JPH0392184A - テニスラケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、テニスラケットく以下ラケットと称する）に
ついてであり、その目的は、従来のラケットよりも大き
い寸法のラケットに間するものである。

（従来の技術） 従来、普通サイズのラケットと呼ばれているものの寸法
は、全長６６．０〜？１．１ｃｔ＋＋で、全重量が３４
０〜４２５ｇ，ＩＡ面の面積が４５２一のものであった
。

一般にテニスをするときには、プレーヤーはラケットの
網面の中心で打撃しようとするものであるが、従来の普
通サイズのラケットにおいてはスウィートスポットは網
面の中心よりややグリップ側にあり、このことがテニス
の技術を向上させるのを困難にしていた。そこで、ラケ
ットの全長は普通サイズと同じで網面の面積が普通サイ
ズのものより１．２５〜１．５６倍とした大きいサイズ
のラケットが間発され現在ではこれらの大きいサイズの
ラケットが主流を占めている。この大きいサイズのラケ
ットは、全長は従来と同じ長さで網面の縦方向の長さを
グリップ側に延ばし、網面の幾何学的中心をグリップ側
に下げることで幾何学的中心とスウィートスポットを一
致させるとともに、網面の横幅を広くして横方向の慣性
モーメントを大きくしてスウィートヌボットを広くし、
初心者にも打ちやすくしたラケットである。

また、ラケット全体を従来の普通サイズのラケットより
大きくしたものも発明されたが重量が重くなりすぎてス
ウィング出来なかった。

ラケットの横方向の幅を大きくすることについては、ラ
ケット全体のバランスに影響を及ぼすことは余りなく、
横方向の幅を大きくすることによりラケットの網面の縦
方向を軸とする横方向の慣性モーメントが大きくなり打
撃の中心を外れてボールを打っても比較的安定したボー
ルを返すことが出来る範囲が広くなる。

しかし、ラケットの全長については、従来からの長さが
最良とされていた。ラケットの全長を大きくすると、全
重量及びラケット全体のバランスが変わり、従って慣性
モーメントも大きくなって、振ることが困難であった． （発明が解決しようとする課題） 従来よりラケットの開発にあたっては、全長を６８．０
〜７１．１０１１の範囲として、ボールがよく弾み、手
にショックが少なく、網面のばね定数の安定したところ
であるスウィートスポットを広くして、スウィートスポ
ットで如何にボールを打撃しやすくするかを主眼として
きた。現在市販されている大きいサイズのラケットは、
全長は従来からのままで、網面の面積を横方向とグリッ
プ側に拡大することで広げている。網面を横方向に拡大
することにより、網面の横方向の慣性モーメントを大き
くしてスウィートスポットを広げ、網面の縦方向の長さ
をグリップ方向に拡大することで、網面の幾何学的中心
をスウィートスポットに近くして、ラケットの視覚的中
心とスウィートスポットとを一致させ初心者にもスウィ
ートスポットで打撃しやすくしたものである。しかし、
細面の幾何学的中心とスウィートスポットとを一致させ
ることによりスウィートスポットがグリップ側に少し移
動することになり、普通の網面サイズのラケットのスウ
ィートスポットの位置よりグリップ側に近くなっている
。従ってスウィング時のラケットの回転中心からスウィ
ートスポットまでの回転半径が小さくなることになり、
ボールを打撃する際、スウィートスポットがチークバッ
クからインパクトまで移動するための移動速度は遅くな
る。

スウィング時のスウィートスポットの移動速度を高めて
ボールに与えるエネルギー量を増す方法としては、ラケ
ットの振りぬきやすさを高めると同時にスウィートスポ
ットの移動速度を速くする、即ち全重量を変えないでス
ウィング時のラケットの回転中心からスウィートスポッ
トまでの距離を長くすればよい（第１図参照）．スウィ
ング時のラケットの回転中心からスウィートスポットま
での距離を長くするためには、網面の長さをグリップと
反対側に延長し、スウィートスポットをグリップから遠
ざければよい．すなわち、ラケットの全長を長くすれば
よい。

一方ラケットの振りぬき性を支配するのは、ラケットの
全重量と動的バランスであり、単純に全長を延長しただ
けでは、重量や動的バランスが大きくなり、逆に迅速な
スウィングが出来なくなるものであった。

（課題を解決するための手段） そこで本発明は、従来のラケットの寸法、特に全長を大
きくしたラケットであって、しかも振りぬきやすさを従
来のラケットと変える事なく、グリップからスウィート
スポットまでの距離を長くし、小さな力でボールを楽に
飛ばすことの出来るラケットを提供しようとするもので
ある。

本発明の要旨は、ラケットの全長を７１．５〜８１．０
ｃ＋＋＋テ全重量が３１０　〜３７０ｇ（７）ラケット
であって該ラケットの網面の面積は６５０〜８４０ｃｍ
”であり、重心位置がラケットのグリップ端より全長の
３８〜４４％の範囲内であり、且つラケットの固有振動
数が１４０〜１　９０Ｈｚであり、動的なバランスポイ
ントはグリップ端から３６〜４０ｃ＋＋＋であることを
特徴とするラケットである．上記の範囲に維持するため
に、網面の縦方向の長さは、全長の４３〜５５％である
ことが好ましい。

動的なバランスポイントＰはたとえば次式で求められる
。

（１＝グリップ端を支点とする慣性モーメントｇ　ｓｅ
ｃ”ｍ，　　Ｔ　Ｗ　＝全重量ｇ，Ｇ＝重力加速度ｅ＋
ｎ／Ｓｅｃ”） 即ち、ラケットの振りぬきやすさを表す指標であるラケ
ットの長手方向の慣性モーメントは重量と動的バランス
ポイントによって決定される。従って、重量が３１０〜
３７０ｇの範囲においては動的バランスＰの値をグリッ
プ端より３６〜４０印となるように設計することによっ
て、従来のサイズのラケットと同等な振りぬき性を実現
することが可能となる。

また、ラケットの全長が長くなることにより、打球時の
ラケットのたわみ量が増大しコントロール性能が低下す
るというデメリットを解消するために、ラケットの固有
振動数を１４０〜１　９０Ｈｚと従来のものよりも高め
て、たわみ量を制御しコントロール性能の低下を防止す
るものである。

（作用） ラケットを振り抜くときの振りぬきやすさは、ラケット
の重量が、重すぎても軽すぎても良くないものである。

ラケットの全長を７１、５〜８１、Ｏｃ１Ｉ１とした事
による、該ラケットの最適な重量である３１０〜３７０
ｇを維持し、網面の縦方向の長さを全長の４３〜５５％
の範囲とすることで最適な慣性モーメントの値は変える
事なく、振りぬきやすいラケットとなっている。即ち、
第１図に示すようにラケットのグリップ端から、本発明
のラケットのスウィートスポットＳまでの距離は、従来
のラケットのスウィートスポットＳ′までの距離より大
きくなる。従って、ラケットの回転中心Ｅを中心にした
半径ＥＳでテークバック位置Ｃからインパクト位置Ｄま
でスウィートスポットＳが移動する移動距離は、半径Ｅ
Ｓ’でチークバック位置八からインパクト位置Ｂまでス
ウィートスボッ｝Ｓ”が移動する移動距離より大きくな
る。

一方、ラケットの慣性モーメントを従来サイズのラケッ
トと同等にすることにより、振りぬき性が同等となるの
で、ラケットのスウィングにおいてテークバックからイ
ンパクトへの移動に要する時間は同じとなる。ゆえに、
スウィングの回転中心からスウィートスポットまでの距
離が長い方がスウィートスポットのスウィング速度が高
くなりボールに対して与えるエネルギー量が増加する。

また、重心位置をグリップ端より全長の３８〜４４％に
維持しつつ、打球面を上下方向に伸長させた設計により
、実質的にスウィートスポットを上下方向に広げた。

ざらに、フレームの厚み、強化繊維の配合比率等により
ラケットの固有振動数を１４０〜１９０Ｈｚに設計する
ことにより、コントロール性能の低下を防止した。

（実施例） ラケットの全長を７２備、とし、重量とグリップ端より
の動的バランスポイントを以下のように設計すると慣性
モーメントは次表の通りとなる。

（効果） 以上のように、本発明のラケットは、全重量を３１０〜
３７０ｇの範囲に維持しながら全長を７１、５〜８１、
Ｏｃｍとしたから、肩、肘、手首を中心にしたラケット
の回転運動において回転の中心から打球面のスウィート
スポットまでの距離が長くなり、ラケットのヘッドスピ
ードが大きくなるので振りぬきやすく小さいカで飛距離
がのび、しかもボールに与えるエネルギーが大きくなる
。

スウィートスポットを上下方向に広げ、全長を長くした
事により遠い打点での打球、 スマッシュに有利であるといえる。

網面の面積は上下方向に伸長し、重心位置をラケットの
全長のグリップ端より３８〜４４％とした事によりスウ
ィートスポットも上下方向、横方向にも広がり、ボール
に対する面の方向の精度が要求されしかもスウィートス
ポットに当てにくいボレー時には、中心軸まわりの慣性
モーメントを大きくしてあるから、より効果的に打球で
きる範囲が広がるのでボールが扱いやすいラケットとな
る．また網面の縦方向の長さを全長の４３〜６５％とし
たことにより、体に近いボールについても何の支障もな
く打て、従来よりも遠いボールについても容易に打つこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はラケットがテークバツク位置からインパクト位
置まで移動する状態の説明図である。 Ｓ：本発明のラケットのスウィートスポット、Ｓｌ：従
来のサイズのラケットのスウィートスポット、Ｅ：ラケ
ットの回転中心、ＣＤ：　Ｓのテー特にサービス、 クパック位置Ｃからインパクト位＋ｔＤまでの移動距離
、ＡＢ：　Ｓ’のテークバック位置Ａからインパクト位
ｆｆｉＢまでの移動距離。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ヘッド部とグリップ部とこれらを接続するスロート
   部からなるテニスラケットであって、全長を７１．５〜
   ８１．０ｃｍ、全重量が３１０〜３７０ｇ、網面の面積
   が６５０〜８４０ｃｍ＾２を維持して、且つ動的なバラ
   ンスポイントがグリップ端より３６〜４０ｃｍであるこ
   とを特徴とするテニスラケット。 ２、前記ラケットの重心位置は、テニスラケットのグリ
   ップ端より全長の３８〜４４％であることを特徴とする
   請求項１記載のテニスラケット。