JP2925469B2 - 自動巻線機 - Google Patents
自動巻線機Info
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- JP2925469B2 JP2925469B2 JP7044999A JP4499995A JP2925469B2 JP 2925469 B2 JP2925469 B2 JP 2925469B2 JP 7044999 A JP7044999 A JP 7044999A JP 4499995 A JP4499995 A JP 4499995A JP 2925469 B2 JP2925469 B2 JP 2925469B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- nozzle
- winding machine
- automatic winding
- moving block
- Prior art date
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- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
- Wire Processing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル等の電子部品の
自動巻線機に係り、特に、線材を端子に巻き付けた後、
不要となった線材の端末を端子の根元で切断するための
構造に関するものである。
自動巻線機に係り、特に、線材を端子に巻き付けた後、
不要となった線材の端末を端子の根元で切断するための
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、ガイドノズル1によって、コイ
ルの巻き始め側のリードをボビン2の端子3に巻き付け
た直後の状態を示している。線材5の端末はクランパー
4に挟んで保持されており、端子3とクランパー4との
間にはカッターピン6が設けてある。ボビン2は回転自
在な図示しないチャックに支持されている。この後、チ
ャックを回転させてボビン2にコイル巻線を施すために
は、端子3からクランパー側に延びた部分の線材5を切
断して除去しなければならない。従来、この線材5を切
断するには、カッターピン6を矢印方向に移動させ、線
材5に強い張力を与えて曲率の大きい端子3のエッジ部
分で切る、いわゆる引っ張り切りの方法で行っていた。
ルの巻き始め側のリードをボビン2の端子3に巻き付け
た直後の状態を示している。線材5の端末はクランパー
4に挟んで保持されており、端子3とクランパー4との
間にはカッターピン6が設けてある。ボビン2は回転自
在な図示しないチャックに支持されている。この後、チ
ャックを回転させてボビン2にコイル巻線を施すために
は、端子3からクランパー側に延びた部分の線材5を切
断して除去しなければならない。従来、この線材5を切
断するには、カッターピン6を矢印方向に移動させ、線
材5に強い張力を与えて曲率の大きい端子3のエッジ部
分で切る、いわゆる引っ張り切りの方法で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この引っ張り切りの方
法は、細い線材5に対しては有効であるが、線材5が太
くなるにつれて、線材5が切れる前に端子3の曲がりや
ボビン2の破損が発生するようになる。このため、引っ
張り切りの方法で切れる線材5の太さは、ウレタン被覆
銅線の場合で直径0.10mm〜0.12mm程度が限界で
あった。本発明は、端子の変形やボビンの破損を生じる
ことなく、細線から太線まで端子部分で切断することが
できる自動巻線機を提供することを目的とする。
法は、細い線材5に対しては有効であるが、線材5が太
くなるにつれて、線材5が切れる前に端子3の曲がりや
ボビン2の破損が発生するようになる。このため、引っ
張り切りの方法で切れる線材5の太さは、ウレタン被覆
銅線の場合で直径0.10mm〜0.12mm程度が限界で
あった。本発明は、端子の変形やボビンの破損を生じる
ことなく、細線から太線まで端子部分で切断することが
できる自動巻線機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の自動巻線機は、
端子が取付けられたボビンを保持するチャックと、線材
供給用の孔を有するガイドノズルと、線材を挟んで保持
するクランパーと、凹部を有する揺動部材と、ガイドノ
ズル及び揺動部材を保持し水平方向及び上下方向に移動
自在なノズルホルダーとを備え、端子とクランパーとの
間に張り渡した線材を凹部の中に通した状態で、ノズル
ホルダーと共に揺動部材を往復運動させることにより、
線材を揺り動かして端子の根元で切断する構成を特徴と
する。
端子が取付けられたボビンを保持するチャックと、線材
供給用の孔を有するガイドノズルと、線材を挟んで保持
するクランパーと、凹部を有する揺動部材と、ガイドノ
ズル及び揺動部材を保持し水平方向及び上下方向に移動
自在なノズルホルダーとを備え、端子とクランパーとの
間に張り渡した線材を凹部の中に通した状態で、ノズル
ホルダーと共に揺動部材を往復運動させることにより、
線材を揺り動かして端子の根元で切断する構成を特徴と
する。
【0005】
【実施例】図1は本発明の自動巻線機の一実施例を示す
一部を断面にした側面図、図2はその要部の正面図であ
る。二側面に端子12が取付けられたボビン10は、水平方
向の軸を中心に回転可能なチャック20に挟んで保持され
ている。水平方向及び上下方向に移動自在なノズルホル
ダー30には、線材供給用の孔を備えたガイドノズル32と
エアーシリンダ35が固定してある。40はエアーシリンダ
35のピストン38(図2)に連結された移動ブロックであ
る。移動ブロック40には、貫通孔62を有するアウターノ
ズル60を固定し、貫通孔62にガイドノズル32を挿入して
ある。移動ブロック40はエアーシリンダ35に駆動される
ことによりノズルホルダー30に対して上下方向に移動す
る。移動ブロック40が上方の位置にあるときはガイドノ
ズル32の先端がアウターノズル60から下方に突出し、下
方の位置にあるときは、ガイドノズル32の先端がアウタ
ーノズル60の下端よりも上に引き込まれている。ガイド
ノズル32の先端から繰り出される線材5を傷つけないよ
うに、線材5に接触するガイドノズル32とアウターノズ
ル60の下端部には丸みを持たせてある。
一部を断面にした側面図、図2はその要部の正面図であ
る。二側面に端子12が取付けられたボビン10は、水平方
向の軸を中心に回転可能なチャック20に挟んで保持され
ている。水平方向及び上下方向に移動自在なノズルホル
ダー30には、線材供給用の孔を備えたガイドノズル32と
エアーシリンダ35が固定してある。40はエアーシリンダ
35のピストン38(図2)に連結された移動ブロックであ
る。移動ブロック40には、貫通孔62を有するアウターノ
ズル60を固定し、貫通孔62にガイドノズル32を挿入して
ある。移動ブロック40はエアーシリンダ35に駆動される
ことによりノズルホルダー30に対して上下方向に移動す
る。移動ブロック40が上方の位置にあるときはガイドノ
ズル32の先端がアウターノズル60から下方に突出し、下
方の位置にあるときは、ガイドノズル32の先端がアウタ
ーノズル60の下端よりも上に引き込まれている。ガイド
ノズル32の先端から繰り出される線材5を傷つけないよ
うに、線材5に接触するガイドノズル32とアウターノズ
ル60の下端部には丸みを持たせてある。
【0006】移動ブロック40には、さらに回転板50をビ
ス52で回転可能に支持して取付けてある。図2に示すよ
うに、回転板50にはスプリング54によって矢印方向の回
転力が与えてあり、回転板50は移動ブロック40に取付け
られたストッパー42に突き当たって止まっている。移動
ブロック40には下方への突起44が形成してあり、この突
起部分と回転板50の下部によって、凹部46が移動ブロッ
ク40の下側に形成されている。凹部46の一側面47は一定
の範囲を移動自在な回転板50によって構成され、スプリ
ング54によって凹部46の内側方向に付勢されていること
になる。
ス52で回転可能に支持して取付けてある。図2に示すよ
うに、回転板50にはスプリング54によって矢印方向の回
転力が与えてあり、回転板50は移動ブロック40に取付け
られたストッパー42に突き当たって止まっている。移動
ブロック40には下方への突起44が形成してあり、この突
起部分と回転板50の下部によって、凹部46が移動ブロッ
ク40の下側に形成されている。凹部46の一側面47は一定
の範囲を移動自在な回転板50によって構成され、スプリ
ング54によって凹部46の内側方向に付勢されていること
になる。
【0007】70は線材5を固定するためのクランパーで
ある。クランパー70は、筒体72と、筒体72内に通した軸
を有する押圧子74からなり、上下に移動自在な押圧子74
と筒体72との間で線材5を挟んで保持する。移動ブロッ
ク40は、ノズルホルダー30に支持されているので、ノズ
ルホルダー30と共に自由な方向に移動できる。端子12と
クランパー70の間に張り渡した線材5の切断は、後述す
るように移動ブロック40をボビン10の近くまで移動し、
凹部46の中に線材5を通した図1の状態で行われる。こ
のように凹部46の中に線材5を通したときの移動ブロッ
ク40とクランパー70の間の位置に、線材5を側方から押
圧可能なピン80を設けてある。
ある。クランパー70は、筒体72と、筒体72内に通した軸
を有する押圧子74からなり、上下に移動自在な押圧子74
と筒体72との間で線材5を挟んで保持する。移動ブロッ
ク40は、ノズルホルダー30に支持されているので、ノズ
ルホルダー30と共に自由な方向に移動できる。端子12と
クランパー70の間に張り渡した線材5の切断は、後述す
るように移動ブロック40をボビン10の近くまで移動し、
凹部46の中に線材5を通した図1の状態で行われる。こ
のように凹部46の中に線材5を通したときの移動ブロッ
ク40とクランパー70の間の位置に、線材5を側方から押
圧可能なピン80を設けてある。
【0008】図3は図1の状態の自動巻線機を上から見
た図である。ピン80は、スプリング82によって一方向に
付勢されたピンホルダー84に固定してあり、スプリング
82の力で弾性的に線材5を押圧する。ピン80がスプリン
グ82によって付勢される方向は、凹部46の一側面がスプ
リング54によって付勢されている方向と同じであり、図
3で右方向である。なお、図3において、85は線材5が
ピン70の上方に外れないようにするためのストッパー、
86はピンホルダー84に固定した鍔、88は貫通孔に通した
ピンホルダー84を移動自在に支持する支持金具である。
支持金具88は、チャック20やノズルホルダー30、クラン
パー70の筒体72等を取付けた図示しない共通なベースに
固定してある。
た図である。ピン80は、スプリング82によって一方向に
付勢されたピンホルダー84に固定してあり、スプリング
82の力で弾性的に線材5を押圧する。ピン80がスプリン
グ82によって付勢される方向は、凹部46の一側面がスプ
リング54によって付勢されている方向と同じであり、図
3で右方向である。なお、図3において、85は線材5が
ピン70の上方に外れないようにするためのストッパー、
86はピンホルダー84に固定した鍔、88は貫通孔に通した
ピンホルダー84を移動自在に支持する支持金具である。
支持金具88は、チャック20やノズルホルダー30、クラン
パー70の筒体72等を取付けた図示しない共通なベースに
固定してある。
【0009】次に、このように構成された自動巻線機の
動作について説明する。図1及び図3は、ガイドノズル
32をノズルホルダー30と共に端子12の周りに回転させて
線材5を端子12に巻き付けた後、凹部46の中に線材5が
入るまで移動ブロック40を下降させた状態を示してい
る。端子12に巻き付けた線材5はコイルの巻き始め側の
リードとなるものであり、ガイドノズル32は移動ブロッ
ク40と共に下降したアウターノズル60の内部に位置して
いる。線材5の端末はクランパー70で保持され、図3に
示すようにピン80はスプリング82の力で線材5を押圧し
ている。したがって、端子12とクランパー70との間の線
材5は弛みなく緊張した状態にある。
動作について説明する。図1及び図3は、ガイドノズル
32をノズルホルダー30と共に端子12の周りに回転させて
線材5を端子12に巻き付けた後、凹部46の中に線材5が
入るまで移動ブロック40を下降させた状態を示してい
る。端子12に巻き付けた線材5はコイルの巻き始め側の
リードとなるものであり、ガイドノズル32は移動ブロッ
ク40と共に下降したアウターノズル60の内部に位置して
いる。線材5の端末はクランパー70で保持され、図3に
示すようにピン80はスプリング82の力で線材5を押圧し
ている。したがって、端子12とクランパー70との間の線
材5は弛みなく緊張した状態にある。
【0010】巻き始め側リードの端子12への巻き付けを
終えて不要となった線材、すなわち端子12からクランパ
ー70側に延びた線材5の端末は、次のようにして切断し
て除去する。図3の状態で、移動ブロック40をノズルホ
ルダー30と共に左右方向に往復運動させ、凹部46で線材
5を揺り動かす。図中の二点鎖線は揺り動かされたとき
の線材5の位置を示している。すると線材5は曲率が大
きい端子12の角の部分で金属疲労を起こし、数回から十
数回揺動することによって端子12への巻き付け部分で切
れる。この際、移動ブロック40を最初から大きな振幅で
往復運動させると端子12やボビン10に過大な力が加わる
ので、移動幅を徐々に増加しながら数回揺動した後に一
定の幅で数回揺動してから往復運動を行うようにすると
よい。なお、このときは先端の曲率の小さいアウターノ
ズル60が下りているので、線材5がガイドノズル32の先
端で切れることはない。
終えて不要となった線材、すなわち端子12からクランパ
ー70側に延びた線材5の端末は、次のようにして切断し
て除去する。図3の状態で、移動ブロック40をノズルホ
ルダー30と共に左右方向に往復運動させ、凹部46で線材
5を揺り動かす。図中の二点鎖線は揺り動かされたとき
の線材5の位置を示している。すると線材5は曲率が大
きい端子12の角の部分で金属疲労を起こし、数回から十
数回揺動することによって端子12への巻き付け部分で切
れる。この際、移動ブロック40を最初から大きな振幅で
往復運動させると端子12やボビン10に過大な力が加わる
ので、移動幅を徐々に増加しながら数回揺動した後に一
定の幅で数回揺動してから往復運動を行うようにすると
よい。なお、このときは先端の曲率の小さいアウターノ
ズル60が下りているので、線材5がガイドノズル32の先
端で切れることはない。
【0011】移動ブロック40の往復運動によって線材5
に効果的に金属疲労を起こすには、線材5を常に弛みな
く緊張させておくことが必要である。線材5の緊張は、
スプリング82に付勢されたピン80によって、図3で右方
向に押されることにより得られている。移動ブロック40
で揺さぶられるに伴い線材5には伸びが発生するが、こ
の伸びた分もスプリング82によって吸収され、線材5の
緊張状態が保たれる。ピン80を付勢するスプリング82
は、線材5に常に張りを持たせると同時に、移動ブロッ
ク40が左方向に移動したときに線材5に過大な力が加わ
るのを防ぐ緩衝ばねとしての働きもする。一方、回転板
50を付勢するスプリング54は、移動ブロック40が図3で
右方向に移動したとき線材5に急に大きな力が加わるの
を防ぐ役目を果たす。
に効果的に金属疲労を起こすには、線材5を常に弛みな
く緊張させておくことが必要である。線材5の緊張は、
スプリング82に付勢されたピン80によって、図3で右方
向に押されることにより得られている。移動ブロック40
で揺さぶられるに伴い線材5には伸びが発生するが、こ
の伸びた分もスプリング82によって吸収され、線材5の
緊張状態が保たれる。ピン80を付勢するスプリング82
は、線材5に常に張りを持たせると同時に、移動ブロッ
ク40が左方向に移動したときに線材5に過大な力が加わ
るのを防ぐ緩衝ばねとしての働きもする。一方、回転板
50を付勢するスプリング54は、移動ブロック40が図3で
右方向に移動したとき線材5に急に大きな力が加わるの
を防ぐ役目を果たす。
【0012】このようにして、端子12の根元で線材5を
切断した後は、不要となった線材5の端末をクランパー
70を開いて除去するとともに、移動ブロック40を上昇し
てガイドノズル32の先端をアウターノズル60から下方に
突出させる。そして、ガイドノズル32をボビン10上の所
定の位置に移動した後、チャック20を回転してボビン10
に線材5を巻回してコイルを形成する。ボビン10への巻
線を終えたら、ガイドノズル32を別な端子12の周りに回
転させることにより、巻き終わり側のリードを端子12に
巻き付ける。次いで、図4のように開いたクランパー70
の周りにノズルホルダー30をほぼ一周回した後、クラン
パー70を閉じて線材5を保持する。ガイドノズル32をク
ランパー70の周りに回す際には、線材5でピン80を押し
てスプリング82を押し縮め、端子12とクランパー70間の
線材5を十分緊張させるようにする。
切断した後は、不要となった線材5の端末をクランパー
70を開いて除去するとともに、移動ブロック40を上昇し
てガイドノズル32の先端をアウターノズル60から下方に
突出させる。そして、ガイドノズル32をボビン10上の所
定の位置に移動した後、チャック20を回転してボビン10
に線材5を巻回してコイルを形成する。ボビン10への巻
線を終えたら、ガイドノズル32を別な端子12の周りに回
転させることにより、巻き終わり側のリードを端子12に
巻き付ける。次いで、図4のように開いたクランパー70
の周りにノズルホルダー30をほぼ一周回した後、クラン
パー70を閉じて線材5を保持する。ガイドノズル32をク
ランパー70の周りに回す際には、線材5でピン80を押し
てスプリング82を押し縮め、端子12とクランパー70間の
線材5を十分緊張させるようにする。
【0013】次に、図5のようにノズルホルダー30をボ
ビン10の近くに移動し、線材5が凹部46の中を通る位置
まで移動ブロック40を下降させる。そして、前述の場合
と同様に移動ブロック40の凹部46を往復運動させて、線
材5を揺り動かすことによって端子12への巻き付け部分
で切断する。この後、二次コイルを巻線する場合は、ま
ず、移動ブロック40を上昇させると同時にノズルホルダ
ー30を動かして、クランパー70とガイドノズル32間の線
材5をピン80の手前側に移す。そしてアウターノズル60
から突出させたガイドノズル32を、ノズルホルダー30と
共に所定の端子12の周りに回転させて線材5を巻き付け
た後、移動ブロック40を下降させる。すると図1の状態
となるので、以上の動作を繰り返し行えばよい。
ビン10の近くに移動し、線材5が凹部46の中を通る位置
まで移動ブロック40を下降させる。そして、前述の場合
と同様に移動ブロック40の凹部46を往復運動させて、線
材5を揺り動かすことによって端子12への巻き付け部分
で切断する。この後、二次コイルを巻線する場合は、ま
ず、移動ブロック40を上昇させると同時にノズルホルダ
ー30を動かして、クランパー70とガイドノズル32間の線
材5をピン80の手前側に移す。そしてアウターノズル60
から突出させたガイドノズル32を、ノズルホルダー30と
共に所定の端子12の周りに回転させて線材5を巻き付け
た後、移動ブロック40を下降させる。すると図1の状態
となるので、以上の動作を繰り返し行えばよい。
【0014】すべての巻線が終了したら、チャック20か
らボビン10を取り外し、新たなボビン10に付け替えて一
連の操作を繰り返す。なお、線材5が引っ張り切りの方
法でも切れる直径0.12mm以下の細いものである場合
は、移動ブロック40を揺動する必要はない。そのときは
図6のように先端部に線材5を当てたまま移動ブロック
40を矢印の方向に前進させることにより、二点鎖線で示
すように1回で引っ張り切りすることができる。なお、
図2における凹部46の一側面27を回転板50で構成した
が、一側面27は凹部46の内側方向にスプリングで付勢さ
れたものであればよく、直線的に移動するように構成し
てもよい。
らボビン10を取り外し、新たなボビン10に付け替えて一
連の操作を繰り返す。なお、線材5が引っ張り切りの方
法でも切れる直径0.12mm以下の細いものである場合
は、移動ブロック40を揺動する必要はない。そのときは
図6のように先端部に線材5を当てたまま移動ブロック
40を矢印の方向に前進させることにより、二点鎖線で示
すように1回で引っ張り切りすることができる。なお、
図2における凹部46の一側面27を回転板50で構成した
が、一側面27は凹部46の内側方向にスプリングで付勢さ
れたものであればよく、直線的に移動するように構成し
てもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、線材が比較的太いもの
であっても端子の変形やボビンの破損を生じることな
く、端子への巻き付け部分で容易に切断することができ
る。また、細線は揺動部材の先端で押すことによって従
来のように引っ張り切りできるので、細線から太線まで
種々の線材に対応できる自動巻線機が得られる。
であっても端子の変形やボビンの破損を生じることな
く、端子への巻き付け部分で容易に切断することができ
る。また、細線は揺動部材の先端で押すことによって従
来のように引っ張り切りできるので、細線から太線まで
種々の線材に対応できる自動巻線機が得られる。
【図1】 本発明の自動巻線機の一実施例を示す一部断
面側面図
面側面図
【図2】 同自動巻線機の要部の正面図
【図3】 図1と同じ第1の工程における同自動巻線機
の平面図
の平面図
【図4】 第2の工程を示す一部断面側面図
【図5】 第3の工程を示す側面図
【図6】 他の切断方法を示す平面図
【図7】 従来例を示す斜視図
10 ボビン 20 チャック 32 ガイドノズル 40 移動ブロック 46 凹部 50 回転板 70 クランパー 80 ピン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 41/00 - 41/12
Claims (6)
- 【請求項1】 端子が取付けられたボビンを保持するチ
ャックと、線材供給用の孔を有するガイドノズルと、線
材を挟んで保持するクランパーと、凹部を有する揺動部
材と、該ガイドノズル及び該揺動部材を保持し水平方向
及び上下方向に移動自在なノズルホルダーとを備え、端
子とクランパーとの間に張り渡した線材を凹部の中に通
した状態で、ノズルホルダーと共に揺動部材を往復運動
させることにより、該線材を揺り動かして端子の根元で
切断することを特徴とする自動巻線機。 - 【請求項2】 ガイドノズルをノズルホルダーに固定す
るとともに、凹部が下側に設けられた揺動部材を該ノズ
ルホルダーに上下動自在に取付けた請求項1の自動巻線
機。 - 【請求項3】 揺動部材の凹部の一側面を所定の範囲移
動自在に構成し、該一側面を第1のスプリングによって
凹部の内側方向に付勢するとともに、該一側面の付勢方
向と同一方向に第2のスプリングによって付勢したピン
を、線材切断時の揺動部材とクランパーの間の位置に設
け、端子とクランパーとの間に張り渡した線材が該ピン
に押されて緊張するように構成した請求項2の自動巻線
機。 - 【請求項4】 揺動部材が、徐々に移動幅を増加してか
ら一定の幅で往復する往復運動を行う請求項3の自動巻
線機。 - 【請求項5】 揺動部材が、ノズルホルダーに上下動自
在に取付けられた移動ブロックと、該移動ブロックに回
動可能に支持され第1のスプリングで一方向に回転力が
与えられた回転板とからなり、移動ブロックに設けた下
方への突起部分と回転板の下部によって該凹部が形成さ
れている請求項3または請求項4の自動巻線機。 - 【請求項6】 貫通孔を有するアウターノズルを移動ブ
ロックに固定して設けるとともに、該貫通孔にガイドノ
ズルを挿入し、揺動部材を往復運動させて線材を切断す
るときには、移動ブロックをノズルホルダーから下降さ
せて、ガイドノズルの先端をアウターノズルの下端より
も上に引き込むようにした請求項5の自動巻線機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7044999A JP2925469B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 自動巻線機 |
TW85100340A TW284888B (ja) | 1995-02-10 | 1996-01-12 | |
CN96106079A CN1071922C (zh) | 1995-02-10 | 1996-01-31 | 自动绕线机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7044999A JP2925469B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 自動巻線機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222466A JPH08222466A (ja) | 1996-08-30 |
JP2925469B2 true JP2925469B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=12707128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7044999A Expired - Fee Related JP2925469B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 自動巻線機 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2925469B2 (ja) |
CN (1) | CN1071922C (ja) |
TW (1) | TW284888B (ja) |
Cited By (2)
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