JP2931859B2 - 粘着性組成材の表面処理方法 - Google Patents
粘着性組成材の表面処理方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粘着性シーラー材等の粘着性組成材の表面を
弱粘着性化若しくは非粘着性化する粘着性組成材の表面
処理方法に関する。
弱粘着性化若しくは非粘着性化する粘着性組成材の表面
処理方法に関する。
〔従来の技術〕 現在シーラー材は、建築物や自動車、鉄道車両等の目
止め、隙間の封入に大量に使用されている。そして、そ
の使用方法は、作業性を良くするためシーラーガンを使
用し、所要部位にガンを押し当てて施工している。この
施工方法は、ガンを押し当てて、かつ、シーラー材がそ
こに定着出来るような場所では極めて能率が良く有効で
ある。しかしながら、上記の方法では、鉄板その他の板
状材の切断端のような鋭利な角度をもつ部分や幅の狭い
個所、シーラーガンでの作業が困難な狭い個所には施工
出来ないという欠点があつた。即ち、従来のシーラー材
は圧力を掛けてガンのノズルから押しだし、施工出来る
程度の粘度であるため、例えば金属板の切断端部のよう
な鋭利な部分に施工すると流れ落ちたり、又、鋭利な部
分にはガンを押し当てて移動させることが出来ないとい
う欠点があつた。
止め、隙間の封入に大量に使用されている。そして、そ
の使用方法は、作業性を良くするためシーラーガンを使
用し、所要部位にガンを押し当てて施工している。この
施工方法は、ガンを押し当てて、かつ、シーラー材がそ
こに定着出来るような場所では極めて能率が良く有効で
ある。しかしながら、上記の方法では、鉄板その他の板
状材の切断端のような鋭利な角度をもつ部分や幅の狭い
個所、シーラーガンでの作業が困難な狭い個所には施工
出来ないという欠点があつた。即ち、従来のシーラー材
は圧力を掛けてガンのノズルから押しだし、施工出来る
程度の粘度であるため、例えば金属板の切断端部のよう
な鋭利な部分に施工すると流れ落ちたり、又、鋭利な部
分にはガンを押し当てて移動させることが出来ないとい
う欠点があつた。
そこで、流動性を低下させることによつて、シーラー
材の垂れを防ぐものがある。しかしながら、シーラーガ
ンを用いて施工する場合、ガンをもつ作業を行うのに必
要な充分なスペースがないとき、あるいは、シーラーガ
ンの届かない部分へは施工が難かしい。
材の垂れを防ぐものがある。しかしながら、シーラーガ
ンを用いて施工する場合、ガンをもつ作業を行うのに必
要な充分なスペースがないとき、あるいは、シーラーガ
ンの届かない部分へは施工が難かしい。
また、シーラー材をテープ状あるいはシート状にして
施工部位に貼付する方法も考えられるが、なお改善すべ
き余地が残されている。即ち、流動変形性があると、施
工時に垂れる恐れがあること、表面にタツクが残つてい
ると作業者の手に粘着して、被着体へのスムーズな貼付
が困難であるとともに、貼付時に気泡を混入し易くなる
こと、表面に粘着性を保持したままだと、ゴミなど異物
の付着を招く恐れがあること等である。
施工部位に貼付する方法も考えられるが、なお改善すべ
き余地が残されている。即ち、流動変形性があると、施
工時に垂れる恐れがあること、表面にタツクが残つてい
ると作業者の手に粘着して、被着体へのスムーズな貼付
が困難であるとともに、貼付時に気泡を混入し易くなる
こと、表面に粘着性を保持したままだと、ゴミなど異物
の付着を招く恐れがあること等である。
本発明は以上説明したとおり、シーラー材等の粘着性
組成材を施工する場合に、シーラーガン等の用具が使用
できる施工部位には限界があること、テープ状あるいは
シート状シーラー材等の組成材では容易に均一な表面硬
化層を形成し得ないなど、作業性や生産性に優れたシー
ラー材等の組成材が得られていないという事情に鑑み、
本発明者らは、鋭意研究の結果、テープ状あるいはシー
ト状シーラー材をプラスチツクのフイルム状物で被覆す
るという簡易な方法によつて表面のみを硬化制御する方
法を見いだし、本発明を完成するに至つた。
組成材を施工する場合に、シーラーガン等の用具が使用
できる施工部位には限界があること、テープ状あるいは
シート状シーラー材等の組成材では容易に均一な表面硬
化層を形成し得ないなど、作業性や生産性に優れたシー
ラー材等の組成材が得られていないという事情に鑑み、
本発明者らは、鋭意研究の結果、テープ状あるいはシー
ト状シーラー材をプラスチツクのフイルム状物で被覆す
るという簡易な方法によつて表面のみを硬化制御する方
法を見いだし、本発明を完成するに至つた。
本発明は光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を含有する粘着
性シーラー材等の粘着性組成材を、該粘着性組成材の表
面(片面若しくは両面等)に接して被覆するプラスチッ
クのフイルム状物を介在させて光照射し、粘着性組成材
の表面を弱粘着性化若しくは非粘着化しようとするもの
である。上記光照射とは、紫外線、電離放射線等を照射
することであり、また弱粘着性化とは、粘着性組成材の
粘着性が光照射前より弱いことである。
性シーラー材等の粘着性組成材を、該粘着性組成材の表
面(片面若しくは両面等)に接して被覆するプラスチッ
クのフイルム状物を介在させて光照射し、粘着性組成材
の表面を弱粘着性化若しくは非粘着化しようとするもの
である。上記光照射とは、紫外線、電離放射線等を照射
することであり、また弱粘着性化とは、粘着性組成材の
粘着性が光照射前より弱いことである。
上記粘着性シーラー材等の粘着性組成材には更に熱反
応開始剤を加えており、この組成材をシーリング箇所等
に貼着するなど施工した最終工程等において、粘着性部
分を硬化させ、組成材全体を硬化させるようにするもの
である。この組成材には、更に必要に応じて熱可塑性樹
脂、充填剤、増量剤、消泡剤その他の配合剤を加える。
この組成材は、例えばテープ状、シート状、チユーブ
状、塊状その他施工部に適合する各種形状とし、シーラ
ー材、マーキング材、緩衝材その他の粘着性組成材にす
る。この組成材は適度の粘着性を有し、常温で流動変形
性がなく、形状保持性がよく、適当な硬度、硬化性を有
する。
応開始剤を加えており、この組成材をシーリング箇所等
に貼着するなど施工した最終工程等において、粘着性部
分を硬化させ、組成材全体を硬化させるようにするもの
である。この組成材には、更に必要に応じて熱可塑性樹
脂、充填剤、増量剤、消泡剤その他の配合剤を加える。
この組成材は、例えばテープ状、シート状、チユーブ
状、塊状その他施工部に適合する各種形状とし、シーラ
ー材、マーキング材、緩衝材その他の粘着性組成材にす
る。この組成材は適度の粘着性を有し、常温で流動変形
性がなく、形状保持性がよく、適当な硬度、硬化性を有
する。
上記粘着性組成材を構成する光硬化性樹脂としては、
例えば両末端アクリロイルポリブタジエンオリゴマー、
エポキシアクリルオリゴマー、ウレタンアクリルオリゴ
マー、ポリエステルアクリルオリゴマー、アルキツドア
クリルオリゴマー、シリコーンアクリルオリゴマー、
(メタ)アクリルモノマートリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ジアクリロキシエチ
ルフオスフエート等が挙げられる。また熱硬化性樹脂と
しては、例えばエポキシ樹脂、アルキツド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。ま
た、光硬化性と熱硬化性の両方の性質を有する樹脂も同
様に使用できる。
例えば両末端アクリロイルポリブタジエンオリゴマー、
エポキシアクリルオリゴマー、ウレタンアクリルオリゴ
マー、ポリエステルアクリルオリゴマー、アルキツドア
クリルオリゴマー、シリコーンアクリルオリゴマー、
(メタ)アクリルモノマートリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ジアクリロキシエチ
ルフオスフエート等が挙げられる。また熱硬化性樹脂と
しては、例えばエポキシ樹脂、アルキツド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。ま
た、光硬化性と熱硬化性の両方の性質を有する樹脂も同
様に使用できる。
熱反応開始剤としては、クメンヒドロペルオキシド、
過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、エチレン
グリコールジメチルエーテルヒドロペルオキシド、ベン
ゾイルパーオキシド、ジ−2−エチルキシルパーオキシ
ジカボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカ
ーボネート、過酸化ベンゾイル、シクロヘキサンパーオ
キシド、ジシアンジアミド、ジターシヤルブチル・ジパ
ーオキシイソフタレートなどが挙げられる。
過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、エチレン
グリコールジメチルエーテルヒドロペルオキシド、ベン
ゾイルパーオキシド、ジ−2−エチルキシルパーオキシ
ジカボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカ
ーボネート、過酸化ベンゾイル、シクロヘキサンパーオ
キシド、ジシアンジアミド、ジターシヤルブチル・ジパ
ーオキシイソフタレートなどが挙げられる。
上記反応開始剤は光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂100重
量部に対し、約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5〜5重
量部程度含ませるとよい場合が多い。
量部に対し、約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5〜5重
量部程度含ませるとよい場合が多い。
上記のプラスチツクのフイルム状物としては、例えば
セロフアンフイルム、ポリエステルフイルム、ポリエチ
レンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレン
フイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリアミドフイル
ム、ポリイミドフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイル
ム、ポリビニルアルコールフイルム、各種フツ素樹脂フ
イルム、ポリカーボネートフイルム、セルロースアセテ
ートフイルム等のフイルムがあり、また合成樹脂の繊維
単独布帛、合成樹脂繊維含有布帛、合成紙、合成樹脂の
塗布層等を有する紙等も使用できる。これらのプラスチ
ックのフイルム状物は、透明若しくは半透明性なものが
好ましい。
セロフアンフイルム、ポリエステルフイルム、ポリエチ
レンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレン
フイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリアミドフイル
ム、ポリイミドフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイル
ム、ポリビニルアルコールフイルム、各種フツ素樹脂フ
イルム、ポリカーボネートフイルム、セルロースアセテ
ートフイルム等のフイルムがあり、また合成樹脂の繊維
単独布帛、合成樹脂繊維含有布帛、合成紙、合成樹脂の
塗布層等を有する紙等も使用できる。これらのプラスチ
ックのフイルム状物は、透明若しくは半透明性なものが
好ましい。
これらプラスチックのフイルム状物は粘着性組成材中
に含有されている光硬化性樹脂に対し、光反応開始剤と
して作用するものと考えられる。すなわち、加熱過程を
含む工程で成形されたこれらのプラスチックのフイルム
状物は、その表面が加熱成形時に空気中酸化されて、ヒ
ドロペルオキシドやケトン類、酸素とのC−Tコンプレ
ツクス等を生成する。これに光を照射するとこれらが光
酸化分解を起こし重合開始剤(ラジカル反応を誘起する
物質)として働き、また、フイルム成形時に使用された
触媒残渣も同様に重合開始剤として機能しているものと
考えられる。
に含有されている光硬化性樹脂に対し、光反応開始剤と
して作用するものと考えられる。すなわち、加熱過程を
含む工程で成形されたこれらのプラスチックのフイルム
状物は、その表面が加熱成形時に空気中酸化されて、ヒ
ドロペルオキシドやケトン類、酸素とのC−Tコンプレ
ツクス等を生成する。これに光を照射するとこれらが光
酸化分解を起こし重合開始剤(ラジカル反応を誘起する
物質)として働き、また、フイルム成形時に使用された
触媒残渣も同様に重合開始剤として機能しているものと
考えられる。
光照射の光源としては、例えば電離放射線、200〜800
nmの波長光を発生するもので、高圧水銀灯、水銀蒸気ラ
ンプ、紫外線螢光灯、炭素アーク、キセノンランプ等が
使用できる。
nmの波長光を発生するもので、高圧水銀灯、水銀蒸気ラ
ンプ、紫外線螢光灯、炭素アーク、キセノンランプ等が
使用できる。
この光照射は、粘着性組成材の表面にプラスチックの
フイルム状物を接触させて被覆し、その上から行うもの
であるが、そのさい粘着性組成材表面の硬化度の調節即
ち表面の弱粘着化乃至非粘着化の度合は、該粘着性組成
材中の感光性樹脂の配合割合、その光硬化性の強弱、プ
ラスチックのフイルム状物の光反応開始剤としての能
力、光源の強さ、照射時間等によつてでき、それによつ
て硬化は粘着性組成材の極く表層の付近において可能に
なり、その結果、その粘着性は表層から内部に向つて傾
斜的になり、これを使用する際に加熱硬化によつて生ず
ることがある粘着性組成材例えばシーラー材の体積変化
も表面に及ばず、全体が均一的になつてひび割れ等を生
ずることがない。
フイルム状物を接触させて被覆し、その上から行うもの
であるが、そのさい粘着性組成材表面の硬化度の調節即
ち表面の弱粘着化乃至非粘着化の度合は、該粘着性組成
材中の感光性樹脂の配合割合、その光硬化性の強弱、プ
ラスチックのフイルム状物の光反応開始剤としての能
力、光源の強さ、照射時間等によつてでき、それによつ
て硬化は粘着性組成材の極く表層の付近において可能に
なり、その結果、その粘着性は表層から内部に向つて傾
斜的になり、これを使用する際に加熱硬化によつて生ず
ることがある粘着性組成材例えばシーラー材の体積変化
も表面に及ばず、全体が均一的になつてひび割れ等を生
ずることがない。
以下実施例について説明する。
実施例1 ポリエチレングリコールジアクリレート(日本油脂
製) 100重量部 エポキシ樹脂(アラルダイトY−261(チバ社)) 80重量部 ジシアンジアミド(日本カーバイド) 5重量部 アエロジルNo.300(日本アエロジル株式会社) 10重量部 上記組成物を混練し均一となし、押し出し機に幅2c
m、厚さ0.5mmのテープ状となるように成形し、シーラー
材とする。このシーラー材に厚さ25μmのポリエチレン
フイルムを被覆し、その上から1KWの高圧水銀灯(80W/c
m)で距離15cmから約3秒間照射すると、ポリエチレン
フイルムと接したシーラー材料の表面部分だけが硬化
し、弱粘着化した。シーラー材内部及び裏面は粘着性を
保持したままであつた。また、光照射による形態の変化
は認められなかつた。上記表面処理したシーラー材は、
施工時に作業者の手に付着する事なく、素早くスムーズ
に施工することが出来た。引つ張り時及び全体を硬化さ
せる加熱時のシーラー材の変形に伴う表面の乱れは見ら
れず、安定したシールができ、塗料も均一に塗布するこ
とが出来た。
製) 100重量部 エポキシ樹脂(アラルダイトY−261(チバ社)) 80重量部 ジシアンジアミド(日本カーバイド) 5重量部 アエロジルNo.300(日本アエロジル株式会社) 10重量部 上記組成物を混練し均一となし、押し出し機に幅2c
m、厚さ0.5mmのテープ状となるように成形し、シーラー
材とする。このシーラー材に厚さ25μmのポリエチレン
フイルムを被覆し、その上から1KWの高圧水銀灯(80W/c
m)で距離15cmから約3秒間照射すると、ポリエチレン
フイルムと接したシーラー材料の表面部分だけが硬化
し、弱粘着化した。シーラー材内部及び裏面は粘着性を
保持したままであつた。また、光照射による形態の変化
は認められなかつた。上記表面処理したシーラー材は、
施工時に作業者の手に付着する事なく、素早くスムーズ
に施工することが出来た。引つ張り時及び全体を硬化さ
せる加熱時のシーラー材の変形に伴う表面の乱れは見ら
れず、安定したシールができ、塗料も均一に塗布するこ
とが出来た。
実施例2 ネオペンチルグリコールジメタクリレート (共栄社油脂K.K.製) 30重量部 バイロン200(飽和ポリエステル樹脂、東洋紡績株式
会社) 70重量部 パーブチルIF(ジ・ターシヤルブチル・ジパーオキシ
イソフタレート、日本油脂株式会社) 1重量部 上記配合原料を混練し均一となし、押し出し機にて幅
2cm、厚さ0.5mmのテープ状となるように成形し、シーラ
ー材を得た。このシーラー材に厚さ25μmのポリ塩化ビ
ニリデンフイルムを被覆し、その上から1KWの高圧水銀
灯(80W/cm)で距離15cmから約3秒間照射すると、ポリ
塩化ビニリデンフイルムと接したシーラー材の表面部分
だけが硬化し、弱粘着化した。これは実施例1と同様に
良好な結果が得られた。
会社) 70重量部 パーブチルIF(ジ・ターシヤルブチル・ジパーオキシ
イソフタレート、日本油脂株式会社) 1重量部 上記配合原料を混練し均一となし、押し出し機にて幅
2cm、厚さ0.5mmのテープ状となるように成形し、シーラ
ー材を得た。このシーラー材に厚さ25μmのポリ塩化ビ
ニリデンフイルムを被覆し、その上から1KWの高圧水銀
灯(80W/cm)で距離15cmから約3秒間照射すると、ポリ
塩化ビニリデンフイルムと接したシーラー材の表面部分
だけが硬化し、弱粘着化した。これは実施例1と同様に
良好な結果が得られた。
実施例3 実施例1で使用したシーラー材に厚さ25μmのポリプ
ロピレンフイルムを被覆し、その上から1KWの高圧水銀
灯(80W/cm)で距離15cmから約6秒間照射すると、ポリ
プロピレンフイルムと接したシーラー材の表面部分だけ
が硬化し、非粘着化した。これも実施例2と同様に結果
が良好であつた。
ロピレンフイルムを被覆し、その上から1KWの高圧水銀
灯(80W/cm)で距離15cmから約6秒間照射すると、ポリ
プロピレンフイルムと接したシーラー材の表面部分だけ
が硬化し、非粘着化した。これも実施例2と同様に結果
が良好であつた。
実施例4 実施例2で使用したシーラー材の両面に厚さ25μmの
ポリプロピレンフイルムを被覆し、それぞれ1KWの高圧
水銀灯(80W/cm)で距離15cmから約6秒間照射すると、
ポリプロピレンフイルムと接したシーラー材の表面部分
だけが硬化し、非粘着化した。このシーラー材は実施例
2と同様に好結果が得られた。
ポリプロピレンフイルムを被覆し、それぞれ1KWの高圧
水銀灯(80W/cm)で距離15cmから約6秒間照射すると、
ポリプロピレンフイルムと接したシーラー材の表面部分
だけが硬化し、非粘着化した。このシーラー材は実施例
2と同様に好結果が得られた。
実施例5 実施例2で使用したシーラー材の片面に厚さ25μmの
ポリプロピレンフイルムを、もう一方の面に厚さ25μm
のポリエステルフイルムを被覆し、それぞれ1KWの高圧
水銀灯(80W/cm)で距離15cmから約6秒間照射すると、
ポリプロピレンフイルムと接したシーラー材の表面部分
は非粘着化し、ポリエステルフイルムと接したシーラー
材の表面は弱粘着化した。このものは実施例4と同じよ
うに結果がよかつた。
ポリプロピレンフイルムを、もう一方の面に厚さ25μm
のポリエステルフイルムを被覆し、それぞれ1KWの高圧
水銀灯(80W/cm)で距離15cmから約6秒間照射すると、
ポリプロピレンフイルムと接したシーラー材の表面部分
は非粘着化し、ポリエステルフイルムと接したシーラー
材の表面は弱粘着化した。このものは実施例4と同じよ
うに結果がよかつた。
実施例6 ポリエチレングリコールジアクリレート (日本油脂株式会社) 50重量部 バイロン200(飽和ポリエステル樹脂、東洋紡績株式
会社) 50重量部 パーブチルIF(ジ・ターシヤルブチル・ジパーオキシ
イソフタレート、日本油脂株式会社) 1重量部 酸化クロム 0.5重量部 上記組成物を混練し均一となし、押し出し機にて幅1
m、厚さ0.2mmのシート状に成形し、粘着性シート材を得
る。このシート材に厚さ25μmのポリエチレンフイルム
を被覆し、その上から、1KWの高圧水銀灯(80W/cm)で
距離15cmから約5秒間照射すると、ポリエチレンフイル
ムと接したシート材表面だけが硬化し、非粘着化した。
こうして得られたシート材を打ち抜き機で、文字や絵あ
るいは模様の形に打ち抜き、これをマーキングとして建
造物の壁面あるいは自動車の車体等に貼付し、加熱硬化
して密着性、耐候性に優れたマーキングが形成された。
会社) 50重量部 パーブチルIF(ジ・ターシヤルブチル・ジパーオキシ
イソフタレート、日本油脂株式会社) 1重量部 酸化クロム 0.5重量部 上記組成物を混練し均一となし、押し出し機にて幅1
m、厚さ0.2mmのシート状に成形し、粘着性シート材を得
る。このシート材に厚さ25μmのポリエチレンフイルム
を被覆し、その上から、1KWの高圧水銀灯(80W/cm)で
距離15cmから約5秒間照射すると、ポリエチレンフイル
ムと接したシート材表面だけが硬化し、非粘着化した。
こうして得られたシート材を打ち抜き機で、文字や絵あ
るいは模様の形に打ち抜き、これをマーキングとして建
造物の壁面あるいは自動車の車体等に貼付し、加熱硬化
して密着性、耐候性に優れたマーキングが形成された。
実施例7 ポリレングリコールジアクリレート (日本油脂株式会社) 50重量部 バイロン200(飽和ポリエステル樹脂、東洋紡績株式
会社) 50重量部 パーブチルIF(ジ・ターシヤルブチル・ジパーオキシ
イソフタレート、日本油脂株式会社) 1重量部 上記組成物を混練し均一となし、押し出し機にて幅30
cm、厚さ5mmのシート状に成形し、粘着性シート材を得
る。このシート材を厚さ25μmのポリエチレンフイルム
で被覆し、その上から、1KWの高圧水銀灯(80W/cm)で
距離15cmから約5秒間照射し、ポリエチレンフイルムと
接した表面だけが硬化し、非粘着化した。こうして得ら
れたシート材を鉄板の片面前面に貼付し、これを加熱硬
化し衝撃吸収性が良好な緩衝材が片面に密着した鉄板が
得られた。
会社) 50重量部 パーブチルIF(ジ・ターシヤルブチル・ジパーオキシ
イソフタレート、日本油脂株式会社) 1重量部 上記組成物を混練し均一となし、押し出し機にて幅30
cm、厚さ5mmのシート状に成形し、粘着性シート材を得
る。このシート材を厚さ25μmのポリエチレンフイルム
で被覆し、その上から、1KWの高圧水銀灯(80W/cm)で
距離15cmから約5秒間照射し、ポリエチレンフイルムと
接した表面だけが硬化し、非粘着化した。こうして得ら
れたシート材を鉄板の片面前面に貼付し、これを加熱硬
化し衝撃吸収性が良好な緩衝材が片面に密着した鉄板が
得られた。
比較例1 実施例1で使用したシーラー材上に、フイルムを被覆
せずに、1KWの高圧水銀灯(80W/cm)で距離15cmから約
3秒照射したが、シーラー材表面の弱粘着化は起こらな
かつた。そのため、作業時に手につき易く、作業性が著
しく悪かつた。
せずに、1KWの高圧水銀灯(80W/cm)で距離15cmから約
3秒照射したが、シーラー材表面の弱粘着化は起こらな
かつた。そのため、作業時に手につき易く、作業性が著
しく悪かつた。
比較例2 実施例2で使用したシーラー材表面に、光反応開始剤
のイルガキユア500(チバガイギー社製)を厚さ0.5μm
となるように塗工し、その上から1KWの高圧水銀灯(80W
/cm)で距離15cmから約1秒間照射した。表面の粘着性
は低下したが、加熱硬化時に表面にクラツクが発生し
た。
のイルガキユア500(チバガイギー社製)を厚さ0.5μm
となるように塗工し、その上から1KWの高圧水銀灯(80W
/cm)で距離15cmから約1秒間照射した。表面の粘着性
は低下したが、加熱硬化時に表面にクラツクが発生し
た。
本発明は以上説明したように構成されているので、粘
着性組成剤の所要表面の硬化が簡単にでき、表面を弱い
粘着性乃至非粘着性にすることによつてシーラー材等の
粘着性組成材の施工を容易にすることができる。また上
記の如くプラスチックのフイルム状物を使用し粘着性組
成材の表面のみを硬化するから、表面以外はその粘着性
が保持されており、施工の場合に加熱することによつて
粘着性を有する部分が硬化される。そしてこの硬化時の
体積変化も表面には及ばないので、平滑で確実なシール
等をすることができる。
着性組成剤の所要表面の硬化が簡単にでき、表面を弱い
粘着性乃至非粘着性にすることによつてシーラー材等の
粘着性組成材の施工を容易にすることができる。また上
記の如くプラスチックのフイルム状物を使用し粘着性組
成材の表面のみを硬化するから、表面以外はその粘着性
が保持されており、施工の場合に加熱することによつて
粘着性を有する部分が硬化される。そしてこの硬化時の
体積変化も表面には及ばないので、平滑で確実なシール
等をすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 淳次郎 東京都千代田区九段南2丁目2番4号 ニチバン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−56536(JP,A) 特開 昭54−57576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 7/00 - 7/18
Claims (6)
- 【請求項1】加熱によって全体を硬化するようにした熱
硬化性樹脂に光硬化性樹脂を含有させて粘着性組成材を
形成し、該粘着性組成材の表面に透明若しくは半透明性
のプラスチックのフイルム状物を接触させ、該プラスチ
ックのフイルム状物で上記粘着性組成材の表面を被覆
し、該プラスチックのフイルム状物の上から光照射し、
上記粘着性組成材の表面部分を弱粘着性化若しくは非粘
着性化することを特徴とする粘着性組成材の表面処理方
法。 - 【請求項2】上記粘着性組成材が熱反応開始剤を含有し
ている請求項1に記載の粘着性組成材の表面処理方法。 - 【請求項3】上記粘着性組成材がテープ状、シート状ま
たはチューブ状に形成されている請求項1または2に記
載の粘着性組成材の表面処理方法。 - 【請求項4】上記粘着性組成材が粘着性シーラー材であ
る請求項1〜3のいづれかに記載の粘着性組成材の表面
処理方法。 - 【請求項5】上記粘着性組成材が粘着性マーキング材で
ある請求項1〜3のいづれかに記載の粘着性組成材の表
面処理方法。 - 【請求項6】上記粘着性組成材が粘着性緩衝材である請
求項1〜3のいづれかに記載の粘着性組成材の表面処理
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63266236A JP2931859B2 (ja) | 1988-10-24 | 1988-10-24 | 粘着性組成材の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63266236A JP2931859B2 (ja) | 1988-10-24 | 1988-10-24 | 粘着性組成材の表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02115237A JPH02115237A (ja) | 1990-04-27 |
JP2931859B2 true JP2931859B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17428161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63266236A Expired - Lifetime JP2931859B2 (ja) | 1988-10-24 | 1988-10-24 | 粘着性組成材の表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931859B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001316502A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-16 | Jsr Corp | 伝熱性シートおよびそれを用いた加熱構造、放熱構造、電気的検査方法および装置。 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5457576A (en) * | 1977-10-17 | 1979-05-09 | Hayakawa Rubber | Property modifing method of vulcanized rubber product surface |
US4595635A (en) * | 1985-05-02 | 1986-06-17 | Raychem Corporation | Organopolysiloxane materials having decreased surface tack |
-
1988
- 1988-10-24 JP JP63266236A patent/JP2931859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02115237A (ja) | 1990-04-27 |
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