JP2925353B2 - ハロゲン化銀写真材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にフィルタ−を用い
て種々の調子の異なった階調を作ることができる所謂
多階調写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多階調写真感光材料は種々のフィルター
の波長領域に対して感光する乳剤を含有し、波長の組成
に従って硬調特性から軟調特性まで得られる。このよう
な特性は増感色素を用いたハロゲン化銀乳剤で軟調特性
が形成され、尚且その特性にはフィルター特性が直線的
で調子再現巾が満たされていなければならない。又、分
光増感されないか或いはされたとしても480nmより短
波長に極大吸収を有したハロゲン化銀乳剤で硬調特性が
形成されている。
【0003】しかしながらこの製造には増感色素を用い
て軟調特性を形成する場合、調子再現巾を満たすために
いろいろな方法で色増感特性が形成される。例えば特願
平2−107942(特開平4−6550)には複数の
成分より形成する方法が開示されているが、増感色素の
吸着性が良いことが条件となる。
【0004】一方、ユーザー側からの使い易さからより
明るいセーフライト下での要望が強く、その為には増感
色素の極大吸収を短波長側に有する増感色素を使用する
必要が有る、全ての色素が吸着性が良いわけではな
く、色素の交換吸着が生じ易いものが大半である。
【0005】特に多階調印画紙の場合、特願平2−10
7942(特開平4−6550)に開示している様に
硬調特性乳剤を複数に分割して同乳剤に増感色素の比を
変えて軟調特性を形成するその場合、低濃度部では高
感度を要し、増感色素の吸着量も多くなる。又、中濃度
部はその色素吸着量は少く吸着するように調製を行う
が、一般にユーザーが希望する480〜550nmに吸収
を持つ増感色素では、特に一部の乳剤に多量の色素を吸
着させることが難しく、軟調特性の形成が困難となる。
【0006】又、特開平1−156735に示されてい
る色素の場合においても感光材料に使用するハロゲン化
銀が立方体、八面体等形状が整っている場合は調子の調
整が形成し易いがハロゲン化銀の調製が2銀法、3銀
法の場合ハロゲン化銀の結晶形が乱れたハロゲン化銀乳
剤となりその場合、特定の一部の乳剤に多量の増感色
素の吸着が難しく、軟調特性の形成が困難となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は多階調
印画紙に於いて、軟調特性の調子再現巾の広い特性を持
ったハロゲン化銀写真材料を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は下
記化2で表わされる増感色素によって分光増感された4
80〜550nmに吸収極大を有するハロゲン化銀乳剤
と、480nmよりも短波長側に吸収極大を有するハロゲ
ン化銀乳剤とを少なくとも含有する、二つ以上の異なる
吸収極大を有する感光性ハロゲン化銀乳剤の混合物から
成るハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真材料
において、該乳剤層がカルシウム濃度1000ppm以
下であるゼラチンを用いて調整したことを特徴とするハ
ロゲン化銀写真材料により達成する事ができた。
【0009】
【化2】
【0010】[式中、R1 は水素、ハロゲン、アルキル
アルコキシを表わし、R2 はアルキル、スルホアル
キル又はカルボキシアルキルを表わし、R3 はアルキ
ル、ヒドロキシアルキル又はアシロキシアルキルを表わ
し、R4 はアルキル、スルホアルキル又はカルボキシア
ルキルを表わし、R5 はハロゲン、シアノ、アミノカル
ボニル、トリフルオロメチル、アルコキシカルボニル又
はモノホリノスルホオニルを表わし、R6 は水素又はR
5 を表わし、X- はアニオンを表わし且つnは0又は1
を表わし、R1 、R5 及びR6 によって表わす基の中の
少なくとも一つはハロゲンであり、且つR2 又はR4
よって表わす基の一つがスルホアルキル又はカルボキシ
アルキルである場合にはnは0を表わし且つR2 及びR
4 によって表わす基のどちらもスルホアルキル又はカル
ボキシアルキルではない場合はnは1を表わす]
【0011】以下本発明を更に詳細に記載する。分光増
感されたハロゲン化銀乳剤は、調子再現巾を有するよう
にハロゲン化銀の単位表面積当りの色素吸着量が異なる
複数の成分からなるよう形成されるが、増感色素による
染着性を改良、あるいはセーフライト性の改良の為にハ
ロゲン化銀に吸着の弱い増感色素を使用すると、特性曲
線の足部の所ハロゲン化銀の単位表面積当りの色素吸
着量が低下し、十分な軟調特性が得られないがカルシ
ウム濃度1000ppm以下のゼラチンを用いたハロゲ
ン化銀乳剤に該増感色素吸着させる事により、一部の
乳剤に色素吸着が良くなり軟調に調子再現巾の特性が
得られ、本発明の目的が達成することができた。
【0012】本発明において用いられるゼラチンは動物
の皮や骨の主成分であるコラーゲンを熱水で可溶化さ
せて製造するものであるが、石灰漬と称する長時間の前
処理を行ってコラーゲンを予め部分的に加水分解してい
る。牛骨の場合、その原料の1/2以上を占める無機分
のほとんどがリン酸カルシウムである。これを希塩酸に
より可溶性のリン酸二水素カルシウムにして溶出させる
と後に不溶性コラーゲンを主成分とするオセインが残
る。オセインは一部酸によって加水分解して損失となる
ので、塩酸処理は効率の良い条件で行なわれ、リン酸カ
ルシウムを除くために長時間処理すると必要なオセイン
の加水分解が進むので最適な所で処理が行われている。
この場合でも石灰処理後抽出されたゼラチンにはかなり
高い濃度のカルシウム、その他の無機塩が存在する。例
えばカルシウムに注目すれば、通常市販されている写真
用ゼラチンには3000ppm〜5000ppmのカル
シウムが含まれている。
【0013】本発明に用いられるゼラチンはカルシウム
度1000ppm以下のゼラチンを用いる。好ましく
は500ppm以下のゼラチンがより良好な結果とな
る。これらのゼラチンは市販品として購入することも可
能であるし、また通常の3000〜5000ppmのカ
ルシウム濃度のゼラチンを脱塩処理する事によっても得
られる。同ゼラチンを用いて軟調特性を形成する場合、
軟調特性を有する色素増感部乳剤の形成方法にある。
【0014】本発明の増感色素での480〜550nm
分光増感方法は、一成分色素増感方法でも複数の成分か
ら成る色素増感方法でもよいが、2成分以上で色素増感
する場合、分割したハロゲン化銀の色素増感方法は、各
々色素増感を施こし混合して作成してもよく、又順次ハ
ロゲン化銀乳剤と増感色素を添加しながら作成してもよ
い。又色素吸着効率を高めるために色素熟成を施すのが
よい。
【0015】本発明の色素を吸着させたハロゲン化銀乳
剤(A)と480nmより短波長側に吸収極大を有するハ
ロゲン化銀乳剤(B)の混合比率は任意でよく、好まし
くは2:1から1:3である。更に必要に応じて増感す
る480nmより短波長側の分光増感剤の添加方法は、
(A)及び(B)のいずれか一方、あるいは(A)と
(B)を混合したのちいずれでもよい。当軟調部を形
成する分光増感方法に使用する元のハロゲン化乳剤の
調製に使用するゼラチンは該低カルシウムゼラチンが
好ましいが、ハロゲン化銀を形成、調整する過程で脱塩
の実施を行い、増感色素吸着を行う前にカルシウム含有
が当該低カルシウムゼラチンのレベルにあれば、その
硬調特性を形成するハロゲン化銀乳剤中には多少カル
シウム含有量が多くても良い。
【0016】分光増感すなわち色素吸着過程を実施する
に当り、当該低カルシウムゼラチンの使用量は、硝酸銀
に換算したハロゲン化銀1g当り0.05〜2.0gが
良く、好ましくは0.1〜1.0gである。本発明のゼ
ラチンを用いて2成分以上の分光増感を実施するに当
り、本発明以外の分光吸収の長い一部の増感色素を使用
しても有効であるが、その場合ユーザーの希望するセー
フライト安全性に欠け実用上問題となる。
【0017】本発明に使用する480〜550nmの領域
における増感色素は、化2において、アルキル、スルホ
アルキル、カルボキシルアルキル、ヒドロキシアルキル
及びアシロキシアルキル基は特にアルキル基中に1〜6
炭素原子を有している。“アルル”の用語はC1 〜C4
アルキルカルボニルを表わすことが好ましい。ハロゲン
は塩素であることが好ましい。アルコキシ及びアルコキ
シカルボニルは特にアルコキシ部分中に1〜4炭素原子
を有することができる。陰イオンはたとえば塩素又は臭
素あるいは硫酸イオン又はメチル硫酸あるいはエチル硫
酸のようなアルキル硫酸イオンとすることができ、又は
それらは過塩素酸あるいはp−トルエンスルホン酸イオ
ンとすることができる。次に本発明で使用される増感色
素の代表的な例をあげるが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】本発明に用いられる増感色素は水や水に混
合可能(miscible)の有機溶剤、たとえばメタノール、
エタノール、メチルセロソルブなどに溶かした溶液とし
てハロゲン化銀乳剤に加えられ、吸着させた後、新たに
ハロゲン化銀乳剤を混合することができる。その他水に
不溶の溶剤に溶解し分散体の形で乳剤中に添加すること
も可能である。この場合の増感色素の添加量は、その種
類又は乳剤の種類によっても異なるが、通常はハロゲン
化銀1モル当り3〜500mgの範囲で最適量を任意に選
択することができる。
【0035】本発明に用いられる写真材料の写真乳剤層
にはハロゲン化銀として臭化銀、沃塩臭化銀及び塩化銀
のいずれを用いてもよい。好ましいハロゲン化銀は5モ
ル以下の沃化銀を含む沃塩臭化銀である。また使用され
るハロゲン化銀の粒径は任意であるが0.8μ以下が好
ましい。これ等のハロゲン化銀乳剤はアンモニア法、中
性法、酸性法等の公知の方法で調製することができる。
又結晶形成及び成長は従来よく知られているシングルジ
ェット法、マルチジェット法等で行うことが出来る。
【0036】本発明による乳剤中には各種の添加剤を含
有することができる。たとえば、金化合物により化学増
感する際に他の化学増感剤(たとえば、チオ尿素、ハイ
ポなどの硫黄増感剤、金以外の貴金属増感剤、還元増感
剤)等も併用して用いることができる。更に化2で分光
増感されたハロゲン化銀の波長極大より短波長に増感す
る分光増感剤、安定剤、カブリ防止剤、界面活性剤、現
像剤、現像促進剤、硬膜剤、硬膜促進剤、カプラー、脱
銀促進剤、色素抜改良剤、増白剤、増粘剤等を含有する
ことができる。
【0037】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の保
護コロイドとしてはゼラチン、変性ゼラチン、アルブミ
ン、寒天、アラビアゴム、アルギンン酸等の天然物、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル
アマイドとアクリル酸とビニルイミダゾールの共重合物
等の水溶性合成樹脂が挙げられる。
【0038】本発明の乳剤は適当な支持体、例えばガラ
ス、酢酸セルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、紙、バライタ塗覆紙、ポリオレフィン
(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)被覆紙の
如きものの上に塗布される。これらの支持体は、公知の
方法でコロナ処理されてもよく、又必要に応じて公知の
方法で下引加工されても良い。
【0039】本発明によるハロゲン化銀写真乳剤は必要
に応じて保護層、中間層、紫外線吸収層、下塗層あるい
は他のハロゲン化銀乳剤とともに塗設される。本発明に
よるハロゲン化銀乳剤を用いて作られた感光材料は露光
後通常用いられる公知の方法により現像処理することが
できる。黒白現像液は、通常の写真に用いられるヒドロ
キシベンゼン類、アミノフェノール類、アミノベンゼン
類等の現像主薬を含むアルカリ溶液であり、その他アル
カリ金属塩の亜硫酸塩、炭酸塩、重亜硫酸塩、臭化物及
び沃化物等を含むことができる。
【0040】本発明の感光材料は多成分の色素増感によ
りフィルター特性の調子再現性良く特に軟調部特性が
優れている点にある。以下に実施例によって、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明は勿論これに限定され
るものでない。
【0041】
【実施例】
実施例1 化学増感された沃塩臭化銀乳剤(沃化銀0.4モル%、
臭化銀60モル%、平均粒子サイズ0.35μ)に、本
発明の増感色素化14を使用し、本発明であるカルシウ
ム含有量200ppm、700ppm及び比較であるカ
ルシウム含有量3500ppmのゼラチン色素増感時
に使用するゼラチン量をAgNO3 10g当り0.1g
及び3gとして表1に示す通りに多成分色素増感を実
施。
【0042】多成分色増感乳剤は、色素増感する前に銀
10gを2:4:4に分割し、同様に増感色素10mgを
1.5:4:4.5に分割し、分割乳剤2割の中に分割
した増感色素1.5割を加え、50℃20分間放置し、
引き続き分割乳剤4割を加え、50℃になった時点で分
割した増感色素4割を加え20分間放置し、最後の分割
乳剤4割加え、50℃になった時点で残りの増感色素
4.5割加え20分間放置した。40℃に温度を下げ色
素増感していない同乳剤を銀に対し相当量混合した。更
に両方に安定剤、硬膜剤、界面活性剤を添加し、写真用
ポリエチレンラミネート紙上に銀として1.7g/m2
になるように塗布した。
【0043】これらの試料をKodak POLYCO
NTRAST FILTERSと濃度差0.15のウエ
ッジを通して露光した後、印画紙用現像剤、ゲッコール
(三菱製紙製)を用いて20℃90秒の現像を行ない、
感度=S(相対値)、有効露光域(LER)、ガンマγ
を測定し、得られた結果を表1に示す。尚感度は軟調低
濃度部の特性を見るために、濃度0.35での感度(相
対感度)を見る。
【0044】
【表1】
【0045】上記表1の結果から明らかなようにゼラチ
ン中のカルシウム含有量が少ないNo2、No4は軟調特性
を示し低濃度部の感度が高くなっており、しかも硬調特
性側は硬く、調子再現巾が広いことが分かる。それにひ
きかえゼラチンのカルシウム含有量の多いNo6、同ゼラ
チンの少ないNo1、No3及びNo5は軟調化が十分に達し
ていないことが判る。
【0046】 実施例2 実施例1と同様に増感色素化14を使用し、更に元の硬
調乳剤を調製時にゼラチンのカルシウム含有量3500
ppmを使用系Aと同乳剤を調整後脱塩処理をした系B
と同乳剤調製をカルシウム200ppmのゼラチンで調
製した系Cについて、色素吸着時に使用するゼラチンの
カルシウム濃度200ppm、3500ppmと更にゼ
ラチンの使用量をAgNO3 10g当り0.1g、3.
0gを表2に示す通りに実施例1と同様の方法で多成分
色素増感を実施した。得られたサンプルを実施例1と同
様な方法で写真特性を求めた。結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】上記表2の結果から明らかな様に、色素吸
着時に使用のゼラチン及び元の乳剤剤中に使用するゼラ
チン中のカルシウム含有量の多いものについては軟調化
レベルが低いのに対し、ゼラチン中のカルシウムが少な
いNo16、20については軟調化が大きく、調子再現巾の広
い特性が得られる。
【0049】 実施例3 実施例1と同様に増感色素化14と更に少し長波長にピ
ークを持つ色素で、色素吸着が安定な下記に示す化19
を使用して、実施例1と同様カルシウム含有量200p
pm、700ppm、3500ppmのゼラチンを使
用。更に使用量をAgNO3 10g当り0.1g、3.
0gについて表3に示す通りに多成分色素増感を実施。
得られたサンプルを実施例1と同様な方法で写真特性を
求めた。結果を表3に示す。
【0050】更に同サンプルをこれらの試料を15w電
球入のILFORD902フィルターセーフライトボッ
クス下1mに置き30´セーフライトにさらし、現像し
てカブリ濃度を得た。同時に比較通常処理して白度を眼
視判定する。又色素の極大吸収のピークは分光特性から
得た結果を表4に示す。
【0051】
【化19】
【0052】
【表3】
【0053】上記表3の結果から明らかな様に、比較色
素においてもカルシウム含有量の少いゼラチンを使用し
た系が軟調巾が広くなることが判る。比較色素は分光増
感巾が長波長に広くなっているため、軟調化率は高くな
る。
【0054】
【表4】
【0055】上記表4から判るように、対象形のシアニ
ン色素は極大吸収の波長域が長波長側にあるために、I
LFORD902セーフライト用フィルターではカブリ
が増大する。又色素吸着性が良いために染着性が強く、
白地の色素抜けが劣る。一方本発明品はセーフライト性
も良く、色素抜けも数段改良されていることが判る。
【0056】
【発明の効果】多成分の色素増感によりフィルター特性
の調子再現性が良く、特に軟調部特性が優れ、白地、セ
ーフライト性が良い多階調印画紙が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−6550(JP,A) 特開 平1−167745(JP,A) 特開 昭62−131248(JP,A) 特開 平3−142442(JP,A) 特開 平4−324441(JP,A) 特開 昭62−6251(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/015 G03C 1/047 G03C 1/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で表わされる増感色素によって
    分光増感された480〜550nmに吸収極大を有するハ
    ロゲン化銀乳剤と、480nmよりも短波長側に吸収極大
    を有するハロゲン化銀乳剤とを少なくとも含有する、二
    つ以上の異なる吸収極大を有する感光性ハロゲン化銀乳
    剤の混合物から成るハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲ
    ン化銀写真材料において、該乳剤層がカルシウム濃度1
    000ppm以下であるゼラチンを用いて調整したこと
    を特徴とするハロゲン化銀写真材料。 【化1】 [式中、R1 は水素、ハロゲン、アルキル又アルコキ
    シを表わし、R2 はアルキル、スルホアルキル又はカル
    ボキシアルキルを表わし、R3 はアルキル、ヒドロキシ
    アルキル又はアシロキシアルキルを表わし、R4 はアル
    キル、スルホアルキル又はカルボキシアルキルを表わ
    し、R5 はハロゲン、シアノ、アミノカルボニル、トリ
    フルオロメチル、アルコキシカルボニル又はモノホリノ
    スルホオニルを表わし、R6 は水素又はR5 を表わし、
    - はアニオンを表わし且つnは0又は1を表わし、R
    1 、R5 及びR6 によって表わす基の中の少なくとも一
    つはハロゲンであり、且つR2 又はR4 によって表わす
    基の一つがスルホアルキル又はカルボキシアルキルであ
    る場合にはnは0を表わし且つR2 及びR4 によって表
    わす基のどちらもスルホアルキル又はカルボキシアルキ
    ルではない場合はnは1を表わす]
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