JPH1013835A - 動きベクトル検出方法 - Google Patents

動きベクトル検出方法

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JPH1013835A
JPH1013835A JP15816996A JP15816996A JPH1013835A JP H1013835 A JPH1013835 A JP H1013835A JP 15816996 A JP15816996 A JP 15816996A JP 15816996 A JP15816996 A JP 15816996A JP H1013835 A JPH1013835 A JP H1013835A
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JP15816996A
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Masaaki Ishikawa
雅朗 石川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きベクトル(MV)検出の処理量の削減及
び誤検出の回避。 【解決手段】 太線のように分割された3×4ブロック
領域内の網掛けされたブロックについて、探索点数削減
したステップサーチのブロックマッチングでMVを検出
する。サーチステップ数は3に制限し、第1ステップで
は探索点を間隔4で探索範囲全体をカバーするように探
索点を配置し、第2ステップと第3ステップではそれぞ
れ探索点間隔を2と1にして、前ステップで選択された
点を中心に限定された範囲に探索点を配置する。その他
のブロックには、それが属する領域と4隣接の領域の検
出済みMVの中から予測誤差最小のMVを割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、デジタル動画像の通
信、蓄積、放送などの動き補償フレーム間予測によるデ
ータ圧縮の必要な分野に利用し得る、動画像の動きベク
トル検出方法に係り、特に、処理量の軽減が望まれる小
型デジタルビデオカメラのような簡易な動画像符号化シ
ステムに好適な動きベクトル検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG、H.261など、動画像デー
タ圧縮には通常、動き補償フレーム間予測法が使われ
る。この方法は、画面内を複数のブロックに分割し、復
号済みの別のフレーム画像との間で、各ブロックの並行
移動ベクトルを検出し、その動きベクトル情報ととも
に、動きベクトルの分ずらした位置の画像から予測して
差分を符号化するものである。
【0003】ブロック単位の動き検出は、通常、ブロッ
クマッチング法で行われる。しかし、その処理量が符号
化処理全体の処理量の大半を占め、簡易な構成の動画像
符号化システムでは処理負担が大きいという問題点があ
った。
【0004】この問題点に対処すべく、ブロック単位の
動き検出の簡易化方式が多数提案されている。例えば、
ブロックマッチング法において、探索点間隔を疎から密
へ変えながら多段にサーチすることで、全探索に比べて
探索点数を削減するステップサーチが提案されている
(小関ほか,”会議テレビ信号の動き補償フレーム間符
号化”,信学会技報,通信方式研資,IE81−5
4)。
【0005】また、空間的に近接する動きベクトル間の
相関が大きいことを利用し、動きベクトルを検出すべき
ブロックを間引くことにより動きベクトル検出の処理量
を削減し、残りのブロックに対してはその周囲の検出済
み動きベクトルから補間して動きベクトルを生成する方
式も多数提案されている。例えば、動きベクトルを検出
すべきブロックを定間隔で間引いた後、残りの動きベク
トル非検出ブロックについては、上下又は左右の検出済
み動きベクトルから補間し、あるいは補間すべき動きベ
クトル間の差が大きい場合には、上下又は左右の隣接す
る検出済み動きベクトルの中から最適な1つを選んで割
り当てることにより、全ブロックの動きベクトルを生成
する方式が提案されている(特開平3−217185
号”動きベクトル情報の伝送方法及びその送信機並びに
受信機”)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のステップサーチ
は、評価関数値が最適なマッチング位置で最小になり、
かつ、その位置から離れるに従い単調に大きくなること
を前提にしている。しかし、例えば、高解像度の絵柄が
ゆっくり動いていく場合などには、最適なマッチング位
置から周囲へずれると急峻に評価関数値は増大するが、
それ以降は最適位置から離れても評価関数値はほとんど
変化しない。このような場合、最初の粗い探索点間隔で
の探索における最良位置は必ずしも全体での最良位置の
近傍に来ないことがしばしばあり、その結果として誤っ
た動きベクトルを検出してしまうという問題点があっ
た。
【0007】また、前記の動きベクトル検出ブロックを
間引いて処理量を削減する方法については、間引いた動
きベクトル間の相関が大きくなるよう、せいぜい水平、
垂直ともに1/2程度にしか間引けないため、処理量の
削減率は1/4程度までにしかならなかった。
【0008】よって、本発明の一つの目的は、前記ステ
ップサーチのブロックマッチングにおけるような動きベ
クトルの誤検出を回避できる動きベクトル検出方法を提
供することにある。本発明のもう一つの目的は、前記間
引き方法よりも処理量を大幅に削減できる動きベクトル
検出方法を提供することにある。本発明の他の目的は、
動きベクトルの誤検出を回避し、かつ、処理量を大幅に
削減することが可能な動きベクトル検出方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1又は2の発明に
よれば、動画像の各フレームの画面を複数のブロックに
分割し、少なくとも一部のブロックの動きベクトルを、
探索点数を削減したステップサーチのブロックマッチン
グにより検出する。この探索点数を削減したステップサ
ーチのブロックマッチングは、従来のステップサーチの
ブロックマッチングとは異なり、探索範囲が(±7画
素,±7画素)を超えても、サーチステップ数を3に制
限し、第1ステップでは探索点間隔を4にして探索範囲
全体をカバーするように配置した探索点に関し参照フレ
ームとのブロックマッチングを行い、第2ステップ及び
第3ステップではそれぞれ探索点間隔を2と1にして前
ステップでマッチングの評価が最高となった点を中心に
限られた範囲に配置した探索点に関し参照フレームとの
ブロックマッチングを行う(請求項1)。また、ブロッ
クマッチングのマッチング評価関数値として参照フレー
ムとの間の画素値の絶対値誤差和を用い、第1ステップ
の絶対値誤差和は、4×4画素毎にまとめて画素値の和
をとってから、それぞれの絶対値誤差を求め、それら絶
対値誤差の和をとることによって計算し、第2ステップ
の絶対値誤差和は、2×2画素毎にまとめて画素値の和
をとってから、それぞれの絶対値誤差を求め、それら絶
対値誤差の和をとることによって計算する(請求項
2)。
【0010】このような方法によれば、従来のステップ
サーチのブロックマッチング方法で問題となっていた、
高解像度の画像が動いている場合などの動きベクトルの
誤検出を回避できる。
【0011】請求項3の発明によれば、動画像の各フレ
ームの画面を複数のブロックに分割し、画面を水平垂直
方向に等分割した領域である各対応領域内の特定位置に
ある1ブロックを代表MV検出ブロックとして選択し、
各代表MV検出ブロックの動きベクトルを検出するとと
もに、代表MV検出ブロックとして選択されなかった各
ブロックに対し、それが属する対応領域及びその4隣接
の対応領域の代表MV検出ブロックの動きベクトルの中
から予測誤差最小の動きベクトルを選択して割り当て
る。
【0012】このように、代表MV検出ブロック以外の
ブロックに対し割り当てる動きベクトルを、当該ブロッ
クの対応領域と4隣接の対応領域の計5領域の動きベク
トルの中から選択するため、代表MV検出ブロックの間
引き率を従来より大きくしても不適当な動きベクトルが
割り当てられる恐れが少なくなる。したがって、実際に
動きベクトルを検出する代表MV検出ブロックの間引き
率を従来より大きくし、動きベクトル検出の処理量を大
幅に削減できる。
【0013】請求項4,5又は6の発明によれば、動画
像の各フレームの画面を複数のブロックに分割し、その
複数のブロック中の一部のブロックを代表MV検出ブロ
ックとして選択する処理(a)と、該処理(a)により
選択された代表MV検出ブロックに対し、探索点数を削
減したステップサーチのブロックマッチングにより動き
ベクトルを検出する処理(b)と、該処理(a)により
選択されなかった各ブロックに、その近傍の代表MV検
出ブロックに対し該処理(b)で検出された動きベクト
ルを割り当てる処理(c)とによって、ブロック毎の動
きベクトルを求める。処理(b)において、サーチステ
ップ数を3に制限し、第1ステップでは探索点間隔を4
にして探索範囲全体をカバーするように配置した探索点
に関し参照フレームとのブロックマッチングを行い、第
2ステップ及び第3ステップではそれぞれ探索点間隔を
2と1にして前ステップでマッチングの評価が最高とな
った点を中心に限られた範囲に配置した探索点に関し参
照フレームとのブロックマッチングを行い(請求項
4)、ブロックマッチングのマッチング評価関数値とし
て参照フレームとの間の画素値の絶対値誤差和を用い、
第1ステップの絶対値誤差和は、4×4画素毎にまとめ
て画素値の和をとってから、それぞれの絶対値誤差を求
め、それら絶対値誤差の和をとることによって計算し、
第2ステップの絶対値誤差和は、2×2画素毎にまとめ
て画素値の和をとってから、それぞれの絶対値誤差を求
め、それら絶対値誤差の和をとることによって計算する
(請求項5)。また、処理(a)は画面を水平及び垂直
方向に等分割した領域である各対応領域内の特定位置に
ある1ブロックを代表MV検出ブロックとして選択し、
処理(c)は代表MV検出ブロックとして選択されなか
った各ブロックに対し、それが属する対応領域及びその
4隣接の対応領域の代表MV検出ブロックの動きベクト
ルの中から予測誤差最小の動きベクトルを選択して割り
当てる(請求項6)。
【0014】このように、改良されたステップサーチの
ブロックマッチングによる代表MV検出ブロックの動き
ベクトル検出法と、改良された代表MV検出ブロック以
外のブロックへの動きベクトルの割り当て方法との組合
せにより、動きベクトルの誤検出の回避と代表MV検出
ブロックの間引き率の増大とが可能となり、したがって
動きベクトル検出の処理量削減と精度向上の両方を達成
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図面を参
照し説明する。本発明を動き補償フレーム間予測符号化
に適用した場合の処理全体の概要を図1に示す。このフ
ローチャート中の処理101と処理102が本発明によ
る動きベクトル検出の部分である。なお、以下の説明並
びに図面において、動きベクトルをMV(motion vecto
r)と略して表すことがある。また、処理103は、検
出されたMVを利用して動き補償フレーム間予測符号化
を行う部分であり、これは公知の内容であるので詳細は
説明しない。
【0016】図2は、本発明によるMV検出を実行する
ための処理系の一例を示すブロック図であるが、MVを
利用して動き補償フレーム間予測符号化処理を行う部分
は示されていない。以下、図2を適宜参照して処理10
1,102の内容を順次説明する。
【0017】<処理101(代表MV検出)>図2にお
いて、符号化対象フレーム画像メモリ202は符号化し
ようとするフレームの画像データを格納するメモリ、参
照フレーム画像メモリ201は符号化対象フレームに対
する参照フレームの画像データを格納するメモリであ
る。
【0018】本実施例では、符号化対象フレームの画面
は、図3に細線の格子として示すような16×16画素
サイズのブロックに分割される。そして、図3に太線の
格子として示すように、画面を、その周辺の1ブロック
幅の範囲を除き、水平に14等分割、垂直に7等分割す
ることにより、3×4ブロックのサイズの複数の領域に
分割する。そして、分割された各領域内の1つのブロッ
クが、代表MV検出ブロックに選ばれる。本実施例で
は、図3に示すように、各分割領域内の網掛けされたブ
ロックを代表MV検出ブロックに選ぶ。なお、各代表M
V検出ブロックの属する分割領域を代表MV対応領域と
呼ぶことがある。
【0019】図2において、MV検出選択ブロック位置
アドレス生成回路203は、上記の水平分割数(ここで
は14)及び垂直分割数(ここでは7)に基づき、各代
表MV検出ブロックの位置アドレスを生成し、これは選
択ブロック画像読み出し回路205及び参照領域画像読
み出し回路204に入力される。選択ブロック画像読み
出し回路205は、入力されたアドレスに従って選択さ
れた代表MV検出ブロックの画像データを符号化対象フ
レーム画像メモリ202から読み出し選択ブロック画像
メモリ207に格納する。同時に、参照領域画像読み出
し回路204は、入力されたアドレスに従い、選択され
た代表MV検出ブロックに対応した参照領域の画像デー
タを参照フレームメモリ201より読み出し、参照領域
画像メモリ206に格納する。なお、参照領域は代表M
V検出ブロックのアドレスの周囲±N画素の範囲とされ
る。このNの値は、後述の探索点数削減したステップサ
ーチのブロックマッチングに必要な画像範囲が参照領域
に含まれるように選ばれる。
【0020】MV検出回路208は、選択ブロック画像
メモリ7内の代表MV検出ブロックの画像データと参照
領域画像メモリ206内の参照領域画像データとの間
で、探索点数削減のステップサーチによるブロックマッ
チングを行って、代表MV検出ブロックの動きベクトル
(代表MV)を検出する。この代表MVの検出方法を図
4及び図6を参照して説明する。
【0021】本発明によるステップサーチのブロックマ
ッチングは、探索範囲が(±7画素,±7画素)を超え
る場合にもステップ数を3までに制限し、その第1ステ
ップでは探索点間隔を4、第2ステップで探索点間隔を
2、最終の第3ステップで探索点間隔を1とする。
【0022】図4は探索範囲を(±15画素,±15画
素)とした場合の探索例を示している。この探索例を参
照し、さらに説明する。探索範囲の中心点で、代表MV
検出ブロックと参照領域の中心が一致する。探索範囲内
で、代表MV検出ブロックを参照領域に対し相対的に移
動させながら代表MVブロックの画像と、それと重なる
参照領域画像の16×16画素ブロックとのマッチング
をとるが、このブロックマッチングをとる点(ブロック
中心)が探索点である。
【0023】第1ステップでは、探索範囲の中心を中心
にして、探索範囲全体をカバーするように、探索点間隔
4で探索点を配置する。すなわち、図4に明るい網を掛
けた○記号で示された7×7個の各探索点を配置する。
そして、各探索点において代表MV検出ブロックと参照
領域画像とのブロックマッチングをとる。つまり、代表
MV検出ブロックをその中心を各探索点に一致させるよ
うに参照領域画像に対し相対移動させて、マッチング評
価関数値を計算する。
【0024】第2ステップでは、第1ステップのマッチ
ング評価関数値が最小となった(マッチングの評価が最
高の)探索点を中心に限られた範囲に、探索点間隔2で
探索点を配置する。すなわち、図4に暗い網を掛けた○
記号で表された5×5個の探索点が配置される。そし
て、それぞれの探索点で代表MV検出ブロックと参照領
域画像とのマッチング評価関数値を計算する。
【0025】第3ステップでは、第2ステップでマッチ
ング評価関数値が最小となった探索点を中心に限られた
範囲に、探索点間隔1で探索点を配置する。図4に黒の
○記号として表された5×5個の探索点が配置される。
そして、それぞれの探索点で代表MV検出ブロックと参
照領域画像とのブロックマッチングをとる。第3ステッ
プの探索点中でマッチング評価関数値が最小の探索点が
決まると、探索範囲の中心からその探索点までの距離及
び方位により代表MV検出ブロックのMV(代表MVと
呼ぶ)が求まる。
【0026】比較のため、従来のステップサーチによる
探索例を図5に示す。探索範囲が同じ(±15画素,±
15画素)の範囲の場合である。ステップ数は4とな
り、第1ステップ、第2ステップ,第3ステップ,第4
ステップの探索点間隔はそれぞれ8,4,2,1であ
り、探索点数は全てのステップで3×3個である。図5
には第3ステップまでの探索点だけが示され、第4ステ
ップの探索点は省略されている。
【0027】さて、本実施例では、ステップサーチの各
ステップでのマッチング評価関数値として、参照画像と
の間の画素値の絶対値誤差和を計算する。代表MV検出
ブロックの画像をAij、それとマッチングされる参照領
域の16×16画素ブロックの画像をBijとし(i,j
=0,..,15)、第1ステップでし次式により絶対
値誤差和を計算する。
【0028】
【数1】
【0029】すなわち、マッチングする16×16画素
のブロックを図6(a)に示すように4×4画素の領域
に分割し、各4×4画素領域毎にまとめて画素値の和を
とり、対応した4×4画素領域の画素値和の絶対値誤差
とり、その和を求めることによって絶対値誤差和を計算
する。
【0030】第2ステップでは次式により絶対値誤差和
を計算する。
【0031】
【数2】
【0032】すなわち、各ブロックを図6(b)に示す
ように2×2画素領域に分割し、各2×2画素領域毎に
まとめて画素値の和をとって、対応した2×2画素領域
の画素値和の絶対値誤差をとり、その和を求めることに
より絶対値誤差和を計算する。
【0033】第3ステップでは画素毎に画素値の絶対値
誤差をとり、その和をとることにより絶対値誤差和を計
算する。すなわち、次式により計算する。
【0034】
【数3】
【0035】<処理102(MV未検出ブロックへの代
表MVの割り当て)>前処理101においてMVが検出
されたのは、画面内のとびとびに選ばれた代表MV検出
ブロックだけである。本処理101では、残りのブロッ
ク(MV未検出ブロック)に、適当な代表MVを割り当
てる。この割り当て方法について図7により説明する。
図7において、細線で囲まれた領域はブロックであり、
太線で囲まれた領域は代表MV対応領域(3×4ブロッ
ク)である。
【0036】図7において、例えば網掛けされたMV未
検出ブロック701を割り当て対象ブロックとした場
合、それが属している代表MV対応領域と、その4隣接
つまり上下左右の代表MV対応領域の計5つの代表MV
対応領域を考え、それぞれについて検出されている代表
MVの中から予測誤差最小のものを選択して、割り当て
対象ブロック701にMVとして割り当てる。具体的に
は例えば、割り当て対象ブロックと5つの代表MV対応
領域の代表MVブロックとの間で前記(数3)により絶
対値誤差和を計算し、それが最小となった代表MVブロ
ックのMVを割り当て対象ブロックに割り当てる。
【0037】図2に関連して説明すれば、検出MVメモ
リ209より、注目する代表MV対応領域の代表MV
と、その4隣接(上下左右)の代表MV対応領域の代表
MVがMVメモリ210に読み出される。動きベクトル
割り当て回路211において、これら5つの代表MV中
の1つが、注目した代表MV対応領域の注目したMV未
検出ブロックに割り当てられ、その結果がMVメモリ2
12の対応位置に書き込まれる。代表MV検出ブロック
については、その代表MVがそのままMVメモリ212
の対応位置に書き込まれる。そして、MVメモリ212
の内容は画面対応のMVメモリ213の対応位置に格納
される。
【0038】このようにして、符号化対象フレームの画
面の全てのブロックの動きベクトルがMVメモリ213
に得られる。このMVメモリ213の内容は、処理10
3において動き補償フレーム間予測符号化に利用され
る。
【0039】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
よれば、従来のステップサーチのブロックマッチング方
法で問題となっていた、高解像度の画像が動いている場
合などの動きベクトルの誤検出を回避できる(請求項
1,2)。実際に動きベクトルを検出する代表MV検出
ブロックの間引き率を従来より大きくし、動きベクトル
検出の処理量を大幅に削減できる(請求項3)。動きベ
クトルの誤検出を回避し、かつ代表MV検出ブロックの
間引き率を増大することが可能となるため、動きベクト
ル検出の処理量削減と精度向上の両方を達成できる(請
求項4,5,6)。したがって、処理量を軽減すること
が重視される小型デジタルカメラなどの簡易な動画像符
号化システムにおいても、動画像の動き補償フレーム間
予測符号化を容易に実施することが可能になる、等々の
効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を動き補償フレーム間予測符号化に適用
した場合の全体的処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図2】本発明の動きベクトル検出処理を実行するため
の処理系の一例を示すブロック図である。
【図3】ブロック分割、代表MV対応領域分割及び代表
MV検出ブロックを示す図である。
【図4】本発明の探索点数削減のステップサーチによる
探索例を示す図である。
【図5】従来のステップサーチによる探索例を示す図で
ある。
【図6】(a)ステップサーチの第1ステップにおける
絶対値誤差の求め方を説明するための図である。 (b)ステップサーチの第2ステップにおける絶対値誤
差の求め方を説明するための図である。
【図7】MV未検出ブロックへのMV割り当てを説明す
るための図である。
【符号の説明】
201 参照フレーム画像メモリ 202 符号化対象フレーム画像メモリ 203 MV検出選択ブロック位置アドレス生成回路 204 参照領域画像読み出し回路 205 選択ブロック画像読み出し回路 206 参照領域画像メモリ 207 選択ブロック画像メモリ 208 MV検出回路 209 検出MVメモリ 210 MVメモリ 211 動きベクトル割り当て回路 212 MVメモリ 213 MVメモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像の各フレームの画面を複数のブロ
    ックに分割し、少なくとも一部のブロックの動きベクト
    ルを、探索点数を削減したステップサーチのブロックマ
    ッチングにより検出する方法であって、 動きベクトルを検出するためのサーチステップ数を3に
    制限し、第1ステップでは探索点間隔を4にして探索範
    囲全体をカバーするように配置した探索点に関し参照フ
    レームとのブロックマッチングを行い、第2ステップ及
    び第3ステップではそれぞれ探索点間隔を2と1にして
    前ステップでマッチングの評価が最高となった点を中心
    に限られた範囲に配置した探索点に関し参照フレームと
    のブロックマッチングを行うことを特徴とする動きベク
    トル検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動きベクトル検出方法に
    おいて、ブロックマッチングのマッチング評価関数値と
    して参照フレームとの間の画素値の絶対値誤差和を用
    い、第1ステップの絶対値誤差和は、4×4画素毎にま
    とめて画素値の和をとってから、それぞれの絶対値誤差
    を求め、それら絶対値誤差の和をとることによって計算
    し、第2ステップの絶対値誤差和は、2×2画素毎にま
    とめて画素値の和をとってから、それぞれの絶対値誤差
    を求め、それら絶対値誤差の和をとることによって計算
    することを特徴とする動きベクトル検出方法。
  3. 【請求項3】 動画像の各フレームの画面を複数のブロ
    ックに分割し、画面を水平垂直方向に等分割した領域で
    ある各対応領域内の特定位置にある1ブロックを代表M
    V検出ブロックとして選択し、各代表MV検出ブロック
    の動きベクトルを検出するとともに、代表MV検出ブロ
    ックとして選択されなかった各ブロックに対し、それが
    属する対応領域及びその4隣接の対応領域の代表MV検
    出ブロックの動きベクトルの中から予測誤差最小の動き
    ベクトルを選択して割り当てることを特徴とする動きベ
    クトル検出方法。
  4. 【請求項4】 動画像の各フレームの画面を複数のブロ
    ックに分割し、その複数のブロック中の一部のブロック
    を代表MV検出ブロックとして選択する処理(a)と、
    該処理(a)により選択された代表MV検出ブロックに
    対し、探索点数を削減したステップサーチのブロックマ
    ッチングにより動きベクトルを検出する処理(b)と、
    該処理(a)により選択されなかった各ブロックに、そ
    の近傍の代表MV検出ブロックに対し該処理(b)で検
    出された動きベクトルを割り当てる処理(c)とからな
    り、 該処理(b)において、サーチステップ数を3に制限
    し、第1ステップでは探索点間隔を4にして探索範囲全
    体をカバーするように配置した探索点に関し参照フレー
    ムとのブロックマッチングを行い、第2ステップ及び第
    3ステップではそれぞれ探索点間隔を2と1にして前ス
    テップでマッチングの評価が最高となった点を中心に限
    られた範囲に配置した探索点に関し参照フレームとのブ
    ロックマッチングを行うことを特徴とする動きベクトル
    検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の動きベクトル検出方法に
    おいて、処理(b)のブロックマッチングのマッチング
    評価関数値として参照フレームとの間の画素値の絶対値
    誤差和を用い、第1ステップの絶対値誤差和は、4×4
    画素毎にまとめて画素値の和をとってから、それぞれの
    絶対値誤差を求め、それら絶対値誤差の和をとることに
    よって計算し、第2ステップの絶対値誤差和は、2×2
    画素毎にまとめて画素値の和をとってから、それぞれの
    絶対値誤差を求め、それら絶対値誤差の和をとることに
    よって計算することを特徴とする動きベクトル検出方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の動きベクトル検出
    方法において、処理(a)は画面を水平及び垂直方向に
    等分割した領域である各対応領域内の特定位置にある1
    ブロックを代表MV検出ブロックとして選択し、処理
    (c)は代表MV検出ブロックとして選択されなかった
    各ブロックに対し、それが属する対応領域及びその4隣
    接の対応領域の代表MV検出ブロックの動きベクトルの
    中から予測誤差最小の動きベクトルを選択して割り当て
    ることを特徴とする動きベクトル検出方法。
JP15816996A 1996-06-19 1996-06-19 動きベクトル検出方法 Pending JPH1013835A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100571907B1 (ko) * 1999-04-13 2006-04-17 삼성전자주식회사 동영상 추정 알고리즘에 있어서 프로세싱 엘레멘트 수 결정 방법
US7099393B2 (en) 2000-05-30 2006-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motion vector detection apparatus for performing checker-pattern subsampling with respect to pixel arrays
JP2007288273A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Sony Corp 動きベクトル探索方法及び装置

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US7099393B2 (en) 2000-05-30 2006-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motion vector detection apparatus for performing checker-pattern subsampling with respect to pixel arrays
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