JP4272754B2 - ドライバーウッドクラブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
47インチ以上の長尺シャフトのドライバーウッドクラブにおいて、打球の方向性を向上するライ角の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、打球の飛距離を増大させるために、長尺大型ヘッドのウッドゴルフクラブが急速に普及している。例えば、ドライバ−ウッドクラブでは、従来、クラブ長さが43〜43.5インチであったものが44〜46インチのものが主流となりつつある。長尺のシャフトによりクラブスイング時の遠心力が増大してボ−ルに大きなインパクトが与えられてボ−ルの飛距離が増加するとされている。
また、クラブの長尺化につれて、ヘッド体積は、一般のプレ−ヤ−の打点のバラツキをカバ−するため、所謂スイ−トエリアを拡大するように250cc以上の大きなものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このような長尺大型ヘッドのクラブでは、長尺化によってスイング面がフラットになることと、ヘッドの大型化でヘッドの慣性モ−メントが増加されて、非力な一般技倆のプレ−ヤ−ににおいては打球の直前におけるヘッドの返しが遅れスイング中に右方向(右打ちの場合)となっていたフェ−スの向きがタ−ゲット方向に直角となる位置に戻り難くなるために、一般技倆のプレ−ヤ−では、スライスボ−ルに悩まされることが多いという問題が有った。
【0004】
また、これに対する従来の対応策としては、ヘッドが正常なアドレス姿勢とされた際においてフェース面をターゲット方向に対して若干左向きに即ちフェースアングルを少しクローズに向ける設定とすることが行なわれている。しかし、このような対応策は、アドレスの際にどうしても違和感を生じ易く馴染めないプレーヤーが多いというのが実情である。
更に、今後のクラブ発展の傾向を予測すると飛距離に対する一層の要求からクラブ長さが益々長くなることが予想され、前記のスライスボールに対する根本的な対策が要望される。
このような実情に鑑みて、本発明の目的とするところは、一般のプレーヤー向けにスライスが起こり難いドライバーウッドクラブを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明に係るドライバーウッドクラブでは、請求項1に記載のように、ヘッド体積が250cc以上でクラブ長さ(L)が47インチ以上のドライバーウッドクラブであって、前記クラブのライ角度(θ)(単位:度)が次式に示される範囲内に設定されている。
1.65(L)−18.7≦(θ)≦1.65(L)−14.7
【0006】
従来より、ゴルフクラブのライ角度は、アドレスでプレ−ヤ−が無理のない姿勢で構えられるようにクラブ長さが短くなる程大きな角度に設定されるのが常識であり、従前の43〜43.5インチ長さのウッドゴルフクラブでは、ライ角度が55度付近の値に設定されていた。しかも、このような経験的なライ角度に近い値の角度が、クラブ長さが長尺化された最近のウッドクラブにおいても踏襲されている。
【0007】
一方、発明者は、今後のウッドゴルフクラブでは、シャフトの長尺化が益々促進されることを予想して、未だ市販品の主流となっていない47インチ以上の長尺クラブについて、打球の方向性即ちターゲット方向からの左右のブレの大きさを評価基準としてクラブ長さとライ角度との関係を実験によって究明した。
実験は、クラブ長さを44、46、48、50インチの4種とし、また夫々のクラブ長さにおいてライ角度を54度から65度の範囲内で適宜に変更したクラブを数種類準備し、平均ヘッドスピ−ドが40m/sec.のプレ−ヤ−よって実打試験を実施して、打球のタ−ゲット方向からの左右のズレ量を測定することで行なわれた。ここで前記打球の左右方向のズレ量は、出願人が先に開発したコンピュ−タ−シュミレ−ション試験機である「サイエンスアイ」試験機を使用して算出された。実験結果を図3に示す。
尚、打球の左右のズレ量の計測は、前記のコンピュ−タ−シュミレ−ション試験機に限られることなくゴルフ場のフェアウエイなどでの実測など他の適宜な方法で行うことが出来る。
【0008】
図3において、縦軸は前記打球の左右方向のズレ量を表わし零よりもプラス側の値はスライス(右方向、右打ちの場合)となる曲がり量を示しマイナス側の値はフック(左方向)となる曲がり量(y)を示す。また、横軸はクラブのライ角度(度)を示している。
得られた実験デ−タ−は、クラブ長さ及びライ角度が異なるクラブ毎に数回の実打で得られた前記ズレ量の平均値が図中にプロットされ、これをクラブ長さごとに最小2乗法で直線式として表わしてある。
【0009】
本発明においては、スライスの許容範囲を打球の右方向へのズレ量で10y以下としている。
図3から、スライスが10y以下となる場合のクラブ長さとライ角度との値を選出してその関係を図示すると、縦軸にライ角度をとり横軸にクラブ長さをとった図4に示すごとく、クラブ長さを本願が対象とする47インチ以上として、次式に示される範囲内にライ角度が存在すれば良いこととなる。
1.65(L)−18.7≦(θ)
【0010】
しかも、同図より、クラブ長さを長くするに従って、ライ角度は大きくすることが必要であることが判る。このことは、ライ角度が大きくなることでフェース面が打球のターゲット方向に対して実質的に若干左向きとなることからライ角度を大きくすればそれだけスライスが大きく矯正されるものと考えられる。
【0011】
一方、クラブ長さを長くした上でライ角度が大きくされていくと、アドレスでクラブを構えた場合にクラブヘッドのトウ端が上方に上がり違和感(クラブヘッドの打撃面となるフェース面の芯を外れてボールを極端にヒール側で打撃する感じ)を強く感じるようになることと、また、図4から判るように、クラブ長さが49インチを超える長さとなるとライ角度の値が65度以上となって経験的に実用性のない角度となるために、ライ角度の上限を、図3において前記の打球のズレが零yとなる場合のライ角度とクラブ長さとの関係から得られた次式従うものとしている。
(θ)≦1.65(L)−14.7
【0012】
このような解析の結果、本発明が対象とするクラブ長さが47インチ以上のドライバーウッドクラブにおいては、ライ角度は図4に斜線で示される範囲内に設定される。
従って、このようにライ角度が設定された長尺のドライバーウッドクラブでは、クラブ長さに応じた最適なライ角度が選択されることとなって非力な一般技倆のプレーヤーに起こりがちなスライス傾向が大きく改善される。
【0013】
更に、本発明におけるドライバーウッドクラブでは、請求項2に記載のように、クラブのヘッド高さ(H)に対するトウ端の高さ(D)の比率(D/H)が、50%以下の値とされている。このようにすることで、ライ角度が大きく設定された長尺クラブにおいてアドレス時にトウ端が上方に上がるために発生する違和感を著しく低減することが出来る。
【0014】
尚、本発明においてクラブのライ角度は、クラブヘッドの下面即ちソール面を接地させて正常なアドレス姿勢とされたクラブヘッドにおいて、シャフトの軸線がグランドライン(水平な地面)と成す角度としている。また、クラブの長さは、正常なアドレス姿勢とされたクラブにおいて、シャフトの軸線とグランドラインの交点からシャフトの手元側の端部即ちバット端までの距離としている。
更に、ヘッド体積は、ゴルフクラブからシャフトとグリップとを除いたヘッドとホゼル部分の体積としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1乃至2に基づいて、本発明に係る一実施例を説明する。
図1は、本発明に係る実施例のドライバーウッドクラブのヘッド1の正面図である。
前記ヘッド1は、全体がチタン合金製とされその体積は280ccとされている。
また、クラブのシャフト2は、一般技倆のプレーヤー向けとされるフレックスRのグラファイト製シャフトとしている。
【0016】
図1で、ウッドクラブのシャフト2の軸線3とグランドライン4の交点Aからシャフト2の手元側の端部即ちバット端(図示省略)までの距離とされるクラブ長さは48インチとされている。
また、クラブのライ角度(θ)は、クラブヘッド1が正常なアドレス姿勢とされた状態において、グランドライン4とシャフト2の軸線3とが作る角度として、前記した実験結果に基づき請求項1に記載した範囲内の値が採用されて、61度に設定されている。
【0017】
更に、図1に示されるごとく、ヘッド1のトウ端5の高さが10mmとされ、クラブヘッド1の高さ50mmに対して20%と極めて低く設定されている。
また、トウ端5からヒール6にかけてのサイド7及びクラウン8の形状はなだらかな円弧状とされていて、アドレスの際にトウ端5がプレーヤーの側から見えにくくしてあり前記の違和感が発生しないようにされている。
【0018】
実施例との形状の違いを示すために、比較例として従来のドライバーウッドクラブのヘッド1の正面形状を図2に示した。従来のヘッド1では、トウ端の高さが35mmとヘッド高さの70%に高く設定されている。但し、ライ角度(θ)が56度とされているのでアドレス時にトウ端5の上方への上がりは少ない。
【0019】
ちなみに、実施例のドライバーと比較例のドライバーについて、ヘッドスピードが略40m/secの一般技倆のプレーヤーによって実打試験を行ない、前記のコンピューターシュミレーション試験機「サンエンスアイ」により打球のズレ量を比較したところ、実施例の場合には平均約8yのズレ量でほぼ真直ぐな打球であったが、比較例の場合には平均約20数yのズレ量となり大きなスライスの発生が予想される結果となった。
【0020】
本発明に係るドライバーウッドクラブは、47インチ以上の長尺大型ヘッドのクラブとしながらも、そのライ角度が従来の常識に反して大きく設定されているために、一般技倆のゴルフプレーヤーにとって、スライスが起こり難く打球の方向性に優れると共に大きな飛距離が得られるものとなる。
しかも、アドレスでクラブを構えた際に、違和感がなく安心してクラブをスイングすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例のドライバーウッドクラブのヘッド正面図である。
【図2】 比較例のドライバーウッドクラブのヘッド正面図である。
【図3】ライ角度と打球の左右ズレ量の関係をクラブ長さ別に示す図である。
【図4】クラブ長さとライ角度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 クウラブヘッド
2 シャフト
3 (シャフトの)軸線
4 グランドライン
5 トウ端
6 ヒール
7 サイド
8 クラウン
Claims (2)
- ヘッド体積が250cc以上でクラブ長さ(L)が47インチ以上のドライバーウッドクラブであって、前記クラブのライ角度(θ)(単位:度)が次式に示される範囲内に設定されていることを特徴とするドライバーウッドクラブ。
1.65(L)−18.7≦(θ)≦1.65(L)−14.7 - 前記クラブのヘッド高さ(H)に対するトウ端の高さ(D)の比率(D/H)が、50%以下の値とされていることを特徴とする請求項1に記載のドライバーウッドクラブ。
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1999
- 1999-06-24 JP JP17820499A patent/JP4272754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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