JP2928281B2 - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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JP2928281B2
JP2928281B2 JP1229737A JP22973789A JP2928281B2 JP 2928281 B2 JP2928281 B2 JP 2928281B2 JP 1229737 A JP1229737 A JP 1229737A JP 22973789 A JP22973789 A JP 22973789A JP 2928281 B2 JP2928281 B2 JP 2928281B2
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racket
sweet spot
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grip
swing
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久徳 吉田
良司 樋口
雅浩 山下
泰博 坂田
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Mizuno Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、テニスラケット(以下ラケットと称する)
についてであり、その目的は、従来のラケットの全長よ
りも大きい寸法のラケットに関するものである。
(従来の技術) 従来、普通サイズのラケットと呼ばれているものの寸
法は、全長66.0〜71.1cmで、全重量が340〜425g、網面
の面積が452cm2のものであった。
一般にテニスをするときには、プレーヤーはラケット
の網面の中心で打撃しようとするものであるが、従来の
普通サイズのラケットにおいてはスウィートスポットは
網面の中心よりややグリップ側にあり、このことがテニ
スの技術を向上させるのを困難にしていた。そこで、ラ
ケットの全長は普通サイズと同じで網面の面積が普通サ
イズのものよりも1.25〜1.56倍とした大きいサイズのラ
ケットが開発され現在ではこれらの大きいサイズのラケ
ットが主流を占めている。この大きいサイズのラケット
は、全長は従来と同じ長さで網面の縦方向の長さをグリ
ップ側に延ばし、網面の幾何学的中心をグリップ側に下
げることで幾何学的中心とスウィートスポットを一致さ
せるとともに、網面の横幅を広くして横方向の慣性モー
メントを大きくしてスウィートスポットを広くし、初心
者にも打ちやすくしたラケットである。
また、ラケット全体を従来の普通サイズのラケットよ
り大きくしたものも発明されたが重量が重くなりすぎて
スウィング出来なかった。
ラケットの網面の横方向の幅を大きくすることについ
ては、ラケット全体のバランスに影響を及ぼすことは余
りなく、横方向の幅を大きくすることによりラケットの
網面の縦方向を軸とする横方向の慣性モーメントが大き
くなり打撃の中心を外れてボールを打っても比較的安定
したボールを返すことが出来る範囲が広くなる。
通常、これら従来のラケットの重心位置、即ち、ラケ
ットを静かに持っているときのバランスは、グリップ端
から全長の45〜48%程度の範囲にあり、動的バランスポ
イント、即ち、スイング中のラケットのバランスは、グ
リップ端より36〜40cmにある。
しかし、ラケットの全長については、従来からの長さ
が最良とされていた。従来のラケットの全長を長さの拡
大の率に従って単に拡大すると、全重量及びラケット全
体のバランスが変わり、従って慣性モーメントも大きく
なって、振ることが困難であった。
(発明が解決しようとする課題) 従来よりラケットの開発にあたっては、全長を66.0〜
71.1cmの範囲として、ボールがよく弾み、手にショック
が少なく、網面のばね定数の安定したところであるスウ
ィートスポットを広くして、スウィートスポットで如何
にボールを打撃しやすくするかを主眼としてきた。現在
市販されている大きいサイズのラケットは、全長は従来
からのままで、網面の面積を横方向とグリップ側に拡大
することで広げている。網面を横方向に拡大することに
より、網面の横方向の慣性モーメントを大きくしてスウ
ィートスポットを広げ、網面の縦方向の長さをグリップ
方向に拡大することで、網面の幾何学的中心をスウィー
トスポットに近くして、ラケットの視覚的中心とスウィ
ートスポットとを一致させ初心者にもスウィートスポッ
トで打撃しやすくしたものである。しかし、網面の幾何
学的中心とスウィートスポットとを一致させることによ
りスウィートスポットがグリップ側に少し移動すること
になり、普通の網面サイズのラケットのスウィートスポ
ットの位置よりグリップ側に近くなっている。従ってス
ウィング時のラケットの回転中心からスウィートスポッ
トまでの回転半径が小さくなることになり、ボールを打
撃する際、スウィートスポットがテークバックからイン
パクトまで移動するための移動速度は遅くなる。
スウィング時のスウィートスポットの移動速度を高め
てボールに与えるエネルギー量を増す方向としては、ラ
ケットの振りぬきやすさを高めると同時にスウィートス
ポットの移動速度を速くする、即ち全重量を変えないで
スウィング時のラケットの回転中心からスウィートスポ
ットまでの距離を長くすればよい(第1図参照)。スウ
ィング時のラケットの回転中心からスウィートスポット
までの距離を長くするためには、網面の長さをグリップ
と反対側に延長し、スウィートスポットをグリップから
遠ざければよい。すなわち、ラケットの全長を長くすれ
ばよい。
一方ラケットの振りぬき性を支配するのは、ラケット
の全重量と動的バランスであり、単純に全長を延長した
だけでは、重量や動的バランスが大きくなり、逆に迅速
なスウィングが出来なくなるものであった。
(課題を解決するための手段) そこで本発明、従来のラケットの全長を大きくしたラ
ケットでありながら、振りぬきやすいラケットを提供し
ようとするものである。
本発明の要旨は、ラケットの全長を71.5〜81.0cmで全
重量が310〜370g、動的なバランスポイントはグリップ
端から36〜40cmで、かつ、該ラケットの網面の縦方向の
長さは、全長の43〜55%であって、前記網面の面積は65
0〜840cm2であることを特徴とするラケットである。
動的なバランスポイントPは、次式で求められる。
(I=グリップ端を支点とする慣性モーメントg sec2c
m、TW=全重量g、G=重力加速度cm/sec2) 即ち、ラケットの振りぬきやすさを表す指標であるラ
ケットの長手方向の慣性モーメントは重量と動的バラン
スポイントによって決定される。従って、全長が71.5〜
81.0cmの長さで、重量が310〜370gの範囲においては動
的バランスPの値をグリップ端より36〜40cmとすること
によって、従来のラケットの全長より大きいラケットで
あっても、振りぬき易いラケットとすることが可能とな
る。
かつ、ラケットの鋼面の位置を前記全長において、該
全長の43〜55%の範囲とすることで、スイートスポット
の位置を従来より遠くにして、スウイング時のスイート
スポットの移動速度を早くする。
また、ラケットの全長が長くなることにより、打球時
のラケットのたわみ量が増大しコントロール性能が低下
するというデメリットを解消するために、ラケットの固
有振動数を140〜190Hzと従来のものよりも高めて、たわ
み量を制御しコントロール性能の低下を防止するもので
ある。
(作用) ラケットの全長を71.5〜81.0cmとして、該ラケットの
最適な重量である310〜370gを維持した時の動的バラン
スポイントをグリップ端より36〜40cmとすることによ
り、ラケットの慣性モーメントを従来サイズのラケット
と同等にすることで、振りぬきやすいラケットとなって
いる。
また、網面の縦方向の長さを全長の43〜55%の範囲と
することで最適な慣性モーメントの値は変える事なく、
即ち、第1図に示すようにラケットのグリップ端から、
本発明のラケットのスウィートスポットSまでの距離
は、従来のラケットのスウィートスポットS′までの距
離より大きくなる。従って、ラケットの回転中心Eを中
心にした半径ESでテークバック位置Cからインパクト位
置DまでスウィートスポットSが移動する移動距離は、
半径ES′でテークバック位置Aからインパクト位置Bま
でスウィートスポットS′が移動する移動距離より大き
くなる。一方、ラケットの慣性モーメントを従来サイズ
のラケットと同等にすることにより、振りぬき性が同等
となるので、ラケットのスウィングにおいてテークバッ
クからインパクトへの移動に要する時間は同じとなる。
ゆえに、スウィングの回転中心からスウィートスポット
までの距離が長い方がスウィートスポットのスウィング
速度が高くなりボールに対して与えるエネルギー量が増
加する。
さらに、フレームの厚み、強化繊維の配合比率等によ
りラケットの固有振動数を140〜190Hzに設定することに
より、コントロール性能の低下を防止することができ
る。
(実施例) カーボン繊維強化樹脂プリプレグをラケットの長さ方
向及び、長さ方向に対して30〜60゜となるよう切断し、
これらのプリプレグを所定の特性を有するようにラケッ
トフレーム形状にし、全体重量に合せてグリップ部に
は、バランス調整用のおもりを付加した後、加熱硬化さ
せてラケットフレームとした。
前記ラケットフレームにガットを張設し、グリップ部
を形成して全長を72cmのラケットとした。前記ラケット
の重量とグリップ端よりの動的バランスポイントを以下
のように設計すると慣性モーメントは次表の通りとな
る。
(効果) 以上のように、本発明のラケットは、全重量を310〜3
70gの範囲に維持しながら全長を71.5〜81.0cmとし、動
的バランスポイントをグリップ端より36〜40cmとし、ラ
ケットの全長を大きくしたことによる慣性モーメントの
増加を押さえ、振り抜き易いラケットとした。
網面の縦方向の長さは、長さ方向の上下方向に伸長
し、前記網面の面積は650〜840cm2とすることにより、
肩、肘、手首を中心にしたラケットの回転運動において
回転の中心から打球面のスウィートスポットまでの距離
が長くなり、ラケットのヘッドスピードが大きくなるの
で振りぬきやすく小さい力で飛距離がのび、しかもボー
ルに与えるエネルギーが大きくなり、遠い打点での打
球、特にサービス、スマッシュに有利であるといえる。
また、スウィートスポットも上下方向、横方向にも広
がり、ボールに対する面の方向の精度が要求されしかも
スウィートスポットに当てにくいボレー時には、中心軸
まわりの慣性モーメントを大きくしてあるから、より効
果的に打球できる範囲が広がるのでボールが扱いやすい
ラケットとなる。また網面の縦方向の長さを全長の43〜
55%としたことにより、体に近いボールについても何の
支障もなく打て、従来よりも遠いボールについても容易
に打つことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図はラケットがテークバック位置からインパクト位
置まで移動する状態の説明図である。 S:本発明のラケットのスウィートスポット、S′:従来
のサイズのラケットのスウィートスポット、E:ラケット
の回転中心、CD:Sのテークバック位置Cからインパクト
位置Dまでの移動距離、AB:S′のテークバック位置Aか
らインパクト位置Bまでの移動距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 佐藤 久容 審判官 藤 文夫 審判官 高木 彰 (56)参考文献 特開 昭63−183082(JP,A) 実開 平1−68067(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド部とグリップ部とこれらを接続する
    スロート部からなるテニスラケットであって、全長を7
    1.5〜81.0cm、全重量が310〜370g、動的なバランスポイ
    ントがグリップ端より36〜40cmにあり、かつ網面の縦方
    向の長さは、全長の43〜55%で、その面積が、650〜840
    cm2であることを特徴とするテニスラケット。
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