JP2930981B2 - 異収縮混繊糸の製法 - Google Patents

異収縮混繊糸の製法

Info

Publication number
JP2930981B2
JP2930981B2 JP21576289A JP21576289A JP2930981B2 JP 2930981 B2 JP2930981 B2 JP 2930981B2 JP 21576289 A JP21576289 A JP 21576289A JP 21576289 A JP21576289 A JP 21576289A JP 2930981 B2 JP2930981 B2 JP 2930981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
shrinkage
spinning
godet roller
sacker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21576289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0382842A (ja
Inventor
繁喜 本田
政夫 橋本
準二 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP21576289A priority Critical patent/JP2930981B2/ja
Publication of JPH0382842A publication Critical patent/JPH0382842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2930981B2 publication Critical patent/JP2930981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ポリエステル繊維等の異収縮混繊糸の製
法に関するものである。
〔従来の技術〕
最近、紡糸部と延伸部と巻取部が一体となつた紡糸延
伸装置を用いて糸を得る方法が開発され実用化されてい
る。この紡糸延伸装置は、例えば第12図に示すようなも
ので、紡糸部1として、ペレツトを溜めるペレツトタン
ク4と、ペレツトタンク4から送られたペレツトを溶融
する溶融押出機5と、溶融ポリマーを糸状に吐出させる
紡糸口金6と、冷却装置7と、オイリングロール8とが
設けられている。また、延伸部2として、上記紡糸口金
6から吐出された糸条Aを引き取る第1のゴデツトロー
ラ9と、糸条Aを巻き取りながら延伸させる第2のゴデ
ツトローラ10とが設けられている。さらに、巻取部3と
して、延伸された糸条Aを巻き取るボンビン11が設けら
れている。なお、12,13はセパレータロールで、それぞ
れゴデツトローラ9,10に糸条Aを繰り返し巻きつけ2個
のゴデツトローラ9,10間で引つ張り気味にして延伸させ
る作用を果たす。また、14はフリクシヨンローラであ
る。したがつて、この装置によれば、上記2個のゴテツ
トローラ9,10を異なる温度に加熱してその温度差によつ
て所定の沸水収縮率を備えた延伸糸を簡単に得ることが
できる。ただし、この装置では、2個のゴデツトローラ
9,10によつて、ある程度糸条Aの配向性が熱セツトされ
るため、得られる糸条Aのヤング率にはそれほど幅をも
たせることはできない。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、本出願人は、第13図に示すような装置を用
い、異収縮混繊糸を得る方法を開発し、すでに出願して
いる(特願昭63−45417,昭和63年2月27日出願)。すな
わち、この発明は、第12図に示す従来の紡糸延伸装置を
2基一組で用い、左右の紡糸延伸装置で異なる条件で延
伸させた糸条A,Bを片方の巻取部3(第13図の装置では
右の装置)でインターレースノズル15を経由させて分繊
・合糸したのち巻き取るというものである。この装置に
よれば、左右のゴデツトローラ9,10の温度差を異なる設
定にすることにより、沸水収縮率の異なる糸条Aおよび
Bを得ることができ、簡単に異収縮混繊糸を得ることが
できる。
しかしながら、上記第13図の装置では、第12図の装置
と同様、糸条A,糸条Bとも、延伸状態で熱セツトされる
ため、ヤング率にあまり幅をもたせることができず、し
たがつて、両糸条A,Bにヤング率の差を大きくすること
ができない。このため、得られる異収縮混繊糸に、沸水
収縮率の差異によつてバリエーシヨンを与えることはで
きても、そのバリエーシヨンには限界があつた。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
隣り合う2錘の紡糸延伸装置を用い、簡単な条件設定で
よりバラエテイに富んだ異収縮混繊糸の組み合わせを得
ることのできる異収縮混繊糸の製法の提供をその目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の異収縮混繊糸
の製法は、隣り合う2錘の紡糸延伸装置を用い、一方の
紡糸延伸装置の紡糸口金から溶融樹脂を吐出させ糸条化
しながら延伸部へ導き、この延伸部に備えられた2個一
対のゴデツトローラG1,G2間を、この順で通過させるこ
とにより糸条を塩し熱処理を施して所定の沸水収縮率お
よびヤング率を備えた糸条Aを得、他方の紡糸延伸装置
の紡糸口金から溶融樹脂を吐出させ条化しながら延伸部
へ導き、この延伸部に備えられた2個一対のゴデツトロ
ーラG3,G4間を、延伸および熱処理を施すことなくこの
順で通過させて上記糸条Aとは異なる沸水収縮率および
ヤング率を備えた糸条Bを得、上記ゴデツトローラG1,G
2間を通過した糸条Aを、上記ゴデツトローラG3を通過
した糸条Bとともに、上記ゴデツトローラG4上を並走さ
せたのち流体交絡により混繊して異収縮混繊糸を得ると
いう構成をとる。
〔作用〕
すなわち、この発明は、隣り合う2錘の紡糸延伸装置
を利用する異収縮混繊糸の製法であつて、一方の紡糸延
伸装置で走行する糸条にゴデツトローラ間で延伸および
熱処理を施して糸条Aを得る一方、他方の紡糸延伸装置
で走行する糸条にはゴデツトローラ間で延伸および熱処
理を施さずに糸条Bを得、両糸条A,Bを合糸後に高速で
巻き取ることにより、互いに物性の若干異なる糸条を組
み合わせた異収縮混繊糸を簡単に得ることができるよう
にしたものである。そして、この製法によれば、糸条A
側の装置のゴデツトローラの加熱温度を変えるだけで、
上記糸条Aの沸水収縮率を簡単に変えることができ、ま
た、糸条B側の装置の巻き取り速度を変えるだけで、上
記糸条Bのヤング率を簡単に変えることができるため、
より多様な異収縮混繊糸を得ることができる。したがつ
て、得られる混繊糸のバリエーシヨンの幅が拡がり、従
来にない風合いの糸を得ることができるようになる。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳細に説明す
る。
〔実施例〕
第1図は、この発明を実施するために用いる装置の一
例を示している。この装置は、従来のスピンドロー方式
に用いる紡糸延伸装置を2基一組で併設しており、紡糸
部21と、延伸部22と、合糸巻取部23とを備えている。紡
糸部21における隣合う2基の錘には、それぞれ、紡糸口
金25,25a、冷却装置26,26a、オイリングロール27,27aが
設けられている。
また、延伸部22には、4個のゴデツトローラ31,32,3
3,34が図のように配設されている。図において、左側に
ある第1のゴデツトローラ31は、上記紡糸口金25から吐
出された糸条Aを引き取り、第3のゴデツトローラ33
は、上記紡糸口金25aから吐出された糸条Bを引き取る
ようになつている。なお、ゴヅテトローラ31,32には、
それぞれの近傍にセパレータロール35,36が対設されて
おり、糸条Aは図示のようにゴデツトローラ31,32とセ
パレータロール35,36とでつくられる長円の外周に複数
回巻きつけられるようになつている。なお、上記ゴデツ
トローラ31,32において、下流側のゴデツトローラ32の
回転速度は上流側のゴデツトローラ31の回転速度よりも
高く設定され、また、下流側のゴデツトローラ32の加熱
温度は上流側のゴデツトローラ31の加熱温度と同じかそ
れより高く設定される。上記糸条Aは、上記第1のゴデ
ツトローラ31と第2のゴデツトローラ32を通過する間に
延伸され熱処理されて第4のゴデツトローラ34上を通つ
て合糸巻取部23に至る。また、第3のゴデツトローラ33
に引き取られた糸条Bは、第4のゴデツトローラ34を経
由して合糸巻取部23に至る。ただし、上記第3のゴデツ
トローラ33および第4のゴデツトローラ34はどちらも加
熱されず常温で使用され、またき回転速度は、後述する
高速ワインダ38の回転速度とほぼ同一に設定される。
合糸巻取部23において、37はインターレースノズル
で、第4のゴデツトローラ34を経由した糸条AとBが一
本ずつ組み合わせられた状態でこのノズル37内に入り、
ここで乱気流に当てられて交絡を形成し混繊糸となる。
この混繊糸は、高速ワインダ38の高速回転によつてパツ
ケージとして巻き取られる。
この発明は、上記装置を用い、例えばつぎのようにし
て異収縮混繊糸を製造する。すなわち、まず、極限粘度
0.64のポリエチレンテレフタレートを290℃で紡糸口金2
5a(孔数24)から吐出量19g/minで吐出する。そして、
冷却装置26aからの送風により冷却固化後、オイリング
ロール27aで油剤を付与する。ついで、6000m/minで回転
する第3のゴデツトローラ33および第4のゴデツトロー
ラ34に、冷却固化して得られた糸条を、順次通過させて
糸条Bを得る。したがつて、上記糸条Bは、第3,第4の
ゴデツトローラ33,34によつては延伸されず、高速ワイ
ンダ38(6000m/minで回転)の巻き取りによつて生じる
張力によつて紡糸口金25aの直下から巻取部近傍までの
糸条経路全体で連続的に延伸されることになる。この糸
条Bの沸水収縮率は3%、ヤング率は900kg/mm2であ
る。一方、極限粘度0.64のポリエチレンテレフタレート
を290℃で紡糸口金25(孔数24)から吐出量19g/minで吐
出する。そして、冷却装置26からの送風により冷却固化
後、オイリングロール27で油剤を付与する。ついで、80
℃に加熱され5000m/minで回転する第1のゴデツトロー
ラ31に、冷却固化して得られた糸条を、セパレータロー
ル35を介して数回巻きつけて予備加熱し、続いて130℃
に加熱され6000m/minで回転する第2のゴデツトローラ3
2に、ペレータロール36を介して数回巻きつけ、両ゴデ
ツトローラ31,32間で延伸し、熱セツトを行う。このよ
うにして得られた糸条Aの沸水収縮率は8%、ヤング率
は1500kg/mm2である。そして、上記第4のゴデツトロー
ラ34上へ糸条Aを導き、糸条A,Bを1条ずつ、第4のゴ
デツトローラ34から同時に引き出してインターレースノ
ズル37に挿通し、両糸条A,Bに流体交絡を施して混繊
し、6000m/minの速度で高速ワインダ38に巻き取る。
このようにして目的とする異収縮混繊糸が得られる。
この混繊糸は、混せされた各糸条A,Bが、沸水収縮率に
差異があるだけでなく、ヤング率の差が大きいため、こ
の糸を用いて織編物をつくると、嵩高い独特の風合いの
ものが得られる。
上記製法において、第1のゴデツトローラ31の加熱温
度と第2のゴデツトローラ32の加熱温度の差を小さくす
ればするほど糸条Aの沸水収縮率を大きく設定すること
ができるため、糸条Bの沸水収縮率を一定の低収縮率に
きめておけば、沸水収縮率の差(ΔS)にバリエーシヨ
ンを与えることができる。また、糸条Bの巻取速度(高
速ワインダ38の回転速度)を変えると糸条Bのヤング率
を変化させることができる(巻取速度が速くなるとヤン
グ率は大きくなる)ため、糸条A側を一定のヤング率に
きめておけば、糸条B側でヤング率に若干の変化をもた
らすことにより、糸条A、B間でのヤング率の差にバリ
エーシヨンを与えることができる。したがつて、この装
置によれば、操業時の条件設定によつて、各種のバラエ
テイに富んだ異収縮混繊糸を得ることができる。
なお、上記製法では、糸掛け階段から4000m/min以上
の高速巻取を行うことが好ましく、このような高速条件
下では、つぎのようにして糸掛けを行うことが好適であ
る。すなわち、まず上記装置を稼働させて紡糸を開始
し、紡糸部21の紡糸口金25aから落下してきた糸条Bを
エアサツカー(通常の糸掛けに用いるもの)で吸引保持
して第3のゴデツトローラ33および第4のゴデツトロー
ラ34に順次掛ける。そして、上記第4のゴデツトローラ
34から下方に糸条Bを延ばし、第2図に示すように、エ
アサツカー40からウオーターサツカー41に糸渡しを行
う。この状態を第3図に示す。つぎに、紡糸器21の紡糸
口金25から落下してきた糸条Aを同じくエアサツカー4
0′で吸引保持して第1のゴデツトローラ31に掛けたの
ちセパレータロール35とゴデツトローラ31に交互に掛け
て両者の間を所定の巻き数だけ巻くようにする。ついで
この糸条Aを第2のゴデツトローラ32に掛け、上記と同
様にしてセパレータロール36とゴデツトローラ32の間を
所定の巻き数だけ巻くようにする。そして、第4図に示
すように、この糸条Aを水平方向に延ばして第4のゴデ
ツトローラ34に掛けたのち、これを下方に延ばして上記
ウオータサツカー41に糸渡しを行う。この状態を第5図
に示す。このようにして1本のウオーターサツカー41で
2種類の糸条A,Bを同時に吸引保持した状態で合糸巻部2
3以降の糸掛けを行う。
上記糸渡しは、エアサツカー40,40′に保持されてい
る糸条Bにウオーターサツカー41の吸引口に近づけるこ
とによつて行うことができる。これは、ウオーターサツ
カー41の吸引力がエアサツカー40,41の吸引力よりも飛
躍的に大きいという特質を利用したものである。なお、
上記ウオーターサツカー41としては、例えば第6図に示
すものがあげられる。図において、42は吸引ノズル、43
は高圧水噴射用ホースでその右端部43aが水供給源(図
示せず)に接続される。水は図中矢印で示すように流
れ、吸引ノズル42先端の吸引口42aにおいて水の噴射吸
引力により糸条を吸い込むようになつている。糸条は吸
引口42a内に吸引され水に帯動してホース44内を移動し
貯槽(図示せず)に入る。
上記ウオーターサツカー41は、エアサツカー40,40′
に比べて低い消費エネルギーで高い張力を糸条に与える
ことができるという優れた特性を有しており、装置の各
ロールの回転速度を4000m/min以上の高速に保つた状態
における、エアサツカー40からウオーターサツカー41へ
の糸条Bの糸渡し、および糸条Bを吸引した状態でさら
にエアサツカー40からの糸条Aの糸渡しを簡単に行うこ
とができる。なお、上記ウオーターサツカー41の吸引ノ
ズル42は、低摩擦部材で形成することが好適である。
また、上記製法では、糸条A,Bを第4のゴデツトロー
ラ34上で並走させるため、糸揺れによつて両糸条A,Bが
互いに接触して毛羽立ちやすい。そこで、両糸条A,B
を、第4のゴデツトローラ34上で互いに所定間隔で並走
させなければならないが、非常に接近した位置関係にあ
る両糸条A,Bを交互に糸掛けするのは非常に困難であ
る。そこで、第7図に示すように、第2のゴテツトロー
ラ32から第4のゴデツトローラ34に至る糸条Aの糸道の
途中に、合糸補助装置50を設けて、糸掛け時には糸条A,
Bの糸道を重ねた状態で糸掛けが行えるように、糸掛け
終了後には各糸道が交互に接触しないように糸条Aの糸
道をずらせるようにすることが好ましい。すなわち、上
記合糸補助装置50は、第8図に示すように、並走する複
数本の糸条Aのそれぞれに側面から当接する複数本の棒
状体51がくしの歯状に植立した糸道規制ガイド52と、こ
の糸道規制ガイド52の下端側に連結されていて上記糸道
規制ガイド52を所定のストロークで糸道に対し、左,右
に移動させるソレノイド53とを備えている、なお、54は
戻り用の圧縮ばねである。上記くしの歯状の棒状体51の
位置は、ソレノイド53の作動を受けてつぎのように変化
する。すなわち、ソレノイド53が作動していない状態で
は、第9図(a)に示すように、棒状体51は、糸条Aの
糸道が第4のゴデツトローラ34に負かれた糸条Bの糸道
と交互に接触しないように糸条Aを規制する位置に位置
する。そして、ソレノイド53が作動した状態では、第9
図(b)に示すように、棒状体51は、糸条Aの糸道が第
4のゴデツトローラ34に巻かれた糸条Bの糸道と重なる
ように糸条Aを規制する位置に位置する。
したがつて、上記合糸補助装置50を設けることによ
り、糸掛け時には、合糸補助装置50のソレノイド53を作
動させて棒状体51を第9図(b)に示す位置に設定し、
両糸条A,Bの糸道が重なつた状態にして糸掛けを行うこ
とができる。この状態を第10図に示す。すなわち、上記
糸条A,Bがゴデツトローラ34上で1本ずつ重なつた状態
になり、糸条A,Bを1本ずつ一組にしてインターレース
ノズル37内に導入することが容易になる。そして、糸掛
けが終了した時点で、今度はソレノイド53の作動を停止
して棒状体51を第9図(a)に示す位置に戻して糸条A
の糸道を横方向にずらせることにより、糸条Aがそれぞ
れ第4のゴデツトローラ34上の糸上Bの糸道の間にそれ
ぞれ入り込ませることができる。この状態を第11図に示
す。したがつて、装置の稼働時には、両糸条A,Bが交互
に接触することなく第4のゴデツトローラ34上を並走す
るようになるため、両糸条A,Bが互いに干渉して毛羽立
つたりすることがない。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の異収縮混繊糸の製法によれ
ば、隣り合う2錘の紡糸延伸装置を利用するだけで、簡
単に異収縮混繊糸を得ることができる。しかも、ゴデツ
トローラ間で延伸および熱処理を施す糸条A側の装置の
ゴデツトローラの加熱温度を変えるだけで、上記糸条A
の沸水収縮率を簡単に変えることができ、また、ゴデツ
トローラ間で延伸および熱処理を施さない糸条B側の装
置の巻取速度を変えるだけで、上記糸条Bのヤング率を
簡単に変えることができるため、より多様な異収縮混繊
糸を得ることができる。したがつて、得られる混繊糸の
バリエーシヨンの幅が拡がり、従来にない風合いの糸を
得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いる装置の構成図、第2図,第3
図,第4図および第5図は上記装置への糸掛け方法の説
明図、第6図は上記糸掛けに用いるウオーターサツカー
の一例を示す平面図、第7図は上記装置に適用しうる合
糸補助装置の配置を示す構成図、第8図は上記合糸補助
装置の構成を示す部分的断面図、第9図(a)および
(b)は上記合糸補助装置における棒状体と各糸条との
位置関係を説明する説明図、第10図は糸掛け時の合糸補
助装置の状態を示す説明図、第11図は糸掛け終了後の合
糸補助装置の状態を示す説明図、第12図は従来の紡糸延
伸装置の一例を示す構成図、第13図は本願に先立つ異収
縮混繊糸の製造装置を示す構成図である。 21……紡糸部、22……延伸部、23……合糸巻取部、31…
…第1のゴデツトローラ、32……第2のゴデツトロー
ラ、33……第3のゴデツトローラ、34……第4のゴデツ
トローラ、37……インターレースノズル、38……高速ワ
インダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D02J 1/00 D02J 1/00 K (56)参考文献 特開 昭63−235513(JP,A) 特開 昭60−126316(JP,A) 特開 昭52−107316(JP,A) 特許2760990(JP,B2) 特公 昭51−3807(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 3/00 - 3/38 D02J 1/00 - 1/22 D02D 5/16 D01F 6/62

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣り合う2錘の紡糸延伸装置を用い、一方
    の紡糸延伸装置の紡糸口金から溶融樹脂を吐出させ糸条
    化しながら延伸部へ導き、この延伸部に備えられた2個
    一対のゴデツトローラG1,G2間を、この順で通過させる
    ことにより糸条を延伸し熱処理を施して所定の沸水収縮
    率およびヤング率を備えた糸条Aを得、他方の紡糸延伸
    装置の紡糸口金から溶融樹脂を吐出させ糸条化しながら
    延伸部へ導き、この延伸部に備えられた2個一対のゴデ
    ツトローラG3,G4間を、延伸および熱処理を施すことな
    くこの順で通過させて上記糸条Aとは異なる沸水収縮率
    およびヤング率を備えた糸条Bを得、上記ゴデツトロー
    ラG1,G2間を通過した糸条Aを、上記ゴデツトローラG3
    を通過した糸条Bとともに、上記ゴデツトローラG4上を
    並走させたのち流体交絡により混繊して異収縮混繊糸を
    得ることを特徴とする異収縮混繊糸の製法。
  2. 【請求項2】上記糸条Aおよび糸条Bの糸掛けに際し、
    一方の糸条の糸掛けをエアサツカーで行つたのちウオー
    ターサツカーへ糸渡しを行い、つぎに他方の糸条の糸掛
    けをエアサツカーで行つたのち同じく上記ウオーターサ
    ツカーへ糸渡しを行つて両者を合糸し、合糸巻取部にお
    ける糸掛けを上記ウオーターサツカーで行うようにした
    請求項(1)記載の異収縮混繊糸の製法。
  3. 【請求項3】上記糸条Aおよび糸条Bを、ゴデツトロー
    ラG4上を並走させるに際し、糸掛け時には、ゴデツトロ
    ーラG4上において糸条Aの糸道と糸条Bの糸道とが重な
    るように糸条Aの糸道を規制し、糸掛け終了後には、上
    記糸条Aの糸道をずらし、上記ゴデツトローラG4上の糸
    条Aの糸道と糸条Bの糸道とが左右に並ぶようにした請
    求項(1)または(2)記載の異収縮混繊糸の製法。
JP21576289A 1989-08-21 1989-08-21 異収縮混繊糸の製法 Expired - Lifetime JP2930981B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21576289A JP2930981B2 (ja) 1989-08-21 1989-08-21 異収縮混繊糸の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21576289A JP2930981B2 (ja) 1989-08-21 1989-08-21 異収縮混繊糸の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0382842A JPH0382842A (ja) 1991-04-08
JP2930981B2 true JP2930981B2 (ja) 1999-08-09

Family

ID=16677810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21576289A Expired - Lifetime JP2930981B2 (ja) 1989-08-21 1989-08-21 異収縮混繊糸の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2930981B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100316618B1 (ko) * 1994-11-24 2002-02-19 조민호 폴리에스테르계이수축혼섬사의제조방법
CN102560777A (zh) * 2011-07-25 2012-07-11 桐乡市中辰化纤有限公司 复合异收缩丝生产方法
CN105332073B (zh) * 2015-11-02 2017-11-10 北京中丽制机工程技术有限公司 一种三组分全拉伸丝纺丝系统
CN105525374B (zh) * 2015-11-02 2017-12-19 北京中丽制机工程技术有限公司 一种双组分全拉伸丝纺丝系统
CN114411291A (zh) * 2022-02-08 2022-04-29 张家港天宇精梳羊毛有限公司 一种非均匀缩率羊毛条生产制条工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0382842A (ja) 1991-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1994011550A1 (en) Method and apparatus for producing polyester fiber
KR19990082716A (ko) 사를방사,연신,및권취하기위한방법및장치
JPH02251610A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
KR890000995B1 (ko) 합성실 및 실과 유사한 구조체의 제조방법
JP2930981B2 (ja) 異収縮混繊糸の製法
DE102009037125A1 (de) Verfahren zum Schmelzspinnen, Verstrecken und Aufwickeln eines multifilen Fadens sowie eine Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP2760990B2 (ja) 異収縮混繊糸の製法
JPS6221886B2 (ja)
JPS60209013A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPH05247715A (ja) 混繊糸の直接紡糸延伸方法
JP2591715B2 (ja) 異収縮混繊ポリエステル糸の製造方法
JPS60128169A (ja) ポリアミド繊維の巻取法
JPS5953370B2 (ja) 無撚紡績糸の製造法
JP2637141B2 (ja) 合糸方法およびそれに用いる装置
JPH01221509A (ja) 異収縮混繊糸の糸掛け方法
JP3861620B2 (ja) 高ストレッチ性ポリエステル繊維の製造方法
JPS62141118A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS6052615A (ja) ポリアミド繊維の直接紡糸延伸巻取方法
JPH03206144A (ja) 複合嵩高糸の製造方法
JPS6285020A (ja) ポリエステル繊維の製法
JPS6257731B2 (ja)
JPH02229211A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JP3480058B2 (ja) 仮撚複合糸
JPH09241922A (ja) 高速直接紡糸延伸法によるポリアミド繊維の製造方法
JPS5834562B2 (ja) ポリエステル糸条の直接紡糸延伸方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521