JP2930719B2 - リパーゼ含有液体プレスポッターおよびその使用 - Google Patents

リパーゼ含有液体プレスポッターおよびその使用

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JP2930719B2 JP3504594A JP50459491A JP2930719B2 JP 2930719 B2 JP2930719 B2 JP 2930719B2 JP 3504594 A JP3504594 A JP 3504594A JP 50459491 A JP50459491 A JP 50459491A JP 2930719 B2 JP2930719 B2 JP 2930719B2
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、リパーゼ含有液体プレスポッターおよび該
プレスポッターの使用に関する。
洗浄プロセスに関し、次のように記載されている。す
なわち、除去が困難である脂肪又は油のしみは、リパー
ゼ含有液体プレスポッターで処理できるが、このプレス
ポッターは洗浄プロセス前にしみに直接適用される。し
かし、出願人の熟知しているところによれば、リパーゼ
含有プレスポッターは商業化されていない。おそらく、
これはリパーゼ安定性又は特性が問題である。更に以下
のように記載されている。すなわち、このように処理さ
れた洗たく物を引き続き、通常短時間後比較的低温度で
洗う。リパーゼ含有プレスポッターを用いる利点の一つ
は、その後の洗浄プロセスが比較的低温、すなわち約60
℃未満で行うことができることである。もしも、リパー
ゼ含有プレスポッターを用いない場合、通常洗浄プロセ
スは脂肪又は油のしみを有効に除くためには約100℃で
かつ高アルカリで行なわなければならないだろう。しか
し、このような条件、すなわち約100℃でかつ高アルカ
リのもとでさえ、頑固な脂肪又は油のしみは除去できな
い。EP177183を参照のこと、この特許には酵素が逆ミセ
ル中に封入された特別のリパーゼ含有プレスポッターが
記載されている。以下の内容が見出された。すなわち、
従来技術のリパーゼ含有プレスポッターの脂肪および油
除去効果および従来技術のリパーゼ含有プレスポッター
のリパーゼ安定性は改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、改善された脂肪および油除
去効果および改善されたリパーゼ安定性を示す、簡単な
リパーゼ含有液体プレスポッターを提供することにあ
る。
本発明に係るリパーゼ含有の、かつ界面活性剤を有し
ないプレスポッターは、アルコール含有20重量%超のア
ルコールと水の混合物並びに有効量のリパーゼを含んで
なり、この際バランスは水である。本発明に係るプレス
ポッターは界面活性剤を含んでおらず、従って本発明に
係るプレスポッターは以下の実施例で実施される如く極
めて有効であるという事実にもかかわらず簡単な組成を
示すということは注目すべきである。
明細書および請求の範囲において、語句アルコール
は、エタノールの如き一価のアルコールおよびプロピレ
ングリコールの如き多価アルコール(ポリオール)の双
方を含む。もしもアルコール含量が10重量%未満である
場合、リパーゼの効果および安定性は不満足となりがち
である。
語句「有効量のリパーゼの」は本明細書中、後に記載
するワックステストにより評価した場合、脂肪および油
のしみを有効に除去できる量のリパーゼを意味する。本
発明に係るプレスポッターにおいては、全てのリパーゼ
が使用できる。Research Disclosure,1988年7月No.29
0,29056を参照のこと。
西ドイツ特許第3,003766号は、リパーゼ含有液体プレ
スポッターを開示しており、このプレスポッターはアル
カノールアミンに加えて、少なくとも10%の界面活性剤
を有する。これは水性の酵素含有プレスポッターの典型
的例である。
何故ならこの種の従来技術のプレスポッターは全て界
面活性剤を有するからである。しかし、本発明に係るプ
レスポッターは界面活性剤を有さず、アルカノールアミ
ンの含有を必要としない。本発明に係るプレスポッター
の効果は、公知の界面活性剤含有プレスポッターと同等
又はそれ以上に良好であり、そして本発明に係るプレス
ポッターは従来のプレスポッターよりも安価である。本
発明に係るプレスポッターは比較的に高価な界面活性剤
を有しないからである。
本発明に係るプレスポッターの好ましい態様におい
て、プレスポッターは更にリパーゼ安定化剤を含有す
る。適当なリパーゼ安定化剤はCaCl2(例えば0.1〜0.5
%、又はプロテアーゼ阻害剤(例えばボレートおよびホ
ルメート)である。
本発明に係るプレスポッターの好ましい態様におい
て、アルコールは2〜3個の炭素原子を有する一価又は
多価アルコールであり、好ましくはエタノール、プロピ
レングリコール、クリセロール又はこれらの2種又はそ
れ以上の混合物である。脂肪および油除去効果はこれら
のアルコールに関し最良に満足できることが見出され
た。
本発明に係るプレスポッターの好ましい態様におい
て、リパーゼ活性は1の液体プレスポッター当たり少
なくとも10,000LUである。以下の内容が見出された。
すなわち、もしもリパーゼ活性が1の液体プレスポ
ッター当たり10,000LU未満である場合プレスポッターと
主洗浄間の時間間隔は、有効な脂肪および油の除去のた
めには必要以上に長い。一方、経済的理由から、リパー
ゼ活性に対する適当な上限値は1の液体プレスポッタ
ー当たり5,000,000LUである。
本発明に係るプレスポッターの好ましい態様におい
て、リパーゼはリポラーゼ(Lipolase)(登録商標)で
ある。脂肪および油の除去は、この態様において極めて
有効であることが見出された。
本発明に係るプレスポッターの好ましい態様におい
て、プレスポッターは抗微生物剤を含む。このような抗
微生物剤の例は、無機塩(例えばNaCl)、通(例えばス
クロースおよびグルコース)、有機酸(安息香酸)、ソ
ルビン酸、ピロピオン酸、乳酸およびギ酸)であり、こ
れらは一般に低pH(5未満)で0.01〜2%量で有効であ
る。他の安定化剤の例は、酸化防止剤(例えば二酸化イ
オウ)、1,2−ベンズ−イソチアゾリン−3−オン(BI
T)およびパラベンである。これらの幾つかは又、酸素
安定性の改良にも役立つ。
本発明に係るプレスポッターの好ましい態様におい
て、pH値は4〜10、好ましくは5〜9である。特定のプ
レスポッターに対するpH値を選択する場合、リパーゼの
最適安定性および最適活性が考慮されるべきである。
また、本発明は、本発明に係るプレスポッターの使用
を含み、この使用はプレスポッターを洗たく物の脂肪又
は油のしみに局所的に適用し、洗たく物を単独で一定時
間放置し、引続き洗たく物を低温洗浄プロセスに委ねる
ことを特徴とする。
上記の一定時間は、通常少なくとも5分であるが、プ
ロスポッター中のリパーゼ活性が法外に高い場合は短か
くできる。
ノボ洗浄用酵素B4351−GB(1989年7月)のパンフレ
ットから、以下の略が明らかである。極めて困難なしみ
が、重質液体洗剤を用いる、特定のテストにおいてリポ
ラーゼ(登録商標)含有洗剤を有するプレスポッターの
導入により除去できる。この重質液体洗剤は約28%の界
面活性剤を含有していた。
以下の内容が見出された。すなわち、プレスポッティ
ング(pre−spotting)中、脂肪の加水分解は法外には
起こらないが、しかし、更にプレスポッター中のアルコ
ールに基づくエステル合成および脂肪酸が脂肪触媒化加
水分解により脂肪又は油のしみから放出される。高い水
の活性のため、エステル合成が起こることは驚くべきこ
とである。更に、上記のエステルにより形成されたエス
テルは界面活性剤として挙動し、脂肪および油除去効果
合を改善する。従って、本発明に係るプレスポッターの
改善された脂肪および油の除去効果の一部は、このエス
テル合成に起因すべきであると推定される;しかし、出
願人はこの仮説には拘束されたくない。
以下の実施例において、リパーゼ活性はLUリパーゼ活
性単位で測定される。LU活性の測定方法は、pH−スタッ
ト中トリブチリンの加水分解に基づく。1LU(リパーゼ
単位)は、乳化剤としてアラビアゴムを用い30℃でかつ
pH7.0で毎分1μモルの滴定可能な酪酸を放出する酵素
の量である。詳しくはノボノルディスク分析方法AF95/5
(ノボノルディスク社、デンマーク国バグマバエルトDK
−2880、ノボアレーより要求により入手可能)に示され
る。
以下の実施例において、一般的手段を用いた。
方法:液体プレスポッターの態様が、ピペット法により
試験スワッチ上の脂肪のよごれに適用される。用いたプ
レスポッターの量は、しみの大きさおよび布帛の種類に
依存する;典型的には0.5〜3mlのプレスポッターが満足
できる。5〜30分インキュベーション後、スワッチを洗
たく機(ランダリーオートメーター又はトルク−オート
メーター)で低温度(20〜40℃)で洗う。洗浄プロセス
で用いる洗剤は、標準の粉末又は液体洗剤である。
スワッチ:スワッチは着色(例えば青又は緑)の綿布帛
から作成する。布帛を12×12cmの寸法の試験片に切断
し、75〜150μの脂肪物質(例えばラード、マーガリ
ン、バター又はオリーブ油)を各スワッチの中央に適用
する。適用した脂肪物質の量は、用いて脂肪物質のタイ
プに依存する。脂肪物質を適用前に約70℃に加熱し、布
帛への脂肪物質の侵入を促進する。しみのついた布帛
を、処理前1日間室温で老化せしめた。
評価:洗浄および乾燥後、スワッチを穏やかにアイロン
がけする。スワッチを可視的に調べ、プレスポッター配
合物にリパーゼを添加しないで同様に処理した参考スワ
ッチと比較する。リパーゼの有効性を数量化するため、
残留脂肪物質の抽出を行うことができる(ソックスレ
ー、700ホルム、5時間)。
例1 水およびプロピレングリコールに基づくプレスポッター
配合物中のリポラーゼ(登録商標)の作用 しみ:緑色綿シート上にラード。
75μのラードを各スワッチに適用した。しみを適用
後、スワッチをオーガン中75℃で30分間加熱し、より良
く分散したしみを得る。
プレスポッティング:1mlのプレスポッターをピペット
を用い、しみの中央に適用し、引続きスワッチを室温で
15分間インキュベートする。
プレスポッター配合物は、1%のリポセーゼ(登録商
標)100L(100,000LU/g)および99%(W/W)の水および
プロピレングリコールの混合物を含有していた。従っ
て、プレスポッター中のリパーゼ活性は1000LU/gであっ
た。比較のため、リパーゼを添加しない同様のプレスポ
ッター配合物を同様に評価した。
洗たく:プレスポッティング後、直ちにスワッチを、1.
75g/のナトリウムトリホスフェート、0.40g/のナト
リウムメタシリケート、2.00g/の硫酸ナトリウム、0.
30g/のベロール160(アルコールエトキシレート、ベ
ロールチミー社 スウェーデン)および0.50g/のナン
サS80/S(LAS、アルブライト アンド ウィルソン、U
K)を含有する簡易化ヨーロッパ粉末洗剤を用い、トリ
クオートメーター(40℃、20分、18゜dH、pH9.5)中で
洗った。
評価:しみのついた試験パネルを可視的検査によりしみ
の除去を評価した(13)人)。
評価の点数:0ひどいもみ(処理されていないしみ) 1明らかに見えるしみ 2可視可能なしみ 3可視困難なしみ 4トレース量のしみ 5しみは完全に除去 結果:開発したプレスポッター配合物の平均点は次の通
りであった: 例2 水およびプロピレングリコールに基づくプレスポッター
配合物中のリパーゼ用量の効果 例1で記載したと同様の試験物質、同じプレスポッテ
ィング、洗たくおよび評価を用いた;唯一の相違はソポ
ラーゼ(登録商標)100Lの用量が0〜5%に変えられた
ことであった。
結果(試験パネル評価の平均点) 例3 水およびプロピレングリコールに基づくプレスポッター
配合物中の種々のリパーゼの効果 例2に記載したと同様の実験を行った。但し、唯一の
相違は、異る起源の4種のリパーゼ(2種は菌類由来、
1種は細菌由来、および1種は酵母由来)を調べた点で
ある。リパーゼをLU−活性基準について比較した。
結果(試験パネル評価の平均点): 例4 種々のアルコールを含有するプレスポッター配合物中の
リポラーゼ(登録商標)の効果 例1に記載したと同様の試験物質、同じプレスポッテ
ィング、洗たくおよび評価方法を用いた。
結果(試験パネル評価の平均値): 例5 水/プロピレングリコール配合物中のリポラーゼ(登録
商標)の結果 しみ:3種のしみを調べた 1)白い綿(からみ合いタイプ)に口ベニ。口ベニを布
帛上に均質な層で(スポットの直径:40mm)適用した。
2)紫色の綿(からみ合いタイプ)上にラード。1個の
スワッチ当たり150μのラード。
3)暗緑色綿(からみ合いタイプ)上にオリーブ油、1
個のスワッチ当たり150μのオリーブ油。
プレスポッティング:3mlのプレスポッターをしみの中央
に適用し、引続きスワッチを室温で15分間インキュベー
トする。プレスポッター配合物は、5%(W/W)のリポ
ラーゼ(登録商標)100L、45%(W/W)の水、および50
%(W/W)のプロピレングリコールを含有していた。従
って、プレスポッター中のリパーゼ活性は5000LU/gであ
った。比較のため、リパーゼを添加せず、すなわち50%
W/Wの水および50%W/Wのプロピレングリコールの同じプ
レスポッター配合物を同様に評価した。
洗たく:プレスポッティング直後、スワッチをトルクオ
ートメータ(30℃、30分、18゜dH、pH9.5)中、商業上
のヨーロッパ粉末洗剤(5g/)で洗った。
評価:プレスポッターの特性を例1に記載した方法と同
じ試験パネル法で評価した。
結果:平均点(12人)は次の通りであった: 例6 プレスポッター配合物の保存安定性 リポラーザ(登録商標)の酵素安定性を5種の異なる
プレスポッター配合物中で調べた。
プレスポッター配合物を、密閉ビン中、30℃で保存
し、次いで活性を2カ月にわたって調べた。
例7 プレスポッティング条件下でのエステル合成対加水分解 リパーゼ触媒化エステル合成対加水分解を調べるた
め、次の実験を行った。PVC粒子に吸着したオリーブ油
を、リパーゼを含有するプレスポッティング配合物中で
インキュベートした。5分間インキュベーションした
後、反応を停止させ、脂肪物質を抽出し、クロマトグラ
フィー法で分析した。インキュベーションの分析:30
℃、pH7.0、1.67gのPVC粉末に吸着した0.33gのオリーブ
油、20gのプレスポッター、1500LU。
結果:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 118/91 (32)優先日 1991年1月24日 (33)優先権主張国 デンマーク(DK) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 7/42 C11D 3/386 D06L 1/12 D06M 16/00 WPI/L(QUESTEL) EPAT(QUESTEL)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルコール含量が20重量%を超える水及び
    アルコールの液体混合物と、有効量のリパーゼとを含ん
    で成り、残りが水である、リパーゼを含有しかつ界面活
    性剤を有しない液体プレスポッター。
  2. 【請求項2】更にリパーゼ安定化剤を含んでなる、請求
    の範囲第1項記載のプレスポッター。
  3. 【請求項3】アルコールがエタノール、プロピレングリ
    コール、グリセロール又はこれらの2種又はそれ以上の
    混合物である、請求の範囲第1項又は第2項記載のプレ
    スポッター。
  4. 【請求項4】リパーゼ活性が1の液体プレスポッター
    当たり、少なくとも10,000LUである、請求の範囲第1〜
    3項のいずれかに記載のプレスポッター。
  5. 【請求項5】リパーゼがリポラーゼ(登録商標)であ
    る、請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載のプレスポ
    ッター。
  6. 【請求項6】プレスポッターが抗微生物剤を含有する請
    求の範囲第1〜5項のいずれかに記載のプレスポッタ
    ー。
  7. 【請求項7】pH値が4〜10である、請求の範囲第1〜6
    項のいずれかに記載のプレスポッター。
JP3504594A 1990-03-01 1991-02-28 リパーゼ含有液体プレスポッターおよびその使用 Expired - Lifetime JP2930719B2 (ja)

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DK772/90 1991-01-24
DK530/90 1991-01-24
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DK118/91 1991-01-24

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