JP2005185751A - アイアン型ゴルフクラブヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 ボールのバックスピン量をコントロールし飛距離の正確性を向上する。
【解決手段】 フェース面2よりも前方にヘッド重心Gを有し、かつ、前記ヘッド重心Gからフェース面2に下ろした法線Nの長さLである重心深度が2mmよりも大かつ10mm以下であり、しかも規定のライ角、ロフト角αで水平面HPに接地させた基準状態において、前記ヘッド重心Gを通りフェース面2と平行な水平軸Hx周りの慣性モーメントが500(g・cm2 )以上かつ1500(g・cm2 )未満であるアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
【選択図】 図1
【解決手段】 フェース面2よりも前方にヘッド重心Gを有し、かつ、前記ヘッド重心Gからフェース面2に下ろした法線Nの長さLである重心深度が2mmよりも大かつ10mm以下であり、しかも規定のライ角、ロフト角αで水平面HPに接地させた基準状態において、前記ヘッド重心Gを通りフェース面2と平行な水平軸Hx周りの慣性モーメントが500(g・cm2 )以上かつ1500(g・cm2 )未満であるアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ボールのバックスピン量をコントロールすることにより飛距離の正確性を向上するのに役立つアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。
アイアン又はウッド型クラブを問わず、アベレージゴルファは、プロ乃至上級者に比べると打球の飛距離が十分に得られていない。特に、芝生上に置かれたボールをアイアン型のゴルフクラブで打球する場合、プロなどの上級ゴルファは、ボールと芝生との間に正確にヘッドを位置させフェース面のスイートスポットでボールを打球することができるが、アベレージゴルファには、常にこのような正確なショットを期待することは難しい。
多くのアベレージゴルファは、図10に示されるように、フェース面bのスイートスポットSSよりも下側の領域でボールBを打球する。特にこのような現象は、ロフト角が大きいわいゆるショートアイアンにおいて顕著となる。なおスイートスポットSSは、ヘッドaの重心Gからフェース面bに下ろした法線がフェース面bと交わる点である。
スイートスポットSSよりも下側でボールを打球(以下、このような打球を単に「下打ち」と呼ぶことがある。)すると、打撃の瞬間にヘッドaは重心Gの回りに矢印方向に微小角度回転する。またボールBには、摩擦力によってヘッドの回転とは逆方向の力、即ちバックスピン量を増加させる向きのモーメントFaが働く。これはギア効果と呼ばれる。この効果により、下打ちされたボールBのバックスピン量は、通常よりも多くなる。これは、ボールの飛行時の揚力を高める反面、推進力を低下させ、ひいては飛距離の低下を招く。グリーンの手前には通常多くのバンカーないし池といったハザードが配置される。このため、グリーンを狙ったショットにおいてゴルファが意図した飛距離が得られないと、ボールがハザードに捕まり易い。これは、スコアを著しく悪化させる主な原因である。
発明者らは、下打ち時におけるバックスピン量の過度の増加の改善すべく種々の研究を行った。その結果、ヘッドの重心をフェース面よりも所定距離前方に位置させることにより、ボールに対して従来の知見とは全く逆方向のギア効果を生じさせ得ること、即ち、下打ち時において、ボールのバックスピン量を減じる向きの力を作用させ得ることを知見した。そして、さらに、ヘッドの慣性モーメントを一定の範囲内に限定することにより、ギア効果の効き具合を効果的にコントロールし、下打ち時においてもショートを防いで適切な飛距離を確保しうることを知見した。
ところで、ヘッド重心をフェース面よりも前方に位置させたアイアン型のゴルフクラブヘッドとしては、下記特許文献1が知られている。しかしながら、このものはミスショット時の打球の方向性(左右の方向性)を向上することを課題としており、かつ、発明者らが知見したギア効果のメカニズムについては何ら示唆されていないから本発明を得るための動機付けを明らかに欠いている。
本発明の課題は、アベレージゴルファに頻繁に生じる下打ち時に、ボールのバックスピン量を増加させることにより、ミスショットに起因した飛距離の低下を補うことが可能なアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することである。
本発明のうち請求項1記載の発明は、フェース面よりも前方にヘッド重心を有し、かつ、前記ヘッド重心からフェース面に下ろした法線の長さである重心深度が2mmよりも大かつ10mm以下であり、しかも規定のライ角、ロフト角でソール面を水平面に接地させた基準状態において、前記ヘッド重心を通りフェース面と平行な水平軸周りの慣性モーメントが500(g・cm2 )以上かつ1500(g・cm2 )未満であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
また請求項2記載の発明は、前記重心深度は、3mmよりも大かつ5mm以下であることを特徴とする請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
また請求項3記載の発明は、前記フェース面を区画するヘッド本体と、このヘッド本体のヒール側に連設され、かつ、シャフトが差し込まれる筒状のホーゼル部とを含み、前記基準状態において、前記水平面からホーゼル部の上端までのホーゼル部の軸中心線に沿った長さが40〜150mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、フェース面よりも前方にヘッド重心を有し、かつ、重心深度が2mmよりも大かつ10mm以下である。このため、ギア効果が従来のヘッドとは逆方向、即ち下打ち時ではボールに対してバックスピン量を減じる向きの力が作用する。これにより吹け上がりが防止できショートを減じうる。さらに本発明のヘッドは、ヘッド重心を通りフェース面と平行な水平軸周りの慣性モーメントを一定範囲に規制している。このため、上述のギア効果の効き具合、即ちバックスピン量の過度の低下をも抑え、飛距離のバラツキを低減しうる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1、図2及び図3は、それぞれ本実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)1の正面図、トウ側から見た側面図及び斜視図である。
図1、図2及び図3は、それぞれ本実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)1の正面図、トウ側から見た側面図及び斜視図である。
本実施形態のヘッド1は、ヘッド本体1aと、シャフト(図示せず)が差し込まれるホーゼル部1bとを含んで構成される。ヘッド本体1aは、ボールを打球するフェース面2、その反対側の面であるバックフェース面3、フェース面2とバックフェース面3との間をヘッド下方で継ぐソール面4、フェース面2とバックフェース面3との間をヘッド上方で継ぐトップブレード面5及びフェース面2とバックフェース面3との間をヘッド先端側で継ぐトウ面6で区画される。そして、ヘッド本体1aは、ヒール7を介して前記ホーゼル部1bと連ねられている。ホーゼル部1bは、図示しないシャフトが差し込まれる円筒状のシャフト差込孔10が設けられる。シャフト差込孔10の軸中心線CLは、後で差し込まれるシャフトの軸中心線と実質的に一致する。
図1〜3は、いずれもヘッド1の基準状態を示している。基準状態とはヘッド1の姿勢を水平面HPに対して一義的に定めるもので、具体的には前記シャフト差込孔10の軸中心線CLを任意の垂直面VP1内に配し、かつ当該ヘッドに定められたライ角βで傾けるとともに、フェース面2を当該ヘッドに定められたロフト角α(>0でリアルロフト角である)で傾けてソール面4を水平面HPに接地させた状態とする。
この実施形態のヘッド1は、グリーンを直接狙う機会が非常に多いいわゆるショートアイアンのヘッドが例示される。具体的な例としては、例えばリアルロフト角αが45度以上、より好ましくは48度以上のいわゆるピッチングウエッジやサンドウエッジ及びアプローチウエッジなどを含むウエッジと称されるものが好適である。図にはサンドウエッジのヘッド1が例示されるが、本発明は特にこのような番手のヘッドに限定されるものではない。
前記ヘッド1は、フェース面2よりも前方にヘッド重心Gを有しており、該ヘッド重心Gからフェース面2に下ろした法線Nの長さである重心深度Lが2mmよりも大かつ10mm以下に設定されている。フェース面2はスコアライン12を除いて実質的に平面で構成される。またフェース面2よりも前方とは、該フェース面2の法線方法についての前方を意味する。
このような限定は、発明者らの種々の実験の結果によって得られた新たなギア効果のメカニズムに基づいている。発明者らは、図5に示されるように、ボールとヘッドとをそれぞれ簡略化して有限要素法で取り扱いが可能なボールモデルBm及びヘッドモデルHmを定義して衝突シミュレーションを行い、ボールモデルBmのバックスピン量を解析した。
ボールモデルBmについては、SRIスポーツ社製の「everio」(同社の登録商標)に近似した材料特性(粘弾特性、比重等)を定義した。またヘッドモデルHmについては、ロフト角を0゜とした平面からなるフェース面fmを有する剛体として定義し、その重量は実際のアイアン型ゴルフクラブヘッドと近似させた190gとした。また座標系として、静止しているヘッドモデルのフェース面fmに沿ってY軸、またこのY軸と直交しかつヘッドモデルHmの厚さの中心を通るX軸をそれぞれ定義した。
解析条件は、静止しているヘッドモデルHmのフェース面fmに対して、X軸方向に初速Fs=40m/sを与えたボールモデルBmを衝突させ、その跳ね返り時のバックスピン量を解析した。フェース面fmとボールモデルBmとの間の摩擦係数は0.3とした。またボールモデルBmとフェース面fmとの衝突位置は、それぞれX−Y座標において、(0,−5)、(0,−10)及び(0,−15)の3つとした。前記各衝突位置は、それぞれスイートスポットに対して5mmの下打ち、10mmの下打ち10mm及び15mmの下打ちに相当するものである。またヘッドモデルHmのヘッド重心Gは、X軸上にあり、その値は−30〜+40mmの範囲で変化させている。いずれの場合でも、ヘッド重心Gを通るZ軸回りの慣性モーメントは一定(Y軸回り:3500g・cm2 、Y軸、Z軸と平行な軸線回り:2300g・cm2 )とした。テストの結果は図6に示される。
図6には、ヘッドモデルHmの重心深度と、ボールモデルBmのバックスピン量との関係が示される。ヘッドモデルHmの重心深度は、ヘッド重心のX座標値を意味している。またバックスピン量については、−値はバックスピンとは逆方向のスピン量(即ちトップスピン量)を示すことになる。図から明らかなように、重心深度がフェース面fmよりもヘッド前方に位置する場合、下打ち時にはトップスピンが生じていることがわかる。これは、ヘッド重心がフェース面よりも後方に位置していた従来のヘッドとは、全く逆の作用を示していることになる。実際の打撃時のブレ量は、概ねスイートスポットから15mm程度までであること、またスピン量として打球へ顕著な効果が現れるのは400rpm以上と考えることができるから、重心深度は−2mmよりも小である必要がある。
発明者らは、このようなギア効果について検証した。図7は、理解しやすいように、ヘッド重心Gがフェース面fmよりもヘッド後方にある例を示している。ボールがフェース面fmの打点Qに衝突した場合を考える。力Pがフェース面fmの打点Qに作用すると、ヘッドモデルHmには距離dに応じてヘッド重心G回りの回転モーメントが生じフェース面fm(ヘッドモデルHm)は回転する。この間、フェース面fmとボールとは接触しているから、ボールはフェース面fmの回転に伴うせん断力を受ける。ここで、せん断方向の変位をeとすると、ギア効果によって生じるバックスピン量は、図8に示されるように、せん断方向の変位eと比例することが分かった。
また図9(A)、(B)には重心深度を+値、−値とした各ヘッドモデルHmの下打ち時の回転時軌跡を描いている。(A)のものでは、フェース面fmは、ボールモデルBmに対していわゆる外歯車の如くせん断力を伝える。即ち、ボールモデルBmの接触点には、矢印アのようにバックスピン量を増す方向にせん断力が加えられる。これに対して、(B)の態様では、フェース面fmはボールモデルBmに対していわゆる内歯車の如くせん断力を伝える。即ち、ボールには、矢印イのようにバックスピン量を減じる方向にせん断力が加えられる。
以上のような実験の結果に基づき、本発明のヘッド1は、フェース面2よりも前方にヘッド重心Gを有し、かつ、ヘッド重心Gからフェース面に下ろした法線の長さLである重心深度が2mmよりも大かつ10mm以下、より好ましくは3mmよりも大かつ5mm以下に設定される。重心深度を3mmよりも大とすることにより、前記ギア効果がより確実かつ顕著に表れ、同10mm以下とすることにより、重心設計の容易化を図ることができる。なお実際のヘッドには、はロフト角が与えられるため、下打ち時、ボールにトップスピンがかかることはない。
またヘッド1は、前記基準状態において、ヘッド重心Gを通りフェース面2と平行な水平軸周りの慣性モーメントMaが500g・cm2 以上かつ1500g・cm2 未満に設定される。慣性モーメントMaをこの値に設定したのは、前記ギア効果の効き具合をコントロールするためである。即ち、前記慣性モーメントMaが500g・cm2 未満であると、上述したギア効果時のヘッドのせん断方向の変位が過度に大きくなる傾向がある。これは、バックスピン量の著しい減少に伴う揚力不足により、やはり飛距離を損ねるおそれがある。逆に前記慣性モーメントMaが1500g・cm2 以上になると、上述したギア効果による下打ち時のバックスピン量の減少という作用を得るのが困難となる。このような観点より、慣性モーメントMaは、500g・cm2 以上、より好ましくは900g・cm2 以上であり、同上限については1500g・cm2 以下、より好ましくは1300g・cm2 以下が望ましい。
なお前記基準状態において、ヘッド重Gを通る垂直軸回りの慣性モーメントMbについては、特に制限はないが、この値が小さすぎると、左右方向のミスヒット時にブレが大きくなりやすく、ひいては打球の方向安定性が低下しやすい。このような観点より、前記慣性モーメントMbは、2500g・cm2 以上、より好ましくは2500g・cm2 以上が望ましい。逆に前記慣性モーメントMbが大きすぎると重量バランスが損なわれ、ヘッドがいびつ化したり、ヘッド重量の著しい増加を招くおそれがある。このような観点より、前記慣性モーメントMbの上限は、3200g・cm2 以下、より好ましくは3000g・cm2 以下が望ましい。
以上のような重心深度G、慣性モーメントMaを持つヘッドの具体例の一つについて述べる。ただし、本発明の本質は、このような具体的なヘッドの構成ではなく、上述の重心深度及び慣性モーメントMaの規定にあることは言うまでもなく、このような具体例に限定されるものではない。
図4(A)は、本実施形態のヘッド1の分解斜視図が示される。本実施形態のヘッド本体1aは、基部1a1と、基部1a1に固着されソール面4の少なくとも一部を形成する底部1a2とで構成されたものが例示される。基部1a1は、前記ホーゼル部1bと同じ材料で一体に構成されており、この例ではステンレス鋼(SUS630)により構成されている。基部1a1とホーゼル部1bとを別体で構成することもできるが、両者の接合部の強度不足が懸念されるため一体形成されることが望ましい。なおこの例では、基部1a1とホーゼル部1bとが鋳造により一体形成されたものが例示される。また基部1a1は、実質的にその全域が一定の厚さtで形成されている。このためフェース面2の強度を均一化でき、耐久性もバランス良く向上するのに役立つ。該厚さtは、例えば2.5mm以上、より好ましくは2.8mm以上である。2.5mm未満では打球時の耐久性が低下し易い。逆に厚さtが大きすぎると、ヘッド重心Gが低くなり易く好ましくない。このような観点より、前記厚さtは、4.0mm以下、より好ましくは3.8mm以下、さらに好ましくは3.5mm以下が望ましい。
また本実施形態では、底部1a2は、前記基部1a1を構成する材料よりも比重が小さい材料で形成される。この例では、底部1a2は、チタン合金(Ti−6Al−4V)により形成されているが、これ以外の金属材料や繊維強化樹脂なども用いることができる。基部1a1と底部1a2とは、接着剤、ネジ止め、溶接、かしめ、その他各種の方法により一体化することができる。この底部1a2は、基部1a1のトウ端からヒール端までのびており、かつ、ソール面4の一部を構成する低い位置に設けられるため、ヘッド重心を高く設定するのに役立つ。
また図4(B)のように、底部1a2には、基部1a1との間で閉じた中空部を形成しうる内側キャビティ0を設けることもできる。この態様では、ヘッドの下方重量をより一層削減でき、能率良く高いヘッド重心Gを提供できる。
また本実施形態のヘッド1は、図1に示されるように、前記基準状態において、水平面HPからホーゼル部1bの上端までのホーゼル部1bの軸中心線CLに沿った長さLhが40〜150mmであることが望ましい。このようなホーゼル部1bの長尺化は、ヘッド重心Gをより高所に位置させるのに役立つ。なお前記長さLhが40mm未満であると、ヘッド重心を高く設定する効果が得られ難く、逆に150mmを超えると、構えた際に違和感を生じやすい形状となる。このような観点より、前記長さLhは、好ましくは50mm以上であり、同上限は好ましくは100mm以下とするのが望ましい。なお、ホーゼル部1bの上端から少なくとも一部を、装着されるシャフトと同一の意匠(色彩及び模様)とすることによって違和感を極力無くすことができる点で好ましいものとなる。
またこのようにホーゼル部1bを長尺化した場合、ホーゼル部1bの軸中心線回りのヘッドの慣性モーメントMcは小さくなる傾向がある。
以上本発明の実施形態について説明したが、ヘッド本体1aの形状、大きさについては、従来のヘッドと同じ仕様を採用することができる。また本発明は、芝生上の上に置かれたボールを頻繁に打つアイアン型ゴルフクラブヘッドであれば、上述のウエッジに限定されるものではない。
表1の仕様に基づいて試作されたサンドウエッジ(SW)について、性能テストが行われた。実施例のヘッドは、いずれも図4に示したように、ステンレス鋼(SUS630)のヘッドにチタン合金(Ti−6Al−4V)を複合化したものである。また比較例については、前面に凹み部を設けたステンレス鋼(SUS630)からなるヘッド本体の前記凹み部にチタン合金(Ti−6Al−4V)を複合化したもので、ホーゼル部の長さを除き、ヘッドの形状についてはいずれも同一である。またライ角は63度、リアルロフト角は56度に統一した。
性能テストは、各供試ヘッドに同じシャフトを固着し、スイングロボットに装着してヘッドスピード21m/sでフェース中央としてスイートスポット及び下打ちとしてそこからフェース面に沿って下側に6mmの位置でそれぞれ10球づつボールを打撃し、飛距離、バックスピン量を測定した。テストの結果などを表1に示す。
テストの結果、(下打ち−中央打ち)の差から明らかなように、実施例のヘッドは、バックスピン量の著しい上昇が無く(いずれもマイナス値)、スイートスポット打撃に比して下打ち時の飛距離が上昇していることが確認できた。
1 アイアン型ゴルフクラブヘッド
1a ヘッド本体
1a1 基部
1a2 底部
1b ホーゼル部
2 フェース面
L 重心深度
1a ヘッド本体
1a1 基部
1a2 底部
1b ホーゼル部
2 フェース面
L 重心深度
Claims (3)
- フェース面よりも前方にヘッド重心を有し、かつ、前記ヘッド重心からフェース面に下ろした法線の長さである重心深度が2mmよりも大かつ10mm以下であり、
しかも規定のライ角、ロフト角でソール面を水平面に接地させた基準状態において、前記ヘッド重心を通りフェース面と平行な水平軸周りの慣性モーメントが500(g・cm2 )以上かつ1500(g・cm2 )未満であることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。 - 前記重心深度は、3mmよりも大かつ5mm以下であることを特徴とする請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
- 前記フェース面を区画するヘッド本体と、このヘッド本体のヒール側に連設され、かつ、シャフトが差し込まれる筒状のホーゼル部とを含み、
前記基準状態において、前記水平面からホーゼル部の上端までのホーゼル部の軸中心線に沿った長さが40〜150mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
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