JP2608909B2 - 動画像の予測符号化方式 - Google Patents

動画像の予測符号化方式

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JP2608909B2 JP1775488A JP1775488A JP2608909B2 JP 2608909 B2 JP2608909 B2 JP 2608909B2 JP 1775488 A JP1775488 A JP 1775488A JP 1775488 A JP1775488 A JP 1775488A JP 2608909 B2 JP2608909 B2 JP 2608909B2
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【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 発明が解決しようとする問題点 問題点を解決するための手段 作用 実施例(第2図〜第10図) 変更例(第11図) 発明の効果 〔概要〕 可変ブロックサイズによる動画像の予測符号化方式に
関し, 動画像の各部位の性質に応じて適応的に予測方式とブ
ロックサイズを選択して画像符号化を行うことにより,
動画像全体に対して誤差の小さい的確な符号化を行いつ
つ全体として伝送効率の向上を図ることを目的とし, 被符号化ブロックのサイズを複数種類予め定め,各サ
イズのブロック毎に複数の予測方式で予測誤差が求めら
れ,求められた各予測誤差を評価して当該ブロックに適
した予測方法と予測誤差を決定し,各ブロックの予測誤
差を評価して最適のブロックサイズを動画像の各部位毎
に決定し,この予測方式の決定は,フレーム間予測,動
き補償予測,フレーム内予測の順に優先して行うように
構成した。
〔産業上の利用分野〕
本発明は可変ブロックサイズによる動画像の予測符号
化方式に関する。
〔従来の技術〕
テレビ会議システム等を実現する動画像帯域圧縮方式
として予測符号化方式があり,予測方法としてはフレー
ム内予測,フレーム間予測,動き補償フレーム間予測等
が知られている。一般に背景などの静止領域(静止した
部分),あるいはカメラの角度を変えるなどの平行移動
による動領域(動きがある場合)についてはフレーム間
予測あるいは動き補償予測によったほうが効果が大き
い。一方,回転等により新しい画面が現れる部分あるい
は動きの激しい部分ではフレーム内予測によったほうが
大きな効果が得られる。したがってこれらの予測方法を
画像の動きに応じて適応的に切り換えることが望まし
い。
動き補償予測方式の場合,画面を複数のブロックに分
割してブロック単位で符号化を行い,各ブロックにつき
動ベクトルを算出して予測の補正を行っているが,この
ブロックのサイズに着目してみると,一般にブロックサ
イズは小さくなるほど伝送情報量は増大するのでビット
レートの低減化の観点からはブロックサイズは大きくと
ったほうがよい。この場合,静止領域については予測の
ブロックサイズを大きくして伝送情報量を小さくして
も,復元された画面と原画との誤差は小さい。一方,動
領域ではブロックサイズを大きくすると予測誤差が大き
くなり,復元画像の品質が劣化する。このためブロック
サイズを小さくして予測誤差を小さくする必要がある
が,この場合,伝送情報量が大きくなり,ビットレート
の低減を図れない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来,動き補償予測方式では符号化を行うブロックの
サイズは画面のどの部分でも一定であり,画面の静止領
域でも動きの激しい動領域でも同一のサイズで符号化を
行っている。このため,例えばブロックサイズを一様に
大きくした場合は静止部分において生じる誤差が小さく
とも,画面の変化が激しい部分では誤差が大きくなる。
一方,ブロックサイズを一様に小さくした場合は動きの
激しい部分での誤差を小さくできるが,半面,静止部分
に対しての伝達情報量が増大し,余分な情報を伝送しな
ければならなくなる。
したがって本発明の目的は,動画像の静止部分や動部
分等の各部位の性質に応じて適応的に予測方式とブロッ
クサイズを選択して画像符号化を行うことにより,動画
像全体に対して誤差の小さい的確な符号化を行いつつ全
体として伝送効率の向上も図ることができる動画像の予
測符号化方式を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明にかかる動画像の予測符号化方式の概
要を示す原理図である。
本発明にかかる動画像の予測符号化方式は,動画像信
号をブロック単位で符号化するものであって,符号化を
行うブロックのブロックサイズが複数種類予め定められ
(S1),各ブロックサイズのブロックについて,それぞ
れ異なる予測方法で予測誤差が求められ(S2),求めら
れた各予測誤差を第1の評価手段で評価することによっ
て当該ブロックに適した予測方法とその予測誤差が適応
的に選択され(S3),かようにして得られた各ブロック
サイズについての予測誤差を第2の評価手段で評価する
ことによって符号化に最適のブロックサイズが動画像の
各部位毎に適応的に選択され(S4),予測方式の決定に
際しては,フレーム間予測,動き補償予測,フレーム内
予測の順に優先して決定されるように構成されている。
〔作用〕
画像情報の符号化を行うに際しては,まず画像情報を
含む所要の大きさのブロックを複数種類定めておき,次
いでこれらの各大きさのブロックについてそれぞれフレ
ーム間予測,動き補償予測およびフレーム内予測を行う
ことによって各大きさのブロックについてのそれぞれの
予測誤差を第1の評価手段で評価することにより,これ
らの予測誤差の中からフレーム間予測,動き補償予測お
よびフレーム内予測のいずれかによって求められた予測
誤差を選択し,次いでこの選択された予測誤差を第2の
評価手段で評価することによって複数種類のブロックサ
イズの中から最適の大きさのブロックを決定する。
第1の評価手段による選択は,フレーム間予測誤差,
動き補償予測誤差およびフレーム内予測誤差のうち,フ
レーム間予測誤差が最小である場合,動き補償予測誤差
が最小であるがフレーム間予測誤差との差が第1のしき
い値以内である場合,またはフレーム内予測誤差が最小
であるがフレーム間予測誤差との差が第2のしきい値以
内である場合にはフレーム間予測が選択され,動き補償
予測誤差が最小でありかつフレーム間予測誤差との差が
第1のしきい値を超える場合,またはフレーム内予測誤
差が最小であるがフレーム間予測誤差との差が第2のし
きい値を超えかつ動き補償予測誤差との差が第3のしき
い値以内である場合には動き補償予測が選択され,フレ
ーム内予測誤差が最小でありかつフレーム間予測誤差と
の差が第2のしきい値を、動き補償予測誤差との差が第
3のしきい値をそれぞれ超える場合にはフレーム内予測
が選択されるように構成される。第2の評価手段による
選択は,一のブッロクサイズのブロックの予測誤差とそ
のブロックを分割した複数のブロックサイズのブロック
の予測誤差の平均的な値とを比較し,前者のブロックサ
イズのブロックの予測誤差が該平均的な値以下の場合,
または前者のブロックサイズのブロックの予測誤差が大
きいが両者の値の差が第4のしきい値以下の場合には該
一のブロックサイズが,前者のブロックサイズのブロッ
クの予測誤差が大きくかつ両者の値の値が第4のしきい
値を超える場合には分割したブロックサイズが選択され
る。
〔実施例〕 以下,図面を参照しつつ本発明にかかる一実施例とし
ての動画像の予測符号化方式を説明する。
この実施例方式においては,動画像信号をブロック単
位で予測符号化し,それに際し予測方式としてフレーム
間予測,動き補償予測およびフレーム内予測の何れかを
適応的に選択切換えし,さらに画像の変化の激しい部分
に対してはブロックサイズを小さくし静止的な部分に対
してはブロックサイズを大きくするといったように画面
の部分的な状態に応じてブロックサイズを適応的に切り
換えるものである。
第2図には予測方式を適応的に選択するための回路の
概略的なブロック構成が示され,また第3図にはブロッ
クサイズを適応的に選択するための回路の概略的なブロ
ック構成が示される。第2図において,11は動き検出部,
12は可変遅延部,13は平均値算出部,14はフレーム間予測
部,15は動き補償予測部,16はフレーム内予測部,17は予
測方式評価部である。
動き検出部11,平均値算出部13,フレーム間予測部14,
動き補償予測部15およびフレーム内予測部16にはそれぞ
れ入力画像Xが入力され,可変遅延部12およびフレーム
間予測部14には再生画像Yがそれぞれ入力される。ここ
で再生画像Yは符号化情報から再生されてフレームメモ
リに蓄積されていた前フレームの画像である。
可変遅延部12からの出力は動き補償予測部15に入力さ
れ,平均値算出部13の出力はフレーム内予測部16に入力
される。さらにフレーム間予測部14から出力されるフレ
ーム間予測誤差ε(k),動き補償予測部15から出力さ
れる動き補償予測誤差ε(m),およびフレーム内予測
部16から出力されるフレーム内予測誤差ε(n)はそれ
ぞれ予測方式評価部17に入力される。なお,これらの予
測誤差ε(k)、ε(m)、ε(n)はそのブロック内
の全画素の平均値すなわちそのブロック内の全画素の個
々の予測誤差値の累積値をそのブロック内の画素数で割
った値である。
動き検出部11は再生画像Yを参照してパターンマッチ
ング等により入力画像Xの動きを追跡して動ベクトルを
算出し,それを可変遅延部12に与える回路である。可変
遅延部12は算出された動ベクトルに従って予測値の位置
をずらして予測を行うための回路である。平均値算出部
13は入力画像Xの平均値を被符号化ブロック毎に算出す
る回路である。
フレーム間予測部14は入力画像Xと再生画像Yとの差
をとってフレーム間予測誤差ε(k)を算出する回路で
あり,動き補償予測部15は入力画像Xと可変遅延部12か
らの位置補正された再生画像Yとの差をとって動き補償
予測誤差ε(m)を算出する回路であり,フレーム内予
測部16は入力画像Xと平均値算出部13からの入力画像X
の被符号化ブロックの平均値との差をとってフレーム内
予測誤差ε(n)を算出する回路である。ここでフレー
ム内予測としては上述のように現在処理している被符号
化ブロックの平均値を用いる方法に限られるものではな
く,例えば画面内において当該被符号化ブロックの上あ
るいは左に位置している既に符号化済のブロックの平均
値を用いてもよい。
予測方式評価部17は入力された各予測誤差ε(k),
ε(m),ε(n)を所定の評価関数によって評価して
被符号化ブロックについての最適の予測方式を選択決定
し,その選択された予測方式の識別情報とその予測方式
で得られる予測誤差とを出力線17(a),17(b)から
それぞれ出力する回路であり,それら出力情報はメモリ
回路に送られて記憶される。なお本実施例のようにフレ
ーム内予測で自分自身のブロックの平均値を用いて誤差
信号を算出する場合には,選択された予測方式の識別情
報と予測誤差とともに自分自身のブロックの平均値も出
力するものである。
第3図において,20はブロックサイズ評価部であり,
ある被符号化ブロックについて第2図回路で決定された
予測誤差εが入力線21を介して入力される。入力線23
は入力線21に入力されるブロック(便宜上,大ブロック
と称する)のブロックサイズを複数に分割したブロック
(便宜上,小ブロックと称する)のそれぞれについて算
出された予測誤差εが順次に入力される信号線であ
り,これらの予測誤差εは予測誤差平均値算出部22に
送られる。予測誤差平均値算出部22はこれら小ブロック
の予測誤差εの平均値を算出する回路であり,算
出された平均値は出力線24を介してブロックサイズ
評価部20に入力される。
ブロックサイズ評価部20は入力された大ブロックの予
測誤差εとそのブロックを分割した複数個の小ブロッ
クの予測誤差εの平均値とを所定の評価関数に従
って評価し,その大小二つのサイズのうち何れが被符号
化画像の性質に応じた最適のブロックサイズであるかを
評価し決定する。
以下,被符号化ブロックのサイズの最大で32×32(pe
l)とした場合を例にとって本実施例方式を更に詳細に
説明する。
まず被符号化ブロックのブロックサイズとしては,第
4図に示されるように,最大で32×32とし,これを数段
階に分けて順次に細分割して16×16,8×8,4×4の4種
類のブロックサイズを用いる。従って32×32のブロック
は,第5図に示されるように,16×16,8×8,4×4と順次
に小なるブロックに4段階に細分化されることになる。
第2図の回路による最適の予測方法の決定は,上述の
ようにして細分化された各ブロックサイズのブロックそ
れぞれについてブロック毎に行われる。
すなわち,いま或る大きさのブロックサイズの入力画
像ブロックXが第2図回路に入力されたとすると,フレ
ーム間予測部14,動き補償予測部15およびフレーム内予
測部16はこの入力画像ブロックに対してそれぞれ演算を
行ってフレーム間予測誤差ε(k),動き補償予測誤差
ε(m)およびフレーム内予測誤差ε(n)をそれぞれ
求め,それらを予測方式評価部17に送る。
予測方式評価部17はこれら予測誤差ε(k),ε
(m),ε(n)を所定の評価関数に従って評価し,最
適の予測方式を決定してその予測方式識別情報と予測誤
差とを出力するが,その決定手順が第6図の流れ図に示
される。この第6図を参照して予測方式評価部17による
予測方式決定処理を説明する。
フレーム間予測部14からのフレーム間予測誤差ε
(k),動き補償予測部15からの動き補償予測誤差ε
(m),およびフレーム内予測部16からのフレーム内予
測誤差ε(n)がそれぞれ予測方式評価部17に入力され
ると,それら予測誤差ε(k),ε(m),ε(n)の
うち最小となるものがフレーム間予測誤差ε(k)であ
るかを判定する(ステップS12)。フレーム間予測誤差
ε(k)が最小である場合にはこのブロックについては
フレーム間予測が最適の予測方式と判定され,フレーム
間予測識別情報とそのフレーム間予測誤差ε(k)が出
力線17(a),17(b)から出力されて(ステップS1
3),当該ブロック対応に用意されたメモリに格納され
る。
フレーム間予測誤差ε(k)が最小でない場合は次に
動き補償予測誤差ε(m)が最小であるかを判定し(ス
テップS14),最小であればフレーム間予測誤差ε
(k)と動き補償予測誤差ε(m)の差の絶対値が所定
のしきい値TH以下であるかを判定する(ステップS1
5)。しきい値TH以下であれば前述同様に最適予測方式
としてフレーム間予測を選択する(ステップS13)。両
者の差がしきい値THを越えていれば動き補償予測を最適
の予測方式と決定して動き補償予測識別情報と動き補償
予測誤差ε(m)を出力してメモリに格納する(ステッ
プS20)。
フレーム間予測誤差ε(k)も動き補償予測誤差ε
(m)も最小でない場合にはフレーム内予測誤差ε
(n)が最小かを判定し(ステップS16),最小である
場合にはフレーム内予測誤差ε(n)とフレーム間予測
誤差ε(k)との差が所定のしきい値TH以内かを判定し
(ステップS18),しきい値以内であればフレーム間予
測を最適の予測方式と決定し(ステップS13),差がし
きい値THを越えている場合は次に動き補償予測誤差ε
(m)とフレーム内予測誤差ε(n)との差が所定のし
きい値TH以内かを判定する(ステップS19)。差が所定
のしきい値TH以内であれば動き補償予測が最適の予測方
式と決定され(ステップS20),差がしきい値THを越え
ていればフレーム内予測が最適の予測方式と決定されて
フレーム内予測識別情報とフレーム内予測誤差ε(n)
が出力され(ステップS21),対応メモリに格納され
る。
なお予測誤差ε(k),ε(m),ε(n)の何れも
最小でない場合はエラーであるので(ステップS17),
処理をやり直すこととなる。
以上の手順によれば各ブロックについて最適の予測方
式を選択できるが,これを画面の動きの観点からみる
と,入力画像Xの動きが少ないときはフレーム間予測が
選ばれ,動きが多くなるに従って動き補償予測,フレー
ム内予測が順に選ばれることになる。
上述の予測方式の決定が各ブロックサイズの全てのブ
ロックについて行われ,その結果選択された予測方式と
予測誤差が各ブロック対応のメモリにそれぞれ格納され
ると,次に第3図の回路によって符号化に最適のブロッ
クサイズの決定が行われる。このブロックサイズの決定
は,まず4×4のブロックと8×8のブロックの間で行
われ,ついで8×8と16×16の間,16×16と32×32間の
順で行われる。
すなわち上述のようにしてそれぞれのサイズのブロッ
クについて予測方式と予測誤差が決定されると,次に第
3図のブロックサイズ評価部20に入力線21を介して大ブ
ロック(例えば8×8のブロック)の予測誤差εが入
力される。一方,予測誤差平均値算出部22には入力線23
を介してその大ブロックを構成するn個の小ブロック
(例えば4×4の4つのブロック)の予測誤差εが順
次に入力されてそれらの平均値が求められ,その平
均値がブロックサイズ評価部20に送られる。ブロッ
クサイズ評価部20はこれらの予測誤差εを所定
の評価関数に従って評価して最適なブロックサイズを決
定するが,その決定処理の流れ図が第7図に示される。
第7図において,大ブロックの予測誤差εと小ブロ
ックの予測誤差平均値が計算されて入力される。こ
こで予めしきい値THを定めておく(ステップS31)。い
ま大ブロックの予測誤差εが小ブロックの予測誤差平
均値以下であれば(ステップS32),大ブロックの
ほうが予測に適したブロックサイズであると判断され,
大ブロックのブロックサイズ情報と予測誤差εとが出
力される(ステップS33)。
小ブロックの予測誤差平均値のほうが小さい場合
には更に大ブロックの予測誤差εとの差の絶対値が所
定のしきい値TH以下であるかを判定し(ステップS3
4),その差がしきい値TH以下であれば依然として大ブ
ロックのブロックサイズを最適なブロックサイズと決定
する(ステップS33)。その差がしきい値THを越えてい
る場合には小ブロックのブロックサイズのほうを符号化
に適したブロックサイズと判定してそのブロックサイズ
情報と予測誤差εとを出力する(ステップS35)。
以上の処理によれば画像の各部位に応じて最適なブロ
ックサイズが選ばれる。この場合,動きが少ない静止的
な部位に対しては最大のブロックサイズ32×32が選択さ
れ,動きが多くなるに従い順に小さなブロックサイズ16
×16,8×8,4×4が選択される。
なお第3図の実施例ではn個の小ブロックの予測誤差
の平均値の計算方法として予測誤差を絶対値誤差として
計算する場合を示しているが,これに限られることはな
く,予測誤差の計算方法によって種々の平均値の計算方
法が可能であり,要は大ブロックに対応するn個の小ブ
ロックが集まった時の予測誤差の平均値が計算できれば
よいものである。
以上のようにして32×32のブロックサイズを最大ブロ
ックとして16×16,8×8,4×4の各サイズのブロックの
全てについて予測誤差等のデータを求めると,そのデー
タ構造は第8図に示されるような4段4分岐のツリー状
のものとなり,この中で評価関数に従って順次にブロッ
クサイズを決定することによって最適な径路が決定され
るものである。
第9図は本実施例方式による処理結果の一例としての
或る32×32のブロックについて決定された最適な径路を
示すものである。図中,細線で描かれた長円は最適のブ
ロックサイズとして選ばれたブロックを示し,太線で描
かれた長円は最適のブロックサイズに選ばれなかったブ
ロックを示す。なお各長円に対応して予測誤差εと予測
のための情報量iがデータとしてメモリに蓄えられてい
るものとする。
第9図中に〜で示された16×16のブロックは,第
10図に示されるように,32×32のブロックを4分割した1
6×16の各ブロック〜の各位置に対応している。第
9図において16×16のブロックよりさらに下位段階に分
岐されるブロックの上位ブロックに対する位置関係は第
10図の位置関係と同様となっている。したがって第9図
のように決定された径路は,画面上では第11図に示すよ
うに32×32のブロックが複数種類のブロックで細分化さ
れたものに対応する。
本発明の実施にあたっては種々の変更態様が可能であ
る。第12図はかかる変更例を示すものである。上述の実
施例では予測方式の決定に際して全てのブロックに対し
て動き補償予測の計算を行っているが,動き補償予測の
計算は計算量が多く時間がかかるものである。このため
第12図の変更例では動き補償予測の計算をできるだけ行
うことなく予測方式の決定を行えるようにしている。
すなわちこの変更例では,フレーム間予測誤差ε
(k)とフレーム内予測誤差ε(n)の少なくとも一方
が所定のしきい値未満であればフレーム間予測あるいは
フレーム内予測のいずれかを予測方式として選択して済
ませることによって動き補償予測の計算を省略してお
り,フレーム間予測誤差ε(k)とフレーム内予測誤差
ε(n)が共にしきい値以上の場合のみ,動き補償予測
の計算をして動き補償予測誤差ε(m)も加えて最適の
予測方式の決定を行うようにしている。
いまフレーム間予測誤差ε(k)およびフレーム内予
測誤差ε(n)に対してしきい値TH1,TH2を定める。ま
ずフレーム間予測誤差ε(k)およびフレーム内予測誤
差ε(n)が共にしきい値TH1以上であるかを判定する
(ステップS42)。共にしきい値TH1以上である場合は動
き補償予測の計算も行って前述の第6図の流れ図に従っ
てフレーム間予測,動き補強予測およびフレーム内予測
のうちから最適の予測方式の決定を行う(ステップS4
3)。
予測誤差ε(k),ε(n)の少なくとも一方がしき
い値1より小さければ両者の大小を判定し,フレーム間
予測誤差ε(k)がフレーム内予測誤差ε(n)よりも
小さい場合,あるいはフレーム内予測誤差ε(n)が小
さくとも両者の差が所定のしきい値TH2以内である場合
はフレーム間予測を選択してフレーム間予測識別情報と
フレーム間予測誤差ε(k)を出力する(ステップS4
5)。それ以外の場合はフレーム内予測を選択してフレ
ーム内予測識別情報とフレーム内予測誤差ε(n)を出
力する(ステップS46)。
〔発明の効果〕
本発明によれば,画像の符号化に際し被符号化ブロッ
クのブロックサイズを画面の静止的部分では大きくし変
化の激しい部分では小さくするとともに予測方式もフレ
ーム間予測,動き補償予測,フレーム内予測のうちの最
適なものを選択できるものであり,すなわち画面の局所
的な性質に合わせて各部位毎に最適の予測方式とブロッ
クサイズを適応的に選択できるものであるから,復元画
像と元の画像との誤差が小さい良好な符号化を行いつ
つ,全体としての伝送効率の向上を図ることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる動画像の予測符号化方式の原理
図, 第2図は本発明方式の実施例における予測方式決定のた
めの回路の概略的ブロック構成図, 第3図は本発明方式の実施例におけるブロックサイズ決
定のための回路の概略的ブロック構成図, 第4図および第5図はブロック分割の例を説明する図, 第6図は第2図における予測方式評価部で行われる予測
方式決定処理を説明する流れ図, 第7図は第3図におけるブロックサイズ評価部で行われ
るブロックサイズ決定処理を説明する流れ図, 第8図は実施例のデータ構造を示す図, 第9図〜第11図は本実施例方式による処理結果の一例を
説明する図, 第12図は本発明の変更例を説明する流れ図である。 図中,11……動き検出部 12……可変遅延部 13……平均値算出部 14……フレーム間予測部 15……動き補償予測部 16……フレーム内予測部 17……予測方式評価部 20……ブロックサイズ評価部 22……予測誤差平均値算出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像信号をブロック単位で符号化する動
    画像の予測符号化方式であって, 符号化を行うブロックのブロックサイズが複数種類予め
    定められ, 各ブロックサイズのブロックについて,それぞれ異なる
    複数の予測方法による予測誤差が求められ, 求められた各予測誤差を第1の評価手段で評価すること
    によって当該ブロックに適した予測方法とその予測誤差
    が適応的に選択され, 該第1の評価手段で得られた各ブロックサイズについて
    の予測誤差を第2の評価手段で評価することによって符
    号化に最適のブロックサイズが動画像の各部位毎に適応
    的に選択される,動画像の予測符号化方式であって, 複数の予測方法としてフレーム間予測,動き補償予測お
    よびフレーム内予測が行われ, 該第1の評価手段による選択は, フレーム間予測誤差,動き補償予測誤差およびフレーム
    内予測誤差のうち, フレーム間予測誤差が最小である場合,動き補償予測誤
    差が最小であるがフレーム間予測誤差との差が第1のし
    きい値以内である場合,またはフレーム内予測誤差が最
    小であるがフレーム間予測誤差との差が第2のしきい値
    以内である場合にはフレーム間予測が選択され, 動き補償予測誤差が最小でありかつフレーム間予測誤差
    との差が該第1のしきい値を超える場合,またはフレー
    ム内予測誤差が最小であるがフレーム間予測誤差との差
    が該第2のしきい値を超えかつ動き補償予測誤差との差
    が第3のしきい値以内である場合には動き補償予測が選
    択され, フレーム内予測誤差が最小でありかつフレーム間予測誤
    差との差が該第2のしきい値を,動き補償予測誤差との
    差が該第3のしきい値をそれぞれ超える場合にはフレー
    ム内予測が選択されるように構成され, 該第2の評価手段による選択は, 一のブロックサイズのブロックの予測誤差とそのブロッ
    クを分割した複数のブロックサイズのブロックの予測誤
    差の平均的な値とを比較し,該一のブロックサイズのブ
    ロックの予測誤差が該分割した複数のブロックサイズの
    ブロックの予測誤差の平均的な値以下の場合,または該
    一のブロックサイズのブロックの予測誤差が大きいが両
    者の値の差が第4のしきい値以下の場合には該一のブロ
    ックサイズが,該一のブロックサイズのブロックの予測
    誤差が大きくかつ該両者の値の差が該第4のしきい値を
    超える場合には該分割したブロックサイズが選択される
    ように構成されたことを特徴とする動画像の予測符号化
    方式。
  2. 【請求項2】該第1の評価手段による選択は,フレーム
    間予測誤差またはフレーム内予測誤差の少なくとも一方
    がそれぞれについて定められたしきい値以下であるとき
    には動き補償予測を考慮することなく,フレーム間予測
    またはフレーム内予測の何れか一方に決定されることを
    特徴とする請求項1に記載の動画像の予測符号化方式。
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