JP2523241B2 - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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JP2523241B2
JP2523241B2 JP3346948A JP34694891A JP2523241B2 JP 2523241 B2 JP2523241 B2 JP 2523241B2 JP 3346948 A JP3346948 A JP 3346948A JP 34694891 A JP34694891 A JP 34694891A JP 2523241 B2 JP2523241 B2 JP 2523241B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテニスラケットに関し、
特に、振り易くするために軽量としたテニスラケットに
おいて振動特性の改良を向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】テニスラケットにおいては、重量と重量
バランスが重要な設計要素となっている。ラケットの素
材が木またはアルミあるいはスチールの金属に限られて
いた時は、素材の特性による制約よって限られた範囲で
の設計変更しか出来なかった。
【0003】しかし、その後、ラケットの素材として繊
維補強樹脂素材、特に、カーボン繊維樹脂素材が出現す
るに至って、軽量化および打球面積の拡大が進んだ事は
周知の事実である。上記軽量化によりテニスラケットは
振り易いものとなり、初心者にとって高度な技能の習得
が可能となった。しかしながら、ラケットとしての性能
については、極端に軽量化を行うと、強度が低下すると
共に、反発性能の低下や衝撃緩和性が低下する問題が生
じた。
【0004】上記軽量化による問題を解消するため、近
時、重量は著しく軽いが、重量バランスはトップヘビー
にすることが提案されている。この超軽量・トップヘビ
ーとしたラケットでは、トップヘビーとすることにより
ラケットの重心位置をボールの打撃位置に近接させて、
ラケットに加わる衝撃をラケットの全重量で受け止める
ことが出来るようにしている。その結果、衝撃が引き起
こす回転運動を極力小さく抑え、腕に伝わる衝撃を軽減
し、かつ、衝撃で引き起こされる振動を軽減している。
【0005】このように、超軽量のテニスラケットで
は、トップヘビーとすることにより、単に、 重量のバラ
ンスポイントを調整する以上に、 テニスラケットとして
好都合の結果をもたらす利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した超軽量・トッ
プヘビーのテニスラケットを設計する場合、通常、フレ
ーム下部(スロート、 グリップ部)に比較してフレーム上
部(打球面)により大量に補強繊維、例えば、カーボン
繊維を配置している。しかしながら、上記構成とする
と、フレーム上部の硬さ硬くなりボール打球面の振動吸
収性が悪くなり、ひいては衝撃吸収性が著しく悪くなる
欠点が生じている。
【0007】本発明は、上記の欠点を解消し、超軽量・
トップヘビーバランス設計のテニスラケットにおいて、
衝撃吸収性の改良を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、フレーム上部に大量の補強繊維を配置する
代わりに、フレーム頭頂部に重量を集中的に付加するこ
とにより、テニスラケットの固有振動数を低下させると
共に振動吸収性を向上させて、振動特性の改善を図るも
のである。
【0009】具体的には、本発明は、テニスラケットの
総重量が250〜280gの軽量なテニスラケットで、
その重心位置をラケット全長をLとした場合にグリップ
端から0.490L〜0.570Lの範囲に設定したもの
において、フレームトップの頂点(フレーム長手方向中
心軸とフレームトップとの交点)から左右一方向に4cm
で左右両側を併せて8cmの範囲内で、 上記中心軸に対し
て左右対称に1〜10gの集中重量を配置したことを特
徴としている。
【0010】上記集中重量は中心軸を含めて左右対称位
置まで延在させて配置しても良いし、あるいは中心軸に
対して左右対称位置に点在させて配置しても良い。
【0011】上記の集中重量は、フレームトップに一体
に固定するバンパーガードの形状を上記範囲となるよう
に設定して付加しても良いし、あるいは、フレームトッ
プの補強繊維量を増大させても付加しても良く、また、
フレームトップに鉛等の重量体を埋め込む或は金属粉を
混入して重量を付加しても良い。
【0012】上記したフレームトップの頂点より左右対
称に重量を付加する範囲、即ち、上記中心軸より左右一
方へ4cmで左右両側に併せて8cmの範囲内に設定してい
ることは、下記の実施例に記載する実験結果より求めら
れたものであり、同様に、付加する重量を1〜10gの
範囲内に設定していることも、実験結果から求められた
ものである。
【0013】
【作用】本発明のテニスラケットでは、フレームトップ
に集中的に重量を上記範囲で付加することにより、固有
振動数を低下させることが出来ると共に、振動吸収性
(減衰性率)を低下させることが出来る。その結果、テニ
スラケットを軽量化した場合に生じる衝撃緩和性の悪化
を改善して、プレーヤーの腕に伝わる衝撃を軽減出来
る。また、従来のように上部フレームに配置する補強繊
維量を増大させてトップヘビーとした場合に生じるボー
ル打球面の振動吸収性の悪化も防止でき、打球感を良好
とすることが出来る。
【0014】
【実施例】図1に示す実施例では、テニスラケット1の
フレームトップ2に固定するバンパーガード3により集
中重量を付加している。上記テニスラケット1は総重量
が250〜280gの超軽量テニスラケットである。
尚、通常のテニスラケットの総重量は300〜370g
で最も汎用されているテニスラケットの総重量は300
〜330gである。テニスラケット1の全長Lは、 通常
の680〜690mmの範囲内である。重心位置Pはグリ
ップ4の先端4aから0.490〜0.570Lの範囲と
なるようにテニスラケットの重量バランスを設計してい
る。尚、テニスラケット1において、図中、5はフレー
ク、6はヨーク、7はサイドである。 また、Sがテニ
スラケット1の長手方向中心軸であり、Pが中心軸Sと
フレーム頭頂部との交点であるフレームトップの頂点で
ある。
【0015】上記フレームトップ2の外周面に固定する
バンパーガード3の構造は従来と略同様であり、図2
(A)(B)に示すように、長さ方向に沿って中央部に凹部
3aを設け、該凹部3aをフレーム外溝8に嵌合し、凹
部3aの底面より所定間隔をあけて突設した円筒状突出
部3bをガット挿通穴9に挿入して、該円筒状突出部3
bを通してガット(図示せず)を展張することにより、バ
ンパーガード3をフレームに固定している。本発明のテ
ニスラケットに使用するバンパーガード3は集中重量を
付加する部分に、凹部3aの両側部3c,3dの端縁よ
り下向きの突出部3e,3fを一体に形成し、これら突
出部3e,3fをフレームの両面に沿わせている。即
ち、突出部3e,3fを所要位置に所要重量で設けるこ
とにより、フレームトップ2に必要な重量を集中的に付
加している。
【0016】上記重量付加は、フレームトップの長手方
向中心軸Sからサイド側の左右一方向へ4cm、左右両側
わせて8cmの範囲内に、上記中心軸Sに対して左右対称
に、1〜10gの重量を付加するようにしている。この
重量付加は中心軸Sを挟んで左右対称位置まで、例え
ば、中心軸Sより左右2cmづつで全長4cmの長さで延在
させて良い。あるいは、例えば、中心軸Sより左右3cm
の位置にバンパーガードに突出部を設けて重量を点在的
に付加しても良い。
【0017】尚、集中重力の付加は上記実施例に限定さ
れず、フレームを構成する繊維補強樹脂における補強繊
維、例えばカーボン繊維の量を所要位置に所要量だけ付
加する方法を用いてよい。あるいは、上記繊維補強樹脂
でフレームを成形する時に鉛等の重量体を鋳ぐるんで或
いは金属粉を混入して重量を付加する方法を用いても良
い。
【0018】上記したフレームトップへの集中重量の付
加範囲および付加重量は、下記の実験により求められた
ものである。即ち、上記重量付加位置について位置を可
変して、また、付加重量についても重量を可変して、そ
れぞれ固有振動数および振動吸収性(振動減衰率)を測定
した。また、 ラケット総重量と振動特性変化率について
も実験した。
【0019】実験での重量付加は鉛を付加して行った。
実験方法は、図3(A)(B)に示すように、フレーム打球
面にテニスボール10の模型を衝突させ、それによって
引き起こされた振動をグリップ4に取り付けた加速度計
11により読み取った。該加速度計11で読み取られた
振動波形から単位時間あたりの振幅数を読み取り、その
総数を固有振動数とした。また、振動減衰率は振動波形
の1番目の最大振幅と0.2秒後の振幅との比から求め
た。即ち、固有振動数=単位時間「秒」当たりの振幅の数
「Hz」 振動減衰率(振動吸収性)=(0.2秒後の振幅)/(1番目
の最大振幅)×100 「%」
【0020】上記固有振動数は高い程、ラケットの堅さ
が堅く、衝撃力が大きく、逆に、固有振動数が低いとラ
ケットの堅さが柔らかく衝撃力は小さくなる。よって、
固有振動数は低い程、振動特性の点から好ましいとされ
ている。また、振動減衰率(振動吸収性)も低い程、 振動
の持続時間が短くな一方、 高い程、振動持続時間が長く
なる。 よって、該振動減衰率も低い程、振動特性の点か
ら好ましいとされている。
【0021】
【第1実験例】第一の実験として、集中的に重量を配置
する位置を変えて実験を行った。使用したラケットは、
表1に示すように、重量が252gの超軽量のもので、
全長Lは685mmで、 ラケット形状は全て同一である。
集中重量配置位置を、フレームトップ2、サイド(最大
幅部)7、ヨーク6、フレーク5、グリップ4の先端4a
として、それぞれ5gの重量を付加し、 また、 重量付加
が無し(図4において、「鉛無し」と表示している)も設
けた。尚、上記ラケットの総重量252gは上記集中付
加重量5gをプラスした重量であり、よって、重量付加
のないラケットは総重量が247gである。また、サイ
ド7、ヨーク6は両側を併せて5gの重量付加としてい
る。
【0022】
【表1】
【0023】上記重量付加位置の相違により、表1に示
すように、重心位置が相違し、グリップ4よりフレーム
トップ2側にいくに従って、当然のことながら、重心位
置がフレームトップ2側に移動して、打撃位置と近接し
てくる。固有振動数については、図4および表1に示す
ように、ラケットのトップに集中重量を付加した時に、
他の場所に集中重量を付加した場合と比較して、極端に
固有振動数が低下した。また、振動減衰率についても、
図5および表1に示すように、ラケットのトップに集中
重量を付加した時に、他の場所に集中重量を付加した場
合と比較して、極端に振動減衰率が低下した。上記結果
より、振動特性を向上させるには、トップに集中重量を
付加することが効果的であることが立証された。
【0024】
【第2実験例】第二の実験として、重量付加位置をかえ
て実験を行った。ラケットは上記第一の実験例と同様
に、集中付加重量5gを加えて総重量が252gの超軽
量ラケットで、全長Lが685mmで、ラケット形状は同
一としている。 重量付加位置はラケットの長手方向中心軸Sから左右に
夫々2、3、4、6、8cmの範囲に鉛5gを貼付した。
言い換えると、 中心軸Sを中心として左右両側で4、
5、8、12、16cm幅に延在させて鉛5gを貼付し
た。
【0025】実験結果は図6、図7および表2に示す通
りである。
【0026】
【表2】
【0027】即ち、固有振動数については、図6および
表2に示すように、左右夫々4cmまで164Hzで、 6c
m、 8cmでは165Hzになり、 6cm以上となると固有振
動数が少し上昇するが、 ラケットのトップの位置に配置
すると、 どの範囲でもほば一定の固有振動数を維持して
いると言える。
【0028】一方、振動減衰率については、図7および
表2に示すように、左右夫々2cmの幅の範囲で最も振動
吸収性が低下し、 これ以上左右に4、6、8cmと広げる
と、振動減衰率が高くなり、 それ範囲以上に重量付加範
囲を広げると振動減衰率が高くなっていく傾向を示し
た。
【0029】上記した結果より、集中的に重量を配置し
た時に、振動特性を効果的に向上させることが出来る範
囲は、フレーム長手方向中心軸Sから左右夫々4cmまで
(左右両側を合わせて8cm)範囲であることが立証され
た。
【0030】
【第3実験例】第三の実験として、付加重量を変えて固
有振動数と振動減衰率を測定した。ラケットは全長Lが
685mmで、 総重量が集中付加重量無しの状態で247
gの超軽量ラケットを用いた。 付加重量貼付位置は、フ
レームのトップ位置(中心軸Sより左右夫々2cmの範囲)
であり、 付加する重量を、 0、2.5、 5、7.5、1
0、15gと変えた。 その結果は図8、図9および表3
に示す通りである。
【0031】
【表3】
【0032】ラケットの総重量はフレームトップへの集
中付加重量により、表3に示すように変わり、当然のこ
とながら、重心位置も可変し、付加重量が増大するほど
フレームトップ側へ移行した。
【0033】固有振動数は図8および表3に示すよう
に、付加重量を増加させるに従い低下するが、10gを
越えると低下率が小さくなり略横ばい状態となって、1
0g以上増加させてもラケット総重量が増加するだけで
固有振動数を低下させる効果は少ないことが立証され
た。振動減衰率も図9および表3に示すように、付加重
量を増加させるに従い低下するが、10gを越えると低
下率が小さくなり略横ばい状態となって、10g以上増
加させてもラケット総重量が増加するだけで振動減衰率
を低下させる効果が少ないことが立証された。
【0034】上記した結果より、固有振動数および振動
減衰率を低下させる観点からは付加重量は増加させる
程、良好となる傾向を示すが、10gを越えた場合、固
有振動数および振動減衰率の低下率が少なくなることが
立証された。
【0035】
【第4実験例】第四の実験として、ラケット総重量と振
動特性変化率を測定した。ラケットとして、表4、表
5、表6に示すように、通常設計の集中付加重量なしで
総重量が304gのラケットAと、 超軽量設計のラケッ
トで集中付加重量なしで総重量が261gのラケットB
と、 247gのラケットCを用いた。これらA, B, C
の3種のラケットはいずれも全長Lは685mmで同一
で、ラケット形状も同一である。 上記A、B、Cの3種のラケットにそれぞれ2.5、
5、7.5、10gの集中重量をフレームトップ(中心軸
Sを挟んで左右両側で4cmの範囲)に加えた。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】上記ラケットのフレームトップに集中的に
重量を付加した時の振動変化率を下記に示す式で計算し
た。 変化率=(Y−Z)/Y × 100 「%」 Y:付加重量無しの時の固有振動数、振動減衰率 Z:集中付加重量を付加した時の固有振動数、振動減衰
率 振動特性が良いとされる方向は+方向となる。
【0040】固有振動数および振動減衰率の変化率は図
10および図11に示す通りである。図中、○がA種の
ラケット、□がB種のラケット、△がC種のラケットで
あり、がA,B,C種のラケットに2.5gの重量を付
加した場合、が5g、が7.5g、が10gの重
量を付加した場合を示す。
【0041】固有振動数の変化率については、図10お
よび表4、5、6の示すように、通常設計のA種のラケ
ット、超軽量設計のB種およびC種のラケットの変化率
は三者共1〜7%の変化率を示した。
【0042】振動減衰率の変化率についてば、図11お
よび表4、5、6に示すように、通常設計のA種のラケ
ットにおいては、付加重量が2.5gでは変化率はマイ
ナス方向に変化し、付加重量が0gの時より振動減衰率
が悪くなった。しかし、超軽量設計のB種およびC種の
ラケットでは付加重量が増加することにより、変化率は
プラス方向に推移した。上記三種のラケットを比較する
と、ラケット総重量が軽量になる程、少ない付加重量で
変化率の数値が大きくなっている。つまり、通常設計の
ラケットと比較して、超軽量・トップヘビーバランスの
設計ラケットの方が、トップに集中的な重量を付加した
時に、振動特性を向上させる効果が大きいことが立証さ
れた。
【0043】上記した第一から第四の実験により、超軽
量・トップヘビーバランス設計のラケットでは、通常設
計のラケットに比べて、フレームトップに集中的に重量
を付加することによる固有振動数の低下および振動減衰
率の低下の割合が大きくなり、かつ、上記フレームトッ
プに集中的に付加する重量範囲が1〜10gで、長手方
向中心軸から左右対称に4cmの範囲が好ましいことが確
認された。
【0044】さらに、上記第四実験例に用いたB, C種
のラケットを用いて、反発性能についても実験した結果
では、フレームトップに集中的に重量を付加しない場合
より、重量を付加した場合の方が、約2〜4%反発性能
が向上することが立証された。
【0045】尚、付加重量については、超軽量・トップ
ヘビーバランス設計のラケットでは、重量が250〜2
80gの範囲で、かつ、重心位置(バランスポイント)を
ラケット全長Lに対してグリップ端より0.490L〜
0.570Lの範囲に設計することが、従来より最も好
ましいことが立証されているが、フレームトップに集中
的に付加する重量が10gを越えると、上記した超軽量
・トップヘビーバランスに設計することは困難となる。
また、10gを越えると、単に重量が増加すると共にバ
ランスがよりトップヘビーになって、ラケットを振りに
くくなる等の操作性の弊害を招くこととなる。よって、
この点からも、付加重量は10g以下とすることが好ま
しい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、フレー
ムトップに集中的に重量を付加することにより、フレー
ムの固有振動数の低下および振動減衰率の低下を図るこ
とが出来、その結果、振動特性を向上させることがで
き、プレーヤの腕に伝わる振動、衝撃を緩和することが
出来る。特に、超軽量設計のラケットでは、通常設計の
ラケットに比較して、上記フレームトップに集中的に重
量を付加した場合、衝撃、振動吸収性能を顕著に向上さ
せることが出来る。
【0047】また、フレームトップに集中的に重量を付
加することで、トップヘビーバランス設計のために、フ
レーム打球面に配置するカーボン繊維等の補強繊維量を
少なくすることが出来るため、その分をフレームの他の
部分の補強にまわすことが可能となり、フレーム強度面
の向上も図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるテニスラケットの概略正面図
である。
【図2】 上記テニスラケットのフレームトップに一体
に固定するバンパーガードを示し、(A)は概略斜視図、
(B)は断面図である。
【図3】 (A)(B)は実験方法を示す図面である。
【図4】 第1実験例の結果を示す線図である。
【図5】 同上
【図6】 第2実験例の結果を示す線図である。
【図7】 同上
【図8】 第3実験例の結果を示す線図である。
【図9】 同上
【図10】 第4実験例の結果を示す線図である。
【図11】 同上
【符号の説明】
1 テニスラケット 2 フレームトップ 3 バンパーガード 4 グリップ 5 フレーク 6 ヨーク 7 サイド S 中心軸 P 頂点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テニスラケットの総重量を250〜28
    0g、重心位置をラケット全長をLとした場合にグリッ
    プ端から0.490L〜0.570Lの範囲に設定したテ
    ニスラケットにおいて、フレームトップの頂点(フレーム
    長手方向中心軸とフレームトップの交点)から左右一方
    向に4cmで左右両側を併せて8cmの範囲内で、 上記中心
    軸に対して左右対称に1〜10gの集中重量を配置した
    ことを特徴とするテニスラケット。
JP3346948A 1991-12-27 1991-12-27 テニスラケット Expired - Lifetime JP2523241B2 (ja)

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