JP3453714B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP3453714B2 JP27725293A JP27725293A JP3453714B2 JP 3453714 B2 JP3453714 B2 JP 3453714B2 JP 27725293 A JP27725293 A JP 27725293A JP 27725293 A JP27725293 A JP 27725293A JP 3453714 B2 JP3453714 B2 JP 3453714B2
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カラーネガフィルムか
らの焼き付け適性を有しており、しかも透過する光の波
長を選択するように調整された調子変換フィルターを用
いることによって白黒ネガフィルムに対しては多階調印
画紙として使用しうるハロゲン化銀写真感光材料に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に白黒印画紙は、密着または引き伸
ばして焼き付ける白黒ネガフィルムの階調に応じて1号
調から5号調までの階調の異なるものが別々に製造販売
されている。しかし、種々のネガに応じて最適のプリン
トを得るために、使用者は何種類もの号数の印画紙を備
えていなければならず、また備えておいても使用頻度が
少ないと保存している間に品質が変化してしまう等の不
都合があった。この問題を解決するため、透過する光の
波長が異なる光学フィルター(調子変換フィルター)を
選択することで露光波長を調節して、1つの感光材料で
階調の異なるプリントを得ることができる多階調印画紙
が知られている。 【0003】ところで近年は、カラー写真を撮影する機
会も増え、カラーフィルムを装填したカメラ一台のみで
済ませることが多くなってきた。この際、カラープリン
トでなく、白黒印画紙にも焼付け出来ることが要望され
るようになってきたが、これまでの1〜5号調印画紙や
多階調印画紙にプリントしても、カラーネガフィルムか
ら階調の満足できる品質のプリントは得ることができな
かった。そこで1つの感光材料で、カラーネガフィルム
からの白黒焼付けが優れた品質で可能であり、かつ白黒
ネガからの高い仕上り品質を得ることが出来る白黒用印
画紙が望まれていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、白黒
ネガフィルムに対しては高い仕上り品質の多階調印画紙
として使用可能であり、かつ、カラーネガフィルムから
の焼付けにおいては階調の満足出来る白黒プリントを得
ることが出来る写真印画紙を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料において、それぞれ約43
0nm、約540nm、及び約700nmに透過極大を
有するフィルターを通しての露光により得られる特性曲
線のγ(ガンマ)をそれぞれγB 、γG 、γR とすると
き、0.3<γG /γB <0.7であり、かつ0.3<
γG /γR <1.0であることを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料により達成された。 【0006】γB は約430nmに透過極大を有する光
学フィルター(例えばコダックラッテンフィルター47
B)を通してセンシトメトリー用の露光をし、D−72
現像液(コダック社製)にて20℃90秒間現像し、定
着処理した試料の特性曲線において、反射濃度0.02
から最大反射濃度の90%の濃度までの勾配を表わすも
のとし、γG は約540nmに透過極大を有する光学フ
ィルター(例えばコダックラッテンフィルター74)及
びγR は約700nmに透過極大を有する光学フィルタ
ー(例えばコダックラッテンフィルター70)を用いる
以外はγB と同様にして求めるものとする。ここで約4
30nm、約540nm、約700nmとは、約5nm
程度は透過極大が前後にずれていてもよいことを意味す
る。 【0007】白黒ネガを通して焼付ける際に用いられる
多階調印画紙を得るには、異なる分光感度を有する少く
とも2種のハロゲン化銀を一緒に、又は別々に含む乳剤
層が支持体上に塗布されていることが必要であり、例え
ば特開昭62−215943号、特開平4−6550
号、同平4−321026号、同平4−324441号
等に記された方法により作ることが出来る。 【0008】例えば400nm〜480nm域に分光感
度を有するハロゲン化銀乳剤A(硬調成分A)と、50
0〜580nm域に分光感度を有するハロゲン化銀乳剤
B(軟調成分B)の乳剤の組合せがよく用いられ、比較
的良好な特性の多階調印画紙が得られる。それに加えて
さらに良好な特性の多階調印画紙は、前記特開平4−6
550号に記載されているように、500〜580nm
域に分光感度を有する軟調成分Bがハロゲン化銀の単位
面積当たりの増感色素の吸着量が異なるよう、即ち感度
の異なる複数の成分とすることによって得ることができ
る。また一つの層に分光感度及び階調の異なる複数のハ
ロゲン化銀の成分を含めることも出来るし、分光感度及
び階調の異なる成分を別々の層に含めて多層化すること
によっても可能である。 【0009】一方、カラーネガからの焼付適性を得るに
はカラーネガ内に生成したY、M、Cの各色素から成る
画像を通して得られる光学成分に対応した分光感度を有
することが必要であり、即ち400〜500nm、50
0〜600nm、600〜750nmの各波長域に対応
しうるようにハロゲン化銀乳剤が分光増感されているこ
とが必要である。 【0010】そこで本発明者等は鋭意研究を重ねた結
果、約430nm、約540nm、約700nmに透過
極大を有するフィルターを通しての露光により得られる
特性曲線のγ(ガンマ)を各々γB 、γG 、γR とする
とき、0.3<γG /γB <0.7であり、かつ0.3
<γG /γR <1.0の関係が成り立つように写真特性
を調整したハロゲン化銀写真感光材料により、多階調特
性を損なわずに、カラーネガからの焼付けによって得ら
れた調子も満足できるという本発明の目的が達成される
ことを見出したものである。 【0011】本発明の軟調成分Bを構成するために用い
られる500〜580nmの領域を分光増感する増感色
素は、特開平4−6550号、同平4−324441号
等に記載のものが使用できる。特に下記の化1で表され
るものが好ましいが、前記したγの関係を満たすもので
あれば、これらに限定されない。 【0012】 【化1】【0013】[式中、R1 は水素、ハロゲン、アルキル
基、アルコキシ基又はアリール基を表わし、R2 はアル
キル基、スルホアルキル基又はカルボキシアルキル基を
表わし、R3 はアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は
アシロキシアルキル基を表わし、R4 はアルキル基、ス
ルホアルキル基又はカルボキシアルキル基を表わし、R
5 、R6 は水素、ハロゲン、シアノ基、アミノカルボニ
ル基、トリフルオロメチル基、アルコキシカルボニル基
又はモノホリノスルホオニル基を表わし、X-はアニオ
ンを表わし、nは0又は1を表わす。R2 又はR4 によ
って表わす基の一つがスルホアルキル又はカルボキシア
ルキルである場合にはnは0を表わし、R2 及びR4
よって表わす基のどちらもスルホアルキル又はカルボキ
シアルキルではない場合はnは1を表わす。] 【0014】化1において、アルキル、スルホアルキ
ル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル及びアシ
ロキシアルキル基は特にアルキル基中に1〜6個の炭素
原子を有しているものが好ましい。“アシル”の用語は
1 〜C4 アルキルカルボニルを表わすことが好まし
い。ハロゲンは塩素であることが好ましい。アルコキシ
及びアルコキシカルボニルは特にアルコキシ部分中に1
〜4個の炭素原子を有することができる。 【0015】アニオンは例えば塩素又は臭素あるいは硫
酸イオン又はメチル硫酸あるいはエチル硫酸のようなア
ルキル硫酸イオンとすることができ、又はそれらは過塩
素酸あるいはp−トルエンスルホン酸イオンとすること
ができる。次に化1で表わされる増感色素の代表的な例
をあげるが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0016】 【化2】 【0017】 【化3】 【0018】 【化4】 【0019】 【化5】 【0020】 【化6】 【0021】 【化7】【0022】 【化8】 【0023】 【化9】 【0024】 【化10】 【0025】 【化11】 【0026】 【化12】 【0027】 【化13】 【0028】ここで用いられる増感色素は水や水に混合
可能(miscible)の有機溶剤、例えばメタノール、エタ
ノール、メチルセロソルブなどに溶かした溶液としてハ
ロゲン化銀乳剤に加え、吸着させるのがよい。その他水
に不溶の溶剤に溶解し分散体の形で乳剤中に添加するこ
とも可能である。この場合の増感色素の添加量は、その
種類又は乳剤の種類によっても異なるが、通常はハロゲ
ン化銀1モル当り10-6〜10-2モル、好ましくは10
-5〜10-3モルの範囲で最適量を任意に選択することが
できる。さらに前記の特開平4−6550号記載のよう
に、ハロゲン化銀乳剤を2〜4程度に量を変えて分割
し、それらのハロゲン化銀の単位面積当たりの増感色素
の吸着量が異なるように添加することが特に好ましい。 【0029】480nm以下に感光極大を有するハロゲ
ン化銀乳剤A(硬調成分A)は、増感色素を添加しなく
ても、或いは特開平1−167745号に記載のような
増感色素を添加して480nm程度まで増感してもよ
い。480nm以下の増感色素は、乳剤A、Bのいずれ
か一方に添加しても、あるいは乳剤AとBを混合した後
に添加してもよい。 【0030】硬調成分AのγB と軟調成分BのγG は、
ハロゲン化銀乳剤を混合する種々の条件、たとえば増感
色素の種類と添加量、添加方法、および乳剤の混合比
率、さらには600〜750nm領域を分光増感する増
感色素の種類、量などの影響を考慮して、前述した0.
3<γG /γB <0.7の関係が成り立つように調整さ
れる。 【0031】600〜750nm領域を分光増感する増
感色素としては、約700nmに透過極大を有する光学
フィルターを用いる前記の方法におけるγR が、0.3
<γG /γB <0.7の関係を損なわず、0.3<γG
/γR <1.0の関係が成り立つものであれば制限され
ることなく使用できる。例えば下記の化14、化15で
表わされる増感色素があげられる。 【0032】 【化14】 【0033】 【化15】 【0034】[式中、R1 は水素原子又はアルキル基を
表わし、R2 からR5 は各々アルキル基又はアリール基
を表わし、Z1 、Z2 、Z4 、Z5 はそれぞれチアゾー
ル環又はセレナゾール環に縮合したベンゼン環又はナフ
タレン環を形成するのに必要な原子群を表わし、Z3
6員環を形成するに必要な炭化水素原子群を表わし、Z
は硫黄原子又はセレン原子を表わし、X- は陰イオンを
表わす。lは1又は2を表わし、分子内塩を形成する場
合は1である。] 【0035】好ましくはR1 は水素原子、メチル基、エ
チル基であり、R2 、R3 、R4 、R5 はそれぞれ炭素
数1〜6の直鎖又は分岐アルキル基が好ましく、このア
ルキル基は置換基を有していてもよい。置換基としては
アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、ヒドロキシ
ル基、カルボキシル基、スルホ基等が挙げられる。また
2 〜R5 で表わされるアリール基はカルボキシ基、ス
ルホ基等の置換基を有していてもよい。Z1 、Z2 、Z
4 、Z5 により形成される複素環核は、置換基を有して
いてもよく、置換基の好ましいものはハロゲン原子、ア
リール基、アルキル基、又はアルコキシ基であり、更に
はハロゲン原子、フェニル基、メトキシ基が好ましい。 【0036】次に本発明で使用される化14、化15の
増感色素の代表的な例をあげるが、本発明はこれに限定
されるものではない。 【0037】 【化16】 【0038】 【化17】 【0039】 【化18】 【0040】 【化19】【0041】 【化20】 【0042】 【化21】 【0043】 【化22】 【0044】 【化23】 【0045】 【化24】 【0046】 【化25】 【0047】 【化26】 【0048】 【化27】【0049】これらの増感色素は、前記した硬調成分A
の乳剤もしくは硬調成分Aと軟調成分Bの混合乳剤また
はそれらとは別の乳剤に、0.3<γG /γR <1.0
の関係が成り立つように、1種もしくは2種以上添加す
ることができ、ハロゲン化銀1モル当り10-6〜10-2
モル、好ましくは10-5〜10-3の範囲で最適量を任意
に選択することができる。 【0050】本発明に用いられる写真材料の写真乳剤層
には、ハロゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化
銀、塩臭化銀及び塩化銀のいずれを用いてもよい。好ま
しいハロゲン化銀は5モル%以下の沃化銀を含む沃塩臭
化銀である。また使用されるハロゲン化銀の粒径は任意
であるが0.8μ以下が好ましい。これらのハロゲン化
銀乳剤はアンモニア法、中性法、酸性法等の公知の方法
で調製することができる。又結晶形成及び成長は従来よ
く知られているシングルジェット法、マルチジェット法
等で行うことが出来る。 【0051】本発明による乳剤中には各種の添加剤を含
有することができる。たとえば、金化合物により化学増
感する際に他の化学増感剤(たとえば、チオ尿素、ハイ
ポなどの硫黄増感剤、金以外の貴金属増感剤、還元増感
剤)等も併用して用いることができる。さらに安定剤、
カブリ防止剤、界面活性剤、現像剤、現像促進剤、硬膜
剤、硬膜促進剤、色素抜改良剤、増白剤、増粘剤等を含
有することができる。 【0052】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の保
護コロイドとしてはゼラチン、変性ゼラチン、アルブミ
ン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸等の天然物、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルア
マイドとアクリル酸とビニルイミダゾールの共重合物等
の水溶性合成樹脂が挙げられる。 【0053】本発明の乳剤は適当な支持体、例えばガラ
ス、酢酸セルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、紙、バライタ塗覆紙、ポリオレフィン
(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)被覆紙の
如きものの上に塗布される。これらの支持体は、公知の
方法でコロナ処理されてもよく、又必要に応じて公知の
方法で下引加工されても良い。 【0054】本発明によるハロゲン化銀写真乳剤は必要
に応じて保護層、中間層、紫外線吸収層、下塗層あるい
は他のハロゲン化銀乳剤とともに塗設される。本発明に
よるハロゲン化銀乳剤を用いて作られた感光材料は露光
後通常用いられる公知の方法により現像処理することが
できる。白黒現像液は、通常の写真に用いられるヒドロ
キシベンゼン類、アミノフェノール類、アミノベンゼン
類等の現像主薬を含むアルカリ溶液であり、その他アル
カリ金属塩の亜硫酸塩、炭酸塩、重亜硫酸塩、臭化物及
び沃化物等を含むことができる。 【0055】 【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。 【0056】実施例1 化学増感された沃塩臭化銀乳剤A(沃化銀0.4モル
%、臭化銀60モル%、平均粒子サイズ0.35μ)に
増感色素(化8)を使用し、次の方法で多成分色素増感
を施した。即ち、乳剤Aの硝酸銀相当30g分を2:
4:4に分割し、同様に増感色素(化8)15mgを
1.5:4:4.5に分割し、分割乳剤2割の中に分割
した増感色素1.5割を加え、50℃20分間放置し、
引き続き分割乳剤4割を加え、50℃になった時点で分
割した増感色素4割を加え10分間放置し、最後の分割
乳剤4割を加え、50℃になった時点で残りの増感色素
4.5割を加え10分間放置して色増感を十分に安定化
させた(乳剤B)。 【0057】この乳剤Bの温度を40℃に下げ、乳剤A
(硝酸銀30g分)に対して5割相当量の銀量で混合し
た(乳剤C)。一方、乳剤A(硝酸銀30g分)に対し
て50℃で赤感性の増感色素(化25)を3mg添加
し、20分間放置して色増感を安定化した(乳剤D)。
この乳剤Dを乳剤Cに対して、1割、5割、10割、2
倍、及び4倍相当量の銀量で混合した(乳剤E〜I)。
また乳剤C(硝酸銀45g分)に赤感性の増感色素(化
25)を4.5mg添加し、20分間放置して色増感を
安定化させた(乳剤J)。それぞれの乳剤に安定剤、硬
膜剤、界面活性剤を添加し、写真用ポリエチレンラミネ
ート紙上に硝酸銀として3g/m2 になるように塗布し
た。これらの試料の特性を評価するために、40℃1日
間加温した後、約430nm、約540nm、および約
700nmに透過極大を有する光学フィルター(それぞ
れ前記したコダックラッテンフィルターを使用)と濃度
差0.15のウエッジを通して露光し、D−72現像液
(コダック社製)にて20℃90秒間現像し、定着、水
洗処理した。反射濃度0.02から最大反射濃度の90
%の濃度の間の勾配(ガンマ)を表わすγB 、γG 、お
よびγR を求めて、表1にγG /γB およびγG /γR
の値を示した。 【0058】 【表1】【0059】これらの試料をKodak POLYCO
NTRAST FILTER(0〜5号)と濃度差0.
15の白黒ウェッジを通して露光した後、印画紙用現像
剤ゲッコール(三菱製紙製)を用いて20℃90秒の現
像処理を行ったところ、試料1〜4は良好な多階調白黒
印画紙の特性を有していた。次いで、これらの試料をカ
ラーネガとしてフジスーパーHG400標準ネガを用
い、引伸し機はLPL社製7451を使用して白光焼き
をし、同様に印画紙用現像剤ゲッコールを用いて20℃
90秒の現像処理したところ、試料3及び4は、別にカ
ラー印画紙に焼き付けたカラープリントの調子を良好に
再現するものであったが、試料1、2及び5〜7はY、
M、Cの調子バランスが悪く、カラーネガフィルムから
の焼き付けに適しないものであった。 【0060】実施例2 実施例1で用いた増感色素(8)の代わりに増感色素
(12)を用い、実施例1の乳剤Bと同様にして乳剤B
−2を作成した。この乳剤B−2を乳剤A(硝酸銀30
g分)に対して1.5倍相当量の銀量で混合した(乳剤
C−2)。一方、乳剤A(硝酸銀30g分)に対して5
0℃で赤感性の増感色素(化22)を3mg添加した
(乳剤D−2)。この乳剤D−2を乳剤C−2に対し
て、1割、5割、10割、2倍、及び4倍相当量の銀量
で混合した(乳剤E−2〜I−2)。また乳剤C−2
(硝酸銀75g分)に赤感性の増感色素(化22)を
7.5mg添加した(乳剤J−2)。それぞれの乳剤に
安定剤、硬膜剤、界面活性剤を添加して直ちに写真用ポ
リエチレンラミネート紙上に硝酸銀として3g/m2
なるように塗布した。これらの試料の特性を評価するた
めに、40℃1日間加温した後、実施例1で用いたそれ
ぞれの光学フィルターと濃度差0.15のウエッジを通
して露光し、D−72現像液(コダック社製)にて20
℃90秒間現像し、定着、水洗処理した。反射濃度0.
02から最大反射濃度の90%の濃度の間の勾配(ガン
マ)を表わすγB 、γG 、およびγR を求めて、表2に
γG /γB およびγG /γR の値を示した。 【0061】 【表2】 【0062】これらの試料をKodak POLYCO
NTRAST FILTER(0〜5号)と濃度差0.
15の白黒ウェッジを通して露光した後、印画紙用現像
剤ゲッコール(三菱製紙製)を用いて20℃90秒の現
像処理を行ったところ、試料11〜15及び17は良好
な多階調白黒印画紙の特性を有していた。次いで、これ
らの試料をカラーネガとしてフジスーパーHG400標
準ネガを用い、引伸し機はLPL社製7451を使用し
て白光焼きをし、同様に印画紙用現像剤ゲッコールを用
いて20℃90秒の現像処理したところ、試料14、1
5及び17は、別にカラー印画紙に焼き付けたカラープ
リントの調子を良好に再現するものであったが、試料1
1、12、13及び16はY、M、Cの調子バランスが
悪く、カラーネガフィルムからの焼き付けに適しないも
のであった。 【0063】 【発明の効果】本発明により、白黒ネガフィルムに対し
ては高い仕上り品質の多階調印画紙として使用可能であ
り、かつ、カラーネガフィルムからの焼付けにおいては
階調の満足出来る白黒プリントを得ることが出来る写真
印画紙を提供できた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−321026(JP,A) 特開 平5−216145(JP,A) 特開 平4−276739(JP,A) 特開 平4−248542(JP,A) 特開 平3−155541(JP,A) 特開 平2−302755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/035 G03C 1/18 - 1/20 G03C 5/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に400〜480nm域に分光
    感度を有するハロゲン化銀乳剤(A)と、増感色素で
    00〜580nm域に分光増感されたハロゲン化銀乳剤
    (B)とを有し、かつ増感色素で600〜750nm域
    に分光増感された黒白用ハロゲン化銀写真感光材料であ
    って、それぞれ約430nm、約540nm、及び約7
    00nmに透過極大波長を有するフィルターを通して
    光し、現像処理した特性曲線の反射濃度0.02から最
    大反射濃度の90%の濃度までのγ(ガンマ)をそれぞ
    れγB、γG及びγRとするとき、0.3<γG/γB
    0.7であり、かつ0.3<γG/γR<1.0であるこ
    とを特徴とする黒白用ハロゲン化銀写真感光材料。
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