JPH073874Y2 - コンバインにおける履帯式走行装置 - Google Patents

コンバインにおける履帯式走行装置

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JPH073874Y2
JPH073874Y2 JP1989016563U JP1656389U JPH073874Y2 JP H073874 Y2 JPH073874 Y2 JP H073874Y2 JP 1989016563 U JP1989016563 U JP 1989016563U JP 1656389 U JP1656389 U JP 1656389U JP H073874 Y2 JPH073874 Y2 JP H073874Y2
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traveling device
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JP1989016563U
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利幸 神明
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、左右一対の履帯式走行装置により、脱穀機・
エンジン・操縦部から成る機体を支持するとともに、脱
穀機の前方に刈取部を連設して構成するコンバインであ
って、前記機体下側の左右側前後部に左右の履帯式走行
装置を各別に上下動させる変動部材を設けて、機体の左
右側対地高さを調整可能にし地面の左右の傾きに対応さ
せることにより機体を水平姿勢に修正せしめるところの
コンバインにおける履帯式走行装置の改良に関するもの
である。
(ロ)従来の技術 上記のように、機体下側の左右側前後部に左右の履帯式
走行装置を各別に上下動させる変動部材を設けて、機体
の左右側対地高さを調整可能にし地面の左右の傾きに対
応させることにより機体を水平姿勢に修正せしめるとこ
ろのコンバインにおける履帯式走行装置なるものについ
ては、先に、特願昭63−124194号(特開平1−293283
号)の構成のものを発明し既に出願済みであるが、この
ものの構成はその願書に添付した明細書および図面に記
載されているように、地面の左右の傾きに対応させるこ
とにより機体を水平姿勢に修正せしめることは可能であ
るが、走行時の急発進による機体前部の浮き上り、或は
登板またはトラックへの積み込み等の場合に機体の前後
方向の水平度が失われるのを修正するための対策が講じ
られてないのである。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ここに提案するものは、前記の先願発明のものを更に改
良して、走行時の急発進による機体前部の浮き上り、或
は登板またはトラックへの積み込み等の場合に機体の前
後方向の水平度が失われようとする際においても、その
水平度が失われるのを回避して機体が傾くことのないよ
うにし、かつ、その場合に履帯式走行装置への駆動が複
雑なものにならず、機体の重心位置等も変動させないで
機体の傾きを修正するのを目的として改良考案されたも
のである。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、前記の目的を達成することのできるコンバイ
ンにおける履帯式走行装置を提供するために、 左右一対の履帯式走行装置により、脱穀機・エンジン・
操縦部から成る機体を支持するとともに、脱穀機の前方
に刈取部を連設して構成するコンバインであって、前記
機体下側の左右側前後部に左右の履帯式走行装置を各別
に上下動させる変動部材を設けて、機体の左右側対地高
さを調整可能にしたものにおいて、前記左右側後部の変
動部材により履帯の懸回形状を変更させて左右の履帯式
走行装置の後部側を下動させる構成を附与せしめたので
ある。
(ホ)作用 このように構成すると、傾斜地を横切るように走行する
ときは操縦部に位置する操縦者は低い側の前後部の変動
部材を駆動して同側の履帯の懸回形状を変更させて履帯
式走行装置を下動させるか、または、高い側の変更部材
を操作してその側の履帯式走行装置を逆に上動させる等
により左右側の対地高さを調整し地面の左右の傾きに対
応させ機体を水平姿勢にして走行させるのである。
同様に、傾斜面における畑地での麦等の刈取脱穀作業に
おいても、左右側の履帯の懸回形状を変更させることに
よって左右側の履帯式走行装置の上下動と後部側を下動
させることにより機体を水平姿勢に保ちながら刈取作業
ができるのである。
また、急発進するとき、或は登板・トラックへの積み込
みの際は機体が後に傾くようになるが、その場合には操
縦者は左右側後部の変動部材を駆動して履帯の懸回形状
を変更させて左右の履帯式走行装置の後部側を下動させ
機体の前後方向の傾きを修正して水平姿勢にし機体を安
定させて走行させるのである。
(ヘ)実施例 以下、本考案による履帯式走行装置に関して実施例図を
参照し説明する。符号(1)は脱穀機(A)・エンジン
・操縦部(B)から成る機体で、この機体(1)の下側
には左右一対の履帯式走行装置(2a)(2b)が配設され
て機体(1)を支持し、脱穀機(A)の前側における機
体(1)のフレーム(5)の前端部には機枠(6)を介
して刈取部(C)が昇降自在に連設されてコンバインを
構成している。
刈取部(C)は機枠(6)における下部フレームの先端
下部に左右複数の分草体(7)とその後方位置に左右方
向の刈刃(8)が装着され、機枠(6)の前面部には複
数の穀稈引起し装置(9)が設けられ、その後方には掻
込ホイル並びに後述するフィードチエン(10)の始端部
に穀稈を搬送する穂先搬送装置(11)と稈元搬送装置
(12)を備えている。
前記機体(1)のフレーム(5)の上には左側にフィー
ドチエン(10)付の脱穀機(A)を、右側には脱穀機
(A)で脱穀済みの穀粒を貯溜する穀粒タンク(13)を
それぞれ搭載し、穀粒タンク(13)の前側に操縦部
(B)が設けられ、後側にエンジン(図示省略)が積載
されている。
また、エンジンからの動力は刈取部(C)に伝達される
とともに、ミッションケース(14)を介して、駆動スプ
ロケット(15)を回転駆動し、この駆動スプロケット
(15)により前記左右の履帯式走行装置(2a)(2b)に
おける履帯(16)を駆動させている。
左右の履帯式走行装置(2a)(2b)は各々中空長方形状
で前後に長手のトラックフレーム(17a)(17b)と、こ
のトラックフレーム(17a)(17b)の後端部にて履帯
(16)の緊張力調節自在な附勢手段を介して後向きに附
勢する緊張転輪(18)と、トラックフレーム(17a)(1
7b)の前後方向に適宜間隔をおいて各々回転自在に軸
(19)に支持された複数の遊転輪(20)と内転輪(21)
およびトラックフレーム(17a)(17b)の前後方向中途
部にて支軸(22)に回動自在に取付けた前後一対のアー
ム(23)を介して装着されたイコライザ転輪(24)とか
ら成り、前記緊張転輪(18)と駆動スプロケット(15)
との間に懸回された履帯(16)の内周下面に前記遊転輪
(20)が接当し、かつ一対のイコライザ転輪(24)は履
帯(16)を下向きに押圧するように各アーム(23)を回
動附勢している。なお、(25)は第1転輪、(26)は第
2転輪である。
前記機体(1)のフレーム(5)における下部には左右
一対で前後方向に長手のシャーシ(27a)(27b)を設
け、このシャーシ(27a)(27b)にはその前後適宜箇所
にパイプ状の支軸(28a)(28b)を掛渡してある。
(3a)(3b)(4a)(4b)は変動部材で、左右側前部の
変動部材(3a)(3b)はベルクランクレバーとなって、
その中途部を支軸(28a)の両端部に回動自在に嵌合さ
せ上部がわ(イ)を上方に下部がわ(ロ)を左右のトラ
ックフレーム(17a)(17b)の内側にそって後向きにそ
れぞれ延出させてある。また、左右側後部の変動部材
(4a)(4b)は支軸(28b)の両端部に基部を回動可能
に嵌合して上方に向けて延出する上部がわ(ハ)と、上
端部を支軸(28b)に回動自在に嵌合させて後向きの延
出状態にした油圧シリンダー(29)から構成されてい
る。
そして、前部の変動部材(3a)(3b)を構成する下部が
わ(ロ)の後端部と後部の変動部材(4a)(4b)を構成
する油圧シリンダー(29)の後端部は左右のトラックフ
レーム(17a)(17b)の前後部に内向きに取付けたパイ
プ軸(30)にそれぞれ回動可能に嵌合させ、各上部がわ
(イ)(ハ)を連結杆(31)により連動連結して、前部
の変動部材(3a)(3b)または後部の変動部材(4a)
(4b)の何れか一方の上部がわ(イ)または(ハ)を油
圧シリンダー(32)を介して機体(1)のフレーム
(5)適所と連結させて、左側の油圧シリンダー(32)
と右側の油圧シリンダー(32)を各別に駆動させること
によって履帯(16)(16)の懸回形状を変更させること
のより左右の履帯式走行装置(2a)(2b)が上下動し機
体(1)の左右側対地高さを調整可能に構成するととも
に、後部の変動部材(4a)(4b)を構成する油圧シリン
ダー(29)の左右側を同時に駆動させることによって履
帯(16)(16)の懸回形状を変更させて左右の履帯式走
行装置(2a)(2b)の後部側を上下動させ、機体(1)
の前後側の対地高さを調整自在に構成している。
すなわち、第1図の状態から左側の油圧シリンダー(3
2)を駆動させて後部の変動部材(4a)における上部が
わ(ハ)を基部を支点にして矢印(ニ)のように回動さ
せると、連結杆(31)を介して前部の変動部材(3a)は
その中途部を支点にして矢印(ホ)方向に回動させてト
ラックフレーム(17a)を上動させるようになり、第4
図に示すように、履帯(16)の懸回形状は第1図の形状
から第4図の形状のものに変更して機体(1)左側の対
地高さは低くなる。同様に右側の油圧シリンダー(32)
を駆動させると右側の対地高さが低く調整される。
また、第1図の状態から後部の変動部材(4a)(4b)を
構成する油圧シリンダー(29)を矢印(ヘ)方向に同時
に伸長させるとトラックフレーム(17a)(17b)の後部
側が下動するとともに履帯(16)(16)の懸回形状が第
5図に示すように変更して左右の履帯式走行装置(2a)
(2b)の後部側は下動するようになり機体(1)後部側
の対地高さは高くなる。
したがって、傾斜地を横切るように走行するとき、また
は、傾斜面における畑地での刈取脱穀作業にあっては、
操縦部(B)に位置する操縦者は第4図に示すような要
領によって履帯(16)(16)の懸回形状を変更させて機
体(1)の左右側の対地高さを調整し地面の左右の傾き
に対応させ機体(1)を水平姿勢にして走行させ、ま
た、急発進するとき、或は登坂またはトラックへの積み
込みの際は第5図に示した要領によって履帯(16)(1
6)の懸回形状を変更させることにより機体(1)の前
後の傾きを修正し安定よく走行させるのである。
そして、この第5図に示す状態ではミッションケース
(14)から駆動スプロケット(15)を介して履帯式走行
装置(2a)(2b)への伝達手段は変わらず、また、機体
(1)の重心位置が前後に変動せず、履帯(16)のアプ
ローチ角度(α)も変更前の第1図に示すアプローチ角
度(β)より小になって登坂時における凸部の乗り上げ
も容易になる。
(ト)考案の効果 本考案は、以上説明したように、左右一対の履帯式走行
装置により、脱穀機・エンジン・操縦部から成る機体を
支持するとともに、脱穀機の前方に刈取部を連設して構
成するコンバインであって、前記機体下側の左右側前後
部に左右の履帯式走行装置を各別に上下動させる変動部
材を設けて、機体の左右側対地高さを調整可能にしたも
のにおいて、前記左右側後部の変動部材ににより履帯の
懸回形状を変更させて履帯式走行装置の後部側を下動さ
せる構成を附与せしめたのであるから、傾斜地を横切る
ように走行するときなどは操縦者は低い側の前後部の変
動部材を駆動して履帯の懸回形状を変更させ同側の履帯
式走行装置を下動させるか、または高い側の変動部材を
操作してその側の履帯式走行装置を逆に上動させる等に
より左右側の対地高さを調整し地面の左右の傾きに対応
させ機体を水平姿勢にして安定よく走行させることがで
きるものになるばなりでなく、急発進するとき、或は登
坂またはトラックへの積み込みの際は機体が後に傾くよ
うになるが、その場合には操縦者は左右側後部の変動部
材を駆動して履帯の懸回形状を変更させることにより左
右の履帯式走行装置の後部側を下動させ機体が前後方向
に傾くのを修正して機体を安定させて走行させるように
することができる。しかも、その場合に、変動部材によ
って履帯の懸回形状を変更させて履帯式走行装置の後部
側を下動させるものであるから、ミッションケースと駆
動スプロケットの位置関係は不変にして履帯式走行装置
への伝達手段が複雑化せず、機体の重心位置が前後に変
動しないようになり、履帯のアプローチ角度も懸回形状
変更前のものより小になって登坂時における凸部の乗り
上げも容易になる。また、傾斜面における畑地での麦等
の刈取脱穀作業においても左右側の履帯式走行装置の上
下動と後部側を下動させることにより機体を水平姿勢に
保ちながら刈取作業ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施態様を例示せるものにして、第1
図はコンバイン全体の側面図、第2図は同前面図、第3
図は要部の平面図、第4図と第5図は作用の説明図であ
る。 (2a)(2b)……履帯式走行装置、(A)……脱穀機 (B)……操縦部、(1)……機体 (C)……刈取部、(3a)(3b)(4a)(4b)……変動
部材 (16)……履帯

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の履帯式走行装置(2a)(2b)に
    より、脱穀機(A)・エンジン・操縦部(B)から成る
    機体(1)を支持するとともに、脱穀機(A)の前方に
    刈取部(C)を連設して構成するコンバインであって、
    前記機体(1)下側の左右側前後部に左右の履帯式走行
    装置(2a)(2b)を各別に上下動させる変動部材(3a)
    (3b)(4a)(4b)を設けて、機体(1)の左右側対地
    高さを調整可能にしたものにおいて、前記左右側後部の
    変動部材(4a)(4b)により履帯(16)(16)の懸回形
    状を変更させて左右の履帯式走行装置(2a)(2b)の後
    部側を下動させる構成を附与してあることを特徴とする
    コンバインにおける履帯式走行装置。
JP1989016563U 1989-02-14 1989-02-14 コンバインにおける履帯式走行装置 Expired - Lifetime JPH073874Y2 (ja)

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