0431】セレクタ3601は、信号出力ユニット7
010から出力された信号SU,SLをそれぞれ入力端
子S0,S1を通して入力し、入力された信号SU,S
Lに基づいて入力端子A,B,Cの何れか一つの入力端
子と出力端子Yを電気的に接続する切換器であり、信号
SU,SLが、それぞれ0,0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、1,0のときには、入
力端子Bと出力端子Yを電気的に接続し、0,1および
1,1のときには、入力端子Cと出力端子Yを電気的に
接続する。
【0432】第1フリップフロップ3642は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7010
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3641の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3643の入力端子
iに電気的に接続される。
【0433】第1フリップフロップ3642は、信号出
力ユニット7010から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3643は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7010の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3642の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YUoを介してプ
ロセッサエレメントPE(x,y−1)、中間レジスタ
IP(x,y−1)または第1サイドレジスタSR
(x,−1)の入力端子YUiに電気的に接続され、出
力端子YDoを介してプロセッサエレメントPE(x,
y+1)、中間レジスタIP(x,y+1)または第2
サイドレジスタSR(x,3)の入力端子YDiに電気
的に接続され、出力端子YLoを介してプロセッサエレ
メントPE(x−1,y)または中間レジスタIP(x
−1,y)の入力端子YLiに電気的に接続される。
【0434】第2フリップフロップ3643は、信号出
力ユニット7010から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、作用を説明する。
【0435】図50〜図53に示されたタイムチャート
に基づいて動きベクトルを探索する動作を説明する。始
めに、図50および図51のタイムチャートに基づいて
フィールドブロックディストーション算出ユニット30
10の各プロセッサエレメントPE(x,y)におい
て、プロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対
応する第1フィールド候補ブロックと現画像第1フィー
ルドブロックとのそれぞれの第1フィールドブロックデ
ィストーション、並びに、プロセッサエレメントPE
(x,y)と位置的に対応する第2フィールド候補ブロ
ックと現画像第2フィールドブロックとのそれぞれの第
2フィールドブロックディストーションを時分割で求め
る動作を説明する。
【0436】各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)は、行方向および列方向に隣
接する他の各プロセッサエレメントPE(x,y)およ
び各レジスタ(x,y)間でサーチウィンドウ410の
画素データを転送する。また、以下に示す図57〜図6
7は、クロックパルス信号CK1の各パルスの立ち上が
りに同期して各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)の第1フリップフロップ36
02および第2フリップフロップ3603にラッチされ
たサーチウィンドウ410の画素データを示しており、
右側が第1フリップフロップ3602にラッチされた画
素データを示し、左側が第2フリップフロップ3603
にラッチされた画素データを示している。
【0437】まず、クロックパルス信号CK1の1クロ
ック目に同期して、図57に示すように、画素データe
(0,1)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
10の出力端子S0から入力レジスタIR(5,0)の
第1フリップフロップ3612にラッチされ、同時に、
画素データe(0,3)がサーチウィンドウデータ出力
ユニット2010の出力端子S1から入力レジスタIR
(5,2)の第1フリップフロップ3612にラッチさ
れ、同時に、画素データe(0,5)がサーチウィンド
ウデータ出力ユニット2010の出力端子S2から入力
レジスタIR(5,4)の第1フリップフロップ361
2にラッチされる。
【0438】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)の転送方向選択部3600のセレクタ360
1の出力端子Yは、入力端子Cと電気的に接続されてい
る。各中間レジスタIP(x,y)の転送方向選択部3
640のセレクタ3641の出力端子Yは、入力端子C
と電気的に接続されている。入力レジスタIR(5,
1)および入力レジスタIR(5,3)の転送方向選択
部3610のセレクタ3611の出力端子Yは、入力端
子Aと電気的に接続されている。各第1サイドレジスタ
SR(x,−1)の転送方向選択部3620のセレクタ
3621の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続さ
れている。各第2サイドレジスタSR(x,3)の転送
方向選択部3630のセレクタ3631の出力端子Y
は、入力端子Bと電気的に接続されている。
【0439】次に、クロックパルス信号CK1の2クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、各中間レ
ジスタIP(x,y)の転送方向選択部3640のセレ
クタ3641、入力レジスタIR(5,1)および入力
レジスタIR(5,3)の転送方向選択部3610のセ
レクタ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)
の転送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞ
れの出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の1クロ
ック目と同様に電気的に接続されている。
【0440】このため、図58に示すように、画素デー
タe(0,1),e(0,3)およびe(0,5)は、
それぞれ入力レジスタIR(5,y)の第1フリップフ
ロップ3612から同じ入力レジスタIR(5,y)の
第2フリップフロップ3613にラッチされる。また、
同時に、画素データf(0,1)がサーチウィンドウデ
ータ出力ユニット2010の出力端子S0から入力レジ
スタIR(5,0)の第1フリップフロップ3612に
ラッチされ、同時に、画素データf(0,3)がサーチ
ウィンドウデータ出力ユニット2010の出力端子S1
から入力レジスタIR(5,2)の第1フリップフロッ
プ3612にラッチされる、同時に、画素データf
(0,5)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
10の出力端子S2から入力レジスタIR(5,4)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0441】すなわち、実施例1と同様に、クロックパ
ルス信号CK1の2クロック毎に、各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)のセレクタ3601の出力端子Y
は、信号SU,SLに基づいて入力端子C、入力端子
A、入力端子C、入力端子Bの順に順次に切り換えられ
る。また、各中間レジスタIP(x,y)のセレクタ3
641の出力端子Yは、信号SU,SLに基づいて入力
端子C、入力端子A、入力端子C、入力端子Bの順に順
次に切り換えられる。入力レジスタIR(5,1)およ
び入力レジスタIR(5,3)の転送方向選択部361
0のセレクタ3611の出力端子Yは、入力端子A、入
力端子A、入力端子B、入力端子Bの順に順次切換えら
れる。各第1サイドレジスタSR(x,−1)の転送方
向選択部3620のセレクタ3621の出力端子Yは、
入力端子B、入力端子A、入力端子B、入力端子Aの順
に順次切換えられ、各第2サイドレジスタSR(x,
3)の転送方向選択部3630のセレクタ3631の出
力端子Yは、入力端子B、入力端子A、入力端子B、入
力端子Aの順に順次切換えられる。
【0442】このため、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)に保持されたす
べての画素データは、以降クロックパルス信号CK1の
2クロック毎に、図54における左方向、下方向、左方
向、上方向の各プロセッサエレメントPEまたは各レジ
スタに順次転送される。また、クロックパルス信号CK
1のそれぞれのパルスに同期してサーチウィンドウデー
タ出力ユニット2010から出力されたサーチウィンド
ウ410の画素データが入力レジスタIR(5,0),
IR(5,2)、IR(5,4)に転送される。
【0443】次に、クロックパルス信号CK1の22ク
ロック目では、図59に示すように、1列目の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)のそれぞれの第2フリップフロップ3603,36
13,3623,3633に初めて画素データe(x,
y)がラッチされ、同時に、現画像ブロックデータ出力
ユニット1010から各プロセッサエレメントPE
(x,y)に画素データa(0,0)が転送される。
【0444】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
e(x,y)が第2フリップフロップ3603にラッチ
され、さらに、ディストーション算出部3700の減算
器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素デー
タa(0,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット1
010から減算器3701の入力端子Bに入力される。
【0445】次いで、減算器3701では、 e(x,y)−a(0,0) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、クロックパルス信
号CK1の22クロック目のダウンエッジに同期して立
ち上ったパルス信号LD1が、論理積演算器3703の
入力端子Aを通して入力され、論理積演算器3703の
出力端子Yから0を表すデータが出力されるので、加算
器3704の入力端子Bに0を表すデータが入力され
る。次いで、加算器3704で |e(x,y)−a(0,0)| が算出される。
【0446】次に、クロックパルス信号CK1の23ク
ロック目では、加算器3704で算出された |e(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされる。ま
た、図60に示すように、1列目の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれ
ぞれの第2フリップフロップ3603,3613,36
23,3633に初めて画素データf(x,y)がラッ
チされ、同時に、現画像ブロックデータ出力ユニット1
010から各プロセッサエレメントPE(x,y)に画
素データb(0,0)が転送される。
【0447】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
f(x,y)が第2フリップフロップ3603にラッチ
され、さらに、ディストーション算出部3700の減算
器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素デー
タb(0,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット1
010から減算器3701の入力端子Bに入力される。
【0448】次いで、減算器3701では、 f(x,y)−b(0,0) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力され、ハイレベルを示すパル
ス信号LD1が論理積演算器3703の入力端子Aを通
して入力され、出力端子Yから0を表すデータが出力さ
れており、加算器3704の入力端子Bに0を表すデー
タが入力される。次いで、加算器3704で |f(x,y)−b(0,0)| が算出される。
【0449】次に、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、 |e(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |f(x,y)−b(0,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図61に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データe(x,y+1)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,1)が転送される。
【0450】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データe(x,y+1)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データe(x,y+1)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データa(0,1)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1010から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0451】次いで、減算器3701では、 e(x,y+1)−a(0,1) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、パルス信号LD1がローレベルにダウンする
ため、第2フリップフロップ3706にラッチされた |e(x,y)−a(0,0)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| が算出される。
【0452】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、 |f(x,y)−b(0,0)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図62に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603に画素データf(x,y+
1)がラッチされ、同時に、現画像ブロックデータ出力
ユニット1010から各プロセッサエレメントPE
(x,y)に画素データb(0,1)が転送される。
【0453】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データf(x,y+1)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データf(x,y+1)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データb(0,1)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1010から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0454】次いで、減算器3701では、 f(x,y+1)−b(0,1) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、すでにパルス信号LD1が0であるため、第
2フリップフロップ3706にラッチされた |f(x,y)−b(0,0)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| が算出される。
【0455】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、 |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図63に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データe(x+1,y+1)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
1)が転送される。
【0456】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データe(x+1,y+1)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
10から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| +|e(x+1,y+1)−a(1,1)| が算出される。
【0457】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、 |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| +|e(x+1,y+1)−a(1,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図64に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)に画素データf
(x+1,y+1)がラッチされ、同時に、現画像ブロ
ックデータ出力ユニット1010から各プロセッサエレ
メントPE(x,y)に画素データb(1,1)が転送
される。
【0458】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データf(x+1,y+1)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
b(1,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
10から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| +|f(x+1,y+1)−b(1,1)| が算出される。
【0459】次に、クロックパルス信号CK1の28ク
ロック目では、 |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| +|e(x+1,y+1)−a(1,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| +|f(x+1,y+1)−b(1,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図65に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データe(x+1,y)がラッチされ、同時に、現画
像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロセッ
サエレメントPE(x,y)に画素データa(1,0)
が転送される。
【0460】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データe(x+1,y)が第2フ
リップフロップ3603にラッチされ、画素データa
(1,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット101
0から減算器3701の入力端子Bに入力され、この結
果、 |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| +|e(x+1,y+1)−a(1,1)| +|e(x+1,y)−a(1,0)| が算出される。
【0461】次に、クロックパルス信号CK1の29ク
ロック目では、 |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| +|f(x+1,y+1)−b(1,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |e(x,y)−a(0,0)| +|e(x,y+1)−a(0,1)| +|e(x+1,y+1)−a(1,1)| +|e(x+1,y)−a(1,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図66に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データf(x+1,y)がラッチされ、同時に、現画
像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロセッ
サエレメントPE(x,y)に画素データb(1,0)
が転送される。
【0462】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データf(x+1,y)が第2フ
リップフロップ3603にラッチされ、画素データb
(1,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット101
0から減算器3701の入力端子Bに入力され、この結
果、 |f(x,y)−b(0,0)| +|f(x,y+1)−b(0,1)| +|f(x+1,y+1)−b(1,1)| +|f(x+1,y)−b(1,0)| が算出される。
【0463】すなわち、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、それぞれのプロセッサエレメントPE
(x,y)と位置的に対応する第1フィールド候補ブロ
ックと現画像第1フィールドブロックとの間の第1フィ
ールドブロックディストーションが求められ、次いで、
クロックパルス信号CK1の1クロック後に、それぞれ
のプロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対応
する第2フィールド候補ブロックと現画像第2フィール
ドブロックとの間の第2フィールドブロックディストー
ションが求められたことになる。
【0464】以下、各プロセッサエレメントPE(x,
y)で算出された第1フィールドブロックディストーシ
ョンをDe(x,y)で表し、各プロセッサエレメント
PE(x,y)で算出された第2フィールドブロックデ
ィストーションをDf(x,y)で表すことにする。次
に、クロックパルス信号CK1の30クロック目では、
パルス信号CK2の立ち上りに同期して各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第1フリップフロップ370
5に保持されたそれぞれのDe(x,y)が第2フリッ
プフロップ3706にラッチされる。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の加算器3704で算出さ
れたそれぞれのDf(x,y)が第1フリップフロップ
3705にラッチされる。また、クロックパルス信号C
K1の30クロック目のダウンエッジに同期してパルス
信号LD1が立ち上り、各プロセッサエレメントPE
(0,0)のディストーション転送部3800のセレク
タ3801の入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続さ
れる。
【0465】次に、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、パルス信号CK2の立ち上りに同期して
各プロセッサエレメントPE(x,y)の第2フリップ
フロップ3706に保持されたそれぞれのDe(x,
y)がディストーション転送部3800の第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。また、各プロセッサ
エレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ37
05に保持されたそれぞれのDf(x,y)が第2フリ
ップフロップ3706にラッチされる。
【0466】次に、クロックパルス信号CK1の32ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDe(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してフィールドブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフレームブロックディストーション算出ユ
ニット5000の入力端子B0に出力される。
【0467】同時に、De(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B1に出力される。
【0468】同時に、De(0,4)がプロセッサエレ
メントPE(0,4)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B2に出力される。
【0469】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)のに保持されたDe(x,y)は、同行
のプロセッサエレメントPE(x−2,y)のディスト
ーション転送部3800に転送される。また、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ
3706に保持されたDf(x,y)がそれぞれ第1フ
リップフロップ3802にラッチされる。
【0470】次に、クロックパルス信号CK1の33ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDf(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してフィールドブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフレームブロックディストーション算出ユ
ニット5000の入力端子B0に出力される。
【0471】同時に、Df(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B1に出力される。
【0472】同時に、Df(0,4)がプロセッサエレ
メントPE(0,4)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフレームブ
ロックディストーション算出ユニット5000の入力端
子B2に出力される。
【0473】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)に保持されたDf(x,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(x−2,y)のディストー
ション転送部3800に転送される。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ3
706に保持されたDe(x,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0474】次に、クロックパルス信号CK1の34ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDe(2,
0)、De(2,2)およびDe(2,4)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,2)およびプロセッサエレメントP
E(0,4)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0475】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(2,y)に保持されたDe(2,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたDf(x+2,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0476】次に、クロックパルス信号CK1の35ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDf(2,
0)、Df(2,2)およびDf(2,4)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,2)およびプロセッサエレメントP
E(0,4)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0477】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(2,y)に保持されたDf(4,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(0,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたDe(4,y)がそれぞれ第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。
【0478】次に、クロックパルス信号CK1の36ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してDe(4,
0)、De(4,2)およびDe(4,4)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,2)およびプロセッサエレメントP
E(0,4)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してフィールドブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0479】また、各プロセッサエレメントPE(0,
y)の第2フリップフロップ3706に保持されたDf
(4,y)がそれぞれ第1フリップフロップ3802に
ラッチされる。次に、クロックパルス信号CK1の37
クロック目では、パルス信号CK2に同期してDf
(4,0)、Df(4,2)およびDf(4,4)が、
それぞれプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセ
ッサエレメントPE(0,2)およびプロセッサエレメ
ントPE(0,4)の第1フリップフロップ3802か
ら第2フリップフロップ3803にラッチされ、それぞ
れ出力端子Doを通してフィールドブロック特定ユニッ
ト4000の比較器4101の入力端子A0,A1,A
2およびフレームブロックディストーション算出ユニッ
ト5000の入力端子B0,B1,B2に出力される。
【0480】すなわち、すべての第1フィールドブロッ
クディストーションDe(x,y)およびすべての第2
フィールドブロックディストーションDf(x,y)が
フィールドブロックディストーション算出ユニット30
10からフィールドブロック特定ユニット4000およ
びフレームブロックディストーション算出ユニット50
00に転送されたことになる。
【0481】次に、図52に示されたタイムチャートに
基づいて、実施例1と同様に、フィールドブロック特定
ユニット4000において、フィールドブロックディス
トーション算出ユニット3010で算出された各De
(x,y)の中から最小の第1フィールドブロックディ
ストーションが検出され、この最小第1フィールドブロ
ックディストーションが算出されたプロセッサエレメン
トPE(x,y)の配置位置に基づいて第1フィールド
動きベクトルMVFi1が求められるとともに、フィー
ルドブロックディストーション算出ユニット3010で
算出された各Df(x,y)の中から最小の第2フィー
ルドブロックディストーションが検出され、この最小第
2フィールドブロックディストーションが算出されたプ
ロセッサエレメントPE(x,y)の配置位置に基づい
て第2フィールド動きベクトルMVFi2が求められ
る。
【0482】また、図53に示されたタイムチャートに
基づいて、実施例1と同様に、フレームブロックディス
トーション算出ユニット5000において、フィールド
ブロックディストーション算出ユニット3010の同じ
プロセッサエレメントPE(x,y)で算出された各第
1フィールドブロックディストーションDe(x,y)
と各第2フィールドブロックディストーションDf
(x,y)を加算して現画像フレームブロック210お
よび複数のフレーム候補ブロックに対応するフレームブ
ロックディストーションDis(x,y)が算出され、
フレームブロック特定ユニット6000において、フレ
ームブロックディストーション算出ユニット5000で
算出された各フレームブロックディストーションDis
(x,y)の中から最小のフレームブロックディストー
ションDis(x,y)が検出され、この最小フレーム
ブロックディストーションDis(x,y)の第1フィ
ールドブロックディストーションDe(x,y)および
第2フィールドブロックディストーションDf(x,
y)が算出されたプロセッサエレメントPE(x,y)
の配置位置に基づいてフレーム動きベクトルMVFRが
求められる。
【0483】また、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目では、図67に示すように、1列目の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)のそれぞれの第2フリップフロップ3603に初め
て画素データe(x+2,y)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(2,
0)が転送される。
【0484】ここで、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、図68に示すように、とサーチウィン
ドウ410に対して水平方向に2画素分シフトしたサー
チウィンドウ411の画素データe(x+2,y)がそ
れぞれ22クロック目のe(x,y)と同様にそれぞれ
の第2フリップフロップ3603に転送されている。画
素データa(2,0)は、現画像フレームブロック21
0に対して水平方向に隣接する現画像フレームブロック
211の最初の画素データであり、22クロック目のa
(0,0)と同様に、それぞれのプロセッサエレメント
PE(x,y)に転送される。
【0485】すなわち、30クロック目以降は、図68
に示された現画像フレームブロック211の画素データ
が現画像ブロックデータ出力ユニット1010から順次
出力され、サーチウィンドウ411の画素データのう
ち、サーチウィンドウ410の画素データと共通するデ
ータを除いた画素データがサーチウィンドウデータ出力
ユニット2010から列毎に順次出力され、22クロッ
ク目〜29クロック目と同様に8クロック毎に水平方向
に隣接する現画像フレームブロックに対応する第1フィ
ールドブロックディストーションおよび第2フィールド
ブロックディストーションが順次求められることにな
る。
【0486】また、フィールドブロック特定ユニット4
000においては、ディストーション算出ユニット30
10で算出された第1フィールドブロックディストーシ
ョンおよび第2フィールドブロックディストーションが
それぞれ8クロック毎に入力され、第1フィールド動き
ベクトルMVFi1および第2フィールド動きベクトル
MVFi2が出力される。
【0487】さらに、フレームブロックディストーショ
ン算出ユニット5000においても、8クロック毎にフ
レームブロックディストーションが算出され、フレーム
ブロック特定ユニット6000においても、8クロック
毎にフレーム動きベクトルMVFRが求められる。すな
わち、実施例1と同様に、第1および第2フィールドブ
ロックディストーション算出処理、第1および第2動き
ベクトルMVFi1,MVFi2検出処理、フレームブ
ロックディストーション算出処理、並びに、フレーム動
きベクトルMVFR検出処理のパイプライン化が実現さ
れている。
【0488】なお、本実施例2においても、図44およ
び図45に示すように、現画像フレームブロック210
を(N×2)行M列の画素からなる現画像フレームブロ
ック202で表し、サーチウィンドウ410を(H×
2)行L列の画素からなるサーチウィンドウ402で表
した場合には、水平方向に隣接した現画像フレームブロ
ックとこの現画像フレームブロックに対応するM画素分
水平方向にシフトしたサーチウィンドウから求められる
動きベクトルは、クロックパルス信号CK1のM×N×
2クロックを1サイクルとして順次求められることは言
うまでもない。
【0489】また、本実施例2のフィールドブロックデ
ィストーション算出ユニット3010の第1サイドレジ
スタグループ3310は、現画像フレームブロック21
0を(N×2)行M列の画素からなる現画像フレームブ
ロック202で表し、サーチウィンドウ410を(H×
2)行L列の画素からなるサーチウィンドウ402で表
した場合には、図46に示すように、第1サイドレジス
タグループ3310は、列毎にそれぞれ(N−1)個の
第1サイドレジスタSR(x,y)が互いに直列に電気
的に接続されて構成され、第2サイドレジスタグループ
3410は、列毎にそれぞれ(N−1)個の第2サイド
レジスタSR(x,y)が互いに直列に電気的に接続さ
れて構成される。また、それぞれの第1および第2サイ
ドレジスタSR(x,y)は、それぞれ隣接する同行の
第1および第2サイドレジスタSR(x,y)と電気的
に接続される。
【0490】(実施例3)図69〜図71は本発明に係
る実施例3の動きベクトル探索装置を示す図である。本
実施例では、本発明の特徴部分を具体的に説明する。図
69に示すように、フィールドブロックディストーショ
ン算出ユニット3020は、実施例1のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000における第
1サイドレジスタグループ3300と第2サイドレジス
タグループ3400を第3サイドレジスタグループ35
00により構成したものである。
【0491】第3サイドレジスタグループ3500は、
図69に示すように、4個の第3サイドレジスタ SR(0,3),SR(1,3),SR(2,3),SR(3,3) により構成されている。次に、第3サイドレジスタSR
(x,3)の端子配置およびブロック図を説明する。第
3サイドレジスタSR(x,3)の端子配置は、図55
に示された中間レジスタ(x,y)の端子配置と同じで
あり、第3サイドレジスタSR(x,5)の基本的なブ
ロック図は、図56に示された中間レジスタIP(x,
y)のブロック図と同じになる。
【0492】ここで、転送方向選択部3600のセレク
タ3601の入力端子Aは、入力端子YDiを介して同
列のプロセッサエレメントPE(x,2)または入力レ
ジスタIR(3,2)の出力端子YDoに電気的に接続
される。セレクタ3601の入力端子Bは、入力端子Y
Uiを介して同列のプロセッサエレメントPE(x,
0)または入力レジスタIR(3,0)の出力端子YU
oに電気的に接続される。セレクタ3601の入力端子
Cは、入力端子YLiを介して同行の第3サイドレジス
タSR(x+1,3)の出力端子YLoに電気的に接続
される。
【0493】また、出力端子YUoは、同列のプロセッ
サエレメントPE(x,2)または入力レジスタIR
(3,2)の入力端子YUiに電気的に接続される。出
力端子YDoは、同列のプロセッサエレメントPE
(x,0)または入力レジスタIR(3,0)の入力端
子YDiに電気的に接続される。出力端子YLoは、同
行の第3サイドレジスタSR(x−1,3)の入力端子
YLiに電気的に接続される。
【0494】すなわち、各第3サイドレジスタSR
(x,3)は、1行目および3行目の同列のプロセッサ
エレメントPE(x,y)または入力レジスタIR
(3,y)と電気的に接続され、列毎に配線がリング状
に形成される。各第3サイドレジスタSR(x,3)
は、1行目の同列のプロセッサエレメントPE(x,
0)または入力レジスタIR(3,0)との間でサーチ
ウィンドウの画素データを転送するとともに、3行目の
同列のプロセッサエレメントPE(x,2)または入力
レジスタIR(3,2)との間でサーチウィンドウの画
素データを転送する。
【0495】このため、実施例1では、図10における
上方向に画素データを転送する場合には、第1サイドレ
ジスタグループ3300が画素データを一時的に記憶す
るバッファとなり、図10における下方向に画素データ
を転送する場合には、第2サイドレジスタグループ34
00が画素データを一時的に記憶するバッファとなるよ
うに、プロセッサエレメントPE(x,y)からなる2
次元配列プロセッサグループ3100の両側に各サイド
レジスタSR(x,y)を配置したが、本実施例3で
は、2次元配列プロセッサグループ3100の片側に各
第3サイドレジスタSR(x,3)を配置すればよく、
回路規模を半減することができる。
【0496】なお、本実施例3における動きベクトルを
求める動作は、図5〜図9に示されたタイムチャートに
基づいて実施例1と同様に行われることはいうまでもな
い。また、本実施例3の第3サイドレジスタSR(x,
y)は、実施例2のフィールドブロックディストーショ
ン算出ユニット3010にも適用され、図70に示すよ
うに、現画像フレームブロック210を(N×2)行M
列で表すと、第3サイドレジスタグループ3501は、
列毎に互いに直列に電気的に接続された(N−1)個の
第3サイドレジスタSR(x,y)によって構成され
る。また、それぞれの行の第3サイドレジスタSR
(x,y)は、同行の第3サイドレジスタSR(x,
y)と電気的に接続される。
【0497】さらに、実際に回路を構成する場合には、
例えば、図71に示すように、2次元配列プロセッサグ
ループ3101のそれぞれの列の間に列毎に各プロセッ
サエレメントPE(x,y)、各中間レジスタIP
(x,y)および各第3サイドレジスタSR(x,y)
間の距離を均一に配置することで、短い転送バスを形成
することできるので、誤りの少ない安定した回路を構成
することができるとともに、回路規模を小さくすること
ができる。
【0498】(実施例4)図72および図73は本発明
に係る実施例4の動きベクトル探索装置を示す図であ
る。本実施例4では、本発明の特徴部分を具体的に説明
する。実施例2においては、フィールドブロックディス
トーション算出ユニット3010の中間レジスタIP
(x,y)は、1行置きに、かつ、1列置きに配置され
たが、これらの配置は不均等に分散して配置してもよ
い。
【0499】例えば、図72に示すように、フィールド
ブロックディストーション算出ユニット3030は、2
次元配列プロセッサグループ3130をプロセッサエレ
メントPE(x,y)および中間レジスタIP(x,
y)からなる13行13列のマトリックス状に配置し、
さらに、2次元配列プロセッサグループ3130の右側
に13個の入力レジスタIR(x,y)からなる入力レ
ジスタグループ3230を配置し、2次元配列プロセッ
サグループ3130の上下にそれぞれ14個の第1また
は第2サイドレジスタSR(x,y)からなる第1サイ
ドレジスタグループ3330および第2サイドレジスタ
グループ3430を配置したものである。ここで、プロ
セッサエレメントPE(x,y)は斜線で示されてお
り、また、各レジスタ(x,y)は無地で示されてい
る。
【0500】また、図73に示すように、フィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3040は、2次
元配列プロセッサグループ3140をプロセッサエレメ
ントPE(x,y)および中間レジスタIP(x,y)
からなる13行13列のマトリックス状に配置し、さら
に、2次元配列プロセッサグループ3140の右側に1
3個の入力レジスタIR(x,y)からなる入力レジス
タグループ3240を配置し、2次元配列プロセッサグ
ループ3140の下側に14個の第3サイドレジスタS
R(x,y)からなる第3サイドレジスタグループ35
40を配置したものである。ここで、プロセッサエレメ
ントPE(x,y)は斜線で示されており、また、各レ
ジスタ(x,y)は無地で示されている。
【0501】2次元配列プロセッサグループ3130お
よび3140は、動きベクトルが(0,0)となる位置
を中心にプロセッサエレメントPE(x,y)を密に配
置し、この中心から離れるに従ってプロセッサエレメン
トPE(x,y)の密度を減らしている。このため、動
きの大きい画像に対しては、広い探索範囲から動きベク
トルを求めることができるとともに、動きの少ない画像
に対しては、予測精度の高い動きベクトルを求めること
ができる。
【0502】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フィール
ドブロックディストーション算出手段によって、フレー
ム候補ブロックの数と同数の演算器によって第1フィー
ルドブロックディストーションおよび第2フィールドブ
ロックディストーションを時分割演算で算出することが
できるので、回路規模を小さくすることができる。ま
た、演算器の数を(H−N+1)×(LーM+1)個よ
りも少なくすることができるので、演算器の数を削減す
ることにより、回路規模を小さくすることができ、か
つ、広い範囲で簡略的な探索方法で動きベクトルを求め
ることができる。
【0503】請求項2記載の発明によれば、(H−N+
1)×(L−M+1)個の候補ブロックに対応したディ
ストーションを算出することができるので、確実に全点
探索法により予測精度の高い第1および第2フィールド
動きベクトル、並びに、フレーム動きベクトルを求める
ことができる。請求項3記載の発明によれば、サーチウ
ィンドウデータ転送手段の各レジスタとフィールドブロ
ックディストーション算出手段の各演算器を共通制御信
号によって同一時刻に同一動作を行うように制御するこ
とができるので、演算処理の並列化による高速処理を行
うことができる。
【0504】請求項4記載の発明によれば、サイドレジ
スタユニットを、フィールドブロックディストーション
算出手段と同じレジスタで構成することができるので、
回路を容易に構成することができる。請求項5記載の発
明によれば、サイドレジスタユニットを、フィールドブ
ロックディストーション算出手段と同じレジスタで構成
することができるので、回路を容易に構成することがで
きる。また、フィールドブロックディストーション算出
手段の各レジスタおよび入力レジスタユニットの各レジ
スタとサイドレジスタユニットのレジスタを列毎にリン
グ状に電気的に接続することができるので、請求項4記
載のサイドレジスタユニットの半数のレジスタでサイド
レジスタユニットを構成することができる。さらに、各
列毎にリング状に接続された各レジスタ間の距離を均一
に配置することができるので、各レジスタ間に短い転送
バスを形成することができるとともに、各レジスタ間の
転送時間を均一にすることができる。従って、誤りの少
ない安定した回路を形成することができるとともに、回
路規模を小さくすることができる。
【0505】請求項6記載の発明によれば、レジスタの
第2フリップフロップにラッチされたサーチウィンドウ
の画素データと現画像ブロックデータ出力手段によって
出力された画素データに基づいて局所ディストーション
算出ユニットで算出された局所ディストーションと局所
ディストーション総和ユニットの第2フリップフロップ
にラッチされたデータとの累積演算を加算器によって行
うことができるので、レジスタの第1フリップフロップ
および局所ディストーション総和ユニットの第1フリッ
プフロップでは、同一の現画像フィールドブロックに対
応するデータを保持するとともに、レジスタの第2フリ
ップフロップおよび局所ディストーション総和ユニット
の第2フリップフロップにおいても、それぞれ第1フリ
ップフロップと異なる同一の現画像フィールドブロック
に対応するデータを保持することができる。このため、
第1フィールドブロックディストーションおよび第2フ
ィールドブロックディストーションをそれぞれ時分割で
算出することができる。また、直列に電気的に接続され
た2つのフリップフロップによってレジスタおよび局所
ディストーション総和ユニットを構成することができる
ので、容易に回路を構成することができる。
【0506】請求項7記載の発明によれば、レジスタ、
局所ディストーション総和ユニットおよびディストーシ
ョン転送ユニットのそれぞれの第1フリップフロップで
は、同一の現画像フィールドブロックに対応するデータ
を保持するとともに、レジスタ、局所ディストーション
総和ユニットおよびディストーション転送ユニットのそ
れぞれの第2フリップフロップにおいても、それぞれ第
1フリップフロップに保持されたデータと異なる同一の
現画像フィールドブロックに対応するデータを保持する
ことができる。このため、第1フィールドブロックディ
ストーションおよび第2フィールドブロックディストー
ションをそれぞれ時分割で出力することができる。ま
た、直列に電気的に接続された2つのフリップフロップ
によってディストーション転送ユニットを構成すること
ができるので、容易に回路を構成することができる。
【0507】請求項8記載の発明によれば、サーチウィ
ンドウ内で垂直方向に並んだフレーム候補ブロックと同
数のフリップフロップおよび加算器によって、それぞれ
の行に対応する演算器で算出された第1および第2フィ
ールドブロックディストーションから順次フレームブロ
ックディストーションを算出することができるので、フ
ィールドブロックディストーション算出手段と別のエリ
アにフレームブロックディストーション算出手段をユニ
ットとして配置することができる。従って、フレームブ
ロックディストーション算出の回路規模を小さくするこ
とができる。
【0508】請求項9記載の発明によれば、サーチウィ
ンドウ内で水平方向に並んだフレーム候補ブロックと同
数のフリップフロップおよび加算器によって、それぞれ
の列に対応する演算器で算出された第1および第2フィ
ールドブロックディストーションから順次フレームブロ
ックディストーションを算出することができるので、フ
ィールドブロックディストーション算出手段と別のエリ
アにフレームブロックディストーション算出手段をユニ
ットとして配置することができる。従って、フレームブ
ロックディストーションを算出する回路の規模を小さく
することができる。
【0509】請求項10記載の発明によれば、同時に入
力された第1または第2フィールドブロックディストー
ションに基づいて、フィールドブロックディストーショ
ン算出手段の各演算器の配置位置に対応する第1または
第2フィールド候補ブロックの垂直方向の位置を特定す
ることができるとともに、第1または第2フィールドブ
ロックディストーションがフィールドブロック特定手段
に入力された順番に基づいて、フィールドブロックディ
ストーション算出手段の各演算器の配置位置に対応する
第1または第2フィールド候補ブロックの水平方向の位
置を特定することができる。従って、最小の第1および
第2フィールドブロックディストーションが検出された
演算器の配置位置に基づいて、それぞれ第1フィールド
動きベクトルおよび第2フィールド動きベクトルを容易
に特定することができる。
【0510】請求項11記載の発明によれば、同時に入
力された第1または第2フィールドブロックディストー
ションに基づいて、フィールドブロックディストーショ
ン算出手段の各演算器の配置位置に対応する第1または
第2フィールド候補ブロックの水平方向の位置を特定す
ることができるとともに、第1または第2フィールドブ
ロックディストーションがフィールドブロック特定手段
に入力された順番に基づいて、フィールドブロックディ
ストーション算出手段の各演算器の配置位置に対応する
第1または第2フィールド候補ブロックの垂直方向の位
置を特定することができる。従って、最小の第1および
第2フィールドブロックディストーションが検出された
演算器の配置位置に基づいて、それぞれ第1フィールド
動きベクトルおよび第2フィールド動きベクトルを容易
に特定することができる。
【0511】請求項12記載の発明によれば、同一行の
演算器で算出されたそれぞれの第1および第2フィール
ドブロックディストーションを順次各演算器のディスト
ーション転送ユニットを介して一方向に転送し、同一行
の一端の演算器のディストーション転送ユニットからフ
レームブロックディストーション算出手段およびフィー
ルドブロック特定手段にそれぞれ第1および第2フィー
ルドブロックディストーションを転送することができる
ので、第1および第2フィールドブロックディストーシ
ョンを転送する方向にフレームブロックディストーショ
ン算出手段およびフィールドブロック特定手段を容易に
ユニットとして配置することができる。
【0512】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフレームブロックディストーション算出
手段およびフィールドブロック特定手段へ第1および第
2フィールドブロックディストーションを出力する転送
バスを演算器の存在する行数に削減することができると
ともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一行の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0513】請求項13記載の発明によれば、同一列の
演算器で算出されたそれぞれの第1および第2フィール
ドブロックディストーションを順次各演算器のディスト
ーション転送ユニットを介して一方向に転送し、同一列
の一端の演算器のディストーション転送ユニットからフ
レームブロックディストーション算出手段およびフィー
ルドブロック特定手段にそれぞれ第1および第2フィー
ルドブロックディストーションを転送することができる
ので、第1および第2フィールドブロックディストーシ
ョンを転送する方向にフレームブロックディストーショ
ン算出手段およびフィールドブロック特定手段を容易に
ユニットとして配置することができる。
【0514】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフレームブロックディストーション算出
手段およびフィールドブロック特定手段へ第1および第
2フィールドブロックディストーションを出力する転送
バスを演算器の存在する列数に削減することができると
ともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一列の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0515】請求項14記載の発明によれば、フィール
ドブロックディストーション算出手段によって、第1現
画像フレームブロックに隣接する第2現画像フレームブ
ロックの第1および第2フィールドブロックディストー
ションを前記第4転送制御手段の1サイクルの動作毎に
順次求めることができる。また、第1サーチウィンドウ
と第2サーチウィンドウとで共通する画素データを重複
することなく第2サーチウィンドウの画素データをサー
チウィンドウデータ出力手段から出力することができる
ので、第2サーチウィンドウのデータを始めから出力し
直す必要がなく、処理効率を大幅に向上させることがで
きる。
【0516】請求項15記載の発明によれば、同一パリ
ティーフェーズの現画像フレームブロックおよびサーチ
ウィンドウのフレーム候補ブロックに対して、第1フィ
ールド動きベクトル、第2フィールド動きベクトルおよ
びフレーム動きベクトルをそれぞれ求めることができ
る。請求項16の発明によれば、異パリティーフェーズ
の現画像フレームブロックおよびサーチウィンドウのフ
レーム候補ブロックに対して、第1フィールド動きベク
トル、第2フィールド動きベクトルおよびフレーム動き
ベクトルをそれぞれ求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の動きベクトル探索装置
の構成を示す図である。
【図2】現画像100上の現画像フレームブロック20
0並びに前符号化画像300上のサーチウィンドウ40
0および複数のフレーム候補ブロック500を示す図で
ある。
【図3】現画像100上の現画像フレームブロック20
0および前符号化画像300上のサーチウィンドウ40
0を示す図である。
【図4】信号出力ユニット7000から各ユニットに出
力される信号を示すブロック図である。
【図5】フィールドブロックディストーション算出ユニ
ット3000において第1および第2フィールドブロッ
クディストーションを算出するタイムチャートを示す図
である。
【図6】フィールドブロックディストーション算出ユニ
ット3000において第1および第2フィールドブロッ
クディストーションを算出するタイムチャートを示す図
である。
【図7】フィールドブロック特定ユニット4000にお
いて最小の第1および第2フィールドブロックディスト
ーション並びに第1および第2フィールド動きベクトル
を特定するタイムチャートを示す図である。
【図8】フレームブロックディストーション算出ユニッ
ト5000においてフレームブロックディストーション
を求めるとともに、フレームブロック特定ユニット60
00において最小のフレームブロックディストーション
およびフレーム動きベクトルを特定するタイムチャート
を示す図である。
【図9】フィールドブロックディストーション算出ユニ
ット3000において第1および第2フィールドブロッ
クディストーションを算出するタイムチャートを示す図
である。
【図10】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3000の構成を示す図である。
【図11】プロセッサエレメントPE(x,y)の端子
配置を示す図である。
【図12】プロセッサエレメントPE(x,y)の構成
を示すブロック図である。
【図13】入力レジスタIR(3,1)の端子配置を示
す図である。
【図14】入力レジスタIR(3,1)の構成を示すブ
ロック図である。
【図15】入力レジスタIR(3,0)および入力レジ
スタIR(3,2)の端子配置を示す図である。
【図16】入力レジスタIR(3,0)および入力レジ
スタIR(3,2)の構成を示すブロック図である。
【図17】第1サイドレジスタSR(x,−1)の端子
配置を示す図である。
【図18】第1サイドレジスタSR(x,−1)の構成
を示すブロック図である。
【図19】第2サイドレジスタSR(x,3)の端子配
置を示す図である。
【図20】第2サイドレジスタSR(x,3)の構成を
示すブロック図である。
【図21】フィールドブロック特定ユニット4000の
構成を示すブロック図である。
【図22】セレクタ付きフリップフロップ4400の構
成を示すブロック図である。
【図23】フレームブロックディストーション算出ユニ
ット5000の構成を示すブロック図である。
【図24】フレームブロック特定ユニット6000の構
成を示すブロック図である。
【図25】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の1クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図26】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の2クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図27】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の3クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図28】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の4クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図29】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の5クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図30】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の6クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図31】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の7クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図32】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の8クロック目のフィールドブロ
ックディストーション算出ユニット3000におけるサ
ーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す図
である。
【図33】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の14クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図34】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の15クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図35】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の16クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図36】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の17クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図37】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の18クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図38】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の19クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図39】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の20クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図40】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の21クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図41】図5〜図9に示されたタイムチャートのクロ
ックパルス信号CK1の22クロック目のフィールドブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ401の画素データの転送状態を示す
図である。
【図42】現画像フレームブロック200に対して水平
方向に隣接する現画像フレームブロック201とサーチ
ウィンドウ400に対して水平方向に2画素分シフトし
たサーチウィンドウ401を示す図である。
【図43】第1および第2フィールドブロックディスト
ーション算出処理、第1および第2フィールド動きベク
トル特定処理、並びに、フレームブロックディストーシ
ョン算出処理およびフレーム動きベクトル特定処理のパ
イプライン化を示す図である。
【図44】(N×2)行M列の現画像フレームブロック
202に対して水平方向に隣接する現画像フレームブロ
ックを示す図である。
【図45】(N×2)行M列の現画像フレームブロック
202に対して水平方向に隣接する現画像フレームブロ
ックおよびこれらの現画像フレームブロックに対応して
列方向にM画素毎にシフトした(H×2)行L列のサー
チウィンドウを示す図である。
【図46】(N×2)行M列の現画像フレームブロック
202に対応する第1サイドレジスタグループ3301
および第2サイドレジスタグループ3401の構成を示
す図である。
【図47】本発明に係る実施例2の動きベクトル探索装
置の構成を示す図である。
【図48】現画像100上の現画像フレームブロック2
10および前符号化画像300上のサーチウィンドウ4
10を示す図である。
【図49】信号出力ユニット7010から各ユニットに
出力される信号を示すブロック図である。
【図50】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3010において第1および第2フィールドブロ
ックディストーションを算出するタイムチャートを示す
図である。
【図51】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3010において第1および第2フィールドブロ
ックディストーションを算出するタイムチャートを示す
図である。
【図52】フィールドブロック特定ユニット4000に
おいて最小の第1および第2フィールドブロックディス
トーション並びに第1および第2フィールド動きベクト
ルを特定するタイムチャートを示す図である。
【図53】フレームブロックディストーション算出ユニ
ット5000においてフレームブロックディストーショ
ンを求めるとともに、フレームブロック特定ユニット6
000において最小のフレームブロックディストーショ
ンおよびフレーム動きベクトルを特定するタイムチャー
トを示す図である。
【図54】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット3010の構成を示す図である。
【図55】中間レジスタIP(x,y)の端子配置を示
す図である。
【図56】中間レジスタIP(x,y)の構成を示すブ
ロック図である。
【図57】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の1クロック目のフィールド
ブロックディストーション算出ユニット3010におけ
るサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を示
す図である。
【図58】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の2クロック目のフィールド
ブロックディストーション算出ユニット3010におけ
るサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を示
す図である。
【図59】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の22クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図60】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の23クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図61】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の24クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図62】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の25クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図63】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の26クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図64】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の27クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図65】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の28クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図66】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の29クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ410の画素データの転送状態を
示す図である。
【図67】図50〜図53に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の30クロック目のフィール
ドブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ411の画素データの転送状態を
示す図である。
【図68】現画像フレームブロック210に対して水平
方向に隣接する現画像フレームブロック211とサーチ
ウィンドウ410に対して水平方向に2画素分シフトし
たサーチウィンドウ411を示す図である。
【図69】本発明に係る実施例3のフィールドブロック
ディストーション算出ユニット3020の構成を示す図
である。
【図70】(N×2)行M列の現画像フレームブロック
に対応する第3サイドレジスタグループ3501の構成
を示す図である。
【図71】列毎にリング状に電気的に接続された各プロ
セッサエレメントPE(x,y)および各第3サイドレ
ジスタSR(x,y)を互いに間隔が等しくなるように
配置した図である。
【図72】本発明に係る実施例4のフィールドブロック
ディストーション算出ユニット3030の構成を示す図
である。
【図73】本発明に係る実施例4のフィールドブロック
ディストーション算出ユニット3040の構成を示す図
である。
【図74】単純フレーム間予測符号化方式を示す図であ
る。
【図75】動き補償フレーム間予測符号化方式を示す図
である。
【図76】現画像130上の現符号化ブロック230お
よび前符号化画像330上のサーチウィンドウ430お
よび候補ブロック530を示す図である。
【図77】現符号化ブロック230、サーチウィンドウ
430、候補ブロック530の関係を示す図である。
【図78】現符号化ブロック230内の画素データと各
候補ブロック530内の画素データとの位置的な対応関
係を示す図である。
【図79】現符号化ブロックの画素データと各候補ブロ
ックの画素データに基づいて各プロセッサエレメントに
おいてそれぞれのディストーションを算出する方法を示
す図である。
【図80】現符号化ブロックの画素データと各候補ブロ
ックの画素データに基づいて各プロセッサエレメントに
おいてそれぞれのディストーションを算出する方法を示
す図である。
【図81】第1フィールド601および第2フィールド
602からなる現画像フレーム600並びに第1フィー
ルド701および第2フィールド702からなる前符号
化画像フレーム700を示す図である。
【図82】フレーム構造におけるフィールド予測方式に
よる2本の動きベクトルMV1,MV2およびフレーム
予測方式による1本の動きベクトルMVを示す図であ
る。
【図83】フレーム構造における同一パリティーフェー
ズおよび異パリティーフェーズを示す図である。
【符号の説明】
10,11 人物像 20,21 有意画素領域 100,120,130 現画像 200,201,202,210,211 現画像フレ
ームブロック 230 現符号化ブロック 300,320,330 前符号化画像 400,401,402,410,411,430 サ
ーチウィンドウ 500 フレーム候補ブロック 530 候補ブロック 600 現画像フレーム 601,701 第1フィールド 602,702 第2フィールド 700 前符号化画像フレーム 800,810 現画像フレームブロック 801,811 現画像第1フィールドブロック 802,812 現画像第2フィールドブロック 900,910,920 フレーム候補ブロック 901,911,921 第1フィールド候補ブロック 902,912,922 第2フィールド候補ブロック 1000,1010 現画像ブロックデータ出力ユニッ
ト 2000,2010 サーチウィンドウデータ出力ユニ
ット 3000,3001,3010,3020,3021,
3030,3040フィールドブロックディストーショ
ン算出ユニット 3100,3101,3110,3130,3140
2次元配列プロセッサグループ 3200,3201,3210,3230,3240
入力レジスタグループ 3300,3301,3310,3330 第1サイド
レジスタグループ 3400,3401,3410,3430 第2サイド
レジスタグループ 3500,3501,3540 第3サイドレジスタグ
ループ 3600,3610,3620,3630,3640
転送方向選択部 3601,3611,3621,3631,3641
セレクタ 3602,3612,3622,3632,3642
第1フリップフロップ 3603,3613,3623,3633,3643
第2フリップフロップ 3700 ディストーション算出部 3701 減算器 3702 正数変換器 3703 論理積演算器 3704 加算器 3705 第1フリップフロップ 3706 第2フリップフロップ 3800 ディストーション転送部 3801 セレクタ 3802 第1フリップフロップ 3803 第2フリップフロップ 4000 フィールドブロック特定ユニット 4100 最小フィールドディストーション検出ユニッ
ト 4101 比較器 4102 論理和演算器 4103 比較器 4104 セレクタ 4105 第1フリップフロップ 4106 第2フリップフロップ 4107 第1セレクタ付きフリップフロップ 4108 第2セレクタ付きフリップフロップ 4200 フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト 4201 セレクタ 4202 第1フリップフロップ 4203 第2フリップフロップ 4204 換算テーブル 4205 第1セレクタ付きフリップフロップ 4206 第2セレクタ付きフリップフロップ 4300 フィールド動きベクトル水平成分検出ユニッ
ト 4301 カウンタ 4302 セレクタ 4303 第1フリップフロップ 4304 第2フリップフロップ 4305 換算テーブル 4306 第1セレクタ付きフリップフロップ 4307 第2セレクタ付きフリップフロップ 4400 セレクタ付きフリップフロップ 4401 セレクタ 4402 フリップフロップ 5000 フレームブロックディストーション算出ユニ
ット 5001 フリップフロップ 5002 加算器 5003 セレクタ付きフリップフロップ 5100 第1フレームブロックディストーション算出
ユニット 5200 第2フレームブロックディストーション算出
ユニット 5300 第3フレームブロックディストーション算出
ユニット 6000 フレームブロック特定ユニット 6100 最小フレームディストーション検出ユニット 6101 比較器 6102 論理和演算器 6103 比較器 6104 セレクタ 6105 フリップフロップ 6106 セレクタ付きフリップフロップ 6200 フレーム動きベクトル垂直成分検出ユニット 6201 セレクタ 6202 フリップフロップ 6203 換算テーブル 6204 セレクタ付きフリップフロップ 6300 フレーム動きベクトル水平成分検出ユニット 6301 カウンタ 6302 セレクタ 6303 フリップフロップ 6304 換算テーブル 6305 セレクタ付きフリップフロップ 7000,7010 信号出力ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−225287(JP,A) 特開 平7−115646(JP,A) 特開 平9−9269(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インターレース走査方式の動画像を部分的
    に構成する現画像フレームを、前記動画像を部分的に構
    成する参照画像フレームに基づいて予測するのに用いら
    れる複数の動きベクトルを探索する動きベクトル探索装
    置であり、H,L,NおよびMを整数とするとき、 前記現画像フレームが、現画像第1フィールドおよび現
    画像第2フィールドからなるとともに、(N×2)行M
    列の画素からなる現画像フレームブロックを含み、該現
    画像フレームブロックが、前記現画像第1フィールドを
    部分的に構成するN行M列の画素からなる現画像第1フ
    ィールドブロックおよび前記現画像第2フィールドを部
    分的に構成するN行M列の画素からなる現画像第2フィ
    ールドブロックからなり、前記参照画像フレームが、参
    照画像第1フィールドおよび参照画像第2フィールドか
    らなるとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画
    素によって表される(H×2)行L列の画素からなるサ
    ーチウィンドウを含み、該サーチウィンドウが、複数の
    フレーム候補ブロックを含み、該フレーム候補ブロック
    が、前記参照画像第1フィールドを部分的に構成する第
    1フィールド候補ブロックおよび前記参照画像第2フィ
    ールドを部分的に構成する第2フィールド候補ブロック
    からなり、現画像フレームブロックと各フレーム候補ブ
    ロックが同一サイズであり、現画像フレームブロックの
    現画像第1フィールドブロックおよび現画像第2フィー
    ルドブロックのそれぞれが、各フレーム候補ブロックの
    第1フィールド候補ブロックおよび第2フィールド候補
    ブロックのそれぞれと同一サイズであり、前記複数の動
    きベクトルが、前記現画像フレームブロックと該現画像
    フレームブロックに最も類似したフレーム候補ブロック
    との変位を表すフレーム動きベクトルと、現画像第1フ
    ィールドブロックと該現画像第1フィールドブロックに
    最も類似した第1フィールド候補ブロックとの変位を表
    す第1フィールド動きベクトルと、現画像第2フィール
    ドブロックと該現画像第2フィールドブロックに最も類
    似した第2フィールド候補ブロックとの変位を表す第2
    フィールド動きベクトルと、を含む動きベクトル探索装
    置であって、 前記現画像フレームブロックの画素データを出力する現
    画像ブロックデータ出力手段と、 前記サーチウィンドウの画素データのうち、第1フィー
    ルド候補ブロックの画素データと第2フィールド候補ブ
    ロックの画素データとを交互に出力するサーチウィンド
    ウデータ出力手段と、 (H−N+1)×(L−M+1)個のレジスタを有し、
    前記サーチウィンドウデータ出力手段から出力されたサ
    ーチウィンドウの画素データを入力し、入力された画素
    データを前記レジスタ間で繰り返し転送させて各レジス
    タに保持させるサーチウィンドウデータ転送保持手段
    と、 (H−N+1)×(L−M+1)個以下の演算器を有
    し、サーチウィンドウデータ転送保持手段の各レジスタ
    のそれぞれに保持されたサーチウィンドウの画素データ
    を入力するとともに、現画像ブロックデータ出力手段か
    ら現画像フレームブロックの画素データを各演算器に入
    力し、各演算器に、現画像第1フィールドブロックと各
    第1フィールド候補ブロックとの差を表す第1フィール
    ドブロックディストーションおよび現画像第2フィール
    ドブロックと各第2フィールド候補ブロックとの差を表
    す第2フィールドブロックディストーションを時分割演
    算させるフィールドブロックディストーション算出手段
    と、 前記サーチウィンドウデータ出力手段から出力されたサ
    ーチウィンドウの画素データを入力し、入力された画素
    データを保持して出力する(H−N+1)個の前記レジ
    スタからなる入力レジスタユニットと、 前記サーチウィンドウデータ出力手段から出力されたサ
    ーチウィンドウの画素データを入力し、入力された画素
    データを保持して出力する(L−M+2)個のサイドレ
    ジスタデバイスからなるサイドレジスタユニットと、を
    有し、 前記サーチウィンドウ転送保持手段の各レジスタが前記
    フィールドブロックディストーション算出手段の各演算
    器とともにそれぞれ(H−N+1)行(L−M+1)列
    のマトリックス状に想像上配置されるものとするとき、
    nを(H−N+1)以下の自然数とし、mを(L−M+
    2)以下の自然数とし、前記入力レジスタユニットの各
    レジスタは、それぞれ(L−M+1)列目のレジスタに
    電気的に接続され、(L−M+1)列目のn行目のレジ
    スタに電気的に接続された入力レジスタユニットのレジ
    スタを、(L−M+2)列目のn行目のレジスタと呼ぶ
    とし、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタ
    デバイスは、それぞれ1行目および(H−N+1)行目
    のレジスタに電気的に接続され、m列目の1行目および
    (H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続されたサ
    イドレジスタデバイスを、m列目のサイドレジスタデバ
    イスと呼ぶとするとき、2行目以降のn行目の各レジス
    タが、それぞれ同列のn−1行目のレジスタに電気的に
    接続され、2列目以降のm列目の各レジスタが、それぞ
    れ同行のm−1列目のレジスタに電気的に接続され、2
    列目以降のm列目のサイドレジスタデバイスが、m−1
    列目のサイドレジスタデバイスに電気的に接続され、 さらに、前記サーチウィンドウデータ転送保持手段が、 前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィン
    ドウの画素データが転送されるタイミングに同期して、
    第1フィールド候補ブロックの画素データおよび第2フ
    ィールド候補ブロックの画素データを、時分割で各サイ
    ドレジスタデバイスからそれぞれ同列の1行目のレジス
    タに転送し、同時に、1行目から(H−N)行目までの
    n行目の各レジスタからそれぞれ同列のn+1行目のレ
    ジスタに転送し、同時に、(H−N+1)行目の各レジ
    スタからそれぞれ同列のサイドレジスタデバイスに転送
    する第1転送制御手段と、 前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィン
    ドウの画素データが転送されるタイミングに同期して、
    第1フィールド候補ブロックの画素データおよび第2フ
    ィールド候補ブロックの画素データを、時分割で2列目
    以降(L−M+2)列目までのm列目の各レジスタから
    それぞれ同行のm−1列目のレジスタに転送し、同時
    に、2列目以降(L−M+2)列目までのm列目の各サ
    イドレジスタデバイスからそれぞれm−1列目のサイド
    レジスタデバイスに転送する第2転送制御手段と、 前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィン
    ドウの画素データが転送されるタイミングに同期して、
    第1フィールド候補ブロックの画素データおよび第2フ
    ィールド候補ブロックの画素データを、時分割で1行目
    の各レジスタからそれぞれ同列のサイドレジスタデバイ
    スに転送し、同時に、2行目から(H−N+1)行目ま
    でのn行目の各レジスタからそれぞれ同列のn−1行目
    の各レジスタに転送し、同時に、各サイドレジスタデバ
    イスからそれぞれ同列の(H−N+1)行目のレジスタ
    に転送する第3転送制御手段と、 前記第1転送制御手段による転送動作を(N−1)回行
    い、次いで、第2転送制御手段による転送動作を1回行
    い、次いで、第3転送制御手段による転送動作を(N−
    1)回行い、次いで、第2転送制御手段による転送動作
    を1回行い、以降、これらの転送動作を順次繰り返す第
    4転送制御手段と、を有し、 前記フィールドブロックディストーション算出手段が、 1列目の演算器に前記第1フィールド候補ブロックの画
    素データが初めて入力されるタイミングに同期して、各
    演算器に現画像第1フィールドブロックの1画素分の画
    素データを現画像ブロックデータ出力手段から入力する
    とともに、1列目の演算器に前記第2フィールド候補ブ
    ロックの画素データが初めて入力されるタイミングに同
    期して、各演算器に現画像第2フィールドブロックの1
    画素分の画素データを現画像ブロックデータ出力手段か
    ら入力し、以後、前記第4転送制御手段のそれぞれの転
    送動作に同期して、前記演算器に現画像フレームブロッ
    クの全ての画素データが入力されるまで、画素データの
    入力を繰り返す第5転送制御手段と、 該第5転送制御手段によって各演算器に入力されたサー
    チウィンドウ内の各第1フィールド候補ブロックの画素
    データと現画像第1フィールドブロックの画素データに
    基づいて各演算器に第1フィールドブロックディストー
    ションを算出させるとともに、前記第5転送制御手段に
    より各演算器に入力されたサーチウィンドウ内の各第2
    フィールド候補ブロックの画素データと現画像第2フィ
    ールドブロックの画素データに基づいて、各演算器に第
    2フィールドブロックディストーションを算出させるデ
    ィストーション算出制御手段と、を有し、 さらに、前記フィールドブロックディストーション算出
    手段によって算出された各第1フィールドブロックディ
    ストーションおよび各第2フィールドブロックディスト
    ーションを加算することによって、現画像フレームブロ
    ックと各フレーム候補ブロックとの差を表すフレームブ
    ロックディストーションを算出するフレームブロックデ
    ィストーション算出手段と、 前記フィールドブロックディストーション算出手段によ
    って算出された第1フィールドブロックディストーショ
    ンのうちの最小の第1フィールドブロックディストーシ
    ョンを検出し、該最小の第1フィールドブロックディス
    トーションに対応する第1フィールド候補ブロックを特
    定するとともに、前記フィールドブロックディストーシ
    ョン算出手段によって算出された第2フィールドブロッ
    クディストーションのうちの最小の第2フィールドブロ
    ックディストーションを検出し、該最小の第2フィール
    ドブロックディストーションに対応する第2フィールド
    候補ブロックを特定するフィールドブロック特定手段
    と、 前記フレームブロックディストーション算出手段によっ
    て算出されたフレームブロックディストーションのうち
    の最小のフレームブロックディストーションを検出し、
    該最小のフレームブロックディストーションに対応する
    フレーム候補ブロックを特定するフレームブロック特定
    手段と、を有することを特徴とする動きベクトル探索装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記フィールドブロックディストーション算出手段が
    (H−N+1)×(L−M+1)個の演算器を有するこ
    とを特徴とする動きベクトル探索装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記マトリックス状に配置された同行同列の前記フィー
    ルドブロックディストーション算出手段の各演算器と前
    記サーチウィンドウデータ転送手段の各レジスタとによ
    って、それぞれプロセッサエレメントが構成されること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタデバイ
    スが、それぞれ同列の1行目のレジスタに電気的に接続
    された第1サイドレジスタデバイスと、それぞれ同列の
    (H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続された第
    2サイドレジスタデバイスとから構成され、該第1サイ
    ドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続された(N
    −1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列
    の1行目のレジスタに電気的に接続され、前記第2サイ
    ドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続された(N
    −1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列
    の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続される
    ことを特徴とする動きベクトル探索装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタデバイ
    スは、直列に電気的に接続された(N−1)個の前記レ
    ジスタを有し、一端のレジスタが同列の1行目のレジス
    タに電気的に接続され、他端のレジスタが同列の(H−
    N+1)行目のレジスタに電気的に接続されることを特
    徴とする動きベクトル探索装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記サーチウィンドウデータ転送保持手段の各レジスタ
    が、入力端子および出力端子を有し、他のレジスタから
    画素データを入力端子を通して入力して出力端子を通し
    て出力する第1フリップフロップと、入力端子および出
    力端子を有し、第1フリップフロップから画素データを
    入力端子を通して入力して出力端子を通して出力する第
    2フリップフロップと、からなり、 前記フィールドブロックディストーション算出手段の各
    演算器が、 前記レジスタの第2フリップフロップから画素データを
    入力して、互いに位置的に対応する現画像第1フィール
    ドブロックの画素データと第1フィールド候補ブロック
    の画素データとの差を表す第1局所ディストーションを
    算出するとともに、互いに位置的に対応する現画像第2
    フィールドブロックの画素データと第2フィールド候補
    ブロックの画素データとの差を表す第2局所ディストー
    ションを算出する局所ディストーション算出ユニット
    と、 局所ディストーション算出ユニットによって算出された
    第1フィールド候補ブロックに対応する第1局所ディス
    トーションの総和を算出して前記第1フィールドブロッ
    クディストーションを算出するとともに、局所ディスト
    ーション算出ユニットによって算出された第2フィール
    ド候補ブロックに対応する第2局所ディストーションの
    総和を算出して前記第2フィールドブロックディストー
    ションを算出する局所ディストーション総和ユニット
    と、を有し、 該局所ディストーション総和ユニットが、第1,第2入
    力端子および出力端子を有し、第1入力端子および第2
    入力端子に入力されたデータを加算して出力端子を通し
    て出力する加算器と、入力端子および出力端子を有し、
    加算器からデータを入力端子を通して入力して出力端子
    を通して出力する第1フリップフロップと、入力端子お
    よび出力端子を有し、第1フリップフロップからデータ
    を入力端子を通して入力して出力端子を通して出力する
    第2フリップフロップと、を有し、 局所ディストーション総和ユニットの各加算器が、局所
    ディストーション算出ユニットから第1局所ディストー
    ションおよび第2局所ディストーションを第1入力端子
    を通して入力するとともに、局所ディストーション総和
    ユニットの第2フリップフロップからデータを第2入力
    端子を通して入力し、 全ての前記レジスタの第1および第2フリップフロッ
    プ、並びに、全ての前記局所ディストーション総和ユニ
    ットの第1および第2フリップフロップが、同じクロッ
    クパルス信号によって動作することを特徴とする動きベ
    クトル探索装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記フィールドブロックディストーション算出手段の各
    演算器が、 前記局所ディストーション総和ユニットによって算出さ
    れた第1フィールドブロックディストーションおよび第
    2フィールドブロックディストーションを前記フィール
    ドブロック特定手段に転送するとともに、前記フレーム
    ブロックディストーション算出手段に転送するディスト
    ーション転送ユニットを有し、 該ディストーション転送ユニットが、入力端子および出
    力端子を有し、前記局所ディストーション総和ユニット
    によって算出された第1フィールドブロックディストー
    ションおよび第2フィールドブロックディストーション
    を入力端子を通して入力して出力端子を通して出力する
    第1フリップフロップと、入力端子および出力端子を有
    し、第1フリップフロップから第1フィールドブロック
    ディストーションおよび第2フィールドブロックディス
    トーションを入力端子を通して入力して前記フィールド
    ブロック特定手段およびフレームブロックディストーシ
    ョン算出手段に出力端子を通して出力する第2フリップ
    フロップと、を有し、 全ての前記レジスタの第1および第2フリップフロッ
    プ、全ての前記局所ディストーション総和ユニットの第
    1および第2フリップフロップ、並びに、全ての前記デ
    ィストーション転送ユニットの第1および第2フリップ
    フロップが、同じクロックパルス信号によって動作する
    ことを特徴とする動きベクトル探索装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記フレームブロックディストーション算出手段が、 前記サーチウィンドウ内で垂直方向に並んだフレーム候
    補ブロックと同数設けられ、フィールドブロックディス
    トーション算出手段から該フレーム候補ブロックの第1
    フィールド候補ブロックに対応する第1フィールドブロ
    ックディストーションをそれぞれ同時に入力して保持す
    るフリップフロップと、 該フリップフロップと同数設けられ、サーチウィンドウ
    内で垂直方向に並んだフレーム候補ブロックの第2フィ
    ールド候補ブロックに対応する第2フィールドブロック
    ディストーションをそれぞれ同時に入力するとともに、
    フレームブロックディストーション算出手段の各フリッ
    プフロップに保持された第1フィールドブロックディス
    トーションを入力し、入力された第1フィールドブロッ
    クディストーションと第2フィールドブロックディスト
    ーションとを加算してフレームブロックディストーショ
    ンを算出する加算器と、を有することを特徴とする動き
    ベクトル探索装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記フレームブロックディストーション算出手段が、 前記サーチウィンドウ内で水平方向に並んだフレーム候
    補ブロックと同数設けられ、フィールドブロックディス
    トーション算出手段から該フレーム候補ブロックの第1
    フィールド候補ブロックに対応する第1フィールドブロ
    ックディストーションをそれぞれ同時に入力して保持す
    るフリップフロップと、 該フリップフロップと同数設けられ、サーチウィンドウ
    内で水平方向に並んだフレーム候補ブロックの第2フィ
    ールド候補ブロックに対応する第2フィールドブロック
    ディストーションをそれぞれ同時に入力するとともに、
    フレームブロックディストーション算出手段の各フリッ
    プフロップに保持された第1フィールドブロックディス
    トーションを入力し、入力された第1フィールドブロッ
    クディストーションと第2フィールドブロックディスト
    ーションとを加算してフレームブロックディストーショ
    ンを算出する加算器と、を有することを特徴とする動き
    ベクトル探索装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記フィールドブロック特定手段が、 フィールドブロックディストーション算出手段から、前
    記サーチウィンドウ内で垂直方向に一列に並んだ第1フ
    ィールド候補ブロックに対応する第1フィールドブロッ
    クディストーションに対して、最も外側の列の第1フィ
    ールドブロックディストーションをそれぞれ同時に入力
    するとともに、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に一
    列に並んだ第2フィールド候補ブロックに対応する第2
    フィールドブロックディストーションに対して、最も外
    側の列の第2フィールドブロックディストーションをそ
    れぞれ同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての
    第1フィールドブロックディストーションおよび第2フ
    ィールドブロックディストーションが入力されるまで、
    前記サーチウィンドウの外側の列から順次列毎に第1フ
    ィールドブロックディストーションおよび第2フィール
    ドブロックディストーションを時分割で入力し、入力さ
    れた全ての第1フィールドブロックディストーションの
    中から最小の第1フィールドブロックディストーション
    を検出するとともに、入力された全ての第2フィールド
    ブロックディストーションの中から最小の第2フィール
    ドブロックディストーションを検出することを特徴とす
    る動きベクトル探索装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記フィールドブロック特定手段が、 フィールドブロックディストーション算出手段から、前
    記サーチウィンドウ内で水平方向に一列に並んだ第1フ
    ィールド候補ブロックに対応する第1フィールドブロッ
    クディストーションに対して、最も外側の行の第1フィ
    ールドブロックディストーションをそれぞれ同時に入力
    するとともに、前記サーチウィンドウ内で水平方向に一
    行に並んだ第2フィールド候補ブロックに対応する第2
    フィールドブロックディストーションに対して、最も外
    側の行の第2フィールドブロックディストーションをそ
    れぞれ同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての
    第1フィールドブロックディストーションおよび第2フ
    ィールドブロックディストーションが入力されるまで、
    前記サーチウィンドウの外側の行から順次行毎に第1フ
    ィールドブロックディストーションおよび第2フィール
    ドブロックディストーションを時分割で入力し、入力さ
    れた全ての第1フィールドブロックディストーションの
    中から最小の第1フィールドブロックディストーション
    を検出するとともに、入力された全ての第2フィールド
    ブロックディストーションの中から最小の第2フィール
    ドブロックディストーションを検出することを特徴とす
    る動きベクトル探索装置。
  12. 【請求項12】請求項7記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 少なくともひとつの前記演算器を有する演算器およびレ
    ジスタからなる行のそれぞれの行の一端に位置する演算
    器の前記ディストーション転送ユニットが、前記フレー
    ムブロックディストーション算出手段およびフィールド
    ブロック特定手段に電気的に接続され、 該ディストーション転送ユニットが、前記フレームブロ
    ックディストーション算出手段およびフィールドブロッ
    ク特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディストー
    ション転送ユニットから前記フレームブロックディスト
    ーション算出手段およびフィールドブロック特定手段に
    それぞれの第1および第2フィールドブロックディスト
    ーションを転送するとともに、前記フレームブロックデ
    ィストーション算出手段およびフィールドブロック特定
    手段に向けて他の演算器のディストーション転送ユニッ
    トから同行の隣の演算器のディストーション転送ユニッ
    トに順次第1および第2フィールドブロックディストー
    ションを転送することを特徴とする動きベクトル探索装
    置。
  13. 【請求項13】請求項7記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 少なくともひとつの前記演算器を有する演算器およびレ
    ジスタからなる列のそれぞれの列の一端に位置する演算
    器の前記ディストーション転送ユニットが、前記フレー
    ムブロックディストーション算出手段およびフィールド
    ブロック特定手段に電気的に接続され、 該ディストーション転送ユニットが、前記フレームブロ
    ックディストーション算出手段およびフィールドブロッ
    ク特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディストー
    ション転送ユニットから前記フレームブロックディスト
    ーション算出手段およびフィールドブロック特定手段に
    それぞれの第1および第2フィールドブロックディスト
    ーションを転送するとともに、前記フレームブロックデ
    ィストーション算出手段およびフィールドブロック特定
    手段に向けて他の演算器のディストーション転送ユニッ
    トから同列の隣の演算器のディストーション転送ユニッ
    トに順次第1および第2フィールドブロックディストー
    ションを転送することを特徴とする動きベクトル探索装
    置。
  14. 【請求項14】請求項7記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記現画像フレームブロックを第1現画像フレームブロ
    ックと呼ぶとともに、前記サーチウィンドウを第1サー
    チウィンドウと呼び、該第1現画像フレームブロックの
    水平方向に隣接する現画像フレームブロックを第2現画
    像フレームブロックと呼ぶとともに、前記第2現画像フ
    レームブロックに対応するように該第1サーチウィンド
    ウをM画素分水平方向にシフトしたサーチウィンドウを
    第2サーチウィンドウと呼ぶとするとき、 前記サーチウィンドウデータ出力手段が、第2サーチウ
    ィンドウの画素データのうち、第1サーチウィンドウと
    第2サーチウィンドウとで共通する画素データを除いた
    残りの画素データを、第1サーチウィンドウの画素デー
    タに続けて順次出力するとともに、前記現画像ブロック
    データ出力手段が、前記第5転送制御手段の転送動作に
    基づいて第2現画像フレームブロックの画素データを第
    1現画像フレームブロックの画素データに続けて順次出
    力し、 前記第2サーチウィンドウの画素データと第2現画像フ
    レームブロックの画素データに基づいて前記フィールド
    ブロックディストーション算出制御手段による第1およ
    び第2フィールドブロックディストーションの算出が終
    了する前に、前記第1サーチウィンドウの画素データと
    前記第1現画像フレームブロックの画素データに基づい
    て算出された全ての第1および第2フィールドブロック
    ディストーションが前記フィールドブロックディストー
    ション算出手段によって前記フレームブロックディスト
    ーション算出手段およびフィールドブロック特定手段に
    転送されることを特徴とする動きベクトル探索装置。
  15. 【請求項15】請求項1記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記現画像フレームおよび前記参照画像フレームのそれ
    ぞれの第1フィールドが、符号化フレームのライン数を
    数えたときに奇数ラインから構成される奇数フィールド
    からなるとともに、前記現画像フレームおよび前記参照
    画像フレームのそれぞれの第2フィールドが、符号化フ
    レームのライン数を数えたときに偶数ラインから構成さ
    れる偶数フィールドからなることを特徴とする動きベク
    トル探索装置。
  16. 【請求項16】請求項1記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記現画像フレームの第1フィールドが、符号化フレー
    ムのライン数を数えたときに奇数ラインから構成される
    奇数フィールドからなり、前記現画像フレームの第2フ
    ィールドが、符号化フレームのライン数を数えたときに
    偶数ラインから構成される偶数フィールドからなるとと
    もに、前記参照画像フレームの第1フィールドが、偶数
    フィールドからなり、前記参照画像フレームの第2フィ
    ールドが、奇数フィールドからなることを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
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