JP2927614B2 - クローラ走行装置 - Google Patents

クローラ走行装置

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JP2927614B2
JP2927614B2 JP4186455A JP18645592A JP2927614B2 JP 2927614 B2 JP2927614 B2 JP 2927614B2 JP 4186455 A JP4186455 A JP 4186455A JP 18645592 A JP18645592 A JP 18645592A JP 2927614 B2 JP2927614 B2 JP 2927614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンバイン等の
湿田を走行する移動農機に装着されるクローラ走行装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記クローラ走行装置において、従来で
は、クローラ接地部が全長に亘って側面視で直線状にな
るよう構成され、乾田あるいは路上を走行する場合の機
体の前後重量バランスを考慮しながら、乾田における適
切な旋回走行性能を得られるよう、機体の大きさに対応
して適切なクローラ接地部長さを設定するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した如
く乾田の走行状態のみを考慮してクローラ接地部長さを
設定すると、水分が多く機体の沈下量の多い軟湿田を走
行する場合には、走行駆動反力等に起因して機体後部が
沈み込み、機体全体が後下がり傾斜姿勢になり、刈取装
置の前後傾斜に起因する刈取性能の低下や脱穀処理性能
の低下等の悪影響を与えるおそれがある。そこで、この
ように軟湿田を走行する場合には、クローラ接地長を機
体後方側に長く延長して圃場への沈み込みを極力少なく
させるよう構成することが考えられるが、この改良構造
によるクローラ走行装置を用いて乾田を走行すると、ク
ローラ接地長が長くなるので、畦際旋回の際に片側のク
ローラ走行装置を停止させて信地旋回させるような場
合、停止状態の旋回内側のクローラ走行装置の接地長が
長いので圃場に対する摺接抵抗が大となり、円滑な小回
り旋回が行えないおそれがあるから、軟湿田専用のもの
と乾田用のものとを別仕様にして各別に設けることが必
要となり、効率良く使い分け利用できない欠点がある。
本発明は上記不具合点を解消することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、ク
ローラ接地部を構成するための複数の接地転輪を支承す
る可動フレームと、機体側固定フレームとを前後一対の
揺動リンクを介して枢支連結し、駆動機構によりクロー
ラ接地部が機体に対して相対的に上下動駆動されるよう
構成するとともに、後部側の前記揺動リンクの長さを前
部側揺動リンクの長さよりも長く形成して、クローラ接
地部が相対的に上昇した状態ではクローラ接地部が固定
フレームとほぼ平行な第1姿勢に設定され、相対的に下
降した状態ではクローラ接地部が後下がり第2傾斜姿勢
に設定されるよう構成し、かつ、クローラ接地部の後端
側接地部を前部側接地部に対して設定角度後上がり斜め
姿勢になるよう形成し、この設定角度は、固定フレーム
に対して可動フレームが下降した状態において、前記後
端側接地部を前記固定フレームと平行な姿勢とさせるよ
うに設定されている点にある。
【0005】
【作用】乾田や路上を走行する場合には、可動フレーム
を機体側固定フレームに対して相対的に上昇させた状態
に設定することで、クローラ接地部が固定フレーム、即
ち、機体に対して平行な第1姿勢となり、地面に対して
安定した平行姿勢で走行することができる。又、このと
き、地面は比較的硬いのでクローラ接地部のうち後上が
り斜め姿勢に設けられる後端側接地部は地面から浮き上
がることになり、前部側接地部のみが接地することとな
る。従って、この前部側接地部の前後長さを適切な長さ
に設定しておくことで、乾田における旋回性能を良好な
ものにできる。そして、軟かい湿田を走行する場合に
は、駆動機構により可動フレームを相対的に下方移動さ
せると、クローラ接地部が固定フレーム、即ち、機体に
対して後下がり第2傾斜姿勢となり、接地部に対して機
体全体が相対的に後上がりとなるが、湿田を走行すると
走行反力に起因して相対的に後下がり状態になるから、
これらが相殺され、機体が圃場面に対してほぼ平行な状
態に維持できるものとなる。しかも、可動フレームを相
対的に下方移動させると後端側接地部が固定フレームと
平行姿勢となる状態が現出されるので、湿田走行時には
クローラ接地部における前部側接地部だけでなく、後端
側接地部も広い面積で泥土に接地作用して、実質的な接
地長さが乾田走行時に較べて長いものとなり、後端側の
泥土への沈み込みを抑制できるとともに、クローラ接地
部が機体に対して相対的に下降するから、クローラ走行
装置全体の泥土への沈み込みが生じても機体の対地高さ
を充分確保できるものとなる。
【0006】
【発明の効果】従って、合理的構造改良によって、乾田
あるいは軟湿田等の圃場条件に対応して、夫々に適した
実質的なクローラ接地長で走行することができて走行性
能の低下を阻止することができるとともに、軟湿田の走
行の際における機体の前後傾斜に対して予め補正してお
くことができ、圃場条件にかかわらず、地面に対して常
に機体が平行姿勢となる状態で機体姿勢を安定させて作
業走行することができ、圃場条件の差異に応じて使い分
け使用が可能なクローラ走行装置を提供できるに到っ
た。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図1
にコンバインのクローラ走行装置を示している。このク
ローラ走行装置は、機体前端部の駆動スプロケット1、
後端部の緊張用輪体2、及びこれらの間に前後に並列配
備される複数の接地案内転輪3の夫々に無端状のゴムク
ローラベルト4を巻回して成り、機体側から駆動スプロ
ケット1に動力が伝えられ、クローラベルト4を回動駆
動して走行するよう構成してある。前記駆動スプロケッ
ト1は機体側固定部に支承してあり、各接地案内転輪3
及び緊張用輪体2の夫々は、機体側の固定フレーム5に
対して前後一対の揺動リンク6a,6bを介して四連リ
ンク状に相対上下動自在に枢支連結される可動フレーム
7に支承するよう構成してある。そして、各接地案内転
輪3のベルト巻回外周面、即ち、クローラ接地部Fが油
圧シリンダ8〔駆動機構の一例〕により機体に対して相
対的に上下動駆動されるよう構成してある。つまり、図
3に示すように、前記各揺動リンク6a,6bの固定フ
レーム5側枢支軸9を揺動リンクと一体回動するよう連
結するとともに、固定フレーム5を挿通させて反対側に
作動アーム10a,10bを一体回動自在に連結してあ
る。各作動アーム10a,10bをロッド11で連動連
結し、かつ、一方の作動アーム10aの揺動端に油圧シ
リンダ8のシリンダロッド8aを枢支連結して、油圧シ
リンダ8の伸縮駆動に伴って、各揺動リンク6a,6b
が横軸芯周りで一体的に上下揺動して可動フレーム7が
上下動するよう構成してある。前記各揺動リンク6a,
6bのうち後部側の揺動リンク6aの長さを前部側揺動
リンク6bの長さよりも長く形成して、クローラ接地部
Fが相対的に上昇した状態ではクローラ接地部Fが固定
フレーム5とほぼ平行な第1姿勢に設定され〔図1参
照〕、相対的に下降した状態ではクローラ接地部Fが後
下がり第2傾斜姿勢に設定される〔図2参照〕よう構成
してある。尚、前記後下がり第2傾斜姿勢における傾斜
角度A1は平行状態から約5°程度に設定してある。つ
まり、湿田走行に伴う後下がり傾斜は一般に約3°〜7
°程度であるからそのほぼ中間的な値に設定してある。
又、クローラ接地部Fの後端側の一部12(後端側接地
部)を前部側接地部13に対して設定角度後上がり斜め
姿勢になるよう後部側の2個の接地案内転輪3の取付け
位置を斜め状態に構成し、その後上がり傾斜角度A2は
前部側接地部13に対して約5°に設定してある。この
ように構成すると、例えば乾田を走行する場合には、可
動フレーム7を図1に示すような平行状態に設定してお
くと、圃場面には前部側接地部13のみが接地して実質
接地長L1が短いものとなる。そして、軟湿田を走行す
る場合には可動フレーム7を図2に示すように、相対下
降させクローラ接地部Fを相対的に後下がり第2斜め姿
勢になるよう設定しておくことで、クローラ走行装置が
泥土内に沈み込み、走行反力で後下がり状態になろうと
するから、相殺されて機体が結果的に対地平行姿勢に補
正されることとなる。しかも、このとき後端側接地部1
2は固定フレーム5に対してほぼ平行姿勢となり、クロ
ーラベルト4は全接地案内転輪3に対応する箇所が接地
状態となり、実質的な接地長L2が長いものになって軟
弱圃場であっても泥土への沈み込みを抑制する作用が大
になる。
【0008】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ走行装置の側面図
【図2】クローラ走行装置の側面図
【図3】クローラ走行装置の縦断背面図
【符号の説明】
3 接地転輪 5 固定フレーム 6a,6b 揺動リンク 7 可動フレーム 8 駆動機構 12 後端側接地部 13 前部側接地部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ接地部(F)を構成するための
    複数の接地転輪(3)を支承する可動フレーム(7)
    と、機体側固定フレーム(5)とを前後一対の揺動リン
    ク(6a),(6b)を介して枢支連結し、駆動機構
    (8)によりクローラ接地部(F)が機体に対して相対
    的に上下動駆動されるよう構成するとともに、後部側の
    前記揺動リンク(6a)の長さを前部側揺動リンク(6
    b)の長さよりも長く形成して、クローラ接地部(F)
    が相対的に上昇した状態ではクローラ接地部(F)が固
    定フレーム(5)とほぼ平行な第1姿勢に設定され、相
    対的に下降した状態ではクローラ接地部(F)が後下が
    り第2傾斜姿勢に設定されるよう構成し、かつ、クロー
    ラ接地部(F)の後端側接地部(12)を前部側接地部
    (13)に対して設定角度後上がり斜め姿勢になるよう
    形成し、この設定角度は、固定フレーム(5)に対して
    可動フレーム(7)が下降した状態において、前記後端
    側接地部(12)を前記固定フレーム(5)と平行な姿
    勢とさせるように設定されているクローラ走行装置。
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JPS6440781U (ja) * 1987-09-04 1989-03-10

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