JP2983170B2 - 動きベクトル探索方法および探索装置 - Google Patents

動きベクトル探索方法および探索装置

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JP2983170B2
JP2983170B2 JP5268896A JP5268896A JP2983170B2 JP 2983170 B2 JP2983170 B2 JP 2983170B2 JP 5268896 A JP5268896 A JP 5268896A JP 5268896 A JP5268896 A JP 5268896A JP 2983170 B2 JP2983170 B2 JP 2983170B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
の情報圧縮に適用される動きベクトル探索方法および探
索装置に係り、特に、現画像の一部を構成する現画像ブ
ロックの画素データと参照画像上のサーチウィンドウ内
の複数の候補ブロックの画素データとに基づいて算出さ
れたそれぞれのディストーションによって動きベクトル
を探索する動きベクトル探索方法および探索装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、音声、映像などの異なる情
報をデジタルデータで表現し、これらのメディアを統合
して一元的に取り扱うマルチメディアが近年注目を浴び
ている。このマルチメディアをより効果的に実現するキ
ー・テクノロジーのひとつとして情報圧縮技術がある。
情報圧縮技術は、情報の冗長性に着目し、冗長な部分の
情報を削減することにより、情報量を少なくする技術で
あり、これにより大量の情報を効率的に処理し、蓄積
し、伝送することが可能となる。
【0003】各種のメディアの情報量には大きな差があ
り、とりわけ、動画像は膨大な情報量を有するため、大
幅な情報の圧縮が必要となる。情報の圧縮方法には各種
方式があり、これらの方式を組み合わせることにより、
大幅な圧縮を実現している。一般に、これらの圧縮機能
はLSI(Large scale integrated circuit)として提
供されている。
【0004】動画像情報の圧縮方式の一つとして、動画
像の一部を構成する2つの画面間の時間的な相関関係に
基づいて情報圧縮を行う方式が知られている。この圧縮
方式には、例えば、単純フレーム間予測符号化方式、動
き補償フレーム間予測符号化方式がある。ここで、フレ
ームとは、動画像を構成する1枚の画面を表す。以下、
単純フレーム間予測符号化方式および動き補償フレーム
間予測符号化方式について説明する。
【0005】図46は単純フレーム間予測符号化方式を
示す図である。単純フレーム間予測符号化方式において
は、互いに位置的に対応する現画像100の各画素デー
タと参照画像200の各画素データとの差分値を算出
し、この差分値を適当な閾値と比較して、有意画素デー
タと非有意画素データとに識別する。有意画素データ
は、この差分値が閾値より大きい場合に相当し、参照画
像200から現画像100を予測する際に省略すること
のできないデータである。一方、非有意画素データは、
この差分値が閾値以下の場合に相当し、参照画像200
から現画像100を予測する際に削減することが可能な
データである。
【0006】なお、参照画像200は、現画像100よ
りも過去の画像であっても、未来の画像であってもよい
が、現画像100よりも時間的に先に符号化される画像
である。例えば、図46に示すように、参照画像200
における人物像1が現画像100において右方向に移動
してる場合、有意画素データを示す領域は、2つの有意
画素領域2および2aによって示される。有意画素領域
2に位置的に対応する現画像100上の画素データは、
この画素データと有意画素領域2との差分値および有意
画素領域2によって表わすことができ、有意画素領域2
aに位置的に対応する現画像100上の画素データは、
この画素データと有意画素領域2aとの差分値および有
意画素領域2aによって表わすことができる。残りの非
有意画素領域は、この非有意画素領域と位置的に対応す
る参照画像200の画素データそのものによって表わす
ことができる。
【0007】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素数が少ないほど予測の際に必要な差分値のデータ量
を少なくすることができるので、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって有
意画素数を少なくして圧縮効率をさらに向上することも
できるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎくし
ゃくして不自然になったり、動くべき画像の一部が残像
として現れたりするため、画像品質が著しく劣化すると
いった不具合が発生する。
【0008】このように、単純フレーム間予測符号化方
式では、現画像100を参照画像200の同一位置の画
素データに基づいて予測するので、現画像100と参照
画像200との間の画像上の変化が小さいときには高い
圧縮効率を実現することができるが、図46に示される
ように、画像の一部が画像上で大幅に移動するような場
合には、単純フレーム間予測符号化方式よりも次に説明
する動き補償フレーム間予測符号化方式を用いた方が圧
縮効率は高くなる。
【0009】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図47に示されるように、参照画像200の人物像1が
移動した場合、図47に示される動きベクトルMVを算
出する。動きベクトルMVは、人物像1の移動方向およ
び移動距離を表し、この動きベクトルMVと参照画像2
00の人物像1を形成する画素データとによって、現画
像100上の人物像1を予測する。この場合、有意画素
領域は領域2となる。したがって、動き補償フレーム間
予測符号化方式では、有意画素数を大幅に少なくするこ
とができるので、画像情報の圧縮効率を大幅に向上する
ことができる。
【0010】ところで、国際標準方式であるITU−T
(International telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector)H.261による動
き補償フレーム間予測方式では、まず、図48に示すよ
うに、現画像100を複数のブロックに分割し、その一
つのブロック(以下、現画像ブロックと呼ぶ)110に
類似した同一サイズの複数のブロック310(以下、候
補ブロックと呼ぶ)を含むサーチウィンドウ210を参
照画像200上で特定し、サーチウィンドウ210内に
含まれる複数の候補ブロック310と現画像ブロック1
10とのディストーションを算出する。
【0011】ここで、ディストーションとは、各候補ブ
ロック310と現画像ブロック110との類似性を表す
ものであり、各候補ブロック内の位置的に対応する画素
データの差分値をそれぞれ求め、これらの差分値が相殺
されないように絶対値演算または二乗演算によって正数
データに変換して累積した値で示される。次に、算出さ
れたディストーションの中から最小の値をもつディスト
ーションを特定し、この最小ディストーションを有する
候補ブロック310と現画像ブロック110に基づいて
動きベクトルMVが算出される。
【0012】さらに、現画像ブロック110、サーチウ
ィンドウ210、候補ブロック310の関係について説
明する。図49(b)に示すように、現画像ブロック1
10がN行M列の画素から構成され、図49(a)に示
すように、サーチウィンドウ210がH行L列の画素か
ら構成されるとすると、現画像ブロック110に類似し
た候補ブロック310は、サーチウィンドウ210内に
(H−N+1)×(L−M+1)個存在する。
【0013】また、現画像ブロック110の左上角の画
素データをa(0,0)で表わすとすると、サーチウィ
ンドウ210内でこの画素データa(0,0)に位置的
に対応する各候補ブロック310の画素の取り得る範囲
は、図49(a)の斜線領域で示される。現画像ブロッ
ク110内の画素データと各候補ブロック310内の画
素データとの位置的な対応関係を図50に示す。図50
に示すように、現画像ブロック110内の画素データa
(m,n)に位置的に対応する各候補ブロック310内
の画素データは、サーチウィンドウ210内の画素デー
タb(l+m,h+n)で表される。ここで、hおよび
lはサーチウィンドウ210内の各候補ブロック310
を特定する値であり、サーチウィンドウ210内の画素
データb(l,h)は候補ブロック310の左上角の画
素データであり、現画像ブロック110の左上角の画素
データa(0,0)に位置的に対応する。
【0014】図49および図50に示された現画像ブロ
ック110、サーチウィンドウ210および複数の候補
ブロック310において、現画像ブロック110と各候
補ブロック310とのディストーションをD(l,h)
とすると、D(l,h)は以下の式により表される。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、‖‖はディストーションを演算す
るノルムを示し、d(m,n)は、 d(m,n)=b(l+m,h+n)−a(m,n) で表され、現画像ブロック110の画素データおよび位
置的に対応する各候補ブロック310の画素データの差
分値である局所ディストーションを示している。ノルム
演算は、一般に、絶対値演算および二乗演算が用いられ
るが、計算の複雑さと効率の点で絶対値演算が最も頻繁
に用いられる。
【0017】なお、動き補償フレーム間予測方式におい
て、現画像と参照画像をブロック単位で比較する方法
は、ブロック・マッチング法と呼ばれており、さらに、
サーチウィンドウ内に含まれる全ての候補ブロックと現
画像ブロックとを比較する場合には、フル・サーチ・ブ
ロック・マッチング法(全点探索法)と呼ばれている。
この全点探索法を用いて動きベクトルを求める方法およ
び装置として、例えば、特開平2−213291号公報
の二次元アニメート画像の連続画像を表すデータ信号を
処理するための方法および回路が知られている。この方
法および回路においては、演算時間を短縮するため、候
補ブロックの数だけプロセッサエレメントを配置して、
プロセッサエレメントに供給されたサーチエリアのデー
タを全体として上方向、下方向および左方向に切り換え
てスキャニングを行うことでディストーションを求めて
いる。
【0018】すなわち、図51および図52に示すよう
に、lおよびhを l=0,1,2 h=0,1,2 で表すとすると、まず、各プロセッサエレメントにサー
チウィンドウの画素データが入力されるとともに、現画
像ブロックの画素データa(0,0)が入力されたサイ
クル0では、各プロセッサエレメントでは、局所ディス
トーション |b(l,h)−a(0,0)| の計算およびストアが行われる。
【0019】次のサイクル1では、サーチウィンドウの
各画素データを全体として上に移動するとともに、現画
像ブロックの画素データa(0,1)が入力されること
で局所ディストーション |b(l,h+1)−a(0,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル0で計算された局所
ディストーションに加算されてストアされる。
【0020】次いで、サイクル2では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として左に移動するとともに、
現画像ブロックの画素データa(1,1)が入力される
ことで局所ディストーション |b(l+1,h+1)−a(1,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル1での演算結果に加
算されてストアされる。
【0021】次いで、サイクル3では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として下に移動するとともに、
現画像ブロックの画素データa(1,0)が入力される
ことで局所ディストーション |b(l+1,h)−a(1,0)| の計算が行われ、さらに、サイクル2での演算結果に加
算されてストアされ、結果として9個の候補ブロックに
対応する各候補ブロックと現画像ブロックとのディスト
ーションが計算される。
【0022】次いで、この9個のディストーションの中
から検出された最小ディストーションに基づいて動きベ
クトルが求められる。また、国際標準ITU−TのH.
261およびISO/IEC11172−2では、順次
走査方式の画像の符号化のみを取り扱っていたのに対し
て、国際標準の暫定標準方式ISO/IEC13818
−2では、さらに、インタレース走査方式の画像の符号
化も取扱っている。
【0023】インタレース走査方式は、単純に順次1ラ
イン毎に垂直走査を行う順次走査方式に対して、所定の
走査ライン毎に飛び越して垂直走査を行い、飛び越した
走査ラインの本数に対応した走査回数によってフレーム
を構成するものである。例えば、2:1インタレース走
査方式は、1枚のフレームを奇数走査ラインからなるフ
ィールドと偶数走査ラインからなるフィールドとの2枚
のフィールドで構成し、まず一方のフィールドの走査を
行なってから他方のフィールドの走査を行うものであ
る。このインタレース走査方式は、信号帯域幅を節減
し、実質的に走査線数を減らすことなく、画面全体の走
査回数を多くして画像のちらつきを少なくするものであ
る。
【0024】インタレース走査方式の画像には、フレー
ムを符号化の単位とするフレーム構造とフィールドを符
号化の単位とするフィールド構造との両方が提供され、
さらに、予測方式には、フレーム予測方式とフィールド
予測方式とがある。ただし、フィールド構造の場合に
は、フレーム予測方式は使えない。以下、フレーム構造
におけるそれぞれの予測方式の例を説明する。
【0025】ここで、図53に示すように、現画像フレ
ーム600が奇数走査ラインからなる第1フィールド6
01および偶数走査ラインからなる第2フィールド60
2から構成され、参照画像フレーム700が奇数走査ラ
インからなる第1フィールド701および偶数走査ライ
ンからなる第2フィールド702から構成され、参照画
像フレーム700から現画像フレーム600を予測する
とする。また、図53に示すように、斜線で示された人
物像3が画面の左下から右上の方向に移動しているとす
る。
【0026】フレーム構造におけるフィールド予測方式
は、参照画像フレーム700の第1フィールド701ま
たは第2フィールド702から現画像フレーム600の
第1フィールド601を動きベクトルMV1によって予
測し、参照画像フレーム700の第1フィールド701
または第2フィールド702から現画像フレーム600
の第2フィールド602を動きベクトルMV2によって
予測し、この予測された2つのフィールドを合成するこ
とによって参照画像フレーム700から現画像フレーム
600を予測する。
【0027】フレーム構造におけるフレーム予測方式
は、参照画像フレーム700から現画像フレーム600
を動きベクトルMVによって予測する。結局、フレーム
構造では、フィールド予測方式による2本の動きベクト
ルMV1,MV2とフレーム予測方式による1本の動き
ベクトルMVが求められる。すなわち、図54に示すよ
うに、現画像を時間n、参照画像を時間(n−1)と
し、現画像および参照画像の奇数走査ラインの各画素を
白丸で表し、現画像および参照画像の偶数走査ラインの
各画素を黒丸で表し、垂直8画素の現画像フレームブロ
ック800が垂直4画素の現画像第1フィールドブロッ
ク801と垂直4画素の現画像第2フィールドブロック
802からなるとすると、動きベクトルMV1は、現画
像第1フィールドブロック801を現画像ブロックと
し、この現画像第1フィールドブロック801の画素デ
ータと参照画像の第1フィールドまたは第2フィールド
の複数の第1フィールド候補ブロック901の画素デー
タに基づいて求められ、動きベクトルMV2は、現画像
第2フィールドブロック802を現画像ブロックとし、
この現画像第2フィールドブロック802の画素データ
と参照画像の第1フィールドまたは第2フィールドの複
数の第2フィールド候補ブロック902の画素データに
基づいて求められ、動きベクトルMVは、現画像フレー
ムブロック800を現画像ブロックとし、現画像フレー
ムブロック800の画素データと参照画像の複数のフレ
ーム候補ブロック900の画素データに基づいて求めら
れる。
【0028】さらに、動きベクトルを求める方法は、現
画像フレームブロック800内の現画像第1フィールド
ブロック801および第2フィールドブロック802に
対して、参照画像上の候補ブロックの取り方によって同
一パリティーフェーズおよび異パリティーフェーズに分
けられる。図55に示すように、現画像を時間n、参照
画像を時間(n−1)とし、現画像および参照画像の奇
数走査ラインの各画素を白丸で表し、現画像および参照
画像の偶数走査ラインの各画素を黒丸で表し、垂直8画
素の現画像フレームブロック810が垂直4画素の現画
像第1フィールドブロック811と垂直4画素の第2フ
ィールドブロック812からなるとすると、同一パリテ
ィーフェーズは、現画像第1フィールドブロック811
の画素データと参照画像の第1フィールドの複数の候補
ブロック911の画素データに基づいて動きベクトルM
V11を求めるとともに、現画像第2フィールドブロッ
ク812の画素データと参照画像の第2フィールドの複
数の候補ブロック912の画素データに基づいて動きベ
クトルMV22を求め、現画像フレームブロック810
の画素データと第1フィールド候補ブロック911およ
び第2フィールド候補ブロック912を含む複数のフレ
ーム候補ブロック910の画素データに基づいて動きベ
クトルを求めるものである。
【0029】一方、異パリティーフェーズは、現画像第
1フィールドブロック811の画素データと参照画像の
第2フィールドの複数の第2フィールド候補ブロック9
22の画素データに基づいて動きベクトルMV12を求
めるとともに、現画像第2フィールドブロック812の
画素データと参照画像の第1フィールドの複数の第1フ
ィールド候補ブロック921の画素データに基づいて動
きベクトルMV21を求め、現画像フレームブロック8
10の画素データと第1フィールド候補ブロック921
および第2フィールド候補ブロック922を含む複数の
フレーム候補ブロック920の画素データに基づいて動
きベクトルを求めるものである。
【0030】最終的には、これらの動きベクトルの中か
らフィールド予測方式による2本の動きベクトルMV
1,MV2とフレーム予測方式による1本の動きベクト
ルMVから最適な動きベクトルが選択される。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動きベクトル探索装置にあっては、フレームブロックに
おけるディストーションと二つのフィールドブロックに
おけるディストーションとを求めようとすると、一つの
装置にそれぞれの画素データを三回通すことになり、処
理時間がかかってしまうといった問題があった。さら
に、フィールドブロックと同じ範囲のフレームブロック
は、1つのフィールドブロックの二倍の画素数を含んで
いる。したがって、一つの動きベクトル探索装置によっ
て、それぞれのディストーションを求めると、フレーム
ブロックとフィールドブロックの探索範囲が異なってし
まう。
【0032】また、フレームブロックと二つのフィール
ドブロックのディストーションをそれぞれ別の装置で求
めようとすると、全体の装置規模が大きくなってしま
う。そこで、本発明は、二つのフィールドブロックのデ
ィストーションを同時に求め、上記ディストーション算
出時に使用したそれぞれのプロセッサエレメントをフレ
ームブロックのディストーションを求めるときにも、双
方使用することにより、同じ範囲の探索領域内に、フィ
ールドブロックの二倍の画素数を持つフレームブロック
をプロセッサエレメントの数を増やすことなく、動きベ
クトルを探索することができる動きベクトル探索装置を
提供することを課題とする。
【0033】また、二つのフィールドブロックのディス
トーションを求めるときに、双方のサイドレジスタを共
用することにより、回路規模を小さくすることができ
る。さらに、ディストーション算出の際に、画素データ
の転送方向を上下両方向に行なっていたものを、プロセ
ッサエレメントの列に応じて上方向または下方向のどち
らかに決定することにより、転送バスの数を削減するこ
とを課題とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、動画像を部分的に構成する現
画像を、前記動画像を部分的に構成する参照画像に基づ
いて予測する動きベクトルを探索する動きベクトル探索
方法であり、前記現画像が、画素データをそれぞれ有す
る複数の画素により表わされる現画像ブロックを含み、
前記参照画像が、画素データをそれぞれ有する複数の画
素により表わされるサーチウインドウを含み、該サーチ
ウインドウが複数の候補ブロックを含み、該現画像ブロ
ックと該各候補ブロックが同一サイズであり、前記現画
像ブロックのブロック位置と該現画像ブロックに最も類
似した候補ブロックのブロック位置とによって特定され
る動きベクトルを探索する動きベクトル探索方法であっ
て、前記現画像ブロックの画素データと、前記サーチウ
ィンドウ内の候補ブロックの画素データと、を準備する
画素データ準備工程と、前記サーチウィンドウ内の各候
補ブロックの画素データと、前記現画像ブロックの画素
データと、に基づいて、前記現画像ブロックに対し、該
現画像ブロックと前記各候補ブロックとの間の画像の差
を表わす複数のディストーションを算出させるディスト
ーション算出工程と、該ディストーション算出工程にお
いて算出された現画像ブロックに対応する各ディストー
ションのうちの最小のディストーションを検出して、該
最小のディストーションに対応する候補ブロックを特定
させるブロック特定工程と、を備え、それぞれひとつの
前記現画像ブロックと、該現画像ブロックに対応する前
記各候補ブロックとのディストーションを算出させるた
め、前記サーチウィンドウ内の画素データを、画素デー
タを保持するレジスタ間で転送するウィンドウデータ転
送工程を複数有し、該ウィンドウデータ転送工程のそれ
ぞれが、他の前記ウィンドウデータ転送工程が画素デー
タを転送するレジスタの一部を共有させて前記サーチウ
ィンドウ内の画素データを転送することを特徴とする。
【0035】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、インタレース走査方式の動画像を部分的に構成
する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参照画像
に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベクトル
を探索する動きベクトル探索方法であり、前記現画像が
現画像フレームからなり、該現画像フレームが、現画像
第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含むとと
もに、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表
わされる現画像フレームブロックを含み、前記現画像第
1フィールドおよび前記現画像第2フィールドが、画素
データをそれぞれ有する複数の画素により表わされる現
画像フィールドブロックを含み、前記参照画像が参照画
像フレームからなり、該参照画像フレームが、参照画像
第1フィールドおよび参照画像第2フィールドを含むと
ともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素により
表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウインド
ウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前記参照画
像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィールド
が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
されるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウ
が、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現画像
フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが同一
サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそれぞ
れが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと同一
サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する動き
ベクトル探索方法であって、前記現画像フィールドブロ
ックの画素データと、前記サーチウィンドウ内のフィー
ルド候補ブロックの画素データと、を準備する画素デー
タ準備工程と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド
候補ブロックの画素データの一部を入力して保持する第
1画素データ転送保持ユニット、第2画素データ転送保
持ユニットおよび第3画素データ転送保持ユニットと、
前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
画素データの一部を入力して保持するとともに、前記現
画像フィールドブロックの画素データを保持する第1デ
ィストーション算出ユニットおよび第2ディストーショ
ン算出ユニットと、をそれぞれ準備する工程と、 前記現
画像フィールドブロックの画素データを前記第1ディス
トーション算出ユニットおよび前記第2ディストーショ
ン算出ユニットに入力する現画像データ 入力工程と、
記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第1
画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーショ
ン算出ユニットおよび前記第2画素データ転送保持ユニ
ットの間で転送する第1ウィンドウデータ転送工程と、
前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
1転送工程で使用する第2画素データ転送保持ユニット
を共有して、前記第2画素データ転送保持ユニット、前
記第2ディストーション算出ユニットおよび前記第3画
素データ転送保持ユニットの間で転送する第2ウィンド
ウデータ転送工程と、を有するウィンドウデータ転送工
程と、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前
記第2ディストーション算出ユニットに、前記現画像フ
ィールドブロックの画素データと、前記サーチウィンド
ウ内の各フィールド候補ブロックの画素データと、に基
づいて、前記現画像フィールドブロックに対し、該現画
像フィールドブロックと前記各フィールド候補ブロック
との間の画像の差を表わす複数のディストーションを
出するディストーション算出工程と、該ディストーショ
ン算出工程によって算出された前記ディストーションを
取得するディストーション取得工程と、 該ディストーシ
ョン取得工程によって取得された前記ディストーション
のうちの最小のディストーションを検出して、該最小の
ディストーションに対応するフィールド候補ブロック
よび動きベクトルを特定するブロック特定工程と、 を備
えたことを特徴とする。
【0036】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項2記載の動きベクトル探索方法におい
て、前記画素データの転送工程を切り換えるモード切り
換え工程を備え、前記ウィンドウデータ転送工程が、前
記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第1
画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーショ
ン算出ユニット、前記第2ディストーション算出ユニッ
トおよび前記第3画素データ転送保持ユニットの間で
送する第3ウィンドウデータ転送工程を有し、前記モー
ド切り換え工程が、前記第1ウィンドウデータ転送工程
および前記第2ウィンドウデータ転送工程を選択する第
1転送モードと、前記第3ウィンドウデータ転送工程
選択する第2転送モードと、を切り換えることを特徴と
する。
【0037】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3記載の動きベクトル探索方法におい
て、前記画素データ準備工程が、前記現画像フレームブ
ロックの画素データと、前記サーチウィンドウ内のフレ
ーム候補ブロックの画素データと、を準備し、 前記モー
ド切り換え工程において、第2転送モードが選択された
とき、前記現画像データ入力工程が、前記現画像フレー
ムブロックの画素データを前記第1ディストーション算
出ユニットおよび前記第2ディストーション算出ユニッ
に入力し、前記第3ウィンドウデータ転送工程が、
記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素
データを転送し、 前記ディストーション算出工程が、前
記現画像フレームブロックの画素データと、前記サーチ
ウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素データ
と、に基づいて、前記現画像フレームブロックに対し、
該現画像フレームブロックと前記各フレーム候補ブロッ
クとの間の画像の差を表わす複数のディストーションを
算出させることを特徴とする。
【0038】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項4記載の動きベクトル探索方法におい
て、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画
像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素からな
り、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の
画素からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、
N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレー
ムのサーチウインドウが、(H×2)行L列の画素から
なり、前記参照画像第1フィールドのサーチウインドウ
が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
ルドのサーチウインドウが、H行L列の画素からなる動
きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデータ転
送工程が、それぞれ(H−N+1)×(L−M+1)個
のプロセッサエレメントからなる前記第1ディストーシ
ョン算出ユニットおよび前記第2ディストーション算出
ユニット、(N×2−1)×(L−M+1)個のサイド
レジスタからなる前記第1画素データ転送保持ユニッ
ト、(N−1)×(L−M+1)個のサイドレジスタか
らなる前記第2画素データ転送保持ユニットおよび2×
(N−1)×(L−M+1)個のサイドレジスタからな
る前記第3画素データ転送保持ユニット内で画素データ
を転送することを特徴とする。
【0039】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項4記載の動きベクトル探索方法におい
て、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画
像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素からな
り、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の
画素からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、
N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレー
ムのサーチウインドウが、(H×2+1)行L列の画素
からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウイン
ドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フ
ィールドのサーチウインドウが、H行L列の画素からな
る動きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデー
タ転送工程が、それぞれ(H−N+1)×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントからなる前記第1ディス
トーション算出ユニットおよび前記第2ディストーショ
ン算出ユニット、(N−1)×(L−M+1)個のサイ
ドレジスタからなる前記第2画素データ転送保持ユニッ
ト、並びに、それぞれ(N×2−1)×(L−M+1)
個のサイドレジスタからなる前記第1画素データ転送保
持ユニットおよび前記第3画素データ転送保持ユニット
内で画素データを転送することを特徴とする。
【0040】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項5および6記載の動きベクトル探索方法
において、前記ウィンドウデータ転送工程が、前記サー
チウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを
互いに列方向で逆方向に転送するよう、前記第1ディス
トーション算出ユニットおよび前記第2ディストーショ
ン算出ユニット内で入力画素データを列方向に往復移動
させながら各ウィンドウデータ転送工程にしたがって転
送することを特徴とする。
【0041】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、インタレース走査方式の動画像を部分的に構成
する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参照画像
に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベクトル
を探索する動きベクトル探索方法であり、前記現画像が
現画像フレームからなり、該現画像フレームが、現画像
第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含むとと
もに、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表
わされる現画像フレームブロックを含み、前記現画像第
1フィールドおよび前記現画像第2フィールドが、画素
データをそれぞれ有する複数の画素により表わされる現
画像フィールドブロックを含み、前記参照画像が参照画
像フレームからなり、該参照画像フレームが、参照画像
第1フィールドおよび参照画像第2フィールドを含むと
ともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素により
表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウインド
ウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前記参照画
像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィールド
が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
されるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウ
が、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現画像
フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが同一
サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそれぞ
れが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと同一
サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する動き
ベクトル探索方法であって、前記現画像フィールドブロ
ックの画素データと、前記サーチウィンドウ内のフィー
ルド候補ブロックの画素データと、を準備する画素デー
タ準備工程と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド
候補ブロックの画素データの一部を入力して保持する第
1画素データ転送保持ユニットおよび第2画素データ転
送保持ユニットと、前記サーチウィンドウ内の各フィー
ルド候補ブロックの画素データの一部を入力して保持す
るとともに、前記現画像フィールドブロックの画素デー
タを保持する第1ディストーション算出ユニットおよび
第2ディストーション算出ユニットと、をそれぞれ準備
する工程と、 前記現画像フィールドブロックの画素デー
タを前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記
第2ディストーション算出ユニットに入力する現画像デ
ータ 入力工程と、 前記各フィールド候補ブロックの画素
データを、前記第1画素データ転送保持ユニット、前記
第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2画素
データ転送保持ユニットの間で転送する第1ウィンドウ
データ転送工程と、前記各フィールド候補ブロックの画
素データを、前記第1転送工程で使用する第2画素デー
タ転送保持ユニットを共有して、前記第2画素データ転
送保持ユニット、前記第2ディストーション算出ユニッ
トおよび前記第1画素データ転送保持ユニットの間で転
送する第2ウィンドウデータ転送工程と、を有するウィ
ンドウデータ転送工程と、 前記第1ディストーション算
出ユニットおよび前記第2ディストーション算出ユニッ
トに、前記現画像フィールドブロックの画素データと、
前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
画素データと、に基づいて、前記現画像フィールドブロ
ックに対し、該現画像フィールドブロックと前記各フィ
ールド候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のデ
ィストーションを算出するディストーション算出工程
と、該ディストーション算出工程によって算出された前
記ディストーションを取得するディストーション取得工
程と、 該ディストーション算出工程によって算出された
前記ディストーションのうちの最小のディストーション
を検出して、該最小のディストーションに対応するフィ
ールド候補ブロックおよび動きベクトルを特定するブロ
ック特定工程と、 を備えたことを特徴とする。
【0042】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項8記載の動きベクトル探索方法におい
て、前記画素データの転送工程を切り換えるモード切り
換え工程を備え、前記ウィンドウデータ転送工程が、前
記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第1
画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーショ
ン算出ユニットおよび前記第2ディストーション算出ユ
ニットの間で転送する第3ウィンドウデータ転送工程
有し、前記モード切り換え工程が、前記第1ウィンドウ
データ転送工程および前記第2ウィンドウデータ転送工
を選択する第1転送モードと、前記第3ウィンドウデ
ータ転送工程を選択する第2転送モードと、を切り換え
ることを特徴とする。
【0043】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項9記載の動きベクトル探索方法におい
て、前記画素データ準備工程が、前記現画像フレームブ
ロックの画素データと、前記サーチウィンドウ内のフレ
ーム候補ブロックの画素データと、を準備し、 前記モー
ド切り換え工程において、第2転送モードが選択された
とき、前記現画像データ入力工程が、前記現画像フレー
ムブロックの画素データを前記第1ディストーション算
出ユニットおよび前記第2ディストーション算出ユニッ
に入力し、前記第3ウィンドウデータ転送工程が、
記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素
データを転送し、 前記ディストーション算出工程が、前
記現画像フレームブロックの画素データと、前記サーチ
ウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素データ
と、に基づいて、前記現画像フレームブロックに対し、
該現画像フレームブロックと前記各フレーム候補ブロッ
クとの間の画像の差を表わす複数のディストーションを
算出させることを特徴とする。
【0044】請求項11記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項10記載の動きベクトル探索方法にお
いて、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素から
なり、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列
の画素からなり、前記現画像第2フィールドブロック
が、N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フ
レームのサーチウインドウが、(H×2)行L列の画素
からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウィン
ドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フ
ィールドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からな
る動きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデー
タ転送工程が、それぞれ(H−N+1)×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントからなる前記第1ディス
トーション算出ユニットおよび前記第2ディストーショ
ン算出ユニット、2×(N−1)×(L−M+1)個の
サイドレジスタからなる前記第1画素データ転送保持ユ
ニットおよび(N−1)×(L−M+1)個のサイドレ
ジスタからなる前記第2画素データ転送保持ユニット内
で画素データを転送することを特徴とする。
【0045】請求項12記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項10記載の動きベクトル探索方法にお
いて、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素から
なり、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列
の画素からなり、前記現画像第2フィールドブロック
が、N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フ
レームのサーチウインドウが、(H×2+1)行L列の
画素からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウ
ィンドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第
2フィールドのサーチウィンドウが、H行L列の画素か
らなる動きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウ
データ転送工程が、それぞれ(H−N+1)×(L−M
+1)個のプロセッサエレメントからなる前記第1ディ
ストーション算出ユニットおよび前記第2ディストーシ
ョン算出ユニット、(N×2−1)×(L−M+1)個
のサイドレジスタからなる前記第1画素データ転送保持
ユニット、並びに、(N−1)×(L−M+1)個のサ
イドレジスタからなる前記第2画素データ転送保持ユニ
ット内で画素データを転送することを特徴とする。
【0046】請求項13記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項11および12記載の動きベクトル探
索方法において、前記ウィンドウデータ転送工程が、前
記サーチウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素デ
ータを互いに列方向で逆方向に転送するよう、前記第1
ディストーション算出ユニットおよび前記第2ディスト
ーション算出ユニット内で入力画素データを列方向に往
復移動させながら各ウィンドウデータ転送工程にしたが
って転送することを特徴とする。
【0047】請求項14記載の発明は、上記課題を解決
するため、動画像を部分的に構成する現画像を、前記動
画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する動
きベクトルを探索する動きベクトル探索装置であり、前
記現画像が、画素データをそれぞれ有する複数の画素に
より表わされる現画像ブロックを含み、前記参照画像
が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
されるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウが
複数の候補ブロックを含み、該現画像ブロックと該各候
補ブロックが同一サイズであり、前記現画像ブロックの
ブロック位置と該現画像ブロックに最も類似した候補ブ
ロックのブロック位置とによって特定される動きベクト
ルを探索する動きベクトル探索装置であって、前記現画
像ブロックの画素データを出力させる現画像データ出力
手段と、前記サーチウィンドウ内の候補ブロックの画素
データを出力させる参照画像データ出力手段と、前記参
照画像データ出力手段から入力される前記サーチウィン
ドウ内の各候補ブロックの画素データと、前記現画像デ
ータ出力手段から入力される前記現画像ブロックの画素
データと、に基づいて、前記現画像ブロックに対し、該
現画像ブロックと前記各候補ブロックとの間の画像の差
を表わす複数のディストーションを算出させるディスト
ーション算出手段と、前記ディストーション算出手段に
よって算出された現画像ブロックに対応する各ディスト
ーションのうちの最小のディストーションを検出して、
該最小のディストーションに対応する候補ブロックを特
定させるブロック特定手段と、前記現画像データ出力手
段から出力される前記現画像ブロックの画素データを前
記ディストーション算出手段に入力させる現画像データ
入力制御手段と、前記参照画像データ出力手段から出力
される前記サーチウィンドウの候補ブロックの画素デー
タを前記ディストーション算出手段に入力させるウィン
ドウデータ入力制御手段と、前記ディストーション算出
手段によって算出された前記ディストーションを前記ブ
ロック特定手段に入力させるディストーション入力制御
手段と、を備え、前記ディストーション算出手段が、そ
れぞれひとつの前記現画像ブロックと、該現画像ブロッ
クに対応する前記各候補ブロックとのディストーション
を算出するディストーション算出ユニットを複数有し、
前記複数のディストーション算出ユニットのそれぞれ
が、他の前記ディストーション算出ユニットの一部を共
有することを特徴とする。
【0048】請求項15記載の発明は、上記課題を解決
するため、インタレース走査方式の動画像を部分的に構
成する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参照画
像に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベクト
ルを探索する動きベクトル探索装置であり、前記現画像
が現画像フレームからなり、該現画像フレームが、現画
像第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含むと
ともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素により
表わされる現画像フレームブロックを含み、前記現画像
第1フィールドおよび前記現画像第2フィールドが、画
素データをそれぞれ有する複数の画素により表わされる
現画像フィールドブロックを含み、前記参照画像が参照
画像フレームからなり、該参照画像フレームが、参照画
像第1フィールドおよび参照画像第2フィールドを含む
とともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
り表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウイン
ドウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前記参照
画像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィールド
が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
されるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウ
が、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現画像
フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが同一
サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそれぞ
れが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと同一
サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する動き
ベクトル探索装置であって、前記現画像フィールドブロ
ックの画素データを出力させる現画像データ出力手段
と、前記サーチウィンドウ内のフィールド候補ブロック
の画素データを出力させる参照画像データ出力手段と、
前記現画像データ出力手段から入力される前記現画像フ
ィールドブロックの画素データと、前記参照画像データ
出力手段から入力される前記サーチウィンドウ内の各フ
ィールド候補ブロックの画素データと、に基づいて、前
記現画像フィールドブロックに対し、該現画像フィール
ドブロックと前記各フィールド候補ブロックとの間の画
像の差を表わす複数のディストーションを算出させるデ
ィストーション算出手段と、該ディストーション算出手
段によって算出された各現画像フィールドブロックに対
応するそれぞれのディストーションのうちの最小のディ
ストーションを検出して、該最小のディストーションに
対応するフィールド候補ブロックを特定させるブロック
特定手段と、前記現画像データ出力手段から出力される
前記現画像フィールドブロックの画素データを前記ディ
ストーション算出手段に入力させる現画像データ入力制
御手段と、前記参照画像データ出力手段から出力される
前記サーチウィンドウのフィールド候補ブロックの画素
データを前記ディストーション算出手段に入力させるウ
ィンドウデータ入力制御手段と、前記ディストーション
算出手段によって算出された前記ディストーションを前
記ブロック特定手段に入力させるディストーション入力
制御手段と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド候
補ブロックの画素データを、前記ディストーション算出
手段内で転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、
を備え、前記ディストーション算出手段が、前記サーチ
ウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの画素データ
の一部を入力して保持するとともに、該保持したデータ
をそれぞれ転送する第1画素データ転送保持ユニット、
第2画素データ転送保持ユニットおよび第3画素データ
転送保持ユニットと、前記サーチウィンドウ内の各フィ
ールド候補ブロックの画素データの一部を入力して保持
するとともに、該保持したデータをそれぞれ転送し、前
記現画像データ出力手段から入力される前記現画像フィ
ールドブロックの画素データと、前記参照画像データ出
力手段から入力される前記サーチウィンドウ内の各フィ
ールド候補ブロックの画素データと、に基づいて、前記
現画像フィールドブロックに対し、該現画像フィールド
ブロックと前記各フィールド候補ブロックとの間の画像
の差を表わす複数のディストーションをそれぞれ算出す
る第1ディストーション算出ユニットおよび第2ディス
トーション算出ユニットと、前記各フィールド候補ブロ
ックの画素データを、前記第1画素データ転送保持ユニ
ット、前記第1ディストーション算出ユニットおよび前
記第2画素データ転送保持ユニットの間で転送させる第
1転送経路と、前記各フィールド候補ブロックの画素デ
ータを、前記第1転送経路中の前記第2画素データ転送
保持ユニットを共有させて、前記第2画素データ転送保
持ユニット、前記第2ディストーション算出ユニットお
よび前記第3画素データ転送保持ユニットの間で転送さ
せる第2転送経路と、を有することを特徴とする。
【0049】請求項16記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項15記載の動きベクトル探索装置にお
いて、前記画素データの転送経路を切り換えるモード切
り換え手段を備え、前記ディストーション算出手段が、
前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
1画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーシ
ョン算出ユニット、前記第2ディストーション算出ユニ
ットおよび前記第3画素データ転送保持ユニットの間で
転送させる第3転送経路を有し、前記モード切り換え手
段が、前記第1転送経路および前記第2転送経路を選択
する第1転送モードと、前記第3転送経路を選択する第
2転送モードと、を切り換えることを特徴とする。
【0050】請求項17記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項16記載の動きベクトル探索装置にお
いて、前記モード切り換え手段によって、第2転送モー
ドが選択されたとき、前記現画像データ出力手段が、前
記現画像フレームブロックの画素データを出力させ、前
記参照画像データ出力手段が、前記サーチウィンドウ内
のフレーム候補ブロックの画素データを出力させ、前記
現画像データ入力制御手段が、前記現画像データ出力手
段から出力される前記現画像フレームブロックの画素デ
ータを前記ディストーション算出手段に入力させ、前記
ウィンドウデータ入力制御手段が、前記参照画像データ
出力手段から出力される前記サーチウィンドウのフレー
ム候補ブロックの画素データを前記ディストーション算
出手段に入力させ、前記ウィンドウデータ転送制御手段
が、前記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロック
の画素データを、前記第3転送経路に沿って転送させ、
前記ディストーション算出手段が、前記現画像データ出
力手段から入力される前記現画像フレームブロックの画
素データと、前記参照画像データ出力手段から入力され
る前記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの
画素データと、に基づいて、前記現画像フレームブロッ
クに対し、該現画像フレームブロックと前記各フレーム
候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディスト
ーションを算出させることを特徴とする。
【0051】請求項18記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項17記載の動きベクトル探索装置にお
いて、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素から
なり、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列
の画素からなり、前記現画像第2フィールドブロック
が、N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フ
レームのサーチウインドウが、(H×2)行L列の画素
からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウィン
ドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フ
ィールドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からな
る動きベクトル探索装置であって、前記第1ディストー
ション算出ユニットおよび前記第2ディストーション算
出ユニットが、それぞれ(H−N+1)×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントからなり、前記第1画素
データ転送保持ユニットが、(N×2−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタからなり、前記第2画素デー
タ転送保持ユニットが、(N−1)×(L−M+1)個
のサイドレジスタからなり、前記第3画素データ転送保
持ユニットが、2×(N−1)×(L−M+1)個のサ
イドレジスタからなることを特徴とする。
【0052】請求項19記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項17記載の動きベクトル探索装置にお
いて、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素から
なり、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列
の画素からなり、前記現画像第2フィールドブロック
が、N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フ
レームのサーチウインドウが、(H×2+1)行L列の
画素からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウ
ィンドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第
2フィールドのサーチウィンドウが、H行L列の画素か
らなる動きベクトル探索装置であって、前記第1ディス
トーション算出ユニットおよび前記第2ディストーショ
ン算出ユニットが、それぞれ(H−N+1)×(L−M
+1)個のプロセッサエレメントからなり、前記第2画
素データ転送保持ユニットが、(N−1)×(L−M+
1)個のサイドレジスタからなり、前記第1画素データ
転送保持ユニットおよび前記第3画素データ転送保持ユ
ニットが、それぞれ(N×2−1)×(L−M+1)個
のサイドレジスタからなることを特徴とする。
【0053】請求項20記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項18および19記載の動きベクトル探
索装置において、前記ウィンドウデータ転送制御手段
が、前記サーチウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の
画素データを互いに列方向で逆方向に転送させるよう、
前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
ディストーション算出ユニット内で入力画素データを列
方向に往復移動させながら前記転送経路に沿って転送さ
せることを特徴とする。
【0054】請求項21記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項18および19記載の動きベクトル探
索装置において、前記ディストーション算出ユニットの
前記プロセッサエレメントが、二次元的に配列されたシ
ストリックアレー構造の演算回路によって構成されるこ
とを特徴とする。
【0055】請求項22記載の発明は、上記課題を解決
するため、インタレース走査方式の動画像を部分的に構
成する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参照画
像に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベクト
ルを探索する動きベクトル探索装置であり、前記現画像
が現画像フレームからなり、該現画像フレームが、現画
像第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含むと
ともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素により
表わされる現画像フレームブロックを含み、前記現画像
第1フィールドおよび前記現画像第2フィールドが、画
素データをそれぞれ有する複数の画素により表わされる
現画像フィールドブロックを含み、前記参照画像が参照
画像フレームからなり、該参照画像フレームが、参照画
像第1フィールドおよび参照画像第2フィールドを含む
とともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
り表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウイン
ドウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前記参照
画像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィールド
が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
されるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウ
が、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現画像
フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが同一
サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそれぞ
れが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと同一
サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する動き
ベクトル探索装置であって、前記現画像フィールドブロ
ックの画素データを出力させる現画像データ出力手段
と、前記サーチウィンドウ内のフィールド候補ブロック
の画素データを出力させる参照画像データ出力手段と、
前記現画像データ出力手段から入力される前記現画像フ
ィールドブロックの画素データと、前記参照画像データ
出力手段から入力される前記サーチウィンドウ内の各フ
ィールド候補ブロックの画素データと、に基づいて、前
記現画像フィールドブロックに対し、該現画像フィール
ドブロックと前記各フィールド候補ブロックとの間の画
像の差を表わす複数のディストーションを算出させるデ
ィストーション算出手段と、該ディストーション算出手
段によって算出された各現画像フィールドブロックに対
応するそれぞれのディストーションのうちの最小のディ
ストーションを検出して、該最小のディストーションに
対応するフィールド候補ブロックを特定させるブロック
特定手段と、前記現画像データ出力手段から出力される
前記現画像フィールドブロックの画素データを前記ディ
ストーション算出手段に入力させる現画像データ入力制
御手段と、前記参照画像データ出力手段から出力される
前記サーチウィンドウのフィールド候補ブロックの画素
データを前記ディストーション算出手段に入力させるウ
ィンドウデータ入力制御手段と、前記ディストーション
算出手段によって算出された前記ディストーションを前
記ブロック特定手段に入力させるディストーション入力
制御手段と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド候
補ブロックの画素データを、前記ディストーション算出
手段内で転送させるウィンドウデータ転送制御手段と、
を備え、前記ディストーション算出手段が、前記サーチ
ウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの画素データ
の一部を入力して保持するとともに、該保持したデータ
をそれぞれ転送する第1画素データ転送保持ユニットお
よび第2画素データ転送保持ユニットと、前記サーチウ
ィンドウ内の各フィールド候補ブロックの画素データの
一部を入力して保持するとともに、該保持したデータを
それぞれ転送し、前記現画像データ出力手段から入力さ
れる前記現画像フィールドブロックの画素データと、前
記参照画像データ出力手段から入力される前記サーチウ
ィンドウ内の各フィールド候補ブロックの画素データ
と、に基づいて、前記現画像フィールドブロックに対
し、該現画像フィールドブロックと前記各フィールド候
補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディストー
ションをそれぞれ算出する第1ディストーション算出ユ
ニットおよび第2ディストーション算出ユニットと、前
記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第1
画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーショ
ン算出ユニットおよび前記第2画素データ転送保持ユニ
ットの間で転送させる第1転送経路と、前記各フィール
ド候補ブロックの画素データを、前記第1転送経路中の
前記第1画素データ転送保持ユニットおよび前記第2画
素データ転送保持ユニットを共有させて、前記第2画素
データ転送保持ユニット、前記第2ディストーション算
出ユニットおよび前記第1画素データ転送保持ユニット
の間で転送させる第2転送経路と、を有することを特徴
とする。
【0056】請求項23記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項22記載の動きベクトル探索装置にお
いて、前記画素データの転送経路を切り換えるモード切
り換え手段を備え、前記ディストーション算出手段が、
前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
1画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーシ
ョン算出ユニットおよび前記第2ディストーション算出
ユニットの間で転送させる第3転送経路を有し、前記モ
ード切り換え手段が、前記第1転送経路および前記第2
転送経路を選択する第1転送モードと、前記第3転送経
路を選択する第2転送モードと、を切り換えることを特
徴とする。
【0057】請求項24記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項23記載の動きベクトル探索装置にお
いて、前記モード切り換え手段によって、第2転送モー
ドが選択されたとき、前記現画像データ出力手段が、前
記現画像フレームブロックの画素データを出力させ、前
記参照画像データ出力手段が、前記サーチウィンドウ内
のフレーム候補ブロックの画素データを出力させ、前記
現画像データ入力制御手段が、前記現画像データ出力手
段から出力される前記現画像フレームブロックの画素デ
ータを前記ディストーション算出手段に入力させ、前記
ウィンドウデータ入力制御手段が、前記参照画像データ
出力手段から出力される前記サーチウィンドウのフレー
ム候補ブロックの画素データを前記ディストーション算
出手段に入力させ、前記ウィンドウデータ転送制御手段
が、前記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロック
の画素データを、前記第3転送経路に沿って転送させ、
前記ディストーション算出手段が、前記現画像データ出
力手段から入力される前記現画像フレームブロックの画
素データと、前記参照画像データ出力手段から入力され
る前記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの
画素データと、に基づいて、前記現画像フレームブロッ
クに対し、該現画像フレームブロックと前記各フレーム
候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディスト
ーションを算出させることを特徴とする。
【0058】請求項25記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24記載の動きベクトル探索装置にお
いて、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素から
なり、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列
の画素からなり、前記現画像第2フィールドブロック
が、N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フ
レームのサーチウインドウが、(H×2)行L列の画素
からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウイン
ドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フ
ィールドのサーチウインドウが、H行L列の画素からな
る動きベクトル探索装置であって、前記第1ディストー
ション算出ユニットおよび前記第2ディストーション算
出ユニットが、それぞれ(H−N+1)×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントからなり、前記第1画素
データ転送保持ユニットが、2×(N−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタからなり、前記第2画素デー
タ転送保持ユニットが、(N−1)×(L−M+1)個
のサイドレジスタからなることを特徴とする。
【0059】請求項26記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項24記載の動きベクトル探索装置にお
いて、H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現
画像フレームブロックが、(N×2)行M列の画素から
なり、前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列
の画素からなり、前記現画像第2フィールドブロック
が、N行M列の画素からなるとともに、前記参照画像フ
レームのサーチウインドウが、(H×2+1)行L列の
画素からなり、前記参照画像第1フィールドのサーチウ
インドウが、H行L列の画素からなり、前記参照画像第
2フィールドのサーチウインドウが、H行L列の画素か
らなる動きベクトル探索装置であって、前記第1ディス
トーション算出ユニットおよび前記第2ディストーショ
ン算出ユニットが、それぞれ(H−N+1)×(L−M
+1)個のプロセッサエレメントからなり、前記第1画
素データ転送保持ユニットが、(N×2−1)×(L−
M+1)個のサイドレジスタからなり、前記第2画素デ
ータ転送保持ユニットが、(N−1)×(L−M+1)
個のサイドレジスタからなることを特徴とする。
【0060】請求項27記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項25および26記載の動きベクトル探
索装置において、前記ウィンドウデータ転送制御手段
が、前記サーチウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の
画素データを互いに列方向で逆方向に転送させるよう、
前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
ディストーション算出ユニット内で入力画素データを列
方向に往復移動させながら前記転送経路に沿って転送さ
せることを特徴とする。
【0061】請求項28記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項25および26記載の動きベクトル探
索装置において、前記ディストーション算出ユニットの
前記プロセッサエレメントが、二次元的に配列されたシ
ストリックアレー構造の演算回路によって構成されるこ
とを特徴とする動きベクトル探索装置。
【0062】
【発明の実施の形態】本発明に係る動きベクトル探索装
置は、図1に示すように、現画像データ出力手段10、
参照画像データ出力手段20、ディストーション算出手
段30、ブロック特定手段60、現画像データ入力制御
手段81、ウィンドウデータ入力制御手段82、ウィン
ドウデータ転送制御手段83、ディストーション入力制
御手段84およびモード切り換え手段85を備えてい
る。
【0063】現画像データ出力手段10は、現画像ブロ
ックの画素データを出力させるものである。参照画像デ
ータ出力手段20は、サーチウィンドウの画素データを
出力させるものである。ディストーション算出手段30
は、第1ディストーション算出ユニット32、第2ディ
ストーション算出ユニット34、第1画素データ転送保
持ユニット31、第2画素データ転送保持ユニット33
および第3画素データ転送保持ユニット35を有し、現
画像データ出力手段10から出力された現画像ブロック
の画素データと参照画像データ出力手段20から出力さ
れたサーチウィンドウの画素データとに基づいて、現画
像ブロックと複数の候補ブロックとの間の画像の差を表
わすディストーションをそれぞれ算出させるものであ
る。
【0064】現画像データ入力制御手段81は、現画像
データ出力手段10から出力される現画像ブロックの画
素データをディストーション算出手段30に入力させる
ものである。ウィンドウデータ入力制御手段82は、参
照画像データ出力手段20から出力されたサーチウィン
ドウの画素データをディストーション算出手段30に入
力させるものである。
【0065】ウィンドウデータ転送制御手段83は、サ
ーチウィンドウの画素データをディストーション算出手
段30内で転送経路に沿って転送させるものである。デ
ィストーション入力制御手段84は、ディストーション
算出手段30によって算出された各ディストーションを
ブロック特定手段60に入力させるものである。
【0066】モード切り換え手段85は、参照画像デー
タ出力手段20から入力されるサーチウィンドウデータ
の画素データの転送経路を、第1転送経路および第2転
送経路を選択する第1転送モードと、第3転送経路を選
択する第2転送モードと、を選択して切り換えるもので
ある。ここで、第1転送経路とは、第1画素データ転送
保持ユニット31、第1ディストーション算出ユニット
32および第2画素データ転送保持ユニット33の間で
サーチウィンドウの画素データを転送する経路であり、
第2転送経路とは、第2画素データ転送保持ユニット3
3、第2ディストーション算出ユニット34および第3
画素データ転送保持ユニット35の間でサーチウィンド
ウの画素データを転送する経路であり、第3転送経路と
は、第1画素データ転送保持ユニット31、第1ディス
トーション算出ユニット32、第2ディストーション算
出ユニット34および第3画素データ転送保持ユニット
35の間でサーチウィンドウの画素データを転送する経
路である。
【0067】ブロック特定手段60は、各現画像ブロッ
クに対し算出された複数のディストーションの値のうち
の最小値をそれぞれ検出して、現画像ブロックに対して
最も類似する1つの候補ブロックを特定するものであ
る。ここで、図2に、動きベクトル探索の対象となる現
画像ブロックとフィールド候補ブロックの関係を示す。
参照画像200は、現画像100よりも先に符号化され
たものである。現画像100は、現画像ブロック110
を含み、参照画像200は、サーチウィンドウ210を
含み、さらに、候補ブロック310を含む。動きベクト
ル探索装置は、現画像ブロック110と、サーチウィン
ドウ210内の任意の候補ブロック310とを比較し、
画像の差を表すディストーションをそれぞれ算出する。
上記のディストーションの中で、最も小さいディストー
ションを求め、そのディストーションを持つ候補ブロッ
ク310の位置と、現画像ブロック110の位置とによ
って動きベクトルを求める。
【0068】以下、図3に示す現画像ブロックと参照画
像ブロックについての動きベクトル探索について説明す
る。図3に示すa1(x,y)は現画像第1フィールド
の画素データを表し、a2(x,y)は現画像第2フィ
ールドの画素データを表し、a1(x,y)とa2
(x,y)を合わせて現画像フレームの画素データを表
す。b1(x,y)は参照画像第1フィールドの画素デ
ータを表し、b2(x,y)は参照画像第2フィールド
の画素データを表し、b1(x,y)とb2(x,y)
を合わせて参照画像フレームの画素データを表す。
【0069】動きベクトル探索装置は、モード切り換え
手段85によって第1モードが選択されたとき、ウィン
ドウデータ入力制御手段82によって、参照画像第1フ
ィールドおよび参照画像第2フィールドのフィールド候
補ブロックの画素データは、参照画像データ出力手段2
0から出力され、ディストーション算出手段30に入力
される。また、現画像データ入力制御手段81によっ
て、現画像第1フィールドおよび現画像第2フィールド
の現画像フィールドブロックの画素データは、現画像デ
ータ出力手段10から出力され、ディストーション算出
手段30に入力される。
【0070】ディストーション算出手段30に入力され
た参照画像第1フィールドのフィールド候補ブロックの
画素データは、ウィンドウデータ転送制御手段83によ
って第1転送経路に沿って転送され、第1ディストーシ
ョン算出ユニット32によってフィールド候補ブロック
ごとに現画像第1フィールドの現画像フィールドブロッ
クとのディストーションが算出される。ディストーショ
ン算出手段30に入力された参照画像第2フィールドの
フィールド候補ブロックの画素データは、ウィンドウデ
ータ転送制御手段83によって第2転送経路に沿って転
送され、第2ディストーション算出ユニット34によっ
てフィールド候補ブロックごとに現画像第2フィールド
の現画像フィールドブロックとのディストーションが算
出される。
【0071】第1ディストーション算出ユニット32お
よび第2ディストーション算出ユニット34によって算
出されたディストーションは、ディストーション入力制
御手段84によってブロック特定手段60に入力され
る。ディストーション入力制御手段84によって入力さ
れたディストーションは、ブロック特定手段60によっ
て現画像フィールドブロックの対象ごとに最小値が検出
され、ディストーションが最小値となるフィールド候補
ブロックが特定され、特定されたフィールド候補ブロッ
クの位置と、現画像フィールドブロックの位置とによっ
て動きベクトルが算出される。
【0072】モード切り換え手段85によって第2モー
ドが選択されたとき、ウィンドウデータ入力制御手段8
2によって、参照画像フレームのフレーム候補ブロック
の画素データは、参照画像データ出力手段20から出力
され、ディストーション算出手段30に入力される。ま
た、現画像データ入力制御手段81によって、現画像フ
レームの現画像フレームブロックの画素データは、現画
像データ出力手段10から出力され、ディストーション
算出手段30に入力される。
【0073】ディストーション算出手段30に入力され
た参照画像フレームのフレーム候補ブロックの画素デー
タは、ウィンドウデータ転送制御手段83によって第3
転送経路に沿って転送され、第1ディストーション算出
ユニット32および第2ディストーション算出ユニット
34によってフレーム候補ブロックごとに現画像フレー
ムの現画像フレームブロックとのディストーションが算
出される。
【0074】第1ディストーション算出ユニット32お
よび第2ディストーション算出ユニット34によって算
出されたディストーションは、ディストーション入力制
御手段84によってブロック特定手段60に入力され
る。ディストーション入力制御手段84によって入力さ
れたディストーションは、ブロック特定手段60によっ
て最小値が検出され、ディストーションが最小値となる
フレーム候補ブロックが特定され、特定されたフレーム
候補ブロックの位置と、現画像フレームブロックの位置
とによって動きベクトルが算出される。
【0075】
【実施例】以下、本発明ついて詳細に説明する。図4に
示すように、動きベクトル探索装置は、現画像データ出
力ユニット1000、参照画像データ出力ユニット20
00、ディストーション算出手段3000、ブロック特
定ユニット6000および信号出力ユニット8000か
ら構成される。
【0076】現画像データ出力ユニット1000は、現
画像ブロックの画素データをディストーション算出手段
3000に出力させるものである。参照画像データ出力
ユニット2000は、サーチウィンドウの画素データを
ディストーション算出手段3000に出力させるもので
ある。ディストーション算出手段3000は、入力レジ
スタグループ、第1、第2、第3サイドレジスタグルー
プおよび第1、第2プロセッサエレメントグループを有
し、現画像データ出力ユニット1000から出力された
現画像ブロックの画素データと参照画像データ出力ユニ
ット2000から出力されたサーチウィンドウの画素デ
ータとに基づいて、現画像ブロックと複数の候補ブロッ
クとの間の画像の差を表わす複数のディストーションを
それぞれ算出させるものである。
【0077】ブロック特定ユニット6000は、各現画
像ブロックに対し算出された複数のディストーションの
値のうちそれぞれ最小値を検出して、候補ブロックの中
で現画像ブロックに最も類似する1つの候補ブロックを
特定し、特定された候補ブロックから動きベクトルを検
出するものである。信号出力ユニット8000は、各ユ
ニットおよび手段に対して制御信号を出力し、各ユニッ
トおよび手段の動作を制御するものである。
【0078】図5に示すように、信号出力ユニット80
00は、第1〜第7信号出力端子P1〜P7を有し、各
信号出力端子P1〜P7から出力される信号は、現画像
データ出力ユニット1000、参照画像データ出力ユニ
ット2000、ディストーション算出手段3000、ブ
ロック特定ユニット6000に出力され、各ユニットお
よび手段の動作を制御するものである。
【0079】信号出力ユニット8000の各信号出力端
子P1〜P7から出力される信号を図6〜図12に示
す。第1信号出力端子P1から出力される信号は、クロ
ックパルス信号CK1である。クロックパルス信号CK
1は、本装置の基本クロックで、この信号を基準にして
他のパルス信号を形成し、すべての動作を制御するもの
である。
【0080】クロックパルス信号CK1は2値パルス信
号であり、ハイレベル信号を1としローレベル信号を0
として表すことにする。また、クロックパルス信号CK
1の1周期を単位時間とし、処理の流れを表し、クロッ
クパルス信号CK1の1クロック目の立ち上がりから2
クロック目の立ち上がりまでを期間c1とし、以後、期
間c2、c3、c4・・・とする。
【0081】第2信号出力端子P2から出力される信号
は、パルス信号CK2であり、クロックパルス信号CK
1と同じパルス幅および同じ周期をもち、クロックパル
ス信号CK1の1クロック目に同期して出力される。パ
ルス信号CK2は、ディストーション算出後のブロック
特定および動きベクトルを検出するための信号である。
【0082】第3信号出力端子P3から出力される信号
は、パルス信号SLである。パルス信号SLは、ディス
トーション算出手段3000の各素子間を転送する画素
データの転送方向を制御するための信号である。第4信
号出力端子P4から出力される信号は、パルス信号LD
1である。パルス信号LD1は、ディストーション算出
手段3000においてディストーション積算値の初期化
およびディストーションの転送タイミングを制御するた
めの信号である。
【0083】第5信号出力端子P5から出力される信号
は、パルス信号LD2である。パルス信号LD2は、ブ
ロック特定処理の開始タイミングを制御するための信号
である。第6信号出力端子P6から出力される信号は、
パルス信号SMVである。パルス信号SMVは、検出さ
れた最小ディストーションおよび動きベクトルの出力タ
イミングを制御するための信号である。
【0084】第7信号出力端子P7から出力される信号
は、パルス信号SJである。パルス信号SJは、動きベ
クトルの検出モードを切り換えるものである。各信号の
タイミングチャートを、図6〜図12に示す。図6〜図
8は、第1選択モードを選択したときのタイミングチャ
ートであり、図9〜図12は、第2選択モードを選択し
たときのタイミングチャートである。
【0085】ディストーション算出手段3000の詳細
構成を図13に示す。ディストーション算出手段300
0は、18個のプロセッサエレメントPE、31個のサ
イドレジスタSRおよび13個の入力レジスタIRを有
する。ここで、x=0〜3、y=−5〜12とし、左上
のプロセッサエレメントをPE(0,0)として、上述
の各プロセッサエレメントPEをPE(x,y)、各サ
イドレジスタSRをSR(x,y)、各入力レジスタI
RをIR(x,y)とする。
【0086】図14は、各PE(x,y)、SR(x,
y)、IR(x,y)を簡略化して、示したものであ
る。ディストーション算出手段3000の入力レジスタ
IR(3,0)、IR(3,3)、IR(3,5)、I
R(3,8)は、参照画像データ出力ユニット2000
の出力端子に接続される。ディストーション算出手段3
000の各プロセッサエレメントPE(x,y)は、現
画像データ出力ユニット1000の出力端子に接続され
る。プロセッサエレメントPE(0,0)、PE(0,
1)、PE(0,2)、PE(0,5)、PE(0,
6)、PE(0,7)はブロック特定ユニット6000
の入力端子に接続される。
【0087】また、プロセッサエレメントPE(0,
y)およびPE(2,y)を奇数列のプロセッサエレメ
ント、PE(1,y)を偶数列のプロセッサエレメン
ト、サイドレジスタSR(0,y)およびSR(2,
y)を奇数列のサイドレジスタ、SR(1,y)を偶数
列のサイドレジスタと呼ぶ。図15および図16は、プ
ロセッサエレメントの入出力端子を表したものであり、
図16(a)は、特に、PE(0,2)、PE(2,
2)の入出力端子を表したものであり、図16(b)
は、PE(1,5)の入出力端子を表したものである。
また、図15は、その他のプロセッサエレメントの入出
力端子を表し、図15(a)は、奇数列のプロセッサエ
レメントの入出力端子を表したものであり、図15
(b)は、偶数列のプロセッサエレメントの入出力端子
を表したものである。
【0088】図15(a)に示すように、奇数列の各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)は、入力端子X、D
i、YLiおよびYUi、並びに、出力端子YUo、Y
LoおよびDoを有し、さらに信号出力ユニット800
0の各信号出力端子に接続された入力端子(図示省略)
を有している。また、図15(b)に示すように、偶数
列の各PE(x,y)は、入力端子X、YDi、Diお
よびYLi、並びに、出力端子YDo、YLoおよびD
oを有し、さらに信号出力ユニット8000の各信号出
力端子に接続された入力端子(図示省略)を有してい
る。
【0089】図16(a)に示すプロセッサエレメント
PE(0,2)、PE(2,2)は、図15(a)に示
すPE(x,y)に入力端子YUJiを加えたものであ
り、図16(b)に示すPE(1,5)は、図15
(b)に示すPE(x,y)に入力端子YDJiを加え
たものである。プロセッサエレメントPE(0,2)、
PE(1,5)、PE(2,2)の詳細構成を、図18
に示し、その他のプロセッサエレメントの詳細構成を、
図17に示す。
【0090】プロセッサエレメントは、画素データ転送
部3100、ディストーション算出部3200およびデ
ィストーション転送部3300を有し、図17に示すプ
ロセッサエレメントは、セレクタ3110、フリップフ
ロップ3120、減算器3210、正数変換器322
0、加算器3230、フリップフロップ3240、反転
器3250、論理積演算器3260、セレクタ3310
およびフリップフロップ3320からなり、図18に示
すプロセッサエレメントは、図17に示すプロセッサエ
レメントにセレクタ3410を追加したものである。
【0091】セレクタ3110は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0のとき第1データ入力端子Aに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入
力された信号が1のとき第2データ入力端子Bに入力さ
れているデータをデータ出力端子Yから出力するもので
ある。
【0092】フリップフロップ3120は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。減算器3210は、第1データ入力端子A、
第2データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、
第1データ入力端子Aに入力されたデータから第2デー
タ入力端子Bに入力されたデータを減算してデータ出力
端子Yから出力するものである。
【0093】正数変換器3220は、データ入力端子A
およびデータ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入
力されたデータを絶対値演算または二乗演算により正数
データに変換してデータ出力端子Yから出力するもので
ある。加算器3230は、第1データ入力端子A、第2
データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、第1
データ入力端子Aに入力されたデータと第2データ入力
端子Bに入力されたデータを加算してデータ出力端子Y
から出力するものである。
【0094】フリップフロップ3240は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。反転器3250は、信号入力端子Sおよび信
号出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0を表わす信号である場合には、信号出力端子Yに1
を表わす信号を出力し、信号入力端子Sに入力された信
号が1を表わす信号である場合には、信号出力端子Yに
0を表わす信号を出力するものである。
【0095】論理積演算器3260は、信号入力端子
A、データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、
信号入力端子Aおよびデータ入力端子Bに入力された信
号およびデータが共に1を表わすときのみ1を表わすデ
ータをデータ出力端子Yに出力し、どちらか一方でも0
を表わす信号またはデータが入力された場合には、0を
表わすデータをデータ出力端子Yに出力するものであ
る。言い換えれば、信号入力端子Aに入力された信号が
0を表わす信号の場合には、データ出力端子Yに0を表
わすデータを出力し、信号入力端子Aに入力された信号
が1を表わす信号の場合には、データ出力端子Yにデー
タ入力端子Bに入力されたデータを出力するものであ
る。
【0096】セレクタ3310は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0のとき第1データ入力端子Aに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入
力された信号が1のとき第2データ入力端子Bに入力さ
れているデータをデータ出力端子Yから出力するもので
ある。
【0097】フリップフロップ3320は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。セレクタ3410は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0のとき第1データ入力端子Aに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入
力された信号が1のとき第2データ入力端子Bに入力さ
れているデータをデータ出力端子Yから出力するもので
ある。
【0098】各プロセッサエレメントPE(x,y)の
セレクタ3410の第1データ入力端子Aは、奇数列の
PE(x,y)では、サイドレジスタSR(x,y+
1)のデータ出力端子に入力端子YUiを介して電気的
に接続され、偶数列のPE(x,y)では、SR(x,
y−1)のデータ出力端子に入力端子YDiを介して電
気的に接続され、セレクタ3410の第2データ入力端
子Bは、奇数列のPE(x,y)では、PE(x,y+
3)のフリップフロップ3120のデータ出力端子Yに
入力端子YUJiを介して電気的に接続され、偶数列の
PE(x,y)では、PE(x,y−3)のフリップフ
ロップ3120のデータ出力端子Yに入力端子YDJi
を介して電気的に接続されている。
【0099】また、セレクタ3410の信号入力端子S
は、信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気的
に接続され、パルス信号SJが入力される。各PE
(x,y)のセレクタ3110の第1データ入力端子A
は、PE(0,2)、PE(1,5)およびPE(2,
2)では、セレクタ3410のデータ出力端子Yに電気
的に接続され、その他のPE(x,y)は、奇数列のP
E(x,y)では、PE(x,y+1)のフリップフロ
ップ3120のデータ出力端子YまたはSR(x,y+
1)の出力端子に入力端子YUiを介して電気的に接続
され、偶数列のPE(x,y)では、PE(x,y−
1)のフリップフロップ3120のデータ出力端子Yま
たはSR(x,y−1)のデータ出力端子に入力端子Y
Diを介して電気的に接続されている。
【0100】セレクタ3110の第2データ入力端子B
は、PE(x+1,y)のフリップフロップ3120の
データ出力端子YまたはIR(x+1,y)の出力端子
に入力端子YLiを介して電気的に接続されている。ま
た、セレクタ3110の信号入力端子Sは、信号出力ユ
ニット8000の信号出力端子に電気的に接続され、パ
ルス信号SLが入力される。
【0101】各PE(x,y)のフリップフロップ31
20のデータ入力端子Aは、同じPE(x,y)のセレ
クタ3110のデータ出力端子Yに電気的に接続されて
いる。また、フリップフロップ3120の信号入力端子
Sは、信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気
的に接続され、パルス信号CK1が入力される。各PE
(x,y)の減算器3210の第1データ入力端子A
は、同じPE(x,y)のフリップフロップ3120の
データ出力端子Yに電気的に接続され、減算器3210
の第2データ入力端子Bは、現画像データ出力ユニット
1000のデータ出力端子に電気的に接続されている。
【0102】各PE(x,y)の正数変換器3220の
データ入力端子Aは、同じPE(x,y)の減算器32
10のデータ出力端子Yに電気的に接続されている。各
PE(x,y)の加算器3230の第1データ入力端子
Aは、同じPE(x,y)の正数変換器3220のデー
タ出力端子Yに電気的に接続され、加算器3230の第
2データ入力端子Bは、同じPE(x,y)の論理積演
算器3260のデータ出力端子Yに電気的に接続されて
いる。
【0103】各PE(x,y)のフリップフロップ32
40のデータ入力端子Aは、同じPE(x,y)の加算
器3230のデータ出力端子Yに電気的に接続されてい
る。また、フリップフロップ3240の信号入力端子S
は、信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気的
に接続され、パルス信号CK1が入力される。各PE
(x,y)の反転器3250の信号入力端子Sは、信号
出力ユニット8000の信号出力端子に電気的に接続さ
れ、パルス信号LD1が入力される。
【0104】各PE(x,y)の論理積演算器3260
の信号入力端子Aは、同じPE(x,y)の反転器32
50の信号出力端子Yに電気的に接続され、論理積演算
器3260のデータ入力端子Bは、同じPE(x,y)
のフリップフロップ3240のデータ出力端子Yに電気
的に接続されている。各PE(x,y)のセレクタ33
10の第1データ入力端子Aは、別のPE(x+1,
y)のフリップフロップ3320のデータ出力端子Yに
入力端子Diを介して電気的に接続され、セレクタ33
10の第2データ入力端子Bは、同じPE(x,y)の
フリップフロップ3240のデータ出力端子Yに電気的
に接続されている。
【0105】また、セレクタ3310の信号入力端子S
は、信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気的
に接続され、パルス信号LD1が入力される。各PE
(x,y)のフリップフロップ3320のデータ入力端
子Aは、同じPE(x,y)のセレクタ3310のデー
タ出力端子Yに電気的に接続されている。また、フリッ
プフロップ3320の信号入力端子Sは、信号出力ユニ
ット8000の信号出力端子に電気的に接続され、パル
ス信号CK2が入力される。
【0106】図19に各サイドレジスタSR(x,y)
の入出力端子および詳細構成を示す。図19に示すサイ
ドレジスタSR(x,y)は、奇数列のSR(x,y)
では、データ入力端子YUi、YLiおよびデータ出力
端子YUo、YLoを有し、偶数列のSR(x,y)で
は、データ入力端子YDi、YLiおよびデータ出力端
子YDo、YLoを有し、各SR(x,y)は、セレク
タ4210およびフリップフロップ4220からなる。
【0107】セレクタ4210は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0のとき第1データ入力端子Aに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入
力された信号が1のとき第2データ入力端子Bに入力さ
れているデータをデータ出力端子Yから出力するもので
ある。
【0108】フリップフロップ4220は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。各サイドレジスタSR(x,y)のセレクタ
4210の第1データ入力端子Aは、奇数列のSR
(x,y)では、別のSR(x,y+1)のフリップフ
ロップ4220のデータ出力端子Yまたは別のPE
(x,y+1)のフリップフロップ3120のデータ出
力端子Yに、入力端子YUiを介して電気的に接続さ
れ、偶数列のSR(x,y)では、別のSR(x,y−
1)のフリップフロップ4220のデータ出力端子また
は別のPE(x,y−1)のフリップフロップ3120
のデータ出力端子Yに、入力端子YDiを介して電気的
に接続されている。
【0109】セレクタ4210の第2データ入力端子B
は、第3列のSR(x,y)では、IR(x+1,y)
のデータ出力端子Yに入力端子YLiを介して電気的に
接続され、第1、第2列のSR(x,y)では、別のS
R(x+1,y)のフリップフロップ4220のデータ
出力端子Yに、入力端子YLiを介して電気的に接続さ
れている。
【0110】また、セレクタ4210の信号入力端子S
は、信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気的
に接続され、パルス信号SLが入力される。各SR
(x,y)のフリップフロップ4220のデータ入力端
子Aは、同じSR(x,y)のセレクタ4210のデー
タ出力端子Yに電気的に接続されている。また、フリッ
プフロップ4220の信号入力端子Sは信号出力ユニッ
ト8000の信号出力端子に電気的に接続され、パルス
信号CK1が入力される。
【0111】図20に各入力レジスタIR(x,y)の
入出力端子および詳細構成を示す。図20に示す入力レ
ジスタIR(x,y)は、入力端子YDiおよび出力端
子YDo、YLoを有し、各IR(x,y)は、フリッ
プフロップ4120からなる。フリップフロップ412
0は、Dフリップフロップからなり、データ入力端子
A、信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有し、信
号入力端子Sに入力された信号のパルスに同期して、デ
ータ入力端子Aに入力されているデータをデータ出力端
子Yにラッチするものである。
【0112】各入力レジスタIR(x,y)のフリップ
フロップ4120のデータ入力端子Aは、別の入力レジ
スタIR(x,y−1)のフリップフロップ4120の
データ出力端子Yに電気的に接続され、IR(3,
0)、IR(3,3)、IR(3,5)およびIR
(3,8)のフリップフロップ4120のデータ入力端
子Aは、参照画像データ出力ユニット2000の出力端
子に電気的に接続されている。
【0113】また、フリップフロップ4120の信号入
力端子Sは、信号出力ユニット8000の信号出力端子
に電気的に接続され、パルス信号CK1が入力される。
図21に入力レジスタIR(3,5)の入出力端子およ
び詳細構成を示す。図21に示す入力レジスタIR
(3,5)は、上記IR(x,y)の入出力端子に加
え、入力端子YDJiを有し、セレクタ4110を追加
したものである。
【0114】セレクタ4110は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0のとき第1データ入力端子Aに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入
力された信号が1のとき第2データ入力端子Bに入力さ
れているデータをデータ出力端子Yから出力するもので
ある。
【0115】入力レジスタIR(3,5)のセレクタ4
110の第1データ入力端子Aは、参照画像データ出力
ユニット2000の出力端子に、入力端子YDiを介し
て電気的に接続され、セレクタ4110の第2データ入
力端子Bは、IR(3,2)のフリップフロップ412
0のデータ出力端子Yに、入力端子YDJiを介して電
気的に接続されている。
【0116】また、セレクタ4110の信号入力端子S
は、信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気的
に接続され、パルス信号SJが入力される。SR(3,
5)のフリップフロップ4120については、上記IR
(x,y)のフリップフロップ4120と同様である。
次に、ブロック特定ユニット6000の詳細なブロック
構成図を示す。
【0117】図22は、第1選択モード選択時、上部の
プロセッサエレメントPE(0,0)〜PE(2,2)
において算出されたディストーションから最小ディスト
ーションおよび動きベクトルを検出するブロック特定ユ
ニット6000の詳細なブロック構成図である。同図に
おいて、ブロック特定ユニット6000は、最小ディス
トーション検出ユニット6100、動きベクトル垂直成
分検出ユニット6200および動きベクトル水平成分検
出ユニット6300からなり、最小ディストーション検
出ユニット6100は、比較器6110、比較器612
0、セレクタ6130、フリップフロップ6140、論
理和演算器6150およびフリップフロップ6180か
らなる。
【0118】また、動きベクトル垂直成分検出ユニット
6200は、セレクタ6220、フリップフロップ62
30、換算テーブル6240およびフリップフロップ6
280からなり、動きベクトル水平成分検出ユニット6
300は、カウンタ6310、セレクタ6320、フリ
ップフロップ6330、換算テーブル6340およびフ
リップフロップ6380からなる。
【0119】比較器6110は、データ入力端子A0、
A1、A2、データ出力端子MおよびYを有し、データ
入力端子A0、A1およびA2に入力されたデータの中
で最小の値を持つデータをデータ出力端子Yから出力
し、最小の値を持つデータの入力されたデータ入力端子
がA0ならば0を、A1ならば1を、A2ならば2をデ
ータ出力端子Mから出力するものである。
【0120】比較器6120は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子Bおよび信号出力端子Yを有
し、データ入力端子Aに入力されたデータがデータ入力
端子Bに入力されたデータ以上の大きさであるとき、0
を表わす信号を信号出力端子Yから出力し、データ入力
端子Aに入力されたデータがデータ入力端子Bに入力さ
れたデータより小さいとき、1を表わす信号を信号出力
端子Yから出力するものである。
【0121】セレクタ6130は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0を表わす信号のとき、データ入力端子Bに入力され
ているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力
端子Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、デー
タ入力端子Aに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0122】フリップフロップ6140は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。論理和演算器6150は、信号入力端子S、
データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、信号
入力端子Sおよびデータ入力端子Bのいずれか一方に1
を表わす信号またはデータが入力された場合には、デー
タ出力端子Yに1を表わすデータを出力し、信号入力端
子Sおよびデータ入力端子Bの両入力端子に0を表わす
信号およびデータが入力された場合のみ、データ出力端
子Yに0を表わすデータを出力するものである。言い換
えれば、信号入力端子Sに入力された信号が1を表わす
信号の場合には、1を表わす信号をデータ出力端子Yに
出力し、信号入力端子Sに入力された信号が0である場
合には、データ入力端子Bに入力されているデータをデ
ータ出力端子Yに出力するものである。
【0123】フリップフロップ6180は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。セレクタ6220は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0を表わす信号のとき、データ入力端子Aに入力され
ているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力
端子Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、デー
タ入力端子Bに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0124】フリップフロップ6230は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。換算テーブル6240は、データ入力端子A
およびデータ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入
力されたデータを動きベクトルデータに換算し、データ
出力端子Yから出力するものである。
【0125】フリップフロップ6280は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。カウンタ6310は、信号入力端子CK、C
Lおよびカウント出力端子Qnを有し、信号入力端子C
Lに入力された信号のパルスに同期してカウント出力端
子Qnの出力を0にリセットし、信号入力端子CKに入
力された信号のパルスに同期して、カウント出力端子Q
nの出力カウントをカウントアップして出力するもので
ある。
【0126】セレクタ6320は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が0を表わす信号のとき、データ入力端子Aに入力され
ているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力
端子Sに入力された信号が1を表わす信号のとき、デー
タ入力端子Bに入力されているデータをデータ出力端子
Yから出力するものである。
【0127】フリップフロップ6330は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。換算テーブル6340は、データ入力端子A
およびデータ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入
力されたデータを動きベクトルデータに換算し、データ
出力端子Yから出力するものである。
【0128】フリップフロップ6380は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。つぎに、ブロック特定ユニット6000の各
構成機器間の接続について説明する。
【0129】比較器6110のデータ入力端子A0は、
プロセッサエレメントPE(0,0)のフリップフロッ
プ3320のデータ出力端子Yに、PE(0,0)のデ
ータ出力端子Doを介して電気的に接続され、データ入
力端子A1は、PE(0,1)のフリップフロップ33
20のデータ出力端子Yに、PE(0,1)のデータ出
力端子Doを介して電気的に接続され、データ入力端子
A2は、PE(0,2)のフリップフロップ3320の
データ出力端子Yに、PE(0,2)のデータ出力端子
Doを介して電気的に接続されている。
【0130】比較器6120の第1データ入力端子A
は、比較器6110のデータ出力端子Yに電気的に接続
され、第2データ入力端子Bは、論理和演算器6150
のデータ出力端子Yに電気的に接続されている。セレク
タ6130の第1データ入力端子Aは、比較器6110
のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第2データ入
力端子Bは、論理和演算器6150のデータ出力端子Y
に電気的に接続され、信号入力端子Sは、比較器612
0の信号出力端子Yに電気的に接続されている。
【0131】フリップフロップ6140のデータ入力端
子Aは、セレクタ6130のデータ出力端子Yに電気的
に接続されている。また、信号入力端子Sは、信号出力
ユニット8000の信号出力端子に電気的に接続され、
パルス信号CK2が入力される。論理和演算器6150
の信号入力端子Sは、信号出力ユニット8000の信号
出力端子に電気的に接続され、パルス信号LD2が入力
され、データ入力端子Bは、フリップフロップ6140
のデータ出力端子Yに電気的に接続されている。
【0132】フリップフロップ6180のデータ入力端
子Aは、フリップフロップ6140のデータ出力端子Y
に電気的に接続されている。また、信号入力端子Sは、
信号出力ユニット8000の信号出力端子に電気的に接
続され、パルス信号SMVが入力される。セレクタ62
20の第1データ入力端子Aは、フリップフロップ62
30のデータ出力端子Yに電気的に接続され、第2デー
タ入力端子Bは、最小ディストーション検出ユニット6
100の比較器6110のデータ出力端子Mに電気的に
接続され、信号入力端子Sは、最小ディストーション検
出ユニット6100の比較器6120の信号出力端子Y
に電気的に接続されている。
【0133】フリップフロップ6230のデータ入力端
子Aは、セレクタ6220のデータ出力端子Yに電気的
に接続されている。また、信号入力端子Sは、信号出力
ユニット8000の信号出力端子に電気的に接続され、
パルス信号CK2が入力される。換算テーブル6240
のデータ入力端子Aは、フリップフロップ6230のデ
ータ出力端子Yに電気的に接続されている。
【0134】フリップフロップ6280のデータ入力端
子Aは、換算テーブル6240のデータ出力端子Yに電
気的に出力されている。また、信号入力端子Sは、信号
出力ユニット8000の信号出力端子に電気的に接続さ
れ、パルス信号SMVが入力される。カウンタ6310
の信号入力端子CLは、信号出力ユニット8000の信
号出力端子に電気的に接続され、パルス信号LD2が入
力され、信号入力端子CKは、信号出力ユニット800
0の信号出力端子に電気的に接続され、パルス信号CK
2が入力される。
【0135】セレクタ6320の第1データ入力端子A
は、フリップフロップ6330のデータ出力端子Yに電
気的に接続され、第2データ入力端子Bは、カウンタ6
310のデータ出力端子Qnに電気的に接続され、信号
入力端子Sは、最小ディストーション検出ユニット61
00の比較器6120の信号出力端子Yに電気的に接続
されている。
【0136】フリップフロップ6330のデータ入力端
子Aは、セレクタ6320のデータ出力端子Yに電気的
に接続されている。また、信号入力端子Sは、信号出力
ユニット8000の信号出力端子に電気的に接続され、
パルス信号CK2が入力される。換算テーブル6340
のデータ入力端子Aは、フリップフロップ6330のデ
ータ出力端子Yに電気的に接続されている。
【0137】フリップフロップ6380のデータ入力端
子Aは、換算テーブル6340のデータ出力端子Yに電
気的に出力されている。また、信号入力端子Sは、信号
出力ユニット8000の信号出力端子に電気的に接続さ
れ、パルス信号SMVが入力される。次に、本装置の動
作の概要を説明する。
【0138】まず、参照画像データ出力ユニット200
0から出力されたフィールド候補ブロックの画素データ
を入力レジスタへ入力し、各レジスタおよびプロセッサ
エレメント間の接続を切り替え、ディストーション算出
手段3000へサーチウィンドウ内の画素データを入力
し、転送しながら参照画像フォーマットに配置する。次
に、現画像データ出力ユニット1000から出力された
現画像フィールドブロックの画素データを各プロセッサ
エレメントに入力する。各プロセッサエレメントでは、
現画像フィールドブロックの画素データとフィールド候
補ブロックの画素データからディストーションの算出を
行う。各プロセッサエレメントで算出されたディストー
ションは、各プロセッサエレメント間で転送され、ブロ
ック特定ユニット6000へ出力される。
【0139】次に、ブロック特定ユニット6000で
は、入力された各ディストーションの中から現画像フィ
ールドブロックごとに、最小ディストーションを検出す
るとともに動きベクトルを求める。また、参照画像デー
タ出力ユニット2000から出力されたフレーム候補ブ
ロックの画素データを入力レジスタへ入力し、各レジス
タおよびプロセッサエレメント間の接続を切り替え、デ
ィストーション算出手段3000へサーチウィンドウ内
の画素データを入力し、転送しながら参照画像フォーマ
ットに配置する。
【0140】次に、現画像データ出力ユニット1000
から出力された現画像フレームブロックの画素データを
各プロセッサエレメントに入力する。各プロセッサエレ
メントでは、現画像フレームブロックの画素データとフ
レーム候補ブロックの画素データからディストーション
の算出を行う。各プロセッサエレメントで算出されたデ
ィストーションは、各プロセッサエレメント間で転送さ
れ、ブロック特定ユニット6000へ出力される。
【0141】次に、ブロック特定ユニット6000で
は、入力された各ディストーションの中から現画像フレ
ームブロックごとに、最小ディストーションを検出する
とともに動きベクトルを求める。以下に、画素データの
流れに基づきながら動作の詳細について説明をする。ま
ず、サーチウィンドウの画素データの入力について説明
する。
【0142】参照画像データ出力ユニット2000から
出力されたサーチウィンドウの画素データは、入力レジ
スタIR(3,0),IR(3,3),IR(3,
5),IR(3,8)のデータ入力端子YDiを介して
それぞれ入力される。参照画像データ出力ユニット20
00からの画素データの出力は、期間c1の前から開始
され、IR(x,y)のフリップフロップ4120にデ
ータ入力端子Aを介して入力され、クロックパルス信号
CK1に同期してラッチされる。以後、IR(x,y)
へのデータの入力は、このフリップフロップ4120へ
の画素データのラッチ時を意味するものとする。
【0143】本実施例では、サーチウィンドウは11行
×5列の画素からなり、画素データb1(x,y)、b
2(x,y)と座標で表す。ここで、x=0〜4,y=
0〜5である。順次、IR(x,y)に入力された画素
データは、1列毎にIR(x,y)からプロセッサエレ
メントPE(x,y)およびサイドレジスタSR(x,
y)へ出力され、転送される。
【0144】入力レジスタIR(x,y)への画素デー
タの入力および転送について、詳しく説明すると、クロ
ックパルス信号CK1の1クロック目に同期して、図2
3に示すように、IR(3,0),IR(3,5)へ画
素データb1(0,2),b2(0,2)がそれぞれ入
力される。次いで、クロックパルス信号CK1の2クロ
ック目に同期して、図24に示すように、入力レジスタ
IR(3,0)、IR(3,5)から1つ下の入力レジ
スタIR(3,1)、IR(3,6)へ画素データb1
(0,2)、b2(0,2)が転送され、さらに、入力
レジスタIR(3,0)、IR(3,3)、IR(3,
5)、IR(3,8)へ画素データb1(0,1)、b
1(0,4)、b2(0,1)、b2(0,4)がそれ
ぞれ入力される。
【0145】次いで、クロックパルス信号CK1の3ク
ロック目に同期して、図25に示すように、入力レジス
タIR(3,0)、IR(3,1)、IR(3,3)、
IR(3,5)、IR(3,6)、IR(3,8)から
1つ下の入力レジスタIR(3,1)、IR(3,
2)、IR(3,4)、IR(3,6)、IR(3,
7)、IR(3,9)へ画素データb1(0,1)、b
1(0,2)、b1(0,4)、b2(0,1)、b2
(0,2)、b2(0,4)が転送され、さらに、入力
レジスタIR(3,0)、IR(3,3)、IR(3,
5)、IR(3,8)へ画素データb1(0,0)、b
1(0,3)、b2(0,0)、b2(0,3)がそれ
ぞれ入力される。ここまでで、サーチウィンドウの1列
目の画素データb1(0,y)、b2(0,y)が全
て、参照画像データ出力ユニット2000から、入力レ
ジスタへ入力されたことになる。
【0146】以後、参照画像データ出力ユニット200
0および入力レジスタIR(x,y)は、上記の処理を
サーチウィンドウの各列毎にクロックパルス信号CK1
の3クロック毎に繰り返していく。つまり、nを整数と
するとき、クロックパルス信号CK1の(3n+1)ク
ロック目に同期して、IR(3,0)、IR(3,5)
へ画素データb1(n,2)、b2(n,2)がそれぞ
れ入力され、次いで、クロックパルス信号CK1の(3
n+2)クロック目に同期して、入力レジスタIR
(3,0)、IR(3,5)から1つ下の入力レジスタ
IR(3,1)、IR(3,6)へ画素データb1
(n,2)、b2(n,2)が転送され、さらに、入力
レジスタIR(3,0)、IR(3,3)、IR(3,
5)、IR(3,8)へ画素データb1(n,1)、b
1(n,4)、b2(n,1)、b2(n,4)がそれ
ぞれ入力され、次いで、クロックパルス信号CK1の
(3n+3)クロック目に同期して、入力レジスタIR
(3,0)、IR(3,1)、IR(3,3)、IR
(3,5)、IR(3,6)、IR(3,8)から1つ
下の入力レジスタIR(3,1)、IR(3,2)、I
R(3,4)、IR(3,6)、IR(3,7)、IR
(3,9)へ画素データb1(n,1)、b1(n,
2)、b1(n,4)、b2(n,1)、b2(n,
2)、b2(n,4)が転送され、さらに、入力レジス
タIR(3,0)、IR(3,3)、IR(3,5)、
IR(3,8)へ画素データb1(n,0)、b1
(n,3)、b2(n,0)、b2(n,3)がそれぞ
れ入力され、サーチウィンドウの(n+1)列目の画素
データb1(n,y)、b2(n,y)が全て参照画像
データ出力ユニット2000から入力レジスタIR
(x,y)へ入力される。以上の動作は、サーチウィン
ドウの画素データが全て入力されるまでを1セットとし
て続けられる。
【0147】次に、入力レジスタへ入力保持されたサー
チウィンドウの画素データをプロセッサエレメントおよ
びサイドレジスタへ転送し、プロセッサエレメントおよ
びサイドレジスタ内を繰り返し転送しながら、サーチウ
ィンドウの画素データを参照画像フォーマット通りに入
力し配置する動作について説明する。プロセッサエレメ
ントおよびサイドレジスタ内の画素データの転送処理
は、各PE(x,y)およびSR(x,y)内のセレク
タ3410、セレクタ3110およびセレクタ4210
が選択するデータ入力端子の切り替えによって実現され
る。
【0148】セレクタ3410、セレクタ3110およ
びセレクタ4210のデータ入力端子の切り替えは、信
号入力端子Sを介して入力されるパルス信号SJおよび
SLにより制御される。フィールドブロックのディスト
ーションを算出する場合には、パルス信号SJは、プロ
セッサエレメントPE(x,y)およびサイドレジスタ
SR(x,y)へ常時0が入力される。以下、画素デー
タの転送処理を、順を追って説明する。
【0149】まず、プロセッサエレメントPE(x,
y)のセレクタ3110およびサイドレジスタSR
(x,y)のセレクタ4210の信号入力端子Sには、
サーチウィンドウの1列分の画素データが全て入力され
るまでは0が入力されていて、信号入力端子Sに入力さ
れる信号が1に変わると転送方向が変更される。詳しく
説明すると、期間c3において、パルス信号SLは1と
なり、各セレクタに信号入力端子Sを介して信号1が入
力される。このため、各セレクタではデータ入力端子B
とデータ出力端子Yが電気的に接続され、各レジスタお
よびプロセッサエレメントのデータ入力端子YLiを介
して画素データが入力され、フリップフロップに保持さ
れ、クロックパルス信号CK1の4クロック目に同期し
て、各フリップフロップのデータ出力端子Yを介して出
力される。
【0150】このようにして、図26に示すように、画
素データb1(0,y)およびb2(0,y)が入力レ
ジスタIR(3,y)から、それぞれ左側の各PE
(2,y)またはSR(2,y)へ転送される。次い
で、期間c4において、パルス信号SLは0となり、各
セレクタに信号入力端子Sを介して信号0が入力され、
このため、各セレクタではデータ入力端子Aとデータ出
力端子Yが電気的に接続され、奇数列の各PE(2,
y)およびSR(2,y)のデータ入力端子YUiを介
して画素データが入力され、フリップフロップに保持さ
れ、クロックパルス信号CK1の5クロック目に同期し
て、各フリップフロップのデータ出力端子Yを介して出
力される。
【0151】このようにして、図27に示すように、画
素データb1(0,y)およびb2(0,y)が各PE
(2,y)およびSR(2,y)から、それぞれ一つ上
側の各PE(2,y−1)またはSR(2,y−1)へ
転送される。同様にして、図28に示すように、クロッ
クパルス信号CK1の6クロック目に同期して、画素デ
ータb1(0,y)およびb2(0,y)が、各PE
(2,y−1)またはSR(2,y−1)から、それぞ
れ上側の各PE(2,y−2)またはSR(2,y−
2)へ転送される。
【0152】次いで、期間c6において、パルス信号S
Lが1となり、各セレクタに信号入力端子Sを介して信
号1が入力される。このため、各セレクタではデータ入
力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に接続され、各プ
ロセッサエレメントおよびサイドレジスタのデータ入力
端子YLiを介して画素データが入力され、フリップフ
ロップに保持され、クロックパルス信号CK1の7クロ
ック目に同期して、各フリップフロップのデータ出力端
子Yを介して出力される。
【0153】このようにして、図29に示すように、画
素データb1(1,y)およびb2(1,y)が、入力
レジスタIR(3,y)から、それぞれ左側の各PE
(2,y)またはSR(2,y)へ転送され、画素デー
タb1(0,y)およびb2(0,y)が、各PE
(2,y−2)またはSR(2,y−2)から、それぞ
れ左側の各PE(1,y−2)またはSR(1,y−
2)へ転送される。
【0154】次いで、期間c7において、パルス信号S
Lが0となり、クロックパルス信号CK1の8クロック
目に同期して、画素データb1(1,y)およびb2
(1,y)が、各PE(2,y)またはSR(2,y)
から、それぞれ上側の各PE(2,y+1)またはSR
(2,y+1)へ転送され、画素データb1(0,y)
およびb2(0,y)が、各PE(1,y−2)または
SR(1,y−2)から、それぞれ下側の各PE(1,
y−1)またはSR(1,y−1)へ転送される。
【0155】同様にして、クロックパルス信号CK1の
9クロック目に同期して、画素データb1(1,y)お
よびb2(1,y)が、各PE(2,y−1)またはS
R(2,y−1)から、それぞれ上側の各PE(2,y
−2)またはSR(2,y−2)へ転送され、画素デー
タb1(0,y)およびb2(0,y)が、各PE
(1,y−1)またはSR(1,y−1)から、それぞ
れ下側の各PE(1,y)またはSR(1,y)へ転送
される。
【0156】次いで、期間c9において、パルス信号S
Lが1となり、図30に示すように、クロックパルス信
号CK1の10クロック目に同期して、画素データb1
(2,y)およびb2(2,y)が、入力レジスタIR
(3,y)から、それぞれ左側の各PE(2,y)また
はSR(2,y)へ転送され、画素データb1(1,
y)およびb2(1,y)が、各PE(2,y−2)ま
たはSR(2,y−2)から、それぞれ左側の各PE
(1,y−2)またはSR(1,y−2)へ転送され、
画素データb1(0,y)およびb2(0,y)が、各
PE(1,y)またはSR(1,y)から、それぞれ左
側の各PE(0,y)またはSR(0,y)へ転送され
る。
【0157】以上の様にして、プロセッサエレメントお
よびサイドレジスタ内の画素データは、nを整数とし
て、クロックパルス信号CK1の(3n+4)クロック
目に同期して、各プロセッサエレメントおよびサイドレ
ジスタ間を右から左へ水平方向に転送され、クロックパ
ルス信号CK1の(3n+6)クロック目までは奇数列
の各プロセッサエレメントおよびサイドレジスタでは一
つずつ上へ転送され、偶数列の各プロセッサエレメント
およびサイドレジスタでは一つずつ下へ転送され、以
後、上記動作を繰り返す。
【0158】以上により、図30に示すように、クロッ
クパルス信号CK1の10クロック目において、全ての
プロセッサエレメント内にサーチウィンドウの画素デー
タb1(x,y)およびb2(x,y)が入力保持され
る。このようにして、サーチウィンドウ内の画素データ
が、プロセッサエレメント内に参照画像フォーマット通
りに配置されると、各プロセッサエレメントでは、信号
出力ユニット8000から出力されるパルス信号LD1
に同期してディストーションの算出処理が開始される。
なお、以後、クロックパルス信号CK1の10クロック
目から18クロック目までの間、各プロセッサエレメン
トではディストーションの算出が実行されるが、その間
も、プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ内の画
素データの転送処理は引き続き行われ、全てのサーチウ
ィンドウの画素データが入力される。
【0159】次に、ディストーション算出処理について
説明する。ディストーション算出処理は、各プロセッサ
エレメントにて行われる。また、プロセッサエレメント
は、ディストーション算出手段3000内の配置位置に
より、奇数列と、偶数列に大別されるが、これは各列毎
の画素データのディストーション算出処理を行う画素デ
ータの順序が異なるだけで、処理の方法および対応する
現画像ブロックの画素データは同じである。
【0160】つまり、奇数列のプロセッサエレメントP
E(x,y)においては、候補ブロックの画素データが
b1(x,y),b1(x,y+1),b1(x,y+
2),b1(x+1,y),...および、画素データ
b2(x,y),b2(x,y+1),b2(x,y+
2),b2(x+1,y),...の順に入力され、偶
数列のPE(x,y)においては、画素データb1
(x,y+2),b1(x,y+1),b1(x,
y),b1(x+1,y+2),...および、画素デ
ータb2(x,y+2),b2(x,y+1),b2
(x,y),b2(x+1,y+2),...の順に入
力され、現画像データ出力ユニット1000からPE
(x,y)に入力される現画像ブロックの画素データ
は、奇数列のプロセッサエレメントPE(x,y)へ
は、画素データa1(x,y),a1(x,y+1),
a1(x,y+2),a1(x+1,y),...およ
び、画素データa2(x,y),a2(x,y+1),
a2(x,y+2),a2(x+1,y),...の順
に入力され、偶数列のPE(x,y)へは、画素データ
a1(x,y+2),a1(x,y+1),a1(x,
y),a1(x+1,y+2),...および、画素デ
ータa2(x,y+2),a2(x,y+1),a2
(x,y),a2(x+1,y+2),...の順に入
力され、ディストーションの算出が行われる。
【0161】ディストーション算出処理は、各プロセッ
サエレメントのディストーション算出部3200におい
て行われる。期間c9において、パルス信号LD1が1
となり、反転器3250に信号入力端子Sを介して入力
され、信号出力端子Yから信号0が出力される。論理和
演算器3260では、信号入力端子Aに0が入力され、
データ出力端子Yからデータ0が出力される。これによ
り、加算器3230の第2データ入力端子Bの値が0と
される。これで、加算器3230の積算値がクリアさ
れ、クロックパルス信号CK1の10クロック目からデ
ィストーション算出処理が開始される。
【0162】まず、奇数列のプロセッサエレメントPE
(x,y)における演算処理について説明する。クロッ
クパルス信号CK1の10クロック目に同期して、奇数
列のプロセッサエレメントPE(x,y)では、画素デ
ータb1(x,y)およびb2(x,y)が、フリップ
フロップ3120からデータ出力端子Yを介して出力さ
れ、減算器3210に、第1データ入力端子Aを介して
入力される。同時に、減算器3210の第2データ入力
端子Bを介して、現画像データ出力ユニット1000か
ら画素データa1(x,y)およびa2(x,y)が入
力され、 b1(x,y)-a1(x,y) および b2(x,y)-a2(x,y) が演算され、データ出力端子Yから出力される。正数変
換器3220では、上記データがデータ入力端子Aから
入力され、正数変換され、 |b1(x,y)-a1(x,y)| および |b2(x,y)-a2(x,y)| が、データ出力端子Yから出力される。加算器3230
では、第1データ入力端子Aから上記データが入力さ
れ、第2データ入力端子Bから入力されるデータ0と加
算され、 |b1(x,y)-a1(x,y)| および |b2(x,y)-a2(x,y)| が、データ出力端子Yから出力され、フリップフロップ
3240のデータ入力端子Aを介して、フリップフロッ
プ3240に入力保持される。
【0163】次いで、クロックパルス信号CK1の11
クロック目に同期して、画素データb1(x,y+1)
およびb2(x,y+1)が、フリップフロップ312
0からデータ出力端子Yを介して出力され、減算器32
10に第1データ入力端子Aを介して入力される。同時
に、減算器3210の第2データ入力端子Bを介して、
現画像データ出力ユニット1000から画素データa1
(x,y+1)およびa2(x,y+1)が入力され、 b1(x,y+1)-a1(x,y+1) および b2(x,y+1)-a2(x,y+1) が演算され、データ出力端子Yから出力される。正数変
換器3220では、上記データがデータ入力端子Aから
入力され、正数変換され、 |b1(x,y+1)-a1(x,y+1)| および |b2(x,y+1)-a2(x,y+1)| が、データ出力端子Yから出力され、加算器3230の
第1データ入力端子Aを介して入力される。また、前ク
ロックで計算され、フリップフロップ3240に保持さ
れたデータが、データ出力端子Yを介して出力され、論
理積演算器3260を通して、加算器3230の第2デ
ータ入力端子Bを介して入力される。加算器3230で
は、上記二つのデータが加算され、 |b1(x,y) -a1(x,y)|+|b1(x,y+1)-a1(x,y+1)| および |b2(x,y) -a2(x,y)|+|b2(x,y+1)-a2(x,y+1)| が算出されて、データ出力端子Yから出力され、フリッ
プフロップ3240のデータ入力端子Aを介して、フリ
ップフロップ3240に入力保持される。
【0164】同様にして、処理を続け、最終的にクロッ
クパルス信号CK1の18クロック目に同期して、加算
器3230により および が算出されて、データ出力端子Yから出力され、フリッ
プフロップ3240のデータ入力端子Aを介して、フリ
ップフロップ3240に入力保持される。上記式(e
1)、(e2)をディストーションD(x,y)とす
る。
【0165】また、偶数列のプロセッサエレメントPE
(x,y)においても同様に、クロックパルス信号CK
1の18クロック目に同期して、加算器3230により および が算出されて、データ出力端子Yから出力され、フリッ
プフロップ3240のデータ入力端子Aを介して、フリ
ップフロップ3240に入力保持される。上記式(e
3)、(e4)は、式(e1)、(e2)と同値であ
る。よって、全てのプロセッサエレメントPE(x,
y)において、対応するディストーションD(x,y)
が求められたことになる。
【0166】次に、期間c18において、パルス信号L
D1が1となり、セレクタ3310に信号入力端子Sを
介して入力される。これにより、セレクタ3310では
データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に接続さ
れる。次いで、クロックパルス信号CK1の19クロッ
ク目に同期して、上記ディストーションD(x,y)
が、フリップフロップ3240のデータ出力端子Yを介
して出力され、セレクタ3310に第2データ入力端子
Bを介して入力される。セレクタ3310の第2データ
入力端子Bを介して入力されたD(x,y)は、データ
出力端子Yを介して出力され、フリップフロップ332
0にデータ入力端子Aを介して入力保持される。
【0167】次いで、期間c19において、パルス信号
LD1は0となるため、セレクタ3310では、第1デ
ータ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続さ
れ、以後パルス信号LD1が変更されるまでセレクタ3
310では、第1データ入力端子Aを介して入力される
データが選択される。さらに、クロックパルス信号CK
1の20クロック目に同期して、ディストーションD
(x,y)は、PE(x,y)のフリップフロップ33
20のデータ出力端子Yを介して出力され、PE(x,
y)のデータ出力端子Doを介して、ブロック特定ユニ
ット6000または別のPE(x−1,y)へ転送され
る。ここで、PE(0,y)からブロック特定ユニット
6000へD(0,y)が出力される。また、D(1,
y)は、PE(0,y)に入力端子Diを介して入力さ
れ、PE(0,y)のセレクタ3310に第1データ入
力端子Aを介して入力される。セレクタ3310に入力
されたD(1,y)は、データ出力端子Yを介して出力
され、フリップフロップ3320にデータ入力端子Aを
介して入力保持される。また、D(2,y)は、PE
(1,y)に入力端子Diを介して入力され、PE
(1,y)のセレクタ3310に第1データ入力端子A
を介して入力される。セレクタ3310に入力されたD
(2,y)は、データ出力端子Yを介して出力され、フ
リップフロップ3320にデータ入力端子Aを介して入
力保持される。
【0168】さらに、クロックパルス信号CK1の21
クロック目に同期して、ディストーションD(x,y)
は、PE(x−1,y)のフリップフロップ3320の
データ出力端子Yを介して出力され、PE(x−1,
y)のデータ出力端子Doを介して、ブロック特定ユニ
ット6000または別のPE(x−2,y)へ転送され
る。ここで、PE(0,y)からブロック特定ユニット
6000へD(1,y)が出力される。また、D(2,
y)は、PE(0,y)に入力端子Diを介して入力さ
れ、PE(0,y)のセレクタ3310に第1データ入
力端子Aを介して入力される。セレクタ3310に入力
されたD(2,y)は、データ出力端子Yを介して出力
され、フリップフロップ3320にデータ入力端子Aを
介して入力保持される。
【0169】さらに、クロックパルス信号CK1の22
クロック目に同期して、ディストーションD(x,y)
は、PE(x−2,y)のフリップフロップ3320の
データ出力端子Yを介して出力され、PE(x−2,
y)のデータ出力端子Doを介して、ブロック特定ユニ
ット6000へ転送される。ここで、PE(0,y)か
らブロック特定ユニット6000へD(2,y)が出力
される。
【0170】以上の動作により、全てのプロセッサエレ
メントPE(x,y)で算出されたディストーションD
(x,y)が転送されながら、ブロック特定ユニット6
000に出力される。次に、ブロック特定ユニット60
00における動きベクトル検出処理について説明する。
【0171】ブロック特定ユニット6000では、比較
器6110に各データ入力端子A0,A1,A2を介し
て、各プロセッサエレメントPE(x,y)によって求
められたそれぞれのディストーションD(x,y)が入
力される。まず、期間c19において、パルス信号LD
2に同期して、論理和演算器6150に信号入力端子S
を介して信号1が入力される。また、カウンタ6310
に信号入力端子CLを介して信号1が入力され、カウン
タ6310の内部データのカウントCTxが0にリセッ
トされる。
【0172】次いで、パルス信号CK2の20クロック
目に同期して、D(0,0),D(0,1),D(0,
2)が、ブロック特定ユニット6000の最小ディスト
ーション検出ユニット6100の比較器6110にデー
タ入力端子A0,A1,A2を介してそれぞれ入力され
る。本実施例では、最小ディストーションLMDis=
D(0,0)とし、比較器6110では、データ入力端
子A0,A1,A2を介してそれぞれ入力されたデータ
が比較され、その中から最も小さいD(0,0)が選択
されて、データ出力端子Yを介してLMDis=D
(0,0)が出力され、最小ディストーションに対応す
るデータ入力端子A0によりLMVy=0がデータ出力
端子Mを介して出力される。
【0173】論理和演算器6150では、信号入力端子
Sを介して信号1が入力されているので、データ入力端
子Bを介して入力されているデータ、すなわち、フリッ
プフロップ6140のデータ出力端子Yから出力され、
入力されているデータに関わらず、データ出力端子Yを
介してすべてのビットが1のデータ、すなわち、最大値
のデータが出力される。比較器6120では、データ入
力端子Aを介して入力されたLMDis=D(0,0)
と、データ入力端子Bを介して入力された上記最大値の
データを比較し、D(0,0)の方が小さいため信号出
力端子Yを介してMin=1が出力される。セレクタ6
130では、信号入力端子Sを介して信号1が入力され
るため、データ入力端子Aを介して入力されているD
(0,0)がデータ出力端子Yを介してフリップフロッ
プ6140に出力される。
【0174】ブロック特定ユニット6000の動きベク
トル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ6220
では、信号入力端子Sを介して入力された信号1によ
り、データ入力端子Bがデータ出力端子Yと電気的に接
続され、LMVy=0を入力し、データ出力端子Yを介
してフリップフロップ6230に出力される。ブロック
特定ユニット6000の動きベクトル水平成分検出ユニ
ット6300のカウンタ6310では、CK2のパルス
信号に同期して、信号入力端子CLに入力される信号L
D2によってリセットされた内部データのカウントCT
xが、カウント出力端子Qnを介してCTx=0として
出力される。セレクタ6320では、信号入力端子Sを
介して信号1が入力されるので、データ入力端子Bがデ
ータ出力端子Yと電気的に接続され、CTx=0を入力
し、データ出力端子Yを介してフリップフロップ633
0に出力される。
【0175】次いで、パルス信号CK2の21クロック
目に同期して、ブロック特定ユニット6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のフリップフロッ
プ6140では、入力データD(0,0)がラッチさ
れ、データ出力端子Yを介してフリップフロップ618
0に出力される。ブロック特定ユニット6000の動き
ベクトル垂直成分検出ユニット6200のフリップフロ
ップ6230では、入力データ0がラッチされ、データ
出力端子Yを介してMy=0として換算テーブル624
0に出力され、換算テーブル6240では、データ入力
端子Aを介して入力されたデータMy=0が動きベクト
ルに換算され、データ出力端子Yを介して換算データが
フリップフロップ6280に出力される。
【0176】ブロック特定ユニット6000の動きベク
トル水平成分検出ユニット6300のフリップフロップ
6330では、入力データ0がラッチされ、データ出力
端子Yを介してMx=0として換算テーブル6340に
出力され、換算テーブル6340では、データ入力端子
Aを介して入力されたデータMx=0が動きベクトルに
換算され、データ出力端子Yを介して換算データがフリ
ップフロップ6380に出力される。
【0177】つまり、前回求められたディストーション
およびベクトル換算値が、それぞれフリップフロップ6
180,6280および6380に保持されたことにな
る。同時に、パルス信号CK2の21クロック目に同期
して、D(1,0),D(1,1),D(1,2)が、
ブロック特定ユニット6000の最小ディストーション
検出ユニット6100の比較器6110にデータ入力端
子A0,A1,A2を介してそれぞれ入力される。比較
器6110では、データ入力端子A0,A1,A2を介
してそれぞれ入力されたデータが比較され、その中で最
も小さいディストーションが選択されて、最小ディスト
ーションLMDis=D(1,2)がデータ出力端子Y
を介して出力され、D(1,2)が入力されたデータ入
力端子A2を表わすLMVy=2が、データ出力端子M
を介して出力される。
【0178】論理和演算器6150では、信号入力端子
Sを介して信号0が入力されているので、データ入力端
子Bを介して入力されているデータ、すなわち、フリッ
プフロップ6140のデータ出力端子Yから出力され、
入力されている前回最小ディストーションのD(0,
0)がデータ出力端子Yを介して出力される。比較器6
120では、データ入力端子Aを介して入力された上記
今回最小ディストーションLMDis=D(1,2)
と、データ入力端子Bを介して入力された上記前回最小
ディストーションのD(0,0)とを比較し、本実施例
ではD(0,0)の方が小さいとし、このため信号出力
端子Yを介してMin=0が出力される。セレクタ61
30では、信号入力端子Sを介して信号0が入力される
ため、データ入力端子Bを介して入力されているD
(0,0)がデータ出力端子Yを介してフリップフロッ
プ6140に出力される。
【0179】つまり、第1列目および第2列目のプロセ
ッサエレメントにおける最小ディストーションが求めら
れ、フリップフロップ6140に入力されたことにな
る。一方、ブロック特定ユニット6000の動きベクト
ル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ6220で
は、信号入力端子Sを介して信号0が入力されるため、
データ入力端子Aがデータ出力端子Yと電気的に接続さ
れ、前回データMy=0が入力され、データ出力端子Y
を介してフリップフロップ6230に出力される。
【0180】また、ブロック特定ユニット6000の動
きベクトル水平成分検出ユニット6300のカウンタ6
310では、CK2のパルス信号に同期して、カウント
アップされた出力カウントCTx=1が、カウント出力
端子Qnを介して出力される。セレクタ6320では、
信号入力端子Sを介して信号0が入力されるため、デー
タ入力端子Aがデータ出力端子Yと電気的に接続され、
前回データMx=0を入力し、データ出力端子Yを介し
てフリップフロップ6330に出力される。
【0181】次いで、パルス信号CK2の22クロック
目に同期して、ブロック特定ユニット6000の最小デ
ィストーション検出ユニット6100のフリップフロッ
プ6140では、入力データD(0,0)がラッチさ
れ、データ出力端子Yを介してフリップフロップ618
0に出力される。ブロック特定ユニット6000の動き
ベクトル垂直成分検出ユニット6200のフリップフロ
ップ6230では、入力データ0がラッチされ、データ
出力端子Yを介してMy=0として換算テーブル624
0に出力され、換算テーブル6240では、データ入力
端子Aを介して入力されたデータMy=0が動きベクト
ルに換算され、データ出力端子Yを介して換算データが
フリップフロップ6280に出力される。ブロック特定
ユニット6000の動きベクトル水平成分検出ユニット
6300のフリップフロップ6330では、入力データ
0がラッチされ、データ出力端子Yを介してMx=0と
して換算テーブル6340に出力され、換算テーブル6
340では、データ入力端子Aを介して入力されたデー
タMx=0が動きベクトルに換算され、データ出力端子
Yを介して換算データがフリップフロップ6380に出
力される。
【0182】つまり、前回までに求められたディストー
ションおよびベクトル換算値が、それぞれフリップフロ
ップ6180、6280および6380に保持されたこ
とになる。以下、同様にして、パルス信号CK2の22
クロック目までに、全てのプロセッサエレメントPE
(x,y)で算出されたディストーションD(x,y)
がブロック特定ユニット6000へ入力され、パルス信
号CK2の23クロック目に同期して、ブロック特定ユ
ニット6000のフリップフロップ6140では、D
(2,1)がラッチされ、データ出力端子Yを介してフ
リップフロップ6180に出力される。ブロック特定ユ
ニット6000の換算テーブル6240では、データ入
力端子Aを介して入力されたデータMyが動きベクトル
に換算され、データ出力端子Yを介して換算データがフ
リップフロップ6280に出力される。ブロック特定ユ
ニット6000の換算テーブル6340では、データ入
力端子Aを介して入力されたデータMxが動きベクトル
に換算され、データ出力端子Yを介して換算データがフ
リップフロップ6380に出力される。
【0183】次いで、期間c23において、パルス信号
CK2のダウンエッヂに同期して、パルス信号SMVが
1となるため、ブロック特定ユニット6000のフリッ
プフロップ6180では、信号入力端子Sに信号1が入
力されるため、データ入力端子Aを介して入力されてい
るD(2,1)が、データ出力端子Yを介して出力され
る。ブロック特定ユニット6000のフリップフロップ
6280では、信号入力端子Sに信号1が入力されるた
め、データ入力端子Aを介して入力されている、動きベ
クトル垂直成分MVyとして換算テーブル6240で求
められたデータ0が、データ出力端子Yを介して出力さ
れる。ブロック特定ユニット6000のフリップフロッ
プ6380では、信号入力端子Sに信号1が入力される
ため、データ入力端子Aを介して入力されている、動き
ベクトル水平成分MVxとして換算テーブル6340で
求められたデータ1が、データ出力端子Yを介して出力
される。
【0184】一方、プロセッサエレメントPE(0,
5),PE(0,6),PE(0,7),PE(1,
5),PE(1,6),PE(1,7),PE(2,
5),PE(2,6),PE(2,7)において算出さ
れたディストーションについても、同様に最小ディスト
ーションが検出され、動きベクトルが検出される。以上
により、2つの現画像フィールドブロック110に対応
する最小ディストーションMinDisと動きベクトル
MVx,yが求まる。
【0185】このようにして、ブロック特定ユニット6
000により、サーチウインドウ211および212内
の全ての候補ブロック311および312と現画像ブロ
ック111および112との間の最小ディストーション
MinDisおよび最小ディストーションに対応する動
きベクトルMVx,yが算出される。また、フレームブ
ロックのディストーションを算出する場合には、パルス
信号SJは、プロセッサエレメントPE(x,y)およ
びサイドレジスタSR(x,y)へ常時1が入力され
る。以下、画素データの転送処理を、順を追って説明す
る。
【0186】まず、プロセッサエレメントPE(x,
y)のセレクタ3110およびサイドレジスタSR
(x,y)のセレクタ4210の信号入力端子Sには、
サーチウィンドウの1列分の画素データが全て入力され
るまでは0が入力されていて、信号入力端子Sに入力さ
れるパルス信号SLにより各セレクタの制御が行われ
る。以下に、画素データの流れに基づきながら動作の詳
細について説明をする。
【0187】まず、サーチウィンドウの画素データの入
力について説明する。参照画像データ出力ユニット20
00から出力されたサーチウィンドウの画素データは、
入力レジスタIR(3,0)、IR(3,8)のデータ
入力端子YDiを介してそれぞれ入力される。参照画像
データ出力ユニット2000からの画素データの出力
は、期間c1の前から開始され、IR(x,y)のフリ
ップフロップ4120にデータ入力端子Aを介して入力
され、クロックパルス信号CK1に同期してラッチされ
る。以後、入力レジスタIR(x,y)へのデータの入
力は、このフリップフロップ4120の画素データのラ
ッチ時を意味するものとする。
【0188】順次、入力レジスタに入力された画素デー
タは、1列毎に入力レジスタIR(x,y)からプロセ
ッサエレメントPE(x,y)およびサイドレジスタS
R(x,y)へ出力され、転送される。入力レジスタI
R(x,y)への画素データの入力および転送につい
て、詳しく説明すると、クロックパルス信号CK1の1
クロック目に同期して、図33に示すように、IR
(3,0)へ画素データb2(0,2)が入力される。
【0189】次いで、クロックパルス信号CK1の2ク
ロック目に同期して、図34に示すように、入力レジス
タIR(3,0)から1つ下のIR(3,1)へ画素デ
ータb2(0,2)が転送され、さらに、IR(3,
0)、IR(3,8)へ画素データb1(0,2)、b
1(0,5)が入力される。次いで、クロックパルス信
号CK1の3クロック目に同期して、図35に示すよう
に、入力レジスタIR(3,0)、IR(3,1)、I
R(3,8)から1つ下のIR(3,1)、IR(3,
2)、IR(3,9)へ画素データb1(0,2)、b
2(0,2)、b1(0,5)が転送され、さらに、I
R(3,0)、IR(3,8)へ画素データb2(0,
1)、b2(0,4)が入力される。
【0190】次いで、クロックパルス信号CK1の4ク
ロック目に同期して、図36に示すように、入力レジス
タIR(3,0)、IR(3,1)、IR(3,2)、
IR(3,8)、IR(3,9)から1つ下のIR
(3,1)、IR(3,2)、IR(3,5)、IR
(3,9)、IR(3,10)へ画素データb2(0,
1)、b1(0,2)、b2(0,2)、b2(0,
4)、b1(0,5)が転送され、さらに、IR(3,
0)、IR(3,8)へ画素データb1(0,1)、b
1(0,4)がそれぞれ入力される。
【0191】ここで、フレームブロックディストーショ
ン算出時、IR(3,5)のセレクタ4110の信号入
力端子Sには、常に1が入力されるので、データ入力
は、IR(3,2)からの入力となる。よって、特にこ
とわらない限り、フレームブロックディストーション算
出時には、IR(3,2)からIR(3,5)への転送
を便宜上ひとつ下への転送と呼ぶ。
【0192】次いで、クロックパルス信号CK1の5ク
ロック目に同期して、図37に示すように、入力レジス
タIR(3,0)、IR(3,1)、IR(3,2)、
IR(3,5)、IR(3,8)、IR(3,9)、I
R(3,10)から1つ下のIR(3,1)、IR
(3,2)、IR(3,5)、IR(3,6)、IR
(3,9)、IR(3,10)、IR(3,11)へ画
素データb1(0,1)、b2(0,1)、b1(0,
2)、b2(0,2)、b1(0,4)、b2(0,
4)、b1(0,5)が転送され、さらに、IR(3,
0)、IR(3,8)へ画素データb2(0,0)、b
2(0,3)がそれぞれ入力される。
【0193】次いで、クロックパルス信号CK1の6ク
ロック目に同期して、図38に示すように、入力レジス
タIR(3,0)、IR(3,1)、IR(3,2)、
IR(3,5)、IR(3,6)、IR(3,8)、I
R(3,9)、IR(3,10)、IR(3,11)か
ら1つ下のIR(3,1)、IR(3,2)、IR
(3,5)、IR(3,6)、IR(3,7)、IR
(3,9)、IR(3,10)、IR(3,11)、I
R(3,12)へ画素データb2(0,0)、b1
(0,1)、b2(0,1)、b1(0,2)、b2
(0,2)、b2(0,3)、b1(0,4)、b2
(0,4)、b1(0,5)が転送され、さらに、IR
(3,0)、IR(3,8)へ画素データb1(0,
0)、b1(0,3)がそれぞれ入力される。
【0194】ここまでで、サーチウィンドウの1列目の
画素データb1(0,y)、b2(0,y)が全て、参
照画像データ出力ユニット2000から、入力レジスタ
IR(x,y)へ入力されたことになる。以後、参照画
像データ出力ユニット2000および入力レジスタIR
(x,y)は、上記の処理をサーチウィンドウの各列毎
にクロックパルス信号CK1の6クロック毎に繰り返し
ていく。
【0195】つまり、nを整数とするとき、クロックパ
ルス信号CK1の(6n+1)クロック目に同期して、
IR(3,0)へ画素データb2(n,2)が入力さ
れ、次いで、クロックパルス信号CK1の(6n+2)
クロック目に同期して、入力レジスタIR(3,0)か
ら1つ下のIR(3,1)へ画素データb2(n,2)
が転送され、さらに、IR(3,0)、IR(3,8)
へ画素データb1(n,2)、b1(n,5)がそれぞ
れ入力される。
【0196】次いで、クロックパルス信号CK1の(6
n+3)クロック目に同期して、入力レジスタIR
(3,0)、IR(3,1)、IR(3,8)から1つ
下のIR(3,1)、IR(3,2)、IR(3,9)
へ画素データb1(n,2)、b2(n,2)、b1
(n,5)が転送され、さらに、IR(3,0)、IR
(3,8)へ画素データb2(n,1)、b2(n,
4)がそれぞれ入力される。
【0197】次いで、クロックパルス信号CK1の(6
n+4)クロック目に同期して、入力レジスタIR
(3,0)、IR(3,1)、IR(3,2)、IR
(3,8)、IR(3,9)から1つ下のIR(3,
1)、IR(3,2)、IR(3,5)、IR(3,
9)、IR(3,10)へ画素データb2(n,1)、
b1(n,2)、b2(n,2)、b2(n,4)、b
1(n,5)が転送され、さらに、IR(3,0)、I
R(3,8)へ画素データb1(n,1)、b1(n,
4)がそれぞれ入力される。
【0198】次いで、クロックパルス信号CK1の(6
n+5)クロック目に同期して、入力レジスタIR
(3,0)、IR(3,1)、IR(3,2)、IR
(3,5)、IR(3,8)、IR(3,9)、IR
(3,10)から1つ下のIR(3,1)、IR(3,
2)、IR(3,5)、IR(3,6)、IR(3,
9)、IR(3,10)、IR(3,11)へ画素デー
タb1(n,1)、b2(n,1)、b1(n,2)、
b2(n,2)、b1(n,4)、b2(n,4)、b
1(n,5)が転送され、さらに、IR(3,0)、I
R(3,8)へ画素データb2(n,0)、b2(n,
3)がそれぞれ入力される。
【0199】次いで、クロックパルス信号CK1の(6
n+6)クロック目に同期して、入力レジスタIR
(3,0)、IR(3,1)、IR(3,2)、IR
(3,5)、IR(3,6)、IR(3,8)、IR
(3,9)、IR(3,10)、IR(3,11)から
1つ下のIR(3,1)、IR(3,2)、IR(3,
5)、IR(3,6)、IR(3,7)、IR(3,
9)、IR(3,10)、IR(3,11)、IR
(3,12)へ画素データb2(n,0)、b1(n,
1)、b2(n,1)、b1(n,2)、b2(n,
2)、b2(n,3)、b1(n,4)、b2(n,
4)、b1(n,5)が転送され、さらに、IR(3,
0)、IR(3,8)へ画素データb1(n,0)、b
1(n,3)がそれぞれ入力され、サーチウィンドウの
(n+1)列目の画素データb1(n,y)、b2
(n,y)が全て参照画像データ出力ユニット2000
から入力レジスタへ入力される。
【0200】以上の動作はサーチウィンドウの画素デー
タが全て入力されるまでを1セットとして続けられる。
次に、入力レジスタIR(x,y)へ入力保持されたサ
ーチウィンドウの画素データをプロセッサエレメントP
E(x,y)およびサイドレジスタSR(x,y)へ転
送させ、PE(x,y)およびSR(x,y)内を繰り
返し転送させながら、サーチウィンドウの画素データを
参照画像フォーマット通りに入力させ、配置させる動作
について説明する。
【0201】プロセッサエレメントPE(x,y)およ
びサイドレジスタSR(x,y)での画素データの転送
処理は、各PE(x,y)およびSR(x,y)内のセ
レクタ3410、セレクタ3110およびセレクタ42
10が選択するデータ入力端子の切り替えによって実現
される。セレクタ3410、セレクタ3110およびセ
レクタ4210のデータ入力端子の切り替えは、信号入
力端子Sを介して入力されるパルス信号SJ、SLによ
り制御される。
【0202】上述したように、フレームブロックのディ
ストーションを算出する場合には、パルス信号SJは、
プロセッサエレメントPE(x,y)へ常時1が入力さ
れる。以下、画素データの転送処理を順を追って説明す
る。まず、プロセッサエレメントPE(x,y)のセレ
クタ3110およびサイドレジスタSR(x,y)のセ
レクタ4210の信号入力端子Sには、サーチウィンド
ウの1列分の画素データが全て入力されるまでは0が入
力されていて、信号入力端子Sに入力されるパルス信号
SLが1に変わると、転送方向が変更される。
【0203】詳しく説明すると、期間c6において、パ
ルス信号SLは1となり、各セレクタに信号入力端子S
を介して信号1が入力される。このため、各セレクタで
は、データ入力端子Bとデータ出力端子Yが電気的に接
続される。各サイドレジスタSR(x,y)およびプロ
セッサエレメントPE(x,y)では、クロックパルス
信号CK1の7クロック目に同期して、データ入力端子
YLiを介して画素データが入力され、各セレクタから
データ出力端子Yを介して、各フリップフロップへ画素
データが出力される。
【0204】このようにして、図39に示すように、画
素データb1(0,y)およびb2(0,y)が、入力
レジスタIR(3,y)から、それぞれ左側の各サイド
レジスタSR(2,y)またはプロセッサエレメントP
E(2,y)へ転送される。次いで、期間c7におい
て、パルス信号SLは0となり、各セレクタに信号入力
端子Sを介して信号0が入力され、このため、各セレク
タではデータ入力端子Aとデータ出力端子Yが電気的に
接続される。各サイドレジスタSR(2,y)およびプ
ロセッサエレメントPE(2,y)では、クロックパル
ス信号CK1の8クロック目に同期して、データ入力端
子YUiを介して画素データが入力され、各セレクタか
らデータ出力端子Yを介して、各フリップフロップへ画
素データが出力される。
【0205】このようにして、図40に示すように、画
素データb1(0,y)およびb2(0,y)が、各サ
イドレジスタSR(2,y)またはプロセッサエレメン
トPE(2,y)から、それぞれ一つ上側の各SR
(2,y−1)またはPE(2,y−1)へ転送され
る。ただし、プロセッサエレメントPE(2,5)から
の転送は、PE(2,2)へ転送される。以下の説明で
も、特にことわらない限りPE(2,5)から一つ上へ
の転送は、PE(2,2)への転送とする。また、PE
(1,2)から一つ下への転送は、PE(1,5)への
転送とし、PE(0,5)から一つ上への転送は、PE
(0,2)への転送とする。
【0206】同様にして、クロックパルス信号CK1の
9クロック目には、画素データb1(0,y)およびb
2(0,y)は、各サイドレジスタSR(2,y−1)
またはプロセッサエレメントPE(2,y−1)から、
それぞれクロックパルス信号CK1に同期して同様に転
送処理を繰り返し、1つ上の各SR(2,y−2)また
はPE(2,y−2)へ転送される。
【0207】以下、クロックパルス信号CK1の10、
11、12クロック目にも、画素データb1(0,y)
またはb2(0,y)は、同様に転送され、各サイドレ
ジスタSR(2,y−5)およびプロセッサエレメント
PE(2,y−5)へ転送される。次いで、期間c12
において、パルス信号SLが1となり、各セレクタに信
号入力端子Sを介して信号1が入力される。このため、
各セレクタではデータ入力端子Bとデータ出力端子Yが
電気的に接続され、各サイドレジスタSR(x,y)お
よびプロセッサエレメントPE(x,y)のデータ入力
端子YLiを介して画素データが入力され、クロックパ
ルス信号CK1の13クロック目に同期して、各フリッ
プフロップに画素データがラッチされ、データ出力端子
Yを介して出力される。
【0208】このようにして、図41に示すように、画
素データb1(1,y)およびb2(1,y)が、入力
レジスタIR(3,y)から、それぞれ左側の各サイド
レジスタSR(2,y)またはプロセッサエレメントP
E(2,y)へ転送され、画素データb1(0,y)お
よびb2(0,y)が、各SR(2,y−5)またはP
E(2,y−5)から、それぞれ左側の各SR(1,y
−5)またはPE(1,y−5)へ転送される。
【0209】次いで、クロックパルス信号CK1の14
クロック目に同期して、パルス信号SLは既に0となっ
ているため、各セレクタに信号入力端子Sを介して信号
0が入力され、このため、各セレクタではデータ入力端
子Aとデータ出力端子Yが電気的に接続され、各サイド
レジスタSR(x,y)およびプロセッサエレメントP
E(x,y)のデータ入力端子YUi,YDiを介して
画素データが入力され、各フリップフロップに画素デー
タがラッチされ、データ出力端子Yを介して出力され
る。
【0210】以下、フィールドブロックの画素データの
転送と同様にして、クロックパルス信号CK1の19ク
ロック目において、図42に示すように、全てのプロセ
ッサエレメントPE(x,y)およびサイドレジスタS
R(x,y)内に、サーチウィンドウの画素データb1
(x,y)およびb2(x,y)が入力保持される。以
上のようにして、サーチウィンドウ内の画素データが、
プロセッサエレメントPE(x,y)内に参照画像フォ
ーマット通りに配置されると、各PE(x,y)では、
信号出力ユニット8000から出力されるパルス信号L
D1を入力後に、ディストーションの算出処理が開始さ
れる。
【0211】以後、クロックパルス信号CK1の19ク
ロック目から36クロック目までの間、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)では、ディストーションの算出
が実行されるが、その間も、PE(x,y)およびSR
(x,y)内の画素データの転送処理は引き続き行わ
れ、全てのサーチウィンドウの画素データが入力され
る。
【0212】次いで、期間c36において、パルス信号
LD1が1となり、各プロセッサエレメントPE(x,
y)のセレクタ3310が、入力データを切り換えて、
クロックパルス信号CK1の37クロック目に同期し
て、フリップフロップ3240からディストーションD
(x,y)をフリップフロップ3320へ入力させる。
以降、クロックパルス信号CK1の38、39、40ク
ロック目に同期して、全てのプロセッサエレメントPE
(x,y)で算出されたディストーションD(x,y)
が、フリップフロップ3320からブロック特定ユニッ
ト6000に出力される。
【0213】ブロック特定ユニット6000における動
きベクトル検出処理については、フィールドブロックに
おける動きベクトル検出の処理と同様にできるので、説
明は省略する。以上により、本装置によって、フィール
ドブロックにおける動きベクトルとフレームブロックに
おける動きベクトルを求めることができる。
【0214】図43、図44は、本発明の別の実施対応
を示したものである。図43に示す装置は、図4に示す
ディストーション算出手段3000の第1、第3サイド
レジスタグループをひとつにし、第2プロセッサエレメ
ントグループと第1サイドレジスタグループを接続し
て、第2プロセッサエレメントグループからあふれる画
素データを第1サイドレジスタグループに転送するもの
である。
【0215】図44は、図43に示すディストーション
算出手段3000を具体的に示したものである。これに
より、第1実施例よりも少ない数のサイドレジスタで動
きベクトル探索ができるようになる。図45は、第1、
第3サイドレジスタグループの数を第2サイドレジスタ
グループの数と同じにし、第1サイドレジスタグループ
と第3サイドレジスタグループとを接続したものであ
り、図44の第1サイドレジスタグループのサイドレジ
スタ数を第2サイドレジスタグループのサイドレジスタ
数の2倍にしたものともいえる。
【0216】図45に示すディストーション算出手段
は、フレームブロックのディストーションを算出すると
きに、第2プロセッサエレメントグループの最下行のプ
ロセッサエレメントが、サイドレジスタの代用をするこ
とにより、上記ディストーション算出手段よりさらにサ
イドレジスタ数を削減でき、しかも、フィールドブロッ
クのディストーションを探索時と同じ探索領域を探索す
ることができる。
【0217】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、現画像ブ
ロックと、該現画像ブロックに対応する各候補ブロック
とのディストーションを算出させるためのウィンドウデ
ータ転送工程を複数有し、該ウィンドウデータ転送工程
のそれぞれが、他のウィンドウデータ転送工程が画素デ
ータを転送するレジスタの一部を共有させて画素データ
を転送させるので、複数の現画像ブロックに対するディ
ストーションを同時に算出させることができ、しかも、
現画像ブロックに対するディストーションを別々に探索
するよりも転送機能の削減、および、画素データを保持
するレジスタ数の削減を行うことができる。
【0218】請求項2記載の発明によれば、ディストー
ションを算出させるときの各候補ブロックの画素データ
、第1画素データ転送保持ユニット、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2画素データ転送保持ユニ
ットの間で転送する第1ウィンドウデータ転送工程と、
第1転送工程で使用する第2画素データ転送保持ユニッ
トを共有して、第2画素データ転送保持ユニット、第2
ディストーション算出ユニットおよび第3画素データ転
送保持ユニットの間で転送する第2ウィンドウデータ転
送工程と、を有しているので、それぞれ別の現画像ブロ
ックに対して同時にディストーションを求めることがで
き、また、第2画素データ転送保持ユニットを共用して
転送しているので、第2画素データ転送保持ユニット
の転送機能分の削減、および、少ない装置構成でそれぞ
れ別の現画像ブロックに対してディストーションを求め
ることができる。
【0219】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の動きベクトル探索方法に加え、各フィールド候補ブ
ロックの画素データを、第1画素データ転送保持ユニッ
ト、第1ディストーション算出ユニット、第2ディスト
ーション算出ユニットおよび第3画素データ転送保持ユ
ニットの間で転送する第3ウィンドウデータ転送工程を
有するので、第1ウィンドウデータ転送工程または第2
ウィンドウデータ転送工程によるディストーション算出
の探索領域よりも、広い探索領域を探索することができ
る。
【0220】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の動きベクトル探索方法に加え、第2転送モードが選
択されたとき、ディストーション算出工程が、現画像フ
レームブロックに対し、該現画像フレームブロックと各
フレーム候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数の
ディストーションを算出させるので、フィールドブロッ
クに対するディストーションとフレームブロックに対す
るディストーションとをそれぞれ求めることができる。
【0221】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の動きベクトル探索方法に加え、ウィンドウデータ転
送工程が、それぞれ(H−N+1)×(L−M+1)個
のプロセッサエレメントを有する第1ディストーション
算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニット
内で画素データを転送するので、二つのH行L列のサー
チウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロックに対し
て同時にディストーションを探索することができる。
【0222】さらに、(L−M+1)個のプロセッサエ
レメントが、サイドレジスタの代用をするため、第3画
素データ転送保持ユニットの2×(N−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタと合わせ、(N×2−1)×
(L−M+1)個のサイドレジスタの機能を持ち、第1
ディストーション算出ユニットおよび第2ディストーシ
ョン算出ユニットは、合計で2×(H−N+1)×(L
−M+1)−(L−M+1)、すなわち、(H×2−N
×2+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメント
を持つため、(H×2−N×2+1)×(L−M+1)
個のプロセッサエレメントの両側に(N×2−1)×
(L−M+1)個のサイドレジスタを持っているのと同
等である。したがって、(H×2)行L列のサーチウィ
ンドウ内の全ての(N×2)行M列の候補ブロックに対
してディストーションを探索することができる。
【0223】また、フレームは同じ大きさの領域にフィ
ールドの2倍の画素数を持つので、上記により、同じ大
きさのフィールドとフレームのディストーションを探索
することができる。請求項6記載の発明によれば、請求
項4記載の動きベクトル探索方法に加え、第2画素デー
タ転送保持ユニットの(N−1)×(L−M+1)個の
サイドレジスタを共用することにより、第1ディストー
ション算出ユニット、第1画素データ転送保持ユニット
および第2画素データ転送保持ユニットが、(H−N+
1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントおよび
両側に(N−1)×(L−M+1)個のサイドレジスタ
を有し、第2ディストーション算出ユニット、第2画素
データ転送保持ユニットおよび第3画素データ転送保持
ユニットが、(H−N+1)×(L−M+1)個のプロ
セッサエレメントおよび両側に(N−1)×(L−M+
1)個のサイドレジスタを有するので、二つのH行L列
のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロック
に対して同時にディストーションを探索することができ
る。
【0224】さらに、第1ディストーション算出ユニッ
ト、第2ディストーション算出ユニット、第1画素デー
タ転送保持ユニットおよび第3画素データ転送保持ユニ
ットが、2×(H−N+1)×(L−M+1)個、すな
わち、{(H×2+1)−N×2+1}×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントおよび両側に(N×2−
1)×(L−M+1)個のサイドレジスタを有するの
で、全てのプロセッサエレメントを有効に活用して、
(H×2+1)行L列のサーチウィンドウ内の全ての
(N×2)行M列の候補ブロックに対してディストーシ
ョンを探索することができる。
【0225】請求項7記載の発明によれば、請求項5お
よび6記載の動きベクトル探索方法に加え、サーチウィ
ンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを互いに
列方向で逆方向に転送するよう、第1ディストーション
算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニット
内で入力画素データを列方向に往復移動させながら各ウ
ィンドウデータ転送工程にしたがって転送するので、第
1ディストーション算出ユニットおよび第2ディストー
ション算出ユニット内の列毎に転送方向を一方向にでき
るので、第1ディストーション算出ユニットおよび第2
ディストーション算出ユニット内の列方向の転送機能の
削減、および、転送バスを削減することができる。
【0226】請求項8記載の発明によれば、ディストー
ションを算出させるときの各候補ブロックの画素データ
、第1画素データ転送保持ユニット、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2画素データ転送保持ユニ
ットの間で転送する第1ウィンドウデータ転送工程と、
第1転送工程で使用する第2画素データ転送保持ユニッ
トを共有して、第2画素データ転送保持ユニット、第2
ディストーション算出ユニットおよび第1画素データ転
送保持ユニットの間で転送する第2ウィンドウデータ転
送工程と、を有しているので、それぞれ別の現画像ブロ
ックに対して同時にディストーションを求めることがで
き、また、第1画素データ転送保持ユニットおよび第2
画素データ転送保持ユニットを共用して転送しているの
で、画素データ転送保持ユニット内の転送機能、およ
び、数を1/2にすることができる。
【0227】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の動きベクトル探索方法に加え、各フィールド候補ブ
ロックの画素データを、第1画素データ転送保持ユニッ
ト、第1ディストーション算出ユニットおよび第2ディ
ストーション算出ユニットの間で転送する第3ウィンド
ウデータ転送工程を有するので、第1ウィンドウデータ
転送工程または第2ウィンドウデータ転送工程によるデ
ィストーション算出の探索領域よりも、広い探索領域を
探索することができる。
【0228】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の動きベクトル探索方法に加え、第2転送モードが
選択されたとき、ディストーション算出工程が、現画像
フレームブロックに対し、該現画像フレームブロックと
各フレーム候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数
のディストーションを算出させるので、フィールドブロ
ックに対するディストーションとフレームブロックに対
するディストーションとをそれぞれ求めることができ
る。
【0229】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0記載の動きベクトル探索方法に加え、ウィンドウデー
タ転送工程が、それぞれ(H−N+1)×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントを有する第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユ
ニット内で画素データを転送するので、二つのH行L列
のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロック
に対して同時にディストーションを探索することができ
る。
【0230】さらに、(L−M+1)個のプロセッサエ
レメントが、サイドレジスタの代用をするため、第1画
素データ転送保持ユニットの2×(N−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタと合わせ、(N×2−1)×
(L−M+1)個のサイドレジスタの機能を持ち、第1
ディストーション算出ユニットおよび第2ディストーシ
ョン算出ユニットは、合計で2×(H−N+1)×(L
−M+1)−(L−M+1)、すなわち、(H×2−N
×2+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメント
を持つため、(H×2−N×2+1)×(L−M+1)
個のプロセッサエレメントと(N×2−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタを持っているのと同等であ
る。したがって、(H×2)行L列のサーチウィンドウ
内の全ての(N×2)行M列の候補ブロックに対してデ
ィストーションを探索することができる。
【0231】また、フレームは同じ大きさの領域にフィ
ールドの2倍の画素数を持つので、上記により、同じ大
きさのフィールドとフレームのディストーションを探索
することができる。請求項12記載の発明によれば、請
求項10記載の動きベクトル探索方法に加え、第2画素
データ転送保持ユニットの(N−1)×(L−M+1)
個のサイドレジスタを共用することにより、第1ディス
トーション算出ユニット、第1画素データ転送保持ユニ
ットおよび第2画素データ転送保持ユニットが、(H−
N+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントお
よび両側に(N−1)×(L−M+1)個のサイドレジ
スタを有し、第2ディストーション算出ユニット、第2
画素データ転送保持ユニットおよび第1画素データ転送
保持ユニットが、(H−N+1)×(L−M+1)個の
プロセッサエレメントおよび両側に(N−1)×(L−
M+1)個のサイドレジスタを有するので、二つのH行
L列のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロ
ックに対して同時にディストーションを探索することが
できる。
【0232】さらに、第1ディストーション算出ユニッ
ト、第2ディストーション算出ユニットおよび第1画素
データ転送保持ユニットが、2×(H−N+1)×(L
−M+1)個、すなわち、{(H×2+1)−N×2+
1}×(L−M+1)個のプロセッサエレメントおよび
(N×2−1)×(L−M+1)個のサイドレジスタを
有するので、全てのプロセッサエレメントを有効に活用
して、(H×2+1)行L列のサーチウィンドウ内の全
ての(N×2)行M列の候補ブロックに対してディスト
ーションを探索することができる。
【0233】請求項13記載の発明によれば、請求項1
1および12記載の動きベクトル探索方法に加え、サー
チウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを
互いに列方向で逆方向に転送するよう、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユ
ニット内で入力画素データを列方向に往復移動させなが
各ウィンドウデータ転送工程にしたがって転送する
で、第1ディストーション算出ユニットおよび第2ディ
ストーション算出ユニット内の列毎に転送方向を一方向
にできるので、第1ディストーション算出ユニットおよ
び第2ディストーション算出ユニット内の列方向の転送
機能の削減、および、転送バスを削減することができ
る。
【0234】請求項14記載の発明によれば、ディスト
ーション算出手段が、それぞれひとつの現画像ブロック
と、該現画像ブロックに対応する各候補ブロックとのデ
ィストーションを算出する複数のディストーション算出
ユニットを有し、各ディストーション算出ユニットの一
部が、他の一つのディストーション算出ユニットの一部
を共有するので、複数の現画像ブロックに対するディス
トーションが同時に算出でき、しかも、ディストーショ
ン算出ユニットの素子数を削減することができる。
【0235】請求項15記載の発明によれば、ディスト
ーションを算出させるときの各候補ブロックの画素デー
タを転送する経路が、第1画素データ転送保持ユニッ
ト、第1ディストーション算出ユニットおよび第2画素
データ転送保持ユニットの間で転送させる第1転送経路
と、第2画素データ転送保持ユニット、第2ディストー
ション算出ユニットおよび第3画素データ転送保持ユニ
ットの間で転送させる第2転送経路と、を有しているの
で、それぞれ別の現画像ブロックに対して同時にディス
トーションを求めることができ、また、第2画素データ
転送保持ユニットを共用しているので、第2画素データ
転送保持ユニットの分、少ない装置構成でそれぞれ別の
現画像ブロックに対してディストーションを求めること
ができる。
【0236】請求項16記載の発明によれば、請求項1
5記載の動きベクトル探索装置に加え、各フィールド候
補ブロックの画素データを、第1画素データ転送保持ユ
ニット、第1ディストーション算出ユニット、第2ディ
ストーション算出ユニットおよび第3画素データ転送保
持ユニットの間で転送させる第3転送経路を有するの
で、第1転送経路または第2転送経路によるディストー
ション算出の探索領域よりも、広い探索領域を探索する
ことができる。
【0237】請求項17記載の発明によれば、請求項1
6記載の動きベクトル探索装置に加え、第2転送モード
が選択されたとき、ディストーション算出手段が、現画
像フレームブロックに対し、該現画像フレームブロック
と各フレーム候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
数のディストーションを算出させるので、フィールドブ
ロックに対するディストーションとフレームブロックに
対するディストーションとをそれぞれ求めることができ
る。
【0238】請求項18記載の発明によれば、請求項1
7記載の動きベクトル探索装置に加え、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユ
ニットが、それぞれ(H−N+1)×(L−M+1)個
のプロセッサエレメントを有するので、二つのH行L列
のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロック
に対して同時にディストーションを探索することができ
る。
【0239】さらに、(L−M+1)個のプロセッサエ
レメントが、サイドレジスタの代用をするため、第3画
素データ転送保持ユニットの2×(N−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタと合わせ、(N×2−1)×
(L−M+1)個のサイドレジスタの機能を持ち、第1
ディストーション算出ユニットおよび第2ディストーシ
ョン算出ユニットは、合計で2×(H−N+1)×(L
−M+1)−(L−M+1)、すなわち、(H×2−N
×2+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメント
を持つため、(H×2−N×2+1)×(L−M+1)
個のプロセッサエレメントの両側に(N×2−1)×
(L−M+1)個のサイドレジスタを持っているのと同
等である。したがって、(H×2)行L列のサーチウィ
ンドウ内の全ての(N×2)行M列の候補ブロックに対
してディストーションを探索することができる。
【0240】また、フレームは同じ大きさの領域にフィ
ールドの2倍の画素数を持つので、上記により、同じ大
きさのフィールドとフレームのディストーションを探索
することができる。請求項19記載の発明によれば、請
求項17記載の動きベクトル探索装置に加え、第2画素
データ転送保持ユニットの(N−1)×(L−M+1)
個のサイドレジスタを共用することにより、第1ディス
トーション算出ユニット、第1画素データ転送保持ユニ
ットおよび第2画素データ転送保持ユニットが、(H−
N+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントお
よび両側に(N−1)×(L−M+1)個のサイドレジ
スタを有し、第2ディストーション算出ユニット、第2
画素データ転送保持ユニットおよび第3画素データ転送
保持ユニットが、(H−N+1)×(L−M+1)個の
プロセッサエレメントおよび両側に(N−1)×(L−
M+1)個のサイドレジスタを有するので、二つのH行
L列のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロ
ックに対して同時にディストーションを探索することが
できる。
【0241】さらに、第1ディストーション算出ユニッ
ト、第2ディストーション算出ユニット、第1画素デー
タ転送保持ユニットおよび第3画素データ転送保持ユニ
ットが、2×(H−N+1)×(L−M+1)個、すな
わち、{(H×2+1)−N×2+1}×(L−M+
1)個のプロセッサエレメントおよび両側に(N×2−
1)×(L−M+1)個のサイドレジスタを有するの
で、全てのプロセッサエレメントを有効に活用して、
(H×2+1)行L列のサーチウィンドウ内の全ての
(N×2)行M列の候補ブロックに対してディストーシ
ョンを探索することができる。
【0242】請求項20記載の発明によれば、請求項1
8および19記載の動きベクトル探索装置に加え、サー
チウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを
互いに列方向で逆方向に転送するよう、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユ
ニット内で入力画素データを列方向に往復移動させなが
ら転送経路に沿って転送するので、第1ディストーショ
ン算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニッ
ト内の列毎に転送方向を一方向にできるので、第1ディ
ストーション算出ユニットおよび第2ディストーション
算出ユニット内の列方向の転送バスを削減することがで
きる。
【0243】請求項21記載の発明によれば、請求項1
8および19記載の動きベクトル探索装置に加え、ディ
ストーションを算出するプロセッサエレメントを、二次
元的に配列できるので、回路設計が容易にでき、安定し
た回路を構成することができる。請求項22記載の発明
によれば、ディストーションを算出させるときの各候補
ブロックの画素データを転送する経路が、第1画素デー
タ転送保持ユニット、第1ディストーション算出ユニッ
トおよび第2画素データ転送保持ユニットの間で転送さ
せる第1転送経路と、第2画素データ転送保持ユニッ
ト、第2ディストーション算出ユニットおよび第1画素
データ転送保持ユニットの間で転送させる第2転送経路
と、を有しているので、それぞれ別の現画像ブロックに
対して同時にディストーションを求めることができ、ま
た、第1画素データ転送保持ユニットおよび第2画素デ
ータ転送保持ユニットを共用しているので、画素データ
転送保持ユニットの数を1/2にすることができる。
【0244】請求項23記載の発明によれば、請求項2
2記載の動きベクトル探索装置に加え、各フィールド候
補ブロックの画素データを、第1画素データ転送保持ユ
ニット、第1ディストーション算出ユニットおよび第2
ディストーション算出ユニットの間で転送させる第3転
送経路を有するので、第1転送経路または第2転送経路
によるディストーション算出の探索領域よりも、広い探
索領域を探索することができる。
【0245】請求項24記載の発明によれば、請求項2
3記載の動きベクトル探索装置に加え、第2転送モード
が選択されたとき、ディストーション算出手段が、現画
像フレームブロックに対し、該現画像フレームブロック
と各フレーム候補ブロックとの間の画像の差を表わす複
数のディストーションを算出させるので、フレームブロ
ックに対するディストーションと該フレームブロック内
に含まれる2つのフィールドブロックに対するディスト
ーションをそれぞれ求めることができる。
【0246】請求項25記載の発明によれば、請求項2
4記載の動きベクトル探索装置に加え、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユ
ニットが、それぞれ(H−N+1)×(L−M+1)個
のプロセッサエレメントを有するので、二つのH行L列
のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロック
に対して同時にディストーションを探索することができ
る。
【0247】さらに、(L−M+1)個のプロセッサエ
レメントが、サイドレジスタの代用をするため、第1画
素データ転送保持ユニットの2×(N−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタと合わせ、(N×2−1)×
(L−M+1)個のサイドレジスタの機能を持ち、第1
ディストーション算出ユニットおよび第2ディストーシ
ョン算出ユニットは、合計で2×(H−N+1)×(L
−M+1)−(L−M+1)、すなわち、(H×2−N
×2+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメント
を持つため、(H×2−N×2+1)×(L−M+1)
個のプロセッサエレメントと(N×2−1)×(L−M
+1)個のサイドレジスタを持っているのと同等であ
る。したがって、(H×2)行L列のサーチウィンドウ
内の全ての(N×2)行M列の候補ブロックに対してデ
ィストーションを探索することができる。
【0248】また、フレームは同じ大きさの領域にフィ
ールドの2倍の画素数を持つので、上記により、同じ大
きさのフィールドとフレームのディストーションを探索
することができる。請求項26記載の発明によれば、請
求項24記載の動きベクトル探索装置に加え、第2画素
データ転送保持ユニットの(N−1)×(L−M+1)
個のサイドレジスタを共用することにより、第1ディス
トーション算出ユニット、第1画素データ転送保持ユニ
ットおよび第2画素データ転送保持ユニットが、(H−
N+1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントお
よび両側に(N−1)×(L−M+1)個のサイドレジ
スタを有し、第2ディストーション算出ユニット、第2
画素データ転送保持ユニットおよび第1画素データ転送
保持ユニットが、(H−N+1)×(L−M+1)個の
プロセッサエレメントおよび両側に(N−1)×(L−
M+1)個のサイドレジスタを有するので、二つのH行
L列のサーチウィンドウ内の全てのN行M列の候補ブロ
ックに対して同時にディストーションを探索することが
できる。
【0249】さらに、第1ディストーション算出ユニッ
ト、第2ディストーション算出ユニットおよび第1画素
データ転送保持ユニットが、2×(H−N+1)×(L
−M+1)個、すなわち、{(H×2+1)−N×2+
1}×(L−M+1)個のプロセッサエレメントおよび
(N×2−1)×(L−M+1)個のサイドレジスタを
有するので、全てのプロセッサエレメントを有効に活用
して、(H×2+1)行L列のサーチウィンドウ内の全
ての(N×2)行M列の候補ブロックに対してディスト
ーションを探索することができる。
【0250】請求項27記載の発明によれば、請求項2
5および26記載の動きベクトル探索装置に加え、サー
チウィンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを
互いに列方向で逆方向に転送するよう、第1ディストー
ション算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユ
ニット内で入力画素データを列方向に往復移動させなが
ら転送経路に沿って転送するので、第1ディストーショ
ン算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニッ
ト内の列毎に転送方向を一方向にできるので、第1ディ
ストーション算出ユニットおよび第2ディストーション
算出ユニット内の列方向の転送バスを削減することがで
きる。
【0251】請求項28記載の発明によれば、請求項2
5および26記載の動きベクトル探索装置に加え、ディ
ストーションを算出するプロセッサエレメントを、二次
元的に配列できるので、回路設計が容易にでき、安定し
た回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる動きベクトル探索装置の基本構
成を示す図である。
【図2】本発明に係わる現画像ブロックと候補ブロック
を説明する図である。
【図3】本発明に係わる現画像ブロックと候補ブロック
の対応例を説明する図である。
【図4】本発明に係わる実施例の動きベクトル探索装置
の構成例を示す図である。
【図5】信号出力ユニットから各ユニットおよび手段へ
出力される制御信号を示す図である。
【図6】信号出力ユニットから出力される各信号のタイ
ミングチャートである。
【図7】信号出力ユニットから出力される各信号のタイ
ミングチャートである。
【図8】信号出力ユニットから出力される各信号のタイ
ミングチャートである。
【図9】信号出力ユニットから出力される各信号のタイ
ミングチャートである。
【図10】信号出力ユニットから出力される各信号のタ
イミングチャートである。
【図11】信号出力ユニットから出力される各信号のタ
イミングチャートである。
【図12】信号出力ユニットから出力される各信号のタ
イミングチャートである。
【図13】図4に示すディストーション算出手段の詳細
構成を示す図である。
【図14】図13に示すディストーション算出手段を簡
略化して示す図である。
【図15】プロセッサエレメントPEの端子配置を示す
図である。
【図16】プロセッサエレメントPEの端子配置を示す
図である。
【図17】プロセッサエレメントPEのブロック図であ
る。
【図18】プロセッサエレメントPEのブロック図であ
る。
【図19】サイドレジスタSRの端子配置を示す図およ
びサイドレジスタSRのブロック図である。
【図20】入力レジスタIRの端子配置を示す図および
入力レジスタIRのブロック図である。
【図21】入力レジスタIRの端子配置を示す図および
入力レジスタIRのブロック図である。
【図22】ブロック特定ユニットのブロック図である。
【図23】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の1クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図24】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の2クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図25】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の3クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図26】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の4クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図27】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の5クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図28】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の6クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図29】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の7クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図30】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の10クロック目における
ディストーション算出手段における画素データの配置を
示す図である。
【図31】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の11クロック目における
ディストーション算出手段における画素データの配置を
示す図である。
【図32】フィールドブロックディストーション算出時
のクロックパルス信号CK1の18クロック目における
ディストーション算出手段における画素データの配置を
示す図である。
【図33】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の1クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図34】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の2クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図35】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の3クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図36】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の4クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図37】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の5クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図38】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の6クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図39】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の7クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図40】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の8クロック目におけるディ
ストーション算出手段における画素データの配置を示す
図である。
【図41】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の13クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図42】フレームブロックディストーション算出時の
クロックパルス信号CK1の19クロック目におけるデ
ィストーション算出手段における画素データの配置を示
す図である。
【図43】本発明に係わる実施例の動きベクトル探索装
置の構成例を示す図である。
【図44】図43に示すディストーション算出手段の詳
細構成を示す図である。
【図45】図43に示すディストーション算出手段の詳
細構成を示す図である。
【図46】従来の単純フレーム間予測を説明する図であ
る。
【図47】従来の動き補償フレーム間予測を説明する図
である。
【図48】従来の現画像ブロックとサーチウィンドウを
説明する図である。
【図49】従来の現画像ブロックと探索領域を説明する
図である。
【図50】従来の現画像ブロック内の画素と候補ブロッ
ク内の画素との位置関係を説明する図である。
【図51】従来のディストーション算出方法とサーチウ
ィンドウの画素データの転送過程を説明する図である。
【図52】従来のディストーション算出方法とサーチウ
ィンドウの画素データの転送過程を説明する図である。
【図53】従来のフレーム構造における予測方式を説明
する図である。
【図54】従来のフレーム構造における予測方式を説明
する図である。
【図55】従来のフレーム構造における同一パリティフ
ェーズおよび異パリティフェーズを説明する図である。
【符号の説明】
1、3 人物像 2、2a 有意画素領域 10 現画像データ出力手段 20 参照画像データ出力手段 30 ディストーション算出手段 31 第1画素データ転送保持ユニット 32 第1ディストーション算出ユニット 33 第2画素データ転送保持ユニット 34 第2ディストーション算出ユニット 35 第3画素データ転送保持ユニット 60 ブロック特定手段 81 現画像データ入力制御手段 82 ウィンドウデータ入力制御手段 83 ウィンドウデータ転送制御手段 84 ディストーション入力制御手段 85 モード切り換え手段 100 現画像 110、111、112、113 現画像ブロック 200 参照画像 210、211、212、213 サーチウィンドウ 310 候補ブロック 600 現画像フレーム 601 第1フィールド 602 第2フィールド 700 参照画像フレーム 701 第1フィールド 702 第2フィールド 800、810 現画像フレームブロック 801、811 現画像第1フィールドブロック 802、812 現画像第2フィールドブロック 900、910、920 フレーム候補ブロック 901、911、921 第1フィールド候補ブロック 902、912、922 第2フィールド候補ブロック 1000 現画像データ出力ユニット 2000 参照画像データ出力ユニット 3000 ディストーション算出手段 3100 画素データ転送部 3110 セレクタ 3120 フリップフロップ 3200 ディストーション算出部 3210 減算器 3220 正数変換器 3230 加算機 3240 フリップフロップ 3250 反転器 3260 論理積演算器 3300 ディストーション転送部 3310 セレクタ 3320 フリップフロップ 3410 セレクタ 4110 セレクタ 4120 フリップフロップ 4210 セレクタ 4220 フリップフロップ 6000 ブロック特定ユニット 6100 最小ディストーション検出ユニット 6110 比較器 6120 比較器 6130 セレクタ 6140 フリップフロップ 6150 論理和演算器 6180 フリップフロップ 6200 動きベクトル垂直成分検出ユニット 6220 セレクタ 6230 フリップフロップ 6240 換算テーブル 6280 フリップフロップ 6300 動きベクトル水平成分検出ユニット 6310 カウンタ 6320 セレクタ 6330 フリップフロップ 6340 換算テーブル 6380 フリップフロップ 8000 信号出力ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68 G06F 15/70

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像を部分的に構成する現画像を、前記
    動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測する
    動きベクトルを探索する動きベクトル探索方法であり、
    前記現画像が、画素データをそれぞれ有する複数の画素
    により表わされる現画像ブロックを含み、前記参照画像
    が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
    されるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウが
    複数の候補ブロックを含み、該現画像ブロックと該各候
    補ブロックが同一サイズであり、前記現画像ブロックの
    ブロック位置と該現画像ブロックに最も類似した候補ブ
    ロックのブロック位置とによって特定される動きベクト
    ルを探索する動きベクトル探索方法であって、 前記現画像ブロックの画素データと、前記サーチウィン
    ドウ内の候補ブロックの画素データと、を準備する画素
    データ準備工程と、 前記サーチウィンドウ内の各候補ブロックの画素データ
    と、前記現画像ブロックの画素データと、に基づいて、
    前記現画像ブロックに対し、該現画像ブロックと前記各
    候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディスト
    ーションを算出させるディストーション算出工程と、該ディストーション算出工程において 算出された現画像
    ブロックに対応する各ディストーションのうちの最小の
    ディストーションを検出して、該最小のディストーショ
    ンに対応する候補ブロックを特定させるブロック特定工
    程と、 を備え、 それぞれひとつの前記現画像ブロックと、該現画像ブロ
    ックに対応する前記各候補ブロックとのディストーショ
    ンを算出させるため、前記サーチウィンドウ内の画素デ
    ータを、画素データを保持するレジスタ間で転送するウ
    ィンドウデータ転送工程を複数有し、該ウィンドウデータ転送工程のそれぞれが、他の前記ウ
    ィンドウデータ転送工程が画素データを転送するレジス
    タの一部を共有させて前記サーチウィンドウ内の画素デ
    ータを転送する ことを特徴とする動きベクトル探索方
    法。
  2. 【請求項2】インタレース走査方式の動画像を部分的に
    構成する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参照
    画像に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベク
    トルを探索する動きベクトル探索方法であり、前記現画
    像が現画像フレームからなり、該現画像フレームが、現
    画像第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含む
    とともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
    り表わされる現画像フレームブロックを含み、前記現画
    像第1フィールドおよび前記現画像第2フィールドが、
    画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わされ
    る現画像フィールドブロックを含み、前記参照画像が参
    照画像フレームからなり、該参照画像フレームが、参照
    画像第1フィールドおよび参照画像第2フィールドを含
    むとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素に
    より表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウイ
    ンドウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前記参
    照画像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィール
    ドが、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表
    わされるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウ
    が、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現画像
    フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが同一
    サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそれぞ
    れが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと同一
    サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する動き
    ベクトル探索方法であって、 前記現画像フィールドブロックの画素データと、前記サ
    ーチウィンドウ内のフィールド候補ブロックの画素デー
    タと、を準備する画素データ準備工程と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データの一部を入力して保持する第1画素データ転
    送保持ユニット、第2画素データ転送保持ユニットおよ
    び第3画素データ転送保持ユニットと、前記サーチウィ
    ンドウ内の各フィールド候補ブロックの画素データの一
    部を入力して保持するとともに、前記現画像フィールド
    ブロックの画素データを保持する第1ディストーション
    算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニット
    と、をそれぞれ準備する工程と、 前記現画像フィールドブロックの画素データを前記第1
    ディストーション算出ユニットおよび前記第2ディスト
    ーション算出ユニットに入力する現画像データ入力工程
    と、 前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
    1画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーシ
    ョン算出ユニットおよび前記第2画素データ転送保持ユ
    ニットの間で転送する第1ウィンドウデータ転送工程
    と、前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前
    記第1転送工程で使用する第2画素データ転送保持ユニ
    ットを共有して、前記第2画素データ転送保持ユニッ
    ト、前記第2ディストーション算出ユニットおよび前記
    第3画素データ転送保持ユニットの間で転送する第2ウ
    ィンドウデータ転送工程と、を有するウィンドウデータ
    転送工程と、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
    ディストーション算出ユニットに、 前記現画像フィール
    ドブロックの画素データと、前記サーチウィンドウ内の
    各フィールド候補ブロックの画素データと、に基づい
    て、前記現画像フィールドブロックに対し、該現画像フ
    ィールドブロックと前記各フィールド候補ブロックとの
    間の画像の差を表わす複数のディストーションを算出す
    るディストーション算出工程と、該ディストーション算出工程によって算出された前記デ
    ィストーションを取得するディストーション取得工程
    と、 該ディストーション取得工程によって取得された前記デ
    ィストーション のうちの最小のディストーションを検出
    して、該最小のディストーションに対応するフィールド
    候補ブロックおよび動きベクトルを特定するブロック特
    定工程と、 を備えた ことを特徴とする動きベクトル探索方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、前記画素データの転送工程を切り換えるモード切り換え
    工程 を備え、前記ウィンドウデータ転送工程 が、前記各フィールド候
    補ブロックの画素データを、前記第1画素データ転送保
    持ユニット、前記第1ディストーション算出ユニット、
    前記第2ディストーション算出ユニットおよび前記第3
    画素データ転送保持ユニットの間で転送する第3ウィン
    ドウデータ転送工程を有し、前記モード切り換え工程が、前記第1ウィンドウデータ
    転送工程および前記第2ウィンドウデータ転送工程 を選
    択する第1転送モードと、前記第3ウィンドウデータ転
    送工程を選択する第2転送モードと、を切り換えること
    を特徴とする動きベクトル探索方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、前記画素データ準備工程が、 前記現画像フレームブロッ
    クの画素データと、前記サーチウィンドウ内のフレーム
    候補ブロックの画素データと、を準備し、 前記モード切り換え工程において、 第2転送モードが選
    択されたとき、 前記現画像データ入力工程が、前記現画像フレームブロ
    ックの画素データを前記第1ディストーション算出ユニ
    ットおよび前記第2ディストーション算出ユニットに入
    力し、前記第3ウィンドウデータ転送工程が、 前記サーチウィ
    ンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素データを転送
    し、 前記ディストーション算出工程 が、前記現画像フレーム
    ブロックの画素データと、前記サーチウィンドウ内の各
    フレーム候補ブロックの画素データと、に基づいて、前
    記現画像フレームブロックに対し、該現画像フレームブ
    ロックと前記各フレーム候補ブロックとの間の画像の差
    を表わす複数のディストーションを算出させることを特
    徴とする動きベクトル探索方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2)行L列の画素からな
    り、前記参照画像第1フィールドのサーチウインドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウインドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデータ転送工程が、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    る前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第
    2ディストーション算出ユニット、(N×2−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなる前記第1画
    素データ転送保持ユニット、(N−1)×(L−M+
    1)個のサイドレジスタからなる前記第2画素データ転
    送保持ユニットおよび2×(N−1)×(L−M+1)
    個のサイドレジスタからなる前記第3画素データ転送保
    持ユニット内で画素データを転送する ことを特徴とする
    動きベクトル探索方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2+1)行L列の画素から
    なり、前記参照画像第1フィールドのサーチウインドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウインドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデータ転送工程が、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    る前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第
    2ディストーション算出ユニット、(N−1)×(L−
    M+1)個のサイドレジスタからなる前記第2画素デー
    タ転送保持ユニット、並びに、それぞれ(N×2−1)
    ×(L−M+1)個のサイドレジスタからなる前記第1
    画素データ転送保持ユニットおよび前記第3画素データ
    転送保持ユニット内で画素データを転送する ことを特徴
    とする動きベクトル探索方法。
  7. 【請求項7】請求項5および6記載の動きベクトル探索
    方法において、 前記ウィンドウデータ転送工程が、前記サーチウィンド
    ウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを互いに列方
    向で逆方向に転送するよう、前記第1ディストーション
    算出ユニットおよび前記第2ディストーション算出ユニ
    ット内で入力画素データを列方向に往復移動させながら
    各ウィンドウデータ転送工程にしたがって転送すること
    を特徴とする動きベクトル探索方法。
  8. 【請求項8】インタレース走査方式の動画像を部分的に
    構成する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参照
    画像に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベク
    トルを探索する動きベクトル探索方法であり、前記現画
    像が現画像フレームからなり、該現画像フレームが、現
    画像第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含む
    とともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
    り表わされる現画像フレームブロックを含み、前記現画
    像第1フィールドおよび前記現画像第2フィールドが、
    画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わされ
    る現画像フィールドブロックを含み、前記参照画像が参
    照画像フレームからなり、該参照画像フレームが、参照
    画像第1フィールドおよび参照画像第2フィールドを含
    むとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素に
    より表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウイ
    ンドウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前記参
    照画像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィール
    ドが、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表
    わされるサーチウインドウを含み、該サーチウインドウ
    が、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現画像
    フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが同一
    サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそれぞ
    れが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと同一
    サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する動き
    ベクトル探索方法であって、 前記現画像フィールドブロックの画素データと、前記サ
    ーチウィンドウ内のフィールド候補ブロックの画素デー
    タと、を準備する画素データ準備工程と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データの一部を入力して保持する第1画素データ転
    送保持ユニットおよび第2画素データ転送保持ユニット
    と、前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロッ
    クの画素データの一部を入力して保持するとともに、前
    記現画像フィールドブロックの画素データを保持する第
    1ディストーション算出ユニットおよび第2ディストー
    ション算出ユニットと、をそれぞれ準備する工程と、 前記現画像フィールドブロックの画素データを前記第1
    ディストーション算出ユニットおよび前記第2ディスト
    ーション算出ユニットに入力する現画像データ入力工程
    と、 前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
    1画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーシ
    ョン算出ユニットおよび前記第2画素データ転送保持ユ
    ニットの間で転送する第1ウィンドウデータ転送工程
    と、前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前
    記第1転送工程で使用する第2画素データ転送保持ユニ
    ットを共有して、前記第2画素データ転送保持ユニッ
    ト、前記第2ディストーション算出ユニットおよび前記
    第1画素データ転送保持ユニットの間で転送する第2ウ
    ィンドウデータ転送工程と、を有するウィンドウデータ
    転送工程と、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
    ディストーション算出ユニットに、 前記現画像フィール
    ドブロックの画素データと、前記サーチウィンドウ内の
    各フィールド候補ブロックの画素データと、に基づい
    て、前記現画像フィールドブロックに対し、該現画像フ
    ィールドブロックと前記各フィールド候補ブロックとの
    間の画像の差を表わす複数のディストーションを算出す
    るディストーション算出工程と、該ディストーション算出工程によって算出された前記デ
    ィストーションを取得するディストーション取得工程
    と、 該ディストーション算出工程によって算出された前記デ
    ィストーション のうちの最小のディストーションを検出
    して、該最小のディストーションに対応するフィールド
    候補ブロックおよび動きベクトルを特定するブロック特
    定工程と、 を備えた ことを特徴とする動きベクトル探索方法。
  9. 【請求項9】請求項8記載の動きベクトル探索方法にお
    いて、前記画素データの転送工程を切り換えるモード切り換え
    工程 を備え、前記ウィンドウデータ転送工程 が、前記各フィールド候
    補ブロックの画素データを、前記第1画素データ転送保
    持ユニット、前記第1ディストーション算出ユニットお
    よび前記第2ディストーション算出ユニットの間で転送
    する第3ウィンドウデータ転送工程を有し、前記モード切り換え工程が、前記第1ウィンドウデータ
    転送工程および前記第2ウィンドウデータ転送工程 を選
    択する第1転送モードと、前記第3ウィンドウデータ転
    送工程を選択する第2転送モードと、を切り換えること
    を特徴とする動きベクトル探索方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の動きベクトル探索方法に
    おいて、前記画素データ準備工程が、 前記現画像フレームブロッ
    クの画素データと、前記サーチウィンドウ内のフレーム
    候補ブロックの画素データと、を準備し、 前記モード切り換え工程において、 第2転送モードが選
    択されたとき、 前記現画像データ入力工程が、前記現画像フレームブロ
    ックの画素データを前記第1ディストーション算出ユニ
    ットおよび前記第2ディストーション算出ユニットに入
    力し、前記第3ウィンドウデータ転送工程が、 前記サーチウィ
    ンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素データを転送
    し、 前記ディストーション算出工程 が、前記現画像フレーム
    ブロックの画素データと、前記サーチウィンドウ内の各
    フレーム候補ブロックの画素データと、に基づいて、前
    記現画像フレームブロックに対し、該現画像フレームブ
    ロックと前記各フレーム候補ブロックとの間の画像の差
    を表わす複数のディストーションを算出させることを特
    徴とする動きベクトル探索方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の動きベクトル探索方法
    において、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2)行L列の画素からな
    り、前記参照画像第1フィールドのサーチウィンドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデータ転送工程が、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    る前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第
    2ディストーション算出ユニット、2×(N−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなる前記第1画
    素データ転送保持ユニットおよび(N−1)×(L−M
    +1)個のサイドレジスタからなる前記第2画素データ
    転送保持ユニット内で画素データを転送する ことを特徴
    とする動きベクトル探索方法。
  12. 【請求項12】請求項10記載の動きベクトル探索方法
    において、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2+1)行L列の画素から
    なり、前記参照画像第1フィールドのサーチウィンドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索方法であって、前記ウィンドウデータ転送工程が、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    る前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第
    2ディストーション算出ユニット、(N×2−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなる前記第1画
    素データ転送保持ユニット、並びに、(N−1)×(L
    −M+1)個のサイドレジスタからなる前記第2画素デ
    ータ転送保持ユニット内で画素データを転送する ことを
    特徴とする動きベクトル探索方法。
  13. 【請求項13】請求項11および12記載の動きベクト
    ル探索方法において、 前記ウィンドウデータ転送工程が、前記サーチウィンド
    ウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを互いに列方
    向で逆方向に転送するよう、前記第1ディストーション
    算出ユニットおよび前記第2ディストーション算出ユニ
    ット内で入力画素データを列方向に往復移動させながら
    各ウィンドウデータ転送工程にしたがって転送すること
    を特徴とする動きベクトル探索方法。
  14. 【請求項14】動画像を部分的に構成する現画像を、前
    記動画像を部分的に構成する参照画像に基づいて予測す
    る動きベクトルを探索する動きベクトル探索装置であ
    り、前記現画像が、画素データをそれぞれ有する複数の
    画素により表わされる現画像ブロックを含み、前記参照
    画像が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により
    表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウインド
    ウが複数の候補ブロックを含み、該現画像ブロックと該
    各候補ブロックが同一サイズであり、前記現画像ブロッ
    クのブロック位置と該現画像ブロックに最も類似した候
    補ブロックのブロック位置とによって特定される動きベ
    クトルを探索する動きベクトル探索装置であって、 前記現画像ブロックの画素データを出力させる現画像デ
    ータ出力手段と、 前記サーチウィンドウ内の候補ブロックの画素データを
    出力させる参照画像データ出力手段と、 前記参照画像データ出力手段から入力される前記サーチ
    ウィンドウ内の各候補ブロックの画素データと、前記現
    画像データ出力手段から入力される前記現画像ブロック
    の画素データと、に基づいて、前記現画像ブロックに対
    し、該現画像ブロックと前記各候補ブロックとの間の画
    像の差を表わす複数のディストーションを算出させるデ
    ィストーション算出手段と、 前記ディストーション算出手段によって算出された現画
    像ブロックに対応する各ディストーションのうちの最小
    のディストーションを検出して、該最小のディストーシ
    ョンに対応する候補ブロックを特定させるブロック特定
    手段と、 前記現画像データ出力手段から出力される前記現画像ブ
    ロックの画素データを前記ディストーション算出手段に
    入力させる現画像データ入力制御手段と、 前記参照画像データ出力手段から出力される前記サーチ
    ウィンドウの候補ブロックの画素データを前記ディスト
    ーション算出手段に入力させるウィンドウデータ入力制
    御手段と、 前記ディストーション算出手段によって算出された前記
    ディストーションを前記ブロック特定手段に入力させる
    ディストーション入力制御手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、それぞれひとつの前
    記現画像ブロックと、該現画像ブロックに対応する前記
    各候補ブロックとのディストーションを算出するディス
    トーション算出ユニットを複数有し、前記複数のディストーション算出ユニットのそれぞれ
    が、他の前記ディストーション算出ユニットの一部を共
    有する ことを特徴とする動きベクトル探索装置。
  15. 【請求項15】インタレース走査方式の動画像を部分的
    に構成する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参
    照画像に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベ
    クトルを探索する動きベクトル探索装置であり、前記現
    画像が現画像フレームからなり、該現画像フレームが、
    現画像第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含
    むとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素に
    より表わされる現画像フレームブロックを含み、前記現
    画像第1フィールドおよび前記現画像第2フィールド
    が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
    される現画像フィールドブロックを含み、前記参照画像
    が参照画像フレームからなり、該参照画像フレームが、
    参照画像第1フィールドおよび参照画像第2フィールド
    を含むとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画
    素により表わされるサーチウインドウを含み、該サーチ
    ウインドウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前
    記参照画像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィ
    ールドが、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
    り表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウイン
    ドウが、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現
    画像フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが
    同一サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそ
    れぞれが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと
    同一サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する
    動きベクトル探索装置であって、 前記現画像フィールドブロックの画素データを出力させ
    る現画像データ出力手段と、 前記サーチウィンドウ内のフィールド候補ブロックの画
    素データを出力させる参照画像データ出力手段と、 前記現画像データ出力手段から入力される前記現画像フ
    ィールドブロックの画素データと、前記参照画像データ
    出力手段から入力される前記サーチウィンドウ内の各フ
    ィールド候補ブロックの画素データと、に基づいて、前
    記現画像フィールドブロックに対し、該現画像フィール
    ドブロックと前記各フィールド候補ブロックとの間の画
    像の差を表わす複数のディストーションを算出させるデ
    ィストーション算出手段と、 該ディストーション算出手段によって算出された各現画
    像フィールドブロックに対応するそれぞれのディストー
    ションのうちの最小のディストーションを検出して、該
    最小のディストーションに対応するフィールド候補ブロ
    ックを特定させるブロック特定手段と、 前記現画像データ出力手段から出力される前記現画像フ
    ィールドブロックの画素データを前記ディストーション
    算出手段に入力させる現画像データ入力制御手段と、 前記参照画像データ出力手段から出力される前記サーチ
    ウィンドウのフィールド候補ブロックの画素データを前
    記ディストーション算出手段に入力させるウィンドウデ
    ータ入力制御手段と、 前記ディストーション算出手段によって算出された前記
    ディストーションを前記ブロック特定手段に入力させる
    ディストーション入力制御手段と、 前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データを、前記ディストーション算出手段内で転送
    させるウィンドウデータ転送制御手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、 前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データの一部を入力して保持するとともに、該保持
    したデータをそれぞれ転送する第1画素データ転送保持
    ユニット、第2画素データ転送保持ユニットおよび第3
    画素データ転送保持ユニットと、 前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データの一部を入力して保持するとともに、該保持
    したデータをそれぞれ転送し、前記現画像データ出力手
    段から入力される前記現画像フィールドブロックの画素
    データと、前記参照画像データ出力手段から入力される
    前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データと、に基づいて、前記現画像フィールドブロ
    ックに対し、該現画像フィールドブロックと前記各フィ
    ールド候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のデ
    ィストーションをそれぞれ算出する第1ディストーショ
    ン算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニッ
    トと、 前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
    1画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーシ
    ョン算出ユニットおよび前記第2画素データ転送保持ユ
    ニットの間で転送させる第1転送経路と、 前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
    1転送経路中の前記第2画素データ転送保持ユニットを
    共有させて、前記第2画素データ転送保持ユニット、前
    記第2ディストーション算出ユニットおよび前記第3画
    素データ転送保持ユニットの間で転送させる第2転送経
    路と、 を有することを特徴とする動きベクトル探索装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記画素データの転送経路を切り換えるモード切り換え
    手段を備え、 前記ディストーション算出手段が、前記各フィールド候
    補ブロックの画素データを、前記第1画素データ転送保
    持ユニット、前記第1ディストーション算出ユニット、
    前記第2ディストーション算出ユニットおよび前記第3
    画素データ転送保持ユニットの間で転送させる第3転送
    経路を有し、 前記モード切り換え手段が、前記第1転送経路および前
    記第2転送経路を選択する第1転送モードと、前記第3
    転送経路を選択する第2転送モードと、を切り換えるこ
    とを特徴とする動きベクトル探索装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記モード切り換え手段によって、第2転送モードが選
    択されたとき、 前記現画像データ出力手段が、前記現画像フレームブロ
    ックの画素データを出力させ、 前記参照画像データ出力手段が、前記サーチウィンドウ
    内のフレーム候補ブロックの画素データを出力させ、 前記現画像データ入力制御手段が、前記現画像データ出
    力手段から出力される前記現画像フレームブロックの画
    素データを前記ディストーション算出手段に入力させ、 前記ウィンドウデータ入力制御手段が、前記参照画像デ
    ータ出力手段から出力される前記サーチウィンドウのフ
    レーム候補ブロックの画素データを前記ディストーショ
    ン算出手段に入力させ、 前記ウィンドウデータ転送制御手段が、前記サーチウィ
    ンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素データを、前
    記第3転送経路に沿って転送させ、 前記ディストーション算出手段が、前記現画像データ出
    力手段から入力される前記現画像フレームブロックの画
    素データと、前記参照画像データ出力手段から入力され
    る前記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの
    画素データと、に基づいて、前記現画像フレームブロッ
    クに対し、該現画像フレームブロックと前記各フレーム
    候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディスト
    ーションを算出させることを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載の動きベクトル探索装置
    において、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2)行L列の画素からな
    り、前記参照画像第1フィールドのサーチウィンドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索装置であって、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
    ディストーション算出ユニットが、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    り、 前記第1画素データ転送保持ユニットが、(N×2−
    1)×(L−M+1)個のサイドレジスタからなり、 前記第2画素データ転送保持ユニットが、(N−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなり、 前記第3画素データ転送保持ユニットが、2×(N−
    1)×(L−M+1)個のサイドレジスタからなること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  19. 【請求項19】請求項17記載の動きベクトル探索装置
    において、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2+1)行L列の画素から
    なり、前記参照画像第1フィールドのサーチウィンドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索装置であって、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
    ディストーション算出ユニットが、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    り、 前記第2画素データ転送保持ユニットが、(N−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなり、 前記第1画素データ転送保持ユニットおよび前記第3画
    素データ転送保持ユニットが、それぞれ(N×2−1)
    ×(L−M+1)個のサイドレジスタからなることを特
    徴とする動きベクトル探索装置。
  20. 【請求項20】請求項18および19記載の動きベクト
    ル探索装置において、 前記ウィンドウデータ転送制御手段が、前記サーチウィ
    ンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを互いに
    列方向で逆方向に転送させるよう、前記第1ディストー
    ション算出ユニットおよび前記第2ディストーション算
    出ユニット内で入力画素データを列方向に往復移動させ
    ながら前記転送経路に沿って転送させることを特徴とす
    る動きベクトル探索装置。
  21. 【請求項21】請求項18および19記載の動きベクト
    ル探索装置において、 前記ディストーション算出ユニットの前記プロセッサエ
    レメントが、二次元的に配列されたシストリックアレー
    構造の演算回路によって構成されることを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
  22. 【請求項22】インタレース走査方式の動画像を部分的
    に構成する現画像を、前記動画像を部分的に構成する参
    照画像に基づいて予測するのに用いられる複数の動きベ
    クトルを探索する動きベクトル探索装置であり、前記現
    画像が現画像フレームからなり、該現画像フレームが、
    現画像第1フィールドおよび現画像第2フィールドを含
    むとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画素に
    より表わされる現画像フレームブロックを含み、前記現
    画像第1フィールドおよび前記現画像第2フィールド
    が、画素データをそれぞれ有する複数の画素により表わ
    される現画像フィールドブロックを含み、前記参照画像
    が参照画像フレームからなり、該参照画像フレームが、
    参照画像第1フィールドおよび参照画像第2フィールド
    を含むとともに、画素データをそれぞれ有する複数の画
    素により表わされるサーチウインドウを含み、該サーチ
    ウインドウが、複数のフレーム候補ブロックを含み、前
    記参照画像第1フィールドおよび前記参照画像第2フィ
    ールドが、画素データをそれぞれ有する複数の画素によ
    り表わされるサーチウインドウを含み、該サーチウイン
    ドウが、複数のフィールド候補ブロックを含み、前記現
    画像フレームブロックと前記各フレーム候補ブロックが
    同一サイズであり、前記現画像フィールドブロックのそ
    れぞれが、前記各フィールド候補ブロックのそれぞれと
    同一サイズであり、前記複数の動きベクトルを探索する
    動きベクトル探索装置であって、 前記現画像フィールドブロックの画素データを出力させ
    る現画像データ出力手段と、 前記サーチウィンドウ内のフィールド候補ブロックの画
    素データを出力させる参照画像データ出力手段と、 前記現画像データ出力手段から入力される前記現画像フ
    ィールドブロックの画素データと、前記参照画像データ
    出力手段から入力される前記サーチウィンドウ内の各フ
    ィールド候補ブロックの画素データと、に基づいて、前
    記現画像フィールドブロックに対し、該現画像フィール
    ドブロックと前記各フィールド候補ブロックとの間の画
    像の差を表わす複数のディストーションを算出させるデ
    ィストーション算出手段と、 該ディストーション算出手段によって算出された各現画
    像フィールドブロックに対応するそれぞれのディストー
    ションのうちの最小のディストーションを検出して、該
    最小のディストーションに対応するフィールド候補ブロ
    ックを特定させるブロック特定手段と、 前記現画像データ出力手段から出力される前記現画像フ
    ィールドブロックの画素データを前記ディストーション
    算出手段に入力させる現画像データ入力制御手段と、 前記参照画像データ出力手段から出力される前記サーチ
    ウィンドウのフィールド候補ブロックの画素データを前
    記ディストーション算出手段に入力させるウィンドウデ
    ータ入力制御手段と、 前記ディストーション算出手段によって算出された前記
    ディストーションを前記ブロック特定手段に入力させる
    ディストーション入力制御手段と、 前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データを、前記ディストーション算出手段内で転送
    させるウィンドウデータ転送制御手段と、 を備え、 前記ディストーション算出手段が、 前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データの一部を入力して保持するとともに、該保持
    したデータをそれぞれ転送する第1画素データ転送保持
    ユニットおよび第2画素データ転送保持ユニットと、 前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データの一部を入力して保持するとともに、該保持
    したデータをそれぞれ転送し、前記現画像データ出力手
    段から入力される前記現画像フィールドブロックの画素
    データと、前記参照画像データ出力手段から入力される
    前記サーチウィンドウ内の各フィールド候補ブロックの
    画素データと、に基づいて、前記現画像フィールドブロ
    ックに対し、該現画像フィールドブロックと前記各フィ
    ールド候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のデ
    ィストーションをそれぞれ算出する第1ディストーショ
    ン算出ユニットおよび第2ディストーション算出ユニッ
    トと、 前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
    1画素データ転送保持ユニット、前記第1ディストーシ
    ョン算出ユニットおよび前記第2画素データ転送保持ユ
    ニットの間で転送させる第1転送経路と、 前記各フィールド候補ブロックの画素データを、前記第
    1転送経路中の前記第1画素データ転送保持ユニットお
    よび前記第2画素データ転送保持ユニットを共有させ
    て、前記第2画素データ転送保持ユニット、前記第2デ
    ィストーション算出ユニットおよび前記第1画素データ
    転送保持ユニットの間で転送させる第2転送経路と、 を有することを特徴とする動きベクトル探索装置。
  23. 【請求項23】請求項22記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記画素データの転送経路を切り換えるモード切り換え
    手段を備え、 前記ディストーション算出手段が、前記各フィールド候
    補ブロックの画素データを、前記第1画素データ転送保
    持ユニット、前記第1ディストーション算出ユニットお
    よび前記第2ディストーション算出ユニットの間で転送
    させる第3転送経路を有し、 前記モード切り換え手段が、前記第1転送経路および前
    記第2転送経路を選択する第1転送モードと、前記第3
    転送経路を選択する第2転送モードと、を切り換えるこ
    とを特徴とする動きベクトル探索装置。
  24. 【請求項24】請求項23記載の動きベクトル探索装置
    において、 前記モード切り換え手段によって、第2転送モードが選
    択されたとき、 前記現画像データ出力手段が、前記現画像フレームブロ
    ックの画素データを出力させ、 前記参照画像データ出力手段が、前記サーチウィンドウ
    内のフレーム候補ブロックの画素データを出力させ、 前記現画像データ入力制御手段が、前記現画像データ出
    力手段から出力される前記現画像フレームブロックの画
    素データを前記ディストーション算出手段に入力させ、 前記ウィンドウデータ入力制御手段が、前記参照画像デ
    ータ出力手段から出力される前記サーチウィンドウのフ
    レーム候補ブロックの画素データを前記ディストーショ
    ン算出手段に入力させ、 前記ウィンドウデータ転送制御手段が、前記サーチウィ
    ンドウ内の各フレーム候補ブロックの画素データを、前
    記第3転送経路に沿って転送させ、 前記ディストーション算出手段が、前記現画像データ出
    力手段から入力される前記現画像フレームブロックの画
    素データと、前記参照画像データ出力手段から入力され
    る前記サーチウィンドウ内の各フレーム候補ブロックの
    画素データと、に基づいて、前記現画像フレームブロッ
    クに対し、該現画像フレームブロックと前記各フレーム
    候補ブロックとの間の画像の差を表わす複数のディスト
    ーションを算出させることを特徴とする動きベクトル探
    索装置。
  25. 【請求項25】請求項24記載の動きベクトル探索装置
    において、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2)行L列の画素からな
    り、前記参照画像第1フィールドのサーチウィンドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索装置であって、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
    ディストーション算出ユニットが、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    り、 前記第1画素データ転送保持ユニットが、2×(N−
    1)×(L−M+1)個のサイドレジスタからなり、 前記第2画素データ転送保持ユニットが、(N−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなることを特徴
    とする動きベクトル探索装置。
  26. 【請求項26】請求項24記載の動きベクトル探索装置
    において、 H,L,NおよびMをそれぞれ整数とし、前記現画像フ
    レームブロックが、(N×2)行M列の画素からなり、
    前記現画像第1フィールドブロックが、N行M列の画素
    からなり、前記現画像第2フィールドブロックが、N行
    M列の画素からなるとともに、前記参照画像フレームの
    サーチウインドウが、(H×2+1)行L列の画素から
    なり、前記参照画像第1フィールドのサーチウィンドウ
    が、H行L列の画素からなり、前記参照画像第2フィー
    ルドのサーチウィンドウが、H行L列の画素からなる動
    きベクトル探索装置であって、 前記第1ディストーション算出ユニットおよび前記第2
    ディストーション算出ユニットが、それぞれ(H−N+
    1)×(L−M+1)個のプロセッサエレメントからな
    り、 前記第1画素データ転送保持ユニットが、(N×2−
    1)×(L−M+1)個のサイドレジスタからなり、 前記第2画素データ転送保持ユニットが、(N−1)×
    (L−M+1)個のサイドレジスタからなることを特徴
    とする動きベクトル探索装置。
  27. 【請求項27】請求項25および26記載の動きベクト
    ル探索装置において、 前記ウィンドウデータ転送制御手段が、前記サーチウィ
    ンドウ内で隣り合う2つの画素列の画素データを互いに
    列方向で逆方向に転送させるよう、前記第1ディストー
    ション算出ユニットおよび前記第2ディストーション算
    出ユニット内で入力画素データを列方向に往復移動させ
    ながら前記転送経路に沿って転送させることを特徴とす
    る動きベクトル探索装置。
  28. 【請求項28】請求項25および26記載の動きベクト
    ル探索装置において、 前記ディストーション算出ユニットの前記プロセッサエ
    レメントが、二次元的に配列されたシストリックアレー
    構造の演算回路によって構成されることを特徴とする動
    きベクトル探索装置。
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